JRA 福永祐一「人為的に変える必要がある」クロノジェネシス凱旋門賞直行に助言!? 「特にディープインパクトの子供は……」日本馬と欧州馬の決定的な違いとは

 日本競馬界の悲願、凱旋門賞(G1)制覇――。

 1969年のスピードシンボリから始まったこの挑戦は、世界とのレベル差を痛感させられる「2桁着順」という結果から始まった。

 それから30年後の1999年には、エルコンドルパサーが2着と健闘。当時ヨーロッパ最強と謳われたモンジューに対し半馬身差の接戦に持ち込んだレースは、多くの競馬ファンに悲願達成の実現が間近に迫っていることを感じさせた。

 しかし、それから約22年。2000年代に入りナカヤマフェスタとオルフェーヴルが2着(延べ3回)と健闘したが、2021年現在も未だにその悲願は達成されていない。

 今年も凱旋門賞(10月3日)まで3カ月を切ったが、何と言っても注目は宝塚記念(G1)の勝ち馬クロノジェネシス。2000年以降で接戦を演じたナカヤマフェスタとオルフェーヴルはどちらも宝塚記念を制しており、今年の同レースを2馬身半差で圧勝したクロノジェネシスにも勝利への期待がかかるのは当然だ。

 クロノジェネシスの凱旋門賞挑戦には、日本のトップジョッキーである福永祐一騎手も言及。吉本興業所属の漫才コンビ・ビタミンSのお兄ちゃんが持つYouTubeチャンネル『お兄ちゃんネル』で持論を展開している。

「100m走が日本だとしたら、向こうは100mハードル。走り方一緒なわけないやん」

 馬券攻略に役立ちそうな話など他にもボリュームある内容になっているので、詳細はそちらでご覧いただきたいが、欧州のレースを「ハードル競走」に例えたのは福永騎手ならではだろう。

 人工的に作られた日本の高速馬場とは違い、欧州は自然をそのまま生かした馬場。路盤の保水性が高く、軟らかいことに加え、芝は沈み込む洋芝と日本よりも重たい。簡単に言えばパワーを要し、時計のかかる馬場である。

 福永騎手は過去の事例を持ち出し「エルコンドルパサーみたいに長期滞在して徐々に馬を慣らしていって……まあディアドラもそうだけど、みんなやっぱり途中で馬が変わっていった」と、欧州の特殊な馬場に適応することの重要性を語っており、前哨戦を使わずに凱旋門賞に直行することが発表されているクロノジェネシスについては「短期決戦に行く場合は、やっぱ人為的に変える必要がある」と、人が教え込む必要性も論じた。

 地元馬では1950年のタンティエームが4カ月ぶり、1965年のシーバードが約3カ月ぶりの出走で凱旋門賞に優勝しているが、殆どの勝ち馬は前哨戦などを使い短い間隔で出走。ましてや、クロノジェネシスについては初めての地で、ぶっつけ本番というは馬場への適応に不安が残る。

 過去に日本馬が2着となった4回も、全て前哨戦を叩いていた。凱旋門賞に敗れたディープインパクト(3位入線から失格)が、宝塚記念からの直行だったことも気にかかる。

 ただ、クロノジェネシスの父バゴは、凱旋門賞の勝ち馬。日本の主要血統であるディープインパクト産駒とは、そもそもの適性も違うことも事実だ。

 福永騎手は「ボコボコしたところならさ、人間だって突っ込んで走れないでしょ。躓かんとこうと思ったら体を起こすやん」とパリロンシャン競馬場の馬場を解説。続けて「外国(欧州)の馬ってのは基本的に頭高いよ。日本の馬、アメリカの馬はやっぱ頭が低い。スタートして躓くことがあっても、普通に走ってて(日本なら)躓くことないやん。特にディープの子供は頭が低いから……」と、ディープインパクト産駒が欧州向きではないことを示唆した。

 一方で、クロノジェネシスに対しては「血統的にはバゴやし、お父さん凱旋門賞馬やし、まあ血統的にはそのこなせる下地は当然あるし、牝馬だけど馬格もあるしパワーもあるから、いいと思うけど。走り方を少し向こうの馬場にアジャストさせるように変えていければ」とチャンスを見込む。

 凱旋門賞馬の父を持つ日本馬が、この悲願に挑戦するのは今回が初。クロノジェネシス好走のカギは、自身の適応力にかかっていそうだ。

(文=北野なるはや)

<著者プロフィール>
 某競走馬育成牧場で働いた後、様々なジャンルの仕事で競馬関連会社を転々とする。その後、好きが高じて趣味でプログラミングを学習。馬券には一切のロマンを挟まないデータ派であるが、POG(ペーパーオーナーゲーム)では馬体派という奇妙な一面も持つ。

JRA武豊グランアプロウソ函館2歳S(G3)前に「不戦敗」の大誤算! セレクトセール史上最高額の更新も拍子抜け、レジェンドを襲ったデビュー勝ちからの悪夢

 6月20日の札幌で武豊騎手を背にデビュー戦を快勝したグランアプロウソ(牡2、栗東・松永幹夫厩舎)。同馬は現役時代にG1・6勝を挙げた2017年の米国年度代表馬ガンランナーの初年度産駒で大きな注目を集めていたが、左後肢の骨折が判明。

 松永幹師によると「(全治には)6ヶ月から9ヶ月になると思います。残念です」とのこと。これにより、次走に予定していた17日の函館2歳S(G3)を前に、無念の回避となってしまった。

 武豊騎手にとって残念な報せが舞い込んだ。

 先週は、2歳新馬でコンビを組んだダービー馬シャフリヤールの甥・アルナシームがクラシックを予感させる勝ちっぷり。短距離はグランアプロウソへの期待も大きかっただけに、レース前に“不戦敗”となってしまったことは痛恨だろう。

 振り返れば、昨年の函館でも武豊騎手には苦い思い出がある。

 昨夏は同じく6月20日の新馬でデビュー勝ちした、モンファボリとのコンビで函館2歳Sに参戦。新馬戦を5馬身差のレコード勝ちしていたこともあり、単勝オッズ1.5倍の圧倒的1番人気に支持された。

 しかし、8枠15番の大外からスタートしたモンファボリは、激しい先行争いに巻き込まれて戦意喪失。逃げた馬すら交わせず、新馬戦の勝ちタイム1分8秒7から2秒近く後れを取る1分10秒6の13着と大敗を喫する。

 さらに、モンファボリの鮮烈なデビュー勝ちは、2020年のセレクトセールにも多大な影響を及ぼしていた。

 初日のセレクトセール開催は13日と、函館2歳Sが行われる18日の前。モンファボリの半弟であるフォエヴァーダーリングの2019(父ディープインパクト、馬名ダノンマイソウル)の評価も相対的に上がることになる。

 その結果、これまでの1歳馬のセールで最高落札価格だった3億6000万円を上回る史上最高額となる4億円で落札されたのである。その後、同日にシーヴの2019(父ディープインパクト、馬名ショウナンアデイブ)が5億1000万円で落札されたため、すぐに記録は更新されたが、モンファボリが函館2歳Sを惨敗した後のタイミングだったなら、ここまで高額にはならなかったかもしれない。

 それはともかくとして、武豊騎手は昨年のモンファボリで函館2歳Sを惨敗。雪辱を期すはずだった今年はグランアプロウソがレース前に戦線を離脱という2年連続の誤算。

 不振の春から反撃の夏を目論むレジェンドにとって、同馬の骨折は痛恨のアクシデントだったに違いない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

堕ちたメガバンク・みずほFG、大規模障害を隠蔽…社長に報告上がらず、旧3行の権力抗争

 みずほフィナンシャルグループ(FG)は6月23日午前、東京・千代田区の東京国際フォーラムで定時株主総会を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ観点から、昨年に続きオンライン配信を実施。株主は昨年(417人)より少ない325人が出席した。

 坂井辰史社長は冒頭、傘下のみずほ銀行で2月から3月にかけて相次いで起きたシステム障害について「ご迷惑をおかけし、深くおわびしたい。重く受け止め信頼回復に努めていく」と陳謝した。質疑応答の最中、坂井氏を株主総会の議長職から解任するよう求める動議を株主が提出。基幹システムを担当する石井哲執行役員専務を議長にした上で、この問題について詳細に説明するよう求めたが、反対多数で否決された。

 グループCIO(最高情報責任者)として勘定系システムを統括する石井氏は取締役を引責辞任。石井専務を外した13人の取締役候補者を選任する人事案が提案され、賛成多数で承認された。総会の所要時間は1時間35分だった。

責任回避を優先する企業風土

 みずほ銀行ではシステムのトラブルによりATM(現金自動預払機)に5000超の通帳やキャッシュレスカードがのみ込まれる事故が発生した。みずほFGは6月15日、役員11人の減給処分を決めた。坂井社長が報酬月額の5割を6カ月、藤原弘治・みずほ銀行頭取が4カ月カットし、石井専務ら9人を減給とした。

 みずほ銀は藤原氏が4月1日付で頭取を退き、会長になる人事を2月に発表していた。一連のトラブルを受けて3月半ばに首脳人事を取り消し、4月以降も藤原氏が頭取を続投し、原因の究明と再発防止にあたるとした。藤原頭取は引責辞任の方向で、水面下で調整されていたが、金融庁の処分が出る前のトップ刷新の人事の実施を見送った。

 その後、第三者委員会の報告を受け、「経営責任を明確にするため藤原頭取は会長にも就かない」ことを決めた。後任の頭取には2月に発表済みの加藤勝彦副頭取が昇格する段取りだ。石井専務はCIOを外れる。勘定方システムを担う要職には、外部のシステムベンダーの幹部を招いて立て直しを急ぐことになった。

顧客目線の弱さを第三者委が指摘

 みずほ銀のATM障害をめぐり、みずほFGが設けた第三者委員会(委員長・岩村修二弁護士、元名古屋高検検事長)は6月15日、報告書をまとめた。4つのATMのトラブルについてシステム上、共通する原因は認められないと結論づけた。ただ、4つに共通する問題点として組織力、ITシステム統制力や顧客目線の弱さを挙げ、「容易に改善されない体質ないし企業風土がある」とした。

 みずほが過去に起こした大規模なシステム障害との共通点もあったとし、「積極的に声を上げることで責任問題となるリスクを取るよりも、自らの持ち場でやれることはやったと言える行動をとる方が組織内で合理的な選択となっている」と認定した。

 6月15日の坂井FG社長と藤原みずほ銀行頭取の記者会見は、経営トップと幹部行員の風通しの悪さを露呈した。「2月28日のシステム障害をいつ把握したのか」との質問に、坂井社長は「(障害発生から4時間程度経過した)当日午後2時すぎに一報のメールを受けた。ただ、そのときはメールを見られる状態になく、認識したのは午後4時頃だった。2時間にわたりメールを見ていなかったのは私自身の責任。批判は受け止めたい」とした。

 藤原頭取は「午後1時半にネットのニュースで知り、すぐさま本部に連絡して状況を把握した。そのうえで、現状の把握とともにしっかりやるよう指示した」。坂井社長がメールの内容を認識したのは、藤原頭取が事態を把握した2時間半後であった。

 緊急を要する事態が発生したとき、トップにマイナス情報が迅速に上がるシステムが構築されていないことが露呈。幹部行員が組織のトップである頭取に、銀行の信用にかかわる重要な情報を伝えていなかった。

 みずほの“病巣”は、外部に現出した数々のハプニング以上に深い。第三者委の報告書は「問題の解決よりも責任回避を優先する企業風土の存在」を抉り出した。第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行統合で培われた、後ろ向きの企業風土の改革を断行しなければ、「再発防止策は絵に描いた餅で終わる」と報告書は示唆した。

 トラブルの歴史を振り返ってみよう。みずほ銀では2002年と11年に大規模システム障害が発生。金融庁は業務改善命令を出した。当事者は基幹システムの一元化など再発防止に取り組んだが、21年2月末にATMが大量のキャッシュカードの取り込み、顧客を長時間待たせる事故を再び起こした。

 報告書は「18年6月にもATMへのカード取り込み被害が1821件発生していた」と初めて公表した。このとき、この事実は隠蔽された。「改善する契機」だったのに、トラブル発生時に顧客が被る迷惑や不利益への想像力が欠け、感度の鈍さからATMの仕様変更には至らず、今回のトラブルにつながった。

 みずほFGが具体的な企業風土の改革として掲げたのは、システム部門を含めた外部人材の登用による「新しい風」への期待と、人事評価の減点主義からの転換である。坂井社長は6月15日に記者会見し「(改革方針が)現場の隅々まで伝わるようにしたい」と強調した。

 その一方で「経営が言っても簡単には変わらない」とのホンネも漏らした。第三者委は「まずは企業風土改革の必要性への自覚が必要だ」と覚悟を求めた。だが、坂井社長の消極的とも取れる発言は、改革の決意の固さを疑わせるものとなった。

みずほ銀行頭取とシステム部門トップの更迭で株主総会を乗り切り、問題に幕引きをはかる、という坂井社長の意図が透けて見える、お粗末な記者会見になった」と金融関係者は突き放す。

旧興銀勢がトップの座を死守

 みずほFGは旧日本興業銀行出身者の天下である。3行統合後は抗争の歴史の繰り返しだった。02年4月、合併直後に大規模システム障害が起きた。このときは自行のシステムの採用をゴリ押しした第一勧銀を、富士銀と興銀が組んで追い落とし、富士銀出身の前田晃伸氏が社長の座に就いた。

 11年3月、東日本大震災後に大規模システム障害が再び発生。興銀出資の佐藤康博氏が社長の椅子に座り、富士銀、第一勧銀勢を駆逐した。後任社長に、同じ興銀出身の坂井辰史氏を据え、興銀支配を盤石なものにしようとした。

 そして今回のトラブルである。興銀出身の佐藤会長、坂井社長は、みずほ銀の藤原頭取(第一勧銀出身)を加藤副頭取(富士銀出身)に交代させることで幕引きを急ぐ。金融庁はみずほ銀に業務改善命令を出す。興銀出身の2トップは藤原氏の首を差し出すことで逃げ切る構えだが、冷や飯を食って久しい富士銀と第一勧銀勢が巻き返しに出るのは必至だ。ターゲットは興銀勢を束ねる会長の佐藤康博氏の追い落としだという見方もある。

 みずほのお家芸となった3行抗争劇の再現とみる金融関係者もいるが、「3メガバンクから脱落する懸念さえある、みずほFGに、人事のイス取りゲームをやっている余裕はないはずだ」(有力金融筋)。

【3行統合後の歴代社長】

みずほホールディングス社長

  氏名     在任期間        出身大学      出身銀行

1  杉田力之 00年9月~02年3月  東京大(経済)   第一勧業銀行

2  前田晃伸 02年4月~03年1月  東京大(法)    富士銀行

みずほフィナンシャルグループ社長

1  前田晃伸 03年1月~09年3月  東京大(法)    富士銀行

2  塚本隆史 09年4月~11年6月  京都大(法)    第一勧業銀行

3  佐藤康博 11年6月~18年3月  東京大(経)    日本興業銀行

4  坂井辰史 18年4月~      東京大(法)    日本興業銀行

(文=編集部)

IKEA、実用性抜群の日用品5選…子供用「お絵描きケース」がビジネスで大活躍!

 スタイリッシュな家具や雑貨をリーズナブルな価格で販売しているIKEA。スウェーデンで生まれた同社は、世界各国に「IKEAストア」を展開することで成長し、現在は世界中のファンから愛される存在になっている。

 また、国内においては近年、都市型店舗の展開を始めており、2020年と2021年で原宿店、渋谷店、新宿店の3店舗が生まれている。以前は郊外への出店がほとんどだったため、都心に出店することにより、これまで足を運ぶことができなかった新規の顧客にアプローチするのが狙いだろう。

 そんなIKEAには、この夏もスマートな見た目と機能性の高さを兼ね備えた雑貨が目白押しだ。そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が、IKEAの「この夏、買うべき商品」を独自にリストアップ。IKEAでのお買い物に役立てていただけたら幸いである。

MÅLA モーラ ポータブルお絵描きケース/999円(税込、以下同)

 IKEAには、子供向けの雑貨も豊富に取り揃えられている。大きなぬいぐるみや本格的すぎるおままごと用キッチンなどは、子供も大喜びだろう。「MÅLA モーラ ポータブルお絵描きケース」も、そんな商品のうちのひとつ。

 こちら、お絵描きセットなどを収納しておけるケースで、内側にはメッシュのポケットがついていたり、裏側はお絵かきボードになっていたりと機能性もバッチリなのだ。だが、この商品を愛用しているビジネスパーソンも少なくないという。

 公式サイトのレビューを見ると、「筆記用具、USBメモリー、ノートなど、必要なものをひとまとめにすることができます」「職場での移動用に購入しました。筆記用具と書類が入り、立ちながらでも書けるので助かってます」と、大人も重宝しているというコメントが並ぶ。

 実際に使ってみたところ、15インチのMac Bookがすっぽり入ったうえでまだスペースに余裕があり、ホールド感も申し分ない。確かに、ちょっとした移動の際には大人にとっても便利なアイテムといえそうだ。

ÖVERMÄTT オーヴェルメット フードカバー3点セット/499円

 こまめな水分補給が必要になってくる夏。この時期は部屋でのんびりと過ごすとき、手の届く範囲内にマグカップやグラスに注いだ飲み物を置いておく人も少なくないだろう。そんな今の時期にチェックしてほしいのが、IKEAの「ÖVERMÄTT オーヴェルメット フードカバー3点セット」だ。

 こちらはサイズとカラーの違うシリコン製の“フードカバー”が3枚セットになった商品で、お皿やコップ、カットした野菜の断面などにかぶせることで、ホコリやゴミが入るのを防ぐことができる。3枚それぞれ大きさが違うのだが、伸縮性に優れた素材を採用しているので、1サイズでも適応できる範囲も広めなのがありがたい。また、洗って繰り返し使えるためサステナブルで、その都度ラップを使うよりも経済的だろう。

 公式サイトを見てみると、同商品を購入したユーザーからは「もう2セット位ほしいです」「グラスやカップに入れた飲み物をラップより簡単に密閉できます。在宅で、パソコン脇においてもこぼれる心配がないので、安心です」などの声が寄せられている。飲み物を飲む機会が多くなるこの季節に重宝するだろう。

NOLLNING ノールニング 時計/1299円

 IKEA 商品の魅力をいくつか挙げるならば、“デザイン性の高さ”は外せないポイントだろう。色使いやフォルムに独自のこだわりが光るIKEA商品のデザインはスタイリッシュであり、「NOLLNING ノールニング 時計」もそんなおしゃれ商品といえる。

 こちらは、アラーム機能や温度計機能も搭載されている時計。ミラーの文字盤に白い文字で時刻が映し出されるという無駄のないデザインでファッショナブルである。それでいて機能性を抜群なのがこの商品。3段階での調光ができ、シーンや好みに合わせて明るさの調整が可能だ。デザインと機能性を両立させたこの商品が1299円ならば、「買うべき」といえるだろう。

NYSKÖLJD ニーショリド 食器用水切りマット/299円

 単身向けのマンションやアパートといった物件の場合、キッチンが狭い場合も少なくないだろう。食器を洗おうにも、洗った後の食器の置き場が十分にないため、どんどん食器洗いが面倒になるといった人もいるのではないだろうか。そんな方にはIKEAの「NYSKÖLJD ニーショリド 食器用水切りマット」をおすすめしたい。

 この商品はその名の通り、洗った食器の水分を吸い取ってくれるマット。厚みのあるパッドのようなつくりになっており、折り目が付いていて真ん中で畳むことができるため、食器が少ない場合は半分に折って省スペースで使用することもできるのだ。

 実際に使ってみたところ、想像以上に吸水性、速乾性に優れていた。洗いたての食器を伏せて置いておき、約30分後に確認するとすでにマットが乾き始めているほど。これなら使用後の扱いも楽そうだ。この機能性の高さでありながら299円という安価なため、気兼ねなくガシガシ使えるのもありがたい。

VAJSING ヴァイスィング ズボン&スカートハンガー4連/299円

 IKEAには、目からウロコなアイデア雑貨も数多く取り揃えられている。今回ピックアップした「VAJSING ヴァイスィング ズボン&スカートハンガー4連」も、まさにそのラインに並ぶであろう機転の効いた商品。

「VAJSING ヴァイスィング ズボン&スカートハンガー4連」は、ズボンやスカート用のハンガーが4連になっているため、これひとつで4着のズボンやスカートをかけておける。したがって、ぎゅうぎゅうだったクローゼットにゆとりが生まれるはずだ。また、クリップ部で挟むタイプのハンガーのため、折りシワがつかないというのも嬉しい限り。

 IKEAにはこの夏も気になる商品が盛りだくさん。都心型店舗の増加で、より身近な存在になってきているIKEAに足を運んでみてはいかがだろうか。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2021年6月28日現在のものです。

華原朋美、浜崎あゆみ……40代アーティストの体型変化に感じる“ルッキズムからの解放”

 歌手の華原朋美(46)が6月24日放送の『アウト×デラックスSP』(フジテレビ系)に出演。ダイエット企画にて2カ月で7キロの減量に成功したことについて、さまざまな反響が寄せられている。

 同番組で華原は、2カ月という期限を設けた上で、ホットヨガや筋トレなどさまざまなダイエットに挑戦。しかし、ダイエット中にもかかわらずラーメンを食べたり、ホイップクリームたっぷりのドリンクを飲んだりするさまが面白おかしく描かれていた。

 その後、ダイエットが終盤に近づくにつれてやっとやる気を出した華原は、鶏のササミを中心とした食生活を送るなどして、マイナス7キロのダイエットに成功。以前に比べてややスッキリした姿で、スタジオにてオーケストラをバックに自身の大ヒット曲「I’m proud」「I BELIEVE」を披露した。SNSでは「相変わらず歌うまい」「昔よりも歌唱力がアップしてる気がする」と絶賛の声が上がった一方、「全然痩せてない」「甘えすぎ」といった体型への指摘も散見された。

 今回の華原のダイエット企画について、小学校低学年の男児を育てるある女性ライターはこう語る。

「華原は2019年8月、45歳の時に第一子となる男の子を出産し、シングルマザーとなっています。もちろん個人差はありますが、産後はただでさえ痩せにくく、ましてや40代半ばともなれば代謝機能はどうしても落ちてしまいます。彼女のような年齢で痩せることは、並々ならぬ努力が必要なのです。

 にもかかわらず、華原はたった2カ月で7キロも痩せてみせた。これは本当にすごいことだと思います。しかも番組で彼女は、ダイエット開始後もラーメンを食べたり高カロリーの甘いドリンクを飲んだり、カニ料理店でカニ7人前をたいらげたりしていましたよね。もちろんテレビ的な演出はあるでしょうが、そんな食生活を送っていたにもかかわらず、その後はダイエットモードにしっかりと切り替え、見事に痩せることができた。私の見る限り、基本的に彼女はプロ意識が高い人なのではないかと思います。

 また、彼女が22キロのバーベルを軽々と持ち上げたり、公園のターザンロープをスイスイ登ったりする姿も映っていましたが、同じことを40代半ばでできる女性はそれほど多くはないでしょう。こうしたところを見る限り、体力も十分あるようですし、本気を出せばすぐにでも痩せられるんじゃないでしょうか。とはいえ、ラーメンやカニを食べていた時の華原は本当に幸せそうでしたし、歌声だって全盛期に負けない音域をキープしている。歌手なら歌声で勝負すればいいわけですし、本人が自分の体型に納得さえしていれば、無理に痩せることもないと思いますけどね……」

若かりし頃におのれを縛ったルッキズムから解放された浜崎あゆみの現在の姿

 華原と同じく40代でシングルマザーとして出産を経験しているのが、浜崎あゆみ(42)だ。浜崎は2019年末に第一子を出産し、2021年5月に第二子を出産していたことを発表しているが、ここ数年は体型の変化が指摘されることが多かった。

「浜崎は以前から『ライブやテレビ出演時とインスタグラム投稿の体型がまったく違う』などと指摘されています。ただ、誰しも加齢とともに体型が変わるのは当たり前ですし、妊娠・出産を経験していればその傾向が強くなるのもいたしかたないこと。

 浜崎は雑誌『ViVi』2017年6月号(講談社)で、自身の全盛期について、『とにかく誰もやっていない髪型を一番最初にやるとか、新作バッグを誰よりも早くGETするとか、少しでも目が大きく見える自分なりのアイメイクの方法を試してみるとか……そういう表面的なことが人に共感されたり、憧れてもらえたりすると思っていて、そこにフォーカスを当て過ぎてた時期があった』『あの時、実はちょっと無理してたなっていうのが見え隠れする』などと振り返っており、“国民的歌姫”としてトレンドを発信していた自身のルックスに、自分自身が縛られていた様子も感じられます。

 ここ数年の彼女は、確かに全盛期とはルックスが変わっており、当時の彼女に憧れを抱いていたファンのなかには、それに落胆している人もいるようです。とはいえ、彼女がそれでもなお歌手として活動し続け、ゴマカシがきかない生のライブも精力的に行っているのは、若かりし頃に感じていたルッキズムから徐々に解放されてきたことの表れなのかもしれませんね」(女性誌ライター)

 もっとも売れていた10〜20代の頃は、誰もがうらやむ完璧なルックスで、アイドル的な人気を誇っていた華原朋美や浜崎あゆみ。当時は、彼女たちが“太っている姿”など誰も想像しなかったに違いない。しかし、彼女たちも歌手である前にひとりの人間であり、当たり前に年を取っていく。そんな彼女たちが中年を迎え、見た目や体型を気にしない生き方を選択するならば、それを素直に応援してみてもよいのではなかろうか。

(文=田口るい)

パチンコ『北斗無双』の牙城を崩すか…大手攻略誌が「パチンコジャーナル2021」発表

 初代の系譜を継いだサンセイR&Dの『P牙狼 月虹ノ旅人』が導入以来、朝イチから高稼働を維持し続けているように、今、パチンコは絶好調である。

 昨年には時速「36,000発」とも称されるSANYOの『P大工の源さん 超韋駄天』、メガヒットライトノベルとのタイアップのみならず、遊タイム×100%ST突入の安心スペックを有する藤商事の『Pとある魔術の禁書目録』(製造:JFJ)がデビュー。

 また、大ヒットタイトルの後継機、SANKYOの『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』など好稼働を実現したマシンの存在なども忘れてはならない。

 これに加えて、3段クルーンを搭載した『P天龍∞』シリーズや王道『海物語』シリーズ、『トキオ』シリーズをはじめとする各種羽根モノもある。

 まさしく、パチンコエリアは選り取り見取り。根強い人気を誇るマシンを打つか、それとも独創的なスペックのマシンとの遊技に興じるか。入店前からあれこれと妄想を膨らませているファンも多いことであろう。

 そんな状況下、ガイドワークス発行の「パチンコオリジナル実戦術EXVol.14」では、現役稼働中のパチンコ機種を対象とした「好きな機種」アンケート調査を集計。約3,000通にも及ぶ読者ハガキを元に、「みんなのパチンコジャーナル2021NOW」を発表した。

 ランキングはベスト20までで、ランキングに入らなかった機種たちも紹介。読者の声と共に銀田まい、桜キュイン、ミネッチといった人気ライターたちによる各種アンケートもあり、迷える機種選択の参考になることは間違いなしだ。

 果たして『ぱちんこCR真・北斗無双』が再びトップに立つのか。はたまた、新たなマシンが牙城を崩すのか。

 注目の結果は当誌を手に取り、自らの目で確かめていただきたい。

【注目記事】

パチンコ「一撃5万発」は通過点の「ぶっ壊れ性能」に期待! 平均獲得出玉「約4900」…『牙狼』に続く爆裂タイトルに熱視線!!

パチスロ「一撃3万枚」も達成した最強のフリーズ性能! 期待値「測定不能」の激ヤバマシンで万枚到達!

パチンコ新台「最大継続率77%」「50%で3000発ループ」…「牙狼」に続く爆裂マシンに熱視線!!

河野太郎は「モデルナワクチン供給3分1」を4月に知りながら隠し、無茶な職域接種を強行! 都議選後にしれっと言い出す背信

 菅政権のワクチン接種計画のデタラメさが明らかになった。「6月末までに4000万回分の供給を受ける」とぶち上げてきたモデルナ製ワクチンについて、昨日6日になって、河野太郎・規制改革担当相が記者会見で「その後、モデルナ社との協議で調整し、6月末までに供給を受けたのは1370万...

パチンコ新台「高速過ぎる」ラッシュが「ヤバい」!? 「現行最強クラス」の出玉性能に唖然…

 パチンコメーカーSANKYOといえば大ブームとなった「戦姫絶唱シンフォギアシリーズ」のイメージが強いかもしれないが、「機動戦士ガンダムシリーズ」も重要コンテンツの1つである。

 2013年に登場したMAXタイプ『CRフィーバー機動戦士ガンダム』はオール2000発&約77%ループという爆発力で人気を博し、後に様々な後継機を生み出すこととなった。

 2016年リリースの『CRフィーバー機動戦士ガンダムLAST SHOOTING』は約1/319のミドルタイプでありながら、約83%という高ループでユーザーを魅了。

 2018年には『CRフィーバー機動戦士Zガンダ厶』が登場すると約65%の確変ループながら確変= 2400発の出玉性能で多くのファンを獲得した。

 2019年は『Pフィーバー機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』をリリース。ライトミドルタイプの遊びやすさはそのままに、約82.2%の継続の爆発力も兼ね備えた完成度の高いマシンだ。

 そして2021年、待望のシリーズ最新作『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』が発表された。

「機動戦士ガンダムユニコーン」は「逆襲のシャア」以後の宇宙世紀を描いた作品。特に初代ガンダムファンに支持者が多く、大人こそ楽しめる内容となっている。

 大当たり約1/ 319でラッシュ突入は60%。約81%でループする仕様だが、初回当りの20%で1500発× 2が約束される振り分けも存在するなど、ツボにハマれば「現行最強クラス」の性能を堪能できるだろう。

 原作で人気を博したAimerの「re:i am」や「StarRingChild」といった楽曲も収録されており、同楽曲で消化する大当りは堪らない時間となること必至だ。

 既に試打動画も配信されているが、今回はその中より個人的に気に入っている1GAMEの『【全国最速新台案内】1GAMEてつがPフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン徹底解説!!』をオススメしたい。

 1GAME「てつ」といえば元遊技機メーカーの開発者で知識豊富な人物。ユーモアも持ち合わせており、解説の経験も豊かなため、試打実戦には相応しい人材といえる。

 そんな「てつ」も本機の解説には難航する場面も存在。ラッシュの消化が早すぎて言葉を発する前に図柄が揃ってしまうのだ。この高速消化は一見の価値アリ。

 気になる方、ご興味のある方は是非チェックしてみてはいかかだろうか。

(文=大松)

<著者プロフィール>
 4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

【注目記事】

パチスロ「万枚」シリーズ6号機でも「爆裂要素」が満載!?「どこからでも事故れそう」との情報が話題!!

パチンコ新台『牙狼』レベルの衝撃作を超える高評価!軽々と「4万8000発」も達成した「激甘スペック」が話題!!

甘デジ「一撃2万発」も余裕の超RUSHマシンを攻略!「軽い初当り」で順調な展開…勝利の女神は微笑むか!?

JRA 「こんな状態で出すな」戸崎圭太のポツン騎乗に非難の声!? 最終レースで逆転狙ったファンから非難轟々、大波乱に一役買った人気馬の轟沈はなぜ起きたのか

 7月に入り、「荒れる」ことでお馴染みの夏競馬が本格的に始まった。4日に行われた3歳重賞のラジオNIKKEI賞(G3)では、早速3連単の払戻が31万6180円と大波乱。多くのファンの頭を悩ませたことだろう。

 一般的にメインレース終了時点で、収支がマイナスのファンの大半が考えることは1つ。最終レースを的中させ、マイナスをプラスにして巻き返すことである。

 しかし、ラジオNIKKEI賞の後に行われた福島最終12Rでは、“逆転”を目論んで馬券を購入した一部のファンにとって阿鼻叫喚のハプニングが発生した。

 原因となったのは、ホウオウルバン(牡3歳、美浦・池上昌和厩舎)である。

 単勝オッズ10倍以下の馬が6頭いる混戦模様の一戦であったが、同馬は5番人気の支持を受けた。

 同馬を管理する池上師は、「前走は疲れがあった。今回はチークピーシーズを着用。福島1700mは少し忙しいかもしれないが、地力の高さと馬具効果でカバーできれば」と、レース前には期待の大きさが読み取れるコメントをしていた。

 しかし、同馬はスタートで後手を踏み、最後方からの追走を強いられる。徐々にポジションを上げていくのかと思いきや、勝負どころに差し掛かってもむしろ離される一方。池上師が少し忙しいとレース前に懸念していたが、少しばかりではなかった。結果的に最下位こそ免れたがタイムオーバーを適用されるほどの大敗を喫した。

 その一方、レース後には同馬に期待していた一部のファンからは不満の声が噴出した。怒りの矛先は、見方によっては勝つ気のない無気力騎乗に見える、後ろから回って来ただけのポツン騎乗となった戸崎圭太騎手と池上師である。

 ネットやSNSでは、「こんな状態でよく出そうと思ったな」「公正競馬とは何なのか」といった過激な意見も見られたほどだった。

 しかも、ホウオウルバンは今回が約3ヶ月ぶりの実戦。確かに連戦による疲労で余力が残っていなかったという訳でもないだろう。池上師が話していたように、前走時のような疲労はないと考えるのが自然である。

 実際、前走時の最終追い切りが美浦南Wで一杯に追って「71.5-55.9-41.9-14.0」であったのに対し、今回は同じコースで「66.8-51.7-38.3-12.9」を馬なりでマーク。少なくとも数字的には、前走より走れる状態にあったと考えられる。

 そこで、浮上してくるのが、同馬が今回初めて着用した馬具のチークピーシーズである。チークピーシーズとは「頭絡の頬革にボア状のものを装着したもので、左右を見えにくくして前方に意識を集中させる効果を期待して用いられる」(JRA公式サイトより)という矯正馬具の一種である。

 現役の有名馬では、オジュウチョウサン(牡10歳、美浦・和田正一厩舎)などが、この馬具を愛用している。最近では、ギベオン(牡6歳、栗東・藤原英昭厩舎)が、金鯱賞(G2)で大金星をあげたが、チークピーシーズを着用した効果もあったと考えられている。

 ただ、こうした馬具の使用に一定の効果が見込める一方、逆効果も考えられる。田辺裕信騎手はかつて、自身のコラムにて「(マイナス効果は)警戒しすぎることでしょうか。効果がありすぎて進んでいこうとしない馬もいる」とコメントしている。

 三冠馬で有名なオルフェーヴルは、12年天皇賞・春(G1)にて、チークピーシーズ同様の効果が見込めるブリンカーを初めて着用。しかし、レース本番では、なかなか進んでいこうとせず、単勝1.3倍の支持を集めながら11着と惨敗した。

 今回のホウオウルバンもレースでの行きっぷりが、明らかに悪かった。現段階では故障や心房細動といった発表もされていないため、もしかしたらこれまで装着したことのなかったチークピーシーズが原因でレースに集中できなかったという可能性も考えられる。

 タイムオーバーの規定により、ホウオウルバンは8月4日までレースに出走することはできないが、また競馬場で元気な姿を見せてくれることを祈るばかりだ。

(文=寺沢アリマ)

<著者プロフィール>
大手スポーツ新聞社勤務を経て、編集部所属のライターへ。サラ系・ばん馬のどちらも嗜む二刀流で「競馬界の大谷翔平」を目指すも収支はマイナス。好きな競走馬はホクショウマサル。目指すは馬券的中31連勝だが、自己ベストは6連勝と道は険しい…。

旭川医科大への不法侵入で記者逮捕、違法性は阻却される?北海道新聞が調査報告を発表

 北海道新聞社は、6月に同社の記者が北海道旭川市の旭川医科大学で行われた学長選考会議の取材中に、立ち入りが禁止されていた大学の建物に入った疑いで逮捕された件について、7日朝刊で調査報告を掲載した。

 報告によると6月22日、旭川医科大で吉田晃敏学長の解任をめぐる学長選考会議には同社の記者4人が取材に当たったという。このうち、入社1年目の記者が指示を受け、会合が開かれていた建物の4階に向かった。大学側から入構禁止が発表されていたが、この記者には伝わっていなかった。

 新人記者は会議のあった部屋のドアの隙間に自分の判断でスマートフォンを差し入れて会議内容を録音。これを大学職員が発見して現行犯逮捕された。

 北海道新聞社は、新人記者を単独で校舎内に立ち入らせたことや、倫理上、無断録音は原則禁止するとした指針が徹底されていなかったことなどが問題だったと発表。小林亨編集局長は「事態を重く受け止めている。記者教育や組織運営の在り方などを早急に見直す」としつつ、そのうえで「事件にひるむことなく、国民の知る権利に尽くす」と発表。

 この事件については多くの新聞記者から、新人記者が逮捕されたことへの違和感を綴る声が続出している。特に、メディアで働く女性ネットワーク(WiMN)は、「旭川医大で取材中の女性記者逮捕・身柄拘束に関する抗議声明」を発表。「報道機関による取材・報道の自由に抵触し、取材活動に委縮効果をもたらしかねない重大な問題をはらんでいる」と批判している。

 私人逮捕した職員は、新人記者に身分や目的などを尋ねたものの明確な返事はなく、さらに逃げようとしたため、学外者が許可を得ずに無断で構内に侵入したと判断し、警察に連絡したとしている。一方WiMNは、記者が警察に対して記者であることと取材目的を明らかにしており、逃亡や身元不明の恐れがないため、逮捕・身柄拘束は行き過ぎた措置だと批判している。

 さらにWiMNは、「国立大学法人である旭川医大は国民の税金で維持されており、その庁舎は国民の財産」であるとして、研究・教育活動の妨害や器物損壊の恐れがあるといった特段の理由がないかぎり、「取材記者の通行も当然認められるべき」との見解を示している。ほかにも複数の新聞記者が、取材活動では住居侵入の違法性が阻却されるといったツイートを行っている。今回の騒動に関し、山岸純法律事務所代表の山岸純弁護士は、次のように解説する。

「建物や囲いがされた土地など、所有者や管理者が『立ち入り禁止』としている場所に許可なく立ち入れば、住居侵入罪が成立します。今回も、立入り禁止の区画にいたとのことなので、間違いなく住居侵入罪が成立します。

 これに対し、『取材活動の場合、違法性が阻却される』という考えもあるようですが、『正当な業務としての取材活動』であれば、刑法35条の規定により違法性がないとも考えられます。しかし、『許可を得ずに忍び込み、許可を得ずに録音する』取材活動は、到底『正当な業務』とはいえないので、違法性は阻却されません」

【刑法35条】

「法令又は正当な業務による行為は、罰しない」

 逮捕された北海道新聞の記者は48時間、身柄を拘束されたのちに釈放されたが、警察は在宅で捜査を続けている。ジャーナリストや新聞記者たちは、今後の取材活動への影響が出るおそれがあるとして、捜査の行方に高い関心を示している。

(文=編集部)

山岸純/山岸純法律事務所・弁護士

時事ネタや芸能ニュースを、法律という観点からわかりやすく解説することを目指し、日々研鑽を重ね、各種メディアで活躍している。芸能などのニュースに関して、テレビやラジオなど各種メディアに多数出演。また、企業向け労務問題、民泊ビジネス、PTA関連問題など、注目度の高いセミナーにて講師を務める。労務関連の書籍では、寄せられる質問に対する回答・解説を定期的に行っている。現在、神谷町にオフィスを構え、企業法務、交通事故問題、離婚、相続、刑事弁護など幅広い分野を扱い、特に訴訟等の紛争業務にて培った経験をさまざまな方面で活かしている。