フルモデルチェンジを受けてBMW1シリーズが4代目に生まれ変わった。車両レイアウトが前輪駆動ベースのエンジン横置き式とされたのは3代目から。新型も基本的には先代のプラットフォームを踏襲している。ホイールベースが従来と共通なことから一部では「ビッグマイナーチェンジ?」との指摘も飛び出している。
レクサスLBXは、プレミアムだけどカジュアルなSUV。サイズのヒエラルキーを超え、新たな価値を創造することに挑んだ意欲作である。開発コンセプトは、L=レクサス、B=ブレークスルー、X=クロスオーバーの車名のとおり、常識を打破した「本物を知る人が素の自分に戻って気負いなく乗れるコンパクトラグジュアリー」だ。標準車の完成度も高いが、注目はMORIZO RR。豊田章男会長の「こんなクルマがほしい」という思いを実現したリアルスポーツだ。
昨年、デビュー50周年を迎えたVWゴルフは、FF2BOXの世界標準化に大きく貢献し、つねにHBのベンチマークとして高い完成度を誇ってきた。現行8代目は、時代が求める“電動化/運転支援の強化/デジタル化”を推進した意欲作である。2019年秋に欧州で発売され、日本ではやや遅れて2021年6月にデビューした。
ダイハツ・ロッキー(そしてトヨタ・ライズ)は2019年末のデビュー以来、好調な販売をキープしている。ボディサイズは全長×全幅×全高3995×1695×1620mm。5ナンバーのSUVは少数派。取り回しのよさは抜群だ。魅力は価格が安く、デザインがよく、実用性が高いことに尽きる。
X3は、2003年の初代デビュー以来、累計で350万台以上を販売してきたBMWの主力である。X3のセールスにひと役買っているのが日本市場だ。その販売ボリュームはアメリカ、ドイツ、イタリアに次ぐ第4位に相当する。そんなX3がフルモデルチェンジを受けたのは昨年6月のこと。それから半年余りを経て、キーとなる市場のひとつ、日本でも販売がスタートした。
ドーディチ・チリンドリ・スパイダーは、フェラーリ自らが「ひと握りの人のために作られたモデル」と形容するスペシャルな存在。V12という極めて特別なエンジンを愛し、オープンエア・ドライビングを満喫したい“通”のために開発された。フロントミッドに搭載するF1技術を導入したパワーユニットはバンク角65度の6.5L・V型12気筒DOHC48V。830CV/678Nmの圧倒的なパワーを発揮し、9500rpmの超高回転を許容する。
9世代目に移行したVWパサートは、ある意味、新しい価値観を提唱する意欲作である。SUV全盛のマーケットで、あえてワゴンがもたらす豊かさを追求したからだ。新型はボディタイプをワゴンに絞り込んでいる。しかもボディサイズを従来比でひと回り拡大。ワゴンならではのスペース性を徹底的に高めると同時に、自然な走り味を磨くことで独自の魅力を提示する。歴代パサートは、VWならではの質実剛健と、ほのかな上質のバランスが魅力の源泉。最新モデルは、従来からの価値はそのままに“豊かなツーリング性能”を武器に、SUVに斬り込む攻めの1台である。
昨年日本での発売を果たしたピックアップトラックのトライトンと2021年の登場から早くもマイナーチェンジを行ったアウトランダーPHEV。この2つのモデルにはどんな個性があるのか。かつてRVブームのど真ん中にいたMITSUBISHIが本気になった今、その実力と魅力に迫ってみる。
フィアットのミニバン、ドブロがマイナーチェンジを実施した。変更内容は内外装のブラッシュアップやインフォテインメントシステムの刷新、アダプティブクルーズコントロールにミリ波レーダーを追加するなど多岐にわたる。
従来の魅力を余すところなく継承しながら、すべてが新しい。7年ぶりにモデルチェンジした3世代目となる新型ティグアンが、いよいよ日本に上陸した。日本では弟分のT-CrossやT-Rockのほうがポピュラーだが、ティグアンは2019年以降、グローバルでVWのベストセラーに君臨する主力モデルである。2007年に初代が登場して以来、760万台を超える販売を達成したというからたいしたものだ。