近年SUVが代名詞となりつつあるメルセデス・ベンツだが、王道であるセダン系の進化も素晴らしい。とくにそのど真ん中にいるEクラスのクオリティは高く、最新の技術が搭載されている。現行W214型はその代表だ。クルマの制御技術や安全装備、インターフェイスは他ブランドを圧倒する。さらにパワーソースはマイルドハイブリッド(MHEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)というように電動化を完成させた。そんなEクラスのハイエンドに位置するのが、メルセデスAMGE53ハイブリッド 4マチック+。3L直6ターボのガソリンエンジン(M256M)に高出力モーターと大容量リチウムイオンバッテリーを組み合わせたPHEVである。
2025年型GRヤリス、彼ら流でいう“25式”についてはGR-DAT(8速AT)を積んだモデルを公道で走らせ、GRヤリスの進化を強く感じたのを覚えている。そして今回、それをサーキットで走らせる機会を得た。場所は袖ヶ浦フォレストレースウェイ。ここ数年新車の試乗会に使われていることもあり、比較的走り慣れたコースだ。
エクストレイルがグッと魅力を増した。全車の内外装と装備をリファインすると同時に個性的なモデルが新登場。スポーツ派に向けたNISMOとAUTECH SPORTS SPEC、タフギアを極めたROCK CREEKなど話題たっぷり。インフォテインメント機能はGoogleをビルトインした最新システムに進化している。さっそく実力をお伝えしよう。
今日のように各ブランドがBEVをラインアップする数年前、2020年にどこよりも早くそれを市場導入したアウディが、新世代のBEVを登場させた。人気のSUVシリーズに属するQ6 e-tronである。新世代を特徴づけるポイントは、新たなプラットフォームの採用である。彼らはそれをポルシェと共同開発した。PPEと呼ばれるのがそれで、マカンElectricと共有する。PPEは“プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック”の頭文字。いわずもがなのBEV専用プラットフォームである。
“日産のKカー”が新世代に移行する。新型は「もっとわがままになれる軽」をコンセプトに、ボクシーで印象的なスタイルとクラス最大の室内空間を追求。先進機能の積極投入でライバルに差をつける戦略だ。キャッチコピーは「見えルークス!あがルークス!」新型は運転しやすく開放感たっぷり、気分が上がるクルマが登場した。
三菱のスーパーハイトワゴンが新型に移行した。注目は“デリ丸”の魅力アップ。持ち前のタフさはそのままに、一段とキュートで便利、先進装備を満載した。基本構成は日産ルークスとオーバーラップするが、すべてが三菱らしく仕上がっている。目元はさらに印象的になり、ダイヤル式のドライブモードセレクターを標準装備。毎日を“冒険感覚”で楽しくする。
Honda SENSING 360+は、ホンダが量産モデル用に開発したハンズオフ機能を搭載した運転支援システム。これがアコードに搭載された。さっそく試乗したところ、まさに“目からウロコ”だった。現行アコードは1年前に乗ったときにも、クルマ自体の高い完成度に感銘を受けた。しかし今回の驚きは、それどころではなかった。
マツダCX-60は、エンジン縦置きFRプラットフォームや直6のクリーンディーゼルというクルマ好きを魅了する要素を満載。2022年のデビュー時は色めきたった。だが登場後の評価はあまり芳しくなかった。ところが、昨年登場した機構面で共通性の高いCX-80は、好印象だった。CX-60にCX-80のエッセンスを盛り込んだ改良が施されたと聞き、どう進化したのか、あらためて期待が高まった。
日本初のミニバンPHEVが登場した。PHEVモデルは、「快適な移動の幸せ」を謳うショーファーカーとしての価値を高めるとともに、カーボンニュートラルに貢献する重要な選択肢のひとつである。アルファード/ヴェルファイアともExecutive Loungeの6人乗りタイプのみの設定で、駆動方式はE-Four。HEVとの識別点は専用の19インチホイール。ヴェルファイアには新色プレシャスメタルが加わり、2色だったボディカラーの選択肢が増えたことも朗報だ。
マセラティは、1914年に設立。1926年には初のレーシングカー、ティーポ26でタルガフローリオに参戦。初戦でクラス優勝を果たす。以来マセラティはレースに積極参戦。勝利を重ねてきた。そんな“熱き名門”が久々に復活した。トップモデル、MC20のレーシングバージョンであるGT2が欧州ジェントルマンレースの最高峰“ファンテックGT2選手権”で見事に2024年チャンピオンの座に輝いたのだ。そのGT2の公道走行バージョンとなるGT2ストラダーレが登場。メカニズムはマシン直系。3L・V6ネットゥーノは640cvの高出力を発揮し、最高速は324km/hに達する。究極のトライデント、その全開走行を体験した。