ロシアによるウクライナ侵攻を受け、日本は対露制裁に加わった。しかしその一方で、サハリン2からのLNG調達は維持されている。制裁に参加しながらロシアとのエネルギー取引も続ける――この一見矛盾した状況は、日本に何をもたらしているのか。現実の選択の中で浮かび上がる、その意味を考える。※本稿は、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉 悠『現代戦争論――ロシア・ウクライナから考える世界の行方』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
ウクライナの戦場ではすでに120万人を超える死傷者が出ている。それでもロシアでは、契約軍人に志願する人々が後を絶たない。なぜ彼らは命の危険を承知で戦場に向かうのか。その背景には、愛国心や強制だけでは説明しきれない、別の現実がある。※本稿は、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉 悠『現代戦争論――ロシア・ウクライナから考える世界の行方』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
2022年、ロシアはサイバー攻撃と地上侵攻を組み合わせた電撃的な作戦で、ウクライナを短期間で制圧できると見込んでいた。だが、その構想は開戦直後に崩れ、戦争は長期化する。圧倒的な戦力差を前提に描かれた勝算は、どこで現実と食い違ったのか。※本稿は、東京大学先端科学技術研究センター准教授の小泉 悠『現代戦争論――ロシア・ウクライナから考える世界の行方』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
「日本は防衛費をGDP比2%に」「有事においては在日米軍基地を提供せよ」。東アジアをめぐる緊張が高まるなか、アメリカが日本に求める役割は、かつてない水準に入りつつある。では、それらを満たせば、日本の備えは本当に機能するのか。軍事評論家の筆者とハドソン研究所の村野将氏が、見落とされがちな“死角”を読み解く。※本稿は、小泉 悠『世界の大転換』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。
これからは、AIが人を管理し、ロボットが戦う。かつて国家だけが担ってきた統治と軍事の機能は、テクノロジーによって再編されつつある。その最前線にいるのが、イーロン・マスクと中国共産党だ。立場は正反対でありながら、両者は「AIによる統制」と「ロボットによる戦力」という同じ方向を向いている。現代中国研究家の津上俊哉氏、中露関係を専門とする熊倉潤氏、そしてロシアの軍事評論家である筆者による鼎談から、新しい権力の輪郭を読み解く。※本稿は、小泉 悠『世界の大転換』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。