ローソン「あんことバターのフランスパン」が売切れ続出の大ヒット…「完全にハマる」

 コンビニエンスストアチェーン・ローソンのベーカリーブランド「マチノパン」から新発売された「あんことバターのフランスパン」が、早くも大人気のようです。

 2月18日に発売を開始した「あんことバターのフランスパン」は、「こだわりのフランスパン専用粉を使用した香りのよいパン生地に、粒感のあるあんこと、コクのあるグラスフェッドバターをサンドしました。たまに感じる塩味がアクセントです」(公式サイトより)とのこと。この説明文だけでも「美味しくないわけがない……」と、わかります。

 実際、インターネットユーザーの間でも、

「甘味と塩気のバランスが最高」

「まずフランスパン自体が旨い。そしてあんバターも旨い。『おまえ、本当にコンビニパンなのか?』と疑うレベル」

「そのまま食べても美味しいし、温めると溶けたバターで“とろっと感”が増して超美味しい!」

「あんこ好きだからバターはそんなにいらないかなぁ、と思ってたけど……。このパンはバターがポイントだわ」

「小ぶりだからペロッと食べちゃう。もっと食べたくなる! 完全にハマった!」

などと評判で、「毎日食べたいのに、人気だからか売り切れてることも多い」という報告も散見されました。

 お値段は税込150円(ローソン標準価格)です。朝食に、おやつに、デザートにもピッタリな「あんことバターのフランスパン」。見つけたら、ぜひ購入してみてください!

(文=編集部)

 

新型コロナ影響と「軍団」の共通点!?【濱マモルの のほほんコラムVol.35 買い占め】


 パチプロ及びスロプロ。パチンコやパチスロの収支で生計を立てる人々のことであり、今も昔も様々なスタイルがある。

 昔は、そこそこの結果を得られれば撤退して常連客に譲る……といったプロもいたと聞く。共存共栄。ひとりで勝ち過ぎずにみんなで楽しむ。時代背景もあっただろうが、そんな美徳はもう今は昔なのだろう。

 昨今のプロは「高設定を掴んだら閉店までぶん回す」のが基本。そりゃあ毎日高設定を掴める保証はないし、高設定を打ち続けても納得の収支を得られないこともあるのだから、休憩もせずにひたすらレバーを叩く気持ちは分かる。

 アタシは目標の勝ち金に到達、或いは満足したらヤメるタイプだが、それはあくまでライターという本業があるから。まぁフリーランスという立場上、「明日はどっちだ」的な生活に変わりはないものの、ぶん回すよりも「酒を飲みたい」という思考が働く人間だ。

 ところで、以前にもコラムで書いた新型コロナウイルスはいまだに収束が見えず、マスクの品薄状態が続いている。そんな中、今度はトイレットペーパーやティッシュペーパーも各所で売り切れとのこと。

 情報の少なかったオイルショック時代じゃあるまいし、なぜトイレットペーパーやティッシュペーパーまで買いまくるのか。この行為はほとんど、軍団のそれと変わらないではないか……と考えてしまうのである。

 軍団。その定義は分からないし、そもそも知りたくもないが、まぁ端的にいえば全台高設定シマがあれば占拠したり、高設定台を見付けては後ろや横でうっとうしいほどに張り付く人々だ。

 多勢に無勢。向こうは大人数であることが多いからひとりでは太刀打ちできないし、特定日だけ現れるようなヤツらは後先考えずに傍若無人に振舞う。自分たちだけが良ければいい。

 そんなさもしい発想は売り切れになるほどこぞってトイレットペーパーやティッシュペーパーを買いまくる人々も同様なわけであり、正直、そのようなニュースを見ると悲しい気持ちになるのである。

 日本人が持つ謙虚さはどこへいった……などと古臭いことはいわない。ただ、このままマスクどころかトイレットペーパーやティッシュペーパーも外道どもが転売するような状況になったら、当方重度の花粉症、サラサラ透明な鼻水を垂らしながら外を歩いていても笑わないでくださいね。
(文=濱マモル)


 
 
 
 
 

JRA母父ディープインパクト「61連敗」に愕然……「産駒」絶好調も「BMS」に危険信号

 昨年7月に17歳でこの世を去ったディープインパクト。種牡馬としてこれまで数多くのG1馬を輩出し、2012年に初の種牡馬リーディングに輝くと、昨年まで8年連続でその座を守っている、名種牡馬と言える存在だ。

 今年もその産駒は大活躍中。先週もサウンドキアラが京都牝馬S(G3)を、カデナが小倉大賞典(G3)を制するなど、2か月弱ですでに重賞7勝をマーク。産駒数の多さも手伝って、獲得賞金額は2位ハーツクライの2倍以上にも上る。ディープインパクトが9年連続種牡馬リーディングに輝くのは間違いないだろう。

 一方で母の父、いわゆるブルードメアサイアー(BMS)としてのディープインパクトは深刻な不振に陥っている。平地競走に限ると2月8日に未勝利戦をフィニステールが勝ったのを最後に勝ち鞍がなく、現在平地競走では61連敗中。まさに先が見えない長いトンネルをさまよっている状態だ。

 ただ、母の父にディープインパクトを持つ馬は今後どんどん増えていくため、近い将来BMSリーディング上位争いの常連になることは既定路線。過去3年のディープインパクトのBMS順位変遷を見ても、2017年から20位、12位、10位と徐々に上昇中。今年は一気にBMSリーディング上位争いも期待されたが、現在の順位は昨年と同じ10位と伸び悩んでいる。

 現在BMSリーディングでトップに立っているのがキングカメハメハ。こちらも種牡馬として数多くのG1馬を輩出してきた。ディープインパクトの1歳先輩で、2010年と11年に種牡馬リーディングに輝いたが、2012年以降はディープインパクトの後塵を拝してきた。

 BMSリーディング争いの変遷を見ると、2006年から昨年まで14年連続でサンデーサイレンスが1位の座を守っている。しかし、今年は小差ながらキングカメハメハが首位に立っており、14年ぶりにサンデーサイレンスの牙城を崩す可能性もある。

 BMSとしてディープインパクトとキングカメハメハを比較した時、サンデーサイレンスの血を持たないキングカメハメハの優位性が大きいのは周知の事実。母父ディープインパクト産駒はこれまで中央で359頭がデビュー。G1馬は、2018年の菊花賞を制したキセキだけである。キセキを含めて重賞を勝った馬もファンタジスト、ラストドラフト、ハッピーアワーの4頭(5勝)だけだ。

 一方、母父キングカメハメハ産駒は中央で617頭がデビュー。すでにG1馬4頭(モズカッチャン、ワグネリアン、ブラストワンピース、インディチャンプ)を輩出し、11頭が重賞合計21勝を挙げている。

 数年後にはBMSリーディングでトップの座を争うことは間違いないディープインパクトとキングカメハメハ。現時点では産駒数が多いキングカメハメハがリードしているが、今後母の父として2頭はどのような産駒たちを送り出していくのだろうか。

JRA阪急杯(G3)16番人気激走【ケイティブレイブの法則】!? 先週、長岡禎仁続く「アノ馬」に人馬一体の期待!

 23日(日)のフェブラリーS(G1)で、16番人気ケイティブレイブを殊勲の2着に導いた長岡禎仁騎手。G1で初騎乗ということもあり、戦前『netkeiba.com』の取材に「ビックリしました」「声をかけていただけたこと自体が嬉しかったです」と、殊勝なコメントと陣営への感謝の言葉を繰り返していたが、プレッシャーを跳ね除け、見事期待に応えてみせた。

 ケイティブレイブは調子を落としていたとはいえ、G1・3勝をあげている実績馬。通常ならば、G1での騎乗経験がない長岡騎手に乗鞍が回ってくることは考えづらい。

ところが、長岡騎手は杉山晴紀厩舎の稽古に積極的に顔を出し、約2年前からケイティブレイブの調教パートナーも務めていたという。この積み重ねが鞍上への大抜擢と、フェブラリーSで魅せた「人馬一体」の走りにつながったのだろう。

 そして今週末に開催される阪急杯(G3)。改めて出馬表を眺めていると、このケイティブレイブ×長岡騎手と同様の関係性を築き上げているコンビが見えてきた。

クリノガウディー(牡4歳、栗東・藤沢則雄厩舎)と森裕太朗騎手だ。

 森裕騎手はクリノガウディーのデビュー前から稽古で騎乗している。このコンビの関係性は深く、スタッフも「この馬の事を1番分かっている」と話すほど、クセを知り尽くしているという。

「クリノガウディーの調教パートナーを長らく務めていた森裕騎手は、レースでの騎乗回数こそ少ないものの、騎乗した際には新馬戦を勝ち、中京記念(G3)ではタイム差ナシの2着と結果を残しているんですよ。普段から乗ってコミュニケーションを取っているというアドバンテージは大きいと思います。

1400m戦は初挑戦となりますが、森裕騎手は『折り合い面を考えれば、むしろ乗りやすいので大丈夫』と力強く語ってくれました。クリノガウディーと長期間ともに過ごし、精通しているだけにコメントにも重みがありましたよ」(競馬誌ライター)

 昨年は11番人気のスマートオーディンが直線一気で優勝し、2年前はダイアナヘイローがいい意味で7番人気らしからぬ走りを見せて勝利。さらに3年前も7番人気のトーキングドラムが激戦を制すなど、近年は人気薄の馬の台頭が著しく、波乱傾向が強いことで知られている。

 今年はクリノガウディーと森裕騎手が波乱の立役者となるのだろうか? フェブラリーSで見せたケイティブレイブ×長岡騎手の再現に期待したい。

新ジャンル「おしゃべり」パチスロ誕生! リール逆回転は「一撃1500枚」のチャンス!?

 新たなジャンルの登場か。岡崎産業が天才少女「みう」を主人公に据えた『みうのおしゃべりパチスロ』をリリース。3月16日より導入が開始される。

 同社は『ジャックポットシリーズ』や『トラッド』シリーズなど、どちらかといえば硬派な印象だ。いきなりの大きな方向転換だけに多くの業界関係者から注目を集めているが、そんな本機は1G純増約2.7枚の疑似ボーナスATで出玉を増やす6号機の中では比較的オーソドックスな仕様。

 ボーナスは「びっぐぼーなす」「れぎゅらーぼーなす」「すぺしゃる」の3種類で、びっぐぼーなすは60G継続=約160枚、れぎゅらーぼーなすは30G継続=約80枚の払い出しが見込める。残るすぺしゃるは111G~555G継続。首尾よく555Gが選ばれた場合は一撃約1500枚を獲得できる。

 主な当選契機はチャンス役で、当選期待度は複数あるモードで変化。「わたわた」突入はAT当選期待度がグッと高まり、最終的にみうから告白されればAT当選が約束される。

 ATに当選すると、まずは「らぶみうじゃっじ」でボーナスを告知。多彩なリールアクションやセリフで期待度が示唆され、左リール停止時の「下段赤7停止」はびっぐぼーなす以上、全リール逆回転はすぺしゃるが確定すると思われる。

 AT中は成立役に応じて1G連抽選が行われ、1G連当選時は「だいすき!ランプ」が点灯。1G連に当選せずともAT終了後は32G間の引き戻しゾーン「スペシャルタイム」へ突入し、天国へ滞在していれば例外なくATへと結び付く。滞在モードはAT終了時のセリフやランプ点灯パターンなどで示唆される。

 通常時の演出には「ハートランプ」演出、「セリフ」演出、「わたわた煽り」演出などがあり、ハートランプ演出はリール上部のハートランプが点灯するほどチャンス。セリフ演出は文字通りいろいろなタイミングでみうがしゃべる演出で、親密度が高いセリフほど期待度も高まる。

  わたわた煽り演出はレバーONで発生し、ボタン停止ごとに点灯段階がステップアップ。最終的に全点灯すれば先述したわたわたへと突入するようだ。

 なお、有利区間完走や特定条件クリアでエンディングへ突入した場合は、みうとの「ウエディング」演出が発生。最大限の「萌え」でプレイヤーを祝福してくれる。

パチンコ「5万発」の地獄出し報告も! 驚異の「絶確マシン」が旋風を巻き起こす!? 【激アツ新台実戦JUDGEMENT】

 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。

 今回のピックアップマシンは、藤商事の主戦力マシンが初回100%確変&当れば絶対確変モードというチャレンジングスペックを引っさげて登場した『P地獄少女四』(以下、地獄少女四)だ。

 冒頭でも紹介したように、スペックに特徴のある本機。様々な要素が詰まった新感覚のゲーム性をまずは紐解いてみよう。

 本機の初当り、いわゆるヘソで抽選される大当りは、すべて10R確変となっている。この後に突入する確変モード「地獄少女モード」は確変継続率が50%と通常の機種とは逆転するような流れとなっているが、本機の真骨頂はここから。

 この「地獄少女モード」中に確変を引けば「極ゾーン」と呼ばれる最上位モードに突入。極ゾーンは電サポ83回転で展開され、この特殊ゾーン中の大当りは必ず10R確変&モード継続となるように設計されている。

 極ゾーンのループ率は約75%となっていて、このループによってまとまった出玉を獲得するのである。

 一方、規定回数を消化すると通常の確変「地獄少女モード」へ移行し、再び50%で「極ゾーン」再突入か50%で時短による確変転落かを争うことになる。つまり、本機は安心の中にも大量出玉への挑戦や野心を望めるゲーム性となっているのである。

 極ゾーンという限定された回転数での当りを目指す「ST」的な要素がありながら、その機会を逃しても確変は継続されるどころか、もう一度最上位モードをうかがえるチャンスが訪れる「小当りRUSH」の性格も内包する、極めて特殊なシステムなのである。

 また、初回に振り分けや突破を設けることによって高性能の連チャンモードを確保する機種が多勢を占める中、確変と最大ラウンドを初手で確約してくれるこのシステムは、一連の連チャンフローを含め、多くのプレイヤーの賛同を得られそうな印象もある。

 もちろん、「初回はどの道50%超えないとあかんのか。思ってたほど甘くない」「50%乗り越えて83回以内に当りを引いた先に大して出玉感がない」といった否定的な意見も散見される。

 確かに、1回あたりの出玉ボリュームが少ないのはネックとなる。8カウントなので10R大当りでも払い出しで約1200個。通常大当りは3R固定なので、初回確変即通常のミニマムパターンの場合はトータルで約1440個と、フルカウントの10R大当り(10カウント×10ラウンド×15個賞球)1回より少ないのである。

 とはいえ、「極ゾーン」が刺さった時の破壊力はすさまじく、一撃1万発くらいは普通に体感できるし、初当り8回・総大当り65回・最高出玉5万4000発といった爆出しデータも報告されている。

 右打ち中のスピードも申し分なく、通常時も演出をカスタムすればサクサクとテンポよく消化できるので、スペック・演出を含めた総合的な評価も良好。新感覚の確変システムと合わせて、本機のポテンシャルは高そうである。

(文=大森町男)

JRA四位洋文「秘密」のパートナーが明らかに!有終の美を飾れるか!?

 29日の阪神開催でG1・15勝の名手・四位洋文騎手が引退を迎える。当日は新型コロナウイルスの影響で、無観客で引退セレモニーが行われる。

 昨年、四位騎手は2回目の挑戦で調教師試験に合格。今後は四位調教師として第2の人生を歩む。3月からは技術調教師として約1年間研修し、2021年春に厩舎開業を予定している。

 17日の調教師免許交付式の際に、四位騎手は「馬を大切にすることを第一に考える」と調教師への意気込みを語っている。また引退日の騎乗について質問されると、「最終レースに騎乗する」と言いながらも、騎乗馬については「秘密」としていた。

 28日、ついに秘密のお相手が判明。阪神12Rの騎乗馬はヴィント(牡4歳、栗東・千田輝彦厩舎)と明らかになった。

 ヴィントを管理する千田調教師は四位騎手の競馬学校の2期先輩で、デビュー当時から交流のある人物だ。

 2011年に『UMAJIN』の企画で、四位騎手、千田調教師、角田調教師の3名による対談が行われている。

 当時、千田調教師、角田調教師が調教師試験に合格した後の対談のため、四位騎手が調教師試験について質問する貴重な対談となっている。また昔の思い出話として、「当時新人の四位騎手が先輩・千田騎手(当時)のことを『チーボー』呼ばわりし、『すごい新人が出てきた』と思った」と衝撃エピソードも飛び出し、仲の良さを感じさせられる内容となっている。

 3月以降、四位騎手は技術調教師として、千田厩舎で研修する予定がある。「四位×千田」コンビで有終の美を飾り、調教師へ弾みをつけることができるだろうか。

 過去に引退レースで有終の美を飾ったジョッキーとして思い出されるのが、2006年に引退した松永幹夫元騎手(現調教師)だ。

 松永元騎手は引退日のメインレース阪急杯(G3)を11番人気の伏兵ブルーショットガンで制し、自らの引退に花を添えた。さらに最終レースも1番人気フィールドルージュで人気に応え勝利し、通算1400勝を達成。競馬史に残る引退の花道を飾り、調教師へと転身した。

 また松永元騎手といえば、初の天覧競馬で行われた天皇賞・秋(G1)を14番人気ヘヴンリーロマンスで制したのも印象的である。四位騎手も天皇陛下がまだ皇太子の折、観戦された日本ダービー(G1)をウオッカで制したシーンが印象的である。大一番で牝馬で印象的な勝利を飾っている点が似通っている2人である。

 そんな四位騎手も引退日の騎乗でどんなサプライズを起こすか注目される。当日はヴィントを含めた6鞍に騎乗予定だ。

 ぜひテレビの前で、四位騎手の現役最後の騎乗を目に焼き付けてほしい。

ソフトバンク、次々に携帯ショップと契約強制解除…巨大インフラ事業者の公益性問われる

「いかにも、ソフトバンクグループ(SBG)らしいやり方ですね」

 そう口にするのは、スマホ評論家の新田ヒカル氏である。業績のよくない携帯電話販売ショップが次々と、ソフトバンクから閉店を迫られているという報道が、2月15日付けの「東洋経済オンライン」にあった。6割近い店舗が消えていくことになるという。これに関して、新田氏から聞いた。

「ソフトバンクという会社は、古くは固定電話の自由化の時代の新電電、ADSLの回線の普及の時でも、強引と言っていいほどに営業を推し進める社風でした。携帯電話についても同様に進めてきたわけです。こういうインフラ系の事業というのは、料金は大差がなくなるので、営業力が勝負になります。料金が一緒だったら、3大キャリアでシェアが3分の1ずつとなるのが普通です。だけど、NTTドコモやauはもともとブランドイメージも確立していたので、後発のソフトバンクは総合的な営業力に力を入れないと、シェアを広げられないということになります。そこに持っていくまでの間、(SBG会長兼社長の)孫(正義)さんとしてはゴリゴリと進めてきたのだと思います」

 携帯ショップは営業戦略の要だと見えるが、それが閉店させられるのはなぜなのだろうか。

「インフラ業はシェアをぐんぐんと広げようとする時は、実店舗というのは営業的に非常に重要な役割を果たします。NTTの営業窓口というのも30年くらい前は、地方でも郵便局のような感じがありました。20年くらい前から廃止が始まって、今はゼロになりました。携帯電話も同じで、これから携帯を持ちたいという人たちがいて、直に見たり触れてみたい、使い方を聞きたいという時期には、店舗がシェア拡大の拠点となりました。

 だけど、ここまで普及してきて、誰もがガラケーなりスマホを持っていて、あとは機種変更やプラン変更だけということになると、オンラインや郵送でいいということになります。店舗は次第に要らなくなっていくわけで、その場合、採算の取れていないところから閉じていくというのが合理性からいえば当然です」

 営業を推し進めていく時には力になってくれた携帯ショップが、状況が変わったからといって閉店を迫られる。これは仕方がないことなのだろうか。

「採算の取れないような店舗は、開けておくと生産性がマイナスになるわけですから、経営者の観点からいえば閉じるのは当然です。ただNTTドコモやauは、それを長期的段階的に行ってきています。ソフトバンクの場合、設定したノルマが達成できなければ閉店だということで、かなり急激に進めているという印象があります。

 そこからどういうことが起きるかというと、1つは押し売りですね。『これは誰もが使っているものですから』などと言って、有料オプションを強引に付けさせてノルマ達成に近づけようとするということが必ず起こります。2つ目はユーザーからの不信です。『いつもあそこで機種変更とかをしていたのに、突然店舗がなくなっちゃって不安だ』という気持ちを、ユーザーは抱くでしょう。

 3つ目は代理店からの不信です。過酷なノルマを課されて、それが達成できなければ閉店させられるという経験をした販売店オーナーが、今後もし新たな業態が現れて店舗が必要になったという時に、ソフトバンクとフランチャイズ契約しようと考えるでしょうか。かなり疑問だと思います。そして倫理的な問題として、小さな販売ショップに対して、ソフトバンクのような大企業は生殺与奪の力を持っているわけで、そうした権利を濫用することのないように戒めるべきだと思います。代理店との十分な対話とか、ユーザーの理解を得る努力が欠けているように見えます」

社会への影響力

 ソフトバンクによる、急激な携帯ショップの縮小は、社会にどのような影響を与えるだろうか。

「これから5Gなどの通信インフラが伸びていくと、それは社会にインパクトを与える大きなイノベーションとなります。モノのインターネットを意味するIoTや、多言語間での潤滑なコミュニケーション、完全自動運転などが、5Gで実現されると期待されています。水道や電気、ガス、鉄道、道路もとても大事なインフラですけど、これらは今後、社会を根本的に変えるということはそれほどないでしょう。だけど通信インフラについては、社会そのものを変えていくことが考えられるわけです。

 したがってインフラ業を営む者は、より高い公益性を持って経営に臨まなくてはならないと思います。目先の利益を追い求めるのではなく、あまねく公平なサービスを広げていくことを考えなくてはなりません。今回のようなことがあると、果たしてSBGにインフラ業を担うのに十分な資質があるのか、ということは当然問われてしまうと思います。世の中に大きなインパクトを与えるインフラ業を、総務省から免許を与えられているんだという自覚を持って、経営に当たっていただきたいなと思います」

 SBGのロゴは、「=(イコール)」の意味も持ち、誰もが公平に情報ネットワークが楽しめる世の中を実現するという決意と願望が込められているらしい。

(文=深笛義也/ライター)

【新型コロナウイルス】JRA、地方競馬に余波甚大!状況のまとめと今後、馬券の買い方ほか

 すでにニュースなどでご存知だと思うが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、JRA(日本中央競馬会)は2月29日(土曜)以降すべての競馬場および場外馬券売場(ウインズ、パークウインズ、J-PLACE)で「無観客競馬」を実施することになった。

 変わらず競馬は行われるとはいえ、競馬場への来場制限は非常に残念。日本競馬騎手会の福永祐一騎手も「仕方がないですね」と語っており、今週は四位騎手の引退式、浜中騎手の復帰など話題も多かったが、もったいない開催開幕週となってしまった。

 また、JRAに先駆けて無観客競馬を実施していた地方競馬も、当面の間は無観客競馬を継続する。未だ全体の収束は見えないが、最短で事態が改善することを願うほかない。

 とはいえ通常通り馬券の販売は行われるし、レースの流れも変わりない。パドックがあり、返し馬があり、レースがあるというのは今までと同じだ。ファンは混乱することなく、今まで通りにレースも馬券も楽しんでもらいたい。しかしながら、今まで競馬場やウインズで馬券を購入していた人はどうすればいいのか悩む人もいるだろう。そういった人向けの情報、そして今回の状況をまとめたので参考にしてもらいたい。


■JRA(日本中央競馬会)

 2月29日(土曜)以降、競馬場、ウインズ、パークウインズ、J-PLACEに入場できない。馬券の購入は電話、インターネット投票のみとなる。平日も同様なので払戻業務もないため、払戻期限も延長される。なお無観客競馬の期間は未定だが、12月28日に購入した馬券の払戻有効期限が3月14日と明記されているため、その前には何らかのアクションがありそうだ。

※インターネット投票について

・即PAT
ジャパンネット銀行、楽天銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、住信SBIネット銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、auじぶん銀行の口座があれば即日登録が可能なJRAのインターネット投票サービス。登録完了後はパソコン、スマートフォン、携帯電話を使用して馬券の購入ができる。

・A-PAT
JRA指定の銀行にA-PAT専用口座を新規に開設し、その口座のみを利用して馬券を購入。パソコン、スマートフォン、携帯電話、プッシュホン電話の利用が可能だが、口座開設などに時間がかかる。

・JRAダイレクト
特定のクレジットカードを利用し、パソコンからインターネットを通して簡単な利用者登録をするだけで、すぐに馬券の購入ができる仕組み。クレジット払いなので馬券代は後払いとなるが、利用金額に上限がある。またスマートフォンはサポート外で、パソコンのみ利用できる。

 なお各詳細(申込方法や使用可能カードなど)はJRAの公式サイトで確認してほしい。


■地方競馬

 すでに無観客競馬を実施中。各競馬場、そして開催場に伴う場外発売施設が入場禁止となり現地で馬券の購入ができない。なお現時点で以下のスケジュールが発表されている。


ばんえい帯広競馬  2月29日(土)から3月8日(日)

大井競馬      2月27日(木)、28日(金)

川崎競馬      3月2日(月)から6日(金)

笠松競馬      3月4日(水)から6日(金)

名古屋競馬     2月27日(木)から3月13日(金)

園田競馬      3月3日(火)から3月13日(金)

高知競馬      3月1日(日)から当面の間

佐賀競馬      2月27日(木)から当面の間


 おそらく3月中旬までは無観客競馬が継続されると思われるため、3月10日からの船橋競馬、状況によっては3月15日からの大井競馬なども影響は避けられないだろう。地方競馬もJRA同様にパソコン、スマートフォンを利用したインターネット投票が盛んであり、以下の3サイトが利用されている。


※SPAT4

・すべての地方競馬で馬券が購入可能
・50円から10円単位で購入できるトリプル馬単が魅力

 ネットバンク対応銀行の口座があれば即日加入が可能で、すぐに馬券の購入ができる。口座がない場合は口座を開設して申し込む必要がある。公式サイトには最短15分で手続きが完了と明記。投票はパソコン、スマートフォン、携帯電話のみだが、固定電話で購入が可能な電話投票会員もある。ただし手続きに1か月以上かかるようだ。独自の馬券である3重勝2連勝単式(トリプル馬単)は50円から10円単位で購入が可能だ。


※Rakuten競馬

・すべての地方競馬で馬券が購入可能
・楽天スーパーポイントが溜まる

 SPAT4と同様にすべての地方競馬で馬券が購入できる。楽天スーパーポイントの還元率も魅力的で、現金で購入するより遥かにお得。楽天会員への登録、楽天銀行の口座開設が必須で、馬券の購入はパソコン、スマートフォンを使用する。地元記者の記事、各種キャンペーン、地元専門紙の無料予想、騎手の公式ブログなど馬券購入以外にもコンテンツが多彩だ。


※オッズパーク

・Odds Park LOTOは最高12億円
・多彩なコンテンツが魅力

 ソフトバンクグループが運営する公営ギャンブル購入サイト。オッズパーク指定銀行の口座があれば加入手続き完了後すぐに馬券の購入が可能。競馬だけでなく競輪とオートレースの車券が購入できるが、ボートレースは扱っていない。馬券はパソコン、スマートフォン、携帯で購入可能。地元競馬専門紙記者の予想や関係者のブログ、各種キャンペーン、ポイント還元など楽天競馬に劣らないコンテンツが魅力。ただし南関4場所(大井、川崎、船橋、浦和)は対象外で馬券は購入できない(南関東のダートグレードレースは市中銀行会員のみ購入可能)。最高払戻額が12億円のランダム7(7重勝単勝式)など、「Odds Park LOTO」で発売する独自の重勝式投票券がある。


 以上、JRAと地方競馬の各状況と今後の展望、さらに現地以外の馬券購入についてまとめた。馬券を買えない馬券難民とならぬよう、狙いのレースに向けて万全の準備をしておきたい。

新型コロナ陽性者の発覚封印のため検査阻止か…日本列島がダイヤモンド・プリンセス号化

衝撃を受けたTBSの『NEWS23』

 2月25日(月)の23時から放送されたTBSの『NEWS23』を見て衝撃を受けた。それは、新型コロナウイルスの検査件数で、日本と韓国で2桁の差があったからだ(図1)。

 筆者は医学関係者ではない。そのため、新型コロナウイルスのPCR検査が遺伝子検査であることも知らなかったし、それがどの程度大変であるか、手間暇がかかるかもわからなかった。

 日本では、「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合、強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には、最寄りの保健所などに設置される『帰国者・接触者相談センター』にお問い合わせください」(厚生労働省、令和2年2月23日時点版のQ&A)とあるように、ある一定条件を満たさなければPCR検査を受けられない。

 したがって、「きっとPCR検査は大変な検査なんだろう」と勝手に思っていたのだが、前掲の『NEWS23』に解説者として出演していた医療ガバナンス研究所の上昌広・理事長は、「PCR検査は古くからある検査で、非常に簡単な検査である」という趣旨を説明していたのである。

 加藤勝信・厚生労働大臣は2月18日に、「国立感染症研究所で400件、全国の検疫所で580件、地方衛生研究所で1800件、さらに18日からは民間の検査所5カ所で900件、大学で150件の、あわせて最大で1日あたり3830件の検査が可能になった」と発表していた(2月19日付ロイター)。

 ところが、日本は図1に示したように、1日当りのPCR検査数は100件にも及ばない。2月25日に7548件のPCR検査を行った韓国とは100倍もの差があるのだ。このことからは、「日本政府はPCR検査をしたくない」ということが見えてくるように感じる。実際に2月22日放送の『NEWS23』では、「新型コロナウイルスの集団感染が起きているクルーズ船内で業務していた厚生労働省などの職員の多くが、ウイルスの検査を受けずに職場に復帰していたことがわかりました。厚労省内で検査が一度は検討されたものの、陽性者が多く出た場合の業務への影響などを考慮し、見送られたということです」という内容が放送された。

 このニュースを聞いた時は、呆れてものが言えなくなった。しかし、「日本政府はPCR検査をしたくない」という意図があると考えれば、辻褄が合う。

 では、なぜ日本政府は、1日当り3830件できるはずのPCR検査をフル稼働して行わないのか? それは、前掲の『NEWS23』にあるように、PCR検査を行うと多数の陽性反応者が見つかってしまうからではないか。そして、日本政府は、そのことを隠蔽したいのではないかと疑わざるを得ない。

国会議事堂や首相官邸にはウイルスバリアがあるのか?

 日本政府が「日本に新型コロナウイルスの感染者が多数いる」ことを隠蔽したいのは、世界における日本のイメージ悪化を恐れているからではないか。そして、その背後には、今年開催が予定されている東京五輪があるものと考えられる。もし、日本で東京五輪が開催できなくなったら、日本政府のメンツは丸つぶれになるからだ。“日本はクリーン”だというイメージを示したい。このことは、国会や予算委員会での政治家、首相官邸での内閣、およびその周辺に群がっている官僚などの姿にも見て取れる(図2)。

 彼らは、なぜマスクをしないのか? 国会議事堂や首相官邸には、新型コロナウイルスの侵入を防止するバリアでもあるのか?

 日本政府と比較すると、非常事態を宣言した韓国の文在寅大統領およびその周辺の大臣や政治家は、必ずマスクを着用している(図3)。この差は一体、何なんだ? もしかしたら、イメージの問題だけでなく、日本政府には危機感そのものがないのかもしれない。

「こんな事してる場合かよ」

 これは、2016年に東宝で上映されてヒットした『シン・ゴジラ』の中で、内閣官房副長官秘書官の志村祐介(演:高良健吾)がつぶやいたセリフである。東京湾に出現したゴジラが、東京都大田区の呑川を、周りをぶち壊しながら遡上している最中に、巨大不明生物の学術的正体に関する緊急有識者会議が開催された。そのときに、思わず「こんな事してる場合かよ」と前述の秘書官が言ったわけだ。

 日本では、2月初旬から中旬にかけて、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の中で新型コロナウイルスの感染者が日に日に拡大し、中国の武漢からも政府が用意したチャーター便で続々と日本人が帰国した。そして、市中感染も広がってきていた。

 そのようななか、国会の予算委員会では、安倍首相の桜を見る会が追及されていたり、東京高等検察庁の黒川弘務検事長の突然の定年延長が白熱した議論となっていた。

 これらをみて、「こんな事してる場合かよ」と思ったのは、私だけか? 日本は、まさに国難に直面しているのである。桜を見る会や検事長の定年問題は、いったん横に置いておいて、新型コロナウイルスの感染防止に全力を挙げるときなのではないのか?

なんで……さっき“上陸はあり得ない”って……

 前掲の映画『シン・ゴジラ』の中で、故大杉漣が演じた大河内清次首相が記者会見で、「巨大不明生物はアクアトンネル多摩トンネル等に甚大な被害をもたらし、現在東京都大田区の呑川を遡上しております。その正体は現時点では不明ではありますが、上陸という事態は想定しづらく、水深が浅くなり川岸に打ち上げられたとしても自重で潰れ死に至ると思われますので、どうかご安心ください」と発表した。

 ところが、その記者会見の最中に、ゴジラが東京の蒲田に上陸してしまった。そのことを記者会見の後に知った一人の記者が、「なんで……さっき“上陸はあり得ない”って……」とつぶやいたのである。

 新型コロナウイルス感染症対策会議の座長を務めた脇田隆字・国立感染研究所長は2月19日に、「検疫期間を通じて発症者が減った」ことを説明し、「隔離が有効に行われた」として、加藤厚労相は、ダイヤモンド・プリンセスでの新型コロナウイルスの感染は2月5日以前のものであり、潜伏期間14日間を過ぎて発症しないものは下船させることを決定した(2月20日付日本経済新聞)。

 この説明や決定に、違和感を持ったのは私だけか? しかし、2月19日から始まったダイヤモンド・プリンセスの下船者の中から、感染者が見つかり始めている。「なんで……さっき“下船者には感染者はいない”って……」と言いたくなったのは、私だけか?

ここは住民の自主避難に任せるしかありません 

 これは『シン・ゴジラ』の中で、川又・東京都副知事がはいたセリフである。状況はこうだ。蒲田に上陸したゴジラが時速13キロで品川方面に街をぶち壊しながら移動していた。そのとき、東京都庁では以下のやり取りがあった。

小塚・東京都知事「なぜ、すぐに避難指示が出せないんだ」

田原・東京副都知事「なにせ想定外の事態で、該当する初動マニュアルが見当たりません」

小塚・東京都知事「災害マニュアルは、いつも役に立たないじゃないか! すぐに避難計画を考えろ!」

田原・東京副都知事「しかし、このような事態の防災訓練も行なっておりませんし、パニックの回避を考えるならば、避難区域の広域な指定も困難です」

川又・東京都副知事「ここは住民の自主避難に任せるしかありません」

 要するに、東京都庁でのゴジラへの対処は困難なため、「住民の自主避難」と言って、その対処や責任を放り出したのである。

 日本政府は2月25日、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、対策の基本方針を公表した。その方針によれば、国民には「事前相談せずに(病院などに)受診しない。症状があれば外出を控える。軽症なら自宅療養を原則とする」との対応を求めている。また、企業や学校には、「症状があるなら社員は休む。テレワーク、時差出勤を推奨する。集団発生が起きた施設などには休業を要請する」としている。

 これを見て、政府が新型コロナウイルスへの積極的な対処や責任を放棄し、『シン・ゴジラ』の川又・東京副都知事のように、「国民の自主対応に任せるしかありません」と感じたのは、私だけか?

ダイヤモンド・プリンセスの悲劇は“人災”

 2月25日に『NEWS23』に出演した医療ガバナンス研究所の上昌広・理事長は、次のように主張している(2月25日付Japan In-depth記事『遺伝子検査行う体制作り急げ』)

「感染者の大部分は無症状あるいは軽症だ。彼らは見落とされている。私は、新型コロナウイルスは既に国内に蔓延していると考えている」

 私は医療関係者ではないが、2月に入ってからの報道をみると、薄々そう感じていた。また、上氏はダイヤモンド・プリンセスの悲劇に言及し、それが起きた要因も指摘している。

「その典型が、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の悲劇だ。当初、船内には2,666人の乗客と1,045人の乗務員がいた。総勢3,711人のうち、2月23日現在、692人が感染し、重症は36人、さらに80歳代の男女4人が死亡した」

「私は、政府機能を強化することで、感染症対策が上手くいくようになるというのは、何の根拠もない仮説に過ぎないと考えている。むしろ、現状を把握してない政治家・官僚、さらに有識者の権限が強化されることで、被害は増大すると予想している」

 ダイヤモンド・プリンセスの悲劇を“人災“だと思っているのは、私だけではない。

日本がダイヤモンド・プリンセスになる日

『シン・ゴジラ』では、日本政府が「緊急災害対策本部」を設置し、それに基づいて、矢口蘭堂・内閣官房副長官(演:長谷川博己)を事務局長とする「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」が立ち上げられた。

 その巨災対に集められた各分野の「出世に無縁な霞ヶ関のはぐれ者、一匹狼、変わり者、オタク、問題児、鼻つまみ者、厄介者、学会の異端児」たちが、ゴジラ凍結プラン「ヤシオリ作戦」を考え出し、日米の共同作戦を行うことになった。このヤシオリ作戦の実行にあたり、矢口事務局長は、自衛隊や協力民間企業関係者を前にして、以下の様に檄を飛ばした。

「今回のヤシオリ作戦遂行に際し、放射線流の直撃や急性被曝の危険性があります。ここにいる者の生命の保証はできません。だが、どうか実行してほしい。我が国の最大の力はこの現場にあり、自衛隊はこの国を守る力が与えられている、最後の砦です。日本の未来を、君たちに託します。以上です」

「我が国の最大の力はこの現場にある」。それは私も同感だ。しかし問題は、新型コロナウイルスの対策のために、その最大の力を持っている現場を、日本政府が活用できていない(活用しようとしない)ことにある。そう思っているのは、私だけか?

 日本は今、各国から渡航を禁じられ始めている。早晩、日本人の入国を拒否する国も出てくるかもしれない。今私が一番恐れているのは、“日本列島がダイヤモンド・プリンセス”のようになってしまうこと”である。『シン・ゴジラ』の巨災対のようなチームが立ち上げられ、新型コロナウイルスが駆逐されることを願うのみである。

注)2月26日放送の『NEWS23』では、日本におけるPCR検査の件数が、100件以下ではなく、1000件程度だったことが報道された。しかし、韓国では同日、1日の検査件数が1万件を超えたという。したがって、いまだに日本と韓国における検査件数の差は約10倍もある。さらに、韓国は、ドライブスルー検査を実施していることが報道された。なぜ、日本でもっとスムーズに検査ができないのか? この問題はいまだに解消していない。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)