安倍首相の一斉休校の裏で「保育園と学校開けろ」の通達…翻弄される母親たちのモヤモヤ感

 新型コロナウイルスが拡大する中、安倍晋三首相は2月27日、3月2日から春休みにかけて、全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を「要請」した。「要請」という形はとっていたが、「政府方針」であることは明らかで、全国の多くの自治体や学校は順次休校へと舵を切った。

 要請以来、子どもを持つ保護者達は混乱の極みにある。「感染拡大を防ぐ」という目的のために、政府が「学校を一斉休校にする」という手段をとったことに対する「モヤモヤ感」を抱く保護者は多い。政府に振り回される自治体の現状と、有権者が政府の対応のどこに不安や不満を抱いているのかについて、「東京若手議員の会」代表、WOMAN SHIFT(政策実現できる女性議員のネットワーク)事務局の東京都目黒区議会議員で3児の母である田添麻友氏(37)に話を聞いた。

ママたちが抱く一斉休校に対する「モヤモヤ」

――学校は休校、学童は実施、保育園は開園…「これは何?」

田添麻友氏(以下、田添) 私もですが、周りのママたちはすごくモヤモヤした気持ちを抱きながら、ここ数日を過ごしています。安倍晋三首相は全国一斉休校の理由について「何よりも子どもたちの健康、安全を第一に」と言い、そして「ご家庭の皆さんには、本当に大変なご負担をおかけすることになります」とのことでした。

 これらの会見の言葉を聞いて、私の周りでは、「やっぱりわかっていないおじさんが決めたよね」と囁いています。モヤモヤの理由は、学校は休校になりましたが、保育園はやっている、学童保育も開いています。学童と保育園では、子どもたちが濃厚接触していますよね。これで対策になるのかなぁという疑問です。この状況に、私も含め働くママたちは「なんなのいったい?」「これは何?」と疑問に思いながら、お弁当を作って学童に子どもたちを送りだしたり、仕事を休んだりしています。

 私の小学校5年生の息子も休校が決まった日、「6年生を送る会の練習、あんなにしたのに」ととても悔しそうにしていました。娘も涙ぐんで言いました。「練習は無駄にはならないよ、6年生はみんなが準備くれていたことわかっているからね」と言ったけれども、私自身、整理がついていませんでした。

「どこを止めるか」「深刻さを伝えるインパクト」のターゲットに学校が選ばれたのではないかと自分の中で整理しました。ちょうど、北海道や大阪府などで休校措置を取り始めていたタイミングで、「全国一斉休校」のアイデアが降って湧いたのではないかという報道がありました。その可能性は高いと思わざるを得ません。

「満員電車で出勤して、大人が感染して子どもにうつるから休校意味ないんじゃない?」という声もあります。公共交通を全部止めていたら、リモートワークも進むし、感染拡大防止に大きく寄与するでしょう。ただ、リモートワークできない仕事や、病院や社会インフラを担う人の足も止めることになり、国民生活の大動脈が断たれることになるのでできませんよね。その点、学校は止めやすかったということではないでしょうか。子どもは働いていないし、誰が在籍しているかわかりますし、春休み前でしたし、子どもが休めば一部の親は外出しなくなるでしょう。

――小中学校の子どもたちを一斉臨時休校にさせることと、新型コロナウイルスの感染対策との関連性は政府内でも明確な説明はなされていません。

田添 首相が「休校してください」と宣言したあとに、政府は次々に新しい通知を出しています。文科省や厚労省から学童を開けろとか、保育園を開園するようにという通知が来て、ついには子供たちの居場所として「学校を子どもたちの居場所として開放しろ」という通知が出ました。整合性をつけるために通知を出し続けている省庁も大変だと思います。そして、その細々とした通知に対応するため、自治体の職員も振り回されている状況です。

 国の専門家委員会からは「屋内で密集しないほうが良い」という見解が出されました。国からは、学童保育では子どもと子どもに1メートル間隔を開けるよう通達が出されました。学童は塾ではないし、学童が不足していて詰め込まれているのが現状です。国も学童不足については知っているはずなのですが、国は言いましたよ、ということでしょうか。

「それって学校やれば良くない?」と思っています。

 学童に行っていない子どもたちは友達の家に行ったり、他のところに集まったりしています。休校にした意味はあるのでしょうか?

 学校はお便りで「不要不急の用事以外は自宅で過ごしましょう」と呼びかけています。といっても、親が「家でじっとしていて」と言っても子どもにも限界はあります。大人でも「3週間、家にいなさい」と言われたら難しいと思います。学校の先生たちも、いきなり宿題の準備をすることはできませんでした。図書館に行くのも難しく、「本を読みましょう」とも言えません。無料でオンライン配信されている学習素材はありがたいですが、「ますます学校って何?」と疑問に思ってしまいますね。

一斉休校を終える基準はどこにあるのか?

――自治体の現場から見て実際にどうすればよかったと思いますか?

田添 政府が「これをやりましょう」と言ったら、地方自治体や学校は「やります」となるのが日本の現状です。だったら、その力を発揮して少人数制で換気の効いた教室で授業を全国で実施することはできなかったのでしょうか。一斉休校をいきなり始めるのは、やはりやめた方が良かったと思います。

 学校の先生たちも、感染症対策について良く考えていました。学校の校長先生からも「もう少し準備の時間があれば」との声も聞きました。例えば、学年別に登校日を設定するとか、学校の理科室や家庭科室、図書室などを使って子どもが密着しないようにしながらの授業など、感染症対策をやりながら学校をやったほうがいいと思います。そして、学校にはそれができる能力はあります。学校の力をもう少し信じたほうがよかったと思います。

――休校にしない自治体があることについては?

田添 「休校にしない方針」を示すのは、地方自治の精神から考えれば当然あり得る判断です。学校での感染防止ができるのならばしなくていいと思います。ただ、もし学校に通っている子どもたちが集団感染したら、自治体には激しい責任追及が待っています。新型コロナウイルスの全容がわからないため、政策の「前提」が揺らいでいることが、何が正しいかをわからなくしています。自治体はすごく難しい判断を求められました。それはこれからも続きます。

――一斉休校を終える基準はあるのでしょうか?

田添 休校にした前提が曖昧なので、新学期の開始の基準もない。自治体に感染者が出たら休校にするということもできたはずです。一斉というのは思考停止に陥りますよね。また、いつになったら、休校が終わるのかも不透明です。終息宣言は当面出ないでしょう。新学期を始めていいのか。それも総理の一言なのでしょうか?基準がない中で始まってしまったので、終わりも見通せません。再開の基準がありません。

――乱気流のように定まらない政府に対して、どうしていけばいいでしょうか?

田添 そうは言っても、もう休校は多くの自治体、学校で決まってしまいました。そんな中で地方自治体ができることはなんでしょうか。休校になったら、何がこの後できるのかを提案していくことが市民の声を届ける議員の役割、それはいつもやっていることをこの混乱の最中でもしっかりとやっていくことだと思っています。特に子どもの居場所、健康維持についてはできることがあると思っています。

新型コロナウイルスを通じて深まる世代間の断絶

――子どもの居場所がなくなっている状況が深刻化していますが、懸念していることはありますか?

田添 まずは、子どもたちの体力低下と外出意欲の低下が不安です。今回の政府の方針は、1カ月間、子どもたちを自宅に引きこもり状態にさせましょうと言っています。母親としては「子どもの心身の健康に支障が出て、ちゃんと新学期を迎えられないのでは」という不安があります。

 あとは、世代間の断絶が怖いです。埼玉県加須市では今回の新型コロナ感染拡大防止のために小中高生の図書館への来館を「お断り」にしました。また、東京都西部に住む友人の子どもも、休校が決まった週末に本を借り溜めしようと図書館に行ったら、司書に「休校になって、自宅にいなさいといわれているでしょ!」と注意されたそうです。街を歩いている人が子どもを見かけると「あれ、子ども?」みたいな顔をされることがあり、雰囲気が悪いです。

 千葉市のように、公園などの屋外は大丈夫だよと言っている自治体があることは救いです。

――実際、インターネット上では「子どもたちが勝手に集まっている。親はどうしているんだ」とか、「休校なのに、なんで母親は仕事を休んで家で子どもを見ないんだ」とかいう的外れな批判も散見されます。

田添 今回の一斉休校の裏で起きていること、「リモートワークっていいね」という声もあると思いますが、一方でそういった工夫をしない、どうしてもできない職場では、「子どもがいるお母さんは(仕事で)使いづらいよね」という社会的な偏見が再燃していることです。一斉休校で最も振り回されているのは全国のママさんです。もし、私たちが我慢する意味があるのだとしたら、皆さんに「学校が一斉休校になるくらい危ない」と感じてもらい、感染予防のための行動を積極的にしてもらうことです。

 先述した図書館のように中高生お断りにするのではなく、新型コロナウイルス感染症が重症化しやすい高齢者の方の利用も控えていただくことも必要だったでしょう。世代間の争いにしてしまったことは一斉休校の罪だと思います。

――そういう中で、千葉市のような「公園などの屋外は大丈夫だよ」というアナウンスが少ないということでしょうか?

田添 行政がイベント自粛や区有施設の閉鎖などに必死で、「大丈夫ですよ」とは言えないでいます。リスクばかりでは、不安と混乱に陥るのは当然ですよね。政治の役割はそのバランスをとること、刺激しない言葉選び、安心してもらえる言葉と具体策が大事だと思います。

(構成=編集部)

 

薬物情報が流れた「紅白出場女性歌手」、業界の大物から見放され窮地に【沖田臥竜コラム】

 2018年4月に覚醒剤などを所持していたとして、2月13日に警視庁に逮捕、その後起訴されていた槇原敬之被告が、3月6日に保釈された。槇原被告に関する過熱報道はこれで少しクールダウンするだろうが、一方で現在、報道各社が万が一の逮捕に備えて、その動向に注目している有名人が2人存在している。

 どちらの有名人も過去には薬物疑惑が囁かれたことがあった。だがその後、ある時期を境にそういった噂がパタリとかき消されていったのである。それが今年に入り、再び急浮上してきているというのだ。

 1人は先日、一部メディアでも報じられていた紅白出場経験もある女性シンガー。

「あの記事を業界関係者が読めば、誰のことを指しているかは一目瞭然でしょう。以前は、話題になったのは薬物疑惑だけではありませんでした。注目されたのは、その背後にあった金銭トラブルです。しかも、そこには男性問題も関係しているというのですから、表出すれば一大スキャンダルになると囁かれていました」(芸能記者)

 第一線で活躍する彼女のイメージから、薬物疑惑だけでも信じられないことであったが、当時、囁かれた男女間の金銭トラブルは想像を絶するものだった。だが、その噂はある時点でたち消えていく。その理由は、警察にも強い人脈を持つ業界内の大物が、彼女を救い出すために、手を差し伸べたのではないかというものだ。

 それが今年に入ったあたりから、「本人の様子がおかしい」と囁かれ出し、あるメディアが先手を打つ形で報じてみせた。そして、業界内の大物もいよいよ彼女を見限ったという。後ろ盾を失った彼女の今後が危ぶまれているのは必然といえるだろう。

 そして、もう1人。過去の過ちを償い、完全に薬物を断ったといわれていた男性有名人にも、薬物使用の噂が再燃している。なぜ、彼の周囲が騒がしくなり始めているのか。

「ここ最近、銀座などで飲み歩く姿が頻繁に目撃されるようになってきていましたが、先日、銀座でしたたかに酔った彼は、自ら110番を入れ、管轄の所轄で薬物検査を受けたというのです」(芸能事情に詳しい人物)

 もちろん検査結果は陰性で、逮捕などはされていない。だが、どんな事情があったにせよ、通常の生活を送っている社会人が、自ら通報して、薬物検査を受けることがそうそうあるだろうか。自らに疑いの目が向いていることを知っているからこそ、潔白を証明すべく、そのような行動をとったのか。直前に薬物使用を控え、陰性が出るタイミングに合わせて、自ら当局の“お墨付き”をもらいにいったのではないかという穿った見方もされかねないが、いずれにせよこの不可思議な言動からして、当局はその後も彼の同行に注視しているという。

 似たようなケースは、ほかでも起きていた。テレビでもよく見かけるある有名モデルが、薬物検査を受けていたというのである。しかも、彼女の場合も自らの通報だったという。だが、彼女が通報したのは、なぜか110番ではなく119番だったそうだ。背景に何かが起きていたからこそ、自ら検査を受けることしたのだろう。もちろん、結果は陰性だった。

 ここ最近、有名人が逮捕されるケースが増えてきている。しかも上記のような、使用に関する噂が事前に流れたり再犯であったりするケースも多い。自分に疑惑の目が向けられているとわかっていながら、本人も結局は止められないということか。拡散された薬物使用の噂は、本当に手を染めている有名人からすれば、薬物を断ち切るための“最後通告”といえるかもしれない。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。以降、テレビ、雑誌などで、山口組関連や反社会的勢力が関係したニュースなどのコメンテーターとして解説することも多い。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新小説『忘れな草』が3月中旬発売予定。

パチスロ6号機『サラリーマン番長2』ついに始動! ゲーム性が「超絶」進化!?

 パチスロ6号機市場で快進撃を見せる大都技研。大ヒット作となった『Re:ゼロから始める異世界生活』を発表するなど、その手腕が改めて評価されている状況だ。

 昨年8月には高度な目押しを必要とする「設定C」「設定C+」を搭載した『バンバンクロス』がデビュー。コアユーザーから称賛の声が上がっていた。

 その後も「超Aタイプ」と銘打たれた『PYRAMID EYE』を発表。ボーナス合算確率は設定1でも約40分の1という破格の数値がウリの1台だ。本機も、まずまずの反響を得ていた印象である。

 新時代でも特別な存在感を放っている大都技研。そんな同社は3月2日からの週に驚愕の知識介入機『いろはに愛姫』を導入した。

 6号機では珍しいA+ART機で、ボーナスは150枚のビッグ、40枚のREGの2種類。ビッグ後は必ずARTに突入する。最大の特徴は「押し順当て」が出玉に大きく影響する点だ。

 搭載された設定は「左・中・右・6」の4段階で、それぞれ3択(左・中・右)の押し順振り分け割合のみが変化する。押し順の偏りを見抜くことで出玉率がアップする仕様だ。

 設定6を除く3設定共に機械割は104%に達する様子。独自の「押し偏セブン」への反響は上々だ。好スタートを切ったという印象である。さすがはパチスロ界の「先駆者」と評されるヒットメーカーだが……。

 大都技研に関する情報で最も注目を集めているのは、絶大なる人気を誇る『押忍!番長』シリーズだろう。

 最新作『S押忍!サラリーマン番長2A2』が検定を通過。その動向に熱い視線が注がれている。

「GW前には発売される可能性が高そうですね。反響は非常に大きいようで、『早くも完売!?』といった情報が出ています。『番長』という時点で、どのホールもそれなりの台数を導入するでしょうから当然かもしれません。

気になる仕上がりに関しては『シリーズを踏襲しつつも進化している』といった声が浮上。関係者の評価は高めの印象です。最近はビッグコンテンツでも長期稼働を実現することは難しいですが、『番長なら』と思ってしまいますよね。続報が非常に楽しみです」(パチスロ記者)

 回胴界に歴史を刻んだ『押忍!番長』シリーズが、更なる活躍を見せるのだろうか。ヒットメーカー大都技研の手腕に期待したい。

JRA福永祐一クラシックの「主役」へ!? 2歳女王チューリップ賞(G2)敗戦であの馬が急浮上!

 7日に桜花賞(G1)トライアル・チューリップ賞(G2)が開催された。阪神JF(G1)の1~4着馬が出走し注目された前哨戦を制したのはマルターズディオサ。結果的に上位3頭の顔ぶれに変化はなく、順番の入れ替わりで幕を閉じた。

 上位3頭(マルターズディオサ、クラヴァシュドール、レシステンシア)は世代トップクラスの地位を確固たるものとしたが、2歳女王レシステンシアの敗戦に桜花賞馬探しは混迷を極める結果となった。

「チューリップ賞は阪神JFと同じコース、同じようなメンバー構成で行われました。上位馬が抜けているのははっきりしましたが、指標となる初対戦の重賞勝ち馬はスマイルカナぐらい。しかも、逃げると思われたスマイルカナは控える競馬で不完全燃焼な印象もあります。

 そんなレースでレシステンシアがまさかの敗戦となり、絶対的な桜花賞候補が不在となりました。これは他路線組にとってはチャンスに違いないでしょう」(競馬記者)

 昨年は阪神JF、チューリップ賞を連勝したダノンファンタジーが1番人気に推されるも、対戦経験のなかったグランアレグリアが勝利。一昨年も同じ過程で挑んだラッキーライラックを初対戦のアーモンドアイが下している。近2年、阪神JF、チューリップ賞を連勝している馬ですら敗れており、今回のレシステンシアの敗戦は桜花賞獲りに不安を残す結果だ。

「今回の結果で桜花賞馬候補に急浮上するのが、シンザン記念(G3)勝ち馬サンクテュエールとクイーンC(G3)勝ち馬ミヤマザクラ(牝3歳、栗東・藤原英昭厩舎)です。その中でも後者に期待がかかります。クイーンCを勝った福永祐一騎手のコメントが期待の高さを物語っています」(競馬記者)

 クイーンCは2番手からレースを進め、直線で逃げ馬をとらえ見事勝利。しかし、勝利騎手インタビューの時、鞍上の表情が険しい。本当は「控える競馬をしたかった」と勝ったにもかかわらず、反省の弁が続いた。桜花賞を本当に意識しているからこそ出るコメントだろう。

 今年は牡馬ではクラシック最有力のコントレイルをお手馬に持つ福永騎手。チューリップ賞の結果を受けて、ミヤマザクラも牝馬クラシック候補に急浮上。牡馬・牝馬ともにクラシック制覇のチャンスが巡ってきた。

 過去にも牡馬、牝馬ともにクラシック期待馬に騎乗した年がある。2012年は桜花賞1番人気ジョワドヴィーヴルで6着、皐月賞2番人気のワールドエースで2着の惜敗。そして同年のクラシックは未勝利に終わる残念な年になってしまった。

 しかし、その後はワグネリアンで日本ダービー(G1)を制覇し、ダービージョッキーの仲間入り。そして今年は第三子となる長男が生まれ、一皮むけた活躍に期待がかかる。福永騎手にとって、3勝目の桜花賞、初の皐月賞制覇に注目が集まる。

労働組合を立ち上げ、倒産した会社と未払い賃金の交渉をする方法

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

「Getty Images」

 前回は、会社が倒産した際、未払いの賃金を回収する方法として以下の3つがあると説明した。

・弁護士に相談する方法
・独立行政法人労働者健康安全機構に申請をして未払賃金立替払制度を利用する方法
・労働組合に相談して労働協約を締結し、物品などを処分して現金化する方法
 今回は、自分たちで労働組合をつくり、会社と交渉する方法を具体的に紹介する。

ローソン、ホットミルク半額&カフェラテ30円引きに絶賛の嵐!「さすが元牛乳屋」

 ローソンが「ホットミルク」と「カフェラテ(M)」を大幅に値下げしたことに対して、SNSなどでは絶賛の声が多数寄せられている。

 ローソンは期間限定のキャンペーンとして、「マチカフェ」で130円(税込み、以下同)で販売している「ホットミルク」を半額の65円にすると同時に、150円の「カフェラテ(M)」も30円引きの120円で販売している。キャンペーンの期間は3月9日~20日まで。対象商品はどちらも“牛乳”に関係したドリンクだが、背景には、昨今世間を騒がせている“新型コロナウイルス”の影響があるという。

 新型コロナウイルス感染拡大の対策として、政府は2月に全国の小・中・高校に一斉休校を要請した。これを受けて、ローソンは給食の牛乳提供が少なくなることを懸念して、今回のキャンペーンを打ち出したという。つまり、「ホットミルク」の半額や「カフェラテ(M)」の30円引きは、牛乳の消費支援を目的とした取り組みなのだ。国産生乳100%使用の牛乳を提供している、ローソンならではの新型コロナウイルス対策といえるだろう。

 独自の牛乳消費支援に、SNSなどでは「こういう取り組みは素晴らしい! ほかの企業も見習うべき!」「ローソンの牛乳大好きだから、個人的にすごい助かる」「ローソンのホットミルク飲んだことないけど、これを機に飲んでみたい」といった声が上がっている。

 また、ローソンは学童保育施設への“おにぎり”提供も実施していることから、「一連の動きが迅速で好感が持てる」などとも評価されている。そのほかにも「“牛乳”でコロナ対策を支援するところがローソンらしい」との指摘もみられる。

 そもそも、ローソンのルーツはアメリカ・オハイオ州でJ.J.ローソン氏が営んでいた牛乳販売店といわれており、現在、ローソンの店舗のマークには“ミルク缶”が使われている。そのため、ネット上では今回のキャンペーンについて「さすが“元牛乳屋”のローソン!」「ローソンの牛乳愛が深すぎる」「ローソンがもともと牛乳屋さんだって初めて知った」といった声が上がっている。この施策を受けて、あらためてローソンの歴史に目を向ける人も少なくないようだ。

 会社の原点に立ち返ったキャンペーンを打ち出している、ローソン。すでに世間から多くの注目を浴びており、プロモーションとしても大成功といえるのではないだろうか。

(文=編集部)

元JRA安藤勝己氏「お手並み拝見やね」レシステンシア収穫あったチューリップ賞(G2)敗戦

 7日、土曜阪神では3着までの馬に桜花賞の優先出走権が付与される桜花賞トライアル・第27回チューリップ賞(G2)が行われ、田辺裕信騎手の4番人気マルターズディオサが2着に敗れた阪神JF(G1)の雪辱を果たした。単勝オッズ1.4倍の圧倒的な支持を受けた2歳女王レシステンシアは追い比べで後れを取って3着に敗れ、桜花賞への課題を残した。

 逃げると思われたスマイルカナの丹内祐次騎手が控える選択をしたため、再度逃げる形となったのは、レシステンシアにとって誤算だったかもしれない。阪神JFでは逃げて圧勝したとはいえ、単調な逃げ馬にはしたくないという陣営の狙いも少なからずあったのではないだろうか。

 レシステンシアの父ダイワメジャーも瞬発力勝負は苦手としていた。父の主戦だった安藤勝己元騎手は、自身のTwitterでチューリップ賞の見解を次のように述べている。

「スマイルカナに下げろの指示が出てたんやろな。それでレシステンシアのプランも変わった。正直、逃げて負けたくなかったはず。本番はペースを落とさず逃げるか、外枠ならジワっと踏んでくか。友一のお手並み拝見やね」

 阪神JFは前後半3Fが33.7-35.2のハイペースで飛ばすことで、追走する後続の末脚を鈍らせた結果のレコード圧勝だった。これに対してチューリップ賞は35.1-34.0のスローペースに控えたことにより、直線では瞬発力勝負となったため、末脚の切れるライバル馬に交わされてしまった。これは本番を見据えると大きな判断材料となりそうだ。

 レース後に北村友一騎手は「休み明けで力んでいました。直線で加速はしていますが、今日はもうひと伸びが足りませんでした。前哨戦で自分の形のレースができたので、それを踏まえて本番に臨みます」とコメントしている。

「今回の敗戦で、陣営としても迷いがなくなったかもしれませんね。やはり、レシステンシアの武器は阪神JFをレコード勝ちしたようにスピードでしょう。おそらく、桜花賞では同じ轍を踏まないためにも逃げるのではないでしょうか。

レコードで激走した阪神JFの身体的ダメージは少なからずあったでしょう。それだけにトライアルで勝ちにこだわって無理をするよりも、瞬発力勝負が苦手なことを確認できたことは収穫だったと考えられます」(競馬記者)

 騎乗停止を課されていた北村友騎手は、昨年までのルールならチューリップ賞には乗ることができなかった。今年からのルール改正により、処分の開始期間が1週繰り下げられたことにより、前哨戦で手応えをつかむことができたのは幸運だったといえる。

 4月12日の桜花賞ではどのような手綱捌きを見せてくれるだろうか。

開幕延期のプロ野球、東京五輪&コロナ騒動で日程大混乱…22年ぶりのダブルヘッダー実現か

 新型コロナウイルスの感染防止により、各種スポーツイベントは中止や無観客での実施が相次いでいる。

 国内女子プロゴルフツアーは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」(3月5日)の中止に続き、3月13日から開催予定だった「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」も中止が決まった。NHKの放映権料が億単位の大相撲春場所(3月8日初日)は無観客開催となり、力士に感染する可能性がある土俵上での力水は「形だけ」とするそうだ。

 3月19日に開幕予定のセンバツ高校野球は史上初の無観客開催に向けた準備が進められており、3月11日の臨時運営委員会で最終判断が下される予定となっている。いち早く延期を決めたのは、サッカーのJリーグだ。2月26日のルヴァンカップから3月15日までの、すべての公式戦94試合を延期している。

東京五輪で過密日程のプロ野球事情

 72試合のオープン戦を無観客試合としたプロ野球も、3月20日に控えていた開幕を延期することを決定した。NPB(日本野球機構)はJリーグと共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を発足し、3月9日に行われた第2回の会議で、専門家から「プロ野球の開幕について延期が望ましい」との提言がなされた。それを受けて、同日に臨時の12球団代表者会議が開かれ、プロ野球の開幕延期が決定した。延期の期間などについては、3月12日に行われる会議で話し合われるという。

 そもそも、球団経営を考えたとき、開幕する以上は無観客での実施は避けたいというのが12球団の本音であったはずだ。黙っていても営業収入が見込める公式戦、しかも注目の開幕戦で無観客試合となれば、各球団の収入は放映権料のみとなり、入場料やグッズ売り上げが消えてしまう。主催試合における損失は1試合あたり少なくとも3000万円以上、1カード3試合で1億円にもなると見込まれる。

 それらの事情も考慮した結果の開幕延期なのだろうが、今年は一筋縄ではいかない事情がある。夏に東京オリンピックが開催される関係で、7月20日のオールスターゲーム終了後、8月13日までの3週間ほど公式戦が中断されるのだ。その期間中は“侍ジャパン”こと日本代表の試合が行われ、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムが野球会場(決勝戦は8月8日)となる。そのため、ベイスターズは一時的に東京ドームとZOZOマリンスタジアムで主催試合を行うことも決まっている。

 つまり、今年はただでさえ東京五輪のために過密日程となるため、本来であれば延期をする余裕がなかったのが現実なのである。3月11日に東日本大震災が発生した2011年は開幕を約3週間延期することで全144試合を消化したが、五輪用の過密日程に加えてスタートが遅れる今年は、日程消化に苦慮することになりそうだ。

 そこで、収入を確保しつつ日程を消化するための策として考えられるのが、特定のチームが1日に2試合を行う「ダブルヘッダー」だ。

22年ぶりのダブルヘッダーとなる可能性も

 ダブルヘッダーが最後に実施されたのは1998年で、実に22年も行われていない。ドーム球場の増加により雨天順延が減ったのが、一番の理由だ。

 しかし、東京五輪のために日程に余裕がない今年、開幕延期に加えて雨天中止が重なれば、22年ぶりのダブルヘッダー実施も現実味を増してくる。特に、広島東洋カープ、東京ヤクルトスワローズ、阪神タイガース、ベイスターズと、4球団の本拠地が屋根なし球場のセ・リーグはなおさらだ。

 80年代までは少なくなかったダブルヘッダーは、1枚のチケットで2試合を観戦することができた。「一粒で二度おいしい」ということで、筆者も子どもの頃に嬉々として後楽園球場の日本ハムファイターズ戦を観戦した思い出がある。

 当時と異なり、今はどの球団も1試合平均2万3000人以上の入場者数(2019年)を誇っている。パ・リーグ人気も定着しただけに、入場料収入を得るための「入れ替え制ダブルヘッダー」も考慮されるかもしれない。

 1988年のロッテオリオンズ対近鉄バファローズのダブルヘッダーでは、第2試合で延長戦にもつれ込み近鉄が優勝を逃し、のちに「10.19」と呼ばれた。翌89年の西武ライオンズ対近鉄のダブルヘッダーでは、近鉄のラルフ・ブライアント選手が4打数連続本塁打を放ち、大混戦を抜け出した近鉄が2日後に優勝を決めた。

 このように、ダブルヘッダーだったからこそ生まれた名勝負も少なくない。終盤に優勝がかかるダブルヘッダーが行われるのもペナントレースの醍醐味と考えれば、ファンにとっては悪くない選択肢のはずだ。

(文=井山良介/経済ライター)

原油価格暴落、今世紀初の需要減少…OPECプラスの協調減産の枠組み失効へ

 米WTI原油先物価格が暴落している。2017年1月からOPEC加盟国とロシアなどの非加盟国(OPECプラス、世界の原油生産の4割超を占める)が実施してきた原油価格を下支えしてきた協調減産の枠組みが、今年4月以降に失効することになったからである。

 OPECプラスは今年1月から日量210万バレルの協調減産を実施してきたが、中国で発生した新型コロナウイルスの感染拡大により、世界の原油需要が日量400万バレル減少するとの見方が強まり、3月5日から6日にかけてその対応を協議してきた。OPECは「減産幅を現在の日量210万バレルから360万バレルにまで拡大する」案を提示したが、ロシアが難色を示し「現行の減産を今年3月末から6月末まで延長する」ことに固執したことから、協議は物別れに終わってしまった。

 ロシアでは「減産を続けていれば世界の原油市場でのシェアを米国のシェール企業に奪われるだけだ」との懸念から、石油企業全社が減産幅拡大に反対したといわれている(3月7日付日本経済新聞)。プーチン大統領に近いとされるセチン氏がCEOを務める国営石油会社の最大手ロスネフチの関連会社が、今年2月にベネズエラの石油取引を支援したとして米国から制裁を受けたことも、反米意識の高まりを助長したとされている(3月7日付ZeroHedge)。

 サウジアラビアとロシアの3年以上にわたる協調関係はこれまでもぎくしゃくすることがあったが、新型コロナウイルスへの対応をめぐりOPECプラスの枠組み自体が瓦解してしまうとは誰が予想しただろう。だが、それ以上に予想外だったのは、サウジアラビアが「原油政策を180度転換する」と表明したことである。同国政府関係者は8日、「日量970万バレルの原油生産量を、4月に日量1000万バレルを大幅に上回る規模に拡大する」ことを明らかにした(3月8日付ブルームバーグ)。過去最大の日量1200万バレルまで増産することも視野に入れているとされている。

サウジアラビア、政策を大幅転換

 サウジアラビアはなぜこのタイミングで原油政策を大幅転換しようとしているのだろうか。筆者はOPECプラスの会議直前に勃発したサウジアラビアの政変に注目している。米紙ニューヨークタイムズやウォールストリートジャーナルによれば、5日、次期国王と目されるムハンマド皇太子の命令により、サルマン国王の弟であるアハメド王子、ナエフ前皇太子などの有力王族が相次いで拘束されたという。拘束の容疑は「国家反逆罪」であり、王族らは終身刑か死刑に処せられる可能性があるが、ムハンマド皇太子から牙を抜かれた状態である王族らが反乱の狼煙を上げられるとは考えにくい。

 今回の粛清事件の直接的な引き金は今のところ明らかになっていないが、サウジアラビアでは新型コロナウイルスの感染者が確認されたことから、5日からイスラム教の2大聖地であるメッカとメディナへの巡礼が禁じられたことが関係しているのかもしれない。

 サウジアラビア国内では、開明的な政策を推進しているムハンマド皇太子に対する保守派の反発は根強い。聖地巡礼を禁止したことで保守派の反発がこれまで以上に高まることを恐れたムハンマド皇太子が、有力王族が保守派に祭り上げられることを恐れて未然に反乱の芽を摘んだと考えられるからである。

 ムハンマド皇太子は従来からOPECと協調する現在の路線を快く思っておらず(3月9日付日経新聞)、今回の政変を機に原油政策についても拡張路線に舵を切ることにしたのではないだろうか。

 OPECプラスの追加減産協議が不調に終わったことで、脱石油政策を掲げるサウジアラビアにとっての希望の星である国営石油会社サウジアラムコの株価は、8日初めて公開価格の32リヤルを下回った。これにより、政府の求めに応じてサウジアラムコの株式を積極的に購入した個人投資家は含み損を抱えることになってしまった。サウジアラムコの株価が低迷するようでは、今後予定されている海外での株式公開もままならない。

 ムハンマド皇太子は「原油価格が上がらないのであれば、生産量を拡大して、サウジアラムコの収入を増加させる」という路線のようだが、はたしてうまくいくのだろうか。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、21世紀に入って初めて世界の原油需要が減少するという最悪のタイミングで、これまで生産を抑制してきたサウジアラビアがスイングプロデューサー(価格安定を図るために調整役を担う産油国)の立場を放棄すれば、9日朝の時点で1バレル=30ドル台前半にまで下落したWTI原油価格は、20ドル以下にまで下落してしまうかもしれないからである(3月8日付ZeroHedge)。

 生産量を増やしても、それ以上に価格が下がってしまっては元も子もない。サウジアラムコの株価が回復しない限り、ムハンマド皇太子が思い描くビジョンも水泡に帰してしまう。にっちもさっちもいかない状態になることが目に見えている。「身から出た錆」との要素が強いが、新型コロナウイルスの影響でムハンマド皇太子が率いるサウジアラビアは、ますます窮地に追い込まれてしまうのではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所上席研究員)

ワークマン「防寒ブルゾン」、2千円台で驚異的に優れた機能…“手ぶら外出”実現に感動

 現場作業員などに向けた作業着を中心にシェアを広げ、業界最大手にまで成長を遂げた作業着チェーン「ワークマン」。近年では、タウンユースにも使えるおしゃれなアウトドアウェアのジャンルにも進出し始め、これがアウトドアユーザーを中心に大ヒットしている。2018年には、こうしたカジュアルジャンルを中心に取り扱った新業態店「WORKMAN Plus」の第1号店もオープンし、話題を呼んだ。

 だが、その一方で、ワークマンは元来の作業着を進化させることも怠っていない。なかでも2017年に登場した「GNT1001 ダブルフラップ防寒ブルゾン」(税込2900円。以下、ブルゾン)は、豊富な機能と驚きの低コストを誇り、発売当時は5万着が約1カ月で完売したという。

ネットユーザーからも大好評

 もちろん、3年経った今でも大人気のこの商品。ネットユーザーからはどのような口コミが寄せられているのか、その一部を紹介しよう。

「ワークマンの防寒ブルゾン(GNT1001)、めちゃ暖かいうえに収納力がすごくて一発で気に入ってしまった」

「作業服はマジで楽なんだよなぁ…部屋着にしたいレベル」

「ワークマンの作業服が暖かくて収納もいっぱいあって快適すぎて、とうとうカバンをもたず手ぶらで出勤するようになってしまった」

「ワークマン 体も財布も 暖める」

「ワークマンの『ダブルフラップ防寒ブルゾン』、凄いなぁ こんな風の強い日でも安心」

 このように、絶賛の声が後を絶たないのだ。

 そこで今回は、パリへの留学やファッション企画コンサルティング会社、ファッション系のITベンチャー企業を経て、現在はファッションアナリストとして活躍している山田耕史氏に実際に着用してもらい、そのリアルな所感と、人気の秘密を聞いた。

丸々洗濯機で洗えて水切れもよし……多彩な機能に感嘆

 まず、最大の特徴は、洗濯機で丸洗いできる点だと山田氏は語る。

「ワークマンに限らず、多くのアウトドアブランドでも、洗濯機での丸洗い自体には対応している防寒ウェアはあります。ですがワークマンのブルゾンは、洗ったあとがとても楽でした。なぜなら、水が溜まりがちな腰回りがメッシュ生地になっており、水切れがいいからです。

 また、中綿の素材がポリエステル100%なので、速乾性も高い。他ブランドの防寒ウェアは“洗おうと思えば洗える”という商品が多いのに対し、“洗って繰り返し使うこと”をしっかり念頭に置いた商品だといえるでしょう」(山田氏)

 次に、肝心の防寒性についてレビューしてもらった。

「基本的にダウンジャケットのように“保温”をベースにしたものではなく、“断風”によって体温低下を防ぐのをベースにしている印象です。

 断風面で一番驚いたのは、首回りの“ダブルフラップ”でした。そもそも商品名になっているダブルフラップとは“二重前立て”のことで、一層目のファスナーと二層目のマジックテープが、二重に断風してくれる仕組みになっています。こうした構造はバイク用のウェアやミリタリー系のウェアなど、比較的高価で特殊な用途の防寒ウェアにはしばしば見られますが、ワークマンのように低コストな作業着ではなかなか珍しい印象なので、ユーザーにとって嬉しいポイントではないでしょうか」(同)

 続いて、着心地はどうだろうか。

「特段悪い面はなく、スムーズに着られると思います。ただ、裏地にこれといって通気性をよくする機能があるわけでもないので、汗をかいたときに、少々ベタつくことはあるかもしれません。とはいえアウターですし、その下にシャツなどを着るのが基本ですから、ほぼ問題はないといっていいでしょう。

 さらに言うと、“動きやすさ”に関しては、かなり気が配られています。特に腕は、別段ストレッチ性の素材が使われているわけではないものの、脇の下部分が動かしやすいカットに切り替えられているなどの工夫が見られ、一般的なアウターに比べて格段にスムーズです。さすがは“現場作業用”といったところでしょうか」(同)

 加えて山田氏は、いかに現場作業を想定したつくりになっているのかを力説する。

「フード部分が凝られているのは特筆すべきですね。まず、ヘルメットの上からでも被れるくらい大きなサイズなのが高評価ポイント。あとは、フード自体を取り外せる“2WAY仕様”になっているのもありがたいですし、何より一番気が利いているのは、フードの先端にマジックテープがついており、フードの口をピタッと閉じられることです。

 狭いところを潜ることの多い現場作業員にとっては、機械にフードをひっかけ、思わぬ事故につながってしまう危険性もありますが、このフードなら、そんな危険性を排除することができます」(同)

タウンユースには不向きなデザインだが、コスパはバツグン

 では、デザイン面、コスト面ではどういう評価なのだろう。

「デザイン面は、もともと現場作業用ということもあり、やや野暮ったさは拭えません。タウンユースにも……とは言いがたいのではないでしょうか。ですが、ワークマンには『現場作業員の服をワンランクおしゃれにアップさせたい』というマインドがあるようで、デザイン性の向上に力を入れているのは確かです。

 また、この性能で税込2900円という低価格を実現しているのも驚異的ですね。アウトドアの有名ブランドのアウターだと、2万円を超えるようなものもざらですし、ユニクロの防寒アウターでも1万円前後です。充実した機能の数々を考えると、コスパは非常に優れています。

 以上を踏まえて総括しますと、たとえ安い値段でもつくりに手を抜かず、ユーザーに長く何度でも使ってもらいたいという、ワークマンの思いやりが見受けられる商品でした。また、このブルゾンに限らないことなのですが、カジュアル系のアイテムであってもペン差しやネームループを忘れないなど、『あくまで現場作業員に向けた商品をつくっているのだ』という誇りも強く感じられます」(同)

 カジュアルアイテムでヒットを飛ばすワークマン。しかし、このブルゾンからも伝わってくるように、現場で戦う作業員と真摯に向き合う姿勢は、今なお健在のようだ。

(文=A4studio)