『テセウスの船』絶好調を支える上野樹里、令和の視聴率女王に…長澤まさみと共演NG?

 3月22日にドラマ『テセウスの船』(TBS系)が最終回を迎える。同ドラマは週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で連載されていた東元俊哉氏による同名漫画を実写化したもので、主人公の田村心を竹内涼真が演じている。

 竹内が演じる心は警察官の父親が起こした殺人事件の謎を追う青年で、父親が逮捕されてから、母親とともに身を隠すように生きてきた。その後、最愛の妻から「お父さんを信じてみて」と言われた心は、拘置所にいる父に会おうと決意する。しかし、昔の事件現場に向かうと、父が殺人事件を起こす直前の31年前にタイムスリップしてしまう。それから、心は「父はなぜ事件を起こしたのか?」「本当に殺人犯なのか?」を追求する……という内容だ。

「泣ける本格ミステリー」と銘打たれた同ドラマは、平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が初回11.1%、第2話11.2%、第3話11.0%、第4話11.0%、第5話11.8%、第6話13.2%、第7話14.0%、第8話15.3%、第9話14.9%と全話で11%以上を記録しており、最終回で自己最高をマークするという見方も多い。ドラマ受難の時代において、特筆すべきヒット作となりそうだ。

「本作は、これまで『下町ロケット』『陸王』『ブラックペアン』など日曜劇場の作品に多く出演してきた竹内が、満を持してTBSの連ドラ初主演を飾ったことで多くの注目を集めていました。放送前こそ『また漫画原作ものか』『日曜劇場でファンタジー?』と不安視する声も少なくありませんでしたが、回を追うごとに真犯人をめぐる考察合戦が過熱するなど、盛り上がりを見せています。また、熱演を見せる竹内や鈴木亮平はもちろん、特別出演の上野樹里も視聴者を惹き付けています」(週刊誌記者)

 同ドラマで、上野は田村由紀として1人2役をこなしている。序盤は心の妻として登場し、タイムスリップ後は週刊誌の記者として再び登場。いずれも好演しており、視聴者からは『迫真の演技に泣いた』『これは上野樹里のドラマだ』『圧巻の存在感で竹内涼真を食っている』と絶賛する声が続出している。

 2002年にドラマで女優デビューを果たした上野。03年には『ジョゼと虎と魚たち』で映画デビューし、04年には『スウィングガールズ』で映画初主演を飾り、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。さらに、06年放送のドラマ『のだめカンタービレ』で主人公・野田恵役を演じると、人気が爆発。同作は07年にスペシャル版が放送され、後に映画化もされるなど、上野の代表作となった。その後、11年には大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』(NHK)で主演を務め、名実ともにトップ女優にのぼり詰める。

 16年にトライセラトップスの和田唱と結婚し、19年には『監察医 朝顔』(フジテレビ系)で初の月9ドラマ単独主演を果たした。同ドラマで上野は新人法医学者を演じきり、全11話の平均視聴率は12.6%と、月9ドラマとしては2年ぶりに全話2桁を達成。また、19年夏クールの連続ドラマで視聴率トップを獲得するなど、ヒット作となった。

「『朝顔』はすでに続編が決定しており、今年の夏から秋にかけて2クール連続で放送されます。これは月9ドラマ33年の歴史の中で初めての偉業で、2クール連続放送自体、フジとしては開局50周年記念ドラマ『不毛地帯』以来、10年ぶりとなります」(同)

 フジで主演作の『朝顔』を成功に導いたばかりか、TBSでは『テセウスの船』をヒットさせるなど、上野の評価は高まるばかりだ。

「どのテレビ局もドラマの視聴率獲得には苦戦する中、確かな演技力で視聴者を画面に釘付けにできる上野は重宝される存在でしょう。今後の展開次第では、令和の時代の視聴率女王の座をほしいままにするかもしれません。

 また、“のだめキャラ”のイメージが強い上野ですが、仕事に対して実直で真摯な姿勢であることが知られています。しかし、そんな真面目な性格が思わぬ“疑惑”を生むこともあるようです。08年放送のドラマ『ラスト・フレンズ』では長澤まさみと共演していますが、打ち上げで泥酔した長澤の様子に辟易した上野は彼女を敬遠し、それ以来『犬猿の仲』とも『共演NG』とも言われています」(同)

 いずれにしろ、上野の快進撃はいつまで続くのか……まずは『テセウスの船』のラストに注目したい。

(文=編集部)

コロナ禍で“潰れる”アイドルも出現か…混迷を極める女性アイドルグループライブ対応策

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くのコンサートや演劇、スポーツイベントなどが中止・延期となっている昨今。とりわけ影響が大きいのが、女性アイドル業界だ。

「女性アイドル業界は、大手事務所が手掛けるグループから、インディーズのグループまで規模に大小はありますが、ほかのバンドやアーティストに比べると、ライブの本数が多い傾向にあります。さらに、販売されるCDやグッズには握手会やサイン会、チェキ会への参加などの特典が伴うことも多く、ライブ以外のイベントも多い。ファンと同じ空間を共有する機会が多いので、新型コロナウイルスの影響はかなり大きいのです」(エンタメライター・大塚ナギサ氏)

 具体的に、どんな影響が出ているのだろうか。主要なグループごとに新型コロナウイルス感染拡大への対応を見ていこう。

有名アイドルは続々とライブを中止に

 乃木坂46は2月21日から24日までのナゴヤドームでのコンサートは予定通りに実施。しかし、3月7日に開催予定だった国立代々木競技場第一体育館での乃木坂46/2期生の単独公演は中止となり、同日に動画配信サービス「SHOWROOM」にて2期生のライブを生配信した。また、3月29日以降開催予定の25thシングル「しあわせの保護色」発売記念個別握手会については、中止や延期のアナウンスはない(3月16日現在)。

 欅坂46は、4月3日に公開予定だったドキュメンタリー映画『僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46』の公開が延期となった。コンサートや握手会の開催予定はなかったため、大きな影響はないようだ。

 日向坂46も3月27日に公開予定だったドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』の公開が延期。2月2日から3月15日までに開催予定だった個別握手会も延期となった。3月31日・4月1日にマリンメッセ福岡で開催予定のコンサートについては、開催する予定となっている(3月16日現在)。

 AKB48グループは2月26日に、「3月11日まで」として劇場公演やライブイベントなどの中止を発表。その後、再び政府よりイベント開催自粛要請があったことを受け、11日以降の劇場公演は中止となった。それに伴い、秋葉原のAKB48劇場では無観客公演を実施し、無料での生配信を実施。また、劇場公演は中止という扱いだが、個別握手会や全国ツアー公演については延期となっている。

 モーニング娘。やアンジュルムなどが所属するハロー!プロジェクトでは、2月29日から3月29日までのコンサートやリリースイベント、握手会などを中止。3月20から22日に明治神宮会館で開催予定だった『Hello! Project ひなフェス2020 ~被災地復興支援・東北を元気に!~』は、一部公演を無観客で実施し、有料で生中継される。

 ももいろクローバーZでは、3月7日から9日に開催予定だった高城れにソロ公演の『まるごとれにちゃん0202スプリングツアー2020』が6月に延期。これに伴い、3月9日にVR番組「REALIVE360 presents『高城れにの大感さ祭♡(だいかんさしゃい)』」をYouTubeで生配信した。

非接触型の体温計、アルコール消毒を義務化

 大手事務所の人気アイドルグループがほぼすべてのコンサートやイベントなどを中止している一方で、ライブハウスで活動する小規模なグループについては対応はさまざまだ。

「ライブを中止・延期するケースもあれば、そのまま開催することも多い。開催するか否かの基準が特にあるわけではなく、基本的に主催者の判断に委ねられている状況ですね。また、3月上旬の段階ではライブハウス公演を実施していましたが、政府の2度目の自粛要請を受けて、中止するようになったというアイドルグループもいます」(大塚氏)

 とはいえ、ライブを開催するにしても、感染予防の対策は実行しているようだ。

「来場者に対して非接触型の体温計を使って検温し、平熱であれば入場可能、熱があれば入場不可能、といった予防策をとるアイドルグループもいます。また、入場時に手のアルコール消毒を義務付けたり、マスクを着用していない人の入場を断ったりするケースもありますね。特典会では、握手はやめて、チェキ撮影のみというパターンも多い。このあたりの対応は運営によってかなり異なります」(大塚氏)

観客定員1名のライブを決行

 そんななか、大胆な感染予防策のもとライブを開催するグループもいる。福岡市を拠点とするアイドルグループ「九州女子翼」は、3月14日から15日に“超小規模”イベントを開催した。1公演あたりの定員を1名、もしくは最大3名に設定、ライブと特典会を合わせて15〜30分程度の公演を1日に20回以上実施するというもの。会場の人口密度が低いので、感染予防になるというわけだ。

「アイドルの運営にとってライブやイベントこそが主な収入源なので、中止になると活動ができなくなってしまうわけです。だからこそ、いろいろと工夫してライブを開催しているんです。

 でも、自分たちが主催するライブであればそれでいいのですが、主催者が別にいるイベントだと、そちらから中止と判断されることも多い。あるいは、会場サイドから中止を求められることもあります。正直、ライブハウスで活動する女性アイドルにとっては、本当に危機的な状況であるといえます」(大塚氏)

小規模アイドルは立ち行かなくなる

 困難な事態を乗り越えるべく、クラウドファンディングや動画配信における“投げ銭”によるファンからのサポートを模索するアイドル運営も少なくない。

 たとえば、アップアップガールズ(仮)や吉川友、元アンジュルムの和田彩花らが所属する「YU-Mエンターテインメント」は、所属タレントが総出演する番組『25時間半テレビ ~アイドルと未来へ向かう場所~ #愛で山田を救ってくれ』を3月13日から14日にニコニコ生放送で配信した。所属アイドルたちの過去のライブ映像を配信したほか、ライブハウスからの生パフォーマンスやトーク企画などを放送。番組内ではニコニコ生放送のギフト機能による投げ銭やクラウンドファンディングの立ち上げを告知した。

「番組内でYU-Mエンターテインメントの山田昌治社長は、ライブが中止になったことでタレントに4月分の給料が払えなくなるかもしれないなどと話していましたが、あながち冗談でもないと思います。YU-Mエンターテインメントは比較的規模の大きい事務所ではありますが、自転車操業に近い状態のアイドル運営は多い。このままライブができない状況が続けば、小規模な運営はどんどん潰れていくでしょう」(芸能事務所関係者)

ライブを無料配信することの“悪影響”

 また、大手事務所のアイドルやアーティストが無料で生配信をすることの悪影響を指摘する声もある。

「ライブが中止になったことに対するお詫びや、ファンサービスという意味合いでライブを無料配信するのは悪くはないと思います。しかし、いろいろなアイドルやアーティストが無料配信をした結果、“ライブはただで見られるもの”という感覚が当たり前になってしまいそうな空気があるのも事実。ライブこそを収入源としているアイドルたちにしてみれば、飯の種を奪われることなんですよね。

 人気があるアイドルやアーティストであれば、今すぐ潰れることもないだろうし、音源やメディア出演を収益化することもできるわけですが、小規模アイドルはそうもいかない。ビジネスの場としてのライブを確保する必要もあると思います」(音楽業界関係者)

 こういった状況を踏まえて、動画配信サービス「U-NEXT」は、無観客ライブを配信するためのインフラの無償提供を始めた。〈U-NEXTが通常徴収している手数料を0円とし、決済手数料および音楽著作権使用料を除くすべての売上を権利保有者へ還元〉するとのことで、配信の形態や価格も権利保有者が選択できる。また、U-NEXTの月額プラン会員でなくても視聴ができるという。

「U-NEXTのような取り組みは、ライブを生業とするアイドルたちにとってはかなり有意義ですね。アイドルに対してしっかりお金でサポートしたいというファンにとってもありがたいものだと思います」(大塚氏)

 新型コロナウイルスによって、女性アイドルシーンが大きく揺らいでいるのは事実。このまま何もしなくては、解散するグループや廃業する事務所が続出するだろう。アイドル業界全体が総崩れにならないためのアイディアを絞り出していく必要があるのだ。

(文=編集部)

JRA福永祐一「強奪!?」高松宮記念(G1)タワーオブロンドンと新コンビ! 連覇へ「いい結果を出せるように」意気込みも「アノ騎手」はガックリ?

 喜びも束の間、日本で重賞初制覇を決めたばかりの22歳の若武者に“悲報”が舞い込んだ。

 22日、来週29日にドバイのメイダン競馬場で開催されるアルクオーツスプリント(G1)で、ミスターメロディ(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗予定だった福永祐一騎手が遠征の取りやめを発表。新型コロナウイルスの感染拡大を重く見て、来週も国内で騎乗することが決まった。

 なお、すでに現地入りしているミスターメロディはC.ルメール騎手が騎乗することとなった。

「こういう情勢の中、藤原師と話して取り止めました」

『スポニチ』の取材にそう答えた福永騎手。世界的猛威を振るっている新型コロナウイルスはドバイでも無観客での開催が決定するなど、決して安全とは言えない状況だ。先週、一足早くドバイ入りしたルメール騎手を筆頭に、すでに関係者が続々とドバイ遠征に乗り出しているが、そういった中、福永騎手が大事を取った格好となった。

「JRAに所属する騎手の1人でも新型コロナウイルスに感染すれば、レース開催は難しくなるという話もあるだけに、慎重になる判断も決して間違いではないと思います。ただ、福永騎手が遠征を思い留まった理由は、『もう1つ』あるようですね」(競馬記者)

「これだけの有力馬の依頼を頂けてありがたいし、いい結果を出せるように努めます」

 そう福永騎手が期待を込めるのは、29日の高松宮記念(G1)に出走を予定しているタワーオブロンドンの騎乗依頼だ。

 前哨戦のオーシャンS(G3)は3着だったが、昨秋のスプリンターズS(G1)の覇者。本番でも最有力視されているだけに、福永騎手としても力の入る一戦になりそうだ。

「タワーオブロンドンには元々、ヒューイットソン騎手が騎乗予定と言われていましたが急遽、福永騎手に替わったようですね。昨年、ミスターメロディでこのレースを制しているだけに、陣営の期待も大きいと思います」(別の記者)

 22日に中山競馬場で行われたスプリングS(G2)で、来日重賞初制覇を飾ったばかりのヒューイットソン騎手。来週の高松宮記念に向けて弾みがついたと言われていたが、思わぬ形でコンビ解消となってしまったようだ。

橋本環奈、高い好感度&人気の一方でビール腹との指摘も…小栗会にハマり仕事にも影響

 タレントの橋本環奈が8月に公開予定の映画『弱虫ペダル』の撮影中であることをツイッターで明かした。同作品は「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の渡辺航原作のマンガで、これまでアニメ化、舞台化、ドラマ化されるほどの人気作品。主人公の小野田坂道役を人気ジャニーズグループ、King & Princeの永瀬廉が務め、坂道のよきライバル・今泉俊輔役を現在NHK連続テレビ小説『スカーレット』に出演し話題の伊藤健太郎が演じる。橋本は自転車競技部のマネージャー・寒咲幹役を演じるのだが、少女漫画から出てきたようなビジュアルの橋本にぴったりの役といえるだろう。

 しかし、私生活はどうやらイメージとは違うようで――。

「最近は飲み歩いているようで、事務所もそこそこ心配しています。芸能界の友達もかなり増えたようですし、21歳になって楽しい時期でもあると思うんですけどね。ただ、やや私生活が荒れてきたようなので、事務所としては目の届かない場所でヘマされては困るということでヒヤヒヤ気味みたいです」(業界関係者)

 タレントの健康や安全を守るのも事務所の役目ではあるが、橋本は一人暮らしで、現場までの運転も自分でこなすように。独り立ちしたい年頃なのはわかるが、運転事故を起こすタレントのニュースは後を絶たないだけに、事務所も落ち着かないのは仕方ないだろう。

「環奈ちゃんがお酒に目覚めたのは小栗旬を中心とする“小栗会”に参加するようになってから。俳優陣のなかでも環奈ちゃんがかわいがられるのは、小栗の子供とかなり親しく、甘やかすだけでなく食事の行儀についても躾けてくれるから、ということです。ただ、環奈ちゃんはお酒を飲みながら食事もするタイプ。体重の増加が止められないのは否めません」(前出と別の業界関係者)

写真集ではポーズの限定も

 こうして俳優仲間から愛されるだけでなく、世間からの好感度も高い一方、昨年秋頃からはテレビなどで映った橋本の“ビール腹”が話題になるほど、“お腹のお肉”が目立っている。飲酒に関しては今のところ迷惑行為もなく、無理にやめさせる必要はない気もするが――。

「昨年発売した写真集では、ポーズのカットがかなり限定されました。足が太いことを隠したいということで、上半身のカットばかりなんです。なので、最近は衣装選びでもワンピースばかりになってしまいます。どんどん太っていることは事務所も気にしており、ビジュアルは文句のつけようがないほど素晴らしいのに、もったいないです」(同)

 テレビ局関係者はこう懸念を口にする。

「せっかくいいものを持っているのに、若くして売れて業界人との華やかな夜遊びに溺れて、ダメになっていくタレントは多い。特にずっと売れ続けている女優さんなどは、日々トレーニングや食事のコントロールに励んで、美しい体を維持するために並々ならぬ努力をしています。今の橋本の体形を見る限り、明らかに女優としての自覚がなく、このままだと本当に芸能活動の危機を迎えかねないと思いますよ」

 今の橋本に必要なのは、「節制」の二文字なのかもしれない。

(文=編集部)

JRA川田将雅「暴走してしまった」阪神大賞典(G2)キセキ大出遅れ響きまさかの惨敗! 春の天皇賞に暗雲

 22日、日曜阪神メインは阪神大賞典(G2)が行われた。春の天皇賞(G1)を占う重要なステップを制したのは岩田康誠騎手の2番人気ユーキャンスマイルだった。単勝オッズ160円の圧倒的な支持を受けた川田将雅騎手の1番人気キセキ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は7着に敗れた。

目を疑う光景というよりほかない。

「ゲートが開いても出る気がなく、出た後もひたすら暴走してしまいました」と、キセキに騎乗した川田将雅騎手は渋い顔でコメントするのが精いっぱいだった。

 ゲートが開き、各馬一斉にスタートするも、そこにいるはずのキセキの姿はない。鞍上に促されてようやくゲートから出たときには、前を行く集団からはすでに7馬身ほど離されていた。

 徐々に前を追いかけて、馬群の最後方に位置していたレノヴァールに追いついたときには1周目の3コーナーを過ぎていた。

 ところが、キセキは1000m通過して以降もそのまま加速を続けたのである。

2周目に差し掛かったあたりには先頭に並びかける位置までポジションをあげた。この動きに合わせて前を行くタイセイトレイルとドレッドノータスはペースアップ。キセキは3番手で直線を迎えることになった。

 一瞬は先頭に立つ勢いを見せるも、それまでのビハインドが大き過ぎた。キセキにはもはや抵抗するだけの余力は残っていなかった。残り200mから後退、勝ち馬ユーキャンスマイルから0.6秒遅れてゴールした。

 元JRAの安藤勝己氏も自身のTwitterで「キセキはゲートでじっとしてるのに出ない厄介なパターン」と触れた。

「キセキは昨年の有馬記念でも出遅れていましたから、スタートには注意していましたが、ここまでとは……。宝塚記念のゴールドシップのような大出遅れになってしまいました。

ただ、今回のみならいいのですが、次回も安心はできません。ルーラーシップも出遅れ癖が酷かっただけに、父の難しい気性が出て来ているのかも……」(競馬記者)

 昨年の宝塚記念(G1)以来のコンビ結成で、必勝を期して臨んだレースだった。春の天皇賞を前に、キセキ陣営にとっては想定外のアクシデントだったかもしれない。

近畿財務局職員・赤木さんの遺書と手記に、映画『新聞記者』の出演女優が…自殺した官僚の妻を演じた西田尚美が「涙が出ました」

 財務省の近畿財務局職員・赤木俊夫さんの遺書と手記が広く国民に読まれ、大きな衝撃を与えている。掲載された「週刊文春」(文藝春秋)は即日完売、普段は政権批判につながるような話題を取り上げようとしないワイドショーもこぞって、この問題を報道した。  それは、遺書と手記に、森友・...

JRA・L.ヒューイットソン「非常に光栄」スプリングS(G2)で重賞初制覇! 皐月賞へ「2000mが限界かな」伏兵ガロアクリークが「不安」を残す理由

 22日、中山競馬場で行われたスプリングS(G2)は、6番人気のガロアクリーク(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)が優勝。鞍上のL.ヒューイットソン騎手は嬉しいJRA重賞初制覇となった。

「アリガトウ!」

 覚えたての日本語でヒューイットソン騎手が喜びを爆発させた。

 10頭立てで行われたレースは1000m通過が63.1秒という超スローペース。中団やや後方からの競馬となったガロアクリークは、1番人気のヴェルトライゼンデや2番人気のサクセッションがまくりを掛ける中で、ヒューイットソン騎手は決して慌てなかった。

 有力馬が横一線となって迎えた最後の直線。先に抜け出しを図ったヴェルトライゼンデに、ガロアクリークが堂々の真っ向勝負。最後は1馬身1/4差退けて、重賞初制覇を飾った。

 南アフリカの若き天才が、ついに魅せた。10頭中6番人気の伏兵とあって「メンバー的に強敵が多かった」と振り返ったヒューイットソン騎手。しかし、「(最終)追い切りの感触がすごくよかったので自信を持って乗った」と相棒の力を信じていたようだ。

「日本のG2という大きなレースを勝ったので、僕にとっては非常に光栄です」

 これで皐月賞(G1)の優先出走権を獲得したが、「次のG1に強い馬とコンビ組めて嬉しい」とガロアクリークとのコンビ継続を熱望。勝利騎手インタビューでは「アリガトウゴザイマス!」を何度も口にして喜びを噛みしめていた。

「ホープフルS・2着馬のヴェルトライゼンデを負かしたという意味でも、ガロアクリーク陣営にとって非常に大きな収穫のあるレースだったと思います。

これで本番の皐月賞が楽しみになりましたが、問題は『距離』ですね」(競馬記者)

 記者がそう語る通り、ガロアクリークの父キンシャサノキセキは現役時代、高松宮記念(G1)連覇などを飾ったバリバリのスプリンターだった。代表産駒にもシュウジ(阪神C)やサクセスエナジー(黒船賞)など、やはりマイル以下での活躍が目立つ。

 実際にヒューイットソン騎手も「距離の部分に関しては2000mが限界かなと思います」と発言。「馬の能力でカバーできると信じています」と語ったが、不安は決して小さくないようだ。

「厩舎に感謝したいです、アリガトウゴザイマス!」

 そう勝利騎手インタビューを締めくくったヒューイットソン騎手。ここまで重賞では苦戦が続いていたが、ついに待望の初勝利を挙げ、春のG1戦線に大きな一歩を踏み出した。

JRA【高松宮記念(G1)展望】グランアレグリア、タワーオブロンドン、ダノンスマッシュの三つ巴「乗替りがカギ」……ディープインパクト産駒初のスプリントG1制覇なるかも注目

 29日、春のG1シーズン到来を告げる高松宮記念(G1)が中京で行われる。昨年は3番人気ミスターメロディが、福永祐一騎手に導かれてG1初勝利を飾った。今年はドバイに遠征するため、同馬の連覇はなくなった。

 その一方で、遠征を取りやめた今年のフェブラリーS(G1)を勝ったモズアスコット、昨年の阪神C(G2)圧勝のグランアレグリア、ヴィクトリアM(G1)勝ち馬ノームコアの参戦など多彩なメンバーが揃った。

 注目となるのは、昨年の桜花賞馬のグランアレグリア(牝4、美浦・藤沢和雄厩舎)と、昨年のスプリンターズSの覇者タワーオブロンドン(牡5、美浦・藤沢和雄)のG1ホース2頭が出走する藤沢和雄厩舎だろう。

 グランアレグリアは昨年の桜花賞を圧勝した昨年の最優秀3歳牝馬だ。NHKマイルC(G1)は5着(4位入線からの降着)に敗れたが、12月の阪神C(G2)では、古馬の強豪相手に5馬身差をつける大楽勝。一躍、最有力候補へと浮上した。

 18日の1週前追い切りでは、C.ルメール騎手から乗り替りとなった池添謙一騎手を背にウッドチップコースで、単走で追い切りを消化した。

「前走阪神Cのレース振りなら1200mでもスピード負けしないと思います。競馬を経験するにつれて、精神的にだいぶ大人になってきました。体高が伸びて体も大きくなっています。東京も走っていますので、左回りも問題ないでしょう。楽しみです」と、陣営は初の中京コースも心配はしていない。

 L.ヒューイットソン騎手が騎乗するタワーオブロンドンも同じく18日に、ウッドを単走で追い切った。

「前走オーシャンS(G3)は、休み明けの影響なのか、後ろのポジションになりました。
他馬とは斤量の差がありましたし、それを考えれば上々の内容だったと思います。1度使っての上積みはありますし、左回りも大丈夫なので、楽しみです」と、こちらも休み明けを叩かれて良化必至だ。

 2頭の対決に待ったをかけるのはオーシャンSでタワーオブロンドンを破ったダノンスマッシュ(牡5、栗東・安田隆行厩舎)だろう。昨年の高松宮記念は1番人気に支持されるも、4着に惜敗。

 雪辱を期した秋のスプリンターズSでもタワーオブロンドンの前に3着に敗れた。今年こそ、あと一歩のところで逃がしているG1タイトルを勝ち取りたい。今回は主戦の川田将雅騎手がドバイ遠征のため、乗り替りとなる三浦皇成騎手にはJRA・G1初勝利の期待もかかる。

 同厩のダイアトニック(牡5、栗東・安田隆行厩舎)も巻き返したい。前走阪急杯(G3)は2位入線からの3着降着となったが、18日の1週前追い切りでは栗東・坂路で4F49秒9-11秒9とこの日の一番時計を叩き出したように馬は絶好調だ。

 ほかにもシルクロードS(G3)を強い勝ち方だったアウィルアウェイ(牝4、栗東・高野友和厩舎)、淀短距離S(L)を制したアイラブテーラーの勢いも侮れない。

 安田記念(G1)とフェブラリーS(G1)を制し、芝ダート両G1制覇を決めたモズアスコット(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)、スプリント初挑戦となる昨年のヴィクトリアM勝ち馬ノームコア(牝5、美浦・萩原清厩舎)がどういう走りを見せるかも興味深い。

 モズスーパーフレア、セイウンコウセイ、ステルヴィオ、ナックビーナスなど伏兵も多数が出走を予定している。

 また、昨年死亡したディープインパクトは2020年生まれがラストクロップで、残された期間はあとわずか。グランアレグリアが勝利すると、同馬産駒としては初のスプリントG1優勝になる。

 豪華メンバーが集まった第50回高松宮記念は、29日、15時40分の発走を予定している。

海外では東京五輪延期は既定路線の情勢…安倍首相、決断遅れるほど世界中からバッシング

 安倍晋三首相は、16日のG7首脳テレビ電話会議後、記者団に対し「人類がウイルスに打ち勝った証しとして、完全なかたちでの(東京五輪の)開催を目指したいと表明し、各首脳から支持を得た」と語った。

 この発言をめぐり「今年の開催では完全なかたちで実施することは無理」なので、延期するのではないかという憶測が広がった。この発言について菅義偉官房長官は17日の記者会見で、「予定通りの開催に向けて準備を着実に進めていく」と開催延期を否定した。しかし、萩生田光一文科相は「仮に日本国内で収束しても、参加国が減ってしまえば、完全と呼べない」と述べている。東京都の小池百合子知事も、19日の記者会見で「具体的にどうこうという段階ではない」と、今は延期を検討していないと述べている。

 一方、IOC(国際オリンピック委員会)は17日、ビデオ会議で理事会を開き「東京五輪を開催する立場に変わりはない。大会まで4カ月もあるのに抜本的な決定をする必要はない」という意思を表明している。

 事ここに及んで、日本側とIOCが本気で開催するつもりがあるとすれば、あまりにも浮世離れした話だ。日本も含め世界中の人の多くが「東京五輪は今年は無理」と思っている。特に欧米の人々にすれば、新型コロナウイルスのことで頭がいっぱいで、五輪どころの話ではないだろう。

 五輪に参加する、あるいは参加しようとしているアスリートの大半も「延期やむなし」というより「延期してほしい」と願っているだろう。代表選考のための大会が、延期、中止されていることもあって、まだ出場枠の43%の代表が決まっていないという。

中止・延期すべき3つの理由

 こういう状況を考えれば、当然、東京五輪の中止または延期という結論になる。中止・延期の理由は、大きく分けて次の3つある。

(1)アスリートの立場

 すでに代表が決まっている人と、五輪直前に決まった人では、五輪に望む準備という点で不公平になる。各国の事情により、アスリートの練習環境に大きな差が出ている。万全の状態で、東京五輪に臨めるアスリートは数少ない。

(2)日本の立場

 7月までに各国の新型コロナウイルスの感染が終息するとは考えられない。終息したとしても、世界中の人が日本の東京を中心とした大都市に集中することは、コロナウイルスのクラスター(集団感染)を形成する可能性がある。いったん収まった新型コロナウイルスが、東京を起点として世界中に広がる可能性がある。そうなれば、無理に東京五輪を開催した日本に非難が殺到する。

(3)日本以外の国の立場

 各国の新型コロナウイルスの感染状況、終息状況が異なるなかで、世界中の人々が集まる東京に、五輪だからといって観戦に来るだろうか。たとえWHO(世界保健機関)が終息宣言を出したとしても、未知なことが多い新型コロナウイルスである。危険を承知の上で、東京に来る人は、アスリートの家族や関係者に限られるだろう。

 送り出す各国の立場としても、せっかく収まった新型コロナウイルスを再び持ち込まれるようなことがあってはならない。東京五輪を観戦に行くこと自体を自粛するよう国民に呼びかける可能性もある。

決断が遅くなれば世界から批判

 日本側が開催にこだわる理由は、世界中から観光客が集まる五輪の経済効果を期待しているからだろう。箱物はすべて完成しているので、箱物の経済効果は終わっている。もし、観光客が半減、あるいは、ほとんど来ない五輪を開催するなら、開催する意味がなくなる。それなら1年あるいは2年後に、世界中の人々が安心して来日できる環境をつくって迎えることこそ、本当の「おもてなし」といえるのではないだろうか。

 政府も関係者も、国民も、皆、東京五輪開催はほとんど無理だと思っている。そうであれば、延期または中止の宣言をできるだけ早くしたほうが良い。それは、アスリートのためでもあり、日本のためでもある。早ければ早いほど、痛みは小さく済み、処置も早くできるので回復も早くなる。

 五輪がなくなれば、北海道は札幌で予定通り北海道マラソンを開催すればよい。開幕が延びたプロ野球は日程に余裕ができる。開催しないことで救われる面もある。「まだ4カ月ある」のではなく「もう4カ月しかない」のだ。もしも安倍首相が3月中に「東京五輪延期」を宣言すれば、世界中から称賛されるだろう。しかし、それが遅くなればなるほど「そんなこと当然じゃないか。なんでもっと早く言わなかったのか」ということになる。WHOやIOCに期待していても、おそらく何も結論は出ないだろう。開催国の責任として、一刻も早く延期を表明するべきである。

(文=垣田達哉/消費者問題研究所代表)

【ドバイワールドC(G1)展望】日本ダート最強布陣で2011年以来の勝利めざす! サウジC上位馬回避で大きなチャンス

 28日、UAEのメイダン競馬場では、ドバイワールドカップデーが開催される。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客で行われることが決まっている。また、JRAはドバイで4競走の発売を予定していたが、馬券発売が実施できない可能性もあるとしている。こちらについては今後も引き続き検討を重ねるようだ。

 新設されたサウジCの1着賞金は約11億円。ドバイワールドC(G1)の約8億円を抜いて世界最高賞金となった。1位の座を明け渡したとはいえ、世界トップクラスの賞金であることに変わりはない。

 目玉となるドバイワールドC(G1)には、日本馬4頭が出走を予定しており、サウジCに続き注目度の高いレースである。

 サウジCの1着マキシマムセキュリティ、2着ミッドナイトビズーは回避が決定している。圧倒的な強さを見せた2頭がいなくなったことで、日本馬にも大きなチャンスとなる。

 最有力と目されているのは3着ベンバトルだろう。これに4着のムーチョグストと5着のタシトゥスが続く。

 他にも前哨戦となるアルマクトゥームチャレンジラウンド3(G1)を楽勝したマッターホルン、サウジCでは10着と崩れたが昨年のドバイワールドCの2着馬グロンコウスキーも侮れない。

 日本からは6着ゴールドドリーム(牡7、栗東・平田修厩舎)、7着クリソベリル(牡4、栗東・音無秀孝厩舎)がスタンバイ。サウジCのレース前に陣営からは「日本の馬は5着に入れれば……」といった声もあったが、期待以上の走りだったのではないだろうか。

 ゴールドドリームに騎乗したC.ルメール騎手は「米国馬は本当に強い。でも、ドバイには出てこないかも。だからドバイワールドCはもっといい結果が出せると思う」と前向きなコメント。管理する平田師も「ドバイに向けていい経験になった。ほぼ世界最強のそろった中での6着。価値がある」とドバイでの巻き返しを誓った。

 クリソベリルはこれが自身初の敗戦となったが、スタートで後手を踏み、終始外を回らされたのが痛かった。初の海外遠征だったことを考慮すれば、さらなる前進が期待できそうだ。

 これらに加え、川崎記念(G1)を圧勝したチュウワウィザード(牡5、栗東・大久保龍志厩舎)、3歳時に米三冠に挑戦したマスターフェンサー(牡4、栗東・角田晃一厩舎)も出走を予定している。

 現在の日本ダート界オールスターといってもいい豪華布陣となった。

 東日本大震災直後に開催されたドバイワールドCでヴィクトワールピサとトランセンドがワンツーフィニッシュを決め、復興を願う日本に勇気を与えてくれた2011年から9年の月日が流れた。

 再びドバイの地で「君が代」が鳴り響くことに期待したい。