データで見る、事業成長にヒットする「スタートアップ×テレビCM」

テレビCMは企業の事業成長にどのように寄与するのか?

以前は可視化しづらかったさまざまな指標が、今はデータで示すことができるようになっています。

今回は、テレビCMを実施したスタートアップの事例を紹介しながら、テレビCMの可能性を探ります。

スタートアップは、テレビCMよりデジタル広告に注力する、はず?

一般的に多くの企業がテレビCMを実施する主な理由は、「ターゲットに効率よくリーチしたい」「ブランド認知を最大化したい」というところにあります。現在でも“リーチ率”や“ブランド認知度”は、企業のマーケティングにおいて重要な指標であり、テレビCMがこれらを向上させる力があることは当然、事実です。

しかし、これらの効果だけでは、テレビCMへの投資に対して満足しない業界が増えてきています。

テレビCMは投資額が大きいため、アカウンタビリティー(説明責任)の議論に陥りやすく、「思っていたより効果がないのだが、どう考えるか?」と理由を求められることがデジタル広告に比べてはるかに多いです。

「思っていた効果」、つまりテレビCMへの企業の期待値が、現実とあまりにもかけ離れたものにならないよう広告会社が事前に説明することは大事です。しかし、それ以上に、テレビCM自体が“事業成長”にどう寄与したのかといわれても、顧客の獲得、利益、その先のロイヤル化にどれくらい効果があったのかが直接的な数値としては見えにくく、事業との関連性を説明しづらいことが、テレビCMへの投資を躊躇する大きな原因となっています。

メディアファネル図

こうなるとテレビCMを実施する企業は、ブランド形成のために体力を使える企業(ナショナルクライアント)と考えられがちです。特に消費者との一つ一つのコミュニケーションにおいて、KPIや事業成長の観点から厳しいPDCAを求める傾向にあるスタートアップ企業などは、結果が可視化されやすいデジタル広告に出稿が集中しがちであることも容易に想像されます。

しかし、昨今、広告におけるテレビCM比率が伸びている業界を見てみると、「ライフスタイル系アプリ(※1)」や「BtoB系サービス」が目立ち、上記の仮説が当てはまらないことが分かります。

※1 ライフスタイル系アプリの定義:ゲームアプリ以外のスマホアプリサービス

 

スタートアップテレビ出稿量
縦軸の単位:世帯15GRP%index(関東地区、2019年数値を100とした場合)、調査名:テレビCM出稿実績調査、調査対象:テレビCM出稿実績各社(ビデオリサーチ調査モニターに準ずる)、調査期間:(ライフスタイル系アプリ) 2013~2019年の1~12月、(B to B系サービス)2017~2019年の1~12月、サンプル数:(ライフスタイル系アプリ)322社、(B to B系サービス)82社

テレビCMが導く、事業成長への“リンク”とは?〜 「テレビCMがすごく効いた」を可視化してみた 

テレビCMを実施したスタートアップ企業の多くは、社長やマーケティング担当者が次のような効果をよく述べています。 

  • アプリのダウンロード数が増えた
  • アプリのアクティブユーザー数が増えた
  • 会員登録者数が増えた
  • ターゲットが広がった
  • 黒字になった
  • 株価が上がった
  • 売り上げが上がった
  • 受注までのリードタイムが短縮された
  • リピーターが増えた
  • 取り扱い店舗が増えた
  • バズった

一見、“定性的な”自己満足に見えがちなこれらの発言も、データとして可視化することが可能です。実際にデータで示すことができた指標の一部をご紹介しましょう。

テレビCMによる直接的な効果

テレビCMとダウンロード数グラフ
縦軸の単位:WAU /アプリの週あたりのアクティブユーザー数(折れ線グラフ)、GRP:出稿量/世帯15sGRP%_関東地区(棒グラフ)、電通自主調査(2020年1月)、調査対象:ライフスタイル系アプリ、調査期間:2017年1月~2019年9月
テレビCMと株価のグラフ
縦軸の単位:円(折れ線グラフ)、GRP:出稿量/世帯15sGRP%_関東地区(棒グラフ)、電通自主調査(2020年1月)、調査対象: BtoB系システムサービス、調査期間:2017年1月~2019年9月

もちろんテレビCMだけで株価が上がったわけではありません。

むしろ株価についていえば、スタートアップ企業だけでなく、初めてテレビCMを出稿する企業にとって、多額の予算を投じることに対する、株主へのアカウンタビリティーが必要になります。つまり、広告費に対する効果を不安視する株主の売り注文を避けるためにも、テレビCMの効果を“多方面かつ定量的に”可視化する必要があります。

ここでは、「テレビCMが全てを司っている」ということをお伝えしたいのではありません。テレビCMをベースに、各指標が相互に“リンク”すると考えていただいた方がよいでしょう。 

テレビCMと“リンク”した効果として、データで可視化することができた各指標は下記の通りです。大きく分けて、実行動面(Action)と心理面(Psychology)に分類されます。

テレビCM効果のリンク
「実行動面」では、検索数やダウンロード数、クリック率やコンバージョン率、サービスの利用者数や売り上げなど、「心理面」では、ブランドに対する興味や理解率、企業に対するイメージ、株価など、幅広い指標が可視化できます。

テレビCMをベースとした“リンク”を、もう少し詳しく説明します。

例えば、「テレビCMを使って、バズらせたい(ツイートさせたい)」というオーダーはよくありますが、それが事業に直結しているか否か、つまり「ツイートがその先のダウンロード、さらにはアプリ起動(アクティブ化)に寄与しているか」といった、テレビCM →ツイート数→アクティブ率の“リンク”も可視化できます。

また、“リンク”だけでなく、テレビCMのクリエイティブ上でどのような要素を伝えれば、ダウンロードなどのアクションに寄与できるかまでも、アプリ業界の400以上のテレビCMキャンペーンのデータで示すことができています。

逆に、定常的に出稿していた企業が「テレビCMをやめたら、ウェブ上の行動はどう変わるか?」という問いに対して、テレビCM →ウェブ上の獲得効率(CPA)の“リンク”を可視化することも可能です。

テレビCM効果の“リンク”の可視化事例

テレビCM効果グラフ
電通自主調査(2020年1月)、調査期間:2017年11月~2019年3月
テレビCMとCPA
縦軸の単位:円(折れ線グラフ)、GRP:出稿量/世帯15sGRP%_関東地区(棒グラフ)、電通自主調査(2020年1月)、調査期間:2016年1月~2019年12月

目先のPDCAと事業成長のためのPDCAは使い分けるべき

「テレビCM出稿の費用対効果は?」「デジタル広告と比べてどうなのか?」。これらを可視化できることは確かに重要です。ただ、「テレビCMで〇〇が上がった!」という議論の中で、例えば、検索数やツイート数、ダウンロード数などいわば“目先の効果”の可視化と、“中長期的な効果”の可視化は分けて考えなければなりません。目先の効果以上に大事なことは、テレビCMがどこまで“事業成長(売り上げ)”にコミットできるかです。

いきなりですが、皆さんが次の状況だったとき、どちらを選択しますか?

テレビCM素材図表

短期的に見るとクリエイティブ素材Aを取りがちですが、長期的に見ると素材Bの方が売り上げに直結するといえます。ダウンロード(Cost Per Install)の観点ではなく、課金というアクティブ(Cost Per Active)で見るべきであるというのは、業界的には以前から当たり前の話かもしれません。しかし最近では、アクティブを可視化してPDCAを回していくことは、あらゆる企業にとっても当たり前になりつつあります。

例えば、電通のDMP(STADIA※2)と企業のデータ(モバイルデバイスのID-ADIDなど)をつないで、「実際にダウンロードした人のテレビの視聴状況はどうか?」「課金をしてくれるような質の高いアクティブユーザーが、デジタル広告でキャッチできるのか?」また、「心理面」の視点では、「どちらが事業成長に直結するイメージ(技術力がある、就職したいなど)を高めるか?」など、「実行動面」と「心理面」双方の視点を、テレビとデジタルを横並びでPDCAすることが、当たり前にできる時代です。

※2 STADIA:2019年5月時点で、テレビ受像機や録画機の合計で約400万台の実視聴ログデータに対して、約1200万台のモバイルデバイスのIDや約5000万件のCookie_idに紐づくオーディエンスデータと約10万人の調査モニターが人単位の同一IDで紐づく規模を有しています。


このようにスタートアップ企業の多くは、事業成長が見込めるからこそデジタルに加え、テレビCMの“リンク”を狙いとして、テレビCMを利用しています。また、このような“事業成長で考える統合的なPDCA”はスタートアップ企業だけでなく、ナショナルクライアントを含めた、さまざまな企業に取り入れることができます。

ウェブサイト訪問者に関するデータやリアルデータなど、さまざまなデータをカスタマイズしながら活用・定量化し、事業にイノベーションを起こしていく。そのひとつの方法としてテレビCMを利用することは大いに価値があると考えます。

イノベーションとしての「いいね!」と模倣の原理

本連載では、書籍『SNS変遷史「いいね!」でつながる社会のゆくえ』(イースト新書)の出版を記念して、その一部内容をダイジェスト化してお届けします。

第1回:三大SNSの特性と支持を得た理由

第2回:SNSで情報を探す時代へ:「ググる」から「タグる」へのシフト

今回は、私たちの価値観に大きな影響を及ぼしたSNS発の「いいね!」が持つ意味合いについてたどりながら、SNS上での情報行動を考える上での最重要概念としての「模倣」の効果について考察します。

なお、次回は本稿の後半パートに当たるので、併せて一読いただければ幸いです。

イノベーションとしての「いいね!」

筆者は、2000年代最高のイノベーションの一つは、「いいね!」だと思っている。そう、Facebookの親指を突き立てたマークで、シェアされたものへのリアクションでありリワードである。

イノベーションという言葉の原義は「技術革新」だが、ここでは「社会や人々の生活に不可逆的な変化をもたらす価値創造」のこととしたい。主語はテクノロジーや経済効果ではなく、あくまで私たちにある。不可逆とは、つまりそれがなかったような状況に戻るとは考えにくい変化のこと。また、ポジティブな価値を創造していることを含意する。私たちは、もう「いいね!」なき世界には戻れないのだ。

「いいね!」をめぐっては、承認欲求の問題を指摘する人もいる。「いいね!」欲しさに行動するのは本末転倒ではないか、過激なことをするよう若い人々をけしかけているのではないかと。それらの指摘には一理あるし、考慮すべき懸念がまったくないとは思わない。

しかし、「いいね!」をきっかけに多くのユーザーのシェアが促されるようになったこと、人々の支持が可視化されるようになったこと、それまでであればなかったであろう好意的でポジティブなフィードバックがたくさん生まれたことなどは疑い得ない。

わざわざありがとう、すごいねと言うほどでもない―しかし、何かリアクションしたい。そうしたものが「いいね!」によって評価される。これはコミュニケーションの価値といっていいはずだ。

「いいね!」がここまで普及し、一般化したのは、画面をタップするだけでできる最も手軽なリワード/承認装置であり、行為に価値を付加してくれるものだからだ。その人に届いた実感が生まれるし、もらうとうれしい。

また、やりとりとして手軽で楽しい。コメントで「その写真いいね!」とわざわざ伝えるような言葉の重みも必要ない。SNSではタイムライン上でたくさんの投稿を見るので、コミュニケーションのための「負荷」を減らすことで、たくさんの交流が生まれる。これこそが、ユーザーをよりSNSにハマらせるための最高の仕掛けだ。

可視化を求める社会要請

「いいね!」の登場には、時代的な必然性もあった。現代の情報技術の特徴は、さまざまなことを「可視化していくこと」にあるからだ。
 
SNSの世界でいえば、これまで見えなかったその人の支持者(フォロワー)の数やその内実、それに基づく影響力、シェアしたものや投稿されたものの支持率・拡散率、その人や商品の評価…など、さまざまなものが見えるようになっていて、人々もそれを当てにするようになっている。
 
その対象への人気度や評価を測定する「いいね!」が仮に出てこなかったとしても、なんらかの機能的等価物が生まれて普及していたはずであり、「いいね!」を目の敵にしても意味はないと考える。

ちなみに、Facebookの「いいね!」をめぐっては、興味深い逸話がある。初期Facebookを資金面で支えた、投資家のピーター・ティール氏と、彼が学んだルネ・ジラール教授との関係性についてだ。
     
ティール氏はスタンフォード大で哲学を学んだ後、スタンフォード・ロースクールで法務博士の学位を取得。法律事務所でキャリアをスタートし、金融業界、そしてスタートアップ創業に携わり、世界的なオンライン送金システム「PayPal」の創業メンバーとして活躍。事業売却後はベンチャーキャピタリストとして活躍し、最初期のFacebookにも投資していた。映画「ソーシャル・ネットワーク」(日本公開は2011年)にもしっかり登場している。

ジラール氏はフランス出身の文芸批評家で、スタンフォード大やデューク大で比較文学の教授を務めた。ミメティック理論(Mimetic Theory)を唱え、模倣によって社会的なコミュニケーションや私たちの欲望・暴力といった根源的な感情の働きが形作られるという発想をベースに、人類学的・社会学的な理論を樹立した。

両者はスタンフォード大時代に接点があるとされる。ティール氏は「ジラール氏が、Facebookでの早期かつ実りのある投資をするよう私を勇気づけてくれた」と振り返っている。
 
ティール氏はソーシャルメディアによって、まさにジラール教授の理論が検証されたと感じた。「Facebookは口コミを生むものであり、それ自体が口コミによってユーザー数を広げていったので、二重にジラール理論を思わせる」と述べている。

ここに、ミメーシス(模倣)と、Facebookの中核機能である「いいね!」との深い関連性が表れているといえるだろう。
 
ジラール氏によれば、人々は「伝染性の模倣」を通して欲望の対象を選ぶという。何をしたいか、何が欲しいか、何になりたいか…そうした欲望の発生には、模倣の力が強く作用する。そして、SNSの時代に生きる私たちにとって、「いいね!」はそれを導く機能なのだ。

SNSイラスト
イラスト:渡邊はるか(電通)

シミュラークルと「いいね!」の深い関係

筆者がここ数年唱えている情報行動のキーワードとして、「シミュラークル」がある。

シミュレーションといった言葉に近い原義を持ち、私たちの日常的な言葉に言い換えるならば、「模倣」「コピー」「模造」などが近い意味を持つ。

出自は、高度消費社会のあり方を分析した思想家・社会学者のジャン・ボードリヤール氏が流布したタームとして知られており、フランス語で「Simulacre」と表記される。
 
筆者はこの言葉を「誰が始めたのか―どこにオリジナルがあるのか―分からないが、みんなが憧れを抱いてまねをし始めてしまうようなビジュアルのイメージ(写真や動画、あるいはその他の記号)」という定義で扱う。
 

シミュラークル
誰が始めたのか分からないが、みんながまねをし始めてしまうようなビジュアルのイメージ


例えばInstagram上では、何となく似た写真が多い。特に旅行系の写真に顕著だが、同じハッシュタグの写真には、似通ったものが数多くある。こうしたものがシミュラークルの例だ。

最近だと、自分が着る服を床に置いて、真上から撮影する「#置き画くら部」が流行っている。自分が着ている状態で見せるのは、「自分はモデルでもないし恥ずかしいな」と思うのに対し、「置き画」は自分の顔やスタイルが映らないので、投稿のハードルが下がる。「発信のハードルが低く、まねしやすい」という、広がるシェアの特性を兼ね備えている。

「置き画」のような撮影技法は洋服だけでなく、料理を撮るときなどにも使われていて、やはりシミュラークルとして拡散されている。書籍の第三章でも引用したメディア研究者のレフ・マノヴィッチ氏は、こうした「フラットレイ」な写真を、インスタらしさを象徴する一つの形式だと主張している。
 
みんなが同じように欲望し、見てもらいやすいもの、「いいね!」されやすいものを求める気持ちが絡み合うことで、このようなシミュラークル的現象は起こっていく。あるシミュラークルが、ユーザーの憧れのイメージを刺激すると、ますますそのシミュラークルが強化され、さらに多くのユーザーが誘引されていく。

もっといえば、「こういう体験がしたい」に加えて、「こういう体験をしている自分でありたい」という点にまで及ぶユーザー側のニーズや承認欲求こそが、シミュラークルのコアをなすものなのだ。

※次回に続く。

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パチスロ「4桁上乗せ」の「衝撃」動画‼ 「規格外」の威力に「驚愕」…


 パチスロにおいて「強力な出玉性能」は大きな魅力だ。「一撃数千枚」の文言だけでも心が踊ってしまう。

 そのため、ユニバーサルの『ミリオンゴッド 〜 神々の凱旋〜 』や、SANYOの『パチスロ聖闘士星矢 海皇覚醒』など、「強力な出玉性能」を有する機種は絶大な支持を集めている。

 出玉性能といえば、ベルコの『スーパービンゴプレミアム』を忘れてはならない。本機は純増約2.8枚のAT「ビンゴチャンス」で出玉を形成する機種だ。

「ビンゴシリーズ」といえば、最大の特徴は“ 強烈な上乗せ性能” を誇る「Hooah! 」だ。最大上乗せは「3999G」とも言われている。

 代名詞となる「お馴染みの演出」だが、前作『スーパービンゴネオ』に比べ、発生確率が大幅に上昇。「現行最強機種」との呼び声も高い機種である。

 そんな本機はパチスロ動画界でも数々の伝説を残してきた。今回は『スーパービンゴプレミアム』の「事故動画」を2点ご紹介していきたい。

 まずはスロパチステーションの動画『【プレミアムビンゴ】番組最高上乗せ!来ちゃいました【いそまるの成り上がり回胴録# 425】』をご紹介する。

 この動画では、タイトル通り「驚愕の上乗せ」を記録した。「Hooah!」の衝撃と喜びを画面越しにも味わうことが可能だろう。

 事件は動画開始から9分40秒。ATの継続ジャッジ「カウントダウンセブン」を消化中に7揃いが発生。見事AT継続となった。

 液晶には「34」との表示。従来、ATは33Gが1セットで、「33」以外の数字が表示されれば「Hooah!」発生濃厚だ。ここでは「999G」の上乗せを成功させ歓喜に浸った。

 事件はここだけではない。動画開始19分55秒に衝撃の展開が襲いかかる。

 残り100Gに差し掛かった時に「プレミア音」が発生し、液晶には「+1099」の文字が表示された。これは「後乗せHooah! 」と呼ばれる演出。つまり、先に述べた「Hooah! 」は「999G」ではなく「1999G」だったのだ。

 もう一つの動画は、「SEVEN’ S TV」より『【#23】ytrが「俺打」でプレミアムビンゴ全ツしてみた結果』をご紹介したい。

 こちらの動画は、実戦中に「Hooah!」を「3回」発生させ、出玉の山を築いている。

 まずは動画開始7分40秒に「777G上乗せ」、さらに10分35秒に「1444G上乗せ」、最後に16分ごろ「777G上乗せ」を達成し、実戦はお祭り状態だ。 

 どの動画も衝撃的な展開を見せており、「強烈な上乗せ」を望む方にはたまらない内容といえる。ご興味がある方は、是非一度ご覧になってみてはいかがだろうか。
 

JRAかしわ記念(G1)ワイドファラオ勝利の“立役者”は福永祐一以外にも!? 2月の「苦い」思い出とは……

 5日、船橋競馬場でかしわ記念(G1)が開催された。久々の復帰となる元ダート王者ルヴァンスレーヴとダート2戦2勝で今年のフェブラリーS(G1)を制したモズアスコットの新旧王者対決に注目が集まった。

 しかし、レースを制したのは注目馬2頭ではなく、ブービー人気のワイドファラオだった。

 好スタートを切ったワイドファラオはそのまま逃げる展開となった。注目のルヴァンスレーヴは2番手、モズアスコットは4番手という隊列。まず3コーナーで手ごたえが怪しくなったモズアスコットが脱落し、直線ではワイドファラオを前に見る形だったルヴァンスレーヴも後退していった。結局は楽に逃げることができたワイドファラオの勝利となった。

 勝利した福永祐一騎手は「2番手の馬から向こう正面でプレッシャーがかかってこなかったので、3角まで脚をためることができ思い通りの形になりました。馬が気持ち良さそうに走っていたので、これはいいなと思いました。僕自身も気持ちよかったです」と会心の勝利に満足の様子だ。

 久々のレースが影響したと思われるルヴァンスレーヴ、初めての地方競馬場に泣いたモズアスコットとは対照的に、自分の競馬をできたことがワイドファラオの勝因だったようだ。

 だが、今回のワイドファラオ勝利の一番の立役者は福永騎手ではなく、“ある意味” 田辺裕信騎手のアルクトスだったのかもしれない。

 今年のフェブラリーSは、かしわ記念に出走した7頭のうち5頭が出走していた。レースを制したのはモズアスコットだったが、それを“お膳立て”したのは同じくかしわ記念に出走したワイドファラオとアルクトスの2頭である。

 これまで先行策で重賞勝利するなど、結果を出してきたアルクトス。だが、この日はハナを主張するワイドファラオに競りかけていった。逃げる2頭のデッドヒートの結果、前半3ハロン34秒6のハイペースとなってしまい先行馬は総崩れ……中団で足をためたモズアスコットに有利な展開となったのだ。

 この結果にワイドファラオの福永騎手も「単騎逃げが理想でしたけどね……」とコメント。12着に大敗したが、やはりアルクトスとの競り合いが大きな負担になったようだ。

 そんな前回のことがあっただけに、今回もレース展開を大きく左右するのではないかと注目されていた。しかし、アルクトスは無理に競りかけることなく3番手からのレースを選択。これがワイドファラオの楽な逃げの決め手だったのかもしれない。

 田辺騎手は「前回は自分の判断で主張して行きましたが、今日はゲートを出た感じで運びました。スローペースで、自分も楽でしたが、逃げた馬にも楽になってしまいました」とコメントした。

 もし、フェブラリーS同様のデッドヒートが繰り広げられていたら違う結果だったかもしれない……。だが、勝負ごとに“たられば”は禁物だ。

 下馬評を覆して初G1制覇を飾ったワイドファラオと福永騎手の好騎乗を素直に称えたい。そして今後はワイドファラオの単騎逃げには要注意だ。

JRA福永祐一「最悪の競馬」と吐き捨てた“悪夢”から4年。かしわ記念(G1)「イメージ通り」の会心勝利、鬼門「1枠1番」克服で死角なし

 今年の福永祐一は一味違う!?

 5日、船橋競馬場で交流重賞かしわ記念(G1)が行われ、7頭中6番人気のワイドファラオ(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)が優勝。鞍上の福永騎手にとっては2003年以来、17年ぶりのかしわ記念2勝目となった。

「今日は馬と一緒に気持ちいい競馬ができました。G1を獲れて嬉しいですね」

 今や“得意”の「1枠1番」から、まさに会心のレースだった。福永騎手が「1番枠が当たって、先行馬が見当たらなかったので、まずはスタートに集中していました」と振り返った通り、抜群のスタートを決めたワイドファラオは“好枠”を活かして、あっさりとハナへ。難なくレースの主導権を奪えたことが、最大の勝因だったといえるのではないだろうか。

 最後の直線でも、後続を寄せ付けずに2馬身差の快勝劇。出走したJRA6頭中6番人気と、最低の評価を鞍上の好騎乗で見事に覆した。

「レース後、福永騎手が『イメージしていた通り』と話していましたが、まさに作戦勝ちでしたね。福永騎手といえば、大きなレースの勝負所で“進路を失ってしまうイメージ”が一部のファンの間で定着しています。先日の皐月賞(G1)の際も1番人気に支持されたコントレイルが『1枠1番』となり、枠が心配という声もありました。

 しかし、そんな不安の声を吹き飛ばして皐月賞を勝ってからは、マイラーズC(G2)のインディチャンプに、この日のかしわ記念と『1枠1番』で重賞3連勝。今や、内枠の福永騎手は買いと言えるんじゃないでしょうか」(競馬記者)

 ちなみに今年、福永騎手は地方・JRAの重賞レースで上記3つを合わせて5度の「1枠1番」があるが、2月のクイーンC(G3)をミヤマザクラで勝利するなど4勝。敗れたのは、中山記念(G2)のインディチャンプだけであり、2020年の重賞勝利をすべて最内枠で上げている。

「福永騎手の『1枠1番』といえば、思い出されるのは2016年のスプリンターズS(G1)ですよね。単勝1.8倍に支持されたビッグアーサーに騎乗していた福永騎手ですが、好位に付けたものの、最後の直線で進路を失い12着に大敗……。

 ほぼ何もさせてもらえずに敗れた一戦に、福永騎手が自ら『最悪の競馬』『僕が上手くさばけていたら……申し訳ない』とコメントするほどショッキングな敗戦でした」(別の記者)

 あの悪夢のような敗戦から約4年。今の福永騎手にとって“鬼門”となった大レースの1枠1番は、逆に勝率80%というビッグチャンスとなっている。

「3コーナーまで楽に行けた。長くいい脚を使える馬で、気持ちよさそうに走っていたので『これなら』と思いました。今日は馬と一緒に気持ちいい競馬ができました。G1を獲れて嬉しいですね」

 果たして“弱点”を克服した福永騎手の会心劇は、どこまで続くのか。コントレイルを筆頭に春G1には楽しみな騎乗馬も目立つだけに、実りの多い季節となりそうだ。