パチスロ新台「沖スロ」の「攻略」情報‼ 「注目ポイント」で「1G連」を狙い打ち⁉ 【自粛終了後に実践したい新台攻略】


 沖スロ及び完全告知マシンの雄「パイオニア」が創造したパチスロ6号機『ビッグシオ-30』が注目を浴びている。

 本機は4号機時代にストック機として人気を博した同タイトルの正統後継機だ。

 規定ゲーム数で管理された「ボーナス連チャン」を1G純増約3.0枚の疑似ボーナスで完全再現し、「ビッグ1G連」という新たな出玉トリガーも兼ね備えていることで反響を呼んでいる。

 その規定ゲーム数は先代と同じくゾロ目がチャンスで、3桁ゾロ目付近ではセグ色が紫に変化。赤やレインボーへの変化は激アツで、ゾロ目付近以外での紫変化も大チャンスを迎える。

 また、3桁ゾロ目で当選した場合はビッグ期待度がアップするだけでなく、1G連に繋がる可能性も飛躍的に高まるようだ。

 ボーナスは規定ゲーム数消化に加えてチャンス役の直撃抽選もあり、当選時は最大8Gの前兆を経てハイビスカスランプが点灯。

 左リール「7・BAR・7」に代表される「ビッグシオ目」は問答無用でビッグ確定&超高確が約束される(期待出玉は約1000枚)。

 通常時の内部状態は通常・高確・超高確の3種類で、チャンス役を機に移行。ひとたび超高確へ移行すれば「ボーナス当選まで転落しない」のが特徴で、滞在状態はセグ間の星ランプ点灯などの各種演出で示唆される。

 ビッグ(60G)とREG(20G)、2種類あるボーナス中は押し順ベルやチャンス役成立時にビッグ1G連抽選が行われ、ボーナス中や消化後のVランプ点灯で1G連濃厚。

 その期待度はボーナス当選時の内部状態で変化し、高モードほど期待度は高まる。

 ちなみに、1回の初当りで1G連は最大5個までストック可能。1G連×5回発生後は有利区間がリセットされるようだが、ボーナス後は128G以内の再当選に期待できるので、さらなる出玉の上乗せが狙える。

 現時点での設定推測要素はボーナス合算出現率で、その数値は設定1が170.9分の1なのに対して、設定6は119.9分の1。かなり大きな数値差がある点を踏まえると、高設定ほど浅い規定ゲーム数が選ばれやすいと思われる。初当りゲーム数はしっかりと確認しておこう。

 このほか、本機は当選時に自動入賞するビッグ絵柄の種類でも設定が示唆される模様。詳しくは不明だが、7、ハイビスカス、BARと3種類あるビッグ絵柄の入賞傾向を把握しておけば、設定推測の指標のひとつとして活用できるであろう。

現代パチンコの「根幹」を作り上げた「教科書」的な一台!【偉大なる初代を特集】

 飛行機がビルの中腹に突き刺さっていった。黒煙を上げ続ける高層ビルが映し出されるTVを見ながら誰もいない深夜の編集部で、私は純粋ってなんだろうとぼんやり考えていた。

 2001年は小泉純一郎による構造改革が始まったり、バトル・ロワイアルがベストセラーになったり、初代「iPod」が発売されたりした年である。

 パチンコ界でいえば、この2001年はエポックメーキングな機種が登場した重要な年となる。『CR天才バカボンV』。今の時代まで続く液晶演出の礎を築いた革命的マシンで、記録的な大ヒットを収めた偉大な名機として多くのファンが知るところである。

 スペックはこの時代における至極標準的なもの。大当り確率が1/315.5、確変突入率50%、次回まで継続といまなら見向きもされないような内容となっている。

 では、何がそんなにパチンコファンを惹きつけたのか。それは演出の革新性である。この『CR天才バカボンV』にパチンコの未来を感じたのである。それを端的に表したのが「ステップアップ予告」となる。

 ステップアップ予告は、ウナギイヌ、本官さん、レレレのおじさん、バカボンのパパ、バカボンと演出が5つの段階に分かれ、キャラが登場するほど期待度がアップする仕組みとなっている。

 いまでは当り前すぎて説明などいらないこの予告アクションは、短いスパンで次々とキャラが登場してくるテンポの良さとそれに合わせて信頼度もアップしていく高揚感が非常に気持ちいい。爽快なドタバタコメディーを見ているようである。

 また、ステップ1で登場するウナギイヌの色が白いと激アツになる工夫も秀逸で、突発性がもたらす驚きが100%の濃度で喜びに変換される際の鼓動の高鳴りは別格なのである。

 ほかにも、ステップ4のバカボンのパパ登場時に先に出ていたレレレのおじさんとぶつかると高期待度となる「マルチ4チャンネルリーチ」に発展するイレギュラーパターンも用意されていた。

 こうして、さまざまなポイントに規則性を逸脱する要素を加えることで日常性の打破、つまりマンネリ化を解消する手立てとなり、さらに例外を大当りに近い位置におくことで常に期待感を損なわないような構造を作り出したのである。

 本機は、ステップアップ予告に代表されるような多彩な展開や演出フローを特徴にしている。その見せ方が非常に巧みで、打ち手はまんまと「パチンコ・天才バカボン」の世界に没入してしまうのである。

 以後、本機の演出は多くのパチンコ機に模倣され、パチンコ演出の一つの流れとして組み込まれることになるのだが、この「多彩さ」や「複雑性」を表面上で捉え、ただ物量で押し込むだけ、手数で圧倒するだけの空疎なマシンも少なからず存在する。

 このように、演出面において『CR天才バカボンV』がパチンコ界に与えた影響は計り知れない。元祖天才バカボンはこれでいいのだ。

(文=大森町男)

JRA「非社台」オークス(G1)上位独占でダービーのサリオスに暗雲! 「ノースヒルズ」コントレイルに戦々恐々!?

 24日、日曜東京メインは3歳牝馬の頂点を決めるオークス(G1)が行われ、1番人気デアリングタクトが桜の女王に続き、樫の女王の座も射止め無敗馬の2冠達成を成し遂げた。

 7番人気ウインマリリンは2着に惜敗したが、直線インから鋭く伸びて女王をあわやのところまで追い詰めた。13番人気ウインマイティ―も一時は先頭に立つ3着は大健闘だったといえるだろう。

 直線で進路取りに苦労した松山弘平騎手、外枠の不利がありながら最内に潜り込んだ横山典弘騎手、二桁人気の低評価を覆して3着に入った和田竜二騎手、それぞれの見事な手綱捌きもまた、見応えあるレースの演出に大きな影響を与えた。

 一方で、今年のオークスにちょっとした異変があったことも見逃せない。

 デアリングタクトのオーナーであるノルマンディーサラブレッドRの代表・岡田将一氏は、ビッグレッドファーム、サラブレッドクラブ・ラフィアンを設立した“マイネル軍団”の総帥・岡田繁幸氏の孫にあたる。

 そしてウインマリリン、ウインマイティ―が所属しているウインレーシングCの代表は岡田繁幸氏の三男・義広氏が務めているように、上位3着以内いずれも非社台系だ。

 ノーザンファーム、社台ファームなど、いわゆる”社台グループ”はG1戦線で強力な馬を多数所有しており、オークスは昨年のラヴズオンリーユーまで6連覇をしていたように得意なレースのひとつだった。今年は7頭を送り込んだものの、勝利には手が届かなかった。

 毎年のように勝ち馬を出し、3着以内を独占することさえ珍しくなかった社台グループにとってはまったく予期せぬ結果となったのではないだろうか。

「社台グループにとっての大きな誤算は、この世代の牝馬で最も期待の大きかったリアアメリアの不振ではないでしょうか。昨年のアルテミスS(G3)を快勝したこの馬が、クラシックの中心を担う存在と見られていましたが、単勝1.8倍に支持された阪神JF(G1)で6着に敗退し、巻き返しを期した桜花賞(G1)でも10着と大敗しました。

 さらに、“最後の切り札”としてスイートピーS(L)を勝ったデゼルにD.レーン騎手を配したものの、後方から伸びを欠いて11着に敗れました。リアアメリアは4着と一応の格好はつけましたが、当初、陣営が思い描いていた青写真とは大きな隔たりがあったでしょう」(競馬記者)

 牡馬でもノースヒルズのコントレイルが皐月賞(G1)でノーザンファーム出身のサリオスを2着に下しているように、社台グループの今年のクラシック戦線は劣勢を強いられている。

 クラシックでの敗戦は古馬となる翌年以降のG1戦線で勢力図を塗り替えられる危機とも背中合わせであることも意味する。

 グループにとっても日本ダービーは是が非でも落とせないレースとなりそうだ。

JRA日本ダービー、頂点に立った男だけが知る真実とは?コントレイルは2冠達成なるか?

 どんな世界でも、頂点に立たなければ見えない景色がある。頂点に立たなければわからないことがある。企業であれば、社長にならなければわからないことがあるし、あるいは追われる立場になって初めてわかることもある。

 かつて米メジャーリーガーのイチローが、メジャーの年間最多安打記録を達成したときに「頂点に立つということは、小さなことの積み重ねだ」と語っていたが、これもまた頂点に立ったからこそ気付いたものであろう。

 今週末の日曜日は競馬の頂点、東京優駿(日本ダービー)が日本中央競馬会(JRA)の東京競馬場で行われる。残念ながら今年はコロナウイルスの影響で無観客開催となってしまったが、それはレースの価値を下げるものではない。一生に一度の大舞台を目指してきたサラブレッドと、陣営の壮絶なドラマの完結編であることに変わりはないのだ。

 日本ダービーは2017年に誕生した7000頭以上のサラブレッドの頂点を決めるレースであり、すべての馬主・騎手・調教師・厩務員・調教助手にとっても、頂点を決めるレース。優勝賞金2億円はもちろん、引退後の種牡馬としての価値、そして関係者が得られる栄誉はとてつもなく大きい。

 そんな日本ダービーを制しながら、現役引退後は競馬ファンのために「頂点の視点」で、的中につながるプロの情報を提供し続けている元ダービージョッキーがいる。それが1997年に第64回日本ダービーをサニーブライアンで制した大西直宏氏だ。

 サニーブライアンは皐月賞を11番人気、日本ダービーを6番人気の低評価で勝利。この人気が示すのは、馬の実力不足を騎手の手腕で補ったということ。人気馬で勝つのではなく、人気薄で勝利したことに意義があるのだ。そんな大西氏だからこそ見える日本ダービー勝利の秘訣、そして日本ダービーを勝てる馬や陣営の条件、それはどんな競馬記者の予想より価値があるものだろう。

 日本ダービーは250億円もの馬券売上を誇る、世界的に見ても類のないビッグイベント。そして多くの人が「的中させたい!」と心から感じている、年に一度のビッグレースだ。この大一番こそ、大西氏の「頂点の視点」がもっとも生きるレースだが、なんとそれを知る方法があるのだ。しかも、「完全無料」で。これは競馬ファンはもちろん、すべての人に注目してもらいたい事実。その大西氏による「日本ダービー情報」を確認できるのは、競馬界のプロフェッショナル集団が集結した「ワールド」だ。

 このワールドは、大西氏を筆頭に、史上初のオークス3連覇など数々の大レースを制した元JRA騎手・元JRA調教師の嶋田功氏など、競馬界の頂点を極めたレジェンド級の超一流どころばかりが集う。実際に現役時代に騎乗していた競馬場だから、また勝利したレースだからこそ知っていること、わかることがあるのだろう。それは、一般の競馬ファンはもちろん、外から競馬を観ているだけの記者とは、まったく視点が違うもの。そしてそんなレジェンド以外にも、全国の競馬関係者がワールドに所属し、ありとあらゆる情報が集結してくるのだ。

 彼らはこれまでに数々の衝撃的な的中を競馬ファンに届けているが、これはスポーツ紙や競馬専門紙といった一般競馬マスコミと比較しても突出している。たとえば、日本ダービーに関しても、昨年は単勝93.1倍(12番人気)の勝ち馬・ロジャーバローズを大抜擢して馬連・1万1200円、3連複・1万2050円のダブル万馬券を的中。2018年も5番人気で勝利したワグネリアンを本命に、馬連・7950円を的中。それ以前にも10万3300円や5万4950円といった数々の高配当を仕留めているのだ。

 さらに、日本ダービーにつながるレースとして、朝日杯フューチュリティステークス、ホープフルステークス、皐月賞のG1レースは3戦全勝というから、その実力は本物と断言していいだろう。

 そんな実績を持つワールドは日本ダービーに向けて、その意気込みを自信満々に語っている。

「ダービーの主要関連レースである朝日杯フューチュリティステークス、ホープフルステークス、皐月賞をすべて的中させているように、今年の牡馬クラシック路線は完全に把握しています。さらにこの春は大阪杯、桜花賞、皐月賞、ヴィクトリアマイルとG1レースで的中を連発しており(オークスは結果確認前)、春のG1レースでも情報収集体制がしっかり機能しています。

 そして皆さんが注目する日本ダービーは、今年もすでに的中を確信していますよ。この2年は馬連でも1万1200円、7950円とたて続けに高配当の馬券を的中させていますが、今年も高配当決着の可能性は十分あるでしょう。

 というのも、今年のダービーはコントレイルとサリオスにマスコミの取材が集中しており、ほかの出走馬に関する情報収集がほとんどないといってもいい状況。それはJRAが新型コロナウイルスの感染防止のために取材規制を実施しているからで、取材時間の限られたマスコミは、どうしてもファンの関心を集めやすい人気馬に取材が偏ってしまうのです。

 我々はコントレイルが2冠を達成できるのか、その勝算についても完全に把握できていますし、サリオスの距離適性についても把握済み。この2頭だけでなく、武豊のサトノフラッグ、クリストフ・ルメールのワーケア、ミルコ・デムーロのダーリントンホールといった実績馬、ほかにもヴェルトライゼンデやビターエンダー、サトノインプレッサ、ガロアクリークなど、好メンバーが揃いました。しかし今回、我々が独自に掴んだ激走馬は、弊社所属の大西直宏も確認して太鼓判を押すイチオシの注目馬で、『分厚く勝負する』と語っているほどです。

 今年のダービーは残念ながら無観客競馬となりますが、ビジネスジャーナルをご覧の方には、ご自宅での観戦をワールドの情報競馬で、より楽しんでほしいと思っています。そこで今回は特別に、大西直宏も勝負するダービーの『絞りに絞った3頭』を無料公開します。さらに、来週末の安田記念、そして春競馬を締めくくる宝塚記念まで、春G1レースの情報を“無料”で公開します。ぜひ遠慮なくご利用ください」(ワールド担当者)

 これは読者の歓喜が聞こえてきそうな素晴らしい企画だ。頂点を極めたダービージョッキー・大西直宏氏も実際に勝負する情報を、無料で入手できるのだ。週末に迫った大一番。今年の日本ダービーは、ダービージョッキーが提供する「至高の情報」を無料で活用して的中を目指そう!

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

朝ドラ『エール』熱血応援団長の三浦貴大、両親は三浦友和&山口百恵の超サラブレッド俳優

 大きな壁にぶち当たってしまった古山裕一と、それを動かした早稲田大学応援部団長とのやりとりが話題となったNHKの連続テレビ小説『エール』第8週。早速、5月18日(月)~22日(金)までのストーリーを振り返ろう。

「紺碧の空」を書き上げ、吹っ切れた裕一

 裕一(窪田正孝)のもとに突然やって来た、早稲田大学応援部。その理由は、2週間後に控えていた早慶戦にあった。早稲田大学野球部の連敗が続く原因は応援歌にあると考えていたため、団員の親戚の佐藤久志(山崎育三郎)を伝って裕一に作曲の依頼がきたというわけだ。

 裕一は急な依頼に戸惑うが、尊敬する小山田耕三(志村けん)が第一応援歌を作曲していると聞いて、引き受けることに。いざ作曲を始めると、どうしても曲調と歌詞がかみ合わない箇所があり、団長の田中隆(三浦貴大)に歌詞の変更を依頼するが、断られる。そんな一部始終を見ていた喫茶バンブーのオーナー梶取保(野間口徹)は、「曲が書けないのは、自分の音楽を書こうとしているからではないのか?」と指摘する。

 その日の夜、裕一は「自分らしさを出さないと意味がない」と愚痴をこぼすと、妻の音(二階堂ふみ)は以前、廿日市誉(古田新太)から言われた「西洋音楽っぽい、こざかしさが鼻につく」というダメ出しを伝えた。すると、裕一はさらに悩みをこじらせて、自身の才能を理解してほしい一心で「反逆の詩」の曲づくりに没頭。完成させた曲を小山田に見てもらうが、返ってきた言葉は「で?」の一言だけだった。

―――

 その頃、曲の完成を待ち焦がれていた応援部は、大学側から作曲家はこちらで探すと宣言され、窮地に追い込まれていた。そのおかげで腹が据わり、団長の田中は、次の早慶戦で裕一がつくった応援歌を絶対に歌うと決断する。

 応援部一行は喫茶バンブーで曲の完成を待つ間、オーナーたちから裕一のスランプ事情を教えられていた。そこに現れたのが、ライバル慶應大学応援部の団長・御園生新之助(橋本淳)。宣戦布告を受けると、田中は「名前や功績より人の縁を信じると」と、団員たちと裕一宅に乗り込んで作曲の進み具合を尋ねた。すると、裕一の口からは「ほかの人に頼んでほしい」という予想外の言葉が出てきた。

「勝ち負けに応援歌は関係あるのか? 実力不足じゃないのか」という裕一の言葉に田中は心が迷い、音は堪忍袋の尾が切れて豊橋へ戻ってしまった。

―――

 久しぶりに豊橋に戻って勇気づけられた音は、裕一を説得するよう田中に直談判。早稲田の勝利、古山家の未来、裕一の音楽人生は田中の双肩にかかっているとプレッシャーをかけた。

 田中はひとりで古山家を訪れ、早稲田の勝利にかける想いや理由を涙ながらに伝えた。けがが原因で野球をあきらめた友人のために、早稲田を勝利に導きたい。早稲田が野球をがんばることで、友人もがんばれる。がんばる想いは人に伝わる。自分にできることは、野球をがんばる選手を応援することだと訴えて、裕一に再度作曲を依頼。裕一は快く引き受け、翌朝、「紺碧の空」を書き上げた。

 新しい応援歌のおかげもあり、早稲田大学野球部は早慶戦で久々の勝利を収めた。

 試合後、裕一と音が試合の余韻にひたりながら屋台でラーメンを食べているところに応援部が駆けつけ、まったく曲が採用されない裕一のために「紺碧の空」を歌った。

―――

 何かが吹っ切れた裕一は、コロンブスレコードで木枯正人(野田洋次郎)に会うと、曲が書けなかった原因は自分の才能に固執していたからだと認めた。しかし、これからどうしていいのかわからないと吐露する。すると、目を閉じて誰かを思い浮かべてみたらいいというアドバイスを受ける。

 そこで出てきたのは、幼なじみの村野鉄男(中村蒼)の顔だった。後日、裕一は鉄男を呼び出し、久志と3人で一緒に曲をつくろうと誘うのだった。

熱血応援団長を演じるのは芸能人一家の次男

 今週の注目は、早稲田大学応援部団長・田中隆だろう。人情にあふれた熱い九州男児で、団員たちから圧倒的な信頼を得ている心優しい青年だ。また、一本筋が通った男で、裏表のない愛されキャラとも言えるだろう。

 モデルは当時の早稲田大学応援団団長や九州出身の団員という説があるが、公式には発表されていない。

 そんな、最近では見なくなった熱血男の田中隆を演じるのは、俳優の三浦貴大だ。現在34歳で、2010年の映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』でデビュー。その後、数々のテレビドラマや映画に出演している。直近では、ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う』(日本テレビ系)に出演。NHKでは、大河ドラマ『花燃ゆ』『いだてん~東京オリムピック噺~』にも出演しているので、「どこかで見た顔だな」と思った方も多いだろう。

 また、三浦について語るときに外せないのは家族の話だろう。なんと、父は俳優の三浦友和、母は元歌手の山口百恵、兄はシンガーソングライター・俳優の三浦祐太朗という芸能人一家に生まれているのだ。

 ビッグネームの両親を持ちながら、親の七光りで騒がれなかった理由は、三浦が俳優としての確かな実力を持っているからだろう。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

テレワークに絶対不可欠な半導体の生産を止めるな!PCR検査の遅れで加賀東芝工場停止

コロナ禍で普及したリモートワーク

 在宅勤務によるテレワーク、リモート診療、オンライン授業――。

 新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染拡大を防止するため、人と人との接触を8割減らすよう連日、政府や都道府県の知事等が呼び掛けた結果、PC、タブレット、スマートフォンなどの端末を使った上記のリモートワークが急速に普及している。

 筆者も緊急事態宣言が出された4月7日以降、仕事のための外出をすべて自粛し、毎日のようにウェブ会議を行っている。最初は慣れない操作に戸惑いもあったが、使いこなしていくと、非常に便利だと思うようになった。

 例えば、5月17日(日)~20日(水)の4日間、ドイツで開催される予定だった半導体メモリの国際学会“International Memory Workshop(IMW)”が、オンライン形式で実施されることになった。筆者はIMWを取材する予定しており、当初は飛行機代やホテル代など40~50万円の出費を覚悟していた。ところが、オンライン学会なら、これらの費用は一切かからない。フリーランスのジャーナリストとして、これほどありがたいことはない。

 また、在宅勤務でテレワークを行っている企業の社員などは、通勤時間を節約できるし、満員電車で疲弊することもない。今まで通勤で消耗していた時間とエネルギーのすべてを、仕事に注ぐことができる。日本の労働生産性は、これを機会に改善されるのではないかと思う。

 現在、コロナの感染拡大の第1波はピークアウトし、緊急事態宣言が解除され始めている。しかし、一度普及したリモートワークを継続する企業は多いだろうし、真の働き方改革を実行するなら、これをきっかけにリモートワークを定着させるべきであると思う。

リモートワークには半導体が必要不可欠

 しかし、リモートワークの定着のために解決しなくてはならない課題がある。リモートワークには、PC、タブレット、スマートフォンなどの端末のほかに、通信基地局、データセンタが必要不可欠である。そして、これらの電子機器や設備には、多種多様な半導体が大量に必要となる。

 これらの半導体は、輸入しているものもあれば、国内で製造しているものもある。したがって、リモートワークの普及と定着のためには、少なくとも国内の半導体工場の稼働を止めてはならない。また、半導体の製造に使われる各種の半導体製造装置(その部品や設備)および各種の半導体材料の供給も止めてはならない。

 ところが、PCR検査の遅延が原因で、石川県にある加賀東芝エレクトロニクス(以下、加賀東芝)のパワー半導体工場が4月16~30日の2週間、生産を休止した。筆者の知る限りでは、加賀東芝は世界で初めてコロナで生産を休止した半導体工場となった(詳細はJBpressの記事を参照ください:『加賀東芝工場でクラスター、悔やまれるPCR検査遅延』)。

 日米欧の各国では、コロナの第1波が終息に向かい、緊急事態宣言や都市封鎖が解除され始めている。しかし、新たにロシア、ブラジルなどの南米、インドなどのアジアで、感染爆発が起きている。加えて、一度終息した韓国では、100人を超えるクラスターが発生し、第2波の到来が現実となっている。日本でも、いつ第2波、第3波が襲ってきてもおかしくない状態といえる。

 そこで本稿では、“第2の加賀東芝”を出さないために、半導体関連企業の工場を止めないための提言を行いたい。以下では、まずリモートワークに使われるPCなどには、具体的にどのような半導体が使われているかを解説する。次に、加賀東芝でどのようにクラスターが発生したのかを簡単に説明する。さらに、半導体工場を止めないためにはどうしたらいいかを論じる。

 結果としては、政府や業界団体の支援を当てにすることはできないため、各企業が自己防衛するしか方法はないという結論を導く。

テレワークに使うPCに必要な半導体

 図1に、テレワークに使うPCにはどのような半導体が搭載されているかを示す。

 まず、PCのフレームの上部にカメラモジュールがついている。このカメラの中には、売上高で世界シェア50%を超えるソニーのCMOSセンサーが搭載されている。次に、PCの演算を行う半導体として、米インテルがトップシェアを占めるプロセッサが搭載されている。そして、プロセッサのすぐ近くには、ワーキングメモリとして、DRAMが配置されている。DRAMのシェア1位はサムスン電子、2位はSK Hynix、3位は米マイクロンであるが、そのマイクロンには2013年に買収された旧エルピーダの広島工場が含まれている。

 また、Windows10などOS(Operating System)を格納したり、各種ファイルのデータを保存するためにSSDが搭載されている。そのSSDの基幹部品には、キオクシア等が製造するNANDフラッシュメモリが使われている。

 さらに、インターネット通信を行うために、米クアルコム等が設計し、台湾のTSMCが製造した通信半導体が使われている。そして、PCに電源を供給するACアダプタには、加賀東芝などが製造するパワー半導体が内蔵されている。

 こうしてみると、PCには多種多様な半導体が使われていることがわかる。プロセッサや通信半導体など、国内で製造できない半導体もある。しかし、これらの半導体の製造には、日本製の半導体製造装置と半導体材料が欠かせない。

 そして、上記のすべての半導体、その製造に使われる装置や材料、どれ一つ欠けても、PCをつくることができない。加えて、テレワークを行うためには、通信基地局やデータセンタが必要であるが、ここにも多種多様で大量の半導体が使われている。

 コロナ禍にあって、世界にはテレワークが急拡大している。米国では約80%ものビジネスパーソンがテレワークを行っているといわれている。日本では30%にも満たないが、今後、増大することは間違いないだろう。要するに、PCなどの端末、通信基地局、データセンタなどテレワークに関係するシステムは、社会インフラになりつつあるということだ。そして、半導体はその社会インフラを支える基幹部品であるといえる。世界では、このような産業をエッセンシャル・ビジネスと呼んでいる。

加賀東芝の生産休止の事例

 欧米などの諸外国では、半導体および製造装置産業を明確にエッセンシャル・ビジネスと位置付け、過酷なコロナ禍にあっても、その工場の稼働を政府が支援している。半導体工場が止まった時のネガティブ・インパクトが、あまりにも大きすぎることを諸外国の政府が認識しているからである。

 ところが日本では、パワー半導体を製造する加賀東芝がコロナで生産を休止した。筆者は、石川県のHPの「新型コロナウイルス感染症の県内の患者発生状況」の公開情報を基に、加賀東芝のクラスターの分析を行った。前掲の拙著JBpressの記事から一部引用する。

 加賀東芝でどのように20人のクラスターが発生したかを図2に示す。一目見て、4月6日(月)に発症した134番の男性、および、7日(火)に発症した136番の男性の2人がクラスターの核になっていることがわかる。

 次に、上記クラスターの20人について、誰が、いつ発症し、いつ陽性が判明したかを図3に示す。この図を書いて、筆者は驚き、考え込んでしまった。

 4月6日(月)および7日(火)に発症した134番および136番の2人が、PCR検査を受けたのが発症から8~9日後の15日(水)である。そして、134番と136番の濃厚接触者や同居者が14日(火)と15日(水)の2日間に次々と発症し、そのすべてが15日(水)~18日(土)までに陽性であることが判明している。このようにして、加賀東芝関係で合計20人のクラスターが発生し、従業員約1000人の同社は、いつ、だれが発症してもおかしくないと判断し、生産を休止したのだろう。

 もし、134番と136番の男性が発症した際、迅速にPCR検査を受けていたら、陽性判明後に、ただちに濃厚接触者や同居者を隔離して検査することができ、14日(火)と15日(水)に大量に発症者を出すこともなく、工場の生産休止は回避できたのではないかと思う。

 日本では、コロナが疑われる症状が出ても、なかなかPCR検査が受けられないことが社会問題となっている。そして、加賀東芝をはじめとする半導体工場では、その稼働に数百~数千人の従業員が必要であり、PCR検査の遅延は致命傷になる。

 幸い、加賀東芝は、2週間休止した後の5月1日に生産を再開した。しかし、もし生産休止が長引けば、社会インフラの維持に甚大な影響が出た可能性がある。そして、PCR検査がスムーズに受けられない状態が解決されなければ、第2、第3の“加賀東芝”が現れてもおかしくないのである。そのような事態は、なんとしても回避しなければならないと思う。

半導体工場を止めるな!

 半導体産業が専門のジャーナリストである筆者は、加賀東芝の生産休止問題を重く受け止めている。二度と同じ事態を引き起こしてはならない。なぜなら、今まで説明してきたように、半導体は社会インフラを維持するために必要な基幹部品だからである。一つの半導体が欠けただけでも、あなたはスマホを買ったり使ったりすることができなくなり、テレワークもできなくなるのである。

 筆者は、半導体産業の業界団体に、加賀東芝のケースを説明した上で、なんらかの手を打ってほしいと依頼したが、埒が明かなかった。次に筆者は5月8日に、首相官邸に、「半導体関連企業の従業員への迅速なPCR検査の要望」という意見書を提出した。その意見書では、加賀東芝のケースを説明した上で、以下の2条件に該当する産業・企業の従事者にコロナが疑われる者が出たら、迅速にPCR検査を実施していただくよう要望した。その2条件とは次の通りである。

1)その企業が製造する製品がないと、社会システムを維持することができない。

2)その製品の製造には、数百~数千人の従業員が必要である。

 半導体はこの2条件に当てはまる。半導体以外にも、該当する産業・企業があるかもしれない。このような、社会システムの維持に必要なエッセンシャル・ビジネスを政府が支援しなければ、日本は滅ぶのではないかと思う。しかし、今のところ、上記の意見書に対する回答は何もない。

 結局、今までにわかったことは、半導体をはじめとするエッセンシャル・ビジネスに該当する企業は、政府や業界団体の支援を当てにできないということである。したがって、第2波、第3波が予想されるコロナ禍を生き残り、成長するためには、自己防衛するしか手段がない。

 その手段として、例えば半導体工場でコロナが疑われる社員が出た場合は、ただちにその社員を隔離し、社長が出張ってきて保健所に対してPCR検査の依頼を要請するべきである。加えて、その社員の濃厚接触者の出勤を禁止し、彼らにも隔離とPCR検査の実施を要請するべきである。

 幸い、コロナ禍にあっても、世界的なテレワークの普及により、各種の半導体市場は成長を続けている。したがって、コロナに対して徹底した対策を講じれば、その企業は生き残り、成長することができるであろう。

(文=湯之上隆/微細加工研究所所長)

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https://www.science-t.com/seminar/A200707.html

結局セブンの百円コーヒーがスタバにとって「脅威にならなかった」理由…店舗ごとに個性

 消費税が10パーセントになり、外食業界は苦境に立たされている。特に、個人事業主が経営する食堂や喫茶店は厳しい状態だが、これに後継者不足という事業承継の問題も加わる。景気の先行き悪化、後継問題というダブルパンチもあって、金融機関は個人事業主へ運転資金の融資を渋る。それが、ますます個人経営の外食店に陰を落とす。

 一方、大手資本の外食チェーンは規模を強みにして大量出店し、勢力を拡大してきた。しかし、近年は成長が鈍化。消費増税の影響は大資本のチェーン店にも及び、新型コロナウイルス感染拡大による売上減も加わっている。

 外食業界は常に新たな一手を模索しているが、チェーン店が新たな活路として、個性を反映させたスピンオフ店舗に光明を見いだそうとしている。外食チェーンの武器は、どこの店舗でも同じ味のメニューを出し、接客レベルも一定水準を満たし、店舗の外観も内装も統一している点にある。これらにより経営を合理化してきた。個人経営の飲食店に比べて、チェーン店は利益率を高くできる。

 しかし、そうしたチェーン店のメリットは時にデメリットにもなる。すべての店舗が画一的であるがゆえに、客から飽きられやすい。それを防ぐために、チェーン店は季節ごとにメニューを替えるなどの工夫を凝らしてきた。しかし、少子高齢化やUberEatsなどによる中食の普及、消費増税という逆風は、そうしたチェーン店の努力を無にし、客足は遠のいている。チェーン店は飽きられているわけではないが、このままの状態が続けばジリ貧は必至。

 そうした逆風下にあっても、スターバックス コーヒーは比較的好調を維持してきた。スターバックスにも危機がなかったわけではない。例えば、セブンイレブンが始めた本格的なコーヒーは、手軽な値段で楽しめることもあって一気に市民権を得た。ファミリーマートやローソンなどの同業他社も次々に100円コーヒーに参入し、コーヒーを柱とするスターバックスは売上を食われることになりかねない。しかし、実際はそうはならなかった。ある飲食業界関係者は言う。

「スターバックスはコーヒーチェーンですが、提供しているのは単にドリンクとしてのコーヒーではありません。快適な空間、ゆっくりとした時間を過ごすことの付加価値も提供しているのです。そのために店舗の内装・外観・レイアウト・立地にいたるまで考え抜かれています。そうした店づくりへのこだわりが支持されて、スターバックスで過ごすリッチなひとときに客は金を払ってしまうのです」

地域ごとに店舗に個性

 スターバックスでの優雅なひとときは、平たく言うなら場所代ということになるだろう。一流ホテルのラウンジで飲むコーヒーは、チェーン店とは比べものにならないほど高いが、それに対して文句を言う客はいない。スターバックスもそれと同様に、客が上質な時間を過ごせるように考え抜かれている。

 スターバックスは地域性や客層などを考慮して、外観や内装などを店舗ごとに変えている。京都だったら町家風、蔵の街で知られる埼玉県川越の店は蔵造りの街並みと調和した外観・内装にしている。こうした店づくりは、いまや広く認知されつつある。

 スターバックスの個性を打ち出した店づくりが脚光を浴びたきっかけは、「世界一美しいスターバックス」として有名になった富山県富山市の富山環水公園店だった。同店は2008年にストアデザインアワードの最優秀賞を受賞。これを機にスターバックスの美しい店舗が業界でも注目されるようになる。以降、10年には福岡県福岡市の福岡大濠公園店、2011年には福岡県太宰府市の太宰府天満宮表参道店などが受賞していった。

スタバに追随の動き

「こうしたスターバックスの攻勢を横目に、他社もチェーン店らしくない店づくりを始めて追随するようになっています。最近はコンビニの弁当・ドリンク類もかなりクオリティが高く、それゆえに外食産業として対抗するには味だけでは難しくなっています。客をつなぎとめるためにも、画一的ではない、個性のある店づくりが課題になっているのです」(前出・飲食業界関係者)

 ガストで知られるファミレスチェーン最大手のすかいらーくグループのジョナサンは、静岡県熱海市に全面ガラス張りの店舗を設け、オーシャンビューを眺めながら食事を楽しむことができる。まるでリゾートホテルと見紛うような絶景をファミレス価格で堪能できてしまうお得感も手伝って人気店になっている。こうした店づくりに力を入れて脱チェーン化する動きが活発化するなか、さらに一歩踏み込んで本来の店舗からスピンオフするような店も出てきた。

 すかいらーくは横浜市内でハワイアンをイメージした店舗「ラ・オハナ」を2店だけオープンさせている。ラ・オハナには、すかいらーくがこれまでとってきた割安感はない。それでも全国でも2店舗だけしかないという希少性、味や雰囲気のよさも手伝って、週末は多くの客が押し寄せる。

 牛タン・とろろ・麦めしのメニューでチェーン展開してきたねぎしは、東京・有楽町駅の近くに豚肉料理をメインメニューにした「ねぎポ」をオープン。これまでの店とは異なり、メニューは豚肉料理がメイン。それでも、料理の見栄えなどにこだわり、内装もおしゃれにしていることから、女性客を中心に好評を博し、ねぎポは19年12月には御茶ノ水駅の近くに2店舗目を開店させた。

 外食業界は脱画一化で消費増税や新型コロナウイルス禍という逆境を跳ね返せるか。

(文=小川裕夫/フリーランスライター)

マツダ、ロータリーエンジンで欧州レース参戦の知られざる秘話…貴重な記録の数々

 ロータリーエンジン(RE)車による1968~70年の欧州レースへの挑戦はその後のマツダモータースポーツ活動の原点となったが、これまでそれらのレースの歴史をカバーした書籍は皆無に等しかった。

 数年前、三樹書房の小林謙一社長と兵庫県丹波にお住まいの山本紘さん宅をお訪ねした折、山本さんに当時の貴重な資料を見せていただくとともに、「いずれこれらの資料は単なる紙くずになってしまうだろう」というお話を聞き、小林さんともども、ぜひとも後世に語り継いでいかねばならないと感じたことが『マツダ欧州レースの記録 1968-1970』(三樹書房/山本紘監修、小早川隆治協力、松田信也編著)の出版の引き金となった。

 今回は68年のニュルブルクリンク84時間レース、次回は69、70年の欧州レースと2回に分けて本書をご紹介したいが、まず冒頭に国立科学博物館産業技術史資料情報センター長鈴木一義先生の「本書推薦の言葉」の一部を引用させていただこう。

「本書は、ル・マン24時間レース以前の1968年から1970年にかけて、初めてマツダがロータリーエンジンで国際レースに参加した際の詳細な記録である。新興自動車メーカーとして臨んだ欧州での諸レース、その結果ばかりに関心が行くが、本資料中の臨場感に満ちた一行一行からは、その裏で勝敗に関係なく人と車のさまざまのドラマがあったことが伝わってくる。得がたい記録である。本書の出版と貴重な資料を残されていた山本紘氏には心から敬意を表したい」

 以下は、本書のために山本紘さん(マツダにおいて、モータースポーツ担当、ユーノスコスモ開発主査、商品主査室長、マツダ理事などを務められ、2001年に退職後は丹波にお住まい)にお書きいただいた「マツダモータースポーツ活動を振り返る」の一部(小早川が選択と細部修正)だ。

「1962年に東洋工業株式会社に入社し実験研究部に配属されたが、私のグループがモータースポーツ担当となったのが1963年秋、1964年第2回日本GPにむけてはキャロルの準備をしたがスバル360に敗れ、その後はファミリア800に駒を進め、1965年の3回日本GPに備えたが大会中止の事態に。1966年4月のシンガポールGPがマツダの海外レース初戦となった。

 1963年に立ち上がったRE研究部の志士達の艱難辛苦の努力が実り、1967年5月、待ちに待ったRE搭載車コスモスポーツ(L10A)が発表されるとともに、山本健一RE研究部長(当時)から『長距離耐久レースでこの新エンジンの信頼、耐久性を立証することが、REを本物に育て上げることになる』との強い要請が出された。

 先ずはル・マン24時間レースを検討したが、出場するためには大幅改造が必要と分かり断念、ラリーの場合はアクシデントでのリタイヤの確率が高く、RE信頼耐久性立証の意図にそぐわないと敬遠、『マラソン・デ・ラ・ルート』という84時間レースにターゲットを絞った。

 ベルギーのリエージュをスタート、一般道でアイフェル山地を越えてニュルブルクリンクサーキットに入り、そこで84時間の連続走行距離を競い、再びリエージュまで自力走破して“完走”が認められるというイベントだ。走行距離、スピード共に壮大なイベントで、1968年8月のこのレースへの参戦を決定した。

“初陣でREを絶対に壊すわけにはいかない”と強く決意した私は先ず二つの試みを仕掛けた。

 一つはマツダ得意のコンピューターを活用して走行シミュレーション情報を得るべく標高を含むコース図を入手し、L10Aでのニュルブルクリンク全力走行エンジン回転履歴を想定した。

 二つ目はホンダS500で参戦体験のある古我信生氏(小早川注:マツダスピードの生みの親ともいえる方)の存在を知り、1967年もS500で参戦予定のところをマツダファミリア1000クーペへの乗り換えをお願いし、トランクルームに84時間のエンジン回転記録可能なレコーダーを装着、このデータからL10Aへの換算により走行シミュレーションの精度向上を試みた。

 厳しいベンチ耐久テストと三次テストコースでの84時間のプログラム走行などを重ねて10Aエンジンを鍛え上げるとともに、シャシーも鈴鹿テスト等から走行安定性向上のため、発売1年後に車両のホイールベースを150mm伸ばすという大改造が施されたL10Bが導入され万全の準備を整えることが出来た。

 こうして1968年8月20日、ベルギー・リエージュをスタート、ニュルブルクリンクサーキットへの公道セッションを終え、翌早朝1:00に84時間連続走行のスタートが切られた。本コラムではレースの詳細は省くが、三日半後の24日13:00に1台のL10Bが9760㎞を走破して4位でゴールに飛び込み、REによる挑戦の第一歩の足跡を残すことが出来た。帰国後分解した10Aエンジンは新品同様だったことを付記しておきたい」

(文=小早川隆治/モータージャーナリスト)

●より詳しい情報はこちら→「車評オンライン

コロナ禍で広報は、メディアにどう情報を伝えるべき?

新型コロナウイルス(Covid-19)感染拡大に伴い、コミュニケーション領域のオンライン化が急速に進みました。企業の広報活動も例外ではなく、電通パブリックリレーションズ(以下、電通PR)にもオンライン化についての相談が急増しています。今回は特に「メディア対応」に絞って解説します。

<目次>
コロナ禍で急速に進む広報活動のデジタルトランスフォーメーション
オンライン会見での記者とのコミュニケーションをどうするか
コロナ禍でのメディアへの情報提供

コロナ禍で急速に進む広報活動のデジタルトランスフォーメーション 

まず、コロナ禍とメディア対応のこれまでを、時系列で簡単に振り返ってみましょう。

2月26日、政府によるイベント開催に関する自粛要請により、多くの企業が3月に予定されていた各種の記者会見やイベントについて中止・延期の判断をしました。実施する場合は、規模を縮小した上で、リアルとオンラインの併用が中心となりました。

4月7日の緊急事態宣言の発出後は、オンライン会見での対応が前提に。特に翌8日に、兜クラブで企業の決算説明会やリリース投函の自粛要請が出されてから、オンラインでの決算会見の準備に入る企業が増加しました。

さらに、6月に集中する株主総会については、リアルの場所を設けつつ、オンラインでの参加/出席を認める「ハイブリッド型バーチャル株主総会」に注目が集まりました。現在、そうした株主総会を実施および検討中の企業が46%に上ります(※企業広報戦略研究所調べ)。

直近では、新社長発表や、在宅勤務が長くなる中での従業員向けのメッセージ、顧客向けのオンラインコミュニケーション分野での当社への相談も増えています。ステークホルダーに応じたメッセージ開発や、顧客に飽きずに見てもらうためのオンラインコンテンツの工夫も課題となっています。

まとめると、下図のように、あらゆるステークホルダーとのコミュニケーションにおいてオンライン化を検討すべき状況といえます。

広報活動においてオンライン化を検討すべきターゲット・オーディエンス
電通PR作成

オンライン会見での記者とのコミュニケーションをどうするか

コロナ禍が本格化し始めた頃、オンライン会見に関する相談の多くは「記者とのコミュニケーション(質問のやりとり)をどうするのか」ということに集中しました。

実際のオンライン会見の場では、これまで電話会議、チャット、質問受け付け用メール、個別に連絡など、さまざまな手法が試されました。会議アプリのビデオ画面の「反応マーク」をもって“挙手”とする方策をとった企業もありました。

そしてこの数カ月の試行錯誤の結果、電通PRがサポートしている企業では、「質問チャット」が定着してきたように思います。

チャットの活用では当初、記者からの質問を主催者側で一度集約して、代表的なものを選んで回答するケースが目立ちました。しかし最近では、「チャットの全質問を公開した方がフェアであり、関心の高い事項が参加者に分かりやすい」という判断が多くなってきています。

なお、「オンラインにすることで報道量が減るのではないか」という心配の声もありましたが、電通PRでサポートしたケースでは特に報道量が減った案件はありませんでした。むしろオンライン会見の映像や素材は、多くのメディアで活用されています。

メディア側の反応としては、当初は

囲み取材ができないと意味がない。

(オンライン会見を通じて)提供してもらう素材だけでニュースになるわけがない。

という声がありました。しかしコロナ禍が長く続き、オンライン会見が増加するに伴い、現在では、

外部の取材や撮影は相当抑えている。リモート映像をどう活用するかに完全にシフトしている。
(在京テレビ局 報道番組スタッフ)

と、確実に受け止め方が変わってきています。

オンライン会見の様子

オンライン会見の様子
オンライン会見の様子。上がスタジオ風景、下が記者向け画面

さて、記者会見に限らず、オンラインコミュニケーションでは相手の「反応が見えない・掴みづらい」という悩みの声もあります。そして相手の反応が見えないと、資料の読み上げに注力し、早口になってしまう傾向があります。

対面時と同じようにすることが重要ですが、オンライン会見時におけるスピーカーや司会者・担当者にとってのテクニックをご紹介します。

オンライン会見でのスピーカーや司会者・担当者のテクニック


コロナ禍でのメディアへの情報提供

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、多くのメディアに在宅勤務が導入され、出勤組・在宅組に分かれての対応が始まりました。

テレビ局ではロケやスタジオ収録の自粛が、出版社では発行日の延期などの対応がありました。また、ウェブメディアでは早くからオンライン取材への切り替えが進みました。

報道・情報番組では、キャスター間の距離を取り、ゲストがリモートで参加する風景も定着。最近ではテレワークで制作されたドラマも登場するなど、各種の取り組みが行われています。

そんな中、メディアからは、コロナ禍における企業からの情報提供について以下のような声が聞かれます。

さまざまな取り組みの中止・延期はあると思うが、企業からの情報提供は続けてほしい。コロナ関連以外のネタも引き続き追いかけている。
(在京テレビ局報道番組スタッフ)

生活者にとって必要な情報とは何か?企業として何ができるか?といった視点での情報が欲しい。
企業リリースが減って、ネタ不足気味になっている。
(新聞社デジタル編集部)

こうした状況の中で、企業からの情報発信事例を見ると、自社の強みや資産を生かした社会課題への活動と、その発信が特徴的です。

企業の社会的な活動に関する発信事例


今回は、企業の広報活動の中でも、主にメディア向けのオンラインコミュニケーションを中心に取り上げました。今後はさらに、各種ステークホルダーに向けたオンライン施策開発や、活用場面の多様化が想定されます。

各ステークホルダーに向けた広報活動のデジタルトランスフォーメーションは、関連部署にとっての最大のテーマになり得るでしょう。

次回は、「コロナ禍で評価を高めるPR~海外事例から見る五つの特徴~」の予定です。

SNSがもたらした情報の広がり方をモデル化する

本連載では、書籍『SNS変遷史「いいね!」でつながる社会のゆくえ』(イースト新書)の出版を記念して、その一部内容をダイジェスト化してお届けします。

第1回:三大SNSの特性と支持を得た理由

第2回:SNSで情報を探す時代へ:「ググる」から「タグる」へのシフト

第3回:イノベーションとしての「いいね!」と模倣の原理

前回は、SNSにおける最重要概念としての「いいね!」や「模倣」について考察し、情報行動のキーワードとして「シミュラークル」を挙げました。

今回は、SNSがもたらした情報の広がりをモデル化するための試みを、「シミュラークル」に則りながら考えていきます。

なぜシミュラークルが起こるのか:モノからコトへの価値シフト

シミュラークルとは、SNSにおいて、誰が始めたのか分からないが、みんながまねをし始めてしまうようなビジュアルのイメージ(写真や動画、あるいはその他の記号)と、筆者は定義している。

社会学者のロジェ・カイヨワ氏は、遊びの4要素の一つに「模倣」を挙げていている。ままごとやモノマネなど、模倣の楽しさや気持ちよさは、私たちの本能に近い領域に備わっている志向性だと考えられる。

筆者の考える「シミュラークル型の情報拡散」は、まさにそのような模倣の原理と、SNSの情報の広がり方との接合性に注目したコンセプトだ。 

InstagramやFacebookで自分の写真をシェアするとき、TikTokでダンスやお題系の動画をシェアするとき、われわれは意識的・無意識的に他人の投稿と似たような写真や動画を発信する傾向があるようだ。

シミュラークルが起こりやすいInstagramを考えてみると、特に初期は、今よりも加工の仕方もシンプルかつパターンが限られており、「誰でも簡単に写真をオシャレにできる」点を特徴に挙げている人が多かった。この特性がゆえに、そこで行われるコミュニケーションにも縛りがかかっていった。みんながオシャレな写真をシェアしたくなり、「インスタ映え」が流行する必然があったのだ。
 
ただし、その縛りは必ずしもどこかに明示されていたわけではなく、ユーザーたちがコミュニケーションを重ねる中で自然と醸成していった約束事にすぎない。このようにコミュニケーション上のコードを、ユーザーが内面化して発信するようになり、遅れて参入したユーザーもそれに影響を受ける。結果として、どんどんビジュアルがシミュラークル化していった。
 
そしてコミュニケーションの場が次第に集約されると、ネットワーク効果がもたらす帰結として、シミュラークルはますます循環的に強化されていく。

筆者はシミュラークル現象の登場について、生活者視点から、都市や情報技術の発展史的な視点から、さらには消費社会の発展から捉えた必然性を見ている。 

さて、「流行」という概念が生まれたのは、ここ100~200年の話で、メディアや都市文化の誕生によって、人々は「流行しているもの」に価値を見いだすようになってきた。さらにインターネットやSNSが普及して情報の流通が加速すると、模倣がより高速的かつ同時多発的に起こるようになる。
 
ここで話を広げる意味で消費社会の進展という大きめのスコープで考えるならば、シミュラークルは、スマホの普及といったデジタル化よりも、さらに長いスパンで起こっている文化的な出来事として捉え返すことができる。私たちの消費活動にまつわる価値観はどう変わってきたのか。
 
20世紀後半以降、大量消費社会が成熟化していくにつれて、「記号的価値」というものが重要性を持ち始めた。記号的価値とは、モノやコトが他者にとってどんな意味を持つのかを示すためのタームであり、それが有するスペックで測られる「機能的価値」とは対比を成す。
 
経済が成長し社会が豊かになっていくと、モノは飽和し、機能的価値よりも記号的価値の有無がユーザーの消費行動を決めるスイッチとなっていく。いわゆるラグジュアリー産業の勃興は、このような現代的消費ニーズに立脚している。そう、私たちが日常的に使う言葉で言い換えれば、記号的価値とは「ブランド力」と言い換えられるものだ。

例えば、1万円で買えるバッグと、エルメスのバーキンのように100万円で買えるバッグを比較してみるとき、両者はともに「物を運ぶ」という機能的価値に、ほぼ差はないと思える。少なくとも、物を運ぶことに100倍役立つということは考えにくい。
 
ではこの場合、何に対してお金を払うことに了承しているのかといえば、後者にそれだけの記号的価値があり、顧客はその価値を期待して100万円を払っているのだと考えられる。買い手がそこに記号的価値を認め、それを持っていることで他者に褒められる―「いいね!」と言ってもらえる―という期待を抱き、そのバッグに込められたブランド力を効用として受け取っている。
 
このように記号的価値は、これまでモノの水準で議論されることが多かったが、筆者はコトの水準への拡張に注目している。モノからコトへ。コトの記号的価値―つまり、他の人にうらやましがられ、良いと思われるような体験をすることの価値―が、ビジュアルコミュニケーション時代に入ったことで急激に高まっている。

そして、コトの記号的価値をもっとも手軽かつ日常的にもたらしてくれるものが、「いいね!」なのだ。それが現代人の消費のトリガーになっている。
 
「映える」体験の履歴がSNS上でシェアされ、シミュラークルとなって広がり、ユーザー間で体験消費をシェアするよう欲望を喚起し合う。これは、情報メディア環境の変化だけでなく、「モノからコトへ」と高度化する消費社会のステージとも密接に関連した、深い射程を持つ現象だ。シミュラークル的な体験を人々がサーチし、相互参照し合う=タグるようになっていく流れは、不可逆的だと考えられる。

現代の情報拡散のかたち:マス、インフルエンサー/コミュニティー、シミュラークル

ここまでの議論を振り返りながら、現代の情報拡散のかたちを図式的に整理してみよう。

一般的な情報ネットワークモデルとして、以下のような「中央集権型」「分権型」「分散型」の三つに分類されることが多い。1960年代、インターネットの仕組みが構想されたころ、アメリカの計算機科学者、ポール・バラン氏によって考案されたモデルだ。

情報の拡散イメージ
イラスト:渡邊はるか(電通)

中央集権型は、中央から末端に向かって情報が拡散する。分権型は小さなハブがあちこちにあり、それが小集団を組織化して、全体の構成を保っている。最後の分散型は、中心はなく、ノードはフラットで、それらがつながり合うことで秩序を生み出している。

これらを下敷きにしながら、筆者は、いくつかの研究プロジェクトを踏まえて、現代の情報拡散の構造を「マスメディア型」「インフルエンサー型」「シミュラークル型」という三つの分類で考えることを提唱している。

情報拡散の構造

●マスメディア型
テレビや新聞などのマスメディアを情報の発信/受信の関係に置き換えると、私たち生活者との間に「1:N」の関係が結ばれると表現できるだろう。一つの強力なオリジナルの情報発信源に対して、数えきれないNとしての受け手の私たちが対置される。これを「マスメディア型」と呼ぼう。

●インフルエンサー型
次の「インフルエンサー型」は、いろいろなコミュニティーの中に存在する、情報感度の高いインフルエンサーによってなされるコミュニケーションの形式を指す。発信者と受信者のボリュームは、筆者の考えでは「√N:N」。あるプラットフォームに、1億人のユーザーがいるとすれば、おおよそ1万人くらいが、そのプラットフォーム上に存在するインフルエンサーであるという理論的な概算を得る。
 
●シミュラークル型
そして「シミュラークル型」は、明確な発信者、つまりオリジナルとしての情報の起点や発端があるのかよく分からないが、網状に情報がコピーされ、トレンドが広がっていくさまを指しており、発信と受信は「N:N」と表記することができる。
 
この三つの型は、単線的に移行するわけではない。私たちは今でもテレビ広告を見て新商品を知り購買検討を行うというマス型の欲望/ニーズの喚起を体験するし、インフルエンサーが紹介していた商品を買いたくなるということも増えている。そして、シミュラークル型として例示したように、みんながパンケーキの写真を上げていて、それを食べに行くとおしゃれになるからパンケーキを食べに行くといった態度変容や行動喚起も日常茶飯事となった。

つまり現代は「マスメディア型」「インフルエンサー型」「シミュラークル型」の三つの情報拡散が並行して―そして関連し合って―起こるようになっており、欲望/ニーズの着火点が多様化し、高頻度化しているといえるだろう。この視点は、現代の生活者をとらえることが求められるマーケティングや社会調査においても非常に重要である。