JR北海道とJR四国、コロナで事業継続の危機の足音…東海、リニア計画見直しも現実味

 JR旅客6社の2020年度3月期決算が出そろった。昨年度は台風19号(令和元年東日本台風)の風水害による被害を除けば、ゴールデンウィーク10連休、訪日外国人旅客の引き続きの増加などの影響もあり、2019年中の業績は好調に推移していた。

 しかし、2020年に入り新型コロナウイルスの感染拡大により、2月中旬から3月にかけて鉄道需要が急激に落ち込んだことを受け、各社とも大幅な減益となった。

 各社の数字をみてみよう。まずはJR東日本だ。同社のグループ会社を含む連結売上高(以下同)は前年同期比1.8%減の2兆9466億円と微減ながら、連結経常利益(以下同)は同23.4%減の3395億円と大幅な減益となった。

 JR東日本は2019年10月12日に上陸した台風19号により、北陸新幹線長野新幹線車両センターが浸水被害を受け、新幹線車両10編成が水没。約2週間、一部区間で運転を運休し、その後も暫定ダイヤでの運行が続いた。また水没した10編成すべてが廃車となる甚大な被害を被った。

 だが、減収減益の最大の要因は、やはり新型コロナウイルスである。台風19号の被害を反映した第3四半期時点の連結業績予想は売上高3兆410億円、経常利益4180億円。最終的な業績と比較すると、第4四半期だけで、売上高で約1000億円、経常利益で約800億円の影響があったことになる。

 しかし影響は今年度に入って、ますます拡大している。JR東日本の深澤祐二社長は5月12日の定例社長会見で、4月は鉄道事業だけで1000億円減収する見通しと語り、さらに鉄道利用者が元に戻るまでには時間がかかるとの見解を示している。

JR東海、JR西日本、JR九州

 続いてJR東海だ。売上高は前年比1.8%減の1兆8446億円、経常利益は同9.2%減の5743億円だった。同社は東海道新幹線の輸送人員増加を背景に、第3四半期まで売上高、経常利益とも前年同期比を上回る好調で推移していたが、こちらも新型コロナウイルスの影響を受けて、最終的には減収減益に終わった。

 JR東海は今年3月14日のダイヤ改正で、車両を「N700A」タイプに統一し、「のぞみ」を1時間あたり最大12本運転可能な新ダイヤを導入した。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、4月の東海道新幹線の輸送実績は前年同月比9割近い落ち込みとなっており、列車本数を削減。いまだに真価を発揮できずにいる。

 JR各社は新幹線、特急列車を中心に運行本数の削減を進めているが、JR東海の金子慎社長は運行本数を削減しても費用の削減につながるのは年間1%程度と説明している。これは人件費や修繕費、減価償却費など固定費の割合が高い鉄道事業に共通した特徴である。減収分が減益額に直結するため、需要減による業績の落ち込みをカバーすることができないのだ。

 また、本格化しつつあるリニア中央新幹線の建設工事も感染拡大を受けて、約半数の工区で工事を中断している。建設費用は国からの借り入れで概ねまかなえているものの、事態が長期化し、需要回復が遅れれば、リニア計画に影響が波及するのは必至である。

 JR西日本も第3四半期までは運輸収入が好調で、12月末時点の売上高は前年同期比2.0%増、経常利益は同7.3%増だったが、新型コロナウイルスの影響で業績が一気に落ち込み、最終的には売上高は同1.4%減の1兆5082億円、経常利益は同19.1%減の1484億円の減収減益となった。

 JR西日本の長谷川一明社長は、「経営的には会社発足以来の最大の危機であると認識している」として、5月16日から、一部の社員を一時的に休業させる「一時帰休」を実施し、1日当たり1400人を日替わりで休業させると発表した。ほかにも、JR九州が1日800人、JR四国が1日150人、JR北海道が1日1450人の規模で一時帰休を実施している。

 2016年10月に完全民営化を達成したJR九州も危機にあえいでいる。売上高は前年比1.8%減の4326億円、経常利益は同23.9%減の506億円と、上場後初の減収減益となった。JR九州はもともと、国から受けていた固定資産税などの減免措置が廃止となり、租税負担が増えることから、2020年3月期は減益を想定していた。しかし、第3四半期までの経常利益は前年比10.7%減で、通期業績予想の同14.0%減より健闘していただけに、第4四半期の新型コロナウイルスの影響が大きく響く結果となった。

 5月12日付西日本新聞によれば、JR九州の青柳俊彦社長は11日の記者会見で、新規投資は抑制せざるを得ないと語り、九州新幹線長崎ルートや博多駅の駅ビル拡張工事などは計画通り進めるとしながらも、開業時期に変更が出る可能性をにじませた。また、収入が8~9割減の状態が半年以上続けば、窒息状態に陥り、生きるか死ぬかの瀬戸際になると述べ、事態の長期化に警戒感を示した。

JR北海道、JR四国

 一方、すでに経営危機に瀕しているJR北海道とJR四国の影響はより深刻である。JR北海道は、売上高は前年比2.2%減の1672億円。営業損失は426億円で、経営安定基金運用益を加えた経常損失は135億円と過去最大の赤字を記録した。特に第4四半期だけで68億円の減収となり、昨年10月の運賃改定による増収分を完全に吹き飛ばしてしまった格好だ。このうち新型コロナウイルスの影響は、JR北海道単体で42億円、グループ全体で62億円と見込まれている。

 JR四国は、売上高は前年比1.9%減の489億円。営業損失は過去最大の120億円で、経常損失は7億円となった。状況は4月に入ってますます悪化。新型コロナウイルスの影響は4月だけで17億円の減収が鉄道事業に発生しているという。5月8日付日本経済新聞によると、JR四国の半井真司社長は同日の記者会見で、収入減により6月にも手持ち資金が尽きるとして、金融機関と借り入れの交渉中であることを明らかにした。

 鉄道需要の減少は長期化するとみられる。その結果として鉄道離れが起こった場合、JR北海道、JR四国とともに事業存続の危機が現実化することにもなりかねない。新型コロナウイルスの影響は、JR各社の経営を揺らがせるところまで拡大している。

(文=枝久保達也/鉄道ライター)

ヤフオク!で買うべき“簡単ダイエットグッズ”5選!寝ながら骨盤運動、顔のむくみ解消

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの人たちが外出自粛を余儀なくされた。在宅時間が増えたことによって、運動不足や体重の増加が気になる人も多いことだろう。これから夏にかけては、ボディをスッキリさせておきたい季節でもある。

 そこで今回は、自宅で気軽に始められるダイエット器具を「ヤフオク!」で探してみた。ぽっこり下腹や飲酒でむくんだ顔をスッキリさせるグッズも、ヤフオクなら定価の半額以下で見つかるかもしれない(各種情報は調査時点)。

寝ながら骨盤運動マシン「ゆらこ」

 運動嫌いにオススメのダイエット器具「ゆらこ」。寝ているだけでぽっこり下っ腹に効く骨盤運動ができ、有名フィットネスジム「東急スポーツ オアシス」が考案したものだ。この上に1セット1分ほど寝転がるだけで、ゆらゆらと揺れる動きが骨盤周りの硬くなった筋肉にアプローチするという。普段の生活ではあまり使うことのない腰~股関節周りの筋肉を動かすことで、ウエストの引き締めにつながるのだ。

 究極の「ながら運動」なので、テレビを見ながらでもスマホをいじりながらでも使用できる。とにかく、楽に痩せたいという甘い考えの人にオススメだ。定価9800円(税別)だが、ヤフオクでは半額の5000円前後の出品もあった。ダイエットが続かないという人も手が出しやすい価格だろう。

シックスパッド アブズベルト

 クリスティアーノ・ロナウドのCMでもおなじみの「シックスパッド」シリーズの中でも、男の憧れ“シックスパック”を目指せるのが「アブズベルト」だ。ベルトで固定されているので6つのパッドがずれにくく、EMSが腹筋に直接働きかける。「身につける」ことを念頭にデザインされたアブズベルトは薄さ約3ミリ。充電式でコードレスなので持ち運びも簡単だ。

 公式サイトでは定価4万7300円のアブズベルトも、半額以下の1万4800円。クリロナボディを目指してみてはいかがだろうか。

ドクターエア3Dスーパーブレード(スマート)

 量販店やショッピングモールで、よく試している人を見かけるのが「ドクターエア3Dスーパーブレード」。乗るだけで1分間に最大840回というパワフルな振動が体全体を揺らし、無駄な贅肉をブルブルと刺激してくれる。自分がどれだけ脂肪に包まれているかを実感できて思わず笑ってしまうほどだが、数分間乗っているだけで汗ばんできて、運動のすっきり感も手軽に得られるのがいい。

 1日15分程度乗ればいいので、運動嫌いにもオススメだ。公式サイトでは定価4万537円(税込み)だが、ヤフオクでは5250円と破格で取引されている。

リファカラット

 むくみ=女性のイメージが強いが、男性でも顔のむくみが慢性化していることは少なくない。飲みすぎた次の日のパンパンな顔は、体重の増減以上に見た目を老けさせる。むくんで滞った顔や首の血流をスムーズにするのが、芸能人にも愛用者の多い「リファ」だ。

 使い方は簡単で、顔のカーブに沿ってコロコロと転がし、体内の老廃物を流すだけ。新品の定価では2万円以上するが、ヤフオクでは5000円前後で購入できるのがうれしい。

スイングビート

 二の腕、太もも、お腹、背中……と年齢を重ねるごとにどんどん痩せにくくなる体のパーツを一気に鍛えられるのが、ヤーマンが発売する「スイングビート」。

 1分間で最大800回振動するという本体を気になる部分を乗せる、または当てるだけ。筋肉が振動に耐えようとすることで、自然と鍛えることができるという。公式サイトでは2万9500円だが、ヤフオクでは半額以下に。全身のシェイプアップを目指している人におすすめだ。

(文=清談社)

新型軽SUV「タフト」はスズキ・ハスラーを脅かすのか?販売トップを死守したいダイハツ

 間もなく、ダイハツ工業からSUVスタイルの新型軽自動車「タフト」が正式デビューする。このタフトについては、今年1月に開催された東京オートサロン2020会場にコンセプトカーが出品されている。車名のタフトは、コアな4WDファンなどは“なつかしいなあ”とすぐに思い出す、かつてダイハツでラインナップされていた、クロカンと呼ぶにふさわしいジープ風モデルで使われていた車名である。

 軽自動車であること、その見た目や開発コンセプトを見ても、タフトはスズキ「ハスラー」をかなり意識したモデルであることは明らか。いうなれば、ダイハツが“ハスラーキラー”として、満を持して投入するモデルといっていいだろう。

 それでは、ライバルとされるハスラーはというと、2013年秋に開催された第43回東京モーターショーに参考出品された後に、同年12月24日に初代モデルが正式発表され、翌年(2014年)1月8日に正式発売となっている。実用性の高いトール系ワゴンの軽自動車とは一線を画す、趣味性が高く、丸いヘッドライトを採用したりする愛くるしさを持っているが、ヒルディセントコントロールを採用するなど、本格派志向のメカニズムも採用しているのがウリであった。

 デビュー当初、初代ハスラーは爆発的なヒットとなった。ハスラーのようなクロスオーバーSUVスタイルのモデルは“都市向けSUV”などと言われがちなのだが、地方のクルマユーザーの支持も大きかったことが、その大ヒットを導いたとも言われている。地方部、特に北海道などの降雪地域では、「最低地上高の高い軽自動車が欲しかった」という、降雪路を走りやすいという、ある意味地域限定ともいえる注目度の高い実用性の高さも、販売に大きく影響したようだ。

 初代ハスラーが登場した背景について、初代デビュー時に「鈴木修会長が、Keiの生産中止を惜しむ声を聞き、開発を進めるように打診した」といった、鈴木会長が市場の声を聞き逃さずに開発に導いたことが“ハスラー誕生”のきっかけとなったという話があった。

 その「Kei」とは、スズキが1998年から2009年までラインナップしていた、クロスオーバーSUVタイプの軽自動車。「アルト」のSUV版というような雰囲気のモデルで、ハスラーよりは乗用車に近いモデルであり、最低地上高は高めとなっていた。今でも乗り続けている人も多く、中古車市場でも活発に取引されている。ハスラーのヒットは、Keiユーザーの乗り替えも大きく貢献していたともいえる。

タフトとハスラーは好勝負を展開か

 近々登場するタフトも、いきなりハスラーのライバルとして登場したわけではなく、SUVタイプの「テリオスキッド」(1998~2012年)や、見た目ベースとなるが遊び心あふれる「ネイキッド」(1999~2004年)といったモデルをダイハツはラインナップしていたので、その点ではハスラーと同じようなバックボーンを持っていると言っていいだろう。

 ハスラーの後を追った“二番煎じ”モデルともいえるが、タフトデビュー後は、現行2代目ハスラーと販売面では好勝負を見せるのではないかと、業界関係者を中心に期待が持たれている。

 タフトハスラーを意識している一例として、最低地上高がハスラーより10mmほど高くなっているとのこと。これだけ見ても、初代ハスラーをよく分析している様子がうかがえる。もちろん、開発段階でじっくり検討した結果なのだろうが、それは「タント」と「スペーシア」といった、生活密着型の実用車同士の比較では、“足元が○mm広いです”などという“スペック勝負”はかなり有効。

 ただ、ハスラーとタフトでは、趣味性の高いモデル同士の比較なので、“スペックはすべてハスラーより上です”としても、「ヘッドライトが丸目ではない」などの主観的理由でハスラーが選ばれてしまうケースも多いので、あまりスペックを突き詰めるのもどうかと、個人的には考える。

 しかも、現行ハスラーはNA、ターボともに全車マイルドハイブリッドシステムが搭載されているが、そこについてタフトは対抗していない(マイルドも含めハイブリッド仕様ではないようだ)ようなので、ハイブリッドという、クルマが売れやすい“おまじない”のないタフトと、それを持つハスラーとの差が、販売にどう影響してくるのかも興味深い。

スズキとダイハツの熾烈な販売トップ争い

 グラフは2014年1月8日より初代ハスラーが発売となっているので、2014年から2019年までの、それぞれ暦年締め年間販売台数の推移を示したもの。初代デビュー時の月販目標台数5000台に対し、2014年は月販平均約8600台となり、まさに大ヒット。

 モデル末期となった2019年でも月販平均台数は約4800台、2014年から2019年までの総トータル販売台数ベースでの平均月販台数は約6600台となっているので、統計台数上でも初代は大ヒットを納めたといえよう。現行2代目は2020年1月20日発売。1月単月の販売台数には初代がまだまだ多数含まれているが、2020年1月から4月までの累計販売台数は2万6009台で、月販目標台数6000台に対し、平均月販台数は約6500台となっている。

 新車販売業界の事情通氏いわく、「販売現場で聞いて回ると、現状ではさすがに2代目は初代ほどの爆発的な売れ行きとはなっていないようです。購入者層を見ても、初代ハスラーからの乗り替えも目立っているようです」とのこと。

“大ヒットモデルの2代目の宿命”ではないが、細かい部分は初代とは異なるものの、全体ではキープコンセプトとなっており、初代ほどの“サプライズ感”がないことも、比較的おとなしい立ち上がりとなっているようだ。

 スズキとダイハツは軽自動車を多くラインナップし、長いこと良きライバル関係を続けている。ここのところは、ブランド別では暦年であれ、事業年度締めであれ、販売台数トップはほぼダイハツがキープしている。そのダイハツの強みは、「ムーヴ」やタントといった量販モデルのほか、ムーヴ キャンバスや「ミラ トコット」といった派生モデルを積極的にラインナップし、人気モデルになっているというところ。

 特に、ムーヴ キャンバスなどは大ヒットモデルの1台となっている。キャンバスは感度の良い大人の独身女性をターゲットとしているが、“ママ層”や“年配層”ユーザーも注目しているのがヒットの要因となっている。

 トコットも見た目は“かわいい系”を意識しているが、いざ運転してみると、あくまで筆者の私見となるが、「キャスト」よりも乗降性が良かったり、静粛性なども含め、意外なほど上質なイメージに驚かされる。

タントが意外な販売苦戦に陥っているダイハツ

 一方のスズキは、もともと「ワゴンR」やスペーシア、アルトといった量販モデルが販売の中心となり、派生モデルが少ないなか、ハスラーが2014年にデビューし大ヒット。そのため、ブランド別販売台数でダイハツとデッドヒートを繰り広げていたスズキの販売台数にボーナスのように、ハスラーの販売台数が上積みされ、2014暦年締め販売台数で久しぶりにダイハツを抜き、ブランド別販売台数でトップとなった。そのスズキも、最近はスペーシアにSUVテイストを与えた“ギア”を設定したりもしている。

 ダイハツもタフトの投入で販売台数の上積みを図り、軽自動車販売トップブランドの地位を盤石なものとしたいのかもしれない。2019事業年度締めの年間販売台数では、トップのダイハツと2位のスズキの差は3万3918台(月販平均差約2800台)となっており、今でもダイハツのトップの地位は盤石なものにも見えるのだが……。

 実は、2019年7月にフルモデルチェンジを行ったタントの販売が芳しくないのである。統計台数で見ると、2019事業年度締め販売台数では7000台ほど差をつけられているが、ホンダ「N-BOX」に次いで2位となっているので、「本当に販売苦戦しているの?」と思う人もいるかもしれない。

 しかし、タントはすでに大量の自社届け出を行い販売台数の上積みをしているのが目立ち、それが届け出済み未使用中古車として大量に流通していることは、新車販売業界に精通している人の間では有名な話になっているとのこと。

 つまり、自社届け出で販売台数を上積みして統計上は面目を保っているが、“真水”ともいえる、きちんとした売り先のある純粋な新車販売台数ベースでは、かなり苦戦しているというのである。

「モデルチェンジがライバル車と比べて後発のわりには、目新しい仕掛けがなかったことが響いているようです」とは、前出の事情通。

 タフトがタントの苦境を見て開発されたわけではないだろうが、結果的には、名実ともに軽自動車販売トップブランドの地位を固めるという使命を帯びて発売されるといってもいいだろう。

 しかし、ハスラーにあってタフトにはない要素があるのだが、それについては次稿に詳述したい。

(文=小林敦志/フリー編集記者)

住宅ローンが払えなくなったら実際どうなる?任意売却の注意点、自己破産は最悪の第3段階

 住宅ローンが払えなくなると、すぐに家を追い出されるというイメージを持っている方も多いかと思います。ですから、「キャッシングしてでも、住宅ローンをなんとかしなくては」ということになりがちですが、住宅ローンを滞納したからといって、すぐに家を追い出されるというケースはほとんどありません。

 実は、私の知り合いで、事業に失敗して住宅ローンが払えなくなってしまった人がいました。彼は、金融機関とも相談し、あの手この手でいろいろと試行錯誤したのですが、やはり難しく、最終的には家が競売にかけられ、出て行くことになりました。

 ただ、支払いができなくなってから10カ月ほど、その家に住み続けていました。その間、月15万円の住宅ローンを一銭も払わずに住んでいたのです。そこで、あまりあってほしくはないことですが、住宅ローンが払えなくなったら、いざというときにはどうなっていくのかを見ておきましょう。

【第1段階】金融機関からのお尋ねには迅速に対応する

 住宅ローンを滞納すると、早くて次の日、遅くとも2~3日後に、お金を借りている銀行から催促の電話が来ます。書面で「入金のお願い」が来るところもありますが、最近は一刻も早くということで、電話をかけてくるところが多いようです。

 この電話や手紙を無視してはいけません。金融機関は、連絡した相手から回答がないことを嫌います。なぜなら、応答がないと、住宅ローンの担当者は上に報告ができないからです。また、貸した金の回収には「時効」があるので、なるべく早く相手に「督促があった」ことを認めさせ、あとで「知らなかった」などと言われて借金を踏み倒されないようにしたいからです。

 その第1段階が「相手に対する通知」で、これを無視すると「借金を踏み倒そうとする悪質な借り手」ということで、家に来るなど強硬な態度をとられる可能性があります。

 もし住宅ローンが支払えない状況になってきたら、まずは金融機関に出向き、事情を説明して一緒に対策を考えてもらいましょう。特に、今は新型コロナウイルスという特殊事情があるので、金融機関も親身な対応をしてくれるはずです。できれば、この段階でなんとかしたいものです。

 ちなみに、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)の住宅ローンの時効は10年です。10年間、督促もなく返済もなければ、借金は消滅してしまうということです。

【第2段階】「任意売却」は売る側のメリットを考えて

 金融機関に出向いて新しい返済計画をつくってもらったものの、その後に収入面などで事態がさらに悪化し、一銭も払えなくなってしまうということもあるかもしれません。そうなると、金融機関に再度相談してみようという気力もなくなってきます。

 金融機関も、スケジュールの変更その他でさまざまな方策を考えてくれますが、それでも解決しないとなれば、なんとか家を売ってお金を返してもらえないか、ということになります。そのときに持ちかけられてくる話が「任意売却」です。

 金融機関が勧める任意売却とは、売主の同意を得て家を売却し、その代金でローンを支払うというものです。この場合、家が高く売れれば、住宅ローンの残債を払っても手元にお金が残ります。ただ、住宅ローンを借りたばかりで残債が大きく、家が思うように売れない場合には、住宅を手放しても住宅ローンだけが残るということになります。

 前回の記事で述べたように、日本の住宅ローンは家がなくなった時点で借金もなくなるという、欧米のような「ノンリコース」ではありません。ですから、家を売った後に住宅ローンだけが残る可能性があります。けれど、それではなんのために家を売るのかわからない。

 ですから、少しでも高く売らなくてはならないのですが、家の売却は一朝一夕にはいきません。3カ月たっても売れないというケースも往々にあります。また、売れるにしても、売主が到底納得できない金額になる可能性があります。その場合には、最悪の状況の第3段階に移行します。

【第3段階】最悪「自己破産」で残りの借金もなくなる

 半年以上、住宅ローンを滞納したままで支払いができず、任意売却もうまくいかない場合は、金融機関も住宅ローンを回収するために、借入金の全額を住宅ローンを保証している保証会社に請求し、「代位弁済」として、そちらから回収しようとします。

 代位弁済になると、借金を取り立てるのは金融機関ではなく保証会社になります。保証会社は取り立てを業務にしていますから、給料や売掛金を差し押さえたり、強硬な返済請求をしたりする可能性もあります。そして、最終的には家を競売にかけて債権を回収しようとします。ただ、競売にかけてもなかなか売れず、売れても市場価格の6割ほどというケースが多いために、これで住宅ローンの残債を全額払うというのは難しく、どうしてもローンが残るケースが出てきます。

 その場合には、これ以上返済能力がないということで「自己破産」し、残りの借金を「免責」でなくすことができます。日本では、家を売ってしまっても住宅ローンの残債は残ることになります。ですから、これをチャラにするために、自己破産と同時に免責の手続きをしてもらい、それ以上の借金は払わなくてもいいようにしてもらいます。

 自己破産することには、罪の意識を感じる人も多くいます。確かに、自己破産というのは一種の借金の踏み倒しですから、あまりおすすめできるようなことではありませんが、新たな人生を歩んで行くには、古い借金があっては難しいかもしれません。

 また、自己破産の手続きが始まれば、債権者は給料の差し押さえなどの強制執行はできなくなります。また、住宅以外のある程度の財産は手元に残すこともできます。

 自己破産すると、数年間は借金ができなかったりクレジットカードがつくれなかったり、会社の代表取締役になれないなどのペナルティーはありますが、自己破産した人の名前は官報に出る程度ですから、職場で噂が広まったり取引に影響したりするようなことはないでしょう。もっとも身近にいる妻さえも、黙っていれば夫の自己破産を知らずにいるというケースも多いです。もちろん、年金や失業保険も受け取ることができます。

 警察庁によれば、3月の自殺者は1701人でした。その中に新型コロナの影響を受けている人がどれだけいるかはわかりませんが、まず大切なのは「命」。それをなくすような状況に追い込まれないように、万全の対策を考えておきましょう。

(文=荻原博子/経済ジャーナリスト)

西友・マルエツ・イオン、割引&ポイント還元で最大限“おトク”になる方法

 ただ、むやみにクレジットカードやポイントカードを使えば安くなる時期は終わりました。これからは、どういう方法で買い物すれば安くなるのか、よく計算しなければなりません。

 大手スーパーはクレジットカードを利用して買い物するだけでポイント還元をしていましたが、これらのサービスは段階的に終了しています。キャッシュレス普及活動はひと段落し、スーパーも利益を出さなければならないフェーズに入りました。

西友、マルエツ、イオン

 例えば西友では、提携しているウォルマートカードセゾンのクレジットカードを使って買い物すると「いつでも3%割引」は維持、6月は第1土曜日と第3土曜日の5%割引はコロナで集客が増えないよう休止されます。土曜日しか買い物に行けない人は、2%分の損をすることになります。

 マルエツでも、Tポイントカードはこれまでと同様に200円ごとに1ポイントたまるのは変わりませんが、OMCカードのご優待デー(毎週日曜日5%割引)、わくわくポイント2倍デーは2月から順次なくなっています。

 イオンは、ポイントがつくWAONポイントカードがありますが、4月からは現金での支払いの時のみしかポイントがつかなくなりました。これまで通り200円ごとに1ポイントですが、電子マネーやクレジットカードで払う際にはポイントがつかなくなり現金専用になりました。お客様感謝デーやボーナスポイントも割引対象外となるので注意が必要です。

それでも安く買うなら

 こうしたなか、少しでも安く買うなら、西友の場合はネットスーパーの利用者ならウォルマートカードセゾンを利用すれば「毎日2%割引」でポイントもつきます。

 イオンカードはSuicaやイオンETCカードなどと提携した60種類以上のカードがありますが、利用頻度が多いものを選ぶとポイントが増えることになります。相対的にはイオンカードセレクトがお得ですが、55歳以上ならGGカードというものがあり、G・G感謝デーは毎月15日に5%割引になります。クレジットカードで払うと付加される「ときめきポイント」は、毎月10日に買い物すると200円で2ポイントと2倍になります。1000円の買い物で10円割引と考えれば1%割引になります。

 マルエツでもOMCカードが使えなくなった代わりに、マルエツカードとしてVISA、イオンと提携し、マルエツ、イオングループの店舗でクレジットで買い物すれば、ときめきポイントとしていつでも2倍になり、200円で2ポイントたまります。マルエツでは、そのクレジットカード払いでは毎月1日、第3金曜日は5倍、日曜日は5%OFFです。1社では利益が出づらいのでイオンと2社での共同化による戦略で顧客の拡大を目指しています。

 まだ、“何とかペイ”などには抵抗がある方は、ひたすらクレジットカード利用で安くなる方法を考えなければなりませんが、サービス対象日に買い物に行けない人もいます。

メリット・デメリット・注意点

 スーパーにとってはクレジットカード利用の顧客が増えると、数%の手数料を払わなければなりません。ですが、それ以上に1)クレジットカードの利用客の単価が高い、2)レジ店員の人手不足の解消により回転率が高くなる、3)会員顧客の獲得、顧客情報のマーケティング調査ができるなどのメリットがあります。

 他方、クレジットカード会社にとってみれば、年会費や加盟店からの手数料がカード会社の利益になりますが、買い物しすぎて今月返済ができず利息の高いリボルビング払いで返済する人もいるので、利益率は上がります。カード会社は、とにかく顧客獲得がすべてであり、店頭での契約者獲得数に応じて小売店にインセンティブを支払うところもあります。

 消費者にとってみれば、新規にクレジットカードの申し込みをすると自動的にリボルビング払いに設定されているケースもあり、契約書に記載された支払い方法の内容には注意が必要です。

企業の戦略を知り自分の消費動向に気づけば節約できる?

 クレジットカード普及にともないカード会社のマーケティング戦略も、従来のセグメンテーションからペルソナマーケティング手法に変化しています。

 セグメンテーションとは、顧客となるターゲット層を決めるために市場・顧客を細分化することで、「地理的変数」(場所、宗教、経済発展など)、「人口動態変数」どの地域にどういった家族構成の世帯が多く住んでいるか)、「心理的変数」(定期購読の雑誌や通う習い事などのライフスタイル、感性)、「行動変数」(買い物の際の行動パターン)があります。例えば、化粧品メーカーではこの手法によってアラフォー世代(40歳前後)の未婚女性の売上を2倍にした例があります。クレジットカードでも女性専用や学生専用のものなども発行されています。

 それに対してペルソナマーケティング手法では、具体的に一人の人を対象に年齢、住所、職業、収入、趣味、思考などを明確化します。例えば「代官山に住んでいる27歳」「広告代理店に勤務している独身男性」「毎月購読しているファッション雑誌は MEN’S NON-NO」「スポーツジムには通わず毎週末ゴルフをしている」Aさん、というふうにします。今やクレジットカード会社のメールマガジンの多くはペルソナ方式で、多様化する顧客の需要にこたえるためを細分化しています。

 顧客情報の取得が容易になった今、何かを購入するとそれに近い商品の紹介がメール等で送られてきます。消費者側は自分の興味のある広告が来たと思えば注意することです。企業のマーケティング戦略を知れば、自ずと節約しようと注意するでしょう。例えばG-shockの時計を買った人にROLEXの時計のメルマガ広告はこないでしょう。同じメーカーの種類の付属品や類似品の紹介をしたほうが購入につながります。商品を購入したばかりの人は「買ったけど合わなかった、違う色がよかった」と悩む人も多く、購入直後も、再度、別の類似品を購入することもあります。節約したい時は、こういう戦略に乗らないことです。

銀行手数料も上がるから管理強化で倹約を

 電子マネー利用が増えると銀行やコンビニのATM(現金自動預け払い機)も不要になり減少し、その手数料も上がります。ゆうちょ銀行のATM電信振替料金は、これまで無料だったのが100円になり、振替受払通知票等郵送扱いも無料から1通110円になりました。広島銀行も自行間のATM振込手数料が無料から110円になりました。ネット銀行での送金をする場合は無料です。

 ATMで現金を引き出すと手数料を取られるので、クレジットカード利用のほうがお得ですが、出費が増えてしまう懸念もあります。低所得者層のほうが現金派が多いのも、使い過ぎを心配しているからです。私の場合は駅でSuicaに5000円をチャージして、キャッシュレス5%還元店を利用していますが、5000円でなるべく1週間もつように心がけています。スマホでも現在地からキャッシュレス還元店を探すことができます。現金とクレジットカード、ポイントカードをうまくあわせて節約しましょう。

(文=柏木​理佳​/城西国際大学大学院准教授、生活経済ジャーナリスト)

近著 「最近の企業不祥事」出版社: 税務経理協会 (2020/4/17)ISBN-10: 4419066962

1箱250円~で話題の収納サービス「サマリーポケット」、使ってわかった“難点”

 自宅の不要な荷物を1箱250円(税別、注記がない限り以下同)から預かってくれる収納サービスサマリーポケット」。

 登録から集荷依頼など基本的なやりとりをすべてスマホで行え、荷物を預けた後に中身の品を運営側が撮影してくれるため、何を預けているかをスマホでいつでも写真確認できるというのがウリだ。スマホで管理できるお手軽さと便利さで人気を博し、この春からはつるの剛士が出演するテレビCMも放映されており、ますます認知度を高めている。

 事実、サマリーポケットはサービスを開始した2016年以降、年平均成長率300%を達成。年々利用者を増やし続け、急成長中なのだ。今回は、そんなサマリーポケットの成長の秘密を解き明かすため、ライターである筆者が実際にサービスを利用してみることに。サマリーポケットの使用体験を忌憚なくレポートしたい。

スマホで簡単操作、用途に合わせてプランとボックスを選択

 ではレポートしていこう。まずはサマリーポケットのアプリをインストールし、最初にプランやボックス数を選択。その後、新規会員登録の手続きを行う。

「スタンダードプラン」「エコノミープラン」「ブックスプラン」が用意されており、どのプランのどのボックスを利用するかによって月額料金が変わってくる。

「スタンダードプラン」はボックスが3種あり、「レギュラーボックス」と「アパレルボックス」が1箱月額300円、「ラージボックス」が500円。「エコノミープラン」の場合はボックスが2種。「レギュラーボックス」が1箱月額250円、「ラージボックス」は400円。「ブックスプラン」ならボックスは1種で、1箱月額400円で利用可能だ。

「スタンダードプラン」は1箱につき30点までならアイテムを1点ずつ写真撮影してくれ、取り出しも1点から可能。サマリーポケットで最も需要があるのがこちらのプランのようなので、「スタンダードプラン」の「レギュラー」「アパレル」「ラージ」の3種類を1箱ずつ注文することに。

 ちなみに「エコノミープラン」はボックス単位で管理してくれるプランで、サマリーポケットが謳う“1箱月250円から”は、この「エコノミープラン」の最安値を指しているようだ。安く、大量に荷物を預けたい方は「エコノミープラン」が最適だろう。そして「ブックスプラン」はその名の通り、本の管理に特化したプラン。本の表紙やタイトルも1点ずつデータ化してくれるというものだ。

2日後にボックスが到着、荷物を詰め終わったら集荷指定

 注文から2日後、ボックスが到着。ここまではかなりスムーズだ。折りたたまれていたボックスを組み立て、それぞれに預けたい荷物を詰めていく。

 サマリーポケットが“迷ったらこれ!”と勧める「レギュラーボックス」には、家族が何年も前に読んで以来、本棚で忘れられていた本たちを収納してみた。結局本を入れるなら「ブックスプラン」を選択すればよかったとやや後悔。

 横長の「アパレルボックス」は靴や洋服の収納に特化したボックスだ。こちらには、季節外れの衣類を詰めてみることにした。冬物アウターを2点入れると、計5点でいっぱいに。もう少し入るとありがたい気もする。

「ラージボックス」は「レギュラーボックス」「アパレルボックス」の2倍収納できる大容量タイプ。大きなレジャーグッズなどの収納が推奨されており、布団も入るとのこと。その例に倣って、出番が限られているクーラーボックスや釣りグッズ、アウトドア用チェアと毛布2枚を収納した。

トラブル発生…集荷の指定日時にいくら待てども業者が来ず

 サマリーポケットはヤマト運輸と提携しており、ボックスを自宅まで荷物を取りに来てくれる。集荷の日時はボックスの注文と同時に指定できるが、後日改めて指定してもOK。もちろんこういった指定もすべてスマホ操作する。

 しかしここでトラブルが発生。集荷の指定をした日時(指定日の13時)になっても一向に集荷業者が取りに来てくれない。外出予定があった場合、こういったトラブルは大きな問題だろう。結局その日は連絡もないまま、集荷に来てもらえなかった。その翌日も待ってみたが、音沙汰がなかったのでサマリーポケットにメールで問い合わせ。どうやら業者との連絡がうまくいっていなかったようで謝罪された。

 集荷に来てもらえたのは当初指定していた日の3日後。どのぐらいの確率でこういったトラブルが発生するかは定かではないが、頻発するようならばサービスとしてのクオリティはかなり疑問視される。

 集荷から3日後、荷物が倉庫に届いたようで、サマリーポケットアプリの“ポケット”の箇所にボックスの写真が現れた。“写真撮影中”の表示が出ており、どうやら中身を1点ずつ撮影している段階のようだ。

 その1週間後、ついにボックスの中身がアプリで確認できるようになった。

「スタンダードプラン」では1箱30点までは1点ずつ撮影してくれる。そのため「レギュラーボックス」に預けた本は、3分の2ほどの割合で表紙が見えるように個別撮影してくれたが、残りの3分の1は1枚の写真に収められていた。「ブックスプラン」を選択しておけば、無制限に写真撮影してデータ化してくれるとのことだったので、これはサマリーポケット側の落ち度ではなく、こちらの選択ミスといえる。

「アパレルボックス」と「ラージボックス」に預けたアイテムは、もれなく1点ずつ撮影されていた。出番の少ない衣料品を預け、スマホで確認できるようにしておけば、似たような服をうっかり買ってしまう“ムダ買い”も防げそうだ。ポーチに入れた預けた釣り道具は中身が見えるように撮影されており、気遣いを感じる。

 それにしてもかなりきれいに撮影してくれている印象だ。集荷時の遅延はあったものの、そのトラブルを差し引けば、なかなか便利で使い勝手のいいサービスと感じる。

取り出し時には送料がかかる、テレビCMの謳い文句に注意

 ここからさらに荷物の取り出しもしてみることに。今回選択した「スタンダードプラン」では荷物を1点ずつ取り出すこともできるが、今回、ボックスごと取り出してみることに。

 すると、想像以上に総額費用が膨らむことがわかった。「レギュラーボックス」と「アパレルボックス」の取り出し送料が各740円なので2箱分で1480円。そこに「ラージボックス」の取り出し送料910円が加算され、さらに早期の取り出しだったため1箱につきその月額料金の2カ月分が発生。これらに税が加わり請求金額は5049円(税込)に。(※最低保管期間が2カ月と決まっており、それを満たさずに取り出す場合、早期取り出し料金が追加発生する)

 もちろん取り出し時には送料がかかることは知っていたし、きちんと登録前に「レギュラーボックス」「アパレルボックス」は1箱につき740円、「ラージボックス」は910円という金額設定も確認していた。だが、テレビCMであれだけ“250円から”という安さを強調されていたため、使ってみた際に割高感を覚えた利用者も少なくないのではないだろうか。

 取り出しの申請から2日後、無事に預けていた荷物が到着。これにてサマリーポケット体験は終了した。

 スマホで預けているアイテムを確認できる点は便利だし、雑費を加算しても屋内のトランクルームを借りるよりは断然安いだろう。集荷トラブルがあったものの、それを差し引けば便利なサービスに感じた。これまでトランクルームをレンタルしていた方で、そこまでトランクルームを目いっぱい使っていない場合の乗り換え需要も高そうだ。ただし、取り出し時の送料などは事前に留意しておきたいところである。

 明らかにめったに使わず埃をかぶっている物が多く、自宅の収納スペース不足に悩んでいる方は、サマリーポケットの利用を検討してみてもいいだろう。

(文・取材=泥沼蛙/A4studio)

NHK“リモートドラマ”に感じた可能性と限界…コロナ後のドラマ制作はどう変わるのか?

 新型コロナウイルスの影響で映画やテレビドラマの撮影が軒並みストップしている中、にわかに盛り上がりを見せているのが、Zoomのような映像会議アプリを用いたリモート撮影によって撮られた作品だ。

 演劇では、三谷幸喜の出世作『12人の優しい日本人』の朗読劇『12人の優しい日本人を読む会』を配信、映画では『カメラを止めるな!』の上田慎一郎が、同映画の出演者が再集結した『カメラを止めるな!リモート大作戦!』を制作、行定勲監督も、若者の群像劇を映画化した『きょうのできごと a day on the planet』のコロナ禍バージョンとして、『きょうのできごと a day in the home』を無料配信した。

 どの作品も、急遽作られたゆえに粗い部分もあるが、コロナ禍に対する作り手のリアクションとして興味深いものだった。ほかにもさまざまなコンテンツがリモート撮影で生まれつつあるが、テレビドラマでは、先日NHKで『今だから、新作ドラマ作ってみました』というリモート撮影によるオムニバスドラマが3作放送された。

 このドラマは、打ち合わせからリハーサル、本番収録までキャストとスタッフが一度も直接対面することなく作られたもので、第1夜が「心はホノルル、彼にはピーナツバター」という婚約中のカップルのドラマ。

 神林五郎(満島真之介)と森本千明(前田亜季)は春にハワイで挙式を予定していたが、開催中止となってしまう。その後、ビデオチャットでラブラブトークを繰り広げているのだが、ちょっとした行き違いから破局の危機へと発展する。脚本はドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)の矢島弘一。

 第2夜の「さよならMyWay!!!」は、40年連れ添った宍戸道男(小日向文世)と宍戸舞子(竹下景子)の夫婦の物語。ある日、脳卒中で亡くなったはずの舞子が幽霊となって道男にビデオ電話をかけてくる。舞子は生前に言えなかった愚痴を道男に言い、離婚届を突きつけてくるのだが、そこから物語は意外な方向へ。脚本は映画『闇金ドックス』シリーズの池谷雅夫。

 そして、第3夜として放送されたのが「転・コウ・生」。シバサキコウ(柴咲コウ)、むろつよし(ムロツヨシ)、タカハシイッセイ(高橋一生)と、シバサキの飼い猫「のえる」の心と体が入れ替わってしまうという、3人が本人役を演じるコメディテイストの異色作で、タイトルは先日亡くなった大林宣彦の映画『転校生』をもじったものとなっている。脚本は、柴咲たち3人が出演した大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)の森下佳子。

リモート撮影の可能性と限界

 どれも短い制作期間で、リモート撮影でできることを追求した意欲作だったが、映像に関してはまだまだ改善の余地があると感じた。どの作品も離れた場所にいる登場人物のモニター越しの映像と家の中の様子を撮影した映像が交互に入れ替わるのだが、それだとZoomの映像が持っている複数のモニターが並んでいることの独自性のようなものがあまり活かされていないと感じた。かといって、カットが切り替わるときに映像的な快楽があるわけではないため、だんだん映像が単調に見えてくるのがつらかった。

 それでも「転・コウ・生」は登場人物が人間3人と猫1匹と多く、たとえば柴咲コウがムロツヨシを演じるおもしろさのようなものがあったのだが、逆に言うと、それくらい複数のアイデアを投入しないと「作品としてもたない」ということなのだろう。現状に対する批評的な台詞も含め、森下佳子の脚本の巧みさこそ感じたが、逆にリモートドラマにできることの限界を見せられたようにも感じた。 

 幽霊譚や入れ替わりネタのようなアイデアは一度限り有効な飛び道具みたいなもので、今後、同じことを続けるのは難しいだろう。

 その意味で、実は一番可能性を感じたのは、第1夜の「心はホノルル、彼にはピーナツバター」の方向性で、映像としてどうこうは別にして、今起こっている夫婦や家族の日常をそのまま見せたほうが、下手にSFやファンタジーに寄せるよりも、ドラマチックでおもしろいのではないかと感じた。

 東日本大震災以降に登場したドラマでも、同じことが起きていた。たとえば、坂元裕二脚本の『最高の離婚』(フジテレビ系)は震災で帰宅難民になったことをきっかけに結婚した夫婦の姿を描いた恋愛ドラマだったが、震災以降の日常を丁寧に描いたことで、よくある恋愛ドラマに収まらない社会性を獲得していた。

 今後リモートドラマを作るのであれば、私たちの日常に起きている変化、たとえば外出時に多くの人がマスクをつけていたり、他人との距離を常に気にする心境、恋人と抱き合うときに濃厚接触ではないかと思ってしまう、私たちが感じている気分や状況を丁寧に描ければ、コロナ以降のドラマとしておもしろくなるはずだ。そこで問われるのは、今のコロナ禍を一時的なものと捉えるのか、今後変質する新しい日常と捉えるのか、という作家としての判断である。

 リモート作品の多くは「こんなときだからこそ」というスタンスで作られていたが、そろそろ「新しい日常」を見据えたドラマを作ってもいいのではないだろうか?

(文=成馬零一/ライター、ドラマ評論家)

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パチスロファンへ「超朗報」!? 大手サミー「最新情報」へ熱視線!!


 大手パチスロメーカー「サミー」の活気に拍車がかかっているようだ。同メーカーが手掛けた機種はホールの看板機種として広く知られている。

 その最たる例が『パチスロ ディスクアップ』だ。本機は現行の技術介入機としてトップの人気を誇るボーナス+ ART機で、主にサブ液晶のドット演出と出目による絶妙なバランスが織りなすゲーム性で多くのユーザーを魅了している。

 特筆すべきは、そのスペック。完全技術介入の条件で、設定1でも「約103%」と非常に甘い出玉率で設計されており、ホールでは利益が取れないとしながらも、あまりの人気に設置せざるをえない状況だ。

 本機の人気はホールに留まらず、サミー公式で目押し競技大会「第一回P-SPORTS 超ディスクアッパー選手権」が開催されるまでになった。

 本大会では専用のマシンを使用し、目押しの正確性だけでなく、速さや判断能力を問う「スポーツ」として成り立っている。

 そんなサミーは数々の注目すべき新台をスタンバイ。パチンコで人気を博した「北斗無双シリーズ」をパチスロで再現した『パチスロ真・北斗無双』に多くのユーザーが期待の声を上げている。

 本機は純増約8枚の高性能AT「夢幻闘舞」を搭載。高確率で継続する仕様で、バトルの連続と出玉の荒波で打つ者を興奮の渦に巻き込む。

 控えている機種は『パチスロ真・北斗無双』だけではない。福本伸行原作の人気アニメ「カイジ」をモチーフにした『回胴黙示録カイジ~ 沼~』を発表。アニメ名シーン「沼編」で繰り広げられる演出の迫力は圧巻だ。

 本機のATは「純増約9枚」と衝撃の出玉スピードを実現。エンディング到達率は約70% ~ 88% となっており、現行機では最高峰の「攻撃型スペック」となっている。

 両機種の登場で大手メーカー「サミー」の影響力は更に増す予感だが…。

 そんな中、サミーの激アツな情報をキャッチした。5月28日、公式ホームぺージより「バーチャル背景」のダウンロード配布が開始されたのだ。

 これはスマートフォンの壁紙として使用できるだけでなく、注目されているサービス「ZOOM」などの背景として使用も可能。オンライン会議などに使用すればパチスロ愛のアピールにも利用できるであろう。

『パチスロ ディスクアップ』や『ツインエンジェル』などファン必見のラインナップを取り揃えているので、気になった方、ご興味のある方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。
【詳しくはサミー公式ホームページをご確認ください】

JRA川田将雅リーディング“諦め”ダービー狙い? まさかのトップ「陥落」から1週間、日曜は日本ダービー(G1)ガロアクリーク「1頭入魂」!

 ついにリーディング争いで大きな動きがあった。

 今年、リーディングトップを独走していた川田将雅騎手。3月終了時点では、2位のC.ルメール騎手に16勝差の大幅リードをつけていた。だが、差は徐々に詰まっていき、先週は川田騎手が0勝に終わった一方で、ルメール騎手は6勝を挙げ、ついにリーディングトップが交代した。

 昨年も春はリーディングトップをひた走っていた川田騎手だが、秋にルメール騎手に逆転を許してしまい、そのままリーディングを逃している。それと比較しても、今年はかなり早い時期で追いつかれてしまった。日本人ジョッキーとしてリーディング獲得を目標に掲げている川田騎手にとっては、痛恨のトップ陥落だ。

 そんな川田騎手の今週の騎乗予定が「意外な状況」になっている。

 今週末に日本ダービー(G1)の開催を控え、競馬界は盛り上がりを見せている。その中で川田騎手は土曜が3鞍、日曜がダービーの1鞍のみという騎乗予定になっている。対して、ルメール騎手は土曜が7鞍、日曜が6鞍を予定しており、リーディング争いはさらに差が開いてしまうことが予想される。

「今週まで騎手の移動制限がある影響で、普段関西で騎乗している川田騎手にとっては騎乗馬が集まりづらい状況にあります。それに対して、ルメール騎手は普段から関東圏での騎乗も多いため、騎乗馬確保ができているという背景があります。しかし、移動制限は今週で解除されますので、ここからの川田騎手の逆襲が始まるのではないでしょうか」(競馬記者)

 川田騎手の今週末の乗鞍が少ないことで、リーディングジョッキーへの“諦め”とも捉えられそうだが、そうとは限らないようだ。

 来週以降の川田騎手の巻き返しに期待したいところだが、日曜唯一の騎乗機会・日本ダービーでコンビを組むガロアクリーク(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)にも注目したい。

 元JRAジョッキーの藤田伸二氏は自身の著書『騎手の一分』で、今回の川田騎手が該当する「1頭入魂」について記している。詳細は本書を確認いただきたいのだが、ヒルノダムールで制した天皇賞・春(G1)、トランセンドで制したフェブラリーS(G1)は1頭入魂の騎乗。このような時は、魂の入った騎乗で高い勝率を誇っていたと述べている。

 今回、川田騎手がコンビを組むガロアクリークは皐月賞で3着に入った有力馬。スプリングS(G2)は6番人気ながら優勝、皐月賞でも8番人気で馬券に絡む波乱を2度起こしてきている。陣営も成長ぶりに太鼓判を押しており、ダービーの舞台でも十分に期待が持てるだろう。

 波乱の立役者ガロアクリークと1頭入魂の川田騎手が化学反応した時、いったいどのような結果が生まれるだろうか。川田騎手の手綱さばきに注目が集まる。