持続化給付金、知恵が働かない人はもらえない設計…データ消えても再申請不可の懸念

「正直者がバカを見るシステムですね」

 持続化給付金を受け取るために、申請を行った社長は言った。中小企業に最大200万円を支給する持続化給付金の事業は、経済産業省がサービスデザイン推進協議会なる団体を通じて、749億円で電通に委託され、そこからさらに405億円でパソナに外注されたことが明らかになっている。

 取材に応じてくれたのは、大手旅行代理店や大手旅行サイトの仕事などを請け負う編集プロダクションの経営者だ。新型コロナウイルスの感染拡大によって観光業は大打撃を受け、仕事は激減した。そこで持続化給付金を申請することとした。

「持続化給付金の給付対象となるのは、前年同月比で50%以上減少している場合。3月を見ると昨年の収入が約650万円で、今年は約300万円でした。54%減少しているので、これは大丈夫だと思いました」

 前年の総売上(事業収入)-(前年同月比が-50%となった月の売り上げ×12カ月)という計算で、減少した月の売り上げから今年の総売上を推定し、減少額を出す。減少額のうち200万円を上限として給付されることになる。

「前年の総売上は3259万円だったんです。3月の売り上げの300万円×12カ月だと、3600万円で、341万円も上回ることになって、給付金はもらえないということになります。ああ、ダメかと放り出したんですけど、しばらくして冷静になって考え直しました。うちは書籍やムックも請け負ってるんで、月ごとの売り上げにかなり増減があるんですね。

 前年3月の約650万円はかなり収入の多い月だった。それと今年の3月の収入約300万円は、まだそれほど減少していない時期だったんです。4月の売り上げ予測表を見ると約100万円。昨年4月は約267万円なので60%以上の減少です。算定式に当てはめると、3259万円-(100万円×12カ月)=2059万円。満額の200万円がもらえることになります。2020年のどの月を選んでもいいことになっているので、売り上げの少ない月を選ぶほうがもらえる額は多くなります。

 うちのように月ごとの収入の増減が多い場合は、選んだ月の前年の売り上げがたまたま少ない月だったりすると50%減にならないので、その点でも注意が必要です。こういう細かなことは持続化給付金のサイトに行っても書いてないし、相談窓口でも教えてくれないでしょう。ある程度、知恵の働く人じゃないと当然もらえるはずの額をもらえないということになります」

 持続化給付金申請の必要書類は、通常の場合は以下の3つ。

1.2019年(法人は前事業年度)の確定申告書類

2.売上減少月の売り上げ台帳

3.給付金を振り込む通帳のコピー

「これを見て、え? 法人にも確定申告書類ってあるの? 決算書じゃないの? と戸惑いました。税理士に聞いたら、決算書の束の中にある確定申告書別表、法人事業概況説明書のことだったんです。これは税理士に聞かないとわかりませんでした。銀行から融資を受ける時に決算書を出すことはけっこうあるんですけど、その中に確定申告書類があるっていうのは、けっこうわからない人はいると思います。

 そこまでクリアすれば、持続化給付金の公式ホームページで<申請する>ボタンを押して、仮登録して送られてきた確認メールに従って本登録して、必要事項を入力。金額を入力していくと、自動計算で給付額は200万円と出て来ました。必要書類を添付して、<申請>ボタンを押すと、『ご申請ありがとうございました』と書かれた完了ページが出ます。ここまで30分ほどです」

申請が殺到してサーバーダウン?

 申請したのが5月6日。13日にメールが来た。そこには「申請内容・添付に不備がありましたので修正してください」と書かれていた。

「振り込みの連絡だろうと喜んだので、え? と思いましたね。見てみたら1つは自分の凡ミスで、4月の売り上げだったのに『5月』と入れていたんですね。ちょっと慌ててたのかもしれません。5月上旬の申請なんで5月の売り上げが確定しているはずもなく、まったくの対象外の月です。自分のミスなんで文句は言いづらいですけど、こういうのは申請時にシステム的にエラー表示が出てくれないのかなとは思いますね。凡ミスなんでその場で修正できることですから。

 ネット通販なんかでクレジット決済する時に、間違って期限切れの年月とかを入れたら、その場ではねられるじゃないですか。このAIの時代にどうなってるんだろう? 何百億ももらってる電通やパソナは何やってるんだと思っちゃいますね。

 もう1つは『売上台帳として認められない画像が添付されていました』というもの。どこが不備なのか具体的な指摘はないので、自分で考えるしかありません。2019年4月の売上は合計額だけ記していたんですが、入金のあった取引先を記して、別表にしました。念のために損益計算書も添付しました」

 しばらくすると、申請フォームが変わった。赤枠で囲まれているため、「赤紙」と呼ばれているという。そこには「確認が終了した際には、給付通知を発送させていただきますので、通知が到着するまでお待ちください」と書かれていた。

「そこから、ひたすら待つだけです。この手の申請って、受付完了から審査中、審査完了、確定もしくは不備とかって、3~4段階で進捗状況が出ますよね。そういうのはまるでなくて、赤紙のままなんです。LINEやコールセンターへの問い合わせは、個別状況については教えてくれないので、待つだけです。

 申し込みから20日後の5月26日に、振り込みがありました。その後に、振り込みの通知が来ました。弊社の場合は給付金が受け取れたわけですけど、心配なのは、初日の5月1日に申請が殺到してサーバーダウンしてしまったと言われていることです。データの一部が残っている人には連絡が行っているようですけど、まるごとデータが消えちゃった人はどうなるんでしょう。2週間ほどで連絡が来るはずなのに、1カ月以上経った6月になってもまだ連絡が来ない人がいるようですから。再申請はしちゃいけないことになっているので、途方に暮れていると思います。経産省が恥を忍んで、『データが飛んでしまったので、再申請してください』って言えばいいだけの話なんですけどね。

 一方で持続化給付金の申請ってザルです。うちは念のために、損益計算書も添付しましたけど、それは本来必要がありません。売り上げ台帳はエクセルで作っても手書きでもいいんですけど、入金に関する裏付け書類は要らないので、いくらでも偽造できます。確定申告書も原本の紙コピーとかならまだしも、ウェブ申請なので画像で撮影して出してもいいしスキャンでもいい。不正受給に関しては、法人名の発表や刑事告発まで含めた罰則がありますけど、果たしてきちんとチェックできるんでしょうか。

 不正受給でなくとも、受給してから計画倒産するという会社もけっこう出てくると思います。スピードが必要なんで、ある程度ザルなのは仕方がない面もあると思います。だけど一方で、5月1日のサーバーダウンでデータが飛んじゃったと思われる人たちは、手続きは延々と進まず、一方で再申請はダメだと言われて困っているわけです。正直者がバカを見るシステムですね」

パソナは回答せず

 委託を受けた電通や、発注を受けたパソナはどんな業務を行っているのか。問い合わせてみたところ、電通からは以下の回答があった。

<一部報道にありますように、当社は、中小企業庁が一般社団法人サービスデザイン推進協議会に委託した持続化給付金事業の一部業務について、同協議会から再委託を受け業務執行に当たっております。執行に当たっては、経済産業省が定めるガイドライン「委託事業事務処理マニュアル」を順守しております。

なお、本事業における当社受託業務は次のとおりとなります。事業運営においては多くの企業・団体の協力を得、9000名以上の体制で業務を推進しております。

・本事業に関する各種広報業務

・給付金申請の審査業務

・全国465カ所(6月から541カ所)における申請サポート会場の設置及びその運営業務

・約350名体制のコールセンターの設置及びその運用業務

・電子申請システムの構築とその運用業務

・スマホ申請も可能なホームページの構築とその運用業務

上記ガイドラインでは、委託業務の精算に係る事項について定められており、事業予算額が当社に支払われるとは限りません。ガイドラインに基づき、業務完了後、業務実績に応じて精算を行います。そのため、当社への支払額は、未定です。

当社は、本事業の重要性に鑑み、引き続き迅速に対応できるよう、全力で取り組んでまいります。

何卒、ご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます>

 この業務が、電通が受け取った額と見合うものなのかどうかは、今後の調査が必要となるだろう。パソナからは期限までに回答はなかった。

(文=深笛義也/ライター)

LIXIL、創業家・潮田前CEO路線を全否定…負の遺産を一掃、「攻め」の経営体制整う

 LIXILグループの最高経営責任者(CEO)に瀬戸欣哉氏が復帰して1年。創業家の潮田洋一郎前CEOとの対立の火種となっていたイタリア外壁材子会社、ペルマスティリーザを米投資会社アトラスにようやく売却した。売却額は非公開。ペルマは11年、潮田氏が主導して約600億円で買収した。家庭用が中心のLIXILグループは、ペルマが手掛けるカーテンウォールなどビル関連事業を思ったように伸ばせなかった。瀬戸氏は17年に中国企業への売却を決めたが、対米外国投資委員会(CFIUS)から承認が得られず見送られた。

 経営方針をめぐって潮田・瀬戸の両氏は鋭く対立し、瀬戸氏は18年10月にCEOを解任された。その後、19年6月の株主総会を経て瀬戸氏が復帰した。売却計画を進めていた瀬戸氏が社長兼CEOに返り咲いたことで、ペルマの売却がようやく実現した。

 LIXILグループの2020年3月期連結決算(国際会計基準)は最終損益(非継続事業のペルマを含む)が125億円の黒字(19年3月期は521億円の赤字)だった。黒字になった主因はペルマの関連損失が182億円(同777億円)に縮小したことだ。買収時ののれん代やペルマが持つ資産の減損損失が減った。

 米企業に売却予定のペルマを除いた継続事業ベースの業績も公表した。売上高にあたる売上収益は微増の1兆6944億円、事業利益は7.5%増の585億円、当期利益は12.0%増の319億円だった。ハウジング事業の採算が価格改定や生産の効率化により向上した。21年3月期予想は「未定」とした。新型コロナによる部品供給の滞りは解消したが、世界各地のロックダウン(都市封鎖)などの影響が見通せないためだ。

 メガバンク3行と総額1300億円の融資枠を設けた。3月末の現預金は958億円と前年同月比で32%減少。月商の0.7カ月分に当たる。一般的に安全とされる月商1カ月分を下回ったこともあり、融資枠(コミットメントライン)を設定した。

LIXILビバも売却

 LIXILはホームセンターを運営する上場子会社、LIXILビバ(東証1部)を売却する。ホームセンター中堅のアークランドサカモト(同)が6月10日~7月21日にTOB(株式公開買い付け)を実施。LIXILグループ以外の株主から1株2600円で買い付ける。ビバの上場廃止後、LIXILグループはビバ株(53%、2336万株を保有)を1株2423円で売却し、566億円を得る。アークランドによる全体の買収総額は1085億円となる。LIXILグループはホームセンター事業から撤退し、本業の住宅設備事業に経営資源を集中する。

 LIXILビバは1977年、旧トステム系のホームセンターとして設立された会社が前身。業界再編を経てLIXILグループの子会社になった。「スーパービバホーム」を東日本を中心に約100店展開。プロ用建材で強みを発揮してきた。

 アークランドサカモトは1970年の創業。新潟県を中心に日本海側に巨大店舗「ホームセンタームサシ」が38店舗ある。アークランドの20年2月期の連結売上高は1126億円。一方、LIXILビバの20年3月期の単独売上高は1885億円だから、小が大を呑み込むTOB劇となる。アークランドは悲願の首都圏進出を果たし、売上高3000億円規模の大手ホームセンターの一角を占めることになる。

 関係者によると、LIXILビバの売却計画は今年2月に浮上。売却候補として最大手のDCMホールディングス(東証1部)など大手ホームセンターの名前が挙がっていたが、アークランドサカモトは下馬評にものぼっていなかった。買い付け価格で高値を提示したことで金的を射止めたようだ。アークランドサカモトは、かつ丼専門店「かつや」を運営する子会社、アークランドサービスホールディングスも東証1部に上場。経営の多角化に注力している。

 ホームセンター事業には創業家の潮田氏が愛着を持っていたという。しかし、LIXILビバの取り扱い商材の中でLIXIL製品のシェアは必ずしも高くない上に、LIXILビバと競合するホームセンターでLIXIL製品を扱ってもらえないという問題もあった。親子上場に対して株式市場から批判が強いことも売却方針を固めた理由の一つとみられている。

 LIXILビバの売却は潮田路線の全否定の一環にほかならない。6月9日、オンライン会見した瀬戸社長は「メーカーに専念する。水回りや建材事業を中心にやっていく」と述べた。

旧経営陣が推薦した取締役6人のうち4人が退任

 瀬戸氏が経営改革の柱に据えているのが、コーポレートガバナンス(企業統治)の改革だ。取締役を14人から9人に減らす、新しい経営体制を6月の株主総会に提案する。瀬戸氏と対立した旧経営陣(潮田派)が推薦した6人のうち4人が退任する。

 取締役候補は瀬戸氏を含め、社内から3人。社外は6人。社内からは、松本佐千夫経理・財務・M&A担当兼最高財務責任者(CFO)と、ファ・ジン・ソン・モンテサーノ人事・総務・広報・IR・渉外・コーポレートレスポンシビリティ担当兼CPOの2人が新任だ。社外取締役は現在の9人から6人に3人減る。瀬戸氏側が推薦した鬼丸かおる氏(元最高裁判事)、鈴木輝夫氏(あずさ監査法人元副理事長)、西浦裕二氏(三井住友トラストクラブ元会長)、濱口大輔氏(企業年金連合会元運用執行理事)の4人と、旧経営陣が推薦した取締役会議長の松崎正年氏(コニカミノルタ取締役会議長)と内堀民雄氏(ミネベアミツミ元取締役)の2人が続投する。

 退任は7人。河原春郎氏(JVCケンウッド元会長)、カート・キャンベル氏(元米国務次官補)、三浦善司氏(リコー元社長)、大坪一彦氏(LIXILグループ執行役副社長)の4人が旧経営陣の推薦だった。一方、瀬戸氏側は反潮田の急先鋒だった旧INAX創業家出身の伊奈啓一郎氏(LIXILグループ取締役)、川本隆一氏(同)、吉田聡氏(LIXIL取締役)の3人が辞める。吉田氏は執行役専務に就く。

 傘下の事業会社LIXILを12月1日付で合併し、持ち株会社との二重構造を解消する。伊の外壁材子会社、LIXILビバの相次ぐ売却、経営陣のスリム化と瀬戸氏が主導する経営体制が、ようやく整った。With・コロナに向け、瀬戸改革の第2幕の幕が上がる。

(文=編集部)

「オンライン飲み会でいい」が定着した今、居酒屋は“客を取り戻す”発想から転換が急務

「with コロナ」(コロナと一緒に生きていく)という言葉が聞かれるようになり、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いても、かつての日常はもう戻ってこないとの見方がある。それはビジネスでも同じこと。では今後、企業は何が求められるのか。

 それを知るには消費者の消費活動の変化を知る必要があるだろう。そこで今回は、立教大学経営学部教授でマーケティングが専門の有馬賢治氏に “アフターコロナ”の消費行動を分析してもらい、あるべき経済活動について考えてみよう。

ただ安いものではなく品質重視へ

「今回の新型コロナによって、国民は“働くために暮らす”から“暮らすために働く”という非常に当たり前の価値観に気づいたのではないでしょうか。というのも、これまでは働き方が最初に決められていて、その派生で暮らし方が決まっていました。ですが、緊急事態宣言下における巣ごもり消費やテレワークによって、働くよりもどのように暮らすのかという課題が浮き彫りとなったからです」(有馬氏)

 それによって、これまで付随的であった生活様式がむしろ主導的に考えられ、働き方を選択する意識を持った人が多くなるだろうと有馬氏は指摘する。

 人間生活にとってこれは大きな変化だが、多くの国でロックダウンが行われるといった世界的な動向のなかで、生活の変化を受け入れることへの人々の抵抗感は比較的少ない。そんな状況で戸惑いは多いものの、コロナ騒動が落ち着いても消費活動や生活において新たなスタイルでのスタンダード、つまり“マーケティング的ニューノーマル”が確立される可能性が高いそうだ。

「“かつての生活”と“変化した生活”の2つの生活を比較することは新たなスタンダードを作る原動力となります。消費行動でいえば、今回のさまざまな報道で生産者やBtoBへの供給者などの苦労が一般消費者にも広く知られるようになりましたし、街中での飲食店のテイクアウト販売などいろいろな努力の形を見かける機会が頻出しました。これらに直面したことで、多くの消費者に単なる安売りを求める志向ではなく、品質重視で見合う価格を受け入れる値ごろ感が形成されるのでは、と私は考えています」(同)

 商品の選択だけではなく、消費行動そのものにおいてもこれまで当たり前になっていた慣習に変化が訪れることは予想がつく。とすれば、大きな変化が求められる業界も少なからずあるはずだ。それはどの業界で、どんな変化が必要なのか。

コロナ以前の顧客を呼び戻すのではなく、新たな市場の開拓へ

「飲食や交通、宿泊施設はこれまで以上に衛生対策をしっかりやらなくてはいけませんが、特に居酒屋などは業務形態に大きな変化が求められるでしょう。より安価ですむオンライン飲み会のメリットが知られてしまい、一方で料理をシェアするという基本の食事形態ですら、感染リスクを考えて敬遠されるものになってしまいました。ですから、コロナ以前と同じ客層を呼び戻そうという発想よりは、新たな客層を呼び込んで市場を開拓する意識を持つべきではないでしょうか。

 例えば、団体客でも大皿メニューを最初から小皿に分けて提供するのもその方法のひとつだと思います。団体客が難しければ、一人客が入りやすい店づくりにしたり、店員や他のお客さんと一定の距離があっても楽しく時間を過ごせたりするコンセプトを考えるといった方法も効果的かもしれません」(同)

 また、テレワークの普及により、社員全員がオフィスに出勤するという常識が崩れ、オフィス需要が激減するとも言われている。

「オフィス物件は企業向けだけでなく、コワーキングスペース(シェアオフィス)や時間貸しに対応するなど、大企業から中小企業、個人事業者に向けての細分化したサービス提供へと変化を検討する必要が今まで以上に顕在化してくると思います。また、コロナのせいで学校や予備校へ行けない学生向けの受験勉強スペースや、保育園等に預けられない幼児の託児所など新たなニーズも聞こえてきています。こういったものの受け皿になるサービスを企画できれば、新規市場も見出せるはずです」(同)

 さらに、自宅での外出自粛を強いられたことで、新たな消費の価値観が生まれると有馬氏は話す。それが“ノスタルジック消費”なのだとか。このノスタルジック消費については次回の記事で解説しよう。

(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

クライアント企業の「社員」の気持ちで グロースにこだわる

あらゆる業界が大きく変化している時代。何が起こるか、先が見えない時代。
広告業界でも、新しい職種がいろいろ生まれています。

今回はその中から、電通のグループ内でも注目の職種「ビジネスプロデューサー」をご紹介。
顧客企業のビジネスをいかに豊かなものにしていくか。それぞれのやり方で、あの手この手で取り組んでいます。
どんな仕事をしているのか、この先どんな世界を目指していくのか、聞いてみました。

連載第9回は、岡崎円香さんを紹介します。


クライアントとより深く近い関係性で1%、2%アップを目指す

入社して11年目、今はマルチチャネルでビジネスを展開する化粧品メーカーを担当しています。

私がこだわっていることは、クライアント企業の事業成長のために何が必要かを徹底して考えること。自分がクライアント企業の社員であるかのような気持ちで、事業のグロースを考える。当たり前かもしれませんが、それを意識しています。

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実は数年前まで、ECや通販など、店舗を介さないダイレクトビジネスの広告戦略を考える、プランニングの部署にいました。ダイレクトビジネスは広告が直接購入と結び付くため、投資対効果や結果の数字が如実に分かります。言い訳もできません。その環境で働くうちに、私の意識も「クライアントの事業をグロースさせる」ことに強く向くようになりました。

担当している化粧品メーカーは、担当商品がローンチされる前の立ち上げ期から、プランナーという専門的な立場で関わってきました。今は、さらに広い領域で、統合的にプロデュースする立場となりましたが、それまでに培ってきた専門性も尊重いただき、クライアントとはより深く、近い関係性で向き合えていると感じています。

単発のキャンペーンではなく、持続的に成長させることが目的なので、1%、2%のアップを日々目指す仕事。クライアントからは可能な範囲で業績や進捗を共有いただきながら、刻々と変化していく状況に、先手先手で仕掛けていき、毎週毎月、一緒に数字を見て一喜一憂しています。

社外の人間だからこそ生まれる違った視点も大切に

クライアント企業の社員のような気持ちを持ちつつ、社外の人間だからできることも大切にしたいです。長くお付き合いすると、どうしても現実的な路線が見えてきます。ですが、挑戦することも忘れずに提案する。マンネリにならないよう、刺激を生むことにも努めています。

私たちは、生活者の考えを捉えるプロフェッショナルでもあります。だからこそ、クライアントに寄り添う気持ちと併せて、違った視点での提案も心掛けています。

その他、経験を広げるために、横浜の街づくり、土地開発のプロジェクトにも参加しています。元から街づくりに興味があり、部署を超えてこの案件に取り組んでいます。

既存のものを改善することも大切ですが、ゼロから何かをつくり出して軌道に乗せることが好き。誰かが新しい挑戦をするときに、そばにいられる、役に立てるパートナーでありたいと思います。

「少数の法則」の罠…がん“出現率”が高いor低いのは、両方とも人口密度の低い田舎?

1.「少数の法則」

「日本にある1724の市町村で大腸がんの出現率を調べたところ、出現率が低い市町村の大半は人口密度の低い田舎でした」

 これは事実ですが、あなたはこの統計結果から何を思いますか? 「田舎は水や空気がキレイで新鮮な食材が手に入り、ストレスも少ないから、がんになりにくいのだろう」と結論づけたりしませんか?

 次の統計結果も真実です。

「日本にある1724の市町村で胃がんの出現率を調べたところ、出現率が高い市町村の大半は人口密度の低い田舎でした」

 すると今度は「田舎は飲酒率や喫煙率が高くて、質の高い医療を受けにくいから、がんにかかりやすいのだろう」と思ったりしませんか?

 私たちは、出現率の高低を田舎のもっともらしい要因で説明してしまいがちですが、実は本当の理由は、田舎の人口が少ないからなのです。田舎はサンプル数(=人口)が少ないため、実際の出現率が他の市町村と同じであっても、その統計値は極端に高かったり低かったりすることが起きやすいのです。まだ納得がいきませんよね。説明を続けましょう。

 1724の市町村の中には189の村が含まれており、人口がもっとも少ない村はたかだか20人です。もし実際のがんの出現率が10%だった場合、この村で、その統計値が0%(つまり、がん患者が20人中0人)になる確率は12.2%もあります。しかし0%になる確率は、100人の村では0.0027%、1000人の村では限りなくゼロに近くなります。

 同様に、実際のがんの出現率が10%だった場合、人口20人の村で、その統計値が20%(つまり、がん患者は20人中4人)以上になる確率は13.3%もありますが、人口が100人の村では0.2%、1000人の村ではほぼゼロになります。

 このように、サンプル数が少ないと、単なる偶然によって極端な結果が出やすくなるのです。そのようなデータに基づいて、主観的に法則性を見出してしまうことは「少数の法則」と呼ばれ、トゥバースキーとカーネマンによって1971年に提唱されました。

 よくテレビ番組で3人にある食品を食べ続けてもらったら、全員、減量に成功したとか、CMで10人がサプリメントを飲んだらその内7割の人の血圧が下がったなどは、いずれも統計的に効果があるとはいえません。気を付けましょう。

2.見聞きしたことを都合よく解釈する確証バイアス

 下の図a~cをどう読みますか?

 横読みではアルファベット、縦読みでは数字と思い込んでいると、あれ不思議、真ん中はどっち? ということになります。たった一つの解釈しか頭に浮かばず、他の可能性の存在には気付かずに判断してしまった人もいるのではないでしょうか?

 先の「少数の法則」でもみられたように、固定観念がアンカーとなって、サンプルサイズを考慮せず、見たいものだけを見て、聞きたいものだけを聞くことは確証バイアスと呼ばれます。つまり、選択的知覚による偏った情報で判断して「わかったつもり」になってしまうのです。

 人は本能的に自身を(否定より)肯定したがる特性があって、それに大きく反する事例でも見かけない限り、特に疑念を持ちません。観念を肯定する証拠は積極的に受け入れたり意図的に探したりしますが、反証の追加探索には気後れし、提示された反証は安易に受け入れない傾向があります。

 たとえば「赤ワインを飲むとコレステロール値が下がる」という説を信じていると、そのようなことをいう友人や有名人を思い浮かべて自身を納得させても、あえて赤ワインを飲んでいるにもかかわらずコレステロール値の高い人を思い出したり、赤ワインを飲まない人たちのコレステロール値を調べてみようと考えたりは、なかなかしないでしょう。

 私の学生が行った「確証バイアス」に関する実験を紹介しましましょう。

 あるヘアサロンのウェブサイトで、ユーザーが投稿した4つの属性(店舗環境・設備、作業の満足度、スタッフの魅力、リピート意向)に関するレビューを10本読んでもらい、ヘアサロンを友人に勧める際、これら4つの属性をどの程度、重要視するかを聞きました。

 その結果、属性に関するレビューの数が多いほど、そしてその属性に対する評価点が高いほど、その属性を重視することがわかりました。ただし、属性に関するコメントがレビューによって相反しているか(ポジティブとネガティブのレビューが5本ずつ)、それとも整合しているか(10本すべてのレビューがポジティブ、またはネガティブ)の影響は、被験者がその属性をもともと重要だと思っていたかどうかで、逆になりました。

 ある属性を重要だと思っていた被験者は、それに関する背反したレビューを読むと、その属性の重要度を下げました。これは属性が重要であるという自身の信念と整合性がとれないレビューを軽視する、確証バイアスの影響だと考えられます。

 一方、ある属性を重要だと思っていなかった被験者は、それに関する背反したレビューを読むと、その属性の重要度を上げたのです。これはすべてがポジティブ/ネガティブのレビューより、ポジティブとネガティブが混在しているレビューを読むと、今まで自分があまり意識していなかった属性に関して、相反する部分を自発的に調べて、自身で真実を判断したいという動機が働いたからです。

 一般的に有能な人ほど「確証バイアス」の影響を受けやすいといわれます。たとえば、科学者の例を考えてみましょう。ある細胞を発見すべく何十年も研究を続けていると、実験結果を完全に中立的な立場で判断することが難しくなってきます。その細胞の存在を支持する実験結果は疑いもなく受け入れて、実験の不手際などは深く検討されない傾向があります。

 一方、細胞の存在を否定する実験結果が得られたときは、自分は何か実験でミスをおかしたのではないかと、徹底的に追及するでしょう。実は、まだ色に染まっていない初心者のほうが、公正な判断ができたりするのです。

(文=阿部誠/東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授)

おぎやはぎ、渡部建の女癖明かす「佐々木希一人だけが知らない」「知ってたら結婚しない」

 不倫騒動の渦中にいるタレントの渡部建(アンジャッシュ)だが、その渡部と深い親交があり、同じ人力舎に所属する「おぎやはぎ」が11日深夜1時~放送のラジオ番組『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)に出演し、複雑な胸中を語った。

 渡部が女優の佐々木希との結婚を発表した2017年放送の同番組内では、小木博明が「長くて1カ月」「結局浮気する」「渡部さんて、一番かわいい子から結構“下のほう”まで、全部落とすもんね」「ものすごい肉食」などと話すなど、しばしば渡部の“モテ男ぶり”に言及してきた、おぎやはぎの2人。 

 この日の放送では、まず矢作兼が「“人力舎の王子様”が、すごいことになっちゃってんだけどさ」と切り出し、「裏の顔が暴かれちゃった今、もう何も言うことがない」と発言。小木も「(渡部が)クリーンなイメージがあるとき、誰も信じてくれなかったしな」「クリーンなイメージがあるときに俺たちが言うと、“またまた”みたいな感じで言いたい放題言えんのよ」と、困惑した様子を見せた。

 続けて小木は「言いたいこと言ってるとねー、背後から(渡部に)首絞められること、あんのよ。俺、“王子様”に『あんま言うんじゃねえ』っつって、怒られんだよ』と、陰で渡部本人から釘を刺されていたことを明かした。

 そして矢作が「渡部さん、すごい隠すんだから」「佐々木希ちゃんが、どこまで渡部さんのことを知ってたかによるんだよ」と言うと、小木は次のように渡部のエピソードを語った。

「(佐々木は)知らなかったでしょー、そりゃー。(渡部の本性を)知ってたら、結婚しないよ。渡部さんのいろいろ元彼女とかに聞くと、『こんな誠実なカレはいなかった』『こんな素晴らしいやさしい、私だけを見てくれる』って言う方が、2人しかいなかったね、渡部さんの彼女でいえば。だから今回もそうでしょ、完全にそれは、相手方は浮気をするとか、まったく思っていないわけでしょ。想定外すぎる。だから、希ちゃんもかわいそうです」

 これを受け矢作が「(佐々木は)膝から崩れ落ちてると?」と言うと、小木はこう佐々木の胸中を思いやった。

「崩れ落ちてるでしょ、こんなことなんて考えられないことだから。考えてたの俺らぐらい、人力舎芸人、ほかの仲が良い芸人だけが知ってたことだから。びっくりだよ、かわいそうだよ、ただ(佐々木)一人だけが知らないんだから。膝から崩れ落ちなかったのは、人力舎だけだもんな。 

“ハイハイハイ”だから。結婚式呼ばれてないメンバーだけが“ハイハイ、あ、来ました”っていう。早かれ遅かれ“あ、やっと来ましたか”っていう。かわいそうなんだよ、本当に。被害者として、家族もかわいそだし」

グルメや甲子園の趣味も……

 このほかにも、今では“芸能界一のグルメ王”として知られる渡部について、矢作は「メシ食い出してからだよ、渡部さんが、あんなおかしくなっちゃったのは」と振り返り、年間1000食の会食をこなすという渡部の行動について、「大義名分。浮気チャンスが多すぎる。そのためにメシやってんだろうな」と推察。

 小木も「あの人、頭いいから、そういうことちゃんと考えるし。そうできるような趣味も多かったよね。甲子園もそうじゃない? 帰ってこれない。泊まりだし」と同調。矢作も「今までグルメとか甲子園とか、全部浮気ができるための趣味ってことね」と持論を展開した。

 最後に矢作は「俺はさ、昔からの付き合いもあってさ、渡部さんは結構長いからさ。面白がっちゃてるけど、今はまあキツイね」と渡部の心境を想像。小木も「きついよー、(渡部の)イメージを勝手にまわりが良くしちゃったからな。俺ら麻痺しちゃってて、昔を知ってる分ね」と語った。

 今回の渡部のスキャンダルは、芸人仲間たちにも衝撃を与えているようだ。

(文=編集部)

 

横田滋さんの死で蓮池透さんが語った危機感!「家族会、救う会の“日本会議”化に抗する最後の砦だったのに」

 横田滋氏が亡くなったことで、マスコミは久しぶりに拉致問題を取り上げている。しかし、その論調はエモーショナルで表面的なものばかりだ。  本サイトでは、安倍首相が近年、拉致問題をないがしろにし、横田夫妻についても冷淡な姿勢を見せていたこと、そして拉致問題を極右運動に利用しよ...

映画レビュー「アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい」

ゴダールのミューズにして、ヌーヴェルヴァーグのアイコン、アンナ・カリーナ。その生涯を彼女自身が振り返るドキュメンタリー。

投稿 映画レビュー「アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

パチスロ「4号機レベルの爆裂」を期待!?「純増約10枚」ストレートAT搭載の「最速マシン」が降臨!!

 感染拡大防止を徹底したうえで多くのホールが営業を再開。平時の稼働を大きく下回っている店舗もあるようだが、久々の遊技に歓喜しているユーザーの反響も目立つ。

 そのような状況で関心が高まっているのは、スタンバイしている新台たちだ。パチンコ、パチスロ両分野において魅力的な機種が発表されている。

 パチンコでは新機能「遊タイム」マシンへの注目が高い。その中でも、『P仮面ライダー轟音』への期待は非常に大きい印象だ。

 本機は低確率「950回転」消化で「遊タイム」が発動する仕様。到達後は「時短1200回」が約束され、その間の大当り確率は「約98%」を誇る。右打ち時の1500発比率は80%、ST継続率は約83%と出玉性能も強力。導入後は、大きな反響が寄せられそうだ。

 パチスロも豪華ラインナップとなっている。『パチスロ真・北斗無双』や『BLACK LAGOON4』といった人気コンテンツ最新作が登場予定。『Sシャア専用パチスロ 逆襲の赤い彗星』や『S吉宗3』の動向にも熱い視線が注がれている。

 注目度という意味では「あの高純増マシン」も負けてはいない。

 ついに6号機は「2桁の大台」に到達。名作の遺伝子を色濃く受け継いでいる「純増約10枚のストレートAT」搭載機が間もなく降臨だ。

 コナミアミューズメントはパチスロ新機種『戦国コレクション4』を発表。現在HP上では一部情報が公開されており、大きな反響が寄せられている。

 ヒット作『戦国コレクション2』のゲーム性をベースとしているが、スペックやATなどはパワーアップ。新たな要素が加わるなど進化が感じられる仕上がりだ。

「ATは1セット20ゲーム+αで、ゲーム数上乗せや継続ストックなどで連チャン性を目指す仕様です。やはり注目は、6号機史上最速となる純増約10枚を実現した点。さらに減算区間のないストレートATですからね。4号機の爆裂AT機のような純増スピードを体感できそうです。

コナミさんは『スカイガールズ~ゼロノツバサ~』の1G純増約1.0~約6.0枚、『戦コレ![泰平女君]徳川家康』の1G純増約3.5枚など、あまり攻めたスペックを出していない印象でした。それだけに衝撃は大きいですよね。どのような反響を得られるかに注目です](パチスロ記者)

「ストレートAT純増約10枚×天国モード」が旋風を巻き起こすのだろうか。熱視線を浴びる『戦国コレクション4』の導入は8月を予定している。

映画レビュー「その手に触れるまで」

過激なイスラム思想に染まった13歳の少年アメッド。学校の女性教師を背徳者と決めつけ、隠し持ったナイフで襲いかかるが――。

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