ライバル車を足して2で割ったような新型タフト、ダイハツの商品企画は大丈夫なのか?

 6月10日、ダイハツは新型クロスオーバーの「タフト(TAFT)」を発売した。“Tough & Almighty Fun Tool”をキーワードに、「日常からレジャーシーンまで大活躍、毎日を楽しくしてくれる頼れる相棒」をコンセプトとしたニューモデルである。

 けれども、このタフトを見て、なるほどまったく新しいカタチの新ジャンルカーだな、と思う方はそう多くはないのではないか? 少しクルマに興味のある方なら、これはスズキの「ジムニー」を参考にしたデザインか、あるいは同社の「ハスラー」の対抗だろう、などと感じるはずだ。

 実際、自動車雑誌などではその両車との比較試乗記事が展開されていて、クロスオーバー車としてはハスラー以上ジムニー以下、なんて結論が書かれたりしている。それが的確かどうかはともかく、ここで感じるのは、以前「タント」のときにも書いたように、最近のダイハツの商品企画に対する疑問である。

 知られたところでは「ワゴンR」に対する「ムーヴ」、「アルトラパン」に対する「ミラココア」など、わりと以前からスズキの後追い商品が散見されたダイハツだけど、ここに来て、そこへ一種の「軽さ」のようなものが加わってきたようで、それがどうにも気になるのだ。

 たとえば「キャスト」。ムーヴ同様のトールワゴンとして、1台でスタイル、アクティバ、スポーツと3つの顔を持たせたのが特徴だが、スタイルは自社の「ミラジーノ」の後継を思わせる一方、アクティバはライバルのハスラー、そしてスポーツは同じく「アルトワークス」への対抗を感じさせた。

 この「1台で3つの役割」というのがとにかく安易で軽い。実際、同じボディでも、飾り付けの違いで3パターンくらい簡単にできるという発想はユーザーに見抜かれ、今年の3月にはアクティバとスポーツが、カタログから静かに消えていったのである。

 また、女性スタッフによる企画を前面に出した「ミラトコット」もなかなかに軽い。開発主査は決して女子向けではない性差を越えた魅力があると語ったが、結局その雑貨のような佇まいはどっち付かずの結果を招き、早くも影の薄い存在になりつつある。

 そして名車の呼び声も高かった初代コペンは、2代目で「着せ替え」という安易な発想を持ち込んで基本の美しさを失い、慌ててバリエーションを増やすという本末転倒な施策に出るものの、もはや泣かず飛ばずの状況だ。

 さらに新型タントでは、突然「良品廉価」なる発想を打ち出し、従来同車が持っていた高品質感をあっさり捨ててしまった。クオリティや装備までを省略して低価格にシフトしたタントは、新型でありながら販売に従来のような勢いはない。

一発屋で終わらない、本物のオリジナリティを!

 そこに、ライバルを足して2で割ったようなタフトである。いくら屋根一面のガラスが開放感と非日常感をもたらすと言っても、しょせんは部分の話で全体の個性にはならない。もちろん、本格四駆の初代とはまったくの別物だ。

 まあ、あまりに独創的なスズキと比べるのは酷とはいえ、それにしても最近のダイハツは商品企画の詰めが甘い。ポッとつくってはすぐに記憶から消えていくような展開が多過ぎるのだ。

 それが、トヨタの完全子会社化による影響なのか、単に商品企画チームの力不足なのかはわからない。ただ、単発で消えつつも「ストーリア」や「YRV」「ネイキッド」「エッセ」など、過去には独自性を持つクルマを出しているし、先のタントはいちジャンルを確立した。つまりポテンシャル自体は持っているんである。

 その点、いいとこ取りのタフトは安全パイなのかもしれないけれど、少なくとも新しいジャンルを築くようなオリジナリティは持っていない。だから、メーカーとしてのポテンシャルと商品企画のちょっとしたズレを、いまいちど見直すのがダイハツの急務だと筆者は思う。

(文=すぎもと たかよし/サラリーマン自動車ライター)

山口宇部空港からJR草江駅まで歩いてみた…利便性低いが古きよき宇部線のクモハ123系

【註:本記事の内容は、2019年に取材されたものです。】

 中国地方には現在1県に1つ以上の空港があるが、1970~80年代には、利便性が高いとはとてもいえないような状況だった。日本海側の山陰地方は、1954年に米子空港が、1957年に鳥取空港が、1966年に出雲空港が開港したが、いずれも当初は滑走路が1200mと短く(いずれも1970年代に1500m、1990年代に2000mに延長または新設)、大型機の就航は不可能だった。

 より深刻だったのは瀬戸内海側の山陽地方で、滑走路が1200mだった旧岡山空港(現・岡南飛行場)は、山などの障害物があり延伸は難しかった。結局、現在の岡山空港が1988年に開港するまで、ジェット機の就航は不可能な状況だったのだ。

 旧広島空港(現・広島ヘリポート)も1972年に滑走路を1200mから1800mに延伸したものの、それ以上の拡張は難しかった。着陸時に市街地上空を旋回する必要があるなどアプローチに難があり、住宅地に近いことから騒音問題も頻発するも、1993年に現在の広島空港へ実質的な移転をするまでは、紆余曲折があった。

 中国地方の西端に位置する山口県からは、北九州空港も十分アクセス圏内だったが、こちらも2006年までの旧空港は滑走路が1500~1600mと短く、中大型ジェット機の就航は不可能だった。米軍と自衛隊の滑走路を活用した岩国飛行場も、民間機の定期便が復活するのは2012年まで待たなければならなかった。

 そんな使い勝手のよくない空港が多い中国地方の中で、1970~80年代に唯一存在感を示していたのが山口宇部空港だ(当初は「県営宇部空港」)。1979年に滑走路を2000m化。早々に東京・羽田便にジェット機が使用されている。

 だが、現在では山口宇部空港はかなり微妙なポジションに立たされている。県庁所在地で、人口では県2位の山口市からは直線距離で約33kmなのだが、人口1位の下関市からは北九州空港のほうが圧倒的に近い(そもそも両空港間の直線距離が約25kmと非常に近い)。

 人口3位の宇部市はともかく、4位の周南市からは岩国飛行場とほぼ同じ距離。5位の岩国市は完全に岩国飛行場の圏内だ。かつては県どころか中国地方を代表する空港であった山口宇部空港だが、現在では山口県内の一部地域のニーズを担うのみとなっているのが現状なのである。

 それにもかかわらず、東京・羽田便が日本航空、全日空、スターフライヤーのトリプルトラックによる1日10往復と、かなり健闘している(2020年7月現在、運休便もあり)。2003年以降、山陽新幹線が新山口駅と徳山駅に「のぞみ」を停車させてから、利用者数が減少していたが、スターフライヤーが就航した2014年頃から再び回復に転じた。宇部市には宇部興産などの大企業も存在しており、堅調なビジネス需要が支えているといえそうだ。

 今回は山口宇部空港から、JR宇部線の草江駅までのレポートをお送りする。歩いたのは2019年初夏である。

 利用者のニーズが多い空港はたいてい、建設時あるいは後付けで駅が併設される。ほとんどが大都市のアクセス空港で、羽田・成田・伊丹・関西・神戸・中部・福岡・新千歳・仙台・那覇の各空港がそれにあたる。

 余談だが、上記とは違った形で空港駅が作られたのが宮崎空港だ。創業地である宮崎県北部の延岡市に多くの工場群を抱える化学メーカーの旭化成は、東京や大阪へ出張する社員のため、延岡工場と宮崎空港を結ぶヘリコプターによる社内定期便を運行していた。

 しかし1990年9月、台風の影響でそのヘリコプターが墜落し、10名が死亡する惨事が発生する。旭化成はヘリ便を廃止する一方、延岡と宮崎空港を結ぶ日豊本線と日南線の高速化と、空港アクセスの向上をJR九州と宮崎県に要望。旭化成が3億円弱の費用を負担し、高速化は1994年に完了。アクセス駅も1996年に開業したという経緯がある。

 さて、一方でニーズの少ない空港は、バスによるアクセスが主流だ。ゆえにそうした空港には近くに駅がないので、空港から最寄り駅まで歩いてみる……というのがこの連載の主旨なわけだが、山口宇部空港はその例外にあたる。なんと山口宇部空港からは直線距離で400mほどの距離に、JR草江駅があるのだ。これで「歩いてみた」といっては読者からお叱りを受けそうな近さなのだが、こればかりは仕方ない。

山口宇部空港からJR草江駅まで、400mを歩いてみた

 空港から近距離にあるといっても、この草江駅は空港建設時にないし後付けで作られた駅ではない。草江駅が停留所として開業したのは1923年、駅に昇格したのは1943年。1966年に開港した空港よりはるか前から存在する。つまり、駅の近くにたまたま空港ができたわけである。

 しかし、長らく草江駅は、時刻表やパンフレットで山口宇部空港の「最寄り駅」としては案内されず、アクセス駅として機能していなかった。現在では一応、空港のホームページに「徒歩7分」との記載があり、駅の時刻表も掲載されているが、草江駅の2018年の1日平均乗車人数は95人で、年間でいえば3万4675人。一方の山口宇部空港の年間利用者数は102万2386人。つまり、山口宇部空港へのアクセスに鉄道を利用する人は極めて少ないといっていいだろう。

 山口宇部空港のターミナルは1階にチェックインカウンターが並び、2階にショップやレストラン、3階にラウンジと展望デッキのある、地方空港らしいオーソドックスな造りだ。

 最近、自動車が展示されている空港が増えている。羽田空港にあるメルセデス・ベンツの情報発信拠点「Mercedes me Tokyo HANEDA」などが有名だが、山口宇部空港でも2010年からマツダが常設展示を行っている。マツダといえば広島の企業だが、山口県にも本社工場に次ぐ規模の防府工場(山口県防府市)があるため、山口の製品であることをアピールする狙いがあるのだろう。

 ターミナルの外に出てみると、バラの咲いた庭園があった。約180品種、1000株ほどが植栽されている。まったく予備知識なしで見つけたのだが、どうやら見頃は5月中旬から下旬。偶然にもちょうどいい時期に来ることができたようだ。

 ターミナルを背に右方向に進むと、「ふれあい公園」という広々とした芝生のスペースが広がっている。ただただ一面に芝生が広がる空間で、遊具などはないが、ボール遊びなどは存分に楽しめそうだ。

 左手に曲がり、空港の入り口にさしかかると、もう踏切が見えてきた。100mほど進み、踏切を渡ったところが草江駅だ。徒歩7分とのことだったが、5分ほどで着いてしまった。距離が距離なので仕方ないのだが、ふれあい公園以外にまったく見所がないルートだった。

 JR草江駅は無人駅で改札もなく、券売機も存在しない。交通系ICカードも対応範囲外だ。単式1面1線の極めてシンプルなホームと、雨がしのげる小さな駅舎があるだけだ。

123系、昭和の香りを色濃く残す電車

 さて、それなりに利便性が高いにもかかわらず草江駅がアクセス駅として利用されない理由は、航空便と列車のダイヤが連携していないこと、宇部線が利用しづらい路線であることが背景にある。

 もともと宇部線は、沿線に宇部興産やセントラル硝子、小野田セメント(現・太平洋セメント)などの大工場が並び、石炭や石灰石などの貨物輸送が中心だった。現在は通勤や通学需要を中心とした旅客輸送を行っているが、利用者は少なく、BRT(バス・ラピッド・トランジット)への転換も検討されている。

 現在の宇部線は典型的なローカル線で、特に日中は閑散としている。朝夕は1時間に2本の列車が来る時間帯もあるが、日中は1~2時間に1本のペースとなっている。電化されているものの、全線が単線で線形も悪く、スピードが出ない。

 宇部市の中心駅である宇部新川駅から新山口駅へは、いったん宇部駅へ戻ってから山陽本線で宇部新川駅へ向かうルートが最も早く、乗り換えを含めて約40分(営業キロ31.4km)。路線バスでも42分ほど。一方で宇部線では50分以上かかる(営業キロ27.1km)。そう、宇部線はバスより遅いのだ。

 空港から新山口駅も、リムジンバスなら30分。宇部線では徒歩に加え、草江駅から40分前後かかる。さらに飛行機と電車のダイヤが連携していないから、かなりの待ち時間が発生する。料金はバスが910円、宇部線が420円と分があるものの、利便性では明らかに劣る。

 実際に宇部線に乗ってみると、確かに遅い。駅間が短いし、車両交換の時間も長い。4駅10分と近い宇部新川駅までの区間なら利点はあるが、そこから先は乗り換えが必要な場合も多いので、やはりバスのほうが……となってしまう。

 あえてこのルートをおすすめするのであれば、よほどの鉄道好きか、極限まで費用を節約したい人ということになるだろうか。105系とともに運用されている123系(クモハ123系)は現在、宇部線と小野田線でしか使用されていない。昭和の香りを色濃く残す電車に乗ってみるのも一興である。

(文=渡瀬基樹)

●渡瀬基樹(わたせ・もとき)
1976年、静岡県生まれ。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などを経て、現在はフリーの編集者・ライター。自動車、野球、マンガ評論、神社仏閣、温泉、高速道路のSA・PAなど雑多なジャンルを扱います。

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へずまりゅうだけじゃない、逮捕も訴訟も恐れない迷惑系YouTuberたち

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

よりひとYouTubeより

 迷惑系YouTuberへずまりゅうがスーパーで会計前に刺身を食べる動画を撮影し逮捕されたことが話題だが、いわゆる迷惑系YouTuberにとって逮捕もアカウント停止も自身への注目度を高める手段に過ぎないのかもしれない。今度はモノ申す系・迷惑系YouTuberとして知られるよりひとが、アイドルグループZOCの元メンバー戦慄かなのを名指しして“違法薬物使用”疑惑をかける動画を投稿し、物議を醸している。

 女性人気の高いアイドルグループZOCを7月8日に卒業した戦慄かなの。卒業理由は「近い将来の夢を実現させるため」と発表していたが、11日、戦慄はグループを“辞めさせられた”ことをTwitterで匂わせ、「自分が追い出したのにそっちが美しく見えるような都合よく名前使われる 人格破綻しすぎてる頭おかしいよ」等とプロデューサーの大森靖子を批判した。

 さらに戦慄は、自身が受けた「乱用薬物検査報告書」の写真と共に、<ちゃんと検査行ってたけど全部白なのにデマ流されてしんどい><私はZOCを辞めたくなかったし薬物検査は陰性だった>と、ZOC関係者から薬物疑惑がかけられてクビになったことを明かした。

JRA種牡馬モーリス評価「大暴落」セレクトセールでドゥラメンテとの明暗クッキリも……真価を問われるのはまだ先の理由

 13日、14日の2日間に渡って行われた「セレクトセール2020」も終了。2日間の合計落札総額187億6200万円は過去最高の205億1600万円を記録した昨年に次ぐ2番目。コロナ禍で開催が危ぶまれた状況下ながらも大盛況に終わった。

 昨年亡くなった2大種牡馬ディープインパクト、キングカメハメハの後継種牡馬争いにも大きな注目が集まるなか、今年の新馬戦で話題となったドゥラメンテとモーリスの産駒の成績がセールの結果にも影響する結果となった。

 今夏から産駒がデビューした新種牡馬として、期待の高かったのがこの2頭だ。しかし、ドゥラメンテはアスコルターレが早々にデビュー勝ちを収めたものの、以降は連敗が続いた。評判馬スワーヴエルメがデビュー戦を2着に敗れる誤算もあったが、何とかセレクトセール直前にダノンシュネラネラとドゥラモンドで勝利をあげて面目を保った。

 一方、モーリスは期待の大きかったブエナベントゥーラ、レガトゥスをはじめとする上位人気馬がことごとく敗退、初勝利をあげたのは6番人気の穴馬カイザーノヴァのみ。新馬戦の結果が、そのまま産駒の落札額に直結することが多いセレクトセール前に評価を落とすこととなった。

 今年のセレクトセールでドゥラメンテ産駒は3頭が億超えするなど多数の高額落札があったが、モーリス産駒は遠く及ばぬ高額落札3900万円にとどまった。それぞれの評価は大きく明暗を分けたといえる。

 だが、競走馬としての実績はクラシック2勝のドゥラメンテに対し、G1・6勝のモーリスの方が上の見方もできる。スピード主流の近代競馬でマイルG1・4勝は強調材料でもあり、古馬でも活躍する成長力も見せている。モーリス自身も本格化したのは古馬となってからのため、産駒も同じ成長曲線となる可能性も高い。評価を下すには、まだ早過ぎる印象も拭い切れない。

「父のスクリーンヒーローは古馬で本格化しました。産駒のゴールドアクターも古馬になってからG1を勝ちましたし、モーリスにしても同様です。近年は使いだしが早くなる傾向もあって6月からデビューさせたこともありますが、結果的にやはりまだ早かった印象ですね。3歳秋から古馬になって本格化する可能性が強いだけに、この時期だけで評価を下げてしまうのはまだ早いと思われます。

ただ、購入する側からすれば、先のことよりも目に見える結果を優先したくなるのは仕方がないでしょう。ドゥラメンテは骨折した影響も大きかったとは思いますが、古馬でG1を勝つことはできませんでした。こちらの方が早い時期から走る可能性が高いといえるでしょう。そういう意味ではドゥラメンテ産駒に対して、モーリス産駒が安くなったのは必然だったのかもしれませんね。」(競馬記者)

 今年の3歳でも6億円で取引されたアドマイヤビルゴがG1出走すら叶わなかった一方で、1200万円で取引されたデアリングタクトが無敗で牝馬クラシック2冠を制したように、必ずしも金額イコール能力とはいえないのが競走馬でもある。

 晩成タイプと見られているモーリスの産駒だけに、真価を問われるのはまだ先のこととなりそうだ。

当面、総合感冒薬の服用は避けたほうがよい理由…特にイブプロフェン配合は要注意

 新型コロナ肺炎のニュースが連日報道されていた4~5月、風邪で病院に行く患者さんが激減しました。先日、薬剤師の私は薬局で休日当番を担当し「今日は風邪の方が多いと予想されるからがんばろう」と気合十分で臨んだのですが、ふたを開ければ閑古鳥が鳴いていました。今までならば「熱が出た」「のどが痛い」「咳が止まらない」というような患者さんで溢れ返っていたのですが、「病院に行くのが怖い」に変わってしまいました。多くの方は自宅療養のみで治しているということです。

 風邪の原因のうち80~90%はウイルスです。主なウイルスはライノウイルス、コロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスです。コロナウイルスはもともと風邪の原因の一つであり、武漢由来の新型が現れる前までは重要視されていませんでした。そして、これらのウイルスに効果のある薬はないため、風邪の患者はつらい症状を薬で抑えながら自分の免疫力で治るのを待つしかありません。症状を抑えるだけなら市販の総合感冒薬でもできますので、わざわざ病院に行かなくても治せるものです。

 原因となるウイルスを検査する方法は、1つ目は咽頭ぬぐい液を検査キットに入れてウイルスがいるか調べるものです。咽頭ぬぐい液は、インフルエンザの検査で使われる、あの綿棒についた液のことです。2つ目は、2週間程度の間隔を空けて血液検査を行い、抗体が増えているかを確認する方法です。しかし、原因となるウイルスを判定するのは難しいことが多く、調べている間に「治っている」ということが多いです。そのため、医師が症状を問診して「風邪です」と診断するのが一般的です。

自宅で風邪を治すための第1ステップは葛根湯

 調子が悪いと感じたときは、仕事を休んで自宅にいるようにしてください。症状にもよりますが、まず飲んでおきたいのが「葛根湯」です。軽い「違和感」程度ですぐ飲むようにしてください。

「葛根湯の普通感冒・インフルエンザ重症化抑制効果を検証するランダム化対照試験」というのがあります。葛根湯群と総合感冒薬群に分けてすべての症状が治るまで「風邪日記」として記録したものを調べた研究です。これによると、重症化した割合は葛根湯群で22.6%、総合感冒薬群で25.0%と両者には有意差は出なかったそうです。

 また、犬でのデータではありますが、体温を上昇させる効果があります。服用後30分から有意に体温が上がり5時間以上持続するそうです。さらに、マクロファージ(免疫細胞の一つ)のウイルスを食べる能力が服用1時間後から有意に上昇し、24時間後でも持続していたそうです。体内に入ったウイルスが少ないうちにこうした作用を発揮してもらえば、それだけ早く治すことができます。そのため違和感がある時点ですぐ飲めるように「常備薬」として持っておくことをお勧めします。

総合感冒薬が使いにくくなってきている

 新型コロナウイルスが蔓延する以前は、病院では風邪の患者に対して総合感冒薬を使って症状を抑え体力を温存するという方法を勧めてきました。しかし米国食品医薬品局(FDA)は、イブプロフェンなどの解熱鎮痛薬の使用により、新型コロナウイルス感染症が悪化する可能性があるとの新規報告を把握しているそうです。FDAはこの問題をさらに調査しており、今後の発表が待たれています。

 以前、本連載で書きましたが解熱鎮痛薬は転写因子を増やす作用があります。この転写因子により炎症性サイトカインと呼ばれる物質が大量生産されます。炎症性サイトカインは病原微生物と闘うためにつくられるのですが、薬により大量生産すると総攻撃を始めます。総攻撃した場所で炎症を起こし組織を破壊します。

 何が起こるかわからない現在、イブプロフェンを含む総合感冒薬を控えたほうがよいと私は考えています。のどの痛みにはうがい薬、鼻の症状には点鼻薬といった外用薬を使いながら、つらい症状を抑えていくのが今のところ得策と考えています。

 それでも薬を飲みたいという方のためにイブプロフェンを含まない総合感冒薬を紹介しておきます。「パブロンSゴールドW」です。「パブロン」シリーズは似たような名前が多いので注意してください。副作用が出なかった方が98.4%と多く、安心して使えます。気道粘膜のバリア機能を改善する薬が2種類配合されています。粘膜をきれいにする「アンブロキソール」と修復する「カルボシステイン」が原因となる微生物の排泄を促します。そして解熱鎮痛薬の「イブプロフェン」が入っていないのがポイントです。12歳以上から服用できます。

「パブロン」シリーズでもう一つ紹介します。それが「パブロン50」です。漢方の「麦門冬湯」が配合されています。さらに痰切り成分を配合しバリア機能を改善します。こちらも「イブプロフェン」が入っていないのがポイントです。こちらは眠気を起こす成分がゼロなので、眠くなっては困る方に適しています。

 次に「エスタック総合感冒」です。「エスタック」シリーズも種類が多いので、注意が必要です。バランスよく風邪の諸症状を抑える成分が入っています。5歳から飲める安心設計です。しかも小粒の錠剤です。もちろん「イブプロフェン」は入っていません。

  風邪は自宅で治せる場合はそうしましょう。持病のある方は「かかりつけ医」に電話で確認をして医師の判断に従ってください。

(文=小谷寿美子/薬剤師)

「ご遠慮願いたい」…東京から観光客来てほしい?各県担当者に聞いてみえた複雑な本音

 東京では新型コロナウイルスの感染者が、7月7日まで6日連続で100人を超え、7月9日には200人を超えた。小池百合子都知事は7月4日、「不要不急の他県への移動はご遠慮いただきたい」と都民に呼びかけた。西村康稔経済再生担当相は7日の記者会見で、小池氏に「これまで通り県と県の間の移動は自由」と電話で伝え理解を得たことを明らかにした。

 全国では、東京での感染者増加をどう見ているのか。東京からの観光客に来てほしいか、遠慮してほしいか、各地の観光協会などに聞いた。

 鳥取市観光コンベンション協会の担当者は言う。

「内心は来てほしいんですけども、鳥取市ではたとえば7月2日に感染が確認された男性が、6月19日から3日間、東京を訪れていることがわかっています。観光については今は、鳥取県内の人々を対象に取り組んでいるのが実情です。中国地方には交流を広げていこうかということを県としては言っていますけど、それ以外の地域にはまだご遠慮願いたいという方針です」

 観光客への呼びかけをまだ限定しているというのは、大阪観光局も同じだ。

「基本的には、東京から来てほしくないというわけじゃないです。だけど本格的な全国移動というのは観光部分では7月いっぱいは△だと思います。今は関西圏からの集客ということでやっています。全国に呼びかけるのは、8月のGo Toキャンペーンが始まるというタイミングで想定しています。今月に関してはそんなには東京の方は求めていないんですけど、本格的に始まったら、別に東京の方がどうのこうのって言うつもりもないので、感染拡大防止にご注意いただきながらということになると思います」

 おかやま観光コンベンション協会の担当者は、東京からの観光客について言う。

「個人的には、ぶっちゃけ×のほうですね。新型コロナが収まれば、ぜひ来ていただきたいんですけども……。状況的には、温度差があるような気がするんですよ。東京の状況は数字しかわからないので、判断には苦慮するような状況です。東京の方がいらして、感染が広がるということも考えられるので、今はちょっと控えたいところではあります。うちのほうも各施設で感染対策予防はしているので、来るなとも言えないですけど……。これからGoToキャンペーンが始まりますし、経済活性化しようという時に、来るなというのもちょっと違う気がするんですけどね」

「来ないでくださいということは申し上げていません」

 東京と接している、神奈川県はどうなのだろうか。県の観光企画課の担当者は語る。

「県としては今、観光施策をどうしているかというと、神奈川県民に対して神奈川県内を観光してくださいという案内をしているんですね。ですけど6月19日以降、県境を越えて移動をするということの自粛が解除されています。それでも、今の段階では積極的に、東京に限らず県外、もしくは国外から観光客を誘致するっていう施策は今、取っていないんです。ですけど自粛要請は解除されてますから、いらっしゃる方はいらっしゃると思うんです。そうした方々に、来ないでくださいということは申し上げていません。

 神奈川県では、感染防止対策取組書という取り組みを行っていて、感染防止対策を行っている店舗さんが、それを外向けに表示するようになっています。LINEコロナお知らせシステムというのがあって、そうしたお店に利用者が立ち寄った時にスマホなどでQRコードを読み取っていただくと、県のLINE公式アカウントに登録され、店に訪れた日時が記録されます。あとで、お店で感染者が出た時に、同じ時間帯にいた利用者にLINEでお知らせするシステムになっています。これは県民以外の方でも利用できますので、来県する際にはぜひご利用いただきたいです。

 今の県の立場としては、県外から積極的に来てください、とは申し上げられない、そういう段階ではないかなと思っていますが、来る人を拒んでいるということは今のところありません」

 岩手県観光協会、三重県観光連盟、京都府観光連盟は、来てほしいとも来てほしくないとも言えないとのことであった。北海道観光振興機構の担当者は言う。

「個人的な見解になりますが、正直なところ、北海道の観光はかなり大きなダメージを受けていますので、北海道にお越しいただくのはウエルカムです。いろんなところで新型コロナウイルス感染対策が講じられていますし、北海道にご旅行に来られるお客様御自身も、感染症対策をされていると思います。そういうことをご自身でなされている方には、どうぞお越しいただきたいです。

 飛行機もまだ便数は限られていますけども、千歳空港などに入って来ております。新型コロナウイルスとの長期の闘いを見据えて、新北海道スタイルを打ち出していますが、これを定着させるなどの取り組みをしっかり進めています。お客様も感染を拡大しないように十分に気をつけながら、ご旅行していただけるといいなというふうに思っています」

沖縄、旅行者に詳細な呼びかけ

 沖縄県観光協会の担当者は、来県者に対する取り組みを語る。

「沖縄県から『沖縄 Tour Style With コロナ』というものが出されています。6月19日以降全国的に移動規制が緩和されて、来県自粛も解除されたことから、こうしたアクションプランをもって、水際対策などを行いながらお客様の受け入れを再開しております。東京では感染者が少しずつ増加している状況ではありますが、来ないでくださいということをこちらから発信しているということはございません」

「沖縄 Tour Style With コロナ」を見ると、観光関連業者が取り組むべき項目が詳細に記されている。旅行者専用相談センターが設置され、感染症に関する情報収集・伝達・発信を行うことが明らかにされている。旅行者に対してはタビマエ(出発前)、タビナカ(旅行中)、タビアト(旅行後)に分けて、詳細な呼びかけが記されている。

 西村大臣は7月7日の会見で、感染拡大防止と経済活動の活性化の両立を目指すことを強調した。しかしその具体策を見つけるのは、簡単ではないようだ。

(文=深笛義也/ライター)

TOKIO、長瀬智也“以外”の3人でCMが物議…脱退→退所が現実味、Xデーは来年か

 TOKIOがCMキャラクターを務める「ふくしまプライド。」の新CMの放送が7月15日から始まった。

 同CMは福島県産の農林水産物をアピールする内容で、東日本大震災の翌年から始まった。9年目となる今回、TOKIOメンバーのうち、城島茂出演の『桃』篇、松岡昌宏出演の『カツオ』篇、国分太一出演の『夏野菜』篇が放送されることになった。

 このCMに出演するのが“3人”ということもあり、ファンを中心にインターネット上で物議を醸している。

「長瀬智也は昨年来、周囲に退所の意向を漏らしているといわれています。TOKIOのメンバーだった山口達也が不祥事を起こしてグループを脱退したことで、音楽活動ができなくなったことが大きな要因です。TOKIOで音楽活動をすることに強いこだわりを持つ長瀬にしてみれば、音楽活動ができないのであればTOKIOにとどまる意味がないと考えているようです。同じように、元関ジャニ∞の渋谷すばるも自身の考える音楽活動にこだわり、脱退&ジャニーズ退所の道を選びました」(芸能記者)

 長瀬の脱退が囁かれ続けるなかで長瀬以外の3人でCMがつくられたことから、「長瀬の脱退が現実味を帯びてきた」「もうTOKIOとして長く活動するつもりはないという意思表示か」などと推測する声が飛び交っている。

「長瀬は藤島ジュリー景子社長にとってお気に入りで、事務所側は必死に引き留めを画策しているようです。しかし、退所は避けられないところまできているとみられています。来年にも退所との見方が強まっています」(同)

 渋谷のほか、錦戸亮、今井翼、中居正広、手越祐也など、ここ数年、ジャニーズを退所するとの事前情報が出ていたタレントは、その情報通りに事務所を辞める道を選んでいる。長瀬が退所を発表する日も近いのかもしれない。そしてそれは、TOKIOの解散につながるとみられている。

(文=編集部)

某企業、採用説明会に女子が申し込んだらキャンセル通知…「男性向けとなっております」

 新型コロナウイルス感染症の影響に伴う企業の経済活動の縮小に伴い、新卒採用を渋る企業も出始め、来春卒業の大学生らにとって厳しい就職活動が続いている。そんななか、とある企業から就職希望者に送付された1通の「採用説明会参加のお断りメール」が物議を醸している。

「男性の総合職入社が前提だったとはえらいこっちゃ」

 東京都千代田区の建築用資材専門商社「冨士機材株式会社」の採用選考を希望していた女性が14日、Twitter上に「男性の総合職入社が前提だったとはえらいこっちゃ」(原文ママ、以下同)という文言とともに、以下のように同社からのメールを投稿したのだ。

「冨士機材株式会社でございます。

 この度は、当社にご興味をお持ち頂きまして誠にありがとうございます。

メッセージにて失礼します。

 本日はお詫びとご相談にてご連絡いたしました。

 ●●様からご予約いただきました説明会は【総合職】の説明会となりますが男性向けの 内容となっております。

 女性向けの総合職説明会につきましては現在開催が検討中になっております。

 ●●様が一般説明会をご希望であればご都合の良いお日にちを以下よりご予約ください。引き続き総合職をご希望であれば詳細が決定次第、優先してお知らせいたします。誠に勝手ながら今回のご予約につきましては当社でキャンセル操作をいたします」

「説明等情報の提供での性差別」は違法

 この投稿は15日午後1時現在までに約1万リツイートされ、投稿の返信欄には「今日同じ企業からメール来てへこんでた」「その業界未だに昭和だから女性=お茶汲み&男性社員のお嫁さん候補っすよー」などの声が上がっている。

 一連の投稿が事実だとすると、違法行為にあたる可能性がある。厚生労働省や内閣府などで公開されている男女雇用機会均等法第5条では、採用に選考にあたって以下のような性差を理由とする差別を禁じている。

・募集、採用の対象から男女のいずれかを排除すること。

・募集、採用の条件を男女で異なるものとすること。

・採用選考において、能力、資質の有無等を判断する方法や基準について男女で異なる取扱いをすること。

・募集、採用に当たって男女のいずれかを優先すること。

・求人の内容の説明等情報の提供について、男女で異なる取扱いをすること。

 今回の件は上記4つ目と5つ目の「募集、採用に当たって男女のいずれかを優先すること」「求人の内容の説明等情報の提供について、男女で異なる取扱いをすること」に該当する。東京労働局雇用環境・均等部指導課の担当者は一般論として以下のように説明する。

「個別の企業の案件に関して一切お答えはできませんが、会社の総合職の採用説明会を男女別に行い、片方の性別のみを対象として情報提供を行うことや、応募者の女性に一般職を進める行為は男女雇用機会均等法に違反している可能性が高いです」

「昭和の経営では取引先からも敬遠される」

 当サイトが同社に事実関係を確認したところ、「担当者不在で、後ほど折り返しご連絡します」とのことだった。同社から回答があり次第、追記する。

 建設資材・住宅設備業関係者は今回の件を次のように語る。

「この業界はもともと体力勝負の世界ですから、『均等法がどうとうか、きれいごとを言うな』『俺らのやり方に文句を言うな』という経営者は多いでしょうね。ただ『自分たちが守ってきた昔ながらのやり方に合った新人がくればいい』というような『昭和の経営』は、今後は厳しいかもしれません。優秀な人材獲得ができないことにとどまらず、均等法などのコンプラを守っていない企業はより大手の取引先から敬遠され立ち行かなくなると思いますよ」

 政府がここ数年、提唱している「1億総活躍社会」における経済成長戦略の目玉は「女性の登用」だったはずだ。ダイバーシティー社会の実現にはまだまだ時間がかかりそうだ。

(文=編集部)

 

JRA中京記念(G3)2年前すでに崩壊?「池江泰寿×川田将雅」の黄金コンビ“復縁”はソーグリッタリング次第!?

 前走のエプソムC(G3)で2着に好走したソーグリッタリング(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)が19日、阪神競馬場で行われる中京記念(G3)に出走し、重賞初制覇を狙う。

 鞍上は、C.ルメール騎手と全国リーディングを激しく争う川田将雅騎手に決定。同騎手にとってはダノンスマッシュで勝った3月のオーシャンS(G3)以来、4か月ぶり重賞制覇のチャンスを迎える。オーシャンS以降は、重賞で実に20連敗中の川田騎手。ことごとく人気馬を飛ばしてきただけに、そろそろ美酒を味わいたいところだろう。

 川田騎手は、ソーグリッタリングとこれまで4回タッグを組み「2-1-0-1」。4戦すべて人気以上の着順で相性は抜群だ。

 ソーグリッタリングを管理する池江厩舎も現在、重賞で17連敗中。昨年3月にアルアインで大阪杯(G1)を制して以降、今年のフラワーC(G3)をアブレイズで制したのが直近1年3か月間で唯一の重賞勝利である。

 かつて全国リーディング争いの常連だった池江厩舎。2017年に3度目の全国リーディングに輝いたが、18年からは8位、6位、10位(16日現在)と苦戦中。それまでの成績を考えれば、ここ2~3年は大スランプに陥っているといえるだろう。

 中京記念でコンビを組む川田騎手と池江調教師は、かつて数々のレースに勝利し「ゴールデンコンビ」と呼ばれていたほど。このコンビでの重賞勝利は通算14勝(うちG1・2勝)。これは川田騎手にとって中内田充正厩舎と並び最多。また、池江厩舎にとっても池添謙一騎手と並び最多である。

 そんな2人も、近年重賞でコンビを組む機会は激減。重賞での出走回数は2013年から18年にかけて「8→9→9→9→19→12」と推移していた。しかし、18年始め頃からゴールデンコンビに亀裂が生じ始める。

 18年には重賞で12回のコンビを組んだが、そのうち10回は6月までのもの。同年下半期は2回に終わった。さらに、19年は4回、今年もまだ2回だけで、ゴールデンコンビはすでに「崩壊状態」といってもいいだろう。

 その一因となったが、川田騎手と中内田厩舎の関係だ。

「この頃はダノンプレミアムの活躍もあって、川田騎手は中内田厩舎所属の有力馬への騎乗機会が急増していました。2人はともにメディア嫌いという側面もあり、川田騎手の心が(池江厩舎から中内田厩舎へ)なびいていったとも言われています」(競馬誌ライター)

 ダノンプレミアム以外にもダノンファンタジー、ヴェロックス、リアアメリアなど中内田厩舎の有力馬が川田騎手にあてがわれたが、クラシックなどの大舞台で思ったほどの結果を残せなかった。さらに、中内田厩舎は昨年の全国リーディング4位から今年は同28位(12日現在)まで転落。池江厩舎以上に不振を極めている。

「川田×中内田」コンビの重賞出走回数も昨年の25回から今年は5回に激減。しかも5回すべてが馬券圏外というありさまで、皮肉にも今度はこのコンビが危機に陥っている。

 もし、今週の中京記念でソーグリッタリングを勝利に導けば、川田騎手の心が再び池江厩舎になびく、そんな可能性があるかもしれない。