【日本ダービー】レーン騎乗のサートゥルナーリア包囲網完成か…注目すべき意外な穴馬

日本ダービーで買うべき馬は?

 いよいよ日本競馬の祭典、東京優駿(日本ダービー)が今週末の日曜日に東京競馬場で行われる。今年、注目されているのは、ディープインパクト以来の「無敗の三冠馬」になると目されている皐月賞馬・サートゥルナーリアの存在だ。前走の皐月賞は約4カ月の休み明けながら勝利しており、このダービーに向けて万全といった雰囲気となっている。しかし問題は、皐月賞勝利騎手のクリストフ・ルメールが騎乗停止中のため、ダミアン・レーンに乗り変わることだ。

 レーンは来日した1週目から重賞を勝利するなど大活躍だが、先週末の優駿牝馬(オークス)は1番人気のコントラチェックに騎乗し、まさかの大敗。これにはファンも関係者もがっかりしたことだろう。「レーン神話の終了か」との声も聞かれるが、このサートゥルナーリアでダービージョッキーになれば、その賞金だけで1000万円がもらえるため、本人のやる気は相当なものだろう。しかし、現場の声を聞くと、かなりネガティブな内容が多いようだ。

 ある関係者の話では、多くの騎手がレーンに対するマークを厳しくしつつあるという。オークスでは、レーンが騎乗するコントラチェックへのマークが厳しく、プレッシャーのある展開で同馬は直線半ばで万事休す。逆にノーマークだったミルコ・デムーロのラヴズオンリーユーが勝利している。そして、この日本ダービーでも同じような展開になるとの見方があるのだ。

「ルメールであれば、多少マークされてもそれをはねのけるような乗り方ができる。ただ、レーンはまだそこまでの荒い騎乗に対処できない。それに日本人の騎手も、短期免許で来た外国人騎手に日本ダービーを勝たせたくないという気持ちも強いようだ。レーンは相当厳しい競馬になると思うよ」(関係者)

 確かに、ルメールからの乗り替わりが武豊や日本人ジョッキーであれば、多くのファンや関係者も応援しただろう。しかし、短期免許でやってきた25歳の若手外国人騎手が1番人気に騎乗するのだから、日本人騎手の嫉妬が集まるのもわかる。そういった包囲網からも、サートゥルナーリアの陣営はかなり厳しい競馬になると覚悟しているようだ。あとは最終ジャッジでサートゥルナーリアの取捨を決定することになる。

 では、サートゥルナーリアを負かす可能性があるのは、どの馬なのか。ヴェロックス、ダノンキングリー、それともリオンリオンか--。さまざまなリサーチをしていくなかで浮上したのは、最強の競馬関係者集団「競馬セブン」が独占入手したという“勝負馬”だ。

NHKマイルカップでは172万円を獲得!

 競馬セブンといえば、大波乱となったNHKマイルカップで3連単・41万680円、馬連・1万7200円、3連複・9万7390円を的中させた、最強の情報力を持つ競馬関係者集団。元JRA騎手で、元JRA競馬学校の教官という肩書を持つ大物競馬関係者の徳吉一己、元JRA調教師で人脈抱負の嶋田潤と小原伊佐美と二本柳俊一、競馬記者歴40年以上の超ベテランで「美浦の地獄耳」の異名を持つ古川幸弘、さらに元札幌馬主会の理事を務めた斎藤隆や社台スタリオンステーション荻伏の場長だった林勲といった大物たちに加え、ほかにも名前が出せない競馬関係者が多数所属しているという。その競馬セブンが語る日本ダービーのポイントは以下の通り。

レースのポイントは乗り替わりです。今回はルメールが騎乗停止のためレーンへ乗り替わりとなりました。さすがにほかのジョッキーたちも『テン乗り(初騎乗)で勝たすまい』と包囲網を敷いているようです。さらに横山典弘も騎乗停止となり、鞍上が三男の横山武史となりました。同馬陣営からは逃げ宣言が出ており、騎手が変わったことで展開やペースがまったく別物になりました。

 ちなみに、この日本ダービーというレースは、乗り替わりで勝てないレースとして有名です。それは数字にも表れており、1986年以降、乗り替わりは183戦して33年間で一度も勝っていません。サートゥルナーリアが日本ダービーを勝つには、さまざまな壁を乗り越える必要があるということです。

 そんな今年の日本ダービーですが、我々はレースを紐解くうえで重要な前哨戦である皐月賞、NHKマイルカップ、さらにはトライアル青葉賞も完璧に的中しています。そして全出走馬の能力比較も上昇度も把握済み。ポイントとなるサートゥルナーリアの取捨も完璧で、相手関係も完全に3頭に絞り込まれております。

 そして、今年すでに馬連勝負だけで281万6000円を獲得している【予告のG1勝負】に指定。多くの競馬ファン、関係者も注目する日本ダービーで本線3点的中への準備は整いました。日本ダービーで馬券の購入を検討しているのであれば、ぜひこの情報を利用してほしいと考えています。

 というのも、今回は多くの方が日本ダービーの的中馬券を手にできるように、この馬連3点勝負情報を無料公開いたします。本物の情報とは何か、ぜひこの日本ダービーで体験してください」

 オークスは人気のラヴズオンリーユーが勝利するも、12番人気のカレンブーケドールが激走して2着に入り、アッと驚く波乱の結果となった。この日本ダービーも、さらなる衝撃が待っているようだ。

皐月賞も完全的中を達成。ダービーの期待も高まる

 競馬セブンはNHKマイルカップで馬連・172万円、ヴィクトリアマイルで37万円、皐月賞で28万5000円、桜花賞で44万1000円を獲得するなど、春のG1シーズンで絶好調だ。そんな実績と実力を持つ競馬セブンが無料で提供する「日本ダービー3点勝負買い目」は絶対に利用すべきだ。しかも、競馬セブンは、仮にこの日本ダービーを的中できなければ、年末の有馬記念までの全G1レース情報も無料で公開するという。これも自信の表れだろう。

 さらに6月以降も儲けどころが山のように待っているという。もちろん、来週末の安田記念(過去に馬連104.8倍的中!)や、春競馬を締めくくる宝塚記念(昨年馬連92倍的中→92万円払い戻し!)といったG1レースも注目だが、それ以上に「北海道競馬が桁違いに儲かる!」と競馬セブンは断言している。その理由は「ほかでは入手できない馬産地情報の独占」「外厩で仕上がられた誰も知らない勝負馬」「新聞掲載のコメントがあてにならない」「情報の引っ張りがヤリたい放題」など、さまざまな要素があるようだ。

 本格的に競馬を始めるのであれば、この6月は絶好のチャンスかもしれない。競馬セブンであれば、競馬で一獲千金は夢ではなく現実なのである。
(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

住宅、「定額制」広がりで“所有”から“利用”への流れ加速

「Gettyimages」より

定額制のタイプ


 音楽や映像配信の世界では当たり前になっている「定額制」(サブスクリプション)が、リアルの世界でも急速に普及している。例えば、高級時計やブランドバッグ、自動車の定額制利用サービス、飲食店や美容室の定額制利用サービスなどがあるが、最近になり、住居や宿泊サービスなど不動産分野でも登場している。不動産分野で定額制は根付くのだろうか。

 定額制を導入する場合の狙い、タイプにはいくつかある。第1は、従量制では需要の発生に限界があるところを、会員は月額いくらかで視聴し放題などとすることで、需要を喚起しようというものである。供給者にとっては1単位当たりの値段は安くなるが、多くの需要者を獲得できれば採算が合う。消費者にとっては、多くを需要しようとする場合、1単位当たりの値段が割安になる。

 第2は、所有した商品ひとつしか利用できないよりは、そのときどきでさまざまな銘柄(ブランド)を使いたいという需要がある場合、その商品の定額サービスが成り立つことになる。高級時計やブランドバッグ、自動車などがその代表で、定額料金で一定範囲の銘柄から利用できるというサービスがその典型である。供給者は商品のバリエーションを揃えた上、消費者に貸し出す必要が生じるが、会員を多数確保して貸し出し回数が増えていけば採算が合う。消費者にとっては、所有する場合の管理の手間などに煩わされることなく、使いたい時に使いたい銘柄を利用できるメリットがある。

 月額いくらかで、何種類かの洋服やスーツが、スタイリストのチョイスの下、消費者に届けられるサービスもこの一種である。この場合、消費者はいちいち店に出向いて洋服やスーツを選ぶという手間から解放される。

 こうしたサービスは、ずっと使い続けるのならば所有したほうが値段的に有利であるが、さまざまなバリエーションを管理や選択の手間に煩わされることなく、手ごろな値段で使いたいという欲求に応えるものとなっている。

 第2のタイプのより発展したかたちは、供給者が、消費者が持て余している高級時計やブランドバックを借り受け、それを定額制で供給するというものである。例えば、高級時計の「カリトケ」(クローバーラボ株式会社、大阪市)、ブランドバックの「ラクサス」(ラクサス・テクノロジーズ株式会社、東京都港区)などがこうした仕組みを取り入れている。この場合、供給者は自ら所有することなく、商品のバリエーションを増やせることになる。定額制サービスの供給者は、その商品を使いたい消費者が一定期間使用できるようにするための仲介の役割を果たすことになる。

 第3は、店舗の稼働率向上を狙うものである。定額制サービスの供給者は、サービスを提供する加盟店を集め、消費者は定額でその店舗を一定回数、利用できるというようなかたちである。飲食店や美容室などでこのタイプがある。店舗にとっては通常のサービスよりは割安な供給になるが、このサービスに加盟すれば店舗の稼働率を上げることができる。

 消費者にとっては、割安な料金でそのときどきで好きな店や都合の良い場所にある店を利用できることになる。この仕組みでは、定額制サービスの供給者は、消費者のこうした需要と、稼働率に余裕がある店舗とのマッチングを行うかたちになる。これは先に述べた第2のタイプの発展したかたちと基本的に同じになる。

 第4は、消費者の来店を促すため、基礎的サービス部分を定額とするというものである。消費者が来店時に派生消費を行えば、供給者にとっては採算に合うことになる。例えば、コーヒーショップでのコーヒーの定額制、うどん店でのすうどんの定額制がこれに当たる。コーヒーショップではサンドイッチなど他の商品を購入すれば、うどん店ではすうどんに具材をトッピングするなどすれば、店側にとっては利益を確保できることになる。

住居、宿泊サービスの定額制


 最近出てきた不動産分野の定額制は、主に2つある。ひとつ目は、住居や仕事場として各地で利用できる施設を供給するというものである。IT系の職種など仕事場を選ばない人や、多拠点居住を志向する人などの利用が見込めればビジネスとして成り立つ。もっとも、そのような個人を会員として多く集めることには一定の限界があるとも考えられるが、法人会員を確保できれば、需要を補うことができる。そのような戦略で参入したのは、株式会社アドレス(東京都千代田区)である(2019年4月サービス開始、当初の利用可能施設は11カ所)。空き家を改修するなどして、今後、施設を増やしていく方針という。

 前述の第2のタイプの定額制では、供給者は初期時点で高級時計なら高級時計で多くの銘柄を揃えなければならない投資負担を負うが、不動産分野のこのタイプの定額制も同じ負担を負う。投資に見合った顧客を常に確保できるかどうかが、ビジネスとして成り立つかどうかの分かれ目になる。その点、高級時計やブランドバックでは、前述のように消費者が持て余しているものを借り受け、それを定額制サービスで供給するかたちも出ており、これは投資負担を軽減するものとして注目される。

 これに対し不動産では、施設として供給するためには、一定の条件を満たすために改修する必要があり、消費者の持て余しているものを単に需要者にマッチングすればよいというわけではないという点が、ビジネスとして成り立つためのハードルを高くしている。ただ、個人では、自分の住んでいる家を住んだまま、留守の時に集会スペースなどとして時間貸しすることで、一定の収入を得ている例もあり、これは定額制のビジネスモデルではないものの、不動産をマッチングにより、そのまま活用できる場合もあることを示している。

 不動産分野での定額制の2つ目は、ゲストハウスやホステルの定額制である。これは、前述の定額制の第3のタイプに近い。多くの施設に定額制で泊まれる仕組みをつくれば、稼働率向上につなげられる可能性がある。ゲストハウスやホステルですでに採算の取れる水準で稼働しているが、なお稼働率を上げたい場合に、定額制の顧客を確保することは有効になると思われる。

 これとは別であるが、最近は都心近くのゲストハウスで定額制を導入し、残業で終電を逃した時、あるいは繁忙期に通勤時間を節約して会社近くに宿泊したい時などの需要を確保しようとしている例もある。立地によっては、ひとつのゲストハウスだけで定額制を導入できる余地がある。

 一般の財、サービスに比べ、不動産分野での定額制の導入はより難しいと考えられるが、最近はさまざまなチャレンジが登場しており、今後の発展が期待される。近年の不動産の所有から利用への流れは、定額制というかたちでも進展しつつあるといえる。
(文=米山秀隆/シンクダイン研究主幹)

JRA日本ダービー(G1)「未開の魅力」シュヴァルツリーゼは穴男・石橋脩次第?

JRA日本ダービー(G1)「未開の魅力」シュヴァルツリーゼは穴男・石橋脩次第?の画像1

 26日に東京競馬場で開催される日本ダービー(G1、芝2400メートル)。今年は勝ち馬サートゥルナーリアをはじめ、皐月賞(G1、芝2000メートル)で馬券圏内に入った3頭が人気を集めると見られている。そこに割って入ることが期待されているのが、シュヴァルツリーゼ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 父ハーツクライ、母ソベラニア、母父はドイツで活躍したMonsunという血統。サンデーレーシングでは1口125万円で40口が募集されるなど、期待をかけられていた。

 シュヴァルツリーゼは藤岡康太騎手を背にデビュー。新馬戦では4番手につけると、最後の直線で上がり最速33.6秒の脚を使い、後続に2馬身半差をつけて快勝。今後の活躍を予見させる走りを見せた。

 だが、そこからがなかなか続かない。翌年の共同通信杯(G3、芝1800メートル)に登録していたものの回避。そして翌週のフリージア賞(500万、芝2000メートル)へ向かうと発表されたが、結局こちらへの出走も叶わなかった。その後、陣営は弥生賞(G2、芝2000メートル)に登録し、3度目の正直とばかりになんとか出走にこぎつけている。

 二転三転しながらも、ようやく今年の初戦を迎えたシュヴァルツリーゼ。出遅れ気味にスタートしたものの、残り600メートルを切った辺りから進出。4角で鞍上の石橋脩騎手が進路を大外に向けると、多少ふらつきながらも猛然と脚を伸ばして2着。皐月賞(G1)のキップを手に入れた。

 だがその皐月賞では12着と大敗。石橋騎手は思うようなポジションを確保できず、そして「外を回すよりはと思い、インにこだわりました。最後も間を割ろうとしたのですが、それが裏目に出てしまいました」とレースを振り返っている。

「ちょっと調整が難しい馬のようですね。そのため、思うようにローテーションをこなすことができず、弥生賞も直前までドタバタしていたみたいです。しかしそのような状況にもかかわらず、2着に入って素質の片鱗を見せました。

 前走ではスタート直後に接触したため、後ろからの競馬となり、まったく展開が向きませんでしたね。力はあるはずですので、今回はチャンスがあると思います」(競馬誌ライター)

JRA日本ダービー(G1)「未開の魅力」シュヴァルツリーゼは穴男・石橋脩次第?の画像2

 シュヴァルツリーゼは1週前追い切りで、石橋騎手を背に南WCコースで5F68.1秒、ラスト12.1秒をマーク。最終追いでも石橋騎手が騎乗して南WCコースで、4F53.3秒、ラスト12.8秒をマークしている。今年の初旬とは違い、調整はうまくいっているようだ。

「石橋騎手は昨年の日本ダービーで、16番人気のコズミックフォースで3着に入り、波乱の立役者となりました。そして今年もNHKマイルCで14番人気のケイデンスコールを2着に導くなどその手腕は健在。

 シュヴァルツリーゼは8枠18番の大外枠を引いています。8枠は過去10年で【1.0.1.27】という成績です。これだけ見ると期待薄の気がしますが、それは一昔前のこと。昨年はワグネリアンが17番で勝利し、一昨年も18番のアドミラブルが3着に入るなど、8枠の馬が2年連続で馬券圏内に入る好走を見せます。外というだけで切るわけにはいかないですよ」(競馬記者)

 昨年に続き石橋騎手は波乱を巻き起こすことができるのか。シュヴァルツリーゼの好走に期待したい。

橋げたが逆さま状態…JR北海道、線路が災害で残骸のまま放置→事実上廃線がお決まりに

ラグビーワールドカップの開催告知(新千歳空港)

 北海道が活気づいている。ゴールデンウィークさなかの新千歳空港。多くの観光客らが行き交うターミナルビルの一角に「ラグビーワールドカップ2019日本大会札幌開催」を知らせる大きなポスターが貼られ、吹き抜けフロアには「一生に一度が札幌に!」のキャッチコピーと「オーストラリアvs.フィジー」「イングランドvs.トンガ」の試合日程が紹介されていた。国際的な大スポーツイベントに期待感が高まっているようだ。

 5月4日には実業家の堀江貴文氏が出資する宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズ(IST)の小型ロケットが十勝(とかち)の大樹町(たいきちょう)から打ち上げられた。民間単独のロケットとして国内で初めて宇宙空間に到達し、地元は沸き立った。3日後の7日には十勝総合振興局の商工労働観光課に「宇宙関連産業推進室」の看板が掲げられた。ロケットビジネスを十勝に根付かせたいとして、宇宙関連産業への参入希望企業をISTや自治体につなぐコーディネート役を担うという。

 10月下旬には、国際リゾート地として脚光を浴びているニセコエリアの倶知安(くっちゃん)町でG20観光大臣会合が開催される。2020年4月には白老(しらおい)町にアイヌ民族の文化を複合的に伝える民族共生象徴空間がオープンする予定。さらに2023年3月にはプロ野球・日本ハムの新球場「北海道ボールパーク」(仮称)が開業する。

「北海道インバウンド加速化プロジェクト」で、20年度までに海外からの観光客500万人を目標に掲げ、オール北海道で取り組むと意気込んでいる。

災害でズタズタの鉄路は手つかずのまま

大狩部駅

 明るいニュースの一方で、厳しい現実がある。その象徴が日高(ひだか)本線だ。15年1月に厚賀(あつが)-大狩部(おおかりべ)間で発生した高波による土砂流出の影響で、丸4年以上たった今なお鵡川(むかわ)-様似(さまに)間は運休が続き、復旧のめどが立っていない。JR北海道はいち早く「単独で維持困難」な線区のひとつに指定。全線バス転換を提案している。地元では昨年、「沿線7町の町長会議が全線復旧を断念で合意」と報じられた。

 筆者は現場を2年ぶりに訪れてみた。日高本線は現在、苫小牧(とまこまい)-鵡川間のみが運転中。鵡川駅発の列車は6時台から21時台まで1日に9本(すべて苫小牧行き)。朝8時25分過ぎに苫小牧からの列車が到着した。GWということでカメラ片手の観光客の姿もチラホラあり、降り立ったのは30人ほど。そのうちの20人近くが8時38分発の静内(しずない)行き列車代行バスに乗り換えた。

 バスは災害の爪痕が残る現場に向かった。鵡川から5駅目の清畠(きよはた)駅近くにある慶能舞(けのまい)橋梁。ここは16年8月の台風で橋梁が流出した。白波が押し寄せる砂地に土台だけが取り残され、橋げた部分は逆さまの状態で放置されている。橋げたには08年7月塗装と記されている。風が吹きすさび、荒涼感が漂う。

慶能舞橋梁


 清畠駅から2駅先の大狩部駅。波打ち際にコンクリート製のシェルターのような待合室があるひなびた無人駅だ。ホームから投げ釣りができそうなほど海が近い。待合室の中には代行バスの時刻表や運賃表が貼られ、ブロックに打ち付けられた板には「私は○○君が好きです。いけないことでしょうか?本当に好きなんだから!」との告白文が残されている。こんな無人駅にも青春のドラマがあったのだ。

 海沿いの線路は土砂が流出して大きく歪み、宙ぶらりんになった2年前のまま。あまりにも痛々しい。この線路に列車が再び走ることは、恐らく、もうないだろう。

 被災した鉄路は放置されたままだが、高規格幹線道路の日高道は18年4月、日高門別(ひだかもんべつ)IC-日高厚賀(ひだかあつが)IC間が新たに開業。国が所管する道路整備だけは着々と進んでいるのだ。

札幌市内では新たな液状化被害

 18年9月に発生した最大震度7の北海道胆振(いぶり)東部地震では、災害関連死を含めて42人が亡くなった。厚真(あつま)町、安平(あびら)町、むかわ町では、多くの人たちが仮設住宅での生活を余儀なくされている。連休中に整体マッサージのボランティアに参加した東京の30代男性は「仮設住宅暮らしの高齢者が喜んでくれた」と話す。胆振地方中東部では今年2月に最大震度6弱、5月4日にも最大震度2の地震が発生している。

 胆振東部地震の際、札幌市内では液状化の被害が出た。地震から8カ月たった今も、市内では液状化による被害が新たに見つかるケースが相次いでいる。市内で液状化被害が集中的に発生したのは6カ所で、このうち最大規模の被害が起きた清田区里塚では市が宅地の地盤改良工事に着手する予定だというが、そのほかは手つかず。住民らは宅地の復旧などを市や造成業者に求めているという。

 北海道では国際的なスポーツイベントや国際会議、博物館建設など華やかなムードが演出されているが、生活不安、生活の不便さが解消されていない実態も厳然としてある。若者流出による高齢化、過疎化も至るところで見られる。駅前や国道沿いの閉鎖されたままの店舗、崩れ落ちそうなサイロ。公共インフラの老朽化が進み財政難に悩む自治体も少なくない。Wi-Fiが通じないなど、情報インフラの整備が遅れている地域も散見される。その一方で外国資本による土地・建物の買収や転売が続く。

 4月の知事選で全国最年少(38歳)の新知事が誕生したばかりだが、インバウンド誘致だけでは問題解決にほど遠い。新知事の手腕が問われる。
(文=山田稔/ジャーナリスト)

JRA「平成最強」日本ダービー馬は誰だ?ディープインパクト、ナリタブライアン、オルフェーヴル、キングカメハメハ、それともウオッカ?

JRA「平成最強」日本ダービー馬は誰だ?ディープインパクト、ナリタブライアン、オルフェーヴル、キングカメハメハ、それともウオッカ?の画像1

 さあいよいよ日本ダービーだ。令和元年に行われる3歳最強馬決定戦、令和初の日本ダービー馬の称号を手にするのはどの馬か。JRA(日本中央競馬会)を代表するビッグレースであり、誰もが注目するレース。

 今年は無敗の皐月賞馬サートゥルナーリアを筆頭にヴェロックス、ダノンキングリー、メイショウテンゲン、リオンリオン、レッドジェニアルなどなかなか興味深いメンバーが揃った。無敗の二冠馬が誕生する予感もあるが、果たしてどんな結末が待っているだろうか。

 令和最初のダービーを前に、平成で誕生した30頭のダービー馬を振り返った。そしてその中から「平成最強のダービー馬」はどの馬か検証したいと思う。

 平成最強のダービー馬とはいえ、候補はある程度絞られる。まず3頭の三冠馬であるナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル。そしてダービーを最後に引退した二冠馬サニーブライアン、変則二冠を達成し、ダービー後無敗のまま引退したキングカメハメハ、そして牝馬ながら安田記念やジャパンカップなど5つのG1レースを勝利したウオッカあたりだろう。

 勝ち時計での判断は、平成初期と今では馬場の作りが違うので、ここでは純粋に競走成績を基準に検証したい。

 3頭の三冠馬は非常に甲乙つけがたいが、日本馬相手に13戦して1頭しか先着を許さなかったディープインパクトが一歩リードか。勝ったG1レースも有馬記念、ジャパンカップ、宝塚記念、天皇賞(春)とまさに古馬の王道。デビューから引退まですべてのレースで上がり最速を記録しているのも、圧倒的な能力差を感じさせるもの。「飛んでいるよう」と表現した武豊騎手のコメントからも、その素質は別格だった。

 オルフェーヴルは2年連続凱旋門賞2着が素晴らしいが、本格化するまでの成績と、大きく逸走した阪神大賞典2着と天皇賞(春)11着が残念。さらにジャパンカップで牝馬のジェンティルドンナに敗退したのもマイナスだ。圧倒的強さで三冠と有馬記念を勝利したナリタブライアンは、その後怪我さえなければさらに活躍したと思えるだけに残念。古馬になって1度もG1レースを勝てなかったのは意外だ。

 二冠馬サニーブライアンは、最強候補と呼ぶにはそれまでの成績が物足りない。NHKマイルCと日本ダービーを勝利し、神戸新聞杯で勝利後に引退したキングカメハメハの評価も高い。8戦7勝の成績だが、やはり古馬になっての活躍がない時点で、候補から外さざるを得ない。5連勝達成後の引退は悔やまれる。

 そして牝馬ながら日本ダービーを制し、古馬になって二度の安田記念、ジャパンカップ、天皇賞(秋)など5つのG1レースを勝利したウオッカも評価したい。日本ダービーを制し、安田記念を二度も勝った馬はこの馬のみ。2歳から5歳まで4年連続、そして1600~2400mの幅広い距離適性を見せているのもポイントだ。ただ、晩年は東京コース専用馬となってしまい、国内で他のコースを使わなかったのはマイナス。コースを問わないのは最強馬の条件の一つだろう。

 他にも多くの名馬がいるが、トウカイテイオーは2つのG1レースを勝利するも負けた3つのG1レースがマイナス。二冠馬ミホノブルボンは菊花賞で引退し古馬で活躍できず除外、スペシャルウィークは同世代にグラスワンダーがいた不運で成績が足りず、ドゥラメンテも怪我で引退したのが痛かった。

 以上を踏まえると、平成最強の日本ダービー馬はやはりディープインパクトに落ち着くというのが結論だ。実績にしろ、内容にしろ、他の追随を許さないものがある。とはいえ、あくまでも平成最強の日本ダービー馬は競馬ファンそれぞれの胸の中にいるもの。今年行われる令和最初の日本ダービーは、どんなドラマが待っているのか。これから数十年続くであろう令和ダービーの歴史にその名を刻む走りを見せてほしい。

部落差別問題で長谷川豊が見せた嘘八百の悪あがきと、それでも公認を完全に取り消さない「維新」の差別容認体質

 本サイトでは20日にいち早くお伝えした今夏の参院選で日本維新の会から候補者として公認を受けていた元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏の部落差別発言。長谷川氏は22日になってようやく謝罪をし、これを受けて維新が「当面の公認停止」を発表した。  この期に及んでも「取り消し」...

映画レビュー「兄消える」

エノケンの後継者と言われた天才コメディアン、柳澤愼一。俳優座養成所出身の演技派、高橋長英。対照的な二人が兄弟を演じる。

投稿 映画レビュー「兄消える」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

田口淳之介逮捕で燻る、亀梨和也のジャニーズ退所説…KAT-TUN解散許されず嫌気

田口淳之介

 22日、人気ジャニーズグループ・KAT-TUN元メンバーでアーティストの田口淳之介容疑者が、大麻取締法違反で厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された。

 田口といえば、2016年に当時所属していたKAT-TUNを突然脱退し、そのまま同年にジャニーズ事務所を退所。翌17年には大手レコード会社とメジャー契約を締結しソロ活動を開始させたものの、18年には契約が終了し、現在は個人事務所で音楽活動を続けていた。

 今回の田口逮捕で“もらい事故”的な大迷惑を被っているのが、KAT-TUN現メンバーとジャニーズ事務所だろう。

「KAT-TUNは2001年に6人でデビューしたものの、その後、赤西仁、田中聖、田口が相次いで脱退し、3人になった今は活動休止状態となっています。赤西は女優の黒木メイサとのデキ婚で事務所を怒らせ実質クビ、田中は退所後に大麻所持で逮捕、そして今回の田口の逮捕と続き、いやがおうにもKAT-TUNというフレーズが悪いイメージとともに人々の頭に刷り込まれ、現役メンバーにもあらぬ噂が立ちかねない。事務所にしてみれば“いい迷惑”以外の何物でもないでしょう」(週刊誌記者)

 こうした状況のなかで、あるKAT-TUNメンバーの動向に注目が集まっているという。

亀梨和也です。もともと亀梨は、グループとしての再始動の可能性がないにもかかわらず3年にわたり活動休止状態のままで、いつまでもKAT-TUNを解散させてもらえず、宙ぶらりんの現状に不満を持っています。ジャニー(喜多川社長)さん肝いりのグループとしてスタートしたため簡単に解散できないという事情があるためですが、亀梨としては明確な区切りをつけて再スタートを切りたい思いがあるものの、“KAT-TUNメンバー”という立ち位置から抜け出せないことにイラ立ちを募らせているというのです。

 また、亀梨はドラマなど俳優としての仕事が多いものの、いつまでも演技に上達がみられず評価は低く、ドラマで起用されるたびにネット上で叩かれるため、俳優の仕事はやりたくないという思いがあるようです。しかし、ジャニーズにいる限りは現状が続くということで、数年前から真剣に事務所退所を考えているといわれています」(テレビ局関係者)

相談相手


 そんな亀梨の相談相手になっているのが、たびたび退所説が取り沙汰されてきた、あの先輩タレントだという。

「もともと亀梨は事務所の先輩のなかでも木村拓哉を兄貴分として慕っていましたが、ここ最近は、中居正広にいろいろと身の上について相談しています。中居といえば、過去にSMAPメンバー全員でジャニーズから他の事務所に移籍しようと動き、結局は失敗してテレビ番組を通じて世間に謝罪する羽目になり、2016年にSMAPが解散して以降は事務所退所の時機を見計らってきました。とりあえず今年は契約更新が決まりましたが、早ければ来年にも事務所を離れるのではないかという見方も根強い。

 さらに、SMAPは最後の数年、草なぎ剛と香取慎吾の2人を除けばメンバー間のコミュニケーションは皆無に近かったですが、KAT-TUN現メンバーの亀梨、中丸雄一、上田竜也も今では没交渉状態で、グループとしては事実上“終わって”います。亀梨はそんな同じ経験や悩みを共有する中居に急接近し、たまに会っては相談しているといいます。

 ただ、SMAPが解散し、来年いっぱいで嵐が活動休止に入り、NEWSやTOKIOは解散危機が燻り続け、関ジャニも一波乱ありそうな気配をみせる状況のなかで、根が真面目な亀梨としては、これまでお世話になったジャニーさんや(藤島)ジュリー(景子副社長)さんに迷惑を掛けられないということで、一歩を踏み出せない様子だといいます」(前出と別のテレビ局関係者)

 赤西や昨年いっぱいでジャニーズを退所した元関ジャニ∞の渋谷すばるなど、独立後に大手レコード会社のバックアップを得てソロで音楽活動を展開する元ジャニタレはいるが、亀梨に“アーティスト”というイメージは薄い。亀梨は事務所を離れた後の活動について、どのようなビジョンを持っているのであろうか。

「亀梨は現在、スポーツニュース番組『Going! Sports&News』(日本テレビ系)のキャスターを務めていますが、スポーツ関係の仕事をメインにしたいと考えているようです。ただ、もしジャニーズを辞めれば、地上波のテレビの仕事は厳しくなるので、現実的ではないでしょう」(同)

 亀梨の苦悩は続きそうだ。
(文=編集部)

たばこ代、20年間で365万円支出…肺がんや要介護の危険増大、早急な禁煙が賢明

「Gettyimages」より

 先日、古いテレビドラマを観ていたら、女優さんがたばこを吸うシーンが出てきて、ああ、こんな時代もあったなあと懐かしく感じた。

 不良少年役がたばこをふかして悪ぶってみたり、刑事役が犯人張り込み時間の長さをたばこの吸い殻の量で示したり。かつては、映画やドラマなどで、たばこが小道具として使われていたものだ。

 たばこは、コーヒー、お茶、お酒と並ぶ世界の四大嗜好品の一つともいわれ、いわば大人の嗜み。しかし、喫煙によるさまざまなリスクが顕在化するにつれ、今やたばこは文字通り“煙たい”存在となってしまったようだ。

 どんなに値上がりしようと、声高にリスクがあると言われようと、「絶対に自分はたばこをやめない!」と確固たる信念を持っている人には、何も言うまい。しかし、なかには、禁煙したいが、つい習慣でやめられないという人もいるはず。そんな方々が、早くやめておけば良かったと後悔しないよう、最近の喫煙者を取り巻く環境の変化と喫煙による5つの経済的なデメリットをご紹介したい。

どんどん狭くなる「喫煙者の肩身」と「喫煙可能な場所」


 まずは、環境の変化から。

 2018年7月に受動喫煙対策を強化した「改正健康増進法」が成立し、2020年4月から全面施行となることをご存じだろうか? これによって、学校、病院、児童福祉施設、行政機関、バス、航空機等について、屋内は禁煙かつ敷地内も基本的に禁煙。敷地内の屋外は、受動喫煙を防止するための対策がとられた場所にのみ喫煙場所を設置できるという。

 これらの場所以外も、多くの人が利用する施設や飲食店等は、原則として、喫煙ブースを設置する全席禁煙あるいは店内で一切喫煙できない全面禁煙かを選択しなければならない。

 さらに、2018年7月に制定された「東京都受動喫煙防止条例」は、東京2020大会に向けて、国の法律よりも要件が厳格化されている。

 原則として、従業員のいる飲食店は屋内禁煙で、喫煙に対応するには専用の場所を設ける必要がある。

 そのため、規制対象となる飲食店は、国の法律を基準にすると全国の45%だが、都条例では都内の84%にものぼる。もはや、ほとんどの飲食店の店内が禁煙になると考えて良いだろう。

 全面施行が来年4月とはいえ、すでに、ファストフードでは、日本マクドナルドや日本ケンタッキー・フライド・チキンが全面禁煙を実施。モスフードサービスも2020年3月末までに全面禁煙化を目指す。

 飲食チェーンでは、2018年6月から串カツ田中がほぼ全店舗、同年7月からサイゼリアが段階的に全面禁煙化を進めているほか、すかいらーくホールディングスやココスなども、全面禁煙化を発表しているなど、動きは早かった。

 一方で、愛煙家の客が多い居酒屋や専用コーナーを設置する余裕のない中小規模の喫茶店等は対応に苦慮している。喫煙者にとっては、「まだ吸っているの?」と周囲に言われて肩身が狭くなるばかりか、一服できる場所も失われつつあるということだろう。

成人喫煙率(男性)は約30年前に比べると55.3%から29.4%に減少


 それでも以前に比べて、たばこを吸う人はかなり少なくなった気がする。実際の喫煙率はどの程度なのだろうか?

 厚生労働省「平成29年国民健康・栄養調査」によると、平成元年のデータでは、習慣的に喫煙している人の割合は男性55.3%、女性9.4%で、とくに20~30代男性の6割以上が習慣的に喫煙していた。それが、平成29年のデータでは、喫煙者の割合は平均17.7%と2割にも満たない。

 男女別にみると、男性29.4%、女性7.2%で、とりわけ30~40代男性が、他の年代よりも割合が高く、4割近くが現在も習慣的に喫煙している。つまり、この30年ほどの間に、男性の喫煙率が明らかに減少したわけだ。

 さらに遡ると、JT全国たばこ喫煙者率調査では、昭和41年以降のピーク時(昭和41年)が83.7%だったというから、今年50歳になる筆者が生まれた頃と比べると、かつて多数を占めていた喫煙派がマイナーになり、今やたばこを吸わない禁煙派がメジャーになったということになる。

 また、現在喫煙している人の中でも、3割近くの人が、たばこをやめたいと考えている。男女別にみると、男性26.1%、女性39.0%と、女性のほうが禁煙について、より切実なようだ。

たばこによる経済的損失は2兆円以上


 それでは、喫煙による経済的損失はどれくらいなのだろうか?

 国全体の損失に関する検証データはさまざまなものがあるようだが、比較的、最近のわかりやすいデータをご紹介しよう。

 厚生労働省研究班の推計によると、2015年度の総損失額は、2兆500億円。その内訳は、喫煙者の医療費、受動喫煙、歯の治療費などの医療費が1兆6,900億円と8割以上を占める。そして、こうした病気にともなって必要となる介護費用や火災による消防費用、吸い殻の清掃費用など医療費以外の費用が3,600億円となっている。

 2兆円の損失と言われても、単位が大きくて実感がわかないかもしれないが、2019年10月に実施される予定の消費税増税の経済対策が約2兆円に膨らむ見込みだという。となれば、中長期的にみても、社会全体に与える影響は見過ごせないレベルなのだとは感じられる。

 ちなみに、一般的に、たばことの因果関係が「十分ある」もしくは「示唆される」といわれる病気といえば、がんや脳卒中、心筋梗塞、認知症など。脳卒中や認知症は、要介護状態の原因にも挙げられているように、たばこによる経済的損失は、直接的な医療費ばかりではなく、将来の介護費用にまで及ぶという点にもっと注意すべきである。

 とりわけ、依然として約4割が喫煙者である40~50代男性にとって、将来、要介護状態になりたくないのであれば、今の時点で禁煙する必要がある。狭心症や心筋梗塞などの心疾患のリスクが低下するのは、禁煙から2~4年経過してから。がんのリスクが低下するのは、10年かかるからである。

たばこによる個人レベルの5つの経済的デメリット


 それでは、経済的損失について、もう少し具体的かつ身近な問題として考えてみよう。たばこが個人の家計に与える影響として、主に次の5つが挙げられる。

(1)たばこ代がかかる
(2)勤務先の各種手当(禁煙手当など)がもらえない
(3)医療・介護費がかかる可能性が高い
(4)住まいにかかる費用負担が大きい
(5)民間保険の保険料が高い(健康体割引が利用できない)

 それぞれの内容を詳しくみてみよう。

(1)たばこ代がかかる

 2018年10月のたばこ税増税を受けて、たばこは値上がりしている。銘柄によってたばこの値段は変わるが、セブンスター・ピース1箱500円のたばこを1日1箱、毎日吸う場合、500円×365日=18万2,500円かかる。月額に換算すると、約1万5,200円となり、ちょっとした支出ではないか。さらに、喫煙歴が20歳から20年間だとすると、365万円にものぼる。

 たばこの危険度をはかる「ブリンクマン指数」という指標をご存じだろうか? 1日のタバコの本数×喫煙年数で計算し、この数値が高いほど危険度が増す。例えば、400を超えると肺がんを発症する危険性が高まるといわれるが、同指数200以上の人なら、禁煙治療が健康保険の適用になるので、これ以上、たばこにお金をかけて健康を害するのなら、禁煙治療外来に行って治療を始めることをお勧めしたい。

 加えて申し上げると、たばこの値上がりはこれからも続く。2019年10月には消費税が10%に、2020年10月と2021年10月には、さらに1本当たり1円ずつ増税の予定となっている。

(2)勤務先の各種手当(禁煙手当など)がもらえない

 ここ数年、「健康経営」という考え方が提唱されているように、従業員の健康維持・管理、業務効率化を目的として、コストをかける企業が増えている。

「禁煙手当」あるいは「健康維持促進手当」など、名称はさまざまだが、福利厚生の一環として、禁煙を実行した喫煙者や禁煙を継続している非喫煙者を対象に、月額5,000~1万円の手当を支給するというものだ。

 ルールは各社異なり、ある会社では、禁煙する旨の誓約書を社員が会社に提出し、喫煙した場合あるいは不当に手当を受け取った場合は、手当が取り消されたり、全額返金もやむなしといった措置があるという。いずれにせよ、支給額が1万円なら年間12万円。こちらもちょっとした金額である。

 数年前から禁煙手当を導入している企業の社員によると、「禁煙へのモチベーションがアップしますし、健康への意識が高まって、ほぼ全社員が禁煙できました」とのことである。

 前編はここまで。後編では、経済的デメリットの(3)~(5)をご紹介しよう。
(文=黒田尚子/ファイナンシャルプランナー)

『向かいのバズる家族』今期連ドラ“視聴者の満足度1位”「面白さと怖さがすごい」

『向かいのバズる家族』公式サイトより

 SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に翻弄される家族を描いた、内田理央主演の連続テレビドラマ『向かいのバズる家族』(日本テレビ系)。毎週木曜23時59分から放送という深夜枠での放送ながら、回を追うごとにじわりじわりと人気を伸ばしているようだ。

 本ドラマは、俳優で脚本家のマギーが手がけたオリジナルストーリー。“家族・恋愛・SNS”といったテーマを盛り込みつつ、家族が互いに無関心な篝(かがり)家を舞台にした物語が展開する。

 4月4日に第1話が放送され、主人公の篝あかり(内田)がひょんなことからSNSで“バズる”様子を描写。カフェ店長のあかりがクレーマーに謝罪する場面を、その場に居合わせたほかの客が動画に収めてSNSに投稿した。その美貌で話題になったあかりは周囲の変化に驚くが、実は彼女には“もうひとつの顔”が隠されていた。

 ドラマはあかりと涼太(白洲迅)の恋物語を交えつつ、あかりの母・緋奈子(高岡早紀)や父・篤史(木下隆行)も相次いでSNSでバズる様子が描かれる。緋奈子は料理動画のセクシーぶり、篤史は自身がプロデュースするドラマの炎上と、バズり方は三者三様。一方であかりは人気が上昇するとともに、“裏の顔”であるネット上の別人格「ナマハゲチョップ」の存在が周囲にバレないか、不安を募らせていく。

 物語が進むにつれ、それぞれの身元を知る人物が現れ、不穏な動きを見せる。あかりの過去を知る男・鍋島剛(笠松将)があかりに近づき、緋奈子には網野(大浦龍宇一)が接近。さらに、家族がバズっていることを知った篤史が、ドラマの宣伝に利用しようとするなど、複数のエピソードが同時に進行している状況だ。

 ドラマはSNSをテーマにしているだけあって、プロモーションにも余念がない。たとえば、ツイッター上には、あかりが更新している「ナマハゲチョップ」のアカウントが実在する。また、あかりがカフェ店員の情報漏洩を生配信で謝罪する場面では、同時刻に内田がインスタグラムのライブ配信で謝罪するという連動企画もなされた。ドラマと同様の謝罪内容で、ナマハゲチョップアカウントの存在も明かした。

 ナマハゲチョップのアカウントで、「トレンド入りしたい」とアピールしていたこともあってか、第4話が放送された後には、「ナマハゲチョップ」がツイッターのトレンドワード入りするほどツイートされた。

 現在、第7話まで放送を終えているが、ネット上では日を追って注目が高まっている。深夜帯の放送ということもあり、視聴率としては2%前後だが、「坂を転げ落ちるように情報が制御できなくなる怖さがすごい」「“ネットに踊らされる現代”という感じのドラマに仕立てられていて良いと思う」「SNSの面白さと怖さがしっかり描かれていて、どんどん引き込まれていく」「宣伝方法もドラマのテーマに沿っていて、今期一番面白い作品」といった声が寄せられている。

 5月23日放送の第8話では、家族と向き合うため、あかりが家族会議を開く。“本当の姿”を浮き彫りにしていく「バズる家族」に、どのような結末が待ち受けているのだろうか。
(文=編集部)