JRA WIN5初心者には厳しい洗礼!? 「キャリーオーバー」効果で歴代2位「33億8133万」を売り上げた注目の結果は……

 前回のWIN5は8番人気→3番人気→15番人気→18番人気→2番人気の大波乱に終わり、的中者なしのキャリーオーバーとなった。約4億6409万円が繰り越され、26日のWIN5の払戻に加算された。

 昨年の3月以来となるキャリーオーバーの発生に、普段はWIN5を購入しないファンや、いつも以上に購入額を増やして勝負するファンも多く出現。その結果、26日のWIN5は歴代2位となる33億8133万円を売り上げた。

 だが、意気揚々と挑んだ挑戦者達に高い壁が立ちはだかった。例年なら小倉開催があり、3場開催となるのだが、開催変更の影響で今年は新潟、札幌の2場開催。対象となる5つのレースでも重賞はアイビスSD(G3)のみ。残りはローカルの条件戦ばかりと、難解なレースが続いた。

 “一攫千金”を夢見る猛者達の前に立ちはだかったその結果とは……。

 1つ目の対象レースは新潟9R糸魚川特別(2勝クラス・芝1800m)。川田将雅騎手の1番人気レイパパレが単勝オッズ2.0倍の支持に応えて順当決着。残存率も約35%と参加者の多くが通過し、快調な滑り出しとなった。

 2つ目の対象レースは札幌10R知床特別(2勝クラス・芝1200m)。7番人気までが単勝一桁台となる大混戦を制したのは勝浦正樹騎手の5番人気ニシノドレッシー。1番人気のフォレブルートが逃げ粘る展開を6番手から差し切った勝浦騎手の好騎乗も光った。人気が分散したこともあり、残存率は34.9%から激減して3.5%まで低下した。このレースで脱落した参加者は多かっただろう。

 3つ目の対象レースは新潟10R苗場特別(2勝クラス・ダート1800m)。横山典弘騎手の1番人気ヴィアメントに多くの支持が集まったが、稍重のダートは後続の末脚を鈍らせて前に行った馬に味方した。ヴィアメントは後方のまま馬群に沈み、逃げたアスクハードスパンとの叩き合いを制したのは松山弘平騎手の2番人気ツブラナヒトミ。2番人気とはいえヴィアメントの単勝オッズ2.2倍に対し、ツブラナヒトミは5.2倍と離れていたため、残存率はついに約0.5%となった。

 4つ目の対象レースは札幌11R大雪ハンデ(3勝クラス・ダート1700m)。単勝一桁台のオッズが4頭の混戦を制したのは池添謙一騎手の4番人気シネマソングス。逃げ先行馬が競り合う展開から力強く抜け出すと、2着に入った7番人気シベリウスの猛追を1/2馬身凌いで勝利した。残存率は約0.06%となり、票数にして21212票が生き残った。

 5つ目の対象レースはこの日唯一の重賞・アイビスSD(G3)。5つとも的中させないとハズレと同じとなるWIN5の最終関門だ。単勝オッズ2.4倍の1番人気に支持されたライオンボスでリーチを迎えた参加者は多かっただろう。戦前の下馬評でも対象の5レースで最も堅いのではないかと見られていたのがこの馬だろう。

 だが、現実は残酷な結末が待っていた。

 絶好のスタートを決めたライオンボスだが、逃げに徹したジョーカナチャンを捉え切れず、アタマ差の2着に敗れてしまった。前哨戦の韋駄天S(OP)ではアタマ差で負かしていた相手に逆転を許した格好だ。前走で4.5キロあった2頭のハンデ差が、3キロ差に縮まったが、それでもライオンボス有利に映っていただけに、この結果は多くのファンにとっても想定外だったかもしれない。

 2番人気だったとはいえ、ジョーカナチャンの単勝オッズ7.8倍に対し、ライオンボスは2.4倍と3倍以上の支持が集まったことで、人気以上の波乱の結果となった。ほぼ勝つだろうと見られていた圧倒的1番人気の敗北により、最後をライオンボス1頭で予想した参加者のWIN5的中の夢はここで潰えた。

「私も購入しましたが、残念ながらはずれてしまいました。今回は絞れそうなレースが少なかったのが、難しかったです。札幌の2つにしても勝ち馬はそれぞれ5番人気と4番人気でしたが、僅差の2着はともに7番人気だったように非常に難解でした。

最後のアイビスSDでライオンボスが敗れたことで、配当も一気に上がりました。陣営は想定内とコメントしていましたが、最終追い切りを緩めたことが、最後に伸びを欠いた原因となった可能性も否定できませんね。この馬でリーチだった人は今夜悔しくて眠れないかもしれませんよ(笑)」(競馬記者)

 最終的に1番人気→5番人気→2番人気→4番人気→2番人気の決着で3274票が的中。

 配当はキャリーオーバー分を含めて81万7600円と、的中者にとっては嬉しい夏のボーナス支給となったかもしれない。

赤字転落のドトール、なぜ“一歩足打法”のコメダより業績悪化?新型コロナ禍で明暗

 新型コロナ禍において、ドトールコーヒーショップを展開するドトール・日レスホールディングス(HD)と「コメダ珈琲店」を展開するコメダHDで業績の明暗が分かれている。ドトール・日レスHDは大幅な減収、赤字になった一方、コメダHDは減収減益ながらも減収幅はそれほど大きくなく、黒字を確保している。何がこうした違いをもたらしたのか。

 ドトール・日レスHDの2020年3~5月期連結決算は、売上高が前年同期比42.5%減の189億円、最終損益が45億円の赤字(前年同期は18億円の黒字)だった。同社はドトールコーヒーショップなどを運営するドトールコーヒーと、パスタ専門店「洋麺屋五右衛門」などを運営する日本レストランシステムの2つの会社を軸に事業展開しているが、ドトールコーヒーは売上高が40.4%減の117億円、最終損益が24億円の赤字(前年同期は8億円の黒字)だった。

 ドトールコーヒーの既存店売上高は3月以降、大きく悪化している。3月が前年同月比22.1%減、4月が64.1%減、5月が63.5%減だった。6月も33%減と大幅減だ。店舗の臨時休業や時短営業、外出自粛などが響いた。

 一方、コメダHDは業績が悪化したものの、ドトール・日レスHDほどではない。コメダHDの20年3~5月期連結決算(国際会計基準)は、売上高が19.9%減の59億円、最終損益が52.2%減の6億円だった。

 コメダHDの既存店のフランチャイズ(FC)店向け卸売売上高は、3月以降はドトールコーヒーの既存店売上高同様に落ち込んでいる。ただ、落ち込み幅はドトールほどではない。3月が9.5%減、4月が46.9%減、5月が28.7%減、6月は14.5%減だ。コメダHDのほうが軽微で済んでいる。

 同社のFC店向け卸売売上高はFC店への食材や消耗品などの提供による売り上げの一方、ドトールの既存店売上高は直営店とFC店の合計売り上げとなっており、両者の意味合いは異なるので単純比較はできないが、両社の既存店業績の落ち込み幅の違いが全社業績で明暗が分かれたことに大きく影響したといっていいだろう。

ドトールとコメダの業績の明暗が分かれた理由

 ドトール・日レスHDとコメダHDで業績の明暗が分かれた理由のひとつは、直営店とFC店の比率の違いが大きい。直営店中心の経営とFC店中心の経営とでは、一般的に直営店中心のほうが固定費割合が大きくなりやすい。固定費割合が大きいと、小さい場合と比べて売上高が高まると利益はより大きく伸びる。逆に、売上高が低下すると利益はより大きく落ち込んでしまう。固定費がレバレッジ(てこ)となって、利益を大きく上下させるのだ。

 コメダHDの直営店比率は5%程度の一方、ドトール・日レスHDは半分程度。主力のドトールコーヒーショップの直営店比率は2割弱と小さいが、ほかの業態は直営店が多いため、全体では半分となる。同社はコメダHDよりも直営店比率が大きく、新型コロナによる売り上げの落ち込みで利益が大きく落ち込んでしまった面があるのだ。

 立地の違いも大きい。ドトールコーヒーショップは都市部の駅前や繁華街に多く、政府の緊急事態宣言に伴う臨時休業や外出自粛、在宅勤務の広がりなどの影響が直撃した。一方、コメダ珈琲店は駅から少し離れた場所や住宅街に多く、それらの影響はそれほどでもなかった。こうした違いも業績に違いを生じさせた。

 コメダ珈琲店はテイクアウト用の商品が充実していることも奏功した。コーヒーなどのドリンク類やハンバーガー、サンドイッチなどがテイクアウトできるほか、テイクアウト専用のカツサンドも販売した。このようにテイクアウト用の商品が充実していたため、新型コロナの影響でコメダ珈琲での店内飲食を控える一方、自宅でコメダ珈琲の飲食物を楽しむ人が続出したのだ。SNS上では「#おうちコメダ」という投稿が多く見られるようになり、コメダ珈琲のテイクアウトに注目が集まった。

 こうした施策が功を奏したこともあり、コメダHDでは店舗売上高に占めるテイクアウト売上高の割合が高まった。2月に郊外型店舗で1.5%、都心型店舗で1.1%にすぎなかったが、5月にはそれぞれ10.9%、8.5%にまで高まったという。これにより売り上げ減を最小限に抑えることに成功した。

 このように、直営店比率や立地などの違いがドトール・日レスHDとコメダHDで業績の明暗を分けた。ドトール・日レスHDに関しては早急な立て直しが必要だろう。コメダHDにしても、ドトール・日レスHDほどの落ち込みではなかっただけで、大幅な減収減益に変わりはない。より一層の施策強化が欠かせない。

 ドトール・日レスHDは主力のドトールコーヒーショップの立て直しが重要だ。短期的な観点では、テイクアウトの強化が欠かせない。中長期的には立地・出店戦略を見直す必要もあるだろう。新型コロナを機に人の滞在が都市部から郊外にシフトする可能性があるためだ。

 ドトール以外の業態のてこ入れも欠かせない。同社はほかに喫茶店の「星乃珈琲店」や「エクセルシオールカフェ」、洋麺屋五右衛門など複数のブランドを展開している。ドトール同様にテイクアウトの強化などが必要になるだろう。

 コメダHDも、求められていることは同じだ。ただ、中長期的な観点では、さらに踏み込んだ対応が必要になるかもしれない。具体的には、喫茶業態以外の確立だ。同社はコメダ珈琲店以外のブランドが育っておらず、それが今後の成長の足かせになりかねない。

 喫茶店は外食産業のなかでも新型コロナ禍に対する耐性が弱い業態といえる。日本フードサービス協会がまとめた5月の外食売上高(全店ベース)は、前年同月比32.2%減だったが、その中の喫茶業態は66.8%減となっており、全体と比べて大きく落ち込んでいる。新型コロナの収束が見通せず、また似たような感染症の拡大が将来的に起きないとも限らないなか、コメダ珈琲店の一本足打法の経営は危険だろう。リスク分散のためにもドトール・日レスHDのように複数の業態を確立する必要があるのではないか。

 新型コロナ禍で業績が大きく悪化したドトール・日レスHDとコメダHD。今後の舵取りに注目が集まる。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

無印良品、初の赤字転落で不振深刻…米国進出が失敗、店舗の“食品スーパー化”に活路

 小売業の“勝ち組”と称された「無印良品」を運営する良品計画は7月10日、米子会社「MUJI U.S.A」が、日本の民事再生法にあたるチャプター11(米連邦破産法第11条)の適用をデラウエア州で申請したと発表した。負債総額は6400万ドル(約68億円)。このうち5300万ドルが良品計画に対する債務だ。

 米国での営業開始は06年。ニューヨークなど一等地の路面店へ出店。ニューヨークやカリフォルニア州で18店を運営している。高い賃料や高コスト構造のために継続的に損失が発生していた。20年2月期の米国事業の営業収益は110億円、最終損益段階で18億円の赤字に陥った。コスト構造を見直し、19年には店舗の賃料の引き下げを軸とする再建策を策定したが、家主との交渉で折り合えなかった。

 そこへ新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。3月17日以降、米国内の店舗すべてが営業停止となったことで、売上が急減し採算が悪化した。再生手続きを進めながら事業は継続する。不採算店の閉鎖や賃料の減額交渉などにより、事業構造を抜本的に転換する予定としている。

 米国では小売業が同法を使って賃料減額や店舗閉鎖を進めるのが一般的だという。最近ではブルックス・ブラザーズが申請している。しかし、家賃の引き下げ交渉がスムーズにいくかどうかは不透明だ。新型コロナによる米破産法申請は日本の小売り大手では初めて。良品計画は国内市場の縮小で海外に活路を求めてきた。海外事業の要として力を入れてきた米国事業の頓挫は、今後の世界戦略に影響を与えそうだ。

3~5月期は98年の上場以来初の営業赤字

 良品計画の20年3~5月期の連結決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比29.9%減の787億円、営業損益は28億円の赤字(前年同期は103億円の黒字)、最終損益は41億円の赤字(同65億円の黒字)だった。営業赤字は1998年の上場以来初めてという。

 新型コロナウイルスの影響で、ピーク時には国内全店舗の66%にあたる202店を休業。海外は25カ国・地域の全店を休業したことが響いた。収益性が低下した欧米の一部の店舗で減損損失を計上した。食品や電子商取引(EC)による販売は伸びたが補えなかった。

 未定としていた20年8月期連結業績は、営業収益は1745億円、営業損益は20億円の赤字、最終損益は39億円の赤字の見込み。決算期を2月末から8月末に変更しており、今回は6カ月の変則決算となる。通期としては19年ぶりの最終赤字となる。

食品スーパー化に傾斜

 良品計画の松崎暁社長はウイズコロナ・アフターコロナ時代の消費傾向として、「(1)世界的に都心よりも郊外、(2)日常的なもの、(3)ECという流れ」と指摘する。国内の全436店はショッピングセンター(SC)への出店が主力だが、SC内の店舗はSCが休業すると営業ができない。今後はロードサイドの路面店を積極化する。EC化はどの小売業も取り組んでいるが、20年2月期の国内売上に占めるECの割合は6.8%だったが、中長期的に20%に高める。また、「日常的なもの」としては主力の家具・インテリアや生活雑貨だけがターゲットではなく、目玉となるのは食品だ。

 19年4月にオープンした日本初の「MUJIホテル」に併設した旗艦店は、食を前面に出した店舗であることが話題になった。通常、無印良品の顔となる入口付近は、衣料品の売り場だが、銀座旗艦店は1階に食品売り場を配置した。ベーカリーのほか、野菜、果物、菓子、加工食品、冷凍食品、調味料、弁当、ジューススタンド、ブレンドティー工房など、“デパ地下”のつくりだ。

 松崎社長は、食品は長年の課題だったと言う。「無印良品は生活の基本となるものを扱うことを謳っているが、食の領域が欠落していた。今後は世界で食を拡大していきたい」と述べている。

 3~5月期決算はコロナの影響で主力の衣服・雑貨の売上は前期比半減したが、食品は横ばい。調味・加工は前期比23%増と大きく伸びた。冷凍食品の取扱店を44店から77店に増やした効果が出た。レトルトカレーは圧倒的な人気を博した。全扱い商品のなかで食品の売上が占める割合は11.3%と初めて10%を超えた。長期計画としては、30年に30%に高める計画だ。

 国内の緊急事態宣言解除を受け客足が戻り、6月の国内の既存店売上高は前年同月比9.5%増と久々に復調した。なかでも食品は30.6%増と大きく伸びた。衣食住に対応する「無印良品」は、衣服・雑貨は「ユニクロ」、家具・インテリアは「ニトリ」「イケア」など、強力な専門店との戦いを余儀なくされている。

 今後はスーパーマーケット業態に転換を図る。食品を主軸に衣服・雑貨、家具・インテリアを扱う総合スーパー化も一つの選択肢になりそうだ。

海外事業は中国だけが頼りの歪な構造

 力を入れていた米子会社の経営破綻で、世界戦略に試練が訪れた。

 海外展開を加速しており、前期だけでもフィンランド、スイス、オマーンに初出店し、日本以外で25の国・地域に店舗網を広げた。海外の店舗数は533店(20年2月期末時点)。国内の436店を上回った。

 海外の主軸は中国を中心とした東アジアだ。東アジアの営業収益は20年2月期が前期比1.9%増の1247億円。米国事業の11倍だ。しかし、営業利益は15.0%減の168億円。韓国と香港の赤字転落が足を引っ張った。営業損益は欧米が31億円の赤字、西南アジア・オセアニアも3億円の赤字だった。海外事業が不振に陥っているなかで、新しい柱に据えようとした米国事業が失敗した影響は大きい。

(文=編集部)

確定申告、所得から65万円控除の優遇措置!副業は「事業所得」のほうが税金安くできる

 今回は前回に引き続き、確定申告における副業の取り扱いについて、女性公認会計士コンビ、先輩の亮子と税務に強い後輩の啓子が解説していきます。

亮子「副業も、規模が大きくなってくれば、立派な本業だよね」

啓子「もう、『本業』とか『副業』とか、そういった区別をする時代ではないのかもしれません」

亮子「副業が雑所得となるか事業所得となるかの境目はどこにあるのかなあ」

啓子「一番は本人の意識の問題だと思いますが、それぞれの違いを知ることは大切だと思います」

事業所得と雑所得の境目はどこ?

 事業所得か、雑所得となるかは判断が難しいところです。税法では、事業所得は次のように決められています。

「事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます」

 つまり、「副業を事業として行っているのかどうか?」というのがポイントとなりますが、「この事業かどうか?」という判断が実務上、とても難しいところです。実際に事業所得か判断するときの目安としては、営利性や継続性、その取引に費やしている精神的・肉体的労力の程度、人的、物的設備の有無やその社会的地位や生活状況など、さまざまな点を総合的にみて事業所得に該当するか判断します。事業所得に該当するかどうか判断が難しい場合には専門家に相談しましょう。

 副業を事業として開始したら、開始1カ月以内に「開業届」を所轄の税務署へ提出します。開業届を出しているからといって、必ずしも事業所得と認められるわけではありませんが、事業として仕事を開始したとする主張材料の1つになりますので提出しておきましょう。

 また、事業所得の申告種類には「青色申告」と「白色申告」があります。それぞれメリット・デメリットがありますので、内容を確認した上で青色申告をしたい場合には、「青色申告承認申請書」も開業届と併せて提出しましょう。これらの届出は特に費用がかかりません。申請用紙もインターネットで入手することができますので、簡単に手続きできます。

青色と白色のメリットとデメリット

 白色申告(青色申告をしない)と青色申告、どちらを選択するのが良いか判断するためには、その違いを知ることが重要です。

 税金面だけで考えれば、青色申告に大きなメリットがあります。主なメリットは4つです。

 1つ目は、10万円または65万円を所得から差し引くことができる青色申告特別控除という優遇措置がある点です(2020年からは55万円。電子申告すれば65万円控除となります)。所得が減るので、税金が減るというメリットがあります。

 2つ目は赤字が出た場合に3年繰り越すことができる点です。青色申告をしない場合には赤字を繰り越すことはできません。翌年に所得が出た場合に、過去の赤字と相殺して、所得を減らすことができます。

 3つ目は親族などへ支払う給与に上限がなく、自由に金額を決めることができるという点です。白色申告の場合には上限が決められていますが、青色申告の場合には上限が決められていませんので、その点で自由度があり、必要な給与を経費として支払うことができます。

 4つ目は30万円未満の固定資産を取得した際に、年間300万円を上限に1年で全額経費処理できるという点です。通常、固定資産は税金のルールで決められた耐用年数によって、複数年に分けて経費処理されるのですが、青色申告の場合、条件を満たせば1年で経費処理することができます。

 税金面でいくつもメリットのある青色申告ですが、事務手続きの手間がかかります。まず、事前に青色申告承認申請書を提出しておく必要があります。また、帳簿の記帳と決算書の作成(65万円控除の場合には貸借対照表の作成)が必要ですし、領収書の保管期間なども白色よりも長く設定されています。

 一方、白色申告であれば税務署へ事前の届け出が不要です。また、収支内訳書といって家計簿の知識があれば作成できるような簡単な決算書作成で済みます。事務手続きは青色申告よりも簡単という点がメリットです。ただし、青色申告のような優遇措置がほとんどありません。

 なお、青色、白色にかかわらず、事業所得は損益通算(他の所得と赤字と黒字を相殺すること)が可能です。雑所得ではこれができません。事業として副業をしているのなら、事業所得として申告するほうが税金面でメリットがあります。

「帳簿のつけかたがわからない」という声もよくききますが、最近は使い勝手の良い会計ソフトも増えています。質問に答えて適切な科目を決めてくれたり、領収書の写真をとって記帳してくれたり、ネットバンキングから預金データやクレジットカードの取引を取り込んで記帳したり。さまざまな便利機能がありますので、会計ソフトをうまく使えば、自分で記帳することも十分可能です。帳簿記帳をあきらめて白色申告しているという方は、青色申告にすることを検討してみる余地があると思います。

帳簿や領収書などの保管義務

 帳簿や領収書などの書類は保管期間が決められていますので、一定期間は書類を保管する必要があります。青色申告か白色申告かで保管期間が変わります。それぞれの保管期間は次の表を参考にしてください。

 書類の保存は義務付けられていますが、整理整頓までは義務付けられていません。きれいにファイリングしたり整えたりしておくほうがベターですが必須ではありません。1カ月分の経費をジップロックのような袋でまとめて保管してもいいですし、段ボール箱に1年分の書類をまとめて入れていても問題ありません。

 そうはいっても仕事をしながら領収書を整理したり、入出金を管理するのはなかなか大変です。そこで少しでも手間を省くため、通帳とカードだけはプライベート用と事業用(副業用)に分けることをおすすめします。事業用の銀行口座をつくって事業用をその口座に入金してもらうようにしましょう。また、事業に関する支出も特定のカードに集約して、事業用の口座から引き落としにしておけば管理が楽になります。集計の手間を少しでも減らせるよう、工夫していきましょう。

もしも人を雇う時には

 人を雇うときは、あとあとトラブルにならないよう就業場所や期間、残業の有無や賃金に関することなどしっかり決めておく必要があります。そのため、雇用に関する書類(雇用契約書や出勤簿、賃金台帳など)を整えておかなければなりませんし、税務署や労働基準監督署などで各種手続きが必要です(社会保険や雇用保険の手続きなど)。手続が漏れるとトラブルのもとになりますので、不安な方は専門家に任せることをおすすめします。

 また、雇用ではないかたちで仕事を人にお願いする方法として「業務委託」があります。一定の業種の個人事業主に報酬を支払う場合には、報酬から10.21%の源泉所得税を差し引いて支払う必要があります。そして、差し引いた源泉所得税は個人事業主の代わりに納税するという仕組みです。そのほかにも副業の際には気にしておくべきこと、知っておくべきこと考えておくべきことがたくさんあります。わからないことはそのままにせずに専門家にお願いするなどして解決していくようにしてください。副業であっても「事業」だということを忘れないようにしましょう。

亮子「申告するくらいの規模の副業になった場合、それなりの責任を負うべき事業と言えるから、『税金のことなんて知りません』ではすまないよね」

啓子「そもそも、所得税は、納税者自らが税法に基づいて所得や税額を計算して申告し、納税するという、申告納税制度を前提としています」

亮子「申告納税制度は、国税庁のウェブサイトにあるように『納税者自らが税法を正しく理解し、その税法に従って正しい申告と納税をするという極めて民主的な制度』ですからね」

啓子「自分の税金は自分で計算する。年末調整で完結することに慣れていると実感しにくいかもしれませんが、副業をきっかけに、税金としっかり向き合ってみるのも悪くないと思います」

(文=平林亮子/公認会計士、アールパートナーズ代表、徳光啓子/公認会計士)

●徳光啓子

2009年 公認会計士試験合格

2011年 明治大学商学部卒業

2011年から2016年、有限責任あずさ監査法人に勤務し、主に上場企業(製造業)を中心に監査業務に携わる。

2016年から税理士法人タックス・アイズにて企業の各種税務申告業務や会計・税務コンサルティングを行う。また、同年より茨城大学にて非常勤講師として原価計算論等の講義を行う。

尊厳死宣言はムダだった?終活で尊厳死を宣言した女性の「寝たきり」「胃ろう」介護の現実

 中野ヨシさん(71歳、女性)は、特別養護老人ホームに入所して丸3年が経過した。脳出血から肢体麻痺になり、要介護度5の寝たきり状態で自発的な動作は一切できない。現在は胃ろうを造設し、毎日ほぼ決まった時間に起きて、管から栄養を補給し、おむつ交換、臥床等、ルーティーンを繰り返している。

 最近は嚥下状態が改善し、口からゼリー状の食べ物を摂取できるようになった。時折見せる笑顔のなかで、かすれた声で「苦しい」「つらい」という言葉を口にする。

葬儀はしなくていい、夫の実家のお墓は「墓じまい」

 ヨシさんが終活を意識するようになったのは、65歳を過ぎたあたりからだという。5人きょうだいのうち、長男・長女と立て続けに亡くなったことがきっかけで、「葬儀やお墓のこと、相続のこととか考えておかなきゃね」とエンディングノートを買ったり、終活セミナーに足を運んでいたりした。夫と一緒に遺影撮影会に参加したこともある。

「葬儀はしなくていい。家族だけで火葬できたらそれでいい」

「お墓もいらない。遺骨は、亡き夫の遺骨と一緒に散骨でいい。ただし、亡き夫は長男なので、四国にある先祖代々の墓を墓じまいする必要がある」

 これが、ヨシさんがエンディングノートに書いた葬儀やお墓の希望だ。子どもは娘ひとりのみ、孫はいるものの、その代まで四国のお墓を守っていくことは難しいと考えている。夫とも「四国の先祖代々のお墓は、自分たちの代でなんとかしなくてはいけないね」と話していた。しかしそんな矢先、夫は先に他界してしまった。

 墓じまいするにしても、しないという選択をするにしても、四国のお墓については自分がなんとかしなければいけないとヨシさんは考えていたのだった。

延命治療は必要なし、「尊厳死」を表明

 一連の終活のなかで、ヨシさんが明確に表明したことがある。

「助かる見込みのない状態になったら過剰な治療はしない。死期を引き延ばすだけの治療はしたくない」

 一般的に「尊厳死」といわれている考え方だ。

 尊厳死とは、避けられない死が迫ってきたときに、延命だけを目的とする治療をやめて穏やかに死を迎えようとする考え方。似た言葉として安楽死という言葉もあるが、これは、自分自身の意思と判断で人為的に死を早めるもので、日本では基本的に認められていない。

 ヨシさんは、尊厳死の啓蒙を呼びかける団体に入会し、尊厳死の意思表明をしていた。

 尊厳死の意思を示したからといって、必ずしも実現できるとは限らないことはリサーチ済みだ。医師の判断にもよるし、救急の場合は救急隊員が自己判断で救命処置をやめるわけにはいかない。それを承知のうえで、意思を示しておくことにより家族が少しでも楽になれば、という思いだったのだろう。

 また、エンディングノートには、終末期医療について、そして介護についてもこう記してあった。

「認知症になったら施設へ入所」「ガンだったら自宅で療養」

 これは夫の看取りの経験によるところが大きい。

 5歳年上の夫は、ヨシさんが倒れる1年前にガンで亡くなった。闘病生活は負担が大きかったが、最期は自宅で看取ることができた。気分のよい日は散歩に出かけたり、好きなお酒も我慢することなく口にすることができた。

「父らしい最期を迎えることができた。母も、自分もあのような形で送られたいと思っていたのでしょう」とひとり娘は語る。

 ヨシさんが胃ろうを造設したのは、特別養護老人ホームに入所して3年目に入った頃だった。誤嚥性肺炎をたびたび発症、特養と病院を行ったり来たりするようになり、医師から娘に迫られたのが「胃ろう」だった。娘の考えはこうだ。

「母はまだ若い。もう少し生きていてほしいので、胃ろうにしてほしい」

 状態が落ち着けば、また口から食べ物を摂取できる可能性がある、という医師のアドバイスもあり、娘はヨシさんの胃ろうを選択したのであった。実際、現在は状況が改善し口から少し食べられるようになったが、これがヨシさんの望みであったのかは定かではない。

「墓じまい」は手つかずのまま

 娘は、ヨシさんの胃ろうを選択したことを機に、お墓のことを考えるようになった。すでに亡くなっている父、そして将来ヨシさんが入るであろうお墓を都内近郊に持ち、そこに夫婦2人の遺骨を一緒に納めたいと思っている。

「母はエンディングノートに『墓は不要』と書いているが、それは私たちに迷惑をかけたくないという配慮によるもので、本心で不要だと思っているわけではないと思う。私はお墓を通じて父を供養していきたいし、そういう姿を子どもたちに見せていきたいと思っている」

 と、さまざまなタイプの墓を見学し、結局都内にある納骨堂を購入した。ここは跡継ぎなしでも購入でき、継ぐ人がいなくなったら永代供養として寺院で遺骨を管理・供養してくれるシステムを採用している。

 しかし、四国にある先祖代々の墓については、未だ手つかずの状態だ。

「先祖代々となると、親戚に筋を通さなければいけないと思うし、住職にも挨拶に行く必要がある。事務手続きも必要になるので、まとまった時間とお金がなければ、なかなか着手するのは難しい」と頭を抱えていた。

胃ろう、墓の購入…彼女の終活は無駄だったのか?

 ヨシさんが元気なときに終活としてプランニングしていたことは、どれだけ実行できたのだろうか。お墓は不要といっていたヨシさんだったが、娘はお墓を購入した。

 3年にわたる特養での寝たきり状態も想定していなかっただろう。「胃ろう」の造設も本意であるのかどうか、本人の意思は確認できていない。

 エンディングノートに記した希望は実現できなかったことも多いが、だからといってエンディングノートに書いたことが無駄になったわけではない。

 せっせとセミナーに足を運び、聞いたり調べたりしたことで、自分の思いをエンディングノートにまとめることができた。少なくとも家族はそれを指南書として、医療や介護を考えることができたはずだ。

「エンディングノートには、預貯金やスマートフォンの暗証番号等、大切なことも記録されていた。何より母の軌跡がまとめられて、私たちが知らない母の姿を知ることができた。これも終活してくれたおかげだと思う」

 家族が面会に行くと、色白でハリのある顔に笑みがこぼれ、かすかに笑い声も聞かれる。しかし「つらい」「苦しい」という発語がなくなることはなく、何が本人にとってベストな方法なのかわからないまま模索している。

(文=吉川美津子)

【プライバシーに配慮しすべて仮名とし、個人や施設が特定されないように一部変更して紹介しています。】

●吉川美津子(きっかわ・みつこ)
社会福祉士。葬送・終活支援ソーシャルワーカー。葬祭業者、仏壇・墓石販売業者などで勤務後、独立。コンサルタントとして活躍するかたわら、介護&福祉の現場でも活動中。著作に『お墓の大問題』(小学館)、『葬儀業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)、共著に『死後離婚』(洋泉社)などがある。葬儀ビジネス研究所主宰、葬送儀礼マナー普及協会理事、供養コンシェルジュ協会理事、全国環境マネジメント協会顧問などを務める。<Twitter@mk7jp

「なぜ君は総理大臣になれないのか」オンライン上映会

見たくても映画館に行けない。そんな人たちのために、オンラインによるバリアフリー版特別上映会が開催される。

投稿 「なぜ君は総理大臣になれないのか」オンライン上映会映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

小学館で新たに3人がコロナ感染も外部に公表せず! 第2波で方針転換し社内感染を隠し始めたマスコミ

 新型コロナ感染者が再び急増し、第2波に突入したといっていい状況だが、それにともなって、マスコミ各社でも再び社内に感染者が出始めた。  7月6日には、テレビ朝日がセールスプロモーション局の社員の感染を発表。13日には、日本テレビの60代取締役が感染し入院していることが判明...

パチスロ『サンダー』シリーズの爆裂AT機!「スーパー」突入で最大7000G継続【4号機爆裂AT時代~サンダーV2編~】 

 なかなかヒット機種が生まれない6号機。そんな状況下で、アクロスの『サンダーVライトニング』がじわじわと人気を集めている。

 リリースのアナウンスが流れた時から、サンダーVマニアたちはざわついていた。これらマニアが稼働率を高めることは想定内だったが…。

「革新と伝統」をコンセプトとしたシリーズ最新作はライトユーザーも楽しめるようにリール配列を改良しつつ、新システム「RIZIN ZONE」を採用。それでいて打ち込むほどに味わいも深まる出目演出を実現しているのだから、アクロスの本気をまざまざと見せ付けられた格好だ。

 初代『サンダーV』が発売されたのは4号機時代の1997年。演出といえばリーチ目がメインであった時代に、音と光を駆使したチャンス予告を搭載。文字通り、リールの後ろが光る「バックライトフラッシュ」はセンセーションを巻き起こし、瞬く間にヒット機種への仲間入りを果たした。

 以降、このサンダーシリーズは硬派なボーナスタイプとしてファンの間で定着しているが、1機種だけATを搭載したマシンがある。4号機が隆盛を極めた2001年、メーシーより誕生した『サンダーV2』である。

 初代のゲーム性を発展的に継承した本機は、「イナズマラッシュ」と銘打たれたAT機能が出玉増加の主軸。イナズマラッシュへは上部ランプ点滅の「チャンスゾーン」中に払い出し枚数が22枚を超えたら突入する仕組みで、主にベル3回入賞でこの条件を満たすことができる。

 チャンスゾーンへはビッグ消化後やスイカ成立後などに突入し、前者は8or9G、後者は1or4G継続。「ボーナス非成立時のゲームでの抽選」もあり、10G継続するこちらの当選率は高設定ほど顕著に優遇されている。

 イナズマラッシュは基本50G継続で、この間に指定された小役を成立させられれば次のステップへ進行。50G、5G、5Gと3回連続でミッションをクリアできれば「スーパーイナズマラッシュ」へ突入し、最低でも500G、最大で7000Gもの間、押し順ナビに従うだけで出玉を激増させることができる。

 イナズマラッシュ1回(50G)での獲得枚数は約150枚。「スーパーイナズマラッシュ」で7000Gが選ばれた場合は単純計算で28000枚が約束されるわけで、これにボーナスの出玉が加わることを考えれば一撃性の高さは歴代AT機の中でも屈指といえるであろう。

 もちろん、イナズマラッシュには連続性があり、その連チャン振り分けは「演出モード」によって変化する点も大きな特徴のひとつ。

 初代のゲーム性を再現した「Vモード」は単発がない代わりに2or3連が選ばれやすい、発展型演出を楽しめる「V2モード」は奇数連が主体、完全告知の「30モード」は一発逆転型といった傾向があり、好みや状況に応じてプレイヤーは演出モードを選択したものである。

 天井はビッグ間1200G、2400G、3600Gハマリで、それぞれ到達後のチャンスゾーン突入でイナズマラッシュ発動。1200G天井は2連以上、2400G天井は10連以上、3600G連上は100連が約束される。 

【SGオーシャンカップ】優勝戦予想! 瓜生正義が準優12R快勝で連覇へ王手……準優10Rは今年の”ベストバウト”当確!

 ボートピア鳴門で開催されている「SGオーシャンカップ」は25日、注目の準優勝戦3レースが行われた。

 最終12Rで瓜生正義(44・福岡)が貫禄のイン逃げを決め、”ポールポジション”の優勝戦1号艇を奪取。オーシャンカップ連覇が現実味を帯びてきた。10Rは茅原悠紀(33・岡山)、11Rは山口剛(37・広島)が勝ち、準優は1号艇のイン逃げ3連発だった。

 全く隙のないレースとは、このことだろう。準優12R。瓜生はインからコンマ08のトップスタートを決めると、他を寄せ付けない完ぺきなターンでイン逃げを決めた。超スローの映像で見ると、全く乗艇姿勢にブレがないから驚きだ。これぞ天才・瓜生の真骨頂と言える。

 1マークでは、3コースから握ってくる磯部を軽く張って、福岡の後輩・枝尾が2コースから差すスペースを残す王者のターン。彦坂郁雄や野中和夫が活躍した”競艇”時代ならいざしらず、昨今のボートレースでは死語になっている”鉄板”という言葉を使いたくなるほど、負ける要素が全くない圧勝劇だった。

 準優3個レースで最大の修羅場は10R。エンジン劣勢のイン茅原が、2、4コースから伸びた峰、西山のダブル差しを封じる絶妙なターンでイン逃げ快勝。そこから、往年の”競艇”を彷彿(ほうふつ)とさせる壮絶な死闘が待っていた。

 1周バックで桐生が内から峰に艇を合わせると、峰は強力に締め込んで抵抗。名手・桐生が巧ターンで2マークを先取りしたが、2周2マークでターンマークを外す、まさかの甘いターン。わずかなミスを見逃さないのがSGレースで、西山が桐生の内を差し、さらに西山の懐を峰がターンマークぎりぎりに差し込むと、西山と桐生の艇が浮く壮絶バトルに。3周1マークで今度は西山が突進気味に峰の懐を突くが、峰が強ターンで西山を引き波に沈めて2着を確保する。桐生もその隙を見逃さず3着に浮上だ。

 意地とプライドが激突する、一進一退の白熱バトルに、”競艇”と呼ばれた昭和~平成初期のボートレースを思い出したファンも少なくないことだろう。イン茅原の劣勢パワーを補う1マークの芸術的なターン。艇界屈指のスピードを誇る峰と桐生の技の応酬。これに根性と気迫で戦うファイター・西山が加わり、今年の”ベストバウト”と呼ぶにふさわしい、壮絶なレースが生まれた。”水上の格闘技”と言われるボートレースの魅力が詰め込まれた、語り継がれる一戦になったに違いない。


 それでは優勝戦の予想に入ろう。

優勝戦
1号艇 瓜生正義(44・福岡)
2号艇 山口 剛(37・広島)
3号艇 茅原悠紀(33・岡山)
4号艇 峰 竜太(35・佐賀)
5号艇 枝尾 賢(38・福岡)
6号艇 高野哲史(31・兵庫)

 予想から綿密に戦略をたて、青写真通りに”ポールポジション”を獲得した瓜生で本命は動かない。準優を見ても分かる通り、的確なスタートに精密なターンで隙がない。過去SGを10勝しているが、1号艇では負けなしの6勝。ここ5回のSG優勝は、すべて1号艇でのイン逃げだ。「しっかりスタート行って、しっかり回りたい」。王者は冷静に11度目のSG制覇を見据えている。

 怖いのは4号艇に座る峰。準優10Rでイン茅原に対し、半艇身以上も伸びた足色なら、優勝戦カド受けの茅原を振り切り、カドからまくり一撃態勢に持ち込むことも可能。逆転の芽もある。

 茅原がカドの峰をスリットで抑え切れば、先攻めから2着十分。カド伸びる峰マークの枝尾を抑えれば万全だろう。

 舟券は1=4-35本線に、1-3-45が抑え。

パチスロ新台「ハイスピードAT」を「ハイエナ」!「絶大な威力」を実感!!

 大松の「パチスロ」ハイエナ実戦。今回は期待の新台『BLACK LAGOON4』について書いていきたい。

 本機は純増9枚のハイスピードAT「ラグーンラッシュ」を搭載したマシン。直撃時は40Gスタートとなるが、CZ「デスペラードバトル」を突破した場合は特化ゾーン「ヘブンズラッシュ」から開始となる。

 この特化ゾーンは非常に強力で、100G以上の上乗せが射程範囲。純増枚数を考慮すれば一撃で完走を狙えることも有り得る。

 AT中はレア役に加えて、特定のベル入賞でゲージが蓄積。ゲージがMAXとなればモードアップや上乗せ、特化ゾーンなどの抽選が行われる。

 ATのメイン契機は強レア役での直撃とCZの成功だ。直撃には設定差が設けられているようだが、低設定においても直撃の割合は低くない。

 CZ「デスペラードバトル」は敵とのバトルに勝利すればATに当選。敵によって撃破期待度が異なり、「ブリッツ」が選択されれば大チャンスだ。

 CZへの主な契機はレア役とポイント抽選。ポイントは液晶左の「BLACK LAGOON」の文字が全て点灯すればMAXとなる。

 強レア役ならばCZやATの直撃に期待ができる上、弱レア役でもポイント高確率「レヴィチャージ」の抽選が行われるため、本機はレア役が非常に重要な役割を持つ。

 本機の狙い目は「天井狙い」である。「約670G+ 前兆」が天井といわれており、300Gほどから狙っていけるだろう。

 加えて注目したい点は「チャンス弾丸」であり、これは前兆や演出失敗時に獲得できる可能性があるアイテムだ。


 このアイテムがあるほどCZ突破期待度が上昇するため、可能であれば1つ以上獲得した状態の台が望ましい。

 今回座った台は266G、チャンス弾丸1つを保有している台。打っていくと580Gに強チェリーから「デスペラードバトル」に当選した。

 相手は中期待度の「銀次」だったが、チャンス弾丸により「双子」に昇格。撃破率60%だったが無事に突破に成功した。

 初期の特化ゾーンでは75Gからスタート。途中、再度ヘブンズラッシュに突入し50Gの上乗せに成功する。

 もう一つ波があれば完走も視野に入る展開であったが、結果は1495枚と、本機ATの威力は非常に高いことを実感できた実戦となった。

 狙い目台を発見した際は是非挑戦してみてはいかがだろうか。

(文=大松)