『MIU404』絶賛ムードに抱く違和感の正体…“毎週見逃せない”『半沢直樹』との違い

 世帯視聴率は手堅く10~12%あたりをキープ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ネット上のコメントを見ても絶賛の声が目立ち、批判の声はめったに見かけない。

 同じTBSが放送している『半沢直樹』ほどの派手さはないが、“それなりのヒット作”となっている『MIU404』(TBS系)。

 ただ、当初から絶賛ばかりで極端に批判が少ないことに違和感を抱き、その思いは週を追うごとに増していった。“それなりのヒット作”となっていることこそが、違和感の正体だったのだ。

バリエーションの豊富さは諸刃の剣

『MIU404』は警視庁機動捜査隊(通称・機捜)が「24時間」というタイムリミットの中で犯人逮捕に挑む一話完結の物語だが、ここまで絶賛の理由となっているのは、主に「バリエーション豊富なストーリー」と「魅力的なバディ」の2点。

 まず各話のストーリーは、あおり運転、拉致監禁、イタズラ110番通報、1億円横領で逃亡、同時コンビニ強盗、バディの過去を救う、指名手配犯を追跡など、他の刑事ドラマと比べてもバリエーションに富んでいる。これは『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』らを手がけた脚本家・野木亜紀子によるもので、その力量を踏まえれば、当然のことかもしれない。実際ここまでは各話のテーマも、解決までの展開も、週替わりで違いを見せることで視聴者を引きつけてきた。

 しかし、野木のオリジナル作というだけで条件反射的に絶賛の声を上げるファンが多い一方、そうでない人は「先週はあれだったから今週はこんなのはどう?」という作り手の作為を過剰に感じて没頭しづらいところがある。「批判するほどではないけど、いまいち楽しめない」という人もいるのだ。『アンナチュラル』もそうだったが、バリエーションを見せるタイプのドラマは質の高低にかかわらず、作り手が思っている以上に見る人を選んでしまう。

 一方、伊吹藍(綾野剛)と志摩一未(星野源)を魅力的なバディに見せているのが、チーフ演出家の塚原あゆ子。『アンナチュラル』『中学聖日記』『グランメゾン東京』らを手がけた監督であり、対照的な性格の2人が本物のバディになっていく過程を躍動感たっぷりに映し出している。

 ただ、「機動力と運動神経はピカイチだが、刑事の常識に欠ける野生のバカ」と「観察眼と社交力に長けているものの、自分も他人も信用しない理性的な男」という組み合わせはド定番であり、その既視感こそが「絶賛ばかり」の違和感につながっている。「気鋭の脚本家と演出家の手がけるドラマが、何で今さらそんな使い古されたキャラクターなの?」と感じずにはいられない。

国民的ドラマにはなれない悲しさ

 では、絶賛の声が多いのに、批判がほとんどないのはなぜなのか? その答えは刑事ドラマというジャンルにある。

 刑事ドラマは現在、『刑事7人』『警視庁・捜査一課長2020』『未解決の女 警視庁文書捜査官』(いずれもテレビ朝日系)、『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)を含め、計5作が放送中。さらに今後も、『キワドい2人-K2-池袋署刑事課 神崎・黒木』(TBS系)、『DIVER-特殊潜入班-』(フジテレビ系)、『らせんの迷宮~DNA科学捜査~』(テレビ東京系)、そして『相棒』(テレビ朝日系)らの放送が予定されている。

 一年中、全体の3分の1程度から多いときは半分近くの割合で放送されているため、刑事ドラマであることを知った瞬間、「またか……」と失望してしまう人が少なくない。「刑事ドラマというだけで最初から見ない」という人が他ジャンルのドラマよりも多いため、必然的に放送後の批判は少なくなるのだ。

 見る前から刑事ドラマを選択肢から外す人の多さは、世帯視聴率が証明している。『MIU404』は絶賛の声を集めながらも、世帯視聴率は10~12%程度。その他の刑事ドラマでも、『半沢直樹』のような国民的ドラマや、『テセウスの船』『恋はつづくよどこまでも』(ともにTBS系)のような右肩上がりで支持を集めるヒット作が生まれることはない。

刑事ドラマで一番おもしろい『MIU404』

 もともと刑事ドラマが量産されているのは、「録画やネットでの視聴ではなく、リアルタイム視聴が多いジャンルのため、安定した視聴率を稼げる」「シリーズ化しやすい」という保守的なマーケティングによるもの。そのため、『MIU404』がどんなに絶賛の声を集めても、「量産される刑事ドラマの中で一番おもしろい」という範疇にとどまってしまうのだ。

 前述したように、最高レベルのスタッフをそろえれば刑事ドラマの中でトップになる可能性は高いのだが、これは裏を返せば、「同じスタッフが別のジャンルでつくれば、国民的ドラマになる可能性を秘めている」ことにほかならない。その点では、「これほどのスタッフを刑事ドラマの枠に押し込めてしまうのは実にもったいない」とも言える。

 新たに始まるのが刑事ドラマと知って、放送前から失望してしまう人がいるのも無理はない。刑事ドラマのほとんどが殺人事件を扱う捜査一課が舞台の作品であり、どんなにコミカルなシーンを挿入しても重苦しいムードをぬぐい去ることはできないからだ。そんな重苦しさのあるドラマを「若年層にも見てもらおう」というのは虫が良すぎる。

 また、刑事ドラマは基本的に一話完結型のため、『半沢直樹』『テセウスの船』『恋はつづくよどこまでも』のように、「回を追うごとに登場人物への思い入れが増す」「次回放送が楽しみで待ちきれない」という連ドラの醍醐味を感じさせることは難しい。多少乱暴な言い方になるが、一話完結型は「毎週どうしても見たい」ではなく、「見てもいいし、見なくてもいい」と思わせるタイプのドラマなのだ。

菅田将暉を超えるサプライズはあるか

 質こそ高いものの、良く言えば安定感がある、悪く言えば意外性がない……。そんな一話完結の刑事ドラマだからこそ、謎多き男・久住の役を演じる菅田将暉への期待感はおのずと高くなりつつある。ただ、この策も諸刃の剣であり、もったいぶるようにチラチラと登場させるシーンを続けるほど、興醒めさせてしまうかもしれない。

 野木の脚本なら終盤に向けて「最終回の結末が気になる」という連続性を感じさせてくれるだろうし、「実は全話を通じて壮大な伏線が張られていた」という大仕掛けへの期待も募る。菅田の出演がそうだったように、まだまだサプライズを散りばめているかもしれないし、ネット上の話題性を意識した策もあり得るだろう。

 絶賛の声が多いわりに好き嫌いの分かれる作品ではあるものの、最後まで刑事ドラマファンを中心に一定の盛り上がりを見せるはずだ。

(文=木村隆志/テレビ・ドラマ解説者、コラムニスト)

●木村隆志(きむら・たかし)
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』(フジテレビ系)、『TBSレビュー』(TBS系)などに出演。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもある。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超え、ドラマも毎クール全作品を視聴。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)など。

パチスロ6号機史上「最高・最速の爆発力」!? 「純増約10枚」が未知なる世界へ導く!! 【新台分析−パチスロ編-】

『アナザーゴッドハーデス』や『沖ドキ』などの1Gあたりの純増約3枚前後のATが、一撃性を秘めた爆裂機として君臨していた5号機時代。新内規の6号機はついに二桁の大台に到達。4号機を彷彿とさせる純増スピードを実現した。。

『戦国コレクション4』(コナミアミューズメント)

 本機の特徴は1G純増10枚でありながら、出玉が減る区間が一切ない6号機最速のストレートATである点だ。僅か30Gでノーマルタイプのビッグボーナスと同等の出玉が獲得できるという魅力に満ちたスペックと言えるだろう。

 本機は本シリーズ最高傑作と名高い『戦国コレクション2』のゲーム性を軸としている。更に特化ゾーンなど複数の新たな要素が追加。強力な進化を遂げた事で多くのファンが期待に胸を膨らませているだろう。

 ATに当選した場合、基本的には「夢幻の間」に突入。継続ゲーム数は10G+αで、7揃いや小役での抽選に通れば、その都度ATがストックされていく仕様だ。

 夢幻海ラッシュは1セット20G+αで、お馴染みのシナリオ管理型。セット開始画面ではシナリオ、背景では継続期待度が示唆され、最終的にバトルに勝利すれば次セット継続が約束される。

 また、「夢幻斬り」と「快楽宴」という2種類の上乗せ特化ゾーンが搭載。6回+α継続の夢幻斬りは毎ゲーム5G以上の上乗せ。10G+α継続の快楽宴は一撃100G乗せも狙える最強の起爆剤となっている。

 更に、本機には先述した「夢幻の間&夢幻斬り&快楽宴」という三種の神器を余すことなく味わえる「恍惚フリーズ」が搭載されている。フリーズ発生は完走を現実的にさせる歓喜の瞬間だろう。

『戦国コレクション4』の導入予定日は8月17日。本機が6号機時代で「天下統一」を成し遂げる事ができるのか。その仕上がりに刮目せよ。

JRA“芦毛の暴れん坊”産駒は優等生!? コスモアシュラ、父と同じ出世レースから大舞台に羽ばたけるか

 2歳戦が始まって、早2カ月が過ぎた。先週の新潟開催では、函館2歳S(G3)以来となる2歳オープン競走・ダリア賞が行われた。来年のクラシックに向けて、若駒たちの戦いも熱を帯びてきた。

 15日(土)、札幌10Rに行われるコスモス賞(OP)も注目のレースだ。

 過去10年で、11年の勝ち馬ゴールドシップ、17年の勝ち馬ステルヴィオ、12年の2着馬マイネルホウオウの3頭がG1馬へと駆け上った。また、13年の勝ち馬マイネルフロストも重賞ウィナーという出世レースだ。

 今年も重賞戦線へのステップとして、8頭の2歳馬が出走を予定している。その中から、コスモアシュラ(牡2歳、美浦・中野栄治厩舎)に注目したい。

 新馬戦は8着に敗れたが、前走の未勝利戦を勝利したコスモアシュラ。後方からレースを進めたが、スローペースと見て向こう正面で早くも先頭に立って、そのまま押し切り勝ち。最後まで気を抜くことなく走り切り、能力の高さを証明するレースとなった。

「2歳馬は精神的な幼さがあるため、レースに集中していない馬が多くいます。その中でも、コスモアシュラはすでに落ち着きがあるようです。前走で、早めに先頭に立っても物見しなかったことを陣営は評価しています。札幌でも落ち着いているようですし、好走に期待したいですね」(競馬記者)

 今回、丹内祐次騎手との初コンビとなるが、1週前追い切りで跨って感触を確かめている。函館2歳Sで10番人気リンゴアメを優勝に導いた勢いと手腕に期待したいところだ。

 そして、ゴールドシップ産駒という点がコスモアシュラにとって、最大のセールスポイントである。

 現在、2歳戦のゴールドシップ産駒の成績は【5,1,1,13】で、勝率25%はディープインパクト産駒を凌ぐ数字だ。また、単勝回収率も516%と馬券的にもおいしい存在である。

 また、これまでの札幌芝コースの成績も【3,3,1,7】で、勝率21.4%、複勝率50%とコース適性は抜群。昨年、コスモス賞と同じコースで行われる札幌2歳S(G3)では、同産駒のブラックホール、サトノゴールドがワンツーを決めていることも、その裏付けとなる。

 札幌芝1800mで行われる2歳オープン競走・コスモス賞は、コスモアシュラにとって最適な条件といえるだろう。

 ゴールドシップと同じ芦毛のコスモアシュラ。父と同じくコスモス賞から、G1馬へと羽ばたくことができるだろうか。“芦毛の怪物候補”の走りに注目したい。

ローソン、『セーラームーン』コラボ「乙女のカフェモカ」(全6種類!)が話題沸騰のワケ

 コンビニエンスストアチェーン・ローソンが、来年公開の劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』とタイアップ! 2020年8月18日から数量限定で販売される「乙女のカフェモカ」も、ネット上で大きな注目を集めています。

 漫画家・武内直子氏によって1992年から少女漫画雑誌「なかよし」(講談社)で連載された『美少女戦士セーラームーン』は、アニメやゲーム、ミュージカル化もされ、今でも幅広い世代に大人気。今回、ローソンは劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』に登場する“セーラー戦士”たちのコスチュームをモチーフにしたパッケージの「乙女のカフェモカ」(全6種類、そのうち1種類はシークレットデザイン)の販売を発表しました。

 ネット上でも販売開始前から、

「こんなに可愛い飲み物、いまだかつて見たことない!」

「“セーラームーン世代”ど真ん中だからめっちゃ刺さる! 全種類集めたい!」

「娘にもセーラームーン見せてたから、一緒に買いに行こう」

「セーラームーンを知らなくても、可愛すぎて手に取りたくなるデザイン」

「飲んだ後、捨てたくないんだが? 空の容器をどうやって保存するか、考えておかなきゃ……」

などと話題に。ローソンの「乙女のカフェモカ」は、各188円(税込)です!

(文=編集部)

 

浜辺美波、ヤバすぎる“ストイックさ”にファン驚愕! 「約束は何が何でも守る」意思の固さに不安高まる…

 人気女優・浜辺美波が明かした、日々のルーティンワークがファンの注目を集めている。

 8月9日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)にゲスト出演した浜辺は「自分とした約束は何が何でも守る、という頑固さがあると思います」と前置きした上で、早朝から「YouTube上にアップされた痩せるダンス」と「ビリーズブートキャンプ」を計25分間、どんなに忙しくても行うという“鉄の意思”をアピール。そんな浜辺のストイックさに、MCの上田晋也や藤木直人は「そこまで?」とあ然としていた。

「浜辺は、ふたつの種目を朝ご飯の2時間前に必ずやると決めているようで、仮に朝6時出発だったら、4時に起きてやるとか。

一方、どうしても出来なかった場合は、空き時間に家に帰って、そこからトレーニングを始めたというエピソードを明かしていました。あまりの意思の強さに、視聴者からも『美波ちゃん、無理してないかな?』『そこまで頑張る必要は……』と驚きの声が上がっていましたよ」(エンタメ誌ライター)

 また、8月10日放送のバラエティ番組『第7キングダム ゴールデン2時間SP』(日本テレビ系)にゲスト出演した際も、毎朝の日課が紹介されたが、番組内で行われたゲーム企画でファンの不安をさらに煽ってしまったという。

「番組が考案した“空気イス取りゲーム”で浜辺は『毎朝スクワットしてるので、大丈夫だと思います』と自信をのぞかせていましたが、イスを使わずに中腰状態を保つことができず、即失格となってしまいました。

動きづらい着物だった影響もありそうでしたが、ネット上では『ハードスケジュールだろうし、疲れていそう』『まずは食事と睡眠をとって休んだほうがいいのでは』との声が。とにかく、仕事面に支障をきたさない程度でトレーニングに励んでほしいですね」(芸能関係者)

 今年だけでも3本の出演映画が公開予定と、女優として本格的にブレイク中の浜辺。ファンから“激ヤセ”が心配されるほど多忙な毎日を過ごしていそうだが、そんな彼女にとって朝のルーティンは「自分にできることをやっているからって自信になる。だから今日一日、自分は大丈夫って思える」とのこと。今後も地道にトレーニングを続け、世間の不安を吹き飛ばすぐらいの体力をつけてほしいところだが、果たして?

JRA 3戦3勝でも「不向き?」アストラエンブレム関屋記念(G3)で重賞初Vへ! 新潟マイルと「苦手」輸送を克服できるか

 今週末は、約1か月ぶりの3場開催。16日(日)には、小倉競馬場で小倉記念(G3)、新潟競馬場では関屋記念(G3)が行われる。

 2つの重賞レースに計3頭を送り込むのは、今年わずか4勝と不振を極める小島茂之厩舎だ。小倉記念には、アウトライアーズとロードクエスト、そして関屋記念にはアストラエンブレム(セン7歳)が出走する。3頭の中で最も期待値が高いのはアストラエンブレムで間違いないだろう。

 2歳時から重賞戦線で戦ってきた良血馬もすでに7歳。ここ1年以上はリステッドとオープン競走を主戦場としてきた。今回は約1年3か月ぶりの重賞レースで一発を狙う。

 今年は3つのリステッド競走に出走し、3→2→1着と全て馬券圏内。前走は、今回と同じ舞台の谷川岳Sで、3年2か月ぶりの勝利を飾った。実はこの勝利は小島厩舎にとって、今年芝コースで挙げた唯一の勝利でもある(79戦1勝)。他の3勝はダートでのものだ(50戦3勝)。アストラエンブレムは、苦戦が続く小島厩舎の救世主となれるだろうか。

 G1・2勝を誇る小島厩舎にG1初制覇をもたらしたのがアストラエンブレムの母ブラックエンブレムだった。舞台は2008年の秋華賞(G1)。ブラックエンブレムは、前哨戦のローズS(G2)で15着に大敗したこともあって、11番人気という低評価にとどまっていた。しかし、岩田康誠騎手を背に好位から見事に先頭でゴールすると、2~3着にも人気薄(8、16番人気)を引き連れて、3連単はG1史上2位となる1098万2020円という高配当。波乱の立役者となった。

 そのブラックエンブレムのほとんどの仔を管理してきた小島厩舎。まさに厩舎所縁の血統でV字回復のきっかけを作りたいところだろう。

 アストラエンブレムに騎乗するのは、関屋記念通算4勝の北村宏司騎手。テン乗りとなるが、2週前、そして1週前追い切りに跨っており、不安はない。12日(水)の最終追い切りには、小島調教師自らが跨り、感触を確かめた。

 アストラエンブレム自身、新潟1600mは3戦3勝と好相性を誇る舞台。しかし、小島調教師はコース適性について「(長い直線は集中力が切れてしまうため)本来は不向き」と語っている。また、輸送もあまり得意ではなく、最終追い切りはテンションが上がり過ぎないよう軽めの調整だった。

 アストラエンブレムにとって今回が重賞挑戦はちょうど10度目。これまで4歳時に惜しい2着が2度、2歳時に3着が1度ある。あと一歩及ばなかった重賞制覇へ、苦手の輸送と新潟マイルを克服し、低迷する小島厩舎に希望の光を灯したい。

JRA苦渋の無観客継続も、世界のビッグレースは対応様々。凱旋門賞(G1)とは対照的に、アメリカのクラシックレースは大観衆動員か

 JRAでは2月29日から始まった無観客競馬が依然として続いている。当初は、今週末の15日から新潟競馬場のみ、有観客開催の実施が予定されていた。しかし、8日に「全国規模での新型コロナウイルスの感染拡大傾向が顕著」という理由から、無観客開催が継続されることになった。

 岩手競馬、ばんえい競馬などではすでに有観客開催が実施されており、今のところ大きな問題は発生していない。これは主催者が細心の注意を払った感染防止策を徹底しているおかげだろう。

 また、10日に盛岡競馬場で有観客にて交流重賞・クラスターC(G3)が行われた。マテラスカイで同レースを制した武豊騎手は「久しぶりのお客さんの前のレースだったので、馬の方は落ち着いていたんですが、僕が緊張しました」と冗談交じりにコメントした。

 それに続けて「お客さんに見に来ていただいてこその競馬かなということを改めて実感しました。今日は久しぶりにファンの皆さんの前でレースができて嬉しかったです」と話していることから、ファンのみならず騎手にとっても有観客開催の喜びが伝わってくる。

 1日も早い有観客での開催再開が待ち望まれるが、こればかりは新型コロナウイルスの状況次第となるだろう。万全の状態で再開する日を楽しみにしたい。

 その一方、世界の競馬でも秋のビッグレースの動向が明らかになってきた。

 まず、フランスで10月に開催を予定している凱旋門賞(G1)は無観客での開催となりそうだ。フランス政府がパリ近郊での5000人以上集まるイベントの禁止を、10月末まで延長すると発表したことが大きく影響している。12日にイギリスの『Racing Post』が報道した内容によると、まだ検討段階とのことだが無観客での開催が濃厚だろう。

 これと対照的なのが、9月にアメリカのチャーチルダウンズ競馬場で行われるケンタッキーダービー(G1)だ。アメリカの『bloodhorse.com』によると、観客を2万3000人以下に抑えて開催するというのだ。

 大勢の観客を入れるにあたって、新型コロナウイルスの感染防止策は取られるのだが、約2万人の観客を動員するということには驚きだ。例年、10万人以上の観客が入るレースということ考えれば、5分の1以下の観客に限定することになるが、大人数であることに変わりはない。

 また、アメリカの3大スポーツのうち、現在シーズン中のMLB(野球)とNBA(バスケットボール)は無観客で開催中。その状況下で、競馬が大観衆を入れて開催するのである。

「もし、ケンタッキーダービーが原因で新型コロナウイルスの感染拡大するようなことが発生してしまうと、その余波は日本にも影響を及ぼすはずです。JRAでも、有観客開催まであと一歩のところまで来ていますが、それが白紙になってもおかしくないかもしれませんね」(競馬記者)

 ケンタッキーダービーは例年5月に開催されるが、今年は新型コロナウイルスの影響で9月に延期になっている。この経緯を考えると、主催者が有観客での開催にこだわるのも納得できる。

 ぜひとも無事に開催を終えて、ケンタッキーダービーが大観衆を入れての成功例として世界に発信されることを願うばかりだ。

パチンコ「戦況に応じて出玉が変化」…革命的システムが「熱狂」を生み出す!!

 2000年代前半、パチンコを取り巻く環境は猫の目のように目まぐるしく変化した。

 1999年の5回リミッター撤廃を皮切りに、2002年、2004年、2005年、2006年、2008年、2009年、2010年、2011年と毎年のように内規の変更や風営法の改定などによってルールが変容していったのである。

 特に大当り確率の移り変わりは非常に慌ただしく、5回リミッター撤廃時の1/320から、1/360に緩和されたと思ったら2年後には1/500まで許されることとなった。しかし、翌年にはやっぱりやりすぎたと1/400まで下がり、最新のルールでは1/320が下限となっている。

 いま考えると、マックス機と呼ばれた1/500の台なんてよく当てられたものである。世間的には1/400の時代もマックス機と呼称されていたが、個人的には歴史上、一番大当り確率の低い1/500こそ真の意味でマックス機であると考える。

 だからといって、1/400のスペック威力が低かったかといえば当然そんなことはなく、バトルタイプに代表されるような圧倒的出玉力を有した機種が何台も存在したのである。ただ、2011年には出玉なし大当りにも制限が加えられ、多少パワーダウンした印象も否めない。

 そんなバトルスペック最後の世代ともいえる2011年に登場し、人気シリーズとなったのが『CR聖闘士星矢』である。潜確と小当りを採用したマックスバトルタイプで、連チャンと出玉力に秀でたマシンとなっている。

 本機の最大の特徴といえば確変中の大当りラウンドで展開する「ドラマチックバトル」で、確変の当否だけでなくバトルの展開によって出玉の増減にも影響する独創的なシステムを搭載していた。

 自キャラである青銅聖闘士が優勢だとアタッカーの開放時間が長く、ピンチの場合は短時間開放といったような仕組みでバトルの攻防が出玉と連動し、バトル演出に新たな興奮と熱狂を生み出したのである。

 勝てば確変、負ければ通常というバトルタイプの基本は変わらないが、経過が出玉にリンクするこのシステムは革命的であったともいえよう。

 本機が登場した2011年はまさに激動の年であった。海外に目を向けると、30年続いたエジプトの独裁政権やリビアの軍事政権が崩壊し、北朝鮮の金正日が死去するなど大きな変革が起こった。

 一方の日本においては、TVはアナログからデジタルへ移行し、日本サッカー女子代表がワールドカップで優勝するなど、こちらもさまざまな「変化」が発生したが、なんといっても東日本大震災である。

 この未曾有の危機に、パチンコ業界はその存在意義まで問われるようなシーンまであったが、こんな時こそ楽しみを提供できるのが娯楽の力であり、パチンコの持つドラマ性なのである。

 パチンコを打てば毎日がドラマチックバトル。パワーもマックスで、パチンカーはみな明日の勇者なのである。

(文=大森町男)

あの小平奈緒の後輩・梅川風子がアルテミス賞を快勝! 初日ドリームの脇本雄太に続き、ナショナルチーム組が存在感!【G1オールスター競輪】

 ファン投票による真夏の祭典『G1名古屋オールスター競輪』は13日、序盤の2日目を終えた。

 女子のファン投票8~14位による9R「アルテミス賞」は、小平奈緒の後輩で、元スピードスケート選手の梅川風子(29・東京)が勝利。5番手から最終1角でスパートして、力でねじ伏せた。男子ファン投票10~18位による11R「オリオン賞」は諸橋愛(43・新潟)が2年前と同じラインで快勝した。

 ファンが選んだ注目のガールズ決戦第一弾「アルテミス賞」は、梅川が自慢のパワーで勝利を手繰り寄せた。道中は梶田舞、小林莉子を引き連れ5番手を追走。最終1角からスパートすると、最終ホームで番手まくりに出た同期・大久保花梨のさらに上をまくり、パワーでねじ伏せた。

 ゴール前でも番手・梶田の差しを許さず、余力十分に先頭でフィニッシュ。ガールズグランプリトライアルを連覇(18、19年)し、今年の女子賞金ランキングでも4位につけている実力をまざまざと見せつけた格好だ。

 梅川と言えば、長野県出身の元スピードスケート選手としても知られている。学生時代は全日本学生スピードスケート選手権500m優勝、日本学生氷上競技選手権500mで2位など、多くの大会で活躍。同じ長野県出身で、日本女子スピードスケート界で史上初の五輪金メダル(18年平昌五輪)を獲得した小平奈緒は同じ短距離種目の先輩で、いろいろと世話にもなり、尊敬しているという。

 そんなスピードスケートでの輝かしい経歴が認められ、競輪学校の112期に技能試験で合格。卒業記念レースで優勝を飾り、小林優香以来、女子2人目のゴールデンキャップも獲得している。

 17年7月にデビューしてまだ3年だが、4歳から20年間のスピードスケート生活で鍛え上げた鋼の肉体を武器に、今やガールズ競輪界で屈指の馬力型として存在感を放っている。今年7月にはナショナルチームの強化指定選手Bにも選ばれ、ガールズ競輪、競技の両方で目が離せない、最注目の選手のひとりと言ってもいいだろう。

 明日15日には、女子のファン投票1~7位によるガールズ決戦第二弾「ガールズドリームレース」が行われる。メンバーは下記の通りだが、仮に梅川風子がガールズドリームレースに出場しても、首位争いは必至だろう。ガールズ競輪が復活して丸8年。今では130人を超える女子選手が活躍しているが、ガールズの選手層の厚さには驚かされるばかりだ。

 ◆ガールズドリーム出場選手(15日)

 1号車 児玉 碧衣(25・福岡)
 2号車 高木 真備(25・東京)
 3号車 石井 寛子(34・東京)
 4号車 小林 優香(26・福岡)
 5号車 石井 貴子(30・千葉)
 6号車 太田 りゆ(25・埼玉)
 7号車 長沢  彩(32・愛知)

 一方、2日11Rの「オリオン賞」は、実力者の諸橋愛が、逃げた新山響平の番手から確実に勝利を手にした。村上博幸のまくりをブロックして、最後の直線で力強く抜け出す横綱相撲。SS戦士だった18年のオリオン賞と同じ並び(新山→諸橋→神山雄一郎)で、再び勝利を手繰り寄せた。4連覇を逃した前節、地元弥彦G3敗戦(2着)の傷も癒え、悲願のG1タイトルへ向け好発進。今節の台風の目になりそうだ。

 それにしても、初日ドリームを史上初の2年連続ファン投票1位で、2年連続勝利という離れ業を演じた脇本雄太の強さには驚かされるばかり。8番手から打鐘カマシで先頭に立つと、最後に踏み直して押し切る横綱相撲だった。単騎のドリームを快勝したことで、6月の高松宮記念杯に続くG1完全Vが現実味を帯びてきた。また結果的に脇本の番手に収まり、3~4角で深谷知広の意地のまくりを封じた郡司浩平の仕事もキラリ光り、今節でも怖い存在となる。

TikTok、スマホの個人情報を不正取得でスパイアプリの可能性も…中国、米国を侮辱する報復

 中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が運営する動画アプリ「TikTok」が、米中対立の新たな火種となっている。

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、バイトダンスとコミュニケーションアプリ「WeChat」を運営する騰訊控股(テンセント)との取引を禁止する大統領令に署名した。テンセントに関しては、子会社などWeChatに関連する取引をすべて禁止するが、他の取引については対象ではないという。今後の焦点はどこまでが「WeChat関連」とみなされるかであり、「Wechat Pay」など決済サービスにまで波及するかどうかが注目される。

 また、かねてから安全保障上のリスクが懸念されていたTikTokは、グーグルの基本ソフト「Android」を搭載したスマートフォンの個体識別番号を不正に抜き取り、ユーザーを追跡していた問題が報道されている。これは巧妙に隠蔽される形で行われていたようだが、アプリによるユーザー追跡を制限するグーグルの規約に違反することになる重大な問題である。

 TikTokは過去にも個人情報の収集が問題になったが、すでに解消されたとしていただけに、悪質性が問題視される可能性が高い。また、その本当の目的も、現時点では不明である。さらに、iPhoneにおいても、ユーザーのキー入力を記録し、その情報サーバーに送信する「キーロガー」と呼ばれる行為を行っていた可能性が指摘されており、「中国のスパイソフトではないか」という疑惑を一層深めるような問題が次々と露呈している。

 トランプ大統領はTikTokの米事業売却を求めており、マイクロソフトが購入に向けた交渉をしているが、バイトダンスとの完全な切り離しが難しいという技術的な問題を抱えており、実際には難しいのではないかとみられている。また、今回の問題により、今後は世界各国で訴訟にさらされる可能性も高くなったわけで、リスク管理の面からも買収が難しくなり始めている。

 中国側は、この問題を対米貿易協議に組み込むとしているが、アメリカはあくまで第1弾の進捗状況を確認してから先に進むという姿勢であり、中国が購入条件などを満たしていない場合は追加の制裁関税を課すなどとしている。そのため、貿易協議は中国の要求をのむための場ではないという立場を貫くだろう。

 TikTokのスパイソフト疑惑が深まった上に、香港問題を抱える状況で中国側の要求をのめば、議会の反発を招くだけであり、トランプ政権は支持者から強い批判を受けることになる。11月に大統領選挙を控えている状況で、そうした動きにまったくメリットがないことは明らかだ。

米国が香港政府幹部に金融制裁、中国は報復

 また、アメリカは林鄭月娥行政長官ら香港政府幹部11人に対して、香港人権・民主主義法と香港自治法に基づく金融制裁を科すことを発表した。アメリカ国内の資産凍結やアメリカ人との取引を禁止するという内容だ。

 これに対して、中国はアメリカのマルコ・ルビオ上院議員、テッド・クルーズ上院議員ら11人を対象に制裁を科す報復措置を発表した。しかし、具体的な内容が明らかにされていないどころか、議員は行政の責任者ではなく立法府の一員であり、現実的に考えて有効ではないだろう。さらに言えば、こうした動きは米議会に対する侮辱ともいえるものだ。

 また、香港政府は民主活動家の周庭氏や「蘋果日報(アップル・デイリー)」創業者の黎智英氏らを香港国家安全維持法で逮捕し、国際社会から強い批判を受けている人権や言論の弾圧を続ける姿勢を見せた。

 さらに、中国は「ファイブ・アイズ」(アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの5カ国による機密情報共有の枠組み)の警告にもかかわらず、香港立法会選挙を1年以上延期することを決定した。これにより、民主派勢力の弱体化が進むものと思われる。

 その一方で、拘束されていた周氏と黎氏は保釈されたが、容疑が晴れたわけではなく、いつ再拘束されるかもわからない。ある意味で“人質”に取られている状態といえる。特に、周氏はすでに別件で有罪判決を受けており、12月に量刑が宣告される身だ。好むと好まざるとにかかわらず、今後は政治的な交渉カードとして使われることになるのは間違いない。

 そして、アメリカは香港の優遇措置廃止に向けて、実務面でも動き出している。45日間の猶予期間を経て、香港で製造された製品に対して原産地を中国と表示することを義務付け、中国本土と同率の関税が適用される。米中対立は、さらに混沌の様相を呈してきた。

(文=渡邉哲也/経済評論家)

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