JRAコントレイルに続くクラシック候補……!? 前田晋二氏が送り出す「キズナの甥」はダートの大物候補か!?

 22日(土)新潟5レース(ダート1800m戦)で、ガラティーン(牡2歳、栗東・中竹和也厩舎)がデビュー予定だ。

 オーナーは前田晋二氏で、今年のダービー馬「コントレイル」の馬主でもある。

 前田晋二氏と言えばノースヒルズ代表・前田幸治氏の弟であるが、ノースヒルズ生産馬は「所有者」によって成績が大きく異なるという特徴がある。

 昨年JRAに登録されたノースヒルズ生産馬は51頭。ノースヒルズ名義での所有が36頭に対し、前田一族名義で所有するのは9頭とかなり少ない。

 しかし、収得賞金1000万円以上の大きな活躍を見せたのは、絶対数の少ない後者なのである。

前田晋二氏
コントレイル(東京スポ杯2歳S、ホープフルS、皐月賞、ダービー)

前田幸治氏
コルテジア(きさらぎ賞)
チェーンオブラブ(フェアリーS2着)

前田幸貴氏
ビアンフェ(函館2歳S、葵S)
アブレイズ(フラワーC)

※キメラヴェリテ(北海道2歳優駿、若葉S2着)は加藤誠氏が所有

「ダービー馬のオーナーになることは一国の宰相になることより難しい」などと言うのが競馬ファンの古い言い草であるが、特に2013年のキズナに続き、今年のコントレイルで2回目のダービー制覇を成し遂げた前田晋二氏の勢いは、POG(ペーパーオーナーゲーム)ファンならずとも無視はできないものとなっている。

 今年のダービー馬コントレイルは牡馬3冠へ向けて神戸新聞杯での復帰を予定しているが、その陰で2歳馬の来年へ向けた戦いも既に始まっているのは周知の通り。

 前田晋二氏が所有する2歳馬で最初のデビューとなるガラティーンは、父ルーラーシップ、母父ブライアンズタイムという血統背景。見た目には芝でも活躍できそうな血統ではある。

 だが、ブライアンズタイムは晩年の産駒がダートでの活躍が多い事を考えれば、今の芝ではスピードが足りないという懸念があるのも確かだろう。本馬の兄、カルムパシオンがダートで活躍した事などを考えても、ひとまずダートからというのは十分に考えられる選択肢と言えそうだ。

 前田一族のダート活躍馬として思い出されるのが、前田幸治氏が所有したアウォーディーで、父ジャングルポケットに母父がサンデーサイレンスという血統。父がトニービンの血を持っており、母がヘイルトゥリーズン系という大きい括りでは似ているとも言えなくはない。

 むしろ、父にキングカメハメハ系のルーラーシップ、母父がヘイルトゥリーズン系でもブライアンズタイムという事を考えれば、ダート適性はこちらの方が高そうに感じるぐらいだ。

 本馬が目指すのはアウォーディーか、それとも……今後の動向にも目が離せない1頭となりそうだ。

パチンコ店員「大当り消滅」に続く衝撃のミス!? 「クビ」をも意識した苦い思い出…

 パチンコ店にはトラブルがつきものです。これまでコラムで色々なトラブルをご紹介させていただきましたが、ホールでは「ほぼ毎日何かしらのトラブル」が起きております。

 私が勤めていたホールで一番多かったトラブルは、断トツで玉詰まりでございます。湿気によって玉の流れが悪くなるので、特に梅雨の時期などは多くの玉詰まりを対応しておりました。

 こういったトラブルは防ぎきれない不可抗力なものであり、お客様もある程度ご理解してくださっているので大したトラブルにはならないのですが…。

 ホール店員の人為的なミスで起きるトラブルともなると話は別です。特に、お客様に多大なるご迷惑をお掛けしてしまう「致命的なミス」は始末書を書かされる場合もあります。

 私が過去最高にやらかしたミスと言えば、以前のコラムでもご紹介した「大当りが消滅」してしまったトラブルです。

 あれは忘れもしない「アナログ機」でのトラブル対応でした。盤面中央にあるクルーン役物内の特定の穴に玉が入ると大当りとなる機種で、私は大当り消化中に呼び出されました。

 アタッカーへ向かう途中で玉同士が進路をふさいでブドウ状になっており、大当りが消化できない状態でお客様が困っていたのです。

「すぐに玉を取らないとアタッカーが閉まって出玉が少なくなる」と判断した私は、急いで玉を取り除いて扉を閉めたのですが…。

 勢いよく閉めてしまった影響で「振動検知エラー」を誘発させてしまい、遊技台が不正な大当りと判断して「大当りが消滅」する事態となったのです。

 ホール店員がお客様の大当りを消してしまうのは「一番やってはいけないミス」です。いくら土下座して謝罪を重ねたところで大当りは戻ってきません。お客様の楽しみを奪ったという事実が覆る事はないのです。

 この時は、該当機種の確変突入時に見込める獲得玉数を補償する事で、お客様に納得していただくことができましたが…。

 実を申し上げますと、私は「大当りを消滅」させた時と「同じレベルの衝撃」を受けたミスをしてしまった事がございます。今回は「ホール店員をクビ」になる事すら覚悟したエピソードをご紹介しましょう。

 あれは今のように日が沈むのが遅く、夕方の時点では外がまだ明るい夏の日の出来事でした。私は遅番で、ホールリーダーとして責任のある仕事を任されておりました。

 勤め先の会社では、精算機の現金やカウンターの機械に特殊景品を収める業務は、ホールリーダーのみが行っていたのです。その他にも色々と責任の伴う業務があるのですが、中には意外な作業も存在しております。

 それは、店舗内と外の照明の切り替えです。

「そんなの誰でもできるじゃないか」と思われるかもしれません。ただ、そんな簡単な行為が思わぬ事態を招いてしまったのです。

 私は日が暮れて外が暗くなってきたのを確認して、いつものように店舗外の照明のスイッチを入れました。するとホールを巡回していたスタッフから思いもよらない一言がインカムで入ってきたのです。

「銀次さん何か変なボタン押しましたか?」

 これを聞いた私は、何を言っているのかさっぱり意味が分かりませんでした。「自分は外の照明を付けただけなのに」と思いながら、不思議に感じてホールの様子を覗いてみました。

 すると、そこには真っ暗な空間の中で遊技台の筐体ランプと、液晶だけが光り輝いている異様な光景が目に入ってきたのです。

 思いがけない衝撃的な光景を前に、私は完全にテンパってしまいました。「何だか分からないけどやばい!」と感じ、脳内は完全に混乱し「触れてはいけないスイッチを入れてしまったのか?」や「まさか台の電源を落としてしまったとか…」という考えたくもないシチュエーションを思い浮かべてしまったのです。

 仮に間違って遊技台の電源を落としてしまった場合、お客様全員が遊技できない状況となってしまいます。それだけならいいですが、万が一大当り中にタイミング悪く落ちてしまった際は、「大当りが消滅」するという最悪の事態となる事もあり得るでしょう。

 悪意がないとはいえ、業務を妨害する行為をしてしまったという罪悪感は半端じゃありませんでした。正直「終わった…」と全てを諦めた感情さえ芽生えていたのですが…。

 とりあえず、訳も分からず走り出したその時でした。

「銀次さん早く電気付けてください!暗くてお客様が歩けません」という言葉を投げかけられ、私はふと我に返ったのです。

 よく考えれば分かる事でした。遊技台の電源は事務所にあるため、間違って落とす事などあり得ません。そもそも真っ暗な空間の中で遊技台が光り輝いていたのですから、冷静に考えれば分かります。

 結論を申し上げると、完全に早とちりでした。私は外の照明を付けずに、間違ってホール内の照明を消してしまっていただけの話です。恥ずかしながら、混乱状態で正常な判断ができていなかったようです。

 もし最悪の事態になってしまっていたら…クビすらも意識しなければならなかっただけに、心から安堵したのを今でも覚えております。

 無論、ホールを真っ暗にしたことでお客様や他のスタッフに迷惑を掛けた事は事実ですので、このあとホール中を謝罪して回った事は言うまでもございません。

 ミスをしない完ぺきな人間はこの世にいないと思いますが「ミスをした時こそ冷静に対処する」ことの重要さを改めて認識したエピソードでございました。

(文=ミリオン銀次)

JRA「ノーザンファーム×モーリス」に“天敵”現る! “格安”2歳勢が2日連続、この夏3度目の“ジャイキリ”達成!

 16日(日)の小倉競馬6レース、2歳新馬で3番人気のウインスーリールがメイクデビュー勝利を飾った。

 そのレースで1番人気に支持されるも、1・3/4馬身差の2着に敗れたのが、ポールスターだった。ポールスターの父は期待の新種牡馬モーリスで、近親にはコディーノ、チェッキーノといった重賞勝ち馬がいるノーザンファーム期待の良血馬である。

 対して勝ち名乗りを上げたウインスーリールは新ひだか町の山際牧場で生まれ、一口馬主クラブのウインレーシングクラブから総額1600万円の格安で募集された牝馬。ウインスーリールがノーザンファームの期待馬を相手に“ジャイアントキリング”を達成したといっていいだろう。

 実は、前日の15日(土)にもウイン軍団の2歳馬が「ノーザンファーム×モーリス」の期待馬を破っている。

 札幌競馬10レースのコスモス賞(2歳OP)に異例の格上挑戦をしたのが新馬戦2着からの参戦となったカランドゥーラ。未勝利の身ながら、祖母エアグルーヴという血統背景もあって単勝オッズ2.1倍の1番人気に支持された。

 しかし、レースを制したのは横山武史騎手が騎乗した2番人気のウインアグライアだった。こちらは、ウインレーシングクラブからウインスーリールよりもさらに安い総額1200万円で募集されたマツリダゴッホ産駒。ウインアグライアは、これで新馬戦から2戦2勝で堂々、2歳重賞戦線に名乗りを上げた。

 そのウインアグライアだが、6月の新馬戦でも「ノーザンファーム×モーリス」の超期待馬ブエナベントゥーラを破っている。その時の2頭の単勝オッズはブエナベントゥーラの1.5倍に対し、ウインアグライアは109.3倍。調教でも動きが悪く、ノーマークの存在だったが、母にブエナビスタを持つ良血馬を下し、正真正銘のジャイアントキリングを果たした。

 産駒はデビューから21連敗という苦難のスタートを切った種牡馬モーリス。16日終了時点で4勝にとどまっているが、意外にも中央2歳リーディングサイアー部門では、エピファネイアに次いで、ドゥラメンテやディープインパクトを上回る2位につけている。

 そんなノーザンファーム期待のモーリス産駒にウイン軍団の2歳馬がこの夏3度にわたって立ちはだかったというわけだ。ウイン軍団のさらなるジャイアントキリングは見られるだろうか。

【ウインレーシングクラブ所有2歳馬の“ジャイアントキリング”】
●6月6日 新馬(東京、芝1600m)
1着 ウインアグライア(109.3倍)
2着 ブエナベントゥーラ(1.5倍)

●8月15日 コスモス賞(札幌、芝1800m)
1着 ウインアグライア(3.2倍)
2着 カランドゥーラ(2.1倍)

●8月16日 新馬(小倉、芝1200m)
1着 ウインスーリール(6.6倍)
2着 ポールスター(2.7倍)

甘デジ「遊びやすさ×パワー」を実現!? キラーコンテンツ最新作が再上陸!!


一撃性の高い甘デジ」が目覚ましい活躍を見せている。

「遊タイム×ST継続率約80%」という特徴だけではなく、電チュー振分けの50%で約1000発を獲得できる『ぱちんこ 新・必殺仕置人 TURBO』。この衝撃の激アマ仕様は大きな反響を呼び、多くのファンを魅了した。

 そして導入したばかりの『PフィーバーアクエリオンALL STARS LIGHTver.』も遊タイムを搭載した甘デジスペック。遊びやすいにも関わらず、ST継続率が約75%で電チューの40%が約1000発を獲得できる最高峰のスペックだ。

 一撃性を秘めた甘デジが高い人気を得ている訳だが、その代表的な存在は『デジハネCR聖戦士ダンバイン』だろう。

 本機は約90.7%という驚異の継続率を誇りながら、ミドルにも負けない出玉性能を有している。「甘デジの限界を超えた」との声も上がる唯一無二の爆裂マシンだ。

 この優れたスペックを可能にしたのは「ヘソ賞球1玉」という点にある。これを採用したからこそ、他を圧倒する一撃を実現したわけだが…。

 そんな「ヘソ賞球1玉」を採用した甘デジ新機種がスタンバイ。数々の人気機種を手掛けてきたヒットメーカーが「安定した出玉」に特化したマシンを発表した。「遊びやすさ×パワー」を実現させた話題作に熱い視線が注がれている。

『PA真・怪獣王ゴジラNL-K1』(ニューギン)

■大当り確率:1/77.10
■高確率:1/77.01
■ST回数/電サポ回数:74回/70回
■賞球数:1&1&4&3&10
■ラウンド/カウント:10R or 5R or 4R / 8c
■特賞出玉(最大出玉):約800玉or約400玉or約320玉
○○〇

 世界的な人気映画ゴジラを題材としたシリーズ最新作が甘デジで登場。本機の特徴は「ヘソ賞球を1玉」にすることで「とことん遊びやすいスペック」に仕上がっている点だ。

「ヘソの賞球を抑える事によって大当り確率は1/77.10と非常に軽くなっていますね。一応ST機ですが確変中の確率は1/77.01と通常とほぼ変わりません。しかしながら『全ての大当り後に電サポ70回』が付与されるので安定感は抜群でしょう。

 大当りの出玉数は少なめですが、電チューの34%でMAXラウンドを引けますから、まとまった出玉獲得も可能でしょう。まさに『遊びやすさ×パワー』を実現させた仕様ではないでしょうか」(記者)

 新内規の甘デジ界に新たなる風が吹き荒れるのか。「1玉賞球」だから実現できた「怪獣王の一撃」に期待したい。

「ゴスデン×デットーリ」がフランスで大暴れ! エネイブル“後継候補”が5連勝でジャックルマロワ賞(G1)制覇!

 16日、フランスのドーヴィル競馬場で行われたジャックルマロワ賞(G1)はL.デットーリ騎手のパレスピア(牡3歳、英・J.ゴスデン厩舎)が優勝。無傷の5連勝でG1・2勝目を飾った。

 デビューから3連勝でロイヤルアスコットの3歳マイル王決定戦・セントジェームズパレスS(G1)に挑戦したパレスピア。当時、G1・2勝(現3勝)のピナトゥボが1番人気に支持され、パレスピアは3番人気だった。だが、その下馬評を覆して、ピナトゥボに1馬身差をつける勝利。一躍、3歳マイル王の座に躍り出た。

 そして、古馬混合戦であるジャックルマロワ賞に出走。昨年のセントジェームズパレスS、ムーランドロンシャン賞(G1)、今年のクイーンアンS(G1)でマイルG1・3勝のサーカスマキシマス、コロネーションS(G1)の勝ち馬で、仏オークス(G1)ではクビ差の2着だったアルパインスター、今年のイスパーン賞(G1)を制したペルシアンキングなど、強力なライバルが集まった。

 レースでは最後方に控えたパレスピアだったが、半マイルを過ぎたあたりから進出を開始。残り400mでアルパインスターに並んで先頭に立つと、そこからは2頭のデットヒートになるかと思われた。だが、すぐにパレスピアが抜け出し、3/4馬身差をつけてゴール。3着のサーカスマキシマスには5馬身差をつける快勝だった。

 ジャックルマロワ賞といえば、1998年に名マイラー・タイキシャトルが制したことで、日本でもお馴染みのレース。それ以外にもミエスク、ドバイミレニアム、ドバウィ、日本で種牡馬として活躍しているマクフィなども制した世界的な権威のあるマイルG1だ。

 そんな伝統あるジャックルマロワ賞を制したパレスピア。3歳マイル王から、世界のマイル王にステップアップして、今後はどれだけ無敗で勝ち星を伸ばすのかに注目が集まる。

「ゴスデン調教師×デットーリ騎手」と言えば、エネイブルのタッグでも有名だ。前日に行われたギヨームドルナノ賞(G2)を制した仏ダービー馬・ミシュリフも同タッグによる勝利。エネイブルが出走を予定している凱旋門賞(G1)より一足早く、フランスで2日連続の重賞ジャックを達成した。

 昨年での引退を撤回して、史上初の凱旋門賞3勝に挑戦するエネイブル。そのため、今年の凱旋門賞を最後に引退することが濃厚と見られている。ゴスデン厩舎を長きに渡り支えた屋台骨がいなくなる日も近そうだが、パレスピアという新星が出現したことで一安心だろう。

 パレスピアは10月17日にアスコット競馬場で行われるクイーンエリザベス2世S(G1)を最大目標にしている。ちなみに、凱旋門賞が行われるのは10月4日。10月の欧州競馬は「ゴスデン調教師×デットーリ騎手」の最強タッグが席巻するかもしれない。

【戦後75年】日本が取り組むべき残された「宿題」…朝鮮半島出身の元BC級戦犯に補償を

 コロナ禍のなかで迎えた75年目の「終戦の日」。実際に戦地で戦争を体験した人の多くは鬼籍に入り、生存者も90歳代の半ばを超え、生の証言を聞くことは難しくなっている。本土で空襲を経験した語り部も、もはや80歳代。歴史をどう未来に引き継ぐか、という課題に直面している同時に、日本社会が戦後の「宿題」をどれだけきちんと果たしてきたか、その優先順位も含めて点検しなければならない。

「受忍論」で退けられる民間人の戦争補償

 もっとも大きな「宿題」のひとつが、今なお海外にある遺骨の収集問題。厚労省によれば、海外戦没者のうち、いまだ収容されていない遺骨は約112万柱に上る。そのうち、「海没遺骨」と「相手国事情により収容が困難な遺骨」を除いた約59万柱が「未収容遺骨」となっている。

 また、空襲による民間人被害者の問題も、広島・長崎の原爆症以外はほとんど手つかずだ。

 原爆にしても、原爆投下後の「黒い雨」を浴びたのに被爆者健康手帳の交付申請を却下された人たちが起こした訴訟は、広島地裁が出した原告全面勝訴の判決を、政府の意向で国や県、広島市が控訴。引き続き裁判で争われることになった。提訴時の原告88人のうち、一審に要した4年の間に16人が亡くなった。現在、最高齢の原告は96歳(被爆時21歳)、最年少は75歳(同生後4カ月)という。

 軍人軍属にはなされる補償が、日本の民間人は受けられない。民間の空襲被害などの賠償を求めて起こした訴訟は、戦争の被害は「すべて国民がひとしく受忍しなければならない」という「受忍論」で退けられ、敗訴が確定している。しかも、補償を求める人たちに対して、「そんなにカネが欲しいのか」などと罵倒する手紙が何通も寄せられた、という。SNS上でも同趣旨のコメントが飛び交っている。しかし、同じ敗戦国のドイツやイタリアでは、民間人の戦争被害にも補償がなされている。私たちは「受忍論」を当たり前のように思い込まされ、思考停止に陥ってはいなかったか。再考してみる必要はあるように思う。

 民間人の戦争被害については、補償どころか、その実相すら明らかになっていない。8月16日付け毎日新聞によると、原爆を含む大規模空襲があった107自治体での死者数は約38万7000人。そのうち氏名がわかるのは6割に満たない約22万1300人にとどまる。十分な調査が尽くされておらず、正確な人数さえわからないのが現状、という。これでは、戦争の歴史を、将来にきちんと引き継ぐことができないのではないか。

 そして、きわめて早急な対応をなさねばならない「宿題」のひとつが、朝鮮半島や台湾出身の旧日本軍BC級戦犯への補償問題だ。彼らは、日本軍の軍人・軍属だった者として、戦後、連合国による軍事法廷で裁かれた。321人が捕虜虐待などの罪で有罪とされ、朝鮮半島出身の23人、台湾出身の26人は死刑になった。

 日本人の場合は、BC級戦犯も恩給の対象になり、刑死や獄死の遺族にも遺族年金が支給されるが、戦後、日本の国籍が失われた、朝鮮半島や台湾出身者は対象にされていない。

 2000年に朝鮮半島・台湾出身者の重度戦傷病者と戦没者の遺族を対象に、最高400万円の見舞金・弔慰金を支給する法律ができたが、BC級戦犯はその対象にはならなかった。

 結局のところ、彼らは日本人として軍務につき、そのことが罪に問われて刑罰を受けたのに、戦後は日本人ではなくなったとして、日本政府からなんの補償もなされないまま放置されてきたのだ。あまりにも理不尽というほかない。

理不尽かつ無責任な日本政府の対応

 この問題に当事者として取り組んできた李鶴来(イ・ハンネ)の手記『韓国人元BC級戦犯の訴え』(梨の木舎)によれば、現在の韓国・全羅南道の山村で生まれ育った李さんが、捕虜監視員として日本軍軍属となったのは1942(昭和17)年6月。17歳の時だった。

 訓練では、「生きて虜囚の辱めを受けず」の「戦陣訓」や「軍人勅諭」をたたき込まれた。捕虜の人道的な取り扱いを定めたジュネーブ条約などは、その存在すら教えられなかった。軍隊では暴力が横行し、殴られない日はなかった。「声が小さい」「姿勢が悪い」「立派な日本人にしてやる」などの名目でビンタを受ける毎日だった、という。

 その後、タイとビルマ(現ミャンマー)を結ぶ泰緬鉄道の建設現場に派遣された。この鉄道建設には連合国の捕虜約5万5000人が労働力として投入された。ジャングルを切り開く過酷な現場で、食料や医薬品も十分でなく、約1万3000名の捕虜が死亡した。そのほか、現地労働者約5万名のうち3万3000名も死亡したといわれ、「死の鉄道」と呼ばれた。

 宿舎の責任者として捕虜の監視にあたった李さんは、捕虜に規則違反行為があった時の対応を、こう書いている。

〈「適正」の方法は、やはりビンタでした。2~3回ビンタをして、反省させるといったものですが、教育の方法として日本軍では罪悪視されていなかったので、これが捕虜にとっては大変な恥辱だったことを私は知りませんでした〉

 そうした行為が、戦後、罪に問われることになった。捕虜虐待の容疑で拘束され、一度は釈放されたものの、再逮捕。「責任は私にある」として、裁判で証言してくれることになっていた日本人の上官は、裁判の前に死刑が執行されてしまった。李さんは、十分な打ち合わせもできないまま行われた裁判で、絞首刑を言い渡された。その後シンガポールのチャンギ刑務所で、死刑囚として収監。8カ月の間に多くの死刑囚を見送り、最後のひとりとなった後、突然「懲役20年への減刑」となる。

 1951年に日本人戦犯が順次送還され、李さんも8月に横浜に上陸。朝鮮戦争特需に沸く日本に、初めて「帰国」し、スガモ・プリズンに収容された。

 翌1952年4月にサンフランシスコ平和条約が発効すると、李さんは「日本人」ではなくなった。釈放を求めて裁判を起こしたが、認められなかった。一方、軍人恩給が復活したにもかかわらず、日本国籍を持っていない李さんは対象外とされた。日本人として刑罰を受け続けるのに、援護や補償は日本人ではないからと排除されたのだ。

 仮釈放されたのは1956年10月。仲間とタクシー会社を設立し、補償を求めて運動を始めた。1991年に李さんを含めた7人が、日本国に謝罪と補償を求める国家賠償訴訟を起こした。

 1審の東京地裁は、「国の立法政策に属する問題」として請求を棄却。東京高裁(1998年7月13日)は、控訴は棄却したものの、李さんたちが日本人に比べて「著しい不利益を受けていること」を認め、「適切な立法措置がとられるのが望ましい」「国政関与者において、この問題の早期解決を図るため適切な立法措置を講じることが期待される」と付言した。

 最高裁判決(1999年12月20日)も、請求は退け、「立法府の裁量的判断にゆだねられたものと解するのが相当である」とした。李さんらの被害については、最高裁でも「半ば強制的に俘虜監視員に応募させられ……有無期及び極刑に処せられ、深刻かつ甚大な犠牲ないし損害を被った」として、その深刻さを認めている。

 以後、李さんたちは国会での立法を求める運動を展開した。2008年には民主党が特別給付金の支給を柱とする法案を衆議院に提出したが、審議未了で廃案となった。2016年には、超党派の日韓議員連盟で、1人260万円の特別給付金を出す法案をまとめたが、いまだに国会提出されないままだ。

 最高裁から「宿題」を与えられて20年以上が経つ。今なお立法措置がとられていないのは、いくらなんでも時間がかかりすぎだし、国家として無責任ではないか。

 これまで運動を引っ張ってきた李さんも、すでに95歳。時間はもう、あまり残されていない。急いで取り組むべき「宿題」だ。(文=江川紹子/ジャーナリスト)

●江川紹子(えがわ・しょうこ)
東京都出身。神奈川新聞社会部記者を経て、フリーランスに。著書に『魂の虜囚 オウム事件はなぜ起きたか』『人を助ける仕事』『勇気ってなんだろう』ほか。『「歴史認識」とは何か – 対立の構図を超えて』(著者・大沼保昭)では聞き手を務めている。クラシック音楽への造詣も深い。

江川紹子ジャーナル www.egawashoko.com、twitter:amneris84、Facebook:shokoeg

三浦瑠麗CM出演でアマゾンプライムの解約運動が……DaiGoらは運動を批判も、問題は政権にコミットする学者のCM出演だ

 国際政治学者の三浦瑠麗氏のアマゾンプライムのCM出演をめぐって、ネット上で批判の声が高まり、アマプラ解約運動が巻き起こっている。  問題となっているのは、8月あたまから放送されているアマゾンプライムビデオのCM。以前から同CMに出演している松本人志の「プライムビデオ使う...

JRA 札幌記念(G2)マカヒキ「早熟説」を藤沢和雄調教師が否定!? 「ディープインパクト産駒は晩成」独自見解に復活のヒント?

 2016年の日本ダービー(G1)を制覇したマカヒキ(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)が、古馬になって勝てない苦しみを味わっている。陣営も苦労しているが、結果が伴わない。

 今週23日に札幌競馬場で行なわれる札幌記念(G2)に登録してきたが、秋のG1で復活するためにも、ここは復活のきっかけを掴みたい一戦だ。

 そもそも、なぜスランプに陥ってしまったのだろうか。

 早くから使われた牡馬のディープインパクト産駒は、3歳の秋以降にスランプになる傾向があるため、早熟だと指摘する声もある。2016年の日本ダービー2着馬サトノダイヤモンド、同3着馬ディーマジェスティもディープインパクト産駒であり、古馬になってG1どころか重賞レースでも苦しんでいた。

 そんな中、血統評論家の亀谷敬正氏は、著書『血統の教科書』(池田書店)で藤沢和雄調教師の言葉を借りて、ディープインパクト産駒の早熟説について解説している。

 藤沢和調教師といえば、ディープインパクトの姉レディブロンドを管理した経験があり、ディープインパクト産駒のスピルバーグを天皇賞秋(G1)で勝たせて、古馬になってG1制覇を果たした経験もある名伯楽だ。

「藤沢和調教師は『ディープインパクト産駒は晩成』と語った。さらに続けて、『ディープインパクトの血は、体ができ上がる前から走ることに前向きなので、早く走らせると反動が出る』という貴重な見解を示している」(亀谷敬正 血統の教科書より)

 著書によると2、3歳時のディープインパクト産駒は、体が能力に追いつかなくても走ってしまうようだ。また、3歳限定レースに能力を発揮するのは、米国色の強い繁殖牝馬との交配で生まれたディープインパクト産駒という亀谷氏の分析もあり、この辺りもマカヒキは合致する。

 つまり、近年のマカヒキの不振は早熟というよりも、3歳春からトップレベルで戦い続けた「反動」が出ている可能性もあるというわけだ。

 しかし、現役で走ることを選択した以上、陣営はどうにかしてマカヒキを復活させたいところだろう。昨年の大阪杯(G1)、ジャパンカップ(G1)ともに4着に入り、兆しは見せている。

 今回手綱を任されたのは、昨年の大阪杯で手綱を取った岩田康誠騎手だ。その大阪杯でも鞍上を務めて、重賞4戦中3着1回、4着1回とマカヒキと相性のいいジョッキーである。

「岩田康騎手は毎年夏になると函館、札幌に参戦しており、昨年は重賞で2着2回、今年はすでに3着2回と、北海道で存在感を示しています。

昨年の札幌記念は、サングレーザーを2着に持ってきており、その腕は鈍っていません。洋芝での騎乗は好結果が出ていますし、今年のマカヒキも楽しみです」(競馬記者)

 大阪杯後に放牧へ出されたマカヒキだが、7月中旬に栗東トレセンには帰厩し、順調に調整されている。友道康夫調教師も「馬体も若々しい」と調子のよさに手応えを感じているようだ。

 ディープインパクト産駒の早熟説よりも、「早使いの反動」というスランプ説のほうが正しいのであれば、マカヒキにはまだ復活の余地が残されている。

 札幌記念は、岩田康騎手のリードでマカヒキの復活を願いたいところだ。

JRA武豊「誤算続き」に抗えぬ世代交代の波!? 松山弘平と直接対決に敗れてリーディングでも逆転許す

 15日から開催が始まった小倉競馬は、絶好の馬場状態で行われたこともあり、好時計での決着が頻発した。

 1200m戦ではハイペースでも圧倒的に前残りする一方、中距離戦ではペースが上がると一転して差しが決まったように両極端な傾向。小倉で騎乗している騎手にとってはペースと展開の見極めが求められた。

 この特殊な馬場傾向は、前開催までの騎手リーディングで71勝の3位につけていた武豊騎手と、68勝で5位だった松山弘平騎手の直接対決でも大きく影響した。

 土曜の松山騎手は人気馬で3勝を挙げて堅実に勝ち数を加算。この時点で未勝利に終わった武豊騎手の71勝と並んだ。日曜にはそれぞれ1勝を挙げて72勝で臨んだのが10Rの博多Sだった。

 9頭立てで行われたレースで松山騎手は単勝1.7倍の圧倒的1番人気カセドラルベルに騎乗。武豊騎手は3番人気マルシュロレーヌに騎乗した。

 レースはマイネルウィルトスが意表を突く逃げの手に出たこともあり、1000m通過58秒4とハイペース。8番マルシュロレーヌ、9番カセドラルベル、ともに8枠に入った2頭で強気の騎乗を見せたのが松山騎手だった。

 2頭のスタートは五分。馬の行く気に任せた武豊騎手に対して、松山騎手は好位の競馬に拘った。外目の3番手をキープすると、ピッチが上がっても手綱は緩めない。4コーナー入り口でも、ロスのないコーナーワークで直線を早めの先頭で押し切った。

 武豊騎手は出たなりの位置取りのまま、中団やや後方から動かず。直線で猛追を見せたものの、わずかにクビ差及ばない2着と惜敗した。自分から動いた松山騎手と動かなかった武豊騎手の積極性の違いが、そのまま着順に反映されたといえるかもしれない。

 迷走するレジェンドはこの日のメーン・小倉記念でも、ペース判断を誤る失態を犯してしまう。

 奇しくも直前に行われた博多Sと同じく芝2000mの重賞で、レジェンド騎手は一転して積極策を選択。1000m通過58秒1で流れ、ハイペースとなったレースを直線入り口で先頭に立つ大誤算。3コーナー過ぎから抜群の手応えで、外を捲くって来たロードクエストに動かされたとはいえ、明らかな早仕掛け。直線半ばで力尽き、差し馬の餌食となってしまった。

 これには武豊騎手もレース後に「3コーナーでまくってきた馬がいたのが痛かった」とコメントしたが、このときすでにハイペースの3番手にいた事実に変わりはない。ペース判断を誤ったと見られても致し方ないだろう。

 武豊騎手が1番人気ランブリングアレーで6着と敗れた一方で、6番人気サトノガーネットを2着に好走させたのが松山騎手だ。

 惜しくも2着に敗れたとはいえ、「流れが速くなれば、差しも決まると思って、あの位置から進めました」と振り返った。しっかりとペースと展開を考えた上での好騎乗だったといえる。

「武豊騎手としては、後手に回って敗れた直前のレースのイメージが強く残っていたのかもしれません。レース後に『脚色が一緒になってしまった』とコメントしていましたが、武豊騎手ほどのベテランならば、松山騎手の好騎乗にやられたという印象はあったでしょう。

引き続き同じ距離で行われた小倉記念で積極的な騎乗を試みたことには、そういった心情も少なからず影響していたかもしれません。ペース判断や展開の読みが抜群の武豊騎手にしては、珍しく読み違いが続いてしまいました」(競馬記者)

 先週の開催を終えて、騎手リーディングでも新潟で勝ち星を伸ばした福永祐一騎手が3位。松山騎手は73勝で4位に浮上し、武豊騎手は72勝の5位と後退。気が付けば、リーディングを目指すどころか札幌で8勝と大暴れをした横山武史騎手の足音すら大きくなっている。

 トゥラヴェスーラとコンビを組む今週の北九州記念(G3)では、貫録を見せることが出来るだろうか。

キンプリ・岸優太への“イジリ”が酷すぎる!? 「体臭イジリ」「大量ワサビ」……イジメを危惧するファンも

 King & Princeの最年長リーダー・岸優太への“総攻撃”が止まらない。

 8月6日発売の雑誌『POTATO』(ワン・パブリッシング)で、岸が舞台裏でスベリまくっているというエピソードを披露したキンプリ。メンバーの平野紫耀は「つまらないギャグで楽屋の温度を氷点下にしちゃう」と語り、さらに永瀬廉も「たまに場が凍る」と指摘していたが、そうした“岸イジリ”が一部ファンの間で物議を醸しているという。

「永瀬によると、岸がすべって現場を凍らせた後に『すみません!!』と謝罪するまでの流れがワンセットで、そうしたネタで楽屋内を盛り上げているみたいです。いわゆるお笑い芸人の“スベリ芸”的な扱いのようですから、彼らにとってはじゃれ合いの一環なのでしょう。

しかし、ネット上では『仲でも悪いの?(笑)』『そこまで言わなくてもいいのに』といった不安の声が上がっており、またイジリ方があまりにハードなため、熱心な岸ファンは複雑な心境の様子。中には、岸のメンタル面を心配する人間もいるようです」(芸能ライター)

 時間さえ合えば一緒に食事に出かけるなど、プライベートでも親交があるというキンプリだが、7月30日放送のバラエティ番組『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS系)では、岸の“体臭”をイジる場面があり、そこでもファンの不安を煽ってしまったという。

「永瀬は、メンバーの匂いを嗅ぎ分けられるという特技を披露したのですが、スタッフから『苦手な匂いのメンバーは誰?』と問われると、『調子悪い時の岸さんの匂いは、僕は嫌いです』と顔をしかめながら答えていたんです。

一応、岸の臭いの特徴について『実家のような安心感がある』とフォローしていましたが、嫌いになるほどのニオイってよっぽどですよね。場合によっては『相当クサい』という印象を植え付けかねないですし、仮にも若手トップクラスのアイドルですから、イジリ方を“もう少し考えるべき”と指摘する意見も少なくないです」(同)

 シングル曲『Memorial』のDVD特典では、大量のワサビが入った特製ケーキを岸に食べさせるという、イジリの域を超えるようなドッキリも。芸人ではあるまいし、アイドルらしい微笑ましいネタでファンを喜ばせてほしいところだが……。