JRA「激走お宝馬」超・高速馬場で浮上する爆穴「◎」!? 小倉メインで近走の鬱憤晴らす逃げ切りVも!?

 22日(土)小倉11レース佐世保S(1200m)に出走するバーニングペスカ(牡5歳、栗東・松永昌博厩舎)に「激走お宝馬」のニオイが漂っている。

 3走前に久々の芝レースに出走し、9番人気ながら2着と好走。近2走は6着、12着とともに惨敗しているが、敗因は明白。巻き返しの準備は整ったと見る。

 12着に大敗した前走のテレビユー福島賞(3勝クラス)は、2回3日目となった福島で、Aコース使用の最終週。1回福島で4日間使用され、2回福島で2週目となったAコースの馬場状態は、外枠有利の馬場状態になっていた。

 以下は、その日の福島芝レースにおける連対馬「枠番」である。

1200m
0-1-0-0-1-3-1-2

トータル
1-1-0-1-2-5-3-3

※左から1枠~8枠

 1200m戦では逃げ馬も3連対と健闘したが、その3頭も6枠より外。スタート地点も、外枠の行き脚がつきやすい馬場状態にあったようだ。

 そんな中、2枠3番からスタートしたバーニングペスカは、レース中盤で馬込みに揉まれると気の悪さを出し、一旦控えて折り合いをつけるレース運び。中団やや後方から直線で内に入れると前に壁ができて万事休す。全く自分のレースができなかった。

 また、6着に終わった前々走の水無月S(3勝クラス)は逆に、阪神はBコースに替わって1日目。1枠2番のブライティアレディが勝利し、1枠1番で10番人気だったコウエイダリアも4着に好走。内の先行馬有利に働いた印象があり、7枠13番から先行したバーニングペスカにとっては不利な状況だった。2着には、フェルトベルクが大外16番枠から入線したが、軽ハンデを生かし2列目に取り付けたのが好走の原因だろう。

 ただ、当時は今回も出走するフェルトベルク、コウエイダリアも本馬との斤量差が4㎏だった。今回は水無月Sとの比較でコウエイダリア、フェルトベルクが51㎏から55㎏。バーニングペスカは55㎏から57㎏と、その差は2㎏に縮小される。道中も中途半端に終始外を回らされた事を考えれば、逆転は可能だろう。

 また、バーニングペスカにとっては小倉替わりも魅力的だ。

 本馬が過去に小倉で走ったのは新馬戦と小倉2歳S(G3)の2回。新馬戦では、今週の日曜日に北九州記念(G3)に出走するラブカンプーに対し、ハナを譲らず逃げ切り勝ち。小倉2歳S(G3)では、アサクサゲンキに0.2秒と迫る3着と健闘しているように、小倉との相性も抜群だ。

 今の小倉は「超」のつく高速馬場であるが、陣営も「スピードを生かせる形なら」と高速決着へ意欲十分。あとは、スムーズな競馬ができるかだろう。

 今回ハナを奪いそうなのは内からラフィングマッチ、バーニングペスカ、ビアイの3頭が有力。ただ、ラフィングマッチは前走1400m戦で逃げられず、今回が約7ヵ月ぶりの放牧明け。バーニングペスカがビアイより内の枠を引けた事もあり、逃げられる可能性も十分にありそうなメンバー構成である。仮にビアイに先手を奪われても、近2走よりはスムーズなレースができそうだ。

 想定人気からは人気がなさそうだが侮るなかれ……好走の舞台は整ったと見て、ここは爆穴「◎」バーニングペスカから勝負したい。

パチスロ注目の新台『ハイパーブラックジャック』が好発進!! 荒波仕様に「コアなファン」も続出!?【初打ち実戦速報―パチスロ―編】

 NET株式会社より新台パチスロ『ハイパーブラックジャック』がリリースされた。8月17日より導入が開始し、大きな話題となっている。

 同メーカーのキラーコンテンツ「ブラックジャック」シリーズ最新作であり、実写演出がメイン。ヒロインに有名コスプレイヤー「えなこ」を起用し、注目を浴びている。

 そこで今回は本機をピックアップし、実際に遊技してきたファンからの実戦報告や感想をご紹介。

  それらを踏まえて我々編集部が独断と偏見で、本機の将来性をジャッジ。これから遊戯する方、気になっている方は是非参考にしていただきたい。

 本機は純増約6.1枚のATを搭載したマシン。主に「BIG BONUS」「REG BONUS」、プレミア厶ボーナスである「HYPER BIG BONUS」という、3種類の疑似ボーナスにて出玉を獲得していく。

 爆裂のカギとなるのはシリーズの代名詞「STOCK TIME(以下ストックタイム)」。その名の通り疑似ボーナスをストックしていく特化ゾーンだ。

 ストックタイ厶1セット30G、1G約0.4枚でコインが増加していき、疑似ボーナスをストックする度に再セットされる。

 上位の存在にあたる「ストックタイ厶ハイパー」も搭載。毎Gで疑似ボーナスがストックされるという非常に強力な特化ゾーンだ。

 通常時はポイントやゲーム数など様々な契機で疑似ボーナスやCZを抽選。ゲーム数に関しては下2桁「77G」が要注目のようだ。

【プレイヤーからの実戦報告】

 下向きの波に偏ったユーザーからは「REG BONUSに寄るとキツイ」や「目押しミスで損をする」など、マイナスな意見も上がっている。

 しかし一度「ストックタイム」に突入してしまえば評価が上昇する印象。特にストック時の自力感には好感を持つユーザーも少なくないようだ。

 実写演出についてはポジティブな意見が多く、概ね受け入れられている印象である。

【ヒットの可能性は?】

 既にコアなファンが出現しており、「毎日打つ」と宣言したユーザーも存在するほどだ。賛否分かれている状況ではあるが、打ち込む価値のあるマシンを予感させる。

 ファンたちの熱意がホールに伝われば、『パチスロ ディスクアップ』のように、ジワジワとメイン機種となっていく可能性も充分に存在するだろう。

JRAアーモンドアイ、エネイブルの偉業達成に「黄色信号」!? 凱旋門賞(G1)制覇に立ちはだかる「9馬身差」の衝撃が再び圧勝。日英最強牝馬に苦難の秋が……

 史上初の凱旋門賞(G1)3勝を目論むエネイブル。ライバルがまたしても圧勝を飾った。

 20日、イギリスのヨーク競馬場で行われたヨークシャーオークス(G1)は1番人気ラブ(牝3歳、愛・A.オブライエン厩舎)が人気に応えて優勝。英1000ギニー(G1)、英オークス(G1)に続いて、G1・3連勝となった。

 2番手からレースを進めたラブは余力十分で最後の直線へ。逃げ馬を捉えて先頭に立つと、後続を寄せ付けず5馬身差をつけて勝利。英1000ギニーの4・1/4馬身差、英オークスの9馬身に続いて、またしても圧巻のパフォーマンスだった。

 このレースを受けて、各ブックメーカーの凱旋門賞のオッズに変動があった。『bet365』と『レースベッツ』と『パディーパワー』がラブを1番人気に、『ベットフェア』はエネイブルと並んで1番人気とした。

 すでにA.オブライエン調教師は「凱旋門賞に直行する」と明言しており、エネイブルとの対決はほぼ確実だ。新旧最強牝馬対決はパリロンシャン競馬場をよりアツくすることだろう。

 だが、エネイブルにとって強敵はラブだけでない。19日の英インターナショナルS(G1)を制したガイヤースも忘れてはならない。同レースでは、2着のマジカルに3馬身差をつけての逃げ切り勝ち。3着にはロードノースと、欧州を代表する実力馬を相手に勝利して、完全に充実期を迎えている。

 この2頭がエネイブルの凱旋門賞制覇に大きく立ちはだかるのは、間違いないだろう。

 その一方、日本ではこの秋、アーモンドアイが史上初のG1・8勝をかけて出走する。だが、こちらも容易なものではなさそうだ。

 天皇賞・秋(G1)を始動戦に予定しているアーモンドアイ。その後のローテーションは未定だが、3歳時にレコードタイムで制したジャパンC(G1)が最有力ではないだろうか。

 まず天皇賞・秋には昨年の最優秀3歳牡馬のサートゥルナーリア、宝塚記念(G1)で2着のキセキが出走予定。ただ、この2頭以上に脅威となるのが3歳馬のサリオスだ。同馬はクラシックでいずれもコントレイルの2着と、3歳世代トップクラスの実力馬。秋の始動戦に毎日王冠(G2)を選択したことから、秋以降はマイル~中距離路線を歩む可能性が高い。天皇賞・秋に参戦するとなれば、アーモンドアイにとって最も脅威となるだろう。

 また、ジャパンCも激戦となりそうだ。天皇賞・春(G1)を2連覇したフィエールマンが秋の最大目標に設定。さらに無敗の2冠馬コントレイルも秋のローテーションを「神戸新聞杯(G2)→菊花賞(G1)→ジャパンC」と想定しており、参戦の可能性が高い。これに加えて、牝馬2冠のデアリングタクトの出走も十分にあり得るだろう。

「アーモンドアイはクラブ規定で6歳3月までの引退が決まっています。つまり、G1が行われる年内での引退が濃厚です。ブエナビスタの引退レースで当時3歳のオルフェーヴルと対決したように、アーモンドアイと3歳代表の対決はファンが熱望するところです。

かつて、G1・8勝を目指して秋G1に挑んだテイエムオペラオーは、ジャパンCではジャングルポケット、有馬記念ではマンハッタンカフェに敗れました。これと同じように、アーモンドアイにも3歳馬が立ちはだかるかもしれませんね」(競馬記者)

 史上初がかかるエネイブルの凱旋門賞3勝、アーモンドアイのG1・8勝は、強敵が立ちはだかり一筋縄ではいかないだろう。過去の名馬たちが達成できなかった記録というものは、それだけ壁が高いということだ。

 この秋、イギリスと日本の最強牝馬はそろって偉業を達成することができるだろうか。

JRA札幌記念(G2)は何故1番人気が勝てないのか? 今年1番人気確実のラッキーライラックの運命と8連敗の歴史

 今週行われる札幌記念は、JRA夏競馬最大のビッグレースであり、他の夏の重賞レースと違って脂ののったG1馬が出走するレースだ。

 昨年はブラストワンピース(有馬記念)、フィエールマン(菊花賞・天皇賞春)、ワグネリアン(日本ダービー)、ペルシアンナイト(マイルチャンピオンシップ)と4頭のG1馬を含む、合計10頭の重賞勝ち馬が出走して話題となった。それ以前にもモーリス、ゴールドシップ、ネオリアリズムといった実績馬が出走しており、G1レースと遜色ないメンバーが顔を揃えている。

 一方、それだけレベルが高いレースでありながら、現在1番人気が8連敗中と荒れているレースであるのだ。夏競馬唯一のG2レースであり、出走馬のレベルもハイレベル。それでも波乱続きなのは何が理由なのだろうか。この8年で敗退した1番人気馬は以下の通り。

2012年ダークシャドウ⇒ 2着
2013年ロゴタイプ⇒ 5着
2014年ゴールドシップ⇒ 2着
2015年トーホウジャッカル⇒ 8着
2016年モーリス⇒ 2着
2017年ヤマカツエース⇒ 3着
2018年マカヒキ⇒ 2着
2019年フィエールマン⇒ 3着

 ご覧の通り、勝ててはいないが、大きく負けたのは2頭のみで2着4回3着2回と馬券圏内にはまずまず好走している。

 とはいえ、この8頭の敗因は馬券を買う立場からすれば非常に気になるところ。そこで今回は、この8頭に関する当時の状況を検証し、危険な1番人気の傾向を探っていきたいと思う。まず主な傾向は以下の通りだ。

・外国人騎手が騎乗⇒ 3頭全敗
・洋芝(札幌・函館)の勝利実績がない⇒ 5頭が該当
・芝2000mで勝利実績がない⇒ 3頭が該当
・前走がG1レース⇒ 8頭すべてに該当
・次走が凱旋門賞⇒ 2頭が該当
・乗り替わり⇒ 3頭が該当
・前走で2着以下⇒ 6頭に該当
・3歳以上の牡馬混合G1レースを勝利していない⇒ 2頭に該当

 JRA所属となったクリストフ・ルメールとミルコ・デムーロに加え、短期免許で来日したジョアン・モレイラなど、外国人騎手が多く札幌記念に騎乗したが、結果として人気で敗退するケースが目立つようになった。

 過去に札幌記念でデムーロは2度騎乗して全敗、モレイラも3度騎乗して全敗、ルメールは5度騎乗して1勝しているが、1~2番人気では4頭騎乗してすべて敗退している。

 真夏の札幌競馬場は、新潟競馬場や小倉競馬場と比較して30度を超えるような猛暑はほとんどない。しかしそれでも外国人騎手にとってはキツイ暑さと想像される。それがこの不振に繋がっているのかもしれない。

 例えばミルコ・デムーロは、2015~2019年夏の札幌で67回騎乗して7勝のみ、勝率はギリギリ10%だ。年間171 勝をあげた絶好調の2017年も札幌芝コースは7戦未勝利なのだから、このコースとこの時期は何かしらの影響があるのだろう。

 また2000年以降に、札幌記念を1番人気で勝利した馬は4頭いる。そのうちトーセンジョーダン、アーネストリー、アドマイヤムーンは前走がG1レースだったが、札幌記念では日本人騎手が騎乗。さらに前走が函館記念だったファインモーションも、札幌記念は武豊騎手が騎乗。そしてこの4頭はすべて洋芝と芝2000mで勝利実績があった。

 洋芝実績と芝2000mの実績は、1番人気で勝利する馬には不可欠な要素ともいえる。過去8年で敗退した1番人気馬は、これらの実績と経験の差がコンマ数秒の差に表れていたのかもしれない。

 今年の札幌記念で1番人気が確実なラッキーライラックは、外国人騎手のミルコ・デムーロが騎乗し、洋芝の勝利実績がないなど、過去8年で敗退した1番人気馬の傾向に多く当てはまる。

 つまり残念なことに、この札幌記念にて同馬は危険な1番人気馬と認定できてしまうのだ。ただし過去の傾向からは、勝てずとも2着3着はなんとか確保しそうではある。

 検証の結果、今年の札幌記念で一番の焦点である「1番人気のラッキーライラックは勝てるのか――」というテーマに関しては、勝利は難しそうだが、2着3着なら十分にあるというのが結論だ。当然のことながら、その方が馬券的にもグッと美味しいものになりそうである。

ラオックス、存亡の危機…従業員8割相当の希望退職者募集、店舗の半数を閉鎖へ

 免税店大手のラオックスは8月14日、7月に募集した希望退職に114人の応募があったと発表した。退職日は8月31日。2月にも募集を行い、すでに90人が退職している。今年に入り従業員の約4割に当たる204人が退職することになる。

 新型コロナウイルス感染拡大による入国制限により、主要顧客だった中国人の訪日観光客が激減。連結売上高の約3割を占めるインバウンド事業の業績が悪化。2度にわたり従業員の8割に相当する390人の希望退職を募集するなど経営の立て直しを進めてきた。

 7月28日、全店舗24店の半数に当たる12店を閉鎖すると発表。大丸福岡天神店(福岡市)や沖縄あしびなー店(沖縄県豊見城市)などを閉じ、九州・沖縄地区から撤退した。閉店する店舗の内訳は北海道3、東京1、近畿1、九州6、沖縄1の12店舗である。インバウンド事業の主要顧客である中国からの訪日観光客が入国できない状況に加え、韓国・台湾からの訪日客が戻ってくるメドが立っていない状況にあるとして、九州・沖縄から撤退した。今後は食品など国内向けの商材を強化し、東京・大阪の都市部の店舗で立て直しを図るとしている。

インバウンド事業が壊滅的な打撃を被る

 2020年上半期(1~6月期)の連結決算は、売上高が前年同期比37.5%減の379億円、営業損益は28億円の赤字(前年同期は23億円の赤字)、最終損益は139億円の赤字(同31億円の赤字)だった。コロナウイルスの感染拡大で非常事態宣言下にあった20年4~6月の3カ月間に限ると、売上高は前年同期比49.6%減の160億円、最終損益は120億円の赤字(前年同期は16億円の赤字)と赤字が拡大していた。

 事業セグメントはインバウンド、グローバル(中国で日本製品を販売)、生活ファッション(ラオックス店内でのインバウンド向け以外の製品)、エンターテインメントの4つに分かれている。上半期のインバウンド事業の売上高は前年同期比83.4%減の37億円、セグメント営業利益は12億円の赤字(前年同期は9億円の黒字)。「中国人御用達の店」といわれてきた。中国人観光客が消えて壊滅状態に陥った。

 中国で日本製品の販売を行っているグローバル事業の売上高は5.5%増の83億円、セグメント営業利益は7.5倍の1.2億円と増収増益。コロナ対策として質の良い日本製の除菌シートや非接触体温計などの需要が増えた。生活ファッション事業の売上高は26.4%減の214億円、セグメント営業利益は10億円の赤字(前年同期は16億円の赤字)。インバウンドと並んで打撃は大きかった。エンターテインメント事業は千葉市で複合施設「千葉ポートスクエア」やエンターテイメント施設を運営。売上高は3.7倍の45億円、セグメント営業利益は9500万円の赤字(前年同期は8億円の赤字)。不動産の売買や仲介で業績は好転した。

 大打撃を被ったインバウンドと生活ファッション事業を中心に25億円の減損損失を計上した。20年12月期の連結決算は、売上高が前期比30.5%減の900億円、営業損益は43億円の赤字(前期は31億円の赤字)を見込む。最終損益は「未定」としている。

食品販売に活路を求める

 ラオックスは09年、中国で大手の家電量販店を運営する蘇寧電器の傘下に入った。羅怡文社長は、ラオックスを家電量販店から免税店に業態を転換。15年には中国人の“爆買い”が流行語となった。中国人の団体旅行客向けの家電需要を取り込むことで成長してきた。直近でも中国人客の割合は9割に上る。「国内最大の免税店」をウリに、中国人がクルーズ船で訪れる九州・沖縄に多店舗展開した。

 中国人の関心はモノからコトに移った。しかもモノは、家電ではなく、化粧品やクスリをドラッグストアで買い求めるようになった。中国人の嗜好の変化についていけず、業績が悪化した。これに新型コロナウイルスが追い打ちをかけた。

 この危機をどう切り抜けるか。6月18日、大阪・道頓堀に新店をオープンした。日本人客などにも人気がある関西土産や食品を多く取り揃えたのが特徴だ。店舗は3階建てで、戎橋の近くにある。1階は食品、2階は化粧品や美容家電を販売する。3階は雑貨売り場と展示会などを開けるイベントスペースを備える。食品売り場には、さまざまな果物や日本酒のコーナーもある。インバウンドが戻ってくることに備えて、中国で人気の高いドリンク専門店「奈雪の茶」が入居するほか、韓国やタイなど海外の食料品も販売する。

 道頓堀で成功すれば、他の店舗でも本格的な食品売り場を導入する。免税店から食品販売店に転換をすることで活路を見いだそうとしているが前途は多難だ。

(文=編集部)

授乳室や子どもが遊べる空間も…ユニクロ、新3店舗にみる革新的進化と難点

 コロナ禍による人々の活動自粛のため明るい話題の少ないアパレル業界だが、ファーストリテイリング傘下のユニクロが実験的な新コンセプトの大型3店舗を戦略店舗として相次ぎオープンさせた。4月13日に「ユニクロの店舗が公園になっている」ユニクロパーク横浜ベイサイド店が三井アウトレットパーク隣接地にオープンした。6月5日には、新装されたJR原宿駅前のWITH HARAJUKUの1階と地下1階に新しいファッションやカルチャーを発信するユニクロ原宿店をオープン。同月19日には、有楽町駅前の元プランタン百貨店のマロニエゲート銀座2を1階から4階までぶち抜いたグローバル旗艦店、ユニクロ トウキョウをオープンした。

 そこで今回は、各店舗からみえるユニクロの可能性と課題を探ってみたい。

1.3世代を取り込む公園一体型「ユニクロパーク 横浜ベイサイド店」

 筆者が最も評価するユニクロの社会貢献は、日常に着る服を親子3世代で選べる楽しさを根付かせたことである。かつて服選びは、母親が買ってきたものを家族が着る、あるいは孫の服を祖母や祖父が選んでも子ども夫婦の趣味に合わなかったりした。家族で服をお互いに選び合いながら購入する楽しさは、ユニクロの売場面積の広さによって実現した。そこには、世代を超えた品揃え、気にする必要のない価格帯、接客のなさで大切な人の服選びをする楽しさがある。

 これは、アパレルの実店舗が消費者に提供する最大のワクワク感のひとつである。実験的なコンセプトの横浜ベイサイド店は、まさにこの延長線上にある。1階はユニクロ、2階はGU、3階はユニクロとGUのベビー・キッズの融合売場。教育知育玩具のボーネルンドと連携して、公園には子どもが楽しく安心して遊べる遊具が多数設置されている。ファミリー層の来店用にナーシングルーム(授乳室)、オムツ替え台、調乳専用浄水給湯機なども設置されている。小売店が地域社会の重要なメンバーとして求められる今の時代、店舗の建築自体も半パブリックな地域社会に開放的なつくりになっている。

「わざわざ行きたくなる店」を目指すユニクロの世界戦略のクリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和氏がグランドプロデューサーを務め、建築家の藤本壮介氏が基本構想とデザイン監修を行った。コト発信で消費者が参加しやすいコミュニティが形成されていくのが楽しみである。

2.リアルとバーチャルの融合体験を目指す「ユニクロ原宿店」

 1998年にユニクロ初の首都圏都心型店舗を出店しフリースの大ブームを生んだ原宿地区で、新店舗がオープンした。場所柄、若者を強く意識したコンセプトとなっている。全面ガラス張りで店内の様子が外からもよく見える演出となっている。店内奥の大型ディスプレイの映像、ティッカー(メッセージが表示される赤の電光掲示板)、メタル調のマネキン、ガラス張りの天井など、ハイテク感満載で未来型店舗の印象に溢れている。

 シンボル的な存在として、現代美術家の村上隆氏がポップアイコン、ビリー・アイリッシュの3メートル級の像を製作。ユニクロ、村上、ビリーのトリプルコラボTシャツを着用している。ファンにとっては聖地となる。美術館のようなガラスケースのTシャツだけでなく、ステーショナリー、バンダナ、ステッカーなど、若者が気軽に買える記念グッズも揃う。

 地下には、自分だけのTシャツがつくれる「UTme!」などのサービスも充実。VMDもストリートテイストのオーバーサイズでコーディネイトされている。音楽配信のスポティファイと協業したスペシャルブースも展開。カルチャー発信にも挑戦している。地下1階の正面スペースには240台のモニターが壁面に埋められ、消費者がアプリ「スタイルヒント」に投稿した着こなしが次々とアップされる。もちろんモニターをタッチすると在庫情報が表示される。大型の古着回収ボックスの設置もあり、アイデアいっぱいの新店舗である。これらの先進的なアイデアが実売にどう影響するのかが注目される。

3.国内最大級の新グローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」

 マロニエゲート銀座2のユニクロ トウキョウは、スイス発の建築家ユニットで北京五輪の鳥の巣競技場で知られるヘルツォーク・アンド・ド・ムーロンが内外装を手掛けた。躯体のコンクリートむき出しで中央を吹き抜けにして、各層に空間の広がりを与えている。ここ数年でユニクロ全店のVMDは非常にレベルが上がっている。ユニクロ トウキョウでは全フロアのVMDもさまざまなクリエイターと取り組んでいる。

 ただ、3階のメンズ売場のVMDも素晴らしかったが、商品を売場で探すのに苦労した。大型化する売場での課題のひとつである。

 また、場所柄カジュアルだけでなくスーツ、シャツのイージーオーダーも充実させているが、ジャケット、スーツのお粗末さも課題である。過去にコラボした「+J」のスーツのシルエットは安価でも美しかった。しかし最近注力しているスーツの完成度は、残念ながら低い。グローバル旗艦店であるならば、シャツやジーンズに並ぶスーツ、ジャケットにも飛びぬけた価格訴求力を実現させてほしい。

まとめ

 国内アパレル市場の約2割を占めるファストリが、アパレル業界に明るい話題を提供した。業界では今、ファッションのカジュアル化、そしてコロナ禍が前倒しにした新生活様式の模索が続いている。新たな挑戦を続け、売上世界一を目指すファストリの動きから目が離せない。ベーシックな“LifeWear”の安定した需要を土台に、「服が人々に与える素晴らしさ」を永遠に提供していってほしい。

(文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師)

無印良品、無料「自分で詰める水」が“とにかく便利でしかない&デメリット・ゼロ”

 プラスチックごみの削減が叫ばれるようになって久しい昨今、「無印良品」(以下、無印)はレジ袋の有料化が始まった7月1日に「自分で詰める水」サービスの提供を開始した。

「自分で詰める水」とはマイボトルの携帯を習慣化し、ペットボトルのごみを減らすことを目的とした取り組みだ。店舗で給水できるのは高価なミネラルウォーターなどではなく、あくまで水道水をろ過した水だそうだが、環境問題への意識が高い有意義な取り組みといえるのではないだろうか。

 さて、この計画において、無印は3つのシステムを用意している。

 まずは、一連のプロジェクトの要となる「給水機」の設置。無印の一部店舗では7月1日より無料で水がもらえる給水機を設置している。この給水機はマイボトルを持っていれば、誰でも利用が可能だという。

 次に、「自分で詰める水のボトル 容量330ml」(税込190円)の販売。こちらは、繰り返し使えるようにつくられた、空のボトルだ。

 最後に、「水」アプリ。無印が配信しているこのアプリは、給水をするごとにアプリに記録することで、削減できたペットボトルの量・CO2排出量、すなわち環境への貢献度を数字にして教えてくれるというのである。

 この3つのシステムを導入した無印のサービスは、リリース直後からSNSで話題になり、「こんないいサービスありなんか…」「エコですね」「夏場はよく水飲むので、助かります」など、肯定的な意見が集まっていた。そこで今回は、女性ライターである筆者が1週間「自分で詰める水」サービスを利用。その使い心地などの感想や生活への影響を分析して忖度なくお伝えしたい。

無印の「水ボトル」を購入――在庫切れ続出で売れ行きは好調の模様

 まず、「自分で詰める水のボトル」を入手すべく最寄りの無印店舗に向かったが、在庫を切らしているとのことだった。スタッフに周辺の店舗を調べてもらったところ、在庫があったのは4店舗中1店舗のみ。どうやら、売れ行きはかなり好調のよう。

「自分で詰める水のボトル」は飲み口付近が細くなっており、キャップは黒い。ボトルには、水色の字で「水」とプリントされている。素材感はペットボトルに近いが、市販の飲料に使われているペットボトルよりは硬い。やはり、190円で販売しているだけあって、作りも頑丈だ。

 そして、「自分で詰める水のボトル」は飲み口が大きい。通常のペットボトルと比較すると、一回りは大きいように見える。無印いわく、繰り返し使うことを見越して洗いやすい大きさにしたそうだ。

 そして、なんといってもスリム。ペットボトルと比較すると、その差は一目瞭然。通勤用リュックのポケットにもかさばらず入れることができたので、水筒よりも手軽に持ち歩けそうだ。

いよいよ無印で給水、コロナ対策にも抜かりないので安心して使えた

 現在は一部店舗で給水機が導入されており、今後、順次拡大していく予定なのだという。筆者は自宅周辺の3店舗に足を運んでみたが、そのすべての店舗に給水機が設置されていた。

 また、現在は新型コロナの影響で、セルフサービスを中止している店舗も多い。筆者が訪れた3店舗中2店舗はセルフサービスを中止していたため、スタッフに給水をお願いする場面もあった。

 水の温度は常温水か冷水か、量は120ml、180ml、300mlの3段階から選べる。300ml給水するとボトルの9分目にまで達した。前述した通り、中身は水道水をろ過した水なのだそうで、とびきり美味しいわけでもないが不味くもなかった。夏場の水分補給には十分といえるだろう。

「水」アプリに記録、貢献度が数字でわかるので向上心が芽生える?

 その後、「水」アプリに給水を記録する。「水」アプリはあくまでもプラスアルファという位置付けな気もするが、今回は無印が提供するサービスを存分に楽しむために使ってみることに。給水後にボタンをタッチするだけなので、煩わしさは感じない。

 給水を報告すると、給水によって削減できたペットボトル、C02の量とこれまでの給水料が表示される。マイボトルがエコにつながると言われ始めたのは最近のことではないが、イマイチ実感が得られなかったという人も少なくないだろう。しかし、この「水」アプリに成果を数字で教えてもらえれば、ゲーム感覚でエコに励むことができるのではないだろうか。

 ちなみに、「水」アプリでは給水機のある店舗や図書館などの給水ポイントも教えてくれる。ザッと見たところ、無印の店舗以外だと図書館や区民センターなど公営の施設が多かったので“オフィシャルに給水可能なスポット”に限定されていると思われる。

1週間体験の率直な感想…ボトルは使い心地ヨシ、給水機もありがたい

 筆者はこのボトルとともに1週間を過ごした。基本的には、自宅の水道から水道水を入れて使用することが多かったが、カジュアルに持ち歩けるこのボトルはとても便利だと感じた。

 これまでは、散歩や銭湯などのちょっとした“水が欲しくなるであろうシーン”でも、水筒を用意するのは気が重く、結局持って行かないことも。しかし、このボトルはスリムで軽く、水を入れるだけで準備が整うため、どんなシーンにもライトに持ち込むことができる。

 330mlという量も最初は少ない気がしていたが、結局無駄なく飲みきれるのはこれくらいなのだろう。長時間、外出をした日は足りなくなったこともあったが、本来、水をつめるためのボトルのため、恥ずかしがらずに堂々と水道水を入れることができた。大人にとっては、ここも重要なポイントではないだろうか。

 給水機は、そもそも店舗がないと利用できないため、欲しいときにすぐ給水できると限らない点がネックだと感じた。最終的に、無印の給水機を使ったのは合計4回。筆者の住んでいる地域の最寄り駅には無印があったので、電車に乗って出かける前には給水していたが、それでも4回だ。多くの人はこれよりも利用頻度が少なくなると考えるのが自然だろう。しかし、これからの季節、外出先で給水機のある店舗に出会えればかなり助けられるはず。

「水」アプリは、本当にプラスアルファな存在だと感じた。給水スポットに関しては、無印の店舗以外であれば、図書館などの公営施設しか教えてくれないため、地域によっては半径10km圏内に給水スポットがひとつも出てこないこともザラにある。また、給水の記録を忘れてしまいそうになることもしばしばあった。しかし、「水」アプリ利用者の合計削減量が表示されるのは、気持ちのいい一体感を感じさせ、精神的な満足度は高めてくれると感じた。

 気が向いたらダウンロードしてみていただきたい。

 結果的に、給水機も「水」アプリも便利と感じるかどうかはタイミング次第といえるだろう。しかし、「自分で詰める水のボトル」は自信を持っておすすめできる。このボトルのおかげで、出先で水分補給を必要としても、泣く泣くペットボトル飲料を購入することがなくなったからである。ぜひ一度、お手に取ってみていただきたい。

(取材・文=福永全体/A4studio)

パチンコ業界で“オンライン実機プレイ”が流行らない3つの理由…メーカー&店舗の裏事情

 この春、新型コロナウイルスの流行によって、対面式サービスを行っていた業界は大打撃を受けた。そんな中、多くの業界で売り上げ減少を補う手段として“オンライン”に活路を見いだそうとする流れが加速する一方、パチンコ業界では“オンライン実機プレイサイト”がひっそりとサービスを停止している。

 オンライン実機プレイサイトとは、2018年4月に始まったパチスロ専用サービス「アミュライブ」、そして18年12月に始まったパチンコ専用サービス「ニコハン」である。アミュライブは19年11月にサービスを終了、ニコハンは20年4月にサービスの無期限休止を発表した。

 なぜ、パチンコ業界ではオンラインサービスが支持を得られなかったのか――。

メーカーの不協力と店舗からの反発

 オンライン実機プレイサイトが流行らなかった理由は、大きく分けて3つほど考えられる。1つめは、メーカーの協力が得られなかったことだ。

 アミュライブは、パチスロを開発・販売しているメーカーに許可を取らずにサービスを開始したため、もめてしまったのである。そんな事情を知っている後発のニコハンは、各メーカーにきちんと連絡を取ったものの、台の使用許可が下りたのは“マルホン”のみ。他には、すでに倒産している奥村遊機の台で権利がクリアになっているものしか使えず、魅力に乏しいラインナップだった。

 もともと、パチンコ業界は新しいことへの挑戦には腰が重いところがある。その上、いくつかのメーカーは直営のパチンコ店を経営しているので、ライバルになりかねないサービスに全面協力するわけにはいかなかったのかもしれない。

 また、メーカーにとって大事なお客さまであるパチンコ店は半日しか営業できないのに対して、オンラインサービスは24時間稼動できるので、パチンコ店から反発が起きるのを恐れたということも考えられる。

難しかった「不正ゼロ」の証明

 オンライン実機プレイサイトが流行らなかった理由の2つめは、不正防止の点でユーザーの信頼を得られなかったことだ。

 実店舗であれば、所轄の警察署の許可を受けて運営するだけでなく、業界独自に独立機関(一般社団法人遊技産業健全化推進機構)が随時立ち入り検査をするなど、不正撲滅体制が整っている。もちろん、オンライン実機プレイサイトも健全に運営をしていたが、不正がゼロだと担保してくれる団体・管轄がいまいち明確ではなかった。

 アミュライブもニコハンも、実機をカメラで映し、ユーザーがパソコンやスマホで遠隔操作して遊技する仕組みだった。管理体制が厳しい実店舗でさえ、大ハマリすれば「裏で店が悪さをしているのでは?」と疑うユーザーも出てくる業界である。どこに設置されているかわからないオンラインサービスでは、ハマった途端に「ほら見ろ、インチキだ」などと急に冷めてしまってもおかしくない。

 また、台を打つためにはポイントを購入するという“課金”が必要なサービスなので、「それなら無料で打てるサイトや、買い切りのアプリの方がマシだ」という声もあった。

オンラインはコスパが悪い?

 そこから見えてくるのが、流行らなかった3つめの理由の“費用対効果”である。

 家でパチンコ・パチスロを思う存分打ちたいなら、1000円くらいで買えるスマホ用アプリや、サミー系列が運営する「777TOWN.net」などでいいと考える人も多い。それらのサービスは実機ではなく、玉の動きもデジタルで表現されている実機シミュレーターなのだが、人気台が数多く提供されているので、「とことん打ち込みたい」もしくは「見たことのない演出を出したい」という人にとっては十分事足りてしまう。

 パチンコ・パチスロのユーザーは“演出を見るのが好きな人”と“ギャンブルとして好きな人”に分かれる。オンライン実機プレイサイトは当然ながら換金は無理で、景品交換も実装できなかった。換金目的なら実店舗に行けばいいし、演出を楽しみたいだけなら実機である必要はなく、アプリでいいのだ。

 アミュライブは景品への直接交換ではなく、貯まったポイントを使えば「景品交換の抽選に参加できる」という回りくどいやり方で“換金性”を回避した。ニコハンはイベントの際、獲得出玉数が上位のユーザーに賞品を贈るという形を取った。実店舗での“三店方式”さながらのグレーなやり方しかできないところに、運営側も手探り状態だったことがうかがえる。

 業界規模の縮小に歯止めがきかず、さらには新型コロナの影響でパチンコ店へ足を運ぶユーザーが減る中、自宅にいながらいつでも簡単に遊技できるオンラインサービスは、業界にとって閉塞感を打破する大きな一手になるはずだ。

 とはいえ、これまでと同様に小手先のごまかしでやろうとしたり、見切り発車で進めたりしていては、いつまで経っても軌道に乗せることはできない。本気でオンラインサービス化を進め、成功させたいのなら、「メーカーとの連携」「信頼性と安全性の担保」「課金に対する見返りの提供」という3つをクリアすることが必要になるだろう。

(文=山下辰雄/パチンコライター)

マックフライポテト、なぜ調理後「7分」で廃棄?アクリルアミドの発がん性に警鐘も

 マクドナルドで人気のマックフライポテト。揚げあがり後の7分の間に売れなければ、廃棄処分となるといわれている。その真偽を日本マクドナルド広報部に尋ねると、答えが返ってきた。

「お客様にお召し上がりいただくマックフライポテトのおいしさ基準として、7分という時間を設けております。ご注文いただく数を予測して調理し、いつでもおいしいマックフライポテトをお召し上がりいただけますよう、努めております」

 調理後7分後に廃棄するという話は、真実だったのだ。コロナ禍のまっただなかの今、店内よりは持ち帰って自宅で食べたほうがいいと考える人々も増えているだろう。テイクアウトする場合は、どのくらいの時間内で食べるべきなのだろうか。日本マクドナルド広報部の回答は、以下の通りである。

「お客様にはそれぞれご事情もおありかと存じますので、マクドナルドから具体的な時間を申し上げることはございませんが、ご提供後できるだけ早いうちにお召し上がりいただいた方がよりおいしくお召し上がりいただけます。温かいうちにお召し上がりいただければと存じます」

 マックフライポテトだけではなくフライドポテト一般には、国際がん研究機関(IARC)によって発がん性が指摘されている、アクリルアミドが含まれている。これに警鐘を鳴らすのは、植物油研究家の林裕之氏である。

「ジャガイモに含まれるアスパラギンを120℃以上で熱すると、アクリルアミドはどうしても発生します。フライドポテトだけでなく、ポテトチップスにも含まれます。ジャガイモだから発生するので、たとえば豚肉を揚げる豚カツでは発生しません。ただジャガイモに関係なくても、高温で焙煎する、ほうじ茶にもアクリルアミドは含まれています。ジャガイモを揚げる時に、パーム油が使われていることが多いのですが、これも発がん性があるとか、糖尿病の原因になるのではないかと言われています。

 フライドポテトはレストランでも付け合わせによく出てくるので、食べ過ぎには注意が必要です。ジャガイモでも煮たのばかりを食べるとか、ふかしたものばかりを食べるという人は少ないと思いますが、フライドポテトを毎日食べるという人は多いようです。嬉しそうにフライドポテトを頬張ってる子どもたちとか、よく見かけますからね。

 フライドポテトというのは油を食べているといってもいいくらいで、油を食べると『幸せホルモン』とも呼ばれるセロトニンが分泌されるので、その点でも常習性になりがちです。売っているものだし、食べるなというのは無理でしょう。毎日食べている人は、1回でも減らすとか週1回にするとか、少しずつでも減らしていくしかないでしょう」

アクリルアミドの低減努力も

 アクリルアミドに関する、日本マクドナルド広報部の回答は、以下の通りである。調理後7分で廃棄というルールとの関連も訊いた。

「調理後の保管とアクリルアミドの生成との関連はありません。食品は調理や加工によって作られるのでアクリルアミドなどの化合物をゼロにすることはできませんが、マックフライポテト(フレンチフライポテト)の場合、その特徴である外はカリッとゴールデンブラウン、中はほくほくとしたベイクドポテトのような食感をつくる技術は、原料ジャガイモの保管方法などアクリルアミドの低減対策と共通していることがわかっています。また、国内で食品の安全性を評価する食品安全委員会は、バランスのよい食生活を送ることが、アクリルアミドを多く含む食品の摂取量も多くならず、食品全体から摂取されるアクリルアミドの量も抑えられるとしております。マクドナルドはマックフライポテトの品質管理とバランスのよい食生活の提案を通して、食品の加熱調理によって生じるアクリルアミドなどへの対策を行っています」

 マクドナルドとしても、アクリルアミドの低減に努めているようだ。そうだとしても、食べる回数を減らすに越したことはないだろう。

(文=深笛義也/ライター)

NHK『バリバラ』が今年も『24時間テレビ』を挑発…障害者を消費する「感動ポルノ」を批判

24時間テレビ「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)の放送がスタートする8月22日の深夜(23日午前0時)、今年もNHK Eテレで『バリバラ~障害者情報バラエティー~』の特番が放送される。

 今回は「24分テレビ~愛と憎しみのパンデミック~」というテーマの生放送で、公式ツイッターでは「新型コロナのパンデミックがおさまらない真夏の夜に、愛と色気のワクチンを生放送で注入!」と宣伝している。裏番組の『24時間テレビ』を挑発している上に、人類が直面している新型コロナウイルスのパンデミックもネタにした格好だ。

「日本初の障害者のためのバラエティ番組」をうたう『バリバラ』がスタートしたのは2012年。16年には、「みんなちがって、みんないい」を新テーマとして、障害者だけでなく「生きづらさを抱えるすべてのマイノリティー」に対象を広げ、セクシャル・マイノリティなども取り上げる番組としてリニューアルした。

 一躍注目を浴びたのは、16年8月の「検証!『障害者×感動』の方程式」という生放送だ。当日は裏番組で『24時間テレビ』が放送されており、同番組の企画や制作手法に一石を投じていることは明らか。いわゆる「感動ポルノ」の是非を問う内容が大反響を呼んだ。これ以降、『バリバラ』は『24時間テレビ』の裏で特番を放送している。

「16年の放送では、『障害者の感動的な番組をどう思う?』という、『24時間テレビ』を彷彿とさせる質問に対する回答が話題になりました。『好き』と『嫌い』が健常者の場合はほぼ半々で『嫌い』がやや上回る程度だったのですが、障害者は圧倒的に『嫌い』が多かったのです。当事者である障害者の声を用いて、『24時間テレビ』のコンセプトを真っ向から批判したことになります」(テレビ局関係者)

 そのほかにも、「笑いは地球を救う」というロゴや、出演者が黄色いTシャツを着用するスタイルなど『24時間テレビ』のパロディ的な演出が多く、ネット上では「毎回攻めすぎ」「薄っぺらい24時間テレビより、こっちの方が本質を突いてるな」「日テレにケンカを売るEテレ」などと波紋を呼んでいる。

「昨年も、予告の段階で『なぜか障害者が注目される8月最後の週末……』と『24時間テレビ』を挑発し、『2.4時間テレビ 愛の不自由、』というテーマで、大炎上して社会問題化したあいちトリエンナーレの『表現の不自由展・その後』もパロディにする形で、障害者と性という内容に踏み込んでいます。冒頭から、脳性まひの男性が『哀れむような愛ならいりません! 地球を救う愛と言われてもピンときません! 私を救う愛が欲しい!』と訴えて話題になりました」(同)

 また、今年6月には、NHK総合の国際ニュース番組『これでわかった!世界のいま』の公式ツイッターが炎上する騒動があった。アメリカで起きている黒人差別抗議デモを受けて、「白人と黒人の格差」を解説するアニメ動画を投稿したところ、その描写が「差別的だ」という批判を招き、NHKは動画を削除した上で謝罪に追い込まれた。

「この後、7月に放送された『バリバラ』の『Black Lives Matter、そして日本は』の中で、この騒動を取り上げ、何が問題だったのかを掘り下げる内容がありました。タブー視されがちな自局批判とも言える対応に、改めて称賛が集まりました」(同)

 忖度や組織の論理とは無縁に見える『バリバラ』だが、今年4月には「桜を見る会」をめぐって、物議を醸したこともあった。4月23日に「バリバラ桜を見る会第1部」というテーマで、ジャーナリストの伊藤詩織氏らをゲストに迎えて放送したのだが、予定されていた再放送が直前になって別の内容に差し替えられたのだ。この対応に「圧力があったのではないか」といった声が上がったものの、NHK側は否定。翌週の第2部も、予定通り放送された。

 いずれにしろ、今夏も『バリバラ』と『24時間テレビ』の激突は一見の価値がありそうだ。

(文=編集部)