「変化」をデザインする

この記事は、frogが運営するデザインジャーナル「Design Mind」に掲載されたコンテンツを、電通エクスペリエンスデザイン部岡田憲明氏の監修でお届けします。

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変化はしばしば必要とされます。けれども、変化を起こすことは容易ではありません。企業でも、コミュニティーでも、時には国であっても、組織がより良い方向へと変化し続けるためには、全体的な状況と個々の要因、その双方を十分に理解している必要があります。また、いつ、どうやって変化をもたらすかについても知っておかなければなりません。

2019年秋、私はセルビアのベオグラードで開催されたDesign for Better Society で基調講演を行いました。このイベントは、世界中のデザイナーが集う非営利組織Design Thinkersが主催したもので、2日にわたり、世界のデザインリーダー、教育者、政府機関、コミュニティーリーダーが一堂に会し、プレゼンテーション、討論会、ブレークアウトセッションを実施。デザイン思考を用いて価値を生み出すことで、この世界をより良く変えていくことを広く宣言しました。

講演のテーマは、「変化をデザインする」。具体的には、組織のコアバリューを理解し、それを変化の推進のために活用する方法と、組織を取り巻くエコシステムのトレンドや移り変わりを見極める方法を説明しました。

実際、効果的な変化を起こすためには、慎重に物事を導く必要があります。例えば最近の調査によると、ついにデザインリーダーたちが役員の座に就く時代になった一方で、こうしたデザインリーダーを効果的に参加させている役員会というのは、めったにないそうです。こうした傾向は、組織の変化だけでは不十分であることの証明といえるでしょう。ビジネスにおいて意義のある持続的な成功を実現する、「変化」をもたらすデザインを行わなければならないのです。

どんな組織にも、成長し、ローカル・グローバル双方のレベルで大きな影響を与える方向へとシフトしていく機会が眠っています。frogは、組織のアクティブ化を図る「Org Activation」を通じて、企業が従業員や顧客にとって重要な変化を行うための支援をしています。

私たちは、社会に働きかけるソーシャルインパクトに取り組むプログラム「Impact 」を通じて企業チームと協力し、コミュニティーや社会全体を改善するための、実行可能で拡張性の高いソリューションを探し出します。ただし、こうした試みには、常に変化を起こしたい、変化を受け入れたいという気持ちが必要です。そのためには、個人が変化に対して、感情的にどのような反応をするかを知り、どうやって変化を効果的に管理するかを理解する必要があります。

変化を管理する機会をマッピングする

キューブラー=ロスの変化曲線(Kübler-Ross Change Curve)は、変化に対する感情的な反応をグラフで表したものです。新しい情報を聞いたときに経験する最初の衝撃から始まり、やがて拒絶、不満、絶望、実験、決定の段階を経て、全く新しい平常な感覚が生まれるのを表しています。

このようにして、人は自分たちの住む世界と新たな変化を一つに統合しているのです。この図は組織にとって、変化に適応する際、どのようにして効果的に変化を管理するのかの理解に役立つだけではなく、変化の途中で支援を提供し、負担を軽減するための介入を行う明確なポイントも示しています。

次に紹介する顧客の例では、変化を経験する際の高齢者の感情的な反応を特定するために、キューブラー=ロスモデルを採用しました。そして各段階において、直接介入できるアクションを特定して、高齢者の感情的なニーズに対処しました。

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企業内では、従業員が変化の中心になることが多いものです。以下の図は別の顧客の例ですが、企業がコミュニティー内でのボランティア活動を推進する方法を探るためのものです。どんな機会があるか、関与する役割やパートナーとはどのようなものかを検討して、一つにまとまったアプローチをはっきり示すことで、進むべき道筋が明らかになります。これは組織にとって、長く続く影響を生み出す本当の変化を受け入れるための良い機会となるでしょう。

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組織に継続的変化をもたらす方法

ここまで変化が持つ力と変化の効果的な管理に伴う感情の段階について説明してきました。今度は、組織内で長く続く変化を推進するために、実行可能なステップをいくつか紹介します。

①参加して行動する方法を理解してもらうための枠組みを定める。
組織が常に変化を受け入れるための新しい機会を得る方法の一つとして、私たちは、「Org Activation」を実践しています。

また、グループ行動ツールキット「Collective Action Toolkit」は、グループで問題を解決し、選ばれたコミュニティーでの変化を推進する上での一連の活動や方法として使用することができます。

②変化に必要な能力レベルを理解する。
変化はたった一晩でデザインできるものではありません。感情的な影響について理解するとともに、能力開発と既存のコンピテンシー育成を、組織内でたった1回だけ行うのではなく、進展する変化のプロセスとして実施します。

③変化を推進するためにシステム思考を用いる。
組織が関わっているエコシステムを広範にわたって捉えてから、貢献要因に焦点を絞ることです。企業の場合は、顧客を引き入れることも、その焦点に含まれます。新しいツール、プロセス、製品・サービスを開始するだけではなく、顧客とソリューションを共創し、実際の変化に向けた新たな考え方を生み出します。

この記事はウェブマガジン「AXIS」にも掲載されています

ドワンゴ夏野剛が「安倍首相の仕事時間を批判するヤツは選挙権を返上しろ」! 民主主義否定の安倍応援団がニコニコトップでいいのか

 かかりつけの慶應義塾大学病院を受診して以降、「健康不安」説が取り沙汰されつづけている安倍首相。20日放送の『ひるおび!』(TBS)では“安倍首相の代弁者”である田崎史郎氏が、自民党の甘利明税制調査会長の主張と同様に「安倍総理は責任感が非常に強い」と強調すると、ふかわりょう...

甘デジ「出玉バブル」の到来!? 期待値「8000発」の「怪物マシン」も参戦の予感!!


 甘デジ界に空前の「出玉バブル」が到来している!?

 そもそも甘デジは、当りが軽い故に出玉性能が抑えられていた印象だった。しかし昨今は、継続率が90%を超えるマシンや万発も射程圏内という機種が登場。一撃性の高い甘デジが多くのファンを虜にしている。

 継続率が驚異の約90%を誇る『Pゴッドイーターアマデジ神撃90Ver.』に至っては、導入開始から爆連の報告が続出。中には一撃4万発オーバーの出玉を叩き出した強者も現れたほどだ。

 遊タイム搭載の爆裂機『ぱちんこ新・必殺仕置人 TURBO』も負けてはいない。継続率が約80%ながら、右打ちの50%が約1000発を獲得できるというスペックに熱視線が注がれていた。

 その実力はまさに本物。導入から1か月も経たない内に20連オーバーの大勝ちが多数報告された。2~3万発クラスの出玉報告も多く、「万発は当然」と言わんばかりの連チャン性能は圧巻の一言だ。

 更には、高い連チャン性能でお馴染みの『デジハネCR聖戦士ダンバイン』や、今月導入された『アクエリオン』など、数多くの機種が強烈な一撃を叩き出している。

甘デジとは思えぬ爆発力を秘めたマシンの登場により「出玉バブルの到来か!?」との声も 大きくなっており、今後の新機種にも期待がかかる訳だが…。

 そんな中、ライトミドルながらRUSH期待値「約8000発」という強力な出玉性能を有した「怪物マシン」が、満を持して甘デジ分野に進出しそうな気配だ。

「ニューギンさんの『PA戦国BASARA N-5V1』が検定を通過しましたね。前作は時短突破型かつ7回リミットで、転落付きという尖ったスペック。RUSH期待値は約8000発で、更にリミットに到達しても時短で引き戻せばループするというパンチ力のある性能でした。

 その強力な性能に反響はあったものの、ST機や確変機などの一般的なスペックからかけ離れた仕様でしたからね。『手を出しづらい』という印象をもったファンもいたようですが…。

 今回は甘デジなので、そのようなイメージは弱まるのではないでしょうか。多くのファンに好評を得て十分に楽しめる可能性はあると思います。仕上がりに期待が高まりますね」(記者)

 ライトミドル界の怪物が、強力な出玉性能を武器に甘デジ分野へ参戦するのか。今後の動向に注目だ。

JRA伝説の穴騎手・江田照男「三連単672万馬券」演出! 東西メインで「最低人気」激走の大波乱!

 まさに夏競馬といった“大荒れ祭り”だった。

 22日は新潟、小倉、札幌の3場開催でレースが行われたが、東西のメインレース両方で「最低人気」が馬券に絡むという、非常に珍しい結果となった。

 まずは三連単が10万馬券となった小倉の佐世保S(3勝クラス)だ。

 札幌のメインレースでリーディング首位を独走するC.ルメール騎手が、この日4勝目を上げた約10分後に発走を迎えた佐世保S。まだ開幕2週目ということで、この日の小倉も前残りのレースが頻発。11頭立て、芝1200mで行われたこのレースも「前に行ったもん勝ち」と言わんばかりに先行争いが激化した。

 しかし、そんな騎手たちの思惑がぶつかった結果、前半3ハロンは32.2秒という明らかなハイペース。最後の直線で、単勝1.8倍の1番人気カレンモエが力強く先頭に立ったものの、最後は道中最後方にいた単勝80.7倍の最低人気フェルトベルクがまとめて差し切った。

「ここ2走、スタートで後手を踏んでいたフェルトベルクですが、この日はまずまずのスタート。しかし、レース後『ハナから3番手まででも、後ろから運んで外を回してもいいと思っていた』と話していた通り、序盤のポジション争いで無理をしなかった藤懸貴志騎手の好判断が光りましたね。直線の伸び脚は際立っていました。

一方、2着に敗れたカレンモエはこのハイペースでも好位から先頭に立つ、負けてなお強しの競馬。父にアジア最強スプリンターのロードカナロア、母にスプリントG1・2勝のカレンチャンを持つ良血馬が、いよいよ本格化してきた印象です」(競馬記者)

 一方、最低人気の差し切り勝ちという衝撃の結末から約10分後、今度は新潟のメイン日本海S(3勝クラス)でも、同様の珍事が起こった。

 勝ったのは16頭中14番人気のソロフレーズ。2着に8番人気のグロンディオーズが入線したものの、3着に最低人気のマイネルラフレシアが入線して、三連単は672万馬券の大荒れ。こちらもある意味では夏競馬らしい、大波乱の結果となったのだ。

「小倉の佐世保Sと違って、そこまでペースが速かったわけではないですけど、結果的には新潟外回りの長い直線を活かした追い込み3頭で決まりました。

ちなみに勝ったソロフレーズの鞍上は、ヴィクトリアマイル(G1)の2000万馬券演出などビッグレースで数々の伝説的な波乱を起こしてきたことで有名な江田照男騎手でした。好スタートを決めながら、道中は“死んだふり”の最後方から。最後の直線で大外に持ち出されると、そこからは一気の末脚でしたね。

また、最低人気で3着に突っ込んだマイネルラフレシアは、鞍上の柴田大知騎手が勝ったソロフレーズに馬体を併せに行ったことが好結果につながったと思います」(別の記者)

 この結果には、ネット上の競馬ファンもSNSや掲示板を通じて「三連単672万って……」「これはどうやっても買えない決着」「さすが江田照としか言いようがない」など、やはり荒れに荒れた東西メインレースの馬券を外してしまった人が大多数だったようだ。

 中には「もしWIN5発売してたらキャリオーバーだったかも……」という声も。明日はWIN5の対象レースとして、小倉で北九州記念(G3)が行われるが、同じ芝1200mの佐世保Sの結果は馬券師たちにも大きな影響を与えそうだ。

JRA C.ルメール騎手「最後は離す一方だった」激変プライムデイが大差圧勝! ダート界新星に「芝の可能性」も示唆

 2歳ダート界に新星登場か……。

 22日(日)の札幌2Rダート1700m(2歳未勝利)で、プライムデイ(牡2歳、美浦・加藤征弘厩舎)が圧勝。2着馬に2.9秒差をつけての大楽勝だった。

 デビューからの2戦は、ともに函館の芝1200mで8着と惨敗。3戦目の今回、初のダート戦でガラリ一変を見せた格好だ。

 レースでは好スタートからスピードの違いで先頭に立つと、終始馬なりの楽逃げ。4コーナー辺りで少し気合を入れられると、直線では一気に他馬を突き放して圧勝した。

 レース後、鞍上のC.ルメール騎手は「芝の1200mだと追走に一杯だったが、今日はマイペースで行けたし最後は離す一方だった。ダートは合っているけど、芝でも1800mぐらいなら悪くないと思う」とコメント。ダートが合っていたのは勿論、前走からの距離延長が大きなポイントとなったようだ。

 2着との差が約3秒と、稀に見る圧勝劇を演じた本馬。先々週に同舞台で行われた2歳未勝利戦と比較しても、その優秀さがわかる。

8/22 2歳未勝利(プライムデイ)
7.0-11.6-11.8-12.3-12.8-13.0-12.9-12.1-13.5(1.47.0)

8/8 2歳未勝利(シンヨモギネス)
6.9-11.2-11.7-12.2-12.5-12.5-13.2-13.3-13.8(1.49.0)

 ラスト2ハロンの地点で12.1秒と一気に加速。ノーステッキで最後ほとんど追っていない事からも、ラスト1ハロンのタイムはまだまだ縮まったはずである。それでいて先々週の2歳未勝利戦よりも2秒速い勝ち時計なのだから、今後が楽しみな素材が出てきたと言えるだろう。

 タイム自体はびっくりするようなものではないが、相手あっての競馬。良馬場の札幌ダート1700mをこのタイムで楽勝したのは、初ダートの2歳馬という事を踏まえれば評価に値するところだ。

「札幌2Rのプライムデイは圧勝でしたね。ルメール騎手もノーステッキでしたし、上のクラスでも活躍が期待できるんじゃないでしょうか。まだ2歳の若駒ですし、これからの成長にも期待したいですね」(競馬記者)

 まだまだ余裕たっぷりのレース振りで、全く底を見せていない本馬。C.ルメール騎手がコメントしたようにダートだけでなく、芝の中距離戦もこなすようなら、来年のクラシック挑戦も見えてくる。父は芝ダート兼用のキズナだ。

 今後どのような路線に進んでいくのか……レース選択も含めて、楽しみな素材が出てきたのは間違いなさそうだ。

『24時間テレビ』チャリティーマラソンが波紋? 去年はランナーに「商品券10万円」で物議も

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

『24時間テレビ』公式サイトより

 日本テレビが総力を上げて生放送する『24時間テレビ43』。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を阻止すべく、「無観客」「キャッシュレス募金」など、例年とは異なるスタイルで実施するが、「走る」企画は健在だ。

 恒例のチャリティーマラソンでは沿道に人だかりが出来てしまうことを懸念し、マラソンは中止となったが、代わって実施されるのが、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さん発案の「24時間募金ラン」だ。

 「24時間募金ラン」では、高橋さんや他のアスリートや女優で結成された「チームQ」が、安全な私有地で1周5キロのコースを走り、1周走るごとにランナー自身が10万円を募金する。「チームQ」の他の参加者は放送当日に発表する。

パチスロ「高設定」の「恐怖」…「不運」からは逃げられない⁉

 運には「波」がある様子。どんなパチスロ機を打っても「勝てる時期」もあれば、「何をしても結果が伴わない時期」もあるものだ。

 難しいことに、それは自分自身でコントロールが不可能であり、「何か対策はないものか」と思考を巡らせてみても、なかなか答えが見当たらない場合が多い。

 例えば、先日『Re:ゼロから始める異世界生活』にて約7万円の負けを記録したことも同様である。

 この地域は最近では珍しい等価なホールが多く、他の都道府県よりも設定状況は厳しめの印象だ。

 しかし、それでもホールの努力により、高設定は存在している。店舗の出玉データを凝視していると、優秀なスランプグラフを発見することもあるのだ。

 そのホールでは『Re:ゼロから始める異世界生活』の角台が、3日間連続で高設定らしい挙動を見せていた。

「2度あることは3度ある」という「ことわざ」が存在するが、それが本当ならば3度あることは4度もあるだろう。翌日、4日連続の高設定を期待し、狙いに行くことにしたのである。

 開店1時間ほど前に到着すると、入場口は完全に無人であった。抽選ではなく並び順の入場であるため、1番で入場することに成功したのだ。

 無事、狙い台を確保し、不安と期待が入り混じった感情でコインサンドに紙幣を投入。『Re:ゼロから始める異世界生活』は有利区間開始から数ゲームで高設定示唆が出現することがあるので、期待をしてレバーを叩くと…。

 コンビニの店員から「246円です」との報告があった。これは「偶数設定濃厚」の演出で、高設定ほど出現しやすい。期待が高まっていく。

 しかし、「モード移行」や「有利区間の引き継ぎ」など高設定挙動ではあるものの、CZ「白鯨攻略戦」が一向に突破できず、ズルズルと投資が増えた、

 設定3以上濃厚の演出も確認出来たため、総合的に判断すると、恐らく「設定4」なのであろう。結果は先述した通りマイナス7万円、17時ごろには心が折れてヤメてしまった。

 数時間後、データを確認すると愕然とした。あれだけ苦労した「白鯨攻略戦」だが、後任者はいとも簡単に突破しているではないか。

 最終的にスランプグラフは「プラス」で終了。後任者が仇を取ってくれたとも受け取れるが、何故その波がコチラに向いてくれなかったのかと悔しさが勝る。

 以後、数日間は本機に恐怖心が芽生え、見たくもなかった。しかし、時が過ぎれば「リベンジを果たしたい」と考えてしまうことが不思議である。


(文=大松)

六代目山口組に復帰した二代目木村會は「髙山若頭預かり」に…揺れる神戸山口組

 2005年に、現在の神戸山口組・井上邦雄組長をトップとした四代目山健組体制が発足した時、重職である舎弟頭に就いたのは、武闘派として知られる初代木村會であった。そこから木村會は、山健組で舎弟頭補佐を務めていた大同会と共に、六代目山口組の直系組織へと昇格を果たし、初代木村會会長は瞬く間に六代目山口組幹部に昇進するのだが、間もなくして、病気療養のためにその職を辞任。その後、筆頭若中となって引退し、木村會の勢力は、大同会へと加入することになったのだった。

 そして、2015年に六代目山口組が分裂。これを機に、引退していた親分衆が次々と神戸山口組に復帰を果たすなかで、二代目木村會も大同会を割って出て、神戸山口組に参画。その後、二代目木村會・山本彰彦会長は、神戸山口組執行部の一員にまで昇進していくのだ。

 確かに当初、分裂騒動のイニシアチブを握っていたのは、世間の判官贔屓にも後押しされ、「あの山口組を分裂させた」という話題性も備えていた神戸山口組だったといえるかもしれない。

 だが、六代目山口組サイドは、神戸山口組サイドが仕掛ける、練り歩きなどの派手なデモンストレーションの裏側で、ヤクザのバックボーンである暴力を行使し続けていたのだった。そして、その都度それらの実行犯は、長い懲役を覚悟の上で、六代目山口組サイドの犯行であることを誇示するかのごとく、当局へと出頭して見せたのである。

「なかには無期懲役の判決が下された組員も存在していた。対する神戸山口組サイドは、当局の締め付けを視野に入れ、抗争の激化を避けるかのように、返し(報復)が少なかったように思われる。その弱腰とも取られかねないスタンスが、今に繋がる神戸サイドの衰退を招いたといえるのではないだろうか。ヤクザは義理人情を重んじる集団とはいえ、最後にモノをいうのは、やはり暴力による実力行使、“力”だ。

 そして、六代目山口組の最高指揮官ともいえる髙山清司若頭が昨年10月に復帰。それによって、六代目山口組の士気は目に見えて上がり、神戸山口組サイドに対する過激な事件が多発することになっていった。そのスタンスの違いが、今になって出てきているのではないだろうか」(業界関係者)

 さらに、今月15日に山口県岩国で二代目木村會幹部が六代目山口組系組員から銃撃されるという事件が起こる。しかもその後、二代目木村會は神戸山口組を離脱し、髙山若頭の預かりといった異例ともいえる状態で、六代目山口組に電撃復帰を果たすことになるのである。

「六代目山口組サイドでは、二代目木村會の復帰により、同会を攻撃することを傘下組織に禁じる通達を出したと見られる。ただ木村會内部では、それに異を唱えた勢力も出たようだ。武闘派で鳴らしてきた木村會だけに、攻撃された直後に対峙してきた相手側に復帰することをよしとしない組員たちもいるようで、内部で軋轢が生まれているのではないか。

 また、神戸山口組でも緊急会合を開催し、組織のテコ入れを図る人事を決めたという情報もある」(捜査関係者)

 神戸山口組は、確かに揺れている。だが、こうした事態に対して、新人事で執行部を増員するなどして、組織内を強化する動きを見せているというのだ。

 つまり、六代目山口組が一気に分裂問題を解決させようとする一方で、神戸山口組もそう簡単には幕を下ろすつもりはないと考えているのかもしれない。

(文=山口組問題特別取材班)

韓国、与党広報物に『ガッチャマン』無断使用疑惑…「恥ずべき行為」と国内でも批判

 かつて韓国では、違法にコピーされた商品やコンテンツがあふれかえっていた。今でも日本製品を模倣したとみられる商品が散見され、たびたび訴訟は起きている。それでも、2015年に日本の最高裁に相当する韓国大法院が、「日本で制作されたキャラクターの著作権を韓国でも保護すべき」という判決を下し、それをきっかけに模倣製品は減ってきている。

 この背景には、違法コピー製品が横行する中国で、韓国の製品も模倣されていることがある。韓国のブランドを守るために、外国製のものも含めて著作権保護を強化しようというわけだ。

 また、昨今の日韓関係の悪化で、不買運動などが起きているように、日本製品を排除しようという動きも強まっていることもあり、日本の製品やコンテンツのコピーは目立たなくなっている。政権与党の共に民主党も、「ノー・ジャパン」のスローガンを掲げ、反日を訴えかけている。

 そんななか、共に民主党議員5人が出演する広報物に日本のアニメキャラクターが無断使用されているとして話題になっている。YouTubeの広報動画内で、李在汀(イ・ジェジョン)、金南局(キム・ナムグク)、金容敏(キム・ヨンミン)、張京泰(チャ・ギョンテ)、崔恵英(チェ・ヘウォン)の5議員を、アニメの『トクスリ5兄弟』に見立てたポスターが使用されていたのだ。

『トクスリ5兄弟』は韓国で放送された際のタイトルだが、原作は日本のSFアニメ『科学忍者隊ガッチャマン』(フジテレビ系)だ。そのガッチャマンの画像が、そのまま与党の広報動画に使用されていたことから、韓国国内でも物議を醸している。

「反日を掲げながら、日本のコンテンツを無断使用するとは恥ずべき行為だ」

「日本のアニメを使いながら愛国を謳うのか」

など、批判的な声が圧倒的に多い。

 共に民主党は、「広報の告知内容は正しいが、党が公式に制作した広報ではなく、誰がつくったのかも把握していない」「支持者が自発的につくったもので、我々も困惑している」とコメントしている。そのため、「与党の支持率を下げるために親日派がつくったのではないか」などとうがった見方をする声も一部では出ている。

 真相は定かではないが、韓国ではまだ著作権を遵守意識は低いのかもしれない。

(文=編集部)

クラシック音楽、作曲家を死に導く「第9の呪い」…命と引き換えに人生最高傑作を生む?

交響曲第9番を作曲すると、僕は、もう死んでしまうかもしれない」

 そんなことを考えながら、本当に交響曲第9番を完成したのちに死んでしまったのは、1911年に生涯をウィーンで終えたグスタフ・マーラーです。

 不思議なことに、交響曲第9番を書いたのちに一生涯を終えた作曲家は結構います。今年、生誕250周年を迎えたベートーヴェンも第9番が最後の交響曲ですし、チェコを代表する作曲家、ドヴォルザークも交響曲第9番『新世界より』以降、交響曲は書かずに生涯を終えたのです。ロマン派交響曲作曲家の巨匠、ブルックナーは第9番を作曲していたものの、最終楽章をかけずに亡くなってしまいましたが、死の床で「僕が以前書いたテ・デウムを最終楽章にしてほしい」と遺言を残したので、やはり第9番を完成させて亡くなったことになります。

 この先人たちのあまりにも不思議な不幸の一致に、「第9の呪い」と本気で考えていたマーラーは、交響曲第8番を作曲したのち、第9番という死の番号を逃れるために次の交響曲を『大地の歌』と名づけ、番号をつけずに作曲したほど恐れていたのです。

 ちなみに、この『大地の歌』は2人の歌手によって歌われ、大規模なオーケストラによるマーラー傑作中の傑作ですが、歌詞は中国・唐時代の詩人、李白、銭起、孟浩然の詩を使っています。20世紀を迎えたばかりのヨーロッパでは、東洋ブームが訪れていました。それは、当時パリやウィーンで開かれていた万国博覧会の影響も大きかったと思いますが、人々が、東方の文化に触れる機会が多くなっていたことが関係しています。

 そんななか、ドイツのハンス・ベートゲが中国詩人の詩を選び、翻訳した歌集「中国の笛」が大ヒットし、マーラーはこれまでのヨーロッパにない、東アジア的な厭世主義思想に大きく惹きつけられたのです。

 さて、第9番を避けて『大地の歌』を書いたマーラーですが、次はいよいよ第9番を作曲することになりました。しかし、やはり彼の悪い予感が当たったのか、完成後、初演を聴くこともなく心臓病でこの世を去ってしまったのです。今となれば、『大地の歌』を交響曲第9番としておけば、第10番も作曲したことになるのですが、奇しくもマーラーは自分自身で「第9の呪い」を証明してしまったわけです。

 ほかにも、第9番が最後になってしまった作曲家は結構いるので、「第9の呪い」はあながち迷信ではないのかもしれません。そして、もうひとつ気になる番号があります。それは「第7番」です。シューベルトが完成させた交響曲は7つ、フィンランドのシベリウスも7つ、ロシアのチャイコフスキーやプロコフィエフも、なぜか7つの交響曲を作曲したのちに生涯を終えているのです。

なぜか第9番の交響曲が人生最高傑作に

 実際には、モーツァルトは番号がついている交響曲だけでも40曲つくっていますし、“交響曲の父”ハイドンなどは、なんと104曲も交響曲を作曲しています。やはり「第9の呪い」や「第7の疑い」などは、偶然の一致でしょう。

 モーツァルトやハイドンの時代の交響曲は演奏時間も短く、構造的にも複雑ではなく、王侯貴族は自分だけのために新しい交響曲を依頼してくるので、たくさんの交響曲が生まれることになりました。しかし、ベートーヴェン以降の作曲家は、一つひとつの交響曲に膨大な時間をかけながら番号を刻んでいったので、第7番や第9番を作曲している頃は、もう年齢も高くなっており、体も衰えてくることは確かです。それでも特に「第9の呪い」が有名になったのは、第9番を最後に生涯を終えた作曲家の最高傑作が、間違いなく第9番という点が大きいでしょう。

 これには音楽好きな方からは、「僕がマーラーは第6番が最高だと思う」といった異論が噴出すると思いますが、あくまでも一般論です。ベートーヴェンの“第九”や、ドヴォルザークの“第九”などは、メロディーを聴いたことがない人を探すほうが大変だと思います。

 そんななか、「第9の呪い」を避けて第15番まで交響曲を書くことができたのは、20世紀ロシア最大の交響曲作曲家、ショスタコーヴィッチです。ショスタコーヴィッチの第7番、第8番は、演奏時間が1時間を超える超大作だったので、それに続く第9番はロシアで初めての第9であり、後世にも残る最高傑作であろうと、当時の独裁者スターリンをはじめとしたソビエト連邦政府からも大変期待されていました。なぜか、これまでのロシアでは第9番を書いた著名作曲家はいなかったのです。

 しかも、時期的に第二次世界大戦の勝利を祝う交響曲であるとして、勝手にソ連の威信をかけられた交響曲第9番の初演は、舞台に出てきた楽員は数少なく、30分もかからずに終わってしまいます。曲自体も軽快で派手な部分が少なく、当局の期待を裏切ってしまいました。スターリンにとっては、音楽の価値などはどうでもよく、ただソ連のプロバガンダとしか考えていなかったので、カンカンに怒ってしまい糾弾される騒ぎになります。

 とはいえ、これはショスタコーヴィッチにも非があったのです。彼自身が「祖国の勝利と国民の偉大さをたたえる合唱交響曲を制作中である」と、期待をあおるような発言をしていたからです。

 実際に、この交響曲は素晴らしい価値を持っていますが、“ショスタコーヴィッチ最大の交響曲”とはいわれていません。そんな第9番をサッサと書いて厄落としができたのかどうかはわかりませんが、その後の彼は第15番まで交響曲を作曲して、70歳の誕生日を1カ月後に控えて、充実した生涯を終えることになりました。

「第9の呪い」も「第7番の疑い」も、単なる偶然に違いないでしょう。ベートーヴェン以来最大の交響曲作曲家ブラームスは、4曲しか交響曲を書いていません。ブラームスは交響曲の巨匠ベートーヴェンを尊敬するあまり、交響曲第1番の作曲には21年もの月日を費やし、完成させたのは43歳だったのです。9つの交響曲を書くほどの寿命は残っていませんでした。

 ちなみに、ブラームスはあれだけ有名な作曲家にもかかわらず、作曲したオーケストラのための小品も5つしかありません。4つの交響曲と合わせると、またもや「9」という数字が出てきます。
(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。ジャパン・アーツ所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/