ACジャパン 第16回「広告学生賞」入賞作品を発表

ACジャパンは3月16日、第16回「ACジャパン広告学生賞」の入賞作品を発表した。(後援=BS日本、BS朝日、BS-TBS、BSテレビ東京、BSフジ、WOWOW、BS11、BS12 トゥエルビ、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、日本経済新聞社、産経新聞社)

同賞は、学生を対象に公共広告をテーマにした広告作品を募集・表彰し、公共広告への理解と社会に関わる「公」の意識を育むことを目的とした賞で、「テレビCM部門」「新聞広告部門」がある。今年度、CM部門では参加校36校(前年度29校)・283作品(同201作品)、新聞部門では参加校29校(前年度23校)・497作品(同451作品)の応募があった。

審査は「公共広告として優れ、人々に興味や気づきを感じさせる作品か」「学生ならではの感性や、オリジナリティ溢れるアイデア・テーマ性があるか」などの視点で行われ、その結果CM部門では、幼少期からの成長の過程と選挙をテーマにした「いままでとこれから」(長岡造形大、制作代表者:松岡風花さん)がグランプリを、乳がん検診の促進をテーマにした「笑顔を守る」武蔵野美術大、制作代表者:須藤里彩さん)が準グランプリBS民放賞を受賞した。
その他両部門で、審査員特別賞、優秀賞、奨励賞の各賞が決定した。

《審査員講評》希望を感じる表現で投票というテーマを自分ごと化している。18歳には18歳なりの歴史があるというメッセージもある。アニメーションがきちんとメッセージにつながっている。
《審査員講評》エモーショナルな表現で、コピーも強く、印象に残る。ナレーションも端的、シンプルで分かりやすく、ラストに向けた演出が良い。

新聞部門では、CM部門と同様18歳選挙権をテーマにした「タピのち、投票。」(相模女子大、制作者:坂上華梨さん)がグランプリを、母親の仕事を題材に性別による役割分業をテーマにした「お母さんという者です」(東北芸術工科大、制作者:櫻井里菜さん)が準グランプリを受賞した。

《審査員講評》ゆるい表現だが伝わり、分かりやすい。軽いノリの方が若者が共感できるのかも。新聞紙面に掲載されたら衝撃的。
《審査員講評》ACらしい広告で風刺が効いている。デザインが良く、改めて「お母さん」について考えさせられる。

その他両部門で、審査員特別賞、優秀賞、奨励賞の各賞が決定。
「テレビCM部門」の2作品(30秒)はBS民放8局で、「新聞広告部門」の2作品
(全15段)は全国紙5紙で、7月からの1年間の間に放送・掲載される予定。
公式サイト:https://www.ad-c.or.jp/

 

 

映画レビュー「人間の時間」

休暇を過ごす人々が乗り込んだ退役軍艦が出航した。やがて船は空中を浮遊。生き残りをかけた人間の本性がむき出しになる。

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 なんなんだ、この姑息さは……。先日の記者会見で、検査数の少なさをネグって「感染者数は韓国、中国、欧州よりも少ない」と、空疎なPRをしていた安倍首相だが、実はもうひとつインチキを口にしていた。 「これまでのデータでは感染が確認され、かつ、症状のある人の80%が軽症です。重...

電通、臨時休校期間に自由研究を進めるための小学校高学年向け教材を無料配布

3月18日に掲載された電通トピックス文面は以下の通りです。


2020年3月18日

株式会社電通(本社:東京都港区、社長:五十嵐 博)は、新型コロナウイルス感染拡大防止における全国規模での臨時休校に伴い、当社の「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」が制作した自由研究用の教材(小学校高学年向け)を期間限定で無料公開します。

本教材は、同研究所が2年前より東京都小金井市教育委員会 大熊雅士教育長と共に研究開発を進めてきた、夏休みの自由研究用のものですが、現在多くの小学校が臨時休校している状況を鑑みて、春休みでも自主的に自由研究を行ってもらえるよう支援したいとの思いから、特別に提供するものです。

教材は2020年4月5日(日)まで、下記特設ウェブサイトから無料で閲覧・ダウンロードができます。

春休みの自由研究

■「春休みの自由研究」用教材の概要
◎教材名:キミの人生が変わる!?世界でたったひとつの自由研究のすすめ方
◎PDFファイル:A4縦12枚
◎内容:「自分の興味を知ること」に焦点を当てて自由研究を進めていくための冊子型教材です。自分の興味に沿ったあなただけのすてきな自由研究のテーマができあがります。
◎対象:小学校4年生〜6年生
◎特設ウェブサイト:https://www.konnano-dodaro.jp/projects/spring2020
 ※ウェブサイトより教材を無料で閲覧、ダウンロードすることができます。
◎公開期間:2020年4月5日(日)まで

■「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」の概要
◎設立: 2015年10月15日
◎住所: 東京都港区東新橋1-8-1 株式会社電通 内
◎所長: 倉成 英俊(電通Bチーム)
◎主な活動:
 ・アクティブラーニングの活用による社会課題の解決
 ・小学校との共同研究・実践授業、小学生向けのワークショップ実施
◎ウェブサイト:https://www.konnano-dodaro.jp/

(参考)東京都小金井市教育委員会 教育長 大熊雅士氏からのコメント
新型コロナウイルス感染予防のために、学校がとつぜんお休みになってしまいました。そのため、友だちや先生と会えなくなってしまいました。そんな休校中の時間が、皆さんにとって少しでも「すてきな時間」なったらよいと考え、「春休みの自由研究」を紹介します。
この冊子の順番に考えを進めると、すてきな自由研究ができるようになっています。まず、今の生活の中で、疑問に思ったこと、不思議だと思ったことなどをたくさん思い出してみることから始めてください。
「キミの人生が変わる!? 世界でたったひとつの 自由研究をすすめ方」には、新しい世の中をたくましく生き抜くためのヒントが隠されています。そのような新しい時代を生きるヒントが学べる「春休みの自由研究」に挑戦してみませんか?

※ダウンロード教材の最終ページ記載のものから一部抜粋して掲載しています。

以上


電通トピックス
https://www.dentsu.co.jp/news/topics/2020/0318-010032.html

3人のヘンタイが3年かけて見つけた、「モノを売る答え」とは?!

通販広告と心理学、異色タッグのプロジェクトチームが、3年をかけて通販広告のデータを解析。そこから分かったトピックスを、全7回シリーズでご紹介する、1回目です。

皆さまこんにちは!私、電通九州ダイレクトマーケティング部所属の香月勝行と申します。通販王国と呼ばれる九州の地で、15年以上にわたり通販広告に携わっておりまして、以前、このウェブ電通報で「通販王国発!マーケティング新発見!」 という連載もしておりました。「あ、それ読んだよ!」「カッパの話、覚えてるよ」という方がいらっしゃいましたら、とてもうれしく思います。この場を借りて、改めてお礼申し上げます。
 
さて、前回連載から5年。その間、私が何をしていたかといいますと、もちろん仕事はしていたのですが、それと並行して、通販広告をさらに極めるべく心理学の専門家とタッグを組んで通販広告のデータ解析を行っていました。

というのも、前回の連載でご紹介した「AIDBAモデル」や「アクアパッツァ理論」などの法則は、通販広告の実務経験に基づいてはいたものの、一方で科学的なエビデンスのない、単なる経験則にすぎませんでした。せっかくならこれらを、科学的な裏付けのあるまっとうな“法則”にしたい。そんな思いから、専門家の力を借りて、正しい“法則”の確立に挑むことにしたのです。

スケールはまったく違いますが、経験則を科学で捉え直した江戸時代の名著『解体新書』のごとく、お買い物行動を心理学的に解析する、「“買いたい”新書」ともいうべき本プロジェクト。その成果は、まさに新書となって、光文社から 『売れる広告 7つの法則』として刊行されました。

売れる広告7つの法則

今回の連載では、このプロジェクトから見えてきた、「現代人の購買心理」のポイントを、全7回に分けてご紹介していきます。どうしたらモノが売れるか、そんな永遠の問題と向き合う全ての方のヒントになればと思っておりますので、ぜひお読みいただけると幸いです!
 

始まりは、 2人のヘンタイ心理学者との出会い。

それではまず、本プロジェクトに名乗りを上げてくださった、二人の心理学者をご紹介しましょう。

売れる広告7つの法則2
お一人目は、人呼んで“考える闘魂”、心理学博士の妹尾武治先生。東京大大学院人文社会系研究科修了後、現在九州大准教授。心理学と脳科学、そしてプロレスをこよなく愛する人物。ちなみに先生が在籍する九州大の図書館には、あの『解体新書』の初版が所蔵されているそうです。

そして二人目が、“歩く心理学データベース”こと、心理学博士の分部利紘先生。こちらも東京大大学院人文社会系研究科修了後、現在は福岡女学院大講師。過去のあらゆる心理学研究データがストックされた、恐ろしい脳みその持ち主です。

もともと通販ビジネスとは無関係だったお二人の先生が通販広告に興味を持ったのは、当社にストックされた膨大なレスポンスデータを目にしたのがきっかけでした。というのも、通常の心理学の研究は、被験者は数十人程度、しかも研究費の関係上そうしょっちゅう実験するわけにもいかないそう。

そんな中、通販広告は、四六時中、さまざまな表現に触れた何千万人もの反応を、データとして記録しています。この膨大なデータは、研究者にとってはとてつもなく血が騒ぐ、まさに「宝の山」。この宝の山を紐解けば、今までにない真実が導けるはず!そんな探求心からスタートしたのが、このプロジェクトだったのです。

「赤いユニホームが勝つ」など、衝撃の心理学エピソードの数々。

『解体新書』よろしく、大量のデータと向き合ったこのプロジェクト。当初は1年くらいでいろいろ分かるだろう、と高をくくっていたのですが、実際はそう簡単ではありませんでした。

なぜなら、大半の通販広告は、売るためのノウハウがこれでもかと盛り込まれています。そのせいで、例えば「冒頭で呼びかけた方が反応が高まる」とか「街頭インタビューを入れた方が話に引き込める」といった、一つ一つの“法則”の真偽が分からなかったのです。

そこで私たちが行ったのが、各種の“法則”を一つずつ抜き出し、その手法の有無でどのように反応が変わるのかを実験してみること。ダミーの広告をわざわざ制作し、調査にかけ、その結果を心理学的に分析する、そんなことを幾度も繰り返したのです。

一例を挙げると、「先着1000名様に限り〇〇円OFF」のような情報は赤い文字で表現した方が反応が高まる、という経験則があります。実際にこの要素を入れた広告と、外した広告を作って調査にかけてみると、やはり「あり」の方が高い反応を示しました。

実は、人間は赤い色を見ると競争心理に火が付く、ということは心理学的に疑いようのない事実なんだそう。赤い文字で条件を提示すると、他人に先んじてお得に商品を手に入れたいという心理が働く、だからこそ赤い文字で表現した広告の反応が高まったのです。

余談ですが“赤”の力はすさまじく、心理学の研究によると、各種のスポーツにおいて、赤いユニホームを着ている方が勝率が高い、という驚愕のデータがあるとのこと。2004年のアテネオリンピックで赤と青のユニホームを着て戦う競技(レスリング・テコンドーなど)の全試合を集計したところ、赤いユニホームの勝率が青を上回っていたそうです。青と白が対戦する柔道においては五分五分だったにもかかわらず、です。

こんな情報を隠し持つとは、心理学恐るべし。紅組と白組で対決している全国の運動会関係者はもちろん、日本中のスポーツ関係者が知ったら、ユニホームの見直し議論が巻き起こりそうな衝撃の事実です。

そして分かった現代人の購買心理、「A・I・D・E・A(×3)」。

こうして3年の月日をかけて、各種の経験則を一つ一つ検証する中で分かったのが、現代人の買い物の心理には一定のパターンがある、ということ。それが、次に示す「A・I・D・E・A(×3)」という購買心理モデルです。

売れる広告7つの法則3
現代人は、「まず自分のニーズに気づき」「その商品がニーズを満たすモノであると認識し」「その商品が、本当に自分にとって価値を持つものであるかを検証し」「感覚・感情の面でも商品をポジティブにとらえ」、さらに「商品の価値が対価を上回ると判断する」ことでモノの購入を決めているのです。しかも、この心の動きを3回繰り返さないと、最終的に購買行動を起こさない。

そして、何より重要なのは、このモデルにたどり着いたのが、各種の“法則”を検証した結果だということ。つまり、私たちが発見した各種の“法則”こそが、お客さまの心を「A・I・D・E・A(×3)」に沿っていざなうことのできる、「モノを売るための確かな答え」なのです。


…というわけでまずは初回、プロジェクトの全容からご紹介させていただきましたが、皆さまが気になるのは、具体的にどうやったらモノが売れるのか、の「答え」だと思います。そこで、次回以降、6回に分けて、「 A・I・D・E・A(×3) 」の各ステップに沿って、そのポイントと、実際にお客さまの心を動かすことが立証された“鉄板法則” を、詳しくご紹介いたします。

果たして、通販広告の試行錯誤から生まれた、人の深層心理に刺さる手法とはどんなものなのか?そして、それを応用することで、どんな効果が得られるのか?そんな疑問に答えられる連載にしていきたいと思っておりますので、引き続き読んでいただけますと幸いです。

共著の先生からも、一言

妹尾武治先生
今回の共同作業は、心理学における異種格闘技でした。広告業界の法則が本当に正しいのか?ただの思い込みなのか?実際の売り上げデータを解析する中でいろいろなことが分かりました。大興奮の共同作業、否、真剣勝負でした。プロレスと同じで、相手を輝かせた上で自分が勝つ。広告業界を輝かせた上で、心理学を勝たせる。そんな思いで執筆しました。

今は、戦い終わって清々しい気持ちです。本連載を読んでもし興味持ってもらえたら、『売れる広告 7つの法則』も読んでもらいたいですし、他の拙著もお手に取ってもらえたら幸甚です。2020年の秋冬にも光文社より新刊が出る予定です。お楽しみに!

分部利紘先生
「なぜ消費者は“あれ”ではなく“それ”を買うのか?その背後にある心理を理解し、より効果的な広告表現の開発につなげたい!」こんな思いから2015年12月、電通九州の方々との共同研究が始まりました。実際のデータを分析するにつれて分かったこと、それは、通販広告で用いられるあの表現もこの表現も実は驚くほど心理学に根差しているということでした。

消費者の態度変容を目指す広告業界と、人間の心の理(ことわり)を探究する心理学、両者がしっかりと合わさった本連載をぜひご一読ください。

「ジャイアントコーン」新テレビCM “しっぽ”に詰まった“しあわせ”の正体は? (CM、メーキング、インタビュー映像あり)

江崎グリコは3月13日から、定番ロングセラーのアイス「ジャイアントコーン」の新テレビCM「しっぽのおどろき」編を放送している。イメージキャラクターの女優・綾瀬はるかさんが引き続き出演している。

 

CMは、イメージキャラクター歴14年目の綾瀬さんが、これまでジャイアントコーンにかぶりついてきたダイジェスト映像で始まる。綾瀬さんは、新しくなったジャイアントコーンを食べて、新発見があったと話す。チョコとナッツがトッピングされた“あたま”、続いてアイス、コーンと食べ進めていくと、最後に秘密の“しっぽ”に達する。
新しくなった“しっぽ”には、チョコが増量された「しあわせのチョコだまり」があり、綾瀬さんは、しっぽをパクリと口に入れると最後まで満足気な表情。

 
 
 

綾瀬さんは撮影後のインタビューで、「ジャイアントコーンにかぶりつくシーンは意外に難しいが、14年目になってうまくなってきた」と笑みを見せ「今回もたくさんかぶりついた。しっぽまでチョコが詰まっていて、最後まで楽しめます。ぜひ皆さんも召し上がってください」と話した。

ブランドサイト:
https://www.glico.co.jp/ice/giant/

スマートニュースに「ラーメンチャンネル」開設 “ご当地ラーメン情報”も

スマートニュースは3月10日、同社のニュースアプリ「SmartNews」のチャンネルプラスに「ラーメンチャンネル」を開設した。
ラーメンに関する最新ニュースはもちろん、人気店の食レポやレビュー、ランキング、イベントなど、全国のラーメン情報を発信する。
また、各都道府県チャンネルには、「ご当地ラーメン」情報枠を設け、老舗ラーメン店から穴場まで紹介。ラーメン通からビギナーまで楽しめることを目指すとしている。

同社は、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」ことを目的に、2016年に設立された。日米5000万ダウンロードを超えるスマホ・タブレット向けニュースアプリを運用し、多くのメディアと事業提携している。
チャンネルプラスは、メディアパートナーや、企業、行政機関、スポーツ団体などの協力で開設するチャンネル。2013年にスタートし、19年6月時点で900チャンネル(日米)を超えている。

 「SmartNews」ユーザーの男女比は、5:5で年齢層は幅広いが、「ラーメン」の記事を閲覧するユーザーは男性が8割。年齢層のトップは男性40代、次いで30代、50代が続く。
同アプリ全体のアクセス状況には、曜日による偏りがない中、「ラーメン関連」の記事の閲覧は、日曜日の昼から夜にかけて増加する傾向があるという。
国内ラーメン店の年間売り上げは、2015年で約6000億円に達し、2011年からの成長率は約17%になる。(総務省・経済産業省:経済センサス-活動調査から)
また、「ラーメン」についての検索人気も常に右肩上がりであることから、同社は「ラーメンチャンネル」の開設を決めたとしている。
ダウンロードページ:https://b.smartnews.be/sr/wCi63whxNkEb6rVmoqQpw3T

 

検査拡大を訴える大谷クリニック院長が『モーニングショー』から消えた! 上念司の卑劣”デマ”攻撃、検査不要派とネトウヨの電凸が

 安倍首相が「1日6000件を超えるPCR検査が可能」などとぶちあげたものの、「検査を受けられない」という状況が一向に改善されない日本の新型コロナ対応。しかし、メディアの論調は大きく変化をしている。少し前まではほとんどのワイドショーが「検査しないのはおかしい」と批判の声をあ...

職場のコミュニケーションミスはなぜ起こる?!〜令和女子の「キャリア意識」を谷本有香さんと考える〜

令和女子と大人たちとの認識の「ズレ」を解消しながら、これからの若年女性とのコミュニケーションのヒントを見つける電通ギャルラボの連載第4回。今回は、彼女たちの「キャリア意識」に迫ります。

「若い女性社員は、仕事とプライベートを完全に線引きする傾向が強い」
「仕事で何にモチベーションを持っているのかが分からない」
「どうすればいいですか?と、すぐに答えを欲しがる」

これは実際に企業の現場で聞こえてきた大人たちの声です。気を使ってケアしていても、「優秀な若手ほどすぐ辞めてしまう」という話もよく聞きます。これらのコミュニケーションミスは、彼女たちの働き方や価値観の変化を理解できていないために起こってしまう現象。彼女たちとビジネスでうまくコミュニケーションを取れるようになるためには、彼女たちが何をモチベーションに働くのか、その「キャリア意識」を理解する必要があります。

そんなテーマを掘り下げるために、フォーブスジャパン副編集長の谷本有香氏と、電通で企業のダイバーシティ&インクルージョンやインナー活性に取り組むギャルラボの阿佐見綾香氏が対談。谷本氏は、著名人3000人以上に取材を行ってきたインタビュアーであり、現在は、フォーブスジャパン副編集長を務めつつ、跡見学園女子大学の「キャリア論」の兼任講師も務めています。その他の大学でも「キャリア」や「リーダーシップ」に関する講義を受け持たれています。

今回は令和女子を、「令和時代に入社式を迎える世代」と定義し、谷本氏が彼女たちと接する中で感じていることを考察。さらに、フォーブスジャパンのインターンに来ている女子大生との座談会を通して、令和女子のキャリア意識を理解し、彼女たちとGOODなビジネスコミュニケーションを取るためのヒントを探ります。

フォーブスジャパン副編集長 谷本有香氏(左)と電通第2統合ソリューション局 阿佐見綾香氏
フォーブスジャパン副編集長 谷本有香氏(左)と電通第2統合ソリューション局 阿佐見綾香氏
<目次>

Ⅰ 平成時代と何が違う?!「令和女子」のキャリア意識

なぜ若者は「自分らしさ」を追求するのか
令和女子が「腰を据えたキャリア構築の視点」を持ちにくいのは必然?!
「長く薄く働きたい型」の令和女子に大人が伝えるべきこと

 

Ⅱ 令和女子に響くコミュニケーションの秘訣とは

多様な個性を大事にしている企業とそうでない企業を見分けるたった一つの視点
模索の時代だからこそ答えが出ていないことを認め、選択肢を一緒に考える

 

Ⅰ 平成時代と何が違う?!「令和女子」のキャリア意識

なぜ若者は「自分らしさ」を追求するのか

阿佐見:谷本さんは大学の講義でどんなことを教えていらっしゃるのですか。

谷本:私は自分自身が最初のキャリアで所属していた会社を失い、その後20年にわたってフリーランスとして活動しています。昔は特殊な肩書でしたが、常に社会の変化を見て、そして自らの成長に合わせて、社会のニーズに応えて生き残る能力はまさに今、必要なことです。私の今までの経験から、社会で勝てるための方程式を教えることが、私が彼女たちにできることだろうと思って講義をしています。

フォーブスジャパン副編集長 谷本有香氏
フォーブスジャパン副編集長 谷本有香氏

阿佐見:「勝てるための方程式」に関して、もう少し詳しく教えてください。

谷本:昔はある意味、正解が一つでした。社会から求められていた価値や人材像が、ものすごく画一的だったと思います。優秀で、いい大学を出て、上司が言う正解に対して応えることができる分かりやすいエリート像があったけれど、確実にそういった時代は終わっていて、より多様性を重視しなければいけません。

その「多様性」の見いだし方として、前提となる個々人の一番の強みがどこなのかを見つける作業がものすごく重要だと思うのです。社会に出てから人から「あなたはここが得意だよね」といわれる仕事は、本当に彼らの内から出てくる真の強みじゃないかもしれません。なので、早い段階に内から出てくる熱や強み、自分のやりたいことや好みと、「社会」との接点を見つけないと、長く継続的に楽しく働けなくなるということが起きてしまうように思います。

阿佐見:それを大学生のうちから教えてもらえるのは幸せですね。

谷本:ただ、今のような時代だからこそ、彼らもかわいそうなところはあり「自由にしていい」「選択肢はたくさんある」と言われる中で「自身を輝かせる」のは相当難しいことです。なぜならば、従前のような分かりやすい勝ちのルール、つまり、「輝く」という定義がない中で、自分が社会の中で認められる、また、社会の中で輝いている存在だということを証明していかなければならないからです。これはデータや成果で見えやすくしようとしても時間がかかることです。

阿佐見:私が企業のインナー活性を担当する中でも、皆ががむしゃらに頑張れば成果が出た時代がもう終わってしまった中で、一人一人の個性を生かしながら会社にコミットしてもらうことをどう実現しようかと、企業も試行錯誤していると感じています。

第2統合ソリューション局 兼 電通ギャルラボ所属 阿佐見綾香氏
第2統合ソリューション局 兼 電通ギャルラボ所属 阿佐見綾香氏

谷本:自分自身で「ここが得意です」「ここが好きです」ということを打ち出していく作業は、結果的に何かにつながるチャンスになります。だから、就職活動でよくやる自己分析をもっともっと深く掘っていく作業をすることが重要です。その作業によって、その「強み」や「得意」のたくさんのレイヤーを見つけることが必要なのです。

なぜなら、会社や業界や時代に合わせて複数のレイヤーの引き出しを開けることが求められるからです。それに応えるためには、より多面的で多層的な自己分析をしていく必要があるだろうと思うのです。私は、それを見いだしたり「あなたの得意はここだよね」と断定的に言ったりはしないけれど、こんな組み合わせがあなたの魅力かもしれないという、ルービックキューブのように、いろんなマスを持ち合わせていることに気づかせるためのヒントを与えるよう気をつけています。

令和女子が「腰を据えたキャリア構築の視点」を持ちにくいのは必然?!


阿佐見:令和女子は、一つの会社にずっと居続けるのが正解ではないということを感じ始めている世代でもありますよね。

谷本:そうですね。私の教え子でも3年で辞める子が多いです。辞めることは悪いことではないと思う半面で、なぜ辞めたのかという軸を持つことが重要だと感じています。

令和女子たちは、デジタルネイティブでもあります。普通の人がYouTuberをはじめSNS上でキラキラ主役になり、注目されるのを見てきているので、自分らしさがすごく重要視されている世代です。その光景があるからこそ、彼女たちが企業で働きだしたとき、すぐに「これは本来の自分ではない」と見切りをつけてしまう。

会社の中で数年かかって自分自身のポジションをつくって、やりたいことができるようになって、ようやく成果が出る。十数年のスパンをかけなければいけないことを、そういう時系列で考えられなくなってしまっているのです。「自分がいかに輝けるか」「ワクワクできるか」というところに一番の重きを置きがちであるという気がします。

阿佐見:数年たたないと得られないスキルや知識はあるのに、生き急いでいると感じることは確かにあります。

谷本:地の力をつけるには、20代30代がものすごく重要なので、そこを「キラキラ」という変なツールに頼らないことが実は重要だと思います。ものすごく地道な作業と、水面下のバタ足と、棚ぼたを自分の実力であるとはき違えない俯瞰的な目線が重要です。いろんなことがAIでできるようになって、これからますます実力主義社会になると思っていて、その人の地頭や、他にはないオリジナルな能力が評価されるようになる。だからこそより一層、努力や泥くさい部分は、絶対に外してはいけない部分だと思います。もちろん、それは昭和的な泥くささや努力ではありません。真の個の力を高めるための努力であり、泥くささです。

阿佐見:デジタルネイティブな彼女たちの方が時代に適応している部分もあるので、合っているのか間違っているのか迷いながら発言することも多いですが、「効率が悪いと思っても、このプロセスはたどらないとだめだよ」と言うこともあります。

谷本:私が見るに彼らは「結果主義」だと思うのです。彼らに仕事をお願いすると、ニコニコして普通に引き受けてくれます。成果を出してくるまでの時間も早まっています。

ただ一方で、簡易的にやっているということが伝わることもあります。学生のレポートや卒論を読んでいると、熟慮の背景や、考えあぐねたような過程があまり伝わってこない。私はここの部分が欠落してしまっているのは結構恐ろしいことだと思っているので、赤入れをするよりはプロセスを聞くようにしています。そうすると彼らは、「ググっちゃいました」と。

だから、「それでは他の企業もみんな同じ事やっているよ、オンリーワンが重要なんだよ。自分の頭で考えよう、あなたの頭は世界77億分の1で、その特異なオリジナルのレポートが欲しいんだから」と伝える。そうすると初めて考えだしてくれるんです。

阿佐見:自分らしさを出さなければいけないけれど、間違っていないか正解を確認したくなってしまうというのは大変ですね。

谷本:苦慮の過程で、「自分らしさ」は必ず洗練されていきます。オリジナルを引き出してあげられる余裕や寛容さを、社会も企業も学校も、組織もすべて持っていかないと、本当の意味での多様性は生まれてこないと思うのです。

「長く薄く働きたい型」の令和女子に大人が伝えるべきこと


阿佐見:令和女子特有のキャリア意識や課題にはどんなものがありますか。

谷本:私が感じる彼女たちの特徴は、想像するキャリアの時系列が長いことです。本意かどうかは別としても、かつてのように結婚して退職、専業主婦を考えている子は少ない。「女性も働く、子どもを持っても働き続ける」というような社会からのメッセージを受け取っているのかもしれません。だから、一生働くことを想定していることが多いような気がしています。その中で薄く浅く、ゆっくり適度なバランスで長く働こうと考える人が多いかもしれません。プライベートも仕事もバランスよく、それぞれ適度に力を注いでいく。どれかを、特に仕事を犠牲にするような生き方はしない。

キーワードは「サステナブル」。自分をいかに維持できるかに重きを置いていると思います。いかに時代の変化や、環境の変化、何かの経済的なインパクトに振り回されないようにするかに気持ちを割いている気がします。

阿佐見:長く薄くサステナブルに働くことを重視しているのは、大きな特徴ですが、ある種の「諦め」も感じます。そんな彼女たちに谷本さんからはどんなことを伝えていますか?

谷本:私自身がいろいろな職業や業界と接点があるので、そういった話も取り上げながら、大学ではワクワクしている大人の背中を見せるようにしています。「大人がこんなにワクワクしているのを見たことないです」と言われることが結構多くて驚いています。話を聞くと、学校で先生がつまらなそうに授業している、自分の親も疲れたと言いながら帰ってくる。でもその大人たちからは「楽しくやれ」「ワクワクしろ」「自分らしくいろ」と言われる。どうしたらいいんだろうと彼らは困惑している。だからこそ、楽しく働いていて、社会に出ることで自己実現ができた大人像を見せるのです。

それと同時に、「肩ひじを張らなくてもいいんだ」というメッセージを伝えられるといいと思います。例えば仕事をバリバリこなしている女性社員でも、実は「家事は少し手を抜いているときもある」と本音を話したり。「カッコいい」とは別の部分を見せていく。仕事でワクワクしている人も気楽にやっていると分かれば、持続性のある働き方だと感じられる。彼女らの救いになり、生き方のヒントになるのではないでしょうか。

谷本有香氏

阿佐見:たしかにそういう情報は、ネットでは得られないかもしれません。身近な大人から見せてもらう機会がなければ、そういった発見は得られない気がします。

谷本:すてきな人ばかりが、完璧なところばかりが強調されるけれども、そうじゃないというところも大事ですよね。今は、ちょうど社会のルールが変わる過渡期です。令和女子はこれから台頭する時代の先駆者だからこそ、壁にぶつかる苦しみや窮屈さを味わわなければならない世代かもしれません。誰か一人でも身近に理解者を見つけてほしいですね。

Ⅱ 令和女子に響くコミュニケーションの秘訣とは

谷本さんとの対談を通じて理解した令和女子のキャリア意識。これらを踏まえて、どうすれば令和女子たちと良いコミュニケーションを取れるようになるのか、谷本さんと一緒に女子大生4人に話を聞きました。


多様な個性を大事にしている企業とそうでない企業を見分けるたった一つの視点

阿佐見:就職活動するときに、企業のどんなところを見ているのか教えてもらいたいなと思います。「この会社、嫌だな」と感じる企業と、「ここで働いてみたいな」と感じる企業があると思いますが、どんなところで判別していますか?

女子大生A:私は、男性社員の発言を結構気にしていました。男性が女性をなんとかしてあげる目線ではなく、一緒の目線で働くのが当たり前というメンタルがあるのかどうか、発言から見えてくると感じました。

阿佐見:どんな発言から感じ取るのですか?

女子大生A:女性だから〜な働き方と誇張するしゃべり方をしない人が良かったと感じています。当たり前のように、もっといえば男女ではなくその人自身、〇〇さんの働き方はこうだよね、と話していた方は印象的でした。逆に、女性も結構今こういうことができて、女性も働きやすいんですと、敢えて女性アピールをされるのはしっくりこなかったです。

女子大生B:最近は女性活躍にどこの企業でも力を入れる中、フォーカスし過ぎて逆に女性として見られているのかなと感じることは結構あります。私もインターンひとつ選ぶにしても、一人の人として、人材として見ているかということを重要視しています。

女子大生C:人々の生活がすごく多様化していく社会に対して、個人個人にアジャストしていくような働き方をしている会社には、すごく好感が持てます。

女子大生D:女性だけじゃなくて、その人自身が働きやすい会社というのはすごくいいですよね。

阿佐見:人のデモグラフィックに注目するのではなく、「一人一人に注目する視点」があるかどうかで企業を見分けているということですね。

阿佐見綾香氏

模索の時代だからこそ答えが出ていないことを認め、選択肢を一緒に考える


谷本:個を大事にすることはとても重要だし、これからどんどんそういう傾向になっていくと思うのですが、本当に個をそれぞれ重要視していくと、究極的にはフリーランスで働くということになってくる気がします。会社のルールと、個の一番やりたいこととのせめぎ合いってどこまでやるべきだと思いますか? 

女子大生A:私は全てが超フリーじゃなくてもいいと思っています。重要なのは、選択肢があることだと思います。

女子大生B:私もある程度基準があり、ルールに則った上で価値が生まれていくのかなと思っています。全てをフリーにするという形が望ましいとは思っていません。

女子大生C:会社に入るときに共通のビジョンやミッションに対して共感できるかどうかは大事だと感じます。その上で、その会社の中で何がしたいかは個々が持っていていいと思うんです。会社として目標はあるべきですが、それに向かう手段は、選択肢がいろいろあっていいんじゃないかなと思います。

阿佐見:ゴールは一つだけど、手段の選択肢はたくさんあっていい、プロセスは個人個人に合わせ自由にするのがいいというイメージですね。選択肢は企業側が用意して揃えた方がいいのでしょうか。

女子大生A:家庭と育児の両立も、ダイバーシティ&インクルージョンも、まだ模索の時代だと思います。「やっています、できています」と言うのは簡単ですが、答えが出ていないことを認めて一緒に考えてくれる人を募集するような企業がいいなと感じます。私たちよりずっと年上の人が同じ社員としてフラットに一緒に考えていこうという姿勢を見せてくれる会社では働きたいと感じました。

阿佐見:答えが見えてない実感があると皆おっしゃっていましたもんね。一緒に考えていこうという方がポジティブに感じますよね。

令和女子のキャリア意識から、「個を大切にする」「自分自身を掘り下げて価値を発揮し続ける」といった新しい時代の価値観が垣間見られました。楽しそうに仕事をしている人からはワクワクが伝播することには私自身も共感し、自分の仕事を面白くしていこうと感じました。

【電通ギャルラボ】

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2010年3月設立。若い女の子を中心とする女性たちのパワーを活用し、企業だけでなく社会の活性化までを目指すプランニングチーム。
さまざまな角度から女の子たちのインサイトを分析し、幅広い事業領域でプランニングします。

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