コロナ不況で安倍首相が恐れる「衆院選惨敗&石破茂首相誕生」…小池都知事、再選確実か

 新型コロナウイルスの感染が全世界で拡大するなか、今夏予定されていた東京五輪は1年程度の延期となった。最新の情報では2021年7月が有力になっている。

 これで見えなくなったのが、衆議院の解散総選挙のタイミングだ。野党は早期解散を警戒し、永田町ではコロナ経済対策の補正予算が成立した後のゴールデンウィーク後の選挙や、五輪延期により日程が窮屈でなくなった7月の都知事選とのダブル選などが噂されている。しかし、さすがにそんな早期の解散は、コロナウイルスの感染拡大に終息の兆しでも見えない限り無理だろう。

 もともと解散総選挙は、今年のパラリンピック後という説が有力だった。五輪とパラリンピックが華やかに幕を閉じ、お祝いの雰囲気のまま選挙に突入。五輪の勢いで勝利するというのが、与党のベストシナリオだった。もちろん、五輪後解散は来年にも当てはめられるが、衆議院議員の任期は来年10月21日で満了。五輪後の選挙では任期満了まで日がなく、「追い込まれ解散」になってしまう。

「五輪の勢いはあっても、やはり追い込まれでは選挙が苦しくなりかねない。今の自民党は議席数がMAXですから、ただでさえ議席減が避けられない。それに来年9月には総裁選がある。総選挙と総裁選、どちらを先に行うのか。安倍晋三首相の4選なのか、それとも退陣なのか。選挙前の総裁選だと、選挙の弱い若手・中堅などが世論の支持が高い石破茂氏に流れる可能性もある。絶対に次を石破氏にはしたくない安倍首相にとっては、避けたいシナリオです」(自民党のベテラン議員)

 追い込まれ解散を避けるなら、五輪前の解散だが、五輪直前に総選挙というわけにはいかないため、やるなら今秋から年末か、年明け早々の三択になる。

「今秋には目に見えて経済が悪化するだろうというのが多くのエコノミストの予測です。コロナ自粛の影響で4月以降、企業倒産が増え、秋には景気悪化が本格化する。経済指標も厳しい数字が発表されるだろうというのです。そんな時に選挙をするのはいかがなものか。破格の規模の経済対策を打ったからといって、本当に勝てるのかどうか」(自民党中堅議員)

 安倍首相にとって、どのタイミングも悩ましいのである。

 安倍首相と対照的なのが、東京都の小池百合子都知事だ。五輪の1年延期を安倍首相と相談した際に、4年前の都知事選以来の自民党との対立関係を清算。今年7月5日投開票の都知事選での自民党の支持を取り付けた。

 日本中がコロナ対策に追われるなかで積極的に選挙に取り組みにくい空気のなかで、いまだ有力候補がいない野党も候補者を出しにくいし、たとえ野党が候補を立てたとしても、自民党が独自候補を擁立しなければ小池氏は当選確実の情勢となる。

 安倍首相と小池都知事、明暗がクッキリつくかたちとなりそうだ。

(文=編集部)

 

JRA 武豊「走りが本物ではない」高松宮記念(G1)ぶっちぎり「最下位」の謎……アイラブテーラー異例「最終追い切りなし」大敗の舞台裏

 29日、中京競馬場で開催された高松宮記念(G1)は、モズスーパーフレアの松若風馬騎手がデビュー7年目にして嬉しいG1初制覇。2位入線からの繰り上がり優勝だったとはいえ「まさか勝てると思っていなかったんですけど、初めて勝てて、素直にとてもうれしいです」と待望のビッグタイトルに喜びを爆発させた。

 その一方、不可解な大敗を喫してしまったのが、アイラブテーラー(牝4歳、栗東・河内洋厩舎)だ。

 17着ダイメイプリンセスから離されること11秒。鞍上の武豊騎手が結局、1度もムチを入れることなく、最後は馬なりでゴールした。10番人気の伏兵扱いだったが、ここまで7戦して5勝2着2回の連対率100%と、本来であればここまで大敗する馬でないことは明らかだ。

「うーん、この日は1月以来の休み明けにも関わらず-8kgの426kgと、ただでさえ小さい馬が余計に小さく見えました。ゲートの出こそ悪くなかったんですが、そこからまったくダッシュがつかず、終始後方……はっきり言って、まったくレースに参加しないまま終わってしまいました」(競馬記者)

 実際に、武豊騎手もレース後「走りが本物ではなかった」とコメント。「左回りが良くない」と課題を指摘したが、この大敗劇の原因に挙げるには少々無理がある。一体、「何」があったのだろうか?

「実は、アイラブテーラーは最終追い切りを行っていないんですよね。連闘などではそういうこともありますが、約2カ月の休み明けでは極めて異例。それもG1となると記憶にありません。

 もっとも1週前追い切りで速い時計は出していましたし、陣営も『これ以上やって馬場に入れると引っかかる』と理由を挙げていましたが……」(競馬記者)

 ただ記者曰く、決して「陣営に勝つ気がなかったというわけではない」という。

 実際に陣営の直前の動きを見ても、ドバイ国際競走が中止になったことを受け、遠征予定だった武豊騎手を指名。ビジネスウエアの製造販売社を手掛けるオーナーの中西浩一氏も『デイリースポーツ』の取材に「(勝ったら)スーツをバラまきますよ!」と、馬主歴30年目で初のJRA・G1挑戦に息巻いていた。

「新型コロナウイルスの影響で先日、日本馬主協会連合会から馬主の競馬場への入場を自粛する旨の発表がありましたが、アイラブテーラー陣営は(本馬を生産した)富菜牧場のスタッフを招待するなど高松宮記念を競馬場で観戦。マスクやアルコール消毒など、非常に気を遣いながら現地に駆けつけて応援していたそうです。

 これだけを見ても、陣営が勝負を捨てていたとは思えません。それだけにこの結果は非常に残念です」(別の記者)

 管理する河内洋調教師も、以前から「調整が難しいタイプ」と指摘していたアイラブテーラー。なお、JRAからは「競走中に前進気勢を欠き入線が遅れた」として平地調教再審査が下されている。これもG1では非常に珍しいケースだが、幸い現時点で故障などの発表はないようだ。

 今回、大きな躓きがあったアイラブテーラーだが、ここまでの8戦5勝という戦績を見ても、まだまだこれからの馬。秋にスプリンターズS(G1)で、今度こそ能力全開と行きたいところだ。

パチンコ「激アツ神降臨」から大爆発!「寺井一択」逆境から「リベンジ」達成!?

 パチンコ・パチスロ動画配信チャンネル「ScooP!tv」の看板「寺井一択」。最近の実戦では負けが多く視聴者に心配されている。

 前回の「寺やる!第357話」では『Pバジリスク~甲賀忍法帖~2』と『P貞子vs伽椰子 頂上決戦』を実戦し、大当り2回。しかもほとんど連チャンせず苦しい展開となった。

 今回は、そのリベンジなのか「パチンコ」での実戦となる。今日の寺井一択は一味違う。動画サムネイルには「最高出玉」の文字が神々しい。

 その様子は『目指すはパチンコ界の横綱!狙え4527発!!寺井一択の寺やる!!番外編』で観ることができる。寺井の笑顔の意味とは……。

 実戦機種は大一商会の力作『P天昇!姫相撲~大横綱ver~』だ。本機のスペックは、かなり特殊なものとなっている。

 まずは前兆の「天昇リンク」へ突入させ、そこで演出成功(対決に勝利)することが出来れば約97%で小当りラッシュ「大横綱ロード」に突入だ。

 この小当りラッシュは理論上「時速5万発」が可能という非常に強力なもの。寺井はこのラッシュを掴んだのだろうか。

 今回はミッションも用意されている。ラッシュ1回で4527(よこづな)発を獲得できれば「豪華ご褒美」を獲得。ミッション失敗で「厳しい稽古」という名の罰ゲームが待っている。

 本機は寺井向けの機種だ。演出がコミカルで、リーチ演出などの「クスッ」としてしまうような部分も、寺井のツッコミで更に映えるのだ。

 キャラクターデザインは「イートレックジャパン株式会社」が手掛けている。大都技研では「吉宗シリーズ」「番長シリーズ」など、山佐の『煩悩BREAKER禅』や『押忍!!豪炎高校應援團』でも有名だ。

 絵柄も相まって寺井自身のコミカルさも引き立てている。

 その相性の良さはすぐに現れた。98回転目に「鍛錬」演出に突入。ここで成功すれば「天昇リンク」が発動だ。

 寺井はここで「猛特訓」に突入、「天昇リンク」の上位にあたる前兆演出を直撃した。本前兆の期待度が跳ね上がる。

 更にリーチ演出は激アツ「神降臨」から赤保留に変わりクライマックスへ。「これは大丈夫」と安心したところで見事「大横綱ロード」に当選する。

 ここから寺井の勢いは止まらない。何度か転落の危機は訪れるものの、継続に次ぐ継続。怒涛の出玉を形成していく。

 果たして「大横綱ロード」はどこまで伸びるのか、ミッションは達成できたのか、寺井はパチンコ界の横綱になれるのか、是非ご自分の目で確認していただきたい。

長瀬智也のTOKIO脱退・退所を引き止める余裕が木村拓哉にあるのか?

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

長瀬智也と木村拓哉

 TOKIO・長瀬智也がジャニーズ事務所を去る日も近いと噂される中、一部では事務所側の“引き止め工作”が発動しているとの報道もあった。長瀬の意思は今どこにあるのか。

 『ザ!鉄腕!! DASH!!』(日本テレビ系)の企画「DASHカレー」がついに完成し、今月29日の放送で完結する。退所準備の現実味が帯びてきたが、長瀬本人は「週刊文春」2020年3月5日号(文藝春秋)の直撃に<ちょっと今、俺には答えられないから、ごめんね>と言葉を濁していた。

 もちろんジャニーズ事務所側としては、人気も知名度もある長瀬を手放したくはない。SMAPは解散し、嵐も活動休止を控えている。そこで投入されたのが、長瀬と公私に渡り親しいという木村拓哉だという。木村はSMAPの移籍か解散かという局面で、事務所に残る選択をした先輩。ジャニーズ事務所の新社長となった藤島ジュリー景子氏が、「長瀬を引き止めたらジャニーズ事務所幹部の席を用意する」と木村に告げたという話もある。

戦国時代のカラフル衣装は史実!『麒麟がくる』が描く“意外な&細かい歴史的事実” 

 現在放送中のNHK大河ドラマ麒麟がくる』。出演が予定されていた女優・沢尻エリカの薬物事件による降板劇や、それにより大幅な撮り直しを迫られたことなどが大きな話題を呼んでいるが、もう一つ、出演陣の着用する鮮やかな衣裳も世間の注目を集めている。

 報道によれば、このカラフルな画づくりの賛否は分かれているようで、一部の視聴者からは「カラフルすぎて目がチカチカする」という声まで上がってしまっているという。しかしNHK・木田幸紀放送総局長は、「さまざまなご意見をいただいています」と批判の存在を認めたうえで、原色を用いた衣装については、「時代考証に基づいています」と語り、完全な創作ではないことを強調している。

 そこで今回は、日本中世史が専門の研究者で、2016年放送の大河ドラマ『真田丸』では時代考証を務めた東京都市大学共通教育部准教授・丸島和洋氏に、戦国時代は本当にカラフルだったのかということについて、詳しく話を聞いた。

戦国時代にカラフルだったのは本当だった、その理由

 まずは、戦国時代に色鮮やかな衣服が着られていたというのは本当なのか、単刀直入に疑問をぶつけてみた。

「戦国時代に服装が艶やかになったのは事実です。戦国時代から安土桃山時代にかけて、『小袖』という服が女性を中心に流行します。これはもともと、下着として着られていたものなのですが、それがカラフルになり、表に出てくるようになったのです。

 現在まで残っている当時の絵画を調べれば、戦国時代頃から衣服がカラフルになっていったことは言えると思います。そうした絵画は、時間が経って色が落ちてしまっているのですが、CGなどを使って復元してみると非常に色鮮やかだった、ということはよくあることなんですよ」(丸島氏)

 時代背景を無視して極彩色の衣装を採用したわけではなく、きちんと一定の歴史的エビデンスに則って採用していたというわけか。では戦国時代にカラフルな服装が好まれるようになっていったのは、なぜなのだろうか。

「戦国時代には、武将の兜もやたら目立つものに変わっていきましたし、当時は男性も女性も、自己主張が激しかったようです。また、服の材質として木綿が使われることが増えるなど、さまざまな時代的な変化もあって、とくに上の階級にある人、身分の高い人が着飾るようになっていったのではないでしょうか」(同)

 そこで気になるのが、批判も招くほどカラフルな大河ドラマが、今になってつくられた理由だ。丸島氏は、かつて時代考証として大河ドラマにかかわった経験から、その理由をこう推測する。

「ドラマの制作側が、どうしたら視聴者に観てもらいやすくなるかということを考えて、画づくりの方針を立てているのではないでしょうか。時代劇を初めて観るという人が増えているなかで、見慣れた俳優で、時代劇のお化粧をされてしまうと、誰が誰だかわからなくなってしまうことも多いと思います。

 また大河ドラマは、普通の時代劇と比べてとりわけ登場人物が多い。なので、これはあくまでも私の想像なのですが、NHKとしても視聴者が混乱しないための配慮をある程度入れたいはずで、煌びやかな衣服は、見た目で人物を判別しやすいように、という工夫の一つなのではないでしょうか。

 視聴者の方々のなかには、自分が10代、20代の頃に観た大河ドラマをスタンダードだと考える方もいるようです。私自身も、印象深い大河はその頃のものです。ですが例えば、現在60歳の人が20代の頃に観た大河ドラマのようなものを今つくると、現代の20代の人は付いていけないですよね。ですから時代に合わせた大河ドラマをつくるわけですが、そうすると『私の思う大河ドラマとは違う』という意見も出てきてしまうのでしょう」(同)

光秀と信長、実際はイメージと真逆の人間だった?

 戦国時代にカラフルな衣服が着られていたというのは、意外だが事実であるようだ。そこで、『麒麟がくる』の主人公・明智光秀にも、世間一般のイメージとは違う、意外な一面はないかと尋ねてみた。

「光秀の一般的なイメージは、“保守的な教養人”といったものでしょう。しかし実際には、“イケイケドンドン”な人だったようなんです。例えば、比叡山の焼き討ちの際に光秀が出した命令書を見ると、『皆殺しにしろ』といったことが当たり前のように書いてあります。また、織田信長に届けられたお寺や公家の訴えを見ると、『光秀に領地を占領されたので返してほしい』というものが結構あるのです。

 要するに、どちらかというと破天荒なイメージで、革命家というふうに言われがちな信長のほうが、比較的先例を重視するタイプだったのです。そして積極的な光秀に対して信長は、『今まで通りにしなさい』という姿勢だったわけです。ただし信長には悪い癖がありまして、人の心を読めず、自分が正しいと思っていることを相手に押し付けてしまうところがあったようです。そのため本人は親切心で言っているのに、言われたほうはイラッとしてしまう。このことが、謀反が相次ぐ原因になってしまったんでしょうね」(同)

 最後に、『麒麟がくる』というドラマにおける見どころを、歴史の専門家という立場から語っていただいた。

「すでに一度、斎藤道三が毒入りのお茶を出すシーンがありましたが、光秀自身も教養人ですし、幕府関係者や光秀が仕える織田家でも茶の湯がとても盛んなんですよ。これから登場してくる人物もみんなお茶に詳しい人ばかりですし、関係者の方からは、千利休が茶道として完成させる前のお茶を意識して丁寧に描いていると聞いています。ですから茶の湯のシーンに注目して観るのも面白いのではないでしょうか。

 また、例えば女性が座るシーンで、正座ではなくて片方の膝を立てて座っているときがあると思うのですが、あれは中世の女性の正式な座り方なんですね。どうしても衣装ばかりが目に付いてしまうところがあるかと思いますが、風俗や文化について、今回のドラマは時代考証にきっちりと基づいたうえで、今までやられてこなかったことを試みていると伺っていますので、そうした点も意識して観ていただきたいですね」(同)

「カラフル過ぎる」と批判を集めた『麒麟がくる』だが、歴史の専門家を納得させるような、見どころの多いドラマでもある様子。これから先、世間的なイメージを裏切るような“イケイケドンドン”な光秀が描かれるのかといったことを含めて、注目しつつ観ていきたいところだ。

(文・取材=後藤拓也/A4studio)

甲子園出場は春のみでもプロで活躍の選手・第2回「ライアン小川」…21世紀枠で奇跡の出場

 本来であれば、この時期は選抜高等学校野球大会(センバツ)、すなわち春の甲子園が開催されているはずだった。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて今年は開催が見送られてしまった。そこで、甲子園好きの読者のために、「春の甲子園にしか出場していないが、その後プロに進み、活躍した選手」を紹介したい。

 前回の坂本勇人(読売ジャイアンツ)に続く今回は、小川泰弘(東京ヤクルトスワローズ)だ。

 通算324勝、5714奪三振の米メジャーリーグ記録を持つ不世出の大投手ノーラン・ライアン。そのライアンを彷佛とさせる、大きく足を上げる独特のフォームで投げ込むのが、“ライアン小川”こと小川泰弘だ。

 プロ1年目の2013年以来、チームのローテーションの一角を担う存在となっている小川は、創価大学時代に東京新大学リーグで通算36勝3敗、防御率0.60という驚異的な成績を残し、一躍プロ注目の投手となった。結果、12年のドラフト会議でヤクルトから2位指名されて入団した。そんな小川の高校時代は、ほぼ無名の存在だったのである。

 だが、それも無理もない。小川の出身校である成章高校は、中京大学附属中京高校を筆頭に強豪私立高校がひしめく愛知県にあり、旧制県立中学の流れを組む伝統的な公立高校だったからだ。全国の高校野球ファンにはあまり知られた存在ではないものの、県内では“公立の強豪校”としておなじみではあった。特に、秋の県大会では04年から3年連続ベスト8進出、さらに07年にはベスト4にまで進出を果たしている。実は、このベスト4進出の立役者となったのが、何を隠そう、この小川であった。

 このあと成章は、東海大会進出がかかる3位決定戦で中京大中京の前に1対3で惜敗し、普通ならここで春の選抜出場の夢が断たれるところであった。ところが、なんと“21世紀枠”での春甲子園出場が舞い込んだのである。全国レベルの強豪校が多い愛知県のなかで、過疎地の公立校が継続して好成績を収めていることが高く評価されたのだ。

 こうして小川は08年のセンバツ第80回大会で、成章のエースとして甲子園に乗り込むことになった。21世紀枠というと例年、他校に比べて戦力が見劣りするというのが大方の見方だが、そこは野球王国・愛知のチーム。開幕カードで駒澤大学附属岩見沢高校(北海道)と激突することになっても慌てることはなかった。

 なかでも小川は試合前に徹底的に研究したという相手打線のクセを頭に入れ、打者ごとに攻め方を工夫する巧みな投球を披露していく。また得点圏に再三走者を背負いながらも、強気に内角を突くなどしてチーム打率4割近い駒大岩見沢打線に長打を許さなかった。エラー絡みで2点を失い7回まで1-2とリードされるも、8回表に味方打線が反撃し、3対2と逆転に成功。9回裏に2死三塁と一打同点のピンチを迎えたが、後続を断ち、8安打されながらも失点2、自責点0で見事に初戦突破を果たしたのである。同時にこれは成章に春夏通じて記念すべき初の甲子園勝利をもたらすこととなったのだった。

 続く2回戦は古豪・平安高校(現・龍谷大平安高校=京都)との一戦。甲子園の名門相手に善戦したものの、2対3で、一歩及ばなかった。惜しむらくは、2回表の小川のピッチングだ。2死二塁から四球と3本のタイムリーを許し、一挙に3点を先制されてしまったのだ。その後は巧みな二塁牽制でピンチを断つなど、粘りのピッチングを披露していただけに、投球が単調になった2回だけが悔やまれた。

 そして高校最後となった同年夏。春夏連続出場を狙った成章は、東愛知大会(記念大会で愛知県からは2校の出場枠があった)の決勝まで進出したものの、エース小川が大府打線に11安打を浴び、1対3で敗退。惜しくも夏の甲子園出場を逃し、小川は高校野球生活に別れを告げた。

大学3年時に現在のスタイルに大変貌

 ところで、小川の高校時代の投手としての持ち味は、駒大岩見沢戦で見せたような“投球術”であった。そのスタイルから、現在のようなライアンばりの豪快な投球フォームに変更したのは、創価大学3年生時の夏のこと。まさに、ライアンの著書『ピッチヤーズ・バイブル』に出合ったのがきっかけだった。そしてそれ以降、リーグ戦では無傷の21連勝を達成することとなる。3年秋にはリーグ新記録となる防御率0.12をマークし、4年春には東京学芸大戦でリーグ史上8人目となるノーヒットノーランを達成。

 こうして小川は、わずか2年でプロ注目の投手へと変貌していった。だが、プロ入り後は1年目こそ16勝をあげて新人王に輝いたものの、15年の11勝を最後に二ケタ勝利からは遠ざかっている。昨シーズンも結果的に5勝12敗、防御率4.57と自己ワーストの成績に甘んじた。それでも、シーズンを通して先発ローテーションを守り、3年ぶりに規定投球回数にも到達し、今季復活するための足掛かりを築いてもいる。

 小川の不調に合わせるかのように、チームも昨年は最下位に沈んでしまったが、そのチームが上位進出するキーマンのひとりは、間違いなくこの小川なのである。

(文=上杉純也/フリーライター)

JRA「審議」高松宮記念(G1)ダイアトニック3着に疑問の声、続々!? 安藤勝己氏「まともなら勝ち負け」みんなのKEIBA「明らかに勝っていた」

 29日、中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)は、モズスーパーフレアが待望の初G1制覇。得意の単騎逃げに持ち込み、昨年のスプリンターズS(G1)2着のリベンジを果たした。

 しかし、その一方1位入線したクリノガウディーが4着に降着した後味の悪いレースとなった。

 これには鞍上の和田竜二騎手も「僕の頼りなさで、迷惑を掛けてしまって、すみません」と猛省。なおJRAのG1競走で1位入線馬の降着があったのは、2010年のジャパンCで1位入線したブエナビスタ以来(ローズキングダムが繰り上がり優勝)となる。

 この結果、1着は2位入線のモズスーパーフレア、2着は外から猛然と追い上げたグランアレグリア、3着はモズスーパーフレアと同じく不利を受けたダイアトニックという着順に。15番人気だったクリノガウディーが馬券圏外まで降着したものの、三連単は21万円の波乱となった。

 だが、この結果に納得していないファンも決して少なくないようだ。

 というのも、今回のクリノガウディーの斜行によって不利を受けたのはモズスーパーフレアとダイアトニックの2頭だが、より大きな不利を受けたのが「後者」だった。しかし、結果は前者が1着で、後者が3着と明暗はキックリ……。

 この結果を受け、ダイアトニックを応援していた一部のファンからはSNSや掲示板を通じ「この3着は納得できない」「2着グランアレグリアっておかしい」「本当ならダイアトニックが勝っていたのでは」など、やはり審議の結果に納得できないといった声が大多数だったようだ。

「クリノガウディーは1位入線から4着まで降着する形。『不利がなければ加害馬に先着していた』という観点から、不利を受けた3着ダイアトニックの後ろまで降着したわけですが、より大きな不利を受けたダイアトニック陣営にとっては、なかなか受け入れ難い結果でしょうね。鞍上の北村友一騎手も『直線の不利が痛かった』と悔しそうでしたよ」(競馬記者)

 実際にレース中継を行っていた『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)に出演した、競馬評論家の井崎脩五郎氏は「明らかに普通なら(ダイアトニック)勝っていた」と発言。

 元JRA騎手の安藤勝己氏も自身のTwitterを通じ「あの斜行で痛かったんはダイアトニック。まともならクリノとの叩き合いで勝ち負けしとった」と、ダイアトニックが“最大の被害者”であったことを認めている。

「降着ルール上、被害馬の“救済”が足りないことは、ずっと議論されていることですね。加害馬が降着になるのは、被害馬の救済というよりは加害馬への罰則ですから。

 仮に、本来なら楽勝できたような手応えから、大きな不利を受けて惨敗した場合でも、あくまで加害馬が被害馬の後ろの着順まで降着するだけ。

 不利の『度合い』は、あくまで『不利がなければ加害馬に先着できていた』という点を推し量るためだけに議論されている点で、『不利がなければ何着になっていた』ということは議論されませんから。結局、“究極”は不利を受けないようにしよう、ということなのかもしれません」(競馬記者)

 先日の日経賞でも勝ったミッキースワローの鞍上・横山典弘騎手が、最後の直線で斜行したとして騎乗停止になったばかり。不利を受け2着となったモズベッロの鞍上・池添謙一騎手は「不利がなければ勝っていた」と納得できない様子だったという。

 いよいよ、幕を開けた春のG1シーズン。依然、無観客競馬が続く寂しい状況だが、クリーンなレースでテレビの前のファンを満足させてほしいところだ。

後藤謙次の降板で『報ステ』政権批判が完全消滅? 後任に米国防総省の研究センターや笹川平和財団にも所属していた記者が

 安倍政権をまともに批判できるコメンテーターがまたひとり、姿を消した。周知のように、2016年から『報道ステーション』(テレビ朝日)でコメンテーターを務めてきた後藤謙次氏が26日を最後に同番組を降板したのだ。出演最終回となった放送の最後、後藤氏はこんなメッセージを残した。 ...

JRA高松宮記念(G1)1位入線クリノガウディー「4着降着」で、モズスーパーフレア繰り上がり優勝!

 29日、中京競馬場で行われた春のスプリント王決定戦・高松宮記念(G1)は、9番人気のモズスーパーフレア(牝5歳、栗東・音無秀孝厩舎)が優勝。1位入線のクリノガウディーが斜行によって、4着降着となる波乱の結末となった。

 18頭立てで行われた芝1200mのレース。鞍上の松若風馬騎手が「スタートだけしっかり大切に出そうと思っていた」と振り返った通り、抜群のスタートを決めたモズスーパーフレアが予定通りハナに立ってレースの主導権を掌握。結果的にこれが最大の勝因となる。

 最後はモズスーパーフレア、ダイアトニック、クリノガウディー、グランアレグリアが横一線でゴールを通過する大接戦となった。

 レース後、審議のライプが点灯。『みんなのKEIBA』(フジテレビ系)に出演していた競馬評論家の井崎脩五郎氏が「明らかに普通なら勝ってた」と明言するほどの際どい不利。20分近い審議の末、1位入線のクリノガウディーが斜行によって4着に降着。2位入線のモズスーパーフレアが繰り上がりで優勝することとなった。

 なお、2着はグランアレグリア、3着はダイアトニックとなった。

 

【大阪杯(G1)展望】「G1馬6頭が競演」昨年6着の雪辱期すブラストワンピース、G1タイトル欲しいダノンキングリーVS強力牝馬2頭の構図

 4月5日、春のG1シリーズ第2弾となるのは大阪杯(G1)。ヴェロックス、クレッシェンドラブは回避が決定し、現状の出走予定馬は12頭となっている。頭数は少ないが、6頭のG1馬が揃い、見応えがありそうだ。

 ブラストワンピース(牡5、美浦・大竹正博厩舎)は一昨年のグランプリホース。6着に敗れた昨年の大阪杯の雪辱を期したい。昨年の同レースは1番人気の支持を受けるも外枠が仇となって伸び切れず、能力を発揮できないまま終わった。また、内伸びの馬場状態も外枠だった同馬に不利な展開となった。

 今年は暮れの有馬記念を回避。確勝を期して臨んだAJCC(G2)を快勝。デビュー最高体重となる546キロながら、格の違いを見せる勝ち方だった。始動戦をしっかりと勝利して、11着に敗れた凱旋門賞(G1)からの復調を印象付けた。

 大阪杯を目標に中間の調整も順調だ。1週前追い切りでは、美浦・南Wで併せて6F81.1秒-11.6秒で駆け抜けた。

 管理する大竹調教師も「帰厩して1本目の追い切りはドタドタと走っていましたが、あのひと追いでピリッとして馬体に締まりも出てきました。いつものパターンで調整ができている」と手応えを感じている。

 ダノンキングリー(牡4、美浦・萩原清厩舎)の全成績は【5.1.1.1】と、G1以外は5戦全勝のパーフェクトだ。ここまでG1レースを3戦しているが、いずれもあと一歩のところで惜敗している。

 今年の中山記念では、G1馬5頭の超豪華メンバーが揃ったが見事に1着を勝ち取ったように能力は足りているだろう。それだけに今度こそG1タイトルが欲しい。

 1週前追い切りでは美浦・南Wで意欲的な併せ馬を行った。一杯に追って、5F66秒2-12秒6の好時計。萩原調教師は「追い切りの動きは良かったし、前走の後も変わりなく順調に来ています」と、悲願達成に向けて準備は整った。

 ラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹夫厩舎)は、中山記念でダノンキングリーの2着に敗れたが、休み明けの影響か勝負所での反応が鈍かった。一方、手応えが悪かったにもかかわらず、3着ソウルスターリングを交わし切ったことは評価したい。

 能力の違いでマイルもこなしているが、昨年のエリザベス女王杯(G1)の2200m、香港ヴァーズ(G1)2400mと好走した。現在はマイルよりも中距離に適性がシフトしている印象で、中山記念より1F長くなる大阪杯は歓迎だろう。

 クロノジェネシス(牝4、栗東・斉藤崇史厩舎)は昨年の秋華賞を勝利。4度目の挑戦でG1タイトルを手に入れた。古馬との初対決となったエリザベス女王杯では、ラッキーライラックの5着に敗れたものの、デビュー最高体重の460キロで挑んだ京都記念(G2)では、カレンブーケドールを相手に2馬身半の差をつけて快勝した。

 G1級の牡馬との対戦ははじめてだが、まずはこの相手にどこまで通用するのか試金石となる。

 ワグネリアン(牡5、栗東・友道康夫厩舎)は昨年の大阪杯3着馬。一昨年のダービー馬も3歳秋の神戸新聞杯以来、勝利からは遠ざかっている。ワンパンチ足りていない現状だが、ダービーを勝った福永祐一騎手とのコンビで一発を狙いたい。

 マカヒキは、昨年の大阪杯を4着、17年は4着とコンスタントに好走している。前走のジャパンC(G1)でも4着に入り、まだまだ健在。

 ほかにもステイフーリッシュ、レッドジェニアル、カデナ、サトノソルタス、武豊騎手に乗り替わるロードマイウェイが出走を予定している。

 G1馬6頭が競演する第64回大阪杯は、4月5日15時40分の発走を予定している。