パチスロ「兎味ペロリナ」との「強力タッグ作」が話題! 新感覚の『極閃』なゲーム性も実現!?

「時速3万発」とも評される爆裂機が発表されているパチンコ。強烈な“一撃”を有した新台へ熱い視線が注がれている。

 いつの時代もユーザーの心を鷲掴みにしてきた爆裂機。その代表として、Daiichiの『ダイナマイトキング』が挙げられるだろう。

 1992年に発売された権利物パチンコ『ダイナマイト』を進化継承させた本シリーズ。2006年の登場以降、定期的に続編が世に送り出されてきた。最近では『CRダイナマイトキングin沖縄』が、機種名に相応しい「超爆裂な仕様」と話題になった。

 そんな人気シリーズが念願のパチスロ化。パチンコファンからも注目を集めている。

 新機種『パチスロ ダイナマイトキング極』は、1G純増約6.7枚のAT「ダイナマイトタイム」が出玉のトリガー。1セット33G以上で、継続ゲーム数がランクアップするなどして期待感を高めるゲーム性だ。

 多彩なAT発動契機を有している点も特徴。先日、地上波のバラエティーに登場し大きな反響を得た「兎味ペロリナ」とコラボしているなど、見逃せない要素が満載となっている。

 パチスロ分野でも旋風を巻き起こすのだろうか。『ダイナマイト』の名に相応しい“爆裂”に期待したいところだが…。

 同社の新機種で話題となっているのは、『パチスロ ダイナマイトキング極』だけではない。

 当りを期待できる確率でありながら、役物でもアツくなれるゲーム性として話題になった“アノ機種”の名を口にする関係者が増えてきた。

 斬新な「新スペック」を搭載した仕様は、多くのユーザーから称賛されていたが…。

「書籍発行数約3000万部の大ヒットを記録した超人気漫画『うしおととら』とのタイアップ機ですね。2018年に1種2種混合機として『極閃ぱちんこ CRうしおととら3200ver』が登場。本機は1セット『約3200個』の獲得が期待できる仕様でした。1セット終了時に突入する1回転限定の『うしとらZONE極』は、継続率51%もあるなど出玉性能は高かったですよね。

最大の特徴は他の遊技機とは異なるゲーム性。従来機よりも当りやすい確率でチャンスを広げ、『天下一閃』で脚光を浴びた役物による抽選を搭載。『大当りのプロセスを大きく変えた』との言葉にも納得できる仕上がりでした。

そんな『うしおととら』のパチスロ化が噂されています。『ATタイプでの登場が有力』『年内には登場!?』と興味深い情報が浮上中です。現時点でメーカーに関しては明らかになっていませんが『Daiichiグループではないか』との声は多いです。パチスロでも『極閃スペック』を実現して欲しいですね」(パチスロ記者)

規制改正後も「新たな可能性」を模索してきた名物メーカーDaiichi 。話題作『パチスロ ダイナマイトキング極』に続き、『うしおととら』の発表もあるのだろうか。その動向に熱い視線が注がれている。

【かしわ記念(G1)展望】デムーロ「今まで乗ったダート馬のなかで一番強い」ルヴァンルレーヴVSモズアスコット! 新旧王者の対決に注目

 5日、船橋競馬場ではかしわ記念(G1)が開催される。頭数は7頭と少ないが、G1勝ち実績のある馬が4頭と好メンバーが揃った。実力馬同士の白熱した戦いが期待される。

 注目したいのは『netkeiba.com』で連載中の『Road to No.1』において、M.デムーロ騎手が「今まで乗ったダート馬のなかで一番強い」とゾッコンのルヴァンスレーヴ(牡5、美浦・萩原清厩舎)の復帰だろう。

 ライバル馬に騎乗したC.ルメール騎手も「この馬は(ダート界の)アーモンドアイだ!」と評した大物だ。

 3歳で制した2018年のチャンピオンズC(G1)以来、1年半ぶりの長期休養明けとなる。だが、「僕、ずっと待ってました!」とこの馬への騎乗を楽しみにしていたデムーロ騎手のルヴァンスレーヴへの信頼は揺るがない。しっかりと仕上げて来る萩原清厩舎だけに、出て来るからにはいきなりでも問題なさそうだ。

 モズアスコット(牡6、栗東・矢作芳人厩舎)は、初ダート挑戦となった今年の根岸S(G3)でコパノキッキングを一蹴。続くフェブラリーS(G1)も連勝して一気にダートの頂点に立った。

 前走の高松宮記念(G1)は前の馬が残る展開もあり、後方のまま13着と大敗した。だが、これは初めてのスプリント戦に加え、G1という厳しい流れに戸惑ったと見た方がよさそう。「無敗」のダートに戻る今回の巻き返しは必至だ。ルヴァンスレーヴを破り、名実ともにダートのチャンピオンとなれるか。

 サンライズノヴァ(牡6、栗東・音無秀孝厩舎)は、武豊という最高のパートナーを手に入れた。昨年の南部杯ではゴールドドリームを破って優勝したように、展開が向けば大物撃破も十分にありえるだろう。レジェント騎手がどのようなレースを見せてくれるか。その手綱捌きにも注目だ。

 ケイティブレイブ(牡7、栗東・杉山晴紀厩舎)は前走のフェブラリーSでは16番人気の低評価を覆して2着に好走した。大波乱の立役者となった長岡禎仁騎手が今回も引き続き騎乗するのは心強い。7歳とはいえ、まだまだ一線級でやれるだけの力があることは前走で証明済みだ。

 ほかにも南部杯2着のアルクトス(牡5、美浦・栗田徹厩舎)、昨年のユニコーンS(G3)の勝ち馬ワイドファラオ(牡4、栗東・角居勝彦厩舎)も侮れない存在となる。

 デムーロ騎手が「この馬はヤバい」と復帰を心待ちにしていたルヴァンスレーヴが王者健在をアピールするか、それともこれを倒す馬がいるのか。

 かしわ記念は5日、16時05分の発走を予定している。

3年連続「10万馬券」のNHKマイルC、今年も高額馬券か…カギ握る“確勝級関西馬”情報

 いまだに終息の気配が見えない新型コロナウイルスの影響が、5月に入っても各方面に及ぼしそうだ。プロ野球、Jリーグは、仮に開催できても無観客の見通しで、競馬に関してもJRA(日本中央競馬会)はすでに今週末のNHKマイルカップだけでなく、5月末の東京優駿(日本ダービー)まで無観客での開催を発表している。

 緊急事態宣言が発令されてから約1カ月がたち、週末の自粛モードもあって誰もがストレスをためこんでいることだろう。そんな時こそ、競馬でスカッとして日頃の鬱憤を晴らしたいものだ。

 というのも、競馬において観客の有無は競技に影響せず、むしろ歓声に敏感なサラブレッドにはプラスという声もあるほど。テレビ越しで見ていても、競馬の魅力はさほど色褪せない。そして何よりも、こんな時だからこそ一獲千金を狙って馬券を購入するのもいい

 昔は鉄火場やギャンブルのイメージが強かった競馬だが、今や著名タレントを起用したJRAのイメージ戦略などもあり、ギャンブルよりもレジャーという要素が強い。そしてサラブレッドの美しさ、騎手と馬が人馬一体となって勝利を目指すひたむきさは、ほかのスポーツや公営競技には見られないもの。そして馬券という大人の遊びもまた、競馬の大きな魅力だ。

 馬券は宝くじやロトよりも安く100円から購入でき、しかも100円が2000万円や6億円になる夢のような高額馬券もある。そんな競馬は今週末から5週連続、東京競馬場にて注目のG1レースが行われる。NHKマイルカップから始まり、ヴィクトリアマイル、優駿牝馬(オークス)、日本ダービー、安田記念と続く。どれも注目のレースだが、まずは今週末に行われる、豪華メンバーが揃ったNHKマイルカップを解説しよう。

 NHKマイルカップは「3歳マイル王決定戦」との位置付けのレースで、今年はハイレベルな実力馬が集結。注目はクリストフ・ルメール騎手が騎乗する桜花賞2着のレシステンシア。毎日杯を勝利し、武豊騎手が騎乗する3戦無敗のサトノインプレッサ。前哨戦のニュージーランドトロフィーを勝利した3戦無敗のルフトシュトローム。アーリントンカップを快勝したタイセイビジョン。さらにファルコンステークスを勝ったシャインガーネットなど、近年まれに見る好メンバーが揃ったNHKマイルカップとなりそうだ。

 このNHKマイルカップは現在、3年連続で10万馬券が飛び出しているが、誰もがこんな万馬券を的中させたいはず。そこで今回、今年のG1レースに共通する重要なポイントを発見したのでお伝えしたい。それが「関西馬」だ。

 2020年のG1レースでは、関東馬が1番人気や2番人気に支持されたレースもあったが、ふたを開けてみれば関西馬が全勝している(皐月賞終了時点)。この結果から「関西馬を買えば馬券で勝てる」と感じた競馬ファンも少なくないだろう。しかし、多くの有力馬が出走するなかで、どの関西馬を買うべきなのか、買わなくてもいい関西馬は何か、ほとんどの競馬ファンは把握できないのが現状。そこで活用したいのが、関西馬情報を専門に扱う「チェックメイト」だ。

 栗東トレーニングセンターの目前に拠点を置いて活動するチェックメイトは、関西の競馬関係者が中心となって設立し、関西馬情報を専門に扱う競馬情報のプロ。スタッフのほとんどが、栗東トレーニングセンターや関西圏で活躍していた競馬関係者であり、厩舎情報や騎手情報、さらには馬主情報などさまざまな情報を入手している。まさに「競馬は関西馬を買え」の格言そのものを体現している数少ない会社だ。

 何よりもチェックメイトは関西馬情報に強いが、それを証明する実績がある。アドマイヤマーズが勝利した、昨年のNHKマイルカップの9万馬券だ。このレースは関西馬のアドマイヤマーズ、ケイデンスコール、カテドラルで決着したが、その3頭の勝負情報を独占入手していたチェックメイトは、3連複・9万7390円、馬連・1万7200円という万馬券を的中。なかでも2着ケイデンスコールは14番人気という人気薄で、多くのスポーツ紙や競馬専門紙といったマスコミが無視していた馬。その激走を事前に把握していたのだから、チェックメイトの情報がいかに優れているかわかるだろう。ちなみに2018年でも2万1840円の万馬券を的中させており、NHKマイルカップとはかなり相性が良さそうだ。

 そんなチェックメイトが、今年のNHKマイルカップに関しても極上の関西馬情報を独占入手しているという。

「今年のNHKマイルカップも馬券の中心は関西馬であると考えていますが、昨年と同じく“ここが勝負”という確勝級関西馬の情報を掴んでいます。さらに前走で敗退して人気急落の馬に、ここで激走する特別な情報も入手しています。

 昨年は9万馬券、2018年にも2万馬券を仕留めていますが、今年も勝負の関西馬が絡んで10万馬券という可能性も十分あります。この春的中させた桜花賞や皐月賞よりも自信度は高く、配当的にも期待できるレースとなるでしょう。数々の実績を生み出した勝負の関西馬情報は必見です

 このコメントだけでも十分だろう。チェックメイトはこの春も関西馬情報でG1レースの高松宮記念、大阪杯、桜花賞、皐月賞を的中させているように、好調だ。このNHKマイルカップもその勢いで的中を手にする可能性は非常に高い。それだけに、彼らが入手した関西馬情報を活用できるか否かが、競馬ファンにとってもNHKマイルカップ的中の鍵となるだろう。すると、チェックメイトからこんな提案を頂いた。

「こんな状況だからこそ、競馬をさらに盛り上げるため、そして本物の関西馬情報を知っていただくため、今週行われるNHKマイルカップの勝負買い目情報を無料で公開させていただきます。昨年の9万馬券を超える10万馬券も視野に入っており、かなり自信のある情報です。遠慮なく利用してください」

 競馬ファンなら誰もが必要とする至高の関西馬情報を、なんと無料で入手できるのだ。しかも10万馬券も狙えるというのだから素晴らしい。この情報は競馬ファンだけで活用するのは惜しい。競馬ビギナーにとっても、非常に価値の高い無料情報だからだ。自宅に閉じこもっているのなら、今週は競馬で有意義な時間を過ごしてはどうだろうか。馬券は自宅でも購入でき、インターネットバンキングやクレジットカードでも購入が可能。チェックメイトの無料情報を活用し、ぜひ競馬と馬券を楽しんでもらいたい。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

旧村上ファンド・村上世彰氏、連敗…“伝家の宝刀”が錆び付いていたことが露見

 ここにきて村上世彰氏の不人気ぶりが露わになっている。

 3月27日に開かれた芝浦機械(4月1日付で東芝機械から社名変更)の臨時株主総会では会社側による買収防衛策導入の阻止に失敗。6日後、1月下旬から仕掛けていた敵対的TOB(株式公開買い付け)を撤回した。2月末に行われたレオパレス21の臨時株主総会でも提案した取締役選任案が否決されている。TOBや取締役派遣は「株主価値向上」を声高に叫ぶ村上氏が経営陣に圧力をかける際のいわば“伝家の宝刀”。芝浦機械やレオパレス21で示された結果は、勇んで抜いてはみたものの、それがじつのところ錆び付いていたことを如実に表すものといえる。

 村上氏が株式市場に舞い戻ってきたのは2012年頃のことだ。かつて率いていた「村上ファンド」がニッポン放送株をめぐるインサイダー取引事件で摘発されてから6年ほどが経った頃である。村上ファンド解散後の2007年1月、村上氏の資産管理会社「オフィスサポート」には配当として151億円が流れ込んでいた。それを主な軍資金に「レノ」や「C&I Holdings」(2012年3月に事実上倒産した旧ベンチャー・リンク)といった関係先が買い占めを展開した。最初に大きな資金を投じた先は、同業のPGMによるTOB攻勢を受けていたアコーディア・ゴルフ。さらに鴻池運輸や黒田電気などを次々と標的にしていった。

 村上氏の買い占め先は基本的に低PBR(株価純資産倍率)の割安株だ。そして、大幅な増配や大量の自己株買いによって内部留保を吐き出させようと経営陣に対し揺さぶりをかけていく。株主還元の究極のかたちともいえるMBO(経営陣による自社買収)を迫るのも常套手段だ。のちに行われた仮処分事件における裁判所の決定文などによると、村上氏のやり口は、例えば、自動車部品メーカーのヨロズにおいてこんな具合だった。

 前述のレノやC&I社がヨロズ株の買い占めを行っていることが公になったのは2014年9月中旬。それから間もなくの同月下旬、村上ファンドの元社員でレノの取締役を務める三浦恵美氏が横浜市に本社を置くヨロズに現れた。村上氏はレノの役員でなければ、C&I社の役員でもない。「(レノ及びC&I社の)両方とも村上さんのお金がほとんど」としつつ、三浦氏は村上氏について「私どものオーナーです」と説明した。

 それから5カ月後の2015年2月12日、ヨロズに電話があった。

「僕、筆頭株主ですよ」

 声の主は村上氏である。さらにこう続けた。

「僕、10%の大株主で御社の公募増資にクレームをつけているわけです」

 ヨロズはレノなどが市場で株を買い集めていた前年9月、公募増資を行っていた。村上氏はそれに対する不満を露骨にぶちまけた。そしてこんなことも言った。

「一昨年の株主総会の時にうちの三浦が質問した」

「僕はずっと株を買ってきました。僕って言うか、僕だけの会社ではないですけれども、基本的には僕のお金が中心です」

 ヨロズを標的にしたのは昨日今日の話ではないということらしい。6日後、村上氏本人が三浦氏と長女の野村絢氏を引き連れヨロズ本社にやって来た。志藤昭彦会長らを前にもっぱら持論をまくし立てるのは村上氏である。要求するのは10割配当など破格の株主還元策。そして、例の伝家の宝刀をちらつかせる。

「公開買い付けに入らせて下さい」

「11人の取締役を一応、クビ、やめてもらうと。それについては、3人は残して、4人うちから入れて、その7人の取締役会で配当政策を決める」

 他方でこんな取引条件も提示する。

「大きな自己株(買い)をやるのであれば、僕はOK出しますから、撤回します」

「御社は株主価値を上げるのか、村上の会社になるのか、はたまたMBOをするのかの三択です」

 結局、この後、株価が上がった局面でレノやC&I社はいったんヨロズ株を売り抜けている。

レオパレス21と芝浦機械

 こうした村上氏独特の物言いに震え上がってしまう経営陣は少なくない。というより、具体的な収益向上策なり建設的な提案を示すことなく、ただひたすらに繰り返し繰り返し何度も何度も同じような株主還元策を強硬に迫る村上氏に対し、最後は音を上げてしまうといったほうが実情に近いのかもしれない。これまでアコーディア・ゴルフや黒田電気がMBOに逃げ込み、新明和工業などは大幅な増配に応じている。そうして村上氏の軍資金は雪だるま式に増えてきた。

 しかし経営陣が毅然と要求を撥ねつける場合、村上氏も伝家の宝刀をちらつかせるだけでは埒があかなくなる。実際に抜いてみせる必要が出てくるわけだ。そうして迎えたのが直近のレオパレス21と芝浦機械というわけである。結果は村上氏の連敗だ。

 昨年末、レオパレス21をめぐり村上氏側が臨時株主総会の開催請求とともに当初求めたのは取締役の総取っ替えだった。生え抜きの10人を解任し、自らが推す3人を入れるというものだ。経営陣にとってはこれ以上ない強烈な要求である。もっとも、果たしてそれで経営が行えるのか、大方が疑問に思ったが、村上氏側の株主提案は案の定、変遷した。約1カ月後には生え抜き10人の解任案を引っ込め、送り込む人数も1人だけにしたのだ。

 そして迎えた今年2月末の臨時株主総会。村上氏はその1人すら送り込むことができなかった。集まった賛成票は出席株主の44.5%で、必要な過半数には届かなかった。目を引いたのは棄権票の多さで、その割合は21%。途中まで共同戦線を張っていた大株主のアルデシア・インベストメント(東京都中央区)が村上氏のやり方についていけず最後、棄権に回ったものとみられている。そうした一方、会社側の社外取締役選任案は可決されている。

 芝浦機械をめぐり、村上氏が抜いた伝家の宝刀は敵対的TOBだった。約260億円を投じ、保有割合を44%に引き上げるとしたのだ。これに対し会社側が講じたのが買収防衛策の導入。村上氏の関係先以外の株主に無償で新株予約権を割り当てるというものだ。一般に経営陣の保身につながりかねない買収防衛策はとりわけ外国人投資家に嫌われる傾向にある。ところが芝浦機械のケースでは違った。議決権行使助言会社の米ISSが会社側の議案に賛成することを推奨したのである。それも大きかったのだろう、村上氏に同調する一般株主は限られ、買収防衛策の導入と発動はともに約62%の支持を集めた。

 その結果、村上氏側はTOBを撤回したが、それは不幸中の幸いだったのかもしれない。この間に深刻度を増した新型コロナ危機で企業業績は急降下が必至。提示していた1株3456円の公開買い付け価格では高値掴みになる恐れが強かったためだ。経営陣を揺さぶる際の常套手段がこのところの連敗で今後は見透かされかねない上、コロナ危機による株価急落で村上氏は一転して苦しい立場に置かれたと言っていい。

上場企業の間で強まる村上氏に対する警戒感

 現在、村上氏の関係先が買い占めている主な銘柄はこれまで詳しく述べてきたレオパレス21(投資額118億円)や芝浦機械(同76億円)、ヨロズ(同33億円)のほか、フージャースコーポレーション(同110億円)、三信電気(同109億円)、セントラル硝子(同95億円)、中国塗料(同53億円)、日本曹達(同42億円)、新光商事(同21億円)といったところ。総計で700億円を優に上回る。

 これらのなかにはコロナ危機で株価が急落するなか、あえて買い向かっていった銘柄もある。ヨロズやフージャース、三信電気、日本曹達といったところがそれらに当たる。相も変わらぬ村上氏の強気ぶりが窺える。しかし直近、保有株は軒並み大きな含み損を抱えているのが実情だ。例えば、三信電気やセントラル硝子、レオパレス21ではその額がそれぞれ20億円前後に上る(4月28日終値)。

 コロナ禍で各社が雇用維持に腐心するなか、これまでどおりの内部留保を吐き出させる圧力戦略は世間から厳しく見られるようになるに違いない。

 昨年、村上氏は廣済堂をめぐり、外資系投資ファンドのMBO計画に割って入り、より高値で過半数取得を目指す対抗TOBを仕掛けている。

 じつはそこでも村上氏の不人気ぶりは露わになっていた。応募があったのは買い付け下限株数のわずか20分の1程度だったのである。その後、村上氏はお気に入りの渥美陽子弁護士を社外取締役に送り込み、配当引き上げなどを迫ったが、関係者によると、それらはあまりに非現実的で会社側は昨年秋頃から村上氏の要求に聞く耳すら持たなくなったという。

 村上氏に幸いだったのは火葬場ビジネスを収益源とする廣済堂に興味を示す新たなスポンサー企業が現れたことだ。九州を中心にセメントや医療関連事業などを展開する麻生(福岡県飯塚市)がそれで、レノなど村上氏の関係先は保有株の大半を譲渡、投資額に対し3割ほどのリターンを得ることに成功している。もっとも、これは麻生が非上場企業だからこそ成立した話かもしれない。前述した株主総会での連敗が示唆するように、上場企業の間では村上氏に対する警戒感が強く、投資の出口とはなりにくい。

目指すは業界再編の仕掛け人?

 投資家として世間から高い評価を得たいと考えているのか、村上氏はこのところ業界再編の仕掛け人となることを目指しているフシがある。出光興産と昭和シェル石油の経営統合では途中から出光創業家の代理人として動き、頓挫しかかっていた統合を実現に導いたことが知られている。もっとも関係者によれば、その背後ではちゃっかり出光株を仕込んでいたことも確認されており、高値で売り抜けたものとみられている。

 おそらくそれと同じことをセントラル硝子や日本曹達あたりでは狙っているのだろう。じつは村上氏の古巣である経済産業省は石油精製業界と同様、板ガラスや石油化学業界についても再編が望ましいとの調査報告書を過去にまとめている。それを錦の御旗に村上氏は買い占め先に再編を迫り、そこに出口戦略を求めていくものと思われる。板ガラス業界に関しては「南青山不動産」名義で日本板硝子にも約2%の株付けをしている。

 とはいえ、業界再編に出口を求める戦略が必ずしもうまく行くとは限らない。内部留保を吐き出させるほどの確実性は期待しにくい。何より再編相手が必要だ。

 例えば、電子部品商社のエクセルでは苦肉の撤退策を強いられている。村上氏の関係先は2015年6月頃からエクセル株の買い占めを開始、昨年暮れまでに約77億円を投じ保有割合は約37%まで達した。同じ時期に前出の黒田電気や三信電気など同業株を仕込んでおり、再編狙いの買い占めは明らかだった。が、買い占め開始後、エクセルでは台湾関連で大口の不良債権が発生、株価は低迷し、村上氏は大きな含み損を抱えることとなる。

 そうした末、村上氏がエクセルに要求したのは会社解体だ。村上氏側は4月1日、関係先の「シティインデックスイレブンス」を使い株式交換方式でエクセルを完全子会社化した。ただ、これには多額の追加投入が必要で、一般株主に対し6月下旬までに約88億円の現金を交付しなければならない。他方でエクセルの中核ビジネスは同業の加賀電子にたった1億円で引き渡された。村上氏は手元に残るエクセルの残余資産を処分して投資を回収していくことになるが、公表数字から推測して全額回収できるかギリギリの線だ。

 果たしてコロナ禍の下、伝家の宝刀が錆び付いていたことが露見した村上氏は、この情況を打破すべくこの先どんな動きを見せるのだろうか。

(文=高橋篤史/ジャーナリスト)

新型ハリアー、ライズ並みのヒット車に?トヨタ系ディーラーが“ウハウハ”になる利益事情

 新型コロナウイルスが蔓延し、社会が混乱するなかの4月13日に、4代目となるトヨタ自動車の新型「ハリアー」がデビューした(発売は6月頃を予定)。もともと専門誌を中心に4月にデビューするのではないかと言われていたが、新型コロナウイルス問題が発生し、なおかつ、すでに7都府県に緊急事態宣言が発出(今は全国へ拡大)された段階で、「新型ハリアーは本当にデビューするのか?」といった疑問が多く聞かれていた。しかし、情報通り、新型ハリアーは4月にデビューした。

 ハリアーは1997年に初代モデルがデビュー。当時、日本国内ではレクサスチャンネルは開業していなかったので、海外での“初代レクサスRX”のトヨタブランド版としてデビューしたといっていいだろう。カムリ系プラットフォームをベース、つまり乗用車系プラットフォームをベースとしたクロスオーバーSUVとなる初代ハリアー(世界市場での初代レクサスRX)のデビューは、世界の自動車メーカーにまさに衝撃を与えた。

 当時のSUVというのは、トラックシャシーベースの武骨なモデルばかり。そこに登場したRX(ハリアー)というクルマに世界の自動車メーカーは衝撃を受け、追随するモデルを相次いで市場投入した。アメリカでは、ある自動車雑誌主催のカーオブザイヤーで賞をあげようとしたのだが、アメリカでは今でもSUVは小型トラックにカテゴライズされることもあり、イヤーカーは厳しいとして、“SUVオブザイヤー”というものを新設したといった話も聞いている。

 2003年の2代目まで、ハリアーはレクサスRXの国内仕様としてラインナップされたが、13年にデビューした3代目は当時の「RAV4」と基本コンポーネントを共用し、レクサスRXとは分離されることとなった。

 3代目は地域を限定して輸出していた、ほぼ国内専売モデルにもかかわらず、正規輸出されていないASEAN諸国でも正規輸入されているのではないかと思うほど、多数目撃(日本から個人輸出が積極的に行われた)されていた。

新型ハリアーの販売が“手堅い”理由

 そして、今回登場したのが4代目新型ハリアーである。「このタイミングでデビューして大丈夫なのか?」という声も聞かれるが、そこはハリアーのような人気モデルにとっては、それほど影響がないと考えられる。

 それは、歴代モデルが継続的に高い人気を維持し、歴代モデルの現有ユーザーが多いことが、まず挙げられる。13年にデビューした3代目ハリアーの19年までの累計販売台数は約31万台にも及び、年間平均販売台数は5万台強、月販平均台数は約4200台となっている。3代目の月販目標台数が2500台なので、目標に対して約1.6倍となるヒットモデルとなった。

 4代目への乗り替えを勧めるメインターゲットは3代目ユーザーとなるが、19年までで約31万台という販売実績の多さもあり、3代目をメインとした歴代ハリアーユーザーへの代替え促進活動だけでも、今のような厳しい社会状況のなかとはいえ、意外なほど予約受注も確保できるのではないかと考えられる。

 注目すべきは、発表が4月だったが発売は6月頃というところ。仮に6月から発売となれば、発売日次第ということもあるが、予約受注車であっても納車は7月あたりがもっとも早くなり、その後は新型車のすでに“お約束”ともいえる納期遅延が発生すれば、本格的な納車は9月以降となる可能性が高い。

 季節が秋にもなれば、少々楽観的な考えにもなるかもしれないが、新型コロナウイルスの感染状況についてだけいえば、今よりは落ち着きを見せていることも十分考えられる。

新型ハリアー、ライズに匹敵するヒット車に?

 さらに、5月からのトヨタ全系列での全店全車種扱いスタートも、ハリアーの販売を後押ししていくことになりそうだ。新型ハリアーのデビューは全店全車種扱いスタートの“旗頭”的存在といってもいいだろう。今までハリアーを扱っていなかった、トヨペット以外の、トヨタ店やカローラ店、ネッツ店では、人気モデルを新規で扱えるのはウエルカムなのは当たり前。特に、顧客層の近いトヨタ店にとっては、ハリアーが扱えることはより歓迎することになるだろう。

 3代目がトヨペット店専売で月販目標2500台なので、全店扱いとなり、仮に月販目標5000台とすれば、年間目標販売台数は6万台となる。さらに、3代目では月販目標台数の1.6倍で販売台数が推移したことを考えると、年間販売台数で9.6万台、月販平均台数で8000台と換算することも可能となり、今大ヒットとなっている「ライズ」に迫る販売台数も期待することができるのだ。

 ハリアーがライズ並みに売れれば、ハリアーはライズよりはるかに台当たり利益も多いので、トヨタやトヨタ系ディーラーはまさに“ウハウハ”状態になるのも、決して夢物語ではない。

 歴代モデルの販売実績に裏打ちされた歴代モデルからの乗り換え客をベースに、新たにハリアーを購入してくれる新規客をどこまで上積みできるかが、カギを握ってくることになるだろう。

 社会状況は厳しさを増しているが、逆に感染予防の観点から、都市部でも通勤なども含めてクルマでの移動機会も増えており、クルマへの注目が高まってきている。基本的には新車販売も厳しい状況下にあるが、市場環境がまったくの絶望的なものともなっていないのである。

(文=小林敦志/フリー編集記者)

“4Kテレビにしたら画面暗い”問題、根本原因はテレビ局側に?とりあえずの解消法とは

 薄型テレビのなかでも特に50インチを超える大画面になると、ほぼ4Kテレビが占めるようになってきたが、そんななかで「4Kテレビは暗い」という情報が昨年秋くらいからインターネット上で騒がれている。4Kテレビは従来の2K(フルハイビジョン)テレビより解像度が4倍(縦横各2倍)にアップしただけでなく、輝度信号の幅が広がったことで暗い部分から明るい部分までより正確に描けるようになった――はずなのだが、従来の2K放送よりも「暗い」というのだ。

 筆者もこれを検証してみたが、ある意味で正しく、ある意味で間違った情報が流れているともいえる。

 筆者が確認できたところでは、こういうことのようだ。

・BS 4Kチャンネルで放送されている「4K番組」は「明るい(暗くない)」

・民放のBS 4Kチャンネルで放送されている2K放送は「暗い」

 パナソニックの「よくあるご質問」にある「4K放送の映像が暗い」という質問に対する答えは、以下のようになっている。

<新4K衛星放送(4K放送)の一部の番組(ドラマや過去番組など)は、4K非対応カメラで撮影された映像(2K映像)を4K映像へのアップコンバート変換して、4K/HLG映像で放送されています。

2K映像(SDR)で放送されている番組と比較すると暗い映像となっています。機器の不具合ではありません>

 筆者は従来のBSデジタル放送(すべて2K解像度)とBS 4K放送(4K解像度と2K解像度が混在)の2K番組をいくつか録画してみた。するとBS 2K放送では明るいのにもかかわらず、BS 4K放送になると明らかに暗くなるのがわかった。

 これは2K放送の映像規格を4K放送の映像規格として送信していることから、4Kテレビが映像本来のポテンシャルを十分に発揮できていないというのが原因のようだ。そのカギは「HDR」という言葉が握っている。

2K放送の「SDR」を上回る「HDR」だが……

 現在市場に出回っている4Kテレビのほとんどは「HDR(High Dynamic Range)」と呼ばれる規格に対応している。これは従来の2K放送が対応する「SDR(Standard Dynamic Range)」よりも高輝度な映像信号を記録できる規格となっている。SDRが最大100nitまでしか記録できないのに対し、HDR規格は1000〜3000nit、規格としては最大1万nitまで記録可能となっている。

 HDR規格にはいくつかの種類があり、Ultra HD Blu-ray(UHD BD/4Kブルーレイ)に採用されているスタンダードな「HDR10」のほか、米Doblyが提唱する「Dolby Vision」、NHKと英BBCが放送用に開発した「Hybrid Log-Gamma(HLG)」などがある。現在の4K/8K放送ではHLG方式が採用されており、これが重要なカギを握っている。

 HLG方式は2K放送のSDR規格やSDR対応テレビとの高い互換性を重要視した方式で、SDRに対応する基本階調に加えて、それ以上の拡張階調を記録するスタイルになっている。HDRに対応する階調をHLG方式で記録すれば、SDRに比べて幅広い拡張性を4Kテレビで存分に発揮できるのだが、SDRにしか対応しない階調をHLG方式で記録すると、階調性の低い(最大輝度の低い)映像として4Kテレビが認識してしまい、暗い映像になってしまうというわけだ。

ユーザーの解決策の1つは「HDRをオフにする」こと

 これを解決する根本的な方法は、2K解像度のSDR映像をSDR信号として放送局が送信することしかないが、ユーザーができる解決策はある。

 それはまず、当たり前だが「4Kチャンネルで2K放送を視聴しないこと(2K BSデジタル放送で視聴できるならそちらで視聴すること)」だ。もう1つはテレビ側でHDRを「自動」ではなく「オフ」にすることだろう。機種によってはオフにできないものもあるようだが、もし「暗い」と感じたらテレビの映像設定からHDRをオフにしてみるといい。

 筆者も実際に4Kテレビ(ソニーのBRAVIA X8500Eシリーズ)で確認したところ、HDRの設定を「HLG」から「オフ」にすると明るくなることが体験できた。

 4K放送はすでにスタートしている8K放送が主流になるまでの過渡期的な放送であり、2K放送から4K放送、さらには8K放送へと違和感なく移行するためにはHLGという方式が必要だった。しかし放送局側の対応が不十分(4Kコンテンツが少ないこと、2K SDRコンテンツを正しくSDRコンテンツとして送信していないこと)なことから、消費者の間に大きな誤解(実際に映像が暗いことは確かなのだが)を生み出してしまったのはとても残念なことだ。

 根本的な解決策は放送局が正しくコンテンツを送信すること、もしくは間違った映像情報を受信した場合にテレビ側が対応することしかなく、ユーザー側ができることは少ない。

 先ほど紹介した方法も根本的な解決策ではないが、本来の4K映像は2K映像に比べて美しいのは間違いない。たまたま見た2K SDR映像が暗いことで「4Kテレビはダメだ」というレッテルを貼るのではなく、4Kチャンネルでもまだ少ない本当の4K放送でその真価を味わっていただければと思う。

(文=安蔵靖志/IT・家電ジャーナリスト)

中古品買取業者の社長が「会社都合」で全社員を解雇した理由

「3月31日で、従業員全員を解雇しました」

 神奈川県内で中古物品買取店を営んできたA社の社長が一大決心をした。従業員は全員で10人。今後は規模を縮小して、社長1人で経営を続けていくという。

 A社の主な事業内容は「日本で不要になった使えるものを国内や海外へ売り渡す」ことだ。出張買い取りを積極的に行い、携帯電話やパソコン、小型家電、ゲーム機などを海外に転売してきた。たとえば、人気商品である家庭用ゲーム機「プレイステーション3」を筆頭に、ニーズがある商品を海外へ大量に卸していたのだ。

 A社は中古品を山ほど抱えているため、筆者もパソコンの調子が悪くなると、データが消去されている中古品を何度も買ってきた。つい先日も、ワイヤレスのキーボードが接触不良になったため、中古のキーボードを購入したばかりだ。

 では、なぜA社の社長は全員解雇という苦渋の決断を下したのか。その理由を語ってもらった。

“お宝品”をホームレスから買い取ったことも

「10年ほど前までは中古品の需要と供給のバランスが良く、大量に買い取って海外に卸すのが主流でした。年商が億を超えることも珍しくなかったです。たとえば、引っ越しの際に中古のゲームソフトを捨てたいという人がいると、なるべく高額で買い取ってきました。数が多ければ単価を安くして、リサイクルに金がかかる中古品(テレビ、冷蔵庫、エアコン)などを安く買い取りもしました」

 軽トラックで「ご不用になったテレビ、パソコンを買い取ります」などとアナウンスをしている業者を目にしたことがあるだろう。A社では、そうした手段のほかに、ゴミ置き場に捨てられている“お宝品”をホームレスから買い取ることもあったという。

 しかし、「メルカリ」や「ジモティー」などの普及で個人間売買がネット上で手軽にできるようになり、事業が厳しくなっていった。

「うちのような業者の存在価値が、年々低くなっていきました。人気商品を数多く所有する人たちからの供給が減り、それに伴い、利ザヤ(転売による利益)の減少も顕著でした」

 そして、コロナ騒動の影響で主要取引先の海外で買い控えが始まり、売り上げ減少に拍車がかかった。

「先日も、シンガポールから『PS3を1000台ほど売りたい』との話が来ましたが、輸入をしても日本で売りさばくメドが立ちません。コロナ騒動で品物が動かないのです。しかも、この業界はツケ(売り掛け)が多く、商品を送っても、現地ですべて売れてから入金されることもしばしば。『(競合他社は)待ってくれてるよ』などと言われます」

マネロン防止で銀行が海外との取引を注視

 半年ほど前から、海外との取引がうるさくなったことも要因のひとつだ。

「マネーロンダリング防止のため、海外からの送金があると、銀行が『これはなんのお金ですか?』と言ってきて、5枚ほどの書類を提出しなければならなくなりました。以前は電話で数分で済んでいましたが、そうしたやり取りに1時間くらいかかるなど、手間がかかって効率が悪くなってきたのです。特に、ガーナやナイジェリアなどのアフリカ諸国、カンボジアなどはマネーロンダリングがやりやすい国なので、取引をすると銀行が目を光らせてきます。金持ちが多いシンガポールなどは、ゆるいんですけどね。

 業界自体が下り坂なところにコロナ騒動が起きて、『ノーフューチャーだな』と規模縮小を決心しました。海外取引をやめて、今後は現金での国内取引をメインにします」

 この社長は、従業員の解雇にあたり「会社都合」を選択した。そのため、従業員たちはすぐに最大11カ月分の失業手当の給付を受けることができる。会社が厚生労働省からの助成金や休業補償を受け取れなくなる可能性もあるが、それも覚悟の上での決断だ。

 社長は、決してめげてはいない。「ピンチはチャンスととらえ、新たな事業を開始していく。また、人だって雇うかもしれない」と、その目は未来を見つめていた。

(文=後藤豊/フリーライター)

銀行・保険・カード…もし自分が新型コロナで入院したらどうなる?必要な準備とは

 70代の男性や60代の女性、ではなく、よく知る名前が死亡者にあがったことは実につらい。志村けんさんに続き、岡江久美子さんも新型コロナ肺炎で命を落とされた。岡江さんは長らくテレビで朝の顔を務め、はつらつとした印象だっただけに衝撃は大きい。まだ63歳だったという。亡くなられたみなさまのご冥福を、心よりお祈りいたします。

 志村さんも岡江さんも、コロナ発症後に容態が急変して亡くなるまでの期間が、驚くほど短かったそうだ。通常の入院と異なり、たとえ家族でも患者を直接見舞えないとも聞く。もし自分が入院したら、家族に伝えたいことも伝えられないまま永久の別れになるかもしれない。そう覚悟しなくてはならないのが、コロナ肺炎の恐ろしいところだ。

 筆者はこの前、全身麻酔をかけての手術を体験したので、もし最悪目覚めることができなかったら、家族も知らない仕事の締め切りはどうなるだろうと真剣に悩んだ(病院では可能性が1%でもあれば、そういう危険も説明してくれる)。さらには、加入している保険の詳細、ネット銀行や証券へのアクセス方法などのお金関係のことも、まるで共有されていない。家族にもわかるように情報をきちんと残しておくべきだったと反省した。

 幸いなことに万が一のことは起きず、今も無事にこうして執筆できているのだが、新型コロナの脅威に再び同じ気持ちになっている。今や、誰もが感染する可能性がある。そして、家族にも会えないまま意識が戻らなくなってしまうかもしれない。そういう事態も考えて、今のうちにできる準備はしておくべきだと思う。

最低限つくっておきたい「金融機関の一覧表」

 最初は、加入している保険の確認だ。今や感染者数の増加によって、医療施設への入院が困難になっている。そのため、軽症者は自宅療養あるいはホテル等での宿泊療養を余儀なくされているのが現状だ(ただし、自宅療養では急変に対応できず、家庭内感染を防ぐためにも、今後は宿泊療養へ移行する方針)。この事態に対応して、各保険会社は自宅や宿泊施設での療養であっても入院と同等に扱うとしている。

 つまり、自宅療養でも入院給付金の対象になるということだ。そして、考えたくはないが、むろん死亡保険金も支払われる。入院するにしろ、宿泊施設に入るにしろ、そのときは突然やってくる。保険証券の内容や保管している場所を、あらためて家族で共有しておきたい。

 さらに最悪の事態が起き、自分や家族が命を落としたら、悲しみに浸る間もなく、さまざまな手続きが否応なしにやってくる。そのひとつが相続だ。亡くなった人の財産を調べて、その額を確定させなくてはいけない。

 もしコロナ肺炎が急激に悪化したら、利用していた金融機関の情報を家族に伝える時間もないだろう。最低限でも、銀行、証券会社、クレジットカード会社の利用一覧はつくっておくべきだと思う。特に、今は通帳を発行しない銀行が増えているので、遺族が気づかない場合もあるからだ。

 もっともやっかいなのはパスワード。ネット銀行・ネット証券は当然のこと、店舗型の銀行でも、最近はスマホアプリやPCサイトで管理しているケースが増えている。紙の通帳がないとすれば、ネット上でログインしないと残高もわからない。

 金融機関によって異なるが、アプリへのログインIDとログイン用のパスワードは必ず必要になる(なかには、合言葉を求められるケースもある)。正直、契約者本人でも混乱するほどパスワード管理は大変だ。しかし、コロナでなくても、いつかは人生の最期は来るのだし、その前に認知症のプレ症状も起き得る。自分のためにもパスワードを一覧にしておくと、何かと助かるはずだ。

 むろん、気になるのはその管理だ。つくった一覧表をクラウド上に保存したり、専用のパスワード管理サービスを使ったりすることもひとつだが、それにアクセスするためのパスワードがさらに必要になる。遺族の立場に立てば、紙で残すのが一番わかりやすいだろう。とはいえ、それでは防犯面が心配だ。対策はあるだろうか。

 金融機関のパスワードはたいてい2種類ある。サイトにログインする際のパスワードと、銀行なら振り込みなど、証券会社なら買い付けや売却等の取引に使うパスワード(または暗証番号)だ。しかし、家族にとってはログインできることが先決なので、取引用のパスワードだけは記載しないでおくというのも方法だろう(そもそも銀行のアプリでは、取引には一回限りのワンタイムパスワード方式が主流になっている)。

 また、金融機関の口座番号およびIDリストとパスワードリストを別々につくるのも一案だ。2つのリストを紐づけるための合番を振っておき、異なる場所に別々に管理する。これで少しは安全度が高くなるのではないか。他人にはわからない、家族だけが通じる合言葉でもあれば、それを利用した合番などがつくれればいいのだが。

巣ごもり中に「不要なもの」は整理しておこう

 筆者も、この表づくりに取り組もうとして途中まで整理してみた。コロナ対策というよりは、仕事上の必要でつくった金融機関が膨大で、一覧にしないと絶対に忘れてしまうと思ったからだ。パスワードが正しいか、ロックされずに使えるかを試していくと、なぜか米ドルをそこそこ保有していたり、あると思っていた残高が思いのほか少額だったりと、自分でも覚えていなかった発見があった。

 コロナ不況は今後かなり厳しくなると予想され、今の収入が変わらず確保できる保証はまるでない。会社員でもうかうかしておれず、夏のボーナスだって期待薄になりつつある。表づくりの傍ら、忘れていた預金がないかしっかり探しておきたい。

 なお、銀行は休眠預金を活用するとか不稼働口座に手数料をかけるとか、あまり使っていない口座を整理してもらいたがっているので、表をつくりながら、今後も残す銀行・解約する銀行を決めていくのもいいだろう。

 自分の亡き後を想定するのは気持ちが塞ぐが、やはり家族のことを考えれば最後に残すものはシンプルなほうがいい。しばらく続きそうな巣ごもり生活だ。お金のリストをつくる、不要なものを整理する、「もし、自分がコロナにかかって入院し、家族と話せなくなったらどうなるか」と想像してみる。すると、今やるべきことが見えてくるように思う。

入院時に必要になるものとは?

 お金の話からは離れるが、同じく準備という面で書いておこう。筆者は年初に入院したばかりのため、手元に入院のしおりがある。今のうちに必要なものを荷物にまとめておこうと考え、あらためてそれを見直してみた。誰かの参考になれば幸いなので、ここに書いておくとする。

 病院からもらった冊子によれば、入院中に必要なものは以下のようなものだ。

・普段飲んでいる薬やお薬手帳 

・下着やパジャマ、上に羽織るもの

・バスタオルやタオル、洗面用品(ボディソープ、リンスインシャンプー、テイッシュ、歯ブラシ、コップ)

・室内履き ※スリッパではなく、必ず踵があるものを求められる

 むろん、これは平時の入院支度なので、コロナ入院には当てはまらないかもしれない。しかし、治療にあたって健康状態や既往症、手術歴、常備薬やアレルギーの有無は必ず聞かれると思う。医者に伝えたい健康上の注意点があるなら、メモを書いて荷物に入れておくといいだろう。

 また、病室の状況もわからないので、スマホを充電できる機器やバッテリーの予備も荷物に入れておきたい。むろん、こうした事前の準備が無駄に終わるに越したことはない。一日も早いコロナ禍収束を、ただ祈るばかりだ。

(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

●松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。Facebookページ「消費経済リサーチルーム」

朝ドラ『エール』古川雄大の“ミュージックティーチャー”御手洗清太郎にモデルはいるのか?

 NHKの連続テレビ小説『エール』第5週では、とうとう古山裕一と関内音が対面を果たした。2人の恋が急スピードで走り出した4月27日(月)~5月1日(金)までのストーリーを振り返ろう。

裕一のプロポーズを受けた音

 なんの連絡もせずに音(二階堂ふみ)の実家に乗り込んだ裕一(窪田正孝)は、音の母の光子(薬師丸ひろ子)から注意を受けつつも、しばらく音の家に世話になることに。音は裕一の突然の訪問に喜ぶ半面、期待をさせるなという光子からの忠告もあり、いまいち素直になりきれずにいた。

 しかし、豊橋を案内するという名目でデートを重ねて、お互いのことを知っていき、徐々に2人の心は近づいていく。父との思い出が詰まった海岸を訪れた際には、音が書いた詩に裕一が曲をつけるという約束も交わす。

 そんな中、興行師の鶴亀寅吉(古舘伊知郎)は、音が声楽を習っている“ミュージックティーチャー”こと御手洗清太郎(古川雄大)から、裕一が豊橋にいることを聞きつける。そして、鶴亀から演奏会を開かないかと持ちかけられた裕一は、うさん臭いと思いながらも、この誘いを受けることに。

―――

 一方、裕一がいなくなったことで古山家は大騒ぎになっていた。裕一が失踪したと叔父の権藤茂兵衛(風間杜夫)が古山家に押しかけて来たため、父の三郎(唐沢寿明)は裕一を追いかけて豊橋へ。

 花火大会から帰ってきた裕一と音は、関内家を訪れていた三郎と光子の4人で話し合いを始め、その流れで裕一は音にプロポーズをする。

 突然のプロポーズに動揺する音。2人を別れさせたい親同士の間で一悶着あるが、親たちが席を外した隙に、裕一と音はお互いの気持ちを確認し合う。音は、結婚後も歌手になる道はあきらめないが、それでもいいかと尋ねると、裕一は、お互いにエールを贈り合いながら一緒にがんばろうと即答し、2人は結婚を決める。

 裕一と音の決意が固いことを確認した光子は、心にモヤモヤを抱えながらも2人の結婚を認め、三郎は古山家を説得すると約束した。

―――

 以前、音の書いた詩に裕一が曲をつけるという約束を交わしたが、音は作家を目指す妹の梅(森七菜)に作詩を依頼する。スランプに陥っていた梅は、裕一からのアドバイスもあり、無事に詩を完成させた。

 演奏会当日、音は練習のしすぎで思うように声が出ず、本番直前まで悩んでいた。しかし、裕一のフォローもあり、音はいつものように歌い上げ、演奏会は無事に成功を収める。意外としっかりしている裕一の振る舞いに、音の家族も裕一を認めるようになる。

―――

 東京では、日本を代表する作曲家の小山田耕三(志村けん)のもとに、豊橋で開催された裕一の演奏会を称賛する新聞記事が届いた。

 国際作曲コンクールで2位に輝き、ストラヴィンスキーから大絶賛を受けたという裕一の経歴を見て、小山田の秘書は、やっと才能のある若者が出てきたと言う。しかし、小山田は顔色ひとつ変えずに「本物かまがい物か、楽しみだね」と新聞を放り投げた。

志村けんの登場に近江アナも涙

 第5週のハイライトは大きく2つある。ひとつは、3月末に新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったタレントの志村けんさんの出演シーンだ。待ちに待った志村さんの登場に、世間は大きな感動に揺れた。

 ツイッターでは、志村さんの俳優然とした姿を称賛する声や「涙が止まらなかった」という声であふれた。また、『エール』終了後に放送される『あさイチ』では、司会の近江友里恵アナが感極まって涙を見せ、それを笑いで慰める博多華丸・大吉とのやりとりも話題となった。

 もうひとつは、音に声楽を教えるハイテンションなオネエキャラのミュージックティーチャーだ。今回は、ミュージックティーチャーこと御手洗清太郎と、それを演じる古川雄大について見てみよう。

御手洗清太郎は何者なのか?

 御手洗清太郎は、ドイツの音楽留学帰りの歌の先生だ。幼少期からオネエの気があり、まわりからは白い目で見られてさまざまな嫌がらせに遭ってきたが、幸い音楽の才能があったため、若くしてドイツに音楽留学に出た。ドイツでも後ろ指をさされることはあったが、才能と実力さえあれば、どうにかできるものだという学びも得た。そんなふうに、裕一に語っている。

 御手洗のモデルは正式には発表されていないが、史実によると、音のモデルとなった古関金子は裕而と結婚して上京した後に、帝国音楽学校の声楽部本科に入学して、ベルトラメリ能子という声楽家に師事している。

 ベルトラメリ能子は声楽を学ぶためにイタリア留学を経験しているなど、御手洗との共通点はあるが、そもそも性別が違っているため、純粋なモデルとは言えないだろう。おそらく、御手洗は、裕而と金子を取り巻く人物たちから個性的な要素をかき集めて誕生したのではないかと思われる。

 そんな御手洗清太郎を演じる古川雄大は、長野県出身の32歳の若手俳優だ。近年は『下町ロケット』(TBS系)、『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)、『コンフィデンスマンJP プリンセス編』などのドラマや映画のほかに、数々のミュージカルにも出演している。

 一度見たら忘れられないミュージックティーチャー御手洗が、今後、夫婦となる裕一と音とどのようにからむのか楽しみだ。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

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