パチスロ『GOD凱旋』さよなら企画…「カリスマ」が魅せる「最終決戦」!!

 現在ホールで稼働しているマシンの中で、最強の出玉性能を有している機種といえばユニバーサルエンターテインメントの『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』であろう。

 本機のATは純増約3枚、1セット100Gであり、単発であっても約300枚の出玉を獲得可能。5セットが約束される「GOD揃い」をはじめ、80% ループストックやSGG- EXなど爆裂契機を多数搭載している。

 そのスペックから、パチスロ動画では「見せ場」が作りやすく、非常に重宝されてきたマシンでもある。

「ヒキ強」で有名な「シーサ。」においては本機を得意機種として幾度となく実戦対象機種に選択しており、数々の伝説的な動画を送り出した。

 そんな本機は2020年11月の「撤去対象」のリストに名を記されている。

 撤去期日は都道府県によって異なり、最短は石川県の11月4日、最長は京都府の11月27日だ。首都である東京都においては11月16日とされている。

 本機のファンは非常に多い。SNSには撤去日にパチスロ引退を決意する声も多数上がっている。

 かつての大人気機種『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』や『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』などにおいては、撤去期日の前後に「さよなら企画」として、実戦動画が多数アップロードされた。

 今回の『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』においても同様の現象が予想されるが、その先陣を切った動画は既に存在している。

 その動画はスクープTVの『【本当の凱旋最終決戦】「寺井一択の寺やる!!第381話」』だ。

 同動画シリーズは「寺井一択」の冠番組であり、同チャンネルの看板といえるコンテンツ。5周年を迎え、長寿番組として益々勢いを増している印象である。

「寺井一択」といえば、ファン「負けキャラ」として定着しており、同機種においても盛大な負け方が一部で大好評のようだ。

 今回は最終戦ということもあり、リベンジ達成となるか、更なる大負けとなるか、どちらにせよ注目の実戦であることに変わりがない。

 実戦は実に「凱旋らしい」内容となった。早々に「赤7」が成立しスタートダッシュを決めるも、天井間際までハマる展開となる。

 しかし、本機は「驚異的な巻き返し」が珍しくない。「寺井一択」は、意外な展開に「凱旋はおもろい」との声を漏らす。

 果たして、実戦の結果は、意外な展開とは、気になった方、ご興味のある方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。

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JRA菊花賞(G1)岩田康誠が仰天「ソーシャルディスタンス策」も実らず代打失敗!? 「ヴァルコス以外は内を空けています」に佐々木主浩オーナーは……

 25日、京都競馬場で行われた菊花賞(G1)は、断然の1番人気に支持されたコントレイルが勝利。父ディープインパクト以来、15年ぶりとなる無敗での牡馬クラシック3冠を達成した。

 クビ差の2着に好走したのは、2連勝中の上がり馬、アリストテレスだった。最後の1冠で逆転を狙ったノーザンファームの新星がコントレイルを徹底マーク。最後の最後まで苦しめたが、わずかに及ばなかった。

 そして、同じノーザンファーム生産馬で、長距離向きの血統という背景もあって6番人気の支持を受けたのがヴァルコス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だった。

 しかし、そのヴァルコス陣営は金曜日の午後にハプニングに襲われた。鞍上を務める予定だった三浦皇成騎手が病気のため、急きょ、岩田康誠騎手への乗り替わりが発表されたのだ。

「乗り替わりが分かったときは、関東の三浦騎手から、京都で経験豊富な岩田騎手への乗り替わりをプラスに捉える意見も少なくありませんでした。しかもレース直前というわけではなく、金曜日の段階でしたから、策を練る時間もたっぷりあったはずです。

友道調教師も『(2周目3コーナーの下り)坂を利用してスパートできれば』と手の内を明かしていたのですが……」(競馬誌ライター)

 菊花賞の最後の直線で主役を務めたのは、無敗の3冠に輝いたコントレイルだった。しかし、“1周目の直線”でその役を務めたのは、間違いなくヴァルコスの方だった。

 ヴァルコスは、7枠14番の外枠からまずまずのスタートを切ったが、岩田騎手はすぐに後方に下げた。そして、最初のコーナーまでに内に切り込むと、インコースに進路取り。最初の4コーナーをカーブすると、各馬が内を空けて馬場のいいところを進むなか、ヴァルコスだけが徐々に内ラチに向かって斜めに進んだ。

 1周目のゴール板前では、他の17頭がきれいに縦に長い列を作ったが、ヴァルコスは大きく離れたインコースを進んだ。これには、実況アナウンサーも「ヴァルコス以外は内を空けています」と強調したほど。その後も、常に内目を通り、最後の4コーナーを回ると、馬場の3分どころに進路を取り、ジリジリ伸びて8着でゴールインした。

 結果論だが、逃げたキメラヴェリテを含めた他の17頭が内を空けていたこと、そして最後の直線でも外を通った馬が伸びていたことなどから、岩田騎手の奇襲は失敗に終わったと言わざるを得ないだろう。

 岩田騎手は、この日の京都2Rで芝1400m戦に騎乗。道中インを進み、直線で外に持ち出すと、末脚を伸ばし、11番人気の馬を4着に導いた。岩田騎手の頭にはそのイメージがあったのかもしれない。

 しかし菊花賞は3000mという長丁場。1頭だけ馬場が悪いところを走るという“ハンデ”は致命傷となった。岩田騎手も、この日は外伸び馬場と分かっていたはずなのだが……。

 SNSなどでは、1頭だけ離れてインを進むヴァルコスの姿に対し「ここでソーシャルディスタンス?」、「なぜ荒れた内に?」、「外回してほしかった……」などと辛辣なコメントが並んだ。三浦騎手、そして佐々木主浩オーナーは、ヴァルコスの“過度な社会的距離”に何を思っただろうか。

ローラ「レギュラー番組ゼロ」選んで渡米、「ギャル読モ」から完全なるセレブへ

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

ローラInstagramより

 2015年から日本を離れ、ロサンゼルスを拠点にしているローラ。かつてテレビで見ない日はないほど、バラエティ番組に多く出演していたが、今その姿をテレビで見る機会はほとんどない。現在の彼女は、起業家だ。

 ローラは1990年3月30日生まれで現在30歳だが、モデルからタレント、そして起業家へと、キャリアを次々と更新していった。非常にパワフルな活動ぶりだが、どのような軌跡を辿ってきたのか。

 高校時代にスカウトされてモデル活動をはじめ、2007年からは「Popteen」(角川春樹事務所)の読者モデルとして誌面に登場するようになったローラ。翌年には「ViVi」(講談社)の専属モデルとなった。

 そんな彼女がお茶の間で大ブレイクするきっかけとなったのは2010年6月放送『しゃべくり007』(日本テレビ系)。ここで独特のキャラクターがウケた彼女はバラエティ番組に引っ張りだことなる。

大注目の「HSP」、芸能人もこぞって言及…ファッション化を精神科医が危惧

HSP(Highly Sensitive Person)」が話題になっている。HSPとは、米心理学者のエレイン・アーロン博士によって提唱された概念で、「刺激に対して非常に敏感で、繊細な気質を持って生まれた人」という意味である。

 複数のメディアで取り上げられたこともあり、芸能人たちもこぞって自身が「HSPに該当する/まったく該当しない」などとSNS上で言及したり、HSPを擁護するような発信をしている。しかし、HSPの実態はあいまいであり、現状では都合よく解釈されているようにも感じる。

 複数のメンタルクリニックがHPなどで「感覚が敏感なHSPの人には温かく見守り、話を聴いてあげる」といった対策が必要だと呼びかけているが、メディアド代表取締役で精神科医の高木希奈医師は、この状況に異を唱える。

HSPは病名ではない

「実は、HSPというのは正式な精神医学的病名ではありません。ですから、精神科の臨床場面では、これが話題になることはほとんどありません。また臨床に従事している精神科医の間で、HSPの概念や対処法などについて議論されることもないので、おそらくほとんどの臨床医は把握していないと思われます」(高木医師)

 HSPは病名ではないと高木医師が明言しているが、一方で同じ精神科医でもまったく違った見解もみられる。10月5日には「HSP」がツイッター上でトレンド入りしていたが、その際、ニュースサイトで発信された記事には精神科医の見解として、次のように紹介されている。

<HSPによりストレスをためてしまうと、うつ病や不安症などの精神症状、慢性疲労症候群や過敏性腸症候群などの慢性疲労状態、自律神経失調症状などが表れやすくなります>

 また、自分を追い込まないよう、感謝や愛着、尊敬や共感などをセルフトークすることでストレスを和らげることができ、さらには「就学や就業が困難になっても無理をせず休むことも大切」と述べている。

 確かに、ストレスを抱えこむことは健康を損なう原因ともなるため無理は禁物だ。しかし、「HSPだから」と口にする人が増えれば、逆に生きづらさを産む可能性も否定できない。

ファッション化するHSP

「精神科医として危惧していることは、いわゆる世間一般的に使われる、俗に言う『メンヘラ』のように簡単に使われるようになったり、言葉だけが独り歩きしてしまってファッション的に使われてしまうのは危険です」(同)

「メンヘラ」とは、心の健康という意味の「メンタルヘルス」がネット上で「メンヘル」と略され、語尾に「er」をつけて人物を指すようになったが、特に恋愛において相手に依存性が高く、感情の起伏が激しい女性を表す言葉として、どちらかといえばネガティブな意味合いで使用されている。

「最近では割と芸能人が『私もHSP』などと公言していますが、影響力の強い方々がHSPという言葉を気軽に使われることで、似たような傾向を感じる方々が『自分は病気なんだ』といったイメージを持ってしまうことを、精神科医としては大変危惧しています」(同)

 自分をHSPに当てはめることで、ネガティブな感情が増大する可能性もあるだろう。誰にでも気持ちの上下があり、気分の良い日もあれば悪い日もある。そういった変化が人生であり生きているということではないだろうか。
(文=吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト)



吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆のほか、講演、セミナーなども行っている。

JRA菊花賞(G1)C.ルメール「悪魔的戦略」に福永祐一コントレイル戦慄……「ちょっと不味いなと」絶対王者を追い詰めた3000m徹底マークの「2つの狙い」

 25日、京都競馬場で行われた菊花賞(G1)は1番人気のコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝。シンボリルドルフ、ディープインパクトに続く、史上3頭目となる無敗での牡馬三冠を達成した。

「思った以上に接戦になりました」

 レース後、主戦の福永祐一騎手が振り返った通り、コントレイルにとって三冠レース……いや、これまでのキャリアで最も追い詰められた一戦だった。最後の直線はアリストテレスとのマッチレース。「相手の馬の手応えがよかった」と話す通り、最後は壮絶な叩き合いとなったが、クビ差残したのは王者の底力か。

 そんな歴史に残る接戦の裏には、アリストテレスの鞍上C.ルメール騎手の恐ろしいまでの完璧な「戦略」があった。

 2枠3番のコントレイルから、やや外側の5枠9番からのスタートとなったアリストテレス。お互いに好スタートを決めると、福永騎手がやや下げるのを見て、ルメール騎手も同じように控える。スタート直後の1コーナーに飛び込む頃には、すでに大本命馬の外側へぴったりと張り付いていた。

 大本命馬がいるレースにおいて、1番人気をマークしながらの競馬は決して珍しい光景ではない。だが、ルメール騎手には「2つ」の狙いがあった。

 1つは、コントレイルをぴったりマークし続けることで、相手にストレスを与え続けることだ。

「すっと2着馬が斜め後ろにいてプレッシャーを掛けていたんで。それもあって馬がずいぶんエキサイトしていましたけど、何とか我慢してくれました」(福永騎手)

 陣営が戦前から「ベストではない」と話していた通り、コントレイルにとって今回の最大の不安は3000mという距離だった。だからこそ福永騎手は、コントレイルとの折り合いを重視して、気持ちよく走らせる競馬を試みようとしていたはずだが、ルメール騎手がそれをさせなかった。

「それ(ルメール騎手のマーク)もあって馬がずいぶんエキサイトしていましたけど、何とか我慢してくれました」というのは福永騎手の談だ。2016年サトノダイヤモンド、2018年フィエールマンと、ここ5年で2度の菊花賞制覇の経験を持つルメール騎手は、長距離戦で「何」が一番大事なのかをしっかりと理解していたに違いない。

 そして、もう1つ。この日の京都競馬場は前週までの雨の影響によって、内側の馬場がかなり傷んでおり、外伸びが顕著な状況だった。当然、それは福永騎手も理解しており、2枠3番のコントレイルをできる限り早く外に出したかったが、ルメール騎手が外から蓋をし続けて、それをさせなかった。

「世代間でコントレイルの力が抜けていることは、前走の神戸新聞杯(G2)を見ても明らか。そんな中で行われる菊花賞では、3着になったサトノフラッグの戸崎圭太騎手のように1つでも上の着順を目指して自分の競馬に徹するのがセオリーですが、唯一大本命馬を負かしに行ったのが、ルメール騎手でしたね。

昔から『長距離戦は騎手の腕』と言われ、騎手同士の駆け引きが重要になるレースも多いですが、ここまでスタート直後から徹底的にマークした例は稀。もしアリストテレスがコントレイルに勝っていれば、違った意味で歴史に残るレースになったと思います。惜しくもアリストテレスは2着でしたがルメール騎手からすれば、まさに『勝負に勝って試合に負けた』の心境だったのではないでしょうか」(競馬記者)

 このルメール騎手の徹底マークに対しては、福永騎手も「ちょっと不味いな」と肝を冷やしたという。だが、「馬を信じて、気持ちだけはブレないように信じて追っていました」と、最後はデビューからコンビを組んできた相棒への信頼で勝利をもぎ取った。

「すごくいい競馬。ずっとマークして直線で一緒にファイトした。ラスト150mでフルパワーを使ったけど、コントレイルは全然止まらなかった。負けたけどうれしい。コントレイルは強い。おめでとう」

 レース後、そう勝者を称えたルメール騎手。この騎乗にはアリストテレスを管理する音無秀孝調教師も「文句は1つもない。ルメールさんは、さすが」と鞍上を大絶賛。陣営としても悔いのないレースだったようだ。

信長も信玄も使ったハンコ、吉田茂も岸信介も使った花押…文書史から考える日本の印鑑文化

武家時代は「印鑑」じゃなくて「花押」

 コロナ禍で在宅勤務が増え、押印のためだけに出社せざるを得ないという苦情の声が高まった。その結果、菅義偉総理が就任して目玉政策のひとつになったのが、押印の廃止である。

 日本のハンコ文化はいつからこんなに隆盛したのであろう。少なくとも明治以前ではそうではなかった。たとえば、鎌倉幕府には「鎌倉幕府之印」はなかった。源頼朝や北条時宗が個人のハンコを持っていたというのも聞いたことがない。

 日本のハンコで最も有名なもののひとつが、古代に中国(漢)から賜った「漢委奴国王」(かんのわのなのこくおう)の印であろう。このことが示すように、日本のハンコ文化は中国からの輸入である。中国を模して日本にも律令制度が導入されると、官庁や地方行政機関が官印を使用するようになった。

 しかし実務的には、法令文書には担当の官吏が署名をすることが一般的で、官吏個人が私印を持つことはなかった。平安時代中期頃から、署名を図案化することが流行した。この図案化された署名を「花押」(かおう)という。

 鎌倉幕府の実務を構築していったのは、京都から下向した大江広元(おおえの・ひろもと)などの下級官吏なので、鎌倉幕府はハンコではなく、花押による書状発給が主体となった。

 では、花押ってどんなものか? 署名の草書体を図案化したものが徐々に変化し、名前の一字を図案化したものや、名前の偏(へん)と旁(つくり)を組み合わせたものなどがあった。たとえば、源頼朝の花押は頼の偏「束」と朝の旁の「月」を、北条時政は時の偏「日」と政の旁の「攵」を組み合わせたものだといわれている。

「字からつくる」から「形に合わせる」への変化

 武家は上下関係が厳しく、下の者が上の者に倣う傾向が強い。

 やがて北条家が幕府の実権を握ると、武士たちは「時政流」に似せた花押を使った(実は時政の子・二代執権の北条義時はまったく違うパターンの花押を使っていた。「義時流」の花押は、北条家の嫡流である得宗[とくそう]家が使い、他家は模倣を遠慮したようだ)。つまり自分の名前から自由な形につくっていたものが、おエライさんパターンに形を合わせていく様式に変化していったのだ。

 足利尊氏も、旧名・高氏(たかうじ)の「高」の字を時政流にアレンジして花押をつくった(尊氏の花押は、数ある花押のなかでも最も美しい形状だとの評価が高い)。

 その尊氏が室町幕府を開くと、武士たちは「尊氏流」に似せた花押を使うようになった。

 歴代将軍の足利義満、義政、義昭はもとより、武田信玄や織田信長まで「尊氏流」に似せた花押を使っている(当然、お公家サンの花押は「時政流」「尊氏流」を模倣しない。どちらかといえば、菱形っぽい複雑な線を交差した花押が多かった。足利義満は公家と交際を深めていくと、武家様[ぶけよう]とは別に公家様[くげよう]といわれる花押を併用するようになった)。 

戦国時代にハンコ文化が復活

 織田信長は生涯に十数種類の花押を使っている。最初は「尊氏流」なのだが、途中でなんだかよくわからない形状に変化し、「麟」の字を「尊氏流」に近い形にした花押に変えている。信長の名前に「麟」の字はないのだが、平和な世の中に「麒麟がくる」という伝説にあやかったのではないかというのが、研究者の見立てだ。

 信長がはじめ「尊氏流」の花押を使いながら、その後に「尊氏流」ではなく、それまでにまったくなかったような花押を使ったことが示すように、戦国時代は世の秩序だけでなく、「右に倣え」の「尊氏流」花押もすたれ、みんなオリジナリティあふれた花押を使うようになった。

 また信長といえば、「天下布武」(てんがふぶ)の印が、「漢委奴国王」の印と同じくらい有名であろう。

 戦国時代はハンコが復権した時代でもあった。

 戦国大名が領地を増やしていくと事務量が膨大となり、とってもじゃないけどいちいち手書きの花押を書いていたのじゃ追いつかなくなっていったのだ。

 山室恭子著『中世のなかに生まれた近世』(講談社学術文庫))によれば、その先駆者が小田原北条氏で、1540年代後半にハンコの印判状(いんばんじょう)が花押の判物(はんもつ)の数を超えたという。武田信玄で有名な甲斐武田氏で1560年代。上杉謙信で有名な越後上杉氏でも1580年代に印判状が急増している。

 ところが、こうしたハンコ文化は東国に顕著である一方、西国の毛利・島津氏などは印判状を使わず、昔ながらの花押を書いていたという。なぜ毛利・島津氏でハンコ文化が普及しなかったかといえば、小田原北条氏や甲斐武田氏の家臣が小粒の豪族が多かったのに対して、毛利・島津氏の家臣には比較的大身の豪族が多く、「ハンコじゃなくて、サインにしてくれ」という御仁が多かったのではないかと推論されている。

 ハンコの印判状と花押の判物では、後者のほうが格上だった。武田信玄の子・勝頼は「今、手をケガしてるからサインできないんだ。ハンコで勘弁してくれヨ」という印判状を送っている。島津義久や黒田長政も同じような書状を出しているという。ハンコは花押の代用だったのだ。

信長・秀吉をマネせず、家康をマネする

 信長がコロコロ花押を変えたせいなのか。それとも、戦国武士の気風が他人のマネを潔しとしなかったのか、戦国時代の花押は百花繚乱。みんなバラバラだった。

 豊臣秀吉の花押は、名前の音読み「シュウキツ」を縮めて「シツ:悉」の字をアレンジしたのだという。こんなにひねった作り方が後の世に正確に伝わっているということは、秀吉は得意満面、このアイデアを披歴していたのだろう。

 徳川家康は「初め駿河の今川義元の人質となり松平元信ついで元康と名乗ったころ、義元の花押を模した花押を用いたが、桶狭間の合戦で義元が敗死すると、今川と手を切って徳川家康と名乗り、花押も改めた。これは『悳』(『徳』の古体)の草体を、上下の太い二線(天地)をベースにまとめた形で、中世以来禅僧がよく用いた図形的な型を導入したものと考えられる」(『週刊朝日百科 日本の歴史別冊 歴史の読み方8 名前と系図・花押と印章』の佐藤進一氏の論考)というのだが、実際は徐々にアレンジしていったら、上下の太い二線をベースにまとめた形に落ち着いたのだろう。

 江戸時代になると、当然、武士たちは「家康流」に似せた花押を使いだす(ヤフオクの出品物で、江戸時代以前の古文書だとされているのに「家康流」の花押を据えたものがあったら、偽物の可能性が高いので要注意だということだ。逆も真なりで、売り主が何かよくわかっていない古文書を、筆者は家康文書と判断して市場価格より1桁安い値段で購入したことがある。徳川林政史研究所に鑑定してもらったら本物で貴重だというので、岡崎市美術博物館に寄託した)。

 歴代将軍も「家康流」の花押を使っているのだが、圧倒的に実名のハンコ使用が多い。

 もっとも当時の花押にはハンコが多かった。どういうことかというと、型を押してなぞったり、墨で塗ったりしていた花押が少なくなかったのだ。

 なお江戸時代中期になると、「家康流」の花押に飽きてきたのか、お尻を丸める形の花押が増えてくる。

明治以後、ハンコ全盛時代へ

 武家時代はハンコではなく花押を使っていたのだが、明治新政府は明治6(1873)年の太政官布告で、書類には花押ではなく実印を使えと通達した。

 というわけで、書類にやたらハンコを押すようになったのは、明治時代以降なのだ。

 法令のなかにはハンコを押せと具体的には書いていないにもかかわらず、規則や実例でハンコを押印するように指導している事例も少なくないという。曖昧な日本文化の象徴ともいえる。

 では、花押が消滅したかといえば、そうではない。内閣の閣議書類のサインには花押が使われているのだ(現在はどうかわからないが)。伊藤博文や山県有朋ならば、明治維新以前は武士だったから当たり前なのだが、戦後の吉田茂や岸信介、池田勇人なんかも花押を持っている。

 1976年の雑誌記事によると「ある人が新しく大臣になると、内閣官房の方で、その大臣に、閣議書類にどんな署名とか花押を用いるかをたずねるのがしきたりであり、すでに、自分の花押をもっている人はいいとして、それでは花押を作りたいから誰かしかるべき人を世話してくれといわれると、内閣官房で、その斡旋をしているようである」(「歴史読本」昭和51年新年号)。ただ、武家時代の花押からすると、びっくりするくらい単線的、単純で、これならわざわざ花押にする意味がないんじゃないかと思ってしまうくらいの代物である。

 花押ですら現代に存続しているので、ハンコ廃止になっても、趣味・文化としての印章はなくならないだろう。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)など多数。

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 パチスロ分野では『吉宗3』がホールに降臨。他を圧倒する稼働をみせており、まさに独走という状況だ。

 4号機時代に「711枚」を獲得できるBBと、それが「1G連」するという強力なスペックで一世を風靡した初代『吉宗』。そのゲーム性を踏襲した本機を絶賛するユーザーは多く、導入当初から連日の高稼働を実現している。

 今後も激アツ新台が続々登場。人気シリーズ最新作『パチスロ モンスターハンター:ワールドTM』や、ノーマルタイプの王者『アイムジャグラーEX』など今後のパチスロ分野を牽引するであろうビッグタイトルが控えている。

 更には、コナミアミューズメントが誇る『G1シリーズ』の最新作『~ガールズケイリン~GⅠフェアリーグランプリ』もスタンバイ。競馬から競輪へと舞台を移した本作に注目が集まっている状況だ。

 本機には、AT突入時に「ボーナスと上乗せをダブル抽選する」という特化ゾーン「リンのごほうびちゃんす」が搭載されている。ここでは「BONUSストック×ゲーム数上乗せ」の抽選が行われており、「毎ゲーム上乗せ!?」となっているため開幕から大量上乗せも夢ではない。

 AT「GK DREAM」は1G純増約2.6枚で、消化中は「Lap」が「0」になることでバトルが発生。2~4G継続のバトルは勝率約46%で、勝利すればボーナス「GK BONUS」に当選する。

 ボーナス抽選を約1/83で行っており、ATとボーナスの連打で出玉を伸ばすゲーム性。プレミアムの赤7は「平均ストック4個」と強力な恩恵を得られる。青7の場合は「約80~400枚」の獲得が可能。ATの期待枚数は「約700枚」と、まとまった出玉獲得に期待できる仕様だ。

 通常時は、各地の競輪場をサイコロによって巡る新たな周期抽選システムを採用。止まったマスによってレース勝利に役立つアイテムをゲットできる。約1/199で突入するCZは、ベル成立時に押し順の第一停止ボタンを当てるゲーム性だ。押し順成功でAT突入への期待度が上昇する。

 低迷していた5.5号機時代における数少ない成功機『G1優駿倶楽部』。その後継機として、本作の登場を心待ちにしているユーザーも多いだろう。

 そんな「G1シリーズ」ファンに朗報だ。この度、コナミアミューズメントは、パチスロ新台『~ガールズケイリン~GⅠフェアリーグランプリ』の導入に先駆けて、PC体験版の配信を10月23日から開始した。

 このPC体験版では、本機に実装されている一部要素をPC(Windows10)上で体験できる。手順は簡単で、公式サイトからインストーラーをダウンロードし、PCにインストールするだけだ。

 会員登録などの煩わしいものは一切なく、無料で『~ガールズケイリン~GⅠフェアリーグランプリ』を先行体験できる。気になる方はこの機会に是非インストールしてみてはいかがだろうか。

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JRA「泣きそう」リフレイム関係者も”やんちゃ姫”の一変に感無量……「5馬身差」圧勝もデキは6分の衝撃! エイシンヒカリ2世はもはや黒歴史か

 25日、東京競馬場で行われた5R2歳1勝クラス(芝1400m)は、木幡巧也騎手の1番人気リフレイム(牝2、美浦・黒岩陽一厩舎)が優勝。7月新潟のデビュー勝ち以来、3ヶ月ぶりとなった復帰戦を鮮やかな勝利で飾った。

「泣きそう」

 この勝利にTwitterで呟いたのが山口ステーブルだ。リフレイムの育成、調教を見守り続けて来た関係者の想いが集約された言葉だった。

 7月25日、新潟5R(芝1600m)をただ1頭、直線で外ラチ沿いを駆け抜ける衝撃的なデビューを飾ったリフレイム。エイシンヒカリ2世の声が出たほどのやんちゃな走りには、国内のみならず、SNSをはじめ海外でも大きな話題を呼んだ。

「本当に申し訳ない……」

 その一方、同馬を管理する黒岩陽一調教師からは沈痛な言葉が漏れた。最後の直線を先頭で迎えたリフレイムは、鞍上の木幡巧也騎手が必死に立て直そうとするも、結局外ラチ一杯まで逸走したままゴールした。

 この“大暴走劇”に、木幡巧騎手は「何とか我慢してくれると思っていましたが……凄い行き方で……」と肩を落とし。黒岩調教師も「大きな課題なので、時間をかけて直したい。本当に申し訳ない」と、勝った馬とは思えないような暗いムードが漂った。

 結局、この件についてJRAから平地調教再審査とする処分が下され、山口裕介オーナーのもとで調整されることになってしまった。

 関係者が「とても競馬とはいえない」と評したデビュー戦から2ヶ月半。山口ステーブルで懸命に立て直され、美浦に戻ってからは厩舎でも育成場の要望を汲んで調整に取り入たことも奏功したのだろう。美浦トレセンで行われた14日の調教再審査を見事に合格。

 この朗報に「これで漸くスタート地点。悩んできたから感慨深い」と関係者はほっと胸を撫でおろした。

「天に祈る気持ち。勝ち負けは二の次でこれがデビュー戦のつもり」

 関係者の不安をよそにリフレイムは、デビュー戦以上の衝撃的な走りで応えた。

 12頭立てのレース。好スタートを決めたが、コンビを組む木幡巧騎手は馬のリズムを重視して最後方まで下げた。前半3F35秒7と流れたスローペースを、直線に入ってもまだ最後方。だが、大外に持ち出されてゴーサインが出されると、上がり3F33秒6の豪脚で先行勢を一気に飲みこむ。手応えにまだ余裕を残したまま、2着馬に5馬身差の圧勝劇を披露した。

 レース後、木幡巧騎手は、「ほっとしました。力が違いますね。コーナー、コーナーで若干張りますが、我慢してくれた。直線も1完歩遅らせて余裕を持って走らせた。思った以上の脚を使ってくれた。成長を感じました」とコメント。管理する黒岩調教師も「今回はまずは真っすぐ走ることをテーマにやってきたので、能力を出せたことはほっとしています。次はまだ白紙です」と振り返った。

「1分22秒6の勝ち時計も優秀ながら、関係者の話ではまだ仕上がりも6〜7分というから驚きです。この内容なら距離が伸びても問題はなさそうですし、次走がますます楽しみになりました。

アメリカンファラオ産駒はダートで活躍しているカフェファラオやダノンファラオが注目を集めていますが、もしかしたらリフレイムこそ真打ちとなる可能性もありますね」(競馬記者)

 行儀の悪さを見せたデビュー戦とは異なり、2戦目では一直線に駆け上がったリフレイム。

 真価を問われる3戦目はいつになるのだろうか。

 今後の動向に注目したい大物だ。

【スワンS(G2)展望】アドマイヤマーズVSステルヴィオ、JRA京都競馬場「改修前最後の重賞」はマイルG1馬の一騎打ち!?

 31日(土)、京都競馬場ではマイルCS(G1)の前哨戦、スワンS(G2)が行われる。京都競馬場は、翌11月1日までの今開催が終わると、2023年3月まで本格的な改修工事に入るため、このレースが改修前最後の重賞ということになる。

 京都で1戦1勝、2歳時にデイリー杯2歳S(G2)を勝った経験があるアドマイヤマーズ(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎)が実績面で一歩リードしている。

 実戦は6月の安田記念(G1)以来、約5か月ぶりで、どちらかというと叩き良化型。もし次走の本番(マイルCS)を見据えての仕上げで臨むようなら、G1・3勝の実績馬でも足をすくわれる可能性はあるだろう。

 しかし1週前追い切りを見る限り、その心配はなさそう。栗東CWで6ハロン78秒5-ラスト11秒8という好時計をマークし、順調さをアピールした。アドマイヤマーズにとって初の1400m戦で、引き続き手綱を取る川田将雅騎手がうまくエスコートできるだろうか。

 もう1頭のG1馬、ステルヴィオ(牡5歳、美浦・木村哲也厩舎)は、池添謙一騎手との初コンビで参戦する。2年前の3歳時に京都1600mでマイルCSを制覇。しかし、それ以降は不甲斐ない競馬が続いていた。

 今年の春には高松宮記念(G1)で自身初のスプリント戦にも挑戦したが、9着と結果を出せず。前走の京王杯SC(G2)で2着に好走し、1年半ぶりに連対を果たし、復活の兆しを見せた。しかし、その後は出走を予定していた8月のキーンランドC(G3)を熱発で回避。ちぐはぐな状況が続くが、思い出の京都競馬場で豪脚復活を狙う。

 G1馬の2頭の間に割って入るならサウンドキアラ(牝5歳、栗東・安達昭夫厩舎)だろう。今年に入ってから重賞3連勝を飾り、前走のヴィクトリアマイル(G1)はアーモンドアイの2着に好走した。

 松山弘平騎手とは「4-1-0-0」の好相性を誇り、京都競馬場は「6-1-0-1」と最も得意とする舞台。なにより18戦して、掲示板を外したのは昨年のヴィクトリアマイル(7着)だけという安定感を誇る。牡馬の一線級とは初めての対戦となるが、あっさり勝っても驚けない。

 前走の朱鷺S(L)で2年ぶりの勝利を飾ったカテドラル(牡4歳、栗東・池添学厩舎)は、夏競馬を使われた強みを生かして2連勝を狙う。

 その前走は自身初の1400mに距離を短縮。これが功を奏したのか、豪快な差し切り勝ちを収めた。3歳時にはNHKマイルCで、アドマイヤマーズと0秒1差の3着という実績もある。展開が向けば、一気に突き抜ける可能性もあるだろう。

 その他には、武豊騎手が騎乗予定で1400mのリステッド競走2勝のアルーシャ(牝5歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。重賞レースでは「0-3-5-1」と超堅実なボンセルヴィーソ(牡6歳、栗東・池添学厩舎)。たとえ人気薄でもノーマークにはできない。過去5戦全てで上がり最速をマークするなど屈指の末脚を誇るシヴァージ(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)も侮れない。

 改修前最後の重賞で勝ち名乗りを受けてマイルCSに向かうのは果たしてどの馬か。発走は31日、15時35分を予定している。

JRA【天皇賞・秋(G1)展望】アーモンドアイ前人未到の8冠へ、女傑クロノジェネシス初対決! ウオッカVSダイワスカーレット以来「牝馬ワンツー」なるか

 11月1日には、第162回天皇賞・秋(G1)が開催される。最大の注目は、初めて顔を合わせるアーモンドアイ(牝5歳、美浦・国枝栄厩舎)とクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)の牝馬2頭だ。

 1番人気はG1・7勝のアーモンドアイに落ち着くだろう。今年の始動戦となった2走前のヴィクトリアマイル(G1)では、終始楽な手応えのまま2着に4馬身差をつける横綱相撲を披露。しかし前走の安田記念(G1)は、スタートで後手を踏むと、直線では優勝したグランアレグリアに逆に突き放されて2着に敗れた。

 騎乗したC.ルメール騎手はレース後、「いつものような脚ではありませんでした。コンディションは良かったのですが……」と完敗を認めた。

 現役最強牝馬として君臨するアーモンドアイも5歳を迎え、昨年の有馬記念(G1)以降は3戦1勝と一時期の勢いはない。春には、ドバイ遠征後にレース中止が決まり、参加することなく帰国の憂き目にあった。舞台はベストの東京2000m、そして前走から十分な間隔を空けての一戦。JRA史上最多となる芝G1・8勝目を手にすることはできるか。

 アーモンドアイの最大のライバルが「現役最強牝馬」の座を狙うクロノジェネシスだ。これまでG1勝利は昨年の秋華賞と今年の宝塚記念の2鞍。しかし、11戦して「6-2-2-1」という戦績が示す通り、安定感は抜群だ。唯一、着外に敗れた昨年のエリザベス女王杯(G1)も0秒3差の5着だった。

 衝撃の強さを見せつけたのが、前走の宝塚記念だ。そのレース後、北村友一騎手は「4コーナー手前ではゴーサインを出したというよりも、馬が強くて自然に上がって行きました。手応え十分で、この手応えなら絶対伸びると思いました」とクロノジェネシスの強さを表現した。

 前走から4か月の間隔が空いたが、アーモンドアイと同じく鉄砲駆けするタイプで、このローテーションはむしろプラス。馬場がやや渋れば、アーモンドアイ以下を子供扱いしてもおかしくないだろう。
 
 牡馬勢も黙って見ているわけにはいかない。宝塚記念でクロノジェネシスの2着に飛び込んだキセキ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)は、3年ぶりの勝利を狙う。牝馬2頭とは違い、こちらは京都大賞典(G2)でひと叩きされての2戦目。

 その前走は、代打の浜中俊騎手が完璧な騎乗を見せ、マクリの競馬でグローリーヴェイズの2着に追い込んだ。理想的な形でバトンを受け取った武豊騎手が凱旋門賞不参加のうっ憤を晴らすことはできるだろうか。2年前のこのレースで見せたように逃げの手を打つのか、それとも形になりつつあるロングスパートを仕掛けるのか。どちらにしても展開のカギを握る存在になる可能性が高い。

 フィエールマン(牡5歳、美浦・手塚貴久厩舎)が東京競馬場で走るのはデビュー戦以来、2年9か月ぶりだ。これまで国内G1レースでは「3-0-0-1」。唯一の敗戦は、昨年の有馬記念(G1)で前崩れの中、4角4番手からしぶとく伸びての5着だった。

 もともとは9月のオールカマー(G2)からの始動を予定していたが、中間に軽い熱発を発症。予定を変更して、天皇賞・秋に矛先を変えてきた。3年前のキタサンブラック以来となる天皇賞・春秋連覇を狙う。

 初めてのコンビを組む福永祐一騎手は、1週前追い切りに騎乗。G1・3勝は全て3000m以上というステイヤーを勝利に導くことはできるか。

「ダノン」2頭も不気味な存在だ。ダノンキングリー(牡4歳、美浦・萩原清)とダノンプレミアム(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)は、ともに安田記念以来の競馬だが、ともに休み明けの方が高いパフォーマンスを発揮するタイプだ。

 ダノンキングリーの方は、過去2度着外に敗れているが、いずれもマイル戦だった。東京コースは、共同通信杯(G3)1着、日本ダービー(G1)2着、毎日王冠(G2)1着と実績十分。特に昨年の毎日王冠では、道中最後方からアエロリットやインディチャンプなどG1馬5頭をまとめて差し切った。最近は先行策を取っているが、1年前の末脚を発揮できれば、ここでも脅威となるだろう。

 ダノンプレミアムは、昨年4月のマイラーズC(G2)を最後に勝利から遠ざかっている。安田記念から直行というローテーションはアーモンドアイの2着だった昨年と同じ。1週前追い切りでは、併せ馬でしっかり負荷をかけてきており、勝負気配が漂う1頭だ。

 他には、久々に池添謙一騎手とのコンビでG1・2勝目を狙うブラストワンピース(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)。メンバーでも屈指の東京巧者、ダイワキャグニー(セ6歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)。そして、香港G1・2勝を含む重賞7勝の実績を誇るウインブライト(牡5歳、美浦・畠山吉宏厩舎)が松岡正海騎手を背に復帰予定だ。

 カデナ、ジナンボー、スカーレットカラーの3頭を加えた計12頭が登録。人気が予想されるアーモンドアイとクロノジェネシスの牝馬2頭がワンツーを決めれば、12年ぶり。前回はウオッカとダイワスカーレットが歴史に残るハナ差の大接戦を演じた。

 今年は牝馬が前評判通りの強さを見せるのか、それとも牡馬が意地を見せるのか。天皇賞・秋は、11月1日、15時40分に発走予定だ。