CXの二つの矢印から考える、心を動かすブランディング。

世界最大級のマーケティング&コミュニケーションイベント「Advertising Week2020:Asia」が、10月14・15日、オンラインで開催された。当日は、マーケティング、メディア、テクノロジー、ブランドなど幅広いテーマのもと、各分野のリーダーが世界中から集まり、さまざまなセッションが行われた。

セッションのひとつ「いま再び考える、心の動かし方」では、電通グループでCX(Customer  Experience:顧客体験)やDX(デジタルトランスフォーメーション)設計を担う、電通デジタルと電通アイソバーの代表 が登壇。加速する時代の中にあっても、置き去りにしたくないクリエイティビティーや生活者視点について語った。

Advertising Week2020:Asia
 

 ブランドは「モチベーション」と「フリクションレス」でつくられる

セッションの冒頭では電通アイソバーの田中信哉氏が、同社が提唱する、優れたCXの構築モデルを紹介。「優れたCXは非常にシンプルで、この二つの矢印で説明できます。モチベーションとフリクションレス。この二つが必ず存在し、両方がしっかりと機能しているかが重要となるはずです」と述べた。

カスタマーエクスペリエンス
  1. Motivation(モチベーション):生活者の心を動かし、「買ってもらう」「好きになってもらう」といったゴールに導く矢印。広告、プロモーション、ブランディング領域が得意とする。
  2. Frictionless(フリクションレス):障壁を取り払い、生活者がゴールにたどり着きやすくするための矢印。デジタルマーケティング、プラットフォーム領域が得意とする。

電通デジタルの川上宗一氏は、このCX構築モデルに賛同。二つの矢印を念頭に置き、生活者目線に立ってCXを設計する重要性を説いた。

「CX設計とは、シンプルに言うと、自分が生活者の立場になったとき、どういうサービスや商品を使いたくなるかを考えることです。『このサービスは面白そう』と思わないと注目しませんし、『面白そう』と思ってもすごく使いづらいものでは利用しませんよね。ですからこの二つの矢印でCXを設計していくという考え方はとても分かりやすい。

もう一つ、このCX構築モデルのいいところは、モチベーションとフリクションレスの二つの要素が、点ではなく線になっているところです。以前は、CMを納品したら終わり、マーケティングも生活者に買ってもらったら終わりというケースが多々ありました。

しかし、今はスマートフォンなどで、さまざまなメディアや企業などと常につながることができる時代です。生活者は、『毎日面白いことを味わいたい』と考えている。ですから、Always on(常時稼働)で、生活者の心を動かし続けながら、もっと快適にしていくことが大事です。二つの矢印には、日々生活者のことを考え、『どうしたら楽しんでもらえるか』『どうしたら快適に使ってもらえるか』を追求していくという意味が含まれていると感じます」(川上氏)

両氏はさらに、この二つの矢印がブランドに寄与していることが大事だと語る。田中氏は、「長く愛されるブランドは、モチベーションとフリクションレスの体験が、生活者の中に無意識に溶け込んでいます」と述べた。

フリクションレスが、ブランドに対してどのくらい貢献できるかという点について、川上氏は、「フリクションレスだけでは、『欲しい』『使ってみたい』といった最初の動機にはなりません。動機づけとしては、商品やサービスが魅力的である必要があります。ただ、『使い続ける』という力学を線で捉えたときには、利用するときのちょっとしたつまずきをなくすよう、生活者目線で商品やサービスを改善していくことがブランドづくりにおいて重要になるでしょう」と説いた。

一方、モチベーションの部分がブランドに貢献するためには、やはりクリエイティビティーが大事であり、フリクションレスの部分では特にそのクリエイティビティーが表現物ではなく、「手法や着眼点」に発揮されることが理想だと田中氏は語った。

長く愛されるブランドを育てること。それは「心の中に旬をつくること」

続いて両氏は、長く愛されるブランドを育てるために何が必要か、自身が過去に携わった事例を交えながら議論した。

川上氏は、エンターテインメント領域をはじめ、大手クライアントのブランディングに長く携わっていた。同氏が例に挙げたのは、レコード会社による、音楽アーティストのブランディングについてだ。

「レコード会社は、アーティストが仕事として音楽を長く続けていくために、常にターゲットを意識して、さまざまな戦略を考えています。バラードを出したら、次の新曲はアップテンポにするなど曲調を吟味したり、ターゲットの嗜好を踏まえてMVやCDジャケット、ライブ演出を考えたり、常に時系列でマネジメントやプロデュースを行っています。新曲を出したら、次の曲が出るまで、どのように盛り上げていくか、ワンクールを細かく刻んで考え、毎月『旬をつくること』を意識していました」(川上氏)

田中氏が手掛けていたのは、国内高級車ブランドや化粧品ブランド。どちらも、ブランドの鮮度が落ちないことを重要視したという。

「化粧品はシーズナル商品が多いですし、高級車も数年ごとにモデルチェンジを行うので、ブランドの鮮度が落ちやすいんです。そのため、私が大切にしていたのは“鮮度を保ち続ける”こと。例えば高級車なら、古くからの表現にあるような『ドレスを着た女性をエスコートしてクルマに乗る』といったイメージのままでは、ブランドは一気に老朽化してしまいます。そうならないために、購入している層よりも若い世界観を意識し、アート性や遊び心を織り交ぜるなど、常に新しい刺激を与えていくことにこだわり続けていました」(田中氏)

両氏が意識していたのは、商品やサービスが「生活者の心の中で旬であり続ける」こと。川上氏は、「今の時代の生活者とダイレクトにリンクしていくことが一番大事で、感動したい、今使ってみたいというところにブランドを置けるかです。音楽も、すごく良い曲だけど、今は感動しないというものは売れない」と言う。

田中氏は、「高級車は高価な買い物ですからCMを見て、『すぐ買おう』というふうにはなりません。しかし、自分が買ったクルマのCMが陳腐なものだと対価を払った後のありがたみも薄くなってしまう。オーナーになる前も、オーナーになった後も、ブランドの世界観を感じて、そのクルマを所有していることの満足感を高いレベルで維持できるようなブランディングを心がけていました」と述べた。

部署間の障壁をなくし、二つの矢印を実現するために

さらに田中氏は、「今、心動かす」という点において、「デジタルマーケティング」というワードはよく耳にするものの、「デジタルブランディング」という言葉はあまり聞かないと疑問を呈した。

これに対して川上氏は、「デジタルマーケティングの世界では、ファネルの上位にある認知領域を『ブランディング領域』と呼ぶことがあります。しかし、ブランディングは認知領域だけでなく、それ以降も必要なもの。商品やサービスが生活者にとって愛すべき存在になり、快適に使えるものとして10年、20年…とあり続けることが、ブランディングのゴールです。そのためにはあらゆる手法を使って構いません。本質的にはブランドとは、あらゆる顧客接点で『好き・気持ちいい・使い続けたい』と思わせることの積み上げで成り立ちます」と、独自の見解を示した。

同時に川上氏は、「多くの企業においてブランディングを行う上での問題がある」と指摘する。

「企業のブランディングを行う上で問題だと感じているのは、部署間の方向性が擦り合わないことです。同じ商品なのに、広告、クリエイティブ、CRMを担うマーケティングの部署など、各部署が異なる側面からブランドを育てようとしている事例が多々あります。この問題を解決するため、電通デジタルは社員をクライアント企業に常駐させていただき、部署間をつなぎ、皆が同じ方向を向いてブランディングを考えられるサポートをしています」(川上氏)

田中氏もこの問題点に対し、「部署間の境界線をなくさなければ、いいCXやいいブランディングはできない」と言及する。

「冒頭に説明した、モチベーションとフリクションレスの矢印を実現する際も、同じ課題に行き着きます。モチベーションの矢印は宣伝部、フリクションレスの所はデジタルマーケティング部やシステム系の部署が担っていることが多いでしょう。さらに各部署で、KPIや組織のカルチャーが異なっているという問題もあります。部署間の障壁をなくし、方向性を共有しながら二つの矢印をつくっていけるかが、成否を分けると思います。その意味で基本に立ち返り、ブランドは“企業の振る舞い全体によって形づくられる”ことを再認識しなくてはいけません」(田中氏)

これから見据えるべきは、「脱・均質化」と「偶発性の創出」

セッションの終盤は「心を動かすために、これから大切にすべき視点」として、デジタル化が引き起こすさまざまな問題について考えた。

川上氏は「デジタルマーケティングが進化して、心を動かすための施策を立てやすくなったが、それによって『最適化のパラドックス』が起きている」と指摘する。

「デジタル領域が得意なのは、一つの正解に向けて無駄を省いていくことです。しかし、あらゆる企業が一つの最適解を目指すようになると、均質化が進み、生活者から見るとどれも同じものに見えてしまう。このように、最適解を出しているのにモノやサービスが均質化して売れなくなる現象を、われわれは『最適化のパラドックス』と呼んでいます」(川上氏)

一方、田中氏は最適化による「偶発性の喪失」について言及した。「人間は、偶発的な出会いによって人生が豊かになります。しかし、デジタルマーケティングによる最適化が進むと、パーソナライズされた情報にしか出会えなくなってしまう。言い換えれば、最適化が生活者の偶発的な出会いの場を奪ってしまっているのではないか」と、懸念を示した。

最適化を追求することは、企業活動を効率的に進めるために必要不可欠だ。しかし、生活者の心をより動かすためには、マーケターは一人の生活者に立ち戻り、送り手の都合ではなく、純粋に何が楽しくて心地いいのかを考える必要がある。生活者の心の中に旬をつくり続けるためには、「脱・均質化」と「偶発性の創出」が、今後重要なテーマになることを示唆し、セッションを締めくくった。

インターナルコミュニケーション三つの最新潮流

コロナ禍で日本企業にリモートワークが浸透するにつれ、急速に高まっている「インターナルコミュニケーション」への問題意識。前回は、その企画立案の基本的なフレームワークを紹介しました。

今回は、インターナルコミュニケーションの最新潮流を紹介します。
「基本的な施策はこれまでも実施してきたが、より効果的な打ち手を考えたい」
そんな、一歩進んだ課題意識をお持ちの方に参考にしていただければと思います。

組織のあり方は「ヒエラルキー型」から「自律分散型」へ

インターナルコミュニケーションの最新潮流を考える上でまず踏まえておきたいのは、今、組織に求められるあり方が大きく変容しつつあることです。

図1:組織は「ヒエラルキー型」から「自律分散型」へ

組織は「ヒエラルキー型」から「自律分散型」へ

「VUCA(※)」と呼ばれる、不透明かつ目まぐるしく変わる状況の中、スピード感を持ってイノベーションを生み出すことが重要です。ヒエラルキー型の組織構造による中央集権、トップダウンのマネジメント手法だけでは十分に機能しなくなり、現場の従業員一人一人が自ら考え、自主的に行動し、縦横無尽に連携する、自律分散型のコラボレーションスタイルが求められています。

コロナ禍で、半ば強制的にリモートワークが定着したことにより、その必要性はさらに加速しました。

※=VUCA
Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、 Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をとった造語


一方、リモートワークで上司や同僚とのコミュニケーション量が減少した結果、従業員の組織への一体感や帰属意識の低下が課題となりました。トップをはじめ経営陣は、これまで以上に自社のビジョンや、今の自分の考えを積極的に発信し、組織文化の維持・強化を図る必要があります。

新しい組織のあり方に対応するためのインターナルコミュニケーションへの挑戦が、さまざまなところで始まっています。今回は、その中から筆者が考える、三つの大きな潮流について解説していきます。

1.インターナル/エクスターナルの「シームレス化」

従来、インターナルへのコミュニケーションとエクスターナル(社外)へのコミュニケーションは別個のものと考えられており、そのツールやコンテンツにおいても、それぞれに最適化された施策で展開されていました。

しかし、変化の激しい環境の中、インターナルコミュニケーションにもより一層のスピード感が求められるようになりました。また、ソーシャルメディアの普及などによって、企業の内情も「ガラス張り」になりつつあり、職場環境や企業文化のオープンな発信も、コーポ―レートブランディングの観点から重要になっています。

その中から、自社のオウンドメディアをエクスターナルのステークホルダーへのブランディングだけでなく、インターナルコミュニケーションも兼ねる形で展開する動きが出てきています。

その代表的な事例として、トヨタ自動車「トヨタイムズ」が挙げられるでしょう。

図2:「トヨタイムズ」キャプチャ画像

「トヨタイムズ」キャプチャ画像

オウンドメディアを情報発信の核としながら、マスメディアと連動して自社の最新動向を訴求する一方で、組合との交渉や、豊田章男社長の「今の思い」についても積極的に発信されており、従業員向けの情報発信も強く意識していることがうかがえる内容となっています。

オウンドメディアの活用により、組織の末端まで迅速にトップのビジョンを伝えることが可能になります。企業トップの発信力は、コーポ―レートブランディングの観点からも非常に重要な要素です。トップの積極的なコミットメントによるインターナル/エクスターナルの「両にらみ」の情報発信は、インターナルコミュニケーションの新しい流れとして、注目すべき動向です。

2.「大規模オンラインミーティング」への挑戦

現在、全社総会など、リアルの場での大規模なインターナルコミュニケーションが難しい環境にあります。また、新入社員も在宅勤務が中心で、オフィスへの出勤が限定される中、職場への適応や育成に難しさを抱える企業も増えてきています。そのような環境の中、数百人規模の大規模オンラインミーティングに挑戦する企業が増えてきました。

ウェブ会議システムを活用し、企業トップが自ら、新入社員全員と対話型のミーティングを行う、あるいは、若手社員によるアイデアソンを実施する事例が出始めています。そのためのシステム環境やファシリテーションスキルの整備も、各社が模索中の状況にあります。

今後の課題は、従業員が楽しみながら参加できるエンターテインメント性の付与にあるでしょう。オンラインでの大規模ミーティングは、ウェブ会議システムという限定された環境の中で、スライド資料、動画、対話などを組み合わせながら一つの良質なコンテンツとして成立させる、いわば「番組づくり」にも似たスキルが求められるのです。

その有力なソリューションの一つとして注目されつつあるのが、メディアや著名人とのコラボレーションによるイベント展開です。既に数千人規模の全社総会や、世界中に点在する学生を集めた内定式などで、そのような事例が生まれています。メディアの持つコンテンツ制作のノウハウや、著名人とのネットワークをインターナルコミュニケーションに活用していく動きは、今後も加速していくことが見込まれます。

3.「心理的安全性」を意識したコミュニケーション

「現場の従業員一人一人が自ら考え、自主的に行動し、縦横無尽に連携する、自律分散型のコラボレーションスタイル」を組織内に浸透させるためには、コミュニケーションの「手法」だけでなく、「マインドセット」が非常に重要です。そのために今、非常に注目されているのが「心理的安全性」という概念です。

心理的安全性とは、「アイデアや疑問、懸念や間違いを発⾔しても罰せられたり恥をかかされたりしないと信じられること」を指します。自律分散型の組織においては、日々の業務において、従業員一人一人の自主的なチャレンジが求められます。その時、失敗すること、あるいは失敗によって責められたり、恥をかいたりすることを恐れていては、イノベーションの創造はままなりません。経営陣をはじめマネジメント層は、従業員の能力を最大限に引き出すために、心理的安全性が担保された組織文化づくりを強く意識する必要があります。

そのためには、日頃からどのようなコミュニケーションを心がければいいのでしょうか。ニューロリーダーシップ・インスティテュートのデイビッド・ロック氏らが提唱しているフレームワークが、下記の「SCARFモデル」です。

図3:SCARFモデル

SCARFモデル

心理的安全性の確保のためには、従業員一人一人が、

  • 自分は重要な存在であると感じられること
  • 組織の方針が明確であると感じられること
  • 自主的な行動が支援されていると感じられること
  • 他者とのつながりの中で、人間性が尊重されていると感じられること
  • 公平、平等に処遇されていると感じられること

が必要です。前述したトップからの情報発信、ミーティングの場づくりをはじめ、SCARFモデルを意識したメッセージの設計が、これからのインターナルコミュニケーションの基本的なトーン&マナーといえるでしょう。

ニューノーマル時代のインターナルコミュニケーションとは、単に「施策がデジタル化する」ことにとどまりません。リモートワークが常態化した組織における新しいコラボレーションスタイルの確立が必要であり、そのためには経営陣および従業員一人一人の、他者と向き合う心のあり方の変容が求められているのです。

“川口駅直結”マンション、無人で廃墟化の高層物件…「クソ物件オブザイヤー」が話題

 国内外を問わず、一見しただけでは理解が追い付かない“謎物件”の間取り図や外観写真などを紹介し合う「#クソ物件オブザイヤー2020」が11月16日午前、Twitter上でトレンド入りした。多数のフォロワーを抱えるインフルエンサーも参加し、奇々怪々な物件の数々は注目だ。当サイトで特に大きな反応があった物件を引用しまとめた上で、不動産業界関係者に感想を聞いてみた。

触れられる“高速道路”

 まずはエジプトからのノミネート。集合住宅のベランダから建設中の高速道路が届きそうな物件だ。投稿者は次のようにツイートし、16日正午までにリツイート数は約7500件に達した。

「やあ!日本の皆さん 貴方は自宅のベランダから高速道路に手が届きますか?エジプトではできるので、ぜひ来てみてください」(原文ママ、以下同)

竹がフローリングを突き破る

 続いては、一部報道にもあった床下を突き破って竹が生えてきた事例だ。投稿者はテレビ局の取材を受けたことと合わせて、次のように投稿した。

「【竹がフローリング突き破る】

 祖父母の実家に1ヶ月ぶりに行ったらフローリング突き破って竹が生えていた。この竹事件がキッカケでTBS Nスタで全国放送デビュー、家族及び身内全員に”竹バズり“としていじられ、時の人ならぬ竹の人となりました」

緑化のしすぎて蚊が大量発生

 続いては廃墟写真集などの被写体になりそうな、一種、アートな雰囲気を醸しだした中国四川省の物件だ。投稿者によると、無計画な緑化で蚊の大量発生を招き、無人のマンションになったという。

「【リアルラピュタ】中国四川省成都に建設された高層マンション群。緑あふれるベランダが売りだったのに、蚊の大量発生によりほぼ無人の廃墟と化した悲哀の街。蚊と緑に侵蝕され、都会とは思えない静かな時間が流れる光景は、ほとんどラピュタ。」

“駅直結”の新築マンション?

 通勤や買い物に乗用車が必須な郊外の閑静な住宅街やニュータウンが流行したのは今や昔。社会全体の高齢化もあって、郊外のマイホームを手放して、駅直結かつ、中心市街地やショッピングモールに近いマンションに移住する住民も多い。当然、売り手側は各種“利便性”を強調することになるのだが、内容をよく読むと違和感を覚える物件もあるようだ。

「【川口駅直結】

コンコースじゃないよ、専用シャトルバスとかでもない。”うちの前のバス停から駅まで行ける”って話を駅直結と言い張る『メイツ川口元郷』。これが直結ならみんなタクシーで東京駅直結じゃろが!実際に見て、触れて、感じて欲しいから、新築竣工販売中です」

「どれも胃が痛くなりそうな物件の数々」

 ノミネートされていた物件をどう見るのか。千葉県内の不動産仲介業者社員は次のように話す。

「どれもこれも、見ていて胃が痛くなるような物件の数々ですね。エジプトの件は、同国の都市計画法がどうなっているのかよくわからないのでノーコメントで……。

 青竹は、昭和中期、後期に建てられた住宅で最近、ちらほら見る事例です。ご存知の方も多いと思いますが、竹は地下茎を張り巡らして大量に繁殖します。その成長力と幹や枝の強度は強く、合板の壁や床、断熱材やモルタルなどを貫通します。

 宅地化のために土地改良した農業用地の周辺には、里山などの雑木林が多くありました。そこを囲むように家が立ち並び、日照が悪くなる中で、竹だけが生き残り、気が付けば竹を中心とした雑木林に植生が変わる例が多いようです。竹の地下茎は、敷地境界関係なく、各物件に伸びてゆきます。その結果、運が悪いとこうした事例につながります。今は、こうした古い戸建てが中古市場に出はじめていますが、竹の影響がないかどうかも見て買ったほうが良いと思います。

 逆に、中国の緑化マンションのようにデザイン性を重視した物件も、扱いには慎重にならざるを得ません。よくあるのが、一般的にイメージの良い『ツタが絡んだ館』のような物件です。まず落ち葉の処理が非常に面倒くさく、虫が大量に発生します。隣接する物件があったりすれば、土地境界に溜まった落ち葉をめぐりクレームにもつながります。これは庭付き物件の個人宅の樹木でも同じことがいえますが、植物とはいえ生き物なので、人間の思ったようにはなりません。

 “駅直結”マンションは、業界あるあるです。不動産価格の高騰は、新型コロナウイルス感染症の蔓延を抜いても、2020年の東京オリンピックまでと言われていました。多くの事業者がそれまでにより多くのマンションを建築し、売り抜けようとしていました。本当に駅近だったり、多少距離はあっても無料の送迎バスがあったりすれば、うまく売れるでしょうが、今回、紹介されているような物件は厳しいですね。もう『閑静な住宅街』を煽り文句にして売れるような時代ではないので、なんとか利便性をアピールしようとした結果、こういう無理なPRになったのではないでしょうか。実際にこれを売れと言われたら正直、頭を抱えますね。内装が良く、部屋が広くても、なかなか売るのは難しいと思います」

 不可思議な物件の存在は、世間話のネタの宝庫だ。同時に、自身がマンションを購入したり、一軒家を立てたりする際のヒントになるかもしれない。

(文=編集部)

 

JRA C.ルメール「距離延びてよさそう」アドマイヤザーゲ究極切れ勝負制した! 兄ロジユニヴァース以来の大物にクラシックの予感

 15日、阪神競馬場で行われた黄菊賞(1勝クラス・芝2000m)は、C.ルメール騎手の2番人気アドマイヤザーゲ(牡2、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。単勝1.4倍に支持された1番人気川田将雅騎手のクインズラベンダーはクビ差の2着と敗れた。

 ただただその強さに驚くしかない。

 O.マーフィー騎手もTwitterで新馬戦の映像をリツイートした注目馬の2戦目は、圧巻のパフォーマンスだった。

 頭数こそ5頭と少なかったものの、出走メンバーはハイレベル。断然人気のクインズラベンダーは黄菊賞と同じく芝2000mだった10月のデビュー戦を2分0秒8のレコード勝ち。2着馬に2馬身半の差をつける圧勝劇を飾った馬だ。

 だが、このレースを境に2頭の評価は逆転することになるだろう。

 これが初コンビとなったルメール騎手は「競馬が2戦目なので、テンションは上がっていました。それでも、後ろから行ってずっと冷静に走れていた。最後もエンジンが掛かってから良く伸びた。2000m以上でも大丈夫です」と、今後の距離延長にも太鼓判。クラシック戦線を意識できるコメントで連勝を評価した。

 レースは、他の4頭が好スタートを決めたのに対し、出負けしたアドマイヤザーゲは4番手の馬からさらに3馬身ほど後方に置かれる格好。頭数が少なかったこともあり、隊列に大きな変化はない。中盤にあたる1000m通過のラップは62秒6と、完全にスローペースで流れた。

 後半に入って徐々にペースが上がったため、アドマイヤザーゲは依然として最後方のまま、直線を迎えることになってしまった。絶好の馬場状態で開催されていた阪神の芝では、絶望的なポジションだったといえる。

 だが、ここからが能力の高さの真骨頂だ。鞍上のルメール騎手のアクションに応えてエンジンが掛かると闘争心に火が付いた。先行勢が前残りする展開を上がり3ハロン33秒4の切れ味でゴボウ抜きを決めたのである。

 勝ちパターンに持ち込んだクインズラベンダーに騎乗した川田騎手にとっては、想定外の強さに屈したと考えるしかないだろう。

「一見、危なっかしい勝利でしたが、見た目以上に強さが光った内容だったと思います。出遅れて最後方から直線だけで他馬を抜き去りました。しかも展開が向いた1番人気馬に対し、正反対の不利な展開からの逆転劇でした。

ネオユニヴァース産駒だった兄のロジユニヴァースは、切れるタイプではありませんでしたが、ドゥラメンテ産駒のアドマイヤザーゲは切れ味も大きな武器となりそうですよ。デビュー戦は好位から抜け出したようにセンスの良さも感じます」(競馬記者)

 2009年のダービー馬ロジユニヴァースはデビューから4連勝で皐月賞(G1)に歩を進めた。そして、母アコースティクスはアドマイヤザーゲを含め、これまで10頭の産駒がデビューしているが、デビューから連勝を決めた馬はロジユニヴァース以来となる。

 連勝の中身も濃かっただけに、次走の結果次第では兄に続いてのクラシック制覇も期待が出来そうだ。

パチンコ新台「強大な一撃性能」が集結!? 見た目は地味(?)だが出玉は派手!…激熱ラッシュを振り返る

 パチンコの新機種導入カレンダーにおいては、ちょっと小粒が揃っていると感じたり、ラインナップが若干弱いような印象のある週も存在します。いわゆる「新台の谷間」で、各メーカーが図ったようにそんなに強くないコンテンツのスペック違いや甘デジばかりが並ぶようなパターンのときがあるんですよね。

 去年の11月第3週もそんなイメージで、4番打者やエースが不在、要はホールにとっての明確な目玉機種が導入されない時期でした。ミドルタイプ2機種、ライトミドル1機種、甘デジ2機種といった構成です。

 主力となりうるミドルタイプは、売れ線から少し外れた変則的な機種で『P烈火の炎3』と『P鳳凰∞』です。小当りRUSHと役物抽選を搭載した1種2種混合機ということで、やはり打ち手を選ぶ系。メインストリートを行ける台かと言われればどうしても疑問符が付くとは思いますが、出玉性能は強力です。

『P烈火の炎3』の小当りRUSH付き確変「夢幻BONUS」は突入時期待出玉約3000個と激盛りの出玉感が特徴ですが、この夢幻BONUS突入は通常の「確変大当りの一部」のほかにも契機が存在します。何かわかりますか?

チッ
チッ
チッ
ブブー、時間です。

 答えは「確変・激闘モード中に規定回数を消化」と「特定小当り当選」の2つです。複数のポイントから一撃を狙えるので、どの場面でも期待感を損なわずに打ち込めるのがグッドです。

 一方の『P鳳凰∞』は確変継続抽選に漏れた際に発生するクルーンを使用した物理的必勝抽選「転生クルーンチャレンジ」が目玉の機種で、本機も同様に抜群の出玉性能を持っています。8万発出たなんて報告もあったりして、現役最高峰の爆裂マシンとして多くのファンに夢と出玉を与えています。

 11月3週唯一のライトミドル機『Pフィーバートータル・イクリプス』は実質継続率が約84.3%の連チャンマシン。特徴なのは、その連チャンモードの基本となる「バトル/恋愛モード」で、内部状態を非報知にした電サポ100回転のモード。次回ループ確変ながらSTのようなドキドキ感も味わえるゲーム性となっています。

 ただ、確変を示唆する演出も多く用意されていて、それぞれの場面で多種多様な示唆・濃厚演出が発生します。なかには、どのタイミングでも出現すれば確変が濃厚となる演出もあるのですが、わかりますか?

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チッ
ブブー、時間です。

 答えは「夢夢」出現演出。このSANKYOのアイドルが登場すれば確変大当りが約束されるんです。文字通り、超激アツキャラとなっています。

 残りの甘デジは『PぱちんこAKB48-3 誇りの丘 Light Version』と『PハイスクールD×D GLA』。前者は平均1000発を獲得できる小当りRUSH搭載で、後者は転落抽選のV確機。約72%の継続率で右打ちの25%が1000発出玉となっています。

『PぱちんこAKB48-3 誇りの丘 Light Version』は一年経った今でも人気がある機種で、3000店舗レベルで設置が残る偉大な甘デジです。本機の大量出玉獲得のトリガーとなる「ブーストアタッカーモード」ですが、このモード中に発生すれば10ラウンド確変濃厚、つまりブーストループ濃厚の演出が存在します。それは何でしょうか?


チッ
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チッ
ブブー、時間です。

 答えは、玉ちゃん出現(スティックライトステップアップ予告or無限トリオカットイン予告)、『仕事人V』の頼み人3人出現(無限トリオカットイン予告)、最終煽りボタンが虹色(SURPRISEコンサート超絶SPリーチ)の3つのです。

 上記演出発生で、小当りRUSHの期待出玉約1000発+10R大当り約1000発。しかも「ブーストアタッカーモード」の最中の話なので、この出玉を抱えたなかでの、さらなるループ。激アツすぎる事態です。

 以上、一年前の11月第3週(2019年11月18日)を追ってみました。冒頭で「谷間」発言をしましたが、出玉性能でいえば、この11月第3週は強力な機種が揃っていましたね。ちなみに、この日は「博多の土俵は滑る」と、この時期に開催されていた大相撲九州場所についての話題がありました。

(文=大森町男)

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『共演NG』斎藤工が演じるショーランナーは秋元康の分身?テレ東の仕掛けと隠れた魅力

 テレビ東京系で月曜夜10時から放送されている『共演NG』は、タイトルの通り、共演NGの俳優たちが一堂に会したドラマの撮影の内幕を描いたテレビドラマだ。

 大物俳優の遠山英二(中井貴一)と大物女優の大園瞳(鈴木京香)は過去に恋人同士だったが、遠山が二股をかけたことが原因で破局となり、それ以来、2人は共演NGとなっていた。しかし“テレビ東洋”の社運をかけたドラマ『殺したいほど愛してる』のW主演に抜擢されたことで、25年ぶりに再会を果たす。

 遠山と大園の他にも、大御所時代劇俳優の出島徹太郎(里見浩太朗)、過去に出島の付き人だったが、喧嘩別れした後、ニューヨークで演技の勉強をした個性派俳優の小松慎吾(堀部圭亮)、元アイドル出身の女優・篠塚美里(若月佑美)、かつて篠塚が在籍したアイドルグループ所属でドラマ出演は初めての内田梢(小野花梨)、戦隊ヒーローモノ出身の佐久間純(細田善彦)、佐久間とキャラが被っている(アニメや漫画を舞台化した)2.5次元ミュージカルで人気の俳優・加地佑介(小澤廉)といった共演NGの俳優たちが一堂に会する撮影現場はトラブルの連続。

 撮影を成立させるために遠山と大園が右往左往する一方、ドラマをヒットさせるために番組スタッフたちが悪戦苦闘する姿が、劇中で描かれる。

ショーランナー・市原は秋元康の分身か

 企画・原作は秋元康。『モテキ』(テレビ東京系)の大根仁が、全話の演出と脚本(樋口卓治と共同)を務めている。観ていてどこかなつかしいのは、1980年代にフジテレビがたくさんつくっていた業界ドラマを思い出すからだろう。同時に、プロデューサーにフジテレビ系列の制作プロダクション・FCCの浅野澄美が参加していることもあってか、2012年に浅野がプロデュースした中井貴一と小泉今日子が主演を務めたドラマ『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)を彷彿とさせる。

 それにしても、かつてフジが牽引していた業界ドラマをテレ東でつくっていることに時代の変化を感じる。『共演NG』が放送されている月曜夜10時枠は、テレ東の中でも視聴率が安定しないドラマ枠だ。最初に放送されたのは10~11年。当時、この枠で放送された『モリのアサガオ 新人刑務官と或る死刑囚「絆」の物語』や『鈴木先生』は、玄人受けはしたものの視聴率は苦戦し、一度このドラマ枠は終了している。

 18年に「ドラマBiz」というビジネスドラマ枠として再スタートしたが、今年の春クールに放送された『行列の女神~らーめん才遊記~』で終了。今回の『共演NG』は三度目のリニューアル。そこに『あなたの番です』(日本テレビ系)をヒットさせた秋元康の企画をぶつけ、『モテキ』を筆頭とするテレ東の深夜ドラマで数々のヒット作を生み出してきた大根仁を脚本・演出に起用するということは、それだけテレ東にとって勝負作ということだろう。

 このテレ東が『共演NG』にかける意気込みと、劇中でテレビ東洋が『殺したいほど愛してる』をヒットさせたいという意気込みがシンクロしていることが、本作の隠れた魅力である。おそらく、共演NGの俳優を話題作りのために起用するショーランナー(制作統括、脚本)の市原龍(斎藤工)は秋元康の分身なのだろう。

テレ東が描く「ドラマ作りのドラマ」

 劇中ではドラマのスタッフが「深夜はありだけど、ぶっちゃけそんな数字も取れてないし」と言ったり、次にコケたらドラマ枠自体がなくなるという話が出てくるのだが、こういった虚実入り交じった場面には本編の恋愛ドラマとは違うおもしろさがある、また、番宣のためにテレ東の人気バラエティ『池の水ぜんぶ抜く』に出てもらえないか? と大園の事務所が相談される場面も登場する。

『最後から二番目の恋』も、本編の恋愛ドラマと同時進行で主人公のドラマプロデューサーが恋愛ドラマを制作していく過程が細かく描かれていたが、本作で撮影されるドラマ『殺したいほど愛してる』もディテールが細かい。番組ホームページも『共演NG』と別に用意されており、あらすじ紹介や人物相関図も丁寧につくられている。

 また、第3話では、出演俳優の佐久間と篠塚が不倫関係にあることがスクープされ、謝罪会見に追い込まれる。遠山と大園が同席することになるのだが、マスコミから批判される2人をかばう形で遠山が「いつまで、こんなことを繰り返すんですか!」と憤る場面には、スキャンダルが起きるたびに謝罪会見を開き、出演俳優の降板や動画配信・ソフト化の停止が続いているドラマ業界の現状に対する、作り手自身による異議申し立てに見えた。

 劇中では番組スタッフがマスクを着用しており、記者会見やドラマ撮影の場面はコロナ禍を踏まえた描写となっている。大人のラブコメの中に、大根たち作り手のメッセージが込められた「ドラマ作りのドラマ」だと言えよう。

 ちなみに、第3話で登場した『殺したいほど愛してる』の初回平均視聴率は6.6%。これは『共演NG』の初回視聴率(ビデオリサーチ社、関東地区)と同じ数字である。

(文=成馬零一/ライター、ドラマ評論家)

不安や焦りが消えない人が知るべき「エゴセルフ」との向き合い方

 

「今この時間を、目の前にあることに集中して取り組む」

 たったこれだけで、人生は充実するもの。

 だけど、これがすごく難しいというのは、多くの人が実感しているはず。不安や焦り、迷いなど、様々な感情によって、いとも簡単に千々に乱れてしまうのが私たちの心です。

 これは「成功者」と呼ばれる人も同様で、周りからはすべてがうまく回っているように見えても、本人は自分の理想との狭間で苦しんでいたり、「右肩上がり」を今後も続けることへのプレッシャーに苛まれていたりします。

 

■人生の苦しみ、迷い、不安はすべてここからやってくる


 『世界のエリートが実践する 心を磨く11のレッスン』(サンガ刊)は、こうした苦しみや迷い、焦りを引き起こす原因を、「エゴセルフ」という言葉で説明しています。


人間は2つのレベルで同時に生きています。1つは身体(BODY) としての存在、そ してもう1つは心理的なレベルでの存在です。(P 64より引用)


 エゴセルフとは、心理的なレベルでの存在(思考、感情、記憶、信仰)の中に宿る「自分」の表現のこと。難しく思えますが、決してそんなことはありません。「他人より優れていたい」「周りの人よりも裕福でありたい」「こんな自分になりたい」といった、競争心や理想像、憧れ、「こうすべき」「こうでなければいけない」という固定観念などを作り出す源泉のことです。

 ただ、このエゴセルフがくせ者です。富や名声、成功を手に入れる原動力になる一方で、エゴセルフに執着した頑張り方は長続きしませんし、孤独感や焦燥感など内面に様々な苦悩を引き起こします。短期的なモチベーションにはなっても、人生全体で見るとマイナスも大きいのがエゴセルフなのです。

 

■エゴセルフに気づかないと同じ過ちを繰り返す


 本書によると、エゴセルフに気づくかどうかで人生の幸福度が決まるのは、エゴセルフがその人の思考パターンに強く影響を与えるからです。

 たとえば競争心が強いという傾向のある人は、周囲を蹴落として成功していくことには長けているかもしれませんが、強すぎる競争心が災いして、対人関係で問題を抱えることもあります。

 この場合、本人が反省して「周囲の人とうまくやろう」と対人スキルを学んでも、おそらく状況は改善せず、また同じパターンで対人関係の問題を抱えることになりがち。人との軋轢が生じる理由が「対人スキル」ではなく「過剰な競争心」だということに気づいていないからです。

 競争心が強いというエゴセルフに気づき、そのエゴセルフを元にした思考と行動をしていることに気づかないことには、いつまでも同じ結果を繰り返してしまうことになります。

 本書では、自分の深層にある意識に注目して、エゴセルフにとらわれない生き方を手に入れるための「コンシャス」という学びのステップを解説する一冊。人生に満足感を得られていない人や、不安感や焦燥感ばかり覚えて気が休まらない人、将来の心配が尽きない人は、毎日を、そして人生を充実したものにするために、参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

天才「落合博満」「イチロー」らに続く快挙!若き主砲「首位打者」獲得に球団からサプライズ

 ハマの若武者が、偉業を成し遂げた。

 横浜DeNAの佐野恵太内野手(25)が11月14日、横浜スタジアムでの巨人との今季最終戦を終え、打率.328で自身初タイトルとなる首位打者を獲得した。

 広陵高校を経て明治大学から2016年、ドラフト会議で87人中84番目の9位指名で横浜DeNAに入団した佐野は、1年目からイースタン・リーグで11本塁打をマーク。2年目の2018年には一軍公式戦73試合、2019年には89試合に出場し、その2019年は.295の高打率をマークした。

 4年目の今季は、メジャーリーグ・レイズに移籍した筒香嘉智外野手(28)の後を受ける形で、ラミレス監督から主将と4番に大抜擢。自身初のレギュラーとして、開幕から持ち前の勝負強い打撃でチームをけん引した。

 10月25日の広島戦では頭から滑り込んで帰塁したことで左肩を脱臼、出場選手登録を抹消され、この日の最終戦も欠場したが、106試合出場で打率.328、20本塁打、69打点はいずれもキャリアハイ。後半戦で一気に調子を上げた同僚の梶谷隆幸外野手(32)をおさえて、リーディングヒッターの座に輝いた。

「初めてタイトルを獲得できたことは素直に嬉しい」

 落合博満、古田敦也、イチロー、内川聖一らに続き、初の規定打席到達で首位打者のタイトルを手にした佐野には、球団からも大きなプレゼントが用意された。11月15日、背番号が「44」から「7」に変更になると発表された。

 背番号「7」は打点王、本塁打王、最多安打、ベストナインなど数々のタイトルを獲得し、今なおファンから愛され続ける最強助っ人ポンセ、1998年の日本一達成時にマシンガン打線の中枢を担った「安打製造機」鈴木尚典、来季二軍監督就任が決定的な仁志敏久などがつけた、主力野手の象徴的番号。

 今季までは石川雄洋内野手(34)がつけていたが、退団するにあたり、石川本人から「佐野につけてほしい」と提案があったとそうで、佐野は快諾したそうだ。

「来シーズンは全試合出場を目標に、勝利に貢献できる打席を増やしていけるように、これからも挑戦する気持ちを忘れずに頑張りたい」

 新たな番号とファンの期待を背負った若き主砲は、23年ぶりのリーグ優勝、日本一を目指して5年目のシーズンへ挑む。  

パチスロ「奥深きズレ目」でボーナス察知!「ビッグとフルーツの連鎖」で出玉を増やす2号機屈指の荒波マシン【名機列伝~バニーガール編~】 

 今からさかのぼること約33年前の1987年春、パチスロの一部規定が改正され、「2号機」が誕生した。

 ハード面ではコインを50枚まで貯蓄できる「クレジット機能」を搭載。「1ゲームの遊技時間は4秒以上」という「ウエイト機能」も追加された。

 ゲーム性についてはJAC1回の「シングルボーナス」、そのシングルボーナスや小役の「集中役」が認められた一方、吸い込み方式や天井などは「ランダム性に欠けて不平等が生じる」と禁止に。確率抽選方式の採用が義務付けられた。

 1988年秋、オリンピアはそんな2号機市場に1台のマシンを投入した。バニー姿の女性たちがシャンパンを持って微笑むスタイリッシュなパネルに、ボーナス中に流れるスティーブン・フォスター作の名曲「草競馬」。時代を先取りしたマシンの名は、『バニーガール』である。

 本機はビッグとREGに加えて、先述した新たな機能「フルーツ(小役の集中)」を搭載。継続ゲーム数は「5G」「60G」の2パターンで、後者であれば約180枚の出玉を獲得できる。

 継続ゲーム数の選択割合は「天国モード」と「地獄モード」、2種類ある内部モードで変化し、天国モード滞在中は高確率で60Gに振り分け。一方、地獄モード滞在中は5Gが選ばれやすく、ひとたび地獄モードへ転落すると自力での天国移行率は極めて低い。

 ただしリセット後、即ちビッグ終了後は必ず天国へ移行するため、このタイミングは大チャンス。ヒキが伴えばビッグとフルーツの連鎖で一気に出玉を増やすことができるというわけだ。

 ちなみに、フルーツはビッグ入賞で成立するが、途中でビッグフラグが成立しても規定ゲーム数消化まで8枚役の確率はアップしたままであり、ハサミ打ちで7絵柄をハズしつつ消化すればこれを取りきることができる。

 ボーナス察知に役立つ主なリーチ目は、絵柄が何もテンパイしない、いわゆる「ズレ目」。基本的に通常時は毎ゲーム、いずれかの絵柄をテンパイさせる制御であり、ボーナスや引き込みが悪い小役が成立した場合のみ、それらを揃えられない箇所で停止させると同出目が停止することとなる。

 また、小役の中段3つ揃いなど、ビッグ成立後の当倍返しで出現するパターンもある。

 外見とは対照的な激しい出玉性能と、奥深いリーチ目。2号機の中でもトップクラスの人気者へと登りつめた本機は、白パネルのほか赤パネル、青パネルもリリースされた。

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エリザベス女王杯(G1)C.ルメール「アーモンドアイがいなかったら」ラッキーライラック連覇に元JRA安藤勝己氏「勝利は必然」も…… 有馬記念で「鞍上問題」勃発か!?

 15日、阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(G1)は、C.ルメール騎手の1番人気ラッキーライラック(牝5、栗東・松永幹夫厩舎)が優勝。昨年に続く連覇で通算4勝目となるG1勝利を飾った。

 1番人気の支持を受けたとはいえ、ラッキーライラックの単勝オッズは3.3倍。同馬を前走の札幌記念(G2)で3着に退けた2番人気ノームコアの単勝が3.8倍と僅差だった。

 また、絶好の馬場状態で行われた阪神開催は速い時計の決着が多く、外を回すと伸び切れない傾向もあった。フルゲートの8枠18番という大外の不利も、不安視される理由となっただろう。

 それでも最終的に1番人気を守り切ったのは、偏にC.ルメール騎手の存在が大きかったと考えられる。

 ラッキーライラックは今年に入ってM.デムーロ騎手とここまで4戦連続でコンビを組んでいた。だが、デムーロ騎手が今回ラヴズオンリーユーに騎乗するため、新たにパートナーとして白羽の矢が立ったのがルメール騎手だった。同騎手が、誰にも手綱を譲りたくないと公言するほど愛してやまないアーモンドアイとは同世代だ。

 奇しくもラッキーライラック陣営にとってアーモンドアイとルメール騎手のコンビは天敵ともいえる存在だった。

 17年8月のデビューから無敗の4連勝で1番人気に支持された桜花賞(G1)でアーモンドアイの前に2着に敗れた。この敗戦を機に2頭の立場は入れ替わる。牝馬3冠を達成したライバルに対し、オークス(G1)を3着、秋華賞(G1)では9着と苦杯を飲まされ続けた。ようやくG1・2勝目の美酒に酔えたのは昨年のエリザベス女王杯まで待たねばならなかった。

 連覇を達成したレース後の勝利騎手インタビューでルメール騎手が「残念ながら同世代にアーモンドアイがいたけれど、いなかったらレジェンドになっていたと思う」と、称えたのもそういった経緯が脳裏に浮かんでいたからかもしれない。

 その一方、この勝利からルメール騎手の好騎乗を切り離せないのも事実だ。「1番人気でミスをしなかったら勝つことができる。それが僕の仕事」というコメントからは、リーディングを独走している自負が伝わって来る。初騎乗、大外枠からの発走という不利がありながらも、完璧エスコートをこともなげにやってのけたのだから恐れ入る。

 これには元JRA騎手の安藤勝己氏も公式Twitterにて、「馬の格で勝利は必然としても、御し方がルメールならでは。スタート後の長い直線で、今の馬場を思えば位置を取りたくなるところ。最初からジッと我慢して、4角でもうワンテンポ遅らせた。仕掛けての脚には昨年の勝ち方を思い出したし、強い馬に強い競馬をさせる手腕は驚異やね」と絶賛した。

「ルメール騎手はスプリンターズS(G1)をグランアレグリア、天皇賞・秋(G1)をアーモンドアイ、エリザベス女王杯でラッキーライラックと、1番人気馬に騎乗した今秋のG1で3連勝。

騎乗馬の質が他騎手と一線を画しているとはいえ、負けていないという事実が大きいです。来週のマイルCS(G1)でも、1番人気が濃厚なグランレグリアの騎乗を予定していますが、ルメール騎手ならなんなく勝ちそうな雰囲気すらありますね」(競馬記者)

 エリザベス女王杯を連覇したラッキーライラックだが、クラブの規定で6歳3月が引退期限となっている。

 気になる次走について、同馬が所属するサンデーレーシングの代表を務める吉田俊介氏は「馬の様子を見ながらになるけど、有馬記念に行きたい」と、暮れの大一番への出走を視野に入れたコメントを残した。

 だが、懸念されるのはその鞍上である。

 今回手綱を取ったルメール騎手は有馬記念でフィエールマンに騎乗すると見られている。M.デムーロ騎手とコンビ再結成となるのか、それとも最多となる10戦でコンビを組んだ石橋脩騎手の再登板もあるだろうか。