若者の意識から見える今後の日本人の新しい特性?「しなやかな集団主義」とは

これからの令和の時代はどのような時代になっていくのか?そのヒントを未来予測支援ラボの「令和 若者が望む未来調査2019」から探る本連載。第1回は「社会の期待と若者の思いのすれ違い」について解説し、若者が、きたる未来に「便利な社会」よりも「心による社会のけん引」を期待している様子を紹介しました。

今回は、「若者が自分と社会との関係をどう捉えているか?」に焦点を当て、「新しい集団主義の形」を浮き彫りにします。

若者は周囲との関係性を重視?

まず以下の表をご覧ください。若者から得られた「10年後になっていたい自分のイメージ」(自由回答)をクラスター分析で分類したものです。

【図表1】

10年後になっていたい自分像
「令和 若者が望む未来調査 2019」6月調査

「周囲との関係性」に分類される回答は、全体の約46%を占めています。具体的には「人・社会に貢献し周囲に必要とされる」「家庭と仕事を両立できている」「自立し、他人を思いやる」「みんなと笑顔で暮らせている」「幸せな家庭を築く」などの内容です。

「周囲の人・家庭・社会」に対して「貢献しているか・必要とされているか」、すなわち社会的な役割を適切に果たすこと、「他者を思いやれているか・他者と良い関係性を築けているか」など他者と情緒的なつながりがあることの重要性が示唆されています。

私たちは、「若者の『未来の自分像』に関する回答の半分近くが、周囲や社会からの評価、参加、情緒的なつながりなど『周囲との関係性』に関する内容であった」というこの定性調査のデータに注目し、続いての定量調査で「若者の周囲との関わり方」について分析を進めていきました。

自己アピールよりも周囲への配慮を重視する若者

以下は、「人間関係における考え方」に関する質問への回答です。

【図表2】

人間関係における考え方
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

最近は教育の現場で、積極的な自己表現やプレゼンテーションが重視されています。しかし「人と話すときにはできるだけ自分の存在をアピールしたい」32.5%、「大勢の人が集まる場では、自分を目立たせようとする」20.6%と低いのに対して、「自分の意見を言うとき、みんなに反対されないか気になる」65.3%、「不愉快な表情をした相手には、なるべく機嫌を戻してもらうようにする」59.5%(以下全て「当てはまる」「やや当てはまる」計)など、“若者は自己アピールよりも、周囲への配慮を優先している”ことが明らかです。

次のデータも先ほどと同様、若者に「人間関係における考え方」について質問した結果です。

【図表3】

人間関係における考え方2
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

「話している相手が喜ぶことを心がける」73.2%、「周りの人が助けを求めていれば、率先して手を差しのべる」64.5%、そして「人の相談事にはできるだけ耳を傾ける」79.9%といずれも高い数値を示しており、“若者は周囲への貢献意識・利他的な心がとても強い”ことを示しています。

「日本社会は『集団主義』であり、個人の自己主張を抑制する『同調圧力』が強い」という議論があります。前のデータでも若者が自己アピールよりも周囲への配慮を優先することを示しており、若者の世代でもこの「集団主義」「同調圧力」が強いようにも見えます。これらから何が読み取れるのでしょうか?

「個人の主体性」を持ちつつ「集団主義」的にふるまう~「しなやかな集団主義」の萌芽

若者は従来の日本人と同様に依然として周囲への見え方を重視する意味で「集団主義」的に見えます。それは、自己アピールよりも「周囲への配慮」を重視する行動に表れています。一方で、周囲に合わせながらも個々人の内面は生き生きと動いているようで、周囲の人が喜ぶことを心掛け、人に手を差し伸べ、話を聞く主体性と自由度を持っています。そして、周囲に合わせつつも、「自分が良いと思うものを選ぶ」ことができる人たちです。
 
まとめますと、
・周囲に合わせる、自分を抑える、という集団主義的なふるまいはこなしつつ
・主体的に、自分の気持ちに従って人に寄り添う意識と行動を示せる、自分の好みをはっきり持っている
という、背反しそうな二律を上手に両立させている人たちに見えます。

集団主義的にふるまいつつ、「しなやか」に自分を生きている人たちなのです。集団主義のように見えますが、その運用が硬くなくゆるやかなのです。

【図表4】

自分が良いと思うものを選ぶ
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

以下は昨年6月に30歳未満の若者に質問した「10年後になってほしい社会像/自分像」の回答の一部です。

コメント例
「令和 若者が望む未来調査 2019」6月調査

これらを総合すると「しなやかな集団主義」のような社会観が浮かび上がってきます。周囲の集団と足並みを揃えつつ、自分の好みははっきり持っていて、必要な際には進んで周囲の個人に助けの手を差し伸べる。そんな今どきの若者の、社会との関わり方が見えてくるようです。

今20~30代の、フリーランスや社会起業のリーダーとその周辺で、このような人たちを数多く見かけます。彼ら・彼女らは集団の空気をとても大事にしつつ、その場の一人一人の事情や感情にも寄り添います。各人明確な意思を持ちつつ互いの考えの違いを尊重し、協力する時はさっと集まり、終わると解散します。かっちりした組織をつくりたがりません。人当たりは柔らかいのですが、歩みを止めず進み続ける芯の強さを持っています。

まだ重ねての検証が必要ながら、平成から令和に至る時代は、従来の日本人の「集団主義」を残しつつ、今このような新しい日本人を産み出しつつあるように思えるのです。

でも若者は「自分は社会や人の役に立っていない」と感じている

他者への貢献意識が高い若者ですが、調査結果では「自分は社会や人の役に立っている」は30.3%にとどまっています。彼らは“自分が社会や人の役に立っている実感”に乏しいのです。

【図表5】

社会の役に立っていない
「令和 若者が望む未来調査 2019」12月調査

周囲に気を遣いつつ、でも主体的に役に立ちたい気持ちもあるのに、社会の中で自分の役割を見いだせない若者たち。もしそうだとしたら、社会には「しなやかな集団主義」の若者たちの声に耳を傾け、適切な機会や役割を提示することが求められているのではないでしょうか。第3回は、「しなやかな集団主義」と消費意識について考えます。

【調査概要】
調査名:「令和 若者が望む未来調査2019 6月調査」
実施時期:2019年6月
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国に住む15~29歳の男女(10000サンプル)
調査会社:電通マクロミルインサイト
 
調査名:「令和 若者が望む未来調査2019 12月調査」
実施時期:2019年12月
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国に住む15~29歳の男女(600サンプル)
調査会社:電通マクロミルインサイト
 
※本レポートは、新型コロナウイルスの感染拡大以前に実施した調査に基づいて、作成しています。そのため、現在は、本レポートと異なった新たな意識が生まれている可能性もあります。

恐いテレワーク明け後“うつ”…1週間前からすべきこと&通常勤務戻り後のコツ

「自粛コロナうつ」から「テレワーク明けうつ」へ

 新型コロナウイルスの感染蔓延と自粛生活により、コロナ罹患への不安や自粛生活のストレスから、「コロナ鬱」といわれるメンタルヘルス不調者の増加が強く懸念されました。しかし、今年の4月は例年同月に比べ自殺者が激減したという統計が出て来たり、私がフォローしていた「うつ」などのメンタル不調者のなかではテレワークにより症状の改善が見られる方が出たり、一見不思議な事態も起こっています。以前は休職を検討していた方などが、「テレワークは快適、ストレスなく仕事ができる」と感じ、バリバリと働いていらっしゃいました。

 今回は、流れで否応なくテレワークとなった皆さんの「テレワーク中」と「テレワーク明け」の健康管理について書いてみたいと思います。

テレワークにより軽減されるストレス

 私たちの毎日の仕事生活というのは、家庭生活に比して、心身ともに高い負荷がかかっています。都市部では1時間以上の遠距離通勤の方も多いのですが、その影響で睡眠時間は減少傾向にあります。日本人の睡眠時間はOECD諸国平均より1時間以上も短いことがわかっており、慢性的な睡眠不足です。

 ところがテレワークなら、家庭と仕事の両立に苦労されていた人も、隙間時間や通勤に使っていた時間に家事や介護ができますし、家族との時間・趣味の時間が持てストレス解消ができている人もいます。私の患者さんでも、テレワークで睡眠や食事が安定し健康的になった方もおり、テレワークは「その気になれば」健康管理もしやすくなる働き方です。

 職場環境ストレスに直接さらされないという長所もあります。厚労省の調査によると、職場のストレス要因の第1位は「人間関係」ですが、テレワークでは、上司からネガティブな言葉を投げられたらどうしよう、などという不意打ち不安も少なく、一日中職場で人に見られるストレスもありません。多少嫌なことを言われても、一時的に我慢すればよく、職場という「アウェイ」にくらべ、文字通り「ホーム」では何かあっても心理的な傷は浅く回復しやすいのです。

テレワークから通常勤務への移行

 私の産業医としての仕事には、休職中の従業員の復職支援がありますが、重要なのは、本当に出社に耐えられるかを見る「復職判定」です。長い休職後、メンタル不調の方がなんの準備もなく出社し、1~2カ月で休職に戻るケースは少なくありません。出社勤務への移行には心身ともに想像以上の労力が必要なのです。テレワーク明けのあなたにも同じことが起きないとは限りません。

 テレワークは身体的・心理的負荷が低く、エネルギーを心に貯めやすい環境ですが、通常勤務で急に過重労働をしたり睡眠不足になるなど、身体的・心理的負荷が高くなると、エネルギーは消耗され、普段は目につかない「ストレスのもと」が見えてしまいます。いつもは多少の睡眠不足など平気なのに疲労を感じやすくなったり、ちょっとした上司の言葉にイライラし、落ち込みやすくなるなど、心身の不調症状が出やすくなるのです。特に心身ともに慣れない出社再開から1~2カ月は要注意です。

通勤再開へ体と心のメンテナンス 「軽い運動」と「正しい睡眠」がポイント

 テレワーク期間中もいつも通りに起床し、朝日を浴びて睡眠覚醒リズムを整え、就寝・起床時刻を崩さないことが大切です。これらの乱れは自律神経の乱れを生み、頭痛やめまい、不眠などさまざまな症状を引き起こします。ゲームやネットによる夜更かしは要注意です。

 自粛で身体はいつの間にか鈍ってしまいがちなので、身体活動を高めて行きましょう。身体活動を高めると、運動機能の向上だけでなく、精神的健康、パフォーマンスが上がることがさまざまな研究で証明されていて、うつの予防にもなります。自粛中はほとんど外出していない方も多いため体力は低下していますから、まず手始めにウォーキングなどがお勧めです。平成28年国民健康・栄養調査によると、成人の1日の歩数は男性の全国平均で7797歩、女性では6776歩です。現在の歩数をスマホの歩数計で確認し、自分に合った目標設定を。

 メンタル不調者が復職の際に「スーツを着るだけで仕事の緊張感で疲れた」「化粧して外出できる自分をつくるのが大変」などとよく漏らします。出社緊張にも注意が必要です。テレビ会議でも顔しか出ないように、テレワークではあまり人から見られませんでした。

 テレワーク時でもたまには、化粧をしたり、出社着に着替えて仕事をすることを勧めます。窮屈な服は心に緊張感をもたらしますので、慣れておけば出社時の緊張が少し和らぎます。仕事着で最寄りの駅まで出勤時刻に出かけるなど、模擬出勤を1週間ほど続けてみるのはどうでしょうか。これらのことを生活リズム表(起床就寝時刻、日中の活動状況などの日ごとの記録表)につけ、生活を「見える化」し通常勤務の準備に活用しましょう。

通常勤務に戻ってからも無理は禁物

 通常勤務に戻ったからといって、がんばりすぎないことが大切です。テレワークで落ちた体力に負荷をかけることで心身ともに不安定になりやすいのです。特に中年以上の方は体力面で最初からフル稼働は困難なこともあり、また、テレワークではできなかった仕事が職場に溜まっている方も、これを一気に片付けようとしては心身ともについていけなくなります。テレワークレベルから通常勤務レベルに心身のエネルギーを上げるのは容易でないことを覚えておきたいものです。

(文=矢島新子/産業医、山野美容芸術短期大学客員教授、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表)

山野美容芸術短期大学客員教授。ドクターズヘルスケア産業医事務所代表。東京生まれ。東京医科歯科大学医学部卒。パリ第1大学大学院医療経済学修士、WHO健康都市プロジェクトコンサルタント、保健所勤務などを経て産業医事務所設立。10年にわたる東京女子医科大学附属女性生涯健康センターの女性外来、産業医として数千人の社員面談の経験より、働く女性のメンタルヘルスに詳しい。著書に『ハイスペック女子の憂鬱』(洋泉社新書)ほか。

急増する“コロナ便乗詐欺”の手口と注意点…偽の給付金代行業者、浄水器の交換強要

 今、多くの人が抱いている新型コロナへの恐怖心を利用して、「新型コロナ詐欺」が横行しています。

 たとえば、役所の人間を装って電話してきて、「10万円の給付金を振り込むので、ATMで受け取ってください」とコンビニや無人のATMに誘導する。そして、「指示通りに操作してください」と言い、口座番号や10万円という金額を入力させて、最後に「では、振り込みますので、そこの“振り込む”のボタンを押してください」と言います。これで10万円が詐欺師の口座に送金されるという、典型的な手口です。

 まさか、と思うかもしれませんが、これは振り込め詐欺でも使われた典型的な手口で、実際にこれでお金を失っている人が多数いるのです。

「給付金を振り込むのに、銀行口座の記載に不備があったので、通帳とキャッシュカードをお預かりします」と役所の職員を装って電話してきて、キャッシュカードの暗証番号を聞き出し、別の人間が通帳やキャッシュカードを預かりに来るという手口も出てきています。また、子どもや孫になりすまして、「コロナウイルスに感染してしまったので会えないが、治療費が必要なので友達に渡してほしい」という詐欺も出てきています。

 これらは、オレオレ詐欺でよく使われた手で、それぞれが役になりきって相手を騙す、劇場型詐欺というものです。

コロナ詐欺の被害額は約3550万円に

 実在の携帯電話会社名で「新型コロナウイルス関係で利用者に会社から助成金を配布することになったので、振込先を教えてほしい」というメールが来ることもあります。指定されたURLを開くと「お金を送るので、口座情報や暗証番号を書き込んでください」とあり、これを悪用して個人の口座からお金を引き出そうというものです。

「市役所の者ですが、マイナンバーカードがあれば新型コロナの検査が簡単にできるので、みなさんにご協力いただいています」と電話してきて、マイナンバーカードを渡すことを強要されたケースもあります。

 さらに、市役所職員を装って「安全な水が飲めるよう、コロナウイルスを除去する機械を取り付ける」と称して、高額な工事代金を請求するケースもあります。「浄水器を見せてください」と家に上がり込み、「この浄水器では、新型コロナウイルスを消滅させるどころか培養してしまいます。そうなったら、ここから水を飲む家族全員が取り返しのつかないことになりますから、今すぐ取り替えてください」と脅すケースもあります。

 また、「近所でクラスターが発生したので、一帯を検査しなくてはならない」と言われて、検査費用を要求されたケースまで。

 こうした詐欺が、3月上旬から5月17日までの間に16道府県で39件発覚していて、わかっているだけでも被害額は約3550万円にものぼっているそうです。

厚労省を装ったフィッシング詐欺にも要注意

 ネットでは、「給付金代行詐欺」や「フィッシング詐欺」も出てきています。事業者への給付金は電話がつながりにくく、さらに手続きが大変という面があるので、それを代行する業者を装い、お金を取るケースです。専門の業者なので、こうしたところに依頼すればスムーズに給付金が出ると言いますが、そんな仕組みはありません。これは詐欺。給付金を早くもらえる代行業者などは、存在しないのです。

「給付金が厚生労働省のホームページで申請できます」というメールにも、要注意。開くと、厚生労働省のホームページそっくりのページが出てきて、手続きするように誘導してきますが、これは典型的なフィッシング詐欺です。指示通りに自分のキャッシュカードの暗証番号などを入れてしまうと、銀行口座からお金が抜き取られてしまいます。

 もし、厚労省のホームページにアクセスする場合は、改めて検索することです。そもそも、厚労省がホームページにアクセスしてきた人に給付金を直接支払うということはあり得ません。その時点で、詐欺だと思う必要があるでしょう。

 さらに、新型コロナに関するアンケート調査を悪用するケースも出てきています。たとえば、LINEでは日本国内の8300万人のユーザーに対してアンケートを行いましたが、こうしたアンケートを装って、キャッシュカードの暗証番号やクレジットカードの番号を聞いてくるようです。通常のアンケートでは、こうしたことは聞きませんから、詐欺だと思ったほうがいいでしょう。

 大きな災害が起きるたびに、これを利用して金儲けをしようという詐欺が暗躍します。今は、ただでさえ大変なときです。こうした詐欺には引っかからないように、注意しましょう。

(文=荻原博子/経済ジャーナリスト)

貯金はいくらあるべき?ケガや病気への備えは「生活費6カ月分」、老後資金は3千万円

 現在、世の中は新型コロナウイルスにより、国家も個人も恐怖と不安に襲われています。その上、仕事を失ったり、休業に追い込まれたりして経済的にも苦境に立たされている方が多いと思います。

 身体、生命の心配は国や医師に任せるとして、個人がコントロールできる家計について、生活の心配をしなくて済むためにはどのくらいの貯蓄があればよいのでしょう。

 筆者が関与している裁判に立ち会っていると、貯金を持たず、借金をしているのに驚くことが、たびたびあります。

 人によって“最低限の生活費”は異なりますが、それぞれの家庭の最低限の生活費の6カ月分の備えがあれば、一家の大黒柱が病気やケガをして入院しても生活していけるでしょう。事故の記事を見ても入院期間は最長「全治3カ月」で、それ以上の期間を目にすることはめったにありません。3カ月間治療を受け、その後リハビリをしても、6カ月後には復職できるのでしょう。

 また、健康保険協会の現金給付支給期間の平均は約5カ月半となっているので、やはり半年あれば回復して復職できるのでしょう。20代の若い方では、9割以上が30日以内の入院で済むようです。従って、それぞれの家庭の生活費の6カ月分の貯蓄があれば一安心ということでしょう。

 その他の備えとして、2~3年以内に使用する資金(教育資金、住宅資金等)を、希望に合わせて用意しておけば、なお安心でしょう。学校は公立にするか、私立にするか。住宅はすでにあるか、無いかによって、必要額は異なります。

 我々の生活には、さまざまなリスクがあります。死亡、病気、怪我、解雇、老後、介護、事故(火災、盗難、交通)等、いつでも誰にでも起こりうるリスク(一般的リスク)と、自分が選択した行動に伴って生じるリスク、転職などの選択的リスクがあります。

 一般的リスクについては生命保険、損害保険等の各種保険があるので、それらの保険を利用して自分のニーズに合わせて必要な保険に加入するとよいでしょう。たとえば、一家の大黒柱の死に対しては、残される妻の寿命まで、子供たちの独立までの必要資金を計算し、必要額に合わせた生命保険に加入しておけば、安心でしょう。

 老後資金に関しては 厚生労働省が試算した老後生活費の不足分2000万円(60歳以上の世帯の平均貯蓄額は約2300万円、中央値は1500万円)に加えて、介護費、入院費、修繕費等の臨時出費(介護費、入院費は必要のない方もいるため、大まかに1000~1500万円)を準備しておけばよいでしょう。

「1カ月の収入が余ったら貯蓄しよう」と考えていたら、いつになっても貯蓄はできません。月給をもらったら、まず月給から一定の金額を天引きして貯蓄し、残った金額で生活するようにしましょう。会社勤めをしている方で以下のような制度が会社にある方は、毎月財形貯蓄や企業型確定拠出年金(DC)等で給料から少しずつ積み立てると有利です。

・確定拠出年金

(1)拠出した掛け金、全額が所得控除できます。

(2)運用益が非課税になります。

(3)受取方法が「年金」の場合は公的年金控除、「一時金」の場合は退職所得控除が受けられます。

 お勤めの会社に上記のような制度がない場合は、個人で「つみたてNISA」や「個人型確定拠出年金(iDeCo)」に加入するのがお勧めです。

 いざという時のために、現在の生活をあまり犠牲にせず、まずは6カ月分の生活費を貯めるとともに、必要な保険に加入し、その後は給料から天引きでコツコツと貯めていくといいでしょう。

(文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)

コロナが落ち着き、“ノスタルジック消費”が主流に…過去の良い体験への渇望がよぎる

「with コロナ」(コロナと一緒に生きていく)という言葉が聞かれるようになり、新型コロナウイルス感染拡大が落ち着いても、かつての日常はもう戻ってこないとの見方がある。それはビジネスにおいても同じこと。では今後、企業は何を求められるのか。

 前回の記事で、変化する消費者のニーズとマーケティング的ニューノーマルについて紹介したが、今回は自宅での外出自粛を強いられたことによって生まれた新たな消費の価値観について、引き続き立教大学経営学部教授の有馬賢治氏に解説してもらう。

長い自粛生活で渇望した過去の日常的消費

「2カ月弱にわたった自粛生活で、多くの人が自粛疲れを感じつつも、自粛を明けた後のことに思いを馳せながら日々を過ごしてきたことと思います。では、その自粛期間中にやりたいこととして思い浮かべるものは何でしょうか。その大半が、これまで経験したことのある良い思い出の中にあると思われます」(有馬氏)

 例えば、長い入院生活の後に食べたいものは、食べたことのない外国料理ではなく、これまで何度も食べている大好きな料理だろう。普段の感覚であれば、人とは違った経験を、“映(ば)える写真”としてSNSに投稿して誇りたい気持ちが強くなるが、自粛から開放された時点ではそうはならない、というのが有馬氏の意見。

「テレビなどで紹介される自分にとって新しい“モノ消費”や“コト消費”は、自粛解除直後のやりたいことの候補にはなりにくいと思われます。おそらく、自粛明けに最初に消費の対象となるのは、自分にとって楽しかった経験から選ばれ、間違いなく楽しめる“モノ・コト”なのではないでしょうか。このような消費を名付けるならば“ノスタルジック消費”と呼ぶことができると思います。こうした“ノスタルジック消費”が今後しばらくは主流になるのでは、と予想した次第です」(同)

 また、ノスタルジック消費には個人的に慣れ親しんだもの以外に、世代が共有してきた懐かしいものも含まれると有馬氏。

「新たな社会的基準が人々に受け入れられる過渡期には、一旦過去の体験を満喫したいという気持ちを強く持つ人も多く出てきます。これは、変化についていけないのではないかという漠然とした不安の中で、自分にとって大切な思い出や懐かしいものに触れて安心したいという欲求です。世代によって懐かしいと思うものは千差万別ですが、例えば私の世代などは昔ながらの喫茶店でコーヒーを飲みながらゆっくりしたいと感じるように、各世代で代表的なブームとなった消費が、アフターコロナでは一定期間求められるのではないでしょうか」(同)

 これまでは常に新しい商品を消費者へ提案し、その新鮮さで顧客に受け入れてもらうのが企業の商品展開の王道だった。もし“ノスタルジック消費”が一定期間メジャーとなるならば、企業もそのつもりで企画を考案する必要が出てくるだろう。

新たなマーケティングの世界で求められる企業の柔軟性

 しかし、当然企業はノスタルジック消費向けだけに商品を提案すればいいものではない。

「世界中で共有された新たな生活様式は、ある程度の時間を要しながらも社会に浸透していくでしょう。しかし、個々人の記憶の中には“かつての世界のほうが楽しかった”という思い出が多く、新たな世界観のすべてを“良い変化”として受け入れることに抵抗がある人も多く存在するのではないでしょうか。そうしたなかでの企業のマーケティング活動は、過去の良さを強調するものと、新たな価値観のなかで提案するものの双方が混在、並立する時期がしばらくの間は続くことが予想されます」(同)

 では、企業はそんな二極のニーズにどう対応していくべきか。

「各企業が提供できる製品やサービスの特徴をしっかりと見据えたうえで、どちらのニーズに応えるものを提供するのか、明確な方針を持ってマーケティングを柔軟に展開しなくてはいけないと思います。これはマーケティング的には非常に難しく、今まで以上に深い模索が必要です。しかし、考えることを放棄せずに積み上げる努力をして、企業の方々には新しいマーケティングを切り拓いていってもらいたいですね」(同)

 これまでの常識が通用しない世界になったとしたら、企業もその常識にとらわれないものの考え方が必須となってくる。これからのビジネスパーソンは今まで以上に頭を柔らかくして、来たるべきマーケティングの新世界を迎えなくてはいけないのだ。

 (解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=武松佑季)

 本連載は今回で終了します。5年にわたる長期間のご愛読に感謝いたします。ありがとうございました。(有馬賢治)

小池都知事のコロナ対応は都知事選のことしか考えてない! 感染者増加の原因はすべて「夜の街」のせいにして東京アラートなし

 本日15日、東京都で新たに確認された感染者が48人と報じられ、きのうの47人に続き2日連続で40人以上となった。東京都で40人以上の感染者が報告されるのは5月5日以来だったが、小池百合子・東京都知事は昨日の会見で警戒を呼びかけることなく、「夜の街」クラスターであることをこ...

小池知事提示の卒業証書、自著内容と食い違いか…エジプト政府紙、過去に不正卒業を示唆か

 カイロ大学を主席で卒業したとのプロフィールに詐称疑惑が浮上していた小池百合子東京都知事は15日の会見で、カイロ大の卒業証書と卒業証明書を公開したが、これがいっそう疑惑を深めているようだ――。

 小池氏の学歴詐称疑惑を告発した書籍『女帝 小池百合子』(文藝春秋/石井妙子著)が5月29日に発売され、約2週間で15万部を突破。ノンフィクションとしては異例のベストセラーとなり、世間の注目度が無視できないほど高まったと判断したのか、小池氏は自ら卒業証書を公開するという手段に出た。テレビ局関係者はいう。

「新聞やテレビなど大手メディアでこの問題を追及する気配は皆無。小池氏の定例会見などでも都庁記者クラブ所属のメディアからは、この問題に関する質問は出ず、12日の都知事選出馬会見でも1回だけフリーの記者から質問が出ただけでした。しかも小池知事は『卒業云々については、すでに何度もカイロ大学は認めているということを申し上げて参りました』などと言った後、その記者が質問を続けようとしているにもかかわらず、一方的に質問を打ち切っていました。小池知事の再選確実が濃厚のなか、記者クラブメディアはどこも都から情報をもらえなくなるのを恐れて、一様にこの件には触れない姿勢です」

 大手メディアに追及を期待するのは難しいようだが、小池氏が15日に提示した卒業証書の内容について、ある疑問が広がっているという。

「卒業証書では卒業年月が『1976年10月』と記されていますが、小池氏は過去の著書で“72年10月に1年生としてカイロ大学に入学”“1年目に落第して進級できなかった”と記しており、小池氏が卒業した文学部社会学科は4年制のため、もし通常のプロセスで卒業したのであれば入学4年目に当たる76年に卒業したというのは辻褄が合いません。

 ちなみに『女帝』では71年に関西学院大学に入学するも同年に中退し、72年にカイロ大学に2年次から編入したという当時の小池氏の同居人の証言も掲載されていますが、エジプトの国立大学の制度上、正規のルートでは小池氏が2年次から編入することはできないと、すでに多くの識者から指摘されています。このように今回の卒業証書の提示だけでは、何も疑問が解明されていません」

エジプト政府を通じて卒業の声明が出された意味

 エジプトの大学では入学・卒業をめぐり不正が横行しているという指摘は、これまでも数多くなされている。たとえばカイロ・アメリカン大学大学院中東研究科を卒業した作家の黒木亮氏は、5月30日付「現代ビジネス」記事『カイロ大学の深い闇…小池百合子が卒業証書を「出せない」理由』で次のように記している。
 <ベテランのエジプト人ジャーナリストは「エジプトの有力政治家が『この人物を卒業生にしろ』と命じれば、学長は職員に命じて卒業証明書や卒業証書を作らせる。職員は入学記録や初年度の成績などを参考に成績表も偽造し、大学内の記録も含めて形式的に完璧にする。したがって書類だけを見れば瑕疵がない、これはエジプトでは当たり前のことで、事務的に処理される」と述べる>

<エジプトの国立大学による不正な卒業証書の発行は現在も続いており、2015年にはカイロ大学のガーベル・ガード・ナッサール学長がエジプトの民放に出演し、7、8年前(すなわち2007、8年)から大学教授、職員、政治家などが関与して、不正に卒業証書が発行されており、ナッサール学長自身、卒業証書発行業者がカイロ大学の職員の手引きにより、大学内の講堂を使用し、資格取得のための講習をしているのを番組の2週間前に偶然目撃したと話している>

 霞ヶ関の官僚は語る。

「エジプトは2017年までの累計で日本から総額1兆円以上の経済援助を受けており、2018年の1年間だけで300億円以上の援助を受けています。そして小池氏は日本では自他共に認める“エジプト通”の政治家として知られ、エジプト政界と太いパイプを持っている。さらに閣僚経験者で政権与党の自民党から支持を得ているとなれば、エジプト政府が小池氏をどのように扱うのかは、容易に想像できます。

 今回の疑惑浮上を受け、わざわざエジプト大使館、つまりエジプト政府を通じてカイロ大学から小池氏の卒業を証明するという声明が出されたこと自体が、事の異常さを物語っています。日本をはじめとする先進国の政府や大学が、一個人の卒業をめぐってそのような行動を取ることはあり得ません。この問題が極めて政治的な意味合いを帯びたものであるということが、強く印象付けられます」(霞ヶ関の官僚)

“主席卒業”にも深まる謎

 小池氏とエジプト政府の関係については、カイロ大学OBのジャーナリスト、浅川芳裕氏が6月12日付JBpress記事『カイロ大「小池氏は卒業生」声明の正しい読み解き方』で次のように指摘してる。

<政府系新聞アハラーム紙の記事(2016年8月3日付)です。「ハーテム情報大臣の支援を受け、彼女は社会学科を卒業。彼は小池を自分の子供のようにみなしていた」(抜粋)とあり、ハーテム・小池後ろ盾説をエジプト政府(系新聞)が公認した内容です。>

 これについて前出と別の全国紙記者はいう。

小池氏が“正規のルート”でカイロ大学を卒業したのではなく、何か不正な手段によって卒業したと、エジプト政府がお墨付きを与えているようにも受け取れます。

“主席卒業”というプロフィールについても、小池氏は2018年の会見で都議の質問に答えるかたちで『当時の担当教授の言葉を鵜呑みにした。そのことでうれしくなって、最初の本にはそう書いた覚えがある』『先生に“非常にいい成績だった”とアラビア語で言われ、うれしかったことは覚えている』と明かしており、根拠が薄い。もちろん今回公開された卒業証明書にも“主席卒業”とは書いておらず、謎は深まるばかりです」

 改めて小池氏には、説明責任が問われている。

(文=編集部)

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 パチンコでは、過去に圧倒的支持を受けた『CRビッグドリーム~神撃』の続編として登場した『Pビッグドリーム2激神』が年明けのホールを盛り上げたのは記憶に新しい。

 ひとたび確変に突入すれば80.5%という高い継続率でありながら、図柄揃いの大当りは全て約1500発を獲得できるだけでなく、最短変動は驚異の約0.5秒で出玉感、出玉スピード共に申し分ない期待以上の出来だ。

 瞬く間に大量の出玉を獲得できる期待感は、多くのパチンコファンを魅了してやまないが…。サミーは手を緩める事なく話題作を発表している。まず語るべきは人気コンテンツ「エウレカセブン」だろう。

 現在『P交響詩篇エウレカセブン HIーEVOLUTION ZERO』の製品サイト及びスペシャルムービーが公開中で、ライトミドルスペックであることや、今注目の「遊タイム」を搭載している事が確認できる。

「新タナ波ヲ。」という気になるキャッチコピーで紹介されている本機は、パチンコ業界に革命とも言うべきビッグウェーブをもたらすのではないかと期待の声が続出中だ。

 そして、もう一つサミーを語る上で外せないのが「北斗シリーズ」だ。中でも爆発的なヒット作となった『北斗無双』は、今や業界を代表する超人気シリーズ。今年も『P真北斗無双 第2章 頂上決戦』が登場し、大きな話題となったが…。

 残念ながら、本機は成功を収めたとは言い難い。ただ、今なおシリーズを愛するファンは多く、今後の巻き返しを期待しているはずだ。そのような状況下、続編となる『P真北斗無双3 SFB』が検定を通過したとのビッグニュースが飛び込んできた。

 初代がもたらした「圧倒的爆発力」や「シリーズの魅力」を、現行の内規でどれだけ再現できるのか。一部関係者の間では「かなりの完成度!?」「初代のような活躍も」といった情報が浮上。早くも大きな反響が寄せられている。

 そんなサミーに新たな動きが。かねてより開発の噂が絶えなかった「アノ機種」が話題だ。「超豪華な仕上がりではないか」と囁かれている。

「『PロードトゥエデンGED』が検定を通過したみたいですね。サミーとフジテレビが共同制作した異世界バトルSFドラマ『ROAD TO EDEN』を題材にしているのではないかという意見もありますが、現状では明らかになっていません。

 ただ、過去にも『逃亡者 おりん』がセガサミーの一社提供で放送されていた経緯からパチンコ化していますし、大いにあり得ると思います。ロードトゥエデンといえば、永井大、古田新太、宇梶剛士、内山理名、岩城滉一という豪華なキャスト陣も特徴。『パチンコ化を見越していたのでは?』なんて声もありますが、実現すればそれだけでも話題になることは間違いありません。

 最近では『高継続』『ALL1500発』『遊タイム』『スピード消化』など打ち手の興味を惹く魅力的なスペックが数多く出ています。サミーさんも、強力なスペックを発表していますからね。本作も期待が高まりますよ。演出面などを含めた続報に注目しましょう」(記者)

 数々のヒット作を生み出し続けるサミー。検定を通過した『PロードトゥエデンGED』は、どのような仕上がりになっているのだろうか。動向に注目だ。

JRA軽ハンデの「仕事人」酒井学が初騎乗サマーセントで激勝! 10年連続マーメイドS(G3)騎乗で待望の美酒

 14日、阪神競馬場ではマーメイドS(G3)が行われ、酒井学騎手の7番人気サマーセント(牝4、栗東・斉藤崇史厩舎)が優勝。酒井騎手にとっても嬉しい今年初重賞勝利となった。

 マーメイドSは荒れる重賞としても有名な牝馬限定のハンデ戦だ。今年もハンデ差は49キロの最軽量オスカールビーから55キロのセンテリュオまで6キロの差があり、難解なレースとなっていた。

 サマーセントの勝利も2番目に軽い50キロという軽ハンデの恩恵がもたらした快走だったといえそうだ。

 レースは藤田菜七子騎手のナルハヤが逃げ、1000m通過が60秒8のよどみない流れ。直線に入って逃げ粘るナルハヤを競り落とすと、内から伸びてきたセンテリュオが猛追を見せる。だが、「55キロ」のセンテリュオと「50キロ」のサマーセントとの5キロ差は大きく、3/4馬身差でライバルの追撃を凌ぎ切った。

 騎乗した酒井騎手はレース後に「つかまってるだけというようなレースでした」と謙虚に振り返りつつも「期待に応えられて良かった」と最高の結果に胸を撫で下ろした。

 そこで注目したいのは「毎年軽量の馬に声をかけてもらえていて」ともコメントしていたことである。

 実は、酒井騎手はマーメイドSに初騎乗となったマイネトゥインクルから10年連続で騎乗していたのだ。14年のフーラブライドこそトップハンデの56キロだったが、それ以外は49キロから52キロの軽量馬に騎乗している。

 これまで3着が2回あったが、10回目の挑戦にして待望の初勝利となった。

「軽ハンデの馬に乗るためには当然ながら体重の軽い騎手である必要があります。ですが、軽量で出走できることは馬にとっては歓迎でも、体重の関係で主戦騎手が乗れなくなるケースもあります。

今回のサマーセントにしても酒井騎手は初騎乗でしたが、軽ハンデでも乗れる騎手だったことで巡ってきたチャンスといってもいいでしょう。逃げ馬の2番手からロスなく抜け出したのも酒井騎手の好騎乗でしたね」(競馬記者)

 マーメイドS出走馬で50キロ以下の馬に騎乗していたのは酒井騎手の他に高倉稜騎手、藤懸貴志騎手、川又賢治騎手、泉谷楓真の5人がいたがほぼ若手騎手だ。そんな中で経験豊富なベテランの酒井騎手は異質な存在である。

 過去にも今年の愛知杯(G3)で11番人気レイホーロマンス(52キロ)を3着に激走させ、13年の愛知杯でも12番人気フーラブライド(50キロ)で優勝している。それ以外でも軽量馬で穴を開けることで定評があった。サマーセントの勝利は「軽ハンデの穴男」が導いた激走といえるかもしれない。

 また、斉藤崇厩舎はサマーセント、リュヌルージュの2頭を送り込み1着、3着といずれも馬券内に好走する大健闘だった。酒井騎手に白羽の矢を立てた厩舎の戦略も見事な采配だった。

 今後もハンデ重賞に酒井騎手の騎乗馬がいる際には、注目しておきたい騎手となりそうだ。