JRAグランアレグリア「政権交代」告げたサプライズ! 女王アーモンドアイ消せない傷痕…… 「真の最強馬」が来年の競馬界を統一か【安田記念2020】

 単勝1.3倍に支持された圧倒的1番人気の完敗に誰もが目を疑った。

 6月7日、東京競馬場で行われた春のマイル王決定戦・安田記念(G1)は、池添謙一騎手の3番人気グランアレグリア(牝4、美浦・藤沢和雄厩舎)の圧勝で幕を閉じた。

 牝馬限定G1のヴィクトリアマイルに参戦した最強馬は、涼しい顔でノーステッキ4馬身差の独走劇。かつて多くの名馬達が跳ね返されて来た7冠の壁。だが、芝G1最多勝を目論む女王アーモンドアイにとっては、寄り道替わりに立ち寄った給水所のようなボーナスレースだったのかもしれない。

 戦前からすでに当確ムードに満ち溢れ、メディアや専門紙でさえ1強を後押しする声で埋め尽くされていた。単勝オッズも1.4倍だった牝馬相手の前走から、1.3倍とさらに支持を集めていた。

 それもそのはず、対戦相手がほぼこれまで戦ってきたメンバー。未対戦だったとはいえ、グランアレグリアは前走の高松宮記念(G1)を2着(3位入線繰上り)に敗れていた馬だった。

 その背には主戦のC.ルメール騎手ではなく、代打の池添謙一騎手の姿があった。両馬に跨がって来たルメール騎手がアーモンドアイに騎乗をすることから、競馬ファンがアーモンドアイの勝利を確信するには十分な根拠となったのかもしれない。

 14頭立てのレースは、ダノンスマッシュが先手を主張して先頭。ミスターメロディが2番手、アドマイヤマーズが3番手に続いて前半3ハロンは34秒2の平均的な流れ。スタートのよくなかったアーモンドアイは後手に回ったものの、ルメール騎手の素早いリカバリーで中団の8番手まで取りついた。

 絶対の自信を持つ女王にとって不測の事態があるとすれば、1年前の同レースで外から内へ切れ込んだロジクライから受けた不利のようなアクシデントだ。とにかく無事に回って来さえすれば、自ずと結果はついてくる。ルメール騎手も抜群の手応えで伸び伸びと走るパートナーへの信頼は揺るがなかっただろう。

 最後の直線に入りと、前を行くケイアイノーテックの外へとアーモンドアイを導いた。行く手を遮るものは何もない。後は”いつも通り”に、末脚を炸裂させて前の馬を交わすだけの作業をこなすのみだった。

 外から1頭、また1頭とライバルを交わすアーモンドアイ。前年に不覚を取った相手であるインディチャンプを捉えたまでは問題なかったが、今年はさらに前方でゴール板を駆け抜けるグランアレグリアの姿があった。

 同馬は3番人気と決して人気薄の激走とはいえないものの、あのアーモンドアイ相手に2馬身半という決定的な差をつけて完勝したことに、競馬ファンの多くが狼狽するよりなかった。

 スタートの不利があったとはいえ、それは他馬から受けたものではない。前年の春秋マイル王であるインディチャンプを破ったことからも、能力の衰えとは言い難く。そのあまりにも鮮やか過ぎる政権交代劇に、「完敗」「力負け」の文字が浮かび上がる。

 歓喜に沸くグランアレグリア陣営とは対照的に、アーモンドアイ陣営のショックはあまりにも大きかった。

 ルメール騎手も「スタートは良くなかったのですが、道中はスムーズでした」と展開による不利ではないと潔く認め、「勝ち馬の後ろから行って、直線追い出しましたが、いつものような脚ではありませんでした。コンディションは良かったのですが……」と状態面に問題はなかったと振り返るしかなかった。

 しかし、ルメール騎手にとって幸運だったのは、敗れた相手のグランアレグリアもまた自身のお手馬だったことである。続投を願う池添騎手の想いは届かず、陣営からルメール騎手とコンビを復活してのスプリンターズS(G1)参戦が発表されることになる。

 秋は天皇賞(G1)からジャパンC(G1)へ向かったアーモンドアイ、スプリンターズS(G1)からマイルCS(G1)へ向かったグランレグリアと、それぞれの道を進むこととなった。

 どちらも見事な完勝でG1を連勝したのは衆知の通りだ。

 その一方でグランアレグリアを管理する藤沢和雄調教師からマイルCSのレース後に、「あと400m延びても走れると思う。1200mは向かない。使うところを間違えたよ」と驚きの言葉も飛び出した。かつてバブルガムフェローやシンボリクリスエスで制したように、秋の天皇賞は藤沢師にとっても好相性の舞台。ルメール騎手も「距離を延ばしてもいけると思います」と2000mへの適性に太鼓判を押した。

 グランアレグリアは短距離路線の選択が既定路線だったとはいえ、秋に両馬の対決が見られなかったことは非常に残念というしかない。アーモンドアイは9冠を達成してターフを去ったが、グランアレグリアは来年も現役を続行する。

 どちらが真の女王だったのかの答えは、来年グランアレグリアがどのようなパフォーマンスを披露するかによって、証明されることになるのかもしれない。

JRAは何故2021年「有馬記念の後に」ホープフルSを復活させるのか。意外な事実と「大損」となった今年の失策とは

 

 ファン投票1位のクロノジェネシスが優勝した有馬記念(G1)によって、2020年の全日程を終了した競馬界。歴史的レースとなった11月のジャパンC(G1)に勝るとも劣らない名勝負には、多くのファンが満足して一年の競馬を終えたに違いない。

 グランプリを“大トリ”に、まさに「これぞ競馬」という大団円に終わった今年の中央競馬。しかし、来年からはこうもいかないかもしれない。かねてから物議を醸したホープフルS(G1)が、再び中央競馬開催のラストを飾ることになったからだ。

 2017年からG1に昇格し、開催を12月28日に固定されたことで有馬記念に替わって、一年の競馬を締める役割を託されたホープフルS。しかし、古くから有馬記念を年間最後の競馬と親しんできた多くの競馬ファンからは、早くから反対の声が上がっていた。

 そんなファンの声が届いたのか、今年はG1昇格後初めてホープフルSが有馬記念の前日に開催されることとなり、競馬は有馬記念で終了する従来の形を取り戻したように見えた。

 しかし、来年2021年には再びホープフルSが競馬の大トリを飾ることに……この背景には、一体何があるのだろうか。

「JRAを始めとした競馬界としては、年末の有馬記念開催から、年明けの1月5日前後に開催される金杯までの間隔をなるべく空けたくないという思惑があるそうです。

今年は有馬記念が27日で、来年の金杯まで1週間程度しかないということもあって、26日の土曜日開催に前倒しされたホープフルSですが、来年は有馬記念が12月26日と早まるため28日開催が復活した経緯があります」(競馬記者)

 そうなるとホープフルSの有馬記念前日開催は、残念ながらファンの声が届いたわけではなかったということか……。また、28日開催は「今後も続く」可能性が濃厚なようだ。

「実は、今年のホープフルSの売上は80億3759万8800円で、前年比マイナス43.7%と大幅なダウンとなりました。JRAが今年開催した平地G1の中では、唯一100億円に届かなかった最低の売上です。

また、JRAにはこれまで何度も有馬記念後の競馬開催を試みては、ファンから顰蹙(ひんしゅく)を買ってきた歴史があります。ホープフルSのG1昇格、並びに有馬記念後の開催は、年明け金杯との“間”を繋ぎたいJRAにとっても、大きな大義名分となるわけです。今年のような事情がなければ12月28日の固定開催は当分続くでしょうね」(別の記者)

 つまりホープフルSの有馬記念前日開催は、多くの競馬ファンにとってはよかったが、前年から約62億円の売上ダウンとなったJRA的には失策だったということか。

 これならお得意の「土日月の3日間開催にすればよかった」という声が漏れ聞こえてきそうだ。

『鬼滅の刃』缶コーヒー、販売直後に5千万本突破…ダイドー、年間利益が予想の5倍に爆増

 映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の興行収入が歴代1位になった。東宝の11月の興行収入は前年同月比10倍に達した。集英社から原作マンガの最終巻が発売された日の早朝、書店周辺の人出が普段の2倍になったという。カレーのコラボ商品、丸美屋食品工業の「鬼滅の刃カレー」は一時、発売直後の週に、新製品の発売後1週間の平均実績の60倍近い売れ行きを記録した。『鬼滅の刃』の経済波及効果は2000億円を超えると試算されている。

『鬼滅の刃』のコラボ缶、3週間で5000万本突破

 ダイドーグループホールディングス(GHD/東証1部)傘下のダイドードリンコが『鬼滅の刃』をあしらった缶コーヒーを1500万本追加販売する。『鬼滅の刃』とのコラボは、「ダイドーブレンド」発売45周年を記念して実現した。「ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」に加え、新発売の「ダイドーブレンド絶品微糖」「ダイドーブレンド絶品カフェオレ」の3品に『鬼滅の刃』をデザインした計28種類のコラボ缶コーヒーを発売した。10月5日の発売直後から話題となり、約3週間で累計販売5000万本を突破した。

 ダイドーブレンドコーヒーをあまり飲んでいなかった若年層が商品を認知し、購入につながったという。この結果、缶コーヒーの年間販売計画を1500万本上乗せすることにした。ダイドーGHDは2021年1月期の連結業績予想を上方修正した。純利益は前期比41%増の25億円になる。従来予想は同72%減の5億円だったから、実に5倍だ。営業利益は前期比49%増の43億円と、従来予想から25億円オンする。原料のコーヒー豆の国際価格の下落が利益を押し上げた。

 10月単月のコーヒー飲料の販売数量(本数ベース・速報値)は、前年同月比49%増となった。コーヒー飲料の販売本数は11月も10%増と好調を維持している。それでも、21年1月期の連結売上高は前期比7%減の1560億円にとどまる。マレーシアでの飲料販売撤退が響く。トルコのミネラルウォーター販売も同国通貨リラ安で売り上げが目減りした。

連結売上高の8割が自販機、看板商品は缶コーヒー

 国内飲料事業は連結売上高の7割強を占める主力事業だ。2~10月期の売上高は前年同期比7%減の869億円。カテゴリー別ではコーヒー飲料が半分を占め、コーヒー類の売上高は4%減の436億円。チャネル別では自販機チャネルが8割弱。自販機チャネルの売上高は9%減の686億円だった。ダイドーGHDは自販機缶コーヒーの一本足打法である。定価で販売する自販機は、スーパー向けなどと比べて利益率が高い。全国に約28万台展開する自販機が業績のカギを握る。

 近年、コンビニ各社がいれたてのコーヒーを強化しており、競争が激化した。そこへコロナ禍による外出手控えという逆風が加わった。若者層の取り込みを狙った起死回生策が『鬼滅の刃』のコラボ缶だった。コラボ缶は大ヒットしたが、一時的な話題にとどまる可能性は否定できない。

コロナ時代を乗り切るための新事業の数々

 日本で独自に発展した自販機ビジネスは曲がり角を迎えている。品揃えの多いコンビニとの競争が激しくなっている。自販機の設置台数はピーク時の13年から7%減の2305万台である。自販機を通した飲料の売上数量も5億810万ケースと13年比で13%減った。売り上げが減っているところに新型コロナウイルスが直撃した。在宅勤務の普及で稼ぎ頭だったオフィスや駅の自販機の販売減が続いている。

 ダイドーGHDは自販機を設置した場所を生かした新事業を模索する。大王製紙などと組み、ベビー紙おむつを売る自販機を設置、今後は全国200台に増やす。自販機の脇で傘の貸し出しサービスも始めた。スマホを充電できる自販機も試験的に導入する。

 NTTドコモと組み、自販機に次世代通信規格「5G」の基地局を設ける。既設の自販機の上にアンテナなどの設備を取り付ける。全国に28万台あるダイドーの自販機を活用して、5G通信できる地域を広げる。

 あらゆるモノがネットでつながるIoT対応の自販機を投入する。通信機器を付けてリアルタイムで売れ行きを把握する。場所や気候を応じて商品群を変更できれば、売り上げ増につながるという計算が働いている。22年1月までに直営の自販機、約8万台すべてをIoT化し、データを生かした作業効率化で自販機の商品の補充に関わる人員を3割減らす。

 ダイドードリンコは新たなビジネスモデルの確立を急いでいる。

(文=編集部)

もし今年“コロナがなかった場合”、日本は今頃…街中に訪日客があふれ、活況に沸いていた

 令和に入って、巨大台風などの自然災害、パンデミックと、想像外の出来事が続いている。台風・豪雨で鉄道路線や国道は寸断され、全国各地に運行を再開していない路線が残ってしまった。新型コロナウイルスの感染拡大が、人々の日常生活自体を大きく変えることは確実で、新しいライフスタイル、とくにリモートワークの普及により鉄道業界への影響が心配されている。

新型コロナウイルスの感染拡大

 令和2年は、新型コロナウイルスの感染で大混乱の一年であった。そもそも新型コロナは、前年末に中国の一地方、四川省の武漢市で最初の感染者が発見され、1月までは中国内のローカルな問題であった。それが横浜港に向かっていた豪華クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号で感染者が発見され、2月に横浜港に入港すると、その対応で国は厚生労働省を中心に大混乱となった。

 中国で感染者が急増しても、当時の安倍晋三首相は、中国の習近平主席の来日予定に気を使って入国制限を中国の武漢などの一地方に限定した。1月末からの旧正月には多くの中国人観光客が日本にやってくることになった。その観光客のなかから感染者が見つかり、さらに観光客と接点のあった観光バスの乗務員や観光地の販売員が感染し、国内で市中感染が進んでいることが予想された。3月になると、スペイン、イタリアでの医療崩壊があり、各国では強力な国民の活動制限が行われ、日本もようやく海外からの入国制限に動くことになった。

 前年のインバウンドの旅行者数は3188万人で、対前年比2.2%増と好調であった。しかし、令和2年に入ると、1月は前年同月比1.1%減、2月は58.3%減と大きく減少した。そのなかでも、インドネシア、フィリピン、ベトナム、オーストラリア、ロシアからの入国客は、2月としては過去最高を記録し、コロナがなければ前年に比べて大きくインバウンドが増加したであろうことが想像できた。

 さらに、2月28日には北海道で「緊急事態宣言」を発出。東京都でも公立学校の春休みの前倒しによる休校措置が始まったが、その後国も同様な方針を決めたために休校措置は全国に広がった。3月には、月末近くに東京都の小池知事がロックダウン(都市封鎖)にまで言及して危機感をあおった。安倍首相は、4月7日にようやく重い腰を上げて緊急事態宣言を発出し、11日以降、感染の広がる自治体では県境を越えた移動の自粛と事業所や商店への休業が要請され、補償金や協力金の名目の財政措置が講じられた。

 しかし、結果的に新型コロナウイルスの国内感染は3月にはピークアウトしており、国の対策の遅れを露呈することになった。

 当時、一部に、新型コロナの感染は気温が上昇するにしたがって穏やかになるという考えがあり、筆者もそれに期待した一人であるが、次の感染拡大は8月末以降との認識でいた。しかし、第1波が完全に終息を見ないうちに、7月には予想外に再拡大が始まった。

 国は、第1波が沈静化したことから、コロナ後の経済回復策としてGo To イベント政策を打ち出したが、当初8月上旬の開始をめざしていたところ、なぜか7月の中旬に急遽1週間の前倒しを決定した。地方の経済への影響の大きい観光業や都市の中小の飲食店への肩入れとして立案された政策であるが、期せずして感染拡大のなかでの開始となってしまった。東京発着の旅行を除外していたが、10月1日から対象に加えられた。

 その後、一時感染拡大は落ち着きを見せたが、収束には至らずに、そのまま第3波に突入した。11月末から政府は「勝負の3週間」として飲食店の時間短縮を要請していたが、12月の半ばには、毎日のように感染者数、重症者数、死亡数の記録を更新していった。

 東京都について、12月18日から27日までGo Toトラベルの東京着の停止と東京発の自粛を決め、12月14日には菅義偉首相は突然、Go Toトラベルを全国で12月28日から1月11日まで中断することを発表した。菅首相はGo To政策の継続を強く主張していたが、感染拡大により医療体制がひっ迫してきており、年末年始の医療が手薄くなる時期の感染を抑え込む必要を認識したのである。当然、観光業や飲食業には影響が見込まれるが、「with コロナ」、新型コロナウイルスと共存していくという政府の方針の限界を表している。コロナを完全に終息させない限り経済の本格的な回復は見込めないであろう。

新型コロナの経済への影響

 新型コロナによるマクロ経済に対する影響は、前年の10月に消費税の税率が引き上げられたことによる景気後退が前段にあって、それが回復する余裕もなく新型コロナで大きな打撃を受けることになった。

 日本の実質GDPは、前年の10~12月には消費税率の引き上げにより、前期比-1.8%、年率-7.0%の大幅減少となった。通年でも前年比0.6%増と、6年ぶりの低水準であった。景気動向を見計らって、消費税の引き上げを目指していたが、必ずしも景気の力強さがみられない場面での税率の引き上げとなり、当然の結果として経済の不振をもたらした。

 年々財政支出の増加により国債の発行高が巨額となっていたため、景気による影響の小さい消費税の増税で安定した歳入を図るために、ある程度の経済の低迷があっても強行する覚悟があったのであろう。しかし、運が悪いことに、予想もしなかった新型コロナの感染拡大が起こってしまった。

 令和2年には、新型コロナの感染拡大と営業自粛によって1~3月の実質GDPは前期比0.6%減、4~6月は同7.9%減と2四半期連続の減少となった。その後7~9月には3.36%戻したが、この年の前半の落ち込みを埋め合わせるには大幅に不足していた。そして、冬に入っても感染者の増加は続いており、通期でも大幅なマイナスが予想される。

鉄道業界では、新型コロナがなければ今年はどうなっていたのか?

 新型コロナの影響は、産業ごとに濃淡があり、巣ごもり需要が見込まれる産業分野では売り上げが大幅に増加したケースもある。しかし、鉄道業界は、リモートワークの奨励により通勤需要が減少し、長距離でも出張などのビジネス需要や不要不急とされる観光需要を中心に利用客数が大幅に減少したために、おしなべて減収・減益となった。多くの事業者が運転資金さえ事欠くような状況になった。

 そもそも新型コロナがなかったならば、今年は特別の年になるはずであった。JR東日本は3月に山手線、京浜東北線に高輪ゲートウェイ駅を開業した。田町の車両基地を縮小して、東海道線、山手線、京浜東北線の線路を順次切り替えて、広大な再開発用地を生み出して、品川開発プロジェクトを立ち上げた。

 品川開発プロジェクトは、国家戦略特別区域会議の答申を受けて国が認定した「グローバルゲートウェイ品川」のコンセプトに基づき、将来東京が国際都市としてアジア諸都市に勝ち抜くために、企業のオフィスや外国人ビジネスパーソンの生活空間を新しく生み出そうという野心的な構想に基づいて開発されることになっている。

 また、7月には2週間にわたり東京オリンピック・パラリンピックが東京都と隣接県を中心に、開催されることになっていた。直前にマラソンの酷暑対策として北海道の札幌市に会場を移すことが決まって一部に混乱も見られたが、JR東日本をはじめとする東日本の鉄道会社は、観客輸送に伴う特需で忙しくなるはずであった。

 オリンピック・パラリンピックの観戦では、インバウンドの常連国である中国、韓国、台湾、香港だけでなく、欧米を含めた世界中からの観光客が見込まれ、国内の観光事業にとっては飛躍する機会になったであろう。

 開催期間中は、成田空港、羽田空港、関西国際空港などの主要空港だけでなく、国際チャーター便の飛ぶ地方空港でも海外からの来訪客で賑わうはずであった。北海道では、PPP(Public-Private-Partnership)手法を導入して、新千歳空港など7空港の運営が民間企業の北海道エアポートに任された。基本的にはターミナルビルの経営が中心であったが、6月には北海道の玄関口である新千歳空港について、空港施設の運営についても担当することになった。あえてオリンピックのタイミングを選んで、海外からの観戦客が北海道の行楽地にも流入することを期待して実施したのであろう。

 オリンピック・パラリンピックによるインバウンド特需は、新型コロナの感染拡大により霧消し、JTB総合研究所によると、令和2年9月中のインバウンド客は1万3700人と、前年比99.4%の減となったという。9月までの9カ月間の累計は397万3154人で、令和元年の3188万人に比べて87%減少したことになる。

 政府は10月1日から、順次入国条件を緩和しており、まずはビジネスでの交流を再開させようという考えである。レジャー目的の海外からの旅行客については、ワクチンの供給体制が確立し、各国での感染状況が沈静化する段階での検討課題ということになるであろう。コロナ以前の需要規模に戻るには5年程度の長さで考える必要があるという計算もある。

 もともと東京オリンピックは、代々木と臨海部などでのコンパクトな開催が目玉であったが、結果的に会場は北海道と東日本全体に広がった。開催費用は、延期に伴う追加費用を含めて1兆6000億円余りとなった。各地での観客輸送のキャパ不足が懸念されていたが、とくに多くの会場が建設された東京の臨海部では、観客輸送のための公共輸送機関の整備が遅れていた。

 都は、築地市場を豊洲に移転し、跡地には新たに環状2号線を建設して、湾岸の選手村と新国立競技場などの主要施設を結ぶことを計画していた。築地市場は、更地にして環状2号線とオリンピック・パラリンピック開催中の選手・関係者用の駐車場(バス850台、乗用車1850台)に利用する計画であった。しかし、平成28(2016)年8月に小池都知事が就任すると、新たに建設された豊洲市場の問題を浮かび上がらせ、豊洲移転を一時凍結した。

 計画の遅れにより、環状2号線は築地市場を迂回して片側1車線の暫定道路としてオリンピックに間に合わせることになった。環状2号線には、虎ノ門・新橋から臨海部まで連節バスを使って大量輸送を行うBRT(Bus Rapid Transit=バス高速輸送システム)の運行を計画した。

 BRTの運行は京成電鉄に委託されることになり、京成は新たに令和元年7月に「東京BRT」を設立した。京成バスが100%出資する完全子会社である。令和2年5月の運行開始を予定していたが、新型コロナの感染拡大に伴い10月まで延期された。環状2号線の整備の遅れだけでなく、当然、オリンピック・パラリンピックの延期が影響したのであろう。

 湾岸部には大規模な選手村が建設されたが、オリンピック・パラリンピック後は、改修してマンション群「HARUMI FLAG」として分譲、賃貸を行うことが決まっている。分譲、賃貸あわせて5632戸が開発され、分譲マンションは、令和元年7月から販売が始まった。第1期分の最高予定価格は2億2900万円と高額であるという。

 コロナ以前の計画では令和5年春の竣工を予定していたが、オリンピック・パラリンピックの延期により工程の見直しが必要となっており、入居時期も延期することになる。

 鉄道各社は、オリンピック輸送の具体的な内容は公表していなかったが、JR東日本は、開会式の会場の最寄り駅である千駄ケ谷、信濃町、原宿の改造をすすめ、千駄ケ谷と原宿の2駅では臨時ホームを常設ホームに改造して、混雑緩和を図った。また千駄ケ谷、信濃町を通る総武緩行線では一部の駅でホームドアの使用を開始したため、ドア位置が異なるオレンジ色の中央線の車両の使用を終了させた。

 中央線は、朝夕は総武線と運行系統を分離し、総武線は御茶ノ水で折り返し、中央線は東京発着の各駅停車で運行していた。3月のダイヤ改正以後は、終日、総武線は三鷹まで、中央線は東京発着の快速として運転することになった。今後中央線では、令和5年度にグリーン車2両を増結して12両編成に増強する予定になっている。

 コロナ後の旅客減少の段階では、減収を抑えるためにグリーン料金のような付加価値サービスが重要になっていくのであろう。通勤ライナーの特急化も同様に、実質的な料金の値上げである。令和3年春のダイヤ改正では、東海道線の通勤ライナーの特急化が予定されている。

これから……予想

 新型コロナの感染拡大の対策として、国は、企業に対して出社の自粛、リモートワークの奨励を行った。ネット環境の進歩により、自宅に居ながらにして会議に参加できるというリモート会議の周知が進み、参加者が一堂に会する必要がないという魅力を認識することになって、コロナ後も、多くの企業ではネットの活用が続くことになるのであろう。

 今までは、大都市の問題は、過密・集中であった。朝には郊外から都心に向けて大挙して通勤者が移動し、鉄道や道路の混雑は深刻度を増し、国は混雑緩和のために、長年にわたって企業にフレキシブルな就労時間の導入を求め、時差通勤を推奨してきた。

 期せずして、新型コロナによって、リモートワークが進んで、通勤電車の混雑が緩和されることになった。JR東日本の見込みでは、コロナ後も2割程度旅客が減少するという。従来の混雑率180%の路線の場合、旅客が2割減少すると、144%まで緩和されることになる。大きな整備投資を行わずに、国が目標とする150%をクリアすることが可能となった。

 リモートワークが一般化すると、なにも職場近くに居住する必要はなくなる。かつてバブル経済の頃、都心の地価の高騰により人口が郊外に転出した。長時間電車に揺られて都心まで通勤し、近郊区間を中心に通勤電車の混雑が悪化したのであるが、いまや週に1回会社に通勤して、あとの4日は家で仕事をすればよいので、貴重な睡眠時間を縮め、通勤で疲労困憊するということも無用になるのである。

 郊外では、リモートワークに伴う新しい需要を見込んで、シェアオフィスやボックスタイプのワーキングスペースが各地に登場している。開放室タイプの施設は、喫茶店などの他の業態の転換もあるかもしれない。もともと外回りの営業の途中で、コーヒーショップで仕事の整理といった光景を良く目にしたが、セキュリティ面で問題があるため、外出先でのパソコンワークを禁止している企業もあった。もともとニーズが高まっていたものの、いままでは実数が多くないのでビジネスにはつながらなかったといえよう。

 鉄道各社もエキナカのコワーキングスペースの開発に熱心で、先行して導入したJR東日本は、東京駅や新宿駅などの改札内にボックスタイプを設置し、15分単位の料金で、延長は一回限り、それ以上は改めて予約が必要と、なかなか長時間の利用には使いにくかった。朝夕を中心に利用が多く、予約待ちで利用をあきらめた人も多いようだが、昼間は比較的すいていたので、次の段階としてこの時間帯の新しい需要の創出が課題であった。コロナに伴い、この時間帯のニーズを取り込む形で、駅前にあるJR系ホテルのホテルメッツが客室を活用した半日利用できるプランを設けた。

おわりに

 新型コロナの大流行は、大災害に匹敵する社会的な悲劇であるが、一方で、これからの人々の生活パターンを大きく変化させる歴史上の一大事件として記録されることになるかもしれない。ネット社会が叫ばれて久しいものの、日本ではデジタル技術が人々の生活に浸透していなかったことが浮き彫りとなった。あとで工業化した国のほうがより近代的な設備で操業を始めることができるので、デジタル技術の導入には有利であった。

 今回のコロナ問題で、旧態依然の日本の生産の場で、デジタル化により大きく近代化、効率化が進む可能性がある。これから人口減少期に入ることから、生産性の向上による生産額の維持は、日本経済の規模を維持するうえで必須であるが、これまでは生産の海外シフトが進むことで国内の空洞化が進むばかりであった。生産を国内へ回帰することで海外依存度を下げていくことも政策課題として強調されて良いのではないかと思う。

 アメリカのトランプ大統領が“America first”のキャッチフレーズのもと、海外からの批判にも動じずに経済のアメリカ回帰の政策を推進し、世界一の経済大国の地位を盤石なものにしている。日本も、なりふり構わず、あえて既存のサプライチェーンも見直すことで、国内の経済再生のための強力な政策を実行してほしい。

(文=佐藤信之/交通評論家、亜細亜大学講師)

“ナイキ1強”の厚底シューズ、アディダスが大逆襲…箱根駅伝でも勢力2分か

 2017年夏に一般発売された「ナイキ厚底シューズ」が、世界のマラソンを席巻している。メジャー大会の表彰台を次々に占拠すると、18年9月のベルリンではエリウド・キプチョゲ(ケニア)が従来の記録を1分18秒も短縮する2時間1分39秒の世界記録を樹立。昨年10月のシカゴでも、ブリジット・コスゲイ(ケニア)が女子世界記録を一気に1分21秒も塗り替える2時間14分4秒をマークしている。

 今年3月の東京マラソンでは、男子完走者107人中94人(87.8%)がナイキ厚底シューズを着用。その圧倒的なパワーに気づいた選手たちが、続々と他メーカーからナイキに履き替えている。

“衝撃の速さ”もあり、今年1月末に世界陸連から「シューズに関するルール改定」が発表された。4月30日以降は「靴底の厚さは40mmまで」に制限された。新たなレギュレーションのなか、各メーカーは新モデルを模索。そのなかで王者を脅かすシューズが登場した。

 アディダスの”新厚底シューズ”「アディゼロ アディオス PRO」だ。同モデルを着用したペレス・ジェプチルチル(ケニア)が、9月5日のプラハ・ハーフマラソンで女子単独レース世界記録となる1時間5分34秒をマーク。10月17日の世界ハーフマラソン選手権でもジェプチルチルが、同世界記録を更新する1時間5分16秒で制している。

 男子もアディゼロ アディオス PROを履くキビウォット・カンディエ(ケニア)が世界ハーフマラソン選手権で2位に入ると、12月6日のバレンシアハーフマラソンで57分32秒の世界記録を樹立。同レースでは世界ハーフ王者でナイキを着用するジェーコブ・キプリモ(ウガンダ)に競り勝っているのだ。

 これは”ナイキ一強時代”に風穴を開けたと言ってもいいだろう。ナイキ厚底シューズの大成功で、各メーカーは同モデルを研究。最近はカーボンプレートを搭載した厚底タイプが続々と登場している。しかし、ナイキを打ち負かすところまでは至っていなかった。

ナイキvs.アディダスの情勢

 ハーフマラソンといえどもナイキに勝ったアディゼロ アディオス PROは、どんなシューズなのか。

 カーボンプレートに厚底というのはナイキと同じだが、カーボンプレートはソール全体を覆うかたちではない。足の中足骨をヒントに調整された5本のカーボンスティックをソールに組み込み、高反発性の独自フォーム素材で挟み込む構造になっている。厚底(ヒール部分 39 mm、前足部 31.5mm)にもかかわらず着地時の安定性があり、爆発的な推進力を得ているようだ。

 アディゼロ アディオス PROは重量225g(27cm)で2万7500円(税込)。ナイキ厚底シューズの最新モデルである「エア ズーム アルファフライ ネクスト%」は重量213g(27cm)で3万3000円(税込)だ。同レベルの威力があるなら、価格が5500円違うのはランナーの購入心理に影響するだろう。

 21世紀のマラソンは、アディダスとナイキの戦いが続いている。

 男子は03年のベルリンでナイキを履くポール・テルガト(ケニア)が2時間4分55秒をマーク。人類で初めて2時間4分台に突入したが、その後はアディダスを履く選手たちが時計の針を動かすことになる。

 ハイレ・ゲブレセラシェ(エチオピア)が07年に2時間4分26秒、08年に2時間3分59秒。11年にパトリック・マカウ(ケニア)が2時間3分38秒、13年にウィルソン・キプサング(ケニア)が2時間3分23秒、14年にデニス・キメット(ケニア)が2時間2分57秒と、世界記録を短縮していったのだ。

 しかし現在、キメットの2時間2分57秒は世界歴代5位まで陥落。同歴代4位まではナイキの靴を履いた選手が占めている。

 この流れは、国内でも顕著になっている。ナイキ厚底シューズが登場する前の17年箱根駅伝は、出場210人のうちアシックスが67人(31.9%)、ミズノが54人(25.7%)、アディダスが49人(23.3%)、ナイキが36人(17.1%)、ニューバランスが4人(1.9%)だった。

 その後、ナイキがシェアを拡大。前回の20年箱根駅伝では出場210人中177人(81.3%)がナイキを着用していた。そのシューズの影響もあり、10区間中7区間(2、3、4、5、6、7、10区)で区間記録が誕生した。

 総合優勝に輝いた青山学院大学は、アディダスとユニフォーム契約をしている。19年大会は9人がアディダスを履いていたが、前回は10人全員がナイキを着用。王座を奪還しただけでなく、大会記録も7分近く塗り替えた。

 アディダスとしては、まずは青学大勢にアディゼロ アディオス PROを履かせて、王者・ナイキに逆襲を果たしたいところ。アディダスの躍進で”シューズ戦争”がさらに激化しそうだ。
(文=酒井政人/スポーツライター)

近藤真彦が15曲熱唱の2014年は地獄だった…偉大なるジャニーズ『カウコン』の歴史

 ジャニーズの大晦日恒例イベント『ジャニーズカウントダウンライブ』(通称・カウコン)。2020年大晦日の出演者のなかに、この年末で活動休止に入る嵐の名前はなかったが、『NHK紅白歌合戦』やオンラインライブ『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』の後にサプライズ出演してくれるのではないかと期待するファンも少なくない。

 また、今回はTOKIOやV6、KinKi Kidsといったベテラン組がカウコン不出場であることが判明すると、「世代交代ってこと?」「出ないなら見ない」といった反応も。その上、V6の三宅健がJohnny’s web内のブログで……

「昨日は、FNS歌謡祭で今年はカウコンに出演しないという事実を知る」
「(カウコンに出ないことを)テレビでお知らせ頂くこの不条理」
「あれ?私、ジャニーズですよね!?」
「カウコンの団扇も撮影していたので、私も出るものだと思って楽しみにしていたのに残念です」

などとつづって、ファンは騒然。

 カウコン用のうちわを販売していたにもかかわらずV6の出演が見送られ、しかもそのことがメンバー本人にはきちんと伝えられていなかった……という記述に、ジャニーズ事務所の対応を疑問視する声、そしてその決定の背景に何があったのかをいぶかしがる声が続出したのであった。

岡本健一、イノッチ、タキツバ、TOKIO長瀬らが「ありがとう、SMAP」を連発した2016年カウコン

 かように開催前から何やら騒がしいカウコンだが、それもファンの期待の表れともいえる。ファンにとってはもちろん、前出の三宅のブログを見てもわかる通り、ジャニーズタレントらにとっても、年をまたいで開催されジャニーズグループらが一堂に会するカウコンは、まさに一大イベントなのである。

 カウコンは1997年、1995年1月に発生した阪神淡路大震災の復興チャリティーイベントとしてスタート。当初はTOKIO、V6、KinKi Kidsの合同グループ「J-FRIENDS」のイベントだったが、2003年からは嵐やNEWS、関ジャニ∞、KAT-TUNなど、さまざまなグループが出演している。

 20年以上の歴史があるカウコンはこれまでにもさまざまな「名場面」があり、ファンの間で語り継がれてきた。

 2011-2012年のカウコンでは、近藤真彦の名曲『アンダルシアに憧れて』を堂本光一、東山紀之が披露。“王子様キャラ”の2人が色気たっぷりに歌い踊る姿にファンは悶絶していたが、中盤では本家・近藤真彦も登場し、メインのバックダンサーをV6が務めるという豪華すぎる布陣に。5人時代のKAT-TUNやデビュー1年目のKis-My-Ft2もバックダンサーとして登場し、全員でフラメンコを踊るシーンは圧巻だった。

 SMAPが解散した2016年大晦日の直後に開催された2016-2017年のカウコンでは、元男闘呼組・岡本健一が「サンキュー! SMAP」とSMAPへの感謝を口にする場面も。すると V6の井ノ原快彦やタッキー&翼の今井翼も「サンキュー! SMAP」「ありがとう、SMAP」と発し、TOKIO・長瀬智也が「最後に、SMAPに拍手を贈ろう」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれた。メンバー同士の不仲説などもあり、他のジャニーズタレントがメディアで言及することはなかばタブー化していたSMAP解散だったが、この年のカウコンでは、ジャニーズグループにとってSMAPがいかに偉大で大切な存在だったかを知らしめることとなったのである。

中居正広が出演した2017年カウコン、タッキー&翼のバックにFOUR TOPSが集結した2018年カウコン

 2017-2018年のカウコンには、なんと中居正広がサプライズ出演。カウコンにSMAPメンバーが出場したことは過去に例がなく、2013年に香取慎吾が番宣で登場したのみだった。この年、中居は『めちゃ×2イケてるッ! 中居&ナイナイ日本一周FINAL』(フジテレビ系)の企画として、トップバッターを飾ったKis-My-Ft2のステージに、ナインティナインの岡村隆史と共にブラックスカル姿で登場。「さすが元SMAP」といわしめるようなキレキレダンスを披露し、会場は大いに盛り上がっていた。

 2018-2019年では、タッキー&翼がラストパフォーマンスを披露。タッキー&翼は2018年9月に解散し、同年末には滝沢秀明が芸能界を引退してジャニーズ事務所で後輩の育成にまわることが決まっていた。ステージでは、滝沢や今井とJr.時代から共に活躍してきた生田斗真、長谷川純、風間俊介、山下智久からなるJr.時代のユニット「FOUR TOPS」が一夜限りの復活を果たし、バックダンサーを務めた。タッキー&翼がFOUR TOPSを従えて歌って踊る姿は、『8時だJ』(テレビ朝日系)世代にとっては、涙なしでは見られないものとなったのである。

近藤真彦が15曲を熱唱した2014年カウコンは「地獄だった」とのファンの声も

「ジャニーズシャッフルメドレー」や「年男ユニット」といった、なかば定番化したスペシャル企画も毎年あり、まさにファン垂涎のカウコンなのだが、いろんな意味でファンの記憶に残った回もある。

 2014-2015年のカウコンでは、デビュー35周年を迎えた近藤真彦がまさかの15曲も披露。近藤ファンにとっては最高の一夜となったのかもしれないが、会場のおそらく大部分を締めたであろう他グループの若年ファンにとっては「地獄だった」ようで、「マッチのカウントダウンコンサートじゃん」と肩を落としていたものであった。

 なお、嵐がデビュー20周年を迎えた2018-2019年のカウコンで披露したのは3曲のみ。このことからも、「ジャニーズの長男」として君臨してきた近藤の特別待遇ぶりがよくわかろうというものだろう。ちなみに近藤は、今年デビュー40周年を迎えたため、一部ジャニーズファンのなかには「まさか今年も、マッチにカウコンが乗っ取られるのでは……」と心配する向きもあったが……近藤は“例の不倫報道”によって活動自粛中である。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、例年のようなライブ開催は中止となり、都内のさまざまな場所から総勢11組のジャニーズグループがパフォーマンスを届けるという形だということが発表されているカウコン。どんな名場面が見られるのか、期待して待ちたいものである。

(文=編集部)

国税庁、前代未聞の”コロナ特例”続出…地方税も同様、申告・納税の延期や条件緩和

 元国税局職員、さんきゅう倉田です。好きな映画は「太陽光発電に調査がいっぱい」です。

 今年は、新型コロナウイルスの流行によって、確定申告などの税のルールが緩和されています。「請負の仕事が減ってしまった」「残業が減ってしまった」などの理由で、収入が減り、納税が困難になった方もいると思います。あるいは、確定申告を行わなければならないのに、コロナへの感染を恐れて税務署に行けない方もいるでしょう。行政は鬼ではありません。きちんと配慮して、特例を設けてくれています。

 たとえば、所得税の確定申告と納税の期限は、3月16日から4月16日に延長されました。しかし、4月といえば、緊急事態宣言が出された頃。3月にできなかった申告が、4月にできるわけがありません。

 そこで、4月16日の期限を過ぎてもウイルスの拡大状況に鑑み、申告が困難であった方については、期限を区切らずに柔軟に確定申告書を受け付けることとしています。具体的にいつまでに申告・納税するようにと決まっているわけではありません。申告書の作成や税務署へ行くことが可能になった時点で申し出れば、個別に申請することにより、申告期限の延長の取り扱いをすることとしています。

 この申告期限の延長については、何か特別に書類を作成する必要もなく、確定申告書を提出する際に、余白に「新型コロナウイルスによる申告・納付期限延長申請」といった文言を書くなどの、簡易な手続でよいこととされています。とても優しいですね。これほど税に関する制度が、広く国民全体に対して緩和されたのは初めてかもしれません。

 なお、上記の括弧の中の文言は、多少異なっていても意味がわかれば問題ありません。また、国税庁は、下記のような具体的なQ&Aを公表しています。

「私は、居酒屋を営む個人事業主です。コロナに感染したため、完治するまでの間、休業しました。この度の休業は、突然のことであったため、食材等を廃棄するとともに、店舗全体を消毒するなどの支出もありました。その後、営業を再開しましたが、しばらくの間は客足が戻らず、例年に比べて収入も少ないため、本年は赤字になる見込みです」

 Q&Aといいつつ質問の形を取っていないのですが、これに対し「青色申告であれば損失が翌年以降に繰り越せること、白色申告であれば他の所得と損益通算し、『事業用資産に生じた災害による損失等』は翌年以降に繰り越せる」と回答されています。

「事業用資産に生じた災害による損失等」には、以下のようなものが該当します。
・飲食店の食材の廃棄損
・感染者が確認されたことにより廃棄処分した器具備品の除却損
・施設や備品などを消毒するために支出した費用
・感染発生の防止のため、配備するマスク、消毒液、空気洗浄機等の購入費用
・イベントの中止により、廃棄せざるを得なくなった商品等の廃棄損

 また、該当しないものの例としては、
・客足が減少したことによる売り上げ減少額
・休業期間中に支払う人件費
・イベント等の中止により支払うキャンセル料、会場借上料、備品レンタル料
などがあります。

 国税庁のホームページでは、コロナに関するさまざまな特例を紹介しています。地方自治体に権限がある地方税も、概ね国税に準ずる扱いをしていると考えられます。また、税以外の支払いにも、なんらかの特例が設けられている可能性があります。

 新たな制度や特例を調べる余裕はないかもしれませんが、待っていても誰も教えてくれません。それぞれが頑張って困難を乗り切るしかありません。インターネットで調べ、行政に電話で確認して、少しずつ知っていただけたらと思います。
(文=さんきゅう倉田/元国税局職員、お笑い芸人)

●さんきゅう倉田
大学卒業後、国税専門官試験を受けて合格し国税庁職員として東京国税局に入庁。法人税の調査などを行った。退職後、NSC東京校に入学し、現在お笑い芸人として活躍中。著書に『元国税局芸人が教える 読めば必ず得する税金の話』(総合法令出版)、『お金持ちがしない42のこと』(Kindle版)がある。

二宮和也、『硫黄島からの手紙』で認めさせた圧倒的才能…「僕は俳優じゃない」発言の背景

 2020年末のの活動休止まで、残すところあとわずか。嵐メンバーの5人は、1999年11月のCDデビューからの21年間、私たちの胸を打つ歌やパフォーマンスを届け、またバラエティ番組では私たちを大いに笑わせてくれもした。さらには俳優としてさまざまなドラマや映画に出演し、ある時は涙を誘い、ある時はドキドキさせてくれた。

 そんな嵐メンバーへ感謝と敬意を込めて、それぞれの俳優としての活動を振り返っていきたい。今回は二宮和也編だ。

「僕は俳優じゃないんです。5人でグループをやってる日本のアイドルなんですよ」

 2006年の映画『硫黄島からの手紙』でジャニーズ初のハリウッドデビューを果たしたこともあり、演技派としてのイメージが強い二宮和也。劇中で彼が演じた元パン屋の陸軍一等兵・西郷昇からは戦争への絶望と覚悟、そして生きることへの希望など、強いメッセージ性が感じられた。同映画は第79回アカデミー賞の作品賞・監督賞・脚本賞・音響編集賞にノミネートされ、音響編集賞を受賞している。

『硫黄島からの手紙』に出演した当時、二宮は23歳。若くして偉業を成し遂げた場合、人によっては天狗になってしまう可能性もあるが、二宮にそうした傾向はなく、あくまでも“嵐の二宮和也”というスタンスを崩さなかった。

 2019年9月28日放送の『嵐にしやがれ 超メモリアル!丸ごと嵐!秋の怒涛の3時間SP』(日本テレビ系)にゲスト出演したジャニーズ俳優・風間俊介は、二宮が同映画の記者会見で、外国人記者に対して「僕は俳優じゃないんです。5人でグループをやってる日本のアイドルなんですよ」と説明していたと明かしている。二宮は「ソロの仕事は5人に還元してなんぼ」という考えを持っており、ジャニーズ事務所にも「5人に還元できないことはやりません」と伝えているという。一見クールな二宮だが、メンバーに対する愛情が深く、嵐というグループを何より大切にしているのだろう。

『山田太郎ものがたり』で見せた、櫻井翔との“磁石コンビ”によるほんわかした空気感

 二宮は、ジャニーズJr.時代から俳優としてさまざまな作品に出演している。1998年10月クールの『あきまへんで!』(TBS系)では、どこか冷めた秀才の高校生役に抜擢。さらに、1999年4月クールの『あぶない放課後』(テレビ朝日系)では、当時ジャニーズJr.だった渋谷すばるとW主演。同時期には『8時だJ』(同)が放送されており、「ジャニーズJr.黄金期」などと呼ばれていた時代だった。

 また、2007年7月クールの『山田太郎ものがたり』(TBS系)は、櫻井翔とのW主演。共に名門私立高校に通いつつも、実は極貧の山田太郎(二宮)と、裕福な家庭に生まれた御村託也(櫻井)という、真逆のキャラクターを演じた。ファンの間で櫻井のイニシャル「S」と二宮のイニシャル「N」を磁石のS極とN極に例え“磁石コンビ”と呼ばれるこの2人にピッタリな配役だが、同作は基本的に平和でポジティブなストーリーであることとも相まって、彼らの間に漂うほんわかした空気感に癒されたものだった。

『母と暮せば』で吉永小百合と共に表現してみせた、親子愛を超えた“何か”

 前出の『硫黄島からの手紙』もそうだったが、二宮は、戦中戦後を懸命に生きたキャラクターを演じることに長けている。2015年の映画『母と暮せば』では、原爆投下後の長崎を舞台に、被爆死したものの亡霊となって母親のもとに現れる医学生・福原浩二を演じた。

 この『母と暮せば』では、浩二と吉永小百合演じる母親・伸子の長崎弁での会話シーンが頻出する。明るく口が達者な浩二の様子からは、原爆によって自分でもわけがわからぬまま、一瞬にして命を奪われた彼が、亡霊という立場ではあれど母親に会えてどんなにうれしかったかが、ひしひしと伝わってくる。

 そんな浩二は一方で、伸子との会話を重ねるうち、徐々に自身の死を受け入れていく。彼の一挙手一投足から、迷いや無念、決意などさまざまな想いが垣間見える。しかし、浩二が死を受け入れるということは、同時に親子に残された時間があとわずかであることを示唆し、そのことを理解した鑑賞者は、涙なしには見ていられなくなる。浩二と伸子の間にあるものは確かに親子愛なのだろうが、そうした言葉だけでは表現しきれない、深い切なさもにじみ出ている。

めんどくさがりな性格と、俳優としての圧倒的な才能、そのギャップがファンの心をつかむ

 二宮がパーソナリティを務めるラジオ番組『BAY STORM』(bayFM)の2019年5月26日放送回では、「練習が大嫌い」だと明かし、「ドラマとか、もういらないもん、テストとか。もう本番だけでいいっていつも思ってる」「踊る前に準備体操もしないし、コンサートの前にストレッチとかもしないし。本番一発で出た感じで『ぶつかりたい』と思ってるわけ」と持論を展開していた二宮。

 ゲーマーで出不精、めんどくさがりな性格と自称する二宮らしいエピソードではあるが、これまで述べてきたように、俳優としての彼は、役柄のわずかな心の機微をごくごく自然に表現してみせる。そんなギャップが、ファンの心をつかんで離さない理由なのかもしれない。

(文=編集部)

椎名林檎、「水着着てきて」で泣いた彼女が、それでも胸の谷間むき出しで歌い続けるワケ

 2020年に「東京事変」としての活動を8年ぶりに“再生”した椎名林檎。1月1日に「選ばれざる国民」、2月29日に「永遠の不在証明」、8月12日に「赤の同盟」、11月6日に「青のID」、11月13日に「命の帳」と、配信シングルをコンスタントにリリースし、4月8日にはミニアルバム『ニュース』も発売。また、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、2月26日に政府からイベント自粛要請が出されるなか、同29日と3月1日の東京国際フォーラム公演を決行し、ネット上で賛否を巻き起こした。

 この12月には、9日放送の『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)や25日放送の『ミュージックステーション ウルトラSUPER LIVE2020』(テレビ朝日系)で圧巻のパフォーマンスを披露し、ソロアーティストとしては通算7度出場している大みそかの『NHK紅白歌合戦』にも、東京事変として初出場する。

 椎名といえば、楽曲にロック、ジャズ、ムード歌謡などさまざまなテイストを取り入れて、どこか退廃的で儚い色気を醸し出しながら歌い上げる、独特の存在感を放つアーティストでもある。

1999年の「本能」での強烈なインパクト、セクシャルかつ大衆的な楽曲でミリオンセラーを獲得

 椎名林檎は1998年、シングル「幸福論」でデビュー。同年は浜崎あゆみ、宇多田ヒカル、aiko、MISIA、モーニング娘。といった今なお活躍するアイドルやアーティストがデビューを飾ったという豊作の年でもあるが、そのなかでも椎名が放ったインパクトは強烈であった。

 例えば、1999年10月にリリースした「本能」のミュージックビデオ(MV)では、ナース姿の彼女が拡声器を手に歌い、ピンヒールパンプスでの蹴りや肘打ちでガラスを打ち破っている。さらには、ベッドに横たわる女性患者に椎名が覆いかぶさり、首元に舌を這わせるというセクシャルなシーンも。

 歌詞には「もっと中迄入って」「あたしの衝動を突き動かしてよ」といった意味深なワードが並び、賛否が分かれそうな楽曲であるにもかかわらず、大衆ウケ抜群でミリオンセラーを記録した。MVのビジュアルや歌詞に含まれた情感で、誰しも一度は感じたことがあるような独占欲や支配欲、衝動性や開放性をむき出しにする彼女の表現力は、世間から羨望の的となっていった。

デビュー当時の「水着を着てきてほしい」との要望に泣いた過去を激白

 2000年1月リリース「ギブス」のMVでは胸の谷間をあらわにしながらギターをかき鳴らし、2003年2月に発売したサード・アルバムには『加爾基 精液 栗ノ花』(カルキ ザーメン クリノハナ)というタイトルを付けるなど、セクシャルなアプローチが目立っていた椎名。ただ、それは彼女にとって自己表現のひとつでしかなく、決して異性への媚びではない。むしろ男性への反発心を持っているようだ。
 
 2019年5月25日放送の『COUNT DOWN TV』(TBS系)に出演した椎名は、デビュー当時にプロモーション活動をしていた際のエピソードを明かした。

「明日のどこどこのキャンペーンの局の方が『たまたまプールサイドでの収録なんで、水着をなるべく着てきてほしい』みたいなことをおっしゃってるっていうのをメーカーの人から聞いたときに、なんかまあ悲しさなんでしょうね、すごく。怒りなのか悲しさからなのか、泣いたことがあって」

 アーティストとしてではなく、女性として、しかも軽んじて扱われたことに屈辱を感じた経験から、楽曲やビジュアル面では過激で強い女を演出をするようになったという。

「とにかく強い。バカにされない。『バカにすんなよ!』っていうのがまず第一に。その癖はもうなんかとれなくて。どうしてもアー写がスタンガン持ってたりとか、欠かせなくなっちゃって」(同じく『COUNT DOWN TV』より)

ZAZEN BOYS向井秀徳に「美人やね」と褒められ照れ笑い

 そんな彼女も、憧れの男性を目の前にしてデレデレになるという、かわいらしい一面を持っている。2005年7月8日に放送された『僕らの音楽』(フジテレビ系)にて、憧れの人物・ZAZEN BOYSの向井秀徳と共演した椎名は、向井に「あんた、美人やね」と唐突に褒められ、うれしそうに照れる様子をみせていた。

 また、ステージでは2人が向かい合ってコラボ曲「KIMOCHI」を歌い上げた後、向井が「今夜のお客様は、椎名林檎ちゃま」と紹介したのだが、その時にも椎名は照れ笑いを浮かべ、手で口を覆うしぐさを見せていた。向井を目の前に、アーティストとして活動している時とはまったく違う表情を見せた椎名について、視聴者は「メスの顔になってる」「史上最高に椎名林檎がエロい」とリアクションしていた。

エレカシ宮本浩次と椎名林檎の“動”と“静”がネットで話題に

 椎名と男性アーティストのコラボといえば、2018年11月9日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)での、エレファントカシマシ・宮本浩次とのパフォーマンスが記憶に残っている人も多いのではないだろうか。

 同番組で椎名と宮本はコラボ曲「獣ゆく細道」を披露。トークで椎名は「(宮本の歌は)楽器としてすごいので、残さないといけない」と独特の表現で宮本を称賛していたが、ステージではありあまるほどの熱量で歌い、終盤では本能のまま踊り狂っていた宮本に対して、椎名は軽くリズムをとりながらそつなく歌唱。2人の対照的な“動”と“静”はネットで、「これこそ神回」「色気とセンスのぶつかり合い」と絶賛されていた。

 芸能界では、加藤ミリヤ、池田エライザ、白石麻衣、堂本剛など多くの著名人が椎名林檎のファンだと公言し、カバーしたりもしている。2021年も、彼女らしい独創的な作品を生み出してくれることに期待したいものだ。

(文=編集部)

無印良品、寒い冬に重宝する厳選5品…利用者絶賛の最新ハンドクリーム&ブークレ手袋

 衣料品、生活雑貨、食品など7500種類以上のアイテムを取りそろえる「無印良品」。もともとはスーパーマーケット西友のプライベートブランドとして1980年にスタートし、今では計1029店舗(2020年8月末時点)を展開する大規模雑貨チェーン店となっている。

 運営元である株式会社良品計画の2020年8月期(3~8月)連結業績を見てみると、売上高が前年同期比17.2%減の1789億円、純利益は169億円の赤字を記録。しかし、四半期ベースで見てみると、第2四半期(6~8月)の売上高は前年同期比3.3%減まで減収幅を縮め、回復基調となっている。コロナ禍の荒波を乗り超え、夏以降はなんとか回復に転じているようだ。

 そんな無印良品の豊富なアイテムのなかから、今回は「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」が「この冬、買うべき無印良品の商品5選」をリストアップ。さっそく紹介していこう。

3種の植物オイル ハンドクリーム 50g/750円(税込、以下同)

 初めに紹介するのは、今冬の新商品である「3種の植物オイル ハンドクリーム 50g」。ハンドクリームは女性が使うものと考えている方もいるかもしれないが、現在は男女問わず手を乾燥から守るためにハンドクリームを利用する方は多いのだ。

 さて、「3種の植物オイル ハンドクリーム 50g」は緑藻、ホホバ、オリーブという3種の植物オイルを配合。その天然うるおい成分が、手肌をしっとりなめらかに変えるという。

 新商品ながら早くも評判を呼び、インターネット上の口コミでは「しっとりするけどベタつかない。塗ってすぐスマホが触れるので便利」「伸びやすいクリームで、匂いもとてもいい」など賞賛の声が多数あがっている。ハンドクリームを塗ることによる手のベタつきが気になる方は多いだろうが、その問題点を解決できたことは本品の大きなストロングポイントといえるだろう。

 また、つけた直後は、オリーブと植物の葉がブレンドされたような香りが漂う。そして、手に馴染んでからは心のやすらぎを誘うような、植物由来の落ち着いた匂いがほのかに香ってくるのである。冬のこの時期、乾燥で悩んでいる方はぜひ試してみてほしい。

ブークレタッチパネル手袋 フリーサイズ・黒/990円

 冬のマストアイテムである防寒グッズのなかでも、この「ブークレタッチパネル手袋」は特におすすめだ。フランス語で「輪」という意味のブークレとは、表面に糸の輪が出るように加工された生地のこと。特に女性に人気で、カーディガンやスヌードの素材としてよく使われている。しかし、本品は使い手を選ばないシンプルなデザインの手袋であるため、性別関係なく使用できるのが嬉しいポイントだろう。

 肝心の使い心地としては、ブークレの柔らかい感触によって装着感に優れている点がまず挙げられる。さらに伸縮性がとても良く、装着しながらでもごく自然に指を動かすことができるのも素晴らしい。また、手首部分がやや長いつくりになっているので、手首の上の、裾で隠れる部分まで深く装着できるので防寒面でも申し分ない。

 そしてネット上には、「うまく反応しないスマホ対応手袋が多いなか、反応がよく、操作しやすい」といった評価もあった。実際に装着してスマホを操作したところ、確かにコンビニで売られている同価格帯のものよりも正確な操作が可能で、フリック入力も問題なくできた。990円というコストに対するパフォーマンスとしては、すべてにおいて優れた手袋といえるだろう。

ステンレス保温保冷マグ 約200ml/990円

 次に紹介するのは「ステンレス保温保冷マグ 約200ml」。こちらは2020年10月15日付当サイト記事『無印良品、この秋売り切れ続出の人気商品5選…熟睡できるアロマオイル、超簡単ぬかどこ』でも紹介した商品だが、寒さが増してホットドリンクの需要が増えてきたことにより、今回も選出する運びとなった。

 コーヒーが好きな人にとっては、自分で淹れたコーヒーを200mlの飲み切りサイズで、バッグに入れてかさばることなく持ち運べることができるという点は、かなり魅力的なポイントだろう。

 ネット上では特に「コーヒーを入れてから5時間経っても温かいまま」など、保温性能が非常に優れているという点で、ユーザーからの賞賛の声が集まっている。ちなみに、ドリンクを入れる前、ボトル内にさっと熱湯を落として中を温めると、保温性能が高まるとのこと。ぜひ、お試しあれ。

インド綿スモールバスタオル 生成60×120cm/799円

 無印良品には数多くの種類のバスタオルが並んでいるが、なかでもこの「インド綿スモールバスタオル/生成60×120cm」はおすすめだ。無印良品HP内のカスタマーレビューを見てみると、「スモールバスタオル」という商品ジャンルのなかで同価格帯の商品は5評価中3.0前後がアベレージだが、本品は4.6という高評価をマークしている。

 その人気は、インド綿という生地の使い勝手の良さからきているようだ。とにかく「速乾性、吸収性に優れている」「洗濯しても毛羽立ちもなく毛落ちもない」といった機能性を絶賛する意見が多いのである。湿気に強く、風通しがいいという特徴を持つインド綿の柔らかくふわふわした素材感が秀逸なのだろう。

 ユーザーのなかには、「今までいろんなバスタオルを使ったが、そのなかでも上位クラス」とまで言いきる人もいる。スモールバスタオルの評価としてはどうやら本品がピカイチのようだ。

撥水 縦型たためる マイトートバッグ ネイビー/990円

 2020年7月からプラスチック製レジ袋の有料化が小売店に義務づけられ、マイバッグ(買い物バッグ)を持ち歩く方が増えている。無印良品もその需要に応えるべく、豊富な種類のバッグを展開しているが、なかでもマイバッグとしても使える「撥水 縦型たためる マイトートバッグ ネイビー」が人気を博している。

 マイトートバッグシリーズは、ほかにもさまざまな生地の商品があるのだが、無印良品HP内のカスタマーレビューでは、本品はとりわけ評判が良い。「A4サイズ書類やノートパソコンを入れやすく、また軽くて運びやすい」「持つことも肩にかけることできる」といった、バッグの収納性としての機能を評価する声が多い印象だ。

 そして「撥水仕様で折りたたむことができる」といったプラスアルファの利便性を賞賛する声も見受けられる。ユーザーのニーズにドンピシャで応えているのが、この「撥水 縦型たためる マイトートバッグ ネイビー」なのだろう。

 さて、紹介した「この冬、買うべき無印良品の商品5選」のなかに、気になる商品はあっただろうか。今冬を乗り越えるために、よりよいクオリティ・オブ・ライフを追求するために、本記事をご参考にしていただけたら幸いだ。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※情報は2020年12月10日現在のものです。