JRA福永祐一「サンキューソーリー」の悲劇再び!? 戸崎圭太「神騎乗」ピンクカメハメハでサウジダービー優勝も足りなかったのはアレ

 20日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたサウジダービーは、戸崎圭太騎手のピンクカメハメハ(牡3、栗東・森秀行厩舎)が優勝。森秀行調教師は、昨年のフルフラットに続いて所属馬の連覇となった。

 サウジカップ公式Twitterによると、サウジアラビアで騎乗予定だったU.リスポリ騎手とJ.ヴェラスケス騎手の2名が入国不可となり、騎乗変更が発生することを発表。サウジダービーでピンクカメハメハに騎乗予定だったJ.ロザリオ騎手が、同レースでリスポリ騎手が騎乗予定だったコワンに騎乗し、これに替わってピンクカメハメハには戸崎騎手の騎乗が決定した。

 ピンクカメハメハは父リオンディーズ、母タバサトウショウという血統。姉にはG1・3勝を挙げた名牝スイープトウショウのいる良血馬。リオンディーズ産駒ながら祖父のキングカメハメハにピンクを組み合わせた珍名馬としても話題を集めていた馬だ。

 昨年7月の函館で4馬身差のデビュー勝ちを収めるなど期待された馬だったが、その後は5戦して4着までと伸び悩んでいた。そしてこれまでの芝から初のダートに挑戦となったのが、このサウジダービーだった。

 予期せぬ事態となったものの、そこは日本が誇るトップジョッキーの一人である戸崎騎手。突然舞い込んだ代打騎乗に初騎乗初勝利という最高の結果で応えてみせた。

 12頭立てのレース。好スタートを決めた戸崎騎手とピンクカメハメハは外目の3番手をキープ。直線に入って先頭の馬に並び掛けると力強く抜け出しての勝利。同馬にとっては初の海外遠征・初のダート戦、適性を見抜く国際派の森調教師の慧眼ぶりも見事だが、急遽代打を任された戸崎騎手も最高の結果を出した。

 しかし、そんな勝利の裏で戸崎騎手には思わぬ難関が待ち受けていた。

 勝利騎手インタビューを求められたものの、英語での質問に答えることが出来ず「センキューベリーマッチ」「ベリーグッド」「ベリーハッピー」と答えるのが精一杯。折角の晴れ舞台だったはずが、残念な英語力を露呈することとなってしまった。

 また、これと同じく英語のインタビューに苦戦した騎手といえば、2014年にドバイデューティーフリー(G1・現ドバイターフ)をジャスタウェイで優勝した福永祐一騎手だ。

 このときも英語のインタビューに対し、しどろもどろ。最後には「サンキューソーリー」という”迷言”も誕生した。

 これに対して、2019年のクイーンエリザベス2世C(G1)をウインブライトで勝利した際、流暢な英語で勝利騎手インタビューに答えていた競馬ファンを驚愕させたのが、松岡正海騎手だ。

 この光景を見たネット上の競馬ファンはSNSを中心に「松岡、英語すげー!!」「ウインブライトの勝利より、こっちにびっくりした」と驚きを隠せなかった。

 もはや世界でもトップクラスといってもいい日本の競馬だけに、今後はさらに海外遠征の機会も増えるに違いない。世界中が注目する勝利騎手インタビューで恥ずかしい思いをしないためにも、トップジョッキーにとっては、英語のインタビュー対策も必要となってくるかもしれない。

年金データのマイナンバーはやはり中国に流出か…厚労省部会の報告書が氏名以外の情報流出の可能性を指摘 調査が不十分の批判も

 COCOAやHER-SYSなど、新型コロナの感染対策システムのポンコツぶりが次々明らかになり、菅義偉首相が旗を振っている「デジタル化」の化けの皮がどんどんはがれているが、ここにきてさらにとんでもない疑惑が持ち上がった。  17日の衆院予算委員会で、日本年金機構の法令違反...

パチスロ「積極的に採用」して欲しい要素!「ストレス軽減」に効果も!?【濱マモルの のほほんコラムVol.84~ヘビメタがもたらす効果~】

 酒をダラダラと飲みながらスマホをいじっていると、非常に興味深いニュースが飛び込んできた。ヘビメタを聴くことは血圧を下げ、ストレスの軽減に役立つというのだ。

 ヘビーメタル、略してヘビメタ。マニアの間では、ヘビーではなくヘヴィだとの論争もある中、ここはあえて親しみを込めてヘビメタとするが、トルコ・イスタンブールの美容整形外科が18歳から65歳までの1,540人を対象に精神的ストレステストを実施した際、参加者にいろいろなジャンルの音楽を聴いてもらって生理的反応を測定したところ、最も血圧を下げてストレスの軽減に成功したのは「80年代のポップス」で、次に効果があったのがヘビメタだったという。

 ヘビメタを聴いた参加者のうち、89%は血圧を下げ、18%は心拍数を下げたとのこと。この結果について医師は、「怒っている音楽は自分の感情を処理するのに役立ち、結果的に幸福をもたらす」と分析し、「医学的には非常に理にかなっている」としたそうだ。

 日本ヘビメタ界の第一人者である、音楽評論家の伊藤政則。氏の容姿が数十年変わらないことから「ヘビメタは不老不死の薬」とまことしやかにささやかれた時期があったが、まさかストレス軽減の効果があるとは知らず、その意外な研究結果に酒が進んでしまった次第だ。

 中学校時代、筋肉少女帯を知ったことでヘビメタの扉を開けたアタシは、いまだ愛好家である。医師のいう「怒っている音楽」という表現はさておき、基本的には重厚且つ攻撃的なサウンド。スピードメタル、スラッシュメタル、デスメタル、ゴシックメタルなど、そのスタイルは多種多様であり、掘り下げれば掘り下げるほどに奥深い。

 子供たちと接する時間が増えると共に音楽を聴く時間は減ったものの、突然、恋しくなることが多々あり、先日も部屋でシンフォニックメタルの雄・Rhapsody(後にRhapsody Of Fireへ改名)を流しながら作業をしていたところ、ドアを開けた娘がしばらく黙った後に「すごい音楽だね」とポツリ。7歳になる娘のストレスを軽減させたか否かは不明だが、アタシ自身、作業がサクサクと進んだことは事実である。

 思えば4号機中期以降、好んで打ったパチスロでは、ヘビメタ的なサウンドが流れるものが少なくなかった。『ファウスト』や『メフィスト』のクラシカルな旋律にはシビれたし、『ギガゾーン』でのAT「スーパーギガゾーン」中の疾走感溢れるBGMは、今も史上最強と信じてやまない。

 5号機時代を振り返っても、勝手に七匠の最高傑作と評する『PACHISLOT NINJA GAIDEN』では、開発者の好みか、先述のバンド・Rhapsodyに加えてDragonForceの楽曲まで楽しめる豪華さ。

パチスロ バーストエンジェル』でSHOW-YAが流れれば無条件でアガるし、『ハナハナホウオウ』に関してはGargoyleの「HANA!-chika-HANA!」を聴きたいがために打ち乱れているといっても過言ではない。

 ひとつのマシンにハマるきっかけは様々であり、サウンドから興味を示すファンもいるハズ。ヘビメタはポピュラーな音楽ではないものの、ストレス軽減に効果があることが証明されたのだから、今後は、もっと積極的に採用してもよいのではないだろうか。少なくとも、アタシは打ちますよ。

(文=濱マモル)

中根氏、岡崎市長選で「市民に5万円配布」公約→当選後あっさり断念…問題ではないか?

 新型コロナウイルス感染症の拡大と政府・自治体の緊急事態宣言の発令で、多かれ少なかれ多くの国民が経済的なダメージを受けている。そんな有権者の弱り目を見通しているのか、各地方選挙でさまざまな候補者が自治体独自の「現金給付」を公約に掲げ始めている。問題は、そうした公約が自治体の財政状態を精査した上で練られていないことが多く、計画段階でとん挫する事例も散見され始めていることだ。地方選挙における「現金給付公約」の問題点とはなんなのか。一連の経緯を調べた。

 コロナ禍で最初に同問題が顕在化されたのは2020年5月に投開票が行われた小田原市長選だ。当サイトは同年6月29日、記事『小田原市長選、公約で「ひとり10万円」→当選後「国の給付金のこと」と判明…批判の声も』を公開し、給付金公約の問題を取り上げていた。

 一方で、東京都千代田区の石川雅己区長は、新型コロナウイルス対策として区民一律12万円の給付金事業の実施を決定し、全国の注目を集めたことは記憶に新しい。

岡崎市長選では「“5万円公約”で流れが変わった」

 次にクローズアップされたのが10月18日に投開票された愛知県岡崎市長選挙だった。同選挙では無所属新人で元衆議院議員の中根康浩氏が、3選を目指していた現職の内田康宏氏を破り、初当選した。同市市議は当時の選挙戦を次のように振り返る。

「当選した中根市長は選挙公報が配布される段階で突然、『コンベンションホールの80億円をやめて、全市民に1人5万円をお戻しします』という公約を掲げてきました。あれは大きな効果があったと思います。

 しかもその表現が巧みでした。まず『給付金を配る』とは書いていない。だから、どのような形で市民に還元されるのかは言い切っていないのです。おそらくご当人としても実現が厳しいことはわかっていたのではないかと思います。

 そして『コンベンションホールの80億円』という表現です。コンベンションホールを含めた事業は複数の基金をまたいだ整備・防災事業です。まるで無駄な箱ものを建設するのに80億円かかっているかのように読めてしまいます。当選後、中根市長は自身の公約を実現するために、各基金の大規模な取り崩しを実行しようとしましたが、自治体としての財政が崩壊させるようなことはできないので、議会として反対せざるを得ませんでした」

 そして今月16日、岡崎市が発表した令和3年度当初予算案に「5万円還元」の費用は盛り込まれないという事態に至った。CBCテレビ(中部日本放送)が複数のニュースサイトに公開した記事『市長公約の5万円給付計上しない新年度予算案 愛知・岡崎市』は次のように公約の顛末を伝える。以下、引用する。

「中根市長は5万円給付の費用を計上できなかったことを謝罪したうえで、市長就任時にはすでに予算の編成方針が決まっていて『中根カラーが出せなかった』と釈明。3月の補正予算で独自の経済対策を打ち出したいと話しました」

 同様に愛知県豊橋市市長選、兵庫県丹波市長選などでも当選候補者が公約に現金給付を掲げ、いざ、実現の段に至って市議会と対立することになり、暗雲が立ち込めているようだ。

地方自治体での現金給付は「一過性の政策」にすぎない

 前出の東京都千代田区のように給付を行っている自治体も存在している。そのため、インターネット上では「ずるい」「東京の一人勝ちだ」などとの声も聞かれる。

 一連の状況に関し、東京都太田区議会議員のおぎの稔氏は次のように語る。

「選挙のために一発逆転を狙い『お金を配る』という公約を掲げるのは、確かに注目を集めやすいとは思います。しかし、現実問題として給付金を自治体が配ること自体、財源的にすごく難しいと思います。

 岡崎市は人口38万人の中核市です。給付対象の住民が中核市の規模いるのです。195億円かかるといわれていましたが、中核市でも約200億円規模の全住民への給付金の財源確保を、街のために必要な様々な基金を6つも7つも取り崩さないとねん出できないことに、驚いた方も多いのではないでしょうか? 

 自治体の中には、コロナ禍での施策として、すでに財政調整基金を使い切り、岡崎市長がやろうとしたような、今までに積み立ててきた基金を取り崩そうというところも出てきていますが、こういった基金の取り崩しを行えば、当然ながら今まで計画されていた事業の中止や延期、災害時などの備えがおろそかになります。

 千代田区はかなり特異な例です。住民は約6万人なのに、昼間人口は約85万人と15倍近い。居住人口が少なく、税収の多い地域ならではですね。

 給付金は一過性です。つまり、おおむね1回配るだけで終わってしまう政策です。地震や台風など災害の際の備え、学校や公園などの公共施設の備えのためのお金まで取り崩してしまって本当によいのか。選挙の時にそれを有権者がどう見るのかということだと思います」

 コロナ禍の混沌とした状況は地方選挙にも及んでいる。今こそ、有権者の“見る目”が問われている。

(文・構成=菅谷仁/編集部)

 

JRAフェブラリーS(G1)カフェファラオ明暗分けたのは「アグレッシブ」な競馬!? C.ルメール「スタート前に勝つ自信」で開幕G1連覇も…… ダート界統一に残された課題

 21日、東京競馬場で行われたフェブラリーS(G1)は、C.ルメール騎手のカフェファラオ(牡4、美浦・堀宣行厩舎)が勝利した。2着に9番人気エアスピネル、3着には8番人気ワンダーリーデルが入り、3連複は2万4940円、3連単は10万1710円の波乱の決着となった。

 外から追い上げるエアスピネルの追撃を交わしてゴールした瞬間。ルメール騎手は力強くガッツポーズ、初G1勝利を挙げたパートナーの頭をポンと叩いて労った。

 カフェファラオにとって、東京・ダート1600mは昨年のヒヤシンスS(L)を快勝。ユニコーンS (G3)では、2着に5馬身差をつけるレースレコード勝利を飾った得意の舞台。古馬となった今年、フェブラリーSを制してこれで3戦無敗のパーフェクトだ。

「今日は本当のカフェファラオでしたね」ルメール騎手も納得の強さだった。「状態がすごくよかった。スタート前に勝つ自信を持つことができました」と振り返ったように、大一番を前に絶好の出来だったカフェファラオ。

「ポテンシャルがとても高い馬で、トップの出来ならG1馬になれると思っていたので、勝つことができてうれしいです」と、3歳世代NO.1の呼び声が高かった期待馬に足りなかったG1馬の称号が加わった。

 そして、この勝利の裏にはリーディングを独走する名手の好騎乗も大きな後押しとなっている。「チークピーシーズを着けて、アグレッシブな競馬をしたかった」というコメント通り、自ら動いて手に入れた栄冠だったといえる。

 フルゲート16頭立てのレース。ルメール騎手はスタートしてカフェファラオを出して行き、インの5番手につける積極的な位置取りを選択。前の馬を常に射程圏に入れる競馬で、最後の直線では早々と3番手に上がって行く。

 残り200mを過ぎて、懸命に粘るエアアルマスを交わすと抜群の手応えで先頭に躍り出る。外からエアスピネルが猛追を見せるものの、追いつく気配はない。勝ちタイム1分34秒4は、過去10年のフェブラリーSでも、重馬場で1分34秒0だった16年のモーニンに次ぐ2番目の好時計だった。

「ルメール騎手が本当のカフェファラオと評した強さも見事でしたが、この勝利はジョッキーの腕も大きかったでしょう。今年の東京開催のダートは前に行った馬が残る傾向が強く、後ろから外を回すと届かないリスクもありました。

しかし、3番枠と内を引いたことも計算していたのでしょうけども、隙のないレースプランを実行しての結果といえます。位置取りといい、抜け出すタイミングといい完璧な内容でした」(競馬記者)

 着差以上の楽勝を演じたカフェファラオだが、ここまで決して順風満帆で歩んだわけではない。昨年は圧倒的1番人気に支持されたジャパンダートダービー(G1)でまさかの7着に敗退。古馬相手のシリウスS(G3)こそ勝利したものの、ダートのトップクラスが集まったチャンピオンズC(G1)では力の差を感じる6着に敗れた。

 ワンターンの東京ダート1600mで強い競馬を見せたカフェファラオにとって、今後の課題となるのはパフォーマンスを落としているコーナーの多いコースと地方のダートだろう。

 だが、今回の内容を見せられると、ルメール騎手ならあっさり克服してしまうのではないかという期待も感じる圧勝劇でもあった。

 昨年はモズアスコット、今年はカフェファラオで連覇を決めた手腕は冴えるばかり。

 今年のG1もこの男を中心に回っていきそうだ。

『世界の果てまでイッテQ!』スタッフの“下着”が露出するアクシデント! 「爆笑した」「仕込みでしょ?」と賛否両論

サイゾーウーマンより】

 バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の2月14日放送回で、スタッフ絡みの“アクシデント”が起こり、ネット上でさまざまな声が上がっている。

 問題となったシーンは、お笑いコンビのロッチ・中岡創一が、ネット上で話題になった動画を再現するコーナー「Qtube」。中岡は今回、番組スタッフと共に「信頼チャレンジ」という動画に挑戦していた。

「これは2人ペアで行うチャレンジで、補助する人に手で頭を支えてもらいながら、もう一人が水面ギリギリまで倒れ込み、落ちる寸前で再び起き上がるというもの。中岡は今回、大雪が降る北海道を訪れ、カメラアシスタントの男性に支えられながら、釣り堀に浮かべたマシュマロを手を使わずに口でキャッチする『信頼チャレンジ』を行うことに。しかし、結局失敗してしまい、2人は勢いよく水中に落ちてしまったんです」(芸能ライター)

 慌てて釣り堀から出た2人は、体を温めるために用意された“仮設サウナ”へとダッシュ。その際、スタッフのズボンがずり落ち、下着を露出してしまうアクシデントが発生したが、スタッフを追いかけていた中岡は、「なんで先行くねん、アイツ」とだけツッコミを入れて、下着については触れていなかった。

「“パンツ丸出し”でスタッフが走ったシーンについて、ネット上では『パンツ一丁で走る姿に爆笑した』『「イッテQ!」はスタッフも面白いよね』といった声もありましたが、『下品な下ネタはやめてほしい』『めちゃくちゃ不快だった』と嫌悪感を示す反応や、ズボンがずり落ちてもスタッフと中岡に慌てる様子がなかったため、『これ、仕込みでしょ?』『本当にアクシデントだったらもっと焦るはず』などと疑う声もあり、賛否両論を呼んでいるようです」(同)

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弘中綾香アナ、自らの意思でレギュラー降板「後輩育てないと会社としてよくない」。テレ朝退社のカウントダウン

弘中綾香Instagramより

正解のないWEBマガジン〜wezzyより】

 昨年、ORICON NEWSが発表した「好きな女性アナウンサーランキング」でも1位に輝き、2連覇を達成しているテレビ朝日の弘中綾香アナウンサー。一方で、注目度の表れなのか「嫌いな局アナランキング」でも上位に。2月16日発売「週刊女性」(主婦と生活社)が主婦1000人を対象とした「あなたの嫌いなアナウンサーは誰ですか?」とのアンケートでは、98票を獲得し1位となった。

 同誌に掲載された視聴者の意見は「勘違いも甚だしい。そんなに目立ちたいのならタレントやれば」、「キンキンした高い声が耳障り」と非常に辛辣。弘中綾香アナの担当している番組はバラエティが多く、彼女を“アナウンサーとして認められない”と感じている視聴者も一定数いるようだ。

 弘中アナは大物タレント相手でも物怖じせずに自分の意見をどんどん発信し、番組の中で確固たるキャラクターを確立している。『激レアさんを連れてきた』『ノブナカなんなん?』『あざとくて何が悪いの?』などレギュラー番組では、「司会を務めるタレントの横でサポートする」といった局アナのイメージにとらわれない仕事ぶりを見せている。好き・嫌い、双方の意見が集まるのはそうした背景があるのかもしれない。

JRAフェブラリーS(G1)武豊インティ「逃げ逃げ詐欺」にファンから嘆き!? 「逃げてもいいし、番手でも」から一転、まさかの後方待機の真相に迫る

 21日、東京競馬場で行われたダート王決定戦フェブラリーS(G1)は、1番人気のカフェファラオが優勝。昨年12月のチャンピオンズC(G1)では2番人気6着と古馬一線級の壁に跳ね返されたが、年が明けてしっかりと成長した姿を見せつけた。

 この結果には、鞍上のC.ルメール騎手も「今日は本当のカフェファラオでした」とご満悦。「もっとアグレッシブな競馬がしたかった。いいスタートが切れたし、いいポジションで競馬ができた」と積極果敢に好位に付けたことを勝因に挙げている。

 また、元JRA騎手の安藤勝己氏も「馬場を読んだG1のルメールって立ち回りやったね」(公式Twitter)とルメール騎手の積極的な位置取りを称賛。この日に東京ダートコースは、朝から前残りが目立っていただけに、4年連続リーディングジョッキーの真骨頂といえる競馬だった。

 一方、レース直後から賛否両論を集めているのが、かつてのダート王インティ(牡7歳、栗東・野中賢二厩舎)に騎乗した武豊騎手だ。

「一昨年の勝ち馬インティで臨む大一番ですが、今年はどうやら人気薄。とはいえ、前に行きたい馬がマークされないのは悪くない材料」

 レース前、自身の公式ホームページを更新し、そう意気込みを語っていた武豊騎手。しかしレースでは、そんな言葉とは裏腹にスタートから主導権争いに加わらず……2年前のフェブラリーSを逃げ切ったインティだけに、誰もが前からの競馬になると思っていたが、じょじょにポジションを下げると4コーナー通過は16頭中の13番手と、まさかの後方待機となった。

 結局、最後の直線で外に持ち出されたインティは、上がり3ハロン2位タイの末脚で追い上げたが6着までが精一杯。7番人気6着は決して悪い結果ではないが、レース後にはやはり賛否両論を呼んだようだ。

「レース前に(インティの)野中調教師は『スタート次第で逃げてもいいし、番手でも』『行くなら行ってもいい』と話していましたし、報道陣に対して『誰が行くの?』と逆質問するシーンも……。

それが蓋を開けてみれば、後ろからの競馬。正直驚きましたし、3番手からカフェファラオが勝利し、10番人気だったエアアルマスも2番手から5着に粘っているだけに、前に行くインティが見たかったファンは決して少なくないでしょうね」(競馬記者)

 やはり戸惑ったのは、インティを応援していたファンも同じだったようだ。レース直後からSNSや掲示板を中心に「何故、後ろから?」「逃げないなら逃げないって言ってくれ……」「これには驚き」「前に行くって言ってなかったっけ」など、不満や戸惑いの声が続々……。

 ただ、最後はしっかりと脚を使っての7番人気6着だけに「これは今後に繋がるレースだね」「逃げても厳しかったと思うし、後ろからでOK」といった武豊騎手の判断に賛成する声もあった。

「今回は1枠2番の内枠に入ってしまったことが痛かったようですね。他馬に絡まれて引っ掛かってしまうのが、最近のインティの負けパターンでしたが、後方からの競馬になった今回もスタート直後にワンダーリーデルから絡まれる展開。レース後に武豊騎手が『道中掛かったので、ラストはもたなかった』と嘆いていました。

逆に前に行くにしても、すぐ隣に逃げ馬のエアアルマスがいましたし、前に行くなら後ろを離して逃げるくらいしかなかったと思います。昨年のチャンピオンズCは外枠(7枠13番)から本来の力を発揮できましたが、今後も今回のような内枠だと厳しい結果が待っていそうです」(別の記者)

「折り合えば、さらに伸びたと思う」

 レース後、そう前を向いた武豊騎手。すでに7歳のインティだが、今回のフェブラリーSは8歳馬が2、3着。大きな課題は残っているものの、王者復活へ突き進むしかないはずだ。

「吉宗が創設した御三卿は将軍のスペア」のウソ…徳川慶喜を生んだ“一橋徳川家”とは何か

最後の将軍・徳川慶喜を生んだ一橋徳川家は、8代将軍・吉宗が創設した“御三卿”のひとつ

 NHK大河ドラマ『青天を衝け』は、渋沢栄一(演:吉沢亮)が、徳川御三卿(ごさんきょう)一橋家当主・徳川慶喜(よしのぶ/演:草なぎ剛)に仕官を願うところから始まる――ちょっと待て、御三卿、一橋家ってなんだ?

 徳川御三家はわりとよく知られているだろう。家康の9男・義直、10男・頼宣(よりのぶ)、11男・頼房(よりふさ)を家祖とする尾張徳川家・紀伊徳川家・水戸徳川家のことを御三家と呼ぶ。2代将軍・秀忠(ひでただ)の子孫が途絶えた時、紀伊徳川家から8代将軍・吉宗が迎えられた。つまり、将軍家のスペアというわけだ。

 そして吉宗は、家康と同様に子どもや孫を家祖とする分家(清水・田安・一橋)を創設した。それが御三卿である。3家あって、その当主が民部卿(みんぶきょう)とか刑部卿(ぎょうぶきょう)とかいう役職に任じられたので、御三卿と呼ばれたのだ。

“将軍のスペア”としての御三卿の創設は、本当に吉宗の独創的なアイデアだったのか

 江戸東京博物館で2010年に「徳川御三卿展」が開催された時、御三卿は「将軍の跡継ぎを輩出することを目的に創設」されたと説明されている。そういえば、中学か高校の日本史の授業で、吉宗が自分の子孫を将軍に就けるために御三卿を創設した――というふうに聞いた覚えはないだろうか。

 確かに吉宗以降、嗣子が途絶えて養子を迎える時は、11代・家斉(いえなり)、15代・慶喜が一橋家、14代・家茂(いえもち)は紀伊家からの養子なのだが、家茂の実父は家斉の子で、清水家から紀伊家に養子に行っているので、まぁ家茂の場合、半分は御三卿みたいなものであろう。

 しかし、それは結果論だと思う。将軍に次男以下の男子がいた場合、分家を立てて大名に取り立てることは当時一般的で、吉宗だけが特別だったわけではない。

 たとえば、3代将軍・家光は、長男の家綱を後継者と位置付け、次男の徳川綱重(つなしげ)を甲斐(山梨県)の甲府藩主、末男の徳川綱吉を上野(こうずけ/群馬県)館林藩主とした。ただ、家綱に子がなかったので、綱吉が将軍になり、館林藩は廃藩。綱吉の子も早世して、綱重の子・家宣(いえのぶ)が将軍になったため、甲府藩も廃藩となった。かれらの跡を継ぐ親族がいなかったからだ。御三卿がそれらと違ったのは、吉宗の子孫が子だくさんだったので、将軍を輩出してもなお幕末(というか現在)まで存続したというだけに過ぎない。

 なお、御三卿は厳密にいえば大名ではなく、あくまで将軍の親族という位置付けだった。家禄は10万石だが、特定の地域をまとめて与えられたわけではない(たとえば、田安家の場合は武蔵・下総・甲斐・摂津など6カ国合計で10万石)。また、家臣は旗本の出向組だった。

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清水・田安・一橋の御三卿、当初は“将軍のスペア”として存続する気などなかった?

 当初、幕府は御三卿を家として存続させるつもりはなかったようだ。そのため、御三卿に生まれた男子は厄介者で、なるべく他家の養子に押し付けようとした。

 越前松平家が家格引き上げを狙って、吉宗の子(もしくは孫)を養子にしたいと願い出ると、一橋家の初代・宗尹(むねただ)の長男が養子に出されてしまう。通常、長男は跡継ぎ候補なので、他家の養子に出されることは珍しい。しかも、その長男が早世すると、3男を再び越前松平家の養子としている(次男は早世)。結局、4男の一橋徳川治済(はるさだ)が一橋家の家督を継ぎ、さらにその弟も福岡藩黒田家の養子に出されている。藩主・黒田継高(つぐたか)は男子が死去していたため、外孫(娘の子)を養子にすべく幕府に打診したが、幕府は一橋徳川家からの養子を強引に押し付けたのだという。

 寛政の改革を実施した松平定信は、田安家の初代・宗武(むねたけ)の7男で、嫡男・田安徳川治察(はるあき)が病弱だったため、田安徳川家としては次期当主の予備として残しておきたかったようなのだが、幕府が強硬に久松松平家の養子へ送り出したことは有名である。

11代将軍・徳川家斉は一橋家出身、“オットセイ将軍”ゆえに外様・薩摩島津家の幕政介入の危険を招く

 潮目が変わったのは、一橋徳川治済の長男・家斉(いえなり)が11代将軍を継いだからだろう。一昔前まで、田沼意次が家斉の将軍擁立の黒幕といわれていたが、近年では治済の暗躍が指摘されている。治済は政治巧者で、松平定信の老中就任などにもかかわったといわれている。ましてや将軍の父なので、隠然たる影響力があった。ここに至って、御三卿の存続は既定路線となったのだろう。

 それは、幕府にとっても渡りに船だった。

 家斉は一橋徳川家の嗣子として薩摩藩主・島津重豪(しげひで)の娘と婚約していた。そして彼女は、将軍家御台所(正室)になってしまったのである。彼女が男子を産んで、その子が将軍職を継いだら、どうなるのか? 外様大名・島津家が将軍家の外戚として幕政に介入することが容易に想像できる。

 そこで幕府は、側室が産んだ子どももすべて嫡母扱い、つまり、正室が産んだ子という建前とした。そして、生母が誰であるかにかかわらず、年長者を嫡男としたのである。

 将軍家夫妻はたいてい政略結婚なので、必ずしも仲がよいとは限らない。むしろ、正室が将軍の子を産むことは珍しい。ところが、さすがは「オットセイ(=精力絶倫)将軍」と呼ばれた家斉である。正室に男子・敦之助(家斉の5男)が産まれてしまった。幕閣の懸念していたことが現実になったのである。

 幕府は先ほどのリクツをもって、敦之助の異母兄・敏次郎(次男/のちの12代・徳川家慶)を嫡男として、敦之助の将軍就任を阻んだ。とはいえ、しかるべき地位には就かせなければならない。そこで、初代の当主が死去し、未亡人のみ健在だった清水徳川家の後継ぎにしたのだ。

 敦之助は清水徳川家を継いだ翌年、わずか4歳でこの世を去ったのだが、吉宗が清水徳川家を創設していたお陰で、幕閣首脳がどれほど安堵したか想像に難くない。

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家斉・斉匡兄弟の子らで清水家、田安家、一橋家の御三卿をたらいまわし、さらには御三家や親藩・外様大名家にも

 敦之助の死後、清水家は家斉の7男、11男、21男が相次いで相続した。田安家一橋家も同様に、家斉の子、および家斉の異母弟・田安徳川斉匡(なりまさ)の子が順繰りに家督を相続した。家斉・斉匡兄弟は子だくさんだったので、御三卿だけでは賄いきれず、御三家や親藩・外様大名の養子に押し付けては大名家から恨みを買った。

 たとえば水戸徳川家では、藩主・徳川斉脩(なりのぶ)に男子がなかったので、弟・徳川斉昭(なりあき/演:竹中直人)がいるにもかかわらず、家斉の子を養子にするプランが持ち上がり、藩内が紛糾した。斉昭が家督を継いだ後、しばしば幕府に批判的な建言を行ったのはその意趣返しかもしれない。

斉昭の7男・徳川慶喜、御三家の水戸から御三卿の一橋を継ぐという“異例の措置”

 ところが、その斉昭の7男・慶喜が一橋徳川家の家督を継ぐことになるのだから、人生わからない。

 慶喜の家督相続に、12代将軍・家慶(いえよし/演:吉幾三)の意向があったことは有名である。しかし、家慶が初めて慶喜に面会したのは、一橋家の家督を継いだ後である。実際に会ってみると、早世した5男・発之丞(はつのじょう/のちの⼀橋慶昌[よしまさ])に似て、実にかわいい子どもだということで大変かわいがることになる。

 御三家(水戸家)から御三卿(一橋家)への逆輸入は、当時、大変いぶかしがられたという。しかし、それは時代の趨勢だった。

 慶応2(1866)年12月に慶喜が将軍家を継ぐと、尾張家の徳川茂徳(もちなが)が一橋家を継いだ(茂栄[もちはる]と改名)。また、同12月に慶喜の異母弟・昭武(あきたけ)が清水家を継いでいる。

 なぜかといえば、家斉の子を大名家へ養子に送り出した結果、御三卿を継ぐべき男子がいなくなってしまったのだ。どうやら徳川家には、徳川姓以外の家に養子に出されると、家督を継ぐことができないという不文律があったようだ。

 越前松平家の松平慶永(よしなが/演:要潤)は、幕末の大名のなかでも飛び切り優秀で、慶喜の将軍就任運動に奔走していた。しかし、自身は将軍・家慶の従兄弟にあたり、慶喜なんかよりもずっと将軍家と血縁が近い。実弟の田安徳川慶頼(よしより)が将軍候補の一人だったのだから、慶永自身が将軍になるべきである。にもかかわらず慶永が将軍候補にもならなかったのは、越前松平家の養子になっちゃったからだろう。

 大名家の反感を買うのもいとわず、家斉の子をせっせと養子に出した挙げ句、在庫がなくなって、吉宗の子孫では御三卿を維持できなくなってしまった。幕閣にもっと先見の明がなかったものかと残念に思うのだが、政治家なんて所詮その程度なのかもしれない。

(文=菊地浩之)

●菊地浩之(きくち・ひろゆき)
1963年、北海道札幌市に生まれる。小学6年生の時に「系図マニア」となり、勉強そっちのけで系図に没頭。1982年に國學院大學経済学部に進学、歴史系サークルに入り浸る。1986年に同大同学部を卒業、ソフトウェア会社に入社。2005年、『企業集団の形成と解体』で國學院大學から経済学博士号を授与される。著者に、『日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく』(平凡社新書、2009年)、『三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 日本の六大企業集団』(角川選書、2017年)、『織田家臣団の系図』(角川新書、2019年)など多数。

吉沢亮『青天を衝け』奇跡の高視聴率はマグレか…背景に沢尻逮捕と松本潤とコロナ禍が?

“日本資本主義の父”渋沢栄一を吉沢亮が演じるNHK大河ドラマ『青天を衝け』が2月14日にスタートし、20%という高視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録した。大河ドラマの初回視聴率が20%を超えるのは実に8年ぶりのことだ。

 実は当メディアは、番組開始直前に「主演俳優・吉沢亮の低知名度だけじゃない、大河ドラマ『青天を衝け』が確実にコケる3つの根拠」というタイトルの記事を掲載している。ここで、“確実にコケる根拠”としたのは下記の3つだった。

【1】知名度の高くない人物が主人公である
 渋沢栄一は、近代史に偉大な功績を残した大人物ではあるが、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、大石内蔵助など歴代の大河ドラマのヒーローに比べ一般的知名度は低く、そうした人物が主人公の大河は成功しづらい。

【2】戦国ものの翌年の作品である
 前作の『麒麟がくる』のような戦国オールスターが揃った作品は人気が高く、その反動で次作は地味な印象になるためか、数字が下がる

【3】幕末以降が舞台である
 大河ドラマの歴史上、幕末以降を描いたヒット作は極めて少ない。

『青天を衝け』は、こうした過去のコケた大河ドラマ作品の傾向をすべて満たしていることから、記事タイトルでは“確実にコケる”と過剰に煽ってしまった次第である。ただし記事本文中では、この3要素を満たしながらも見事にヒットした宮﨑あおい主演の『篤姫』(2008年、平均視聴率;24.5%)の例を挙げ、「さて、『青天を衝け』は、『篤姫』に続くことができるのか? それとも前例をトレースしてしまうのだろうか……?」と締めている。

 そして実際に第1回が放送された結果、『青天を衝け』は少なくともスタートダッシュの時点では『篤姫』に続いたのだった。そこで本稿では、ネガティブ要素の多かった『青天を衝け』が予想外の高視聴率を獲得できた理由を考察してみたい。

『麒麟がくる』の放送期間変更の恩恵か?本能寺の変の翌週スタートの幸運

 大河ドラマは1月上旬にスタートし、その年の12月中旬に終わるのが通常パターンだ。つまり、次作の放送開始までに3週間ほどのブランクがあく。2017年の作品である柴咲コウ主演の『おんな城主 直虎』は12月17日に終わり、次の鈴木亮平主演作『西郷どん』は2018年1月7日に始まった。『西郷どん』は12月16日に最終回を迎え、次の『いだてん~東京オリムピック噺~』の放送スタートは2019年1月6日からだ。

 ところが『麒麟がくる』に限っては、2つの理由でかなりイレギュラーな放送期間となった。まず、スタートが『いだてん~』の終了から、約1カ月後のことだった。これは、帰蝶役にキャスティングされていた沢尻エリカが、2019年11月16日に麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたことで、多くのシーンの撮り直しを余儀なくされたからだ。まずはこれが、異例のことだった。

 さらに『麒麟がくる』は、コロナ禍により撮影中断が強いられるという受難もあった。その影響で、6月14日から8月23日までは放送が休止に。そうした影響から、当初の予定を変更して、年をまたいで2021年2月7日まで放送されたのである。そして、クライマックスである本能寺の変が描かれた最終回は、視聴率18.4%を記録。全編を通しての平均視聴率は14.4%と大ヒットの部類ではないが、それでも『麒麟がくる』は、『いだてん』の平均視聴率8.2%を大きく上回る成績を残すことになった。

 そして、前述のように『青天を衝け』の第1回の放送日は、『麒麟がくる』最終回の翌週である2月14日。つまり、本能寺の変の余韻を残したままのスタートだったのだ。年末年始特番などで分断されることなく、前週までの視聴習慣をそのまま継承できたのは大きなプラスだったのではないだろうか。

『イッテQ!』『一軒家』も通常営業…特番要素があったのはNHKのみのプラス効果

 2月中旬スタートによるプラス面はもうひとつある。通常の大河ドラマがスタートする1月上旬は、まだ正月ムードもあり、民放各局が特番要素のある強力コンテンツを用意しがちである。それに対し2月中旬は、もはや通常営業の時期だ。『青天を衝け』第1回の裏番組は、下記のようなラインナップだった。

▶日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』
▶TBS系『バナナマンのせっかくグルメ★こんな時でも腹は減る!日村が東京から初のグルメ探し』
▶テレビ朝日系『ポツンと一軒家』
▶テレビ東京系『大追跡!懐かしのあのスターは今?7』
▶フジテレビ系『ザ・白黒リベンジャーズ 人気芸人が衝撃の実話をドラマで熱演!迷惑者にリベンジ』

 以前は日曜20時台の覇者だった『~イッテQ!』はこの日、「イモトジャパンツアーin愛媛!」というコーナーがメインで、ここいちばんのキラーコンテンツを用意していたわけでもない。最近は同枠のトップを走っていた『ポツンと一軒家』も、特に大河潰しを狙った内容でもなかった。つまり、この日の民放各局は「フツーの日曜日」であり、唯一スペシャル感があったのが、『青天を衝け』のNHK総合だったのだ。

松潤が演じる前に北大路欣也が家康に…カメラ目線で語りかける演出がバズる

 もうひとつ高視聴率の要因として考えられるのが、“ツカミ”の成功だ。

「こんばんは徳川家康です」──。北大路欣也がカメラ目線で語りかける、『青天を衝け』のあまりに強烈な始まり方に、視聴者は度肝を抜かれた。

「今日はまず、日本の歴史です」と続けた北大路家康は、大和政権から近現代までの日本の歴史を語り始めた。「ルーツ」という外来語も用い、後ろに表示された年表には令和までが記載され「コロナ禍」「オリンピック」という文字も確認できた。いわば北大路家康は、澁澤龍彦『高丘親王航海記』さながらに、時空を超越した日本史の案内人として登場したのである。

 徳川家康は、前作『麒麟がくる』では風間俊介が演じ、その最終回にも登場。また1月19日には、2023年の大河ドラマ『どうする家康』では嵐の松本潤が演じることが発表された、今まさに注目度抜群のキャラクターだ。それを、2020年には映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』や、テレビドラマ『半沢直樹』(TBS系)に出演するなど若年層にも認知度が高い北大路欣也が演じ、令和の人々に歴史を解くという演出に視聴者は食いついたのではないか。

 案の定この飛び道具はSNSでバズり、Twitterでは「青天を衝け」がトレンド1位になったほか、「徳川家康」「大河ドラマ」「渋沢栄一」などの関連ワードも続々とトレンド入り。制作者側の狙いが見事に的中した。なお、北大路家康の台詞に、「信長様」というフレーズを混ぜ込むなど、『青天を衝け』が『麒麟がくる』の世界ともつながっているように感じさせる仕掛けもあった。

目玉の草なぎ慶喜を冒頭に投入…視聴者を番組に引きつける演出が成功

 制作者側は、北大路家康のインパクトで番組に引き込まれた視聴者をさらに引きつける二の手を用意していた。

青天を衝け』では、地上波の連続ドラマへのレギュラー出演は2017年の『嘘の戦争』(フジテレビ系)以来となる草なぎ剛が、徳川慶喜役を演じることが発表されていた。SMAP解散&ジャニーズ事務所離脱後、芸能界の特殊事情でメディア露出に制限があった草なぎが徳川幕府最後の将軍役で登場することは、番組の大きな目玉だといえた。

 その目玉が冒頭にいきなり出てきたのだ。家康による歴史解説の次は、青年期の渋沢栄一が徳川慶喜と初めて対面する野外ロケの場面だった。若く溌剌とし地べたを這いつくばる渋沢と、馬に乗り言葉少なく無表情な慶喜……。コントラストが印象的なそのシークエンスに、さらにググ~ッと引き込まれてしまった視聴者も多かったに違いない。

『八重の桜』は20%超えから視聴率半減…4月の期首特番期をどう乗り切るかが課題

 このように、見事“ツカミ”に成功した『青天を衝け』だが、今後は不安要素もある。ひとつは、設定上、ストーリーが進むにつれて視聴者離れが進みがちな明治以降のドラマとなることが避けられないという点である。

 もうひとつは、渋沢栄一の半生には、織田信長を描いた作品における本能寺の変、忠臣蔵における討ち入り、徳川家康が主人公の作品における関ケ原の合戦のような、番組のヤマとなる鉄板イベントを設定しようがない点だ。

 今回、『青天を衝け』は8年ぶりの初回視聴率20%台を記録したが、その8年前の作品とは、綾瀬はるか主演の『八重の桜』だった。この番組は、主人公の知名度が低く、さらに幕末&明治を描いた作品と、2つのネガティブ要素がありながら、初回視聴率は21.4%を記録している。しかし結果としては、残念ながらその数字が1年間の最高視聴率となり、以後はゆるやかなカーブを描いて数字が落ちていき、4月7日放送の第14回では11.7%と半減してしまう。最低視聴率は11月3日放送の10%だった。このように、最初に高視聴率を稼いでも、それを最後まで維持できるとは限らないのだ。

 また、すべての作品がそうではないが、過去の大河ドラマは、民放が強力な期首特番を用意する4月の頭にガタッと数字が落ちる傾向がある。『八重の桜』もまさにそうだった。『青天を衝け』はその季節を、第8話あたりで迎える。歴史に残るヒット作となるためには、まずはそこがひとつの正念場となるだろう。

(文=峯岸あゆみ)

●峯岸あゆみ(みねぎし・あゆみ)
CSと配信とYou Tubeで過去のテレビドラマや映画やアイドルを観まくるライター。ベストドラマは『白線流し』(フジテレビ系)、ベスト映画は『ロックよ、静かに流れよ』(1988年、監督:長崎俊一)、ベストアイドルは2001年の松浦亜弥。