レクサス初のEV「UX300e」、驚異的な完成度…パワフルでハンドリングも秀逸

 レクサス初のEV(電気自動車)は、数値を超える完成度を秘めている。レクサス史に名を残すことになったのは「UX300e」だ。先進技術をブランドの柱とするレクサスが、時代の先陣を切るEVデビューモデルの栄誉を、コンパクトSUV(スポーツ用多目的車)である「UX」に与えたのだ。

 これまでUXは、ハイブリッドと2リッターガソリンターボという2つのパワーユニットで展開してきた。そこに新たにEVモテルが加わったのだ。脱炭素化の世界的潮流のなか、レクサスもUX300eを旗印にカーボンニュートラルへと舵を切ったことになる。

 UX300eに搭載されるパワーユニットは、少なくとも数値で言えば平均的なものとなる。総電力量54.4kWhのリチウムイオン電池を搭載、フロントタイヤを駆動させるモーターは最高出力150kW、最大トルク300Nmを発揮する。WLTCモードの航続可能距離は367km。近距離移動のシティコミューターとして考えれば十分すぎる性能であり、長距離ドライブを許容する。

 フットワークに影響する機能に関して声高に叫ぶような新技術が投入されているわけではなく、基本性能を高めたにすぎない。ボディ剛性の引き上げやサスペンションのアジャストなど、決して軽くはないバッテリーを積むことへの対策を打っただけのように思える。

 だが、その性能はスペックから想像するより、はるかに高い。実質的な航続可能距離は長く、走りは驚くほどパワフルだ。ハンドリングも秀逸である。これまでの、どこか控えめだったUXのイメージを一気に覆すほどの完成度に驚かされた。

 たとえば、WLTCモードの航続可能距離367kmも、回生性能が驚くほど高いようで、実質的な航続走行距離との乖離が少ない。普通充電でも急速充電でも、電気の吸収力が高い。サービスエリアに設置されている急速充電の50kWでも、平均して100Aでの充填を許容するのだ。一回の充電で一気に足が伸びるのである。

 パワーフィールも強烈で、アクセルペダルの初期から一気にトルクが溢れ出す。並みのEVを完全に置き去りにする加速力を見舞うのである。それでいて、速度が上昇しても加速が鈍化しない。EVの悪癖のひとつである伸びの悪さが抑えられている。内燃機関のように、といったら大袈裟だが、高負荷高回転域でも頭打ちにならずに済む。エモーショナルな感覚に満ち溢れているのだ。

 ハンドリングもシャープである。微小舵角から素直に反応する。さすがに強いロールを伴うようなコーナリングは苦手だが、肩の力を抜いたテンポならばワインディングドライブも心地いい。

 そう、通勤通学にとどめていくようなシティコミューターではまったくなく、遠距離ドライブもこなすし、山坂道に差し掛かってもストレスを感じることのない走行性能を備えているのだ。パワーユニットの熟成やボディ剛性の引き上げといった、言葉にすれば平易な技術も、そのレベルが際立っていることの証明であろう。

 レクサス初のEVは、控えめながら驚くほど完成度が高く感じた。UX300eの素晴らしさに驚かされた今、さらに注意深くレクサスの今後の施策を観察する価値があると思える。
(文=木下隆之/レーシングドライバー)

●木下隆之
プロレーシングドライバー、レーシングチームプリンシパル、クリエイティブディレクター、文筆業、自動車評論家、日本カーオブザイヤー選考委員、日本ボートオブザイヤー選考委員、日本自動車ジャーナリスト協会会員 「木下隆之のクルマ三昧」「木下隆之の試乗スケッチ」(いずれも産経新聞社)、「木下隆之のクルマ・スキ・トモニ」(TOYOTA GAZOO RACING)、「木下隆之のR’s百景」「木下隆之のハビタブルゾーン」(いずれも交通タイムス社)、「木下隆之の人生いつでもREDZONE」(ネコ・パブリッシング)など連載を多数抱える。

自民党から出馬予定の森下千里がすでにネトウヨ化!?「トランプは人権問題に力を入れた」と主張 杉田水脈やほんこんをフォロー

 きょう報じられた、元グラビアアイドルの森下千里氏が次の衆院選で自民党から出馬するというニュース。本人はまだ出馬を明言していないが、自民党県連はすでに宮城県第5選挙区支部の支部長に森下氏を充てる方針を固めており、取材にも、次期衆院選で宮城5区の公認候補となることを認めている...

『王様のブランチ』に強敵?日テレ、土曜昼に新情報番組で“殴り込み”?司会は指原莉乃か

 土曜昼の情報番組の視聴率争いが激化しそうだ――。

 1996年から約25年にわたり放送されている長寿番組『王様のブランチ』(TBS系)。“土曜昼のテレビ番組といえば『ブランチ』”というイメージが世間に定着するほど、多くの人々に親しまれているが、その『ブランチ』と同じ時間帯に新情報番組をぶつけるかたちで日本テレビが“殴り込み”をかけるのではないかという観測が、広まってる。

「日テレは土曜昼12時台で放送してきた『メレンゲの気持ち』の打ち切りをすでに発表していますが、その後番組として4月から情報番組をスタートさせるという話が流れています。『ブランチ』の放送時間は9時半~14時と4時間半におよぶロングランですが、日テレの新番組は10時半~13時半と、『ブランチ』と大部分が被る模様です」(テレビ局関係者)

 まさに長寿番組に“戦いを挑む”格好となる新番組、いったいどんな内容になるのだろうか。

「番組名は『ゼロイチ』のような短いカタカナ名の感じで、元AKB48の指原莉乃が司会、東大出身タレントでクリエーターの松丸亮吾がレギュラー出演し、週替わりでお笑い芸人などが出演するという情報があります。指原は好感度が高く安定感もあるというのが司会抜擢の理由ですが、本人が情報番組のMCに並々ならぬ意欲を持っていることも、起用の背景にはあると聞いています。また、ジャニーズJr.をはじめ人気ジャニーズグループのタレントなども、積極的に出演させていくのではないかとも噂されています」(テレビ局関係者)

 気になるのが、多くの固定ファンを獲得している『ブランチ』への勝算だが――。

「『ブランチ』は一定の人気を誇っているとはいえ、通常時は視聴率5~6%くらいを行ったり来たりという感じで、ここ数年はマンネリ化も否めません。そこで日テレは今回、ライバルとなる『ブランチ』を十分に研究して、グーグルなどネット検索やSNSのトレンドなどを深堀りする企画や、ロケも混ぜたりと、特に若者視聴者層の獲得を意識した方向性になるようです。また、“コロナ下でも楽しめる”というコンセプトも重視していくとも聞こえてきます。

 日テレといえば、2000年代に毎年のように視聴率3冠を獲得し黄金期を迎えていたフジテレビの番組を徹底的に分析し、フジからトップの座を奪い取り、昨年まで10年連続で年間個人視聴率3冠を達成するなど、その精緻な分析力には定評がある。その日テレが『ブランチ』の真裏に同じ情報番組を仕掛けてくるということは、よほどの勝算があると踏んだからでしょう」(テレビ局関係者)

 土曜昼のライバル争いから目が離せなくなりそうだ。

(文=編集部)

新台『バジリスク』に続く激アツ…突破型6号機に“宣戦布告”! パチスロ「トリプル抽選×自力」スペックが始動!!

 3月8日からの週は話題の甘デジ新台が数多くデビューした。『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア LIGHT Ver.』を筆頭に、『PAわんわんパラダイスV』や『P貞子3D2 Light 〜呪われた12時間〜』などの登場で大きな反響を呼んでいる状況だ。

 そして、一際注目を浴びているマシンといえば『ぱちんこ AKB48 桜 LIGHT ver.』であろう。約93%の継続率を誇るRUSHが1G連するという圧倒的スペックで、ユーザーを魅了している。

 充実したラインナップが甘デジ分野を盛り上げていく気配だが、今後も先述した新機種に匹敵する注目機種がスタンバイ。その中でもユニバーサルエンターテインメントの看板コンテンツ『Pバジリスク~甲賀忍法帖~2 朧の章』に期待しているユーザーは多いだろう。

 本機は大当り確率1/99.9でSTと時短引き戻しで出玉を伸ばすゲーム性だ。初当り後は基本的に電サポ30回のCZ「破幻の刻」に移行。この間に朧が開眼すれば「大当り&バジリスクラッシュ」となる。

 RUSHはST or時短の「電サポ100回」で、ここでの大当りは争忍バトル勝利で「10R真バジリスクBONUS」、エピソードバトル勝利で「2~10R神瞳術BONUS」、金7揃いで「10R+特化ゾーン」といった恩恵が得られる。

 特化ゾーン「夢幻の刻」は突入時の大当り期待度99.9%を誇り、更に上位の「超夢幻の刻」へ移行すれば大当り2回以上が濃厚となる激アツ仕様だ。

 また、この特化ゾーンは、通常時299回転で発動する遊タイム「駿府城」からも突入する模様。右打ち中の大当りは75%が10R大当りとなるため、非常に強力な出玉性能を秘めているマシンだ。甘デジ分野の覇権を獲る日は近いのかもしれないが…。

『バジリスク旋風』を再び巻き起こす気配のユニバーサルエンターテインメントは、更なるサプライズを発表した。パチスロ新台『SLOTアルドノア・ゼロ』の製品サイト及びティザーPVを公開。「突破型6号機に宣戦を布告する」という強烈なキャッチコピーが話題を呼んでいる。

 本機はロボットを題材とした人気アニメ「アルドノア・ゼロ」とのタイアップ機。ゲーム数・レア役解除・ポイント抽選といった「トリプル抽選」でAT当選を目指すゲーム性となっている。

 更に「トリプル抽選」のチャンスは約1/40で訪れる仕様。初当りまでのスピード感を極限まで高めている点も注目だ。また、押し順がカギを握る自力特化システムも採用しており、打ち応えのある仕上がりと言えるだろう。

 導入日やスペック詳細については追って報告させていただく。

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JRAキセキ&M.デムーロ、金鯱賞(G2)で王者奪還なるか。菊花賞(G1)制覇後、臥薪嘗胆の3年を経てついにコンビ復活

 14日の金鯱賞(G2)にM.デムーロ騎手とタッグを組んで出走することが想定されているキセキ(牡7歳、栗東・辻野泰之厩舎)。

 2017年の菊花賞(G1)以来勝利がなく、昨年の有馬記念(G1)をもっての引退もささやかれていたが、今年のはじめに現役続行が発表された。その後、所属していた角居厩舎解散前の2月開催の京都記念(G2)に向けて調整が行なわれていたものの体調が整わず回避して以来、初のレースとなる。

 同馬は昨秋のジャパンC(G1)で後ろに20馬身差をつける大逃げを図り、見せ場を作ったことが記憶に残っていることだろう。

「もしかしたらこれは……」という期待を抱かせたものの、結果は8着。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという三冠馬たちに最後には差されてしまうという結末に終わった。レース後ネットでもこの大逃げについては賛否両論が巻き起こった。

 騎乗した浜中俊騎手は「スタートが良ければ、前へ行こうと思ってはいたのですが、1コーナーから掛かっていました。それで、馬の気に合わせて行きました。馬の状態は良かったです」と語った。

 生産者である下河辺牧場の公式Twitterはレース後「キセキはやはり難しい馬なんですが思っていた競馬にはならなかったな、と悔しい気持ちが強いです それでも毎回ほんとに一生懸命に走ってくれる馬で今日も最後までよく頑張ってくれました 有馬記念もし出走することになればこの悔しさを晴らしてくれたらなと思います 応援ありがとうございました」(原文ママ)とツイート。

 2年前のジャパンCでは逃げて2着しているため、それと重ねたファンも多かったが、実情は引っ掛かって限界を上回るペースで走ってしまったようだ。

 その後、8番人気で迎えた有馬記念。下河辺牧場のツイートが更新され、そこにはジャパンCでの無念と有馬記念に向けた思いと陣営の思い描くレースの展開、そしてキセキへの思いが綴られていた。

 しかし結果は12着。終始思うような見せ場を作ることができずにレースを終えた。一部では引退もささやかれていたために「キセキお疲れ様」という声も多く上がっていたが、登録馬抹消もなく1月を迎え、7日にキセキ続投の報が駆け巡った。

 そして角居厩舎が解散する2月末の2週間前にあたる京都記念(G2)に出走する予定だったが、体調が整わず出走回避。その後転厩先となった今春開業の辻野厩舎に移籍した。

 角居厩舎にて調教騎乗専門として多くの馬をレースに送り出してきた、右腕ともいわれる辻野氏が開業した新厩舎だ。今月7日の中山12Rにてロイヤルバローズで初勝利を手にしている。

 そんな様々な環境の変化やファンや関係者の想いを背負って臨む金鯱賞。有馬記念以来、約3ヶ月ぶりのレースだ。そして騎手は、かつて菊花賞を共に戦い勝利を収めた盟友デムーロ騎手が想定されている。確定すれば、3年前の宝塚記念(G1)に出走して以来のコンビ復活となる。

 金鯱賞には昨年のジャパンCで争った、三冠牝馬デアリングタクトや2019年の香港ヴァーズ(G1)覇者グローリーヴェイズの出走が決まっているなど、豪華な顔触れが揃っている。それぞれ3着、5着とキセキよりも上位で入線しているので、この2頭の争いになると考えている人も多いことだろう。

 しかし、その考えは早計かもしれない。

 舞台となるのは中京・芝2000m。キセキが2000mで出走した5つのレースでの勝率は40%、複勝率は80%と得意にしている。

 そしてもう一つ注目したいのは、ジャパンCでの走りだ。2000mの通過タイムを見ると1:57.5。実はこのタイムは、アーモンドアイが勝った同年の天皇賞・秋(G1芝2000m)の1:57.8を上回っているのである。

 それを踏まえると、ジャパンCのような走りを見せられれば1着争いも十分に考えられるだろう。また逃げのイメージが強いキセキだが、デムーロ騎手と菊花賞を勝利した際はキッチリと差し切ってのゴールを果たしている。そのため父ルーラーシップ譲りの出遅れ癖がここで出てしまったとしても、展開次第では1着争いに参戦できるのではないだろうか。

 牝馬の時代と言われた2020年。過酷な秋ローテから解放され3ヶ月の休みを経て、ポテンシャルを秘めた牡馬が、かつての盟友デムーロ騎手とともに金鯱賞に臨む。関係者もファンも待ち望んだ菊花賞馬の4年ぶりの復活を、我々はついに目撃することができるかもしれない。

パチンコ新台『P北斗の拳8救世主』が「新世代バトル」を実現!「継続率約84%」×「勝利ALL約1500発」の衝撃!!

 業界で“確たる地位”を築いたサミーの『北斗の拳』。近年はパチンコ・スロットの両分野において厳しい意見も目立つが、本シリーズを愛するファンは今なお多い。

 そんなファンの期待に応えるべく、「最高傑作」との声もあがる新機種が始動。8日より「パチスロを変える」と宣言した『パチスロ北斗の拳 宿命』が導入され、早くも大きな反響が寄せられている状況だ。

 シリーズ「正統後継機」が6.1号機で降臨。低ベース化を実現している点が特徴だ。AT確率は約1/340(設定1)~約1/194(設定6)と、スピーディなゲーム展開を期待できる。「当り=AT」という仕様も好評を得そうだ。

 本機はバトル継続型の「伝承」、枚数上乗せ型の「拳王」という2種類のBBが期待感の新境地を開拓。前者は平均約400枚、後者は平均約650枚の獲得が見込める。

 それぞれのATに上位版「バトルボーナスターボ」が存在するなど、一撃にも十分に期待できる仕上がり。好スタートを切った本機が、新たな「北斗フィーバー」を巻き起こすのだろうか。今後の動向に注目したいが…。

『北斗の拳』の快進撃は、パチンコ分野でも実現しそうな気配である。

 サミーは『P北斗の拳8 救世主』の製品サイト&プロモーションPVを公開。ファンからは期待の声が続出中だ。

 気になるスペックは大当り確率約1/319.7、確変割合はヘソが50.2%で電チューが82%となっている。遊タイムも搭載しており、低確率959回転後に時短1200回が発動するという内容だ。

 やはり注目したいのは「ニュースタンダード」と紹介するバトルだろう。バトルスペックの礎を築き上げた「北斗の黄金フロー」を完全復活。爽快感のある変動と先読み予告により、ハイテンポの演出を楽しむことができるようだ。

 さらに右打ち中のバトル勝利時は「ALL1500発」の獲得が可能。時短を含めたトータル継続率は「約84%」と、大量出玉を十分に狙える設計だ。『北斗』の名に相応しい“一撃”を堪能できそうである。

「見届けるがいい、新世代の確変バトルを」と宣言する本機。「王道にして革新。」とのキャッチフレーズを掲げる『P北斗の拳8 救世主』は、ファンのハートを掴むことができるのだろうか。ヒットメーカーの手腕に期待は高まる。

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コロナ、19年時点で武漢に12種のウイルス株存在…中国政府、発見から9カ月調査せず

 世界保健機関(WHOは3月5日、「中国湖北省武漢市で実施した新型コロナウイルスの発生源などに関する現地調査の結果を3月15日の週に発表する」との見通しを示した。当初は「概要を2月中旬に公表し、詳細な報告をその数週間後に出す」としていたが、1度にまとめることになった。

 公表方法を変更したことについて、WHOの武漢調査団のエンバレク団長は「この報告書に対する関心があまりにも大きく、概要では人々の好奇心を満たすことができないから」と述べている(3月4日付ウォール・ストリート・ジャーナル)が、米ホワイトハウスの報道官は5日、バイデン政権が関与して、概要の公表を差し止めたことを明らかにした。「データの出所が不透明であり、現時点の調査報告が公表された場合、謝ったメッセージが世界に発信される恐れがあった」というのがその理由である。

 報告書は、WHOの国際調査団と中国側が共同で執筆することになっているが、両者の間には見解の相違があるといわれている。WHOのテドロス事務局長は執筆に関し「すべての点で意見が一致する必要はない。異なる意見も併せて記載すればいい。結果はすべて透明性を持って公表する」と語っているが、はたして大丈夫なのだろうか。

 エンバレク氏が2月9日に中国で行った記者会見はなんとも歯切れの悪いものだった。主な内容は以下のとおり。

(1)  新型コロナウイルスを人へと感染させた宿主動物はいまだ特定できていない

(2)  同ウイルスが武漢市内の研究所から流出した可能性は低い

(3)  2019年12月以前に武漢市内に同ウイルスが広がっていたと結論づけるには証拠が不十分である

(4)  同ウイルスがコールドチェーン(低温物流)の製品に付着して長い距離を移動した可能性がある。

 そのいずれも「中国寄り」であったことから、国際社会の間では「WHOの武漢調査団は、どこまで真実に迫れるのだろうか」との疑念が頭をもたげていた。

発源地が華南水産市場以外の可能性も

 しかし、WHOの武漢調査団は帰国後、中国側にとっては極めて都合の悪く、かつ貴重な証言を行うようになった。

 武漢市からスイスに戻ったエンバレク氏はCNNのインタビューの中で、「武漢市では2019年12月時点ですでに12種類以上のウイルス株が存在していたことを突き止めた」ことを明らかにした(2月15日付CNN)。中国の専門チームから情報提供を受けて調査した174の症例はいずれも重症だった可能性が高く、この数の多さから判断すると、武漢市では2019年12月時点で1000人以上が感染していた可能性がある(感染者のうち約15%が重症化すると仮定)という。

 エンバレク氏は2月18日のオンライン会見で「冷凍食品を通じて新型コロナウイルスが中国に伝わった可能性について検討していない」と述べた。

 中国の研究者たちは「新型コロナウイルスのそもそもの発生源はコウモリであり、中間宿主であるセンザンコウを経て人間に感染するようになった可能性が高い」と主張してきたが、2月18日付ウォールストリートジャーナルは「WHOの武漢調査団は、新型コロナウイルスの中間宿主はセンザンコウではなく、ウサギまたはイタチアナグマである可能性があると考えている」と報じた。

 WHOの武漢調査団は、最初の感染例があったとされる武漢市の華南水産市場でウサギやイタチアナグマなどの死体を確保し、調査を進めている。センザンコウは絶滅危惧種(高価で密売されている)であるのに対し、ウサギやイタチアナグマは中国南部に多く生息している動物である。

 WHOの武漢調査団は「新型コロナウイルスの発源地は、華南水産市場ではなく、他の市場ではないか」と考え始めている。2月26日付ウォールストリートジャーナルは「WHOの武漢調査団は、2019年12月に確認された感染症例174件のうち一部が華南水産市場ではない他の市場と関連している証拠を確保した」と報じた。

パンデミックへの対処は安全保障分野の最重要事項

 中国政府が初期の段階で十分な調査を行っていなかったこともわかってきている。エンバレク氏は昨年7月に中国を訪問し簡単な報告書をまとめているが、これを入手した英ガーデイアンは2月23日、「中国政府は新型コロナウイルスが武漢市で発見されてから最初の9カ月間、発源地調査をほとんど行っていなかった」と報じた。

 国務長官時代から「武漢市に存在する中国科学院ウイルス研究所が発源地である」と主張してきたポンペオ氏は2月24日付ウォールストリートジャーナルに「武漢研究所は世界のリスク」と題する論文を掲載した。その中で注目すべきは、「武漢ウイルス研究所の研究員たちは過去10年間に約2000種類ものウイルスを発見したが、研究所の管理が甘かったことから、採取されたウイルスに感染した動物がペットとして売られたり、地元の生鮮市場に『売り物』として出されていた」という指摘である。

 しかし、米国の圧力が高まる中で、中国がこのような「不都合な真実」を認めることはなく、3月中旬に提出される報告書にどの程度反映されるかどうかはわからない。

 パンデミックへの対処は、今や非伝統的な安全保障分野の最重要事項の一つになってきているが、WHOに対する制度的な課題が浮上している。現在、化学剤や放射性物質・核兵器の規制については、国際機関による査察の権限が認められているが、感染症対策を指揮するWHOはこの権限を有していないのである。

 EUは昨年11月、「感染症危機管理に関する強力なルールを作るべき」と主張し、WHOはこれに賛成しているが、多くの国々は様子見の姿勢をとっているのが現状である。中国をはじめアジア地域が感染症の発生源となる可能性が高いことから、日本も新たな国際的な枠組みの構築のために尽力すべきではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー)

●藤和彦/経済産業研究所コンサルティングフェロー

1984年 通商産業省入省

1991年 ドイツ留学(JETRO研修生)

1996年 警察庁へ出向(岩手県警警務部長)

1998年 石油公団へ出向(備蓄計画課長、総務課長)

2003年 内閣官房へ出向(内閣情報調査室内閣参事官、内閣情報分析官)

2011年 公益財団法人世界平和研究所へ出向(主任研究員)

2016年 経済産業研究所上席研究員

2021年 現職

前澤友作氏の「dearMoon」企画に暗雲?月周回旅行用の宇宙船、打ち上げ試験で爆発

 共同通信は3月4日、ZOZO創業者で実業家の前澤友作氏が月周回旅行で使用する宇宙船実験機の打ち上げ試験で、機体が着陸に成功後、爆発炎上したと報じた。

 前澤氏は、2023年に民間人初となる月旅行への挑戦を公表しており、3日には同行を希望する人を8名募集すると発表している。その実験機が爆発したことで、SNSでは波紋が広がっている。

 だが前澤氏本人は爆発のことには触れず、引き続き「多様な方々からの応募をお待ちしています」と呼びかけている。応募するに、2つの条件を満たす必要がある。ひとつめは、応募者が取り組んでいる“なんらかの活動”が、宇宙に行くことで成長して人や社会の役に立つ可能性を持っている、また同じように思っている同乗者をサポートできる、という2点だ。

 前澤氏は、「費用は僕が全部出します。チケットは全部買っていますし、貸し切りの船になります」として、英語版でも呼びかけ、4日までに237の国と地域から30万人を超える応募があったと明かしている。

 前澤氏は月旅行の計画を発表後、たびたび同行者を募ってきた。昨年1月には、AbemaTVの番組内で、月旅行に同行してくれる“人生のパートナー”を探すというお見合い企画を発表し、2万7000人を超える応募がありながら「最後まで自分の気持ちを整理することができませんでした」として出演を中止。

 その後、世界的な画家や音楽家、映画作家など“アーティスト”を6〜8人招きたいと発表していた。それが今回の募集で同行者の条件を変更したことについて、「自分で『アーティスト』って言っちゃえば大丈夫です」とおどけてみせた。

 前澤氏は2018年9月、起業家のイーロン・マスク氏率いる米宇宙開発会社スペースXが計画する月の周回旅行について、搭乗する契約を結んだ。同社が開発する超大型ロケット「Starship」の開発状況についてマスク氏は、「2023年までに何度も軌道に到達させ、有人での安全性も確保できるようになる」と語り、「非常に順調に進んでいる」と自信を見せていたが、今回の爆発を受けて周囲には不安の声も出始めている。

 この月への旅行計画「dearMoon」プロジェクトの具体的な費用は明かされていないが、関係者は「極めて莫大な額」が投資されていると言う。応募するための事前登録は3月14日までだが、その動きに影響が出る可能性もある。

(文=編集部)

JRA安藤勝己氏、オグリを生んだ笠松競馬の闇。騎手や調教師は何故「禁断の馬券購入」に踏み切ったのか。「1頭の調教で200円」売上絶好調の裏側で……【特別連載①】

笠松競馬は、このまま閉鎖せざるを得なくなるんじゃないですか」

 笠松競馬元調教師は力なく語った。

 あのオグリキャップ、アンカツこと安藤勝己を育み、JRAの大舞台に送り出した地方の雄、笠松競馬が存続の危機に立たされている。

 昨年6月、調教師1人、騎手3人が競馬法で禁じられている馬券購入の容疑で家宅捜索を受け、8月には免許を更新されず廃業。年が明けてからこの4人を中心に競馬関係者20人前後が所得隠しの容疑で税務調査を受け、その総額は2億円にも達するという。免許を更新されず廃業した調教師、騎手の4人は3月3日に書類送検された。

 書類送検されたということは、検察が彼らを今後刑事事件として立件するかどうかの瀬戸際に立たせたことを意味する。既にこの4人は免許更新されず、競馬場から離れているため、立件されたとしても笠松競馬の開催に直接は影響を及ぼすものではない。しかし、公正が大前提の競馬の根源を揺るがす事件だけに、立件されれば笠松競馬、地方競馬の信用は崩壊し、存続すら危ぶまれる事態に発展することは間違いない。

 しかし、その笠松競馬は既に存亡の崖っぷちにある。開催は1月から中止されたままで間もなく2カ月。月内どころか4月前半の開催再開も厳しい状況だという。岐阜県競馬組合は真相究明に向けた第三者委員会を立ち上げているが、調査は遅々として進んでいないためだ。事件の全貌が解明できなければ、開催を再開することはできない。開催中止の間、調教師、騎手、厩務員はさらに困窮し、開催再開へのランプは深紅に灯っている。

 昨年免許更新されなかった調教師に続いて、関与が疑われている別の調教師は管理馬が一頭もいなくなり免許を返上して既に廃業。上位で活躍していたベテラン騎手ですら開催中止でほぼ収入が途絶え「飲食店でアルバイトを始めた」という。

「騎手は固定給なし。レースの進上金と1頭200円の調教騎乗料だけ。開催中止前には毎日夜が明ける前から朝8時前後まで30頭以上の調教をつけなければなりませんでした。それでも6000円ぽっち。開催中止で調教頭数も減って6000円もらうことも難しくなりました。家族持ちじゃなくても、これではとても生きていけませんよ」

 笠松競馬関係者は絶望的な表情で訴える。厩務員は各厩舎に所属し、固定給が支給されるので騎手ほど悲惨ではないにしろ、開催中止で進上金はなく厳しい生活を余儀なくされていることに変わりはない。

 開催中止中、主催者の岐阜県競馬組合は馬主に対して、クラスによって異なるが1頭当たり最高で1カ月20万円程度の補償金を支給している。

 だが、これとて預託料の高い厩舎では1カ月分にも足りない。これに少なからぬ馬主が悲鳴を上げ、笠松から他の競馬場への転籍が後を絶たないという。レースが行われなければ、目標を立てられない。競走馬の調教は目標とするレースに向けて段階的にこなしていくもの。現状では目標を見据えた調教などできる訳もない。そんな競馬場に安くない愛馬を安くない預託料で預ける馬主などいる訳もない。

 こうした状況が続いていけば転籍馬は更に増え、調教師の収入は激減。厩務員に対する固定給を支払うことも困難になる。

「第三者委員会の報告が遅れれば遅れるほど、調教師、騎手、厩務員は日々の生活に苦しみ、他の収入源を求めて競馬場から離れざるを得ません。報告が出されたときには競馬場から調教師、騎手、厩務員などひとっこ一人いなくなり、県庁から出向してきている管理者だけになるんじゃないか、というブラックジョークが競馬場周辺では盛んに言われています。このブラックジョーク、本当に笑えませんよ」(前出関係者)

 しかし、頼みの綱の第三者委員会には「期待などできない」という。今回の事件に関与し、利害関係を持つ第三者の要件を満たさないと思われる弁護士が委員会メンバーに名を連ね、とても公正かつ公平な報告など期待すらできないというのだ。

「第三者委員会は昨年8月に免許を更新されなかった調教師1人、騎手4人に全ての責任を負わせて解決させ、開催再開につなげる方針なのでしょう。しかし、笠松競馬の闇はそんな簡単なものではない。しかもその闇は笠松だけではなく広く地方競馬に共通するもの。
それが解明、解決されなければ地方競馬の不正、不公正は根絶されることなどあり得ないのではありませんか?」

 元調教師は馬券購入の違法行為を認め、ファンに対しては申し訳ない気持ちでいっぱいだと深く反省しながら、笠松競馬の「日本の下層社会」にも通じる苦衷を語った。(続)


<プロフィル>
売文家・甘粕 代三(あまかす・だいぞう):1960年東京生まれ。早大在学中に中国政府給費留学生として2年間中国留学。卒業後、新聞、民放台北支局長などをへて現業。時事評論、競馬評論を日本だけでなく、中国・台湾・香港などでも展開中。

TBS『炎の体育会TV』プロデューサー逮捕、妻を暴行の容疑…仕事上のストレス蓄積か

 TBSの有名プロデューサーが8日、家庭内暴力(DV)の現行犯で逮捕された。産経新聞インターネット版が8日に公開した記事『TBSプロデューサー逮捕 妻の顔殴り傷害疑い』によると、警視庁牛込署が同日、TBSテレビプロデューサー、大畑合容疑者(40)を妻の顔を殴るなどしてけがを負わせたとして現行犯逮捕したのだという。逮捕容疑は「8日午前2時半ごろ、自宅で妻と口論になり、顔を殴るなどして頭に軽傷を負わせた」とあった。本人は容疑を認めているという。TBS関係者は語る。

「大畑容疑者は毎週土曜午後7時からうちの系列で放送されている『炎の体育会TV』のプロデューサーとして名を挙げた人です。番組の構成上、いわゆる別撮りのVTRをつなぎ合わせて仕上げるのは難しく、キャスティングなどコロナ禍で制作するのはキツかったのではないでしょうか。仕事上のストレスがたまっていたのではないかと社内で噂になっていますよ。アスリートの皆さんも感染予防にセンシティブですしね」

 また、警視庁関係者は「これまで夫婦円満で、初めて暴力があった時に通報する被害者はまれです。突発的に通報する例もないことはないですが、だいたいは通報されるまでに暴力を含むさまざまな威圧行為が積み重なって、限界を超えた時に事態が発覚する例が多いです。今回の事案でも警察は常習性を調べるでしょうね」と語る。

「TVガイド」(東京ニュース通信社)が昨年5月22日に公開した記事『「炎の体育会TV」を手掛ける大畑合プロデューサーに聞く「#いま見てほしいテレビ」テレビ番組は、日常では触れられない“非日常の入り口”<連載Vol.7>』で、大畑容疑者は『炎の体育会TV』に対する思いと苦労を語っていた。ちょうど記事が掲載された昨年の5月も現在と同じように首都圏では非常事態宣言が発令されていた。以下、一部引用する。

「僕にとってのテレビ番組は、日常では触れられない『非日常の入り口』だと思っています。外出自粛中であっても、家にいながら触れられる『非日常』というテレビが表現できる価値は変わらないと思っています」(原文ママ、以下同)

「実は、各番組でやっているような、家にいながら○○できるといった、今の時期に即した再放送物の『テークアウト版』は、『体育会TV』には不向きな構成です。名場面を羅列的に垂れ流す放送に終始したところで、他番組との差別化は難しく、ここしばらくは非常に苦しんでいました。その分、どこよりも早く多くのロケを再開するために、関係各所と安全対策を、最大限気を配りながら体制を整えているところです」

 コロナ禍でDV被害が増えているという。大畑容疑者にとって、妻へのDVは日常だったのか、それとも非日常だったのか。

(文=編集部)