東日本大震災から10年、ビデオリサーチがメディア環境・生活者の価値観の変化を調査

東日本大震災から10年。ビデオリサーチは、メディア環境・生活者の価値観の変化とライフスタイルへの影響、生活者の“信頼”と“安心”を広げるメディアの役割について発表した。有事において「テレビ」は信頼性、「ネット」は即時性の高さを発揮、メディア環境は10年間で「広く」届き「深く」個人に寄り添うようパーソナライズ化されたとまとめている。

<今回発表されたポイント>
◎10 年前の発災時「信頼できる情報源」はテレビ。SNS は安否確認での有用性が明らかに。
◎2011 年以降、スマホ所有が急速に増加、情報選択・収集の自由度拡大で生活者の価値観は「細分化」。
◎情報社会の中で本質重視に意識がシフト、自分にとって“外さない”効率的な低燃費志向が浸透中。
◎コロナ禍で見えた「テレビの信頼」と「ネットの役割」、メディアは生活者の安心・快適を牽引。

【1.メディア環境編】
■10 年前の発災時「信頼できる情報源」はテレビ、SNS は安否確認での有用性が明らかに

<世帯視聴率・LINE 利用者推移>
・東日本大震災が起きた11年3月11日14 時46 分、地上波テレビは一斉に地震速報を報道。総世帯視聴率(HUT)は15 時台で38.8%(前週平日平均に比べプラス8pt)になった。また、24 時台以降は平常時の2 倍以上になるなど、時間を問わず少しでも情報を得ようとテレビ報道に対する注目の高さと、視聴時間帯の推移から深夜に帰宅した帰宅難民の状況が思い出される。(図表1)

・発災後、Twitter やFacebook で情報を受発信するなど、SNSが安否確認ツールとして着目された。震災をきっかけに11年6月に「LINE」が誕生。サービス開始3 年後の利用は34%、5 年後は49%、2020 年では約7 割の生活者が日々のコミュニケーションとして活用している。(図表2)

2011 年3 月11 日(金)総世帯視聴率(HUT)(図表1) <テレビ視聴率調査(関東地区)>
図表1:2011 年3 月11 日(金)総世帯視聴率(HUT)(図表1) <テレビ視聴率調査(関東地区)>
図表2:「LINE」利用率・利用頻度推移 <ACR/ex 調査(7 地区)>
図表2:「LINE」利用率・利用頻度推移 <ACR/ex 調査(7 地区)>
 

■2011 年以降スマホ所有が急速に増加、情報選択・収集の自由度拡大で生活者の価値観は「細分化」

<スマホ所有率・インターネット意識・買物意識>
・11年以降、インターネット環境の整備が急速に進み、格安スマホが登場した14年には「スマートフォン所有」は60%。「インターネットで情報収集をする」は8 割を超え、2 人に1 人が自分にとって必要な情報をすぐに収集できる、即時性の高い環境となる。(図表3)

・買物意識に対しても影響をもたらし、「自分なりの考えでものを選ぶ」意識が13 年の50%から14 年は68%と18pt 増加、価値観が細分化している傾向がみられる。(図表4)

図表3:スマートフォン所有・インターネット利用意識<2011-2020>(図表3) <ACR/ex調査(7地区)>
図表3:スマートフォン所有・インターネット利用意識<2011-2020>(図表3) <ACR/ex調査(7地区)>
図表4:買物意識の変化<2011-2020>(図表4) <ACR/ex調査(7地区)>
図表4:買物意識の変化<2011-2020>(図表4) <ACR/ex調査(7地区)>
 

【2.価値観編】
■情報社会の中で本質重視に意識がシフト、自分にとって“外さない”効率的な低燃費志向が浸透中

<商品に対する意識の変化・男女別の意識>
・商品に対する意識では「実用的なものを選ぶ」考えが、20年(74%)は11年とくらべ6pt増加。「一度好きになったブランドは長い間好き」についても20年(63%)は11年より8pt増加と、外さない効率的な意識が緩やかに浸透している様子がうかがえる。(図表5)

・最新データで男女別に価値観をみると、男性は「着るもの」に「気をつかう(51%)」一方で「お金をかける(17%)」意識が低く、また女性においては「メイクアップ(38%)」より「スキンケア(61%)」が高いなど、お金をかけて着飾ったりするよりは自然体でモノを大切にすることを重視している様子がうかがえる。(図表5)

図表5:商品に対する意識の変化<2011-2020>(図表5) <ACR/ex調査(7地区)>
図表5:商品に対する意識の変化<2011-2020>(図表5) <ACR/ex調査(7地区)>
 

【3.現在のメディアの役割】
■コロナ禍で見えた「テレビの信頼」と「ネットの役割」、メディアは生活者の安心・快適を牽引

<「コロナ情報」におけるメディアの位置づけ・テレビ/ネット利用状況・インターネット利用ジャンル>
・社会的混乱となった「新型コロナウイルス感染」について、“信頼度”が突出して高かったのは「テレビ(65%)」。一方、“積極的に収集する”意識では、「テレビ(64%)」のみならず「インターネット・ニュース(47%)」も5割程度となっており、テレビとインターネットが身近なメディアであることがわかる。(図表6)

・20年のインターネット利用状況では、1週間のリーチは8割以上、利用が増加しているジャンルでは「動画・音楽系(83%)」「SNS(86%)」「ショッピング系(70%)」といった個人の満足度を高めるメディアである傾向が高まっている。(図表7・8)

図表6:◆「新型コロナウイルス感染」情報におけるメディアへの意識 <図表6~8 ACR/ex調査(7地区)>
図表6:◆「新型コロナウイルス感染」情報におけるメディアへの意識 <図表6~8 ACR/ex調査(7地区)>
図表7:テレビ・ネット利用状況(行動リーチ・消費時間)
図表7:テレビ・ネット利用状況(行動リーチ・消費時間)
図表8:インターネット利用ジャンル<増加率上位3>
図表8:インターネット利用ジャンル<増加率上位3>

<東日本大震災から10年> 有事に「テレビ」は信頼性、「ネット」は即時性の高さを発揮 「広く」届き「深く」個人に寄り添うメディア環境とパーソナライズ化の10年間

■ビデオリサーチ リリースページ
<東日本大震災から10年> 有事に「テレビ」は信頼性、「ネット」は即時性の高さを発揮 「広く」届き「深く」個人に寄り添うメディア環境とパーソナライズ化の10年間
https://www.videor.co.jp/press/2021/210309.html

 

【3月11日最新版】楽天ペイ・d払い・au PAY・J-Coin Payキャンペーンまとめ

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

急速に普及してきたQRコード決済。各サービスごとにさまざまなキャンペーンが実施されているが、あまりにも多すぎてよく分からないという人も多いだろう。ここでは代表的な楽天ペイ・d払い・au PAY・J-Coin Payキャぺーンをまとめて紹介するので、自分がよく使っている〇〇Payの特典を見逃さず、もっとお得に買い物をしよう!

au PAYの20%ポイント還元は3月22日で終了!

 楽天ペイ・d払い・au PAY・J-Coin Pay……、日本はまさに〇〇Pay戦国時代を迎えている。だが、各サービスごとに独自のキャンペーンを行っているので、イマイチどれが本当にお得なのかよく分からないという人も多いだろう。そこで、ここでは〇〇Payごとに実施している主なキャンペーンを紹介する。  今回注目したいのは、やはり2021年3月22日で終了するau PAYの「たぬきの大恩返し」だ。スシロー、かっぱ寿司、ガスト、松屋、吉野家などの「飲食店」だけでなく、ウエルシア、ココカラファイン、サンドラッグ、マツモトキヨシといった「ドラッグストア」。そして、イトーヨーカドー、オーケー、サミット、東急ストア…

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パチンコ新台『P北斗の拳8 救世主』バトル勝利で“1500発”の爆裂! トータル「84%継続」の激アツ王道スペック!!

 サミーから待望の新機種情報が激アツ発表された。大ヒット機種パチンコ『北斗の拳』シリーズ待望の最新作が5月導入の予定でリリースされる。

その名も『P北斗の拳8救世主』。

 前作は同じナンバリング『P北斗の拳8覇王』だが、リリースされたのが2019年。実に2年ぶりとなる『北斗の拳』の新機種はどんな仕上がり具合になっているのか、業界が大注目だ。

 公開された機種情報ページとプロモーションビデオには「バトル」の文字が踊る。これは『CR北斗の拳』を人気機種へと押し上げた「バトルスペック」への回帰を意味するもので、戦いに勝てば大当りとモード継続を獲得できる伝統のバトル演出が復活するようだ。

 大当り確率は約1/319.7のミドルタイプで、確変突入率はヘソで50.2%、電チューなら82%となる確変ループシステム。確変「BATTLE MODE」の継続率はトータル約84%、大当りの75%が10ラウンド約1500発出玉と期待の爆発力を持ったものとなっている。

 また、遊タイムも搭載され、低確率で959回転を消化すると1200回の時短が発動。ほぼ大当りが約束されるうえに確変突入率も80%を超える強力な性能でハマリをサポートする。

 ほかにも通常大当り後の時短に200回や300回の振り分け(初当り時)が用意されているなど、ネオ時短機能によってさらに進化したスペックで設計されているのも見逃せない。

 ただ、『9』ではなく『8』でのリリースなので、通常時などの基本演出は『P北斗の拳8覇王』を踏襲したものとなりそうだ。とはいえ、「新世代の確変バトル」「王道にして革新」「バトルスペックは新たなステージへ」といった謳い文句には期待せざるを得ないし、スペック面では間違いなさそうな印象である。

『P北斗の拳8覇王』や1機種前の『ぱちんこCR北斗の拳7 百裂乱舞』は小当りRUSHを採用していたので、バトルスペックとしては『ぱちんこCR北斗の拳7 転生』以来の復帰となる。

 ただ、それ以前の『4」『5』『6』でも『百烈』タイトルとしてST機能を搭載するなど、さまざまな試行錯誤をしている印象で、リアル「北斗=バトルスペック」をイメージできるのは3代目までではないだろうか。

 機種の人気もこの『ぱちんこCR北斗の拳ラオウ/ケンシロウ』をピークに徐々に影響力を失い、もちろんヒット機種ではあるけれどもかつての勢いは鳴りを潜めたといった印象が近年の『北斗の拳』シリーズに感じられる。

 スピンオフタイトルである『北斗無双』シリーズも、現行機最強(当時)の名をほしいままにした初代『ぱちんこCR真・北斗無双』から一転、確変65%により冷や水を浴びせられた『ぱちんこCR真・北斗無双 第2章』、そして小当りRUSH戦略を持ち込んだ『第2章頂上決戦』と、こちらもトップフォームを崩すような流れ。

 長らくパチンコ界をリードしてきたタイアップマシン四天王の『エヴァ』や『牙狼』は原点回帰と呼べるシリーズの基本に忠実に立ち返ったスタンスを示すことによってファンの支持を奪還することに成功した。

 同じ文脈をなぞっているこの『P北斗の拳8 救世主』。一部ファンからは『北斗は終わった』との揶揄も囁かれるそんな状況を打破する意味でも本当の『救世主』になれる激アツの新機種となっている。

(文=大森町男)

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JRA偉大な父・横山典弘と徹底比較! 令和の名ジョッキー襲名への伏線、横山武史の「代打職人」ぶりがスゴすぎる!?

 父・横山典弘騎手の三男にあたる横山武史騎手の評価が急上昇中だ。

 先週の弥生賞(G2)では、4番人気タイトルホルダーで勝利。絶妙のペース配分で逃走劇を演じて、圧倒的1番人気(単勝1.3倍)に支持されたダノンザキッドを完封。単勝1,790円の高配当を演出した。

 同時にリーディング1位独走中のC.ルメール騎手のシュネルマイスターを2着に封じ込めるなど、まさにレースを支配する好騎乗をみせた横山武騎手。

 先月の共同通信杯(G3)でも、4番人気エフフォーリアで勝利。同馬に騎乗する噂もあったルメール騎手が自嘲気味に「(あの馬が)ダービーホースですよ」とコメントしたことから、わずかデビュー5年目の“若武者”は、トップジョッキーにとって意識せざるを得ない存在に成長したといえるだろう。

 デビュー5年目を迎えた今年のクラシックトライアルで好騎乗を連発する横山武騎手に、競馬サークルもいち早く反応。4月11日の桜花賞(G1)に出走予定のアカイトリノムスメの騎乗も決定した。

 同馬の主戦・戸崎圭太騎手は、3月末のドバイ国際競走へ参戦予定。帰国後2週間は自主隔離期間に入り、桜花賞の週は騎乗できないことが濃厚なことから、横山武騎手の「代打騎乗」が決定した。同騎手は前出の弥生賞でも、奇しくも戸崎騎手の「代打騎乗」で結果を出した経緯がある。

 才能豊かなホープ・横山武騎手を紹介することに対して「なにをいまさら」という競馬ファンもいるだろう。ありきたりな紹介ではつまらない……と過去の戦績を探ると、武史騎手の「代打騎乗」について、興味深いデータを発見することができた。

 デビューした2017年は13勝、翌18年は35勝と、着実に勝ち星を増やしてきた。

 19年は騎乗数727回に対して54勝も、翌20年は前年とほぼ同じ騎乗数728回で94勝を挙げるなど、勝率は大幅アップ。年間100勝に手が届くところまできた若武者のターニングポイントは2020年だったのではないだろうか。

 2020年の横山武騎手の乗替わりに関するデータを調べると、意外な発見があった。

 同騎手に乗替わる「代打騎乗」で、最も好成績を残しているパターンが、同じ関東圏で活躍する三浦皇成騎手からの乗替わり。着別度数[6-4-1-15/26]で、勝率23.1%、連対率38.5%、複勝率42.3%と、どの騎手からの乗替わりよりも、三浦騎手からの「代打騎乗」で、最も優れた成績を残したことが判明した。

 昨年の三浦騎手は、1月の落馬負傷で長期離脱。その影響もあって、横山武騎手へと馬が回ってきたのだろう。こうしたチャンスをしっかりとモノにする点が、彼の非凡なところ。関東の騎手で主役を張る日も近いと予感させるデータだ。

 また横山武騎手は、一流ジョッキーからの「代打騎乗」でも、その馬質に報いる好結果を残している。昨年の武豊騎手からの乗替わりは[4-1-0-3/8]で、勝率は驚異の50.0%、連対率・複勝率ともに62.5%と抜群の成績。またC.ルメール騎手からの乗替わりは[3-3-3-18/37]で、勝率11.1%、連対率22.2%、複勝率33.3%。3勝すべて、前走ルメール騎手で2着以下に沈んだ馬ばかりだった。

 そして昨年の父・横山典騎手からの乗替わりは[3-2-0-13/18]で、勝率16.7%、連対率・複勝率ともに3割近い27.8%と、こちらも及第点の成績を残した。

 1986年にデビューした父・横山典騎手は、3年目の88年に初重賞制覇を果たしている。一方の横山武騎手は、デビュー4年目となる昨年のフローラS(G2)で重賞初制覇。この辺りは1年違いであり、父子の差はないと言っても良いだろう。

 しかし父は、デビュー5年目の1990年のエリザベス女王杯を制してG1初制覇。ちなみに騎乗したキョウエイタップは、柴田善臣騎手からの乗替わりだった。さらに、1997年秋にタイキシャトルとのコンビでマイルCS(G1)を制覇。これは当時の主戦・岡部幸雄騎手が、シンコウキングとのコンビでマイルCSに出走するための「代打騎乗」で結果を残した格好となった。

 果たして、息子の横山武騎手にとっても、桜花賞(G1)での「代打騎乗」が大きな転機となるか。勝利すれば父と同じデビュー5年目での初G1制覇となる。偉大なる父と肩を並べることができるか。2021年のクラシックロードに騎乗する注目の若手から目が離せない。

JRA武豊が遂に決断!? 桜花賞(G1)メイケイエールが開く「パンドラの箱」――。サイレンススズカ再来を予感させる意外な素顔

 遂に「パンドラの箱」が開かれようとしている。

 6日、阪神競馬場で行われたチューリップ賞(G2)は、メイケイエールとエリザベスタワーが並んでゴール。メイケイエールに騎乗した武豊騎手にとって35年連続の重賞勝ちは、珍しい同着Vとなった。

 武豊騎手が「相変わらずのお転婆で……」と語ったように、レースではまったく折り合わず。レース後の勝利騎手インタビューでは、終始浮かない表情だった。

 これまで、馬具を替えたり、馬の後ろにつけたりと様々な工夫を凝らしてきたメイケイエール陣営。武豊騎手も「桜花賞(G1)の前にもう1戦できるのなら、そこが名実ともにトライアルになりそうです」と話していたが、折り合わせるという“試み”は見事に崩れ去ったといえる。

 しかし、そんなメイケイエールに急展開。武豊騎手が自身のオフィシャルサイトで、驚きの内容を綴っているのだ。

「枠順やスタートにもよりますが、逃げるという選択もありでしょう」

 これまで、控える競馬を教え込んできたメイケイエールに「逃げ」という選択肢を提示。一発勝負の本番で、パンドラの箱を開けようというのだ。

 これには、どうも前走のチューリップ賞での走りが影響しているようで、武豊騎手が「ハナに立ってみたらフッと力みが抜けた感じがしました」と語っていることから、前に馬がいると追っかけてしまうということのようだ。

「そのレースぶりから、気性難と言われているメイケイエールですが、武英智調教師は『気性は本当にいい』と話していました。この馬が行きたがるのはレースだけで、パドックの周回や返し馬はむしろ上手な方。一般的な気性難の馬とは、少し異なるようです。

メイケイエールは師が『(レースで)前にいる馬を全部抜かすのが、自分の仕事だと思っているようで……』と話している通り、やんちゃというよりは真面目過ぎる馬。ですから、逃がしてしまえば折り合いがつく可能性もあると思いますよ」(競馬記者)

 武豊騎手が騎乗した馬では、過去にサイレンススズカという伝説の逃げ馬がいる。

 1997年2月、同馬は上村洋行騎手とのコンビでデビューを圧勝。5着のプレミアートに騎乗していた武豊騎手が「皐月賞もダービーも全部持っていかれる。痛い馬を逃したと思った」と『Sports Graphic Number』(文藝春秋)のインタビューで語ったように、そのポテンシャルは計り知れないほどのものだった。

 しかし、3歳時はレースで見せるかかり癖が災い。思うような結果を出せず、出走に漕ぎ着けた日本ダービー(G1)でも9着に敗れている。

 そんなサイレンススズカが武豊に回ってきたのは、同年末の香港国際カップ(G2)。レースでは5着と敗れたが、武豊騎手は師に対して「今日は負けたけれども、この馬には押さえない競馬が向いている」と進言したという。

 逃げ馬として覚醒したサイレンススズカは、年明けから破竹の6連勝。他馬を大きく突き放す「大逃げ」は、負ける姿が想像できないほど鮮烈なものだった。最後のレースとなった天皇賞・秋(G1)でも圧勝が期待されたが、4コーナーの手前で突然の失速。結局予後不良と診断され「伝説」となったのは有名な話だ。

 当時、同馬を管理した橋田満調教師は、サイレンススズカの気性について「普段は大人しく、人の言うことをよく聞く馬だった」と語っている。まさにメイケイエールに通ずるような性格をしていたといえるだろう。

 サイレンススズカが天国に旅立って約22年。武豊騎手はメイケイエールについて「桜花賞は腹をくくって乗るしかありません」と答えた。「逃げるという選択もあり」という判断に至ったのも、押さえない競馬が向いている可能性を感じたからに他ならないのではないだろうか。

「不安に思うより、楽しみと考えることにします」

 最後にそう語った武豊騎手。桜花賞では、伝説の続きが見られるかもしれない。

渋谷区医師会が地域PRとCLIENで「厚生労働省医政局長賞」受賞

渋谷区医師会が、厚生労働省の主催する第2回「上手な医療のかかり方アワード」で、「厚生労働省医政局長賞(医療関係者部門)優秀賞」を受賞した。同アワードは、医療と命を守っていくために必要な取り組みや、上手な医療のかかり方につながる活動を行う団体に贈られる。

渋谷区医師会が「厚生労働省医政局長賞」受賞 行武裕隆副会長、リー啓子会長、黒堀ゆう子理事、電通 アーロン・ズー氏

(前列左から)渋谷区医師会:行武裕隆副会長、リー啓子会長、
(後列左から)渋谷区医師会:黒堀ゆう子理事、電通(CLIENプロジェクト責任者):アーロン・ズー氏

同医師会は、「お気に入りのレストランみたいに、頼れるお医者さんはいますか。」などのキャッチコピーでCMを制作し、渋谷のスクランブル交差点で屋外広告を掲載。またメッセージ入りポスターを区内の全商店街理事会に配布するなど、地域と連携した情報発信で「かかりつけ医」を持たない世代へ向けた認知拡大に努めた。

また、「かかりつけ医」の普及手段として、電通が開発したクリニック予約・デジタル問診票システム「CLIEN(クリエン)」を国内の医師会で初めて導入。地域医療における情報アクセスの改善に迅速な対応を行ったことが評価された。

各クリニックと患者のコミュニケーションをデジタル化する基盤を整えた同医師会の施策は、地域医療のデジタル化を促すモデルケースとして期待されている。

渋谷区医師会が地域PRとCLIENで「厚生労働省医政局長賞」受賞 クリニック予約・デジタル問診票システム「CLIEN(クリエン)」アプリイメージ図渋谷区医師会が地域PRとCLIENで「厚生労働省医政局長賞」受賞 クリニック予約・デジタル問診票システム「CLIEN(クリエン)」アプリイメージ図
◎ウェブ電通報 関連連載
CLIENが目指す地域医療の新しいカタチ
https://dentsu-ho.com/booklets/455

 

JRA金鯱賞、デアリングタクトが取りこぼす?キセキの復活は?“絶対買いの人気薄穴馬”

 今週末の日本中央競馬会(JRA)は、全国の競馬ファンが注目する金鯱賞(G2)が行われる。その目玉は昨年、無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト、そして復活を期して出走する菊花賞馬キセキだろう。

 金鯱賞といえば、往年の競馬ファンは1998年の優勝馬サイレンススズカを思い出す人も多いだろう。ディープインパクトと並ぶサンデーサイレンス産駒最高傑作の一頭。後続を寄せ付けない驚異的なスピードで6連勝を達成、金鯱賞では1分57秒8というレコードタイムで、2着に1秒8もの大差をつける圧勝。そして最後の勝利となった毎日王冠(G2)では、のちのジャパンカップ優勝馬エルコンドルパサーや、有馬記念と宝塚記念3勝のグラスワンダーなどを一蹴。その強さに主戦の武豊騎手も惚れ込んでいた。JRA史に残る逃げ馬であり、最強馬の一角。20年以上が過ぎても、その雄姿は多くの競馬ファンの脳裏に刻まれている。

 そんなサイレンススズカに代表される、JRA史に残る名馬を数多くターフに送り込んできたのが、関西馬が拠点とする栗東トレーニングセンター(トレセン)だ。JRAは関東の美浦トレセンと関西の栗東トレセンに分かれている。この栗東トレセンは武豊、川田将雅、福永祐一、クリストフ・ルメールといったトップジョッキーが所属し、調教師もコントレイルの矢作芳人、オルフェーヴルの池江泰寿など三冠馬を育てた名伯楽がズラリ。そしてここ数年もクロノジェネシス、リスグラシュー、デアリングタクトなどの名馬をターフに送り込んできた。

 また関西馬は、競馬ファンにも馬券という形で大きな恩恵を与えてきたといえるだろう。なぜなら、

「関西馬を買えば当たる」

と言われるほど、関西馬の活躍が顕著なのだ。たとえば、2月28日の中山競馬場。中山は関東馬が多く出走するコースで、輸送時間の観点からも関東馬有利ともいえる。しかし、関西馬が出走した中山9R、10Rでは関西馬が勝利し、メインの中山記念(G2)は5番人気の関西馬が好走して2着。この日、関西馬が出走したのは6R、9R、10R、11Rだが、数少ない出走でも2勝、2着3回と、すべてのレースで馬券に絡んでいる。

 一方で同じ日に行われた阪神競馬場では、すべてのレースで関西馬が勝利。関東馬の出走は15頭もいたが3着が1頭のみで、重賞レースの阪急杯(G3)は出走馬16頭中15頭が関西馬で上位独占。中山に遠征した関西馬の成績と比較しても、その差は歴然となっているのである。

 そんな関西馬の情報を正確に把握することができれば、より馬券の勝率も回収率も上がることは間違いないだろう。しかし、関東を拠点とするスポーツ紙や競馬専門紙、テレビやインターネット関連の競馬サイトは、関西の競馬関係者と親密な関係になく、重要な情報を入手する手段がない。また、関西を拠点とする競馬マスコミも、数千頭の関西馬をすべてカバーできるだけの人材がなく、結果として重要な勝負情報を見落としがちなのである。

 だが、そんな状況でも、マスコミも入手できない“本物の関西馬情報”を入手する方法がある。それは、関西馬情報のプロである「チェックメイト」を利用することだ。

 このチェックメイトは、関西で活動していた元競馬関係者(元騎手・元調教師・元厩務員・その他馬主関係者など)たちが所属し、その人脈と信頼関係から、マスコミでは入手できない“本物の関西馬情報”を唯一、入手できるプロ集団だ。実際に栗東トレセンの目と鼻の先に位置し、365日競馬関係者と接し、ありとあらゆる情報を把握しているという。

 その関西馬情報の威力は、すさまじいの一言だ。昨年のフィリーズレビュー(G2)では、12番人気の激走関西馬情報で3連単・11万9820円、クイーンステークス(G3)でも3連単・15万3700円と、重賞で高額万馬券を的中。

 さらに今年も3月7日の阪神10Rうずしおステークス(3勝クラス)にて3連単・9万660円、3連複・1万8800円、2月28日の中山10Rブラッドストーンステークス(3勝クラス)で3連複・4万5940円、馬連・1万1800円のダブル万馬券を的中。ほかにも、2月27日の阪神で3連単・3万7010円、1月30日の東京でも3連単・5万8270円など万馬券を連発している。

 そんなチェックメイトが的中に向けて絶対的な自信を有しているのが、今週末行われる金鯱賞や、春のG1レースだ。特に今年の金鯱賞はデアリングタクト、キセキ、ペルシアンナイト、ブラヴァス、ポタジェ、サンレイポケットなどの関西馬が出走予定。そのメンバーから注目度は非常に高いが、デアリングタクトは次走のG1レースに向けた叩き台の一戦という話もあり、ここで取りこぼしてもなんらおかしくはない。

 それだけに、関西馬情報のプロであるチェックメイトが入手した内部情報は非常に興味深い。彼らがなぜこれほどまでに的中に自信を見せているのか、自信の根拠について以下のように語る。

「関西馬が絶対的に強い金鯱賞は現在、関西馬が5連勝中です。今年もデアリングタクトを筆頭に注目馬が数多く出走を予定していますが、狙いはマスコミノーマークの人気薄関西馬。このレースは過去5年がすべて万馬券で決着しているように、さまざまな関係者の思惑があり、人気同士で収まるレースではありません。関西馬の複雑な事情も多く絡んでいるのです。

 たとえば2018年は、関西の池江厩舎がサイトノダイヤモンド、サトノノブレスの2頭を出走させましたが、“絶対に買い”だったのは、9頭立て8番人気で激走して2着に入ったサトノノブレスでした。我々は同馬の勝負話を独占入手してファンの皆様に提供、結果は3連単・2万4410円の万馬券的中となりました。

 このような『人気薄関西馬』が毎年のように馬券に絡んでおり、今年の金鯱賞も2018年で万券的中を仕留めた時と同じく“絶対に買い”の関西馬を把握済みです。この穴馬が激走すれば、3連単は万馬券決着が濃厚。さらに、あの実力馬が取りこぼすようなことがあれば、5万馬券を超えるような高配当も期待できます。ぜひご注目ください」

 この話を聞けば、多くの競馬ファンの興奮度が急上昇するのは間違いない。それほどの魅力が、チェックメイトの情報、そしてこの金鯱賞に詰まっているのだ。

 さらに驚くべきことに、今回初めてチェックメイトを利用する方を対象に、【金鯱賞・3連単勝負買い目情報】を無料で提供する特別企画を実施するとのこと。スポーツ紙や競馬専門紙では知ることができない、“本物の関西馬情報”を入手する絶好のチャンスだ。今週末はこの機会を逃さず利用し、金鯱賞で感動の的中を体験しよう。

(文=編集部)

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※本稿はPR記事です。

ニチイ学館のTOB、株主が価格の不当性を東京地裁に申し立て…大手コンサルの動きが注目

 介護大手のニチイ学館が2020年8月に実施した経営陣や創業家によるMBO(経営陣が参加する買収)に伴うTOB(株式公開買い付け)をめぐり、少数株主だった香港の投資会社「リム・アドバイザーズ・リミテッド」が今年1月初旬、買い付けプロセスが公正ではなく、買い付け価格も不当に低いとして、東京地方裁判所に申し立てを行ったことが5日、わかった。

 このTOBには著名な投資ファンド、大手弁護士事務所、4大監査法人系コンサルティング会社、メガバンク3行、大手証券会社といった、日本の名だたるプレーヤーが関与しており、東京地裁の判断次第では、日本の市場全体の透明性や公正さが問われ、世界に恥をさらすことになるかもしれない。

 公正さや透明性について最初の疑念は、このTOBをめぐっては、社外取締役が設立した会社が株式を買い付けている点だ。社外取締役の独立性や利益相反について問題視する声が専門家からは出ている。

 続いての疑念は、少数株主への配慮・保護などを求める経済産業省が定めた「公正なM&Aの在り方に関する指針」に反している可能性のある点だ。同指針では、対抗買収者の提案機会の確保や買収者と利害関係のない少数株主からの支持などを求めているが、ニチイ学館側はそうしたことに対応しなかった。

 ことの発端は、ニチイ学館の創業者である寺田明彦氏が19年9月に死去したことに始まる。「同社の株を保有する親族が相続対策と同時に、継続して会社の支配権の維持を求めたために考え付いたMBOではないか」などと朝日新聞が報じている。要は、一部の創業家はTOBに応じて株を安く売ることで相続税を低く抑えると同時に相続税支払いの原資を得て、TOB成立後にも再び経営権を持つことを画策したという見方だ。

ベインキャピタル

 このTOBを主導したのが、米投資ファンド、ベインキャピタルの日本代表を務める杉本勇次氏だとされる。ベインキャピタルが出資して株式の受け皿となる会社を設立、そこに国内3大メガバンクなどから協力を得て1000億円近い買い取り資金を借り入れたスキームだ。

 杉本氏はニチイ学館の社外取締役を兼任している。自身が関係する会社がMBOで主導的な役割を果たすこと自体が、社外取締役の独立性や利益相反の観点から問題があると批判されても仕方ないのではないか。

 前述した経産省の指針は、経営陣がMBOを行う場合、不当に安い価格で株を買い取り、少数株主をないがしろにするリスクがあるため、経産省・産業組織課が07年にできた旧指針を改定して少数株主の保護を明確に謳ったものだ。これは、少数株主を重視する国際的な流れに対応するものだ。

 本来、独立性の高い社外取締役であれば少数株主の権利を代弁する立場にあるはずだが、杉本氏の場合は逆にその責務を果たすどころか、少数株主を怒らせたことで、東京地裁への申し立てにつながったと見られる。

 そして、指針の改定作業に協力したのが、大手法律事務所の森・濱田松本法律事務所。しかし、今回のニチイ学館の少数株主の権利をないがしろにしたとされるMBOに関してベイン側に協力したのも、同事務所だといわれる。ローファームとしての見識が問われるのではないか。

デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー

 ニチイ学館に5%未満を出資して少数株主の一角を占めていたリム・アドバイザーズが特に問題視していると見られるのが、1株当たり1670円という買い付け価格だ。同社は合理的かつ公正な価格として2400円を主張していた。

 価格の決定についてニチイ学館は20年5月8日、公正性を担保するためだとして、第三者算定機関及びファイナンシャルアドバイザーとしてデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(DTFA)を選んだ、と発表。DTFAの助言を受けて当初は買い取り価格を1500円に設定した。その後、買い取り価格を1670円に引き上げ、TOBの終了日も20年8月3日から同17日にまで延長してTOBを成立させた。

 しかし、同社が第三者として本当に公正な価格を算定したのかとの証言が出始めている。これが3つ目の疑念だ。DTFA関係者がこう語る。

「(ファイナンシャルアドバイザーの契約を結ぶ直前の)3月にグループ会社も含めて全社員向けに、ニチイ学館系の家事代行サービス会社『サニーメイドサービス』から特別優待として無料でサービスが受けることができるとの連絡が来た。あとでニチイ学館と契約したことを知って、こんな無料サービスで利益供与を受けていては第三者としての中立性が保持できるのか疑問を感じた」

 ある大手コンサルティング会社の役員は「これが事実だとしたら、許される行為ではない。信じられない話だ」と指摘する。DTFAといえば、4大監査法人系のデロイト トーマツ合同会社のグループ企業だ。同社は監査や企業統治(ガバナンス)対応のプロ集団といっても過言ではなく、日本の有名大企業をクライアントに抱えて信用もある――。そう思いたいところだが、コンサルティング業界では「中央官庁の一部では出入り禁止状態になっている」(別のコンサルティング会社中堅幹部)といった声も漏れてきて驚くばかりだ。

 その中堅幹部によると、同じグループ企業のデロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)は防衛省などに出入り禁止になっているという。その理由は18年9月にグループを束ねるデロイト トーマツが、アジア地域統括会社のデロイト アジア パシフィック(AP)の支配下に置かれるようになり、APの主要幹部に中国共産党幹部の女性がいたからだ。このため、防衛省は将来戦闘機の開発に関する調査研究についてDTCと交わしていた契約を停止したという。防衛省は中国への情報漏洩を恐れて出禁にしたのだろう。

「19年春に日本のデロイトとAPとの関係の話が各省庁の事務次官を集めた会議で話題になり、当時の菅義偉官房長官からデロイトには注意するようにとの指示が出た」(中堅官僚)とのことで、情報が一気に広がり、政府調達からデロイトを締め出す動きにつながった。

 この問題については日本経済新聞が19年6月21日付朝刊の一面で報じた。防衛省から他省庁にも「飛び火」したため、DTCは「川原均経営会議議長が、APの女性は全人代(国会)所属ではなく中国人民政治協商会議の所属だから大丈夫です、と必死に火消しに回っていましたが、それが逆に失笑を買い、信用をさらに落とした」(前出、中堅官僚)。同会議は「統一戦線」であり共産主義を対外的に広める活動などをしている。現在の同会議主席の汪洋・元副首相は党内序列4位だ。全人代所属ではないから大丈夫という理屈が通るはずもない。

 さらに、「業界でDTCが問題視されているのは、現在進行中の損害賠償請求訴訟が影響しているようだ」と語るのは、ある経済ジャーナリストだ。「DTCで防衛省などを担当していた担当役員がAPの支配下に置かれた後に、こんな体制では機密情報の管理に責任が持てないと言って他社に転職し、それに大勢の部下が付いて行って退職したのですが、これをもってDTCはその役員に対して『引き抜きの代償を払え』と迫って東京地裁に民事訴訟を起こしているといいます」。

 コンサルティング業界では引き抜きは珍しくなく、転職も当たり前なのに、その訴訟はまるで腹いせのように見えるため、DTCの対応が法曹界でも話題になっているのだ。

「引き抜き調査などの対応にかかった経費を算出し、その支払いの証明としてネットバンキングからダウンロードしたエクセルのような出金明細の資料を法廷に証拠として提出していますが、簡単に偽造できるような代物です。普通は銀行がこの出金明細に間違いはないといった一筆を添えるのでしょうが、それさえありません」(関係者)

コンサルティング会社にない、監督官庁と「業法」

 こうしたDTCの動きは、中央官庁や大企業間でさらに悪い評判となって広がり、取引を敬遠する組織も出ている。このため、「デロイト トーマツの業績は、数年前に比べて伸び率が鈍化し、予算計画を達成できない時もある。単価の安いシステム開発に手を出し何とかしのいでいる状態であり、グループCEOの永田高士氏の経営責任を問う声が社内の一部から出始めた」とDTCの幹部は説明する。

 これに焦ったのか、永田氏自らがトップセールスに動き、「頼ったのが当時首相だった安倍晋三氏の信頼が厚い経産省出身の今井尚哉秘書官だった」(前出・幹部)という。コロナ禍対応の持続化給付金の事務委託先として、電通などを母体とする一般社団法人「サービスデザイン推進協議会」をめぐって選定の経緯が不透明だと批判が上がった問題を受け、20年9月から二次補正予算の委託事務先が変更になった。新たな事務委託先として指名競争入札で落札したのがDTFAで、その背後に今井氏がいたというのだ。

「サービスデザイン推進協議会が選ばれる際、DTFAとのコンペになり、価格はDTFAのほうが安かったのになぜか漏れた。その理由は、防衛省の問題もあって要注意企業との認識があったからだろう」と大手紙記者は見る。

 このため、新たな事務委託先の選定では指名競争入札に加えてもらうように永田氏が渋る今井氏にしつこく迫ったという。その時期が安倍政権末期だったため、どさくさに付け込んで押し切った形だ。落札後、永田氏は「俺が今井秘書官を動かして落札したと社内外で吹聴しまくっている」(同)そうだ。こうした機微な情報が漏れてくるのは、「かつてに比べ業績は悪いのに永田CEOは自身の報酬を3倍近くに引き上げた」(同)ことが内部で不評をかっているからだろう。

 こうしたことがまかり通るのは、公的な仕事をするコンサルティング会社に監督官庁と「業法」がないからだ。監査法人は金融庁が担当だが、監査法人系でもコンサルティング部門が別会社になっていれば、金融庁は「うちの担当ではない」と言って、見て見ぬふりをする。

 いわば野放し状態でガバナンスに緩いコンサルティング会社も加担することでニチイ学館のMBOの公正さはゆがめられ、少数株主の利益がないがしろにされたのかもしれない。

 ちなみに本件についてリム・アドバイザーズとニチイ学館に見解を問い合わせたところ、リム・アドバイザーズは「回答できない」と返答。ニチイ学館からは「現時点において、少数株主が東京地裁に申し立てを行ったとの情報を当社が把握している事実はございません」との回答が寄せられた。

 また、事実確認のためDTFAの大代表電話番号に問い合わせたところ、同社HP上の問い合わせフォームより申し入れをするよう案内されたため、同フォームより質問内容を送信したが、現時点(2021年3月10日18時)で回答は得られていない。

(文=編集部)

 

かもめの玉子「さいとう製菓」、震災で本社壊滅、完全復活を遂げた10年の苦闘

 さいとう製菓(本社:岩手県大船渡市)は東日本大震災で巨額の損害を抱えましたが、地域の復興一番を目指し、約40日後には営業再開を果たしました。とはいえ、物流がすべてストップしてしまったために、売り上げは前年比の3分の1からのスタートとなりました。

 そんな同社に、またしても試練が訪れました。陸海空の物流が止まっている以上、資材も人も確保できません。修理の目途も絶たない店舗の社員に、一時解雇や休職を申し入れることになったのです。

「苦渋の選択どころではありません。社員の復帰なくして当社の復興はありません。ただでさえ、余震が続くたびに恐怖が蘇ってくるのです。そんな時に休業を申し渡される社員の心中を思うと、我が身を切る思いでした。あんなに辛いことは二度と経験したくありません。そのためにも、震災前よりも『絶対に飛躍する』と心の中で堅く誓いました」(齊藤会長)

 こうした場合、世間では時間経過とともに、解雇になるケースが圧倒的です。しかし、同社は他県に転居などした社員を除いて、再雇用希望者を全員呼び戻しました。これは、齊藤会長のチリ地震のどん底から這い上がった壮絶な経験を踏まえてのことでした。

 流れが変わったのが4月29日からです。急ピッチで復旧工事を進めていた東北新幹線が待望の再開を果たしたのです。大船渡にも、日本全国から大勢のボランティアの方が訪れました。

「当社にも各地から『かもめの玉子』の通販の申し出をいただき、通販売り上げは、それまでの2倍となる約1億6000万円の実績を挙げることができました。人の温かさ、真心や絆を再認識し、改めてご支援をいただいたお客様、通販の拡大にご尽力をいただいた方、ボランティアにお越しくださった皆様に、衷心から御礼を申し上げます」(同)

 そんな復興需要も、2年後に終わりが来ました。

「復興特需は、いつまでも続くはずはないと思っていました。ただ、時間が経てば、売り上げは回復すると予測していた通り、2014年から経営が軌道に乗り、ようやく次のステップを描くことができるようになりました」(同)

 その一つが「かもめテラス」です(記事冒頭の写真)。2017年に「かもめの玉子」の工場のある高台に本社機能を移すと同時に、耐震も万全な床面積1400坪の総本店「かもめテラス」のオープンを果たすことができたのです。ここではお菓子の製造工程の見学、お菓子教室、飲食など、“見て、参加して、つくって、食べて楽しむ”体験型のスペースを設けました。

 齊藤会長のことを数奇な運命だと言う人もいます。

「お菓子は人に安心を与え、幸せにするといいながら、お菓子をつくっている自分の人生は何だろう? と思った時期も確かにありました。でも、かもめテラスには震災後に生まれた子供たちも大勢お越しいただいています。子供たちの笑い声や弾む声を聞いていると、夢や希望も見いだすことのできなかった少年時代やチリ地震後の苦労も吹き飛びます。間違いなく、お菓子は私を幸せにしてくれたと心の底から思っています」(同)

次なるステージへ

 2度の震災から見事に蘇った齊藤会長は、コロナ禍で中小企業や飲食店、観光・サービス関係など多くの方が沈痛な思いで毎日を過ごしていることを、どう見ているのでしょう。

「震災からの復活は目標・目的が明確です。再建を目標に努力し、取り組めば成熟していつか花開くという信念・勇気が湧いてきます。今、挫けそうな方も大勢いらっしゃると思いますが、必ず達成することができますとお伝えしたい。一方、新型コロナウイルスは科学と医薬によって撲滅が可能です。ですから、いたずらに心配したり、不安がってはいないのです。会社は組織ですから、自分一人だけが良ければいいわけではありません。まずは自分一人で、次にチームで、最後に全社でやれることを悔いが残らないようにやる。そして自分と仲間を信じることに尽きると思います。長いトンネルの先に希望の光が輝くと信じて自分を鼓舞することが大切なのではないでしょうか」(同)

 実は齊藤会長は、経営が安定し「かもめテラス」の再建構想が動き出した2015年7月に、長男である俊満氏に社長の座を譲りました。

「お取引先、社員を大切に思い、信頼を裏切らない正直な商いを心掛けていきます。また、予期せぬトラブルなども起こると思いますが、変化の大きさにかかわらず、一つひとつしっかりと丁寧に向き合い、取り組んで参ります。当社の良さを継承しながらも、発想の転換を意識して行くことが大切だと思っています」(俊満社長)

 昨年から続くコロナ禍への対応について、俊満社長はこう言います。

「まず、販売強化を喫緊の課題として、新たな道筋づくりを進めていきたいと思っています。その一つが、看板商品である『かもめの玉子』の新商品開発です。一番の特徴である立体的な卵の形を大事にしながら、お客様の声、社員のアイディアを取り入れて、いままでのイメージを全く覆すような『かもめの玉子』を展開していきたいと思っています。また、数字をカバーするために鍵を握っているのは、社内全体の体制の再構築だと捉え、大規模な人事異動を実施し、会社全体に活力を与え、新たな基盤づくりに励んでいます。今後、さいとう製菓全体として、先を見据えた取り組みを進めていきます」

 震災からようやく10年、まだ10年です。さらにコロナ禍で元気をなくしている方も被災地はじめ全国には大勢いらっしゃいます。大船渡発“希望の味”は、今日も、そしてこれからも人々に笑顔と安らぎを与えていくことでしょう。

(文=鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表)

【企業データ】

本社:岩手県大船渡市赤崎町字宮野5-1

お客様窓口:0120-311-740

かもめテラス:岩手県大船渡市大船渡町字茶屋前7-31

定休日:元旦のみ

HP:https://www.saitoseika.co.jp/

資本金:5000万円

●鬼塚眞子/一般社団法人日本保険ジャーナリスト協会代表、一般社団法人介護相続コンシェルジュ協会代表

出版社勤務後、出産を機に専業主婦に。10年間のブランク後、保険会社のカスタマーサービス職員になるも、両足のケガを機に退職。保険業界紙の記者に転職。その後、保険ジャーナリスト・ファイナンシャルプランナーとして独立。両親の遠距離介護をきっかけに(社)介護相続コンシェルジュ協会を設立。企業の従業員の生活や人生にかかるセミナーや相談業務を担当。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などでも活躍。

JRA新人騎手たちのマネー事情! 誘惑多く金銭感覚も狂う?若干18歳が1日で稼いだ驚きの金額とは?

 3月を迎え、新年度がスタートしたJRA。依然として先行きが見えないコロナ禍にも負けず、今年も例年通り、新人騎手たちがデビューを果たした。

 競馬学校を卒業して、栄えある「メイクデビュー」を経験した8人の若者たちは、同時に社会人デビューも果たしたことになる。

 2016年にデビューした藤田菜七子騎手以来、5年ぶりに誕生した女性騎手として話題の古川奈穂騎手は20歳。続く19歳の角田大和騎手のほか6名は18歳と、一般人でいえば、まだ何も知らない「社会人デビュー」したばかりの若者たちと同世代でもある。

 ところが、そこは特別過ぎる「騎手」という職業を選んだ若者たち。競馬学校を卒業して、社会人デビューを果たした彼らは初めて「仕事」をして、給料を貰ったことになる。今回はそんな視点で、新人騎手たちのデビューを振り返ってみたい。

 まずは騎手が手にする給料についておさらいしよう。

 JRAのレースは通常、5着以内に入ればレース毎に設定された賞金が貰える仕組みになっている。そのうち馬主には80%、調教師には約10%、残りの約10%を厩務員と騎手で分配するのが一般的だ。つまり騎手の取り分は、1〜5着までの賞金に対して約5%が懐に入る計算になる。

 そのほか、JRAが公式に発表している資料では、騎乗手当としてG1は64,500円、他重賞は44,500円、その他のレースでは27,500円が支払われる(障害戦は別金額)。また1回の騎乗につき16,000円の騎手奨励手当も交付されるなど、未勝利だったルーキーも無事に「初任給」を手にすることができた。

 たとえばデビュー2日間で9鞍に騎乗した古川騎手。未勝利戦など平場のレースの騎乗手当と騎手奨励手当あわせて43,500円×9鞍で総額391,500円をゲット。さらに4着1回を経験していることから、4着賞金77万円の5%にあたる38,500円も手に入れ、合計43万円もの「初任給」を得たことになる。

 デビュー2日間は未勝利ながら、3着1回の成績を残した角田騎手の場合、父・角田晃一調教師のサポートもあったのか、新人最多の13鞍に騎乗。3着に入った7日の阪神6レース(3歳1勝クラス)の3着賞金は180万円で、その5%の9万円をゲット。さらに13鞍の騎乗手当は合計565,500円で、賞金と合わせると655,500円也。もはや一般企業に務める同世代のボーナス程度の給料を、わずか2日で手にしてしまった。

 8人のなかで最も稼いだのは、若干18歳の小沢大仁騎手だ。

 デビュー戦となった6日の阪神1レースで、JRA史上47人目となる初騎乗初勝利を達成した。さらに同日の最終レースも、所属する松永昌博厩舎のドスハーツに騎乗して勝利。デビュー当日に2勝を挙げて、福永祐一、松山弘平らに次ぐ史上4人目の快挙をやってのけた。

 当然ながら、当日ゲットした「給料」もスゴかった。勝利した1レース(未勝利戦)の1着賞金は510万円、最終レース(4歳以上2勝クラス)は同1,100万円で、それぞれ5%で計算すると、255,000円と55万円に。さらに当日の2レースでも3着に入線した小沢騎手は、3着賞金130万円の5%にあたる65,000円もゲット。結果、2勝、3着1回で、賞金だけで1日87万円の「荒稼ぎ」を達成してしまった。

 最終的に、2日間で8鞍に騎乗した小沢騎手は、賞金のほかにも騎乗手当などで別途348,000円が支払われ、デビュー2日間だけで合計120万円以上の大金を手にした。

 ほかにも、所属厩舎から支払われる給料や、調教に乗った際に支払われる手当なども収入となるのが騎手という職業。もちろん税金などの関係で、記した金額そのままを手にすることは考えづらいが、同世代の一般人と比較して、明らかに破格の収入であることは間違いない。

「若干18歳の若者が、2日間で120万円以上稼ぐ……」という現実をみると、ジョッキーとは高収入で、夢のある職業といえるだろう。

 同時に、競馬界を激震させている持続化給付金の不正受給を例に挙げるまでもなく、当然ながらこうした大金を狙って、世間知らずの若者に「うまい話」を持ちかける輩もいることも予想される。

 競馬学校を卒業したばかりの若者が「こんな大金を手にしたら危険がいっぱい……」と、心配もしたくなるのが競馬ファンだ。

 いずれにせよ、20歳前後の若者たちにとって、みたこともない大金を手にする機会は、今後は益々増えていくはず。持続化給付金の不正受給に代表されるような、カネに汚い大人にならないようなジョッキー人生を歩んで欲しいと、切に願う。