「ダボス・アジェンダ」にみる2021の行方

「海から陸、そしてその先へ」 photo by 中村正樹
「海から陸、そしてその先へ」 photo by 中村正樹

「ダボス・アジェンダ2021」。1月の会合はオンラインで開催

新型コロナウイルスの流行は、これまでの価値観を一変させています。世界中で当たり前のように集まって行われていた国際会議もそのひとつでしょう。

毎年1月下旬にスイスで行われていた世界経済フォーラム(WEF)の年次総会・ダボス会議は、世界経済を引っ張る首脳陣が対面で集い、その年の重要な問題を議論します。

「1年の始まりはダボスから」。世界の1年の議論をリードしてきたこの会議は、51年の歴史で初めて、すべてがオンライン形式で開催されました。対面による年次総会は既に2度延期され、現在は8月開催で予定されています。

今年は「信頼回復に向けた重要な年」と位置付けて、5日間で100あまりのセッションを一般にも公開しました。対面での開催を延期してもなお、年初のオンラインでの開催にこだわった理由に関して、WEFのシュワブ会長は

「パンデミックという状況下において、優先順位を再設定する必要性と制度改革の緊急性が世界中で高まっている」

と述べていました。

「ダボス・アジェンダ2021」と名付けられたこの会議では、日本を含む各国の首脳による脱炭素や国際協調、グリーン社会への取り組みを強調する発言が目立ちました。

その他のトピックとしては、

  1. 先進国による必要以上のワクチン購入への懸念
  2. 国際機関の機能不全
  3. 気候変動への対応の遅れ

など、自国主義に端を発する課題が山積しており、就任直後の米バイデン政権への期待を反映した内容も多くありました。

「持続可能な未来のための消費のあり方」や「危機に強い公衆衛生のシステム」なども議論されました。プラスチック対策に取り組んでいる若者も会議に参加し、行動の呼びかけや革新的な解決策を企業のトップと共有しました。

またネットゼロエミッション(温室効果ガス排出量実質ゼロ)へのチャレンジとして、企業、政府、投資家、個人それぞれの取り組みの加速が不可欠ということも議論されました。

デジタルの領域では、グーグルのピチャイCEOの発言が注目を集めました。

インターネットにおける言論の自由と安全の両立について、動画サイトなどの自由は守られるべきだが、社会として合意した境界線が必要であること、企業により対応が異なる中、政府は明確な指針を示すことが重要と強調しました。

また、今後3~5 年で圧倒的な情報処理能力を持つ量子コンピューターを貸し出す「量子クラウド」が実現すると予測。量子コンピューターや人工知能によって引き起こされる差別などの倫理的な問題に対し、温暖化対策にまつわる「パリ協定」のような国際的な枠組みの整備を急ぐ必要があると主張しました。

サーキュラーエコノミーの実証実験も加速

ここ数年議論されてきた「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)も、動きが活発になっています。

ダボス・アジェンダの議論を受けWEFはメキシコシティ、ブリュッセル、トリノ、バンコクで循環型イノベーションのハブを立ち上げると2月8日に発表しました。

これは、WEFの20代の若者のコミュニティーであるグローバル・シェイパーズ・コミュニティーが中心となり、若い変革者を活用することで、循環型社会に向けた草の根的なアプローチの実現を目指すものです。

ハブとなる都市の選定には、40以上の応募があり、その中から4都市が選ばれました。2030年までにSDGs(国連の持続可能な開発目標)を達成するためには、現在の商品やサービス、この先のイノベーションにおける新しいアプローチが必要です。ローカル(地元的な視点)とグローバル(世界的な視点)を考慮することで、循環型の未来に向けた前進を目指しています。

サーキュラーエコノミーはオランダ政府、大手のコンサルティング会社やエレン・マッカーサー財団などがリードしており、それぞれ目標や原則を打ち出していますが、自治体や企業が取り入れるためには、それぞれの強みをどう取り入れていくかの見極めが必要です。

経済構造の見直しは避けて通れないものとなっています。このWEFが始めた実証実験の行方を、この先も注目していきたいです。

ESGの動きもさらに加速。「ステークホルダー資本主義指標」への取り組み

企業によるESGの取り組みの動きもさらに加速します。

ダボス・アジェンダに合わせてWEFとそこに参加するビジネスリーダー61人が、新たにつくられた「ステークホルダー資本主義指標」に基づく報告に取り組むことを発表しました。

これは、企業が業種や地域を問わず報告可能な、普遍的で比較可能な開示事項で、「人」「地球」「繁栄」「ガバナンス」の四つの柱を中心とした枠組みです。

非財務報告の分野でも、結束の声が高まっています。企業や投資家はサステナビリティーへの評価能力を強化して意思決定を改善するとともに、透明性と説明責任を負うべき、という強い決意を、ビジネスリーダーたちが表明しています。

具体的には、自社の事業に関連性の高い指標や、より適切なアプローチを示し、投資家その他のステークホルダーへの報告(年次報告書、サステナビリティー報告書、委任状などの資料)に反映させるというものです。

ビジネスリーダーたちは、ESGがすべての企業でこれまで以上に重要になると感じています。自社の中核的な戦略、事業運営、企業情報開示にサステナビリティーを組み入れるという大手グローバル企業の意向を明確に表しているといえるでしょう。

バンク・オブ・アメリカのモイニハンCEO兼会長は

「私たちは株主にリターンを提供すると同時に、社会課題の解決に貢献しなければなりません。これこそが、ステークホルダー資本主義の実践なのです。共通の指標があれば、すべてのステークホルダーが進捗状況を測定することができ、資本主義の下、企業や投資家、その他の人々から集結できる資源を、最も大きな変化をもたらす場所に向けることができます」

と述べています。

またサステナビリティーへの対応で注目されるユニリーバのアラン・ジョープCEOは

「世界が直面している課題は、気候変動の暴走、環境悪化、社会的不平等です。変革のためのメカニズムとして、企業の年次報告書や決算書が最初に思い浮かぶことはないかもしれませんが、これらの問題に取り組む新たな資本主義を創出するためには、標準化された非財務報告の義務化が不可欠です」

と述べています。

「ダボス・アジェンダ2021」では、グローバル視点の“改革の必要性”が、この数年と同様に訴えられていますが、多くのセッションでパネリストから“改革実行の必要性”を切に訴えるメッセージが出されていました。今がまさに社会・国際秩序の歴史的な転換点であると感じ取れます。

毎年1月の会議の直前に出される「グローバルリスク報告書」でも、引き続き気候変動を重大なリスクと位置づけていました。その上で、今後2年間は新型コロナウイルスの感染拡大が大きなリスクとなり、人々の生活が脅かされるだけでなく、医療や所得、デジタル技術などの格差がさらに広がるおそれがあると指摘しています。

そしてリスクも短期だけではなく中長期でも見るべきだとし、3~5年後には資産バブルの崩壊や債務危機といった経済のリスクに、5~10年後には国家の崩壊といった地政学的リスクにつながりかねないと指摘しています。

サーキュラーエコノミーも議論から実践に移るフェーズに入っており、現場を巻き込んでどのように動かすのかが重要と感じます。ESGもしかり、ステークホルダーたちがいかに社会とのつながりを持っていくかが重要です。あらゆる面において「コミュニケーション」が重要な時代だと痛感しました。

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「2020年インターネット広告媒体費」解説。4マス媒体とほぼ並んだ「2.2兆円超」の内訳は?

サイバー・コミュニケーションズ(CCI)、D2C、電通、電通デジタルの4社は共同で「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(以下、本調査)を発表しました。CCIの梶原理加が解説します。

※ニュースリリース「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」
 
サイバー・コミュニケーションズ 梶原理加

インターネット広告費は日本の総広告費の36.2%に到達

2020年 日本の広告費 媒体別構成比

既報の通り、2020 年の日本の総広告費は、新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)拡大の影響で、前年比88.8%の6兆1594億円まで減少しました(解説記事)。

しかし、この状況下でも「インターネット広告費」は一貫した伸長を続け、「マスコミ4媒体広告費」の2兆2536億円に匹敵する2兆2290億円、広告費全体の36.2%を占める市場に成長。

「インターネット広告費」から「インターネット広告制作費」および「物販系ECプラットフォーム広告費」を除いた「インターネット広告媒体費」は、1 兆 7567 億円(前年比105.6%)となりました。
インターネット広告費 構成比

本記事では、この「インターネット広告媒体費」を中心に解説します。


「広告種別」「取引手法別」に見たインターネット広告媒体費

インターネット広告媒体費1兆7567億円の内訳について、「広告種別」「取引手法別」でそれぞれ分析しました。

●広告種別ではビデオ(動画)広告は前年比121.3%、ネット広告の2割を超える

広告種別
インターネット広告媒体費の広告種別構成比

広告種別では、インターネット広告媒体費全体の1兆7567億円のうち、「検索連動型広告」が38.6%の6787億円と最も多くの割合を占めます。検索エンジンと連動したタイプの広告です。

続いて、さまざまなウェブサイトに表示されるバナータイプの「ディスプレイ広告」が全体の32.6%で5733億円。この2種類合わせて7割を占めています。

そして昨年に引き続き大きな伸長を見せたのが、動画ファイル形式(映像・音声)の広告、「ビデオ(動画)広告」です。

ビデオ(動画)広告は、2017年にはインターネット広告媒体費のうち9.5%(1155億円)と1割未満でしたが(※1)、2018年14.0%(2027億円)、2019年には19.1%(3184億円)、そして2020年には22.0%の3862億円に達し、初めて2割を超えました。

前年比121.3%の伸長で、インターネット広告費全体の伸び率105.6%を大幅に上回っています。

かつてはビデオ(動画)広告の使いどころは限られていましたが、インフラの強化が年々進み、インターネット広告費の伸長を牽引する広告種別となっています。今後も5G回線の普及などにより一層の活用が期待されます。

※1 2018年にインターネット広告媒体費の推計対象に「マスコミ4媒体由来のデジタル広告費」が追加されたため2017年は推計範囲が異なり、参考値となる。

●取引手法別×広告種別構成比でもビデオ(動画)広告が伸長

取引手法別
インターネット広告媒体費の取引手法別構成比

取引手法別では、「運用型広告」が82.9%の1兆4558億円と、全体の約8割を超えました。インターネット広告取引の主力として引き続きニーズを集めています。

一方で、新型コロナ拡大の影響を受け、予約型広告は前年比87.5%、成果報酬型広告は前年比93.9%と、いずれも減少しました。

この取引手法別の広告費の内訳を広告種別と掛け合わせて見ると(上図)、「運用型の検索連動型広告」が、全体の38.6%の6787億円で最多となります。

次いで「運用型のディスプレイ広告」が25.7%(4520億円)、「予約型のディスプレイ広告」が6.9%(1213億円)と、いずれも大きな割合を占めていますが、運用型のディスプレイ広告が前年比112.1%と伸長したのに対し、予約型は前年比80.1%と、全体の減少率よりもさらに少なくなっています。

また、ここでも「運用型のビデオ(動画)広告」が18.3%(2019年は15.2%)の3206億円と大きく伸長しています。「予約型のビデオ(動画)広告」は656億円、3.7%(2019年は4.0%)と微減ですが、前年に近い数値に踏みとどまりました。

トピック①ビデオ(動画)広告費はインストリームとアウトストリームが半々

ビデオ(動画)広告種類別構成比ビデオ(動画)広告取引手法別構成比

ここでは、近年のインターネット広告費で特に伸長の著しい、ビデオ(動画)広告費の内訳を分析します。

ビデオ(動画)広告費3862億円のうち、動画コンテンツの前後や間に再生される「インストリーム広告」が構成比46.6%の1800億円。ウェブ上の動画コンテンツ外に表示される広告枠や記事のコンテンツ面といった「アウトストリーム広告」が構成比53.4%の2063億円です。

ほぼ拮抗していますが、ややアウトストリームコンテンツが高い割合を占める結果となりました。

取引手法別では運用型が3206億円と圧倒的で、ビデオ(動画)広告の8割以上を占めています。

トピック②インターネット広告媒体費全体の3割以上が「ソーシャル広告」に

ソーシャル広告の構成比推移

本調査では、ユーザーが投稿した情報をコンテンツとする、「ソーシャルメディア(※2)」のサービス上で展開される広告を「ソーシャル広告」として推計しています。

2020年はソーシャル広告全体で前年比116.1%の5687億円と高い成長率を示し、インターネット広告媒体費の3割以上を占めるまでに成長しました。

昨年同様「SNS系」「動画共有系」、さらにブログサービスやソーシャルブックマークサービス、電子掲示板サービスなどの「その他」という三つに分類し、構成比を分析しました。

※2 ソーシャルメディア
本調査では、ユーザーが投稿した情報をコンテンツとし、ユーザー間で共有・交流するサービスを提供するメディア(プラットフォーム)を「ソーシャルメディア」と定義している。
ソーシャル広告種類別構成比

前年に引き続き「SNS系」が最も多く、2488億円で43.7%を占めています。そして「動画共有系」が1585億円(2019年は1139億)と伸長し、構成比27.9%(2019年は23.2%)と、「その他」の28.4%に迫っています。

2021年のインターネット広告費はどうなる?

「2020年 日本の広告費」では、新型コロナの影響による9年ぶりのマイナス成長がインパクトを残す中、インターネット広告費のみが唯一のプラスになりました。

特にポイントとなるのは、前年から続く「ビデオ(動画)広告」「ソーシャル広告」「物販系ECプラットフォーム広告」の伸長です。

ビデオ(動画)広告に関しては、5Gの普及などにより通信環境が今後よりスムーズになるにつれ、視聴数がより増加していくと考えられます。特にコロナ禍による“巣ごもり”の中で、無料動画配信サービスも視聴者数を増やしており、これを支えるインストリーム広告のさらなる成長拡大が予想されます。

中でもTVerをはじめとするテレビ関連メディアの動画広告はまだ伸びしろがあります。例えば、仮に同時配信の流れが加速するようなことがあれば、今後爆発的に需要が増える可能性もあるでしょう。

動画広告費推移と2021年予測

ソーシャル広告においても、「動画共有系」の伸びが非常に大きく、もともとあった流れがコロナ禍をきっかけに加速した感があります。コロナ禍による生活者のスタイル変化により、今後はますます「ソーシャルメディアでの動画広告」が主流になっていくでしょう。

また、2019年から推定している「物販系ECプラットフォーム広告費」は今回で2年目となりますが、コロナ禍で生活者の購買行動の変化と共にECの利用も増加し、広告費は1321億円(前年比124.2%)と伸長しています(※3)。

物販系ECプラットフォーム広告費は、ECモール内でオンライン店舗を構える企業が自社の商品ページへ誘導するための広告です。また、リアルで店舗を持たないDtoC(Direct to Consumer)の事業者も増えており、オンラインでいかにユーザーを自社ページに誘導するかが重要になっています。こうした背景から、物販系ECプラットフォーム広告費は今後も拡大していくことが予想されます。

※3 「日本の広告費」における「物販系ECプラットフォーム広告費」について
2019年から、インターネット広告費の中に新たに「日本の広告費」における「物販系ECプラットフォーム広告費」を追加推定した。「インターネット広告媒体費」には含まない。

 

物販系ECプラットフォーム広告費

最後に、CCIが広告主、メディア・プラットフォーマー、広告会社、メディアレップ、コンサルティングファーム、アドテクノロジーベンダーなどに対して実施した「新型コロナ禍における2020年下期インターネット広告市場動向」から、今後のインターネット広告の課題を考えてみます。

2020年のインターネット広告市場で順調な成長を見せた運用型広告ですが、課題もあります。アンケートにおいて多くの回答を集めたのが、「コンテンツの質」の問題です。

「ソーシャル」「運用型」高校などでは、コンテンツの質が課題

ユーザー投稿コンテンツが中心となるソーシャルメディアでは、コンテンツの質をコントロールすることが難しく、ブランドリスクを課題と捉えている回答が多く見受けられました。

また、運用型広告の中心であるターゲティング広告においては、Googleの“脱クッキー”本格化に見られるように、ユーザーのプライバシー配慮がますます重要となり、クッキー規制やIDFAのポリシー変更など技術的な側面でも対応が迫られています。

この数年、電通グループも含めた広告業界が特に力を入れて取り組んでいる領域でもありますが、今後も「十分なリーチや効果を担保しつつ、コンテンツの質をいかに改善し、広告主のブランドリスクを減らしていけるか」や「ユーザーのプライバシー保護を重視したマーケティング」が、インターネット広告を考える上での焦点になっていくでしょう。

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楽天モバイルついに本気出す!? 調達した2400億円もの資金をそのまま基地局増強へ

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

楽天モバイルにさらなる投資が決定した。2,400億円もの巨額を、現在楽天モバイルが急ピッチで進めている基地局建設に充てるという。2020年4月のキャリア参入時は他キャリアの回線に“間借り”しているエリアも多かった楽天モバイルだが、当初の計画を大幅に前倒しして自社回線を普及させていくことに注力している。
今回は、そんな楽天モバイルが仕掛ける戦略と大きな決断についてお伝えしていきたい。

投資を得てさらに成長を加速させる楽天モバイル

楽天モバイルは「1GBまで0円」という衝撃のプランも話題だ[/caption]

 楽天モバイルへの投資が決定したのは、グループの中心企業である楽天が日本郵政等からの資金調達に成功したことが理由だ。楽天は、日本郵政や中国のIT大手・テンセント、アメリカの小売大手・ウォルマートから合計2,423億円を調達し、それらをそのまま楽天モバイルへと投じるようだ。

 楽天モバイルはこれまでにも、一定のタイミングで基地局の増強について言及してきた。2020年8月には「当初2026年をめどに進めていた『人口カバー率96%』を2021年夏頃に達成できる見込み」と5年もの大幅な計画前倒しを発表し世間を驚かせた。さらに2021年2月に行われた決…

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JRAスプリングS(G2)混戦模様の牡馬クラシック戦線に突如出現した「超新星」ボーデンと「自由な子」ランドオブリバティの対決は必見!

 21日、中山競馬場ではスプリングS(G2)が行われる。1着~3着馬には皐月賞(G1)への優先出走権が与えられるため、今後クラシックを狙って行く3歳馬たちにとっては非常に重要な一戦となる。

 今年は重賞勝ち馬がおらず、レベルがやや低いメンバーだが、中でも注目を集めるのが川田将雅騎手騎乗のボーデン(牡3、美浦・木村哲也厩舎)と三浦皇成騎手騎乗のランドオブリバティ(牡3、美浦・鹿戸雄一厩舎)の2頭だろう。

 ボーデンは昨年12月にスプリングSと同舞台の中山・芝1800mでデビュー。共同通信杯(G3)で上位人気だったディオスバリエンテと接戦を演じたが、惜しくも2着に敗れた。だが、東京競馬場に舞台を移した1月の未勝利戦(東京・芝1800m)では驚愕のパフォーマンスを見せる。

 1000m通過が57.9秒というハイペースの中を5番手で追走。直線を向くと瞬く間に先頭を奪い、残り200m手前から持ったまま「1:45.2」で駆け抜け、後続を6馬身千切った。同日同コースの古馬1勝クラスが1:48.5、翌日のセントポーリア賞(3歳1勝クラス)は1:46.5。因みにこのコースのレコードタイムは2007年にチョウサンが毎日王冠(G2)で記録した1:44.2。2019年の東京スポーツ杯2歳S(G3)を1:44.5で走ったコントレイルは三冠馬となったが、このレースで鞍上R・ムーア騎手は「最後まで追った」という。

 単純な比較は出来ないが、今や皐月賞の最有力候補である無敗馬エフフォーリアの共同通信杯の勝ちタイムが1:47.6という事を鑑みてもボーデンは「並の馬」ではないだろう。

 対するランドオブリバティだが「名は体を表す」とでも言おうか、とても自由だ。競馬場は決して「自由な国」ではないのだが彼にとってはお構いなしで、中山、中京で見せたその自由気ままな姿に愛着を覚えるファンも多い。「制御の利かない馬」は、どこかオルフェーヴルを想起させる魅力がある。

 ここ2戦は気難しさを出してしまったが、デビュー戦は東京・芝2000mを15頭立ての14番枠からキッチリ勝ち切り、2戦目の芙蓉S(OP)は楽々と3馬身半突き抜けたように将来性は豊か。三浦騎手にとっては、Ⅿ.デムーロ騎手に渡りかけた素質馬が戻って来たチャンスを是が非でもモノにしたいところだろう。

 前出エフフォーリアに苦汁を飲まされたヴィクティファルス(牡3、栗東・池添学厩舎)はテン乗りの池添謙一騎手、レインフロムヘヴン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は前走に引き続き、石橋脩騎手で皐月賞本番での逆襲を誓っての参戦。ヴィクティファルスは「エフフォーリアの2着」という実績からも注目度は高く、上位人気が予想される。

 その他の各馬も曲者揃いな上、当日は「雨模様」と来てはスプリングSも一筋縄でいくだろうか。先週は雨がWIN5史上最高配当5億5444万6060円という「まさかのイタズラ」をしたばかりだ。

 金鯱賞(G2)の西村淳也騎手に続けと初重賞制覇を狙う嶋田純次騎手はアサマノイタズラ(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗する。デビュー戦こそディオスバリエンテとボーデンに4馬身離されたが、その後2戦を見ると面白味はありそうに思える。

パチンコ「鉄板レース」を生む“超アマ”仕様!? 「継続率80%」で「7割1100発」…優れたネオ時短も搭載で「勝率UP」を感じさせるスペック構築!!

 ホットな新台をユーザーの感想を交えつつ掘り下げていくこのコーナー、【激アツ新台実戦JUDGEMENT】。今回のピックアップマシンは、シリーズも第5弾を迎えますます円熟味を増した演出とポップな中にも鋭さを隠し持つシャープなスペックで新境地を開拓する『PモンキーターンV』(以下モンキー5)だ。

 西陣としては2014年から継続してリリースを行ってきた『モンキーターン』シリーズ。これまでも機種名に『誰よりも速く』『神速の勝利者』を付けるなど速さや爽快感へのこだわりを見せてきた本タイトル。速度が武器となるP機にうってつけのコンテンツではないだろうか。

 ここでスペックを確認しよう。本機は1種2種混合タイプを採用したライトミドル機。大当り確率が1/199.2で右打ち中の実質大当り確率が1/7.67となっている。大当りすれば必ず時短に突入するが、初当り後の大部分は時短1回+残保留4個のチャレンジモードに移行する。

 この突破率約50.3%のチャレンジモードで大当りを引き当てれば時短7回+残保留4個の「SG RUSH」に突入となる。この場合のRUSH継続率は約78.5%だが、もうひとつ別に少ない割合ながらも時短251回転+残保留4個で展開される「超速EXTREME∞」という次回大当り濃厚となるスペシャルフラグが用意されているので、トータルでのRUSH継続率は約80%となっている。

 また、右打ち中は70%の割合で10ラウンド1100発出玉となるので、もっかのライバル『P〈物語〉シリーズ セカンドシーズン』や『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』といった機種に出玉感で優位性が保たれている。

 初打ちを終えたファンも納得の出玉性能だと感じさせるものが多く「5台中4台が2万発超え」「16連17000発」など安定感と瞬発力を兼ね備えた内容だといえよう。

 安定性にフォーカスすると、先に述べた最大ラウンド70%比率とともに大当り間500回転消化で発動する遊タイムの存在が大きな要素となるだろう。確率の分母に対して2.5倍の浅めの設定と、限りなく100%に近い大当り期待度が計上され251回転の電サポモードによって確実性が担保されるのである。

 しかも、右打ち中の大当り=RUSH突入の図式が成立するので、遊タイムの恩恵はより強固なものとなり、勝ちやすい台としての本機の特徴をより際立たせる。それは1000円あたり回転数、いわゆるボーダーラインにも直結し、極めて優秀な数値を示している。

 しかし、その分、店側の警戒感が強まっているのか、「遊べない」と嘆くユーザーの声が多数見受けられる。これはファンにとっての優良台には必ず発生する問題であり、逆にいえばやっぱり「甘い台」であることの証明ともいえるだろう。

(文=大森町男)

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「UNIQLO Pay(ユニクロペイ)」を実際に使ってみたら、意外なお得が隠されていた!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

楽天ペイ、PayPay、d払いなどQRコード決済サービスが乱立するなか、2021年1月には、ついにあのユニクロが「UNIQLO Pay」をリリースした。元からあるユニクロの公式アプリから利用できるが、決済に対するポイント還元などはないという。果たして「UNIQLO Pay」を使う意味はあるのだろうか? だが、筆者が実際に利用してみたところ、意外なお得技が隠されていた!

公式ユニクロアプリに決済サービスが追加!

 2021年1月、QRコード決済サービスが乱立するなか、あのユニクロが「UNIQLO Pay(ユニクロペイ)」を投入したのはすでにご存じだろう。UNIQLO Payはユニクロ公式アプリにQRコード決済を追加する形になっており、登録は「会員証」ページから簡単にできる。もちろん、クレカや銀行口座を紐づけることで支払いができるようになるが、現在利用できる銀行は三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行など、クレカはVISA、Master、JCB、アメックスなどとなっている。  また、ユニクロ会員であれば、支払い前に会員証を提示していたと思うが、UNIQLO Payを使う…

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JRA M.デムーロ「おこぼれ」期待も堀宣行厩舎との“復縁”は!? 大阪杯(G1)サリオス鞍上決定も「あの馬」への騎乗は……

「復縁」はまだ先か……。

 4月4日、阪神競馬場で行われる大阪杯(G1)に出走を予定するサリオス(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)の鞍上が松山弘平騎手に決定した。

 堀厩舎の管理馬では、ヒシイグアスで昨年のウェルカムS(3勝クラス)を優勝。同馬では、その後も中山金杯(G3)、中山記念(G2)を勝利し3連勝を飾るなど、その活躍は顕著である。

 堀調教師とのコンビでは、今年【3-1-1-4/9】の成績で、勝率は33.3%。複勝率でも5割を超えており、師の信頼も厚いはずだ。

 一方、この鞍上決定により降板となったのがM.デムーロ騎手。中山牝馬Sのリリーバレロで約3カ月半ぶりに堀厩舎の管理馬へ騎乗したが、同厩舎・サリオスのコンビ継続とはならなかった。

 中山牝馬Sでは、堀調教師との久々のタッグに「復縁」を思わせたが、結果は14着と惨敗。失った信頼を取り戻すことができなかったのかもしれない。

「サリオスのコンビ継続とはいきませんでしたね。中山牝馬Sで約3カ月半間ぶりに堀厩舎の管理馬に騎乗したデムーロ騎手ですが、騎乗予定だったクラヴァシュドールが除外対象だったことやリリーバレロのハンデ(52kg)も含め、3場開催で騎手が分散していたこと、中山牝馬Sに堀厩舎が2頭出ししていたことなど、様々な要素が重なったことがリリーバレロ鞍上決定の要因となったようです。大阪杯のサリオス降板も含め、まだ復縁というには早いかもしれませんね」(競馬記者)

 ただ、中山牝馬Sと同じく、堀厩舎は大阪杯でも2頭出しの可能性がある。

 中山記念(G2)を勝利して、大阪杯の優先出走権を持っているヒシイグアスがその1頭。前走は松山騎手で勝利しているが、サリオスへの騎乗が決定したことにより、ヒシイグアスの鞍上が空くことになるのだ。

「サリオスとの使い分けで別のレースということも考えられますが、出走するならデムーロ騎手という選択肢もあるかもしれません。ただ、リリーバレロ騎乗の経緯などからも可能性は低そうな気がします……」(同)

 これまでドゥラメンテとのクラシック二冠や、キタサンブラックを破ったサトノクラウンの宝塚記念(G1)など、堀厩舎と数々の大レースを制したデムーロ騎手。ただ、中山牝馬Sのリリーバレロに騎乗したとはいえ、以前のように特別な扱いをされているわけではない。

 中山牝馬Sでも、同じく堀厩舎から出走し田辺裕信騎手が鞍上を任されたサトノダムゼルは2番人気の有力馬。デムーロ騎手が騎乗したリリーバレロは11番人気とファンからの評価も低い馬だった。

 今回、鞍上が空いたヒシイグアスも2019年のラジオNIKKEI賞(G3)ではデムーロ騎手が手綱を執った馬だが、その際も1番人気ながら9着。確かに、再びデムーロ騎手に依頼される可能性は低いのかもしれない。

 かつてG1を勝ちに勝った堀調教師との関係も薄れ、今年に入り未だ重賞勝ちもなし。デムーロ騎手に、春はいつ訪れるのだろうか……。