パチンコ「3000発ループ機」ファン注目の激アツ新台!「上半期のMVP候補」も降臨…出玉性能あふれる「魅力マシン」が集結!!

 気がつけば4月。早くも1年の1/4が経過したことになる。特にパチンコファンは新台を追うだけで日にちがかかり、あっという間に4月を迎えていたような気分に違いない。

 しかし、パチンコの新機種シーンはまだまだその手をゆるめず、激アツの新台情報が日に日にアップされるような状況だ。今回も春の陽気に負けないようなホットな最新情報をお届けしたい。

 最初にチェックしたいのは、バトルスペックの草分けとして爆裂スペックで多くのファンを虜にした『CRウルトラセブン』の一門にして、近年の『ウルトラ』シリーズを牽引していた『ウルトラマンタロウ』のシリーズ最新作『ぱちんこウルトラマンタロウ2』だ。

 継続率81%の「ウルトラバトルモード」は大当りが全て1500発出玉と、元祖『ウルトラセブン』を彷彿させる出玉性能。さらにタロウチャッカーと呼ばれるおまけチャッカーが搭載され、プラスアルファの出玉増加を促す。

 1種2種混合タイプで連チャン中のスピードにも期待できる仕様で登場。上半期の最優秀マシン候補に名乗りを上げた格好だ。

 バトルタイプといえば、高尾の新機種『P弾球黙示録カイジ5 電撃チャージ』は新たなゲーム性のバトルスペックを持ったマシン。高ループとボリューム感のある出玉が両立された「高性能なスペック」となっている。力強い出玉感を味わうことができそうだ。

 この『カイジ』も名のしれた人気パチンコシリーズ機だが、もう1機種、スペック的装いを新たにした人気シリーズ機の最新作が登場する。それが『Pフィーバーゴルゴ13-疾風マシンガンver.-』だ。

 3000発がループする迫力の出玉性能で人気を博した『ゴルゴ疾風』。「7連2万発が35分」「1時間で約3万発」といった爆裂情報も浮上し、大きな話題となった衝撃作だ。

 そのバージョン違いとなる兄弟機は、高ループ率で怒涛の連撃を繰り出す。再臨する『ゴルゴ』が、ホールに再び熱狂を呼び込みそうな気配である。

 気になる導入日は、『ぱちんこ ウルトラマンタロウ2』が4月19日、『P弾球黙示録カイジ5 電撃チャージ』は5月24日、『Pフィーバーゴルゴ13-疾風マシンガンver.-』は6月上旬の予定となっている。

(文=デニス坂本)

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“最悪の東京五輪”後はあり得ない?衆院総選挙、4~5月実施の可能性が高い根拠

 今年は衆議院議員総選挙の年である。首都圏の緊急事態宣言が解除され、いつ行われてもおかしくない状況になり、自民党の下村博文政調会長が「菅首相が訪米する4月に解散の可能性がある」と発言したことで、にわかに騒々しくなってきた。

 【今後の政治日程等】

・4月上旬(8~10日?) 菅首相訪米予定

(菅首相は3月16日に1回目のワクチンを接種しているので、2回目は4月6日以降になる。)

・4月25日 衆議院、参議院補欠選挙

・4月29日~5月5日 ゴールデンウィーク

・6月16日 通常国会会期末

・7月4日 東京都議会選挙

・7月23日~8月8日 東京オリンピック

・8月11日~15日 お盆休み

・8月24日~9月5日 東京パラリンピック

・9月末 自民党総裁任期満了

・10月21日 衆議院議員任期満了

 上記日程を考えると、総選挙は「ゴールデンウィークの前か後(4月か5月)」「東京オリンピック前(6月か7月)」「東京パラリンピック後(9月か10月)」に限られるだろう。

最も可能性が低い東京パラリンピック後(9月か10月)

 この時期に解散総選挙をするには、菅首相にとってリスキーな面が3点ある。

 1つ目は、自民党総裁選や衆議院議員任期満了が近く、まさに「追い込まれ解散になる」ことだ。総裁選もあることで、解散権という首相が持つ最大の武器を使う時期が限定されてしまい、政治に対する主導権が発揮しにくくなる。しかも、野党が選挙協力をする時間に余裕を与えることになる。

 小池百合子東京都知事が小池新党をつくり、再度国政に参加する可能性もある。小池新党と日本維新の会と国民民主党がタッグを組む可能性もある。そうなると総選挙は、自民・公明×立憲民主・共産・社民×小池新党・維新・国民民主の三つ巴の戦いになる。これは、自民党にとって有利とはいえない。小池知事は東京オリンピック前なら表立った行動はできないが、オリンピック後であれば、オリンピックを無事に終えたということで、都知事をやめて衆院選に立候補することも十分考えられる。

 2つ目は、コロナワクチン接種の遅れによって、国民の不平不満が高まる可能性があることだ。約480万人の医療従事者向けの接種は2月17日から始まったが、ワクチンの輸入が遅れていることもあって、2回分の接種が終わるのは、早くても5月末、遅くなれば6月にずれ込む可能性がある。

 一方、約3600万人の高齢者向けは、4月12日頃から始まるが、2回分(約7200万回分)のワクチンの供給が終了するのは6月末の予定である。全国に供給(配布)が終わるのが6月末なので、高齢者の接種が終了するのは早くても7月から8月になる。一方、一般向けのワクチン接種は、高齢者と並行して開始されたとしても、早くて7月中旬以降、遅ければ8月以降になるかもしれない。国民の6~8割(約7500万~1億人)程度に接種が終わるのは、年をまたぐ可能性もある。

 そうなれば、10月から始まるインフルエンザワクチンの接種と重なり、さらにはコロナワクチンの効果が1年なのかそれ以上なのかわからないので、来年から再度コロナワクチンを接種しなければならないかもしれない。まさにワクチン地獄になるようなことになれば、菅政権に対する国民の不平不満が高まることになる。

 3つ目は、東京オリンピック・パラリンピックに対する国民の失望感が大きくなることだ。東京五輪は、開催されたとしても外国からの観光客はなく、日本人の観客も定員の半数程度になりそうだ。たとえ日本人の観客が観戦したとしても、大声での声援は禁止され、拍手程度になるだろう。競技者も、競技が終わった後で仲間たちやライバルとのハグなどでの健闘を称える姿を見せることはできないだろう。

 表彰台では、金メダリストが銀・銅メダリストを表彰台のトップにあげて肩を組みながら、観客に手を振って称えあう姿も見られないだろう。アクリル板で仕切られた表彰台で、マスクをした競技者にマスクをした関係者から手渡されるメダル授与という光景は、オリンピックに似つかわしいだろうか。

 かつてないほどの質素で盛り上がりに欠けるオリンピックを見て、国民から「こんなオリンピックなら開催しなければよかった」「1年延ばせばよかった」という声が大きくなれば、無理やり開催した菅政権には大きな打撃となる。

不確定要素が大きすぎる東京オリンピック前(6月か7月)

 3月29日、自民党の二階幹事長は記者会見で「野党が内閣不信任案を提出するなら、菅総理大臣に解散・総選挙を進言する」と述べている。こんな脅しに野党が屈することはないだろうから、不信任案提出、解散・総選挙となる可能性はあるが、この時期の解散もかなりハードルが高い。

 6月から7月は、コロナの最重要政策であるワクチン接種の最大の山場を迎えることになる。高齢者向けの接種が終盤を迎え、接種対象者が高齢者の2倍(約8000万人)以上になる一般向けが始まる。全国の地方自治体が、一番忙しくなる時期だ。ワクチン供給も、1カ月間で数千万人単位になり、毎日、日本全国で接種場所に大勢の市民が列をつくっている状況になる。地方自治体の関係者にすれば、猫の手も借りたいくらいで、従来投票所となる小学校の体育館なども、ワクチン接種の会場となることも十分考えられる。とても選挙どころの騒ぎではない。

 もう一つ心配なのが、コロナのリバウンドだ。こればかりは想像がつかないが、3~4月が第4波とすれば、ゴールデンウィークの後は第4波以上の感染爆発が起きる危険性が高い。5月の下旬以降は、緊急事態宣言やロックダウンに近い緊急事態宣言を発出しなければならなくなるかもしれない。そんな時期に総選挙をすれば、国民の反発を買うだろう。

 7月に開催される予定のオリンピック直前になれば、世界各国から選手団だけでなく、首脳クラスの来日もある。総選挙は、日本国民にとっては政権選択選挙であり、オリンピックよりも関心が高い行事だ。本来、日本国中でオリンピックを盛り上げなければならないのに、そんな時期に総選挙をすれば、オリンピックがかすんでしまう。世界各国に対しても、とても失礼な行為となるだろう。

もっとも可能性が高いゴールデンウィークの前か後(4月か5月)

 4月に総選挙をするとなると、菅首相の訪米前か訪米直後に解散をしなければならない。しかし、下村政調会長が「4月解散総選挙」と発言したことに、二階幹事長が「解散は首相が決めることだ。軽々しく言うものではない」とくぎを刺し、菅首相の「訪米後の解散はまったく考えていない」という発言からすると、4月中の総選挙の可能性がかなり低くなっただろう。ただ、筆者は十分可能性はあると見ている。

 その理由は、遅くなればなるほど、菅政権にとって不利な状況が生まれる可能性が高いからだ。今であれば、政権支持率や自民党支持率も下げ止まり感がある。しかも野党は、候補者を統一することもできておらず、あきらかに準備不足である。選挙公約として、菅首相が「まずは、持続化給付金や定額給付金の一律再給付をし、その後、売上規模によっての給付金も支給する」と表明すれば、選挙で負けることはないだろう。

 日米首脳会談は、対中国やオリンピックなどの問題はあるが、日本側に恥をかかせることはしないはずだ。表面上は必ず成功裏に終わるだろう。4月から始まる高齢者向けワクチン接種も始まり、国民に安堵感を与えることもできる。菅政権にとっては、プラスの材料になるが、時間が経てば経つほど化けの皮が剥がれる可能性が高い。

 ゴールデンウィークによるコロナのリバウンドが起きる前に解散総選挙をしたほうが、菅政権には都合がいいだろう。遅くなればなるほど、解散権のフリーハンドは狭められる。おそらく、オリンピック後に解散総選挙をすることはないだろう。

 ただし、国民としては「コロナ対策の推移とオリンピックの結果を見て投票したい」という思いは強い。自民党総裁が誰になるのかを見てからでも遅くはないだろう。しかし筆者は、ゴールデンウィーク前後に解散総選挙が行われる可能性が高いと予想している。

(文=垣田達哉/消費者問題研究所代表)

●垣田達哉/消費者問題研究所代表、食品問題評論家

1953年岐阜市生まれ。77年慶應義塾大学商学部卒業。食品問題のプロフェッショナル。放射能汚染、中国食品、O157、鳥インフルエンザ問題などの食の安全や、食育、食品表示問題の第一人者として、テレビ、新聞、雑誌、講演などで活躍する。『ビートたけしのTVタックル』『世界一受けたい授業』『クローズアップ現代』など、テレビでもおなじみの食の安全の探求者。新刊『面白いほどよくわかる「食品表示」』(商業界)、『選ぶならこっち!』(WAVE出版)、『買ってはいけない4~7』(金曜日)など著書多数。

JRA池添謙一「4年前」の再現に状況も酷似!? 桜花賞(G1)お手馬譲ったC.ルメールも侮れないグランアレグリアの悪夢

 4月11日、阪神競馬場で行われる桜花賞(G1)に、ソングライン(牝3歳、美浦・林徹厩舎)が出走を予定している。

 デビュー戦ではD.レーン騎手が騎乗し2着と敗れたが、2戦目の未勝利戦を丸山元気騎手で勝利。前走の紅梅S(L)快勝はC.ルメール騎手の手綱によってもたらされたが、同騎手は本番でサトノレイナスに騎乗するためソングラインの鞍上は未定となっていた。

 2戦目、3戦目ともに2着馬に3馬身差の圧勝と期待を集めるソングライン。桜花賞には池添謙一騎手とのコンビで挑むことを、サンデーレーシングが発表した。

 これまで、数々の乗り替わりで結果を出し「代打職人」として名高い池添騎手。特に、今回の桜花賞という舞台では特別な存在ともいえるだろう。

 過去に池添騎手が前走からの乗り替わりでG1勝利を飾ったのは5回。内4勝は、マイル戦で挙げている。

■池添騎手の乗り替わりG1勝利(年、レース名、馬名、前走騎手)
2002年 桜花賞 アローキャリー(O.ペリエ)
2011年 マイルCS エイシンアポロン(田辺裕信)
2013年 有馬記念 オルフェーヴル(C.スミヨン)
2017年 桜花賞 レーヌミノル(浜中俊)
2019年 マイルCS インディチャンプ(福永祐一)

 また、池添騎手は乗り替わった桜花賞を2勝という好相性。さらに、驚くのは2頭の人気である。

 02年の桜花賞で、ペリエ騎手から乗り替わったアローキャリーは13番人気。17年に浜中俊騎手の代打を務めたレーヌミノルでも、8番人気ながらに勝利を収めているのだ。

 ソングラインは『netkeiba.com』の予想オッズで、29日現在で7番人気。その状況や人気の近さからは、過去のレーヌミノルを彷彿とさせる。

 レーヌミノルは前哨戦として1400m戦のフィリーズレビュー(G2)に出走し、1番人気に推されながらも2着と惜敗。それまで6戦中5鞍で手綱を執ってきた浜中騎手に替わって、本番での騎乗は池添騎手に託された。

 17年の桜花賞は、当日にサロニカが取り消して17頭立て。前日の雨が残る稍重馬場でのレースとなった。

 レーヌミノルは好スタートから好位4番手を追走すると、その後ろには鞍上ルメール騎手で単勝1.4倍と断然の人気を集めたソウルスターリングがピッタリとマーク。リスグラシュー、アドマイヤミヤビなど、その他の有力馬は後方からレースを進めた。

 直線に入ってもレーヌミノルの手応えは十分で、ソウルスターリングとの差は縮まらない。最後は後方からリスグラシューも迫ったが、その追撃を半馬身差で凌ぎ切った。

 ソングラインも前走は1400mの紅梅Sを使ってきた馬であり、距離延長で池添騎手に乗り替わり。前走の位置取りも4番手と先行することが予想され、2017年と状況は似ている。ソングラインを譲った形となるルメール騎手にとっても、侮れない1頭となるだろう。

 また、ルメール騎手はアーモンドアイに騎乗した昨年の安田記念(G1)で、池添騎手に手綱を譲る格好となったグランアレグリアに完敗した苦い記憶もある。

 桜花賞で託された代打騎乗。池添騎手なら、再び大仕事をやってのけるかもしれない。

長瀬智也、映像作家へ転向? TOKIOと「福島のCM」でコラボを……ジャニーズの思いは

サイゾーウーマンより】

 明日、3月31日をもってTOKIOとジャニーズ事務所を“卒業”する長瀬智也。今後については「裏方になる」という公式発表のみで、詳細については明らかになっていないが、一部業界内では「映像作家に転向する」といわれているそうだ。メンバーやジャニーズ関係者としても、新しい形で長瀬と“合流”することに期待しているというが……。

 3月26日には主演した連続ドラマ『俺の家の話』(TBS系)が最終回を迎え、また、レギュラー出演していた『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)からも、28日放送回をもって卒業した長瀬。31日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)が、ジャニーズアイドルとしての最後のメディア出演となる。

「一方で3月30日発売の『女性自身』(光文社)は、『俺の家の話』で脚本を担当した長瀬の“盟友”宮藤官九郎に、今後弟子入りするのではと伝えています。2000年放送の『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)で俳優として新境地を切り開いた長瀬は、その後もたびたび宮藤作品に出演しており、今後は彼の映画や舞台で『勉強をする』という構想もあるそうです」(スポーツ紙記者)

 長瀬の脱退発表時には、映画監督への転身やバンド活動など、さまざまな展望が予想されたが、ジャニーズによる公式発表では「裏方として新しい仕事の形を創り上げていく」とだけ説明されている。

「世間からは『裏方なんてもったいない』という声が多数上がっています。またTOKIOファンは、もう長瀬とメンバーが一緒に仕事をしないであろうことに、悲しみを募らせている様子です」(同)

 しかし実際のところ、城島茂、松岡昌宏、国分太一、そしてジャニーズサイドも、「いずれは何らかの形で長瀬とコラボしたいと考えている」(テレビ局関係者)ようだ。

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マリウス葉の復帰はいつ? キンプリ岩橋玄樹の退所でセクゾファンに不安広がる

Johnny's netより

正解のないWEBマガジン〜wezzyより】

 活動休止中のSexy Zone・マリウス葉が、3月30日に21歳の誕生日を迎え、ファンは盛大にお祝いをしている。

 SNS上には「マリウス誕生日おめでとう」「生まれてきてくれてありがとう」「21歳のマリウスもずっと応援しているよ」と祝福の声が殺到。また、マリウスは昨年12月から体調不良で活動を休止しているため、「ゆっくり休んで戻ってきてほしいな」「いつか5人で活躍できる日を待ってます」といったねぎらいのコメントも見受けられた。

 一方、「マリウスくんは大丈夫かな」「マリウスも危ういのか?」といったネガティブな声も少なくない。前日29日、パニック障害の治療のために活動休止中だったKing & Prince(キンプリ)の岩橋玄樹が、3月いっぱいでグループを脱退し、ジャニーズ事務所を退所することが発表されたためだ。一部のファンは「次はマリウスが退所してしまうのでは」と不安になっているよう。

【巨人軍の闇・湯口事件1】高卒ドラ1のエース候補が急死…精神的変調と首脳陣の叱責

 プロ野球のペナントレースが始まった。コロナ禍による観客数の制限はあるものの、プロ野球ファンが最も胸躍るのは、やはりこの時期なのかもしれない。しかし、私はプロ野球開幕の頃になると、大輪の花を咲かせることなく、華やかな表舞台から消えていった選手たちの姿を思い出さずにいられない。

 その一人が、精神科病院のベッドで謎の死を遂げた湯口敏彦。1970年11月、岐阜短大付属高校(現・岐阜第一高校)からドラフト1位で読売巨人軍に入団した左の豪腕である。

若き豪腕が陥った「フォーム改造による悪循環」

 高校時代は、1度の完全試合を含む4度のノーヒットノーランを達成。1970年には春夏連続の甲子園出場を果たし、夏は準決勝まで勝ち進んだ。甲子園通算7試合で61奪三振、1.35の防御率。晩年期にあった巨人・金田正一に代わる将来のエース候補として、プロ入り早々から「金田2世」として期待された逸材だった。準エースナンバーの背番号「19」を与えられたことも、その期待を物語っていた。

 だが、「3、4年経ったら必ず一人前になってみせる」と喜び勇んで巨人入りした湯口本人に対して、彼の両親はと言えば、当初から不安を隠せずにいた。「ノンプロも勧めましたが」と、今は亡き父・昌範氏は生前、私に語っている。

「プロと名のつく世界はどこでも厳しい。巨人はその名門だっただけの話です。難しいとは思っていましたが、もう少しのんびりした球団でやっていれば、と思ったことはありました」

 当時の巨人はV9時代の真っ只中。湯口が入団した頃は、即戦力重視から将来性重視へとチーム方針を転換しており、湯口はその育成ターゲットの目玉に挙げられた。

 豪腕だが、ノーコン。奪三振か与四球かという強さと脆さを併せ持つ湯口に対して、2軍監督の中尾碩志と2軍投手コーチの木戸美摸が着手したのが、投球フォームの改造だった。

 湯口の本来のフォームは、胸の張りを利用するオーバーハンド・スルー。打者に威圧感を与えるダイナミックなものだったが、リリースの際に首を大きく反らせる分、視線がぶれてしまい、これが制球難を生んでいた。2人の2軍首脳陣は、それを首の動きの小さいスリークオーター気味のフォームに改造した。

 これが功を奏したかに見えた。プロ入り2年目の1972年4月31日、大洋ホエールズとの2軍戦で完投勝利を飾った湯口は、慣れないインタビューに朴訥として答えた。

「やっとフォームが自分のものになった気がします。この調子で速い球をどんどん投げ込めるようになったら自信もつくと思います」

 この時点で、湯口の成績は2勝0敗(5試合、イースタンリーグ)。計21イニングを投げて19与四死球と制球難の問題が解消されたわけではなかったが、ピンチをしのぐ投球術の会得も垣間見せていた。

 投壊現象が続き、頼りになるのは堀内恒夫ただ一人という状況の1軍では、川上哲治監督が「オールスターまでには使ってみたい」と湯口の1軍昇格を心待ちにしていた。

 だが、湯口のノーコンぶりが再び露呈するまでに時間はかからなかった。同年8月下旬の大洋戦で目を覆うような乱調を見せると、2軍首脳陣は再び投球フォームの改造に踏み切った。今度はノーワインドアップ投法だったが、フォーム改造の過程で衰えた球威は、さらに陰りを深くしていった。

 かつて巨人のエースとして209勝をマークした中尾2軍監督は、「川上の特務機関長」と揶揄されるほど川上監督に忠実だったという。選手寮に泊まり込むなどして、この大器をつきっきりで熱血指導した。テイクバックの取り方、足の上げ方、顔の向き、投げ終わった後の体勢……それらを数センチ単位で矯正しただけではない。精神力の強化を目的に、座禅を組むことも強要した。

 ただ、中尾2軍監督もすべてにおいて湯口を縛り上げたわけではない。ときには無礼講の酒を振る舞ったりもしたが、湯口にとってはそれもまた、一つのストレスだったのかもしれない。

「しょうがないから少しだけ飲んだよ」

 湯口は父親に打ち明けている。

「でも、どうもあの監督を好きになれなくて……」

 父・昌範氏によると、湯口の精神に変調のようなものを初めて感じたのは、同年夏のことだったという。久しぶりに電話口で聞く息子の声が、妙に塞ぎ込んでいた。

「君はフォアボールが多いと言われたんだ。それさえなければ、1軍で登板できるって。だから、サイド気味にフォームを変えたんだ。ノーワインドアップにもして少し楽に投げられるようになったけど、スピードが落ちちゃって……。昔のように速い球を投げられなくなっちゃったんだよ」

「それもプロの壁だぞ。そんなことでくじけちゃいかん。自分の力でその壁を突き破らんとな」

 父は、息子をこう励ますしかなかった。

快活さが消えた2年目――2軍戦での「最後の輝き」

◎川上監督のことば・会社の方針にしたがって基本を身に付ける。
◎ボールを置いて座ぜんをくむ!!精神の統一を身に付ける!!プラス野球の道!!
◎ファイト ワル口をいわず 心身ともにけんこう
◎巨人軍選手として、ライキャクを室に通さず 時間のゲンシュ 禁酒 レンタカー禁 ジョ中さん使うな 大声出すな ハダカ歩くな
◎カントク コーチのヒハン禁…云々

 湯口の死後、発見された彼の日記の一部である。当時の巨人がいかに厳しい管理体制を敷き、それが「金田2世」と期待された逸材に有形無形の圧力となってのしかかっていたことが、どことなく伝わる文面である。

 当時のもう一人の2軍投手コーチで、湯口の理解者の一人だった中村稔氏は、私にこう打ち明けている。

「選手にも息抜きが必要です。都城キャンプでは休日を利用してよく若手を海や山に遊びに連れていきましたが、不思議に思ったのは、宮崎の海岸に行ったときのことでした。打ち寄せる波を湯口が極端に怖がり、決して海に近づこうとしないんです。しかも、湯口はテレビに映る海の波にさえも恐れをなして、その場を逃げだそうとするしぐさを見せる。どうしたんだろう? と思いました」

 湯口の精神的変調の兆候を感じたのは、中村氏だけではない。合宿所の副寮長で2軍マネージャーも兼任した藤本健作氏も、こう語っている。

「1年目の湯口は朴訥だが、明るかったという印象があります。寮の食事じゃ足りないほどの大食漢で、よく仲間と焼き肉屋に繰り出していましたが、湯口との割り勘定の外食を敬遠する仲間もいたほどです。『お腹が一杯にならないと、力が入らないんです』と、湯口は照れながらよく言っていたものです。

 ところが、2年目に入ると、湯口から快活さが消えていった。外出は少なくなり、同僚ともあまり話さなくなりました。その湯口を中尾さんが夜遅くまで徹底指導していました。よみうりランド内の仏舎利塔で座禅を組む湯口を見たこともあります。

 湯口は真面目なタイプ。責任感も強いものがあった。それだけに、たまには解放してやった方がいいのに、とは思っていました」

 それでも、中尾2軍監督の熱血指導が実ったのか、湯口は2年目の後半に入ると、明らかな成長の跡を見せるようになる。フォークボールを完全にマスターし、カーブをストレートと同じフォームで投げられるようにもなった。

 10月2日の2軍のロッテオリオンズ戦では、3回からリリーフに立ち、最終回まで打者20人をノーヒットに抑える、目の覚めるような快投を演じた。四球はわずか2個。巨人の佐々木金之助代表も「湯口君、来年からは1軍だ」と、手放しで喜んだ。

 しかし、湯口が輝いたのは、これが最初で最後だった。

 11月22日、2軍首脳陣の公認のもとで寮生は無礼講の酒を飲んだ。寮生活の1年の締めくくりとしての慰労会で、湯口は同僚と朝方まで飲み続けた。

 翌23日、後楽園球場でファン感謝デーがあった。湯口は二日酔い状態で同僚とマイクロバスに乗り込み、球場に向かった。紅白戦は1軍選手主体で、湯口の登板予定はなかった。が、川上監督が「やはり若手主体でいこう」と予定を変えたため、白組の2番手として湯口がマウンドに送り出された。

 4万人の大観衆の目が「甲子園のヒーロー」に集中した。二日酔いの朦朧状態で魂の失せた湯口の投球を、紅組の打者が容赦なく弾き返した。滝安治が左翼に本塁打を放つと、黒江透修も左翼席に豪快な一発を叩き込んだ。あとは滅多打ちだった。

「そんなにいじめないで!」

 スタンドからも、悲鳴のような黄色い声が飛んだ。ベンチに戻ってくると、川上監督の決定的な叱責が待っていた。

「お前は2年間もムダメシを食っていたのか!」

※後編へ続く

(文=織田淳太郎/ノンフィクション作家)

JRA 若手騎手たちの「騎乗停止」が止まらない!? 新人騎手にも手痛い洗礼、最も悪目立ちしてしまったのは噂の彼女

 3月も終わりが近づき、4月も目前。競馬ファンが待ちわびた春競馬がスタートする矢先の先週の競馬では、奇しくも騎乗停止が相次いだ。

 まずは先々週の土日で11勝を挙げるなど、今をときめく松山弘平騎手。しかし27日(土)中山メインの日経賞(G2)で、手痛い騎乗停止処分を食らってしまった。

 カレンブーケドールに騎乗した松山騎手は、2周目の第3コーナーで内側に斜行。ラチ沿いを走るウインキートスの進路を塞ぐ格好となった。その反動でラチにぶつかった同馬は、弾かれるように外側に飛び出てしまい、ゴーフォザサミットの進路も妨害する「玉突き事故」となり、この制裁で松山騎手は4月10日から19日まで9日間の騎乗停止が決定。11日の桜花賞と18日の皐月賞(ともにG1)に騎乗できなくなるなど、その代償はあまりにも痛いものだった。

 さらに先週の競馬では、残念ながら若手騎手たちの“暴走”ぶりも目立った。

 翌日、高松宮記念(G1)が開催された中京競馬場では、G1レースに出走するトップジョッキーと若手騎手が一緒に出走するレースが多かった。

 14頭立てで行われた第7レースには、同日の高松宮記念を制した川田将雅騎手や、和田竜二騎手らのリーディング上位騎手に混じってデビュー間もない騎手たちも参戦。事件は最後の直線で起こった。

 決勝線手前で、古川奈穂騎手のタイセイモンストルが外側に斜行。さらに外側を走っていた秋山稔樹騎手のシトラスクーラーが内側に斜行。ウインエアフォルクとダノンレガーロを挟むかたちになり、2頭の進路を妨害してしまったのだ。これにより、13番の馬に騎乗していたデビュー2年目の秋山稔騎手は3着に入線も、4月10・11日と2日間の騎乗停止の制裁が下った。

 そこで被害馬のダノンレガーロに騎乗していたのが川田騎手。パトロールビデオを見ると、不利を受けた直後は馬上で立ち上がらんばかりの仕草をみせるなど、若手騎手たちの粗相(そそう)に怒りを隠せないような素振りをみせていた。

 さらに続く8レース。こちらはやや少頭数の11頭立てながら、またしても危険な騎乗が散見された。ルーラーザクイーンの永島まなみ騎手は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて戒告を受け、山田敬士騎手は最終4コーナーを回った後、道中後方を走っていたユウヒノプリンスで内側に斜行。ディーププリモに接触して、騎乗していた古川奈騎手を落馬させてしまったのだ。

 これで4月10〜18日の9日間の騎乗停止処分が下った山田騎手。新人時代に「ゴール間違え」の距離誤認事件を犯した同騎手も、もうデビュー4年目。迎えた今年は、3月を終えても未勝利のままだ。

 そして偶然か必然か。この日に起きた一連のレースの加害者でもあり、被害者でもあったのが新人女性騎手として注目を浴びる古川奈騎手だ。

 秋山稔騎手が制裁を受けた第7レースでは、内側に斜行した加害馬に騎乗していた古川奈騎手。1着入線となったが、同時に戒告も受けている。ビデオを見ればわかるが、最後の直線だけでなく、向こう正面でも馬を真っ直ぐ走らせることに戸惑い、周囲の騎手を困惑させている様子がわかる。

 また、8レースで山田騎手が接触した被害馬に騎乗していたのも古川奈騎手だ。ビデオを見ると、最終4コーナーを回った山田騎手の馬の後ろでフラフラしていた古川奈騎手の馬の前脚が触れた様子。もちろん内側に切れ込んだ山田騎手も不注意だが、スパートをかけたかった古川奈騎手も、上手くムチを打つ余裕がなく、チグハグな騎乗だったようにも見える。

 3月を終えてルーキー最多の4勝を挙げた古川奈騎手。もちろん立派な成績であり、称賛に値する記録だが、やはり新人騎手だけに、技術不足は否めない。

 勝利した4勝は、1番人気が2頭、3・5番人気が1頭ずつと、馬質が高いことも理由に挙げられるだろう。しかし、その馬のポテンシャルを引き出すことも、相応の技術が必要だ。プレッシャーもあるなかで、経験が浅い今の時期から人気馬や実力馬に跨ることは大変な「試練」でもある。

 いずれにせよ、今回紹介したジョッキーたちに大きなケガがなかったことがなにより。落馬負傷の憂き目にあわないように、トップジョッキーも若手騎手も「安全第一」の騎乗が大事になりそうだ。

パチスロ「GOD級の大物」「“万枚”製造機」が始動…『6号機ジャグラー』のライバルに関連する「激アツ情報」も話題!!

 続々と発表される新台情報。パチンコ・パチスロ両分野において、各社のニューマシンがユーザーの視線を釘付けにしている。

 つい先日も、大手サミーが大ヒット特撮怪獣映画とのタイアップ機『パチスロガメラ』(銀座製)を発表。シリーズ最新作は、平均獲得560枚という技術介入要素を搭載したAT機で登場だ。

 出玉の満足感と、技術介入の魅力を融合したゲーム性を実現した。初代のゲーム性や出目を継承進化させた本機。早くも期待の声が浮上しているが…。

 人気シリーズ最新作といえば、敏腕メーカー山佐の新機種も見逃せない。

 まずは『パチスロ鉄拳4デビルVer.』。2012年に登場した『パチスロ鉄拳デビルVer.』は、『ミリオンゴッド』シリーズに並ぶ一撃を誇ったヒット作だ。『デビルVer.』というタイトルに、期待するユーザーが続出していることも自然だろう。

 公開されているティザームービーでは、そんな強力なゲーム性の「完全復活」を示唆する内容を紹介。フリーズ高確「DEVIL ZONE」というシステムも確認でき、ファンの期待を高めている状況だ。

 さらには“万枚”も狙える破壊力を有した『押忍!豪炎高校應援團』の後継機もスタンバイ。最新6号機『豪炎高校應援團 檄』も、強力な出玉性能の実現が予想されている。

 やはり注目は、先代から引き継ぐ最強上乗せトリガー「森羅万象」。この間は1G純増が約4.8枚にアップするだけではなく、熱血ボーナス20個のストックが狙える模様。強烈な一撃に期待できそうだ。

 先述した2機種が話題の山佐だが、熱狂的ファンを持つ人気パチスロ機シリーズ最新作『ニューパルサーSPⅢ』も4月に降臨予定だ。

 ボーナスは最大259枚のBBと、最大104枚獲得可能なRBの2種類。ベースは50枚あたり約42Gとなっている。前作同様、「ノーマルモード」「フラッシュモード」「ドットモード」という3種類の演出モードが存在。それぞれ演出が進化しており、ゲーム性の幅を広げることに成功した。

 シンプルなゲーム性で老若男女が楽しめる仕上がり。6号機ノーマルタイプを牽引する『SアイムジャグラーEX』の、ライバルと表現する関係者は多い。導入後の反響が楽しみである。

 そんな『ニューパルサーSPⅢ』に関連する必見の情報が存在。28周年を迎えた本シリーズは、3月28日より「第2弾ニューパルキャンペーン」を開催中だ(3月28日~4月7日の23時59分まで)。

 1万円分のQuoカードを28名にプレゼントするという内容。応募方法は「公式Twitterアカウントをフォロー」→「キャンペーンツイートをリツイート」という流れだ。

 厳正なる抽選の上、当選者には4月中旬頃に公式Twitterアカウントより当選のDMが送られる予定。興味のある方は、参加してみてはいかがだろうか。詳細は公式HPをチェックしていただきたい。

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JRA ついに開花した「龍王」ロードカナロアの血! 国内外スプリントG1親子制覇と充実期を迎えたダノンスマッシュ、今後も連勝街道を驀進か

 28日、中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)を制したダノンスマッシュ(牡6、栗東・安田隆行厩舎)は昨年末の香港スプリント(G1)に続いて連勝。日本でも父ロードカナロアとの親子制覇を果たした。

 気になる次走だが、高松宮記念のレース後、安田隆師は「この勝利に嬉しさが満ち溢れています。今日の馬場はかなり悪かったので、ここは川田騎手に全面的にお任せするしかないと思いました。そしてその期待通り、ナイスプレーでした。道中のリズムも良く、絶妙なレース運びでしたし、最後もクビ差、抜けてくれました。雨の中、ひと皮むけて力強くなっています。ここに来て素晴らしく強くなったなと改めて認識しました。4月25日の香港、チェアマンズスプリントプライズ(G1)に登録していますが、疲れがひどいようならリフレッシュしたいと思います」とコメントを残した。

 もちろん香港チェアマンズスプリントプライズへの参戦となれば破竹のG1三連勝が期待されるところだが、渋った馬場で厳しいレースを強いられた疲労は計り知れない。「馬優先」で考えれば休養でも不思議はないだろう。

 しかし、以前はどこか脆い印象のあったダノンスマッシュだが、昨秋以降の充実ぶりには目を見張るものがある。不得意と言われた中京でセントウルS(G2)を勝ち、昨秋のスプリンターズS(G1)は負けてなお強しの内容。香港スプリントは「本当にこれが初G1か?」と目を疑うような完勝。そして今回の高松宮記念は「前2年より強力」と言われるメンバーを下した。

 6歳にして充実期を迎えた今、体調万全で香港チェアマンズスプリントプライズに向かうことが出来れば海外からも大きな注目を集めるダノンスマッシュだが、陣営が遠征に慎重にならざるを得ない理由がもう一つ考えられる。「種牡馬としての価値」だ。

 ロードカナロアの後継種牡馬は現在サートゥルナーリアが人気を集めているが、父と同じく短距離路線を主戦場としているダノンスマッシュにはその絶対的なスピードを後世に伝えるという大事な役割がある。しかも彼にはサンデーサイレンスの血が一滴も入っていないという「付加価値」があるのだ。

 絶対的なスピードに加え、道悪を苦にしないパワー、そして故障一つせず、国内外で活躍出来る強靭さを備えたダノンスマッシュに生産界が大きな注目を注いでいるであろう事は想像に難くない。

 キンシャサノキセキは10年11年と高松宮記念を連覇し、種牡馬価値を高騰させた直後に電撃引退。多数の活躍馬を世に送り出している。また、フジキセキやアグネスタキオンは故障が原因だが、「絶頂期での引退」が後にどれほどの好影響を与えたかは述べるまでもないだろう。

 ダノンスマッシュが連勝街道を驀進する姿を見続けたいという願望もあるが、元気なまま競争生活を終えてくれさえすれば、それ以上の喜びはない。

「赤ずきん」は心神喪失で無罪?NHK Eテレ『昔話法廷』がリアル&重厚すぎて大反響

 NHK Eテレの番組『昔話法廷』がじわじわと反響を広げている。豪華俳優陣の起用や小中学生向け教材とは思えないような重厚かつシリアスな内容に加えて、視聴者が最も気になる“判決シーン”がなく、“後味の悪さ”が逆に評判になっている。29日朝には最終回『「桃太郎」裁判』が放送され、『昔話法廷』というワードが同日午前、Twitterのトレンドにランクインした。

 最終回では、“鬼に対する強盗殺人”の罪に問われた桃太郎(仲野太賀)を追及する天海祐希が演じる検察官と、佐藤浩市演じる検察官の息詰まる論戦が展開され、“差別”という重いテーマに深く切り込んだ。

 同番組は、『シンデレラ』や『浦島太郎』などの童話や昔話の主人公や主要キャラクターを被告人として、裁判員裁判を行うという意欲作だ。脚本はNHK大河『おんな城主 直虎』を手掛けた森下佳子氏が担当した。

 前出の桃太郎の事例のように、各物語の主人公らは現代日本の法律を踏まえるとなんらかの罪を犯している可能性が高い。例えば、3月11日に放送された『「赤ずきん」裁判』では、佐藤玲演じる赤ずきんが「お腹に大量の石を詰めて、オオカミを殺した罪」に問われた。しかも同放送回では、殺人事件でたびたび焦点になる「被告人の心神喪失による責任能力の有無」がテーマになっていた。

『赤ずきん』は心神喪失だったのか?

 『「赤ずきん」裁判』では冒頭、検察官の吉田羊が起訴状を朗読するところから始まる。

「赤ずきんは、残虐極まりない方法でオオカミを殺害しました。おばあさんの見舞いに向かった赤ずきんは、森で出会ったオオカミに、おばあさんの家の場所を教えてしまいました。先回りしたオオカミはおばあさんに化けて待ち伏せし、後から来た赤ずきんも食べてしまいました。偶然通りかかった猟師が寝ているオオカミのおなかを裂いて2人を救出。その後、赤ずきんは大量の石を拾ってきて、オオカミのおなかに詰めて殺害したのです。赤ずきんの犯した罪は刑法第199条の殺人罪に当ります」

 しかし赤ずきんは罪状認否で罪を認めたものの、犯行当時について「その時のことは覚えていない」と証言。加えて、弁護士の竹中直人が「オオカミに食べられた赤ずきんは精神障害を起こし、心神喪失の状態にありました。すなわちやってはいけないことの判断ができず、自分の行動を制御できなったのです。刑法第39条により、赤ずきんは無罪です」と主張する。

 続く証人尋問では、殺されたオオカミの母親に対し、検察官が「オオカミのお腹に詰められていた大量の石」を示しながら犯行の残虐性を強調。オオカミの母親が赤ずきんににじり寄って「赤ずきんとおばあさんを襲った息子が悪いのはわかっていますよ。でも、こんなにむごい殺し方をしなくてもいいじゃありませんか!お願い!息子を帰して」などと絶叫する場面も差し込まれた。

 一方、弁護士は「オオカミに食べられた赤ずきんは胃の中で“低酸素脳症”に陥り、もうろう状態にあった。想像を絶する死の恐怖を味わったことで、強い心的外傷を負った」と反論。精神科医の鑑定結果を提出するのだった。

 続いてオオカミに食べられた赤ずきんのおばあさんが証人尋問に登場。検察官と弁護士の攻防の中、赤ずきんの精神状態に対する疑義が生じたり、新たな物証が検察官から提示されたりして、事件の全容に一歩ずつ近づいていくのだが……番組は検察官、弁護士、双方の最終弁論で終わる。判決シーンはない。

本当の裁判なら検察側が起訴前鑑定をやっているはず

 通算10年以上司法担当を務め、多くの裁判員裁判を傍聴してきた全国紙社会部記者は同番組について次のように語る。

「不謹慎な言い方かもしれませんが、争点が明確でわかりやすく、なにより面白いです。伝説の冤罪弁護士、正木ひろし氏が大活躍していた昭和ならまだしも、現代の裁判は物証や証言を巡る地味な確認作業が大半なので、あそこまで見事な検察官、弁護士の討論を聞くことは滅多にありません。

 オオカミは人なのか、死んだオオカミが赤ずきんを襲った殺人未遂の罪状は別に審理されているのか、オオカミの腹を裂いた猟師は緊急避難で許されるのか、そもそも赤ずきんは何歳なのかなど、疑問に思うところがないわけではないですが、子ども向けの教材としてはよくできていると思います。

 『赤ずきん裁判』の回で付け加えるのであれば、弁護士側の(精神)鑑定結果しかないというのは少し解せません。こうした事案であれば、検察側が起訴前鑑定をやっているのが当然ですから。精神鑑定は医師の問診の質や回数などで結果に差が出ます。本物の裁判では、双方の鑑定結果を巡って争うことになるのではないでしょうか。

 裁判員制度が導入されてから、誰もが殺人や強殺などシビアな裁判の審理に参加する可能性があります。こういう番組で、裁判の仕組みや事件の見方を学ぶのは子どもだけではなく、大人にとっても役立つとは思います」

 番組公式サイトでは、各話の動画が視聴できるほか、児童・生徒用、教員用の各種教材資料もダウンロードできる。学校の授業に使用するだけではなく、子どもたちの長期休暇中の自由研究などにも活用できるかもしれない。

(文=菅谷仁/編集部)