高校「世界史」必修科目から除外、重大な弊害も…日本以外の重要な歴史を学ぶ機会失う

 来年度から、日本全国の高校で「世界史」が必修科目ではなくなることをご存知だろうか。これまでは「世界史A」か「世界史B」を必修することになっていたが、2022年度からは世界史と日本史を統合して近現代史を中心に学習する「歴史総合」が新たな必修科目となり、世界史は「世界史探究」という選択科目になるのだ。

 来年度からスタートする「歴史総合」だが、世界史教員を中心に必修で世界史を教える機会がなくなることに対して危機感を露わにする意見は多い。世界史が必修でなくなることには、どのような弊害があるのだろうか。

 そこで、静岡大学の人文社会科学部社会学科の教授で、歴史教育の分野に詳しい岩井淳氏に話を聞いた。

設置のきっかけは06年の世界史未履修問題

「歴史総合」は高校の学習指導要領が改訂されて新たに設置された科目だが、なぜ設立されることになったのだろうか。

「新学習指導要領導入の動きは高校だけのものではなく、小中高一連の教育改革の仕上げにあたります。すでに20年度に小学校で改訂されて、大学入試では共通テストを導入、21年度には中学校で改訂され、22年度に高校の必修科目に『歴史総合』『地理総合』『公共』の3科目が新設されるというわけです。

 今回の歴史教育改革は、06年秋に表出した、必修科目の世界史を教えていなかった未履修問題に端を発しています。そこで世界史必修の改革案として、日本学術会議が11年に世界史と日本史を統合した科目『歴史基礎』の新設を文部科学省に提言し、これが15年の『歴史総合』誕生につながりました」(岩井氏)

 岩井氏によれば、「歴史総合」には大きく4つの特色があるのだという。

「歴史・地理・公民が横並びで必修となったこと、学生が能動的に学ぶアクティブラーニングが志向されていること、近代化・大衆化・グローバル化に着目した構成になっていること、世界史と日本史の統合が特色です。特に世界史と日本史の統合に関しては大きな意義があります。

 海外では世界史と自国史を併せて教えることが主流になっている一方で、日本では世界史と日本史に分かれ、それぞれに専門家がいる分断状態だったことが、かねてから問題点として指摘されていました。『歴史総合』の登場によって日本を世界史のなかで位置づけ、世界史と日本史を相互に関連づけて学ぶ重要性が説かれるようになったことは、教育においても研究においても大きな前進といえるでしょう」(岩井氏)

「歴史総合」の学習指導要領が抱える大きな問題点

 ある意味では歴史教育のグローバルスタンダードに立脚したアプローチがとられている「歴史総合」。しかしながら、世界史と日本史を統合したことによる弊害もあるようだ。

「『歴史総合』は近現代史を教えていた『世界史A』と『日本史A』の流れを汲む科目になります。しかし、『世界史A』における近代史は大航海時代にあたる16世紀以降を、『日本史A』は幕末にあたる19世紀後半以降を近代史としていたため、時代区分に矛盾が生じているのです。

 日本史のほうが独自の時代区分になっているので、本来世界史の区分を基準とすべきなのですが、『歴史総合』では折衷的に18世紀後半からを近代としています。これによって、世界史という科目が持っていた長い時間認識が失われてしまうことが懸念されますね。

 これまでの世界史では日本と直接関係しない地域や、国民国家が形成されていない地域の歴史的変遷を取り扱うことで、幅広い空間認識を育ててきました。ところが、『歴史総合』では国家史に重点を置き、国民国家の形成・統合を中心に論じているため、日本などの国民国家を形成できた国以外の地域について、あまり触れられなくなってしまいます。これは『歴史総合』の大きな問題点のひとつです」(岩井氏)

 ほかにも「歴史総合」の学習指導要領が抱える問題点は存在すると岩井氏は続ける。

「学習指導要領の内容を見ていくと、『歴史総合』では産業革命に始まる工業化や、日本における大日本帝国憲法の制定といった国民国家の形成過程のプラス面が強調されています。工業化や国民国家形成の負の側面や、民主主義の成立に重要なヨーロッパの市民革命については詳しく論じられないので、ある種偏った歴史記述になってしまうわけです。

 また、『歴史総合』が着目している近代化・大衆化・グローバル化の考え方は、もともとは歴史社会学的な概念に基づくものだったのですが、『歴史総合』のなかでは単なる時代区分概念になっています。これによって、歴史社会学的な概念として一貫していないことも研究者からは問題視されていますね」(岩井氏)

必修でなくなることで助長されていく世界史離れ

 世界史と日本史を統合したこと自体の意義は大きい「歴史総合」。だが現在の学習指導要領では、それによって生まれた時代区分の矛盾や、国家史中心のアプローチなど数々の問題点をはらんでいる。さらに、世界史教育の観点でも懸念されることがあるという。

「これまでの大学受験において理系の受験生は『地理B』を、文系の受験生は『日本史B』を選択する傾向があり、世界史が必修であるにもかかわらず『世界史B』の受験者は減少していました。

『歴史総合』などの新設された3科目を学んだあとは『世界史探究』か、『日本史探究』の2科目から選択して学ぶことになります。ですが、世界史が必修でなくなったことで、『世界史B』のときよりも『世界史探究』を選ぶ学生は減少するでしょう。このままでは日本とかかわりの薄い国や地域について学ぶ機会が少なくなるので、世界の歴史について、もっと広く学ぶ必要はあると思います」(岩井氏)

 また、「歴史総合」の登場で教育の現場でも混乱が起きているそうだ。

「一部の高校の世界史、日本史教員のなかには専門分野の棲み分けの意識が強く、『歴史総合』の担当を押しつけ合っているケースもあります。『地理総合』と『公共』を教える教員が人数的に少ないので、世界史必修に対応するために採用された世界史教員が、当面それらの担当になり、『歴史総合』は日本史教員が担当する可能性も十分あります。

 科目新設に伴う現場の混乱は新しい必修科目の専門教員が育つことによって、ある程度は是正されていくでしょうが、やはり問題は国民国家形成を基準としている『歴史総合』の学習指導要領ですね。新学習指導要領は、その作成途上で日本史の必修化を主張した自民党政権の影響が強く、それが問題点として残されています。

 しかし、歴史の教育・研究に携わる各学会や、世界で活躍するビジネスパーソンを育成したいと考える企業からの反発が強く、結局は『歴史総合』が必修科目となりました。ただ、残された問題の解決のために研究者や現場の教員が声を上げていくべきです。これから新たな教育課程を経験した世代が社会に出ることになるので、教育に直接携わらない方々も、この問題に注視して発言していくことが大切でしょう」(岩井氏)

 現在の教育で起こっている出来事は、学校という閉じられた空間だけの問題ではない。遠くない未来で共に働くことになる若者に何を学んでほしいのか、どう向き合っていくのかという、今の日本社会を支えている私たちにかかわる問題でもあるのだ。

(文=佐久間翔大/A4studio)

買うと損する?ビックカメラで見つけた“逆に苦労する本末転倒な調理家電”ワースト5!

 コロナ禍が続く昨今は飲食店が早じまいし、必然的に自炊が見直されている。ひとり暮らしで自炊となると“時短で簡単”を求められるようで、料理の手間を省いてくれる“お手軽”キッチン家電が飛ぶように売れているという。

 大手家電量販店のビックカメラでは、準備や後片付けなど調理にまつわる作業を楽にしてくれる商品を豊富に取り揃えているが、中にはメンテナンスに苦労するものなど、本末転倒なアイテムも。ここでは、ビックカメラで見つけた“買うと損する可能性がある”調理家電をご紹介しよう(各種情報は調査時点、価格は税込み)。

電気ケトル ApreciaAG+Lock/5480円

 電気ポットに比べて沸騰スピードが早く、必要なときに必要な分だけ素早く湯を沸かすことができる電気ケトル。中でもティファールの「電気ケトル ApreciaAG+Lock」は、レギュラーカップ1杯分(140ml)のお湯であれば、わずか50秒ほどで沸騰させることが可能。湯を沸かすのになるべく時間をかけたくない、忙しい朝に活躍すること請け合いだ。

 時短アイテムとして優秀な本商品だが、注水のキレが悪く、かなり傾けて注がないとお湯が出切らないのはマイナスポイント。お湯を最後まで出そうとするあまり、垂直に近い角度まで傾けると、脇からお湯がこぼれてあたり一面を濡らしてしまう可能性も。

 800mlという控えめな容量であり、水をすべて出し切れないとなるとフラストレーションはかなり溜まる。購入する際は、沸騰にかかる時間が短い分、注水面で課題が残る商品だということを念頭に入れたほうがいいだろう。

コンパクトフライヤー/3980円

 調理が面倒なイメージの強い揚げ物料理。1食分をつくるだけで大量の油を使うため、単身者にとってはコストパフォーマンスの悪さもネックだ。

 通常、唐揚げや天ぷらをつくる上で必要とされる油の量は800mlとされているが、ツインバードの「EP-4694PW コンパクトフライヤー」は500mlの油で主要なフライ料理がつくれてしまうのが魅力。火を使わずに加熱することができ、電源を入れてから適温になるまでに10分から15分と極めてスピーディーなのもうれしい。

 面倒な揚げ物料理のハードルを下げてくれる本商品だが、内釜と本体がセットになっているため水洗いができず、クリーンに保つのが難しい。使用後は毎回油を捨てて、キッチンペーパーで油汚れを入念に拭き取る必要があり、それを怠ると、ものの数カ月で内釜は油まみれでギトギトに。調理後のメンテナンスに手間がかかる商品であることを考慮した上で、購入を検討するといいだろう。

電動大根おろし器 おろしの達人/4180円

 自炊を長く続けていると料理のレパートリーが尽き、日々のメニューは単調になりがちだ。そこで救世主となってくれるのが薬味。特に大根おろしはメインディッシュの横に添えたり、和えものにすることで献立を格上げしてくれる、食卓に1品あるとうれしい存在だ。

「電動大根おろし器 おろしの達人」は、カットした素材を容器の中に入れるだけで、労力いらずで簡単に大根をおろすことが可能。おろし時間は100gにつきおよそ10秒と、手動タイプとは比べものにならない速さを誇る。

 大根以外ではすりおろしリンゴにも対応している本商品だが、投入口が小さく、使用するには材料をかなり細かくカットしなければいけないのがネック。数ある口コミの中には、食材を包丁で細分化する労力と時間を鑑みると、手動タイプのおろし器を使った方が断然いい、という手厳しい意見も。

 フードプロセッサーとは異なり、野菜をみじん切りにしたり、こねるような機能がついていないため、メインはあくまで大根おろし、あるいはすりリンゴのみと考えた方がいい。限られた用途のために約4000円ものコストをかける価値があるか否かは、意見が分かれるところだ。

食器洗い乾燥機 プチ食洗/3万5020円

 料理は好きだが、食器洗いは面倒で苦手という人は多いだろう。こちらの「食器洗い乾燥機 プチ食洗 ホワイト NP-TCM4」は水切りカゴサイズのコンパクトな仕様ながら、最大18点の食器を最短30分ほどで洗浄。洗浄力も高く、フライパンにこびり付いたしつこい油汚れなどもしっかり洗い落としてくれる。

 洗い物の負担をゼロにしてくれるのはうれしいポイントだが、こちらの商品を使うためには自宅の蛇口に分岐水栓を取り付ける必要があり、購入してもすぐに使えるわけではないので注意が必要。

 分岐水栓の取り付けを業者にお願いする場合、パーツ費用と合わせて約2万円のコストがかかる。また、乾燥機能が付いているのはいいものの、温める力が強すぎるため、乾燥後の食器は素手で触れないほど熱を持つ、というデメリットも。

 取り付けにかかる手間と費用に目をつむることができ、乾燥機能に期待をしなければ、購入しても損はしないかもしれない。

家庭用生ごみ減量乾燥機 パリパリキューブライトアルファ/2万4750円

 自宅で料理をする機会が増えると、当然生ゴミの量も増える。これから暖かくなるにつれて残飯は腐敗しやすくなり、小バエや汚臭の発生に頭を悩ませる機会は増えそうだ。

 こちらの「家庭用生ごみ減量乾燥機 パリパリキューブライトアルファ」は生ごみの水分を温風で乾燥させることで腐敗を防ぎ、生ゴミに起因する臭いや害虫の悩みを解決。温風を吹き付けるだけの処理なので、容器に骨や貝殻、爪楊枝などが入っていても問題なく、ゴミの分別をせずに使えるのもメリット。

 夏場にかけて活躍が期待されるが、いくつか気になる点も。最大で700gもの生ゴミを乾燥させることができるが、処理に約9時間かかり、その間は終始、低く鳴り響く稼働音に耐える必要がある。

 また、生ゴミを容器に入れる前にしっかり水分を切っておかないと、生乾きの状態で仕上がることになり、その臭いも除去できない。生ゴミを容器に入れるだけではなく、乾燥させるための下準備に手間がかかるのだ。上記のデメリットを考慮した上で、購入の是非を考えたい。

 巣ごもり需要の拡大により、好調に売り上げを伸ばしているビックカメラ。中でも、時短が売りのキッチン家電は売れ筋のアイテムだ。ここで辛口の評価が下った商品も、用途によっては優れた働きをしてくれるはず。ニーズをしっかり満たしてくれる調理家電を賢く選んで、充実した自炊ライフを送ってみてはいかがだろうか。

(文=清談社)

二宮和也vs手越祐也YouTube戦争勃発?…辞めジャニーズたちの動画投稿生存戦略

 二宮和也が4月25日、YouTuberとしての活動をスタートさせた。ジャニーズはこれまで「ジャニーズJr.チャンネル」で、主にジャニーズJr.内ユニットの動画を公開してきたが、デビュー組がYouTubeチャンネルを開設したのは初。デビュー組のなかでもトップクラスの人気を誇る二宮が先頭を切ってYouTubeに参入し、さらに初投稿の動画では今後他のジャニーズタレントも交えて動画を作っていくと予告され、大きな注目を集めているわけだ。

 ところでYouTuberには、ジャニーズ事務所を退所した“辞めジャニ”も多数存在していることをご存じだろうか?

「元ジャニーズのYouTuberのなかでも特に“YouTuberらしい”のは、やはり元NEWS・手越祐也。YouTubeの定番動画『歌ってみた系』や『食べてみた系』はもちろん、人気YouTuber・ヒカルやいま最も勢いのある5人組YouTuber・コムドットらとのコラボ動画を配信しており、YouTube界隈での人脈が広いようです。

 また、以前はジャニーズ事務所を退所した山下智久について語ったりと、元ジャニーズであることを活かした動画を公開していましたが、このところはジャニーズ絡みの話はあまりしなくなっています。“元ジャニーズ”の肩書きを活用しないところから、YouTuberとしての本気度がうかがえますね」(芸能ライター)

 ちなみに手越は今年の元旦に投稿した動画で、ジャニーズ事務所から退所した後の仕事について「すごいよ、しがらみが」「なんらかの力が働いているんでしょうね」と告白している。

「件の動画で手越は、独立後にオファーを受けたはずの仕事が突然キャンセルになったり、イベントで共演するはずだったタレントが急遽欠席したりというアクシデントが頻発していたと説明。その上で『僕が本当に愛していた(ジャニーズ)事務所が何かをやっているとかまったく思っていません。

 ただ、芸能界はプロダクションやテレビ局など目に見えないものがたくさん存在する』とも語っています。手越はジャニーズ時代にNEWSのメンバーとして活躍していたこともあって、芸能界にもさまざまな人脈があるはず。にもかかわらず、タレントよりもYouTuberとのコラボがメインとなっているのには、こうした事情があるためかもしれませんね」(同)

赤西・錦戸チャンネルに佐藤健、山田孝之、小栗旬、水川あさみ、三浦翔平…テレビではあり得ないキャスティング

 手越とは逆に、芸能界でのつながりをYouTuberとしてもおおいに生かしているのが、元KAT-TUN・赤西仁だ。赤西は元関ジャニ∞・錦戸亮とともに「NO GOOD TV」というYouTubeチャンネルを運営しており、佐藤健、山田孝之、小栗旬、水川あさみといった俳優陣をゲストに招いて人狼ゲームを行う動画をたびたび投稿。4月8日にも、佐藤と山田、そして三浦翔平がゲストの人狼ゲーム動画を公開し、ファンから「全員主演級」「テレビだったらキャスティングにいくらかかるんだ……」と驚愕するコメントが寄せられていた。

「赤西、錦戸、佐藤、山田、小栗、三浦といえば、かつては夜の街での目撃情報が相次ぎ、合コン現場などがスクープされていた、いわゆる“ヤンチャ系”の俳優たち。彼らも年齢を重ねて、今や錦戸と佐藤以外は既婚者で子持ちとなりましたが、いまでもウマが合うのかもしれません」(同)

元ジャニーズJr.であることを告白し話題となったKemioのチャンネル登録者数は約190万

 また、人気YouTuberが実は元ジャニーズだったというパターンもある。

「マルチクリエイターでモデルとしても活躍する人気YouTuber・Kemioは、4月8日に『ジャニーズJr.チャンネル』で公開されたジャニーズ内のユニット・Travis Japanとのコラボ動画で、過去にJr.としてHey!Say!JUMPのコンサートのバックダンサーを務めたことがあると明かして話題に。現役のJr.と元Jr.が共演することはかなり珍しいため、『昔のジャニーズだったら考えられない』と衝撃を受けたファンもいたようです」(同)

 ちなみに、ここまでに登場した各チャンネルの登録者数は、手越のチャンネルが約170万人、赤西と錦戸のチャンネルが約70万人、Kemioのチャンネルが約190万人、そしてジャニーズJr.チャンネルが約140万人、となっている(4月25日時点)。

 YouTube界隈では、タレントとしてのネームバリューよりも、「YouTuberとして面白いかどうか」こそが重要視されるのかもしれない。

(文=田口るい)

吉村知事が今度は「変異株に対応」を強調して私権制限主張も…国内初の変異株死者を宣言解除のために20日近く隠蔽した重大疑惑が

 4月29日発表の死亡者が44人と過去最多の数字となったことにつづき、5月1日の死亡者も41人となり、医療崩壊の深刻さが浮き彫りとなっている大阪府。  だが、呆れたことに、このような「災害クラス」の状況を引き起こした当人である吉村洋文知事は、現行の制度では十分に対応できな...

パチスロ「ドット演出」を極めてアツく打て! モンスターマシン「28周年記念作」を徹底解剖!!

 山佐の歴史的大ヒット作『ニューパルサー』の誕生から28年が経過した。その28周年を記念した『ニューパルサーSPⅢ』が、AT機を主流とする6号機戦線の中で大検討中だ。

 言うまでもなく、本機はビッグとREG、2種類のボーナスのみで出玉を増やす仕様で、ビッグは最大259枚、REGは104枚の獲得が可能。ビッグ中は1度だけ順押しで左リールに黒BAR絵柄、中リールにカエル絵柄、右リールに黒BAR絵柄以外を狙ってベルを入賞→以降は逆押しで消化すれば最大払い出し枚数を得られる。

 通常時の演出は好みで選択でき、「ノーマルモード」は出目重視のモード。「フラッシュモード」はシンプルな告知で初心者も安心して楽しめる一方、やはりSPシリーズの醍醐味を味わうのであるならば「ドットモード」をチョイスすべきであろう。

 ドットモードはチャンスアクションが豊富な演出重視のモードで、基本演出は10種類。それぞれには対応役が存在し、矛盾が発生した時点でボーナスが約束される。

 各演出を詳しく説明すると、まず最も発生しやすい「下からカエル」はハズレ対応。4号機『キングパルサー』を思い出させる「7匹カエル」も同じくハズレ対応で、第3停止後もカエルが残ればボーナスが確定する。

 この7匹カエルは帰ってしまったとしても途中でアクションが発生すればチャンス到来で、「第1停止で1匹鳴く→振り向いて帰る」「上から出現」は期待大。「第1停止で7匹鳴く→振り向いて帰る」「第3停止で1回鳴いて帰る」はボーナス確定で、後者に関してはビッグが約束される。

「右チラカエル」はリプレイ対応、「左チラカエル」はチラ見後に顔を出せば期待度急上昇。10枚役対応の「カエル通過」は通常移動でもコケれば大チャンスで、「高速移動でコケる」「通常移動(PUSHでコケる)」はボーナス、「大ジャンプ」はビッグへと結び付く。

 リプレイorハズレ対応の「恵みの雨」は3パターンあり、「雷雨」はボーナス確定。基本は1Gで終了するが、2G継続した場合は継続するほどチャンスを迎える「スコールチャンス」へと発展する。

「壁スクラッチ」はレバーON時の壁の種類がポイントで、カエルのシルエットがあれば期待度90%超。通常壁であれば第1停止時の演出パターンで期待度が大きく変化し、第1停止で壁が崩れた場合は激アツだ。

「ボタン」は発生した時点でボーナス濃厚で、ボタン連打はボーナス確定。演出発生時の振り分け割合はかなり低く、プレミアム的な位置付けと言える。
 
 なお、スコールチャンス、壁スクラッチ、ボタンはハズレを含む全役対応だ。

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JRA天皇賞・春(G1)ディアスティマ「人気急降下」も安藤勝己氏称賛の大健闘6着! 急きょ乗り替わりで今年「芝2勝」騎手が見せた意地

 2日に阪神競馬場で行われた天皇賞・春(G1)は、3番人気ワールドプレミアが優勝。騎乗した福永祐一騎手は18度目の挑戦で念願の春盾獲りに成功した。

 一方、2度目の天皇賞・春に挑んだのがディアスティマ(牡5歳、栗東・高野友和厩舎)に騎乗した坂井瑠星騎手だ。この日の阪神2Rで北村友一騎手が落馬負傷したため、急きょピンチヒッターとして23歳の若手が起用された。

 2年前には10番人気のチェスナットコートを6着に導いた経験はあるが、阪神3200mコースは初めて。しかもディアスティマにはテン乗りという難しいタスクを課せられた。

 G1通算5勝の北村友騎手からの乗り替わりとあって、ファンは正直に反応。乗り替わり発表後は単勝オッズがみるみる下落……落馬があった時間帯には8倍前後で4番人気に支持されていたが、午後に入るとオッズは9倍台に。そして午後3時を過ぎると、10倍台に突入し、最終的には12.6倍の7番人気でレースを迎えた。

 9戦中7戦でディアスティマの手綱を取り、通算「4-2-1-0」と好相性を誇る北村友騎手からG1・17騎乗すべて4着以下の坂井騎手への乗り替わりに、ファンはシビアな判断を下したと言えるだろう。しかし、坂井騎手はそんな下馬評に逆らう好騎乗で見せ場を演出した。

 戦前の予想では、ディアスティマかジャコマルのどちらかがハナを切るとみられていた。先に飛び出したのはディアスティマの方。すかさずジャコマルの横山和生騎手も外から競りかける構えを見せたが、坂井騎手はハナを譲らなかった。

 1000m通過が59秒8、2000m通過も2分1秒3という淀みのない流れを作りだしたディアスティマと坂井騎手。逃げ馬には厳しいペースに思えたが、4角ではまだ手応えに余裕があり、直線を向いた。これには元JRA騎手の安藤勝己氏も「ディアスティマの手応えが良すぎた」とレースの明暗をわけた1つに挙げている。

 直後にいたカレンブーケドールが外から交わしにかかるがディアスティマは必死に抵抗。残り200m地点まで先頭をキープする大健闘を見せた。最後は急坂で力尽きたが、人気を上回る6着という結果にはSNSなどでファンから称賛の声が多数みられた。

「当日昼前に急きょ騎乗が決まったにもかかわらず、見事な騎乗を見せてくれました。坂井騎手はこの日、1Rと6Rを除く10鞍に騎乗し、レースのシミュレーションをする余裕もなかったはず。ただ逃げ馬だったので、余計なことを考えずに臨めたのが良かったのかもしれませんね」(競馬誌ライター)

 当の坂井騎手はレース後、「レースの映像を見て、先生やスタッフと話したイメージ通り」と騎乗の合間を縫って、しっかり過去の映像をチェックしていたことを明かした。そして「イメージ通り運べましたが、最後は苦しくなりました。初めての一線級相手によく頑張ってくれました」とパートナーの頑張りを称えることも忘れなかった。

 坂井騎手といえば、23歳にして既に重賞5勝を挙げる関西屈指の有望株。昨年は自己ベストを更新する42勝を挙げたが、今年は前日に7勝目を挙げたばかり。特に芝のレースでは今年2勝と、昨年ほどの成績ではないのが現状だ。

「坂井騎手は2月中旬からサウジアラビアとドバイを転戦し、さらに隔離期間もあったため、4月中旬までの約2か月間にわたってJRAでは騎乗機会がありませんでした。勝ち鞍の少なさは、これが主因なのですが、それでも今年の勝率5.0%は1年目を下回る自己ワーストなので不調なのは間違いないですね。

同じ矢作(芳人)厩舎に新人の古川奈穂騎手が加わり、すでに6勝を挙げています。後輩ジョッキーの活躍に刺激を受けた部分もあると思いますが、同時に焦りもあるのではないでしょうか。今回見せた代打での好騎乗は今後につながると思いますよ」(同)

 後輩の突き上げもあって、これまで以上に結果を求められる立場となった坂井騎手。海外修業の成果を見せる時は近づいている。

(文=中川大河)

<著者プロフィール>
 競馬ブーム真っただ中の1990年代前半に競馬に出会う。ダビスタの影響で血統好きだが、最近は追い切りとパドックを重視。

パチスロ打ちにも響く名曲。「マッパチ」のCDプロジェクトにも影響を!?【濱マモルの のほほんコラムVol.94~未体験ゾーン~】

「これ、なーんだ?」

 ケニアに住む妹から、写メが送られてきた。なにかの動物の尻尾かと返したところ、妹からは「未体験ゾーンだよ」との返信。可哀想に、飼い犬が散歩中に刺されたのだそうだ。

 我が兄妹はこれで話が通じたが、理解不能な方々に説明すると、未体験ゾーンとはバンド「山嵐」が1999年にリリースしたセカンドアルバムにして名盤のこと。要するに、写メの正体はヤマアラシの棘だったのである。

 日本におけるミクスチャーロックの先駆けとも評される山嵐のメンバーは、パチスロ好きでも知られている。ボーカルのKOJIMA氏は過去、パチスロ必勝ガイドNeoで「山嵐の前の静けさ」を連載しており、同じくボーカルのSATOSHI氏と共に、何度か連れスロさせていただいたこともある。

 そんな彼らだけに、先の名盤・未体験ゾーンには「リール制御」なる楽曲が収録されている。パチスロ打ちについて歌いつつも絶妙に韻を踏んだ歌詞と、その演奏はやたらとカッコよく、当時は毎日のように聴きまくったものであった。

 ところでアタシは過去、勝手に我が師と仰ぐアニマルかつみ兄さんのパチスロユニット「THE MAD PACHI-SLOT BROTHER’S」、通称マッパチのCDプロジェクトを担当させていただいた。

 2000年にマキシシングル「2/16384」をリリースし、その後、「SLOT-ISM」「SLOT-ISM2」と2枚のオムニバスアルバム、「SLOT-ISM DVD」と映像作品を発売。おかげさまでどれも高セールスを記録したのだが、実のところアタシがそのCDプロジェクトを思いついたのは、山嵐のリール制御を聴いたからなのである。

 元々、アニマルかつみ兄さんは「WOLF」というバンドでメジャーデビューをされたプロのベーシストでもある。相方のガル憎さんもパンクバンドでの活動経験があり、そんなお二人がリール制御のようなパチスロについて歌った楽曲をパチスロのスペシャリストとして制作すれば、パチスロファンに共感してもらえるのではないか…と考えたのであった。

 当時は大量獲得機の代名詞とも言える『オオハナビ』、史上初の液晶ディスプレイ搭載機『ゲゲゲの鬼太郎』などが登場し、パチスロシーンは盛り上がっていた。それに加えて、翌年には爆裂AT機の草分け的存在である『獣王』が誕生。お二人の創作センスが抜群な上に土壌も整っていたことから、様々な人々の協力を得られ、多数の作品、全国でのライブイベントに携わることができたのである。

 そんなマッパチは今月でコンビ結成、活動(連載)開始から25周年だそうだ。お二人には「おめでとうございます」と心からの祝辞を述べると共に、これからもパチスロシーンを引っ張っていただきたいと思う次第でございます。それと、今後もアタシと仲良く遊んでやってくださいませ。
 
(文=濱マモル)

JRAは「全カット」天皇賞・春(G1)福永祐一初制覇も「放送事故」で口パク・インタビュー!? 約10秒“棒立ち”……NHKの律義さ「裏目」で悲しいハプニング

 2日に阪神競馬場で行われた天皇賞・春(G1)は、3番人気のワールドプレミア(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が復活の勝利。2019年の菊花賞馬が、長距離王決定戦で約1年半ぶりの美酒に酔った。

 昔から長距離戦は騎手の腕が問われるというだけに、菊花賞馬の復活劇の立役者は何といっても鞍上の福永祐一騎手だろう。昨年、コントレイルと無敗の三冠制覇を成し遂げた名手が、主戦の武豊騎手が負傷したために巡ってきたチャンスをしっかりと掴み取った格好だ。

 また、福永騎手にとっては、これが嬉しい天皇賞・春初制覇。これで大騎手の証となる八大競走制覇へ、残すは有馬記念のみとなった。

 一方、この日の天皇賞・春(G1)はNHKも中継を行ったことで、テレビでは「フジテレビ(みんなのKEIBA・競馬BEAT)VS NHK」という構図が描かれた。

 様々な芸能人をゲストに招き、どちらかと言えばバラエティー色の強いフジテレビの中継に対して、1999年に天皇賞・春を勝ったスペシャルウィークの白井寿昭元調教師がゲスト出演するなど「まさに硬派」という感じのNHKの中継。

 競馬ファンによって度々議論の的になるなど好みが分かれるところだが、この日はややフジテレビに軍配が上がったのかもしれない。

「どうやら音声のトラブルがあったみたいですね……」

 レース後の勝利騎手インタビューの一幕だ。主役はもちろん福永騎手だったが、何故かなかなか喋りださない(ように見えた)。インタビューが始まるのを待っているのかと思ったのも束の間、いきなりボソボソと声が流れ始めた。

「福永騎手としては普通に喋っていたはずですが、機材トラブルで音声が拾われず、さらにマスクをしているため視聴者には口の動きもわからず……約10秒ほどでしょうか、まるで棒立ちのまま立っているだけといった“絵”になってしまいました。

この日の阪神競馬場は風が強かったですし、ライブ放送なので仕方ない面もあると思いますが、肝心の勝利騎手インタビューでの音声トラブルは放送サイドにとっても痛恨でしょう」(記者)

 勝利騎手インタビューは代表取材のため各局が同じものを流すのが定番だけに、フジテレビ系の中継でも同様のシーンが見られたが、こちらは尺の都合もあったのかインタビューは途中から。幸いにも音声トラブルの影響は、ほんの数秒だけだった。

 一方のNHKの中継では、インタビューの尺をしっかりと確保していたことが裏目に出てしまい、しばし福永騎手が“無言”で棒立ちしているようなシーンが……。

 結局、音声はなかなか復帰せず、インタビューの序盤はほとんど何を言っているのかわからないといった悲しい仕上がりになってしまった。訂正こそあったが、横山典弘騎手の三男・横山武史騎手を「次男」と紹介してしまったことも痛恨だ。

 また、勝利騎手インタビューをアップしているJRAの公式ホームページでは、トラブルがあった序盤は全カット。この辺りは、さすがの手腕である。福永騎手にとっては、記念すべき天皇賞・春初制覇だったが、トホホなインタビューになってしまった。

(文=銀シャリ松岡)

<著者プロフィール>
 天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。まれに自分の記事で泣く。

二階幹事長が暴走、自民党に瓦解の兆候…兵庫知事選、維新の会推薦の候補を自民が推薦

 4月25日に投開票された北海道・長野・広島の国政3選挙で、自民党はまさかの全敗。今秋までに必ず行われる衆議院の解散総選挙を控え、菅義偉政権には痛打となった。

 特に広島。基礎票だけを見れば、自民党と公明党を合わせた票は野党の倍。選挙買収事件で有罪となった河井案里氏の当選無効に伴う再選挙とはいえ、自民党は当初、勝てる選挙だと高を括っていた。しかし、「政治とカネ」問題への有権者の嫌悪感は想像以上だった。

 責任論をめぐって党内はガタガタした。本来、選挙の総責任者は幹事長である。ところが、二階俊博幹事長は早々に逃げた。投開票当日の夜、都内で森山裕国会対策委員長らと会って今後の対応を協議はしたものの、予定していた自民党本部に入るのをやめて、議員宿舎に戻ってしまったのだ。記者団が待ち構える党本部に幹事長が姿を現さないのは、国政選挙では異例のことだ。

「二階さんの頭の中では、広島の選挙は菅首相の子分(案里氏の夫の克行元法相)が引き起こした不祥事による選挙であり、岸田文雄・前政調会長の地元だから岸田派の選挙、という認識で、本音のところで『俺は関係ない』という感覚だった。二階さんにとっては自民党より二階派のほうが大事なんでしょう」(自民党関係者)

 最近も「二階派ファースト」がよくわかる出来事があった。今年7月に予定されている兵庫県知事選の自民党推薦候補が、二階派の事情で決まったのだ。兵庫県知事選をめぐっては、現職の井戸敬三知事が昨年12月に不出馬を表明。後継として前副知事・金沢和夫氏(64)が出馬表明し、自民党兵庫県議の多くが金沢氏を支援している。

 一方で、総務省出身で大阪府の前財政課長・斎藤元彦氏(43)も出馬を表明し、先に日本維新の会が斎藤氏を推薦した。これに一部の自民党兵庫県議が同調。県議会は分裂状態となり、斎藤氏を推す県議10人程度が県議会の自民党会派を除名される事態となっている。

 自民党に対しては、金沢氏と斎藤氏がともに推薦を求めたが、県議を中心とした県連の選挙対策委員会が投票を行い、当然のごとく金沢氏を推薦することを決めていた。ところが、兵庫県選出の国会議員が県議らの決定に異を唱え、斎藤氏の推薦を主張。結局、党本部は金沢氏ではなく斎藤氏の推薦を決定し、4月22日、自民党本部で菅総裁が斎藤氏に推薦証を手渡した。

「あり得ない決定です。県連は推薦を金沢氏に決め、斎藤氏を推す県議は自民会派を除名されているのですよ。それなのに、県議会の主流が党本部に梯子を外され、会派を追い出された非主流が党本部からは正当性を認められるという逆転現象になってしまったのです」(地元の地方議員)

国会議員の私利私欲

 背景には、近づく衆院選で自らの選挙区に維新候補を立てないでほしいと願う国会議員の私利私欲がある。維新が推薦する斎藤氏を推せば、維新に配慮してもらえるのではないかという期待だ。主導したのは県連会長の谷公一衆院議員と山口壮衆院議員だという。2人とも二階派。党本部の異例の決定は、二階氏が県議会を無視して、派閥の子分の要望を優先した結果だ。

「幹事長は党の幹事長であって、二階派の幹事長じゃない。こんなことが続けば党の組織はおかしくなってしまう。二階さんがこのまま幹事長でいいのかどうか。3選挙全敗の責任を取るべきじゃないか、という声も党内には燻っている。菅首相はどうするのか」(前出の自民党関係者)

 幹事長がやりたい放題。いよいよ政権末期の様相を呈してきた。

(文=編集部)

 

JRA天皇賞・春(G1)武豊「心中複雑」なワールドプレミア天皇賞・春(G1)制覇!? 復帰後「万全アピール」も眺める他なかった無念の復活劇

 2日、阪神競馬場で行われた天皇賞・春(G1)は、3番人気のワールドプレミア(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が優勝。2019年の菊花賞以来となる、嬉しいG1・2勝目を飾った。

 まさに菊花賞馬の威厳を取り戻した勝利だ。

 一昨年の菊花賞を制し、年末の有馬記念(G1)でも歴戦の古馬を相手に堂々の3着。時代を担う新世代の中心として期待されていたワールドプレミアだったが、脚部不安により復帰戦は昨年11月のジャパンC(G1)まで遅れた。

 そこから有馬記念(G1)5着、日経賞(G2)3着と徐々に調子を上げると、最もスタミナが問われる長距離G1でチャンピオン・ステイヤーの意地を見せた。

 レース後、鞍上の福永祐一騎手が「上手くスタートを決められなかった」と話した通り、やや立ち遅れ気味の発進となったですがワールドプレミア。しかし、「内枠もあってリカバリーできました」との言葉通り、1枠1番からスムーズに中団のポジションを確保する。

 残り1000mを切ったところで各馬のペースが上がると、2番人気のアリストテレスについて行くように外から進出を開始。最後の直線で脚が上がったアリストテレスを一気に抜け去ると、最後は先に抜け出した1番人気ディープボンドとの叩き合いを制した。

「長距離は騎手の腕」と言われるように、福永騎手にとって会心の勝利だったが、その一方で心中複雑なのは武豊騎手だろう。

 デビュー戦から昨年の有馬記念まで、ワールドプレミアと二人三脚で歩んできたのが武豊騎手だ。しかし、52歳の誕生日を迎えたばかりの3月のレース中にゲート内で負傷。休養を余儀なくされ、天皇賞・春では福永騎手に鞍上を譲った経緯がある。

 ただ、自身も驚く回復力で先週から調教に復帰していた武豊騎手。実戦復帰の初騎乗となった昨日の阪神1Rを勝利し、メインレースの天王山S(OP)も勝利するなど万全をアピールしていた。

 この日の天皇賞・春にはディバインフォースとのコンビで参戦していたが、まだ自己条件の身ということもあって「途中からついていけなくなりました」と15着に大敗に無念のコメント。やはりワールドプレミアに乗りたかったというのが本音だろう。

「うーん、武豊騎手にとっては複雑な勝利でしょうね。もちろんパートナーのワールドプレミアの復活や、仲の良い後輩の福永祐一騎手の勝利は単純に嬉しいと思いますが、やはり『ジョッキーたるもの自分の手綱で』と考えるのが武豊騎手。

故障して休養した時点でワールドプレミアの騎乗は白紙になり、武豊騎手も中間に『天皇賞・春週の騎乗依頼はゼロ』と公式ホームページを通じて明かしていました。陣営もチャンスのある馬だけに『万全の騎手で』という思いもあったでしょう。いずれにせよ、次走からまた武豊騎手に戻ると思いますし、G1・2勝馬になったワールドプレミアとのコンビで、どんな騎乗を見せてくれるのか楽しみですね」(別の記者)

「天皇賞という格式の高いレースを勝てて、誇りに思います」

 これまで数多くのビッグレースを勝ってきた福永騎手だが、意外にも天皇賞・春は初制覇。前人未到の4連覇など、春の盾8勝を誇る武豊騎手にとっては、ホロ苦い天皇賞になってしまった。

(文=大村克之)

<著者プロフィール>
 稀代の逃亡者サイレンススズカに感銘を受け、競馬の世界にのめり込む。武豊騎手の逃げ馬がいれば、人気度外視で馬券購入。好きな馬は当然キタサンブラック、エイシンヒカリ、渋いところでトウケイヘイロー。週末36レース参加の皆勤賞を続けてきたが、最近は「ウマ娘」に入れ込んで失速気味の編集部所属ライター。