コロナ禍でメンタルヘルスが悪化する若者。パンデミアルとは?

「手の中のぬくもりと安心」Photo by 中村正樹
「手の中のぬくもりと安心」Photo by 中村正樹

世界経済フォーラムは、2021年1月に「グローバルリスク報告書2021年版」を公表しました。この中で、今後10年間に発生する可能性の高い、あるいは影響が大きいリスクなどについて指摘しています。その一つとして「パンデミアル(Pandemials:パンデミックを生きる15〜24歳世代)」が取り上げられました。

将来を担う若者のメンタルヘルスの裏側には何があるのか。また、どのような議論が行われているのか。コロナ禍で制限された環境が続く中でのメンタルヘルスの「今」を紹介します。

<目次>
パンデミアルの苦難
模索される職場のメンタルヘルス対応
コロナ前から注目されてきたメンタルヘルス
パンデミアルの苦悩は長期化する?
若者のウェルビーイングと向き合う鍵となるインターナルブランディング
 


 

パンデミアルの苦難

グローバルリスク報告書は、15〜24歳のパンデミアルを、「合わない教育システム、根深い気候変動問題、各地で起こる暴力行為」によって「傷ついた世代」であると指摘。この世代は、世界金融危機、新型コロナウイルス感染症拡大という2度の世界的な危機により社会的、経済的な衝撃にさらされ、「21世紀のダブルロストジェネレーション」となる恐れがあると警鐘を鳴らしています。

経済や教育の見通しが不透明な状態が続くと、格差が拡大し、若者の不満は強まる可能性が高くなります。それが、「社会への過激な抗議活動や世代間の社会的分断につながるといった長期的なグローバルリスク」を生むと予想しています。

報告書では、コロナ禍で「世界中の子どもおよび若者の80%はメンタルヘルスが悪化している」とのデータも紹介しており、リスクを最小化するための国際的な対応が必要と強調しています。

「共に活きる」Photo by 中村正樹
「共に活きる」Photo by 中村正樹


 

模索される職場のメンタルヘルス対応

傷痕を抱える若者世代が社会に出た際の受け皿となる場所、「職場」におけるメンタルヘルスへの対応についても、世界的に模索段階です。世界経済フォーラムが開催したオンライン形式の会合「ダボス・アジェンダ」で、1月25日にワークショップ「Prioritizing Workplace Mental Health(職場のメンタルヘルスの最優先化)」が開催されました。ポイントは、地に足の着いた仕組みづくりに向けて当事者の議論参加を促す「インクルージョン(包括)」や、企業の垣根を越えた協力体制を整える「アライアンス(提携)」の動きでしょう。

具体的には、当分野の世界的リーダーの一人、デロイトグローバルの元CEOパニー・レンジェン氏からは、自ら率いるグローバル企業がメンタルヘルスが健全である労働環境をつくるために始めた取り組みにおいて、HSBCホールディングスやSalesforceなどの複数のグローバル大企業と協力しながら、メンタルヘルス改善のベストプラクティスを探っているとの報告がありました。

また、ジョンソン・エンド・ジョンソンやマスターカードなども参加する、グローバルに職場のメンタルヘルスを唱道する組織One Mind at Workの共同設立者ギャレン・スタグリン氏は、同じ環境でも人によって状況やストレスの受け止め方が異なる「ニューロダイバーシティ(neurodiversity:脳多様性)」に対する理解も必要だと指摘しました。昨今はメンタルヘルスに効果のあるテクノロジーも開発されていますが、いまだ科学的な検証根拠の乏しい手法も多く、最適解は見つかっていないと統括されています。今後はますます多くの人が知恵を共有して若者のメンタルヘルスを守る流れが強まると考えられます。

活発な議論を促すには、若い世代のメンタルヘルスについて語ることをタブーとしない、若者の声が聞き入れられやすい空気感の醸成も不可欠です。世界的に、前向きな兆候も見られます。

例えば、英ウルヴァーハンプトン市では、8~19歳の若者の身心の健康に寄与するアートスペース地区The Way Youth Zoneが設けられています。同地区にはウィリアム王子夫妻が2021年5月に訪問したことから、若者のメンタルヘルスが公に取り扱われる傾向もうかがえます。

そして6月にはプロテニス選手が、長期の抑うつ状態を理由に世界大会を棄権する意向を表明するなど、強さが美徳とされてきたスポーツ界のメンタルヘルスに関する議論が表面化しました。「it’s O.K. not to be O.K(大丈夫でなくたっていい)」という言葉が、スポーツ業界を含め、世界にメンタルヘルス議論の在り方を問いかけています。

コロナ前から注目されてきたメンタルヘルス

そもそも、「メンタルへルス」という言葉を聞くと、触れてはいけない個人の問題のようなイメージをもつ方も多いかもしれませんが、コロナ禍前からビジネス面でその重要性が議論されてきました。

WHOとILO(国際労働機関)の合同調査によると、2000年代はじめから、毎年米国はうつ病によっておよそ2億日分の年間労働可能日数を失い、対策費用に約300〜400億ドルの国費がかかっているといわれていました(※1)。

さらに、2030年までに達成を目指すSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」にメンタルヘルスが含まれていることもあり、近年は具体的な対応を促すためにも、費用対効果試算も出されています。

2016~2030年の間に36カ国で915億米ドル(約10兆円)の治療費が必要ですが、仮に米国が治療費に投資し、対策を行った場合、健康寿命延長による経済的利益と、その他健康増進効果を合わせて、5.3倍の利益をもたらすとの試算です(※2)。

※1
出典: Gaston Harnois, Phyllis Gabriel. World Health Organization and International Labour Organization. 2000年3月1日. Mental health and work : impact, issues, and good practices.
https://www.ilo.org/skills/pubs/WCMS_108152/lang--en/index.htm  

※2
出典:UN Task Force. World Health Organization. 2021年3月22日. Mental health investment case: a guidance note.
https://www.who.int/publications/i/item/9789240019386
 

 パンデミアルの苦悩は長期化する?

米国国立医学図書館が運営するデータベースに登録されているコロナ関連論文のトピック数を見てみると、コロナ初期の2020年4月頃は疫学、8月頃は公衆衛生に関する研究が増えました。しかし、11月にはメンタルヘルスに関する論文数が最多となりました(※3)。

※3
出典:Holly Else. 2020年12月16日. “How a torrent of COVID science changed research publishing — in seven charts,” Nature.
https://www.nature.com/articles/d41586-020-03564-y


コロナ禍でのメンタルヘルスの悪化は、ワクチンの接種が進めば改善されるとの期待も寄せられています。その一方で、パンデミアル世代の苦難は、過去を振り返ると「長期化」するのではないか、という声もあります。

SARS(重症急性呼吸器症候群)の影響をみるために2003年以降、12年間行われた台湾での継続調査においては、精神障害と自殺の危険性の長期的増加が認められています(※4)。

今回の新型コロナウイルス感染症に関しても各所で研究、調査が進められていますが、2020~2025年の間にオーストラリアだけでも、メンタルヘルスの影響で失われる生産性の累積コストは1140億豪ドル(約9兆円)、そのうち約1割の113億豪ドル(約9,000億円)が若者層による損失とのデータが昨年9月に発表されています(※5)。

※4
出典:Nian-Sheng Tzeng, Chi-Hsiang Chung, Chuan-Chia Chang, Hsin-An Chang, Yu-Chen Kao, Shan-Yueh Chang & Wu-Chien Chien. 2020年10月6日. “What could we learn from SARS when facing the mental health issues related to the COVID-19 outbreak? A nationwide cohort study in Taiwan,” Translational Psychiatry.  
https://www.nature.com/articles/s41398-020-01021-y

※5
出典:Vivienne Reiner. 2020年9月2日. “The impact of COVID-19 on the mental wealth of Australia” The University of Sydney.
https://www.sydney.edu.au/news-opinion/news/2020/09/02/the-impact-of-covid19-on-the-mental-wealth-of-australia.html
 

若者のウェルビーイングと向き合う鍵となるインターナルブランディング

コロナ禍のメンタルヘルスへの注目を背景とし、インクルーシブに、そして組織横断型で知恵を分かち合うコミュニケーション環境を整えようと動く世界の潮流において、日本企業の対応も問われます。

企業広報戦略研究所(電通PR内)が2021年に実施した「第2回 インターナルブランディング調査」では、コロナ禍における勤務先のメンタルサポートに関し、全国男女20~69歳のビジネスパーソン1000人の約半数(49.3%)が、“サポートがあった”と回答していますが、サポートがあっても「あったが、なくてもよかった」(19.3%)、「あったが、逆にわずらわしかった」(14.2%)と回答しています。つまり、「そのようなサポートはなかった」(50.7%)と合わせると8割以上(84.2%)の人は適切なメンタルサポートを受けておらず、日本の職場も、効果的なメンタルサポート体制が整った企業が多いとはいえない状況です。

コロナ禍における勤務先のサポート

組織内の課題を共有し、意識をそろえて行動していくことで組織の魅力・価値を高めるインターナルブランディング。今後、若者の心身の健康を考えた職場づくりをするうえで、企業が向き合う一つの課題かもしれません。

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LGBTQ+をアクティブにサポートする人に欠けている視点とは

ダイバーシティ&インクルージョン領域(各人の多様な個性を尊重し、すべての人の社会参加を目指す考え方)の研究を行っている電通ダイバーシティ・ラボでは、2020年12月にLGBTQ+を含む性的少数者=セクシュアル・マイノリティーに関する大規模調査「LGBTQ+調査2020」を実施しました。

本記事では前回に引き続き、調査結果をもとに、有識者と行ったセッションの内容を紹介します。(前編はこちら

登壇者は、東京大学の熊谷晋一郎先生とニューキャンバス代表取締役の杉山文野氏。モデレーターは電通ダイバーシティ・ラボの阿佐見綾香氏が務めました。

LGBTQ+

阿佐見綾香氏:電通ダイバーシティ・ラボでLGBTユニットリーダーを務める。LGBTユニットで2012年から活動し、LGBT調査2015などを主担当。2021年9月21日に「電通現役戦略プランナーの ヒットをつくる調べ方の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティング・リサーチ術」(PHP研究所)  の出版を予定。同書にはLGBTQ+調査に関しても収録予定。

熊谷晋一郎氏:東京大学医学部卒業後、「脳性まひ」という障害を持ちながら小児科医として活躍。現在は、東京大学先端科学技術研究センターで障害と社会の関係について研究する「当事者研究」に携わる。障害の当事者が他者や世界とつながる困難さを深く考察した「つながりの作法 同じでもなく違うでもなく」(NHK出版)と、当事者研究の観点から、加害被害関係や責任について考察した「<責任>の生成 中動態と当事者研究」(新曜社)を出版。

杉山文野氏:日本最大のLGBTプライドパレードの主催団体であるNPO法人東京レインボープライドの共同代表理事、ニューキャンバスの代表取締役。日本初となる渋谷区の同性パートナーシップ制度制定にも関わる。フェンシング元女子日本代表で、日本オリンピック委員会(JOC)の新理事に選出。現在は2児のパパとして子育てに励み、先日「3人で親になってみた ママとパパ、ときどきゴンちゃん」(毎日新聞出版)を出版。昨年出版された「元女子高生、パパになる」(文藝春秋)も大変話題になっている。

今回は、調査結果をもとにラボメンバーが行った、「LGBTQ+に対するストレート層(※1)のクラスター分析」を、前回に続き読み解きます。

6つのクラスターの中でも、 LGBTQ+の方に理解を示し、サポート意識や配慮意識が高い「アクティブサポーター層」「天然フレンドリー層」をどう捉えるべきかについて、さらに、同性パートナーシップ制度が、当事者の人権保護、地域の世論改善にある程度寄与するというデータをどう捉えるのか、そして、セッション視聴者との質疑応答をお届けします。

※1 ストレート層とは:異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性と性自認が一致する人、と定義。


LGBTQ+
アクティブサポーター層(29.4%):課題意識が高く、積極的にサポートする姿勢がある。身近な当事者や、海外コンテンツを通して理解を深めた。

天然フレンドリー層(9.2%) :知識のスコアは低いが、課題意識や配慮意識が比較的高く、ナチュラルにオープンマインド。

知識ある他人事(ひとごと)層(34.1%):知識はあるが、当事者が身近にいないなど、課題感を覚えるきっかけがない。現状維持派。

誤解流され層(16.2%):少子化といった社会への悪影響を懸念するなど、誤解が多いため一見批判的だが、もともと人権意識はある。

敬遠回避層(5.4%):積極的に批判はしないが、配慮意識が乏しく関わりを避ける。知識はある程度あっても、課題と感じていない。

批判アンチ層(5.7%) :生理的嫌悪、社会への影響懸念が著しく高い。人種差別や環境問題などの社会課題に対しても興味を持たない。

詳細は連載第2回参照。

LGBTQ+

LGBTQ+についてステレオタイプに捉えず、もっと踏み込んだ理解が必要

阿佐見:6つのクラスターの中の「アクティブサポーター層」「天然フレンドリー層」について、これらの層のデータをどう捉えられるか。まず熊谷先生から、いかがでしょうか。

熊谷:こういった応援してくださる方々がいらっしゃるというのは、とても心強いことだし、励まされるデータだったなと思います。

その一方で、先ほどの話に戻ると、これは深読みし過ぎといいますか、あまりデータや学術的な裏づけがある話ではないかもしれないのですが。私はこれまでの個人的な経験を振り返ったときに、先ほどの、カテゴリーか、ディメンジョン(※2)かでいうと、こういった応援してくださる方の中にも、当然、カテゴリー的に応援してくださる方もいるな、と思うことがあるわけです。

※2 ディメンジョン方式とは、相手をカテゴリー化せずに1人1人の個人として捉え、異なる個人の経験の間にも、共感可能な共通の「軸」を見出する認識枠組みのこと。


つまり、障害者というのはこういう存在だという、ある種の思い込みというか、ステレオタイプを持った上で、そういった障害のある方を応援しましょうというもの。それは、ある場面ではとてもありがたいときもあるのですが、一方で、その応援してくださる方のイメージする、障害のある人の像に合致しない振る舞いを私がしてしまうと、途端に裏切られたように感じ取られて、場合によっては、少し攻撃を向けられるといったことも、これまで何度となく経験をしてきました。

そういう意味で、今回、いろいろなクラスターに分けて、あたかも「アクティブサポーター層」が正解であるかのように解釈しがちかもしれないのですが、今後もう少しデータをとって深読みしていくと、必ずしもそういう単純なものではないかもしれない、とも思います。カテゴリー的に応援している人も当然含まれていて、それもまた善しあしだと思うのですが、もう少しデータを深く見ていったり、調査を追加したりする必要があると思いました。

阿佐見:そこは盲点だったなと個人的にも思っています。私自身も重度の聴覚障害があるのですが、聴覚障害者のことをすごく分かっているよと、阿佐見個人ではなく、聴覚障害者というカテゴリーで話しかけてくださる言語聴覚士などのプロの方、サポーターの方などに、すごく違和感を覚えることもあります。

そういったことを杉山さんと話していたときに、当事者のことは当事者にしか分からないということを肝に銘じないといけないよね、なんていう話をしたことを覚えているのですが、本当に一人一人違うということですよね。

阿佐見綾香


杉山:「当事者」と一言で言っても、いろいろな人がいますからね。僕はトランスジェンダー当事者ですけれども、トランスジェンダーのすべてが分かるかというと、全然分からないですし。

よくあるのは、「あ、ゲイの友達知っているからね、分かる分かる」みたいなこと。一人ぐらいゲイの友達がいるからといってゲイのすべてが分かるわけではないですよね。それは、一回日本に行ったことがある人が、日本のすべてを語るぐらい無謀なことですよ、というふうに言ったりします。

あとは、よくメディアの方で、本当にそういう課題意識を持って、こういうのをぜひ取り上げたいとおっしゃってくださるのですが、取材を受けてみると、「何が大変でしたか?」「何がつらかったですか?」と。結局、つらい、苦しくて、頑張って乗り越える人という、もう決められたストーリーを前提に取材を受けることが多くて。そういったこともある種危険性もあるなと感じますので、本当に個人個人をしっかりと捉えていくということが大事なのかな、と思いました。

阿佐見:悪気のないスティグマ(※3)が、もしかしたら、「アクティブサポーター層」「天然フレンドリー層」にもあるかもしれないという話だったのですが、杉山さんは、この層のデータをどのように捉えられましたか。

※3 スティグマ:カテゴリー化・ステレオタイプ・偏見や差別といった現象をひっくるめてスティグマと呼ぶ。


杉山:僕は、「天然フレンドリー層」という方に、もう一歩、この「天然」を超えていただきたいと思うことがあります。

最近は、本当にすごくポジティブに捉えていただく方が増えているように感じています。よく親御さんと話していて、数年前までは、例えば「応援してるよ」と言ってくれる人でも、「でも、もし自分のお子さんが当事者だったらどうしますか?」と言うと、「いや、うちの子はちょっと……」と言う方が多かったのですが、そこも超えて、「いやいや、いいですよ。うちの子がそうだって、自由に生きてくれたらいいじゃないですか」と、すごくポジティブにはおっしゃってくださる。

そこでもう一歩踏み込んで伺いたいのは、もし本当に当事者だったときに、「いや、いいじゃない」と言うけれども、もしお子さんから、「お父さん、お母さん、何で、友達はみんな結婚できるのに、私だけ結婚できないの?」と聞かれたときに、親として何と答えますか?ということです。

「いや、おまえはマイノリティーなんだから、幸せになれなくてもしょうがないんだよ。我慢しなさい」と言うのか。それとも、「どんな人にだって平等な機会があって、みんなが幸せになれる社会なんだよ」と、大人として、親として、そういう社会を次世代につくってあげられるのか、というところが、問われているのではないかと思います。

ですので、ポジティブに「いいよ」とおっしゃる方も、やっぱりまだ「いいよ」とは言えない現実はあるので、本当にこういう制度、ルールを変えていくようなところに、応援というか、何かアクションを起こしてほしいなと思いますね。

杉山文野

同性パートナーシップ制度は、LGBTQ+を取り巻く環境が変わるきっかけになる

阿佐見:最後のトークテーマに入っていきたいと思います。

今回、パートナーシップ制度がある地域のデータも分析をしまして、当事者の人権保護、地域の世論改善にある程度寄与する、というようなデータが出てきました。こちらについて、杉山さんはどう捉えられましたでしょうか。

杉山:これまで明確に日本ではデータはないのですが、例えばアメリカですと、同性婚が認められた州では自殺率が低下しているというデータがあったりもします。だから、日本の場合も、少なからず同じような傾向があるのではないかと思います。

2021年4月時点では、日本の100を超える自治体が同様の制度を使っているのですが、「同様の」といってもいろいろあって、条例として定めているところもあれば、パートナーシップ宣誓制度という形をとっていたり、同性・異性関係なくというところもあれば、戸籍上同性の、とか、いろいろな自治体があります。ですが、どちらにせよ、2015年に渋谷区、世田谷区でまずスタートしたパートナーシップ制度というのは、どうしても「パートナー」というところだけが切り取られるのです。

もちろんパートナーは大事ですが、一番大事なのは、当事者にとっては、24時間、365日の生活の話なのです。

そういったことに行政が取り組む、自治体が取り組みをするということは、基本的に「そういう人たちはいないよね」という前提で成り立っていた社会が、「あ、そういう人たちもいるんですよね」と、前提条件が覆ったというところがすごく大きな意味があったのではないかと思います。ですので、こういった制度が世論に寄与するというデータも含めて、全国の自治体が積極的にいろいろな取り組みを進めていただけるきっかけになればいいな、と思っています。

阿佐見:よく、同性パートナーシップ制度だけではすべてが解決するわけではない、と言われたりすると思うのですが、それでも、段階的に同性パートナーシップ制度が入ることで、全体が変わっていくきっかけになる、ということですね。

杉山:はい。これは世界中同じ傾向だと思うのですが、いきなり同性婚ができたところはないのです。それぞれの地域で声が上がって、そこの自治体から変わっていって、最終的には国が変わる。

オランダの同性婚(法制化)は2000年で早かったよね、というのですが、オランダは、同性婚の議論は1950年代ぐらいからしているそうです。だから50年近くかかっていますので、いろいろな議論があって、いろいろなところで、いろいろな取り組みが始まることによって国全体が変わっていく、という流れにつながっていくのではないかと思います。

阿佐見:熊谷先生はいかがでしょうか。

熊谷:本当に今の言葉は胸に刺さるところがあって、自分たちがいないことにされた上で制度設計されている、という現状は、本当にたくさんあります。

私でしたら、職場で仕事をするといったときに、サポーターが必要なわけですが、現状の制度だと、職場に介助者を必要とする障害者がいる、という制度設計にはなっていないという現状があって、とても苦労するところだったりします。そういう意味で、生活全般に関わることなのだというのは、すごく胸に刺さるメッセージでした。

また、スティグマ研究の中では、スティグマが3分類されています。例えば、LGBTでない人がLGBTの方に向けるスティグマを「公的スティグマ」、ご本人が自分たち自身に向けてしまうスティグマを「自己スティグマ」と呼ぶのですが、その2つのスティグマの触媒といいますか、それを陰で実現させてしまっている3つ目のスティグマが「構造的スティグマ」と呼ばれています。これは、建物だったり、社会制度だったり、法律だったりがはらんでいるスティグマのことです。

今回のデータは、構造的なスティグマにアプローチすることが、いかに、自己スティグマや公的スティグマに対しても、ポジティブな影響を与え得るのかということを傍証する、一部支持するようなデータだったのではないかと感じました。

熊谷晋一郎

LGBTQ+調査2020の結果を受け、今後に向けて

阿佐見:ありがとうございます。それでは、時間も迫ってまいりましたので、最後に一言ずつお話をお伺いしたいと思っております。

杉山さんは、実は、電通ダイバーシティ・ラボのLGBT調査の2012年の初回のころから、アドバイスをいただいたり、イベントに一緒にご登壇していただいたりしているのですが、今回どうだったでしょうか。

杉山:そのころから比べると本当にいろいろ変わりましたね。LGBTという言葉の認知度がこれだけ上がった、というのもあります。2012年のときは、「それって、サンドイッチの話ですか」「いや、それはBLTです」、「あ、電球の……」「それはLEDです」みたいなところからスタートしていたと思い返すと、本当に大きく変わってきたなと思います。

ですが、一方で、まだまだ本当に課題が山積みなのも現実なので、何となく漠然と「困っているんです」とか、「たくさんいるんです」ではなくて、しっかりとデータ、エビデンスをもとに、論理的なことで議論を重ねて、前に進めていくことが大事だと思います。ですので、僕自身も、このデータをしっかりと活用させていただきたいと思います。

熊谷:今回の調査の中にも、意識が変わったきっかけとして、統計を知ることで変わった、という回答がありました。とても心強いことだと思いましたし、まさに、こういった地道な調査が社会を変えていくのだなと感じました。

構造的スティグマに介入することの根拠も一部示されました。そして、今回のクラスター調査によって、公的スティグマにアプローチするときも、一枚岩の戦略ではいけなさそうだということも見えてきました。

この統計自体がスティグマを減らす効果を与えうることももちろんですが、さらに、この統計を羅針盤にして、どうやったらスティグマ、差別を減らすことができるのかを考えていければいいなと思いました。

LGBTQ+についての偏見が自分の中にあるのではないかと考えてみることで、意識や言動が変わる

セッションの最後には、視聴者との質疑応答の時間を設けました。その内容について、いくつか紹介します。

質問1:LGBTQ+について、自分自身では関心もあり、偏見も持っていないと思っているのですが、一方で、他人の考えを聞くことも少なく、自分が今回の調査結果のどの層に近いのかテストできるといいなと思いました。

杉山:いわゆる、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)みたいなことを言いますけれども、無意識の意識というのは、本当に誰にでもあることだと思います。きっと僕にもあると思いますし、偏りがいけないというより、偏りがあることに気づかず「自分に偏見はない」と思ってしまうことが危険だと思います。 

マイノリティーの当事者だからといって、誰も傷つけずに生活しているかというと、そんなことはないと思っていて、僕も知らないことに知ったつもりになっていて、傷つけてしまっていることもきっとあると思います。ですので、そういったテストを受けられてみるのもすごくいいと思います。

大事なのは、「俺は分かっている、俺は誰も傷つけていない」と思って生活するよりも、常に、そういった偏見が自分の中にもあるのではないかということを意識しながら生活することだと思います。それだけで、意識が変わってきて、自分の言動が変わっていくと思います。

ですので、多分、そういう意識を持たれている時点で、大丈夫なのかな、とも思ったりもするのですが。何か、テストなりなんなりを受ける機会があれば、やってみていただくのはいいのではないかなと思いました。

質問2:このコロナ禍の環境が、ダイバーシティ&インクルージョンに与えた好影響と、逆に悪影響や、今後の懸念点などあれば教えてください。

熊谷:少し、障害領域に偏ったお返事になってしまうかもしれません。

まず好影響としましては、これは最近、論文で出たばかりのものをこの間見つけたのですが、ある意味では、みんなが障害者になった、というのでしょうか。ここでいう障害者というのはどう定義されるかというと、体が平均と違うという意味ではなくて、「現在の社会環境とミスマッチを起こしている人」という定義なのですが、急激に社会環境がコロナで変化したので、みんながミスマッチを起こして障害者になったと、一部の論者によって言われ始めています。

そういう意味では、他人事ではなくなった度合いというのは高まったのかもしれません。ですが、一方で悪影響としては、みんな障害者になるということは、みんな余裕がなくなった、ということでもあるわけです。

そういったときに、コロナの影響が均等にすべての人にミスマッチを引き起こすわけではなくて、もともとミスマッチを起こしていた人に、より一層深刻なミスマッチを与えているという、ある面では格差が広がった部分もあります。

そういう意味では、みんなが障害者になったといっても、その影響は平等には起きていないというところで、かえって余裕がなくなって、人の困り事に対して想像力を働かせることが難しくなり、分断と格差が進んでしまっているという面も同時にあると思うのです。ある種、分岐点といいますか、潜在的には、みんなが連帯できる土壌があるわけですけれども、現実には格差と分断が進んでしまっている、ということを考えています。

質問3:お子さんが小さいころから正しい教育をするという話は、本当に大切だと実感します。一方で、目まぐるしく子育てをしている親に対して、お子さんの性自認、性指向の話をするのは、ある種のショックがあるかもしれません。べき論としては、そうした事実や知識を伝えていく必要があると思いつつ、どのように伝えていくのがよいか、ご意見をお聞かせください。

杉山:教育といっても、黒板に書いて教えるようなことではなくて、日常生活の中で、例えば今、LGBTQ+に関する、その多様な家族が出てくる絵本とか、日本は少ないかもしれないですが、塗り絵などでもいろいろな家族が出てくるようなものがあるので、日常生活に取り入れていただくのがいいのではないかと思っています。

これはLGBTQ+に限らず、子どもの意見を尊重してあげるということが何よりだと思っています。ですので、こうやって教えるというよりも、何か疑問があったときに一緒に考えるような姿勢が大事なのではないか、と。例えば、仮にお子さんが、「おかまなんて気持ち悪い」と言ったときに、「そんなこと言っちゃダメ!」ということはあまり教育ではないなと思っています。「何で気持ち悪いと思うの?」というところを一緒にひもといていってあげる。そうすると、「だって、気持ち悪いものは気持ち悪いじゃん」が、「いや、だから何で気持ち悪いと思う?」と言うと、「何でだっけな?」となっていくと思うんですよね。

ただダメだと言って、本質が理解できていなければ同じような過ちを繰り返してしまいます。ですので、一方的にダメだと言うのではなく一緒に考える姿勢だったり、絵本なりなんなり、伝わりやすい形で少しずつ取り入れていただくのがいいのではないでしょうか。あまり難しく考え過ぎず、できるところから一歩ずつ進めて行っていただけたらと思っています。

LGBTQ+


ウェビナーを終えて
ウェビナーを通して、熊谷晋一郎先生と杉山文野氏と一緒にLGBTQ+調査を読み解いてきました。

日本のストレート層は「知識ある他人事層」 が最も多いですが、すべての社会的な課題は地続きにつながっており、「他人事でいられる課題」は一つもないということ。LGBTQ+に限らず、「あまり自分には関係ないな」と思うものこそ、自分は、そのイシューに関する強者であり、生きづらさの構造に加担している側かもしれないと、一人一人が意識することから社会は良い方に変わるのかもしれないということ。6つのクラスターのいずれの中にも、「カテゴリータイプ」と「ディメンジョンタイプ」があり、それぞれに対して効果的なアプローチがあるということ。「公的スティグマ」と「自己スティグマ」の触媒となっている「構造的スティグマ(建物・社会制度・法律などがはらんでいるスティグマのこと)」にアプローチすることが、根本的解決に近づくということなど、今回のデータに一歩深い視点で踏み込んで、多くの示唆を得られたと思います。

2012 年、2015 年、2018 年、2020 年と回を重ね続けているLGBTQ+調査。世の中がLGBTQ+を知り、向き合い、考える機会の一つに生かされていけば、という思いのもと、電通ダイバーシティ・ラボは今後も調査の解析とアクションを続けていきます。

ヤマダHD傘下でも経営再建できない大塚家具の本当の敗因…残念なM&Aの共通点とは

 みなさん、こんにちは。元グラフィックデザイナーのブランディング専門家・松下一功です。

 前回は、企業のM&A(合併・買収)を成功させるには、「同じ理念を持つ」ことと「ソフト面にはメスを入れすぎない」ことが重要であるとお伝えしました。今回は、私が惜しいと思ったM&Aの事例を、改善案と共に紹介します。

ヤマダHDの完全子会社となる大塚家具の命運

 まず、ヤマダホールディングス(HD)による大塚家具の子会社化です。家具と家電の相乗効果で大塚家具の再建を目指したM&Aですが、昨年度は新型コロナによる営業不振で5期連続赤字となりました。その結果、創業家出身の大塚久美子社長が引責辞任し、9月1日付でヤマダHDの完全子会社となりました。

 家電量販店と家具メーカーのM&Aは、一見理にかなっているように見えますが、そもそもの敗因はM&A以前にあるのではないでしょうか。それは、創業者の大塚勝久氏から娘の久美子氏に代替わりする際に、理念継承がきちんとなされていなかったことです。

 つい先日、大塚家具の新宿ショールームに行く機会がありました。リモートワーク需要でワーク関連エリアはずいぶん賑わっていて、関連する家電製品エリアも同様でした。しかし、中間ライン・高級ラインの家具エリアはひと気がなく、寂しさを感じました。

 これだけを見ると、「家具と家電の相乗効果」という点は叶っていると思います。しかし、高級家具を扱う家具店からスタートした大塚家具の強みである、いい商品を見定める「目利き」は、まったくと言っていいほど活かされていません。

 個人的な理想をいえば、久美子氏に代替わりする際に、目利き文化もきちんと継承しておくべきでした。そして、業界の流れに乗って安さを売りにするのだけではなく、高級ラインを良心価格で販売する別事業を立ち上げたり、そのスキームを活かした共同事業をヤマダHDと起こしたりする方がよかったのではないかと思います。

 現状の大塚家具ができることといえば、原点回帰でしょうか。つまり、目利きを活かして揃えた高級ラインを良心価格で販売することですが、いささか難しい気もします。

ギターブランド・ギブソンの失敗

 2つめの惜しい事例は、2018年に経営破綻したギブソンによる買収です。アコースティックギターとエレクトリックギターが人気のギターブランドだったギブソンは、1970~80年代に登場した安価な模倣品の攻勢により、経営不振に陥ってしまいます。工場閉鎖や買収を経て、2000年代に入ると、オンキヨー(現・オンキヨーホームエンターテイメント)やティアック、フィリップスの音響機器部門を買収しました。

 これらは、ギターブランド一本では経営が難しいと考えた末の施策だったのでしょう。しかし、アップルの大躍進によって形成されたライトオーディオ市場は、音響メーカーのみならずPC周辺機器メーカーもひしめき合う激戦区に。ギブソンはギターで築いたブランド力を活かせず、M&Aによって抱えた負債も仇となり、18年に経営破綻してしまいました。

 私の見立てでは、ギブソンヤマハになりたかったのだと思います。世界最大級の総合楽器メーカーであるヤマハの歴史はピアノ製造から始まりますが、ただピアノをつくっていただけではありません。ピアノ以外の楽器もつくりながら、音楽教室を開き、コンクールを開催して、世界中に数々の優れたアーティストを送り出してきました。言い方を変えると、音楽を文化として私たちの生活に根付かせ、育んできたのです。

 たとえば、子どものために奮発してピアノを購入したとします。はじめは喜ぶかもしれませんが、そのうち、ただの置物になってしまう可能性もあります。そこで、ピアノを購入してくれた人々のために、ヤマハはピアノ教室をつくりました。すると、ピアノの腕を上げるために、いろいろな人が通い始めます。

 しかし、ピアノ教室に通ったとしても、何か目標がなければやる気は続かないものです。そこで、コンクールを開催すれば、生徒たちは優勝を目指して日々の練習に熱が入るようになります。

 ヤマハはピアノ製造からスタートしましたが、ピアノを買い、教室に通い、コンクールに出るというサイクルをつくることで、人々が音楽に慣れ親しむ土壌づくりに成功。さらには、エレクトリック機器のライトミュージック分野、ホームスタジオ分野等々、さまざまな音楽文化を創造しています。

 この先駆者の動きを見ていたギブソンは、ヤマハのように世界規模で親しまれる総合ブランドへの転身を図り、音響機器関連の企業を次々に買収したのでしょう。しかし、買収した先と共有すべきビジョンがなかったのだと思います。

 もし、ギブソンが買収後に叶えたい夢や希望を明確に描いていたら、負債を背負ったまま経営破綻することはなかったのではないでしょうか。

 そして、もうひとつ。ギブソンはマンドリン製造から出発したギターブランドです。おそらく、木材の使い方にはこだわりがあったと思います。もし、「木へのこだわり」を軸に事業を展開していたらどうでしょうか? 音質、材質に信頼のおけるブランドです。木材の特性を活かしたスタジオやコンサートホールを手がける事業を起こしていたら、成功していたかもしれないと思いませんか?

 今となっては完全な「たられば話」ですが、これらの事例は、軸にするものや自分たちが持っている価値への認識が間違っていたのだと思います。今後、M&Aを検討されている場合は、惜しい事例に名を連ねないよう、気をつけていただきたいものです。

(松下一功/ブランディング専門家、構成=安倍川モチ子/フリーライター)

自民党、衆院選で過半数割れも、情勢調査で…国民民主党との連立政権説が浮上

 9月17日告示、29日投開票の日程が決まった自民党総裁選は、岸田文雄前政調会長が早々と出馬表明の記者会見を開く一方、出馬への意欲を示していた下村博文政調会長が断念。告示まで半月あり、最終的に誰が出るのか、出ないのか、まだ紆余曲折がありそうだ。

 現職の菅義偉首相が再選を狙っているのに党内がガタガタするのは、若手・中堅議員の間で菅首相への反発が燻っているからだ。その理由は「菅首相では選挙に勝てない」に尽きる。10月21日の衆議院議員の任期満了まで残り約1カ月半。今秋には確実に衆院選が行われる。

 自民党は8月21、22日に電話による情勢調査を実施した。直後から永田町に流れているのは、「現有(276議席)から40~60議席減」というものだ。落選危機のほとんどは当選4回以下の議員で、菅内閣の支持率急落に比例するように、野党候補との差を縮められたり、野党候補に抜かれたりしているという。

 現有から40議席減なら236議席で、過半数の233議席を自民単独でわずかながら上回るが、60議席減なら216議席となり、公明党が17議席以上獲得することで、ようやく自公で過半数を超えるという際どい数字だ。

 野党第一党の立憲民主党への支持があまり広がっていないとはいえ、そうなると偶発的に自公で過半数を割る恐れも出てきかねないのだが、その万が一に備えて、すでに自公は手を打っているという。ある省庁の幹部がこう話す。

「お盆明けくらいから『今度の衆院選挙後に国民民主党が連立に入る』との情報が霞ヶ関界隈で出回っている。どうやら発信源は国土交通省らしい。国交省は大臣が公明党。公明党が動いているのだろうか」

 今度の衆院選で苦しいのは公明党も例外ではない。山口那津男代表は比例800万票を目標に掲げるが、2017年の前回衆院選で最低ラインとしてきた700万票を割り、19年の参院選では653万票だった。今度はこれをさらに下回る可能性が高い。

 公明党の現有議席は29。しかし、「現状の党勢では25ぐらいまで減らす可能性がある」(自民党の選挙関係者)。自公で過半数割れとなった時に公明党が恐れるのは、連立内に日本維新の会が入ってくることだ。維新の本拠地である大阪は、公明党にとっても最重要選挙区で、大阪都構想をめぐって激しく戦ったしこりが残っている。組むなら、維新より国民民主党のほうがましということなのだろう。

維新の政権入りも取り沙汰

 国民民主党を支援する民間労組は、かつての「同盟」時代に民社党を支援し、公明党とは良好な関係を結んでいたという過去もある。国民民主党の玉木雄一郎代表も、自公連立政権入りについて、まんざらでもない。

 最近も8月29日放送のBSテレ東の番組で、衆院選での立ち位置について「自民党政権に向き合い、おかしいところはおかしいと選挙を戦う」としながらも、長期的には「場合によっては与党とも連携し政策を実現していく」とも発言しているのだ。

国民民主党の現職のうち、玉木さん、古川(元久)さん、前原(誠司)さんなど5人は小選挙区で当選できそう。玉木さんには何か大臣ポストでも提示すればコロリだろう」(永田町関係者)

 菅首相は維新の松井一郎代表との個人的な関係があるため、連立に維新が加わる可能性は残る。

「維新の馬場伸幸幹事長がテレビ出演時に、衆院選後の閣外協力も含めた与党との連携を口にし、すぐに松井氏がそれを否定していますが、あくまでも選挙前だからでしょう。衆院選で議席増を狙うには、維新は野党の立ち位置のほうがいい。特に、大阪では自民党と真正面から戦っているのですからなおさらです。しかし、選挙が終わってしまえば、維新の与党入りはあり得ない話じゃない」(前出の永田町関係者)

 菅首相か菅首相以外なのか――。総裁選の行方次第ではあるが、自公政権が権力に留まるためなら、何でもアリだ。

(文=編集部)

 

話題の「せんべろメーカー」で“おうち居酒屋”やったら至福の時間だった…後片付けもラク

 新型コロナウイルスの猛威はいまだ続いており、自粛生活の日々。仕事終わりに外食することも居酒屋でお酒を呑むこともせず、すぐに帰宅するという方が多いはず。そんな背景もあり、現在、“おうち居酒屋”というものが流行していることをご存じだろうか。

 自宅で居酒屋のような空気感を味わえるよう、居酒屋のお品書きを作ってみたり、居酒屋で食べるようなおつまみを作ってみたりなど、さまざまな創意工夫を凝らして家呑みを楽しもうという流行だ。そして、そんな“おうち居酒屋”の気分を最大限に高めてくれるおもしろ商品、それが「せんべろメーカー」(実勢価格・税込6000円)である。

 “せんべろ”とは、1000円でべろべろに酔える安くて楽しい居酒屋の俗称だが、この「せんべろメーカー」とは一体どのような商品なのだろうか。今回は実際に使用し、忖度なしでレビューさせていただく。

簡単に自宅が居酒屋化

 さっそく箱から中身を取り出してみた。箱の中には本体、トレイ、熱燗鍋、とっくり、おちょこ、おでん鍋、焼き鳥網、炙り網、説明書が入っていた。おもちゃっぽい作りかと思いきや、想像よりも一つひとつがしっかりとした本格的な作り。それでいて本体側面に加熱のON・OFFスイッチが付いているのみで、使い方は簡単そうだ。

 焼き始める前に、本体の下段へトレイをセット。そのトレイには、凹み部分に収まるくらいの水を張っておく。そうすることで煙が立ちにくく、使用後に洗いやすくなるという。

 最初は、呑みの主役である熱燗を温めていくことに。熱燗と同時にミニサイズの炙り網で干物などを焼くことができるので、今回は同時にエイヒレを炙りながら熱燗が温まるのを待った。

 本体の上に熱燗鍋と炙り網をセットし、電源を入れる。熱燗鍋に半分ほど水を入れてから、日本酒の入ったとっくりを中に入れる。そして横の炙り網の上にはエイヒレを何枚か置いておき、いい感じの食べごろになるまで炙っていく。

 思っていた以上に熱が強かったため、エイヒレはほんの少し炙っただけですぐに焦げ目がつくほどこんがり焼き上がった。一方、熱燗(50℃)にするには、説明書によると温まるまで約12分かかるとのこと。ちなみに少し時間を短くして約9分30秒温めれば、ぬる燗(40℃)になるそうだ。

 12分たったところで様子を見てみると、とっくりからは湯気が立ち上っていた。おちょこに注いでグイッと呑んでみると、ちょうどいい温度感に出来上がっており、日本酒の熱さが身に沁みて非常に美味。

 続けて、熱燗を楽しみながら「おでん」も作っていく。具は、スーパーマーケットに売られているパックのひとり分のものを購入。おでん鍋を本体の上に載せるのだが、特に固定具などがあるわけではなくただ載せているだけなので、少しグラついてしまうところが不安要素ではある。もう少しカチッとはまってくれるタイプであれば、安全に使うことができるだろう。

 大根、卵、ちくわ、こんにゃくなどの「おでんの具」をおでん鍋に投入したのだが、まだまだ容量には余裕があった。食欲旺盛な方であれば具材の量を増やして入れたほうが、満足度は高く得られるだろう。そして、温めること約5分で、鍋から湯気が上り食べごろになった。

 食べてみると、大根や卵の中までしっかりと熱が通っており美味しかった。他の具材も、特に冷たいと感じることもなく充分に温められていたため、やはり熱伝導率が高いのだろう。クーラーの効いた部屋で食べる「おでん」がこんなにも美味しいとは思いもしなかった。

 最後に焼き鳥を焼いてみる。焼き鳥の場合は、まず焼き鳥網を本体にセットした後、5分程度焼き鳥網を熱しておく。5分たったところで、焼き鳥を網の上に並べていくとジュウジュウと焼き鳥が美味しそうな音を立てた。

 焼き鳥網は、6本の焼き鳥がぎりぎり置けるほどの横幅。焼いている最中に、焼き鳥のタレと脂が滴り落ちてくるのだが、先程設置した水を入れたトレイが受け止めてくれるため、テーブルが汚れることはない。また、焼けば焼くほど脂がしっかり落ちてくれるので、ヘルシーに食べることができそうだ。

 何度か裏に返しながら焼くこと約5分、こんがりと焼き上がり食べごろに。ねぎま、もも、つくねなど、いろんな焼き鳥を購入してみたが、どれも均等に中まで熱が伝わっており、ぺろっと完食できた。ただあんまり焼きすぎてしまうと焦げてしまうので、5分焼いたらそのまま電源をOFFにすることをおすすめする。

 すべて食べ終わってからの片付けも非常にラクで、洗剤でササッと洗うだけで、網の汚れは簡単に落ちてくれた。トレイもあらかじめ水が張ってあったため洗い流す際、非常に便利だった。

 ちなみに、今回購入した食材はすべて一般的なスーパーマーケットで買い揃えた。250円の日本酒、400円の焼き鳥盛り合わせ、200円のエイヒレ、200円のおでん、合計で1050円。これらの食材と「せんべろメーカー」をあわせて使うことで、居酒屋で飲むときと同じくらいの満足感と、自分で焼くことで得られるアミューズメント性のワクワク感を得られた。「せんべろメーカー」があれば自宅でのひとり吞みも、ある種のエンターテインメントとして楽しめるだろう。

(文=海老エリカ/A4studio)

弘中綾香アナ、緊急事態下で男性達と乱痴気パーティー報道…出演休止処分は不可避か

 8月以降、東京都では新型コロナウイルスの新たな感染確認者数が連日3000人を超え、救急患者を受け入れる医療機関がすぐに決まらない「搬送困難」事案が1週間で3000件を超えるなど、医療崩壊の危機が叫ばれている。

 連日のようにテレビの報道番組や情報番組はその状況を伝え、視聴者に感染防止の徹底を呼び掛けるなか、テレビ局関係者による不適切な振る舞いも次々と明るみとなり、そのたびに局は謝罪に追い込まれている。

 たとえば8月、テレビ朝日の東京五輪担当スタッフ10名が深夜から未明にかけてカラオケ店で宴会を行い、そのうちの1人が酒に酔い転落事故を起こし救急搬送されるという不祥事が発生。また、同月には日本テレビの人気番組『世界の果てまでイッテQ!』のスタッフ約10人がバーベキューを行い、参加者のうちの1人であるアシスタントディレクターがコロナに感染していたことが発覚していた。

 そんななか、テレ朝の人気アナウンサー、弘中綾香アナが緊急事態宣言下の8月、男性3人を含む複数人で飲み会を行っていたと、1日付「デイリー新潮」記事が報じた。記事には、男性3人に囲まれた弘中アナが、ミニのワンピース姿で太腿から下を大きく露出させ、ノーマスクでかなり楽し気に“おちゃらけた”様子を見せる写真も掲載されている。

「テレ朝といえば、朝の情報番組『モーニングショー』が政府のコロナ対策への批判の急先鋒的な存在で、五輪スタッフ転落事故の件では番組内で当事者たちに対してかなり厳しい批判コメントを繰り広げた。今回の弘中の件は、局の顔であり、直接報道に携わる立場のアナウンサーの“自粛破り”ということもあり、重みが違う。テレ朝は『新潮』の取材に対して『注意喚起しました』とコメントしており、なあなあの対応では済ませようとしている姿勢がうかがえますが、もしウチの局であれば、それでは済まないでしょう」(キー局関係者)

テレ朝にとって悩ましい問題

 弘中アナといえば昨年、テレ朝の公式YouTubeチャンネル「動画、はじめてみました」の企画「弘中美活部」内で、Tシャツにショートパンツ、レギンスという立ちでストレッチなどをやらされるシーンが流され、明らかにボディラインを目立たせる演出が批判を浴びた。

 これに関連し、弘中アナが「制作スタッフは私達の将来を無視して、バズらせるためだけに動画を作ってる」というメールを局のプロデューサーや女子アナに送信したという報道も出ていた(「週刊文春」<文藝春秋>)。

「以前からフリー転身の噂が絶えない弘中ですが、この報道が出たときは“局内の人間にここまで強い会社批判のメールを送るなんて、退社の覚悟を決めていないとできない”という見方もありました。

 弘中は現在『激レアさんを連れてきた。』や『あざとくて何が悪いの?』など局の人気番組でレギュラーを務めていますが、すべてバラエティーで、並みいる人気タレントたちと互角に渡り合えるほどのスキルと存在感を示している。それが局内で一部の人たちから“やっかみ”を買ってしまっている部分もあり、もし局が三密パーティーの件で弘中を“お咎めなし”とすれば、“なぜ弘中だけが特別扱いなのか”という声も出てくる。

 かといって、テレ朝のみならず全キー局の女子アナのなかでも随一の人気を誇る彼女だけに、局としては、あまり強い処分を下して会社を辞められても困るので、悩ましい問題でしょう」(テレビ局関係者)

続くマイナスの報道

 ここ数年、人気の上昇と比例するかのように、弘中アナにとっては“不運”ともいえる報道が続いているのは否めない。昨年には週刊誌「FLASH」(光文社)で、慶應義塾大学時代に派手な服装でゴルフサークルのコンパに参加して、男性に肩を抱かれてピースサインで写真に収まる様子が報じられたこともあった。

「『FLASH』の報道は学生時代の話ということで、問題視する向きは皆無でした。ただ、今回の件はまったく話が違う。いくら弘中がバラエティー班とはいえ、世間的には報道が本業と見なされるアナウンサーであることには変わりなく、処分なしでは局の内外に示しがつかない。かたちだけでも一定期間の出演休止処分くらいは避けられないのでは。

 やはり、緊急事態宣言下でのあの写真は、ちょっとマズイ。誰が見ても“男性達と乱痴気パーティー”を楽しんでいるというイメージを抱くでしょう。騒ぎこれで何事もなかったかのようにテレビに出続ければ、自粛生活でストレスが溜まっている視聴者の反感を買うのは必至。弘中の将来を考えても、一定の処分をくらったほうが彼女のためにもいい」(テレ朝関係者)

「飲食店ではなく家の中で、しかも4人ということであれば“大勢”とはいえるかは微妙なところだし、どれだけ責められるべきことなのかというのは、判断が分かれるところ。今回の件は、弘中にとっては不運としか言いようがない」(別のテレビ局関係者)と同情の声も聞かれるが、今後の展開が気になるところである。

(文=編集部)

 

小池百合子が関東大震災の朝鮮人追悼式典に5年連続で追悼文拒否!「朝鮮人虐殺はなかった」デマを喧伝するヘイト団体と関係

 この都知事のレイシスト・歴史修正主義体質は今年も変わらなかったということか。  本日9月1日、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典が墨田区・横網町公園で行われたが、小池百合子都知事は、式典への追悼文を送らなかった。小池都知事は2017年から、「都慰霊協会が営む大...

パチスロ「削除覚悟」の4号機『吉宗』実戦!?

 パチスロが最も盛り上がりをみせた時期といえば多くのユーザーが「4号機時代」を挙げるだろう。

 当時のマシンは凄まじい出玉性能を有しているものが多く、特に『アラジンA』『サラリーマン金太郎』『ミリオンゴッド』などは語り草となっている印象だ。

 これら4号機は度々YouTubeの動画でも話題となる。例えば「狩野英孝」や「かまいたち」といった有名人のチャンネルでも取り上げられ、「パチ屋の裏研修」など業界系チャンネルにも昔話として登場しているのだ。

 4号機を取り上げた動画は軒並み再生数が高く、コメント欄にも当時の思い出を語るユーザーが目立つ印象である。

 現在では当然ながら4号機をホールで楽しむことはできない。プレイするならば、ゲームセンターや家スロといった手段が現実的だ。海外のパチンコ店では未だに4号機が稼働しているという情報も存在。「裏スロ」といった非合法の場が話題になったこともある。当然のことながら、犯罪となるため足を運ぶべきではないのだが…。

 YouTubeにおいて、目を疑うような驚くべきタイトルの動画を発見。今回は、こちらの動画をご紹介したい。

 それは「ペカる☆TV」で8月23日に投稿された『【裏スロ!?】削除覚悟!!歌舞伎町で爆裂4号機を打って稼いできた』である。

 純粋にタイトルを読めば非常に危険な香りが漂う。本当に裏スロへ赴き実戦した動画を配信したのならば、犯罪の証拠となる可能性も有り得るだろう。

 過去に「ペカる☆TV」は数々のユニークな企画を実行して人気を勝ち取ってきた。特に”ゆうちゃろ”が演者を務める動画は過激な映像が多い印象だ。

 某媒体の女性ライター募集に女装で応募したり、出玉対決で「貸玉」のみで勝利するなど予想もつかないキャラクターで視聴者の度肝を抜いてきたのである。

 そんな”ゆうちゃろ”は今回4号機『吉宗』を実戦した模様。本機のBBはMAX711枚で最大5回の1G連をストックできる仕様となっており、「爆裂機」という名の通り多くの見せ場を収録した内容となっている。

 4号機世代だけでなく、新規ユーザーにも楽しめる動画だ。気になる方、ご興味のある方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。

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JRA C.ルメール「お手馬多数」でノーダメージ? 新潟2歳S(G3)アライバルの敗退でダメージを被った者と、その「理由」

 先月29日、新潟競馬場で行われた新潟2歳S(G3)は、川田将雅騎手騎乗の3番人気セリフォスが勝利。新馬戦から連勝で、2歳マイル王者の有力候補に浮上した。

 一方で、1番人気に支持されながらも2着に敗退となったのがアライバル(牡2歳、美浦・栗田徹厩舎)だ。道中は中団を追走、4コーナーで早くも追っ付けられると、ラスト150mは凄い脚で追い込んできたものの、勝ち馬セリフォスには1馬身1/4届かなかった。

 アライバルに騎乗したC.ルメール騎手はレース後、「エンジンがかかるのに時間がかかった」とコメントしており、ハービンジャー産駒の同馬にとってマイルの距離はやや忙しかった印象だ。

「直線の長い外回りの新潟でこの発言だと、中距離路線に向かいそうな雰囲気ですね。ルメール騎手としては今回、1番人気で敗れましたが、マイル路線には新馬戦で強い勝ち方をしたコマンドラインなども控えているため、正直それほどのダメージはなかったようにも思われます」(競馬誌ライター)

 しかし、アライバル陣営にしてみれば、そう簡単な話でもなさそうだ。

 現在、全国リーディングをひた走るルメール騎手には、既に2歳の中距離路線にもお手馬と呼べそうな馬が複数いる。

 1頭は、4日に札幌競馬場で行われる札幌2歳S(G3)に出走を予定しているジオグリフだ。

 6月の東京・芝1800mで行われた新馬戦を、1分48秒2の好タイムで快勝。騎乗したルメール騎手は、「真面目でセンスがいい。坂を上ってからいい瞬発力を見せてくれた」と称賛している。札幌2歳Sの1週前追い切りでもコンタクトを取っており、好感触を得ているようだ。

 先月28日、新潟・芝1800mの新馬戦で勝利を収めたイクイノックスも、ルメール騎手の中でクラシックのパートナーに急浮上したかもしれない。

 父キタサンブラック譲りの大きなフットワークで、後続に6馬身の差をつけた走りは圧巻だった。ルメール騎手はレース後、イクイノックスについて「全部が良かった」と最大級の評価を与えた。

 レース後、ルメール騎手が「パワーアップしたら凄いことになる」とも話していることからも、同馬の素質に相当惚れ込んでいることが伺える。

「マイル戦とはいえ、敗戦を喫したアライバルは、クラシックのパートナーとして、序列がやや下がってしまった可能性もあります。今後、ルメール騎手に乗ってもらえなくなるようなことがあれば、新潟2歳Sの敗戦はアライバル陣営的には結構なダメージだったかもしれません」(同)

 多くのお手馬候補を抱えているルメール騎手。コンビ継続を願う各馬の陣営は、トップジョッキーのお眼鏡に適うかどうか、気が気でないだろう。

(文=冨樫某)

<著者プロフィール>
キョウエイマーチが勝った桜花賞から競馬を見始める。まわりが学生生活をエンジョイする中、中央競馬ワイド中継と共に青春を過ごす。尊敬する競馬評論家はもちろん柏木集保氏。以前はネット中毒だったが、一回りして今はガラケーを愛用中。馬券は中穴の単勝がメイン、たまにWIN5にも手を出す。

パチスロ「短時間で14連」の大爆発…やはり「神台」!?

 大松のパチスロ「ハイエナ実戦」。今回は万枚報告も多い『絶対衝激Ⅲ』について書いていきたい。

 5号機ライクな設計で、ヒキに勝敗が大きく左右されるシステムなため「神台」との呼び声も高いマシンである。

 本機は1Gあたり純増2.7枚のAT機。「プラトニックBONUS」という疑似ボーナスの連打で出玉を形成する仕様だ。

 出玉のキモは連チャンゾーン「衝激RUSH」で、主にストックや継続率で連チャンするが、成立役でのストック抽選も行われている。

 基本的に最大80%ループとなるが、例外としてフリーズ発生時には99%ループになり2400枚完走濃厚となる模様。疑似ボーナス中にもストック抽選をしているため、低ループ率でも連チャンのチャンスは少なくない。

 有利区間の終了後に引き戻しゾーンを搭載しており、「コンティニュー」の引き戻し期待度は約40%。「衝激RUSH」と「コンティニュー」の両ループで止まらない出玉を実現した。

 先述した通り、ヒキに頼る場面が多いマシンのため「ヒキ弱」な筆者は敬遠しがちな機種だが…本機に救われる日が来るとは思ってもみなかった。

 その日は朝から設定狙いで立ち回っていたが、何を打っても鳴かず飛ばずの状況。狙い台をハズしてしまった自分が悪いのだが、高設定の感触を掴めないまま2万8000円のビハインドを背負っていた。

 そんな折に発見したのが『絶対衝激Ⅲ』の362Gハマりだ。本機の天井は555G+αであり、一般的には350Gからが狙い目といわれている。

 大怪我とはいかないまでも大負け一歩手前の状態。「この狙い目を逃してはならない」と台を確保しレバーを叩く。

 すると450G辺りで自身2回目の周期に到達。特にアツい演出も絡まなかったが無事に初当りをゲットという流れとなった。

 本来ならば初当りの「バトルBONUS」からATループを目指さねばならないが、何やら赤7揃いし「プラトニックBONUS」の文字が見える。

 どうやら直撃したようで、めでたく「衝激RUSH」に突入。さらに疑似ボーナス中強チャンス目からストックも獲得すると、これが特化ボーナス「極上プラトニックBONUS」で大量ストックに繋がった。

 結果は14連の1457枚を獲得。残念ながら引き戻しはなく、収支をプラスにすることができなかったが大怪我が軽症まで回復することができた。

 たまたま上手くいった形だが、こういうことが起こり得るのがパチスロの醍醐味。食わず嫌いせずに何でもチャレンジしてみるものだと感じた実戦となった。

(文=大松)

<著者プロフィール>
 4号機『大花火』でホールデビューし、『パチスロ北斗の拳』でドハマリ。6号機は『パチスロ モンスターハンター:ワールド™』がお気に入り。G&Eビジネススクール卒業後、プログラマーや事務職を経験。現在はライティング業務に従事する傍ら「パチスロガチ勢」として活動中。パチMAXでは主にハイエナ実戦記事や動画レビュー記事を担当。常に攻略情報に注目しており、「6号機でも勝てる」を心情に有益な情報を紹介中。

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