非営利なのに約1500億円が集まった理由…「ロックフェラーのひ孫」が語る“応援される構想”のつくり方 – ニュースな本

同じように社会的な意義を持つ事業であっても、ある人は莫大な支援を集めて成功する一方で、別の人は資金繰りに行き詰まり、夢を断念してしまうことがある。その違いを生むのは、構想そのものより、「非営利団体の壁」だった――。世界中で講演会を主催する非営利団体「TED」を率いる筆者が、自身の経験をもとに語る“資金集めの極意”とは何か。※本稿は、TED代表のクリス・アンダーソン著、北村陽子訳『利他はこうして伝染する――小さな1歩を大きなうねりに変え、優しさが活きる世界をつくる』(英治出版)の一部を抜粋・編集したものです。

誰でも一度くらいは、明日が来ないことを願う。 – 求めない練習 絶望の哲学者ショーペンハウアーの幸福論

苦しみに満ちた人生をどう受け入れ、どう生き抜くか。出世や富では満たされない心の空虚に向き合い「偽りの幸福」を手放すことで「真の幸福」を見出すための考え方をショーペンハウアーの哲学から学ぶ。韓国では60万部を超えるベストセラーとなり「ショーペンハウアーブーム」の火付け役となった書籍をもとに紹介。

「なぜここに?」富山県の限界集落に世界の富裕層が殺到する理由 – 日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか?

世界の富裕層たちが日本を訪れる最大の目的になっている「美食」。彼らが次に向かうのは、大都市ではなく「地方」だ。いま、土地の文化と食材が融合した“ローカル・ガストロノミー”が、世界から熱視線を集めている。話題の書『日本人の9割は知らない 世界の富裕層は日本で何を食べているのか?』(柏原光太郎著)から、抜粋・再編集し、ガストロノミーツーリズム最前線を解説し、いま注目されているお店やエリアを紹介していきます。

【SNSで話題の本『動物のひみつ』翻訳家に聞く】700ページ超えなのにスラスラ読める面白い科学書のひみつ – 動物のひみつ

10万部突破のベストセラー!! ウォール・ストリート・ジャーナル、ガーディアン、サンデータイムズ、各紙絶賛! 生き物たちは、驚くほど人間に似ている。ネズミは水に濡れた仲間を助けるために出かけるし、アリは女王のためには自爆をいとわない。カケスは雛を育てるために集団で保育園を運営し、ゾウは亡くなった家族の死を悼む。あまりよくない面でいえば、バッタは危機的な飢餓状況になると仲間に襲いかかり、動物園の器具を壊したゴリラは怒られるのが嫌で犯人は同居している猫だと示す…といったように、どこか私たちの姿をみているようだ。シドニー大学の「動物行動学」の教授でアフリカから南極まで世界中を旅する著者が、好奇心旺盛な視点とユーモアで、動物たちのさまざまな生態とその背景にある「社会性」に迫りながら、彼らの知られざる行動、自然の偉大な驚異の数々を紹介。「オキアミからチンパンジーまで動物たちの多彩で不思議な社会から人間社会の本質を照射する。はっとする発見が随所にある」山極壽一(霊長類学者・人類学者)、「アリ、ミツバチ、ゴキブリ(!)から鳥、哺乳類まで、生き物の社会性が活き活きと語られてめちゃくちゃ面白い。……が、人間社会も同じだと気づいてちょっと怖くなる」橘玲(作家)と絶賛されたその内容の一部を紹介します。

冬休みにじっくり読みたい、怒涛の展開でページをめくる手が止まらなくなる胸アツ本とは? – 心に折れない刀を持て

今年の冬休みはカレンダーの並びがよく、最大9連休になるところも多いのではないだろうか。そんなまとまった休みは、ふだんなかなかできないことに挑戦してみたい。忙しくて手が付けられなかった分厚い本を開いてみるのもいいのではないだろうか。2025年に刊行された本の中で、400ページを超える本格ノンフィクションとして感動の声が続々と上がっている作品がある。『心に折れない刀を持て ジャングリア沖縄、誕生までの挫折と成長の物語』森岡毅(ダイヤモンド社)である。読者の声をまとめてみた。

トヨタ「受注停止」「超長納期化」の裏側…中古車が新車を100万円上回る異常事態

●この記事のポイント
・トヨタ、ヴォクシーやアルファード等で1年以上の納期や受注停止が常態化。これは半導体不足だけでなく、最新ハイブリッドシステムへの需要集中と、メーカー側による厳格な販売枠制限(割当制)がもたらした新事態である。
・歴史的な円安により、トヨタは収益性の高い海外市場へ生産枠を優先配分している。一台あたりの利益が低い国内市場は後回しにされる傾向にあり、グローバル経済の力学が日本の「新車難民」を生む一因となっている。
・新車より中古車が高い「価格逆転現象」が起き、自動車は消費財から投資商品へ変質した。メーカーはサブスク「KINTO」への誘導や転売禁止誓約書で対抗するが、市場の飢餓感がブランド価値を歪める皮肉な状況だ。

「金はある。印鑑もある。だが、買うための『枠』がない」。首都圏のトヨタ系ディーラーに勤める営業担当者は、今の状況をこう表現する。2025年9月に一部改良されたミニバン「ヴォクシー」「ノア」をめぐり、全国の販売現場では異様な光景が広がっている。改良モデルの詳細が公表される前から注文が殺到し、多くの店舗で「受注停止」や「納期1年以上」という掲示が当たり前になった。

 かつては「アルファード」や「ランドクルーザー」といった高級・嗜好性の強い車種に限られていた長納期問題が、いまやファミリー層の主力である大衆ミニバンにまで完全に波及している。

 なぜ、世界最大級の自動車メーカーであるトヨタで、ここまで「車が買えない」状況が続くのか。その裏側には、単なる部品不足では説明できない、トヨタの冷徹な経営判断と、日本市場の地盤沈下が透けて見える。

●目次

「半導体不足」は、もはや免罪符にすぎない

 長納期の理由として、トヨタは長らく「半導体不足」や「サプライチェーンの混乱」を挙げてきた。だが2025年現在、この説明は説得力を失いつつある。

 実際、ホンダの新型「フリード」や日産の「セレナ」は、グレードを選ばなければ数カ月待ちで納車可能な水準まで回復している。それにもかかわらず、トヨタだけが「解消されない渋滞」を抱え続けているのはなぜか。

 自動車アナリストの荻野博文氏は、こう指摘する。

「トヨタ車が買えない理由は、供給能力の不足ではありません。むしろ商品力が強すぎて需要が集中し、それをあえて調整している点に本質があります。第5世代ハイブリッド(HEV)は燃費・静粛性・耐久性のバランスが突出しており、消費者の選択肢がトヨタに一極集中しているのです」

 本来であれば、需要超過は増産で対応するのが常道だ。しかしトヨタは、そこに踏み込まない。ここに、従来とは異なる「売り方」の変化がある。

円安が加速させた「日本市場後回し」という現実

 背景にあるのが、円安を軸としたマクロ経済の構造変化だ。

 トヨタは、為替が1円円安に振れるだけで、営業利益が約450億円押し上げられるとされる。1ドル=150円前後が常態化した現在、同じ1台を生産するなら、日本で売るよりも、北米やアジアの富裕層向けに回した方が、利益率は圧倒的に高い。

「トヨタはすでに『国別生産』ではなく、『世界需要を一本で見て配分する会社』になっています。グローバル最適化の視点に立てば、価格転嫁が難しく、人口減少が進む日本市場は、どうしても優先順位が下がる。これは感情論ではなく、純粋な経済合理性です」(同)

 日本のディーラーがいくら注文を積み上げても、グローバルの配分枠が増えなければ、車は届かない。結果として、日本の消費者は「世界市場の中で買い負ける」立場に置かれている。

 この需給の歪みが生み出したのが、中古車価格が新車価格を上回る「逆転現象」だ。

 通常、自動車は登録した瞬間に2割程度価値が落ちるとされる。しかし現在のトヨタ車では、その常識が完全に崩れている。

・アルファード(現行型)
 新車価格:約540万円〜、
 登録済未使用車:800万〜1,000万円超

・ヴォクシー(HEV)
 新車価格:約350万円〜
 即納中古車:450万〜500万円

「1年待つくらいなら、100万円高くても今すぐ乗りたい」という需要が、中古車市場を押し上げる。そして、この価格高騰が「トヨタ車はリセールが良い」という神話を補強し、投機的な需要まで呼び込む——歪んだ循環が出来上がっている。

「本来、生活必需品に近いミニバンで、ここまでプレミアがつくのは異常です。これはもはや『車』ではなく、『希少な権利』が売買されている状態に近い」(同)

「KINTO」は救済か、それとも選別か

 こうしたなかで、トヨタが用意している“抜け道”が、サブスクリプションサービスの「KINTO」だ。通常販売では1年以上待ちの車種が、KINTO経由なら数カ月で納車されるケースもある。

 消費者からは「不公平だ」という声も上がるが、メーカー側の論理は明確だ。KINTOを通じて販売すれば、将来的に車両は自社系列に戻り、良質な中古車として再流通させることができる。新車から中古まで、価値の連鎖を自社で囲い込む戦略である。

 また、転売防止のための「1年間転売禁止誓約」も導入されているが、実効性には限界がある。需給が逼迫したままでは、抜け道を探す動きは止まらない。

 トヨタの受注停止問題は、単なる生産トラブルではない。それは、日本市場がグローバル経済の中で相対的に弱体化している現実であり、同時に、モノの価値が「所有」ではなく「希少性」で決まる時代への移行を象徴している。

 かつて、日本の高度成長を支えた「高品質な大衆車を、誰でも普通に買える」モデルは、静かに終焉を迎えつつあるのかもしれない。次にあなたがトヨタ車のハンドルを握るとき、それは単なる移動手段ではない。世界規模の需給争奪戦を勝ち抜いて手に入れた、一枚の“プラチナチケット”なのだ。

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)

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