六代目山口組と神戸山口組がいよいよ特定抗争指定に…曖昧な逮捕基準や地下潜伏への危惧も

 2017年4月、兵庫県尼崎市で任侠山口組が結成式を行ったことで、当時、同市内が騒然としたことがあった。同組織の関連組織周辺には、警備やマスコミの数が増え、物々しさを醸し出していた。それも月日の経過とともに落ち着きを取り戻し、町中が以前と同じ空気に包まれていた昨年の11月下旬に起きたのが、神戸山口組幹部射殺事件であった【参照「山口組に狙われ続けた神戸山口組幹部」】。尼崎市内随一の繁華街、阪神尼崎周辺でマシンガンが乱射されたこの事件の影響は、繁華街にとっては書き入れ時である年末にまで及んだのであった。

「11月にマシンガン事件が起きたので、どこの店も忘年会のキャンセルが相次いでいた」と話す地元の飲食店関係者も少なくはなかった。この事件をきっかけに、尼崎が六代目山口組と神戸山口組の抗争の舞台と化してしまうのではないかと震撼する市民が少なくなかったということだろう。

 その尼崎市も、今回、六代目山口組と神戸山口組が特定抗争指定暴力団に指定されたことに伴って定められた警戒区域に含まれたのである。両団体は1月7日にも特定抗争指定暴力団として官報に公示され、暴力団対策法に基づくさまざまな規制を受けることになるが、例えば、警戒区域では組員が5人以上で集まったり、敵対する組織に対して抗争を誘発する行為をしたりすれば、逮捕の対象になる。

 2012年に暴対法が改正され、特定抗争指定暴力団の指定制度が設けられて以来、同指定を受けるのは、同年に指定を受けた道仁会と九州誠道会(解散)以来となり、今回が2度目のケースということなる。ただ、2012年の時は指定を機に両組織が抗争を鎮静化させ、九州誠道会が解散することで指定も解除されており、指定期間における組員の逮捕者は出ていない。そのため、どのような行為や活動で逮捕されるのかという点では、前例がない制度といえるのだ。

「明確な逮捕基準がまだないために、当局サイドも、現場の捜査員になればなるほど判断しにくいという声があるようです。むろん、抗争が激化すれば、逮捕の基準も一気に跳ね上がる可能性もあるでしょう。組員が抗争に関連する行為をしたと当局が解釈すれば、ちょっとした行動でも即逮捕されることも考えられる。現時点では、何をしたら逮捕されるかということを誰も理解できていないわけです」(暴力団に詳しいジャーナリスト)

 だからといって、今回の指定で必ずしも抗争が終焉する、もしくは山口組が壊滅状態になるかといえば、そうとはいえないだろう。特定抗争指定とは、あくまで抗争を拡大させないための措置であり、組織を壊滅させるために設けられた制度ではない。現に警戒区域以外では、これまでのように組事務所に出入りすることも可能であり、組員が5人以上集まってはならないという制限を受けることもないのだ。必然的に、警戒区域内に拠点を置いていた組織は、区域外の関連施設に臨時的に機能を移転させ、組織運営を行うことになるというわけだ。

「ただ、そうした施設近辺で抗争に関連するような事件が起きれば、当局はその地域も警戒区域に定めるでしょう。そうして、両組織の活動を取り締まっていき、抗争ができない状態どころか、通常の組織運営がしにくい状況へと持っていくことが狙いなのではないでしょうか」と法律に詳しい専門家は指摘しながらも、このような警笛を鳴らしている。

「警戒区域が拡大され、組織活動が制限されていく分、今後はこれまで以上にヤクザの身分を隠して、一般社会に溶け込んでいくケースが増えることが予想されます。それが海外のマフィアのように、地下へと潜るきっかけになり得る可能性もあるわけです」

 これまでヤクザは、自分たちがヤクザであること、その事務所がどこになるかなどを、ある種の矜持を持って律儀なくらいに世間に示して存在してきていた。それは、どれだけヤクザに対する厳罰化が進んでも変わらなかった。ある意味、そのようにヤクザ組織や組員たちがわかりやすく社会に存在し、一般市民とは一線を画しながら活動してきたからこそ安心できる側面があったと、この専門家は指摘しているのだ。それゆえ、身分や活動拠点を隠されてしまったほうが、市民にとっては恐怖となるのではないかというのである。それはそうかもしれない。たまたま知り合った相手と親しく付き合うようになったら、後で実はヤクザの幹部だったと聞かされるケースも出てくるかもしれないからだ。

 おかしな話かもしれないが、町中にヤクザの組事務所があり、そこに組員が出入りする……そうすることで地域住民は誰がヤクザの組員であるかを理解することができるという構図は、一般市民においても一定のメリットがあったといえるのかもしれない。いずれにせよ、今なお続く六代目山口組分裂抗争において、今回の特定抗争指定暴力団への指定は大きな転換期になるだろう。

(文=沖田臥竜/作家)

●沖田臥竜(おきた・がりょう)
2014年、アウトローだった自らの経験をもとに物書きとして活動を始め、『山口組分裂「六神抗」』365日の全内幕』(宝島社)などに寄稿。以降、テレビ、雑誌などで、山口組関連や反社会的勢力が関係したニュースなどのコメンテーターとして解説することも多い。著書に『生野が生んだスーパースター 文政』『2年目の再分裂 「任侠団体山口組」の野望』(共にサイゾー)など。最新刊は、元山口組顧問弁護士・山之内幸夫氏との共著『山口組の「光と影」』(サイゾー)。

JRA理事長ジャパンC「外国馬ゼロ」問題を語る。東京競馬場に新・検疫厩舎も「高速馬場」改革には……

 問題解決へ、大きく舵を切ることになりそうだ。

 昨年、1981年の創設から39回目にして「外国馬の出走ゼロ」となったジャパンC(G1)。日本競馬最大の国際レースとして「存在意義を失った」という厳しい声もあるが、主催するJRAもその事実を重く受け止めているようだ。

「物理的にクリアできるものはクリアしていきたい――」

 そう話したのは『週刊ギャロップ』(サンケイスポーツ)で、毎年恒例の年頭インタビューに応じた後藤正幸JRA理事長だ。詳細は本誌をご覧いただきたい。

 昨年、外国馬が出走しなかったことを受け、多くのファンから批判の的となったジャパンC。

 だが、JRAの生え抜き理事長として、海外の駐在員事務所の所長を歴任した経験を持つ後藤理事長は「これまでの38年間、よく1頭でも2頭でも(海外からの)出走馬を確保できたと思いますよ」と、外国馬の招致の難しさを語っている。

 まさに「経験者は語る」だ。だが、日本の競馬ファンからすれば、毎年のように世界各国から強豪が名を連ねるドバイミーティングや香港国際競走を知っているのも事実。それだけに日本を代表する国際レースに外国馬が1頭も来なかったという状況は、何とも言えない寂しさがあったというわけだ。

 ただ、見識のすれ違いはあったにせよ、昨年の状況はJRA側も重く受け止めている。その大きな原因の1つに日本特有の検疫の厳しさが挙げられているが、まずは“そこ”にテコ入れを行うようだ。

「現在、外国馬がジャパンCが行われる東京競馬場のレースに出走するには、まず千葉にある競馬学校で検疫を受ける必要があります。そのため、外国馬は日本到着直後から満足な調教が行えず、さらにはレースに向け、再び東京競馬場へ移動しなければならないという問題があります。

そこで、国際検疫厩舎を東京競馬場の中に作る動きがあるようです。もし実現すれば、少なくとも東京の国際レースに出走する外国馬の負担が、大きく下がることが期待できるのではないでしょうか」(競馬記者)

 日本競馬の検疫は以前から長く議論されてきた問題だが、ついに大きく動くことになるのか。しかし、後藤理事長は「2020年秋に間に合うものではない」とコメント。工事期間はもちろん、国の許可や埋蔵文化財調査など、様々な問題があるようだ。

「検疫問題は、海外に精通した関係者から必ずと言っていいほど話題に挙がる問題ですから、これは大きいと思いますよ。ただ、ジャパンCを始め、日本競馬か世界から敬遠される最大の問題となる『馬場』に関しては、あくまで否定的なようです」(同)

「海外に行けば馬場が違うのは当たり前で――」と語る後藤理事長だが、その背景には現場からの「支持」があるようだ。理事長によると、海外から遠征してきた騎手などは「走りやすい」と話しており、決して日本特有の高速馬場に問題があるわけではないという。

「海外だけでなく、JRAの騎手からも概ね好評を得ていますし、馬場そのものに関して問題があるということではないと思います。

ただ、例え日本の馬場に問題がないにしても欧州と大きなタイム差がある限り、ジャパンCが敬遠される問題は解決しないでしょうね。いえ、日本が素晴らしい馬場を誇っているからこそ、この問題は根深いと思います」(同)

 とはいえ、自然と調和した欧州競馬の馬場が、整備が行き届いた日本の馬場に劣るという見解もナンセンスだ。それはドバイや香港のような、いわば「中立」の馬場で日本のトップホースが欧州馬に後れを取ることがある事実からも、明白と言えるだろう。

 記者が語る通り、欧州の馬場と日本の馬場、どちらも間違ってはいないからこそ、この問題は根深い。多くの日本の競馬ファンとしては、かつての強豪外国馬が来日するジャパンCを観たいという思いがあるが、果たして実現する日は来るのだろうか。

浜崎あゆみ出産で「赤ちゃんの写真」「妊娠中のセルフィー」を“ママ”が明かし代理母疑惑を否定

浜崎あゆみInstagramより

 浜崎あゆみが昨年11月に極秘に出産していたことを明かし、ファンは驚きに包まれた。浜崎はカウントダウンライブを終えた1月1日深夜、公式ファンクラブサイトにて出産していたことを報告した。

 子どもの父親について一部では年下の一般人男性と報道されており、熱愛報道のあった年下ダンサーと見る向きが強い。ただ現状、浜崎側はそれを公表する意図はないようだ。

 浜崎あゆみの突然の出産報告が驚かれたのは、彼女が昨年5~8月に全国ツアーを行い、大みそかにはカウントダウンライブを開催、そして今年も2月から8月にかけて38公演の全国ツアーを予定しているからだ。

 頻繁に更新してきたInstagramでも、妊娠の片鱗を伺わせるような写真や動画は一切見られない。一体いつのまに妊娠し、産んでいたのか? ということだ。

 だが彼女はたしかに、我が子を出産していたようだ。浜崎が若い頃から“ママ”と慕っていた株式会社ピーチ・ジョン創業者の野口美佳氏は、Instagramに<グリグリに大きな目をしたなんとも可愛い赤ちゃんの写真と 大きなお腹をした妊娠中のセルフィー(しかも下着姿笑)>が浜崎からLINEで届いたと綴っている。

「もしや代理出産???」「一生秘密するつもりだったそうだ」

 ネット上には、祝福や浜崎あゆみの体調を気遣うコメントも多いが、妊娠・出産の気配を一切見せなかったことから「代理出産」を疑う声も散見された。

 浜崎の盟友として知られる野口美佳氏も5日、Instagramで浜崎の出産について言及し、代理出産を疑ってしまったと明かした。浜崎の出産はニュースを見て知り、あまりに驚いて本人に直接、連絡したのだという。

<いったいいつ妊婦してていつ産んだっていうわけ? どういうこと? ハテナハテナ??もしや代理出産???(実はわたしはそう思ってしまっていた)>
<ニュースを聞いた日の夜は 自然にあゆにLINEしていた  久しぶりのやりとりは懐かしい言葉遣いとともに なんと彼女から返ってきたのは グリグリに大きな目をしたなんとも可愛い赤ちゃんの写真と 大きなお腹をした妊娠中のセルフィー(しかも下着姿笑)であった (ハッキングされたらどうしよ…) ほんとに産んだんか!!まじか!>

 また、それによれば浜崎は子どもを産んだことを「最初は一生秘密するつもりだった」そうだが、実際に出産したことで気持ちに変化があり、公表に踏み切ったのだという。

 すっかり疎遠になってしまっていた浜崎と、「子育て」というライフスタイルの重なりが生まれたことを、野口氏は<彼女がどんなふうに子供と向き合っていくのか見守っていきたい また一緒に共感できることが始まった気がする>と喜びをもって綴っている。

「産後すぐに動けるという事の証明ではありません」

 とはいえ妊娠初期から中期まで、ハイヒールでダンスをし、コルセットで腹を締め付けながら全力で歌っていた浜崎あゆみの妊娠と出産に、驚かない人はいない。産後すぐのカウントダウンライブも、驚異的な体力だ。

 Twitterでは、産後間もない身体で見事なパフォーマンスを披露した浜崎を賞賛し「産後も頑張ればすぐに動ける」「妻にも見習ってほしい」といったツイートもわずかながら見られ、そうした向きに警鐘を鳴らす意見も多い。産褥期は母体の安静がとても重要だからだ。

 産後にスピード復帰する芸能人は少なくない。2017年に第3子を出産したモデルの土屋アンナは、わずか19日間後に「東京ガールズコレクション」で仕事復帰を果たした。芸能人のスピード復帰が伝えられる度に、ネット上では「産後もすぐに動ける」という誤解が噴出する。

 しかし基本的には、産後はなるべく体を休めたほうが良い。そのための周囲のサポートは必須だ。産後は身体的な負担だけでなく、ホルモンバランスが大きく変化すること、睡眠不足などから産後うつにかかるなど、精神的にも不安定になりやすい。「あの人はできたのだから」などと、無理強いしてはいけない。

 浜崎あゆみは3日更新のInstagramで、自分には<24時間体制のサポート>をしてくれるチームがあるから、妊娠中も産後すぐも活動することが可能だったのだと種明かしをしている。

<私には、夢のような魔法をかけてくれる衣装チーム、メイクアップアーティスト、ヘアスタイリストさん達が居て下さり、全力ですべてから守り通して下さるスタッフさん達が居て下さり、それこそ24時間態勢でサポートをして下さる病院の先生方、助産師さん達も居て下さいました>

<そんな環境だからこそ何とか実現出来たステージであって、女性が産後すぐに動けるという事の証明では決してありません 肉体的にも精神的にも難しい産褥期を身をもって実感している今、誰よりも側で支えてくれる家族と友人達に感謝の気持ちと共に、日本中の妊婦さん達、お母さん達が休まる時間を十分に持てますようにと心から願っています>

(文=WEZZY編集部)

パチンコ新台「業界初システム」「最高峰の出玉性能」……降臨した最新機種を特集!!

 2020年「最初」のパチンコ新台入れ替えが行われ、ホールは大いに盛り上がっている状況だ。

「業界初システム」「爽快な出玉スピード」を搭載した機種など魅力的なラインナップとなっている。今回は1月6日からの週に導入された「激アツ新台」に迫ってみたい。

 まず注目したいのは、業界初の「右打ち中システム」を搭載した驚愕の連チャン性能が話題の人気シリーズ最新作だ。

『Pひぐらしのなく頃に~廻~』(Daiichi)

 Daiichiを代表する人気シリーズ『ひぐらしのなく頃に』が新規則機として登場。

 ミドルタイプの一種二種混合機で、ヘソ大当り時の98%で時短1回+残保留4個の「真・身隠しモード」に突入する。ここで大当りすれば時短99回+残保留4個の「絆結びRUSH」突入が確定だ。

 業界初と言われる超天国モード「絆結びRUSH」は、転落するまで継続する連チャンゾーン。1/32の転落小当りが搭載されており、当選時は電サポが終了して残りの残保留で継続ジャッジが行われる仕組みだ。それらを合算した継続率は約89%を誇る。

 特図2における最大ラウンド(1500発)比率は約51%と、RUSHの継続率・出玉感を兼ね備えた新規則最高峰の出玉性能と言えるだろう。新規演出と新規楽曲が追加され、パワーアップした演出も見逃せないポイントだ。

 注目度では、業界のリーディングカンパニーSANKYOが「本気のミドル」と宣言する『フィーバー バイオハザード リベレーションズ2』も負けてはいない。

 世界的な人気を誇るゲームシリーズ「バイオハザード」とのタイアップ作。大当り確率1/319.7の転落抽選タイプのV確ループ機で、確変突入率は約64.2%(特図1確変突入率51%、時短引き戻し率約26.9%の合算値)となっている。転落確率は1/449だ。

 確変のトータル継続率は約80%。右打ち中は80%で「10R確変(約1500発)」が狙える強力な仕様だ。短時間勝負にも適した爽快な出玉スピードも魅力となっている。画面全体が回転する迫力ある役物や、緊迫した世界観を見事に再現した演出も好評を得そうだ。

 

 ヒットメーカー平和は『キュインぱちんこ P南国育ち デカパトver.』を導入。シリーズ史上最大のデカパトを搭載した仕様で登場だ。

 大当り確率1/315.0の確変ループタイプ。確変突入率は55%で、全ての通常大当り後に100回の電サポが付与される。図柄揃い時は出玉オール1500発と安心感のあるスペックだ。

 金図柄が揃えばプラスでスーパー小当りRUSHが発動。突入すれば確変終了まで小当りRUSHが継続と、まとまった出玉にも期待できる。連続予告は非搭載など時間効率を重視した点も注目したいポイントだ。

 ニューギンの新機種は超人気少女漫画とのタイアップ作。『Pぱちんこガラスの仮面』は、ミドルとライトミドルの2スペックで登場だ。「仮面ギミック」や「スポットライトギミック」「サーチライトギミック」といった多彩な役物や、名シーンによる演出が原作の世界観を高いレベルで再現している。

 今回紹介した機種は1月6日より全国への導入が開始。ぜひともホールで堪能していただきたい。

 

 

JRAルーツドール「フィエールマン妹」良血牝馬の真価を発揮⁉ シンザン記念(G3)からクラシックを席巻するか?

 12日(日)に京都競馬場にて3歳初の重賞、シンザン記念(G3)が開催される。

 一昨年、アーモンドアイがここを制して牝馬3冠を手に入れたほか、過去にはペルシアンナイト、ジェンティルドンナ、マルセリーナ、ミッキーアイル、オルフェーヴルなど錚々たるメンバーがここで好走し、G1の栄冠を手に入れている。

 そういう意味では出世レースとも言える一戦だと言える。

 今年も有力馬がそろったが、良血牝馬2頭に注目が集まっている。その1頭がルーツドール(牝3、栗東・藤岡健一厩舎)だ。

 父・ジャスタウェイ、母・リュヌドール(母の父Green Tune)という血統で、去年の天皇賞・春(G1)、一昨年の菊花賞(G1)を制したフィエールマンの半妹という良血馬だ。

 フィエールマンは父・ディープインパクトということで、中長距離馬としての素質が色濃く出ているが、ルーツドールは父がジャスタウェイに替わったことで、血統的にはマイルから中距離に向いていると考えられる。

 この点、陣営では「体形から本来は長い距離で良さそうだが、マイルにも対応できたからね。春のためにもきっちり結果を出しておきたい」と藤岡調教師はコメントしており、クラシックだけではなく、その先まで見据えているようだ。

 ルーツドールは昨年11月の東京でデビューしたが、この新馬戦が圧巻だった。

 好スタートから終始2番手につける競馬で順調にレースを進め、4コーナーから直線に向いて一気にエンジンがかかって抜け出す。直線では持ったまま追われることもなく後続との差を広げる一方で、残り200mですでに2馬身程度の差がついていたが、ゴールではさらに差を広げ、結果的に5馬身差の圧勝を飾った。

 参考までに、同じく出世レースとして名が知れているアルテミスS(G3)の勝ちタイムが1:34:3。ルーツドールの新馬戦の勝ちタイムはアルテミスSと同コースで、1:33:3と重賞より1秒も速い好タイムで勝ち上がっているのだ。

 また、2歳女王決定戦の阪神JF(G1)の2着馬のタイムが1:33:5。同距離ながら別コースなので、単純な比較はできないがG1級のレースでも十分通用する実力を持っていると考えられる。

 シンザン記念でももう1頭の良血牝馬、サンクテュエールと人気を分け合う可能性が高いが、マイル戦だけにここでも実力を見せつけるレースを見せてくれるのではなかろうか。

 今年のクラシックを盛り上げてくれる1頭になるかどうか。シンザン記念でその真価が試される。

ソレイマニ司令官暗殺、“イラク発石油危機”の兆候…原油価格高騰、イラクが無政府状態

 年明け1月3日の米WTI原油先物価格は1バレル=64ドル台に急騰、昨年9月のサウジアラビア石油施設攻撃直後の高値(63ドル後半)を超えた。1月2日にイラン革命防衛隊の精鋭組織(コッズ部隊)のソレイマニ司令官が、イラクの首都バグダットで米軍のドローン攻撃により死亡したからだ。

  革命防衛隊とは、イラン指導部の親衛隊の性格を持つ軍事組織(兵員数は12万5000人)であり、陸海空軍とは別にイラン革命が起きた1979年に設立された。そのなかでコッズ部隊は対外工作や情報活動を取り仕切ってきたといわれている。

 ソレイマニ氏は1998年にコッズ部隊の司令官の座に就き、シリアやイラク、レバノンなどでイスラム教シーア派の民兵組織を支援し、東地中海につながる「シーア派の三日月地帯」と呼ばれる地域でイランの影響力を拡大させる立役者であった。「イラン最高指導者ハメネイ師の懐刀を暗殺されたイランが米国に報復し、米国とイランの間で軍事衝突が生じる」との懸念から、年明けの相場開始から原油価格が急騰したのである。

 原油価格はしばらくの間、高値が続く可能性があるが、米国とイラン双方が全面戦争を望んでいないとされていることから、小競り合いは続くものの、ただちに第3次石油危機に発展することはないだろう。

イラク内で強まる「反イラン」

  だが筆者は、「ソレイマニ司令官が暗殺されたことでイラク発石油危機が勃発するのではないか」と懸念している。暗殺されたソレイマニ氏はイラクの親イラン勢力の立て直しのためにバグダットに入っていた(1月4日付日本経済新聞より)が、イラクでは昨年10月上旬以降、生活苦を訴える大規模な抗議デモが続いており、「無政府状態に近づいている」といっても過言ではない。各政党や民兵組織が国庫を「現金自動支払機」のように扱い、自らの縄張りの拡大に終始している状況に、イラク国民の「堪忍袋」の緒が切れてしまったのである。

  イラク国民の怒りはイラクの内政に介入しているイランにも向かっている。直近の動きを見てみると、イランの勢力下にある治安部隊の弾圧により450人以上の犠牲者が出たことから、イラクのアブドルマハディ首相は11月下旬に辞任を表明したが、その後任選びが難航している。サレハ大統領は、12月26日イランの影響下にあるシーア派民兵組織を率いる政党連合が推薦するエイダニ・バスラ県知事を首相に指名することを拒否し、自らも大統領職を辞任する意向を表明した。

 イラク憲法では「議会(定数329)が推薦する首相候補を国家元首である大統領が指名する」ことになっているが、「弾圧が最も過酷だったバスラ県の知事を首相に任命すれば国内の混乱がさらに高まる」として、サレハ大統領は自らの地位を犠牲にしたのだろう。

 首相に加え大統領も辞任を表明したことで、下火になっていた抗議デモは再び勢いを取り戻している渦中にあって、政治情勢の安定化に奔走していたのがソレイマニ氏だった。退任を表明したアブドルマハディ氏を難産の末、首相の座に就けたソレイマニ氏は、イラク国内の「反イラン」の逆風にめげず「親イラン」の後継選びに躍起になっていた矢先の「殉職」となった。抗議デモ参加者は弾圧の元締めであった宿敵ソレイマニ氏の暗殺に歓呼の声を上げており(1月5日付BBCより)、「根本的な体制変換」という彼らの要求が現実味を帯びてきたと考えているのではないだろうか。

40年前のイラン革命を彷彿

  復活しつつある抗議運動のなかで存在感を高めているのが、シーア派でありながら反イランを鮮明に打ち出している宗教指導者のサドル師である(12月24日付アルジャジーラより)ことも気になるところである。

 混乱が増すにつれてサドル陣営に民意が集まる情勢は、「1978年9月親米のパーレビー国王の軍隊の強硬策が裏目に出てデモ隊の主張が『イスラム国家樹立』と過激化し、1979年2月の宗教指導者のホメイニ氏の帰国により反体制勢力が政権を掌握するに至った」という40年前のイラン革命を彷彿とさせる。

  首都バグダットとともに抗議運動が盛んなのは、大油田地帯を擁する南部地域である。12月28日、「祖国がない。石油もない」と叫ぶデモ隊が南部ナシリヤ油田の施設に侵入、職員に命じて電力を遮断し油田の生産を妨害するという事案が発生した(12月28日付ロイターより)。ナシリヤ油田は操業停止に追い込まれ、日量約8万バレルの原油生産が失われたことから、その穴埋めのためにバスラ油田で増産が行われている(12月30日付ブルームバーグより)。

  イランとの緊張関係の高まりを受け、米国政府はイラクの原油生産で中心的な役割を担う米国人の国外退去勧告を出している(1月3日付OILPRICEより)。イラン革命の勃発により日量560万バレルの原油供給がストップしたことから、原油価格は3倍に急騰した(第2次石油危機)。イラクでも、当時のイランと同様に大量の原油生産(日量約460万バレル)が停止するリスクが日増しに高まっているのではないだろうか。

(文=藤和彦/経済産業研究所上席研究員)

元JRAアンカツ「正直、つまらん」ノーザンファーム「使い分け」に苦言……日本馬海外大活躍も「昔」とは異なる事情

 競馬界の超一流馬が顔をそろえた昨年の有馬記念(G1)。現役最強馬と目されていたアーモンドアイが馬群に沈むショッキングな結果であったものの、馬券売り上げは前年比107.4%と大いに盛り上がった。

「レースの質が上がれば、確実に売り上げに跳ね返ってくる――」

 そう提言したのは、元JRA騎手のアンカツこと、安藤勝己氏だ。『東京スポーツ』の取材に応じた安藤氏は、インタビューの中で昨今の競馬界に蔓延している「使い分け」について苦言を呈している。

 詳細は記事を読んでいただきたいが、今の競馬界を圧倒的な勢力で実質支配しているのは、ノーザンファームだ。

 アーモンドアイのシルクレーシング、レイデオロのキャロットファーム、フィエールマンがいるサンデーレーシングと、3つの超有力一口馬主クラブを擁するノーザンファームは、これで9年連続の最優秀生産者に輝いている。

 1口馬主クラブの性質上、できるだけ多くの馬主に利益を分配したいと考えるのは、ある意味当然だ。

 その結果、頻繁に行われるようになったのがクラブ内の強い馬同士が戦わない「使い分け」というわけだが、その結果、特にビッグレースでのメンバーの分散化、レースレベル低下が問題視されている。

 純粋に強い馬同士の争いを期待するファンからすれば、いわば興ざめ……。

 安藤氏もインタビューの中で「ファンからすれば『肩透かし』を食う形になるケースが多かった。そういうのって正直、つまらんで」と苦言を呈している。

「昨年は、海外での日本馬の活躍が目立ちましたが、その中で大きく“開拓”されたのがオーストラリア競馬への参戦でした。

昨年はメールドグラースやリスグラシューがオーストラリアのG1を勝って注目を集めました。ですが、いずれもノーザンファーム系ホースクラブの所属馬。海外を利用することにより、飽和気味のノーザン系有力馬を使い分けたという見方もできます。

ノーザンファームにとって現在の海外遠征の多くは、昔のような夢やロマンを求めた挑戦というよりは、体のいい使い分けの場という印象もあります」(競馬記者)

 実際にアーモンドアイVSリスグラシューとして盛り上がった昨年の有馬記念も、当初は前者が香港へ遠征する予定だった。結局、アーモンドアイが遠征直前に熱発したため、有馬記念で対決となった。

 だが、有馬記念を最後にリスグラシューが引退したことから、もしアーモンドアイが予定通り香港C(G1)に出走していれば、時代を代表する2頭の名牝が「1度も対決しないまま」だったということだ。

「強い馬やったら、直接対決を避けんで、キッチリ白黒つける――。それが競馬を盛り上げるための、一番の処方箋やと思うわ」

 そうコメントした安藤氏の言葉は、まさにファンの思いを代弁している。今年も春のG1開催には多くのビッグレースがあるだけでなく、ドバイや香港などの選択肢もある。ファンがドキドキするような対決が、1つでも多く生まれることを願うばかりだ。

JRAルメール「今年もリーディング」シンザン記念(G3)素質馬サンクテュエールで圧勝確実?

 12日(日)、京都競馬場でシンザン記念(G3)が開催される。クラシックを見据える明け3歳勢が、ここを制して勢いに乗るべく虎視眈々と上位を狙っている。その1戦で有力視されているのが、サンクテュエール(牝3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)だ。

 サンクテュエールは、父ディープインパクト、母は現役時代にアメリカのG1を勝っているヒルダズパッション、母父はCanadian Frontierという血統。半兄にはアメリカのG1で2勝をあげているヨシダがいる。

 8月のデビュー戦では1番人気に支持されると、上がり最速の脚を使って快勝。続くアルテミスS(G3)では2番手で進み、粘りを見せるも、勝ち馬リアアメリアに交わされて2着に終わっていた。

「WCコースでの1週前追い切り後に藤沢調教師は、『前走こそリアアメリアにあっさり負けてしまいましたが、あの頃から比べると馬もだいぶ良くなってきています』と成長をアピールしています。マイルでは2走続けて上がり33秒6を記録するなど、ディープインパクト産駒らしい切れ味のよい末脚も持っていますし、ここでもやってくれるのではないでしょうか?」(競馬記者)

 期待がかかるサンクテュエール。シンザン記念で馬券圏内に入る走りを見せることができれば、クラシックでも有力候補に数えられるだろう。

「基本的に牡馬優位のレースですが、過去馬券圏内に入った牝馬は粒ぞろい。一昨年の勝ち馬アーモンドアイ、12年の覇者ジェンティルドンナは3冠牝馬に輝いています。そして16年に2着に入ったジュエラー、11年3着のマルセリーナはその年の桜花賞を勝利しました。過去の例に倣うならば、ここで馬券圏内に入れば桜花賞がグッと近づくと考えていいはず。当然クラシック初戦も見据えているでしょうし、気合いも十分なのでは?」(競馬誌ライター)

 サンクテュエールの鞍上は、昨年もリーディング首位に輝くなどトップの地位を確固たるものにしているC.ルメール騎手が務める予定。ここで結果を残し、クラシックに弾みをつけることができるだろうか?

JRA藤田菜七子「O.マーフィーで根岸S」でコパノキッキング降板……「もう1度、あの競馬を」Dr.コパの言葉と陣営の狙い

 6日、昨年12月のカペラS(G3)を勝ったコパノキッキング(セン5歳、栗東・村山明厩舎)が、2月の根岸S(G3)から始動することがわかった。鞍上は、昨年同様O.マーフィー騎手になる見込みだ。

 昨年このレースを制し、本番のフェブラリーS(G1)で5着だったコパノキッキング。

 管理する村山明調教師によると、今年も同様にここからフェブラリーSへ向かう見込みだが、マーフィー騎手が帰国することもあって「ジョッキーは未定」という。

 コパノキッキングといえば、昨年は藤田菜七子騎手とのコンビで重賞2勝。菜七子騎手にとって重賞初勝利だったこともあり、大きな注目を集めた。

 しかし、ここでコンビを解消。前走のカペラSでは2着に2馬身半差をつける見事な騎乗だっただけに、意外な選択にも思えるが……。

「オーナーのDr.コパさんは、以前から『一競馬ファンとして、菜七子に重賞を勝たせるのが私の使命』とおっしゃっていましたから、それを実現したことで一区切りついたのは確かでしょう。

その一方で、カペラS後には『今年は村山調教師に随分とわがままを聞いてもらったから、来年はレースも騎手も全て任せる』とコメント。その結果、マーフィー騎手とのコンビ再結成になりました。

マーフィー騎手とは昨年の根岸Sを勝ったコンビですし『勝つ』という意味では、これ以上ないジョッキーだと思います」(競馬記者)

 実際にDr.コパこと、小林祥晃オーナーは昨年の根岸S後に「マーフィーは上手いねえ」と、その手腕を絶賛。陣営から絶大な信頼があることは間違いといえるだろう。

 その上で、記者は『陣営がフェブラリーSを本気で獲りに来ているのでは』と語る。

「コパノキッキングは昨年、藤田菜七子騎手とのコンビで重賞を2勝しましたが、スピードを活かして前に付ける競馬で結果を残しました。ただ、その競馬でマイル戦は厳しい……。

スプリント実績のあるコパノキッキングにとって、フェブラリーSの最大の課題がマイル戦への距離延長であることは誰の目にも明らか。その上で昨年、根岸Sを中団から差す競馬で勝たせたマーフィー騎手に、もう1度『あの競馬を思い出させてほしい』という狙いがあるような気がしますね」(同)

 昨年、1400mの根岸Sを勝った後、コパノキッキングのマイル挑戦に対して「ノー」と後ろ向きだったマーフィー騎手。

 あれから1年、果たしてマーフィー騎手は成長したコパノキッキングにどんな評価を下すのか。フェブラリーSの鞍上も含め、コパノキッキングには今年も大きな注目が集まりそうだ。

目標や夢の実現に必須! 「朝型生活」をするための3つのキーワード

 

 新年ということで、一年の目標をたてたり、「今年こそはこれをやる!」と自分に誓ったりと、気持ちも新たに意欲に燃えている人は多いはず。

 そうした目標や決意の実現にとって一番大切なのは「時間の使い方」だ。人生のすべての時間を、目標を追うことに使える人は、たぶん多くはない。ほとんどの人は、何かと忙しい日常の隙間を見つけて自己実現を目指すのだ。

 だからこそ、いつもよりも早く起きて、朝の時間を有効に使う「朝型生活」は大きな意味を持つ。疲れもなく、生産性が高いとされる朝の時間を「自分が一番やりたいこと」に使うことができれば、目標の実現に早足で近づくことができる。

■早起き習慣を定着させるための3つのキーワード

 ただ、苦手な人はとことん苦手なのが「早起き」である。
5時に起きるつもりだったのに、だらだら二度寝して結局起きたのは8時半だった時の自己嫌悪を繰り返し味わったあげく、「自分にはムリ」とあきらめてしまっている人もいるはずだ。

『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』(塚本亮著、すばる舎刊)によると、早起き習慣を定着させるためのキーワードは「動機」「睡眠」「リズム」の3つ。

「動機」とは、「なぜ早起きするか」を自分の中で明確にすることだ。
これは「〇〇をしないといけないから早く起きる」など、義務感を伴うものではなく、「〇〇したいから早く起きる」と、早起きを「楽しみ」と捉えた動機づけをするのがポイントとなる。

「ジョギングしたい」
「今日買った本を読みたい」
など、「快」を追求する動機づけをすることで、実際に早起きしやすくなるのだ。

■早起きは「夜」に始まっている

 十分に眠ることができないと早起きは難しいし、起きられたとしても前日の疲れを引きずってしまったりする。

 その意味では、早起きを習慣化するなら夜の過ごし方を見直した方がいい。
本書では、睡眠の質を高めるために

・メラトニンと睡眠の関係を知る――メラトニンをきちんと分泌させるために、寝る少し前から部屋を暗くして、光を浴びないようにする。

・寝る直前に入浴しない――体温が上がり、眠気が覚めてしまう。

・食事時間に注意する――眠る直前に食事をすると、就寝中に消化活動が行われるため、脳も体も疲れが取れにくくなる。

・カフェイン、アルコール摂取を控える――夜中にトイレに行きたくなったり、心拍数が上がって呼吸が荒くなったりする。

 の4つのポイントをあげている。

■土日も睡眠のリズムは崩さない

 最後に3つめのキーワード「リズム」を見ていこう。

 最適な睡眠時間は人によって異なるが、自分に適した睡眠時間を見つけたら、それをできるだけキープした方がいいという。

 たとえば6時間が最適なら、毎日6時間で起きる。そのうえで起きたい時間から逆算して就寝時間を決めるのだ。そして睡眠時間のサイクルが決まったら、土日でもそれを崩さないことが、早起き習慣定着のカギになる。

 ここで紹介したものは『頭が冴える! 毎日が充実する! スゴい早起き』で明かされている早起き習慣をつけるためのメソッドのごく一部にすぎない。

 目標ややりたいことの現実化に欠かせない「朝型生活」を手に入れるために行動を起こすなら、年始である「今」。本書はその手助けをしてくれるはずだ。

(新刊JP編集部)

※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。