ソフトバンク技術者がロシアのスパイに狙われる理由…5Gのため中国人技術者を積極雇用か

 警視庁公安部は1月25日、在日ロシア通商代表部の幹部職員の求めに応じて会社の営業秘密を不正に入手したとして、元ソフトバンク社員の荒木豊容疑者(48)を不正競争防止法違反容疑で逮捕した。その手口はロシアの古典的な人的諜報活動そのもので、情報通信業界に衝撃を与えている。昔から「スパイ天国」と称されてきた日本で、何が起こっているのか。

「普通の技術者」「どうして彼が」

 警視庁の発表によると、荒木容疑者は2019年2月に当時勤務していたソフトバンクの会社サーバーに接続。同社の営業秘密を含むデータ2点を記憶媒体に複製した疑い。荒木容疑者は容疑を認めており「小遣い稼ぎのためにやった」「飲食のたびにお金を渡されていた」などと述べている。一方で、警視庁は荒木容疑者に金を渡していた外交官とすでに帰国した元通商代表部の職員の計2人対して出頭するようロシア大使館に呼び掛けているが、外交官不逮捕特権もあり、逮捕・拘束は厳しい情勢だ。

 荒木容疑者はソフトバンクに在籍当時、自社の通信設備のインフラ整備を主に担当していたという。同社の関係者は次のように語る。

「荒木さんは金に困っているようにも、ましてやスパイまがいな不正を行っているような人物には見えませんでした。情報通信産業に属している他の多くの技術者と同じく、普通の社員です。会社中枢の幹部というわけではなく、『どうして彼が』と驚いています」

 冷戦期まで旧ソ連やアメリカなどの諜報機関は政治家や官僚、企業の重鎮など組織中枢で機密情報にアクセスしやすい人物をターゲットに工作を続けてきた。一方、今回の荒木氏は、諜報活動の司令塔ともいうべきロシアの在外公館関係者が直に出向いて諜報活動を行う人物としては異例に思える。

なぜ現場の技術職が狙われたのか

 大手情報通信会社の幹部は次のように話す。

「企業の戦略や中枢技術の盗用ではなく、そもそも情報インフラの構造そのものがターゲットになっているのではないかとの印象を受けています。現在の情報通信技術の構造はどこかひとつにハブがあって、それを手に入れればすべての技術や情報が手に入るわけではありません。逆にネットワークの末端が数えきれないほど広がっているからこそ、すべてを防衛するのは難しいともいえます。今回の事件のように現場の人間を懐柔して、複数の末端の情報から全体像を把握したり、懐柔した人物を通じてシステムに複数のバックドアを設けておいて、有事の際にサイバー攻撃を行う起点にしたり、情報取得の方法はいくらでも考えられます。

 ソフトバンクをはじめ、大手携帯キャリア各社は5Gの導入を急いでいます。この技術で先進的な技術を持っているのは中国とアメリカです。そのため、両国の技術者を雇入れて事業を進行しています。国籍が違うとか、金に困っているとかの理由で同僚を疑いたくはありません。また事業が進めば進むほど人手が必要な状況なので、会社としても雇っている人物の背景を気にしている余裕はないでしょう」

 今回のロシアのスパイ活動をどのように見ればいいのか。元外務大臣政務官で国際政治学者の浜田和幸氏は次のように解説する。

【浜田氏の見解】

 今回の元ソフトバンク社員の事件は氷山の一角であることは間違いありません。

 戦後の冷戦時代、日本が驚異的な経済成長を遂げ、「アメリカを追い越すのではないか」と思われた時期がありました。当時の日本は少なくとも技術面で世界的なシェアを獲得していました。

 同盟国であるアメリカにとっても、そうした日本の動きは脅威でした。日本がどんな国家戦略のもとで、どのような技術に注力しているのか。政府関係者や政治家の動向や考え方を探ろうと、東京を舞台にアメリカのみならず、世界の大国がしのぎを削ってきました。

 ワシントンの戦略国際問題研究所に勤務していた時期に、知り合ったアメリカ政府関係者から、「東京の赤坂にあるアメリカ大使館のすぐそばのビルに、米海軍の情報機関が事務所を抱えていて、彼らはターゲットとしている日本政府高官、政治家の行動を24時間監視し、電波を傍受している」と聞いたことがあります。その報告頻度は、東京からワシントンの国防総省に30分に1回の割合。「誰が」「いつ、どこで」「誰と会って」「どんな話をしたのか」すべて筒抜けということでした。

 2013年に発覚した諜報機関によるドイツのアンゲラ・メルケル首相の盗聴事件でも明らかなように、アメリカにとって同盟国であろうと敵対国であろうと関係はありません。すべて潜在的な脅威なのです。

 アメリカが同盟国の日本に対してそれだけ情報収集しているわけですから、中国、ロシアなど日本が潜在的な脅威とみなしている国家が行っていないわけはありません。

ターゲットの頭の中を探りだすことが目標

 ロシアや中国の在日大使館や通商代表部の主たる任務は、日本の政治家や経済界の重鎮、ITなど国防に直結する分野で技術的な情報やノウハウや知見を持っている人たちの頭の中を探りだすことです。

 中国のハッキング集団による三菱電機へのサイバー攻撃など、最近はサイバーテロによっていろんな技術情報を盗むことも頻繁に発生しています。その一方で、人間の頭の中はサイバー攻撃では確認できません。だからこそ、今も古典的な人的諜報活動の重要性は落ちていません。典型的な例ですが、ロシア大使館は年中、なんらかのレセプションを開き、文化使節団を通じた経済交流を行っています。

 今回の事例で言えば、大使館のレセプションなどを使って、対象となる日本人と知り合い、『個別に食事をしましょう』とか『軽く一杯飲みましょう』と関係を進めていきます。そうするなかで、その人の置かれている立場や悩みを聞き出します。最初は『お車代です』などと言って1万円を渡し、お金をもらうことに対するハードルを下げていき、やがてその日に話した情報次第で払う値段を吊り上げていきます。

 こうした活動に力を入れる背景には、民間レベルの日露間の人的・経済的な交流が低調な現状があります。例えば毎年、中国から日本には970万人の観光客がきています。日本から中国に向かう観光客は約200万人です。

 一方、ロシアから日本に来ている観光客は20万人以下です。日本からロシアに行く人はさらに少なく10万人台です。

 今回、ソフトバンク元社員への諜報活動でクローズアップされているロシアの駐日通商代表部には、ロシアの最新商品の展示コーナーがあります。しかし展示してあるものが、日本人の好みに全然あいません。品揃えも貧弱だし、包装も粗雑で日本人の購買意欲を刺激しません。ことほど左様に、思ったような結果がでない状況です。

 現時点での、ロシアの外貨獲得手段のメインは石油や天然ガスなどエネルギー関係ですが、観光、農業、水産業などに産業の幅を広げていく方針を示しています。特に日本とは、政府首脳レベルで北方領土の海産物や観光、エネルギー再利用などに関して、日露間で協力しようという方針になっているのですが、実務レベルではまったく進んでいません。

 「日本は本気でやる気があるのか」と、プーチン大統領にはいら立ちがあるようです。少なくともプーチン氏は「安倍晋三首相と27回もひざ詰めで話をしている」という自負があります。その結果、駐日通商代表部も本国からいろいろせっつかれているというのが実情です。

 ロシアには資源があっても、自力で商品を開発する力が乏しく、世界的なニーズにこたえるインフラ整備が遅れています。通信も物流もとても遅れています。特に日本が進めている次世代の通信技術である5Gと6Gは手が出るほど欲しいでしょう。

 極東での地政学的にロシアは日本と組むか、中国と組むかしかありません。日本はノーベル賞の受賞者も多く、知識やノウハウの蓄積はあるけれど、そうした技術の商業化や世界的なマーケティング戦略の面で立ち遅れています。ロシアや中国は日本の持っている頭脳をうまく生かして、ビジネス化したいと考えている。それが彼らの諜報活動の最大の目的です。

ロシアの日本に対する高い期待値

 ロシア人は海の食べ物をあまりあまり好まない傾向があります。例えば、ワカメや昆布などの海藻類はこれまで捨てられていました。ところが、最近になって海藻に含まれている成分が延命長寿につながることが注目されています。日本人が食生活のなかで、海藻をうまく摂取し、長寿に役立てている食習慣が広まっているのです。

 ちなみにロシア人の平均寿命は60代です。日本の長寿はうらやましくてしょうがありません。そこでプーチン大統領の肝いりで、サンクトペテルブルク市に延命長寿研究センターを建設しました。遺伝子組み換えの技術などを生かして、ロシア人の長寿化の研究を続けています。  民間でもワカメやモズクを使ってロシア人の大好物のチョコレートを開発して広めようという動きがあります。

 一事が万事、ロシア人の日本に対する高い期待値があります。中国とも協力していますが、中国は人口が多く、最近では多くの中国系移民がシベリア方面や沿海州に押し寄せています。一方で日本は領土的な野心はないし、人口も減少しています。どちらかがより利用しやすいかというと、やはり日本になるでしょう。

日本にスパイ防止法はない

 今回、ソフトバンクの関係者は現場の技術者でした。ソフトバンクでは今回、スパイ活動のターゲットになったような技術者が大量に採用されていて、待遇が特別に良いというわけではありません。しょっちゅう人の入れ替わりがあります。そして、「自分は孫正義さんに憧れて、会社に入ったけれど、現場で思ったような仕事をさせてもらえない」とか「自分の仕事や実績を正当な評価がなされていない」という不満が蔓延しています。政府高官や企業幹部と違ってガードも薄く、容易に攻略しやすい特性があります。

 また日本人の頭脳、陸上自衛隊の幹部候補生たち、防大生たちも恰好のターゲットになっています。こちらは古典的なハニートラップで、中国が得意としています。自衛隊員が中国人女性と結婚する事例も増えています。目標となる人物の人脈や情報、技術を入手するには、どういう手段が一番良いのか。米露中はよくわかっています。

 日本にスパイ防止法はありません。まさにスパイ天国ともいえる状況です。防衛関係者やロボティクス、ITなどの先端技術に関わっている人たちに気概を持ってもらうしかありません。代々受け継いできた技術や先人たちの努力の蓄積があって、今日の日本経済があるわけです。それを他国に「いいとこどり」をされてしまえば、日本の未来は衰退の一途です。

 世界経済ではアメリカと中国がシノギをけずり、日本は後塵を拝しています。自分個人の目先の利益にとらわれて裏切ってしまえば、自分の所属している企業が倒産したり、アメリカや中国の企業の傘下に吸収されたりして、結果的に職を失う可能性もあります。

 昨年末に発覚した秋元司衆議院議員をめぐるIR汚職疑惑もそうです。国政を担う人間が目先の小さな利益を優先して、簡単に他国に寝返っている。政治家のレベルが下がってきているのもかもしれません。しかし、それは政治家のみではなく、それを選んでいる有権者にも言えることです。我々は肝に銘じるべきでしょう。

(文=編集部、協力=浜田和幸/国際政治学者)

 

キャンドゥ、今絶対買うべき商品5選…スマホゲーム用スタンド、ハンガーホルダー5連

キャンドゥ」は「ダイソー」「セリア」に並ぶ、業界No.3の100円ショップブランドだ。シンプルかつ高機能なスタイルが受け、着実にファンを拡大してきている。

「信頼No.1」というビジョンの通り、キャンドゥが打ち出す商品は高品質はもちろんのこと、シンプルなモノトーンカラーのものが多い。老若男女を問わず生活に寄り添ってくれるブランドイメージを確立しており、2013年の創業20周年目には、ブランドロゴ・カラーを白とオレンジに一新している。

 ちなみにキャンドゥは、100円ショップ業界にしては珍しく、店舗のイメージキャラクターを持っているのも特徴のひとつだ。“はっ犬ワンドゥ”という名で、新しいものを見つけることが大好きな、探偵風の可愛らしいキャラクターである。

 こうしたイメージ戦略のかいもあり、18年の11月末には、年商707億4100万円を記録したキャンドゥ。店舗数も19年11月末時点で1050店舗と、地道に成長を続けており、業界1位のダイソー、2位のセリアに迫る勢いを見せている。

 そんなキャンドゥについて今回「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は、ウィンターシーズンの商品を独自に調査した。「この冬、買うべきキャンドゥのおすすめグッズ5選」を選出したので、買って損なしの良品を紹介していきたい。

「3LEDタッチライト・小」/110円(税込、以下同)

 あっという間に日が暮れるこの季節。早めに寝入ってしまい、夜中にふと目覚めてお手洗いへ……なんてことも多いだろう。短い距離の廊下など、大々的に明かりを点けるほどでもないが、少しだけ照明がほしいというときに活躍してくれるのがキャンドゥの「3LEDタッチライト・小」だ。

 この商品は、半球型の発光部分に3つのLEDライトが取りつけられており、程よい明るさであたりを照らしてくれる、手のひらサイズのタッチ式ライト。最大の特徴は、発光部分そのものがスイッチになっており、暗くて点けにくい場面でも楽に点灯できる点だ。また、背面には壁掛け時計のように引っ掛けるくぼみもついているので、廊下の壁に設置すれば、ワンタッチで廊下を照らしてくれる便利アイテムとなる。

「ステンレスハンガーホルダー5連」/110円

 冬は曇りがちで、晴れ間が顔を出すことも少なくなってくる。この時期の悩みといえば、洗濯物だろう。せめて乾燥機があればいいが、天日干しの家庭では苦労が絶えないはず。とりわけ、ハンガーに干していた洗濯物が冬の木枯らしのせいで1カ所に集まってしまい、「そろそろ乾いただろう」と取り込む際に、「全然乾いてない」と落胆した経験のある人も少なくないのではないか。

 そんな悩みを解決してくれるのが、キャンドゥの「ステンレスハンガーホルダー5連」。物干し竿に取りつけ、5つあるくぼみにハンガーを干すことで、ハンガー同士が寄ってしまうのを防いでくれるのだ。冬の洗濯シーンの救世主と呼べるこの商品がたったの110円ということで、思わずまとめ買いしたくなっても不思議ではないだろう。

「ふた付きタンブラー 380ml」/110円

 底冷えする外回りから戻ってきて、タンブラーに入った熱々コーヒーでほっと一息……。こうした冬のビジネスシーンでは、保温効果が高くて信頼のおけるタンブラーを持っておきたいものだが、かといってあまりお金をかけたくないという人には、キャンドゥの「ふた付きタンブラー 380ml」が向いている。

 従来は100円ショップのタンブラーというと、安いは安くても、中身がすぐに冷めてしまって使いづらいものが多かった。しかしこの商品は100円ブランドでありながら、保温効果に優れた“二重構造”を採用している。シンプルな見た目なのにチープさを感じさせることもなく、かゆいところに手が届く良品なのだ。

「マグネット付調味料入れ(丸型)」/110円

 普段は外食で済ませている人も、この季節は簡単に作れる鍋物などが重宝するし、思い切って自炊デビューするのもいいかもしれない。とはいえ、料理に慣れていない人はキッチンスペースを散らかしてしまいがちで、どこに何があるのか、慌ててしまうこともありそうだ。

 そんな人には、キャンドゥの「マグネット付調味料入れ」をおすすめしたい。ここに調味料を入れておけば、カバーが透明な樹脂製になっているおかげで中身が一目でわかるうえ、フタをスライドさせて注ぎ口を出せば、そのまま中身を振りかけられるのだ。

 そして一番のメリットは、底面のマグネット。キッチンのラックなどにピタッとくっ付けられるので、キッチンが調味料でごちゃつく心配もない。カラーバリエーションも白と黒の2色あるので、塩は黒、砂糖は白といった具合に分けておけば、うっかり間違うこともないはずだ。

「スマホゲーム用コントローラースタンド」/110円

 こたつやベッドでゆっくりスマホゲームに打ち込むのもいいが、長時間遊んでいると、スマホを持つ手の疲れに悩まされることだろう。家庭用ゲーム機だと人間工学を意識したコントローラーを使うので、ずっと握っていても痛くなりづらいが、長方形のスマホでは親指のつけ根が張ってしまうなど、何かと問題が多い。

 そこで役に立つのが、キャンドゥの「スマホゲーム用コントローラースタンド」。手持ちのスマホをはめ込めば、まるで家庭用ゲーム機のコントローラーのようにスマホを操作できる。持ち手には伸縮性があり、幅13~16.5cmまでのスマホをはめ込めるうえ、サイドには充電ケーブルを通せる穴が空いているから、充電しながらのプレイも可能だ。

 キャンドゥの冬のおすすめ商品をリサーチしていると、洗濯グッズからゲーム周辺機器まで、その幅広いラインナップが印象に残った。どれも110円とコスパは文句なしなので、ぜひとも手に取ってみてほしい。

(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

パチスロ5号機「撤去リスト」……2月は根強いファンを持つ「3機種」が引退 

 

 2020年に入り、北電子が早々に6号機『アイムジャグラーEX』の発売を大々的に発表。山佐も人気シリーズ最新作『ケロット4』のリリースをアナウンスし、ユニバーサルエンターテインメントも大ヒット作『沖ドキ!2』が検定を通過したとの情報もあるなど、にわかに活気付いてきたようにも思えるパチスロ業界。

 しかし同時に、去り行く運命にあるマシンたちも存在する。

 1月は北電子の『マタドール30』と『ハッピージャグラーV2』、タイヨーの『ビッグボーナスX64』、大都技研の『吉宗~極~』が認定期間満了。

 昨年12月、エンターライズの『パチスロモンスターハンター 月下雷鳴』、ミズホの『アナザーゴッドハーデス-奪われたZEUSver.-』、エレコの『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』が撤去された時ほどではないものの、多くのファンが名機の引退に涙した。

 2月は9日にニューギンの『パチスロ サムライチャンプルー流転輪廻』、岡崎産業の『ジャックポットドリームプラス』、16日にSNKプレイモアの『サムライスピリッツ~剣豪八番勝負~』が撤去を余儀なくされる。

 いずれもすでにかなりのレア台だが、根強いファンを持つマシンたちだ。

『パチスロ サムライチャンプルー流転輪廻』は疑似ボーナスとART搭載機で、1G純増は約2.0枚。ART「騒乱タイム」はパチンコのSTを思わせる自力感の強い仕様で、継続中にボーナスを引ければ再度ARTへ突入する。このボーナスとARTの連鎖は「チャンプループ」と呼ばれ、ループ率は最大87%を誇る。

 前作『ジャックポットドリーム』をパワーアップさせた『ジャックポットドリームプラス』は1G純増約2枚のART機。ARTは1セット基本33G継続で、ART当選時にセグが3or7揃いならば複数セットに期待できる。

『サムライスピリッツ~剣豪八番勝負~』は1G純増約2.8枚の疑似ボーナスが出玉増加の主軸。ボーナス終了後は例外なく当選契機のひとつである「剣豪八番勝負」へ突入し、ここで勝利できれば再度ボーナスがスタートする。     


 

JDI粉飾決算時の会長は、元三洋電機副社長だった…元幹部「経営陣から指示があった」

 経営再建中の液晶パネル大手ジャパンディスプレイ(JDI)が2015~16年度に粉飾決算を行っていたのは、元三洋電機副社長の本間充氏が会長兼最高経営責任者(CEO)を務めていた時期と重なる。粉飾決算は、経理担当の元幹部からの通知で明らかになった。元幹部は2014年7月~18年10月、架空の会社に業務委託費名目で金銭を振り込んだり収入印紙を換金したりする手口で約5億7800万円を着服した。JDIは18年12月、元幹部を懲戒解雇し、19年8月、警視庁に業務上横領罪で刑事告訴した。元幹部は19年11月下旬に自殺した。

 元幹部は着服とは別に過去の決算について「不適切な会計処理を行っていた」との通知をJDIに送り、「経営陣から指示があったため」と主張していた。JDIは12月2日、特別調査委員会(委員長:藤津康彦弁護士)を設置して、事実関係を調査した。

 JDIは12月24日、特別調査委員会から、過年度に在庫100億円程度を過大に資産計上し、全額取り崩していた疑義などが判明したとの指摘を受け、同社から独立した社外委員のみで構成される第三者委員会(委員長:国谷史朗弁護士)を設立。JDIが事業を開始した12年4月から19年9月までの期間で、類似する事象の有無の調査を委嘱した。調査の終了時期は未定だが、報告書を受け取り次第、速やかに内容を開示するとしている。

 1月10日付朝日新聞は「過大計上は本間氏が会長兼CEOに就いた15年6月直後に始まり、16年度まで続いたという。過大計上された疑いのある在庫は、本間氏の後任の東入来(ひがしいりき)信博氏(71)が経営トップを務めた17~18年度に減損処理されたという」と報じた。JDIは産業革新機構に「達成すべき目標(数字)を約束していた」(JDI元役員)とされている。目標をクリアするために粉飾決算が行われた可能性が浮上している。

 在庫を過大に計上すれば、その決算期の営業損益のかさ上げができるだけでなく、損失の計上を先送りすることもできる、初歩的な粉飾決算の手口である。当時の判断の可否や経営陣の指示の有無などが、第三者委員会による調査の焦点となる。

本間氏は三洋電機の「電池の顏」だった

 15年6月末に本間氏は新設された会長兼CEOに就いた。社長兼最高執行責任者(COO)には有賀修二取締役が昇格。親会社の官民ファンドの産業革新機構(現INCJ)では同年6月末、日産自動車副会長の志賀俊之氏が非常勤の会長兼CEOに就任した。

 本間氏は三洋電機時代、「電池の顔」と評された人物だ。三洋ではハイブリッド車専用の電池を製造。電池事業が三洋の経営再建の柱になったのは、本間氏の手腕によるところが大きい。三洋の海外事業のトップとして車載用電池を日米欧の自動車メーカーに売り込んだ。08年に独フォルクスワーゲン(VW)と車載用電池の共同開発にこぎ着けたことは、今でも高く評価されている。

 三洋が銀行管理になっていた時、三井住友フィナンシャルグループとゴールドマンサックスから副社長が送り込まれたが、本間氏は生え抜きで唯一、副社長として経営を担い「将来の社長候補」といわれた。銀行からは、絶大な人気を誇っていた「オグシオ」こと小椋久美子と潮田玲子が所属するバドミントン部を潰せと、強く要求されたが、女子バドミントン部部長だった本間氏は体を張って阻止。2人を08年北京五輪へ送り出した親分肌である。

 三洋はパナソニックに吸収されたが、パナソニックの津賀一宏社長とソリが合わず、13年に退社した。本間氏に手を差し伸べたのが、経済産業省だった。13年、水面下で“日の丸電池”統合構想が進められていた。経産省が所管する産業革新機構主導で、ソニーの電池子会社と日産自動車、NECの合弁会社を経営統合、新会社に産業革新機構が出資し、社長に本間氏を据えるというシナリオが進行していた。ところがソニーが「自前で電池事業をやる」と言い出して離脱したため、この構想は白紙に戻った。

 産業革新機構は、“日の丸液晶”のJDIのトップに据えることで本間氏に「借り」を返したことになる。経営者としての力量を、きちんと評価することなく、本間氏をJDIに呼び寄せた。電池から液晶への畑違いの転身には無理があった。

 JDIにおける本間氏の使命は、「シャープを手際よく解体して、液晶事業をJDIにくっつけること」(関係者)だった。産業革新機構の志賀CEOと連携して、シャープの解体を実現できれば大成功だったが、シャープは台湾の鴻海精密工業に奪われてしまった。本間氏が託されたミッション(使命)は失敗に終わった。JDIはその後も赤字を垂れ流し続け、19年9月末時点で1000億円超の債務超過に陥った。

いちごアセットが資金スポンサーに浮上

 JDIの再建計画は迷走を続けた。台中3社の企業連合、Suwaインベストメントホールディングスと19年4月に800億円の支援契約を結んだが、台湾2社が6月に離脱。JDIとSuwaは8月、残った中国ファンドを軸に契約を結び直したが、Suwaが9月末に離脱をした。JDIは20年1月8日、Suwaとの出資契約を解除した。

 2000年1月末、JDIは代替案として、独立系投資顧問のいちごアセットマネジメントから最大1008億円の出資を受け入れる方向で最終契約を結んだ。いちごは、まず504億円で優先株を引き受け、議決権ベースで44%超の株式を握り、INCJ(旧産業革新機構)に代わって筆頭株主となる。いちごのスコット・キャロン氏がJDIの代表権を持つ会長に就任する。現会長の橋本孝久氏は代表権付き副会長に降格。残りの504億円はJDIと引き続き協議し、4月1日から2023年3月末に必要に応じ議決権がない優先株を発行して調達する。いちごの出資比率は段階的に増え、最大で70%超になる可能性がある。

 JDIは3月25日に、いちごの出資の受け入れを決める臨時株主総会を開く。同26日に最初の資金を受け入れる計画だ。いちごから504億円の資金が振り込まれ、INCJが既存の融資(1020億円分)を議決権のない優先株に切り替える追加支援と合わせると、3月末時点で債務超過(19年9月末で1000億円超)の解消のメドが立ち、東証1部から2部へ降格することを回避できるとしている。

 いちごアセットの経営トップを務めるスコット・キャロン氏は、米プリンストン大学卒業後、日本開発銀行(現日本政策投資銀行)を経てモルガン・スタンレー証券(現モルガン・スタンレーMUFG証券)の株式統括本部長を務めた。06年5月、いちごアセットを設立した。「いちご」は、千利休が説いた茶人の心構え「一期一会」に由来するという。

 経産省・産業革新機構が失敗したJDIを再建させることができれば、いちごアセットの評価は一気に高まる。

 米アップルとは、19年7月から操業を停止している白山工場(石川県)の一部設備を2億ドル(約216億円)で買い取ってもらう交渉をしている。白山工場はシャープに売る話を持ち込んでいるが、シャープは慎重だ。「アップルからイチゴに、うまく乗り換えられるのか」(エレクトロニクス担当のアナリスト)との声が上がる。

 JDIのスポンサー探しは常に途中で頓挫している。菊岡稔社長は1月31日の記者会見で「懸念事項がほぼ解消する見込みが立った。いちごの力を借りながら事業再生を果たしたい」と述べた。菊岡社長の期待先行の発言を市場は信用していない。

 2月13日に予定していた19年4~12月期決算の発表を延期した。第三者委員会による粉飾決算の調査がいつ完了するか不透明なためだ。いちごとの最終契約で経営破綻のリスクがいったんは遠のいた。だが、経営再建、事業再生はこれからだ。

(文=編集部)

Dr.コパが明かしたコパノキッキング、マイル挑戦「NO」の舞台裏。O.マーフィー騎手「1年越しの思い」と世界制覇の野望

「NO――」

 昨年の根岸S(G3)。フェブラリーS(G1)の前哨戦を快勝したコパノキッキングだったが、次走のマイル挑戦に対して、鞍上のO.マーフィー騎手は、そうはっきりと答えた。

 結果は5着。乗り替わった藤田菜七子騎手にとってはG1初挑戦ということもあり、大きな注目を浴びたが、勝ったインティには5馬身以上離された。ただ、逃げ切ったインティも含め、上位勢は軒並み好位組。4コーナー後方13番手から追い上げたコパノキッキングを、力負けと判断するのは早計だろう。

 ちなみに10番手から7着まで追い上げたサンライズノヴァは、後の南部杯(G1)の勝ち馬。他の後方組はすべて10着以下に敗れている。

 これだけを見ても5着まで追い上げたコパノキッキングにとって、マイル戦が「NO」なのかは微妙なところだ。スプリント戦の圧倒的なパフォーマンスを鑑みれば、少なくともベストとは言えないかもしれないが、それが「=フェブラリーSを勝てない」とは限らない。

 果たして昨年、何故マーフィー騎手はあれだけはっきりと「ノー」を突きつけたのか。コパノキッキングのオーナーDr.コパこと、小林祥晃氏から興味深い“裏話”が聞けた。

「マーフィーが、どうしてもドバイ(ゴーデンシャヒーン、G1・ダート1200m)で乗りたいって言ってるんだ。『ドバイに行こう!勝てる』って」

 そう小林オーナーが振り返ったのは、昨年の根岸S快勝後だ。短期免許最後の1週で初コンビを組んだマーフィー騎手は、コパノキッキングの走りの“ベタ惚れ”。見据えたのは、世界の舞台だった。

「『ダート1200だったら世界一になれる』って言うんだよ。俺も正直、揺らいだ。菜七子(騎手)でフェブラリーSに行くか、マーフィーとドバイへ行くか。夢なのか、金なのか(笑)」

 小林オーナーが語った「夢」とは、JRA唯一の女性騎手であり、親交も深い藤田菜七子騎手と共にG1で歴史的勝利を上げること。「金」とは、当然ドバイゴーデンシャヒーンの超高額賞金だ。1着200万ドル(約2億2000万円、1ドル=110円換算)は、日本のJBCスプリント(G1、1着6000万円)の3倍以上になる。

 昨年は、結果的に藤田菜七子騎手とフェブラリーSに向かい「夢」を選んだ小林オーナー。しかし、あれから一年。マーフィー騎手の熱い思いは消えていないようだ。

「先週、俺の友達がマーフィーとメシ食ったんだ。そしたら『コパさんに、ドバイに行こうって伝えてくれないか』って言われた。俺は『検討中~』って返したけどね(笑)」

 果たして、マーフィー騎手の1年越しの思いは叶うのか。根岸S後は昨年同様、フェブラリーS出走が予定されているコパノキッキングだが、結果によっては日の丸を背負っての世界挑戦があるかもしれない。

安倍自民党が新型肺炎の不手際対応を「憲法に緊急事態条項があれば」と改憲にスリカエ!玉川徹は「問題は政府の能力」「どさくさ紛れ」と批判

 安倍政権が新型コロナウイルスによる肺炎への対応の杜撰さ、遅れを露呈させつづけている。安倍首相は今朝になって感染症法に基づく「指定感染症」と検疫法の「検疫感染症」に指定する政令施行を2月7日から明日に前倒しすること、中国・武漢からの帰国者のチャーター機利用の自己負担を政府が...

プロ野球のキャンプ開始!で思い出される、巨人「地獄の伊東キャンプ」とは?

 あなたにとって「懐かしい」とはどんな情景でしょうか? 1970~90年代の「懐かしい」を集めたのが「ミドルエッジ」。あなたの記憶をくすぐる「懐かしい」から厳選した記事をお届けします。

 今回のテーマは、「地獄の伊東キャンプ」。2月1日より、プロ野球の各球団がキャンプインしますが、キャンプといえば今でも、40年前の第1次長嶋政権時に行われた巨人伝説の秋季キャンプを思い出す人もいるのではないでしょうか。今の時代では、「パワハラ」「しごき」などとのそしりを受けたかもしれない、このキャンプについて振り返っていきます。

参加したのは当時の若手有望株

 2019年9月21日、5年ぶり37回目のリーグ優勝を果たした読売巨人軍。投手・野手共に充実の陣容で「球界の盟主」としての威厳を示したシーズンとなりました。

 しかし、今から40年前の1979年シーズンにおける巨人はリーグ5位と低迷。V9時代の栄光を失っていました。そこで長嶋茂雄監督(当時)は、プロ野球史上43年ぶりとなる秋季キャンプの復活を決意。キャンプ地に選ばれたのは、ミスターが立教大学時代にキャンプで訪れたことのある静岡県・伊東市でした。

 この秋季キャンプに参加した選手は、総勢18名。野手では中畑清(当時25歳)、松本匡史(当時25歳)ら12名、投手では江川卓(当時24歳)、西本聖(当時23歳)ら6名と、若手有望株が集められました。王貞治(当時39歳)など、主力の高齢化が著しかった巨人にとって、若手の育成は喫緊の課題。長嶋監督の「巨人の将来を背負って立つ若手を徹底的に鍛えたい。血ヘドを吐かせるまでやらせる」という指示のもと、25日間に及ぶ過酷なキャンプが組まれたのです。

江川卓は「朝が来るのが怖かった」と証言

「地獄」と形容されるだけあって、その練習メニューは過酷を極めます。投手は1日最低10キロの走り込み&200球~300球の投げ込み、野手は1000スイング&2時間連続のノックがそれぞれ義務付けられました。

 そこから筋力を鍛える強化トレーニングで身体を酷使した後は、夕方恒例のランニング。使用されたのはクロスカントリーコース・馬場平でした。でこぼこしたコースと、頂上付近にある全長80メートル・傾斜30度の坂道が、選手の体力を容赦なく奪い取ったのはいうまでもありません。

 練習終了後には自力で立てなくなったり、風呂場で横になったりする選手が続出。疲労困憊のため食事ものどを通らず、中には水をかけて無理やり胃に流し込んでいた選手もいたと言います。当時について江川卓は「夜、目をつむった瞬間にすぐ朝になるから、怖くて寝られなかった」と振り返っています。

キャンプ参加者が活躍し、1981年にはリーグ優勝&日本一!

 これほどハードなトレーニングであったものの、奇跡的に故障者はゼロ。当時の投手コーチが「人間の底力を感じた」と回想しているように、極限まで追い込まれた選手たちの研ぎ澄まされた集中力によって大きな負傷を回避できたという側面もあるのかもしれません。

 この「地獄の伊藤キャンプ」で鍛え抜かれた若手選手たちの活躍もあって、翌1980年は3位、続く1981年は優勝及び日本一に輝くなど、巨人はかつての栄光を取り戻すことに成功したのでした。

 この連載では次回以降も皆さまの脳裏に「懐かしい」が蘇りそうな記事を提供して参ります。「こんな記事は?」「あのネタは?」なんてお声も、ぜひお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

(文・構成=ミドルエッジ)

餃子の王将の底力炸裂…「にんにくゼロ餃子」→人気商品「生姜餃子」への立身出世物語

「餃子の王将 HP」より

徐々にファンを増やしていった「ゼロ餃子」

 発売当初、ネットの評判は散々だった餃子の王将の「にんにくゼロ餃子」ですが、実はその後、徐々にではありますが状況は変化していきます。私は自分がこのゼロ餃子を食べるたびに、律儀にその評判をネット検索していました。そこでは相変わらず「物足りない」などのネガティブな評価が基調でしたが、時を追うごとにそこに肯定的な意見が目立って混ざるようになってきたのです。

「むしろこっちのほうが好き」

「臭いを気にして食べてるんじゃなくて、おいしいから食べてるんだ」

「すっかりハマって王将に通っている」

など、熱烈といってもいいファンの増加です。微力ながら私も自身のツイッターで何度となくゼロ餃子の素晴らしさをアピールしました。ツイッターというのはそもそも価値観や好みの近い人々がつながるSNSです。私の場合ももちろん例外ではなく、フォロワーさんは食に対して人一倍興味が強く、また私とおそらく好みが近いであろう方々、そして(やや一癖あるタイプの)プロの料理人の方々が大勢いらっしゃいます。そういう人たちが次々にゼロ餃子にハマっていきました。

 なかでも、今もっとも注目を集めている中国料理店の一つ「南方中華料理 南三」の水岡孝和シェフが「私ももっぱらゼロ餃子しか食べません」とおっしゃっていたのは実に心強く、我が意を得たりの思いを強くしました。

グランドメニュー昇格、その名は「生姜餃子」

 そんななか、2019年ついにこのゼロ餃子はグランドメニューに昇格し、それに伴い、味もブラッシュアップされました。味に関しては正直さほど大きく変化したとは思えません。むしろ大事なのはこの時点で正式名称が変わった、という点です。新しい名称はその名もずばり「生姜餃子」。正確には「にんにくゼロ生姜餃子」なのですが、メニューブック上では「にんにくゼロ」の部分は小さいフォントになっており、あくまで「生姜餃子」の文字が従来の「焼き餃子」と並んで二枚看板のようにトップページでその存在感を輝かせています。

 これは、デビュー時においては「にんにく入りの餃子が食べられない時の代用品」という扱いだったものが、「生姜の風味を生かした新・定番商品」という位置付けに変わったという事を意味します。いうなればアイデンティティの確立、「大出世」です。

 余談ですが私はツイッターでこのゼロ餃子、もとい生姜餃子に言及するにあたって卓上の餃子のタレではなく「酢コショウ」、すなわち、醤油は入れずに酢と胡椒だけで食べることを推奨していましたが、王将の店舗のメニューでもこれと同じことが推奨されていました。これまた「我が意を得たり」です。

 そしてここにきて、生姜餃子に対するネットでの評価は、いつのまにかポジティブなものが完全に逆転、むしろネガティブな評価を探すほうが困難なほどです。「俺はあくまで生姜餃子の味が好きだから『生姜餃子』とオーダーしているのに、店員が『にんにくゼロですね』と復唱するのが許せない」なんていう愛が強すぎる投稿もあって、失礼ながら大笑いさせていただきました。

「生姜餃子」は現代のミラクルストーリー

 この現象、商品が時間をかけてゆっくりとファンを育てていったというだけでなく、王将自らがリニューアルと名称変更によって「これはもはや単なる代用品ではない」ということを力強く宣言したという点が最大のポイントだと思います。開発陣の喜びいかばかりかと思うと、感動的ですらある立身出世物語です。

 これはあくまで想像ですが、当初開発陣に与えられたミッションは、「にんにくを入れずに最良の代用品をつくれ」というものだったのではないでしょうか。開発陣はその要望に対して、ある意味オーバースペックともいえる素晴らしい商品を提示しました。そしてそれは時間はかかりましたが、徐々に想定以上の支持を獲得し、ついには従来の焼き餃子と並ぶ二大看板商品の一つとして全社を挙げてプッシュする商品に格上げされ、それがさらにファンの幅を広げる結果にもつながった、というストーリー。

 最初のミッションが最終的にこの段階に至る可能性を多少は想定していたのか? それは私にもわかりませんが、想定していたとしたら、それは凄まじいまでに卓越した「読み」ですし、そうではなくて一部の顧客の深く静かな支持を敏感にとらえての柔軟な方針転換だったとしても、それもまた実に優れたマーケティングだと思います。

 いずれにせよ、何かと後ろ向きなニュースの多い昨今の飲食業界において類い稀な、実に痛快なサクセスストーリーであることは間違いありません。

(文=稲田俊輔/飲食店プロデューサー、料理人、ナチュラルボーン食いしん坊)

「パチスロ」打ちの皆さまへ「伝えたいこと」……【濱マモルの のほほんコラムvol.31~手洗い~】


 新型コロナウイルスが世界を震撼させている。2人の幼い子供を持つ身としては感染するわけにもいかず、移動中はマスク必須。帰宅時もいつも以上に手洗いとうがいを徹底させているし、そもそも出来るだけ人混みには近付かないようにしているものの、仕事上、混雑したホールへ足を踏み入れなければならないことがある。

 無論、フリーランスなのだから喜んで業務を遂行するが、そんな時、ふと思うことがある。なぜ、ホールにいる人々はトイレ後に手を洗わない確率が高いのだろうか……と。

 まぁこれは、ホールに限ったことではない。女性は信じられないかもしれないが、男性はトイレの後に手を洗わない人々が少なからずいる。もしかしたらイケメン俳優に似た憧れの彼がそうかもしれないし、ダンディを地でいくジェントルマンがそうかもしれない。

 逆に、アタシは手を洗ってハンカチで拭いた際、「ハンカチなんて持ち歩いてるの!?」と驚かれたことがある。やかましいわ。

 ご存じの通り、パチスロのコインは現金の小銭と同等、いや、もしかしたらそれ以上に様々な人が触れる。優良ホールであればこまめに洗浄してくれるとはいえ、やはりあらゆる菌が付着している可能性がある。

 それなのに、いち早く席に戻りたいのか、不思議と手を洗わない人々が多いのである。基本的にゴミ箱は「ゴミ箱及びその周辺」と考えていて仕事部屋にはゴミが散乱しており潔癖どころか超ズボラな人間でも時期が時期だもの、人の手洗いに過敏になってしまうのは致し方ないことだろう。

 過去、後輩はコインを触ったままの手で用を足し、病気にかかったことがある。当時の彼女に浮気を疑われて、ザ・修羅場。

 有名人や一流スロタレントならば釈明文を掲載せねばならないほど周囲を巻き込んで揉めに揉めたそうだが、パチスロを打たない女性からしたら、コインを触っただけで病気にかかるなどとは想像も付かないことだろう。

 コインはそれだけ汚れていることがあるのだ。多くの人々が触れている上に、トイレ後に手を洗わなかった人々によってさらなる大量上乗せ。

 新型コロナウイルス感染の危険性があるだけでなく、パートナーから執拗に問い詰められる恐怖もあるのだから、パチスロ打ちの皆さま、トイレの後は必ず手を洗うようにしましょうね。
(文=濱マモル)

東出と唐田の不倫の発端、『寝ても覚めても』が「素晴らしい傑作映画」と話題に

「素晴らしい映画でした。2018年の日本映画のベスト3に、私は挙げました」

 不倫関係になった唐田えりか東出昌大の出会いは、濱口竜介監督の映画『寝ても覚めても』。映画業界関係者の間では、「改めて観てみたら、かなり良い映画で驚いた」「唐田は初主演の映画でこんなにいい“ハマり役”に巡り合えたのに、もったいない」と話題になっているという。

 作品について、映画業界関係者は語る。

「音楽も含めて、かっこいい映画でしたね。唐田が演じているヒロインは、ちょっと、いっちゃってる女の子。東出は一人二役。一人は浮世離れしたわけのわからない男だけど、芸能界で成功していく。もう一人は困った人を助けてあげるような、優しさのあるサラリーマン。ヒロインはサラリーマンと平穏な家庭を築くところだったのに、それをぶち壊して、浮世離れした男に走ってしまう。恋人が他の人に行ってしまうというのは、誰の人生にも起こりそうなこと。それを非現実的な展開で描いています。そのまま突っ走っていけばいいのに、最後にヒロインが正気に戻っちゃって贖罪している。そこにちょっと違和感を感じましたけど、芸術的な映画として成立しています」

 唐田と東出の演技はどうだったのだろうか。

「2人は似たタイプの役者なんですよ。演技は下手だけど、存在感があるという。東出が俳優デビューしたのは『桐島、部活やめるってよ』でしたけど、なんかボーッとしてて下手だけど存在感があるのは、あの時から変わっていません。唐田も下手なのが、何を考えているのかわからない女の子の透明感を際立たせています。

 それに対して、脇を固めている役者がうまい。友人役の山下リオと同僚役の瀬戸康史が演劇をめぐってけんかになる場面があります。会話をしていて感情が揺れ動くというのは濱口監督が得意とするシーンで、山下と瀬戸は見事に演じています。そこで唐田と東出は浮いちゃってるんですけど、それが映画の世界観に嵌まっています」

 テレビドラマやCMからの降板が相次ぎ、芸能界の表舞台から去る可能性も出てきた唐田と東出だが、今後の展望はどうだろうか。

「濱口さんはすごい才能のある監督です。唐田さんはもともとモデル志向で演技の経験が浅かったところを、『寝ても覚めても』で濱口監督からヒロインに大抜擢されてカンヌ映画祭まで行った。つまらないことでつまずいて、もったいないなと思います。輝かしいキャリアでスタートした東出にしても、同じことが言えます。

 2人とも、これで演技はうまくなるでしょう。昔から、芸の肥やしと言いますけど、いいことでも悪いことでも、どんな経験でも肥やしにはなりますから。でも、復帰するまでの時間はかかるでしょう。特に唐田さんの場合、『寝ても覚めても』しか目立ったキャリアがないですから。同じように不倫で干されたベッキーが、昨年公開された映画『麻雀放浪記2020』に出ていました。アンドロイドと麻雀クラブのママの一人二役で、それまでのベッキーにはなかった毒気のある演技をしていました。

 唐田と東出にそういうことができるかといったら、かなり疑問ですね。ベッキーにしても、『麻雀放浪記2020』を好むようなタイプの映画マニアには受け入れられたとしても、本格復帰にはつながりませんでしたからね」

 唐田と東出が、一回りスケールの大きい役者となって、戻って来てほしいと願うばかりだ。

(文=深笛義也/ライター)