立川志らく「妻の浮気」が美談になり「ティッシュ買い占め」「弟子への仕打ち」が報道されない理由! 所属のナベプロがメディアに…

「気持ちは分かるんですよ。マスクがいまだにない、トイレットペーパーもデマでなくなってしまったみたいなね。そういう恐怖が食べ物でもきっと来るんじゃないかっていう気持ちは分かるんだけれど、皆が買いだめせずに普通にしてたら物はなくならないわけなんですよ」  3月27日の『ひるお...

若年世代の“メディア観”に迫る!

メディア行動の世代差は「意識」にも差を生む

電通メディアイノベーションラボによる『情報メディア白書2020』(ダイヤモンド社)の刊行に合わせ、本連載では情報メディアと生活者の関わり方の最新事情を伝えてきました。

世代差に関しては、第1回で、デジタルメディアの普及やSNS利用の定着を背景に、世代によってメディア接触のパターンが大きく異なっている様子を見ました。また、第3回ではスマートフォンがあらゆる世代に普及した現在でも、具体的なアプリ利用の内訳は世代によって大きな違いがあることをお伝えしました。

さて、ここまで見てきたメディア接触の顕著な「世代差」は、果たして観察できる行動や現象の差にとどまるのでしょうか?

最近はもう年長世代の間でも、“インスタ映え”や“インフルエンサー”など若年世代を引き寄せる数々のメディア現象が、ある程度理解されるようになりました。しかし、それでも(筆者を含む年長世代が)いまだに分かっていないのが、若年世代の根底にある「意識」ではないでしょうか。

米国では近年、メディア環境とその中での接触行動の変化がもたらす「意識」の変化に大きな注目が集まっています。社会属性による価値観の違いが、デジタルメディア接触の程度差により増幅され、世論の二極化や分断という問題を生んでいるといわれます。

一方、日本では同様の変化が、二極化や分断という表立った対立よりも、世代間の隠れた「分かり合えなさ」を静かに増幅してきたと考えられています。

『情報メディア白書2020』では、年長世代の観点から、若年世代(※)の“メディア観”や、メディア接触を通じて形づくられる “社会観”に迫り、世代間の橋渡しとなる共通言語を見いだそうと、独自の調査を試みました。今回から3回にわたり結果の一部をご紹介します。

※この記事では15~49歳を若年世代、50歳以降を年長世代と表記しています。ただし40代については年長世代との“橋渡し世代”と捉えて調査対象者に含めています。調査結果を年長世代の観点から見ても鮮明に解釈しやすくすることを狙いとしています。

若年世代が日ごろのメディア接触から感じる「メリット」とは?

若年世代の“メディア観”をよく知るために、日頃さまざまなメディアに接することの「メリット」を27項目にわたりアンケート調査で把握しました。その結果をもとに、図表1の通り、若年世代(15~49歳)のメディア接触のモチベーションを構造化してみました。

【図表1】
メディア接触モチベーションの構造

この図では27項目の「メリット」が、対応分析と呼ばれる統計処理により2軸のグラフ上に並べられています。

まず左右の軸を見てみましょう。左側には
「買い物やサービス利用の参考」
「世の中の話題が分かる」
「必要な情報を効率的に」
「自分になかった気づき」
など【世の中・社会】に対応する経験がメリットとしてプロットされています。

右側には
「参加感やメンバー意識を共有」
「ほかの人と差別化」
「ストレス発散・気晴らし」
「じっくりと充実した時間」
など【共有・自分】に対応するメリットが並びました。

このことから、若年世代のメディア接触モチベーションは、グラフ中に大きな矢印で示すように、横軸に沿って、
1.世の中や社会からのインプットによって触発される
2.それが共有・共感のフィルターを通して自分ゴト化される
3.さまざまな経験・体験として咀嚼・消化される
という、メディア経験の「段階(フェーズ)」を表していると解釈できます。

次に、上下の軸を見てみましょう。上側に
「有名人・著名人の様子」
「楽しくハッピーな気分」
「興味合う相手と共感・盛り上がる」
「退屈せず暇つぶし」
など【感性・情緒】的なメディア経験が並びます。

下側には
「社会の動きを正しく理解」
「ほかの人と差別化」
「物事を考えるきっかけ」
など【理解・思考】的なメディア経験が位置しています。

若年世代のメディア接触モチベーションの縦軸は、メディア経験の「質」的な側面を表していると考えられます。

ソーシャルメディアは、世の中の出来事を消化するためのフィルター

今回の調査ではメディアとメリットをセットで把握したので、メディアの位置も同様にプロットすることができます。

図表2のグラフに並んでいるのは、回答者にとって「頼りになっている」とされたメディアです。グラフ全体では、若年世代にとってそれぞれのメディアが、どのような意味で「頼りになっている」のかを表しています。

この各メディアの配置を見ると、メディア接触モチベーションの解釈がよりはっきりします。

【図表2】

メディア接触モチベーションの構造
調査対象とした全80分野のメディアのうち接触率(リーチ)が大きかった40のメディアを表示した。80分野すべての位置づけは『情報メディア白書2020』に掲載されている。

手始めに、年長世代にとって最もなじみ深いテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の位置を確認してみましょう。テレビ(地上波・BS)は共通してグラフの横軸に沿って左側、つまり【世の中・社会】の側からのインプット役として頼りにされています。

ラジオは右側の【共有・自分】、新聞(一般紙)は縦軸に沿って下側の【理解・思考】、雑誌のほとんどは上側の【感性・情緒】の方に位置づけられているなど、従来、それぞれが果たしてきた常識的な役割が理解しやすくなっています。人のメディア接触モチベーションと従来メディアとの対応関係は、若年世代においても明瞭といってよいでしょう。

一方、若年世代の間でさまざまなブームや現象を生み出しているソーシャルメディア(SNS・動画共有サイト・ブログなど)の位置を見てみましょう。グラフ中の円で囲った部分、つまり横軸に沿って右側の【共有・自分】、かつ縦軸にそって上側の【感情・情緒】のあたりにあります。

つまり、ソーシャルメディアは若年世代にとって、
・世の中からのさまざまなインプットをダイレクトに自力で消化する前に、
・感情的なつながりにより結ばれた同世代の価値観のフィルターを通し、
・咀嚼しやすくする
という役割を果たしていると考えることができそうです。

ただ、このような順序でのソーシャルメディアの位置づけは、グラフ全体を俯瞰する年長者からの視点からのものだという点も大事です。多くの若年世代自身、とりわけその中でも第1回の10代後半のメディア接触頻度で見たように若い年齢層ほど、ソーシャルメディアは高い頻度で立ち寄る最も身近な場としてまずそこにあり、それを通じて世の中の動きを感じ取る直接的な場ともなっているのです。

若年世代では「購買の場」が「商品認知の場」とイコールに?

もうひとつ注目してほしいのが、グラフの左側の半円で囲まれた「ネットショップ・ECサイト」をはじめとする、商品情報に関するインターネット上の情報源です。私は今回の調査で、これらのメディアが、横軸に沿って最も左側(世の中からのインプット)にある点に、最も注目しました。

年長者にとって新商品の情報といえば、テレビのキャンペーン広告で最初に認知する時代が長く続いてきましたし、今でもその常識は崩れていません。ただ、グラフを素直に読めば、若年世代にとってはECサイトなどの購買の場が、同時に商品認知の場ともなっていると解釈できます。

消費行動プロセスの最も基本的なセオリー“AIDMA”でいえば、最初のA(Attention 注目)が、中間プロセスをすっ飛ばして最後のA(Action 購買)と直結する仕掛けが整いつつあるあるということです。

それは、もう年長世代の仲間入りを始めた筆者にとっては、めまいがするような光景です。しかし、若年世代は、過去10年の急激なメディア環境の変化を経験するうちに、メディア接触のモチベーション構造の中に、ECサイトや商品情報サイトをこのようにごく自然な商品認知の場として位置づけているのです。

同時に、こうした若年世代のメディア意識の変化は、従来メディアにとっての「広告」の役割を鋭く問い直すきっかけにもなっています。この点について、今後の回でもう少し考えてみる予定です。

今回は、若年世代の“メディア観”について、メディア接触のモチベーションの観点から迫ってみました。次回では、そうした若年世代の“メディア観”が、近年のメディア状況の激変の中で育まれた独特の“社会観”にもつながっている可能性について触れていきます。

若年世代の“メディア観”に迫る!

メディア行動の世代差は「意識」にも差を生む

電通メディアイノベーションラボによる『情報メディア白書2020』(ダイヤモンド社)の刊行に合わせ、本連載では情報メディアと生活者の関わり方の最新事情を伝えてきました。

世代差に関しては、第1回で、デジタルメディアの普及やSNS利用の定着を背景に、世代によってメディア接触のパターンが大きく異なっている様子を見ました。また、第3回ではスマートフォンがあらゆる世代に普及した現在でも、具体的なアプリ利用の内訳は世代によって大きな違いがあることをお伝えしました。

さて、ここまで見てきたメディア接触の顕著な「世代差」は、果たして観察できる行動や現象の差にとどまるのでしょうか?

最近はもう年長世代の間でも、“インスタ映え”や“インフルエンサー”など若年世代を引き寄せる数々のメディア現象が、ある程度理解されるようになりました。しかし、それでも(筆者を含む年長世代が)いまだに分かっていないのが、若年世代の根底にある「意識」ではないでしょうか。

米国では近年、メディア環境とその中での接触行動の変化がもたらす「意識」の変化に大きな注目が集まっています。社会属性による価値観の違いが、デジタルメディア接触の程度差により増幅され、世論の二極化や分断という問題を生んでいるといわれます。

一方、日本では同様の変化が、二極化や分断という表立った対立よりも、世代間の隠れた「分かり合えなさ」を静かに増幅してきたと考えられています。

『情報メディア白書2020』では、年長世代の観点から、若年世代(※)の“メディア観”や、メディア接触を通じて形づくられる “社会観”に迫り、世代間の橋渡しとなる共通言語を見いだそうと、独自の調査を試みました。今回から3回にわたり結果の一部をご紹介します。

※この記事では15~49歳を若年世代、50歳以降を年長世代と表記しています。ただし40代については年長世代との“橋渡し世代”と捉えて調査対象者に含めています。調査結果を年長世代の観点から見ても鮮明に解釈しやすくすることを狙いとしています。

若年世代が日ごろのメディア接触から感じる「メリット」とは?

若年世代の“メディア観”をよく知るために、日頃さまざまなメディアに接することの「メリット」を27項目にわたりアンケート調査で把握しました。その結果をもとに、図表1の通り、若年世代(15~49歳)のメディア接触のモチベーションを構造化してみました。

【図表1】
メディア接触モチベーションの構造

この図では27項目の「メリット」が、対応分析と呼ばれる統計処理により2軸のグラフ上に並べられています。

まず左右の軸を見てみましょう。左側には
「買い物やサービス利用の参考」
「世の中の話題が分かる」
「必要な情報を効率的に」
「自分になかった気づき」
など【世の中・社会】に対応する経験がメリットとしてプロットされています。

右側には
「参加感やメンバー意識を共有」
「ほかの人と差別化」
「ストレス発散・気晴らし」
「じっくりと充実した時間」
など【共有・自分】に対応するメリットが並びました。

このことから、若年世代のメディア接触モチベーションは、グラフ中に大きな矢印で示すように、横軸に沿って、
1.世の中や社会からのインプットによって触発される
2.それが共有・共感のフィルターを通して自分ゴト化される
3.さまざまな経験・体験として咀嚼・消化される
という、メディア経験の「段階(フェーズ)」を表していると解釈できます。

次に、上下の軸を見てみましょう。上側に
「有名人・著名人の様子」
「楽しくハッピーな気分」
「興味合う相手と共感・盛り上がる」
「退屈せず暇つぶし」
など【感性・情緒】的なメディア経験が並びます。

下側には
「社会の動きを正しく理解」
「ほかの人と差別化」
「物事を考えるきっかけ」
など【理解・思考】的なメディア経験が位置しています。

若年世代のメディア接触モチベーションの縦軸は、メディア経験の「質」的な側面を表していると考えられます。

ソーシャルメディアは、世の中の出来事を消化するためのフィルター

今回の調査ではメディアとメリットをセットで把握したので、メディアの位置も同様にプロットすることができます。

図表2のグラフに並んでいるのは、回答者にとって「頼りになっている」とされたメディアです。グラフ全体では、若年世代にとってそれぞれのメディアが、どのような意味で「頼りになっている」のかを表しています。

この各メディアの配置を見ると、メディア接触モチベーションの解釈がよりはっきりします。

【図表2】

メディア接触モチベーションの構造
調査対象とした全80分野のメディアのうち接触率(リーチ)が大きかった40のメディアを表示した。80分野すべての位置づけは『情報メディア白書2020』に掲載されている。

手始めに、年長世代にとって最もなじみ深いテレビ、ラジオ、新聞、雑誌の位置を確認してみましょう。テレビ(地上波・BS)は共通してグラフの横軸に沿って左側、つまり【世の中・社会】の側からのインプット役として頼りにされています。

ラジオは右側の【共有・自分】、新聞(一般紙)は縦軸に沿って下側の【理解・思考】、雑誌のほとんどは上側の【感性・情緒】の方に位置づけられているなど、従来、それぞれが果たしてきた常識的な役割が理解しやすくなっています。人のメディア接触モチベーションと従来メディアとの対応関係は、若年世代においても明瞭といってよいでしょう。

一方、若年世代の間でさまざまなブームや現象を生み出しているソーシャルメディア(SNS・動画共有サイト・ブログなど)の位置を見てみましょう。グラフ中の円で囲った部分、つまり横軸に沿って右側の【共有・自分】、かつ縦軸にそって上側の【感情・情緒】のあたりにあります。

つまり、ソーシャルメディアは若年世代にとって、
・世の中からのさまざまなインプットをダイレクトに自力で消化する前に、
・感情的なつながりにより結ばれた同世代の価値観のフィルターを通し、
・咀嚼しやすくする
という役割を果たしていると考えることができそうです。

ただ、このような順序でのソーシャルメディアの位置づけは、グラフ全体を俯瞰する年長者からの視点からのものだという点も大事です。多くの若年世代自身、とりわけその中でも第1回の10代後半のメディア接触頻度で見たように若い年齢層ほど、ソーシャルメディアは高い頻度で立ち寄る最も身近な場としてまずそこにあり、それを通じて世の中の動きを感じ取る直接的な場ともなっているのです。

若年世代では「購買の場」が「商品認知の場」とイコールに?

もうひとつ注目してほしいのが、グラフの左側の半円で囲まれた「ネットショップ・ECサイト」をはじめとする、商品情報に関するインターネット上の情報源です。私は今回の調査で、これらのメディアが、横軸に沿って最も左側(世の中からのインプット)にある点に、最も注目しました。

年長者にとって新商品の情報といえば、テレビのキャンペーン広告で最初に認知する時代が長く続いてきましたし、今でもその常識は崩れていません。ただ、グラフを素直に読めば、若年世代にとってはECサイトなどの購買の場が、同時に商品認知の場ともなっていると解釈できます。

消費行動プロセスの最も基本的なセオリー“AIDMA”でいえば、最初のA(Attention 注目)が、中間プロセスをすっ飛ばして最後のA(Action 購買)と直結する仕掛けが整いつつあるあるということです。

それは、もう年長世代の仲間入りを始めた筆者にとっては、めまいがするような光景です。しかし、若年世代は、過去10年の急激なメディア環境の変化を経験するうちに、メディア接触のモチベーション構造の中に、ECサイトや商品情報サイトをこのようにごく自然な商品認知の場として位置づけているのです。

同時に、こうした若年世代のメディア意識の変化は、従来メディアにとっての「広告」の役割を鋭く問い直すきっかけにもなっています。この点について、今後の回でもう少し考えてみる予定です。

今回は、若年世代の“メディア観”について、メディア接触のモチベーションの観点から迫ってみました。次回では、そうした若年世代の“メディア観”が、近年のメディア状況の激変の中で育まれた独特の“社会観”にもつながっている可能性について触れていきます。

JRA福永祐一「4コーナーまではバッチリ」高松宮記念(G1)1番人気タワーオブロンドンはなぜ凡走したのか?

 29日、日曜中京メインレースは高松宮記念(G1)が行われ、和田竜二騎手の15番人気クリノガウディーが抜け出して1位入線するも、直線で急激に内へ斜行したことにより4着に降着。2位入線した松若風馬騎手の9番人気モズスーパーフレアが繰り上がって1着となった。

 1番人気に支持された福永祐一騎手のタワーオブロンドンは12着と惨敗を喫した。

「4コーナーまではバッチリで、満を持して追い出したけど、後肢が流れて手応えほど伸びなかった」福永騎手はパートナーの凡走に首をかしげた。

 当初はL.ヒューイットソン騎手が騎乗予定となっていたが、ドバイ国際競走の開催が不鮮明な状況となった。そのため、ドバイで騎乗予定だったミスターメロディの騎乗を見送った福永騎手に白羽の矢が立った。

「このような有力馬の依頼をいただいてありがたいです。しっかりいい結果に導けるように努めたい」と意気込みを語った福永騎手にとっても残念な結果となってしまった。

 土曜からの雨の影響で芝の状態は重に悪化。不安の予兆はすでにあったかもしれない。中京8Rでサドキンザンに騎乗して落馬。4コーナーで後肢を滑らせたことによるものだが、奇しくもこれはタワーオブロンドンの敗因と同じだった。藤沢和雄調教師は「こんな馬場で滑っていたね。また改めて」と馬場に敗因を求めている。

 逃げたモズスーパーフレアが前半3Fで刻んだラップは34.2のスロー。道中はダノンスマッシュを前に見る形で中団からの競馬。直線に入っていざ追い出すといつものような鋭い末脚は鳴りを潜め、後方にいた馬にまで交わされてしまった。

 昨年のスプリンターズS(G1)を制したときとは別馬のような凡走だったといえる。

「タワーオブロンドンは、これまでC.ルメール騎手やD.レーン騎手が結果を出していた馬ですが、福永騎手も直線までは作戦通りに乗れていたと思います。伸びなかった理由として考えられるとしたら、重馬場が堪えたのかもしれませんね」(競馬記者)

 史上初の無観客競馬でのG1となった今年。

「G1が無観客だと勝ったあとの実感がないでしょうね。いつもなら声援を受けてウイニングランをするのに何も湧き上がってこないと思う。それだけに残念です」

 レース前にはウイニングランをイメージしていた昨年の優勝騎手にとって、苦い思い出が残った高松宮記念だった。

コロナ感染・阪神藤波の対応に称賛、病院で誤った診断→自ら疑い別の病院で受診し判明

 阪神タイガース藤波晋太郎投手(25)が新型コロナウイルスに感染した。プロ野球選手で初、のみならず日本の著名スポーツ選手としても第1号となり、4月24日の開幕を目指していたセ・パ両リーグに衝撃が走った。そんななか、感染した藤波の対応には称賛の声が上がっている。

 阪神球団によると、藤波は3月24日にコーヒーやワインの匂いが全然わからないことに気づき耳鼻咽喉科に行ったが「季節性のアレルギー」と診断された。発熱や咳などはなかったが嗅覚異常の症状が一向に改善しないためチームドクターと相談して別の耳鼻咽喉科を受診した。そこで「新型コロナウイルスの感染の可能性がある」と指摘された。保健所への連絡でPCR検査を受けると陽性と判明した。

 球団側が藤波に電話で経緯を聴取すると、3月14日に藤波と食事を共にした長坂拳也捕手(25)と伊藤隼太外野手(30)の2人にも「みそ汁の味がしない」などと、味覚障害が起きていることが判明した。2人も咳や発熱はなかった。藤波について当初、球団は「風邪の症状もないし、陰性でしょう」と期待していた。それが暗転した。

 感染発覚でまず、西宮市の鳴尾浜球場(二軍球場)で予定されていたソフトバンクとの練習試合は中止となった。甲子園球場では27日昼頃から白い防護服姿の人たちが球団事務所も含めて消毒を行った。さらに選手や矢野燿大監督をはじめ、コーチ、球団職員には1週間の自宅待機を命じ、球団事務所も閉鎖された。

 藤波ら感染した3選手は他のチ―ムメイト4人と共に、飲食店ではなく球団と無関係の人の自宅で飲食していた。会食者は合計12人だった。3選手は現在、入院中だが大事に至る心配はないという。

 27日午後1時からマスク姿で緊急会見した揚塩健治球団社長は「プロ野球で初めて感染者が出たことを深く重く受け止めている」「3名と複数出たこともを重く受け止めている」などと詫びたうえ、「今から考えると外出禁止というかたちで臨んでいたらよかった」と話した。

藤波、日頃の健康管理と熱心な情報収集の賜物

 日本プロ野球機構(NPB)はJリーグと共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を立ち上げ、選手らが37度5分以上の熱が続いた時はチームドクターに報告することなどを決めてきた。しかし、咳や発熱もなく、「臭いがしない」というだけの項目は3月12日に発表された「意見書」にはなかった。

 匂いを感じないくらいなら鈍い人ならしばらく気づかないし、「一時的だろう」とさして気にしない人もいよう。それでもすぐに医者に行った藤波。揚塩社長によると藤波は「匂いを感じないことも新型コロナウイルスの症状にあることを知ってもらいたい」と実名公表することを球団側に強く訴えたという。

 英国や米国、ドイツなどの研究では無嗅覚や無味覚の症状が出ることがあることが確認されているという。日本でも少ないながら報じられてはいたが、広くは知られていなかった。藤波は著名人である自分が名乗り出てニュースになることで、感染にいち早く気づく人が増えてほしいと願ったのだ。 

「こんな時に大勢で食事しとるからや」と言う手厳しい虎ファンもいるが、感染源とみられる会食はまだ、不要の外出自粛要請などが出る前だった。

 こうしたなかで自ら感染の事実を公表した藤波の行動に、称賛が巻き起こっている。米大リーグ、シカゴ・カブスのダルビッシュ有は「嗅覚がおかしいってだけで名乗り出た藤浪選手はすごい」「情報収集している証拠やし、自分の身体に敏感な証拠。関係者の感染リスクもかなり抑えられたはず」と、いち早くTwitterで称えた。

 3月27日夕方の大阪朝日放送(ABC)の情報番組では、芸能ジャーナリストの井上公造氏が「こんな病状でもコロナウイルスになることがある、ということを知らせてくれた。勇気ある行動」と称賛していた。タレントの江口ともみさんは「ちょっと(規制が)緩い感じだった中、若い人への警鐘になる」などと話した。在阪局の報道はおしなべて藤波を称賛したようだ。

 藤波は197cm、体重100キロの本格派右腕。大阪桐蔭高校では2012年の甲子園春夏連覇の立役者。2013年、鳴り物入りでタイガース入りすると1年目から10勝するなど活躍を見せ、エースの座を射止めた。しかし、2015年の14勝をピークに成績は下降、再起を期した昨年は、当番試合はたった1試合で1勝もできなかった。エースに復活できるか「元エース」で終わるか、今季はまさに正念場を迎えていた。そんな中での「感染告白」だった。

 神戸市のサンテレビジョンの永谷和雄記者は「藤波選手はちゃんと健康管理もしているから早く感染が判明し、周囲への影響も最低限に抑えられたのでは。本当に根から真面目な男ですから、今シーズンはがんばって復活してほしい」と話す。27日、NPBの井原敦事務局長は予定通りの4月24日の開幕を明かした。がんばれ、晋太郎。

(文=粟野仁雄/ジャーナリスト) 

 

コロナ不況で安倍首相が恐れる「衆院選惨敗&石破茂首相誕生」…小池都知事、再選確実か

 新型コロナウイルスの感染が全世界で拡大するなか、今夏予定されていた東京五輪は1年程度の延期となった。最新の情報では2021年7月が有力になっている。

 これで見えなくなったのが、衆議院の解散総選挙のタイミングだ。野党は早期解散を警戒し、永田町ではコロナ経済対策の補正予算が成立した後のゴールデンウィーク後の選挙や、五輪延期により日程が窮屈でなくなった7月の都知事選とのダブル選などが噂されている。しかし、さすがにそんな早期の解散は、コロナウイルスの感染拡大に終息の兆しでも見えない限り無理だろう。

 もともと解散総選挙は、今年のパラリンピック後という説が有力だった。五輪とパラリンピックが華やかに幕を閉じ、お祝いの雰囲気のまま選挙に突入。五輪の勢いで勝利するというのが、与党のベストシナリオだった。もちろん、五輪後解散は来年にも当てはめられるが、衆議院議員の任期は来年10月21日で満了。五輪後の選挙では任期満了まで日がなく、「追い込まれ解散」になってしまう。

「五輪の勢いはあっても、やはり追い込まれでは選挙が苦しくなりかねない。今の自民党は議席数がMAXですから、ただでさえ議席減が避けられない。それに来年9月には総裁選がある。総選挙と総裁選、どちらを先に行うのか。安倍晋三首相の4選なのか、それとも退陣なのか。選挙前の総裁選だと、選挙の弱い若手・中堅などが世論の支持が高い石破茂氏に流れる可能性もある。絶対に次を石破氏にはしたくない安倍首相にとっては、避けたいシナリオです」(自民党のベテラン議員)

 追い込まれ解散を避けるなら、五輪前の解散だが、五輪直前に総選挙というわけにはいかないため、やるなら今秋から年末か、年明け早々の三択になる。

「今秋には目に見えて経済が悪化するだろうというのが多くのエコノミストの予測です。コロナ自粛の影響で4月以降、企業倒産が増え、秋には景気悪化が本格化する。経済指標も厳しい数字が発表されるだろうというのです。そんな時に選挙をするのはいかがなものか。破格の規模の経済対策を打ったからといって、本当に勝てるのかどうか」(自民党中堅議員)

 安倍首相にとって、どのタイミングも悩ましいのである。

 安倍首相と対照的なのが、東京都の小池百合子都知事だ。五輪の1年延期を安倍首相と相談した際に、4年前の都知事選以来の自民党との対立関係を清算。今年7月5日投開票の都知事選での自民党の支持を取り付けた。

 日本中がコロナ対策に追われるなかで積極的に選挙に取り組みにくい空気のなかで、いまだ有力候補がいない野党も候補者を出しにくいし、たとえ野党が候補を立てたとしても、自民党が独自候補を擁立しなければ小池氏は当選確実の情勢となる。

 安倍首相と小池都知事、明暗がクッキリつくかたちとなりそうだ。

(文=編集部)

 

JRA 武豊「走りが本物ではない」高松宮記念(G1)ぶっちぎり「最下位」の謎……アイラブテーラー異例「最終追い切りなし」大敗の舞台裏

 29日、中京競馬場で開催された高松宮記念(G1)は、モズスーパーフレアの松若風馬騎手がデビュー7年目にして嬉しいG1初制覇。2位入線からの繰り上がり優勝だったとはいえ「まさか勝てると思っていなかったんですけど、初めて勝てて、素直にとてもうれしいです」と待望のビッグタイトルに喜びを爆発させた。

 その一方、不可解な大敗を喫してしまったのが、アイラブテーラー(牝4歳、栗東・河内洋厩舎)だ。

 17着ダイメイプリンセスから離されること11秒。鞍上の武豊騎手が結局、1度もムチを入れることなく、最後は馬なりでゴールした。10番人気の伏兵扱いだったが、ここまで7戦して5勝2着2回の連対率100%と、本来であればここまで大敗する馬でないことは明らかだ。

「うーん、この日は1月以来の休み明けにも関わらず-8kgの426kgと、ただでさえ小さい馬が余計に小さく見えました。ゲートの出こそ悪くなかったんですが、そこからまったくダッシュがつかず、終始後方……はっきり言って、まったくレースに参加しないまま終わってしまいました」(競馬記者)

 実際に、武豊騎手もレース後「走りが本物ではなかった」とコメント。「左回りが良くない」と課題を指摘したが、この大敗劇の原因に挙げるには少々無理がある。一体、「何」があったのだろうか?

「実は、アイラブテーラーは最終追い切りを行っていないんですよね。連闘などではそういうこともありますが、約2カ月の休み明けでは極めて異例。それもG1となると記憶にありません。

 もっとも1週前追い切りで速い時計は出していましたし、陣営も『これ以上やって馬場に入れると引っかかる』と理由を挙げていましたが……」(競馬記者)

 ただ記者曰く、決して「陣営に勝つ気がなかったというわけではない」という。

 実際に陣営の直前の動きを見ても、ドバイ国際競走が中止になったことを受け、遠征予定だった武豊騎手を指名。ビジネスウエアの製造販売社を手掛けるオーナーの中西浩一氏も『デイリースポーツ』の取材に「(勝ったら)スーツをバラまきますよ!」と、馬主歴30年目で初のJRA・G1挑戦に息巻いていた。

「新型コロナウイルスの影響で先日、日本馬主協会連合会から馬主の競馬場への入場を自粛する旨の発表がありましたが、アイラブテーラー陣営は(本馬を生産した)富菜牧場のスタッフを招待するなど高松宮記念を競馬場で観戦。マスクやアルコール消毒など、非常に気を遣いながら現地に駆けつけて応援していたそうです。

 これだけを見ても、陣営が勝負を捨てていたとは思えません。それだけにこの結果は非常に残念です」(別の記者)

 管理する河内洋調教師も、以前から「調整が難しいタイプ」と指摘していたアイラブテーラー。なお、JRAからは「競走中に前進気勢を欠き入線が遅れた」として平地調教再審査が下されている。これもG1では非常に珍しいケースだが、幸い現時点で故障などの発表はないようだ。

 今回、大きな躓きがあったアイラブテーラーだが、ここまでの8戦5勝という戦績を見ても、まだまだこれからの馬。秋にスプリンターズS(G1)で、今度こそ能力全開と行きたいところだ。

パチンコ「激アツ神降臨」から大爆発!「寺井一択」逆境から「リベンジ」達成!?

 パチンコ・パチスロ動画配信チャンネル「ScooP!tv」の看板「寺井一択」。最近の実戦では負けが多く視聴者に心配されている。

 前回の「寺やる!第357話」では『Pバジリスク~甲賀忍法帖~2』と『P貞子vs伽椰子 頂上決戦』を実戦し、大当り2回。しかもほとんど連チャンせず苦しい展開となった。

 今回は、そのリベンジなのか「パチンコ」での実戦となる。今日の寺井一択は一味違う。動画サムネイルには「最高出玉」の文字が神々しい。

 その様子は『目指すはパチンコ界の横綱!狙え4527発!!寺井一択の寺やる!!番外編』で観ることができる。寺井の笑顔の意味とは……。

 実戦機種は大一商会の力作『P天昇!姫相撲~大横綱ver~』だ。本機のスペックは、かなり特殊なものとなっている。

 まずは前兆の「天昇リンク」へ突入させ、そこで演出成功(対決に勝利)することが出来れば約97%で小当りラッシュ「大横綱ロード」に突入だ。

 この小当りラッシュは理論上「時速5万発」が可能という非常に強力なもの。寺井はこのラッシュを掴んだのだろうか。

 今回はミッションも用意されている。ラッシュ1回で4527(よこづな)発を獲得できれば「豪華ご褒美」を獲得。ミッション失敗で「厳しい稽古」という名の罰ゲームが待っている。

 本機は寺井向けの機種だ。演出がコミカルで、リーチ演出などの「クスッ」としてしまうような部分も、寺井のツッコミで更に映えるのだ。

 キャラクターデザインは「イートレックジャパン株式会社」が手掛けている。大都技研では「吉宗シリーズ」「番長シリーズ」など、山佐の『煩悩BREAKER禅』や『押忍!!豪炎高校應援團』でも有名だ。

 絵柄も相まって寺井自身のコミカルさも引き立てている。

 その相性の良さはすぐに現れた。98回転目に「鍛錬」演出に突入。ここで成功すれば「天昇リンク」が発動だ。

 寺井はここで「猛特訓」に突入、「天昇リンク」の上位にあたる前兆演出を直撃した。本前兆の期待度が跳ね上がる。

 更にリーチ演出は激アツ「神降臨」から赤保留に変わりクライマックスへ。「これは大丈夫」と安心したところで見事「大横綱ロード」に当選する。

 ここから寺井の勢いは止まらない。何度か転落の危機は訪れるものの、継続に次ぐ継続。怒涛の出玉を形成していく。

 果たして「大横綱ロード」はどこまで伸びるのか、ミッションは達成できたのか、寺井はパチンコ界の横綱になれるのか、是非ご自分の目で確認していただきたい。

長瀬智也のTOKIO脱退・退所を引き止める余裕が木村拓哉にあるのか?

正解のないWEBマガジン~wezzyより】

長瀬智也と木村拓哉

 TOKIO・長瀬智也がジャニーズ事務所を去る日も近いと噂される中、一部では事務所側の“引き止め工作”が発動しているとの報道もあった。長瀬の意思は今どこにあるのか。

 『ザ!鉄腕!! DASH!!』(日本テレビ系)の企画「DASHカレー」がついに完成し、今月29日の放送で完結する。退所準備の現実味が帯びてきたが、長瀬本人は「週刊文春」2020年3月5日号(文藝春秋)の直撃に<ちょっと今、俺には答えられないから、ごめんね>と言葉を濁していた。

 もちろんジャニーズ事務所側としては、人気も知名度もある長瀬を手放したくはない。SMAPは解散し、嵐も活動休止を控えている。そこで投入されたのが、長瀬と公私に渡り親しいという木村拓哉だという。木村はSMAPの移籍か解散かという局面で、事務所に残る選択をした先輩。ジャニーズ事務所の新社長となった藤島ジュリー景子氏が、「長瀬を引き止めたらジャニーズ事務所幹部の席を用意する」と木村に告げたという話もある。

戦国時代のカラフル衣装は史実!『麒麟がくる』が描く“意外な&細かい歴史的事実” 

 現在放送中のNHK大河ドラマ麒麟がくる』。出演が予定されていた女優・沢尻エリカの薬物事件による降板劇や、それにより大幅な撮り直しを迫られたことなどが大きな話題を呼んでいるが、もう一つ、出演陣の着用する鮮やかな衣裳も世間の注目を集めている。

 報道によれば、このカラフルな画づくりの賛否は分かれているようで、一部の視聴者からは「カラフルすぎて目がチカチカする」という声まで上がってしまっているという。しかしNHK・木田幸紀放送総局長は、「さまざまなご意見をいただいています」と批判の存在を認めたうえで、原色を用いた衣装については、「時代考証に基づいています」と語り、完全な創作ではないことを強調している。

 そこで今回は、日本中世史が専門の研究者で、2016年放送の大河ドラマ『真田丸』では時代考証を務めた東京都市大学共通教育部准教授・丸島和洋氏に、戦国時代は本当にカラフルだったのかということについて、詳しく話を聞いた。

戦国時代にカラフルだったのは本当だった、その理由

 まずは、戦国時代に色鮮やかな衣服が着られていたというのは本当なのか、単刀直入に疑問をぶつけてみた。

「戦国時代に服装が艶やかになったのは事実です。戦国時代から安土桃山時代にかけて、『小袖』という服が女性を中心に流行します。これはもともと、下着として着られていたものなのですが、それがカラフルになり、表に出てくるようになったのです。

 現在まで残っている当時の絵画を調べれば、戦国時代頃から衣服がカラフルになっていったことは言えると思います。そうした絵画は、時間が経って色が落ちてしまっているのですが、CGなどを使って復元してみると非常に色鮮やかだった、ということはよくあることなんですよ」(丸島氏)

 時代背景を無視して極彩色の衣装を採用したわけではなく、きちんと一定の歴史的エビデンスに則って採用していたというわけか。では戦国時代にカラフルな服装が好まれるようになっていったのは、なぜなのだろうか。

「戦国時代には、武将の兜もやたら目立つものに変わっていきましたし、当時は男性も女性も、自己主張が激しかったようです。また、服の材質として木綿が使われることが増えるなど、さまざまな時代的な変化もあって、とくに上の階級にある人、身分の高い人が着飾るようになっていったのではないでしょうか」(同)

 そこで気になるのが、批判も招くほどカラフルな大河ドラマが、今になってつくられた理由だ。丸島氏は、かつて時代考証として大河ドラマにかかわった経験から、その理由をこう推測する。

「ドラマの制作側が、どうしたら視聴者に観てもらいやすくなるかということを考えて、画づくりの方針を立てているのではないでしょうか。時代劇を初めて観るという人が増えているなかで、見慣れた俳優で、時代劇のお化粧をされてしまうと、誰が誰だかわからなくなってしまうことも多いと思います。

 また大河ドラマは、普通の時代劇と比べてとりわけ登場人物が多い。なので、これはあくまでも私の想像なのですが、NHKとしても視聴者が混乱しないための配慮をある程度入れたいはずで、煌びやかな衣服は、見た目で人物を判別しやすいように、という工夫の一つなのではないでしょうか。

 視聴者の方々のなかには、自分が10代、20代の頃に観た大河ドラマをスタンダードだと考える方もいるようです。私自身も、印象深い大河はその頃のものです。ですが例えば、現在60歳の人が20代の頃に観た大河ドラマのようなものを今つくると、現代の20代の人は付いていけないですよね。ですから時代に合わせた大河ドラマをつくるわけですが、そうすると『私の思う大河ドラマとは違う』という意見も出てきてしまうのでしょう」(同)

光秀と信長、実際はイメージと真逆の人間だった?

 戦国時代にカラフルな衣服が着られていたというのは、意外だが事実であるようだ。そこで、『麒麟がくる』の主人公・明智光秀にも、世間一般のイメージとは違う、意外な一面はないかと尋ねてみた。

「光秀の一般的なイメージは、“保守的な教養人”といったものでしょう。しかし実際には、“イケイケドンドン”な人だったようなんです。例えば、比叡山の焼き討ちの際に光秀が出した命令書を見ると、『皆殺しにしろ』といったことが当たり前のように書いてあります。また、織田信長に届けられたお寺や公家の訴えを見ると、『光秀に領地を占領されたので返してほしい』というものが結構あるのです。

 要するに、どちらかというと破天荒なイメージで、革命家というふうに言われがちな信長のほうが、比較的先例を重視するタイプだったのです。そして積極的な光秀に対して信長は、『今まで通りにしなさい』という姿勢だったわけです。ただし信長には悪い癖がありまして、人の心を読めず、自分が正しいと思っていることを相手に押し付けてしまうところがあったようです。そのため本人は親切心で言っているのに、言われたほうはイラッとしてしまう。このことが、謀反が相次ぐ原因になってしまったんでしょうね」(同)

 最後に、『麒麟がくる』というドラマにおける見どころを、歴史の専門家という立場から語っていただいた。

「すでに一度、斎藤道三が毒入りのお茶を出すシーンがありましたが、光秀自身も教養人ですし、幕府関係者や光秀が仕える織田家でも茶の湯がとても盛んなんですよ。これから登場してくる人物もみんなお茶に詳しい人ばかりですし、関係者の方からは、千利休が茶道として完成させる前のお茶を意識して丁寧に描いていると聞いています。ですから茶の湯のシーンに注目して観るのも面白いのではないでしょうか。

 また、例えば女性が座るシーンで、正座ではなくて片方の膝を立てて座っているときがあると思うのですが、あれは中世の女性の正式な座り方なんですね。どうしても衣装ばかりが目に付いてしまうところがあるかと思いますが、風俗や文化について、今回のドラマは時代考証にきっちりと基づいたうえで、今までやられてこなかったことを試みていると伺っていますので、そうした点も意識して観ていただきたいですね」(同)

「カラフル過ぎる」と批判を集めた『麒麟がくる』だが、歴史の専門家を納得させるような、見どころの多いドラマでもある様子。これから先、世間的なイメージを裏切るような“イケイケドンドン”な光秀が描かれるのかといったことを含めて、注目しつつ観ていきたいところだ。

(文・取材=後藤拓也/A4studio)