【コロナ】JALとANA、事実上の休業状態に…航空業界、未曾有の経営危機に直面

 新型コロナウイルスの感染拡大が世界の航空業界を直撃している。人々の移動が抑制され、旅客数は大幅に減少している。それに伴い、世界の航空業界の業況が急速に悪化している。今後、国内外の旅客需要がどの程度落ち込むか見通しが立たない。航空各社の危機感は日に日に高まっている。航空業界は、これまでに経験したことがないほどの異常な事態を迎えているといえる。

 航空旅客需要は、世界経済全体のGDPの変化に大きく影響される。リーマンショック後、日本の航空業界はかなり厳しい環境に直面した。2010年には日本航空(JAL)が会社更生法の適用を申請し、経営破綻に陥った。その後、世界経済が緩やかに回復し、2012年12月から日本の景気は回復局面に移行した。その中で、日本への外国人観光客などが大幅に増えたことなどが、ANAをはじめ国内航空業界の回復を支える大きな要因となった。

 現在、そうした動きが急速に止まり始めている。5月の連休、夏休みの航空旅客需要がどうなるかは読めない。今後の感染動向によって、ANAの事業環境が想定される以上に不安定化する可能性は排除できない。そうした不確実性に同社がどう対応するかは、国内経済全体の先行きを考える上で重要と考える。

リーマンショック後のANAの業績動向

 ANAをはじめとする航空各社の業績は、世界経済全体の動向から大きく影響される。端的に、世界経済全体で景気が良い場合、業績は上向く。反対に、景気が減速すると、業績には下押し圧力がかかることが多い。まず、この基本的なポイントを確認しよう。

 2008年9月のリーマンショック後、世界経済の成長率は大きく低下した。2009年、世界経済全体のGDP成長率はマイナス0.075%に落ち込んだ。それとともに世界各国で企業収益と人々の収入が減少した。

 世界全体で海外出張や海外旅行に出かける人が大幅に落ち込んだ。それが、航空旅客需要を低迷させた。ANAの業績は悪化し、2010年3月期の営業損益は542億円の赤字に落ち込んだ。その後、中国の4兆元(当時の邦貨換算額で57兆円程度)の景気対策や、米国経済の緩やかな持ち直しに支えられ、世界経済は徐々に回復した。それが、ビジネスや観光目的でのエアライン利用客の増加を支えた。

 世界経済全体が上向く中、ANAは国際線の拡大を進めることによって業績を拡大させた。同社の旅客数合計に占める国際線の割合は、2009年3月期の9%から2019年3月期には16%にまで上昇した。見方を変えれば、ANAは経済のグローバル化への対応を進めることによって業績の拡大を実現した。

 具体的には、わが国が観光を成長戦略の一角に位置付け、中国、韓国、台湾などを中心に外国人観光客が増加したことがある。2017年4月、ANAはインバウンド需要の取り込みなどを目指してLCC(格安航空会社)であるピーチ・アビエーションへの出資比率を引き上げ、連結子会社とした。また、中国の需要など海外の要因に支えられて日本経済が緩やかに回復し、ビジネスや旅行目的でエアラインを利用する個人も増えた。その結果、2019年3月期、ANAの営業利益は1,650億円に達した。この間、経営再建が進められたJALの業績が改善したことも併せて考えると、航空業界の収益は各社の事業戦略に加え、世界経済全体の動向に大きく左右されることがわかる。

新型コロナウイルスの感染拡大とANA

 中国を震源地に新型コロナウイルスが世界に拡散したことがANAの事業、業績、財務内容に与える影響はかなり深刻だ。リーマンショック後、世界各国は、中国の需要取り込みなどを重視した。それに沿って、世界的に、中国を中心とするアジア地域向けの航空旅客輸送が増加した。2018年ごろからは米中の通商摩擦の影響や、中国経済の成長の限界などから中国向けの旅客需要には鈍化の兆しが表れた。それでも、米国の労働市場の改善や低金利環境に支えられ、世界経済全体はそれなりの落ち着きを維持した。それが、航空業界の収益を支えた。

 その中、欧州を中心に中国の需要取り込みを重視する国が増えた。2019年、イタリア政府は中国の提唱する広域経済圏構想である「一帯一路(21世紀のシルクロード経済圏構想)」への参加を表明した。これはG7参加国で初めてだった。その上、両国政府は文化・観光面の振興を重視し、直行便を増発した。景気の低迷や財政難などの難題に直面するイタリアにとって、中国の需要にアクセスすることは自国経済の安定を目指すために欠かせなかった。

 イタリアで新型コロナウイルスの爆発的な感染が発生した背景には、こうした中国への接近が無視できない影響を与えたはずだ。さらに、欧州各国は人の自由な移動を認めることによってEU域内の経済関係の強化を目指した。人の自由な移動によってコロナウイルスがドイツやスペイン、フランスなどに拡散され、各国で医療体制は限界に直面している。

 この状況下、日米欧をはじめ世界各国が人の移動を制限し、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えようと必死だ。感染を抑えるために各国は国境の封鎖や外出の制限あるいは禁止など人の動線を絞らざるを得ない。

 渡航制限などの影響から、4月、ANAは国際線を通常の85%に削減する。当たり前だが、航空業界で飛行機を飛ばすことができなければ旅客収入は得られない。羽田空港などのカウンターを訪れる人もまばらであり、ANAをはじめとする航空業界全体が事実上の開店休業状態に陥り始めている。

広範な経済活動への影響の懸念

 ANAが直面している状況は、他の企業にとっても他人事ではない。人の移動が制限されると、経済活動全体が縮小する。重要なことは、どの程度の期間、このような状況が続くかが読めないことだ。ワクチンの開発には1年程度の時間がかかるとみられる。その状況下、いつ、どのように感染が収束に向かうかが見通せない。感染の影響が長引けば、その分、航空需要は落ちる。欧州各国や米国、さらには日本での感染状況を見る限り、企業も個人も政府も、長期化を念頭に置いて今後の方策を練ることが重要だろう。

 ANAが直面する航空旅客需要の急減は、世界経済全体で需要と供給のバランスが大きく崩れていることを示す。実体経済の悪化は避けらず、2020年の世界経済の成長率がマイナスに落ち込むことは不可避の状況にある。

 この状況下、企業などは対応が可能な段階で、できるだけの対策を徹底しなければならない。足許、先行きの市況反転を念頭に置いて戦略を練ることよりも、これまでの投資戦略や資金調達などの計画を見直し、守りを固めることの重要性が高まっている。ANAは事業拡大路線を修正し始めた。同社はハワイ路線のシェア拡大に向けて投入を目指していた仏エアバス社のA380の受領を半年程度先延ばしするという。また、ANAは国内7行から約1000億円の借入を検討し、政府系金融機関からの資金調達も目指されていると報じられている。

 リーマンショック後、ANAは自己資本を積み増し、財務体質を改善させてきた。ある程度の収益の下ぶれに耐えられる体制はできてはいると考えられる。ただ、新型コロナウイルスの感染の影響がどう推移するか先行きは読めない。状況によっては、金融機関の業績が悪化し、企業の資金調達の不確実性が高まる可能性がある。需要の落ち込みが続けば、自助努力での対応もかなり難しくなるかもしれない。

 こうした展開を念頭に、ANAは環境変化への対応を進めようとしている。航空業界はグローバル化の進展とともに業況を拡大させてきた。今後、同社の事業・経営体制がどう変化するかは、新型コロナウイルスが国内外の経済・金融市場に与える影響を考える際の重要な視座となろう。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

Web・ビデオ会議の画面で“老け顔”に見えるNG行為…キレイに映る2つのポイント

 緊急事態宣言後、在宅勤務によりオンラインのテレビ会議デビューをした人も多いはず。また、プライベートでオンライン飲み会をした人もいるかもしれません。しかし、画面に映った自分を見て「もっとイケてるとばかり思ってた」とガックリ来た方、いるのではないでしょうか。

 しかし、これは「オンラインの身だしなみ」を知らないだけであり、家にあるものだけで「オンラインのあなた」は「普段のあなた」に近づけます。男性向けスーツ本『できる男になりたいなら、鏡を見ることから始めなさい。』(CCCメディアハウス)の著者であり、ユニ・チャームなど企業でも服飾コンサルティングを行う筆者が、オンライン身だしなみのポイントを伝えます。

ポイント1「角度はとにかく“上から”」

 オンラインの自分の姿にギョッとしたとき。それは「下から映した状態」であることが多いはずです。鏡で見る自分はもっとイケてたのに、と落ち込まないでください。「下から」映せば、普段より二重あごっぽく見えるわ、ふてぶてしそうだわ、鼻の穴は目立つわ、老けて見えるわと、かなりイケてない状態に誰だってなります。吉沢亮でも広瀬すずでも、きっとそうなります。

 やってみればわかります。自分のスマホのカメラを「自撮りモード」にして、目線より上から下に移動してみましょう。「下から」はヤバい、とすぐわかります。

 スマホやノートパソコン内蔵カメラを使うと、アングルはどうしても「下から、見上げるように」なりがちです。キャバクラのホームページの「キャスト紹介」のページを見てみてください。皆、カメラは上からです。「キレイは上から」です。

 なので、おすすめのカメラ位置は「真正面~真正面から気持ち上」くらいです。あまり上からすぎると「キャスト紹介か」となってしまいます。周りの参加者の動向を見つつ、調整しましょう。

 スマホをカメラにする場合は、固定する台を真正面より下にならないよう高めにセットしましょう。ノートパソコンの内蔵カメラを使う場合は、ノートパソコンを台に乗せるなどして高くしましょう。入力しづらかったら、外付けのキーボードやマウスを使うといいですよ。

ポイント2「メイクより“照明”が大事」

「上から」も重要ですが、オンラインの「映え」において命より大事なのは「照明」です。

 書籍『不安が自信に変わる話し方の教室』(深沢彩子・稲垣麻由美著、三才ブックス)は、動画におけるよりよい映り方や話し方の指南も充実した1冊です。そこで、画面映りをよくするコツとして、深沢氏は「一に照明、二に髪型、三・四はなくて、五にメイク」と説きます。メイクよりも照明なのです。

 照明の効果を、ユーチューバーの実例で紹介します。

 こちらの動画の5分すぎから、撮影用の本格照明(扇風機くらいの大きさがある)を試した、るる氏のビフォーアフターが見られますが、照明の効果やすごさが100の言葉よりも伝わるはずです。(※なお、るる氏の場合、リングライトを購入する前から家にあった卓上照明を代わりに使っていたと話しており、ビフォー時点でもある程度配慮がされた状態です)。

 なお、るる氏は若い方ですが、照明の効果は年を取れば取るほど出てきます。35歳を超え、いい加減もう「若者」のくくりには入れない世代の人ほど、年に応じて出てくる肌のくすみや疲れを、光がふっ飛ばしてくれます。ユーチューバーが照明を紹介する動画を見ても、中高年ユーチューバーになるほど、照明メーカーが泣いて喜ぶんじゃないかというほど感動的な光の変身を遂げている方がたくさんいるので、ぜひ見てみてください。

 そうは言っても、別にヒカキンじゃないのだし照明機材など買えない、という人も多いはず。それに、ユーチューバーが使っているような本格照明を導入したら、オンライン会議であなただけが光り輝くでしょうから、ビジネスシーンでそういう目立ち方は不本意な人も多いでしょう。

 そんな人は、るる氏がもともとそうしていたように、家にある卓上照明などで自分を照らしてやりましょう。家の照明は天井についていますから、照明の真下にある顔周り、特に顔の中央部は影ができやすく、昔のコントに出てくるコソ泥みたいに黒ずみがちです。これをうまく光で飛ばします。

 そのままでは光がまぶしすぎたり明るすぎたりする場合、ちょっと光源の角度をずらしたり、また、家の壁が白いなら壁に向かって照明を当てるだけでも大きく変わります(スマホの自撮りカメラでビフォーアフターを確認し、その大きな変化に驚いてください)。メイクよりも効果的と言わしめた照明、使わない手はありません。女性の場合、照明をうまく使えばファンデーションもいらないですよ。

 また、ミーティングが日中で晴れた日ならレースのカーテンを開け、自然光を入れるだけでも違います。

「妙にアップ」にも要注意

「上から」と「照明」を使えば、あなたは普段自分が鏡で見ている状態に近い顔(照明を上手に活用できれば、むしろ普段のあなたよりもいい状態で)になれます。

 また、オンライン会議で気を付けたいのが「妙にアップな人」です。いますよね? どアップが許されるのは、芸能人の中でもトップクラスの人だけです。特にノートパソコン内蔵のカメラを使う場合、カメラと顔が近づきがちなので気を付けましょう。

 つまり、ノートパソコンは「下から映すようになりがち」かつ「どアップになりがち」と、何も考えずに使うと、あなたの魅力が6割くらいになってしまう危険な電子機器です。気を付けましょう。

 解決策として、ノートパソコン本体は撮影だけに使うと割り切り、自分から遠く高い位置にセットし、入力は外付けのキーボードやマウスを使うといいですよ。外付けのカメラを使う人も、ディスプレイの上にカメラを設置しがちですが、カメラだけより遠くにすれば、どアップを防げます。

面倒だけど重要な“顔出し”の意義

 普段とは違うポイントをあれこれ気にしないといけないし、面倒なことも多いオンライン会議。「面倒だから、カメラ機能を使わず音声だけにしよう」という人もいるはずです。私も、過去にそうしていたこともあります。

 ですが、私は本業がライターです。取材をしていて、その充実度は「対面取材>オンラインテレビ会議>電話、メール」だと、経験から思います。顔が見えるほど、取材項目以外のこともぽろっと話す「遊び」が生まれ、ここからこぼれた言葉が本編の記事に生きてくることが何度もありました。一方で、電話だとどうしても用件だけになりがちです。

 オンラインテレビ会議も、対面には及ばず「用件だけになりがち」な傾向はあります。それでも「電話」よりはかなりマシです。顔が見えると安心でき、そのほっとした気持ちから遊びが生まれ、何か新たなアイデアにつながることだってあるでしょう。社会不安が増す今だからこそ、「上から」「照明」「アップは避ける」のオンライン身だしなみで、さわやかな姿で人とつながっていたいですね。

(文=石徹白未亜/ライター)

進撃のクリエイティブ・ストラテジー?

最恐の戦略本、ここに誕生

「20年間、わが社を支えてきたブランドを、少子高齢という人口動態に合わせて、いま再びよみがえらせるにはどうすればいいか?」

「IPOを目指す3年間にしたい。そんな中で、創業事業とは異なる第二の事業をゼロから立ち上げたい。まず何から始めればいいかな?」

「駅ビルを建て替えるのだけれど、町民はもちろん、働く人も、やる気が出る空間にしたい!」
……etc.

戦略という武器を使って、業界やジャンル問わず、さまざまな企業や団体の抱える悩みと向き合い、その解決策やクリエイティブ・アイデアを創る。それがクリエイティブ・ストラテジストの仕事です。

そんな仕事の傍ら、ある出合いをキッカケに、本づくりをさせていただくことになりました。その名は、『進撃の相談室』(発行:講談社)。

進撃の相談室 書籍データ
書籍、好評発売中! 詳細はこちら
電通HP書籍紹介 

タイトルから、かの名作漫画『進撃の巨人』を原作とした作品であることは間違いない。しかし、これが単なるファンブックでないことは、副題まで見てみると分かります。そこには、『13歳からの「戦略論」』という言葉が並びます。

そう、この本は、「自分の頭で考えぬく具体策」として、エレンやミカサたちが活躍する『進撃の巨人』のエピソードを題材に、「戦略思考の基本のキ」を習得する本なのです。

業界を超えて、さまざまな年齢やバックグラウンドを持った方々とお仕事をご一緒する中で、気づいたことがあります。それは、戦略思考をマスターするのに、年齢は関係ないということです。

戦略は、人が悩みというバケモノに襲われはじめるその時から、持っていて損はない武器。しかし残念なことに、たいていの戦略論は、戦争の歴史や特定のビジネスに特化した専門分野に閉じている。つまり、狭義の戦略論としてしか、語られません。

ビジネスのビにも関心のない10代の頃から、特定の専門領域にとらわれない、広義の戦略論に触れる機会があればいいのに。もしそんな夢みたいなことが実現できれば、10年後の世界は、もっと面白くなるはずだ。若さゆえの柔軟なアイデアと戦略思考を掛け合わせて、世界を変える次世代が多く生まれてくれるに違いない。

そんなバカみたいな妄想が、頭の片隅にありました。
そんな夢物語を、講談社さんが面白がってくれたことで、本づくりがスタートしたのです。

また、私は以前から、『進撃の巨人』という作品に対して、特別な思いを抱いていました。もちろん、極上の最恐エンターテインメント作品として堪能したことは言うまでもありません。それに加えて、この物語は、どんなに分厚い戦略の専門書にも負けない、実践的な問題解決のアイデアに溢れた「戦略思考の教科書」なのです。

ファンにお馴染みの名場面はもちろん、何気ない会話劇の中にすら、専門家から見て、思わず身震いしてしまう戦略が溢れている。そう、ファンの皆さんが「うわぁ…。さすが頭脳派アルミン!」と口にしたその場面には、素晴らしい戦略が隠れているのです。

本書自体は進撃ファンおよび中高生をベースにつくられていますが、その骨子は、年齢問わず、また公私問わず、あらゆるビジネスパーソンの生活に潜む「悩み」を駆逐するために役に立つ内容となっています。そこで本連載では、職種問わず、あらゆるビジネスパーソンの役に立つ論点に絞って、戦略クリエイティブの観点から、『進撃の相談室』のエッセンスをお伝えします。

「答え探し」より、「倒す訓練」に時間を費やせ

この残酷な世界を、丸腰で生きることを勇気とは呼ばない。
それは、単なる無謀というものだ。
まず我々は、生き抜くための「武器」を持たなければならない。

本書は、こんな文章から始まります。
もちろん、私たちが生きる現実社会は、エレンやリヴァイが暮らす世界とは違って、突然と巨人に喰われてしまうハプニングは起こりません。遥か高い壁に閉じ込められているわけでもありません。

しかし、この現実は、フィクションと同じくらい、いやフィクション以上に、残酷な世界ともいえます。平気で人を傷つける「友達や同僚という名の巨人」がはびこり、息苦しい「教室や職場という名の壁」に阻まれている。つまり、私たちは常にさまざまな悩みに囲まれて、生きざるを得ない。

そんな残酷な世界だからこそ、巨人と闘うエレンが武器を携えているように、私たちは丸腰で挑むのではなく、悩みという強敵を倒すための武器を、携えなければならない。それこそ、問題解決ツールとしての「戦略思考」というわけです。

進撃の巨人 カット

ただし、ここで言う「武器」とは、いわゆる「答え」そのものとは違います。

今はとても便利な時代で、ビジネス書を立ち読みしたり、スマホでウェブニュースを検索すれば、「5分でわかる●●●」や「●●●を解決するたったひとつの方法」など、耳当たりのいい“答えらしきもの”が、すぐ見つかります。

しかし、その“答えらしきもの”が、自分の悩みにジャストフィットすることは、まず起こらないのではないでしょうか。それも無理もありません。だって、私たちは一人一人違う。それに、悩みの姿かたちは千差万別。そのくせ、目には見えないから、その人がどんな悩みに苦しめられているのか、他人からは分かりづらい。いや、当の本人ですら、悩みの正体が何なのか、分からない。

そんな状況ですから、だれにでも当てはまる答えが、自分にぴったりの答えになるとは限らないし、たとえあったとしても、ビジネス書やウェブニュースでサクリと見つかる保証は、どこにもありません。

では、「私だけの悩み」を解決する答えは、いったいだれが与えてくれるのか?当たり前ですが、その最後のアンカーは、自分。自分自身でしかありません。

そう考えると、何かの壁にぶちあたる度に、目前の悩みにジャストフィットする「答え探し」に時間を費やすことは、実はコスパが悪いのだと気付きます。その場しのぎが上手くいったとしても、また数日たてば、違う問題が発生するのがこの世界。

そこで、同じ時間をつかうなら、「悩みの答え探し」ではなく「悩みを倒す訓練」に費やした方が、持続的に自分の仕事を強くしてくれるはずです。一度鍛えられた力は、他の問題でも応用できる。

例えば、人に言われた方法論に則って大学に合格した人と、自ら創意工夫をこらして独自の勉強法を編み出し成果を上げた人とでは、同じ大学生でも、問題解決力が大きく変わってくることは明らか。ルールが刻々と変化する現代社会において、後者のような力を持つ人の方が、活躍の舞台が広がっていることは言うまでもありません。
 
この本が扱うのは、まさにそんな悩みとの闘う武器としての戦略思考なのです。

「悩む」から「考える」へ

本書ではまず、悩みを駆逐する第一歩として、

「悩む」と「考える」は使い分けろ!

と提案しています。

ビジネスでも日常生活でも、ある悩みに直面した時、二つの反応パターンがあります。それが「悩む」と「考える」です。一見、その違いは見えにくい。しかし頭の中までのぞき込んでみると、両者は大きく違っているのです。

「悩む人」というのは、五里霧中。どうすれば悩みというバケモノを倒せるのか、手がかりが掴めず、ぼんやりと立ちつくしている状態を指します。もう一方で、「考える人」は、具体的な問いを設定して、悩みを一つずつクリアしていく。つまり、「考える人」は具体的な問いによって、掴みどころのない悩みに、形を与えることができるのです。

本書では、このことを「クッキー作り」に例えて説明しています。
クッキー生地を「悩み」、型抜き器を「(考える人が設定する)具体的な問い」と例えると、次の図のようになります。

クッキーの型抜きの画像

具体的な問いが用意されることで、ボンヤリとした「悩み」が、ハッキリとした「考え=問題」に変身するのです。

もちろん、クッキー生地に、どんなにうまく型抜き器を当てても、多少の切れ端が残ってしまうように、悩みが100%消え去ることはありません。それでも、具体的な問いによって、大半の悩みを、解決できる問題にスイッチできることの意義は大きいのです。

そこで次に問題になるのが、現実世界を生きる中で、「悩む人から考える人へと変身する方法、その具体策は何なのか?」です。ちなみに、ここで「具体策」という言葉にこだわる必要があります。単なる根性論や何となくの答えで納得しないように、注意しなければなりません。

というのも、ここで言う「悩む人」と「考える人」との違いは、よくセンスや才能、性格やパーソナリティーとかいう簡単な言葉で、誤魔化されてしまいがちだからです。

「つい悩みがちな人は、そういう星のもとに生まれてしまった人なんだから仕方ないよね」なんてバカげた主張が、教育の現場にも、ビジネスの現場にも、はびこっています。

しかし、実際はそうではありません。「悩み」を「考える」に変えるためのスイッチ(変換器)、つまり考えるための道具さえあれば、誰だって、この残酷な現実と向き合うための「考える力」を持つことができるのです。

そこで本書は、「7つの戦略スイッチ」という武器を駆使し、進撃の物語に隠された戦略の構造を明らかにすることを通じて、広義の戦略づくりの方法を、訓練していく一冊となっています。
(つづく)

共同通信が西村康稔コロナ担当相の“休業補償拒否発言”を報じた記事をこっそり差し替え! 裏で西村サイドから圧力か

 相変わらず、新型コロナで検査・医療体制の整備や国民の生活支援より報道や批判への抗議・圧力に必死になっている安倍政権。厚労省のツイッターがデマを駆使して『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)や「Yahoo!ニュース」などに反論したのに続いて、安倍首相も17日の会見で、布...

安倍首相の「朝日も3300円で布マスク販売」反論はフェイク! 朝日販売マスクは泉大津市の公的事業で高性能、アベノマスクと雲泥の差

 やっぱりこいつは何の反省もしていなかったらしい。安倍首相が一人当たり10万円給付を発表した昨日の会見。当初は国民に「混乱させた」と謝罪するなど、殊勝な態度を見せていたが、すぐに化けの皮が剥がれた。  会見が質疑応答に移った後、朝日新聞の記者が「布マスクや星野源さんの動画...

安倍首相は昭恵夫人の大分旅行を「事前に知っていた」!「私が自粛呼びかけた日より前」と強弁も、加藤厚労相と専門家会議は呼びかけ済

 本日、記者会見を開いて「外出を控えてほしい。できる限り人との接触を避けてほしい。そのことが医療現場を守り、命を守ることになる。愛する人を守ることにつながる」と呼びかけた安倍首相。だが、じつはこの会見の直前、安倍首相は驚きの事実を明かしていた。 「週刊文春」(文藝春秋)が...

“一律10万円給付”は国民が勝ち取った! 手柄アピールする安倍首相の嘘、麻生財務相はこの期に及んで「自己申告制」

 あまりにも遅すぎる決定だ。昨日16日、安倍首相が非難轟々だった「所得が急減した世帯に30万円の現金給付」案を取り下げ、「全国民を対象に10万円の一律現金給付」を検討すると表明した件だ。  国民への生活支援策としてのみならず感染拡大防止策として一律現金給付が必要であること...

「サントリー天然水」CM第5弾 宇多田さんの新曲も起用(動画あり)

サントリー食品インターナショナルは4月19日から、「サントリー天然水」の新テレビCM「光も風もいただきます。」編を放送する。
これまでと同様に、ブランドキャラクターを務めるシンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさんが出演し、楽曲には宇多田さんの新曲「誰にも言わない」(5月29日配信開始予定)を起用した。放送に先立つ17日には、30、60秒の2編を公式サイトとユーチューブで公開した。

 

宇多田さんが出演するシリーズCM第5弾になる同編の舞台は、大自然の中の雄大な滝。
残雪の中を山までやってきた宇多田さん。焚き火で暖を取りながら、国木田独歩の詩集の中にあるワーズワースの一節「月光をして汝の逍遙を照らさしめ、山谷の風をしてほしいままに汝を吹かしめよ」を朗読する。
場面は清流から、水が激しく流れ落ちる巨大な滝へ。宇多田さんは巨大な滝壺のそばで、“生きた水”を体全体で感じる。
サントリー天然水を飲む宇多田さんの清々しい表情に、「アルプスの光も風も、いただきました」という宇多田さんのナレーションが入る。いつもながら、体に心地良い風が吹くような仕上がりだ。

 

当初、詩の朗読シーンは、制作サイドが用意した詩集の一節を使う予定だったが、CM楽曲の世界観と重なる詩の方がいいのでは、という宇多田さんの提案で、国木田独歩の詩集から自身が選んだ一節を朗読することになったという。
5月にデジタル先行配信される楽曲の一部が聴けることも注目される。

東京2020組織委とIOC 今後の大会準備についてテレビ会議開催

東京2020組織委と国際オリンピック委員会(IOC)は4月16日、エグゼクティブプロジェクトレビューをテレビ会議で開催した。
(写真=代表撮影)

IOCからはジョン・コーツ調整委員会委員長、アレックス・ギラディ同副委員長、クリストフ・デュビ エグゼクティブディレクターらが、組織委からは森喜朗会長、武藤敏郎事務総長らが出席し、1年間の延期を決めた東京大会について、今後の進め方の枠組みや基本方針、延期に伴う論点、スケジュールなどについて議論した。 

 会議終了後、報道メディア向けに、ユーチューブのライブ配信を通じて記者会見が行われた。
冒頭、コーツ委委員長は、今後のプロセスを統括する「ジョイント・ステアリング・コミッティー」を設立したことを明らかにし、自身と森会長が率い、武藤事務総長とデュビ氏がメンバーだとした。加えて、コミッティーをサポートするため、IOC側は「Here we go」タスクフォース、組織委側は「新たな出発本部」とする組織を置くと話した。

また、会場と競技スケジュールはすでに決定していたものを踏襲するのが望ましいとするとともに、コスト削減に取り組む姿勢を見せた。21年の開催は、日本の景気上昇への刺激となる考えを示し、暑さ対策や水質問題に対応するチャンスでもあると述べた。運営計画の詳細は、4月中に検討を行い、5月にロードマップを固めたいとした。

森会長は「来年の大会の枠組みについて合意したことは大きな成果であり、コストが最大の課題との認識も一致した。会場については、来年の日程に合わせ、会場所有者に協力を要請していく。引き続き関係者の皆さまと連携し、大会開催に向けて努力したい」とコメントした。
プレスリリース:「東京2020大会延期に伴う今後の大会準備の枠組みについて」
https://tokyo2020.org/ja/news/news-202000416-01-ja

 

 

昭恵夫人が心酔、大分旅行にも同行の“スピ系医師”が著書で「コロナは心配する人が罹る」、外出控える人を逆に「ウイルスまみれ」「低次元」と攻撃

 あの安倍昭恵夫人がまたぞろやらかした。昨日発売の「週刊文春」(文藝春秋)4月23日号が報じているが、新型コロナウイルスで外出自粛が求められているなか、昭恵夫人は我関せずと大分県へ旅行。総勢約50人の団体ツアーとともに宇佐神宮を参拝していたというのである。 「週刊文春」に...