たった1冊の本が、ナイキの創業物語を追体験させてくれた

人は一生で、2億7400万歩も歩くのだそうです。
その距離、およそ地球1周分。

この、いわば壮大な旅を、退屈な移動に終わらせるのか。
スポーツとして人生を豊かにするものに変えるのか。

今日ご紹介するのは、スポーツは人生を豊かにすると信じ、靴に人生を捧げた物語。父親から借りた50ドルが、やがて300億ドルの巨大企業へと成長していく…。
ナイキ創業者であるフィル・ナイトの自伝『SHOE DOG』(東洋経済新報社)です。

『SHOE DOG』

個性豊かな仲間との、赤裸々すぎる創業物語

この本、ひと言で表すと「赤裸々すぎる」です。
かつて、ここまで情けない過去の話を本につづった経営者がいたでしょうか…。

物語は、1962年から、ナイキが上場を果たす1980年まで。
イメージとしては、名作シューズの開発秘話とかクールでスマートでキラキラした話がちりばめられているのかと思いきや…まったく違います(もちろんロゴマーク誕生秘話など逸話もちゃんとありますが)。

アメリカの外を知ろうと世界一周に出るも、いきなり最初の地ハワイでサーフィンにハマって世界一周を断念しかけます。飽きるの早いよ。

その後起業しても、オニツカタイガーへひとり乗り込んでの交渉、陸上選手時代の恩師であり共同経営者となるビル・バウワーマンの説得、増える社員、増える問題行動、資金問題には常に悩まされ、自分の給料も満足に払えないから会計士として働きながらの会社経営とドタバタ続き。

大学で講師を始めたところ、そこの生徒に一目ぼれして婚約したかと思えば従業員の裏切りに訴訟、日商岩井の強力すぎるサポートで巻き返したところで詐欺と疑われてのFBIの捜査。なんとか乗り切って上場し期待をかけた新シューズを開発するも失敗、円ドルレートの急変動、人件費の高騰、アメリカ政府との争い…

盛りだくさんです。よく覚えてたな…というレベルで詳細に語られます。

葛藤も苦悩も失敗も、ダサい出来事もすべてがありのままにつづられています。

きっかけは、大学の宿題で書いた1本のレポートだった

フィル・ナイトは大学最終年次、起業の授業を取っていました。
そこで出された、とある宿題。
もともとランナーだった彼は、テーマを「日本のランニングシューズ」にしたのです。
当時は、日本のカメラがドイツの独壇場だった市場で目立ち始めていた時代。
何週間も粘り、図書館にも通いつめ、輸出入や起業についての本をむさぼり読み、どれだけ日本のランニングシューズに可能性があるのかを論じたのです。

この経験がすべての始まりでした。
後に日本のオニツカタイガーを輸入し、アメリカで販売するというビジネスモデルにつながっていくのです。

ほんの50年前まで、ランニングはくっそダサかった

実際のところ、1965年当時、ランニングはスポーツですらなかった。人気があるなし以前に、軽く見られていたのだ。(中略)喜びを求めて走る、運動のために走る、エンドルフィンを増やすために走る、より良くより長く生きるために走るなど、誰も聞いたことがなかった。(P107)

今では信じられない話ですが、昔はランナーなんて皆無。
道を走ろうものなら車のドライバーから「馬にでも乗ってろ」とからかわれ、ビールやソーダの缶を投げつけられる。不遇の時代です。というかひどすぎないか。

こうした時代でも、アスリートのために本当に素晴らしい靴を届ける。
彼は信念をブラすことなく奮闘していたのです。

書評が難しいので、アツくなれる言葉をご紹介します

この本、フィル・ナイトの経営ノウハウを学ぶものではありません。
読後感はむしろ映画に近いです。
彼の人生を、彼になったかのように追体験できる。

物語の中から出来事の顛末を引っこ抜いて紹介するのは野暮です。
映画にしたってネタバレは嫌ですよね。僕もしたくないです。
ここでは彼が紡ぐ、端的だけど人生観がにじむ言葉を選んでみました。
きっと本を読みたくなるはずです。

私は走ることを信じていた。みんなが毎日数マイルを走れば、世の中はもっと良くなると思っていたし、このシューズを履けば走りはもっと良くなると思っていた。この私の信念を理解してくれた人たちが、この思いを共有したいと思ったのだ。
信念だ。信念こそは揺るがない。(P80)

いろんな仕事の中でも、靴を売ることこそ彼の天職でした。
そこには揺るがない信念と、それを伝え広げていく醍醐味があったのです。

常に今を生きたいと思っていた。本当に重要な一つの仕事に集中したかった。仕事ばかりで遊びがない人生なら、仕事を遊びにしたかった。(中略)私が望むのはみんなと同じことだ。つまり、24時間本当の自分でいられることだ。(P169)

副業を辞め、靴に集中しようと決めたのは30歳のとき。
自分に対して正直な生き方しかできない、という彼らしさが伝わってきます。

ビジネスは銃弾のない戦争だと誰かが言っていたが、私も同感だ。(P129)

負けないことではなく、勝つこと。彼は決して妥協しませんでした。

人間という壮大なドラマの中に身を投じることだ。単に生きるだけでなく、他人がより充実した人生を送る手助けをするのだ。(P500)

ビジネスとはお金を稼ぐことではない、と断言する彼の哲学があふれています。

オニツカ氏はバウワーマンに、タイガー独特のソールは寿司を食べている時に思い立ったと話した。木皿に盛られたタコの足の裏側を見て、これと同じような吸盤があれば、ランナー用のフラットシューズに効果的かもしれないと考えたという。(中略)
インスピレーションは日常のものから湧いてくることを彼は知った。食べるものとか、家の周りにあるものとか、ヒントはそこら中に転がっている。(P122)

事実、初期のナイキを支えたワッフルソールは、バウワーマンの夫人が朝食に使っていたワッフルメーカーがヒントとなりました。

お茶会から小さなタンスに至るまで、生活のあらゆる部分に美を添えようとする姿勢が好きだ。毎朝、どの街角のどの桜がどれほど盛りなのかを告げるラジオのアナウンスが好きだ。(P190)

時は1968年。交渉のため日本を訪れた際に、日本の素晴らしさを語った一文。
他にない視点がなんともチャーミングで、ユニークです。

そして、最後に、僕がいちばん心に残ったフレーズを。

みんなに言いたい。自分を信じろ。そして信念を貫けと。他人が決める信念ではない。自分で決める信念だ。(P544)

他人が決める信念ではなく、自分で決める信念。
周りの目が気になってしまう現代への強烈なメッセージ。
1980年までの物語に、これからの時代を生き抜くヒントが詰まっています。

電通モダンコミュニケーションラボ

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タイムシフト視聴率 11/6~11/12 ─ 本当に大事なのは自分。自分の仕事にどんだけ胸を張れるか ─

ビデオリサーチの視聴率調査データから、「11月6日~11月12日のタイムシフト視聴率・総合視聴率5」をリサーチボーイがお届けします。

リサーチボーイ

飯山産業の元社長の言葉。
「会社の大小や肩書なんてたいした問題じゃない。
 本当に大事なのは自分。
 自分の仕事にどんだけ胸を張れるかだ」

TBS「陸王」第5話より
 

< タイムシフト視聴率5 >

1▶︎12.9%:奥様は、取り扱い注意

[視聴率]12.9% [総合視聴率]23.2%
 放送局:日本テレビ、放送日:2017/11/08(水):22:00-60分間

2▶︎11.3%日曜劇場・陸王

[視聴率]14.5% [総合視聴率]24.1%
 放送局:TBS、放送日:2017/11/12(日):21:00-54分間

3▶︎10.8%:金曜ドラマ・コウノドリ

[視聴率]10.6% [総合視聴率]20.3%
 放送局:TBS、放送日:2017/11/10(金):22:00-54分間

4▶︎10.4%:木曜ドラマ・ドクターX・外科医・大門未知子

 

[視聴率]20.8% [総合視聴率]29.3%
 放送局:テレビ朝日、放送日:2017/11/09(木):21:00-54分間

5▶︎8.6%火曜ドラマ・監獄のお姫さま

[視聴率]7.8% [総合視聴率]15.8%
 放送局:TBS、放送日:2017/11/07(火):22:00-54分間

  

< 総合視聴率5 >

1▶︎29.3%:木曜ドラマ・ドクターX・外科医・大門未知子

[視聴率]20.8% [タイムシフト視聴率]10.4%
 放送局:テレビ朝日、放送日:2017/11/09(木):21:00-54分間

2▶︎25.1%:連続テレビ小説・わろてんか

[視聴率]20.6% [タイムシフト視聴率]5.6%
 放送局:NHK総合、放送日:2017/11/08(水):8:00-15分間

3▶︎24.1%:日曜劇場・陸王

[視聴率]14.5% [タイムシフト視聴率]11.3% 
 放送局:TBS、放送日:2017/11/12(日):21:00-54分間

4▶︎23.2%:奥様は、取り扱い注意

[視聴率]12.9% [タイムシフト視聴率]12.9% 
 放送局:日本テレビ、放送日:2017/11/08(水):22:00-60分間

5▶︎21.9%:相棒

[視聴率]16.4% [タイムシフト視聴率]6.5% 
 放送局:テレビ朝日、放送日:2017/11/08(水):21:00-54分間

期間:2017年11月6日(月)~11月12日(日)
地区:関東地区

▶︎タイムシフト視聴率と総合視聴率の定義については、ここからご覧いただけます。
▶︎上記以外の番組については、ビデオリサーチのサイトからご覧いただけます。

【禁】無断転載
転載については以下までお問い合わせください。
株式会社ビデオリサーチ 
コーポレートコミュニケーション室
Tel  03-5860-1723(直通)

19世紀から継承される時計製作。 ティファニーの現代コレクションがアツい! – six-watch

いま、面白い時計製作をおこなっている時計ブランドのひとつにティファニーが挙げられる。そのレベルは世間でイメージされるジュエラーのそれを凌駕するものだ。その理由は、歴史を紐解くと明確になる。

美術展「ニュー・フラット・フィールド」

『ニュー・フラット・フィールド』は、ニュータウンを舞台にした、アーティストたちによる企画展です。会場は多摩ニュータウンにある旧三本松小学校の校舎で、会期中に複数の企画展示やトークイベントが予定されています。

なぜこの場所で展覧会が開かれることになったのでしょう?──その理由は、今から約25 年前、本展ディレクターのひとりである石井友人がこの学校に生徒として通っていた事実にまで
遡ります。「ニュータウン」と一口に言ってみたところで、実際には一概に語ることが難しいニュータウンにおける多様な生に寄り添うために、ニュータウン「について」語るのではな
く、ニュータウン「から」語ることを目指し、本展は企画されました。

本展の企図は、ニュータウンについて「語り尽くす」ことではなく、ニュータウンについて当事者の立場から「語り損なう」ことにあります。なぜなら、ニュータウンには多様な生の様態があり、そこから生まれる表現もまた多様であるため、それらを一度に語り尽くすことは到底できないからです。そのため、本展を通してニュータウンの「語り損ない」が生み出され、それを「語り直す」ために今後も展覧会が必要とされ、全国各地に拡張したニュータウンのように『ニュー・フラット・フィールド』が拡張していくことを目指します。

展覧会ディレクションは石井友人・中島晴矢・原田裕規が担当。参加作家・登壇者には、石井友人、地理人(今和泉隆行)、関優花、かつしかけいた、Candy Factory Projects、小林健太、小林のりお、佐々木友輔、佐藤研吾、篠原雅武、筒井宏樹、中島晴矢、原田裕規、門眞妙、山根秀信の15 組が名を連ねます。

いま・ここにニュータウン「から」生まれる多様な表現を、そしてその「語り損ない」を、ぜひ目撃しに来てください。

  • 会期:2017 年11 月11 日(土)- 11 月12 日(日)
  • 会場:デジタルハリウッド大学八王子制作スタジオ(旧三本松小学校)
  • 開場時間:11:30 – 19:00
  • 入場料:無料
  • 主催:NEWTOWN 制作委員会(CINRA.NET、PONY CANYON、DUM DUM)
  • 展覧会ディレクション:石井友人、中島晴矢、原田裕規
  • 「虹の彼方」企画構成:石井友人
  • 「仮留めの地」企画構成:佐々木友輔
  • 「愛憎の風景」企画構成:中島晴矢・原田裕規
  • 会場構成協力:佐藤研吾、帆苅祥太郎
  • 展覧会グラフィック:仲村健太郎
  • 参加作家・登壇者:石井友人、地理人(今和泉隆行)、関優花、かつしかけいた、CandyFactory Projects、小林健太、小林のりお、佐々木友輔、佐藤研吾、篠原雅武、筒井宏樹、中島晴矢、原田裕規、門眞妙、山根秀信

ホームページ:
美術展「ニュー・フラット・フィールド」

美術展『ニュー・フラット・フィールド』

相葉雅紀さん、今年は100枚の年賀状を書く!? 日本郵便「年賀はがき販売開始セレモニー」開催

日本郵便は11月1日、「平成30年用お年玉付年賀はがき 販売開始セレモニー」を東京・千代田区のJPタワーで開催した。同日、「嵐」を起用した新テレビCM「そうか、平成30年か!」編のオンエアも開始。同CMは、この30年間に起きた大きな社会現象やブームを写真や動画でつづり、平成に入ってからの時代の移り変わりを振り返る構成となっている。嵐メンバーのプライベート写真を交え、彼らの歴史も同時に振り返る。

セレモニーでは最初に横山邦男社長が「平成に入り、30年がたった。大きな節目として、前年1年に限らず平成30年間という長い視点で振り返り、これまでお世話になった人やこれからもお世話になりたい人に、ぜひ年賀状を送ってほしい」と話した。

続いて郵便・物流営業部の中島華さんが、商品とサービスの説明を行った。今年は、戌年にちなんで人気キャラクター「スヌーピー」をデザインした年賀はがきが初めて販売され、はがきの一部を広告媒体として企業などに提供し、その広告料で1枚当たり5円安い価格で販売する「広告付年賀」が7年ぶりに発売される。また、昨年は公開5カ月間で3億PV以上のアクセスを記録した「郵便年賀.jp」による年賀状を「つくる」「楽しむ」「送る」サポートが紹介された。

会場には、嵐の相葉雅紀さん、元サッカー女子日本代表の澤穂希さん、タレントのマキタスポーツさんが駆け付けた。相葉さんとマキタスポーツさんは、2人とも戌年で年男。相葉さんは、「今年は年賀状を100人に送ると意気込んだが、携帯の電話帳を見たところ50人ほどしか登録されていなかった」と嘆いたが、司会から「住所を知らない相手でもメールアドレスやTwitterアカウントなどが分かれば年賀状を送れるサービスがある」と助言され、目を輝かせた。

CMの構成に合わせて3人が平成元年からの象徴的な出来事を振り返ると、その時々の思い出と共に、年越しや年賀状についてのエピソードが紹介された。平成元年の正月に6歳だった相葉さんは「クラスメートに年賀状を送っていた。気になる子に書いたりした」と明かし、10歳だった澤さんは当時流行していたスタンプを年賀状にも活用したと懐かしそうに話した。ミレニアムイヤーだった平成12年を、澤さんは「サッカー留学をしていたアメリカで迎えた」と振り返り、相葉さんは「テレビ番組の企画があり、シドニーとハワイで2回迎えた。年賀状や年越しの仕方を振り返るのは、その年を表すエピソードだから楽しい」と語った。

当日は、相葉さん、澤さん、マキタスポーツさんにより年賀状が特別販売された。平成30年に芸能生活20周年を迎えるマキタスポーツさんは、「お世話になった人全員に年賀状を出したい。たくさんの人に送って、皆に良い1年を送りたい」と締めた。

公式サイト:https://nenga.yu-bin.jp/

 

出光興産  楽天、マクドナルドとコラボ キャンペーン開始

出光興産は11月1日、楽天、マクドナルドとコラボレーションしたキャンペーンを開始した。
同月26日までの期間に出光サービスステーション(SS)で給油すると、レシートにマクドナルドのコーヒー無料券が印字され、マクドナルド店舗で100円以上の商品を購入した場合に利用できる。
また、12月31日までに、出光SSとマクドナルドの両方で同一の楽天ポイントカードを利用すると、抽選で2000人に楽天ポイント1000ポイントを、さらに「出光カードまいどプラス」に新規入会で、先着3万人に出光オリジナルマックカード(500円分)をプレゼントする。

その他、同SSでの購入金額やオイル・バッテリー交換などを条件として、各口数に応じ豪華賞品が当たるキャンペーンに応募できる。出光カードでの支払い、もしくは楽天ポイントカードの利用で抽選口数が2倍になる。
計3500人に高級食材やサッカーチーム・FCバルセロナのレプリカユニホーム、マックカードが当たる。

出光は同キャンペーンにより、認知度の高い両者とのコラボによりSSへの集客を図りたい考えで、マクドナルド、出光が共に楽天ポイントカード加盟店であることも、キャンペーンを実施する理由の一つとしている。
キャンペーンサイト:http://idemitsufair.jp/

【DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)】 価格・スペック・立地をプロが徹底調査! 「完成売り」物件は本当に買いなのか? – 新築マンション比較

総戸数1450戸のツインタワー新築マンション、DEUX TOURS(ドゥ・トゥール)が人気だ。資料請求数や販売センターの来場者数は高水準で推移している。他の物件との違いは、そのスケールの大きさや充実した設備だけではない。建物が完成する前に出来るだけ売り切る「青田売り」ではなく、完成後もじっくり時間をかけて売る「完成売り」で成果を上げている。

JCBオリジナルシリーズにお得なカード3枚が新登場! 年会費無料で還元率1%超の「JCB CARD W」、 申込制のプラチナカード「JCBプラチナ」の実力は? – クレジットカードおすすめ最新ニュース

「JCBオリジナルシリーズ」に、年会費無料で還元率1%超の高還元クレジットカード「JCB CARD W(ダブル)」、インビテーション不要で申し込めて、「JCBザ・クラス」の最短取得も目指せるプラチナカード「JCBプラチナ」が追加! Amazonやイトーヨカドーなどでは還元率2%、スターバックスでは還元率3%にもなる「JCB CARD W」と「JCB CARD W plus L」、年会費は格安ながら「プライオリティ・パス」や「コンシェルジュデスク」などの特典を利用できる「JCBプラチナ」のそれぞれのスペックを解説!

次の100年に向けて、新しい豊かさを 「パナソニックデザイン展」開催

パナソニックは11月1~5日、港区の東京ミッドタウンで「パナソニックデザイン展」を開催している。2018年の創業100周年に向けてデザインの未来に向けた思いや提案を発信するとともに、同社のデザインの歴史を紹介する。同社は「2017年度グッドデザイン賞」において、全応募者中で最多の84件を受賞した。うち「ベスト100」に5件が認定され、1日に「充電式の耳かけ型補聴器 R4シリーズ」が金賞に表彰された。

開催初日にベルサール六本木コンファレンスセンターで行われたセミナーには、デザイン戦略室の中野二三康室長に加え三つのデザインセンターの責任者3人が登壇。パナソニックデザインの魅力づくりと発信を目的にした同展の説明を行った。テーマは、「Hands-on Innovation」。中野室長は「家電製品の開発を通じて人に寄り添い、暮らしの中から新たな洞察を見いだしてきた。この100年で培ってきたDNAを、暮らしや社会のイノベーションに生かしていきたい」と話した。

また、幅広い分野にわたって製品を展開してきた同社の歴史を振り返り、「多様な事業を営んでいるからこそ、人々の暮らし全体を変えていける。他社にはない、自分たちならではの強みを今後も発揮していきたい」と語った。

会場では、三つの取り組みが紹介されている。「Electronics Meets Crafts」は、京都の伝統工芸後継者によるクリエーティブユニット「GO ON」とパナソニックデザインがコラボレーションし、2017年のミラノサローネでも発表された未来の家電が展示されている。先進のエレクトロニクスと、数百年にわたって日本の暮らしを支えてきた伝統工芸が出合い、次の100年に向かって新しい豊かさを生み出す家電デザインだ。

「WEAVING THE LIGHT」は、次世代の光デバイスとして注目される「レーザー」の特性を生かした、住空間の明かりの提案だ。高輝度、直進性、多色制御といった特性を生かすために、ファイバーを応用。糸を編むような手仕事の感性によって、住空間に新たな価値をもたらす明かりと空間がデザインされている。

「Next Humanity」は、2030年の暮らしを描いた家電のコンセプトモデルの展示。「食」のコミュニケーションツールとしての側面を大切にするための提案や、IoTによってあらゆるものが情報とつながっていく未来を紹介。進化したテクノロジーやサービスによって、人々が本来持つ「人間らしさ」を、より一層高めるような暮らしの在り方が提案されている。

パナソニックデザインの名品を展示した「Panasonic Design History」では、過去のグッドデザインが楽しめる。実物と共に立体プリズムサイネージによる映像も見ることができる。

同社の過去と未来に込めた思いが、余すことなく伝わる空間だ。

中野室長は「人の気持ちを幸せに、豊かにしてくれる心地よいデザインを『手触り感のあるデザイン』と定義した。デザインの役割は圧倒的に広がり、開発の上流から関わるようになった。デザインのプロセスや思いも発信しながら、具現化していきたい」と締めた。

 

 

公式サイト:

https://panasonic.co.jp/design/about-us/news/20171017-pd-exhibition.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉好き、集まれ!

皆さん、上野(東京都台東区)に行ったら、何を召し上がりますか? おい味しいものはいっぱいありますが、ズバリ「とんかつ」は如何でしょう?

その名が示す通り、豚(とん)のカットレット(Côtelette)。カットレット(フランス語だとコートレット)とはそもそも「あばら骨付きの背肉」で、それをバターで炒め焼きにした、いまでいうポークソテーのような料理を意味したようです。そこへ日本のてんぷらをヒントに、揚げる工夫を加えたのが銀座「煉瓦亭」。その後「とんかつ」と名付けたのが誰かについては、御徒町の「ポンチ軒」説、「ぽんち軒」説、あるいは上野「楽天」説と定かではありませんが、要は昭和の初め頃、この界隈で大変はやったメニューだったようです。だからでしょう。いまでも「とんかつ御三家」をはじめとして、そうそうたる名店が軒を並べています。上野に行ったら「とんかつ」です。

そんな歴史を近くから見守ってきたのが松坂屋上野店。明治40年に呉服屋から業態を転換して以来、のれんを守り続けているご存じ老舗百貨店です。最近その南館がリニューアルされ、老舗和牛卸の小島商店さんはそこで初めて「弁当・総菜」の常設店舗をつくることになりました。

小島商店さんとは、かつて和牛ブランド「雪降り和牛 尾花沢」や銀座三越の精肉店「片葉三」、あるいは催事などで販売するメンチカツ「チョップカツ」などの開発をご一緒しました。それぞれ明確なコンセプトのもと、特徴的な商品・サービスをつくることができたかな、と思っています。さて今回、この「弁当・総菜」のお店はどうすべきなのでしょう?

ぼくらがチームで共有したコンセプトは「『肉』濃度の最大化」。メニューのバランスを気にせず、お客さまが召し上がった後「嗚呼、お肉をたっぷり食べたな!」と実感できるようにしようということでした。

たとえば「骨付きBBQ弁当」シリーズ。その「仔牛」バージョンには、肩ロースグリル、ロールステーキと合わせて、手づかみで食べるとうまい「骨付きスペアリブ」がゴロリと入っているのがポイントです。単に「肉の量が多い」のではなく、日ごろなじみの薄い仔牛肉を「思いっきり食べた!」という経験をしていただきたいのです。(「骨付き鶏」「骨付き豚」もあります)

仔牛

たとえば店名も、精肉卸の屋号である「小島商店」でいこうか?という話もありましたが、「肉濃度」を高めるために「肉卸小島」とし、アートディレクターの田中秀幸さんが一目瞭然のロゴをつくってくれました。

店舗
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たとえばラインアップの中には「肉卸の〈豚〉かつサンド」も準備しました。そもそもは「とんかつの衣だってパンじゃない?ということは薄い衣と薄いパンが一体になるかつサンドをつくれば、『手づかみできるとんかつ』みたいな、肉濃度マックスのとんかつができるんじゃない?」という思い付きでしたが、シェフチームが妥協することなく試作を繰り返し、ついにはこんな感じに仕上がりました。

カツサンド

上野の町を舞台に「とんかつ」で勝負するというのは、小島さんの気合でしょう。もちろんとんかつ専門店で味わう揚げたては格別ですが、冷めてもおいしい「新しい価値」にチャレンジすることには大きな意義があります。

この他にも「肉のソースで肉を食べる『ダブル〈ビーフ〉ハンバーグ弁当』」や、小島さんが「どうしても自分が食べたい!」という理由でつくってしまった(笑)究極のビーフカレー「社長の<黒毛和牛>カレー弁当」など、いろいろ準備しました。

実はプロジェクト発足から発売まで3カ月足らずでした。お店がオープンした後も、もっともっと「肉濃度」を上げる工夫をしなければなりません。お客さまの声に耳を傾け改善すべき余地もたくさん残っています。とはいえ「『肉』濃度の最大化」で「肉好き」なお客さまに喜んでいただこうという「仮説」を信じてここまで進んでまいりました。

都内(一部を除いた23区)で個数がまとまれば配送も相談できるようですし、近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

どうぞ、召し上がれ!

コンセプトのつくり方