在宅&被災時にも使える?ヤフオク!で見つけた“トラベル&レジャー”商品5選

 本来なら行楽シーズンといえる時期だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、日本は自粛ムードに包まれている。一方で、在宅勤務や巣ごもり生活によって増えているのが、家で過ごす時間だ。一斉休校の影響で子どもの在宅時間も増え、家の中で非日常を味わうために「テントが最適」と話題になった。また、キャンプ用のテントは在宅で仕事に集中するためのスペース確保に役立ったという声もある。

 一方で、コロナ禍の日本では地震も頻発しており、これからの季節はゲリラ豪雨や台風などの災害も気になる。仮に被災して避難所などで過ごすことになれば、家と違う環境でも快適に過ごす工夫も必要になってくるだろう。

 そこで今回は、「ヤフオク!」でトラベル&レジャー用品をピックアップしてみた。しかし、家や避難所などでも使えるかどうかも含めて、コストパフォーマンス的にやや微妙なものばかりなので、買い物の参考にしてほしい(各種情報は調査時点)。

使い捨てスリッパ

 靴を脱いでリラックスしたいときに、あると便利なのが「使い捨てスリッパ」だ。スリッパを履けば靴下を汚さなくて済む上、出先で捨てれば鞄の中で場所も取らない。

 ヤフオクでは100円以下の超激安で出品されている商品も多いが、安いからといって飛びつくのは危険だ。こうした使い捨てスリッパは、メーカーの通販サイトなどでまとめ買いをしたほうが安い場合が多い。オフィス用品のネットショップなどでもお買い得品があるので、のぞいてみるといいだろう。

フットレスト

 もともとは長時間の飛行機移動などでエコノミー症候群を予防するのが主な目的の「フットレスト」。

 ヤフオクで検索すると、相場は300円程度とお買い得だが、よく見ると送料が1000~1500円ほどのものが多く、手数料なども含めると2000円近くになってしまう。わざわざヤフオクで買う必要性はないだろう。

リモワのハードスーツケース

 ドイツの高級スーツケースブランド「リモワ」。定価だと安くても4万円代と値が張るが、その分確かな強度と超軽量を両立し、長く使うことができるアイテムだ。

 ヤフオクはオークションサイトなので、「少し傷や汚れがあるものの、使用には問題がない」というジャンク品が定価の半額程度で売られている。しかし、今回見たところによると、格安のリモワのスーツケースは状態が落ちているものが多かった。なかなか手が届かないハイブランドアイテムが安くなっているとはいっても、安物買いの銭失いにならないように気をつけよう。

アウトドア用のイス

 アウトドア用のイスは、ちょっとしたレジャーやイベントにも使える便利アイテムだ。軽量で折りたたみが可能なタイプが重宝されるが、ヤフオクで買う際に注意したいのが耐荷重である。

 ヤフオクで大量出品されている格安の商品には、耐荷重の記載がないものも多い。つくりが甘く、すぐに壊れてしまうイスを買ってしまわないよう、購入時には入念にチェックしたい。

携帯式トイレ

 キャンプなどで便利な「携帯式トイレ」は災害時にも役立つため、ひとつは持っておいて損はないアイテムといえる。しかし、ヤフオクに出品されている携帯式トイレの多くは海外製。商品説明の文章も英語を翻訳サイトで和訳したようなカタコトの日本語で、いささか不安を覚えてしまう。トイレだけに、つくりが甘い商品は使いたくないだろう。

 それなりの値段もするので、あらゆる場面で安心して使いたいと望むなら、ヤフオクで海外製品に手を出すのではなく、日本製の商品の購入をおすすめする。

 トラベル&レジャー用品は、実はさまざまなシーンでも使えるものが多い。使用頻度が高くなるだけに、価格に左右されてオークションサイトで即決するのではなく、実際に手に取って確認してみたり、ほかのネットショッピングと比較してみたり、という手間を惜しまないほうがいいだろう。

(文=清談社)

JRA日本ダービー(G1)コントレイルと並ぶ「鉄板級」軸馬発見!? “ヒモ荒れ”は人気薄「激走穴馬」がカギ! 激アツ強力現場情報をもとに高額配当を狙う!

 31日、東京競馬場で競馬の祭典・日本ダービー(G1)が開催される。過去10年で1番人気が勝率30%、複勝率70%の好相性を誇る一方で、昨年は12番人気ロジャーバローズ、一昨年は16番人気コズミックフォースが馬券に絡むように荒れるレースでもある。今回、「強力現場ネタ」から日本ダービーをハナビ杉崎が攻略する。

 まず「◎」はコントレイル(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 皐月賞は予期せぬ後方の位置取りとなったが、それをものともせず豪快な大外一気で勝利した。東京コースは東スポ杯2歳S(G3)で5馬身差の勝利、さらに2歳レコードのおまけ付きという圧巻のパフォーマンスを見せた舞台。無敗の皐月賞馬は外せない。

「皐月賞は厳しい競馬になりましたが、それでもあの勝ちっぷりですから底知れない強さですね。母系に短距離要素がありますが、牧場サイドと厩舎の努力でクリアできています。これまでの競馬でわかるように根本的な能力が違うので、普通に走ってくれば結果は付いてくるでしょう」(厩舎関係者)

「唯一不安要素を挙げるとすれば、距離延長ですね。それでも、福永祐一騎手は『前進気勢が強くなって折り合いに苦労するようになると思っていたが、むしろ操作性が高くなっている。距離が延びても大丈夫』と話しています。そうなれば、死角なしといっても過言ではないですね」(競馬記者)

 かつて福永騎手はワールドエース、エピファネイア、リアルスティールなどの有力馬でダービーに挑むも、ことごとく「ダービーの壁」に跳ね返されてきた。だが、一昨年にワグネリアンでダービージョッキーとなった今なら、全幅の信頼を置けるだろう。

 次に「〇」はダーリントンホール(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)だ。

 共同通信杯(G3)を制したダーリントンホールにとって、東京へのコース替わりは好材料だろう。前走の皐月賞はスタートで後手を踏み、思い通りの競馬はできなかったが6着に入ったあたりは素質の高さを感じられる。また、陣営の自信も気になるところだ。

「前走は出遅れた影響でこれまでとは違う後方からの競馬。さらに4コーナーでは外に振られましたが、それでも6着まで来たのだから大したものです。今回は馬体の張りもあり、活気があって前回とはデキが違います。現時点での最高の仕上げなので、一発があって不思議ないですよ」(厩舎関係者)

 鞍上のM.デムーロ騎手は今年すでにG1・2勝と、大舞台での勝負強さが際立っている。不完全燃焼に終わった皐月賞のリベンジをダービーで果たすかもしれない。

「▲」はサトノインプレッサ(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。

 昨年は角居勝彦厩舎がサートゥルナーリアとロジャーバローズの2頭出しで挑み、結果的に勝利したのは人気薄のロジャーバローズだった。今年も2頭出しの矢作厩舎から人気薄の激走があるかもしれない。ダービーと圧倒的な相性を誇る1枠1番を引き当てたのも、大きな後押しだ。

「13着に敗れたNHKマイルCは外枠に尽きます。前走が全く競馬になってなかったので、疲れもあまりないようで中2週でのダービー参戦も問題なさそうです。2400mに距離延長となるのが、1番の課題ですね。折り合いをつけられるかがポイントです」(競馬記者)

 ダービー当日は坂井瑠星騎手の23回目の誕生日。ダービー初騎乗で、バースデーVとなるだろうか。期待の若手ジョッキーの手綱さばきに期待したい。

「△」はアルジャンナ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)だ。

 1勝馬だが、4戦すべて3着以内の堅実な成績だ。今回は昨年のダービーを制した浜中俊騎手との新コンビ。決め手に欠ける印象はあるが、1枠2番の好枠からダービージョッキーがアッと驚く騎乗を見せるかもしれない。

「ここ2戦は人気を裏切る敗戦ですが、馬場状熊が影響していました。デビュー当初に見られた若さは改善されて、折り合い面の心配はないです。軽い芝は合うはずなので、東京の芝コースでパフォーマンスは向上するでしょう。皐月賞組と比較しても、それほど大差はないはずですよ」(厩舎関係者)

 東スポ杯2歳Sではコントレイルに5馬身差の大敗を喫したが、どれだけ差を縮められているだろうか。1億7000万円で落札された期待の高額馬の逆襲があってもおかしくないはずだ。

「☆」はビターエンダー(牡3歳、美浦・相沢郁厩舎)だ。

 皐月賞では14着に大敗したが、プリンシパルS(L)では良血馬ポタジェの追撃を退けて勝利。一昨年のダービーは同レースの勝ち馬コズミックフォースが、16番人気で3着に入る激走を見せた。高配当の使者となるだろうか。

「前走は3コーナーの手前で落鉄しながらの勝利です。相手も決して弱くないので、東京コースとかなり相性が良さそうですね。レース間隔は詰まりますが、しっかりとケアできているようです。陣営は『スムーズに先行する形でアッと言わせたいです』と話しており、穴馬の気配がプンプンしますね」(競馬記者)

 確固たる逃げ馬不在のメンバー構成、前残り傾向のある馬場を考えると押さえておいた方がいいかもしれない。

 上位人気が予想される皐月賞の2着馬サリオスは距離不安、サトノフラッグは前走の敗因を力負けと考えて「消し」とする。

 買い目は以下の通り。

 3連単 2頭軸マルチ 18点

 軸[5,9]  相手[1,2,8]

 コントレイルの着順次第では十分に高額配当を狙えるだろう。

(文=ハナビ杉崎)

今、中古一戸建て&建売住宅が狙い目!年収300万円台でも十分にローンで買える!

 このところ首都圏を中心にマンション価格の上昇が続き、なかには高くなりすぎたためにマイホームは諦めるしかない、賃貸で十分という人が増えているといわれています。でも、それでいいのでしょうか。たしかにマンション価格は上がっていますが、実は上がっていない住宅もあるのです。そこにスポットを当てれば、一気に視界が開けるはずです。

新築マンションは10年間で31.9%も上がっている

 マンション価格、実際のところどれくらい高くなっているのか、図表1をご覧ください。これは、首都圏における新築マンション、新築一戸建て(いわゆる建売住宅)、そして中古マンション、中古一戸建ての価格が、それぞれにこの10年間どのように推移してきたかを示しています。

 ブルーの折れ線グラフが新築マンションですが、10年前の2009年には4535万円だったものが、2019年には5980万円になっています。10年間で31.9%も上がった計算です。新築が無理なら中古マンションはどうかということになりますが、こちらも上がっています。オレンジの折れ線グラフがそうですが、2009年の2491万円が2019年には3442万円に、やはり38.2%の上昇です。中古マンションは新築マンション以上に上がっているのです。

首都圏の建売住宅価格は10年前より下がっている!

 それに対して一戸建てはどうでしょうか。図表1ではグレーの折れ線グラフが新築一戸建ての建売住宅です。2019年の平均価格は3510万円で、新築マンションに比べると2470万円も安く、新築マンションの58.7%、6割以下の値段で買えるのです。しかも、注目していただきたいのは10年前の価格。なんと2009年の平均価格は3565万円でしたから、建売住宅はこの10年間、わずか1.8%とはいえ、上がるどころかむしろ下がっているのです。

 中古一戸建てはどうでしょうか。こちらは、2009年の2988万円が2019年は3115万円ですから、やや上がってはいるのですが、10年間の上昇率はわずかに4.3%です。中古マンションの上昇率38.2%に比べれば、ほとんど上がっていないといっていいでしょう。

平均的な会社員ではマンションは買えなくなっている

 この一戸建てに着目しない手はありません。たとえば、2019年の新築マンションの価格は5980万円ですから、全額ローンを組んで、金利1.0%、35年元利均等・ボーナス返済なしで購入すると、毎月の返済額は16万8806円です。

 銀行の審査基準では年収に占める年間返済額の割合は35%が上限ですから、16万8806円の返済額だと、16万8806円×12(カ月)÷0.35(35%)で、約579万円の年収が必要です。ただ、この年収で35%まで借りるとかなり負担が重く、ローン破綻のリスクが高いので、返済負担率25%程度に抑えておくのが無難といわれています。返済負担率をその25%にすると、必要年収は811万円に跳ね上がります。

 このところ、首都圏の新築マンションの売行き鈍化が目立っています。販売月に販売された住戸の何%が売れたかを示す月間契約率は、50%台、60%台の低い水準で推移しています。この負担の重さを考えれば、それも仕方のないことでしょう。

建売住宅の成約件数は10年間で55.9%も増えている

 それに対して、建売住宅はどうでしょうか。2019年の平均価格の3510万円全額のローンを組んだとしても、毎月の返済額は9万9082円です。返済負担率35%までとすれば、340万円の年収でOKになります。返済負担率25%でも476万円の年収があれば大丈夫です。

 これならたいていの会社員、公務員も手が届く範囲ではないでしょうか。それもあって、新築マンションは図表2にあるように、年々発売戸数が減っていますが、新築一戸建てや中古一戸建ての成約件数は着実に増加しています。

 図表2のブルーの折れ線が新築マンションの発売戸数ですが、過去10年のピークだった2013年に比べて55.3%までダウンしていますが、グレーの新築一戸建てである建売住宅は10年間で55.9%も増加しています。新築マンションに比べると母数は少ないのですが、着実に増加しており、このなかにはマンション諦め派も少なくないのではないでしょうか。

一戸建てならマンションに比べて床面積が広くなる

 一戸建てのメリットは以上の価格面だけではありません。図表3にあるように、延床面積が格段に広くなるのです。

 2018年度に分譲一戸建て、いわゆる建売住宅を取得した人の住宅の床面積は住替え前の72.0平方メートルから、住替え後には110.3平方メートルへ、53.2%も広くなっています。面積にすると38.3平方メートルの拡大ですから、1畳1.62平方メートルとすれば、24畳ほども増えた計算です。ゆったりしたLDKだけではなく、広い収納の確保、居室の増加などが期待できます。特に、まだ年収がさほどではない子育て中の若い世代には、ありがたい広さではないでしょうか。

 これは、中古一戸建ても同様です。住替え前の85.2平方メートルが、住替え後には104.3平方メートルになっています。それに対して、マンション取得者も広くはなっているのですが、それも分譲マンションが71.4平方メートルから75.8平方メートルに、中古マンションが72.5平方メートルから74.0平方メートルと、せいぜい1.5平方メートルから4.4平方メートルの増加に過ぎません。

分譲一戸建て取得者の通勤時間は分譲マンションより短い

 たしかに、一戸建ては床面積が広くなるだろうが、交通アクセスや生活利便施設などの面でかなり不便になるのではないかと懸念する人が多いかもしれません。しかし、実はそんなことはないのです。

 図表4をご覧ください。これは、取得した住宅の形態別に通勤時間がどう変わったかを調べたものですが、住替え後の通勤時間をみると、分譲マンションは44.9分に対して、分譲一戸建ての建売住宅は42.7分と、むしろ建売住宅の通勤時間のほうが短くなっているのです。建売住宅は、住替えによってやや通勤時間が長くなっていますが、それでも分譲マンション取得者よりは短くなっています。

 もちろん、マンションは大都市部に集中し、建売住宅は地方に多く、通勤時間が自ずから異なるという事情を差し引いても、一戸建ては交通アクセスや生活利便施設などは、多少の我慢が必要というのは先入観に過ぎないかもしれません。実際に探してみれば意外な発見があるはずです。

(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

“年収減少”期突入の今、逆転の発想で将来の収入増につなげる4つの行動

 あなたのお金の基本ルールを考えるとき、常に「今」という時代の変化に対応していく必要があります。例えば、電子マネーや家計簿アプリなど新しい技術が活用できるなら、それを使うべきです。

 そして、私たちはかつてない新しい「今」に直面しています。そう、新型コロナウイルスの影響を踏まえた「ニューノーマル(新しい日常)」とどう向き合っていくかです。職場でテレワークが一気に進んだり、同僚との距離を空けた配置になったり、仕事環境の変化も多かったと思いますが、さらに考えなければならないのは「あなたのお金のニューノーマル」です。日本では「新しい生活様式」という言葉を使っていますから、これに言い換えれば「あなたのお金の生活様式」ということになります。

 そして今、緊急に向き合わなければいけないのは「年収減少とつきあう」ということです。毎月の給料が減っていたり、ボーナスがどうやら減りそうなとき、どうやってお金の問題と向き合っていくべきでしょうか。

 今回は4つのサバイバル術を考えてみます。

年収減少時代の生き方1:節約スキルをアップせよ

 今すぐあなたが身につけなければいけないのは、やはり節約のスキルでしょう。とにかく安くあげる、とにかく安く暮らすことに試行錯誤して、年収が下がろうともなんとかやりくりする術を身につけなければなりません。

 まずは3つのポイントで節約をしてみましょう。

1.「同じものを、より安く」……検索するなり、足で他店もチェックするなり、安値にこだわること

2.「いらないものは、しばらく買わない」……生活必需品以外の消費は収入減少の時期にはなるべく買わない

3.「お金を使うなら、元を取る(コスパを意識する)」……ときどきストレス解消にお金を使う場合は、使ってかまわないが、ちゃんと楽しんで元を取ること

 この3つを意識して買い物をしてみましょう。しばらくの間、なんとなくお会計することは禁止です。今は大変な時期が続きます。しかし節約は必死になっているとき、一番スキルが身につきますので、思い切って削れるところまで削ってみましょう。ぜひ、この経験を一生使えるノウハウにしましょう。

年収減少時代の生き方2:ボーナス依存の生活を見直せ

 次に覚悟するべきは「夏ボーナス」対応です。今年の夏、あなたの会社が好業績ではない限り、ボーナスは厳しいと思ってください。個人的に業績が良くても、会社が悪ければプラス評価も帳消しになります。近年のボーナスは会社の業績連動色を強めているので、あなたの会社の業績によってはボーナスが減る可能性があります。あなたの会社が運輸業や小売業などでむしろ大忙しなら、幸いにしてボーナスに恵まれるかもしれませんが、基本的にボーナス予想は渋めに考えておくほうがいいでしょう。

 会社員はどうしてもボーナスに家計を大きく依存しています。毎月の収支不足をボーナスで補ったり、ボーナス払いで白物家電などを一括払いしたり、冠婚葬祭のお金をボーナスからやりくりしていたりします。住宅ローンもボーナス払いを何十万円も設定することがしばしばです。だとすれば、ボーナスが減っても、なんとかやりくりできるようにすることを意識しなければなりません。

 住宅ローンについては返済計画の見直しができますので、銀行に相談に行きましょう(別の借金で充当することはNGです)。大型出費もしばらくは控えめにしたほうがいいと思います。そして、もらえたボーナスはしっかり手元に残しておきます。ボーナスがまた増えるのは、景気が落ち着いて回復してからになるでしょう。この何年かは、ボーナスが減ることは覚悟したやりくりを心がけましょう。

年収減少時代の生き方3:自分のキャリアに爪を研げ

 今までと同じ仕事をしているのに給料やボーナスが下がる、ということはかなり厳しい状態です。できることなら、逆転の方法を考えなければいけません。

 しかし、投資で短期的に稼ごうとか、投資で毎月数万円を確実にゲットしようという考えはオススメしません。特にFX(外国為替証拠金取引)は投機的なので、貴重なお金を溶かしてしまうリスクのほうが高いでしょう。中長期的に積立投資をすることはオススメしますが、つみたてNISAの年40万円、あるいはiDeCoの年27万6000円(企業年金のない会社員の場合)くらいの範囲にとどめておきましょう。

 それより、大事なことは「仕事の能力を高めて、もっと給料をもらう立場になる」ことを意識することです。今の時期は残業禁止になっていることも多く、長く働いて収入を増やす選択肢はふさがれています。自分の収入を増やす方法は、「副業」か「キャリアアップ」が考えられます。

 まず、副業です。副業については多くの会社で解禁される流れにありますが、会社で減った分の労働時間を別に増やすだけでは同じことです。可能なら、副業が大きく育つことを意識したいものです。例えば、ブログを運営してアフィリエイトで稼ぐなら、そのテーマで本を執筆したり、本業に変わるほど稼げる仕事になることまでロードマップを描ければ理想的です。ちょっと大変ですが、チャレンジする価値はあります。

 仕事のキャリアアップについては、景気が悪い時期に年収アップを期待することはちょっと難しいかもしれません。それより、景気が良くなってきたとき、しっかり昇格昇給のチャンスを逃さなくてすむように今から爪を磨いておきます。また、求人が増えてきたときに転職でガッチリと年収アップするチャンスを逃さないためにも、今から資格を取っておくのもいいでしょう。

「雌伏」という言葉がありますが、こういう時期はガマンするばかりではなく、爪を研いで未来に備える意識も持っておきたいものです。

年収減少時代の生き方4:将来のリスクに備えよ

 若い世代の人たちに、声をかけたいことがもうひとつあります。それは「コロナの次」に備えることです。あなたの社会人人生で初めて直面した経済的危機が今回であったなら、いつかまた似た事態が起こりうる、ということです。それは10年後、あるいはそれ以降にやってくるかもしれません。後の歴史において「XXショック」と呼ばれるようになる経済危機が次にやってきたとき、せめて今回ほど焦らずにいきたいものです。

 最終的にはお金の問題で余裕をつくれるかどうかがカギになります。どんなに少なくとも数十万円を、できれば2~3カ月暮らしていけるくらいの生活防衛資金を確保して、そのときを迎えたいものです。

 人生において、経済的余裕があるときと苦しいときが交互に訪れます。経済的に余裕があるとき、少しのお金を蓄え残しておきましょう。それが、次の苦しい時期への備えとなるのです。今回もそうですが、数万円から数十万円のやりくりができるかどうかが、借金人生に転落するかそうでないかの分かれ道になります。できれば年率10%以上の利息に追われる人生は送りたくないものです。

いつか、日は昇る 今をがんばって生き抜こう

 2010年12月に安倍内閣がスタートして、アベノミクスも始まりました。10年にもわたっておおむね株価は上がり続けてきたわけです。一般的には10年の間に景気は大きな上げと下げが2回あってもおかしくありません。今回はあまりにも長期に続いた分、こうした時期に下げは厳しいものとなっています。

 また、未知のウイルスによる経済と社会の不安も大きく、しばらくは混乱が続くことになるでしょう。しかし、いつかは日は昇ります。ワクチンが開発されたり、エビデンスにもとづく感染抑止手法が明らかとなったり、治療薬が用いられるようになります。

 まったく昔通りとはならなくても、日常は戻りますし、経済も回復を始めるはずです。今が正念場です。ぜひ、今を乗り切ることをがんばってみてください。

(文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表)

旅行、「人がいない場所に一人旅」がトレンドに…従来の「誰かと一緒に観光地」と真逆

 新型コロナウイルスの蔓延により、国や都道府県は3月半ばから外出自粛を要請。それでも、4月前半は首都圏から近郊の観光地へと日帰りで旅行に出かける人たちは少なくなかった。特に人気を博したのが、静岡県の熱海と栃木県の日光だ。両都市とも近年は外国人観光客が溢れ、のんびりと旅行することが難しくなっていた。3月半ばには外国人観光客が一斉にいなくなる。観光産業は壊滅的な危機に瀕したが、日本人旅行者にとって穴場と化した。

 その後、緊急事態宣言により東京の繁華街からは人出がなくなり、自粛警察の活躍も相まって、にぎわいは消え失せた。長距離移動の需要も激減。東海道新幹線をはじめ地方に向かう鉄道、高速バス、航空機の利用者は前年同月比で大幅な減少となった。地域・路線にもよるが、95パーセント以上も利用者が減少した地域・路線もあり、経営破綻寸前にまで追い込まれている交通事業者もある。

 そんな壊滅的な状況でありながら、観光業界には一縷の望みがあった。それが、自民党を中心に提唱されていた観光需要喚起政策「Go Toキャンペーン」だ。コロナ収束後に約1.7兆円の予算を投じて観光業界の再興を目指そうというもの。

「緊急事態宣言の期間が2週間の我慢で済むなら、『Go Toキャンペーン』は業界にとってありがたい話だ」(観光業界関係者)

 しかし、緊急事態宣言は期日を延長され、全国で解除されるまで約1カ月半を要した。そして解除されてもコロナ禍が収束したわけではない。今後はコロナ対策を講じながら停滞していた経済活動を上昇気流に乗せるという困難が待ち受けている。多くの事業者から「補償がないままの休業要請で限界」という声が漏れ、期間中に廃業した企業は数え切れない。ある地方自治体の商工観光課の職員は、こう話す。

「行政は飲食店にテイクアウトや出前などに取り組むことで、少しでも売上を確保するように促していますが、そう簡単な話ではありません。持ち帰り用の容器を用意しなければなりませんが、これまでテイクアウトなどをやっていなかった飲食店が容器を用意するのは簡単ではありません。業者に頼まなければなりませんし、そもそもこのご時世で取引実績のなかった飲食店からテイクアウト用の容器を納入してほしいと注文を受けても、応じる業者はないでしょう」

 それでも店内飲食が厳しい情勢にある昨今、飲食店はテイクアウトに活路を見いだして生き残ろうと必死だ。

観光産業のトレンドは “孤”

 前出の観光業界関係者は、こうも話す。

「観光産業は壊滅的な状況に陥りました。すぐに需要は回復しないという予測も強かったのですが、意外にも外出・行楽の潜在需要は高いのではないかという見方が業界内では強くなっています。それでも、都道府県境をまたいだ移動には抵抗感も強く、また県外ナンバーを排除する機運も高まっていたこともあり、遠出を控える傾向は続くでしょう。そのため、4月前半の熱海日光が賑わったときと同様に安く・近く・短いの“安近短”の旅行需要が拡大すると見ています。今から業界は知恵を絞っています」

 さらに、緊急事態宣言後の新しい潮流として注目されている観光産業のトレンドが “孤”だ。これまでの旅行は、仲間や家族や恋人と一緒に行くのが定番だったが、最近は一人旅も一般的になりつつあり、そうした需要を取り込もうとする商品の開発も始まっている。しかし、一人旅といえども、人出の多いメジャー観光地に旅行者が足を運べば“密”になる可能性もある。

 そこで、密を避けて人里離れた場所に行く旅が注目されている。例えば、家から自動車に乗って田舎の海に行き一人で釣りを楽しむ、山奥の無名絶景スポットに行って地元の郷土食をテイクアウトで食べる、インスタ映えを狙うといった具合だ。

「近年は、人里離れた場所でもインターネットが整備されているので、旅をしながらでも常に友人や仲間とつながり、ネット中継などもするため、一人旅でも孤独感がありません。そのため、わざわざ密な場所に行く必要がないのです。そうしたトレンドを受け止めつつ、新型コロナウイルス禍を回避するために観光業界が編み出そうとしているのが、人混みをつくらない観光なのです」(前出・観光業界関係者)

 これまでの観光地や観光名所は、人をたくさん集めることで成り立ってきた。人を集めない観光は、これまでの逆の発想ということになる。

「ネット利用によって人里離れた秘境でも孤独感がないため、人のいる・いないといった基準で観光地を決めない傾向にあるようです。加えて、最近は人里離れた秘境のほうが“インスタ映え”するので、積極的に足を運ぶ傾向があると感じています。問題は、それをどうビジネスとして成り立たせるのかという点。まだ、観光業界全体でも手探りは続いていますが、新たなビジネスチャンスではないかと考えています」(前出・観光業界関係者)

 コロナ禍により、新しい生活様式が盛んに提唱されるようになったが、「孤」という新たな旅行トレンドをも生み出しそうとしている。

(文=小川裕夫/フリーランスライター)

パチスロノーマル機の「伝説シリーズ」間もなく⁉ 「大物」登場のウワサに期待の声


 パチスロは5号機から6号機の時代になり、型式試験の適合基準が大きく変わった。

 特に短期出玉試験に関する項目が厳しくなったことが注目されたが、「ボーナスの払い出し枚数の引き下げ」に関しては、ノーマルタイプファンから落胆の声が上がっていた印象だ。

 5号機ではボーナスの最大獲得枚数が448枚に対して、6号機では280枚が限界値である。短期出玉試験を加味すれば、限界値のボーナスを搭載した機種は、非常に適合が難しいと考えられる。

 そのため、6号機のビッグボーナスは200枚程度となることが予想され、「ノーマルタイプは終わった」との声まで上がった。

 しかし、6号機アクロスシリーズ第1弾『ドンちゃん2』のリリースで雰囲気は一変。ベースは約45Gでビッグボーナスが最大222枚と、マイルドな出玉設計となっているが、ノーマルタイプ本来の醍醐味である「演出と出目によるゲーム性」が洗練されていたため大好評。

 漫画「プロスロ」原作者の「ガリぞう」や、パチンコ攻略サイト「パチ7」の編集長をはじめ、多くのノーマルタイプファンから絶賛される完成度で人気機種の仲間入りを果たした。

 さらに4月20日、アクロスは6号機ノーマルタイプ第2弾として『サンダーVライトニング』をリリース。往年の名作「サンダーシリーズ」の最新作である。

 ビッグボーナスは最大獲得251枚と、限界に挑んだ設計となっており、シリーズお馴染みの「光と音」による演出と、新要素「RAIJIN ZONE」を加え、好評の声が止まない状況となった。

 6号機ノーマルタイプといえば、忘れてはならない機種が『アイムジャグラーEX』だ。本機は導入をスタンバイしている状態ではあるが、2020年最大の注目機種といっても過言ではないほど期待されており、「ホールの救世主」との呼び声も高い。

 次々と注目機種が発表され、ノーマル機の快進撃はしばらく続きそうな予感だが…。

 そんな中、新たに開発中の「あるコンテンツ」に注目が集まっている。大物シリーズの登場がウワサされ、関係者は期待を隠せない様子だ。

「昨今、各メーカーが看板シリーズに着手していますが、『間もなく新機種に動き?』と話題になっています。その候補としていくつかの名前があがっていますが、やはり山佐さんといえば『パルサー』ですよね。登場を期待している関係者は多いですよ。

ノーマルタイプの『パルサー』といえば『ニューパルサー』を連想しますが、どうなんでしょうか。そうであれば6号機『ジャグラー』に対抗馬登場となりますし、反響も大きいでしょう。これから益々盛り上がりそうですね。今から楽しみです」(パチスロ記者)

「パルサーシリーズ」といえば0号機からリリースされている「パチスロの元祖」ともいえるシリーズ。山佐の看板コンテンツとして、当初から多くのファンを抱えている。

 同シリーズ登場ともなれば、ノーマルタイプ史上に大きな影響をもたらすだろう。反響が期待できるとあって、関係者からは熱視線が送られている。

映画レビュー「許された子どもたち」

無罪になったがゆえに追い詰められていく少年と、過剰な愛ゆえに息子をスポイルしてしまった母との、受難の物語。

投稿 映画レビュー「許された子どもたち」映画遊民 映画をもっと見たくなる! 映画ライター沢宮亘理の映画レビュー、インタビューetc に最初に表示されました。

待ちに待った「パチンコ再開」!待ちわびたアナタに贈る「新機軸」の着順当てゲーム!!

 なんか年々物忘れがひどくなってきまして、モノや人の名前がとっさに出てこないなんてのはすでに3000年前に通過した場所で、「あっ、あれやらなきゃ」ってそれをやるための場所についたら「何するんだっけ?」的なやつも日常ちゃめしごと。

 例えば歯を磨こうと洗面台に移動している最中にトイレに入って、もう用を足すことが本来の目的だと脳内ですり替えが行われて満足気に部屋に戻るみたいなことが平気で行われるんですよ。昨今の合法的引きこもりで他人と会話する機会がめっきり減った状況によって物忘れが加速した感もあります。

 まあ不便な面も多々ありますが、考えようによっちゃ利点でもあるんですよね。前に見た艶っぽいビデオを初めてのように興奮できるとか、前に指名したってもういいですか。つまりは、経験をリセットできるってことですね。

 この特殊能力を駆使して、ちょっとした実験を行ってみたいと思うのです。

 いよいよ緊急事態宣言の解除によって大手を振ってパチンコが打てる状況になるわけじゃないですか。で、そのパチンコホール営業再開に際して、私が一発目に何を打つか、これを私自身が予想するわけです。

 もちろん、普通の人ならこんな茶番は成り立ちませんよ。でも、私は一週間もすれば完全に自分が何を予想したかを忘れるに決まってるんですから。皆さんも自粛前、最後に何打ったかなんて忘れてますよね? 

 で、今日は打ってない新台打とうとホールに行ったらだいぶ前に入ってたすでに実戦済みの機種に座ってたなんてことしょっちゅうですよね? そういうことなんですよ。

 題して『第1回中年性健忘杯まずは何から打つんだパチンコ再開記念』。

 とりあえず、「ビデオとパチンコは新作が良い」という格言もありますので、自粛期間中に導入された新台(4/22~5/18)に的を絞ります。「女房と畳は新しいほうが良い」みたいに言うな。

 で、バキバキのド本命はズバリ『P10カウントチャージ絶狼』です。『GOD EATER』での連チャンスピードとかタイム感とか、あの気持ちよさを経験すると期待値が高くなるのは当然です。まあこれは外せませんよ。

 となると、じつはこれ対抗馬がむずかしい。『P絶狼』と同じように“速さ”に注目するのなら『P大工の源さん超韋駄天』だし、流行を追うなら『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』に間違いなしでしょう。

 ライトミドルの2回ループ『P元祖大工の源さん199ver.』も気になるし、兄弟機でいえば小当りRUSHに変化した『P13日の金曜日』や『Pひぐらしのなく頃に~廻~219ver.』も引っかかる。

 うーん、やっぱりここは無難に『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』でしょう。

 大穴は2択です。マルホンの『P D-CLOCK』か『PAガンスリンガーストラストス遊撃ver.』のどちらかに違いありません。ただ、新作感、初もの性を重視すればやっぱり『P D-CLOCK』ですね。

 決まりました。
 1枠1番『Pフィーバー戦姫絶唱シンフォギア2』◯対抗
 1枠2番『Pフィーバー真花月2夜桜バージョン』
 1枠3番『P大工の源さん超韋駄天』
 1枠4番『P烈火の炎3 TYPE R』
 1枠5番『P10カウントチャージ絶狼』◎本命
 1枠6番『PAガンスリンガー ストラトス 遊撃ver.』
 1枠7番『パチンコP D-CLOCK』×大穴
 2枠8番『P元祖大工の源さん199ver.』
 3枠9番『Pリング 呪いの7日間2』
 3枠10番『P一騎当千SS斬 呂蒙Ver.』
 3枠11番『Pひぐらしのなく頃に~廻~219ver.』
 3枠12番『P13日の金曜日GLA』
 3枠13番『P13日の金曜日MA』
 3枠14番『PAうる星やつらN-K』
 4枠15番『PAフィーバートータル・イクリプス』

 さあ、結果はどうなるでしょうか?
 正解は1週間後!


 ちなみに、「当てたからなんなんだ」っていう正論はなしの方向でお願いします。

(文=大森町男)

新型コロナ感染者、なぜ日本は欧米に比べて桁違いに少ない?過剰なまでの衛生意識が奏功

 非常事態宣言が解除されました。それでも、今週に入ってからの東京都の状況や北九州市のニュースを聞いていると、まだまだ気を緩めてはいけないと思いますが、室内でもあるコンサートホールは多くの人が集まる場所ということもあり活動を自粛していた我々音楽家にとっては、大きな前進となりそうです。実際には、日本のコンサートホールの換気環境は充実しており、もちろん慎重に安全を確認しながらではありますが、徐々に再開しながら、ホールいっぱいに響くオーケストラサウンドを聴いていただくのを楽しみにしています。

 日本のホールには、なぜしっかりとした換気設備を伴った空調システムが備え付けられているかというと、その背景には日本の高温多湿な気候があります。緯度が高く空気も乾燥しているヨーロッパで発達したオーケストラの楽器は、アジアのような高温多湿には弱く、楽器の能力を100%引き出すことが難しいのです。

 しかも、ホールは内部と外部の音を遮断するための防音空間なので、楽器に最良の気温と湿度を保ちつつ、常に新鮮な空気に入れ替えることが必要となるのです。現在は、床から外気を取り込んで天井から排出する方式が多く採用されています。これならば観客の呼気はすぐに上部に上がり、空気がホール全体でかき混ぜられることもありません。

欧米と日本の医療制度の違い

 僕は欧米の音楽仲間と連絡を取り合っていますが、ヨーロッパでもコンサート再開の動きが出始めています。それでも、欧米の感染者数が日本とは桁違いに多いところを見ると、日本の新型コロナウイルス対策がいかにうまくいっているのかが、よくわかります。

 日本よりも感染が遅れて始まったアメリカでは、まだまだ音楽どころではありません。5月29日時点で、172万人が感染、10万人が亡くなっています(ジョンス・ホプキンス大学のデータ)。イギリスでも27万人が感染し、すでに3万7919名が亡くなったことを考えると、僕は両国に在住した経験があるだけに、とても心が痛みます。

 日本といえば、1万7475名の感染者と902名の死者です(5月29日時点)。これでも犠牲者は多いですが、欧米に比べてはるかに少ないことが今、世界中で注目されているようです。有効な治療法を得るまで気を緩めないことを前提として、なぜ感染者数がこれほど違うのかをしっかりと理解することも、感染予防になるのではないかと思います。

 WHO(世界保健機関)に在任中、西太平洋地域におけるポリオの根絶に成功し、現在は日本の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の副座長として、最前線に立たれている尾身茂さんがインタビューの中で記者から日本と欧米との差を聞かれた際に、3つの要素を挙げられました。それは「日本の高度な医療制度」「感染が始まった初期のクラスター対策」、そしてもっとも重要な点として「国民の健康意識が高いこと」でした。

 まず医療制度ですが、もちろんアメリカやイギリスでも高度な治療を受けることができますし、日本ではまだ行われていないような超最新医療を受けることもできます。実際に新薬剤の認可に至っては、日本は先進国で一番遅いといわれていますし、僕もイギリスから帰国した際に、それまで服用していた薬がまだ日本では出回っておらず困ったことがありました。しかも、欧米では通常、病院は予約制で、日本のように熱でフラフラしながら2時間近くも待合室で診察を待つことなく、予約時間に行けばすぐに診てくれるシステムです。しかし、この医療制度が今回は仇になったのかもしれません。

 僕自身の経験を言いますと、イギリスの病院の受付に「熱があって、喉も痛い」と電話しても、「それは大変ですね。一番早い空き時間は、3日後の11時15分です。予約をしますか?」などと言われ、困ることがよくありました。また、急に歯が痛み出した友人が歯医者さんに連絡すると、予約係から「来週の火曜日に予約を取れるけれど、どうしますか?」と言われ、泣きそうになっているような光景もよくありました。

 もちろん、24時間体制の救急センターもありますが、風邪程度ならば「大したことはない」と自己判断して薬局まで頭痛薬を買いに行くのが普通でしょう。その後、数日間はベッドに横になりながら、ふらふらと出かけたり、日用品を買いに出たりしている間に治ってしまうこともあるかもしれませんが、マスクの習慣もありませんし、もし危険なウイルスに感染していれば、その間に周りの人たちにドンドン感染させてしまいます。それでも、イギリスは医療費が無料ということもあって比較的病院にも行きやすいのですが、アメリカの場合は事情がまったく異なります。

「風邪を引いたのですが、保険料が高いから健康保険に入っていないので、薬局に行って強い薬を買って飲んでみました。風邪はよくなったけれど、その後、何を食べても味がしないんです」

 これはアメリカ在住の友人から聞かされた話で、彼はその後、風邪薬の副作用で半年間、嗅覚とともに味覚がなくなってしまったのです。

アメリカの保険制度

 ところで、十分に生活ができて、持ち家まで持つことができる収入があった彼が、なぜ健康保険に入っていないのでしょうか。

 実は、アメリカは国の健康保険制度はありません。保険料の高い民間の医療保険に加入するか、治療費を実費で支払うしかないのです。しかも、日本のように国から医療報酬の点数が決められておらず、医療費も各医療機関が自由に決めているので、症状が急変して救急車で運ばれた病院の治療費が高額だった場合には大変なことになります。そもそも、救急車を呼べば日本円で5~6万円は請求される国なのです。

 一例として、アメリカで新型コロナの感染が広まり始めたばかりの頃に、風邪の症状があった女性が救急外来に行き、肺炎と診断されました。数日たってもよくならないので、再び救急外来に行ったところ、やっと検査を受けることとなり、3日後に新型コロナ陽性と診断されました。しかし、彼女は軽症ということもあり、入院せず自宅療養をして回復することができました。

 ところが、のちに届いた病院からの請求書を見て、新型コロナ感染以上の衝撃を受けたのです。その額は、なんと350万円。当時、彼女は無職で民間の健康保険に入っていなかったので、頭を抱えてしまいました。アメリカは、高額な医療費が破産理由になる国なのです。

 今回のアメリカでの新型コロナ感染症は、彼女のような人をはじめとした低所得労働者に多いそうです。アメリカでは2750万人近くの低所得者が、民間の医療保険に入ることができず、体調を崩しても病院に行かずに薬局で風邪薬を買うのが精いっぱいです。一般的な風邪程度なら、それでもやり過ごせるかもしれませんが、今回は症状が悪化するまで市中にウイルスを広げてしまいました。しかも、当局との接触を恐れて病院に行きたがらない1100万人前後の不法移民が、症状が進んでも失職を恐れて仕事を休まなかったのです。

 アメリカの公衆衛生の専門家らは、米国には他の富裕国にない脆弱性がここにあると指摘しています。

 ここで、政府の専門者会議の尾身氏が言っていた、日本人の健康意識の高さがクローズアップされます。世界のなかでも、日本人の衛生意識はトップクラスです。喫茶店やレストランでおしぼりが出てくる国は、日本以外にはありません。日本では、おせんべいや飴の一つひとつまで袋の包装されており、過剰ではないかと呆れていたのですが、今回はそうした衛生意識が功を奏したのかもしれません。女性を中心とした近年のおしゃれマスクブームや、過剰に思っていた除菌ブームも、結果的にはよかったといえるでしょう。

 新型コロナは、世界の医療制度のあり方を大きく変えるきっかけになるかもしれません。そして、特効薬やワクチンができるまでは、気を抜かずに向き合っていこうと思います。
(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。ジャパン・アーツ所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/

元JRA安藤勝己氏「ダービーへの景気付けと言わんばかり」の快勝劇!? 約1年で「+56kg」ビアンフェ驚異の進化で重賞2勝目!

 一体、どこまで「進化」するのだろうか。

 30日、京都競馬場で行われた葵S(重賞)は、1番人気のビアンフェ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)が優勝。絶好調ノースヒルズ軍団の刺客が、昨夏の函館2歳S(G3)に続く重賞2勝目を上げた。

 16頭立てで行われた芝1200mのレース。「レース前は中竹先生と控える形でもと話していた」主戦の藤岡佑介騎手だが「今までで一番というぐらい」の抜群のスタートを切ったことで迷わずハナへ。前半の3ハロンを33.5秒というハイペースで飛ばしたが「もうひと踏ん張り利いているのが、この馬の強さ」と語った通り、最後まで先頭を譲らず押し切った。

この勝利には元JRA騎手のアンカツこと安藤勝己氏も公式Twitterを通じ「ここのメンバーに入ると格とモチベーションが違ったね」と絶賛。明日の日本ダービー(G1)にコントレイルが控えていることから「ノースヒルズがダービーへの景気付けと言わんばかり」と”前祝い”を強調している。

「ここ2走は着順を落としていましたが、やっぱり1200mになると一枚上の存在ですね。ビアンフェ自身が重賞2勝目を飾ったことで、これでキズナ産駒は初年度産駒で重賞6勝目。二冠牝馬デアリングタクトを出したエピファネイアや、NHKマイルC(G1)を勝ったラウダシオンの父リアルインパクトが注目を浴びている新種牡馬ですが、全体的な層の厚さではキズナが抜きんでています」(競馬記者)

 昨夏に初年度産駒がデビューしたキズナだが、ビアンフェを筆頭に、マルターズディオサ、ディープボンド、クリスタルブラック、アブレイズと5頭の重賞勝ち馬を輩出。昨年、他界したディープインパクトの後継種牡馬として、早くもその地位を確立しようとしている。

 ただ、そんな勢い以上に注目を浴びたのが、ビアンフェの驚異的な“成長力”だ。

「昨年の6月に502kgでデビューしたビアンフェですが、そこから馬体重を増やし続けて現在558kg。わずか1年足らずで56kgも馬体重がアップしたことになります。まるで太ることが仕事となる関取のような成長曲線です(笑)。

この時期は競走馬にとっても成長期なので馬体が増えることは珍しくありませんが、これだけ増えて、しかも結果が出るのは本当に珍しいケース。見た目は完全に“別馬”のように見えますし、これにはデビュー戦から乗り続けている藤岡佑騎手も『体がどんどん大きくなっている』と称賛していましたね。

以前、550kgを超える馬体でスプリンターズS(G1)を勝ったヒシアケボノという馬を思い出しました。大柄な馬体はスプリンターとしての素質を感じさせますし、秋の大舞台が楽しみな勝利になりました」(同)

 ビアンフェが昨年勝った函館2歳Sは「世代最初の重賞レース」として有名だ。それだけに歴代の勝ち馬には、そのまま燃え尽きてしまう超早熟馬も目立つ。実際に過去10年で、その後に再び重賞を勝てた馬は、ビアンフェを含めても3頭。その一方で、重賞どころか1度も勝てていない馬が5頭もいる。

「(今後)さらに上の舞台を目指して成長していくと思います。僕自身、可能性を感じている馬ですし、これからが楽しみです」

 そう語った藤岡佑騎手のコメントからも“規格外”の函館2歳S覇者となりそうなビアンフェ。今後も活躍すれば、父キズナの成長力が大きな注目を浴びるかもしれない。