JRAオルフェーヴル産駒は虚弱体質? ダービートライアル勝ち馬オーソリティに続いてビターエンダーまで骨折判明。あの皐月賞馬も待たれる復帰……。

 日本ダービー(G1)で10着のビターエンダー(牡3歳、美浦・相沢郁厩舎)が左第一指骨を剥離骨折していることがユニオン・オーナーズ・クラブの発表で明らかになった。近日中に手術を行う予定で、全治3か月程度の見込みとなっている。

 前走のダービーではスタート直後に躓いてしまい、これまでの先行とは違い後方の位置取りとなったビターエンダー。レースはそのまま見せ場なく、10着に敗れてしまった。だが、プリンシパルS(L)では良血馬ポタジェを抑え込んでの勝利、共同通信杯(G3)でもハナ差の2着と東京コースと好相性を誇っている。復帰は秋の見込みとなるため、まだまだ今後の活躍に期待できそうだ。

 今回のビターエンダーの骨折で思い出されるのが、青葉賞(G2)の勝ち馬オーソリティではないだろうか。

 青葉賞をレースレコードで制したオーソリティはダービーでも注目される存在になるはずだった。しかし、レース後にこちらも同じく左第一指骨の剥離骨折が判明し、ダービーを断念することになってしまった。

 ダービーのトライアル勝ち馬2頭が偶然にも同じ箇所を骨折することになったのだ。実はこの2頭、オルフェーヴル産駒という共通点がある。

 芝・ダート、距離不問に活躍馬を輩出しているオルフェーヴル。今年はオーソリティ以外にも、ラッキーライラックが大阪杯(G1)、シャインガーネットがファルコンS(G3)を勝利しており、すでに過去最多タイの重賞3勝を挙げている。ほかにも、ホウオウピースフルがフローラS(G2)で2着、ギルデッドミラーがNHKマイルC(G1)で3着に入るなど活躍が目覚ましい。

 その一方で、期待の3歳牡馬が骨折したニュースは惜しいところだ。しかし、オルフェーヴル産駒の牡馬の故障は今に始まったことではない。

 オルフェーヴルの代表産駒はG1・3勝のラッキーライラックだが、牡馬では唯一のG1馬エポカドーロが代表である。そのエポカドーロは昨年の大阪杯でレース中に鼻出血を発症し、休養を余儀なくされた。さらに休養中には腸捻転を発症してしまう。今年、3月の金鯱賞(G2)で約1年ぶりの復帰予定だったが、態勢が整わず同レースを回避し、放牧に出されることになってしまった。

 不思議なことにオルフェーヴル産駒で活躍している牡馬は「故障」との戦いを避けられないようだ。現役時代の父の破天荒さからは、想像もできない繊細さを持ち合わせているのかもしれない。

 今はエポカドーロ、オーソリティ、ビターエンダーの3頭が無事に復帰を果たし、ターフで元気な姿を見せることを願うばかりだ。

JRA驚異の「回収率725%」三浦皇成、安田記念(G1)は相性抜群! 初コンビ・ダノンスマッシュで見えた悲願のG1制覇

 7日、東京競馬場で安田記念(G1)が行われる。“ダノン”3頭出しの1頭、ダノンスマッシュ(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)は、三浦皇成騎手を背に久々のマイル戦で一発を狙う。

 騎乗する三浦騎手は、今年1月上旬に落馬事故に巻き込まれ負傷。約2か月のリハビリを経て、3月に復帰を果たした。戸崎圭太騎手の長期離脱や美浦所属騎手の“体たらく”もあるが、2か月のハンデを背負いながらも、現在関東リーディング3位タイの29勝を挙げている。先週は4勝の固め打ちを見せ、33勝で関東トップに立つ吉田隼人騎手を逆転する勢いだ。

 三浦騎手の今年の勝率は14.1%。デビューした2008年に記録した自己ベストの11.6%を大幅に上回る数字を残している。残り7か月間、ケガさえなければ、昨年2勝差で逃した関東リーディング獲得の可能性はかなり高いのではないだろうか。

 そんな三浦騎手は、G1でも存在感を見せている。先週の日本ダービー(G1)は6番人気のヴァルコスに騎乗し14着に敗れたが、先月17日のヴィクトリアマイル(G1)では12番人気のトロワゼトワルで絶妙なペースの逃げを打ち、4着に粘った。残り200mの地点でアーモンドアイにはかわされたが、最後まで3着争いに加わった。馬の能力を最大限引き出した三浦騎手の好騎乗だったといえるだろう。

 そのトロワゼトワルとダノンスマッシュには「安田隆行厩舎×ロードカナロア産駒」という共通点がある。同じ東京マイルの舞台で同じような展開に持ち込めれば、人気上位馬に一泡吹かせる可能性もあるはずだ。

 三浦騎手にとって安田記念は過去4回の騎乗で3度馬券圏内という非常に相性がいいレース。複勝回収率では「725%」という驚異の数字を誇っている。前回の2014年は、テン乗りでブービー16番人気のグランプリボスを2着に導いた。その時に演じたジャスタウェイとのハナ差の大接戦は、三浦騎手にとってG1制覇に最も近づいた瞬間でもあった。通算89度目のJRA・G1挑戦で悲願達成を狙う。

 騎乗するダノンスマッシュは前走の京王杯SC(G2)で苦手といわれた左回りを克服。D.レーン騎手の好騎乗もあって、久々の距離延長にも対応した。今回はさらに1ハロン延長という難題を突破できるだろうか。

「父のロードカナロアも5歳時に距離延長が不安視された安田記念を制覇しました。父はレース前の時点で国内外のスプリントG1をすでに3勝しており、実績面で父には全く及びません。しかし、前走の粘り腰を見る限り、うまく先手を取れればしぶとさは見せてくれると思いますよ」(競馬誌ライター)

 近年まれに見る強豪がそろった今年の安田記念。好調の三浦騎手に導かれ、ダノンスマッシュは波乱の立役者となれるだろうか。

パチンコ「神速神撃のゼロスペック」が好調! 営業再開後のホールへ「強力な伏兵」も登場!?

 営業再開後のホールで上々の反響を得ている新機種たち。その中でもサンセイR&Dの新台が、抜群の存在感を放っている。

 その筆頭は「神速神撃のゼロスペック」を搭載したパチンコ新機種『P10カウントチャージ絶狼』。「初代牙狼を超える」と宣言した話題作が絶賛稼働中だ。

 ■大当り確率:1/319.68
 ■賞球数:3&1&2&15
 ■カウント:10C
 ■ラウンド数:6Ror10R
 ■10カウントBATTLE突入率:約54.5%
 ■10カウントBATTLE継続率:77%
 〇〇〇

『牙狼』シリーズで登場する絶狼を主役としたスピンオフ作品。大当り確率は1/319.68の1種2種タイプでRUSH突入率は約54.5%となっている。

 最大の魅力は出玉スピード。『P GODEATER』でお馴染みの「10カウントチャージ」や「無駄玉ZERO捕喰装置」を採用し、速度を徹底的に追求した仕上がりだ。1セット約148秒という「圧倒的なスピード感」を実現した。

 右打ち時の大当りは「ALL1500発で継続率は約77%」と、大量出玉に期待できる点もポイント。『牙狼』シリーズのらしさが感じられる一撃を有した仕上がりと言えるだろう。

 スピーディなゲーム展開、『牙狼』シリーズならではの出玉感など魅力は満載。「伝説を超える神速」を有した本機が、期待通りの活躍を見せられるかに注目だ。

 サンセイR&Dといえば、競馬がモチーフの人気シリーズ最新作『P GI DREAMROAD』もデビューを果たしている。ライトミドルながら「ミドルスペック級」の出玉性能を実現した仕様を称賛する声は少なくない。

 両機種ともにパチンコサイト『パチビー』の全国稼働ランキングで2位、8位にランクイン(6/3現在)するなど好評価を得ている印象だ。さすがは業界を代表するヒットメーカーという印象だが…。


『P GI DREAMROAD』『P10カウントチャージ絶狼』に続く、新機種に関する情報も関係者の間では話題になっている。『牙狼』をはじめとした人気シリーズの名が囁かれている状況だ。

「登場の噂が絶えない『牙狼』シリーズ。本家だけではなく、Aタイプパチンコ『牙狼コレクション』の続編を予想する声は多いです。気になる仕上がりに関しては『遊タイム搭載の可能性大』という意見が多く、期待は日に日に高まっていますよ。

 あと目立つのは『昨年リリースされた人気シリーズが開発中!?』という情報。『ジューシーハニー』や『笑ゥせぇるすまん』などが該当すると思いますが、こちらも『新内規タイプが濃厚』と囁かれています。どれも一定のファンがいるシリーズですし、反響は大きいでしょうね。ぜひとも実現して欲しいです」(パチンコ関係者)

 熱視線を浴びるサンセイR&Dの噂。「人気シリーズ×新時短システム」という強力タッグが間もなく発表されるのだろか。ヒットメーカーのサプライズに期待したい。

パチンコ「右打ち50%が15R」大当り!「激アツ」と「出玉」を運ぶ大魔王がドラムで躍動!!

 おっさんのくしゃみはなぜああも五月蝿いのだろう。若かりし頃、電車で、飲食店で、街中で、おっさんの大きな破裂音を聞くたびに「うるせーな、クソ。絶対わざとだろ」と憤っていたが、いざ自分がおっさんになると摩訶不思議、くしゃみの音がとてつもなくノイジーになるのである。

 たぶんこれは加齢によって身体をうまくコントロールできなくなるみたいな科学的根拠が存在するに違いないが、そうはいっても意識的にある程度くしゃみ音を激減することはできるので、やっぱり自分がスッキリしたいがために大きな音出してたんじゃねえかあのクソオヤジどもめ。自戒を込めて。ヘークション。

 くしゃみひとつで呼ばれたからは『ぱちんこCRハクション大魔王』の話をしよう。

CRガオガオキング』から始まったサミーの“ドラムぱちんこ”第二弾として登場した本機。ドラムぱちんこのテーマである「シンプルイズベストな面白さ」を体現したマシンとなっている。

 このシンプルさは本機においては「わかりやすさ」に変換され、スペック・演出の両面にその特徴が顕れている。ともすれば、シンプルという言葉は逆説的に非常に曖昧なものであり、受け手やイメージからどうとでも取れる多義的なものになりやすい。

 あるいはパチンコにおける「シンプル」は、単純で底が浅く取り立てて特徴がない機種に対する免罪符としての惹句として充てがわれがちだが、本機からは明確なフィロソフィーを知覚できるのである。

 まず、スペック。大当り確率が1/199.8のライトミドルタイプと大当り確率1/99.9のデジハネタイプの2種類あるが、どちらも大当りすれば必ずSTに突入率する安心設計となっている。また、右打ち中は大当りの半分が15R(ライトミドルなら約1900個、デジハネは約1300個)と出玉感を重要視した振り分けとなっているのである。

 これにより、ライトミドルの約62.8%、デジハネの約50.3%の控えめな連チャン力でも、1回の大当りに対する期待出玉が約2700個、約1350個と十分に満足できるものになるのである。

 一方の演出面でのシンプルは、大魔王=激アツという単純明快な法則性にある。その大魔王が出現する演出は3種類。3つのドラムと3コマの図柄スペース、つまり表示領域を最大限に活用した「ドデカ図柄」とドラムの右側に搭載され、ゲーム性の向上に一役買う4thリールの「激熱」コマ、そしてSPリーチでもっとも期待度が高い楽曲リーチの中でもおなじみのアニメオープニングテーマが流れる「ハクション大魔王の歌リーチ」。

 上記3パターンの演出が流れに組み込まれれば、おおむね60%以上の信頼度をもって大当りを引き寄せてくれるのである。もちろん、この他にも「キリンフラッシュ」や「コショーランプ」「赤系発光タイプ演出」などの強い予告が存在するが、メルクマールとして本機を象徴するシンボルを全面に強調することで、より「わかりやすさ」が際立つのである。

 呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。あくびも出ちゃう面白さである。


(文=大森町男)

JRA「超豪華G1」に馬主から悲鳴!? 安田記念(G1)アーモンドアイら「G1馬10頭」集結も、回避馬続々……

 7日に東京競馬場で行われる今年の安田記念(G1)は、芝G1・8勝目の新記録を狙うアーモンドアイを筆頭に、昨年の覇者インディチャンプ、マイルG1・3勝のアドマイヤマーズなど、G1馬10頭が集う歴史的な一戦になりそうだ。

「G1馬10頭というのは、ちょっと聞いたことがないですね。現役最強馬を決めるために存在する『G1レース』としては、この上ないメンバーが集った印象ですし、すでに異例の注目を集めています。

今年は春のグランプリ宝塚記念(G1)も例年以上の好メンバーが集う予定。G1レースが大きな収入源となる日本中央競馬会(JRA)としてもウハウハでしょう」(競馬記者)

 記者が話すには、これだけの歴史的な好メンバーが集った背景には、新型コロナウイルスの影響によって、海外の大レースがことごとく中止や延期、もしくは外国馬の受け入れを敬遠したことがあるという。

 現代の春競馬において、有力古馬の主な選択肢はJRAが実施するG1開催を始め、ドバイワールドC(G1)やドバイターフ(G1)などを軸とする3月のドバイミーティングと、クイーンエリザベス2世C(G1)やチャンピンオンズマイル(G1)を看板とする5月の香港の国際競走がある。

 しかし、今年はドバイミーティングが中止。香港の国際競走が国内馬だけで行われるなど、事実上の“鎖国”状態となった。実際に今年のドバイミーティングには、過去最多の20頭の日本馬が参戦を予定していただけに、その影響は計り知れない。

 その結果、日本の有力馬が国内G1に集中したというわけだ。

 新型コロナウイルスの影響によって無観客競馬を強いられる中、JRAの売上好調が話題になっているが、その背景には海外G1に遠征できなかった有力馬が国内G1に集中したことで、異例の盛り上がりを見せている事実が間違いなくありそうだ。

 今春、ドバイターフを断念し、ヴィクトリアマイル(G1)と安田記念に出走するアーモンドアイは、その典型的な例といえるだろう。

 その一方で、所有馬の賞金を頼りにしている馬主からは“悲鳴”が聞かれるという。

「超豪華メンバーはファンやメディアにとっては結構なことですが、そんなハイレベルなレースに所有馬を出走させる馬主にとっては悲惨ですよ。実際に、今週の安田記念に有力馬を送り込む馬主からも『本当は他のレースに出たかった』という声も聞かれますからね。

掲示板(5着以内)にさえ載れば1つ着順が上がるだけで何百万、何千万違ってくるのがG1。逆に超有力馬が1頭出てくるだけで、大きな損失につながる可能性が高まる側面もあるということです」(別の記者)

 実際に登録馬こそ17頭だったが、そこからストーミーシー、タワーオブロンドン、ロードクエストといったところが続々と回避予定……。回避の理由は様々ながら、安田記念に限らず“皮算用”が計算違いになっている陣営も少なくないという。

 現状、出走予定馬14頭中10頭がG1馬という、超ハイレベルが予想される今年の安田記念。ファンにとっては見応え十分な「まさにG1」というレースを堪能できるに違いないが、その背景には“覚悟”を決めた馬主たちの英断や献身があることを忘れてはならない。

JRA安田記念、グランアレグリアに絡み合う思惑…絶対王者アーモンドアイの“裏事情”

 7日に東京競馬場で開催される安田記念は、現役最強馬アーモンドアイを筆頭に、昨年の覇者インディチャンプ、香港マイルの勝ち馬アドマイヤマーズなど、超豪華メンバーが集ったことで話題になっている。

 そんななか、昨年の桜花賞馬として有力馬の1頭に挙げられているグランアレグリアについて、競馬情報のプロフェッショナル集団「ホースメン会議」から驚きの情報が飛び込んできた。

「桜花賞馬のグランアレグリアですが、以前から関係者の間では『本質的にマイルは長い』という噂が囁かれています。

 実は、昨年もNHKマイルカップで敗れたあとは、1200mのスプリンターズステークス出走が予定されていました。結局、体調が整わず回避することになりましたが、使ったのは1600mのマイルチャンピオンシップではなく、1400mの阪神カップ。今年も1200mの高松宮記念から始動しています。

 同世代の争いならマイルまでカバーできていたグランアレグリアですが、距離適性がカテゴライズされる古馬戦線となると、未知数です。これ以上はここでは控えさせていただきますが、この馬が安田記念の配当の鍵を握っている1頭なのは間違いなさそうです」

 実は、この情報を裏付ける事実があった。昨年12月の阪神カップだ。

 グランアレグリアにとって半年以上の休み明け、さらには初の1400m戦となる阪神カップだったが、ホースメン会議は同馬を迷わず本命視。さらに10番人気だったメイショウショウブの激走情報をキャッチし、難なく3連単・3万5220円を的中させている。

 さらにホースメン会議は、昨年グランアレグリアが勝利した桜花賞でも、厳選された情報を基に3連単・3万1810円を的中と、いわば“狙い撃ち”のような状況。これだけを見ても、グランアレグリア陣営について相当深いところまで精通していることは想像に難しくなさそうだ。

 また、今回の安田記念出走についても、ホースメン会議は事前に“裏事情”までキャッチしているというから驚きだ。

「グランアレグリアは、本当はヴィクトリアマイルを使う予定でした。しかし、アーモンドアイが出走を表明したことで、主戦のクリストフ・ルメール騎手が騎乗できない事態になりました。

 それで安田記念に回った経緯がありますが、またもアーモンドアイがついて回ったことで、陣営は泣く泣く池添謙一騎手とのコンビ継続を発表。同じノーザンファーム・グループの、いわゆる“使い分け”ですが、グランアレグリアに限らず、当初の予定を大きく狂わされる陣営は、思うところがあって当然でしょう。

 たとえば、先月のヴィクトリアマイルでも、ずっと“ルメール優先主義”の影響でローテーションを狂わされてきたノームコアが、初めてアーモンドアイと同じレースに出走することになりました。同じノーザンファーム・グループですが、競馬ぶりを見てもわかるように、ガチンコでアーモンドアイを負かしにいっていましたね」

 今年の安田記念は、主役のアーモンドアイによる芝G1・8勝目の記録達成なるかが大きな注目を浴びている。もし、ここを勝てば、ディープインパクトやシンボリルドルフを超える前人未到の快挙だ。

 しかし、ホースメン会議によると、その水面下では決して表では語られることがない、さまざまな“思惑”がうごめいているという。そして、そこに今年の安田記念の配当の「旨味」があるとのことだ。

「アーモンドアイはあくまで牝馬なので、ノーザンファーム・グループの収益の根幹を担う『種牡馬ビジネス』を考慮すれば当然、牡馬に勝ってほしいですよね。

 ましてやアーモンドアイの父ロードカナロアが大ブレイクしたように、今はスタミナよりもスピードが高い商品価値を持つ時代。そういった意味で古馬のNo.1マイラーを決める安田記念は、年々価値が高まっています。

 種牡馬ビジネスという観点だけでみれば、牝馬のアーモンドアイがG1を勝ちまくるのは、決して良いことばかりとはいえません。牝馬限定だった前走のヴィクトリアマイルなら別の話ですが……」

 これ以上は「核心」に触れるということで、NGのようだ。安田記念を馬券で勝つためには、なんとしてもトッププロ集団が導き出した結論を知りたいところだが、そんな競馬ファンに対して、ホースメン会議から嬉しい提案があった。

 今回、「お宝馬穴馬3頭」を含めた安田記念の買い目を無料公開するというのだ。さらに万が一不的中だった場合、7月5日まで4週間にわたり、貴重な【1日1鞍の渾身予想】を無料で公開するというのだから、その自信度がうかがえる。

「残念ながら、我々にも関係者との信頼関係があるので、ここですべての裏事情までお話しすることはできません。ですが、その代わりに『最終結論』を買い目というかたちで皆さまと共有させていただく機会をつくることにしました。

 やはり、競馬はレースを観て、馬券を当ててこそ本当に楽しいもの。せっかくの機会ですので、今週末はぜひ、我々と喜びを分かち合っていただければと思います」

 多くのファンからの支持、そしてプロフェッショナル集団ならではの関係者との信頼関係の下、来年で創業40年の節目を迎えるというホースメン会議。このご時世、40年も続けられるのは、その実力が本物であることの証明にほかならない。

「プロの手にかかれば、馬券はここまで簡単に当たるのか――」

 今週末は、そんな感動を分かち合うことができそうだ。

(文=編集部)

CLICK→【無料公開!安田記念の勝負買い目と穴馬3頭】ホースメン会議

※本稿はPR記事です。

「マスクしたら化粧いらない」…化粧品業界に地殻変動、4千億円のインバウンド消費蒸発

 観光庁によれば、2019年に2985万人に上ったインバウンド(訪日外国人客)の化粧品・香水の消費額は1人当たり1万4439円。客数に単価をかけた単純計算でインバウンド向け化粧品市場は4310億円。訪日客の消費全体の16%を占める。

 新型コロナウイルスの感染拡大で3月のインバウンド数は前年同月比93%減った。4月は統計史上最悪の99.9%減の2900人に激減した。4000億円市場は蒸発してしまった。

 化粧品国内最大手の資生堂は「経済活動の再開タイミングを見極めるのは困難」(魚谷雅彦社長)とし、発表済みの20年12月期通期の業績予想を取り下げた。期初の新型コロナの影響を織り込んでいない通期業績予想の売上高は1兆2200億円、純利益は775億円で年間60円の配当を公表していた。これを、いったん白紙にした。

 20年1~3月期の連結決算の売上高は前年同期比17%減の2268億円、純利益は96%減の14億円だった。地域別では日本事業の減収が目立ち、前年同期比21%減。全体の減収額(467億円)の半分を占めた。中国を中心にインバウンド需要が2月以降、約6割減ったうえ、日本人向けも3月に2割減少した。美容部員によるタッチアップ(顧客に直接化粧を施す)を自粛し、百貨店などで販売する高価格スキンケア製品の販売を縮小した。ドラッグストアでは営業を継続しているが、百貨店などの落ち込みをカバーしきれなかった。

コーセー、ポーラ、カネボウも業績が急降下

 コーセーの21年3月期の連結決算は売上高が前期比13%減の2866億円、純利益は53%減の125億円と予想している。中国人向けに人気の高い高価格帯スキンケア製品の売上が百貨店などで減少する。20年1~3月期のインバウンド売上高は前年同期比74%減の16億円。日本人向けも在宅勤務の長期化に伴い、口紅などのメーキャップ商品が売れず、日本全体でも16%の減収だった。

 ポーラ・オルビスホールディングスは20年12月期の連結業績予想を下方修正した。売上高は14%減の1900億円と従来予想から270億円引き下げた。純利益は従来予想の200億円から84億円に急減する。中国人からの人気の高い高価格帯スキンケア製品の販売が減る。20年1~3月期の連結決算の売上高は前年同期比17%減の433億円、最終損益は12億円の赤字だった。

 花王傘下のカネボウ化粧品の20年1~3月期の売上高は前年同期12%減の592億円、営業利益はわずか1億円に激減した。それでも黒字は確保した。

日本ブランドの人気が高い中国に活路を求める

 4000億円規模あったインバウンドの化粧品市場は今年はほぼゼロになる。数年間は元に戻ることはないだろう。消滅したインバウンド需要を何で埋めるのか。中国向けの電子商取引(EC)に活路を求める。

 資生堂は「SHISEIDO」や「クレ・ド・ポーボーテ」などの高級化粧品に注力。日本で手にとってもらい、帰国後、中国で購入してもらう作戦が成功した。資生堂の中国向け越境EC(電子商取引)の3月の売上高は高価格帯製品が前年同月の2.6倍になった。中国の売上高全体に占めるEC事業の割合を現在の30%台から40%に高める考えだ。

 カネボウ化粧品は20年1~3月期の化粧品の売上高は12%減ったが、中国ではECの販売増で20%増えた。各社は中国人の“リバウンド需要”を取り込むことに期待している。

化粧品のネット購入、広がる

 化粧品業界は百貨店や化粧品店での美容部員による対面販売が主流だった。定価販売への拘束を認める再版制度が1997年に撤廃されて以降、カウンセリングのないドラッグストアでのセルフ販売も増えた。それでも化粧品は店頭で試した後に買う人が多く、ECの利用率は6%弱にとどまる。一方、中国の化粧品のEC購入比率は7割を超える。コロナ禍をきっかけに、日本事業でもECの拡充に踏み出す。今後はオンライン化の流れは避けられない。

「マスクをしていたら化粧はいらない」などという声も広まり、常にマスクをする行動様式が広まれば化粧品需要が大きく減退するという指摘もある。化粧品各社はインバウンドに依存しない成長戦略を描けるかが問われている。

(文=編集部)

医療法人仁手の会、詐欺・患者の負担金ネコババ・診療報酬水増しの疑惑浮上

 悪事とはまったく縁のなさそうな、こぢんまりとしたクリニック。逗子駅と鎌倉駅の中間辺りにある。周囲は閑静な住宅街だ。近くには手作りパンを売る店がある。周囲の住民の優雅な生活ぶりが窺える。歴史を感じさせる洒落たビルの一角に、「森の歯科医院FOREST」はある。レストランの前にあるような看板があり、手書きで「子ども無料検診」「矯正相談」などの案内が書かれ、樹木のイラストまで添えられている。温かな治療が受けられそうだと期待させる外観だ。

 医療法人仁手の会は、神奈川県逗子市の「森の歯科医院FOREST」のほか、川崎市で「結の歯科医院」、横浜市で「もりの歯科医院」を運営している。仁手の会の理事長は高畠太士医師。平成17年に鶴見大学歯学部卒業、平成23年に森の歯科医院FOREST開院、平成27年に医療法人仁手の会設立と、インターネットで経歴が明らかにされている。本人の写真もあるが、患者に安心を与えそうな優しい笑顔だ。

 仁手の会の監事が、今年1月10日付けで高畠理事長に宛てた監査報告書には、温かなクリニックというイメージとはそぐわない不正が並んでいる。

 1つ目は、昨年6月14日、仁手の会は湘南信用金庫逗子支店より2500万円の融資を受けたが、高畠理事長の弟である西川英吾氏が代表取締役を務める「株式会社企業の森」に、同日、仁手の会から2100万円が振り込まれたという問題だ。

 2つ目は、年度決算時、訪問診療時の患者の負担金の未収金が、わかっているだけで160万円あまりあったという問題だ。

 3つ目は、森の歯科医院FOREST、もりの歯科医院において、訪問診療時間の虚偽報告があり、再三、注意喚起したが是正されていない問題だ。

 監査報告書を提出してから、監事はいつの間にか自分が解雇されていたことを知る。それが確かめられたのは、監事が神奈川県に情報公開を求めて開示された、昨年12月30日の仁手の会の臨時社員総会議事録によってである。

 12月30日の午後6時から7時まで開かれたとされる臨時社員総会では、第1号議案が監事の解任の件、第2号議案が新たな監事の選任の件、第3号議案が監事の社員からの除名となっている。それらはすべて可決されたと記されている。臨時社員総会は監事の解雇に関することのみが議題となったわけだが、監事本人は招集されていない。

 医療法第46条によって、監事の職務は「医療法人の業務を監査すること」「医療法人の財産の状況を監査すること」「医療法人の業務又は財産の状況について、毎会計年度、監査報告書を作成し、当該会計年度終了後三月以内に社員総会又は理事に提出すること」「監査の結果、医療法人の業務又は財産に関し不正の行為又は法令若しくは定款若しくは寄附行為に違反する重大な事実があることを発見したときは、これを都道府県知事又は社員総会若しくは評議員会に報告すること」とあり、「社団たる医療法人の監事にあっては、前号の報告をするために必要があるときは、社員総会を招集すること」と定められている。

 監事は社員総会を招集する立場なのだ。その監事が不在のまま社員総会が行われ、監事の解雇が決定されるのは、本来はあり得ないことだ。臨時社員総会は実際には行われておらず、議事録だけが偽造された可能性さえ考えられる。

 この議事録には議長と議事録署名人の記名押印がされている。筆者が懇意にしている弁護士に質したところ、このようなことは「有印私文書偽造罪(刑法159条)等に該当しますし、このような文書を使用して登記等を行えば公正証書原本不実記載等罪(刑法157条)等に該当します」との回答であった。

ペーパーカンパニーへの資金移動

 あらためて監事がその職務に沿って作成した、監査報告書の内容を見てみよう。

 1つ目の、湘南信用金庫逗子支店より2500万円の融資を受けた仁手の会が、株式会社企業の森に2100万円を振り込んだという問題。筆者の手元には、その金銭消費貸借契約証書のコピー、その振り込みが記載された通帳のコピーがある。企業の森の代表取締役である西川英吾氏に電話で問うたところ、こう答えた。

「企業の森っていうのはグループホームを神奈川県のほうでやっているんですけども、もともとは医療法人でやる予定だったんですよ。僕の兄の高畠理事長がやっている医療法人でグループホームをやる予定だったんだけど、急遽、医療法人でグループホームするってなった時に、定款変更っていいまして、医療法人の定款変更って株式会社とかとは違って何カ月もかかってしまう、認定するのに。それで人も集めてたっていう状況なので急遽、株式会社企業の森って私が一応代表にはなっているんですけど、何もしてない会社だったのですよ。何かあった時に対応できる会社として、ひとつ作っておいた会社なんですね。

 急遽、医療法人でもともとグループホームをやるっていう予定だったのに、医療法人でやるってなったら定款変更が大変だということだったので、それで企業の森を使おうかって話になったんですよ。その企業の森に、最初は企業の森でスタートしてゆくゆくは医療法人に企業の森を取り込むという流れだったので、理事長の判断として、医療法人ではすぐはできないけど人は集めてしまったのでっていうことで、企業の森は医療法人に取り込んでいくっていう流れなんで」

 障害者への介護サービスを行うグループホームの名称は、「よろこびの森」。JR横須賀線の東逗子駅から徒歩で約10分ほど。民家をそのまま活用した施設で、玄関までは階段がある。近くを流れる田越川では、初夏には蛍が飛ぶという。悪事とは縁のなさそうな、のどかな場所である。

 企業の森の登記を見ると、本店は岡山県玉野市にある。会社の目的は33項目に及んでいる。目に付いたものを抜粋しただけでも、「介護保険法に基づく居宅サービス業務」「不動産取引業務」「日用雑貨品、下着の販売並びに輸出入業務」「各種イベント、セレモニー、パーティーの企画運営業務」「飲食店の経営業務」「旅行業及び旅行代理店業務」と多岐にわたっている。西川氏の言うように、何かあった時に対応できるように作っておいた会社、世にいうペーパーカンパニーである。

 仁手の会から、当時はペーパーカンパニーであった企業の森への資金移動について、前出の弁護士は指摘する。

「金融機関としては、『医療法人が、貸付金をただちに実績のないペーパーカンパニーに移動することを知っていれば最初から融資しなかった』ということは明らかです。したがって、『医療法人が、本来はペーパーカンパニーに移動するための金銭にもかかわらず、自身の資金繰りに使用すると偽って融資を受けたこと』は、詐欺罪(刑法246条)に該当する可能性があります。なお、『このペーパーカンパニーを医療法人に組み入れるから大丈夫だ』との弁解をしているとのことですが、株式会社を医療法人に合併することは、法律上不可能なので、方便にすぎません」

 2つ目の、訪問診療時の患者の負担金の未収金が、あまりにも多額だという問題。医療費のうち患者が窓口で支払うのが、負担金。幼児や高齢者などは1~2割だが、多くの人々は医療費の3割となっている。その未収金が、160万円あまりあるというのだ。これは監事が、貸借対照表、損益計算書、営業報告書などを精査して確かめたことだ。内部の事情に詳しい者によると、会計上は未収金となっているが、実際には患者からは徴収しているという。その金はどこに行ったかというと、高畠理事長のポケット。私的利用に回されているのだという。

 3つ目の、森の歯科医院FOREST、もりの歯科医院において、訪問診療時間の虚偽報告の問題。診療が行われると、医院は保険者(市町村や健康保険組合)に請求する医療報酬の明細書を作る。これを、レセプトと呼ぶ。訪問診療時間の虚偽報告によって、レセプトの操作を行っていると考えられるのだ。時間そのものの改変だけでなく、実際には一緒に診療に向かった医師と衛生士を、別々に行ったことにするなどの虚偽報告がされているようだ。これによって実際に行った治療よりも多くの診療報酬を得ているということになる。

「実際に行っていない診療報酬を請求したり、加算事由がないのに加算して診療報酬を請求することは、健康保険法や社会保険法等に反する違法行為となることでしょう。おそらく罰則もあると思いますし、保険医療機関としての指定取消処分もあり得るでしょう」(前出弁護士)

錬金術の目的

 監事が指摘した3点以外にも、多くの問題があることが、別の関係者からわかった。10桁の数字からなる医療機関コードというものがある。森の歯科医院FOREST、結の歯科医院、もりの歯科医院において、法人から個人に移し、再び法人にするという手法で、医療機関コードが変わっている。これは何を意味するか。仁手の会は診療報酬を担保として、金融会社から借り入れを行っている。医療機関コードを変えることで担保の差し押さえを逃れているのだ。

 医療施設にはすべて、その管理を行う管理医師が必要だ。医療法第15条にはこうある。

「病院又は診療所の管理者は、その病院又は診療所に勤務する医師、歯科医師、薬剤師その他の従業者を監督し、その業務遂行に欠けるところのないよう必要な注意をしなければならない」

 管理医師は常勤していなければならない。結の歯科医院においては、過去にも勤務実態のない医師を名義上の管理医師にしていたことがあり、最近でも同様のことが起きている。名義を管理医師として使われた医師と係争になっているのだ。不適切な経営で、診療報酬を得ていたことになる。これについても、詐欺罪(刑法246条)に該当する可能性があると、前出の弁護士は指摘した。

 こうした一連の錬金術は、高畠理事長に何をもたらしているのか。彼には妻子があるが、2人の愛人がいるという。その1人は歯科助手、インターネット上のサイトで多く読者モデルを務めている、30代女性だ。彼女が衛生士の資格を取るために、高畠理事長は資金援助をしているという。

「いろいろ問題がありそうですが、例えば、『理事長が自分の愛人に法人のカネを流す』のは、法人から課せられた様々な義務に反して愛人の利益を図り、医療法人に損害を与えることになりかねないので、背任(刑法247条)に該当する可能性があります」(前出弁護士)

 指摘されている数々の不正に関して、本人の弁を聞くべく高畠理事長に電話した。未収金について問うている途中で、彼は「電話を替わります」と言い、女性の声になった。高畠理事長から話を聞くために電話をしているのに、なぜ替わるのかと訝り、「失礼ですが、あなたはどういう立場の方ですか?」と問うと、「事務員です」とのことだ。質問の内容を伝えると、あとから高畠理事長から電話があった。

「裁判をやるんですよね。裁判が終わればすべてが明らかになりますので、お答えできない」

 今、多くの医療従事者たちが、身を挺して新型コロナウイルスの感染拡大と闘っている。仁とは、他人を大切に思い,いつくしむ感情を表す語である。仁手の会を設立した時の高畠理事長の気持ちは、今と同じだったのだろうか。

(文=深笛義也/ライター)

タブレット市場に衝撃…iPad、実売数でファーウェイに逆転され首位陥落のカラクリ

 今年4月、全国の主要家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」で、ある異変が起きた。タブレットPC端末の実売台数ランキングでアップルのiPadを抑えて、中国ファーウェイのAndroid搭載タブレットPCが1位を獲得したのである。

 MM総研が発表した昨年の国内メーカー別タブレットPC端末出荷台数シェアによれば、1位は53.2%のアップルで、2010年の調査から10年連続で1位をキープしているという。すなわち、日本国内のタブレットPC端末市場は、iPadの圧勝状態にあるのだ。

 そのため、ファーウェイ製のタブレットPCが4月6日~12日、および4月13日~19日の日次集計データに基づいた実売台数ランキングで1位を記録したことは、大きな驚きをもって迎えられた。

 この結果についてBCNは、新型コロナウイルス感染拡大に伴うタブレットPC需要急増によって生じたiPadの品薄や、iPadに割高感を抱いたユーザーがAndroidタブレットに流入したことによるものだと分析しており、ファーウェイがアップルの牙城を崩すのではないかとも見ている。

 だが、果たして本当にAndroidタブレットに追い風が吹いてきているのだろうか。IT機器やガジェットに詳しいビジネス書作家の戸田覚氏に話を聞いたところ、追い風どころか、逆にAndroidタブレットを取り巻く厳しい現状が見えてきた。

Androidタブレットの凋落、その理由は?

 戸田氏によると、iPadの品薄や価格の高さがAndroidタブレットの販売台数増加の背景にあるという分析は間違っていないが、これはBCNランキングにデータを提供している24社の店舗に限られた現象だという。

「BCNランキングには、オンラインショップや携帯電話ショップ、アップルストアや小規模の店舗での販売台数は数字に入っていません。中古でもiPadが多く販売されていますが、これも当然ランキングに含まれてはいません。そのため、Androidタブレットが販売台数を伸ばしているのはあくまで、対象となっている一部の大手家電量販店特有の現象と見るべきです。

 また、今はインターネット上でタブレットPCを購入する方が増加しているため、実際に世の中で購入されているタブレットPCの販売台数の中でも、BCNランキングの集計対象となっている店舗の割合は年々減ってきていると思われます」(戸田氏)

 さらに、戸田氏によると、Androidタブレットは今、非常に厳しい状況にあるという。

「かつてはASUS(エイスース)や富士通といった企業が日本でも頻繁にAndroidタブレットの新製品を出していたのですが、最近は数が減少しており、やがてファーウェイだけが新製品を発売するという状況になりました。

 しかし、そのファーウェイもアメリカ政府の同社製品を排除しようとする動きの影響によって、昨年から日本国内で新製品を出さなくなってしまいました。そのため、現在はAndroid 10などの最新OSを搭載したAndroidタブレットはほとんど存在せず、旧来のモデルが低価格で新しく発売されているというのが実情です。

 最新モデルが発売されなくなったことで、iPadと性能で大きな差のあるAndroidタブレットは“死につつある”といっても過言ではありません」(戸田氏)

価格勝負が最後の戦場となってしまうのか

 最新のOSを搭載したモデルが発売されなくなり、iPadに大きく水をあけられてしまっているAndroidタブレット。それでもBCNランキングで上位になるなど、いまだにAndroidタブレットが売れている理由は、iPadとの価格の差にあるという。

「iPadは現在、一番安い第7世代のモデルでも税抜で3万4800円という価格設定で高価です。一方、かなりの安価で支持を得ているAmazonのFire は、OSがAndroidでもiOSでもないので用途が限られ、Google マップなどのアプリが使用できないという問題があります。

 そのため、1~2万円でタブレットPCを購入したいという方が、Androidタブレットを購入しているというのが現在の状況なのです。そのなかでもファーウェイ製品がBCNランキングで上位になっているのは、最後に発売されたモデルの値段が下がってきたためだと考えられます。

 また、実際には商品に問題がなくとも、ファーウェイ製品に不安を抱く方も少なくないので、そういった方々にオススメしやすいということもあり、NEC製のタブレットPC端末が今店頭で売れているという話も聞きます」(戸田氏)

 価格の差で勝負しているAndroidタブレットだが、今後アップルがさらに低価格のiPadを発売することとなれば、いよいよ後がなくなってしまうだろう。はたして、Androidタブレットに未来はあるのだろうか。

「最新のOSを搭載したモデルが発売されていないだけでなく、Androidタブレット専用のアプリケーションもあまりリリースされていません。そのため、AndroidタブレットはAndroidスマートフォン向けのアプリケーションをタブレットPCで使用している状況にあります。

 私が知る範囲でも、各企業がAndroidタブレットの開発に注ぐ力は減退していっています。現状のままAndroidタブレットが死に体であれば、スマートフォンの大型化も進んでいるため、iPadの一人勝ち状態が変わることはないでしょう。

 ですが、どこかの企業が素晴らしい製品を開発し、iPadを凌ぐほどの支持を得ることがないとは言い切れません。この先どうなるのか、確実なことは誰にもわかりませんから」(戸田氏)

 今回のBCNランキングでの首位獲得が、Androidタブレット最後の栄光となるのか否か。今後の業界の動向が注目される。

(文=佐久間翔大/A4studio)

生命保険料を払わなくても保障が続く方法とは?「定期付き終身」は見直しで保険料の節約に

 以前の記事で述べたように、新型コロナウイルスの影響で収入が減るなどして、生命保険保険料を払えなくなっても、「猶予期間」を使えば、その間は保険金を払わなくても保障を続けることができます。ただし、猶予期間が終わったら、まとめて保険料を支払わなくてはならなくなるので、それだけの蓄えができているか不安だという人もいることでしょう。

 そういう人は、「猶予」ではなく、まったく保険料を払わなくても保険が続けられる2つの方法があります。その2つとは、以下のようなものです。

1.「払い済み保険」にする。

2.「延長保険」にする。

 1の払い済み保険の場合は、保障は小さくなりますが、解約したときに解約返戻金が戻ってくる可能性があります。2の延長保険は、保障はそのままですが、解約したときに戻ってくる解約返戻金は目減りし、最悪の場合はなしということになります。

 2つとも、以降の保険料を払わずに保険に入り続けられますが、保険についている特約は消滅してしまいます。多くの方は、死亡保障が主契約となっている保険に加入し、特約として入院や通院などをつけているのではないでしょうか。この場合、死亡保障は残せるけれど、入院や通院などの特約は外さなくてはならないということです。

「払い済み保険」のメリットと注意点

 払い済み保険というのは、簡単に言えば、今ある保障は減らさざるを得ないけれど、その代わり、一定期間は保険に入り続けることができて、さらに、保険をやめたときにはある程度の解約返戻金を手にすることができるというものです。

 図を見るとわかるように、払い済み保険にすると、そこからの保険料の支払いは中止できます。つまり、保険料を払わなくても保険に入り続けることができるということです。けれど、保障金額は下がります。たとえば、それまで死亡時に3000万円の保障がついていたとしたら、これが1500万円や1000万円に下がってしまうということです。

 ただ、「リストラされてしまったので保険料は払えないが、とりあえず子どもが大学を出るまでは、1000万円の死亡保障くらいはないと不安だ」という人には、いいかもしれません。この場合、解約したときにもらえる解約返戻金や、満期になったときにもらえる満期保険金の一部が保険料に充当されているために、もらえるお金は予定より目減りする可能性があります。ただ、バブルの頃に貯蓄型の保険に入っているという人は、高い利回りで保険金が運用されているので、貯金よりも大きく増えているかもしれません。

 ただ、払い済み保険にすると、一般的にはリビングニーズ契約は継続しますが、ほかの各種特約は消滅します(※リビングニーズ特約/医師から余命6カ月などと診断された場合、死亡後に受け取る死亡保険金を、前もってもらえる特約。終末を充実できる)。

「延長保険」のメリットと注意点

 解約や満期のときにお金が戻ってくるタイプの保険の場合、その戻ってくるお金を使って同じ保障を買うことができます。これが「延長保険」です。

 たとえば、死亡時の保障が2000万円の貯蓄型の保険に加入していたとします。ただ、ご主人がリストラされて、保険料の支払いがつらくなっているとしたら、保険をやめてしまうと、これから2人の子どもが高校、大学と進学したときに教育資金が不足してしまうかもしれません。高校、大学への教育資金は、1人1000万円ほどかかると言われています。

 こうしたご家庭の場合、教育費は奨学金その他でなんとか工面するにしても、大黒柱のご主人が他界してしまうと、子どもの教育費が工面できなくなってしまいます。ですから、いざというときに備えて、1人1000万円くらいの保険に入っておかなくてはなりません。そこで、今まで2000万円の保険に入っていたなら、この保険を延長保険にして、保険料を支払わなくても保障額が下がらないようにして、子どもたちが大学を出るまで入り続けるという方法があります。

 保険料が負担で月々の保険料は払えない。けれど、子どもが大学を出るまでは今と同じ2000万円の保障に入っていたいという場合、今まで払い込んできた保険料を使って、保障期間は短くなりますが、保険料を払わなくても同じ大きさの保険に入り続けることができます。

 大学を出て社会人になったら、もう大黒柱に何かあっても自分たちの力で生きて行くことはできるので、保険はやめてもいいでしょう。つまり、延長保険は将来的に戻ってくるお金を使って、当初の予定よりは短くなるけれど、同じ保障を得られるというもの。ただし、延長保険にすると、一般的にリビングニーズ契約は継続しますが、ほかの各種特約は消滅します。

「定期付き終身」は上乗せ部分カットで節約に

 保険料を下げるのには、もっとシンプルに、小さな保険にするという選択があります。たとえば、多くの人が加入している、一生涯を保障する終身保険の上に一定期間の保障をする定期保険をのせた、「定期付き終身」という保険があります。こうした保険の場合、上乗せされている定期部分を減らせば、そのぶん保険料は安くなります。

 ただ、保険の中には、自分の思うように保障を削れないものもあります。その場合は、大きな保険をやめて小さな保険に乗り替えるという方法があります。

 そのときに気をつけなくてはいけないのが、保険を加入し直すときに、まず先に乗り替える保険会社と契約してから、すでに入っている保険をやめることです。先に今入っている保険をやめてしまうと、それから新しい保険に入ろうと思っても、病気が発見されて入れないということが起きる可能性があるからです。

 また、新しく入る保険は、なるべく安く、必要最低限にすることです。では、必要最低限の保障とは、どれくらいの保障でしょうか。死亡保障と医療保障で見てみましょう。

必要最低限の死亡保障と医療保障とは?

 幼い子どもたちがいるのに大黒柱が死亡してしまったという場合には、子どもが18歳になるまで、公的年金制度から、会社員なら月々15万円程度、自営業なら月々10万円程度の年金が出ます。故人が住宅ローンを組んでいる場合は、住宅ローンの残債は、ほとんどの場合、ローンを組んだときに加入している団体信用生命保険と相殺されてゼロになります。

 ですから、会社員の夫が亡くなって妻と2人の子どもが残されても、ローンのない家に住み、月々15万円前後の遺族年金が支給されれば、親子3人、なんとか暮らして行くことはできるでしょう。また、自営業者の妻と子どもの場合、月々10万円程度と遺族年金は少なくなりますが、夫の残した店を切り盛りしたりするなどで、なんとかやっていけるのではないでしょうか。

 ここで必要となってくるのが、教育費。日本では、高等教育の教育費はほとんど家庭で負担していて、1人1000万円ないと、高校から大学まで行かせることができません(日本政策金融公庫調べ)。ですから、1人1000万円の教育費を確保するとなれば、妻のパートだけでは無理。ここで、生命保険が必要ということになります。

 医療費については、日本は医療保険が充実していて、しかも高齢になるほど自己負担は少なくなるようになっていますから、それほど心配はいらないでしょう。ちなみに、健康保険対象の治療を受けるなら、半年入院しても治療費の自己負担は40万円程度。高齢者は、もっと安くなります。それくらいの現金は、いざというときのために用意しておきましょう。

(文=荻原博子/経済ジャーナリスト)