日本、デジタル技術導入スピードはルワンダ以下…日立、全社員16万人にDX研修実施

 新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、世界中でデジタル・トランスフォーメーション(DX)が急速に進み始めた。特に、アジアやアフリカの新興国では急速にデジタル技術が普及し、日本が経験しなかった勢いで社会が大きく変化している。その影響は目を見張るものがある。

 トヨタ自動車日立製作所、サントリーホールディングスなど日本の主要企業も、DXによる社会の変化に置いて行かれないように必死に対応している。DXとは、デジタル技術によって世の中の仕組みは構造が大きく変わることを意味する。企業経営者として、そうした変革に置いてきぼりにならぬよう危機感を募らせているはずだ。その意味では、企業のDXへの対応は重大な死活問題になりつつある。

 海外のDXの進展に比べ、日本企業の取り組みはいまだ不十分といわざるを得ない。実際、ブロックチェーンの活用した情報管理や、データベースを駆使した製品設計技術の創出、さらにはAI技術を応用した医薬品の開発などDXの進展の勢いはすさまじい。そうした動きに遅れないためにも、企業のトップは覚悟を持って人材育成などに取り組む必要がある。それが当該企業の成長だけでなく、日本経済全体の成長に寄与する可能性も十分にある。

社会のシステムを根本から変えるDX

 企業経営の視点から考えた時、DXとは、人工知能(AI)やIoT (インターネット・オブ・シングス)などを用いて、より効率的な事業運営や、新しい需要の創出などを目指すことをいう。そのポイントは、データの分析を行い、得られた知見を新しい取り組みに生かすことだ。DXはすべての企業に関わる問題だ。

 日本企業にとってDXは数少ない成長のチャンスだ。ICT(情報通信技術)の世界的な普及によって、新興国では主要先進国とは異なるプロセスで通信サービスが普及し、動画視聴やオンラインゲームの利用者が急増した。さらに、SNSなどのプラットフォームから得られたデータを分析することによって需要やリスクなどを分析し、より効率的に収益を獲得することも目指されている。

 トヨタ自動車や日立製作所、三井住友海上など多くの日本企業が急速にDXへの対応を進め、社員の再教育を強化しているのは、デジタル技術が世の中を根本から変えているからだ。トヨタは執行役員数も削減し、内部の提言などが迅速に経営トップに伝達され、意思決定に反映される体制を目指している。同社は各人に、変化を機敏にとらえ、それを成長のチャンスに変える発想と論理構築力を求めている。

 その背景には、最終的に企業の成長を支えるのは人だ、という経営者の認識がある。コロナショックが発生しテレワークが当たり前になったことが、そうした認識を一段と強めている。テレワークによって、企業にとって必要な人材(自ら企業の成長をドライブできる人)とそうでない人材の差は、かつてないほどはっきりしてしまった。

 テレワークは働く場所も問わない。企業は世界各国から優秀な人材を確保しやすくなった。例えば、ECプラットフォーマーのショピファイ(カナダ)は、コロナショックによってテレワークが普及したことを、世界の優秀な人材を確保しさらなる成長を目指すチャンスととらえている。そうした認識から、欧米ではテレワークでの就業を恒久化する企業が増えている。DXのインパクトの大きさに、日本の一部企業は気づき始めた。

新興国で猛烈なスピードで加速するDX

 アジアなどの新興国では、日本以上のスピードと規模感でDXが浸透している。新興のITプラットフォーマーが、経済のデジタル化の旗手としての存在感を発揮し、世界の主要投資家の注目を集めている。それは、今後の世界経済のダイナミズムの源泉としてのアジア新興国の重要性が一段と高まっていることを意味する。

 東南アジアのライドシェア大手グラブ(シンガポール)や、その競合企業であるゴジェック(インドネシア)は、ライドシェアに加え銀行サービス、小売店からの商品購入など、日常生活を支えるインフラとしての役割を担っている。インフラ整備が初期段階にあるアフリカ各国でも、急速にデジタル技術の導入が進んでいる。ルワンダでは、米ジップラインが血液製剤のドローン輸送を実施している。いずれも、わが国にはないスピード感がある。

 そうした企業には、日本の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)や大手総合商社、自動車メーカーなどが出資している。コロナショックの影響もあり、デジタル技術の重要性はさらに高まるだろう。新興国地域での起業やデジタル技術を用いた新しいビジネスモデルの構築は加速化するだろう。そうした企業との提携や出資を行うことは、日本企業がアジア新興国などの需要を取り込むために欠かせない。

 そのためにも、デジタル技術を理解した人材の確保は急務だ。日立が全社員16万人にDX研修を実施するのは、デジタル技術をはじめとする専門的な知識を従業員が会得し、組織全体で変化への対応力を高めるためだ。そうした企業は増えている。

 日本企業は提携などによって得た知見を、包括的なITサービスやそれを支える製品の創出に生かさなければならない。出資や提携で留まるのではなく、最終的に需要されるサービスやモノを生み出すことが、日本企業がDXに対応し、それを成長のチャンスにするために欠かせない。問題は、現時点で国際競争に耐えられる日本発のアプリやデバイスが見当たらないことだ。DX以前のIT技術の活用において日本企業の置かれた状況はかなり厳しい。

DXがもたらす本格的な働き方改革

 世界的にみて、日本企業のDXへの取り組みは遅れている。従業員の能力開発に関する企業の支出がGDPに占める割合を見ると、日本は0.1%と米国(2.08%)やフランス(1.78%)を大幅に下回っている。ドイツではテレワークの常態化を見据えた法整備が進む。日本はかなりの危機感を持ってDXへの対応を進めなければならない。

 DXの時代、個人の力の重要性は格段に高まる。金融や経済、法律、マーケティングなどに関する専門知識を持つ人材へのニーズは高まる。それに加えて、データを収集して分析し、新しい知見を組織にもたらすことのできる力も不可欠だ。専門知識とデータ分析力を融合し、それを付加価値の創出につなげる個人の力が求められている。

 それは、新卒一括採用と終身雇用を重視した雇用形態の下で行われたゼネラリストを育成する発想とは異なる。自社の経営風土への習熟などを求めるカルチャーとも違う。日本の企業は長い間にわたって慣れ親しんだ発想から脱却し、新しい働き方を組織に浸透させなければならない。その考えに基づき、日立資生堂、富士通、KDDIなどの企業がジョブ型雇用への移行に取り組み、各人が職責を果たせるよう研修・教育制度を強化している。

 そうしたなかから、データ分析に関心を持ち、それが面白いと思う人が出始めたとしよう。その人は自らの知的欲求を満たすために自己研鑽に励み、労働市場における需要は追加的に高まるだろう。突き詰めて考えると、DXの進行によって特定の企業に属すのではなく自らの力で勝負する“フリーエージェント”の働き方が、これまで以上のスピードで増える可能性がある。DXは日本の働き方を根本から変えるだろう。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響や米中対立の先鋭化によって世界経済の先行きは見通しづらい。状況によっては、過去の買収案件から減損が発生し、日本企業の業績に下押し圧力がかかる展開もあるだろう。不確定要素が多い環境下ではあるが、日本企業の経営者には不退転の決意で、スピード感をもってDXへの対応を進め、専門知識とスキルの発揮を目指す人材の確保などに取り組まなければならない。そうした取り組みがどう進むかが、日本の企業だけでなく経済の先行きに大きな影響を与えるだろう。

(文=真壁昭夫/法政大学大学院教授)

プレステ5と新型Xboxは最後のゲーム機か…ゲーセン、家庭用筐体、そしてクラウドのゲーム史

 プレイステーション4は今年5月時点で世界累計販売台数が1億1000万台を突破、ニンテンドースイッチも今月に国内販売台数が1500万台を突破したことがゲームメディア・ファミ通(KADOKAWA Game Linkageが運営)によって発表されるなど、娯楽の王道ジャンルのひとつとして未だに隆盛を誇っているかのように思われるゲーム機が“終わる”とは、どういうことなのだろう。

プレステ5、Xbox Series Xがともに11月に発売される

 ここ最近、いわゆる第9世代の新型ゲーム機の発売が相次いで発表された。ソニーはプレイステーション5を11月12日に、マイクロソフトはXbox Series S、およびXbox Series Xを11月10日に発売するとメディアにリリース。しかも、発表前にはかなりの高額となることが予想されていたのが、実際には最も安いモデルでそれぞれ3万9980円、2万9980円と、かなりの安価で発売されることが判明。そのせいもあってか、発売前からゲーマーたちの間では期待の声が高まっている状況なのだ。

 ところが、フランスの大手通信社・AFPの日本語版は23日、「次世代PSとXbox、最後のゲーム機に? 迫るクラウドの影」なる記事を公開。今後は、PCやスマートフォンを用いてストリーミングでゲームをプレイする、定額の「クラウドゲーム」が流行するとし、高価で高性能なゲーム機など不必要になるのではと分析。実際、GoogleやAmazonなどのIT大手がゲームのクラウド事業に意欲的に乗り出しているとの現状を紹介した。

 一方で同記事では、ゲーム業界アナリストの声として、現状クラウドゲームでは、ゲーマーの求める高解像度・大画面でのプレイをすることは困難であることも併記。いまはあくまで過渡期であり、しばらくはゲーム機とクラウドゲームは共存、したがってPS5やXbox Series Xがゲーム機の“最終世代”になることはないとの予測も併せて紹介したのだが……。

有名作からインディーズ作までなんでも取り揃える、SteamやGOGなどのゲームプラットフォーム

 はたしてどちらの予測が正しいのか? 実際にゲーム業界に勤務する、あるゲームライターはこのように語る。

「家庭用ゲームにおける動向に限っていえば、確かに今後は、ゲーム機よりもPCでのゲームプレイが一般的になっていくのは間違いないと思います。現在ではPC向けにも、SteamやGOGなどのゲームプラットフォームが多く展開されつつありますから。

 ユーザはこれらのプラットフォームでゲームデータをダウンロードしてプレイするのですが、大手メーカーの有名作から、ゲーム機ではあまり発売されないようなインディーズゲーム会社の作ったゲームまで多くのゲームが揃っています。価格帯も、無料や数百円のものから、いわゆるフルプライスといわれる5000円以上のものまでレパートリーが非常に豊富。王道からキワモノまですべてを楽しめるという意味では、すでにPCゲームはゲーム機より一歩抜きんでた形となっていますね」

 こうしたプラットフォーム上で発表されたインディーズゲームのなかには、これらのプラットフォームからゲーム機へと“逆輸入”を果たす例もあるという。

「ひと昔前は、ゲームセンター用のアーケードゲームが、時を経て家庭用ゲーム機に移植されるというパターンが一般的でした。しかし最近は、家庭用ゲーム機で人気を博したあとにゲームセンター用のゲームとなる例も少なくありません。これは、特に格闘ゲームなど特定のジャンルにおいてはゲームセンターでプレイするのが主流だったのが、今では家庭用ゲーム機のほうに軸足が移ってしまっているという状況が背景にある。実際ゲームセンターの数も、業界団体である日本アミューズメント産業協会の調査によれば、1993年の8万7294店舗から2017年には1万3102店舗と大きく減少していますしね」(同ゲームライター)

ゲームプラットフォームで発売されたあと、ゲーム機で発売される事例が増加

 このゲームライターは続ける。

「で、これと同じ構図が、ゲーム機のゲームとPC用プラットフォームで提供されるゲームとの間で起こっているわけです。例えば、2017年に台湾のゲーム会社が発表した問題作『Fight of Gods』(キリストや仏陀、天照大神、ゼウスなどといったさまざまな宗教・神話上の神々が格闘ゲームで戦うという内容で、イスラム教を国教とするマレーシアでは発売禁止となった)は、Steamでリリースされた後に、ニンテンドースイッチやプレイステーション4でも発売されました。

 もちろん家庭用ゲーム機にも、手軽さという大きなアドバンテージがあることは確か。派手な演出が売りの作品など一部のゲームをPCでプレイしようとすると、それ相応のスペックがPC側に必要となります。また、大手メーカーのゲームでは、ゲーム機での発売がPC版より先行しているという傾向もまだ根強い。

 だから、私のようなゲーマーは、現状ではまだ、ゲーム機とPCの両方でゲームをプレイするのが主なスタイルとなっています。とはいえ、上記の逆転現象を考えると、やはり将来的にはPCがメインストリームとなっていくんじゃないかなと思いますね」(同ゲームライター)

 コアな作品から大作までなんでもプレイできるPCでのゲームプレイが、ゲーマーたちに受け入れられつつあるこの現状。ゲーム機でのプレイに慣れた世代としては若干寂寥の感もあるが、これもまた時代の流れということなのかもしれない。

(文=編集部)

朝ドラ『エール』松井玲奈の夫・奥野瑛太はチンピラも軍人も演じる隠れた名バイプレイヤー

 ついに福島三羽ガラスが始動したNHKの連続テレビ小説『エール』。戦争へのカウントダウンが始まり、生活も少しずつ変化しだした第15週の9月21日(月)~25日(金)のストーリーを振り返ろう。

福島三羽ガラスの「暁に祈る」が大ヒット

 戦争の気配が色濃くなってきた昭和12年のある日。たまたま目にした新聞で公募に入選した歌詞を見た古山裕一(窪田正孝)は、思いつきで作曲をしてみた。実は、その曲はコロンブスレコードの新曲のB面として発表する予定の「露営の歌」だった。

 歌手は佐藤久志(山崎育三郎)でレコードを出すと、50万枚超えの大ヒット曲に。出征する兵士を見送る際に歌われる曲となった。

「露営の歌」のヒットを受けて、裕一は妻の古山音(二階堂ふみ)と娘の華(根本真陽)にオルガンをプレゼント。音は音楽教室を開くことを思いつく。

 そんな中、音の姉の関内吟(松井玲奈)の夫の関内智彦(奥野瑛太)から、「暁に祈る」という映画の主題歌をつくってほしいと打診される。裕一は作詞家と歌手を指定できることを条件に、依頼を引き受けることに。裕一、鉄男(中村蒼)、久志の福島三羽ガラスで初の曲をつくることになった。

 一方、音の音楽教室には生徒がひとりも集まらず、思うように進んでいなかった。それを喫茶バンブーのオーナー夫妻に話したところ、梶取恵(仲里依紗)の協力で生徒が集まり出した。

 生徒の弘哉(外川燎)という少年は音程が取れず、レッスン中にみんなに笑われて音楽教室を辞めようとするが、裕一に勧められたハーモニカのおもしろさを知り、続けることにした。

―――

「暁に祈る」の作曲の件は、鉄男の作詞が陸軍から合格が出ず、停滞していた。6回目のダメ出しを受けて鉄男は作詞家を降りようとするが、裕一は鉄男が降りるなら自分も降りると、辞退を申し出る。それを聞いた智彦は、吟に「裕一に考え直してもらうように音に頼め」と当たる。

 吟は音を通して裕一に考え直してほしいと頼み込むが、音は裕一の思いを知っているため協力できないと断る。

 吟は大日本帝国婦人会で妹の参加を求められ、子どもがいないことで力仕事当番を押し付けられ、夫からは化粧を注意され、音からは裕一の説得を断られ、つい音の音楽教室を「何の役にも立たない」と当たってしまう。

 しかし、音は「こんな時代だからこそ、音楽は必要」だと説き、音楽教室に来る生徒たちが徐々に仲良くなり、明るい笑顔を見せるようになったことを説明し、さらに吟を追い詰めてしまう。

―――

 裕一は、智彦から作詞のラストチャンスを言い渡され、鉄男のやる気を出させるために、気分転換に帰省を提案。久しぶりに帰る福島の人々は2人を温かく迎えてくれるも、なぜか久志が一足早く帰っており、女性たちを夢中にさせていた。

 裕一は鉄男に内緒で、小学校のときの恩師の藤堂先生(森山直太朗)を呼んでいた。妻の庄子(堀内敬子)は川俣銀行の元先輩。なつかしさに浸りながら思い出話をしているうちに、裕一は藤堂先生が出征することを知る。

 一方、裕一のお膳立てで藤堂先生と2人になった鉄男は、陸軍から受けた仕事が行き詰まっていることを相談した。戦場で戦う兵士の気持ちがわからないとこぼす鉄男に、藤堂先生は「自分を思って書いてほしい。実は出征することになった」と告白する。

「歌は心の支えになる。誰にでも大切な曲はある。村野と古山がつくった曲とともに行けたら、こんなに心強いことはない」と言われ、鉄男はもう一度、歌詞を書くことにした。

―――

 打ち合わせ当日。鉄男は、出征する恩師を思って歌詞を書いたと説明。戦いに行く者の気持ちを理解しようと思いながら書いた歌詞は、その場で採用され、映画「暁に祈る」は昭和15年に上映され、大ヒットした。

 1年後、裕一のもとに戦地の盛り上がりを伝えるニュース歌謡の仕事がくる。音楽教室を続ける音には、生徒たちから「発表会をしたい、先生の歌が聞きたい」との声が上がり、音は発表会を開くことを決心。

 その数日後に、太平洋戦争開戦となった。

チンピラも軍人も演じる隠れた名バイプレイヤー

 前週の『エール』で、そこはかとない存在感で裕一たちに戦争を突き付けたのが、吟の夫の智彦だ。ほのぼのとした古山一家の物語に戦争というスパイスを加えて、引き締まった1週間となった。そんな智彦を演じる奥野瑛太は北海道出身の俳優で、数々の映画やテレビドラマで活躍している。

 代表作には、映画では『SR サイタマノラッパー』シリーズや『クローズEXPLODE』、最近のテレビドラマでは『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)などがある。強面を活かしたチンピラ役などが多いが、『エール』をはじめドラマ『永遠の0』(テレビ東京系)、映画『アルキメデスの大戦』、大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)といった歴史ものでは、チンピラとは正反対な軍人や武将も演じている。

 今週からは、いよいよ戦争が裕一たちの日常生活を変えていく。その中で、リアルに戦争の影響を受ける軍人である智彦の運命はどうなるのか?

 戦争を盛り上げる軍歌づくりに悩まされる裕一、豊橋の関内家の婿取り問題にも注目しよう。

(文=安倍川モチ子/フリーライター)

のん、コメディ作品出演に歓喜…実は“お笑い芸人を目指していた”芸能人3人

 9月11日より配信中のバラエティ番組『カラフル ~笑いの力で77億再生~』(Amazon Prime Video)。出演者の女優・のん(旧芸名・能年玲奈)が、かつて抱いていた意外な夢を語り、ファンの関心を集めている。

 のんは同番組の収録後に応じたインタビューで、「小学生の時にお笑い芸人を目指していた」と告白。同級生とトリオを組み、ネタをつくっていた時期もあったという。早々に夢を諦めた理由については「創作力が足りなかったです」と明かしつつ、コメディ作品への出演を「すごく楽しくて」と喜びを語った。

 のんといえば、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)や、映画『海月姫』(アスミック・エース)といった話題作に出演。安定した演技力でファンを獲得してきただけに、「“お笑い芸人・のん”なんてまったく想像できない!」とファンを驚かせている。

 今回はのんのように、“実はお笑いを目指していた”芸能人をピックアップしよう。

戸田恵梨香

 まずは女優の戸田恵梨香。映画・ドラマに引っ張りだこの彼女は“お笑い好き”としても有名で、2009年放送の『VS嵐』(フジテレビ系)で二宮和也も言及している。「(お笑い好きが高じて)中学の時にコンビ組んでたよね?」と二宮に話しかけられた戸田は、「“エビマヨ”のことでしょ?」と返答。二宮がネタはないかと畳みかけると、「ない!」と断言した。

 とはいえ“エビマヨ”のエピソードについて、戸田は同年放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)でも語っている。番組には知人から“かなり際どいネタ”を披露していたとの情報が寄せられ、戸田は思わず苦笑い。MCの上田晋也から「将来、吉本でも行こうよ、なんていう話とかは?」と尋ねられると、彼女は「してました」と素直に答えていた。ちなみに、戸田いわく“エビマヨ”というコンビ名は、当時流行っていたピザのCMが由来になっているそう。

川谷絵音

 続いては「ゲスの極み乙女。」「indigo la End」のフロントマン・川谷絵音。2018年11月配信の「Esquire(エスクァイア 日本版)」によるインタビューで、川谷は「本格的に音楽活動を始める前、お笑いの道に進もうと考えたことがあったんです」と告白。お笑いコンビ・笑い飯が大好きで、お笑い養成所に入ろうと本気で考えていたという。

 ところが養成所入りを考えていた矢先、バンドに誘われて「ほぼ無理やり活動させられた」という。その後、テレビ出演をきっかけに芸人を間近で見るようになり、“自分にはありえなかったこと”と自覚したと明かす。これに対し、ネット上では、「お笑い芸人とのコラボも多いから挑戦してみればいいのに」「川谷絵音のコント、どんなネタになるか気になる」といった声が続出。川谷といえば、“ゲス不倫”で世間を騒がしただけに、意外と不倫ネタを期待するファンは多いかもしれない。
(文=編集部)

マック、「濃厚ふわとろ月見」など秋の新商品群は賛否両論!特に悪評が目立つメニュー5選

 今やその名を聞いたことがない人はいないであろう、日本最大手ハンバーガーチェーンの“マック”こと「マクドナルド」。新型コロナウイルス感染症の流行で客数は今年3月から減少しているものの、既存店売上高や客単価は上昇傾向にあり、8月の前年同月比での既存店売上高は12.4%、客単価は16.1%も増加した。

 厳しい情勢下でも好調な理由は、宅配サービスのマックデリバリーや、インターネット上で事前の注文と決済ができるモバイルオーダーといった、かねてからの取り組みにある。特にモバイルオーダーはもともと専用アプリとして配信されていたのだが、4月3日からはマクドナルド公式アプリの機能として実装。さらに、9月9日からは公式ウェブサイトからも利用可能になったと、この数カ月で利便性を大幅に向上させているのだ。

 そんなマックでは、今年も秋の新商品が登場する時期が訪れた。ユーザーから高く評価されているメニューも多いが、なかにはSNSなどで「ガッカリした」という声が上がっている商品も混ざっている。

 今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は商品ラインナップをリサーチし、「この秋、買ってはいけないマックの商品」を5つセレクトした。調査班の独断で選んだものではあるが、マックへ足を運ぶ際に参考にしてほしい。

チキチー(チキンチーズバーガー)/200円(税込、以下同)

 今やすっかりおなじみとなっている200円バーガーシリーズ。人気のメニューも数あるのだが、2019年9月掲載の当サイト記事『マック、注文してはいけない“大不評”なメニュー5選…いつも議論呼ぶ「朝マック」のあの商品』でも紹介した「チキチー」ことチキンチーズバーガーのように、微妙な評価の商品もある。

 チキチーは、コショウが効いたチキンパティや、シャキシャキとした食感のレタス、濃厚なチェダーチーズとマヨネーズソースが絶妙な相性の良さを見せている商品だ。一見すると難点などないように思えるのだが、実はほかのマックの商品と比較すると中途半端な立ち位置にあるのだ。

 マックではチキンをサンドしたバーガーとして、110円の「チキンクリスプ」や360円の「チキンフィレオ」などがラインナップされていて、いずれも品質が高い。そのため、コスパを求めるのであれば「チキンクリスプ」に、食べ応えを求めるのであれば「チキンフィレオ」に軍配が上がるため、あえて「チキチー」を選ぶ理由が弱いのだ。コスパや満足度の低さはあくまで相対的な話ではあるが、購入の際に後悔しないよう念頭に置いてほしい。

マックフィズ巨峰(果汁1%)/250円

 2013年7月からメニューに加わったカラフルな炭酸ドリンクシリーズのマックフィズでは、季節のフルーツなどを使用した期間限定商品がたびたび登場する。2018年8月に初登場し、今年ふたたび登場した「マックフィズ巨峰」もそんな商品のひとつなのだが、好評ばかりではなく、不評の意見もたびたび見受けられる。

 そのなかでももっとも目立つのが、香料に対する批判だ。香料の風味が巨峰ではなく、ブドウに近いため、巨峰感があまり得られないという指摘が多いのだ。実際に飲んでみたところ、確かに香料が強く感じられ、決して不味くはなかったが、飲んでいる最中は違和感がつきまとった。

 ほかにも、炭酸が弱いという声も上がっている。巨峰の風味や炭酸のシュワシュワとした飲み味を期待する方や、香料が苦手な方は避けるべき商品といえるだろう。

濃厚ふわとろ月見/390円

 すっかり秋の風物詩となった感のある、秋限定メニューの月見シリーズ。毎年恒例のメニューということもあって、月見シリーズの新作に対するユーザーからの注目度は高い。今年初登場の新作「濃厚ふわとろ月見」にも期待の声が寄せられていたのだが、発売されてからは賛否両論が巻き起こった。

「濃厚ふわとろ月見」の特徴は、「月見バーガー」の食材である卵とスモークベーコン、ビーフパティ、オーロラソースに、チーズとスクランブルエッグ風のフィリングが加わり、バンズが専用のふわもちバンズに代わっていること。そして、この商品の不評の原因こそ、新たに追加されたスクランブルエッグ風フィリングとふわもちバンズにあるのだ。

 ふわとろな食感にこだわったスクランブルエッグ風フィリングによって、食べたときに形が崩れてしまうという欠点が生まれ、ふわもちバンズが持つバターの風味による甘さが、バーガーの味とミスマッチを起こしてしまっている。逆に絶賛するような意見もあがっているため、一度試してみるのも悪くはないと思うが、注意するべき点のある商品だということは覚えておいてほしい。

マックフルーリー月見/320円

マックフルーリー月見」は先の「濃厚ふわとろ月見」と同じく、今年登場した月見シリーズの新メニューだ。マックフルーリーで初めてわらびもちを食材に使用したという物珍しさもあって、こちらも発売前から注目を浴びていたのだが、期待に応える商品とはならなかったようだ。

 低評価を受けた最大の要因は、目玉であったはずのわらびもちにある。わらびもちと聞くと柔らかな口当たりが想起されるところだが、「マックフルーリー月見」のわらびもちはプルっとした固めの食感となっていて、ユーザーからは「大きめのタピオカのよう」だと形容されている。

 実際に購入して口にしてみたところ、わらびもちはぐにぐにとした食感をしていて、餅というよりはユーザーからすでに指摘されていたようにタピオカに近いという感覚を抱いた。わらびもちの食感を味わいたいというのであれば、「マックフルーリー月見」は買い控えるべき商品と言わざるを得ないだろう。

シャカシャカポテト 海老の天ぷら味(M)/310円

 マックのメニューのなかでもトップクラスの人気を誇る「マックフライポテト」からも、この秋の新フレーバーとして「シャカシャカポテト 海老の天ぷら味」が登場した。しかし、残念ながらあまりおすすめできない商品となってしまっている。

 商品名に“海老の天ぷら味”と謳われているのだが、実際に食べてみると海老の天ぷらの風味がかなり薄く感じられるのだ。海老や七味など、個々のテイストは確かに口の中で感じられるのだが、それらがバラバラに主張しているため一体感がなく、“海老の天ぷら味”にはなっていないような印象を受けた。

 また、今回はMサイズで注文したのだが、味が濃すぎると感じられたため、人によっては味つけの調整にも手間がかかってしまうだろう。フレーバーに惹かれて注文すると失敗してしまうかもしれないので、要注意だ。

 ファストフードチェーンの雄らしく、お手軽価格で気軽に食べられることがマックの魅力だ。しかし、価格相応かそれ以下のクオリティのメニューも存在するので、ハズレ商品を購入してしまわないように気をつけてマックでの食事を楽しんでほしい。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※2020年9月中旬時点の情報です。

中曽根元首相の合同葬に「1億円税金」はやっぱりおかしい! 関係者のみ参列なのに過去最高予算 国民に自助求めながら身内優遇

 菅政権が昨年11月に死去した中曽根康弘元首相の「内閣・自民党合同葬」の経費として、今年度予算の予備費から約9643万円を支出することを閣議決定したことに、ネット上で非難が殺到している。 〈#中曽根の葬式に税金出すな〉というハッシュタグがトレンド入り。〈正直、クラウドファ...

パチンコ新台『北斗無双 第3章』の「90%継続・超スピード」情報も話題…ヒットメーカー「超名作」も始動!?

 現行ホールの覇者パチンコ『北斗無双』。

 2016年のデビューより高い人気を維持する初代は、大当り確率約1/319で継続率80%のV確STタイプ。電チュー消化時の50%が2400発と、強力な一撃性は多くのファンを虜にした。

 リリース直後に実施された確変継続率65%規制の影響は大きい。しかしながら、従来の北斗シリーズとの差別化を図った仕上がりや、圧倒的な出玉性能は非常に魅力的だ。記録的なロングヒットを果たしたことも納得だろう。

 そんな「偉大なる初代」超えを狙う最新作が降臨。「無双史上、最高傑作。」と高らかに宣言する『P真・北斗無双 第3章』が満を持して登場だ。

 公開中のムービーからは「継続率90%」と、シリーズ最高のループ率を実現している旨が予想できる。ヒットに欠かせない要素となる右打ちのスピードも「圧倒的な速さを実現!?」と囁かれている状況だ。

 新筐体「真焔枠(しんほむらわく)」を用意するなど、サミーの本気度を十分に感じることができる。進化を遂げた『無双』の登場に期待したいところだ。

 今冬に導入予定の『P真・北斗無双 第3章』が熱視線を浴びているサミーだが、関係者の間では「今後の予定」も大きな話題となっている。

 パチンコでは根強いファンを持つ「人気シリーズ」。パチスロでは4号機時代に熱狂を呼び込んだ「爆裂機」の開発が噂されていた。

 さらには、9月の後半に入り「超名作」の名も再浮上。パチスロ「新概念」第一弾として登場した「あのコンテンツ」を話題にする関係者が目立つが…。

「数多く存在する人気版権の中でも、改めて注目されているのは『コードギアス』です。パチスロ新システムGRT第一弾機種として登場し話題になったことは記憶に新しいですね。そんなシリーズ最新作の開発を予想する声は多いのですが…。

最近になって有力視されているのは『パチンコが先?』という情報です。そうなると、サミーさんではないと思いますね。『約60%が2000発オーバー』というスペックが特徴だった前作と同様に、ビスティさんからリリースされる可能性は高いでしょうか。

いずれにせよ固定のファンを持つ人気シリーズ。最新作が発表されれば大きな反響が寄せられることは間違いないでしょう。『そろそろ動きがありそう』とも囁かれており、一気に注目度が上がっている状況です。スペックを含めた続報が気になります」(パチンコライター)

「名作アニメ」として知られる「コードギアス」。両分野で最新作を望む声が上がる人気シリーズが、間もなく動き出すのだろうか。まずは正式な発表を待ちたい。

JRAカフェファラオ「前走大敗」から再びダート王の道へ! スタミナ勝負なら同じ3歳ダイメイコリーダに逆転チャンス?【シリウスS(G3)展望】

 例年は阪神競馬場の2000mで行われるダートの中距離戦、シリウスS(G3)。今年は中京競馬場に場所を替え、距離も100m短い1900mで開催される。

 最有力視されているのは、カフェファラオ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。デビューが昨年12月で、キャリアはまだ僅か4戦。それでもデビューから3連勝が圧巻の内容で、今月に行われたケンタッキーダービーの出走も一時は視野に入れていた。しかし、前走のジャパンダートダービー(G1、以下JDD)で、1.1倍の断然1番人気に支持されたが、まさかの7着に終わり、大舞台への挑戦は幻に終わった。

 前走の敗因について、騎乗したD.レーン騎手は、「タイヤの跡に反応して、逆手前でコーナーに入るミスステップが響いた。それに今までに経験したことのないキックバックにも反応して、ずっとバランスが取れなかった」とコメント。1コーナー手前で、躓いたこともリズムを崩す一因となった。

 しかし、悲観することはない。米国産のカフェファラオは父に米クラシック三冠馬のアメリカンファラオを持ち、スピードが求められる中央の砂のほうが明らかに合っている。力の要する地方の砂での大敗は軽視してもいいのではないだろうか。初対戦となる古馬勢を圧倒し、堂々とダートの王道路線を突き進みたい。

 そのカフェファラオに前走で先着したのがダイメイコリーダ(牡3歳、栗東・ 森田直行厩舎)。昨年7月のデビュー戦からすでに11戦をこなしてきたタフネスさが売りの一つだ。

 ダイメイコリーダの父も米国で走ったエスケンデレヤという血統だが、母系はパワーに勝るスタミナ型。叔父にゴールドシップがいることからも、前走JDDのような消耗戦になれば、力を発揮する。

 JDDから100m距離短縮となるが、スタミナ勝負の展開になれば、カフェファラオを返り討ちにする可能性は十分あるだろう。

 もう1頭の3歳馬キメラヴェリテ(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)も侮れない存在だ。ここ3戦は芝を走っていたが、ダートでは昨年10月の北海道2歳優駿(G3)を逃げ切った実績がある。

 ダートで逃げた時は「2-0-1-0」と安定していて、単騎先行でペースを握れば面白い存在となるだろう。父のキズナに中央のダート重賞初Vをプレゼントできるだろうか。

 2連勝中の上がり馬、ダノンスプレンダー(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)は通算「4-2-2-0」と抜群の安定感を誇る。この馬の強みは先行しながらも、確実な末脚を繰り出せるところ。時計勝負になると、脆さを露呈する怖さもあるが、昇級初戦で3歳勢をまとめて負かす可能性も考えておきたい。

 百戦錬磨のミツバ(牡8歳、栗東・加用正厩舎)は1年8か月ぶりの重賞制覇を狙う。中央と地方合わせて通算50戦というキャリアは、すでに触れた4頭を合わせてもかなわない。

 昨年1月の川崎記念(G1)を制して以降、7戦続けて馬券外と結果は出ていないが、強豪馬と相まみえてきた戦歴は見過ごせない。

 他には、近親にローマンレジェンドなどがいるダート血統のグレートタイム(牡5歳、栗東・藤原英昭厩舎)、前走OP勝ちのアルドーレ(牡5歳、栗東・昆貢厩舎)などが出走を予定している。

 ダート路線で好成績を残している今年の3歳馬。その真価が問われる一戦になりそうだ。シリウスSは10月3日(土)、15時35分に発走予定だ。

JRA神戸新聞杯(G2)武豊マイラプソディ「ぶっちぎり最下位」鼻出血で菊花賞絶望……「新パートナー」にあの馬が急浮上!?

 27日、中京競馬場で行われた菊花賞トライアル・神戸新聞杯(G2)は、単勝オッズ1.1倍の圧倒的1番人気に支持されたコントレイルが優勝。この勝利により、本馬は昨年9月のデビューから6連勝。菊花賞(G1)で無敗の3冠達成に王手をかけた。

 手綱を取った福永祐一騎手は「休み明けとはいえ落とすわけにはいかない状況の中で勝つことができた」と安堵を見せながらも「余力を持った中で勝つことができたのは何よりです」と危なげないレースで、休み明け初戦を勝利で飾れたことを評価するコメントを残している。

 その一方、マイラプソディ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)は5番人気に支持されたものの、17着グランデマーレからさらに8馬身遅れた18着という不本意な結果に終わった。

 デビューから3連勝で京都2歳S(G3)を制し、クラシック候補と呼ばれたかつての素質馬には、あまりにも厳しい現実が待っていた。

 18頭立てのレースを8枠17番からスタートしたマイラプソディ。後方待機策を採った武豊騎手は、ヴェルトライゼンデを斜め前方に見る後方17番手からの競馬。1000mを過ぎてペースが上がると抜群の手応えで外々を進出。直線に入って末脚炸裂を予感させる脚色だった。

 だが、勝負どころで武豊騎手がゴーサインを出し、いざこれからというタイミングで反応することなく、直線では流すような形で後方のままゴールした。

 この不可解な敗戦にはどのような理由があったのだろうか。

「外から上がって行きながら突然失速してしまいましたが、どうやらレース中に鼻出血を発症していたようです。陣営にとって痛恨なのは、これで菊花賞への出走が絶望となってしまったことでしょう。

鼻出血を発症した馬は、規定により1ヶ月の出走制限があるため、日程的に菊花賞には出ることが叶わなくなってしまいました」(競馬記者)

 これにより、菊花賞のパートナーを失った武豊騎手だが、新たに注目のパートナー候補がいる。8月の阿寒湖特別(2勝クラス)を武豊騎手とのコンビで勝ったアンティシペイト(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。

 同馬は菊花賞挑戦を表明しているが、鞍上はまだ発表されていない。マイラプソディの脱落によって淀の長距離を知り尽くす名手が空いたことは、陣営にとって願ってもないチャンスとなるかもしれない。

JRA「注目度No.1」ルペルカーリア“武豊マジック”に沈む……大物不振相次ぐ父モーリスに種牡馬失敗説が再燃!?

 27日、中京競馬場で行われた新馬戦(芝2000m)は武豊騎手の3番人気ノースブリッジが優勝。2着にハートオブアシティ、3着にショウナンアレスが入った。

 一方、単勝オッズ1.8倍の圧倒的支持を集めながら4着に敗れたのが、戦前から「注目度No.1」と呼び声高かったルペルカーリア(牡2、栗東・友道康夫厩舎)だ。

 モーリス産駒は新馬戦がはじまった6月を未勝利と不振を極めたが、7月に入ってカイザーノヴァが初勝利を挙げると徐々に持ち直し8月、9月と快進撃が続いていた。

 だが、その一方でブエナビスタの仔ブエナベントゥーラ、アドマイヤセプターの仔レガトゥス、ジェンティルドンナの仔ジェラルディーナなどが悉くデビュー戦を敗退。超良血馬の相次ぐ敗戦には不振のイメージがつきまとっていた。

 それだけに、満を持して初陣を迎えたルペルカーリアには大きな注目が集まった。同馬の母シーザリオはエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアを出した名牝。是が非でもデビュー勝ちを飾って、悪いイメージを払拭したかったところだろう。

 だが、確勝を期したモーリス産駒の超良血馬のデビュー戦は、またしてもほろ苦い結果に終わった。

 10頭立てのレース。主張する馬がいないと見た武豊騎手は、ノースブリッジをそのまま先頭まで誘導して主導権を握った。頭数が多くないこともあって、隊列はそのままスローな流れに落ち着く。

 大きな動きもないまま3コーナーを迎える。スローの前残りを危惧した福永祐一騎手は前の馬を捕まえにルペルカーリアを押し上げていった。直線入り口では先頭に並びかけ、追い出されたものの、そこからが案外……先行勢を交わすどころか、逆に突き放されて4着と返り討ちに遭ってしまった。

 レース後に福永騎手は「後ろでジッとしていても瞬発力勝負では分が悪そうなんで、4角を回る時に勝てる位置につけましたが、そこから調教同様に沈まなかったですね。まだ、ギアが上がらないというか…」と敗戦を振り返った。

「勝負どころで先頭に並びかけたときにはオッと思ったんですが、そこからの伸びを欠きましたね。確かに超スローの展開ではありましたが、勝てる位置につけた福永騎手の判断は悪くないと思います。

直線で弾けなかったのは、展開よりも力負けした印象です。よくなるのはまだ先なのかもしれませんね」(競馬記者)

 シーザリオの仔ルペルカーリアでも敗れ、またも超良血馬で結果を残すことができなかったモーリス。

 大本命で敗れながらも、同じモーリス産駒のノースブリッジが勝利したことは、父にとって皮肉な結果だったかもしれない。