ダイソー「秋冬新作バッグ」に感動広がる…「使い勝手良い」「シンプルなデザイン」

 100円ショップチェーン・ダイソーの「2020年 秋冬新作バッグ」コレクションが、“プチプラ”には見えないラインナップ! ちょっとした買い物にも、休日のお出かけにも使いたくなります。

 同コレクションは、ベロアやもこもこ素材の巾着、ポーチもカワイイのですが、注目すべきはトートバッグや2WAYトートバッグ! ダイソーの公式サイトを見てみると、2WAYトートバッグは各種200円(税抜/以下同)、トートバッグは各種300円と、いずれにしても「バッグがそんなに安く買えるの!?」という価格設定。

 SNSユーザーの間でも、

「ダイソーならではの値段で、しかもちゃんと使える&カワイイからすごい」

「安いから素材や色違いで複数買いもできるし、ファッションに合わせていろいろ楽しめるね」

「シンプルなデザインで使い勝手も良さそう」

「刺繍とかでオリジナリティ出すのも良いな~」

「何度見ても、100均のバッグとは思えない」

などと話題です。

 秋冬のバッグとはいえ、春先まで使えそうなカラーも。ちなみに、「キルティング素材の商品は10月発売予定」(公式サイトより)とのことなので、こちらも楽しみですね!

(文=編集部)

 

甘デジ「一撃4000発」も狙える「次世代パチンコ」…「あれ? これ面白いと思ってるのは…」

 半年前をそういってよいのかはわからないですが、最近出たパチンコのなかでも特にフェイバリットな一台に入る『Pホームランキング』。ところが、本機の世間的評価が鬼のように低くて、というかほとんど無視されている、あるいは眼中にないような状況のように感じるのですが、この機種面白いと思ってるのもしかして私だけなんでしょうか。

 大当りの当否を巨大なルーレット盤で展開するアナロジーな演出といい、球界王を彷彿とさせる時短突入演出といい、1ホームラン=1000発っていうわかりやすい構造といい、めちゃめちゃ琴線に触れまくるんですけど。

 特に興奮するのはやっぱり連チャンモードとなる「VICTORY ROAD」です。時短1回+残保留3回で抽選が行われるモードですが、普通の1種2種混合機(ワンツー機)とはまったく趣きが違っているのが良いのです。

 いわゆる「連チャン」というよりはセット機に近いんですが、そのセットも1回ずつ抽選するのでセット数が確約されていない「自力感」がとびきりの快哉を呼び込むんですよ。1/1.8を4打席で何回引っかけられるか。

 当たれば1回1000発。これこそが本当のガチ抽選なんじゃないでしょうか。精神に響くガチ抽選。メンタルガチ抽選です。

 で、この「VICTORY ROAD」は突入時に電チューに玉を入れて際に表示される待機打者のキャラで期待度を示唆するんですが、これがデフォルトキャラ・外国人・レジェンドと3パターンしかなくて、デフォルトからチェンジすればそれで激アツなんです。

 これが4分の4で変化してみなさいよ。もう町男の心は興奮の坩堝ですよ。まあ、残念ながらそのフルチェンジパターンを体験したことはないんですが、デフォルト、外国人2、レジェンド1の3/4チャンスアップさせたことがありまして、これはもうめちゃめちゃ興奮するわけですよ。

 たぶんレジェンドは濃厚パターンだと思うので残りの3回が勝負。特にデフォルトキャラの時にホームランを打てるかどうか、ここが4000発奪取の分水嶺となるんです。

 まあ気合入りますよね、その回は。ちなみに、それぞれの保留でピッチャーが投げた玉をバッターが打つっていう規定の演出が発生するんですが、その時にもチャンスアップパターンがいくつか用意されていまして。

 ピッチャーの表情や球種でも期待度が変動するんで、デフォルトキャラでも展開によってはアツくなれる瞬間が発生するわけです。

 その件の条件でデフォルト打者が打席に立った際、ピッチャーが焦った顔をしたんですよ! これで信頼度超大幅アップ! これもらったんじゃね? と当落ボタンをグッと力強く押し込めば、見事にカキーンとホームラン! 結果、4打席4ホーマーのグランドスラムを達成です!

 大当り確率1/99.9(設定1)で一撃4000発ですよ。めちゃめちゃ夢ないですか? 甘デジで4000発出そうと思ったら2ケタ連チャンはマストですよね。

 それを4回転の短時間で濃度を凝縮させた感情が一気に解き放たれる爽快感と「やったった」っていうウィーアー感。パチンコを打ってるシチュエーションでもなかなか到達できない充足感を得られること間違いなしです。

(文=大森町男)

PayPay、総合満足度1位に! しかし信頼度ではau PAYに軍配で下剋上もありえる?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

 携帯電話大手各社など、現在多数の「○○pay」がしのぎを削っているQRコード決済サービス。そんな各社サービスの利用者を対象とした各種満足度のランキングが、2020年7月に通信・ITサービスの調査機関であるMMD研究所から発表された。
 その内容を見ると、「総合満足度」ではPayPayが首位を獲得するも、「利用頻度」や「信頼部門」といった各項目ではau PAYがトップとなる結果に。今後の各社の伸びしろを含めて、その内容を考察していこう。

サービスとしては後発ながら圧巻の1

キャッシュレス界の王者は、やはり露出度の高いPayPayだった[/caption]

 この調査では、PayPayとau PAYに加えて、楽天ペイ・d払い・LINE Pay・メルペイの主要QRコード決済サービス6つを比較している。

 総合満足度1位となって“総合優勝”を果たしたPayPayといえば、キャッシュレス決済としては後発ながら、「100億円相当あげちゃうキャンペーン」など注目度の高い還元企画で認知度と利用者を一気に拡大したことを覚えている方も多いだろう。現在も定期的におトクな還元を続けており、その利用率はすでにクレジットカードに次ぐレベルまで高まっているとも言われている。…

続きは【オトナライフ】で読む

JRA神戸新聞杯(G2)コントレイル「掟破り」の連係プレー再び!? 安藤勝己氏「ノースヒルズ勢が周りを……」疑惑の日本ダービーから4カ月

 27日、中京競馬場では菊花賞トライアル・神戸新聞杯(G2)が行われ、無敗で春のクラシック2冠を制したコントレイル(牡3、栗東・矢作芳人厩舎)が優勝した。

「強いコントレイルをお見せすることができてよかったです」

 福永祐一騎手のレース後のコメントがすべてを物語っていたかもしれない。

「休み明けとはいえ、落とすわけにはいかない状況のなかで、余力を持って勝つことができたのが何よりでした」

 無敗の3冠を狙う王者に同世代のライバル達は成す術もなかった。

 18頭立てのレースを中団前目につけると、直線では進路を探すだけ。前が開いた一瞬の隙をこじ開けると、福永騎手は促すだけの持ったまま。最後まで一発のムチが入ることもなく、2着ヴェルトライゼンデに2馬身差をつける圧勝で秋の始動戦を勝利で飾った。

 馬だけでなく、鞍上の福永の冷静さも絶対王者の強さをより際立たせた内容となった。道中は馬群の真っただ中を追走したコントレイル。直線入り口ではライバルたちが密集して四面楚歌の状態にすら思える状況にも、43歳のベテランに焦りはない。直線半ばで満を持してパートナーを開いた進路へ誘導した。

 この圧勝劇には元JRA騎手の安藤勝己氏も公式Twitterで「もともと完成度は高かったけど、気性が大人になって操縦性が増した」と精神面での成長に触れつつ、「あの折り合いなら距離は問題ないし、抜け出してから耳を立ててスイッチをオフにしとる。同世代の牡馬ではまさに力が違う」と、無敗の3冠達成に事実上の”確定”を出した。

 だが、そんな完全無欠の強さを誇る王者の勝利の裏で、コントレイルのオーナー・前田晋二氏のもう1頭の所有馬ディープボンドの”アシスト疑惑”も見逃せないだろう。

「ディープボンドはスタートを決めると外目の2番手から追走。道中は外に”スペース”を確保しつつ、早めの競馬を試みています。直線でも内を1頭分だけ空けて進路取りをしており、そこに狙いすましたようにコントレイルが通り抜けて行きました。

前にいるディープボンドがちょうどいいペースでレースを引っ張ってくれ、結果的に勝負どころで進路を譲ってもらった格好となりました。コントレイルの福永騎手にとってもディープボンドは、ある意味”心強い”存在だったのではないでしょうか」(競馬記者)

 実際に、前走の日本ダービー(G1)ではディープボンドの和田竜二騎手とコルテジアの松山弘平騎手がコントレイルの前に入って、最後の直線での進路取りをアシストしたように見えたことに対し、元JRA騎手の安藤勝己氏が公式Twitterを通じて「前半の位置取りが素晴らしかったし、ノースヒルズ勢が周りを固めたからね」とチームノースヒルズの”連係プレー”に触れたことも話題となった。

 前哨戦で同世代にモノの違いを見せつけたコントレイルにとって、怖いのは不利などでその類まれな能力を発揮出来ないことくらいだろう。

 アクシデントもなく無事に淀の3000mを駆け抜けたとき、無敗の3冠馬誕生の瞬間が待っているに違いない。

JRA三浦皇成「悩ます」5戦連続1番人気「遅れてきた大物」が菊花賞(G1)へ! 不気味さ増す国枝栄厩舎に揃った「3本目」の矢

 三つ巴を制した勝利は、大きな一歩になるかもしれない。

 26日、中山競馬場で行われた九十九里特別(2勝クラス、芝2500m)は2番人気のダノングロワール(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)が優勝。最後は3頭が横並びになる接戦だったが、ねじ伏せるように先頭で駆け抜けた。

 デビューから5戦連続1番人気の大器が、大舞台に間に合った。12頭立てのレースを中団で折り合ったダノングロワールは、最後の直線で外に持ち出されると、しぶとく前に迫る。最後は先に抜け出したウインキートスとエフェクトオンをまとめて差し切って、クビ差だけ前に出た。

「リズム良く運べたし、未勝利戦で中山を走った時よりもコーナーに上手く対応できていた」と、2連勝に導いた鞍上の三浦皇成騎手は相棒の成長を実感。管理する国枝栄調教師が菊花賞(G1)参戦を明言すると、鞍上も「もっと広いコースの方がパフォーマンスを発揮できそう」と、京都外回りコースでのさらなる上積みを期待した。

「レース後に、前回中山を走った時よりも『コーナーが上手くなっていた』と話していた三浦騎手ですが、そのレースでダノングロワールに騎乗していたわけではありません(三浦騎手は勝ったキングオブドラゴンに騎乗していた)。おそらくコンビが決まってから映像でチェックしたと思われますが、それだけでもこの馬に懸ける意気込みが伝わってきますね。

最後は3頭の叩き合いになりましたが、2着のウインキートスは前走札幌の2600mを3馬身差で快勝した素質馬。3着のエフェクトオンも前走1番人気2着と、このクラスでは一枚上の存在です。4着以下は8馬身以上ちぎれていましたし、そんな2頭に競り勝ったのは価値のある勝利だと思います」(競馬記者)

 父ハーツクライに、母ソーメニーウェイズが米国のG1馬とあって、単勝1.5倍に支持されたデビュー当初から期待されていたダノングロワール。初勝利までに3戦要した影響で春のクラシック挑戦は叶わなかったが、長丁場で真価を発揮した。

 時計の掛かるタフなコンディションの中山の2500mで強い内容を見せただけに、本番の3000mは、この馬にとってむしろプラスだろう。先日のセントライト記念(G2)で2着したサトノフラッグを擁する国枝厩舎から、また1頭楽しみな有力候補が現れた。

「国枝厩舎からは、他にも夏の阿寒湖特別(2勝クラス)を勝ったアンティシペイトが菊花賞挑戦を表明しています。今年はコントレイルという大本命がいる菊花賞ですが、騎手同士の駆け引きがいつも以上に重要になる長丁場だけに、この“3本の矢”は不気味ですよ」(別の記者)

 九十九里特別を勝っての菊花賞制覇といえば、2004年のデルタブルースが思い出される。その時の1番人気がダノングロワールの父ハーツクライだったことは、何かの因縁か。

 G1初制覇が待たれる三浦騎手にとっては、すでにお手馬のヴァルコスが菊花賞出走を表明しているだけに、悩ましい選択になるかもしれない。

JRAスプリンターズステークスは波乱必至!王者が出走回避&武豊も不在、特大万馬券出現か

 新型コロナウイルスの影響は残るものの、プロ野球や日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)では観客の増加が認められ、スタジアムには活気が戻ってきた。安倍晋三元総理が目指していた「コロナウイルスと共存していく社会」に向けて、新しいルールや常識ができつつあるといっていいだろう。

 そして現在注目を浴びているのが、日本中央競馬会(JRA)の対応だ。JRAでは2月末より無観客開催が続いており、秋G1シーズン開幕戦のスプリンターズステークスが行われる10月4日まで継続されることが発表されている。競馬場は広いとはいえ「密で叫ぶ空間」。指定席のみであれば管理はできるが、全体の感染防止対策はなかなか困難だろう。

 秋の短距離王決定戦であるスプリンターズステークスも無観客開催が決定しているが、非常に残念だ。というのも今年の出走馬は、春の短距離王者であるモズスーパーフレア、安田記念でアーモンドアイを破ったグランアレグリア、前哨戦のセントウルステークスを快勝したダノンスマッシュ、G1勝ち馬のミスターメロディ、サマースプリントシリーズチャンピオンのレッドアンシェル、夏の短距離重賞で頭角を現したダイアトニック、エイティーンガール、3歳短距離王のビアンフェなど豪華なメンバーが揃ったからだ。

 しかし、昨年の覇者タワーオブロンドンはこのレースを回避し、有力馬に騎乗予定だった武豊騎手は、同日に行われるフランスの凱旋門賞に急遽騎乗が決定したため不在。ファンとしては寂しい限りだが、馬券的にはかなり盛り上がってきたといっていいだろう。

 そこで、このスプリンターズステークスの馬券購入を検討しているファンに朗報がある。昨年もこのレースを的中させ、スプリンターズステークス~秋華賞~菊花賞~天皇賞(秋)と秋のG1シーズンを4連勝のロケットスタートで決めた競馬情報のプロ集団が、絶大な自信で予想の「無料提供」を実施するというのだ。そのプロ集団こそ、創業24年の歴史を持つ「競馬セブン」である。

 1997年に創業した競馬セブンは老舗の競馬情報会社であり、多くの競馬関係者と競馬ファンから支持を集めている。徹底した現場主義は有名で、騎手、調教師、生産界、馬主などから本物の情報を収集している。彼らが現役の競馬関係者と強いパイプを持つ理由は明白、各分野に強いレジェンドたちが所属しているからだ。

 元JRA競馬学校の教官で、現役騎手の半数近くが教え子という競馬セブン総監督徳吉一己を筆頭に、現場歴40年以上の現役競馬記者の古川幸弘、元JRA調教師の嶋田潤・小原伊佐美・二本柳俊一、元社台スタリオンステーション荻伏で場長を務め、社台グループが日本で一強になる礎を築いた巨匠の林勲、馬主・生産者情報ルートを把握する元札幌馬主会理事の斉藤隆といった実力者が揃っているのだ。さらに、この7名以外の情報ルートを加え、全国を網羅する情報収集体制が整っている。

 前述したように競馬セブンは、昨年のスプリンターズステークスを筆頭に秋のG1レース4連勝という偉業を達成したが、そのなかには秋華賞で的中させた3連単・7万980円という高額万馬券も含まれている。今年の秋競馬も好調で、直近では9月19日に3連単・6万2570円という特大万馬券も仕留めた。このレースはなんと8番人気の穴馬アールロッソを本命に指定し的中。100円の購入が約6万円、500円の購入で30万円以上の払い戻しになる馬券を、人気薄馬から狙って的中させているのだから驚きだ。参考までにこのレース、ほとんどのマスコミは1番人気のグランマリアージュにズラリと本命の印を並べたが、同馬は伸びきれず3着と敗退。これが、競馬関係者による本物の情報と、マスコミの予想の違いなのだろう。

 そんな実績を持つ競馬セブンは、このスプリンターズステークスに向けて並々ならぬ決意があり、そして「無料提供」を実施するという。

「今年のスプリンターズステークスは、波乱必至と断言できます。藤沢厩舎が昨年の覇者タワーオブロンドンを回避させ、休み明けでグランアレグリアを出走させますが、そこに至る裏事情はかなり興味深いもの。そして夏の短距離路線に使ってきた馬と、そうでない馬の比較も重要です。しかし各陣営は、マスコミに向けて本音は話しません。すでに水面下で情報戦は始まっているのです。

 ですがマスコミとは情報収集体制が異なる競馬セブンには、まったく影響はありません。現役関係者と直接ネットワークを持つ我々は、有力馬の消し情報や人気薄の隠れ穴馬の激走情報などをすでに極秘で入手しております。

 このレースは歴史的に波乱の多いレースですが、競馬セブンでは高配当確実な勝負情報を入手済み。先日的中させた6万馬券のアールロッソの時と同じようなパターンも見受けられますので、配当妙味も高いといえるでしょう。そして秋のG1シーズン開幕を記念し、この記事をご覧いただいている方に限り特別に、

『スプリンターズステークス・厳選馬連3点勝負買い目』

 を無料で配信いたします。特に我々が注目する人気薄の隠れ穴馬が馬券に絡めば、誰もが驚くような特大万馬券も確実。しかも馬連でさえ万馬券になる可能性もあるのです。スポーツ紙や競馬専門紙には絶対に載らないこの情報は必見、絶対にお見逃しのないようご注意ください」(競馬セブン)

 競馬セブンが長期にわたり築き上げてきた人脈は数千人規模といわれており、大物馬主や調教師はもちろん、騎手、厩舎スタッフなど多岐に渡る。関係者同士の信頼関係から成り立つ人間関係があるからこそ、マスコミには話さない本音を聞き出せるのだ。

 この競馬セブンが提供する「スプリンターズステークスの無料情報」。秋のG1シーズンを勝ち抜くためにも、競馬ファンはもちろん新しく競馬を始めたい人にとっても必見の情報といえるだろう。まずは今週末のスプリンターズステークスで、その威力をしっかり確かめていただきたい。

(文=編集部)

CLICK→【無料公開!スプリンターズステークス「馬連3点勝負買い目!」】競馬セブン

※本稿はPR記事です。

LVMHとティファニー、世紀の巨額買収から一転、泥沼訴訟合戦…LVMHの“変心”

ルイ・ヴィトンの店舗(「Wikipedia」より)

 世界で最も家賃が高い高級ショッピングエリアのひとつ、アメリカのニューヨーク5番街。東57丁目との交差点角には「ティファニー」5番街本店がある。斜め向かいには「ルイ・ヴィトン」5番街旗艦店、道を挟んで2017年に新装オープンした「ブルガリ」5番街旗艦店が建っている。

 昨年11月、LVMH・モエ・ヘネシー・ルイ ヴィトンはティファニー買収で合意に至ったと発表。この交差点をLVMHの店舗が占めることになると思われたが、新型コロナウイルス感染拡大や差別問題の影響で、今年6月、買収案にLVMH側から疑問が付され価格の再交渉を探っていると報じられた。

 そして9月、LVMHはティファニー買収を撤回し、ティファニーはアメリカ・デラウェア州の裁判所でLVMHを提訴した。

 ちなみに負け知らずのLVMHにも、米国市場では苦い経験がある。2001年に米国のアパレルブランド、ダナキャランインターナショナルを買収したが、業績が振るわず16年にG-IIIアパレルグループに売却している。

 今回、LVMHとティファニーが泥沼の訴訟に至った経緯、そして両社の真意を探ってみる。

1.LVMHが162億ドルでのティファニー買収を発表

 ティファニーは1837年にニューヨークで産声を上げた。歴史の浅いアメリカでは屈指の歴史を持つ正真正銘の老舗ブランドである。1961年に公開されたオードリー・ヘプバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』のヒットもあり、ルイ・ヴィトンよりずっと早く世界的なブランド認知を得た。2020年現在、世界に直営約320店舗を展開し、93店舗がアメリカの主要都市をカバーし約1万4200人の従業員を雇用する。

 LVMH側からみれば、ティファニー買収は北米市場強化の機会である。顧客基盤も共通しており、自社のラグジュアリーブランドへの入り口としての求めやすい価格帯の商品群もティファニーでは展開されている。2014年に発表された人気シリーズの「ティファニーT」は当時のデザイン・ディレクターであったフランチェスカ・アムフィテアトロフが手掛けた。余談ながら同氏は18年4月からルイ・ヴィトンのウオッチ&ジュエリー・アーティステック・ディレクターに就任している。

 2019年11月にLVMHはティファニーを1株あたり135ドル(約1万4500円)、総額162億ドル(約1兆7000億円)相当で買収すると発表。LVMH会長兼CEO(最高経営責任者)のベルナール・アルノー氏は米「WWD」のインタビューで、こう語っていた。

「ブランドの魅力を最大限に引き出すには長期的な視点が必要だ。10年後にブランドがさらに発展しているようにするには何をするべきなのか。それをしっかり考えて行動すれば、利益は後からついてくる」

2.コロナ禍と人種差別問題拡大によるLVMH側の揺らぎ

 両社からの発表はないが、今年6月2日にパリにLVMHの経営陣が招集され、ティファニーの最大市場であるアメリカの情勢について協議されたという情報が業界に流れた。コロナ禍による都市ロックダウン、19万人以上という死者数、黒人男性への白人警察官による暴行事件に端を発した人種差別問題の全米への広がりなどもあり、経営陣にはティファニー買収について再考する必要性が認められた。

 前日の6月1日に開催されたティファニー株主総会でも買収の変更について発表されていなかったが、4日、LVMHは公開市場でのティファニー株の購入を否定。これを受けて買収価格の再交渉の噂が囁かれたが、両社間の事前契約では違反行為や買収の中止が起こった際には違約金5億7500万ドルが発生するとの取り決めがなされていた。LVMH側は買収合意を守る判断となったと仏メディアでは伝えられ、6月9日にはティファニーのアレッサンドロ・ポリオーロCEOが買収を肯定するコメントを出した。

 しかし、3カ月後の9月9日、LVMHは突然、ティファニーの大型買収を撤回すると発表。以下を撤回理由にあげた。

・コロナ禍の中で事業運営を誤った

・米国からの報復関税の問題があるために、フランスの欧州・外務大臣より買収完了の時期を2021年1月6日まで延期するよう要請を受けた

 これを受けティファニーは9月9日、LVMHを相手取り、買収契約の履行を求め米デラウェア州裁判所に提訴した。そして翌10日、LVMHもティファニー社と同社経営陣に対してコロナ禍の危機管理対応が適切でなかったとして訴訟を提起する準備を進めているとして、合意の破棄を発表。こうしてMAE条項(買収される側の事業に悪影響が及ぶ重大な問題が起きれば、買い手が取引を中止できるという規定)の該当をめぐり泥沼の訴訟合戦が始まった。

3.ティファニー側に勝算か

 LVMH側の主張は以下のとおり。

・ティファニーの経済状況とコロナ禍の危機管理を調査した結果、2020年上半期の業績と通期予想は大いに失望する内容で、同時期のLVMH傘下のブランドと比較しても明らかに劣っている。

・損失が出ていた時期にも配当金を支給していた。

・ティファニー経営陣の判断は適切でなかったためにMAE条約に該当する。

・ティファニーがLVMHに対して合併契約の履行を求めて提訴したことには正当な理由がなく、訴訟準備に長い時間をかけていたのは明らかで、不誠実な行動で株主に誤解を与えるかたちで伝わったためにLVMHの信頼が傷つけられた

 9月15日付「Forbes JAPAN」の記事によれば、米法律事務所ダイケマのメンバーでM&A(合併・買収)専門の弁護士ウィルヘルム・リーブマンは、「ティファニーがMAE条項に該当するような問題を起こしたとは考えられず、裁判所にLVMHの主張を認めさせることは難しい」との見解を示しているという。また、同「Forbes JAPAN」記事は、米コンサルタント会社ウェスト・モンロー・パートナーズのM&A部門の責任者、ブラッド・ハラーの「160億ドルの値札は高い。LVMHがその価値を認めていないのは明らか」「だが、このブランドと保有する不動産には、大きな価値がある」「買収を断念すればLVMHは機会損失である」という発言を紹介している。

まとめ

 LVMHのティファニー買収は、共通の顧客基盤を持ち多くのシナジーやクロスセリングの機会も生まれると期待された。買収中止の観測が広まった直後の6月9日早朝、ティファニー株は時間外取引で約14%急落。LVMH株もパリ市場で0.8%安をつけた。再編がグローバル規模で進むファッション業界。約2万社といわれる国内ファッション企業も、この大変革の潮流から逃れることはできない。自社をしっかりと再評価して生き延びる道を明確にしなければならない。

(文=たかぎこういち/タカギ&アソシエイツ代表、東京モード学園講師)

D&AD Collaborative Award受賞「行くぜ、東北。」 JR東日本と電通が積み上げたブランドキャンペーン戦略

世界で最も受賞が困難なデザイン・広告賞といわれるD&AD(※)において、クライアントとエージェンシーの長期の関係性を評価する「Collaborative Award」。

10年にわたり協業し、継続的に高いクリエイティビティーを発揮したことが評価され、JR東日本と電通がクリエイティブ・エージェンシー部門で受賞しました。

※=D&AD
英国に本部を置く非営利団体「D&AD(British Design & Art Direction)」が1962年に創設。「Collaborative Award」は、3年以上の長期にわたり協業したクライアントとエージェンシーを対象に、継続的な高いクリエイティビティーを発揮した優れたパートナーシップを表彰するもの。


アジアで初の受賞となった「行くぜ、東北。」キャンペーンは、どのように生まれ、実行されてきたのでしょうか。

キャンペーン開始当時、JR東日本の宣伝リーダーを務めていた壬生祐克氏と、電通クリエーティブディレクター/アートディレクターの八木義博氏が、長期にわたり関係性を築く秘訣やブランドキャンペーン成功のポイントを語り合いました。

JR東日本壬生氏、電通八木氏

震災直後の東北を元気にしたい。みんなの思いが合致し、走りだしたキャンペーン

八木:僕がJR東日本の仕事を担当したのは、2010年12月の東北新幹線新青森開業の「MY FIRST AOMORI」というキャンペーンからでしたが、壬生さんとご一緒するようになったのは、その1年後。「行くぜ、東北。」キャンペーンからでしたね。

壬生:はい。2011年に、私が本社営業部の宣伝グループのリーダーに着任してからです。「行くぜ、東北。」のキャンペーンコンセプトをつくっている段階は営業部の別のグループに在籍していましたが、横から様子を見ていたので、よく覚えています。

2011年は東日本大震災があった年です。当社は東日本エリアを管轄しており、東北地方の太平洋沿岸部を中心に当社の鉄道も甚大な被害を受けました。2010年12月に東北新幹線新青森が開業し、3月のダイヤ改正でE5系という新型の新幹線を投入。4月からは青森の観光キャンペーンを控え、まさに「これから東北を売り出すぞ」という時でしたので、震災によるダメージは非常に大きなものがありました。

そういった中で、新青森開業1周年というタイミングはターニングポイントになると考えていました。開業1周年をきっかけに、お客さまに東北に心を向けてもらい、まずは動いていただく。現地に訪れていただくことが何よりも震災復興の力になると、キャンペーンを練っていたと記憶しています。

八木:僕らの中では、「JR東日本がやったことのない表現」をここでしなければ、みんなに振り向いてもらえないと考えていました。それまでのJR東日本のポスターといえば、いわゆる観光地や特産品などのビジュアルが使われていました。でも、震災後の東北の景色はそういった状況でもありませんでした。そこで、モノクロの網点の新幹線をビジュアルに起用し、東北新幹線をイメージした3色を大胆に使ったデザインに。加えて「行くぜ、東北。」というメッセージ。挑戦的なビジュアルとコピーを開発してプレゼンテーションしたので、はじめは「ここまでやるのか」という反応もありました。

「行くぜ、東北。」ポスター

「行くぜ、東北。」ポスター2

壬生:私も正直、「結構突き抜けてるな」と思っていました。でも実際やってみると、「頑張ろうぜ」というメッセージだとどこか泥くささを感じてしまいそうだけど、「行くぜ、東北。」という掛け声がすごくすんなり入ってきて。これならお客さまにも共感してもらえると思ったことを、今でも覚えています。

八木:正直、ポスターというメディアで、お客さまにどれだけ反応してもらえるのか不安もありました。しかし、ポスターを見た東北の方が喜んでJR東日本にお手紙を送ってくださったり、大学の進学先を九州と青森・仙台で迷っていたという受験生から、「このポスターを見て弘前大学に決めました」と電通にメールが来たり。こんなにも世の中は、ポスターに反応してくれるのだなと勉強になりました。

壬生:今ほど活発ではなかったSNS上でも、「行くことが応援になるよね」というお客さまの声がありました。

私どもは鉄道という公共インフラを担っている会社なので、真面目でお堅いイメージがあると思います。突き抜け過ぎると、「何をやっているのか」と言われることもある。そのバランスを取ることは難しくはありますが、この時は東北に元気がなかった時期です。とにかく明るくしたいという思いで、会社が一つになっていました。だからこそ幹部も、このデザイン、このコピーでいこうという判断ができたのだと思います。結構思い切った決断ではありますが、今、何が大事なのかというと、自分の会社のイメージよりもこのキャンペーンで社会の目が東北に向くこと。そういう意味では、目的を見失わずにいいスタートが切れたと思います。

何度怒られても…。プレゼンテーションは、“挑戦状”だった

壬生:八木さんチームとは2014年までの3年間ご一緒しましたが、2年目が、一番苦労した記憶があります。初年度の「行くぜ、東北。」を受け、その後は何をするかという議論に侃々諤々しましたよね。JR東日本としてはどうやって今の東北をお客さまに伝えて、どう気持ちを向けてもらうかを第一に考えるし、電通はそれを広告上でどう表現するか追求する。同じ目的を持ってはいますが、それぞれの役割を全うするがゆえにぶつかり合うこともありました。

八木:そうですね。僕は壬生さん時代に一番怒られていたので、毎回緊張しながらプレゼンテーションをしていました(笑)。

2012年に入ると、震災直後とは見える景色も変わり始めました。「東北新幹線が運転再開した」「この路線が復旧した」など、東北をずっと見つめているJR東日本だからこそ伝えられる状況を表現したいと考えました。そこで2年目は、東北からの夏の絵はがきではありませんが、「今の東北はこんな景色ですよ」ということを伝えることをコンセプトに、4人のカメラマンを野に放つことにしました(笑)。

「行くぜ、東北。」ポスター3

「行くぜ、東北。」ポスター4

壬生:何千枚と上がってきた写真の中には、今までに定番としてよく見られるようなきれいな風景写真ばかりではなく、かなり変わった写真もたくさんありましたね。

八木:急に普通に戻ってしまっては、全然注目されないと思ったんです。「行くぜ、東北。」らしさをデザインにどう残していくのか、というので2年目はすごく苦労しました。

「行くぜ、東北。」は、実際に行くことが復興支援だというコンセプトなので、リアルに「旅する」ことに注目しました。名所に行くだけが旅ではありません。旅先で出合ういろんな発見をテーマに、ただ空や山が写っているだけの写真も提案しましたよね。「なんだこれは」と怒られたこともありましたけど…。

壬生:確かに、「なんだこれは」って言ったこともあるような気がします(笑)。びっくりするようなものもありましたが、われわれも知らない見え方を示してもらい、すごく新鮮でした。八木さんチームにはたくさんのオーダーをしましたが「何をやるのか」という目的を共有し、それぞれの役割を担っているので、意見がぶつかり合うのは当然のことです。

八木:いつ「担当を下ろしてください」って言おうかと考えるほど、本当はつらかったです。でも、「これはいいよ」「これはこういう理由でダメ」と、すごく建設的なぶつかり合いだったので、やりとりを重ねる中で自分を立て直すことができていた記憶があります。

つらい思いも多かった時代でしたが、壬生さんの言葉で思い出深いものがいくつもあります。その一つが「われわれの原点は列車ではないか」という言葉。その頃、列車のビジュアルは使っていなかったのですが、壬生さんの言葉をヒントに2012年の秋冬くらいから列車のカットも使い始めました。

壬生:震災の時に、われわれ自身も鉄道に勇気づけられたんですね。当時新幹線が運行を見合わせていて、49日後に運転再開となった時に人々が沿線で手を振ってくださり、「おかえり!」という言葉が自然発生的に届いてきて。鉄道が動き始めるということは、それ自体がパワーの源になるのだということを初めて知った出来事でした。

それもあって、観光で東北を応援しようと考えた「行くぜ、東北。」の中では、どこかに鉄道の要素があると、お客さまに伝わることも多いのではないかと思っていました。

八木:でも、列車を撮影するというのは、本当に大変で。時刻通りに運行する安全第一の鉄道なので、撮影も慎重にしないといけない。安全は、たくさんの人がそれぞれの役割を正確にこなすことの連続で成り立っているということは、とても勉強になりました。

印象的だったのが、雪が降る中、整備場で何げない列車の写真を撮った時です。壬生さんが傘も差さずに雪の中で現場の陣頭指揮を執ってくださって。僕が「ちょっと動かしてください」ってお願いすると、壬生さんが指示を出して、そこからまた指示が出て…といくつも指示が伝達されていった結果、車両がやっと動くんですね。僕がちょっと人を動かすだけでも、大変なことになる。それでも「それが私の仕事だから」ってやっていただいたのがすごく記憶に残っています。ちょっとかっこいいなと思っていました。

壬生:当時はそんな話、聞いたことがないよ(笑)。

八木:そんなこと、恥ずかしくて言えないですよ(笑)。

壬生:「赤鬼」という東北のローカル線をモチーフにしたポスターのあたりから、私のグループと八木さんのチームのリズムが合ってきたなっていう瞬間がありましたよね。

八木:実は「赤鬼」のポスターは、僕からの壬生さんへの挑戦状だったんです!

車両基地にロケハンにいった時に、整備士さんたちが車両のことを「赤鬼」って呼んでいて。会話を聞いていると「赤鬼はブレーキを踏んでから何秒後にブレーキが効き始める」「これは新しくて遊びが少ないから、このタイミングだ」みたいな話をしているんですよ。なんだかわが子の話をしているみたいな愛情だなって。こんなすてきなエピソードがある東北のローカル線は、もしかしたらコンテンツになるのではないかと。普段何げなく乗っているローカル線を主役に、かっこよくかわいく見せるという挑戦をしたんです。

赤鬼ポスター

壬生:鉄道写真って、鉄道雑誌でよく見るような王道のパターンがありますが、八木さんの視点はすごく斬新で。別物じゃないかと思うほどの印象を受けました。われわれもわくわくするような視点で、提案を頂いていましたね。

「Collaborative Award」受賞で改めて思う“アナログなコミュニケーション”の重要性

八木:「行くぜ、東北。」キャンペーンは10年続いていますが、担当者が変わると、「やめてしまおう!」となることが多い中で、これは奇跡のようなことだなと思っています。それが「Collaborative Award」を受賞したことを聞いた時は、本当に感動しました。

壬生:私は受賞のニュースを見て、素直に「八木ちゃんすごいね!」と思いました。非常に由緒ある賞だということもですが、クライアントとエージェンシーの関わり合いの部分を評価していただいての受賞ということは、とてもうれしいことだと思います。

広告はアートとは違い、クライアントの目指すべきことに、エージェンシーは応えていただくことが前提です。ビジネス上でいうと発注する人と発注される人という関係性になるので、ともすればクライアントにとって耳障りなことが言えない状況があるかもしれません。またはクライアント側の思いだけを押し付けてしまう可能性もある。われわれも意識してそうならないように気を配り、われわれの思いを共同作業で形にしてくれるチームとしてやりたいと思っていました。その思いの延長線上で賞がもらえたというのは、本当によかったなと。

八木:ありがとうございます。僕は、広告の仕事をしている以上、これ以上の賞はないと思っています。今回は“コラボレーション”に関する賞なので、クリエイティブをはじめ、営業もプロモーションもいて、もちろんクライアントもいる中での受賞です。

昨今はいろいろなテクノロジーが発達し、コミュニケーションのあり方が変化しています。しかし、デジタルの世の中でリモート環境を駆使して構築できる関係性ではなく、壬生さんたちときちんと対面して何度も何度もやりとりをしたというそのプロセスこそが、クライアントとエージェンシーの本質的な関係性を築くためには、大事だったなと感じています。それは僕たちの仕事の本質だからこそ、絶対になくしてはいけないものだと僕たちのチームは考えていました。

壬生:本当にその通りです。われわれと電通がこれだけ良好な関係性を築くことができたのは、オリエンテーションにしてもプレゼンテーションにしても、アナログにコミュニケーションを重ねていったからに他なりません。

関係性を構築するプロセスの中には、八木さんのデザインというアイデアが存在感を放つのですが、独特の世界観を持つクリエイターとわれわれクライアントの間に入って、お互いの思いを翻訳しながらキャッチボールを円滑に進めるために奔走する営業の方の力がとても大きく働いていたと感じています。最終的にはやっぱり人対人なんだなと改めて感じました。

八木:関係性を構築する秘訣としては…何を言われても粘り強く提案するというのもあるかもしれません(笑)。

壬生:本当にね。八木さんは変に卑屈にならないところがいいですよね。逆に回を増すごとにツボをつかんで思いが深まっているんですよね。発言の背景に深みがあったり厚みがあったりすると、それはちゃんと受け止めないといけないとじわじわ感じていました。

八木:クライアントは反対したいわけではないんですよね(笑)。ダメだと言っているのには、安全を害しているからだとか、消費者にとって誤解を招くからだとか、何かしらの明確な理由があるはずなんです。それを瞬時に理解することは難しいこともありますが、どうやったら壬生さんが「うん」と言うんだろうなと考えを巡らせる想像力が大切なのだと思っています。

普通は、ダメだといわれると、チームみんな諦めてしまうんです。ダメなのは分かっている。でもそれをアナログにコミュニケーションを重ねて、実現の方向性を探っていくんです。そうするとたまに褒められたり、一緒に飲んだりもできる関係になって、それがとっても幸せで。デジタルの関係だと、たぶんこれは続いていなかったのだろうなと思います。

壬生:そうですね。いろいろぶつかり合いながらも、「行くぜ、東北。」キャンペーンを通して10年間JR東日本のことを見てきていただいた八木さんは、当社の良き理解者です。ぜひその力をいろんな場面で発揮して、応援者になってもらえるとうれしいなと思います。

八木:ありがたいお話です!僕もやりたいことはいっぱいあります。鉄道の勉強をしたので、新たな広告の表現にチャレンジしていくことももちろんですが、広告とJR東日本の旅行などの商品やサービスを連携させるようなお手伝いをさせていただければと思っています。

リモートワークで進化する、新時代のデザインコンサルティング

世界的なデザインファームfrogと電通がコラボレーションして取り組んでいる「デザインコンサルティング」。新型コロナウイルスの影響で定着しつつあるリモートワークによって今、ますますの伸展を見せようとしています。

リモート環境下で行われている“新たなデザインコンサルティング”とはどんなものか。離れているからこそ、デジタルだからこそ見えてきた可能性とは?frogとプロジェクトを行うCDCエクスペリエンスデザイン部の岡田憲明氏が、ニューノーマル時代のデザインコンサルティングについて解説します。

リモートワークには忖度が起こりにくい。だからフラットに議論できる

私たちが提唱している「デザインコンサルティング」とは、デザイン思考やエクスペリエンスデザインを含む、より広義な課題解決の手法です。アートディレクターやビジネスストラテジストなどから成るデザインチームがビジョンや戦略の立案といった上流工程から参加。顧客企業に入り、「人にとっての価値」に寄り添ったインタラクションモデルを開発・実装し、その後のマーケティングや広告活動まで、一貫して関わり続けています。

これら業務の、特に上流の部分と相性が良いと感じるのが、コロナ禍で定着しつつあるリモートワークです。現在は主に、課題を整理するワークショップやインタビュー、ヒアリングの際に、「Microsoft Teams」や「Zoom」、ホワイトボードアプリの「miro」を活用したリモートワークを行っているのですが、対面でのミーティングに劣らない、場合によってはそれ以上の成果が得られていると実感しています。

デザインコンサルティングにおける上流工程とリモートワークの相性が良い理由、そのひとつが「リモートワークには忖度が起こりにくい」こと。ウェブ会議ツールの画面はほとんどの場合「均等割り」です。社長であっても社員であっても、同じツールを使って、同じ条件で話し合わなければなりません。

また、自宅をはじめとする生活の場から参加する方が多く、リラックスして話し合えるところもポイントでしょう。会社ではパリッとしたスーツを着ている上司が普段着で登場したり、背後から子どもやパートナーの声が聞こえたり…。参加者が自然体に近いコンディションで、フラットかつのびのびと意見を言うことができるのです。

これはオフラインで行うワークショップで伝えている、「対等な関係で意見を言い合い、互いの意見を否定せずにアイデアを膨らませる」ことや「なるべくスーツでなくリラックスできる服装で参加しましょう」というルールを拡張したような感覚があります。

また、簡単にログが残せるところも、大きなメリットでしょう。動画、音声、チャットなどの履歴がすぐにデジタイズされるため、視覚的に分かりやすい状態で振り返りができます。開発やデザインといったアウトプット作業をしていて、「そういえばあのときの共通見解は何であったか?」と疑問に思ったときなど、すぐに答えを引き出すことができるのです。

これまでのようにタイピングした議事録やサマリーを掘り返すのではなく、もっと簡単に、加工されていない生々しい発言に立ち戻ることができる。上流と下流の行き来がしやすく、frogと電通が大事にしている“体験戦略から実際のデザインまでをつくる”というプロセスに一貫性が生まれ、クオリティーの高いものが効率よくつくれます。

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ホワイトボードアプリ「miro」なら、会議やワークショップの軌跡を時系列で振り返ることができる。全体を俯瞰したり、詳細な内容を確認したりと、さまざまな角度・粒度で視覚的に理解しやすい状態で、手早く情報にアクセスできるところがオンラインの強みだ。

距離や時間の制約が少ないところも魅力です。海外のfrog、国内の電通、そしてさまざまな場所で働く顧客企業の関係者など、あらゆるステークホルダーが簡単に、一堂に集まれるようになりました。また、時差を活用して、海外のチームが行った作業を、彼らが寝ている間に進めてしまうということも。こうしたコラボレーションが、リモートシフトでグンと加速しています。

冒頭でも述べた通り、デザインコンサルティングとは、人にとっての価値に寄り添い、デザイン思考で取り組むコンサルティング業務です。さまざまな人が本音でフラットに話し合うこと、そして、あらゆる情報にアクセスして何度も振り返り整理しながら本質を突き詰めることが欠かせません。こうした性質を持つデザインコンサルティングは、withコロナ、afterコロナの世界に適した業務です。世の中のリモートシフトによって、今、大きな価値を発揮しつつあると感じています。

frog×電通ならではの「効果的なオンラインワークショップ」とは?

frogと電通は、常に細やかな準備を行った上でワークショップを行っています。各クライアントに合ったオリジナルのプログラムを考え、ファシリテートの仕方や内容を精査して、各工程の時間を綿密に計算し、ワークシートやツール類を綿密に作り込む…。大枠のアジェンダだけを決めて即興に頼るのではなく、緻密さと組み立てを武器に、クライアントとアイディエーションや合意形成をしてきました。

これら対面のワークショップで培ったノウハウは、オンラインのワークショップでも生かされています。あらかじめワークショップの工程が分かるよう「miro」にアジェンダや資料を細かく整理して貼り付けておいたり、参加者が作業しやすいよう各資料やワークシートをデザインしておいたり。参加者一人一人にフレームと呼ばれるオンライン上の“机”を用意しておき、個別作業がしやすくなる工夫もしています。

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こちらがフレーム。Adobeの「Illustrator」のようなものだと理解すると分かりやすい。個別のワークを行うときは自分のフレームで作業する。一覧表示や拡大表示が簡単で、作業内容のシェアが手早くできるところが魅力。

しっかりと事前準備を行ったら、いよいよオンラインワークショップの開催へ。ポイントとなる工程の一つが、冒頭に行うアイスブレークです。対面ワークショップの場合にも自己紹介や交流のために行うことが多いのですが、オンラインの場合は、さらに「ツールに慣れてもらう」という目的が加わります。あるワークショップでは、参加者に「コロナが収束したらどこに行きたいですか?」と問いかけて、事前に用意した世界地図に付箋を貼ったり、名前を書き込んだりしてもらい、楽しみながら使い方を覚えてもらえるよう工夫しました。

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大手サービスプロバイダー企業のワークショップで行ったアイスブレーク。参加者同士の交流を促しながら、付箋の使い方など「miro」の基本的な操作確認を行った。

 その後は、成功基準を考え整理する「サクセスクライテリア」などの作成へ。プロジェクトの目的を決めるために、このケースでは直近と将来の成功指標に分けて成功基準を洗い出しました。関連するキーワードや意見を対面のワークショップと同様に付箋に書き出し、「miro」にペタペタ貼り付けて、カテゴライズしたり、ドットシールを貼って投票したりします。

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frog×電通のワークショップでよく行われている「サクセスクライテリア」の作成。ここで目標や達成基準を明確にし、その上で、目標を達成するために必要な要件や機能を考えていく。

オンラインの良いところは、動画や音声だけでなく、作成したマップやサクセスクライテリアなど、ワークショップが終了した状況と遜色無い状態ですべての履歴をデータとして保存しておけるところです。手元のPCですべてのデータを参照できるため、ワークショップの後、ストレスなくシームレスに実制作に入っていけるのです。

ちなみに「miro」は、コロナ以前からfrogで活用されていたツールです。「miro」の使用実績、緻密に練り込まれた対面ワークショップのノウハウ、そしてリモートの強みが掛け合わさり、より効果の高い、frog×電通独自のオンラインワークショップが生まれています。

リモートワーク×デザインコンサルティングは、今後も進化し続ける!

多くの強みがあるリモートワークでのデザインコンサルティング。一方で、課題も存在しています。

私が難しいなと感じているのが、絵的に物事を理解すること。ワークショップで話したこと、理解したこと、整理したいことを、その場でパパッとイラストやダイヤグラムにまとめ共有しにくいのです。対面の場なら手描きのものをその場でシェアすれば済みますが、オンラインの場合は、ツール上で絵や図を描いてもらったり、手描きのものを撮影してアップしてもらったりしなければなりません。

また、デザインコンサルティングの核の部分である人との共感も、ややしにくい部分があると感じています。相手の声、表情、ちょっとしたしぐさや息遣いなどを五感で感じ取る、いわゆる行動観察がしにくく、視覚のみに頼ることが多くなってしまいます。

ただ、こうした課題は、例えば新しいインプットデバイスや、ウエアラブルデバイスの登場などによって、なんらかの形で解決していくのではと予測しています。リモートワークによるデザインコンサルティングは、またまだ発展途上です。これからも変化し、進化し続けていくことでしょう。今後もトライアンドエラーを繰り返しながら、最良の形を探し続けていきたい。frog、電通、双方の知恵と経験を持ち寄って、未来のデザインコンサルティングを追求したいと思っています。

ホンダ・GM提携の裏側…VWやトヨタに大差をつけられた両社、それぞれのもくろみ

 9月3日、米ゼネラルモーターズ(GM)と本田技研(ホンダ)が、北米での戦略的アライアンスに向けて合意したと、大々的に報じられた。そのなかで、主な協業検討の領域として、以下の3点が強調されている。

(1)プラットフォーム共有による規模の拡大及び、パフォーマンスの向上
(2)規模と効率を高めるための共同購買
(3)お客様の期待を超える研究開発とコネクテッドサービス分野における協力

 このようにアライアンスの内容は、北米市場における自動車部品の共通化、共同購買、EV(電気自動車)や自動運転にかかわる研究開発の協業など多岐にわたるが、もっとも注目すべきは、ホンダのGMへのガソリンエンジンの供給だろう。

世界の自動車市場

 こうした提携の背景には、何があるのだろうか。かつて長きにわたり自動車メーカーのトップに君臨していたGMは、現在4位にまで低下している。しかも、1位フォルクスワーゲン、2位トヨタ自動車、3位ルノー・日産自動車・三菱自動車連合が販売台数1000万台を突破しているなか、GMは770万台と大きな差をつけられており、5位の現代自動車(720万台)に抜かれかねない事態にまで陥っている。さらにホンダは520万台と、7位に甘んじている。

 こうした状況のなか、トヨタなどと比較し、売上高営業利益率や1台当たりの純利益など、稼ぐ力が大きく低下しており、両社ともに経営の効率化が強く優先される結果になったものと思われる。

 もちろん、お互いにメリットがあるWin-Winのディールであるからこそ、アライアンスを締結するわけだが、どちらにとってより有利になるのだろうか。

 実際、ホンダ内における事前協議では「エンジンを供給してしまうとGMにいいとこ取りをされてしまう、商品の独自性が薄れる」など、アライアンスに後ろ向きな意見も少なくなかったようだ。

 GMがいまだ4位の座を確保できている理由は、一言で言ってしまえば「昔取った杵柄」であろう。つまり、北米を中心にGMというブランドや全国にきめ細かく張り巡らされた販売網によるものであり、決して自動車の品質によるものではない。よって、大きく出遅れてしまったガソリンエンジンの技術に多額の投資をするならば、他社からの調達という手段に割り切り、次世代の技術であるEVや自動運転に注力するほうが確かに賢明な選択であろう。

 一方、技術には定評があるものの、販売に悩むホンダがGMの販売力を利用し、量産効果を上げて、稼ぐ力を向上させようとすることも頷ける。しかし、重要なポイントは、稼いだ資金をいかに大胆に新分野の技術に投資できるかではないか。

イノベーションのジレンマ

 今となっては、多くの人が「早晩、ガソリン車はなくなり電気自動車に取って代わられる」と思っていることだろう。もちろん、自動車メーカーも同様の認識だろうが(一部には燃料電池自動車といった意見もあるかもしれないが)、とりわけガソリンエンジンに強みを持つ日本の自動車メーカーは、他国のメーカーほどは意識の転換ができていないのではないか。つまり、大胆にガソリンエンジンへの投資を削減し、次世代の技術に振り分けられていないのではないか、ということである。

 恐らくエンジニアのなかには「まだまだガソリンエンジンにはイノベーションの余地があり、極めていけば電気自動車を圧倒する性能やコストを実現できる」と考えている人も多くいることだろう。

 しかし、それが仮に正しくとも、残念ながら長期的な企業の大きな発展には貢献しないだろう。なぜなら、消費者が常に合理的な判断をするとは限らないからである。

ソニーの失敗

 旧世代の技術といえる、ブラウン管テレビの時代、ソニーはブラックトリニトロンに代表される高い技術を保有し、圧倒的なトップメーカーであった。しかし、こうした技術の優位性が仇となり、ブラウン管テレビに固執したため、液晶への開発投資に完全に乗り遅れてしまった。

 実際、液晶テレビが市場に現れた頃は、ブラウン管テレビのほうが画質は優れていたようだが、そうした品質よりも、多くの消費者が「テレビは液晶」というムードに完全に乗っかってしまったということだろう。

 人間が既得権にこだわるように、企業が自社の強みに固執してしまう傾向から抜け出すことは極めて難しく、勇気の要ることではあるが、長期にわたる成長を目指して果敢に攻めてもらいたい。

 次世代技術に代わっても、世界中で日本の自動車が見られることを期待する。
(文=大﨑孝徳/神奈川大学経営学部国際経営学科教授)