キンプリ・岩橋玄樹の「近況」にファンやきもき… 頑なにスルーする事務所の態度で不信感拭えず?

 2018年11月から活動を休止しているKing & Prince岩橋玄樹の“謎めいた動向”に、ファンの注目が集まっている。

 昨年2月、ジャニーズ事務所から芸能活動を一部再開する旨が発表されたものの、すぐに撤回され、現在も「消息不明」のままでいる岩橋。そのため、わずかな異変でもファンは敏感に反応してしまうようだ。

「メンバーの岸優太が、9月28日発売の雑誌『Hanako』(マガジンハウス)に登場した際、他メンバーの“素晴らしい技術”について語っていたのですが、自身の技術に関しては『本当にないです』と謙遜した上で、平野紫耀は“ギャップ”、永瀬廉は“モテないことはないあのビジュアル”といった感じで、メンバーそれぞれの憧れポイントを説明していました。

しかし、残る岩橋に関しては特に言及していなかったんです。活動休止中だからこそ、あえて触れなかったのかもしれませんが、先月16日発売の情報誌『週刊ザテレビジョン』(KADOKAWA)では、岸がメンバーの“夫婦生活”について想像を巡らせる場面があり、岩橋について『食べ物の好き嫌いが多いから、奥さんが作ってくれた料理を『食べなさい食べなさい』って言われて、喜んで食べてそうかな』などと予想していました。そうした岸の判然としない対応が、ファンの不信感をさらに募らせているようです」(アイドル誌ライター)

 岩橋を推す熱狂的ファンからすれば、今回なぜ触れなかったのか気になるところだろう。ネット上では「偶然なのかな」「口止めされた?」「このまフェイドアウト?」などといった、さまざまな憶測を呼んでいる状況だが……。

「今回の問題点は、岸の対応というよりも、事務所が岩橋に関する近況報告をスルーしていることでしょう。パニック障害という精神的な病気であるため、最大限の配慮をしながら回復を待っているのでしょうが、そのままでファンが納得するわけがない。体調の良し悪しなど、岩橋に関する情報が多少でもあればいいんですけどね」(芸能関係者)

 最後の報告からすでに1年以上が経過。そのため、一部ファンからは「このまま引退するのでは」との意見も出ているが……果たして岩橋の運命や如何に?

JR「終電繰り上げ」にネットでは賛否両論の声。いったい何が変わるのか?

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

東京をはじめ首都圏などの鉄道を運行するJR東日本は2020年の9月、翌春のダイヤ改正から「東京100km圏の各路線の終電時刻を繰り上げる」と発表した。現在コロナ禍でリモートワークなどが普及し利用客の数も減っていることは間違いない。しかし今でも毎日終電まで残って業務を続けているビジネスパーソンも多く、そうした人々への影響は避けられないだろう。
今回は、終電の早まりで誰にどんな影響が出るか、ネット上の反応などをご紹介していく。

30分の繰り上げで会社も飲食店も大わらわ?

 JR東日本が発表したところによると、「終電繰り上げ」は現在の発車時刻から30分ほど繰り上げる計画だという。その理由として、現在“新しい生活様式”への変化もあり、深夜帯は電車の利用客が以前と比べて3分の1ほどまで減っていること。さらに夜間における鉄道設備の保守作業の時間確保も課題となっていることなどを挙げ、利用者の理解を求めた。  さらにJR東日本の発表後、JR西日本や東急電鉄、京浜急行、九州を中心とする西日本鉄道なども相次いで終電の繰り上げを検討していることを表明。関東だけでなく日本全国にこの動きが広…

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JRA「人気の逃げ馬に競りかけるな」の不文律!? スプリンターズS(G1)ビアンフェに賛否……モズスーパーフレアに絡んだことは「暴走」なのか?

 スプリンターズS(G1)は、C.ルメール騎手のグランアレグリアが優勝。1番人気が鮮やかな差し切り勝ちを収めた一方、その“お膳立て”をしてしまったのが、2番人気だったモズスーパーフレアと11番人気のビアンフェだ。

 レースでは果敢にハナを奪いに行ったモズスーパーフレアに、ビアンフェが執拗に競りかかっていく。この日の中山は最終週ということもあり、比較的時計が掛かる馬場だったが、前半3ハロンのラップは32秒8を記録するなど、この2頭のハナの奪い合いがオーバーペースを作り上げてしまう。

 結果的にモズスーパーフレアは10着に終わり、ビアンフェも殿負け。2頭から離れた3番手で進んでいたラブカンプーも15着に終わるなど、先行勢が不利な流れとなった。これがグランアレグリアはもとより、後方待機策を取った10番人気の伏兵アウィルアウェイの3着につながったと見ていいだろう。

 ビアンフェのある意味積極的な競馬も、ハイペースを演出する遠因になった今年のスプリンターズS。そのため、レース直後から、SNS上では「人気の逃げ馬潰した」「絡まれなかったら結果は違った」などの声も出た。結果的に二桁人気の穴馬が人気馬に不利な展開を呼び込んだことに対し、不満を持ったファンもいたようだ。

 これは昔から競馬界に、『人気の逃げ馬に競りかけるな』という“暗黙の了解”があることも影響しているだろう。これまでもこの“不文律”が破られたために、人気馬が苦戦を強いられたケースもあった。

 古くは逃げ馬ミホノブルボンが3冠を懸けて出走した菊花賞(G1)だろう。前走で控えて敗れたキョウエイボーガンの陣営が、本番では「是が非でもハナを譲らない」と宣言し、玉砕覚悟の逃げを選択。その結果、早々に力尽きて16着に終わり、マイペースの逃げを打てなかったこともミホノブルボンが、ライスシャワーの2着に敗れた理由と無関係ではないだろう。レース後、キョウエイボーガンの陣営にはファンからも非難の声があがった。

 また近年でも15年のチャンピオンズC(G1)で逃げた1番人気のコパノリッキーに序盤からライバルが競りかかった。絡んできた馬は下位に沈み、また厳しい展開となったコパノリッキーも7着。レース後に騎乗した武豊騎手は、「勝負だからしょうがない」としながらも、「意味が分からない絡まれ方をされて、無駄脚を使わされた」、「絡まれるともろいという弱点が出てしまった」と語るなど不満をあらわにしていた。

「ビアンフェの藤岡佑介騎手は前走のセントウルS(G2)で5着後、無理にハナを奪いに行かずに控えた競馬をして収穫があったと語っていました。それだけに『なんで今回は無理をしたんだ』と考える人はいたでしょうね。

ただビアンフェはスタート前に入れ込みすぎてしまい、ゲートに入ることもままなりませんでした。結局、そのため発走が遅れてしまったほどです。そのような状態になってしまったら、抑えるのは不可能。勝つためにもハナ争いをせざるを得なかったのかもしれません」(競馬誌ライター)

 内に入った馬が先手を取った場合に、内ラチを開けて安全確保するため、外の馬が控えることはあるが、逃げ馬が人気だからといって競りかけることを禁止する明確なルールは当然ながらない。

 またレースは控えたグランアレグリアが勝利したが、2着に入ったダノンスマッシュの川田将雅騎手は、「今日は相手がはるかに強かった」と勝者を称え、4着ミスターメロディの福永祐一騎手も「上位の馬の決め手は凄かった」と振り返っている。展開も勝敗を分ける一因だが、今回はグランアレグリアが一枚上手だったと見るべきだろう。

 だが、今回は敗れたもののモズスーパーフレアもまだ底を見せたわけではない。次のレースでまたグランアレグリアらと熱い戦いを見せてもらいたいものだ。

パチスロ新台『吉宗3』天国から「完走」!? 「ガチ抽選」に熱狂!!

 10月5日、4号機時代に一世を風靡した大都技研のビッグタイトル「吉宗」がホールに復活した。

 リリース前より期待の声が止まないニューマシン『吉宗3』は好調の滑り出しを見せている。ホールでは満席の状態が続いている印象だ。

 本機は初代「吉宗」を彷彿とさせる特徴が多く盛り込まれている。お馴染みの「高確率」や「鷹狩り」などは健在。初代の演出が出現すれば激アツの模様だ。

 特に初代のBB獲得枚数「711枚」には強い拘りを持ち、6号機『吉宗3』においても「青7」が揃えば期待枚数は「約711枚」である。

『吉宗3』は純増約4枚の疑似ボーナスで出玉を獲得する仕様。BBは必ず特化ゾーン3つを消化可能で、300枚以上の出玉が約束される。

 注目すべきは当選後のAT準備中である。ボーナス揃いはリプレイフラグとなっており、押し順によって図柄が入賞する。

 つまり「押し順青7リプレイ」と「押し順BARリプレイ」が存在し、前者を先に引くことが出来ればBB当選となる「ガチ抽選」となっているのだ。

 青7の成立割合は55%となっており、この『吉宗3』において最も手に汗握る瞬間といっても過言ではない。

 本機はユーザーだけでなく、関係者からも大きな期待が寄せられており、SNSでも多くの稼働報告が上がっている。

 今回は、そんな大注目マシンを実戦し、その様子をお届けしていきたい。

 打ち始めは0ゲーム。非有利区間からスタートだ。170G付近で発生した前兆演出、300G付近でのポイント抽選もスルー。次に「高確率」が発生した時には500Gを超えていた。

 536Gでボーナスに当選。緊張しながらレバーを叩くと、残念ながらRBが成立。引き戻しに期待を込めるが、連続演出を失敗してしまう。

 落胆しながら遊技していると、約130GでポイントがMAXに。164Gで再度ボーナス当選となった。

 この準備中では見事に青7が入賞。ついに期待枚数「711枚」を体感できる。

 特化ゾーンは「吉宗」「爺」「姫」から選択可能で、それぞれ見せ方が異なり、今回は「爺」を選択した。

 1つ目は「連撃」に当選。『パチスロ やじきた道中記乙』に搭載されている「あっぱれチャンス(河童)」のように、特定アイコンで一定回数の上乗せをするまで継続する特化ゾーンだ。

 この「連撃」では、なんと「750枚」の大量上乗せを達成。さらに、消化中1G連にも成功し、残り5つもの特化ゾーンを保持している状態となった。

 レア役での上乗せも絡み、1つ目のBBだけで約1200枚を獲得し、最終的には1863枚で終了。6号機「吉宗」の威力を見せつけられる結果となった。

 注目すべきは「164Gでの当選」ということである。早いG数で大量の出玉を獲得できる「驚異的なマシン」ということになる。

 本機は現在、多くのホールで絶賛稼働中。気になった方、ご興味のある方は是非チャレンジしてみてはいかがだろうか。

(文=大松)

JRA武豊止まらぬ「負の連鎖」!? 凱旋門賞まさかの「見学」も……日本で直面したかもしれない厳しい現実とは

「勝負服を着ないで観戦することになるとは想像もしていませんでした」

 8日、武豊騎手は自身の公式サイトを更新。無事に帰国したことを報告、夢を優先した凱旋門賞(G1)でジャパンの出走取消という予期せぬ結果を振り返った。

 世界最高峰といわれるレースの騎乗を楽しみにしていた武豊騎手のショックは計り知れないが、「調教師、オーナーほか、関係者の落胆を思うとボクだけが沈んでいるわけにもいきません。どうしても勝ちたいレースを生観戦できたのも、貴重な経験になることでしょう」と前向きに捉えた。

「これが凱旋門賞じゃなかったら、こういう厳しい状況で行ったかどうか分からない」武豊騎手がそう振り返ったように、現在のコロナ禍が競馬界に与える影響は大きい。日本に帰国したとはいえ、14日間の自宅待機期間が待っている。

 “夢”を追い求めた武豊騎手にとっては”現実”に向き合う期間となるのだろう。

 その一方、仮に凱旋門賞の夢ではなく、国内での騎乗を選択していたとしても厳しい現実が待っていたかもしれない。

 武豊騎手が国内で騎乗していた場合、スプリンターズS(G1)のダイアトニックの他に秋華賞(G1)でデゼルとコンビを組んでいた可能性がある。だが、ダイアトニックは先週のスプリンターズSを13着に敗れたその後、右第1趾節種子骨骨折を発症していることが分かり、全治9か月以上の見込みで休養に入った。

 また、ローズS(G2)で4着のデゼルも右前脚の爪に痛みがあることが分かり、同馬を管理する友道康夫は「ここで無理をさせることはないです。先のある馬ですから」と、登録していた秋華賞を回避することになった。

「偶然とはいえ武豊騎手が国内で騎乗予定だった馬に、立て続けで残念な知らせが入ってしまいました。いずれも有力候補の一角だっただけに、武豊騎手が騎乗できなかったことは痛恨でしたが、結果的にそう変わらなかったといえるかもしれませんね。

ただ、代打騎乗となったC.ルメール騎手とのコンビで出走したマテラスカイは東京盃(G2)を出遅れて11着に終わりました。この馬を手の内に入れている武豊騎手の不在は大きかったでしょう。これについては南部杯(G1)で戸崎圭太騎手とのコンビを組むインティにも同じことがいえそうです」(競馬記者)

 国が決めたルールとはいえ、日本にいながらも競馬界のレジェンドの騎乗が見られないことは、競馬ファンにとっても非常に淋しいことである。

 この自宅待機期間で「英気を養い、菊花賞の週からは万全の体調で復帰します」と日記を締めくくった武豊騎手。

 昨年、ワールドプレミアを勝利に導いたレースでの復帰を心待ちにしたい。

“トリキの錬金術”の上を行く“コチュペロ錬金術”の悪質さ…Go to イート悪用問題

 コチュジャンを舐めるだけで990円がもらえる――。そんな“コチュペロ錬金術”がネット上で話題となっている。

 連日メディアを騒がせていた“トリキの錬金術”をご存じの方も多いだろう。Go to イートキャンペーンのうち、オンライン予約で付与される1000円分のポイントを入手するため、居酒屋チェーン・鳥貴族を予約し、298円均一(税込み327円)でのなかの商品をひとつだけオーダーして帰る、というこの“錬金術”。予約するたびに差し引き673円分の“得”をすることから、実際にやってみる者が続出。世間でおおいに問題視されたが、そのはるか上をいくのが“コチュペロ錬金術”だというのだ。

調味料だけを注文すれば、「“トリキの錬金術”をはるかに上回る990円の利益が出る」とのツイート

 この手法が話題となったきっかけは、月刊誌に「1週間食費0円生活」などの連載を持つというフリーライターの山野祐介氏が10月3日にTwitterで行った投稿。そこには、「Go to eatで鳥貴族の釜飯食ってはしゃいでるのは最近ポイカツ(笑)始めた素人さんなのかな?プロは焼肉安安で席だけ予約してコチュジャン単品10円からの最速コチュジャン舐め取りで退店してるよ」とのコメントと共に、オンライン予約サイト・ホットペッパーに掲載された焼肉チェーン・七輪焼肉安安の某店舗の紹介ページやメニュー表が。

 そのメニュー表には、コチュジャンやサンチュミソ、マヨネーズ、柚子胡椒、練りわさびの5種類の調味料の価格として、税込み10円の表記が。これを単品で食べて帰ることができれば、“トリキの錬金術”をはるかに上回る990円の利益が出る、というわけだ。

 とはいえネット上ではこの行為に対して、「金を得て尊厳を失うでしょ、恥ずかしすぎる」「人としてどうかと思う」など批判が殺到。「こうやって恥を捨てるのが成功の秘訣なのかもね」「結局もらったポイントは別の飲食店に落ちることになるからまあいいのかな」という擁護(?)の声も散見されるが、“トリキ”を超えるアコギな行為に多くの人が嫌悪感を抱いたようだ。

 そのため、きっかけとなった山野氏の投稿「コチュジャン舐め取り」が「コチュジャンペロペロ」に変化し、さらにこれを略した“コチュペロ”なる言葉が誕生。この行為に手を染めたとする者に対して、“コチュペロ民”という蔑称が使われることとなっている。

加藤勝信官房長官が「国民の皆さんの公平感で見てどうなのか」と制度の見直しを示唆

 実際のところ、この“コチュペロ”行為にどれだけの人が手を染めたのかは定かではないが、Twitter上では、類似の“錬金術”の被害に遭ったという飲食店員の投稿が話題に。“コチュペロ”でターゲットとされた七輪焼肉安安とは別の店のようだが、当該飲食店員が「4日連続で30円の調味料をオーダーされて激怒した」との投稿をしたところ、8日時点で4万以上の「いいね」を集める状況となっている。

 とはいえ、現在では“トリキの錬金術”は鳥貴族サイドが対応し、席だけの予約をGo to イートのポイント付与対象外に変更。席だけの予約は電話で対応するという対策を打ち出したことで、終息を迎えている。

 また、キャンペーンを悪用したともいえるこうした“錬金術”行為を政府も問題視。10月7日に行われた記者会見において加藤勝信官房長官が、「国民の皆さんの公平感で見てどうなのか」「必要な対応を検討している」と、制度の見直しを示唆している。そのため、こうした手法は早晩利用できなくなるだろうという見方が大半だ。

キャンペーン施行前に、悪用できないよう万全な対策を期すべきではないか

 とはいえ、この種の悪質なポイント取得の裏技的利用は、これまで何度も問題視されてきた。過去には、クレジットカード払いで電子マネーを購入し、その支払いを電子マネーで行うことで付与されるポイントだけが残る――という“永久機関”なる方法が開発され、話題となったことも。(現在は、電子マネー等の購入にクレジットカードを用いることはできず、またクレジットカード等の利用料の窓口支払いにおいて電子マネーを利用することもできなくなっており、この手法は不可能化)。

 もちろん、悪用をする側のモラルの問題もあるが、こうした抜け道があれば試してみたくなる人の性。行政施策でも民間のキャンペーンでも、この種のポイント付与制度を導入する際には、悪用されないような対策をきちんと施しておくべきではなかろうか。

(文=編集部)

甘デジ「秀逸な右打ちモード」が熱い!「制御不能の緊迫感」が常に迫りくる!!

 災害やアクシデントといった非常事態が突発的に発生し、その異常状態の中で様々な人間模様が繰り広げられるパニック映画。天変地異やパンデミックを題材にしたものが多いが、最近、個人的にアツいのがサメ映画。面白ムービーが揃った注目のジャンルなのである。

 とにかくデカかったり物量で勝負したり、DNAを操作されて頭が良かったりとさまざまに設定があるが、無茶系なら「シャークネード」。台風でサメが飛んできたり、無数のサメが合体したりと破格の見応え。間違いない。

 間違いないといえばもうひとつ。太古の巨大ザメが復活する「MEGザ・モンスター」。体長23メートルの怪物ザメが暴れ狂う王道パニックムービーとなっているが、そのサメを駆除するのがなんと人類最強男ジェイソン・ステイサム。刃牙に通ずるそのスピリッツは本物すぎて逆に笑えたりする傑作である。

 サメで傑作といえばパチンコ界だって負けていない。『JAWS SHARK PANIC』パニックシリーズである。シリーズで2タイトルがリリースされているが、根強い人気を誇り、多くのホールで設置されている。特に甘デジタイプはバラエティの定番で、見かける頻度も高いだろう。

 人気の秘密は出玉性能とパニック映画の緊迫感を実際的に体感できるゲーム性にあり、その2つの要素が相乗効果を発揮して、秀逸な右打ちモードに仕上げているのである。

 前述のとおり、電サポモードはスペック・システム的にスリリングな展開を楽しめるように工夫されているのだが、まずはヘソ抽選時の確変突入率。「ドキドキできる」を考えた時、多くの人が1/2、フィフティーフィフティーが1番アツいと思ってしまうだろう。

 じつはこの50%というハードル、ゲームなどでは「なかなか突破できない」と認識され、満足度が低くなるようなデータもあるという。できるかできないか半々では障害として高すぎるのである。

 この観点からすると、本機の確変突入率66%というのは絶妙で、ある種の安心感もありながら、どっちに転ぶかわからない不安感も同時に去来させる優れたドキドキポイントとなっているのである。

 こうして確変を獲得できたと思ったら、次は転落抽選である。初回突入時は必ず確変状態となっているので、転落か大当りかの攻防をハラハラしながら見守るタイム。理論的(設定1)には約52~53%で100回転以内に転落する。

 一方、高確率1/87.4(設定1)が100回転以内で当る確率は約68.3%。緊張感が体中を這い回るのである。

 そして、迎えた100回転目。現状が確変なのか時短なのかの分岐点。さらに、確変だった場合は、大当りか転落かの究極の二択ゾーンに突入し、結果が出るまでスリルに身を委ねる切迫状態となり、バトルに発展すれば戦慄にも似た感覚が背筋を襲う。

 ここで生きるか死ぬかのサバイバルバトルを制し、連チャンしたとしてもまだまだスリルは終わらない。連チャン2回目以降、確変突入率は100%だが、15%ほど「電サポ1回転+アルファ」という振り分けが存在しているのである。

 4ラウンド大当り時に発生する無敵チャレンジに失敗するといきなり「デッドオアアライブ」からスタートし、負ければ即終了となる背水の陣を挑まなくてはならない。このように、徹頭徹尾スリルを強いられるパニックサメパチンコとなっているのである。

(文=大森町男)

毎日王冠、サリオスでもサトノでもない衝撃の伏兵からの「馬連3点勝負」公開!レースに潜むマスコミが聞けない関係者の裏事情!?

 先週のJRAでは様々な出来事があり、本当に目まぐるしい一週間だった。まず今週以降の開催でファンの来場解禁が決定。人数に制限はあるものの、ファンにとってこれは朗報だ。そして凱旋門賞に出走を予定していたジャパンが、禁止薬物が検出され出走取消となり、武豊騎手が騎乗できなくなってしまった。その凱旋門賞は、史上初の3勝を狙ったエネイブルが敗退しソットサスが優勝、日本馬ディアドラは健闘するも8着に敗れた。

 さらに先週土日に行われた日本の重賞は、ルメールが圧巻の騎乗を見せてダブル勝利。シリウスS(G3)はカフェファラオ、そしてスプリンターズS(G1)はグランアレグリアが勝利。産駒が初めて芝1200mのG1勝利と、父ディープインパクトはこれで1200mから3200mまですべての距離でG1レースを勝利したことになる。

 そして今週から秋の東京・京都・新潟開催が開幕と、競馬ファンは休む間もなく充実した時間が過ごせそうだ。その今週の重賞レースは、毎日王冠(G2)、京都大賞典(G2)、サウジアラビアロイヤルカップ(G3)だが、各レースの展望をまとめてみよう。

 毎日王冠は勝利すれば天皇賞(秋)の優先出走権が与えられる重要なレース。登録馬は11頭と少なくなったが、皐月賞と日本ダービー2着のサリオスが断然の主役。菊花賞でコントレイルと三度目の対決はなくなったが、ここで古馬を圧倒すれば今後も目が離せない存在になろう。対抗するのは日本ダービーで4着だったサトノインプレッサ。勢いに乗るディープインパクト産駒だけに注目の存在だ。さらにエプソムカップを勝利したダイワキャグニー、重賞2勝馬コントラチェックやカデナなども上位をうかがっている。

 京都大賞典は4連勝で目黒記念(G2)を制したキングオブコージに注目が集まる。さらに宝塚記念(G1)2着キセキ、香港ヴァーズ(G1)の優勝馬グローリーヴェイズなど豪華メンバーで、こちらはかなりの混戦模様。昨年は181万馬券が飛び出したレースでもあり今年も難解だ。

 サウジアラビアロイヤルカップは過去3年の優勝馬がサリオス、グランアレグリア、ダノンプレミアムということもあり、今年も新星の誕生に期待が高まる。出走するのはすべて1勝馬だが、中でも新種牡馬ドゥラメンテ産駒キングストンボーイ、モーリス産駒インフィナイト、リオンディーズ産駒ピンクカメハメハに注目が集まる。

 いずれも先のG1レースに向けて注目だが、中でもコントレイルに次ぐ3歳ナンバー2のサリオスが出走する毎日王冠が、今週最大の注目レースだ。同馬には先週大活躍だったルメールが騎乗することもあって人気を集めるだろうが、このレースは誰もが簡単に的中できるようなレースでない。昨年は人気上位の決着だったが、過去10年で3本の30万馬券が飛び出すなど波乱続出。今年はルメールの3歳馬サリオスが1番人気に支持されるだろうが、過去にはルメール騎乗の3歳馬ソウルスターリングが1番人気で大敗した例もある。それだけにどんな伏兵が隠れているのか、一般競馬ファンでは見当もつかないだろう。

 しかしありとあらゆる競馬情報を知り尽くす、競馬情報のプロフェッショナル集団「マスターズ」であればそんな心配も無縁だ。マスターズには元調教師、元騎手、元厩務員や、生産関係者、馬主関係者、エージェント関係者など、競馬サークル各分野の関係者が所属。全国に広がったその情報力は既存の競馬マスコミとは比較にならず、競馬を支える3要素、つまり【馬主・厩舎・騎手】に特化したチームによって、完璧な情報収集が行われている。これだけの体制で競馬に挑んでいるのだから、既存の競馬マスコミが敵うはずがないのだ。

 つまりこの毎日王冠を本気で的中させたいのであれば、昭和の時代から大きな変化を見せていない古い体制のマスコミではなく、競馬情報収集の理想形であり、誰もが認めるプロフェッショナル集団である「マスターズ」の情報を活用するのが正解。そんなマスターズが自信を見せる毎日王冠、彼らはどんな情報を入手したのか、そして何を確信しているのか、その真意に迫った。

「先週のスプリンターズSはもちろん、3連単6万5830円の高配当決着となったシリウスS(G3)でも、しっかりと的中をお届けできました。勝ったカフェファラオは当然ですが、2着と3着に入った人気薄馬の情報を事前に入手できたのが大きかったですね。逆にマスコミはその情報を知らなかったので、無印の新聞が多かったようですが、これこそがマスターズとマスコミの差でしょう。

 今週の毎日王冠も、そんな差が出る一戦だと思いますよ。重要なのは誰でも買える人気上位の実力馬ではなく、人気の盲点となっている人気薄で買える馬を見つけること。そしてマスターズでは、サリオスでもサトノでもない衝撃の伏兵を把握しているのです。

 出走頭数が少ないので、些細なヒントも事前に出せないのは残念ですが、当日には関係者の裏事情や穴馬情報を含めた馬連勝負買い目3点を、特別に無料で公開します。馬連3点で20倍の好配当も見込んでいますから、かなりお得なレースになるでしょう。ぜひ遠慮なくご利用ください。ただしSNSなどでの拡散は控えてくださいね」(マスターズ担当者)

 以上のように、マスターズは先週のスプリンターズSやシリウスSの6万馬券を的中させるなど絶好調。そして今週の毎日王冠に向けてもかなりの手応えを掴んでいる様子だが、その手の内は明かしてくれない。ただし週末に公開する無料情報にて、その全貌が明かされるという。

 恐らくスポーツ紙や競馬専門紙でも、毎日王冠の穴馬が何頭か紹介されると思われるが、新型コロナウイルスの感染防止対策でJRAから取材規制を受けているマスコミと、その規制の影響を受けないマスターズの情報には天と地の差があるだろう。そしてそれは、先週のシリウスSでも実際に証明されている。やはり今週の毎日王冠で好配当馬券を的中させたいのであれば、マスターズだけが知る穴馬情報が重要なカギとなるのは言うまでもない。しかも完全無料提供なのだから、何を差し置いてもこの情報を手に入れるべきだ。

 いよいよ盛り上がる秋競馬。来週以降の菊花賞、天皇賞(秋)、そして有馬記念まで続く秋のG1シーズンに向けて、このマスターズが読者にとって大きな力になることは間違いあるまい。ぜひこのチャンスを活用し、そして真の情報とは何かを確かめていただきたい。

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※本稿はPR記事です。

ソフトバンクG、大規模施工不良で債務超過の「レオパレス」支援に乗り出した理由

 経営再建中のアパート建設大手レオパレス21は9月30日、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループから総額572億円の出資と融資を受けると発表した。債務超過を解消し、経営の立て直しを急ぐ。

 レオパレスは11月2日までに、フォートレスを引受先に、普通株式で122億円の第三者割当増資を実施するとともに、同ファンドから新株予約権付きの300億円の融資を受ける。連結子会社のレオパレス・パワーがフォートレスを引受先に優先株で150億円の第三者割当増資を行う。実施後はフォートレス系企業がレオパレス株の25.71%を持つ筆頭株主になる。現在の経営陣は交代せずに引き続き経営にあたる。

 レオパレスは6月末時点で118億円の債務超過に陥っていたが、資金調達によりこれを解消し、銀行からの借入金も返済する。調達する資金572億円のうち340億円を施工不良物件の改修費用に充てる。

フォートレスはSBGが買収し、完全子会社化

 フォートレスは不動産ファンドを運営し、日本を含めて世界14カ国に拠点を置く。SBGが2017年、33億ドル(約3700億円)でフォートレスの全株式を取得し完全子会社化した。18年には三菱マテリアルの不動産子会社を買収。「ビレッジハウス」の名前で全国に賃貸住宅を持っている。公営の雇用促進住宅を買い取って改装した再生物件には、日本に働きにきている外国人や高齢者らが入居している。レオパレスとは賃貸住宅の分野での協業も視野に入れている。

 フォートレスは不動産・ホテルを手がけるユニゾホールディングス(HD)のTOB(株式公開買い付け)合戦で名前が知られるようになった。ユニゾをめぐっては、当初、旅行大手エイチ・アイ・エス(HIS)が敵対的TOBを仕掛けた。ユニゾはホワイトナイト(白馬の騎士)にフォートレスを呼び込み、フォートレスは19年8月、完全子会社を目指して友好的TOBを実施、HISを撃退した。

 その後、一転してユニゾはフォートレスを排除。EBO(従業員による買収)の方針を打ち出した。今年3月、フォートレスのTOBは不成立に終わり、ユニゾは国内初のEBOが成立して6月、上場廃止となった。次に、レオパレスがフォートレスを招き入れたことになる。

賃貸アパートの入居率が損益分岐点を下回る

 レオパレス21の2020年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比8%減の1039億円、営業損益は68億円の赤字(前年同期は42億円の赤字)、最終損益は141億円の赤字(同57億円の赤字)。その結果、118億円の債務超過となった。債務超過を解消しなければ、上場廃止になる。決算発表と同時に、SBG傘下のファンドの支援を受けることを公表した。債務超過を解消し財務は改善するものの、再生が順調に進むかどうかは見通せない。本業の賃貸アパートの入居率が低迷しているからだ。

 2年前は9割を超えていた入居率は施工不良の発覚、改修作業の遅れが重なり、ジリ貧をたどっている。5月以降、入居率は損益分岐点である80%を下回った。

レオパレス21の入居率】(単位%)

      20年4月  5月   6月  7月  8月

入居率   81.40     79.91    79.43   78.56   78.15

 レオパレスなど賃貸アパート各社は、郊外などの地主(オーナー)らに、節税対策としてアパートの経営を提案した。地主は銀行から融資を受けて物件を建てる。レオパレスはアパートをオーナーから一括で借り上げ転貸するサブリース事業の仕組みをとる。毎月、一度の家賃の支払いを保障する方式だ。

 8月末時点で物件オーナーから委託を受けている賃貸アパートの管理戸数は57万4846戸。うち契約済戸数が44万9414戸。残り12万5432戸が空き室になっている。空き室は1年で1万2373戸増えた。管理戸数に占める契約済戸数の割合が入居率となる。

 なぜ、入居率が落ちたのか。施工不良問題で入居率が急落して以降、レオパレスの頼みの綱は外国人入居者だった。外国人の入居者は3月末で2万3000人と、5年間で1万人近く増えた。個人契約に占める外国人の比率は1割を超えた。しかし、新型コロナウイルスのまん延で外国人留学生の入国がストップ。その影響で、5月以降、入居率は損益分岐点の80%を割り込んだ。

 レオパレスが入居者から受け取る賃料より、物件オーナーに支払う金額が大きい「逆ざや」の状態となった。危機的状況である。入居率を高める妙案はない。やれるのはコストカットだ。8月にはコスト削減のため1000人超の希望退職を募集した。全社員の18%に当たる大規模なリストラだ。

 物件オーナーに保証した賃料の引き下げ交渉が今後の焦点となる。大幅な引き下げになれば、オーナーの反発を招くのは避けられない。

 21年3月期の連結決算の売上高は前期比0.6%減の4311億円、営業損益は98億円の赤字、最終損益は80億円の赤字を見込む。債務超過は解消し、施工不良物件の改修費用は調達できたが、本業の再生のメドは立っていない。

(文=編集部)

「ちゃんと知ること」は、最高においしいソースになる。

お互いの距離は離れていても、テクノロジーを上手に使うことで、今までよりも近くに感じられる。ちょっとした発想の転換で、まったく新たなつながりが生まれる。新型コロナをきっかけにして始まりつつある新しいライフスタイルは「リモコンライフ」(Remote Connection Life)といえるものなのかもしれません。リモコンライフは、Remote Communication Lifeであり、Remote Comfortable Lifeも生み出していく。そうした離れながらつながっていくライフスタイルの「未来図」を、雑誌の編集長と電通のクリエイターが一緒に考えていく本連載。
10回目は「dancyu」の編集長・植野広生さんに伺いました。


<目次>
【リモコンライフストーリー#10 知識は最高のソースになる】
根強い「ファン」のいるお店は強い
「チカバ」と「イツカ」のバランスが大切
日本の食文化を救う「ちゃんと欲求」
対価の感覚のズレを戻すために
“普通においしい”が最高においしい


新型コロナの影響による外食産業へのダメージは計り知れません。そうした危機の中にあっても、実は客足の変わらない店、むしろお客さんがいつも以上にお金を使うようになったお店があると植野編集長は語ります。その差は、何か?植野編集長によれば、今まで来ていたお客さんが「ただのお客」だったのか、その店の「ファン」だったのかの違いだと言います。

「リモコンライフ」で「食」、特に「外食」はどんな変化を遂げるのか?「食文化」の進化のためにはどんなことが必要なのか?植野編集長の示唆をもとに、ちょっとしたストーリーにまとめてみました。 

野澤友宏(電通1CRP局)

リモートライフ イラスト
イラストレーション:瓜生太郎
 

【リモコンライフストーリー#10 知識は最高のソースになる】
 

(カツミ アヤコ/メーカー勤務/33歳の場合)

「じゃあ、そろそろ始めますので、皆さん厨房が見えるところにお願いします」

店中にシェフのバリトンボイスが響き渡ると、それまでテーブルに座っていたお客さんたちが一斉にカウンターの前に並んだ。リストランテ「conoscenza(コノシェンツァ)」では、ランチタイムとディナータイムの間に「仕込みタイム」というものがあり、シェフが週に1度、その日のディナーに出す料理の仕込みを解説付きで見せてくれるのだ。

アヤコが最初に住宅街の中にひっそりたたずむこのリストランテを発見したのは、ステイホーム期間中、遠出ができない代わりに近所を当てもなく散歩していた時だった。「conoscenza」は、イタリア語で「知識」という意味で、その名の通り、食事の際にはその料理の素材や調理方法について他のお店では味わえないほど丁寧な説明をしてくれる。「知識は最高のソースになる」。それがシェフのモットーだ。カウンター席が六つとテーブル席が四つ。もともと大きい店ではないが、アヤコが訪れる時はいつも満席だった。知る人ぞ知る名店らしく昔からの根強いファンが多かったようだが、コロナ以後、人気はどんどん高まっている。

「仕込みタイム」に集う客も、コロナ前までは勉強目的の料理人たちが多かったが、外出自粛期間中に動画配信したのをきっかけに一般の人も見に来るようになった。半年ほど前に「仕込みタイム」を初めて体験して以来、アヤコは月に1度は参加するようになった。今日は、ちょうど休みだった夫も一緒だった。

「今日のメインは、羊でして……」といって冷蔵庫から塊肉を取り出したシェフがカウンター越しに話しかける。「これは『やながわ羊』と言いまして、岩手の内陸部の奥州市にある10軒くらいの農家さんが自分の庭先で育てている羊で、本当に愛されて育っているせいか非常にピュアで美しい味わいなんです」

シェフはしゃべりながら、手際よく肉にナイフを入れていく。しゃべりながら手を動かすのも大変だとは思うが、シェフの性分なのだろう、実に楽しそうに話しながら作業をしている。厨房全体を見渡せる位置に1台、シェフの手元を撮るように1台カメラが置いてあり、ライブ配信も同時に行っている。

「羊の肉って鮮度がいいものは臭みも全くありませんし、柔らかいので、ぜひ国産にこだわって探してみてください」。料理にそこまで興味がないと思っていた夫も、シェフの話に深くうなずきながら聞き入っている。

羊肉の処理が終わると、三浦港で水揚げされる白魚、栃木県でしか採れないルッコラなどなど、次から次へと仕込みが進んでいく。どの食材にも、生産者がどのように作っているのかという物語があり、シェフがそれを選んだだけの理由があって、実に面白い。

「実は全部、別に特別高いものでもなければ、特別手に入りにくいものでもないんです」とシェフが大ぶりのエビを客の顔に近づけながら言った。「普段何げなくスーパーで目にしている食材にだって物語はあるはず。ただなんとなく食べるか、情報を知りながら食べるか。もちろん、おいしいものは何も知らずに食べてもおいしい。けれど、おいしいものは『知ること』でもっとおいしくなるんです」

「conoscenza」に食べに来るようになってから、アヤコの買い物の仕方も変わってきた。もともと料理は好きだし得意だったが、子どもが生まれてからは作るだけで精いっぱいで食材の一つ一つを厳選する余裕なんかなかった。それが、「仕込みタイム」の時に土鍋を使ってリゾットを作っているのに興味が湧き、家でも土鍋でちゃんとご飯を炊くようになった。そうすると、必然的にお米をちゃんと理解したくなり、研ぎ方もちゃんと知っておきたいと思うようになる。いつしかシェフにお薦めの農家を教わって、家族とドライブがてら田んぼを見にいくまでになっていた。

「料理人は、食材をつくる人と食べる人をつなぐ役目があるんです」と一連の仕込みを終えたシェフがにこやかにお客さんに語りかける、「ある意味、翻訳者といってもいいかもしれません。食材についていろんなことを知ってなくちゃいけないし、どんどん足を使って食べにいかなきゃいけない。そして、どんどん発信していかないといけないと思っています」

シェフの話は聞いているだけで、どんどんおなかがすいてくる。と同時になんだか食べた気になっておなかいっぱいになってくる。

「さて、今夜は何にしようかなぁ」。アヤコは、アヤコの料理熱のおかげですっかりボリュームを増した夫にほほ笑んだ。

(このストーリーはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません)
 

根強い「ファン」のいるお店は強い

上記の「リモコンライフストーリー」のヒントにさせていただいた「dancyu」編集長・植野広生さんのインタビュー内容を、ぜひご覧ください。

dancyu 植野編集長
dancyu 植野編集長

「食」に関して、改めてコロナ禍を通して分かったことのひとつは、予約が取れないような“人気店”はテイクアウトをやっても人が殺到するし、町場で地味にやっている食堂などは近所の人が普通に食べに来ているということ。もちろん、通常の営業はできませんが、コロナになっても人が向かう先はあまり変わらなかったと改めて気づきました。そして、「客」ではなく「ファン」が付いている店は強いということも。

ファンが付いている店っていうのは、営業時間が短くてもお客さんが入っていますし、むしろ、こういう時だからこそお客さんがお金を使うようです。普段グラスワインしか飲まなかった人が、店のためにボトルを入れたり、飲めなくても「これ飲んでね」って置いていったりとか(笑)。その店を愛する人はその店を守ろうっていう感じになっているので、そういうお客さんが付いているお店はおそらくまだ大丈夫です。 

「チカバ」と「イツカ」のバランスが大切

外出自粛になったあたりから特に、SNSで「#チカバとイツカ」をつけるようにしました。「こういう時だからこそ近所のおいしいものを探せるチャンスだよな」って思って、いつも会社に行くときに素通りしていたお肉屋さんに入ってみたら、おいしいコロッケが実はあったとか、逆にいつも通らないような道を通ってみたら小さなお惣菜屋さんがあっておいしい煮豆を売っていたとか、そんなことに気付くチャンスが増えたと思います。その一方で「でもやっぱりいつかあの店に行きたいよね」「いつかあれを食べに行きたいよね」っていう妄想を膨らませることによって、その店がもっと好きになるだろうし、その店に行ったときの喜びも増える気がします。

だから、「チカバ」と「イツカ」をバランス良く考えていると、コロナの時代も食いしん坊的には楽しみが増えるのではないでしょうか。 でも、コロナに関わらずどんな時代でも「チカバ」と「イツカ」っていうのをみんながバランス良く感じていれば、日本の食文化っていうのはきちんと守れて進化していくはずです。

日本の食文化を救う「ちゃんと欲求」

個人的には、今「日本の食」は進化しているけど「日本の食文化」は退化しかねない状況にある、と不安に思っています。例えば、人気店の1年先の予約を頑張ってとったり、2時間待ちのラーメン屋に並んだりとか、本質的な「食の楽しみ」とは異なる部分がフォーカスされることが多かった。けれど、コロナの時期を経て、そういう人たちが、実は自分たちが無理していたとか、そんなことにちょっと疲れていることに気づき始めているような気がします。

そういう人たちが「じゃあ、本当の『食の楽しみ』ってなんなの?」って見つめ直し始めたところから、「素朴なもの」とか「プリミティブなもの」に食の流れが大きく動いているように思います。人間って、世の中が不安になったり、危機を感じるとそういうプリミティブな方に戻るようなところがあります。例えば、ステイホーム期間中、女性はお菓子を作り始め、男は煮込みに走ったみたいなことがありました。

あれは「ヒマだから」っていうのももちろんあると思いますが、粉からお菓子を作るっていうことは「食」の原点みたいなところがありますよね。塊の肉を煮込むというのも「食」の原点。そこから、それまで何も考えずにスーパーで買ってきたお米を炊飯器で炊いていた人たちが「土鍋で炊いてみたらおいしいし、なんか楽しい」という方向に向かい始める。

それからは「ちょっとお米を変えてみようか」「あ、お米を選んで買ってみたらすごくおいしい」「じゃあちょっと研ぎ方をちゃんと調べてみよう」というように、根本を見つめ直すところからどんどん自然に選択肢が広がっていって、能動的においしさを求めていくようになっていきます。

コロナ禍に入ってから「ちゃんと和食」という特集をしたのですが、この「ちゃんと」が効いたと見えて、読者から高い評価を頂きました。今、みんなフラストレーションが溜まっているわけですよね。思い通りに行けない、食べられないっていう。フラストレーションというのは上手に使うとパワーになるので、「ちゃんと欲求」に応えるものは、すごくみんなに受け入れられやすいように思います。これからコロナが収まって平穏になったとしても、「ちゃんと向かい合おう」「ちゃんと食べよう」「ちゃんとしたものを買おう」「ちゃんと参加しておこう」っていうのは潜在的なパワーとして残ると思いますね。

対価の感覚のズレを戻すために

コロナの前から対価っていうものの感覚がちょっとズレてきてるところもあって、町場の居酒屋では1杯100円とかすごい安いものをやっていて、その一方で銀座の寿司屋では1人4万とか5万とかっていうのがあって。デフレとかインフレではなく、物事とか食とかサービスに対する対価という感覚がすごくおかしくなっていたんです。特にコロナ禍にあって安くしないと売れないという感覚が当たり前になって、コロナが落ち着いてもこの感覚が残ってしまうわけですよ。

そうするとホントにいいもの、ちゃんとした食材を使ったものが高く売れなくなってしまうかもしれないということを懸念しています。そうすると、変な話、真面目にやっている店がはやらなくなって、安いか高いかどっちかの極端な店に人が集まるということにもなりかねません。このアフターコロナの問題のひとつとして。

対価の概念を正常に戻していくには、当たり前に真っ当にやっている店がきちんと評価されることしかないと思います。小さいですけど「dancyu」のような媒体がきちんと取り上げていって、ホントに普通のおいしさ、普通の楽しさ、適正な対価みたいなことを提案できると思っています。


“普通においしい”が最高においしい

「dancyu」のコンセプトは、「『知る』は美味しい。」です。が、いわゆる「グルメ情報誌」ではありません。「dancyu」とは何か?を聞かれたときには、「食いしん坊のための、食いしん坊がおいしく楽しくなるためのプランを提案したい雑誌です」というふうに言っています。それがある意味、紙の使命だと思っています。

例えばお店にしても、ネットとかだと数値化とかランキングするのは得意だと思いますが、「dancyu」ではランキングできない「普通においしい」っていうのをご紹介したい。 そのときどき「だけ」の流行とかではなく、もうちょっと普遍的な、「普遍性のある普通のおいしさ」みたいなものが、われわれの究極の目指すところだと思っています。編集長は簡単に「普通においしい店を探してこい」とか言えますけど、うちのスタッフは大変ですよ。「普通においしい店」を探してこなきゃいけない(笑)。

これからは「普通」というのがホントに重要な言葉になる。「普通」の良さに改めて気付いたというか、向き合えるようになったってことは個人的にすごくいいことだと思っています。

今は、「食」に限らず文化全般において基本的なところの価値観を見直すきっかけになったと言われる時代かもしれないですね。 もし、この先コロナ以上のことが起こったとしても、普通に生活することを心掛けていれば、そんなにアタフタしなくて済むのではないでしょうか。


【リモコンライフチームメンバーより】
植野編集長のお話の中から見えてきた、
リモコンライフをより楽しむためのキーワードはこちらです。

◉ 近場のおいしい店 
◉「知る」はおいしい。
◉ 食の見つめ直し 
◉ ちゃんと欲求

新型コロナウイルスで、私たちのライフスタイルはどう変わるのか──人々の暮らしの中にまぎれた、ささいな変化や日々の心の変化に目を向け、身近な “新常態”を未来予測し、新たな価値創造を目指したい。この連載では「リモコンライフ」という切り口で、そうした可能性を探ってきました。皆さまにとって、これからの暮らし、これからのビジネスを考える上でのヒントとなることを願って。