JRA岩田望来「痛恨」の過怠金10万円から半年……、減量騎手卒業! 恩恵消滅“大歓迎”に裏付けあり! 心配されるのは“格差”広がるアノ騎手か

 JRA若手のホープ岩田望来騎手が減量騎手を卒業することが決まった。10~11日の新潟競馬で、4勝の固め打ち。通算勝利数を102勝(JRA97勝、地方5勝)に伸ばし、規定の101勝をクリアした。達成の翌週から「☆」がなくなり、ついに斤量の特典がなくなる。

 JRAの減量制度は、デビュー5年目未満の騎手に対し、特別戦とハンデ戦を除いたレースで適用され、男性騎手の場合はデビュー時に3kgの特典がある。勝利数に応じて、2kg、1kgとその数が小さくなり、100勝を超えれば卒業という流れだ。

「岩田望騎手は昨年37勝を挙げ、全国リーディング32位でしたが、2年目の今年はすでに60勝で、全国リーディング8位という立派な成績を残しています。これまで平場では1kgの斤量減がありましたが、今後はそれもなくなり、ベテラン・中堅騎手と同じ扱いを受けることになります。

しかし、岩田望騎手はこれまで体重の調整に苦労してきました。今年の3月には体重の調整ができず、公表された52kgの負担重量で騎乗できなかったことで10万円の過怠金も科されました。斤量減の特典がなくなることで、過度な減量の必要がなくなり、岩田望騎手にはむしろプラスに働くのではないでしょうか」(競馬誌ライター)

 確かに岩田騎手にすれば、体重の調整という点でプラスの面はある。しかし、負担重量が1kg違うと、1馬身の差が生まれると言われるこの世界。これまで多くの若手騎手が減量騎手卒業後に成績が低迷するなど苦しんできた。

 しかし、岩田望騎手のこれまでの成績を見ると、その心配はなさそうだ。

【岩田望来騎手の斤量減別通算成績】
3kg減(▲) 7.9%/12.4%/20.6%
2kg減(△) 9.8%/18.7%/24.4%
1kg減(☆) 11.0%/19.2%/29.9%
減量なし   4.2%/11.0%/16.9%
※左から勝率、連対率、複勝率

 特別レースなど斤量減がないレースでは勝率4.2%と苦しんでいるが、3kg減から1kg減にかけて、勝率を上げていることは見逃せない。2年目に飛躍を遂げたことは、斤量減に頼っていない何よりの証しだろう。

 一方で心配なのが、同期のライバル騎手たちだ。今年が2年目の騎手は、騎手課程35期生で有望株が多いことで知られる。団野大成騎手は、昨年の全国リーディング42位(26勝)から、今年は同14位(48勝)に飛躍。しかし、1kg減の現在、2kg減の時に比べると、やや成績を落としており、9月以降は2勝しかしていない。

 もう一人の有望株が、昨年に同期では最多の42勝を挙げた斎藤新騎手だ。7月にはCBC賞(G3)を制し、同期一番乗りで重賞制覇を果たしたが、今年はまだ27勝と思ったほど勝利数が伸びていない。斎藤騎手の斤量減別成績を見ても、1kg減になってから不振に陥っていることがわかる。

【斎藤新騎手の斤量減別通算成績】
3kg減(▲) 7.8%/14.3%/20.2%
2kg減(△) 7.1%/15.4%/24.6%
1kg減(☆) 5.0%/10.7%/16.6%
減量なし 3.3%/8.7%/14.2%
※左から勝率、連対率、複勝率

 ラブカンプーに51kgで騎乗したCBC賞で見せたように、減量特典をフルに生かす騎乗で勝利数を重ねてきた斎藤騎手。単に2年目のジンクスなのか、それとも減量騎手卒業後には、更なる深みにはまってしまうのか、やや心配なところだ。

 この3人以外にも同期の菅原明良騎手や亀田温心騎手なども着実に勝利数を伸ばしている。岩田望騎手が一足先に減量騎手を卒業したが、他の騎手も卒業は時間の問題だろう。35期生の本当の戦いはこれからだ。

認定切れ「旧規則機」の速やかな「撤去」を。ホール5団体が「21世紀会誓約確認機関」を構築

 高射幸性パチスロ『押忍!サラリーマン番長』などが認定期間満了後も、一部のホールで設置され続けている問題。

 ここぞとばかりに増台する悪質なホールもある中、全日遊連、日遊協、同友会、余暇進、PCSAのホール5団体は10月5日、21世紀決議内容を遵守していないホールの通報・確認システム「パチンコ・パチスロ産業21世紀会誓約確認機関」を構築し、10月19日より進めていくことを各会員企業へ通知した。

 この誓約確認機関は、違反ホールに関する情報を収集・共有し、事実確認書を送付。是正確認者の選定などを主にオンラインで行う機関で、通報を受けた場合は真偽を調査したうえで関係諸団体に通知する。業界関係者はもちろん、一般ファンも利用できる。

 業界紙「グリーンべると」によると、ホール5団体は傘下の組合、会員企業に発した文書で、「いまだ21世紀会決議の誓約書を提出していないホールや、誓約書を提出しているにもかかわらず、約束の期限が切れた遊技機を設置しているホールがある」と言及。同決議の遵守は「業界をあげて取り組むべき課題」とし、「正直者が馬鹿を見ることがあってはならない」と注意喚起した。
 
 そのため、「しっかりと業界全体で連携し対応していけるような仕組みが必要」とし、「今回の通報・確認システムを構築した」と説明したという。

 この問題においては「中古機流通協議会」も同日、同決議に対する違反行為があった場合の措置を決定。運用は、やはり10月19日から開始すると協議会構成団体へ告知したそうだ。

 大まかに述べると、誓約書未提出ホールについては「10月18日までに提出がない場合は、10月19日から確認証紙の発給を留保」「10月19日以降の誓約書提出については、誓約書を提出した日より120日間の確認証紙の発給停止措置を講ずることが可能」とのこと。

「高射幸性機回胴式遊技機」未撤去ホールについては「10月19日以降に設置が確認された場合は、即日、確認証紙の発給を保留」、「高射幸性回胴式遊技機以外の遊技機」の撤去期限に違反した場合については「違反行為を確認した日より確認証紙の発給を留保」としたそうだ。

 11月には多くのホールで今なお主軸として君臨する『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』が認定期間を終える。

サラ番以上に同決議を遵守しないホールが現れる可能性があるだけに、いちユーザーとしても今後の動向には注目したいところだ。

マツコ事務所に“リストラ”報道、くりぃむしちゅーもネタにする女性社長のものすごい手腕

 マツコデラックスくりぃむしちゅーが所属している芸能事務所の動向が注目を集めている。「女性自身」(光文社)が「この夏、A社長が突然リストラに着手した」と報じたのだ。

 記事によると、A社長は社員たちに対して正社員から業務委託への契約変更を促し、その理由として「近い将来、この会社もたたむつもりだから」と伝えたという。さらに、マツコのマネージャーを務めていた男性も退職してしまったそうで、やや混乱している状況がうかがえる。

 A社長は、同誌の取材に対して、社員たちの契約変更を認めた上で、その理由や真意について語っている。

「マツコやくりぃむしちゅーが所属しているナチュラルエイトは、もともとくりぃむしちゅーのチーフマネージャーを務めていた女性が独立して立ち上げたもので、2009年に設立されています。当時、ブレイクの最中だったくりぃむしちゅーは女性マネージャーについていく形で新事務所に移籍しました。

 マネージャー時代は『入り時間や番組名を間違える』『海外ロケに同行したがる』などの逸話がくりぃむしちゅーの2人によって広められ、有田哲平は『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)でも“おばさんマネージャーの勘違い”として披露しています。

 さらに、08年12月までレギュラー放送されていたラジオ番組『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』でも、散々ネタにされていました。同番組内のリスナーからは愛着も込めて“ババア大橋”と呼ばれており、数々の“やらかし”を報告するコーナーが設けられていたほどです。また、本人もたびたび番組に“乱入”しており、自身のミスをネタにしているほか、『ミニモニ。ジャンケンぴょん!』の替え唄を熱唱した回は伝説と化しています」(テレビ局関係者)

 その後、独立して新事務所の社長に就任したということだ。

「独立後はくりぃむしちゅーを看板タレントにしつつ、人気者の階段を駆け上がっていたマツコも引き入れました。その後、マツコは誰もが知る超売れっ子となりましたが、いわばA社長はマツコが本格的に芸能活動を行っていく道筋をつけた人物でもあるわけです。また、18年3月にNHKを退職した有働由美子アナウンサーが所属したことでも話題となりましたが、かねてから親交があったようですから、幅広い人脈と信頼関係を築く人柄を持ち合わせていることがうかがえます。

 他にもタレントが所属していますが、いわゆる少数精鋭の事務所です。もともとお笑い業界にはあまり馴染みがなかったようですが、業界内では敏腕として知られています。それだけに、今回も冷静な経営判断を下したということではないでしょうか」(同)

 今回の報道を受けて、ネット上では以下のような声が上がっている。

「こんなふうに先を見据えて的確な判断ができるのがすごい」

「もともと芸能の世界は水物だから、確かにサラリーマン的な感覚では生き残るのは難しいと思う。一般企業の経営者でも、こうやって動ける人は少ないのでは」

「社員の立場からしたら複雑だけど、わりとまっとうなことを言っていると思う」

 一方で、もうひとつ注目を集めているのが、マツコの去就だ。10年間レギュラー出演していた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)を9月16日に卒業したマツコは、9月27日に放送された『おしゃれイズム』(日本テレビ系)の中で、引退について上田晋也から聞かれ「今思っている。もう本当、誰も来ないようなところに引っ込んで、(森)泉ちゃんじゃないけど、畑を耕して……」と明かしている。

 前述のようにマネージャーが退職していたという報道もあり、マツコの今後を心配する声も相次いでいるが、果たしてどうなるのだろうか。

(文=編集部)

元JRA安藤勝己氏サリオス「距離延長問題ない」VS堀師「2000mもやや長い」見解に隔たりも……コントレイルと対決の舞台はあのレース!?

 11日、東京競馬場で行われた毎日王冠(G2)はサリオス(牡3、美浦・堀宣行厩舎)が、2着ダイワキャグニーに3馬身差の大楽勝。

 菊花賞(G1)で無敗の3冠を狙うコントレイルに次ぐ「3歳世代NO.2」に対し、ファンは単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持。初対決となった古馬相手の重賞で圧倒的な強さを見せた。

 この勝利に対し、サリオスが所属するシルクホースクラブの米本昌史代表は「クラブの3歳世代のエース。最高の結果です」と喜んだ一方で、「天皇賞の2000メートルも堀先生はやや長いということなので、マイルCS(G1)か香港国際競走になると思います」と触れ、距離延長には否定的な見解を明かした。

 天皇賞・秋(G1)でアーモンドアイとの対決を期待する声も出ていたサリオス。毎日王冠の距離1800mは天皇賞の2000mとわずか200mの違いでしかない。距離不安を微塵も感じさせない圧勝劇の後だっただけに、陣営のマイル路線選択を惜しむファンも多かっただろう。

 そういったファンの声を代弁する形となったのが元JRA騎手の安藤勝己氏だ。

 自身の公式Twitterで「サリオス。役者が違ったね。ゴーサイン待ちで追ってから伸びとるし、改めて言うけど距離延長しても問題ない」距離延長に太鼓判を押すとともに「完成度でコントレイルの後塵を拝してきたけど、引退する頃には勝るとも劣らない実績を築いとるはず」とサリオスの能力を高く評価した。

 距離延長を問題ないとした安藤氏と2000mでもやや長いと評したサリオス陣営。競馬界を代表する存在ともいえる両者の見解は、奇しくも対極的な結果となった。

 そこで注目を集めることとなったのは、サリオスがクラシック2冠で後塵を拝したコントレイルとの再戦の可能性についてである。菊花賞後にジャパンC(G1)参戦を表明しているコントレイルはおそらく王道を進むことが濃厚だ。

 対するサリオス陣営が2000mでもやや長いと判断してマイル路線を中心に使われた場合、再び2頭が激突することはあるのだろうか。

「もしかしたら来年の大阪杯(G1)あたりで実現するかもしれませんね。ただ、それだとルメール騎手のアーモンドアイの8冠が懸かっているからという裏事情は少なからずあるかもしれませんが、天皇賞を回避したことと矛盾します。

盲点となりそうなのは、ドバイ遠征を見据えた場合の中山記念(G2)かもしれません。G1の舞台でなければ、直接対決で敗れたとしても大きなダメージはないでしょう。3度目の対決で2頭の力関係が開いたのか、それとも逆転の見込みがあるのかも確認が可能です」(競馬記者)

 確かに接戦した皐月賞から距離の伸びた日本ダービーで完敗したことが、サリオス陣営の判断に多大な影響を与えたであろうことは想像に難くない。だが、ファンとしてはせめて菊花賞に挑戦して以降か、もしくは天皇賞後に路線変更をして欲しかったというのが本音だろう。

 今後、ライバル2頭の3度目の対決を見ることが出来るのだろうか。また、実現するならどの舞台となるのか。

 2頭のこれからに目が離せない。

パチスロ新台『吉宗3』はモードが重要!? 立ち回る際は「〇〇」も要チェック

 ビッグ期待枚数「711枚」。大都技研のグループ企業、サボハニの『吉宗3』が10月吉日、ホールデビューを果たした。

 多くのホールは朝イチから高稼働。その高稼働の要因は、やはり6号機最高峰ともいえる出玉性能にあるだろう。

 首尾よくビッグを揃えられれば、特化ゾーンを3つ獲得。その特化ゾーンは「一撃」「連撃」「十五代の夜」の3種類で、いずれも1回の上乗せで「+711枚」に当選する可能性がある。最も期待度が高いのは十五代の夜で、平均して約1000枚が加算される。

 もちろん、ビッグ中は「1G連抽選」も行われ、シングル揃いはビッグ1G連=消化後に特化ゾーンの権利3つが確定。ダブル揃いはビッグ1G連に加えて大量上乗せ必至の「BIGBANG」振舞に突入するので、完走は約束されたも同然だ。

 ボーナス当選契機は「千両ポイント1000pt到達時の抽選クリア」「規定ゲーム数消化」の2パターンで、前者は千両回胴(スロット)への突入で大量ポイント獲得のチャンス。千両回胴へはチャンス役や有利区間開始時に突入し、引き戻しモード時は終了後の再突入に期待できるようだ。

 一方の後者は「通常A」「通常B」「通常C」「天国」と4種類のモードで管理され、天国移行時は初代と同じく193G以内のボーナス確定。実戦上、各種通常モードにはそれぞれ当りやすいゾーンがあり、通常Aは300or500G台、通常Bは200or400G台、通常Cは200or300G台が狙い目となる。

 滞在モードは演出から判断が可能で、ステチェン時に浮世絵風の絵画が映し出されれば通常B以上が確定。「フェイク前兆」も大きなポイントで、例えば200G台で発生すれば通常BorC、300G台で発生すれば通常AorC…と推測できる。

 実戦上、設定6はこのモード移行率が優遇されていると考えられ、とにかくハマりに難いのが特徴。通常Bや通常C滞在と思しきゲーム数での当選が頻発するようであれば、粘る価値ありといえそうだ。

 逆に、幾度となく通常Aの最深部(700G台)まで連れていかれる台は危険。ダラダラと粘らずに席を立つべきか。

 また、設定6はREG終了後に必ず突入する「高確率」からビッグに繋がりやすい模様。こういった要素もしっかりと頭に入れておきたい。

 多くのデータ機器は初当りで「RB」、特化ゾーン及びREGスタートで「BB」がカウントされる。

 よって、基本的にRB→1GBB→1GBB→1GBBと続く履歴はビッグ、RB→1GBBで終了する履歴はREG、RB→1GBB→1or2GRBと続く履歴はREG後のビッグ引き戻しと判別が可能。昼過ぎから立ち回る際は履歴を要チェックだ。

 なお、ボーナス終了画面は設定示唆の役割を担い、「初代吉宗姫パネル」は設定2以上確定。他のパネルは高設定示唆と思われる。

マツキヨ、残念すぎるPB商品5選…粘着力が強すぎる絆創膏、すぐに破れるトイレクリーナー

 言わずと知れたドラッグストアチェーン大手のマツモトキヨシ、通称“マツキヨ”。グループ全体では国内47都道府県すべてに出店しており、今年6月末時点で1726もの店舗を構えている。

 だが、2020年度は新型コロナウイルス感染症の世界的流行や、梅雨が長引いた影響などもあって苦戦しており、7月の既存店売上高は前年同月比で-10.5%となっている。来年10月のココカラファインとの経営統合で業界首位に返り咲くといわれているが、それまでにどれだけ巻き返すことができるのか、今後も目が離せないところだ。

 そんなマツキヨでは、医薬品だけでなく化粧品や日用品、食品などが店頭に並んでおり、PB(プライベートブランド)の「matsukiyo」からもトイレットペーパーやエナジードリンク、プロテインなど多彩な商品が発売されている。その多くはユーザーに支持されている商品だが、なかには不評を買っているアイテムがあるのもまた事実。

 そこで今回、「Business Journal 買うべき・買ってはいけない調査班」は数あるmatsukiyo商品のなかから、「この秋に買ってはいけない商品」をリサーチし、5つセレクトした。あくまで調査班の独断でピックアップしたものではあるが、買い物の際に参考にしていただければ幸いである。

キズテープ 100枚/198円(税抜、以下同)

 秋は“食欲の秋”と呼ばれているように、さつまいもや梨、きのこなど多くの食材が旬を迎える季節。普段はあまり台所に立たないという方でも、秋の味覚を自ら調理して堪能する機会があるかもしれない。そんなときに起こりがちなのが、包丁などで誤って指先を切ってしまい、怪我をしてしまうことだ。

 不意の怪我で役立つ絆創膏はmatsukiyoの商品のなかにもラインナップされていて、「キズテープ 100枚」もそのひとつ。この商品は水仕事や入浴の最中につけていても取れないほどの優れた粘着力を持つが、それゆえに剥がしづらく、剥がしたあとも粘着剤のベタベタとした感触が残ってしまうのだ。

 さらに、剥離紙が短いため患部に正確に貼りづらいという問題点もある。安いのは間違いないが、別のメーカーやブランドの商品の購入をオススメしたいところだ。

99%除菌 流せるトイレクリーナー 20枚×2P/184円

 大掃除の時期は一般的には年末とされているが、最近では寒さが厳しい冬よりも、過ごしやすい気候の秋に済ませるという考え方も広まっている。本格的に掃除するとまでいかなくても、身近なところの掃除を早め早めに取り組み、冬の大掃除を楽にするというのも賢明だろう。

「99%除菌 流せるトイレクリーナー 20枚×2P」は、その名のとおりトイレ掃除用のアイテム。便座や便器の汚れを綺麗に拭き取れるだけでなく、使用後にトイレに流すことができるため、後始末が簡単で衛生的な商品でもある。

 一見すると非常に便利なアイテムだが、取り出すときに破けてしまうことがあるほど、耐久性に大きな問題を抱えているのである。184円で合計40枚入りというコスパの高さは魅力的だが、使う前から破けてしまうようでは意味がない。丈夫さを求めるのであれば、別のメーカーの商品を購入することを検討するべきだ。

カーペットクリーナー すじ入り替 90シート×3巻入/258円

 部屋の隅に溜まった埃や、床に落ちている髪の毛やペットの毛などの小さなゴミは、掃除機を引っ張り出して吸い取るには気が重いが、一度気になると見て見ぬふりができないから厄介である。そんな小さなゴミを掃除する場面で便利なのが“コロコロ”という愛称で呼ばれることが多い、粘着テープを使ったクリーナーだ。

カーペットクリーナー すじ入り替 90シート×3巻入」は、そういったクリーナーのスペアテープ。埃や髪の毛などをしっかりと吸着してくれるため、清掃能力自体は優れているのだが、テープが切り取りづらいため利便性に難がある。

 テープにはカットがしやすいようにスリットが入っているのだが、あまり目立たないためゴミを吸着したあとでは見つけづらい。さらに、スリットからめくってもテープ自体にミシン目が入っていないため、切り取るのにも一苦労だ。使用する頻度が高ければ高いほどストレスになるはずので、普段からクリーナーをガッツリ使いたい方は買い控えるべきだろう。

ナイロンボディタオル ふつう 1枚入り/198円

 暑い夏が過ぎ、徐々に肌寒くなる秋は、入浴の時間が長くなるという方も多いことだろう。本格的な寒さが到来する冬に備えるという意味でも、秋のうちにバス用品を揃えて充実したバスタイムを過ごしたいものである。

「ナイロンボディタオル ふつう 1枚入り」は、極細繊維の66ナイロンでつくられたボディタオルで、泡立ちが良く水切れに優れた商品だ。しかし、感触が柔らかすぎるという点が指摘されており、個人の好みによって評価が分かれるかもしれない。

 実際に使用してみたところ、どんなに力を入れて体を擦っても柔らかい感触のままだったため、“体を洗っている”という実感が得られず、少々残念な気がした。泡立ちや水切れについてはまったく問題なかったので、肌が痛まないように優しく洗いたい方にとっては素晴らしい商品だろうが、逆にガシガシと洗いたい派の方には物足りなく感じられるだろう。

薬用地肌ケアシャンプー リンスインタイプ詰替 380ml詰替/230円

“髪は女の命”と昔からいわれるが、男性にとってもヘアケアは身だしなみや髪の悩みを解決するために重要なことだ。そのため、自分の髪質や頭皮と相性が良く、求めている効果が得られるようなシャンプーを選ぶべきだろう。

 matsukiyoからも、「薬用地肌ケアシャンプー リンスインタイプ詰替 380ml詰替」というシャンプーが発売されている。このシャンプーは地肌や髪と同じ弱酸性のため体に優しいことが特徴だが、髪の毛の洗い上がりに難点があるのだ。

 この商品はリンスインタイプとなっているため、髪の毛を補修・保湿する成分が入っているはずだが、実際に使ってみたところそのような効果は感じられず、髪の毛がパサついているような感覚を覚えた。シャンプーと割り切って使用するならともかく、リンス効果も期待したいのであれば、やはり別途でリンスは購入したほうがいいかもしれない。

 基本的には優れた品質やコスパを実現させたアイテムが取り揃えられているmatsukiyoだが、今回紹介した5品のように、何も知らずに購入すると“安物買いの銭失い”となってしまうような商品もある。どのような場面でも、買うものは慎重に選びたいところだ。
(文・取材=「買うべき・買ってはいけない調査班」from A4studio)

※2020年9月中旬時点の情報です。

アイデア発想も、遊びから入る。

アイデア発想法の罠

世に「アイデア発想法」と呼ばれるものが、たくさんあります。

多くの場合、それはチェックリストを埋めるようなものであったり、チャートに言葉を当てはめていくものだったり、マインドマップのように言葉を連想していくものだったり…。

そのどれもが方法論としては正しいものであり、それらを否定するつもりは全くありません。むしろ、ある種の「方程式」として完成されたものばかりであると言っていいでしょう。そしてもちろん、その方法によってアイデアがバンバン出るようになったという人もたくさんいるはずです。

しかしながら、それだけ方法論がたくさんあるのに、世の中がアイデアマンだらけにならないのはなぜでしょうか。

これは、英会話の方法論が数多あるのに、英語をしゃべれる人が一向に増えないのと似ています。もしかすると、ダイエットなどのいわゆる「健康法」もそうかもしれません。一度は取り組んでみたもののすぐに挫折してしまった、という人はきっと多いことでしょう。では、なぜ挫折してしまうのでしょうか。

これは仮説ですが、いわゆる方程式のような手法は「いくら正しくても、実践するプロセス自体が楽しくないと、すぐに飽きてしまうから」ではないかと私は考えています。

アイデア発想に関しても、まったく同じことが言えます。そもそもアイデアは、出そう出そうと必死に考えても、そう簡単に出てくるものではありません。アイデアは、マンガでよく見る「頭の上で電球がパッと光る」ような偶然のひらめきでもなければ、ある日とつぜん天から降ってくるものでもないのです。

そして、なかなかいいアイデアが出ないと、人はそれを「つらい行為」であると感じてしまいます。よく言う「生みの苦しみ」というやつです。こうなってしまうと、考えるモチベーションが上がらなくなってしまうのは当然です。面白いアイデアを考えるのは、本来楽しいことであるはずなのに…。

どんなことであっても、まずは「小さな成功体験の積み重ね」が大事です。それも、楽しければ楽しいほどいい。これは、スポーツでも音楽でも料理でも一緒です。アイデア発想に関して言えば「自分でもこんな面白いアイデアを考えられるんだ」という「楽しい経験」を得ることが、その後のやる気と自信につながるのです。

「生みの苦しみ」を「生みの楽しみ」に

私はXDS(Experience Design Studio)という社内横断型の組織にも所属しており、そのチームでは数年前から「誰でも簡単にアイデアを発想できる方法はないか」と考えていました。

きっかけは、会社のCSR活動で行っていた中国の大学での講義です。それまでは、いわゆる広告やデザインに関する「講演型の授業」をしていたのですが、より実践的な「ワークショップ」にすることで、学生にイノベーティブなアイデアを実際に考えてもらおう、ということになったのです。

先述の通り、アイデアを発想するための方法に関しては、先人によって多くの素晴らしい手法が示されています。私たちはそこからさらに、アイデア発想をより「楽しい体験」にできるのは何かと考え、たどり着いたのが「ゲーム」でした。

「ゲーム」というフィルターを通すことで、アイデア発想が「苦しいもの」ではなく「楽しいもの」だと感じられるようになるのではないか、と考えたのです。

そうして生まれたのが、アイデア発想のための四つのゲームをパッケージングした「Ideation Factory」です。

Ideation Factory

アイデアは「分解」と「結合」でつくられる。

私たちは議論と検証を重ねる中で、アイデアを発想するためには

・事象を「要素分解」すること

と、逆に

・要素同士を「結合」させること

が重要だと考えました。そして、そのプロセスを楽しみながら体験することができるように、次の4種類のゲームを開発したのです。

Ideation Factory中身

「PIE」
まず一つ目が「要素分解」を元にした「PIE」というゲームです。これは、親となるプレーヤーが想像した「お題」を、みんなで一つずつ質問しながら推理していくシンプルなものです。

例えば、親以外のプレーヤーは「それはどんな質感ですか?」などと親に問いかけます。「お題」が「メガネ」だった場合、親は「ツルツルしています」などと回答し、それを繰り返していきます。回答は扇形の付箋に書き込んで円形状のシートに順に貼っていきます。回数を重ねていくと、名前の由来にもなっている「PIE」が完成します。

質問は全部で20個に限られており、その質問によって「お題が何か」を推理していくことで「お題」が持つさまざまな特徴をあぶり出す(=要素分解する)ことが目的です。よりゲーム性を高めるための秘密のルールも用意されています。

PIE
「PIE」のツール

「HEX」
二つ目は、ランダムに考えた六つの要素を「結合」させて新しいアイデアを考える「HEX」というゲームです。「HEX」は六角形を意味する「Hexagon」に由来しています。

六つの要素は「What」「Who」「Where」「When」「Why」「How」の、いわゆる5W1Hで構成されており、それぞれ三角形のカードに三つずつ書き込んでいきます。そして、完成した三角形のカードを並べて組み合わせ、そこから新しい商品やサービスなどのアイデアを発想します。

六つの異なる要素を強引に組み合わせることで、自分でも予想できないようなアイデアを生み出す体験を得ることができます。

「HEX」のツール
「HEX」のツール

「PLUS-MINUS」
三つ目は「PLUS-MINUS」というゲームです。これは、その名の通り「お題」が持っているネガティブ(=MINUS)なポイントをポジティブ(=PLUS)に変換することで、アイデアをたくさん生み出すゲームです。私たちはこれを「反転結合」と呼んでいます。

まず、チーム全員で「お題」を決め、その「お題」が持っている「ネガティブなポイント」を書き出していきます。次に、そのポイントを「ポジティブ」に変換するとどうなるかを書き出します。

例えば「お題」が「傘」だったら、「持ち歩かなければならない」というネガティブなポイントが考えられます。そして、それを単純にポジティブに変換すると「持ち歩かなくていい傘」と考えることができます。そこを起点にアイデアを考えることで、例えば「ドローンの傘」「傘のシェアリングサービス」「全身用超撥水スプレー」など、色々と発想が広がっていきます。

これをいくつかのネガティブ・ポイントに対して行うことでアイデアを量産できるのが、このゲームの特徴です。

「PLUS-MINUS」のツール
「PLUS-MINUS」のツール

「TYRANT」
四つ目は少しロールプレイングの楽しさを加えたゲームで「TYRANT」(=暴君)というゲームです。

まず、チームの中で王様を決めます。この王様は、ないものねだりをするわがままな性格で、家臣(他のプレーヤー)に「〇〇がない××」という無理な「お題」を出します。家臣は王様を満足させるために、みんなでアイデアを考えて献上しなければいけません。

例えば、「キーボードのないパソコン」というお題であれば、「音声で操作するパソコン」や「脳波で操作するパソコン」などが考えられます。ただし、王様が考えるアイデアと同じになってはいけません。家臣は、王様のアイデアと被らないように気をつけながら、斬新なアイデアを献上する必要があるのです。

このゲームは、あえて「〇〇がない」という制限を与えることで新しい発想をしようという考えで、私たちは「消去結合」と呼んでいます。

「TYRANT」のツール
「TYRANT」のツール

こうしたゲームは、実際にやってみないとなかなか面白さが伝わらないと思いますが、これまでたくさんの学生さんや社会人の方に体験してもらい、ありがたいことに大変好評を頂いています。

ワークショップ写真

また、現在はマイナビの「MY FUTURE CAMPUS」という学生向けキャリア支援の一環として採用いただき、国内の大学向けにワークショップを行っています。自分たち発で作ったツールをクライアントにシェアできているという点で、電通としても新しい取り組みになっています。

コロナの影響でオンラインでの開催になることもあるため、実際のカードゲームをウェブ上で再現したオンライン版も開発しました。

オンライン版「HEX」の操作画面
オンライン版「HEX」の操作画面

これらのゲームを作る上で最も大事にしたのは「体験のデザイン」です。ゲーム自体は、やろうと思えば普通の紙や付箋紙で代用することも可能です。しかし、それではやはり体験として全然面白くありません。特別に用意されたカードやツールに触れながら、手と頭を使って考えを巡らすという「体験そのもの」に、価値があるのです。

そして、ゲーム自体をみんなでワイワイと楽しむことで、1人で漫然と考えるだけでは絶対に出てこないようなアイデアが生まれます。この体験によって、アイデア発想の楽しさを実感することができ、それがそのまま実戦のためのトレーニングになるのです。

まさに「遊びから入る」ことで、アイデア発想という「生みの苦しみ」を「生みの楽しみ」に変えてしまうツールなのです。

誰もがみんな、アイデア発想を楽しむことができるようになったら、世の中はもっと面白くなるかもしれません。もし「Ideation Factory」に興味がありましたら、ぜひPLAY FIRSTまでお問い合わせください。いっしょに楽しみながら、面白いアイデアをたくさん創り出しましょう。

お問い合わせフォームはこちら(https://play-first.jp/)です。

テレビの運用型広告が拡大。「PORTO tv」ができることは?

スタートアップなど、これまでテレビへの広告出稿を躊躇していた企業をターゲットに、“テレビの運用型広告”のサービスが広がっています。そんな中、CARTA HOLDINGS(以下、CARTA ※1)と電通は共同で、テレビ広告出稿用プラットフォーム「PORTO tv」を今年5月にリリースしました。

「PORTO tv」の強みは何か?テレビの運用型広告の今後は?

「PORTO tv」の事業主体である、CARTAのグループ会社VOYAGE GROUPでスタートアップと向き合ってきた土井健氏と、電通でテレビ局と向き合ってきた川瀬智博氏が、広告主に本当に提供すべきことは何なのか、語りました。

※1CARTA HOLDINGS:インターネット広告のプラットフォームやメディア運営などを幅広く手掛けるVOYAGE GROUPと、電通グループのサイバー・コミュニケーションズ(CCI)が経営統合し、2019年に誕生した持ち株会社。

 

VOYAGE  GROUP
(左)VOYAGE GROUP取締役の土井健氏。インターネット広告事業に長年携わり、現在は、「PORTO tv」の事業責任者として、本プロジェクトを統括。(右)PORTO tv事業本部 プロダクトグロース部 部長の川瀬智博氏。以前は電通のラジオテレビ局に所属し、全国の放送局と交渉してテレビ広告枠の購入を行っていた。

デジタル広告と同じ感覚でテレビ広告の出稿や効果測定ができる

─「PORTO tv」は、広告主に提供される専用のダッシュボードから、テレビ広告を出稿できるサービスです。出稿前のシミュレーションや出稿後の「効果検証」が素早くできるのも大きな特徴ですよね。

土井:広告主が、ダッシュボードの画面に予算、エリア、ターゲット(年齢・性別)を入力すると、どれくらい広告がオンエアされて、どの程度視聴されそうかなどの指標を、視聴率などのデータに基づき、自動でシミュレーションします。

川瀬:「PORTO tv」のダッシュボード上では、さまざまな指標が確認できます。ただ、テレビ広告の効果測定でよく用いられるGRP(※2)などの指標は、テレビ出稿の経験がない企業にはなじみが薄いかもしれません。

そこで、「デジタル広告の知見は豊富だけどテレビ広告は分からない」という企業のために、CPA、CPI、IMP、CPMなど(※3)、デジタル広告でおなじみの指標をダッシュボードに示すようにしました。これらの指標を確認することで、予算に対してどのくらい広告効果が見込めるか把握しやすく、出稿に向けた次のフェーズへ早く移行できます。

土井:広告主はシミュレーション結果を検討し、「PORTO tv」上からテレビ広告を発注します。注文は電通のラジオテレビ局(以下、ラテ局)が受け、広告主の希望内容をもとにテレビ局と交渉して、広告枠を確保します。また、広告クリエイティブの発注も「PORTO tv」上からできます。そして、オンエア後は、各指標の実測値をシミュレーションと比較しながら効果測定ができます。

川瀬:「出稿によってどのくらいアプリがインストールされたのか」「どの広告枠が効果的だったか」「出稿コストに対してどれくらい効果があったのか」など、これまでのテレビ広告の効果測定では掴みにくかったデータが得られます。しかも、AIなどを使い計測作業を自動化して、最短でオンエア翌日に把握できるスピード感も魅力で、PDCAを高速で回していけます。

効果測定に基づくPDCAについては、CARTAがサポートします。CARTAは、アドテクノロジー領域で優れた実績を持つVOYAGE GROUPと、電通グループのサイバー・コミュニケーションズ(CCI)が統合してできた組織。例えば、CPIがちょっと合わなかったなら広告枠の買い付けコストを下げるようにしたり、逆にCPIベースで今回のエリアより少しでも安く出稿できるエリアを探したり、広告効果がより高まるように支援します。

※2 GRP(Gross Rating Point):広告出稿回数ごとの視聴率を足した数値。例えば視聴率10%の時間帯に4回CMを流した場合は、40GRPとなる。
※3  CPA(Cost per Action):コンバージョン1回当たりのコスト。CPI(Cost per Install):1インストール当たりの広告コスト。IMP(Impression):広告を流した回数。CPM(Cost per mille):広告表示(インプレッション)1000回当たりのコスト。


川瀬智博氏




テレビ広告とデジタル広告の豊富なノウハウを掛け合わせる

─「PORTO tv」のように、簡単に出稿できる“テレビの運用型広告”のサービスが今、増えています。その中において、「PORTO tv」の強みは何でしょうか?

川瀬:ひとつは、テレビ広告に長年携わってきた電通独自のノウハウです。これは他社にないものだと自負しています。テレビへの広告出稿に慣れていない企業は、シミュレーションやオンエア後のレポーティングの内容をどう捉えて、次の出稿につなげればよいか悩むケースも多いでしょう。

電通には過去のテレビ広告の実績データや、認知度調査など、さまざまなデータが大量に蓄積されています。そうしたデータを分析する多様なツールやスタッフの知見もあります。これらをうまく組み合わせて、番組ごとの視聴者のペルソナを描くこともできます。レポーティング+αのアドアイスができることが強みですね。

さらに、電通には、何十年にもわたるテレビ広告のバイイングのノウハウもあります。ネットと違い、テレビの広告枠は数に限りがあります。どのエリアで放送したらいいか、どの年代に見てほしいかなど、広告主の希望を踏まえて、より効果が高そうな枠を押さえる必要があります。この買い付けはネットの自動取引とは違い、テレビ局との交渉が必要なため、機械任せではできません。

土井:川瀬さんが述べたテレビ広告のノウハウに加え、デジタル広告に精通していることも強みです。日本のインターネット広告費は今年、テレビメディア広告費を抜き、日本の広告費全体に占める割合が最も大きくなりました。しかし、デジタル広告に長年携わってきた私がテレビの領域に携わり感じたことは、テレビ広告の価値が企業にきちんと理解されていないのではということです。

テレビ広告は、実はCPMなどのデジタル指標に換算すると意外と安いこともありますし、番組間にCMが流れる広告フォーマットは、生活者に受容性の高いものです。効果をきちんと可視化・分析できれば、メディアプランニングにおいて、もっと存在感を発揮できるはず。われわれはデジタル広告に精通しているからこそ、デジタル広告とは違う、テレビ広告の価値がよく分かるんです。

川瀬:その通りで、「PORTO tv」には、電通が培ってきたテレビ広告の知見とVOYAGE GROUPのデジタル広告の知見の両方があります。それゆえに、デジタル広告にお金をかけているけどテレビには出稿したことがない企業や、デジタル広告の効果が薄れてきて次のステップを考えている企業に対し、テレビ広告の提案がシームレスにできると考えています。

土井健氏

テレビの運用型広告の市場はまだまだ拡大する

─「PORTO tv」、そしてテレビの運用型広告について今後の展望を聞かせてください。

土井:テレビの運用型広告市場は、これからもっと拡大していくでしょう。まずは競合他社も含めて、みんなでテレビの運用型広告の市場を大きくしていき、テレビ広告の価値を再認識してもらうことが大事です。今は市場形成のフェーズだと捉えています。

私は、これまで10年以上にわたりインターネット広告事業に携わってきました。スタートアップの経営者と話をする機会が多いのですが、スタートアップは、テレビ、ネット、音声、DOOH(Digital Out Of Home/デジタル屋外広告)など、さまざまな広告メディアの中で「絶対これしかない」という先入観は持っていません。事業や会社の成長のために、その時点で、どのメディアに広告を出すのが一番効果的かを考えてマーケティング活動をしています。

そうした企業にテレビ広告を利用してもらうためには、テレビ広告を試していただくためのハードルを下げることが大きなポイントです。「PORTO tv」を含め、テレビの運用型広告市場が広がる中で、「これまでより低料金で出稿できるようだ」ということは認知されてきたようです。そして今年からは、テレビ広告の効果を可視化して、ネットの運用型広告のようにPDCAを回していくためのサービス市場が本格的にでき始めたと感じています。

川瀬:私も同感です。この流れを加速させるためにも、「PORTO tv」をさらに使いやすく進化させたい。それと同時にテレビ局とも課題を共有して、どうすれば企業にとってテレビ広告が利用しやすくなるかを考えていくことも必要です。

土井:そうですね。「PORTO tv」はリリースして終わりではなく、サービスを充実させる余地はまだまだありそうです。例えば、「PORTO」には、radikoやDOOHなどのデジタルメディアの統合プラットフォームもありますが、将来的には、ここに「PORTO tv」を加えることで、各メディアの広告効果をシームレスに検証したり、さまざまなメディアを横断したプランニングができたり、キャンペーン効果を高められると考えています。もちろん、他の方向性も考えながら、「PORTO tv」を企業の成長に寄与できるものにしていきたいですね。

川瀬:最後に一つ。「PORTO tv」のようなデジタルプラットフォームをつくっても、すべてAIに任せて自動出稿ができるわけではありません。プラットフォームはクライアントの利便性を高めてはくれますが、本当に広告主に満足してもらうためには、結局は人の力が大きい。ですから、「PORTO tv」のチームでも、私たち営業サイドのスタッフは、相談のしやすさやクイックレスポンスを大事にしています。それぞれの企業にとって、テレビ広告がどのような価値を持つのかを真摯に伝えていくことも、われわれの大きな使命だと考えています。

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組織はスモール、価値は“ジャイアンツ”な「すごい会社」を探せ!(関東・中部編)

日本にはまだまだ全国区で名の知れていない「すごい会社」が存在する
日本にはまだまだ全国区で名の知れていない「すごい会社」が存在する

全国各地の未来ある中小企業を発掘すべく、2018年にForbes JAPANと電通が立ち上げたプロジェクト、その名も「スモール・ジャイアンツアワード」。4年目となる本年度は、初のオンラインで開催されます。10月13日の、地方大会第一部ブロック(関東・中部)の見どころについて、Forbes JAPAN編集長の藤吉雅春氏による寄稿をお届けします。


「コロナ禍はモノサシを変えた」といわれている。これまで会社の価値を測るモノサシは、組織の規模、売り上げや収益の大きさ、知名度といったものが典型だった。しかし、コロナ禍で同じ業種でも会社によって明暗が分かれているように、規模の大きさなどでは測れなくなっている。将来の予測になると、もっと難しい。

「モノサシを変えよう」をテーマにしてきたのが、今年4年目となるForbesJAPANの「スモール・ジャイアンツ」アワードだ。組織は「スモール」でも、価値や影響力は「ジャイアンツ」。どんな工夫で「すごい会社」になったのか。10月13日から全国を4ブロックに分けた地方大会をオンラインで開催する。

今年4年目となるForbesJAPANの「スモール・ジャイアンツ」アワード「SMALL GIANTS AWARD 2021」の詳細はこちら

経営者たちが苦心してきた工夫に耳を傾ける前に、第一次審査を通過した企業をここに紹介しよう。目利きであるアドバイザリーボードが推薦してきた100社以上の企業から一次審査を通過した会社である。

世界に先駆けた自律型組織のパイオニアは立川にいた:株式会社メトロール(東京都立川市)

2009年に会社を継いだ2代目の松橋卓司社長は高収益を生む自立型組織をつくりあげた
2009年に会社を継いだ2代目の松橋卓司社長は高収益を生む自立型組織をつくりあげた。

工場の自動化に必要な「高精度工業用センサー」の、開発・製造・販売を行う。主力商材はロボットや工作機器の工具の先端の位置を精密に決める「精密位置決めスイッチ」というもの。約70カ国に展開していて、世界トップシェアを誇る。ただ、この会社が世界の最先端を走るのは、技術だけではなく、売り方と働き方にある。

中小企業には「黒字倒産」という事例が跡を絶たない。立場が弱く、特に海外での販売は売掛金を回収しにくいという事情がある。そこで同社は1998年頃からインターネットで海外への直接販売を開始。決済は円建ての前払いか、クレジットカードやPayPalによる電子決済で行い、キャッシュフローを安定化させている。

また、人事、総務、経理といった間接部門をデジタル化によって廃止し、社員が本業に集中できる体制にしている。さらに、役職もすべて廃した。全員が同じ立場で、プロジェクトごとにリーダーを決めて組織運営をしているのだ。まだ日本ではピラミッド型の組織が当たり前で、同社のような平等のホラクラシー型組織はほとんど浸透していない。これに近い「ティール組織」という概念が日本に上陸したのも、ここ数年のことだ。メトロールが経常利益率20%と高収益を実現した背景には、「働き方」の独自性があったわけだ。

勝負の土俵は海外。飲食料メーカーのスモール・ジャイアンツ:中央葡萄酒(山梨県甲州市) 

山梨のワイン業界の重鎮として知られている三澤茂計社長は一切の妥協を許さない
山梨のワイン業界の重鎮として知られている三澤茂計社長は一切の妥協を許さない

日本のワイナリーのほとんどが国内市場しか見ていないなか、いち早く海外展開を試みて、世界で勝負するのが「グレイス(GRACE)」ブランドだ。

2014年、「キュヴェ三澤明野甲州2013」が世界最大のワインコンクール「Decanter World Wine Awards」で日本ワイン初の金賞を受賞。以後、6年連続で何らかの受賞の栄誉に浴する。現社長の三澤茂計は山梨のワイン業界の重鎮として知られており、フランスのワイナリーで修行を積んだ娘の彩奈氏が栽培・醸造を仕切っている。三澤親子は、「日本のワインで奇跡を起こす』という著作があり、そのタイトル通り、親子での奮闘が描かれている。

同社は欧州に加え、近年は豪州やシンガポール、香港、台湾などにも進出し、約20カ国に対して年間1万5,000本を輸出。ワインの価値は受賞歴ではなく、つくり手によって決まると捉え、「風景がワインになっているか」という目線できめ細やかなワインづくりを追求している。

世界と地元を同時に底上げする、「管」の何でも屋:栃木精工(栃木県栃木市)

屋注射針用ステンレスパイプなど、医療分野を中心に高品質な製品を開発
屋注射針用ステンレスパイプなど、医療分野を中心に高品質な製品を開発。

スモール・ジャイアンツの審査基準のひとつに「地域への貢献」がある。栃木精工は雇用だけでなく、地場に技術を供与する共同開発を念頭に経営をしている。

「管(くだ)の何でも屋」を標榜し、注射針用ステンレスパイプ、OA用精密パイプ、分析機用精密パイプなどを展開。収益柱の医療機器向けには、歯科用麻酔針やカテーテル、ポンプチューブ、医療用コネクタ、内視鏡用構成部品といった管状の製品や、優れた操作性と強力な耐久性を持つブラシ関連製品などを手がけており、世界の医療現場に貢献。売り上げの4割を海外から稼ぎ出している。

製品の仕入れはほとんどが県内企業から。部門ごとの損益は全社員に公開し、各自が経営を自分ゴト化することで、組織力を高めており、業績は10年連続で伸びている。その一方で、地場の200社に技術を提供し、共同開発という形で底上げを図る。地域を支える重要な存在となっているのだ。直近では新型コロナウイルスの影響で需要増加が見込まれる呼吸器系のチューブを開発中である。

人体内部から宇宙空間まで「フィルター界の総合デパート」:富士フィルター工業(東京都中央区)

 

業種を問わずありとあらゆるフィルター製品をグローバルで展開
業種を問わずありとあらゆるフィルター製品をグローバルで展開

スモール・ジャイアンツでは中小企業でも世界中で商品やサービスを浸透させている例を取り上げてきたが、フジフィルター工業のすごさは、代理店や販売会社を通さずに、55カ国以上を独自でカバーしていることだ。

同社は、高精度の産業用フィルターとフィルターシステムの開発・設計・製造・販売を一貫して行うフィルターの総合エンジニアリング会社である。フィルター会社は特定産業に特化する場合が多いが、私たちの身の回りにあるあらゆるフィルターを手掛けている。一般化学、食品、医薬品、自動車、航空・宇宙、家電、IT、クリーンエネルギーなど、まさにフィルターのデパートのような稀な存在だ。

審査会での評価された点は、中小規模ながら、これだけの領域で世界で戦えている点と、フィルターの市場規模がは大きく、今後の発展が予測される点である。そしてもうひとつ、「世界で一番社員がHappy」という企業理念。社員を大事にする企業は、これからの日本社会でますます重要になる。

大手企業が次々と断念する研究を続け、「光学単結晶」で唯一無二の存在に:オキサイド(山梨県北杜市)

 

大手企業などから「その道一筋」の人材が結集する光学単結晶の研究者集団

大手企業などから「その道一筋」の人材が結集する光学単結晶の研究者集

スモール・ジャイアンツの企業に多く見られるのが、「どん底体験」だ。スタートアップが「ゼロイチ」といわれるアイデアや開発からスタートするのに対して、中小企業は背負うものがあり、マイナスからの逆転劇が多い。その多くは親の代の古い産業や負債を背負う話だが、2000年創業の技術系ベンチャーであるオキサイドは、審査会で「生き延びていること自体が評価できるが、さらに成長していることは賞賛に値する」と評価された。

オキサイドは物質・素材系の研究者集団である。光通信分野や光計測・加工分野、医療・バイオ分野などの産業分野で基板材料として使用される「光学単結晶」の開発・製造を行うほか、単結晶を利用したデバイスやモジュール、レーザー製品の量産などを展開している。

審査会で次のような声があった。「一般的に材料系の領域は研究成果を実用化するまでに時間がかかり、多大なコストも必要なことから小規模企業には難しい」。しかも、光学単結晶は大手企業が複数参入したが、そのほとんどが撤退している。オキサイドはそうした企業から事業を譲り受けて、経験豊富な人材を吸収するとともに技術を強化してきた。

オキサイドは総合的な結晶育成ができる世界唯一の企業である。スマートフォン向けではほとんどの半導体検査装置でオキサイドの基板材料が組み込まれている。会社の事業規模は年平均20%のペースで成長しており、コロナ禍でも好調だ。データセンターやIoT、ヘルスケアなどの領域で需要増が見込まれ、現在は半導体検査装置向けで対応が追いつかない状況という。次世代通信や自動運転、量子コンピューティングなど、需要拡大が期待できる。

経営者たちが語る熱いストーリーは、10月13日15時30分スタートのイベントで!全国の「すごい会社」からどこが勝ち抜くか。グランプリを目撃しよう。

「SMALL GIANTS AWARD 2021」の詳細はこちら