新たなApple神話誕生か? Macが日本のテレワークのスタンダードになる日が近い

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

世界的ブランドであり、日本でもiPhoneなどが高い人気を誇っているApple製品。そんなAppleが、現在世界的に推奨されているテレワーク環境下で、セキュリティへの信頼感を武器にさらなる支持を獲得する気配を見せている。
今回は、アメリカから日本に伝播してくるかもしれない、Macデバイスの新たな躍進についてお伝えしていきたい。

「安全性が高いのはMac」と欧米企業の担当者も太鼓判

世界各地にあるApple Storeは同社のファンの聖地でもある[/caption]

 Appleといえば、その名の通りリンゴのロゴがついた各種デバイスが有名なデジタル製品メーカーだ。同社の発売するMacシリーズのPCや、日本のスマートフォン業界で断トツのシェアを誇るiPhoneなど、直感的でクリエイティブな機能を多数有していることでも知られている。

 アメリカのソフトウェア会社・Jamfが2020年夏に欧米企業のIT・情報セキュリティ担当者を対象に実施したアンケートによれば、テレワークの進む現代において、多くの企業が「今後12カ月間にMacの使用台数が増加する」と考えていることが明らかになった。その割合は現時点でMacをメインデバイスとして利用する企業のうちの74%、Ma…

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JRA田辺裕信「今日は相手を褒めるしか……」阪神JF(G1)「期待」芽生える上がり「33.4秒」の豪脚一閃! 小柄な「大物」残り物には福がある!?

 21日、東京競馬場で行われた5Rの新馬戦(芝1600m)はレフトゥバーズ(牝2歳、美浦・萩原清厩舎)が優勝。2着馬と3馬身半差をつけての快勝だった。

 ダートの砂が舞うほどの強風だった東京競馬場。レースは18頭立てのフルゲートで行われた。

 外枠勢が好スタートを切ったが、内から6番ザイグザンプルがかかり気味にハナ。レース序盤から縦に長い展開となった。

 8番レフトゥバーズは無理せず中団からの競馬。いつでも外へ出せるよう、内1頭分をあけて追走した。

 抜群の手応えで4コーナーを回ったレフトゥバーズ。直線に入ると迷わず外に持ち出した。

 追い始めると1頭次元の違う脚。残り200m手前で先頭を捉えると、最後は流してゴールした。

 騎乗した横山武史騎手も「調教から雰囲気がよく芝での動きも目立っていたので、勝ち負けになると思っていました」と自信を持って臨んだ一戦。「想像以上の瞬発力で、直線では僕が馬の動きについていくのに精一杯でしたよ」と話した脚はまさに豪脚一閃。一瞬で他馬を置き去りにした。

「気性のカリカリしたところはありますが、これから体も増えてくるでしょう」とコメントしたように、馬体重は418kgと小柄なレフトゥバーズ。しかし、大きなフットワークからは、それを感じさせない迫力があった。

「直線ではフラフラとして若さを覗かせましたが、強烈な末脚でした。1番人気の2着ビューティフルデイに騎乗した田辺裕信騎手も『今日は相手を褒めるしかないですよ……』と完敗といった様子でしたよ。

上がり3ハロンはメンバー最速の33.4秒。最後は軽く流していましたが、上がり2位の2着ビューティフルデイの34.4秒を1秒も上回る豪脚を繰り出しました。まだ馬体面も含め幼い面は残りますが、これはまた新たなクラシック候補誕生といえるんじゃないでしょうか」(競馬記者)

 横山武騎手も「更に良くなってくると思います」と今後の成長を見据えるレフトゥバーズ。今回走った芝のマイル戦では、来月の13日に阪神JF(G1)もある。

 昨年の阪神JFは、未勝利勝ちからの出走2頭を含め、収得賞金400万組が7頭出走。さすがに中2週となるだけに出走はないかもしれないが、それをも考えさせるほどインパクトがある勝利だった。

 7日の京王杯2歳S(G2)で不利を受け5着に敗れたリフレイムや、アルテミスS(G3)勝ち馬のソダシ。アルテミスSで3着だったテンハッピーローズをサフラン賞で撃破した、サトノレイナスなど、スター誕生の予感を漂わせる今年の2歳牝馬路線。

 また新たな「大物」が現れたといっても、過言ではないだろう。

「残り物」と名付けられた本馬。この先の馬生に「福がある」ことを期待したい。

JRA M.デムーロ騎手「すみませんでした」に称賛の声続々! 超良血2歳ブエナベントゥーラ「鼻出血」で1番人気惨敗も”救った”勇気ある決断

 21日、東京競馬場で行われた6R・2歳1勝クラスは、4番人気のニシノアジャストが上がり最速の末脚で突き抜けて優勝。2歳戦に定評のあるリーチザクラウンから、また1頭楽しみな産駒が台頭した。

 その一方、単勝2.1倍の1番人気に推されながら、8着に敗れたブエナベントゥーラ(牡2歳、美浦・堀宣行厩舎)には、ファンから心配の声が集まっている。

 G1を6勝して、2010年には年度代表馬に輝いたブエナビスタを母に持つブエナベントゥーラ。デビュー前から「ブエナビスタの最高傑作」と評され、単勝1.5倍の支持を受けた新馬戦では2着だったものの、仕切り直しの未勝利戦を完勝。この日は勝てば、いよいよ重賞・G1の舞台が視野に入ってくる大事なレースだった。

 鞍上を任されたM.デムーロ騎手のエスコートは、ほぼ完璧だった。最後の直線では抜群の手応えで先頭に並びかけるブエナベントゥーラ。今後の展望が大きく開ける2勝目は、もうすぐそこまで来ていると思われた。

 しかし、その直後に失速。しばらく檄を飛ばしていたデムーロ騎手だったが、やがて諦めるとズルズルと後退……最後は8着に沈んだ。

「どうやらレース中に鼻出血を発症してしまったみたいです。馬は人と違って鼻でしか呼吸できないので、鼻の穴で出血すると呼吸が難しくなります。鼻出血には単純に打撲などで鼻から出血する外傷性と、肺から出血する内因性のものがありますが、今回の場合は失速具合から後者の可能性もありそうです。

外傷なら比較的早く復帰できますが、内因性なら治療に専念しなければならないので、ある程度の長期離脱は避けられないかと。いずれにせよ、期待の良血馬だけに心配しているファンも多いですね」(競馬記者)

 鼻出血といえば、やはり牝馬として64年ぶりに日本ダービー(G1)を制したウオッカを引退に追い込んだ症状として有名だ。

 2009年11月のジャパンC(G1)でG1・7勝目を挙げたウオッカだったが、レース後に鼻出血していたことが判明。年末の有馬記念(G1)を断念し、翌年のドバイワールドC(G1)挑戦を表明したが、前哨戦のマクトゥームチャレンジR3でまたも鼻出血……。そのまま引退を余儀なくされた。

「馬にとっては致命傷にもなり兼ねない鼻出血ですが、医療技術の発達により近年では復帰できる競走馬も数多くいます。

有名なところでは来週のジャパンCを予定しているマカヒキは、2歳のデビュー直後に鼻出血を発症しましたが、3歳春には日本ダービーを勝ちましたし、7歳になった今も元気に走っています。ブエナベントゥーラも今回は残念でしたが、復帰を待ちたいですね」(同)

 レース後、デムーロ騎手は「早めに動いていきましたが、直線で早々に手応えがなくなって……走りがバラバラになってしまいました」とショックを受けた様子。最後は「すみませんでした」と話すのが精一杯だったようだ。

 これまで人気馬でも勝てそうにないと、早々に追う手を緩めてしまう“悪癖”があったデムーロ騎手だが、この日はネット上のファンからも「よく止めてくれた!」「勇気ある決断だったと思う」「ありがとう、ミルコ」と、その判断に称賛の声が続々……。

 早めにアクシデントを察知したデムーロ騎手の判断は、ブエナベントゥーラにとって大きなプラスだったに違いない。

甘デジ「上位ランクの出玉感」×「圧倒的〇〇」の傑作!その魅力…まさに「底なし沼」!

 ところで、池と沼の違いをご存知だろうか。辞書によると、池は「地面にある程度の広さと深さでいつも水がたまっているところ」、沼は「くぼ地に自然に水がたまってできた、どろの深いところ」とある。

 ポイントは「どろ深い」というワードで、底なし沼のように底が安定していないとか、植物がいっぱい生えていて足が絡め取られるような印象である。これは最近のネットスラング「◯◯沼」にも共通するイメージで、「引きずり込まれる」「のめり込んでしまう」様子をうまいこと表しているのではないだろうか。

 パチンコでも有名なカイジの「沼」はまさしく沼。その途方もないギャンブル性に誘引され、耽溺するのであるが、その魔力の一端をカジュアルに味わえるのが『P弾球黙示録カイジ沼4 ざわっ…Ver.』である。

 もちろん、7億円の報酬がつく本家とは比べ物にならないが、ST継続率が約75~79%で右打ち中の30%が最大ラウンドとなる10ラウンド約1000発出玉と甘デジの中では上位ランクの出玉性能を誇るマシンとなっている。

 その出玉を生み出す「超沼RUSH」は80回のSTだが、右打ちでも12%の通常大当りが含まれているので油断はできない。その運命の分かれ道を演出で表現しているのが「天使クルーン」と「悪魔クルーン」で、本機のRUSHの特徴でもある。

 天使クルーンに発展すると画面いっぱいに無数の多種多様なクルーンが並べられ、そのうちのひとつを使ってリーチ演出となるクルーン勝負に発展。クルーンの種類や玉の数によって期待度が変化するが、選択クルーンが赤と白のみなどチャンスアップパターンも存在。

 クルーンの種類は白<赤<ピンク<黒の順にチャンスとなり、赤丸の書かれた当り穴に入賞すれば確変大当りが濃厚となる。

 一方、悪魔の手予告や悪魔図柄テンパイなどの特定の演出から発展する「悪魔クルーン」なら通常大当りのピンチ。帝愛会長・兵藤和尊が支えるクルーンの終わり穴に玉が入ると時短モードへ移行してしまうのである。

 このように、クルーンがST中の命運を握っているが、通常時においてもクルーンは重要な役割を担っていて、実写沼リーチで大当りすれば超沼RUSH突入が濃厚。どの図柄でも必ず「スーパー・モード沼」図柄に昇格し、確変大当りになるのである。

 ゆえに、実写沼リーチに発展した時のボルテージは最高潮に達し、マンガさながらの熱量でクルーン攻略を応援したくなるといった仕掛けが施されているのである。

 本機はまさにクルーン沼。「沼」が大好きなパチンコファンはずっぽりハマるにかぎる。

(文=大森町男)

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JRAマイルCS(G1)今週の「美味しい1頭」……グランアレグリアでもサリオスでもないアノ実績馬で単勝1点勝負!【有馬記念までに目指せ50万円】

 人生初の帯封ゲットを目指し、先月のスプリンターズS(G1)から始めた『秋のG1十二番勝負』。1万円を元手に有馬記念までコロガシ馬券で100万円獲得を夢みたが、第二戦の秋華賞(G1)であえなく撃沈。本命クラヴァシュドールは、見せ場なく惨敗し、予定通り「負けたら即終了」となった。しかし、その後編集長に“懇願”しつづけ、何とか許可を得てリベンジにこぎ着けた。

 厳選1頭の単複で勝負する点は変わらないが、今回はルールを少し改定。

・マイルCS(G1)から有馬記念(G1)のG1・7レースで最終的に50万円を目指す
・予算は10万円
・ホープフルS(G1)までは基本的に1レース1万円以上を賭ける
・最終戦となる有馬記念では最低50万円、状況次第で100万円を狙う

 今回は“コロガシ”ではないため、負けを恐れず最初から穴馬で攻めるつもりだ。

 22日に開催されるマイルCSは、過去10年すべてで1番人気が敗れており、波乱に期待がかかる。しかし、この秋のG1は先週のエリザベス女王杯(G1)まで1番人気が5連勝中。1番人気濃厚のグランアレグリアと“幻の2冠馬”サリオスの強さは認めつつ、2頭以外から“美味しい1頭”を探しあてたい。

 レースのカギを握るのは、やはりグランアレグリアだろう。金曜日に枠順が発表され、2枠4番に収まった。前走は速い流れのスプリント戦で後ろからの競馬になったが、今回は2ハロンの延長で枠も内目。鞍上のC.ルメール騎手は包まれるのを嫌って前につける可能性が高そうだ。そうなると前走のような末脚を発揮できないとみる。

 そこで浮上するのがグランアレグリアと同じ4歳馬で、過去3度対戦しているアドマイヤマーズだ。過去の対戦を振り返ってみると、最初の朝日杯FS(G1)では、先行したグランアレグリアをアドマイヤマーズが徹底マーク。4角で馬体を併せにいくと、グランアレグリアは失速。最後は0秒3差をつけ、アドマイヤマーズが金星を挙げた。

 2度目の対戦は、昨年のNHKマイルC(G1)。ここでもアドマイヤマーズが前を行くグランアレグリアを射程に入れ外目を追走。4角で間に1頭を置いて並びかけると、直線で狭いところに入ったグランアレグリアを尻目に差し切り、G1・2勝目を飾った。

 3度目の対戦は、グランアレグリアがアーモンドアイを撃破した今年の安田記念(G1)。アドマイヤマーズは6着に敗れたが、半年ぶりの競馬で本来の力を出し切れなかったのは明白。この敗戦は軽視していいだろう。

 アドマイヤマーズを本命とした最大のポイントは枠の並びだ。2枠グランアレグリア、その少し外の4枠にアドマイヤマーズというのは朝日杯FSと全く同じ。グランアレグリアを見ながら2年前と同じような競馬に持ち込めれば、復活劇を遂げてもおかしくないだろう。

 前走のスワンS(G2)では3着に敗れたが、これも苦手の休み明けで、あくまでも叩き台。狙うなら叩き2戦目で、人気落ちが濃厚のここしかない。

 昨年11月に逝去した近藤利一氏の一周忌を終え、陣営も復活Vの報告を天国に届けたいはず。ミスも許される今回は単勝1点で大勝負する。

【本命】
アドマイヤマーズ
【買い目】
単勝10000円

(文=中川大河)

日産の脅し…“お荷物”三菱自動車株売却報道は内紛の証拠、三菱商事も救済の意思なし

日産は“いつまでも甘えるな”と脅しをかけてきたんですよ」――。ある三菱自動車関係者は16日にブルームバーグが報じた「日産が三菱自動車株売却検討着手」報道の背景についてこう話す。

 ブルームバーグの記事は、「事情に詳しい複数の関係者」からの情報として、「新型コロナの影響などで業績が悪化している三菱自の回復に想定よりも時間がかかるのではないかとの懸念があるほか、仏ルノーを含めたアライアンス(企業連合)で協業体制を構築しており、資本関係を維持する必要性が薄れてきた」ことが売却の背景にあると報じている。

 この記事が配信されると関係者は騒然となったが、国内主要メディアからの後追いはなく、少なくとも現段階では固まった話ではないと考えられる。先の三菱自関係者はこう話す。

「この報道は関係者の間では日産から出たものだと見ています。残念ながら、理由は簡単で、アライアンスによって三菱自から得られる技術や研究費などのメリットがまるでなくなっているのが現状だからです。日産トップにとって三菱自との関係をいつ、どのような形で清算するかが重要な仕事の一つとなって久しいですが、三菱商事の出身で16年にわたり三菱自の再建に尽力してきた益子修会長が今年8月に亡くなられたのを機に、一度観測気球を上げてみようということになったのでしょう。国内メディアではなくブルームバーグというグローバルメディアにリークしたのもそれを裏付けています」

 確かに、故益子氏は三菱自の象徴のような人物だっただけに、一介のプロパー社員である後継の加藤隆雄社長では日産やルノーへの発言力が落ちるのは否めない。日産側が、東南アジア以外の市場でろくに利益を上げることのできず赤字を垂れ流す「お荷物」の三菱自を切り捨てて、身軽になりたいと考えるのは合理的だ。

 一方で、短期的には日産が三菱自の売却に踏み切る可能性は小さい。日産は2016年、燃費不正問題で経営危機に陥っていた三菱自の第三者割当増資に応じて約2370億円を出資、同社の株式を34%取得し筆頭株主となった。日産が三菱自の株式売却を急ぐ動機があるとすれば、当面のキャッシュの確保だが、日産は金融機関からの借り入れなどにより今年9月末時点で約2兆5000億円を備えており、その心配があるとはいえない。20日時点の終値ベースで日産が三菱自の株式の34%を売却して得られるのは、購入した時の半値以下の約1000億円であることを考えても、無理に急ぐ理由は見当たらない。

 日産による三菱自の株式売却は、日産経営陣を長きにわたって苦しめる課題となっている。

三菱商事にとっても三菱自はお荷物

 日産による三菱自の株式売却の判断は、コロナの影響がある程度見通せた段階になるとみられるが、そもそも売却先がどこになるかという大問題もある。

 技術力も共同研究費用を出せるような余裕もない三菱自の株式を買うのは、三菱グループの中核企業であり、全株式の20%を所有する三菱商事が最有力候補とならざるをえない。三菱自は三菱商事の持ち分法適用会社でもあり、「三菱の冠が付いている限り、見捨てることは考えにくい」(冒頭の三菱自関係者)との見方も根強い。

 しかし、三菱自はそもそも三菱重工の自動車部門から独立した「亜流中の亜流」であり、三菱商事、三菱UFJ銀行、三菱重工という御三家からすれば、真剣に救済するモチベーションが上がるはずがない。さらに、三菱商事は20年9月中間決算が大幅減益となった元凶が三菱自であり、「現時点で無理に赤字を増やすメリットは何もない」(証券アナリスト)のが実情だ。

 三菱商事の垣内威彦社長は伊藤忠商事に猛追されるなかで「総合商社首位の死守」を最重要経営方針として掲げているだけに、「三菱自に対する見方は相当冷ややか」(同)であるのもうなずける。その証拠に三菱商事自動車・モビリティグループCEOの戸出巌常務は、9月14日配信のダイヤモンドオンラインのインタビューで、「あくまで第二株主」と強調し、距離感を印象付けている。そもそも戸出氏自体、鉄鋼畑が長く自動車についての知見がどれほどあるか大いに疑わしい。「野球選手にテニスをやらせるようなもので、身びいきの垣内氏がかわいい後輩を引き上げただけ」(全国紙経済部記者)との下馬評も出るほどだ。客観的にみて、真剣に三菱自の再建を考えるのなら、このような人事はしないのではないかと思わざるを得ない。

 三菱自について、中国メーカーなどノーマークの企業が株式取得するというシナリオの可能性も捨てきれないが、基本的には日産と三菱商事との間でこれから協議していくことになるのだろう。三菱自は今年7月に22年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画を発表し、リストラをはじめとした固定費削減などに取り組むとしたが、新車投入もままならないなかでは自動車メーカーとしての再起は遠いといわざるを得ない。

(文=松岡久蔵/ジャーナリスト)

●松岡 久蔵(まつおか きゅうぞう)
Kyuzo Matsuoka
ジャーナリスト
マスコミの経営問題や雇用、農林水産業など幅広い分野をカバー。特技は相撲の猫じゃらし。現代ビジネスや文春オンライン、東洋経済オンラインなどにも寄稿している。ツイッターアカウントは @kyuzo_matsuoka

ホームページはhttp://kyuzo-matsuoka.com/

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JRAジャパンC(G1)にそそられず!? マイルCS(G1)渾身の「◎」! 男なら買わなきゃいけない「穴」がある。それが例え無謀だとしても……

 馬券派にとって競馬とは「ギャンブル」である。

 来週、三冠馬3頭が揃うジャパンC(G1)に競馬ファンは沸いているというが、馬券を買うなら断然マイルCS(G1)の方に購入意欲がそそられるのだ。

 明日22日に行われるマイルCS。まず、今回のポイントはマイルという距離である。

 この短距離というには長く、長距離というには短い微妙な距離。ここに勝機を見出せる馬を狙いたい。

 今回、1番人気が予想されるのがグランアレグリア。前売りの時点で単勝1.7倍という圧倒的支持を集めている。

 もちろん、男の「◎」にグランアレグリアなんていう「セコい」ことをいうつもりはないのだ。狙うは「穴」。男なら当然のことである。

 グランアレグリアは前走が1200mのスプリンターズS(G1)。このレースに出走していたのは、今回の出走馬では他にアウィルアウェイがいる。

 ただ、前走は同じような位置取りからともに外を回し、差が詰まらずの0.4秒差。アウィルアウェイの逆転は限りなく可能性が低そうだ。

 逆にいえば、グランアレグリアが圧勝すると予想するなら、ヒモに入れるというのも面白いかもしれない。

 とはいえ、グランアレグリアは単勝1.7倍の断然人気。できれば「飛んでほしい」というのがギャンブラーの思考なのだ。つまり、アウィルアウェイは「消し」だ。

 続いては1400m。スワンS(G2)に出走した4頭について考察する。

 勝利したのはカツジ。3着アドマイヤマーズ、8着ベステンダンク、10着サウンドキアラと入線している。

 ただ、このレースは1着から10着までが0.5秒差。差がつかなかったということは、全馬が止まらなかったと考えたい。つまり、能力を出し切れていないということだ。

 勝利したカツジは、それまでが惨敗続き。前走が恵まれ過ぎただけで、とてもG1の舞台で同じ結末になるとは思えない。8着ベステンダンクも同様で、やはり近走成績からは今回は惨敗まで考えたいところだ。

 注目は3着アドマイヤマーズと10着サウンドキアラ。アドマイヤマーズはグランアレグリアとの対戦で2勝1敗、敗れた安田記念(G1)がドバイ(中止)から帰国後の初戦であった。

 サウンドキアラは2走前がアーモンドアイの2着。ただ、アーモンドアイが安田記念でグランアレグリアに敗れていることを思えば、そこの逆転は考えづらい。

 続いて1600m。

 富士S(G3)組は、正直レベルに疑問が残る。というのも、2着のラウダシオン以外は、安田記念でグランアレグリアに完敗した馬。安田記念で10着だったヴァンドギャルドが勝利している辺り、食指は動かない。

 その安田記念では、グランアレグリアが圧勝。3着インディチャンプ、5着ケイアイノーテック、6着アドマイヤマーズなど。3着インディチャンプでも同じような位置から0.5秒差をつけられているだけに、アドマイヤマーズのような特別な理由(ドバイ帰り)でもない限り巻き返しは厳しいのではないだろうか。

 富士Sの2着馬ラウダシオンは、NHKマイルC(G1)でレシステンシアに勝利。コースも異なり、1戦だけで決めつけるのは危険ではあるが、レシステンシアは5番人気とそれなりに人気もある。やはり買いづらいのだ。

 ラウダシオンが唯一惨敗を喫したのが、朝日杯FS(G1)。この時の勝ち馬がサリオスだ。2着に富士Sで5着だったタイセイビジョンが入っているが、その差は0.4秒。しかも、差しが届く流れをサリオスの方が先行していたのだから、着差以上に能力差は大きいと考えられる。

 サリオスは前走1800mの毎日王冠(G2)を圧勝。今回のメンバーとは同じ3歳牡馬のタイセイビジョンとラウダシオンしか対戦していないが、その中では圧倒的に抜けていると考えたい。

 メイケイダイハードとブラックムーンは、前走の関屋記念で12着と17着。さすがにここでは論外だろう。

 となると、残されたのはスカーレットカラーだ。前走は天皇賞・秋(G1)で勝ち馬アーモンドアイから1.4秒差の9着。

 ただ、天皇賞・秋のレース後、高橋亮調教師が「自分のスタイルでレースができました。直線でもいい感じでしたが、メンバーも強かったですからね。距離的なものもあります」と、適距離ではないことを示唆していた。

 しかも、天皇賞・秋では馬体重がプラス14kgと、過去の最高馬体重である490kgに迫る勢いだったスカーレットカラー。490kgで出走した際も2着と結果を残しているが、古馬となってから勝利したのは464kgだったパールS(OP)と府中牝馬S(G2)の472kgだ。

「距離的なものもあります」という言葉からは、明らかにマイルCSが標的。天皇賞・秋のあとはマイルCSと予め決まっていたというのだから、前走は叩き台と考えていいのではないだろうか。

 4走前の同舞台、阪神牝馬S(G2)ではサウンドキアラから0.2秒の2着。サウンドキアラでもグランアレグリアへの逆転は難しいと考えているのだから、スカーレットカラーを推すのには矛盾が生じるが、その理由は阪神牝馬Sの位置取りの違いだ。

 この阪神牝馬Sは7着までが0.5秒差で、スワンSではないが、やはり4コーナー1桁番手の馬が上位の多くを占めている。ただ1頭、4コーナー15番手から差し込んだのがスカーレットカラーである。

 前走1200mを使ったグランアレグリアに対して、スカーレットカラーは2000m。グランアレグリア圧勝のスピード競馬なら惨敗でも、グランアレグリアに厳しい流れなら一発あってもいいのではないだろうか。

「目には歯を、歯には目を」である。同じことをやっても格上には通用しないのだ。

 1番人気グランアレグリアに逆転する可能性としては、2番人気サリオス、3番人気アドマイヤマーズも秘めてはいるだろう。

 しかし、そんな3連複を当てて楽しいだろうか?全然「ギャンブラー」ではないのである。

 確かに、スカーレットカラー1着というのは無理があるのも承知している。ただ、男なら……。

「◎」スカーレットカラーしかないのだ。

(文=宍戸ハレ)

エイベックス、業績ガタ落ちの根本的原因…利益生まない&高額ギャラの歌手、高額報酬の会長

 音楽業界の雄であるエイベックスが苦境に立たされている。2020年9月中間連結決算の最終赤字が32億円にも上り、40歳以上を対象に100人程度の希望退職を募集することを発表した。さらに17年に移転したばかりの東京・南青山の一等地に位置する本社ビルの売却話まで浮上している。

 同社はこの報道に対して、「構造改革を進めており、その一環において本社ビルの売却を検討しているのは事実ではございますが、現時点で決定した事実はございません」と否定しているが、いずれにしろ厳しい経営状況に置かれていることは明白だ。

「今のエイベックスは、古き良き時代の音楽を純粋に愛する集団から変わりました。ダンスミュージックやトランスで実験的な音楽をつくっていたような冒険心は消え失せ、打算的な音楽を垂れ流すようになってしまいました。大量リストラも問題ですが、そういう会社のカラーが変わってしまったことが一番悲しいです。創業メンバーでも他社に移った人が少なくなく、その理由は音楽性の違いにあるという声も聞きます」(エイベックス元役員)

 もちろん新型コロナウイルスによる音楽活動の自粛も影響しているが、より本質的な問題があると指摘するのは、同社の現役社員だ。

「18年から売り上げは年々微減でしたが、今期はガタ落ちの状況。来年度以降も厳しい数字になると予測されています。15年頃から構造改革を行い、VR(ヴァーチャル・リアリティ)やアニメ、デジタル部門への投資が進みました。さらにインフルエンサー事業の強化など、さまざまな新規事業に手を出してきました。しかし、いずれもうまくいっているとはいいがたいです。

 やはり一昔前のような会社の“顔”となるアーティストが存在しないことが、企業としての求心力を落としています。実際にソニー・ミュージックやキングレコード、ワーナーのほうが勢いがあるし、世間的なヒットを飛ばしています。数字的には、いまだに業界トップクラスですが、それは複数の事業を合わせたもので、肝心の音楽に関してはジリ貧の状態が続いており、強い危機感を持っています」

ギャラが高い割に利益を出さないアーティスト

 今春、同社の所属アーティストや松浦勝人会長兼CEOの薬物使用疑惑が取り沙汰された。その後、松浦氏はCEO職を離れたが、それでも強い影響力を保ち続けている。

「“松浦帝国”と揶揄されるほどで、松浦会長は社内でいまだに圧倒的な影響力を持っています。だから浜崎あゆみの『M 愛すべき人がいて』(小松成美/幻冬舎)が出版された時も、『週刊文春』(文藝春秋)に松浦会長の大麻疑惑が載った時も、特に社内で話題に上がることはありませんでした。ただ、沢尻エリカ、浜崎あゆみ、TRFなど、ギャラが高い割に利益を出さないアーティストを多数抱え過ぎです。本社ビルを売却する前に、ほかにできることがあるんじゃないかと思いますよ」(現役社員)

 松浦氏の役員報酬は、14年には4億6000万円超、16年も3億8000万超で、18年にも3億円7500万円と計上されており、音楽業界の企業でもっとも高額な報酬を受けてきた。経営不振が顕在化した2020年3月期も、2億7500万円もの報酬を受け取っている。リストラの前に役員報酬をカットすべき、との声も聞こえてきそうだ。

「もちろん、そう思っている人はいるでしょうが、誰も声を上げられませんよ。ただ、松浦さんが多方面に影響力があり、周囲を抑え込めるパワーを持っているからこそ、会社が大きくなっていった面が大きいのは間違いありません。仮に松浦さんがいなくなると、会社は一気に傾くでしょう。今の音楽業界にほとんどいなくなった昔気質の人で、なんだかんだ言ってもカリスマ的な存在感があります。それに続いていく人というのは、イメージできませんから」(同)

 気になるのは経営状況の改善の目と希望退職者がどれだけ出るかだが、予想よりも多くの人材が同社を去るとの見方が強いという。

「ウチはもともと、人の入れ替わりが激しくて退職者も多いのが特徴です。『激務で有名なエイベックスで働いていたのなら、使えるだろう』ということで、結果的にキャリアアップする人も多いんです。特に代理店への転職組は多いですね。規模でいえば、電通や博報堂といった企業への“栄転”も目立ちます。IT企業では楽天など、より大きな会社で重宝されている人もいます。

 もともと給与水準は業界のなかでトップクラスですが、転職後も給料が落ちなかった人も多いです。ただし、それはあくまで若い世代に限定された話です。中年層での転職の数は少なく、今回の希望退職に関しては大きな波紋を呼んでいます。問題は、この希望退職により、会社が本来切りたい中間管理職ではなく、若手の人材流出が進みそうだということです。社員も斜陽産業であることをわかっているので、このタイミングで別業界へ、という声も聞こえてきています」

 今後のエイベックスの動向についてスポーツ紙の芸能担当記者は、こう分析する。

「最後の砦でもある本社ビルが売却されるかは断言できませんが、危機的な経営状況にあることは間違いないでしょう。他社ほどアーティストの実験的な開拓を行わず、感覚が古いままでとどまってきました。不振の理由を端的にいえば、あぐらをかいていた面は否めません。今後は事業規模の縮小が予測され、採算がとりやすいプラットフォームなどの多角経営に注力していくのではないでしょうか」

 転機に立たされたエイベックスに、起死回生の一手は用意できるのだろうか。
(文=編集部)

『マリオカート ライブ ホームサーキット』初週売上1位!その斬新な魅力と難点

 Nintendo Switchに、久々に「マリオカート」がやって来る、しかもゲーム業界初の新機軸を引っ提げて! 

 今回の特徴は「AR」。すなわち「拡張現実」の要素を取り込んだ意欲作であること。なんとゲームパッケージにはラジコンカーが1台同梱されており。これをSwitch本体で実際に操作するのがポイントだ。ラジコンカーには運転席上部の位置に小型カメラが内蔵されており、Switchの画面にその映像信号がWi-Fiを通じで送られてくる。プレイヤーは、あたかも自分がラジコンカーに乗り込んだような感覚で運転できるのだ。

 画面には運転席に座るCGのマリオがオーバーラップして表示され、自分の運転に合わせてピョコピョコ動く姿が見られるのも面白い。車をバックさせると、ちゃんとマリオが振り返るのも芸コマ。ただラジコンを走らせているだけでも楽しくなってくる。

 ただここだけを見ると、市販のラジコンでも同じようなコンセプトのものはたくさんあるのでは? と思う人もいるかもしれない。『マリオカート ライブ ホームサーキット』の真骨頂は、ここからさらにゲームとラジコンのカメラ映像を同期させ、1台のラジコンでコンピュータとレースを楽しめる点にある。もちろん2台以上用意すれば、対戦も可能。ラジコンのカラーリングが違う「マリオセット」「ルイージセット」の2種類が用意されており、最大4人でのプレイが楽しめる。

 そして本作最大の目玉が、自宅の部屋にコースをエディットできる機能だろう。テーブルや椅子の下、ドアの近くなどに付属の「ゲート」を設置して通過ポイントを設定。これだけで、AR機能を使いサーキットが簡単に作れてしまうのだ。

 まさに、未来を感じずにはいられない! 『マリオカート ライブ ホームサーキット』は、素晴らしいアイデアと技術が注ぎ込まれた任天堂らしい作品なのだ。

確かに「スゴイ」のだけれど、どこで遊べばいいのか?

 Wii Uからの移植だった『マリオカート8』以来の、シリーズ初Nintendo Switchタイトルということもあり、初週には販売ランキングでは7万本以上を売り上げ首位に立った『マリオカート ライブ ホームサーキット』。しかし、2週目からは売り上げが急減。発売から1カ月が経とうとしているが、販売本数は10万本に届かない状況だ。

 残念なことに、その大きな原因は『マリオカート ライブ ホームサーキット』の斬新なアイデアそのもの。逆にマイナスに作用しているのだ。

 まず実際にラジコンを走らせるには、日本の住宅は狭すぎた。公式HPにも「6帖以上(およそ3.5m×3mの段差のないスペースが必要」とあるが、子供部屋はもちろん、十分な広さのある居間やリビングを持つご家庭がどれほどあるのか。

「屋外で遊べばスペース確保は簡単では?」と思う人も多いかもしれないが、実はこれもかなりハードルが高い。ラジコンカーとNintendo SwitchはWi-Fiの通信でリンクしているので、通信速度が下がると画面がコマ送りになり、まともにプレイできないのだ。別途、ポケットWi-Fiなどを用意する必要が出てきてしまう。

 またゲーム自体も、粗削りな部分が少なくない。まず付属するゲートが4つしかないので、かなり単純な円形コースしか作成できない。2セット購入しても、ゲートを8つに増やせるような仕様になっていないのだ。

 そしてコース上にある家具などの障害物も、Nintendo Switchに認識できないようで、CGのライバルカーたちはどんどんこれをすり抜けて、ショートカットして走り去ってしまう。狭い場所でプレイすると、とにかくストレスがたまる。日本の住宅には荷が重いゲームなのだ。

 せめてラジコンがもっと小型で、プラレールで遊べるぐらいのスペースでもプレイできればよかったのに……。そう思わずにいられないのだが、実際に本作の人気は海外のほうが高く、国内とは違い順調に売り上げを伸ばしている。YouTubeでも、広いリビングにコースを作り楽しんでいる様子を数多く見ることができる。

 しかし、この技術を『マリオカート ライブ ホームサーキット』一発で終わりにしてしまうのはもったいない。先の小型化以外にも、ゲート数増加やコースの8の字や立体交差への対応など改良を加えれば、もっと化ける要素があるのではないだろうか? 個人的には、ドローンを使って浮遊感のある『F-ZERO』シリーズで新作を作ってほしいのだが……。

(文=後藤将之/ライター)

購入後30年以上ずっと損失発生…不動産投資、初心者が絶対避けるべき3つのこと

 こんにちは! 不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。

 今回は初心者が陥りやすい不動産投資の失敗について説明したいと思います。初心者が特に失敗しやすいパターンは大きく分けて3つあります。このポイントさえ押さえておけば、最悪の失敗パターンにはまる可能性はかなり低くなります。

初心者が陥る罠1:業者の「無料セミナー」に参加して、その場で契約

 さあ、不動産投資の勉強をしよう! と思ったら、あなたはまず何から始めますか? アマゾンや書店で不動産投資の本を探したり、ネットで「不動産投資セミナー」を検索したりするのではないでしょうか。ただし無料の不動産投資セミナーに参加するのは少し気を付けましょう。参加すること自体は悪くないし、無料でも良質なセミナーというのもたまにあります。

 もっというなら、不動産業者が開催する無料セミナーは気を付けたほうがいいということです。不動産業者が開催するセミナーはたいていの場合、セミナーの後、個人面談が用意されています。その場で物件を紹介されるのですが、なんといってもまだ知識がほぼゼロ、これから勉強しようという時にプロの営業マンから営業トークを受けたら、どのくらいの人が断れるでしょうか?

 ローンがセットになっていて、自己資金はほぼゼロに近く、ほとんどただで物件をゲットできるのです! こんなにも魅力的に思える提案を断ることができますか? 知識がない段階で、この営業トークを受けるとまず10中8、9罠にはまってしまいます。

 無料セミナーは、融資が比較的つきやすい区分マンションが多いのですが、紹介される物件は、30年~35年間のローンを組み、その間、毎月のキャッシュフローはよくてゼロ、ほとんどの場合はマイナスになります。しかもキャッシュフローがマイナスになっても、節税効果はほぼありません。キャッシュフローはマイナスなのに課税所得はプラスになるという恐ろしい事態が生じます。

 ここでは詳しく説明しませんが、キャッシュフローがマイナスになっても、土地の金利の一部が経費にできないケースが発生するからです。こういう物件は、いわゆる「年金目的」で買ってはいけない物件なのです。それなのに、こういう物件を買ってしまう人のほとんどは、40代、50代のサラリーマンです。ローンを払い終わったら、何歳になっていますか? 定年後はどうやってローンを返し続けるのですか? 空室時のローン返済や、リフォーム費用などは払えますか? こういうことを精査する必要があります。

 そんなに素晴らしくおいしい投資物件が簡単に手に入るわけはなく、その後30年以上にわたって苦しむことになります。その場で契約することだけはやめておきましょう。断るのが苦手な人は、知識がない段階での業者主催の不動産投資セミナーには参加しないことです。

初心者が陥る罠2:利回りの高さだけに惹かれて契約

 利回りが高いというのは不動産投資をするうえで、重要ポイントになります。ただし、利回りがなぜ高いのか? そもそも本当に高いのか? ということが理解できるかどうか、できないうちはまだ買ってはいけません。

(1)見せかけの高利回り

「利回り15%!!」という広告を見ると思わず飛びついて買い付けを入れる人がいます。利回り15%の中味を考えてみましょう。

表面利回りは15%だけど、実質利回りは5%というケース

 古い区分マンションでよくあるケースです。確かに表面利回りは15%ですが、管理費と修繕積立金、その他特別積立金や水道代なども引かれ、固定資産税等を引くと実際の利回りは5%程度しかないのです。区分マンションは簡単に実質利回りを計算できるので、自分で計算してみる必要があります。

・表面利回り15%のアパート、よく見ると半分が空室

 利回りはすごくいいけれど、どのくらい稼働しているのかを見てみると、半分が空室というケースがあります。しかも空室の想定賃料がどう見てもかなり高いのです。その高い賃料で利回りを計算しているのですから高利回りを達成してしまうのも無理はありません。こういう、まやかしの利回りに初心者は騙されてしまうのです。

・一部屋13平方メートル、ロフト付き。利回り15%

 ちょっと田舎の駅から20分歩いたところに建っている築30年以上のアパート。なんと一部屋13平方メートルしかありません。でもロフトがついているから問題ないと不動産業者の担当者はいうけれど、それは本当でしょうか? レントロールを見てみると、上記のケースと同じ、半分が空室で想定賃料がとても高額で計算されていました。

(2)事務所、店舗、シェアハウス

 事務所や店舗は運営が難しく、また景気に左右されやすいため、いったんテナントが出ていってしまうと数年決まらない、などということも多々あります。ビル1棟が事務所、店舗だと普通の人、特に初心者には融資という壁があり、まず購入することはできないのですが、たまに1階店舗、2階以上が共同住宅という物件があります。こういう場合は利回りが良く融資も出てしまうのです。1階の店舗にテナントが入らなくても十分に収益が出る不動産かどうかを検討する必要があります。

 シェアハウスは戸建などを複数の人でシェアして暮らす賃貸住宅のことです。キッチンやお風呂・トイレは共同で、各個室があるようなイメージです。設備が一つで複数人が住むため、普通に戸建住宅として貸すよりも断然収益は良くなり、利回りも高くなります。自分で運営する場合は確かに高利回りを達成できますが、運営会社に委託する場合は管理手数料が一般のアパートなどと比べると4倍~6倍取らます。また、人の移動も激しいため、収益が安定しません。リスクが高いため融資してくれる金融機関も少ないのです。

初心者が陥る罠3:探し疲れて、「まあまあの不動産」を「まあいいか~」と契約してしまう

 良い物件というのはなかなか出てきません。「千三つ」といわれるように、1000の物件を見てもその中で本当にいい物件は3つしかないのです。しかもやっと良い物件にめぐり合ったとしても、他にもライバルがたくさんいて、スピードで負けてしまい結局買えなかった、という状況が続きます。そうなると、「もう疲れた! そんな良い物件は自分には回ってこない」となります。そして、その時たまたま見つけた物件で、利回り的にも場所的にも建物的にもそれほど良くはないけれど、まあまあかな? と思う物件を「まあいいか~」と買ってしまうのです。

 こういう不動産を買ってしまうと、返済比率(銀行への返済額÷年間収入)が高いため銀行への返済が大変で、空室になってもなかなか入居者が決まらず、空室が続くと本業のお給料から補填することになります。運営がとても大変だ、ということです。

まとめ

 初心者が陥る以下の3つの罠に気を付けましょう!

1. 業者の「無料セミナー」に参加して、その場で契約

2. 利回りの高さだけに惹かれて契約

3. 探し疲れて、「まあまあの不動産」を「まあいいか~」と契約してしまう

(文=浅井佐知子/不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント)

<著者プロフィール>

●浅井佐知子/不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント

「不動産鑑定士の資格を持った不動産投資コンサルタント」としての実績が豊富で、不動産投資家からの信頼も厚く、きめ細やかなサービスで支持、信頼を得ている。現在、不動産投資スクールを開催。個人の投資家が絶対に失敗しない、幸せな投資家になれる啓蒙活動を行い続けている。著書に『世界一やさしい不動産投資の教科書 一年生』

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