名優・綿引勝彦や岡江久美子に何が…名作ドラマ『天までとどけ』の出演者に続いた悲しい死

 出演者、関係者に不幸な出来事や、不祥事などが立て続けに起こる映画やテレビドラマを「呪われた作品」などと呼ぶことがある。「呪われた」とはなんとも不謹慎な物言いだが、そうでも呼ばない限り、その作品に降りかかった「負の連鎖」を説明できないような、そうした作品というものが存在するのだ。このシリーズでは、そうした不幸、悲しみが連続した作品たちを取り上げてみたい。

13人の子どもを生んだ母親役女優・岡江久美子のあまりにも悲しい最期

 1月13日に、俳優の綿引勝彦が昨年12月30日に膵臓がんのため75歳で亡くなっていたことがわかった。綿引といえば長い間、クセの強いコワモテの役が多かったが、昼ドラマ『天までとどけ』シリーズ(TBS系)で優しくたくましい父親役を好演したことで新境地を開き、その後も2010年代半ばまでは第一線で活動していた。

 綿引の代表作ともいえる『天までとどけ』シリーズは、綿引演じる新聞記者の父親と、専業主婦の母親、そして13人の子どもたちの成長を描いた大家族ドラマで、1991年3月から1999年4月まで全8シーズンにわたり制作された人気作品だった。

 しかし『天までとどけ』は、いくつもの悲劇に見舞われた作品でもある。今回の綿引の死は、彼の年齢を考えればある程度避けられなかったものという理解も可能であろうが、これまでほかの多くの出演者・関係者を、幾度となく不運がおそっているのである。

 まず記憶に新しいところでは、母親役を演じた岡江久美子の衝撃死であろう。2020年4月に新型コロナウイルス感染の疑いが生じた彼女は、当初、数日間PCR検査を受けられないまま容態が急変。そこから短期間で肺炎により63歳の若さで逝去した。朝の情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)の司会を長年勤め、元気でハツラツとしたキャラクターが親しまれた岡江の急死は、多くの人を悲しませたと共に、社会全体に未知のウイルスの恐ろしさを知らしめるものになった。

名バイプレイヤーとして活躍中だった三男役の俳優・金杉太朗のまさかの転落死

『天までとどけ』の13人の子どもたちのなかに、岡江、綿引より先にこの世を去った人物がいる。三男・公平を演じた金杉太朗だ。次男・信平を演じた河相我聞を除き、『天までとどけ』にレギュラー出演した子役、若手俳優の多くが、大人になって俳優として成功した……とはいい難く、芸能界を離れている者も多い。そのなかにあって金杉は、シリーズ終了後も多くのテレビドラマにバイプレーヤーとして出演していた。

 そんな金杉に、まさかのアクシデントが襲う。2008年3月23日に東京メトロ有楽町線池袋駅にて泥酔状態でホームから線路に転落。意識を失ったまま病院に搬送され緊急手術を受けたものの、意識が戻ることがないまま亡くなったのだ。死因は脳挫傷、まだ33歳だった。

人気ドラマにも出演し、『天までとどけ』の主題歌を歌った川越美和、アパートの一室で孤独死

天までとどけ』関係者の不幸な死は、これだけではない。第1作、第3~6作の主題歌「涙くんさよなら」を歌っていた女優の川越美和も、哀しい最期を迎えている。

 川越は1988年にアイドル歌手デビューし、『天までとどけ』スタート時はまだ歌手としても活動していた。また、1990年代には女優として『スクールウォーズ2』(TBS系)や『HOTEL2』(TBS系)などへの出演実績もある。

『天までとどけ』第2作では、川越が歌う別のオリジナル曲が主題歌として採用されるが、第3作以降は「涙くんさよなら」に戻っている。彼女の芸能活動は、2000年代の半ばまでは確認できたが、いつの間にか表舞台から消えていた。

 そんな彼女の名前が久々にメディアで確認されたのは、2017年のこと。「週刊女性」(主婦と生活社)2017年6月13日号が、引退後の2008年4月に川越が都内の自宅アパートで死亡しているのが発見され、その時点で死後数日が経過していた……と報じたのだ。つまり、かつてはメジャーな活躍をした元アイドル、女優の死が約9年あまり表沙汰になることがなかった、ということなのである。この報道は、かつての彼女の活躍を知る人には、なんともいえない後味の悪さを残した。

長女役女優が「共演者、スタッフからのいじめを受けていた」と発言

『天までとどけ』シリーズの長女・待子役の若林志穂も、負の連鎖のなかにいる人物だろう。若林は斉藤由貴、中山美穂、南野陽子、浅香唯、おニャン子クラブなどと同じ1985年にデビューしたアイドルのひとりで、歌は鳴かず飛ばずながら、女優に転向して一定の成功を収めたというキャリアがある。

 若林は『天までとどけ』シリーズ終了後の2001年に、たまたま殺人事件の現場を目撃してしまったことでPTSDとなり、一時、芸能活動を休止している。この事件は、刃物を持った男と警官がもみ合いになり、両者が死亡するという凄絶なものだったといわれている。

 その後、復帰を果たした若林だが、今度は『天までとどけ』で自身の弟を演じた金杉の若き死のショックをきっかけに再び精神を病み、芸能界を引退したのである。

 その後、彼女が久々に公の場に顔を出したのは2017年。川越美和の死も報じた「週刊女性」の取材を受け、ショッキングな発言をしている。

 当時、バラエティ番組『爆報!THEフライデー』(TBS系)で企画された『天までとどけ』の同窓会に、自分への出演オファーがなかったこと、同番組が待子の存在がなかったかのように構成されていたことを根拠として、「『天までとどけ』の出演者、スタッフにイジメを受けていた」といった趣旨の告白したのである。

「週刊女性」の記事では、岡江久美子を含む共演者による、この若林の発言を否定するコメントもあり、いじめ、ハラスメントが事実か否かを第三者が判断することは難しい。

 ただし、少なくとも『天までとどけ』出演者たちが、今でも作中の家族のような付き合いをしている……というわけでないことは確かなのである。

(文=峯岸あゆみ)

JRA C.ルメール「良血馬」でまさかの選択ミス!? 「左回りの方がいい」ダービーパートナー弟を川田将雅に「痛恨」のプレゼント

 31日、東京5Rの未勝利戦(芝1600m)は3番人気のクロンターフ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝した。

 前半800mが46秒7の平均的なペースのなか、クロンターフは外目3番手を追走。最後の直線は川田将雅騎手がゴーサインを出すと抜群の手応えで伸びて、2着に1馬身3/4差をつける快勝だった。

 半兄にワーケアを持つクロンターフはデビュー戦で1番人気に支持されるも7着に惨敗。次走も7着に敗れていたが、3戦目で待望の初勝利を収めた。

 初コンビを組む川田騎手は良血馬を勝利に導くことができ、ホッとしていることだろう。その一方、これまでコンビを組んできたC.ルメール騎手は痛恨の「選択ミス」となった。

 このレースでルメール騎手が騎乗したのは1番人気アークライト。こちらも全姉にハープスターを持つ良血馬だが、2着2回、3着1回となかなか勝ちきれていなかった。来年2月で定年となる藤沢和雄調教師にとって今年が最後の日本ダービー(G1)となるため、同馬にかかる期待は大きい。しかし、レースは2番手追走から伸びきれず5着と、結果は奮わなかった。

 どちらも期待馬のため、ルメール騎手にとって苦渋の決断となったに違いないはずだ。また、近走の成績を考えればアークライトを選択したことにも頷ける。しかし、クロンターフを“見限った”ことが、昨年のリーディング争いでしのぎを削った川田騎手に塩を送る結果となった。

 だが、クロンターフとは違い、兄のワーケアには7戦すべてルメール騎手が騎乗している。

 デビューから2連勝を飾ったワーケアはホープフルS(G1)で3着、弥生賞(G2)で2着と世代屈指の実力馬として注目を集めた。ルメール騎手の「左回りの方がいい」という助言もあり、優先出走権を獲得した皐月賞(G1)をパスして、日本ダービーへ直行。本番ではコントレイル、サリオスに次ぐ3番人気の支持を集めるも8着に敗れた。

 その後は新潟記念(G3)で10着、富士S(G2)で8着と低迷しているが、ルメール騎手が騎乗し続けている。皮肉にも兄弟で取捨選択を誤った可能性があるかもしれない。

 しかし、クロンターフとワーケアでは父が異なる。クロンターフの父はディープインパクトで産駒の完成が早い傾向にある。その一方、ワーケアの父はハーツクライ。一昨年の年度代表馬に輝いたリスグラシューが晩成だったように、4歳以降の成長にも期待できそうだ。

 今後、ルメール騎手がワーケアとのコンビで、この悔しさを晴らすような活躍をすることに期待したい。

パチスロ「増殖」など「豊富な上乗せ性能」を搭載!「最強タッグ」による人気シリーズ降臨!! 

 すべては本物の驚喜のために。カプコンとユニバーサルエンターテインメントとの最強タッグによる最新タイトル『パチスロ バイオハザード7 レジデント イービル』が間もなくホールへ導入される。

 出玉増加の主軸はAT「ハザードラッシュ」で、通常時は規定ゲーム数消化で「クライマックスバトル」へ突入。通常時のステージは複数あり、「ベイカーズディナー」への移行は前兆、「廃船ステージ」への移行は本前兆に期待できるようだ。

 また、通常時は全役で「バイオポイント」加算抽選が行われ、1000pt到達でアイテムゲット。アイテムを獲得するほどクライマックスバトルの勝率が高まり、所持アイテムはサブ液晶で確認できる。

 バイオポイントは、「モールデッドアタック」への突入で大量獲得のチャンス。突入後は5G間、敵を撃破するたびバイオポイントを獲得でき、終了後は例外なくモールデッドアタック高確へ移行することからループ性もある(ループ率50%以上)。

 クライマックスバトルは、2戦突破でAT確定。1stステージはボタン、2ndステージはレバーONでフリーズが発生すればOKで、その突破率はそれぞれ50%以上、55%以上。ちなみに、クライマックスバトル突入時にアイテム「ラストチャンス」を保持していた場合は、2戦突破失敗時に2択の押し順当てが始まり、正解でATがスタートすると思われる。

 ATは1G純増5.0枚で、初期ゲーム数は上乗せ特化ゾーン「シューティングアタック」で決定。AT中はあらゆる契機でゲーム数上乗せ抽選が行われ、シリーズの代名詞である「増殖」、カットイン→7絵柄揃いによる上乗せもある。

 このほか、3G間全役で増殖に期待できる「バイオゾーン」、ベルで100%上乗せに繋がる「ワイルドファイヤ」などといった特化ゾーンも搭載。「エヴリンインパクト」は最強の特化ゾーンで、AT終了後に突入することもあるようだ。
 
 通常時の消化手順は、まず左リールにBAR絵柄を目安にチェリーを狙い、スイカを引き込んだら中リールにもスイカをフォローするだけで完了。3連チェリーは強チェリー(それ以外は弱チェリー)、下段BAR絵柄停止からの「リプ・リプ・スイカ」は弱チャンス目、上段スイカからのスイカハズレは強チャンス目となる。

 なお、本機は天国が「33%以上」でループするといった連続性のある仕様。冒頭で述べた文言も、伊達ではない出玉性能といえるであろう。

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JRA【東京新聞杯(G3)展望】ピーク過ぎた?ヴェロックス「初マイル」で一変は!? 「マイル」なら負けられないヴァンドギャルドは「好相性」福永祐一と重賞2勝目へ!

 2月7日には東京競馬場で東京新聞杯(G3)が開催される。春の古馬マイル重賞戦線を見据えた重要な一戦となりそうだ。

 まず取り上げたいのが復活を懸けるヴェロックス(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。3歳時はクラシック3冠で全て3着以内に好走。有馬記念(G1)にも出走したが、その後はローカルで3戦。今回は久々の中央での走りとなる。

 前走の日経新春杯(G2)から中2週、一気に距離を3ハロン短縮し、初めてのマイル戦に臨む。鞍上は3歳1月から丸2年にわたって手綱を取ってきた川田将雅騎手からテン乗りの藤岡佑介騎手に乗り替わり。前走後、川田騎手は「これだけリズム良く競馬をして、なぜここまで負けるのか」とコメントを残しており、この乗り替わりに影響しているかもしれない。

 ヴェロックスにとってはまさに真価が問われる一戦。初めてのマイルに対応は可能なのだろうか。

「一気の距離短縮で、おそらく後ろからの競馬になると思います。これまで好位からの競馬がほとんどで、陣営はおもいきった脚質転換に打開策を見いだすかもしれません。前走(日経新春杯=9着)の大敗ですでにピークを過ぎた感がありますが、今回は復活への最後のチャンスになるかもしれません」(競馬記者)

 マイル戦なら同世代のヴァンドギャルド(牡5歳、栗東・ 藤原英昭厩舎)に注目したい。2019年の東京スポーツ杯2歳S(G3)では、ヴェロックスに先着した経験もある同馬。そのレースは、4着までタイム差なしの大激戦。制したのはニシノデイジーで、2着アガラス、3着ヴァンドギャルド、そしてハナ差の4着がヴェロックスだった。

 その後、ヴェロックスはクラシック路線を歩んだが、ヴァンドギャルドはマイル路線へ。しかし、3歳春にかけて重賞では勝ち切れず、本格化したのは3歳秋。9月から11月にかけて自己条件を3連勝し、昨年の東京新聞杯にも挑戦。2番人気に支持されるも、6着に終わった。

 春には安田記念(G1)で10着に敗れ、休み明けで臨んだ2走前の富士S(G2)で重賞初制覇。マイルCS(G1)にも挑んだが6着に敗れ、2か月半ぶりの実戦を迎える。

 鞍上は4戦3勝と相性抜群の福永祐一騎手に託され、富士Sに続く重賞2勝目を狙う。

 前走の京都金杯(G3)は、4番人気で8着に敗れたトリプルエース(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)。C.ルメール騎手との初コンビで巻き返しを図る。

 2歳時には小倉2歳S(G3)で2着に入ったように、1400mがベストのスプリンター寄り。ゴドルフィン期待の快速馬とルメール騎手の「化学反応」はどう出るだろうか。

 ヴェロックスと同じく日経新春杯から距離を短縮して臨むのがダイワキャグニー(セン7歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)だ。

 マイル戦は19年3月のダービー卿CT(G3)以来、約2年ぶり。良績は東京の1800~2000mに偏っているが、3歳秋に東京マイルでオープン勝ちの経験がある。叩き2戦目で大駆けがあっても驚けない。

 サトノインプレッサ(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)も日経新春杯からの参戦だ。もともとデビュー3連勝で臨んだNHKマイルC(G1)で3番人気に支持された逸材。昨秋は菊花賞(G1)に急遽出走するなど、陣営も距離適性に試行錯誤している。久々のマイル戦で復活のきっかけをつかみたい。

 この他には、昨年の2着馬で、冬場が得意のシャドウディーヴァ(牝5歳、美浦・斎藤誠厩舎)。前走・京都金杯では14番人気ながら3着に逃げ粘り、3連単122万超えの波乱を演出したエントシャイデン(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎)。重賞2勝の実績馬、ニシノデイジー(牡5歳、美浦・高木登厩舎)などが出走を予定している。

 春のマイル重賞路線に名乗りを上げるのは果たしてどの馬か。発走は、7日15時45分の予定だ。

JRA【きさらぎ賞(G3)展望】武豊ヨーホーレイクと「大逸走」ランドオブリバティが激突!デビュー前はダノンザキッドに“圧勝”ダノンジェネラルは試金石の一戦

 2月7日には、きさらぎ賞(G3)が行われる。今年は中京競馬場の芝2000mを舞台にクラシックを目指す有力馬が顔をそろえそうだ。

 かつては中京の芝1800mで開催されていたこともあるこのレース。実に35年ぶりという中京開催で新星は現れるだろうか。

 おそらく1番人気は、昨年12月のホープフルS(G1)で相まみえた2頭のどちらかだろう。ヨーホーレイク(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)は、デビュー3連勝を狙った前走ではスタートで立ち遅れるも、1周目の直線ですぐに挽回。最後までいい脚を使って、勝ったダノンザキッドに0秒3差の3着と好走した。

 今回も鞍上を務める武豊騎手はレース後、「ゲートの中では落ち着いていたのですが、スタートが上手く行きませんでした。ただ、リカバリーは利いて最後までよく伸びました。以前と比べて、馬はずいぶんと良くなっています」と成長ぶりを口にしていた。

 それを感じさせたのが28日(木)の1週前追い切り。栗東CWで3頭併せを敢行。意欲的に最後まで追われ6ハロン83秒4-12秒1をマークし、最先着した。デビューから3戦すべてで上がり最速をマークした鋭い末脚は、さらに研ぎ澄まされてきている。

 血統も魅力だ。母クロウキャニオンの産駒は本馬も含めて12頭全てが勝ち上がり。12頭中8頭が新馬勝ちと仕上がり早が特長だ。その一方でボレアスがレパードS(G3)、カミノタサハラが弥生賞(G2)を制しているが、重賞通算では「2-3-4-28」と今一つ勝ち切れていない。

 名繁殖牝馬の母に初G1のタイトルをもたらすためにも、始動戦のここは負けるわけにはいかない。

 ホープフルSで2番人気に支持されたランドオブリバティ(牡3歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は汚名返上を期す。ヨーホーレイクと同じくデビュー3連勝を狙った前走は、4コーナーでまさかの結末を迎えた。

 スタートから終始、外へ逃避する仕草を見せていたランドオブリバティ。最終コーナーで外へ大きく逸走すると、馬はそのまま外ラチへ……。鞍上の三浦皇成騎手は落馬したが、幸い人馬ともに大事には至らなかった。

 もちろん結果は「競走中止」。三浦騎手のG1初制覇は幻に終わった。

 中間は調教再審査を課されたが、陣営の努力の甲斐もあって無事にクリア。引き続き三浦騎手が手綱を握る。

 今回は左回りの一戦となるが、新馬戦で左回りの新潟をこなしている点は心強い。試金石ともいえる一戦で重賞初Vを飾り、クラシックへ名乗りを上げられるだろうか。

 ホープフルS組の2頭に待ったをかけるとすれば、デビュー2戦目のダノンジェネラル(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)だろう。「中内田厩舎×川田将雅騎手」の黄金タッグが何とも心強い。

 昨年11月の阪神新馬戦では、超スローペースの流れのなか、折り合いに専念。中団から3~4コーナーで早めに進出を開始すると、余力残しのまま先頭でゴールを駆け抜けた。

 1歳時の2019年セレクトセールでは1億6200万円(税込)という高額で落札されたダノンジェネラル。その前年の当歳セレクトセールではダノンザキッドが1億800万円(税込)で落札されており、デビュー前の期待値では、G1馬を上回っていた逸材だ。

 実績面で差をつけられたが、将来的には川田騎手が取捨を迷うようなパフォーマンスを見せてもおかしくはないだろう。

 この他には、朝日杯FS(G1)7着からの巻き返しを図るドゥラモンド(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)。2走前のアイビーS(L)で、後にホープフルSで2着に入ったオーソクレースにクビ差に迫ったラーゴム(牡3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)。母が名牝ディアデラノビアというディオスバリエンテ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)などが上位進出をにらむ。

 35年ぶりの中京開催で大物誕生はあるか。伝統のきさらぎ賞は2月7日の15時35分に発走予定だ。

田中裕二の脳梗塞でも太田光が“コロナ怖くない”の安全厨露呈!医師が関連を指摘も「コロナと結びつけるな」「風呂上がりだった」

 爆笑問題・田中裕二が脳梗塞とくも膜下出血で救急搬送されたことをめぐり、この間、ワイドショーやネットニュースが連日大きな話題として取り上げていたが、この問題で改めて浮き彫りになったのが、太田光のコロナに対する“安全厨”ぶりだ。  太田は、コロナ感染との関連が指摘されている...

パチンコ・パチスロの未来を憂うファンとしては「悲しき事」…【濱マモルの のほほんコラムVol.81~旧規則機問題~】

 ジグマというわけではないが、基本的にはいくつかの固定の店で立ち回っている。

 夜、酒を飲みながらパソコンでデータをチェックして設定状況を把握。当日までに狙い台を定めて朝イチから、或いは昼過ぎから好履歴の台に着席するスタイルで、ゾーンを狙うだけで簡単に勝てたストック機全盛期と比べて収支は減ったものの、飲み歩く程度、子供たちにおもちゃを買い与える程度のお金は捻出できている。

 勝たせてもらっているのだから、それぞれの店に対する印象は悪くない。むしろ「ありがとう、ありがとう」「今日も酒が美味しく飲めるのは、そのお店のお陰です」と感謝しているほどだが、このところ、ホームにしているひとつのホールの風向きが怪しくなっている。期限切れの旧規則機を設置し続けているからである。

 好青年だと思っていたのに、実は裏で陰口を叩くようなヤツだったとか、人懐っこく可愛いコが一人になった途端、道にポイ捨てしやがったとか、気分的にはそんな感じ。裏切られたとまではいわないものの、イメージを覆すには十分過ぎる事象であり、信頼を失いつつあるのが事実である。

 まぁどの機種が設置され続けているのかは伏せるが、これが困ったことに絶賛、高稼働。その法人さんには法人さんなりの考え方があるとはいえ、パチンコ・パチスロ21世紀会の決議を遵守しているホールからすればたまったもんじゃないわけであり、正直者がバカを見る状況はおかしいと思うのである。

 これが桃鉄であれば「たいらのまさカード」を使って、近隣ホールとの持ち金を均一にさせてしまいたいところ。無論、アタシはその期限切れの旧規則機に触れることはないものの、その機種を愛する打ち手からすれば、今なお打てるというのは喜ばしきことでもあるだろうし、非常に難しい問題なのである。

 右に倣え…とはならないのが、世の常である。アタシも納得できない指示については全力で反発するし、その結果、サラリーマン時代には上司に向かってカバンを投げつけたこともあったが、パチンコ・パチスロの未来を憂うファンのひとりとしては、期限切れの旧規則機設置は悲しき事。損して得取れではないが、先を見据えての問題解決を願うばかりであります。

(文=濱マモル)

開業医が自身の経験に基づいて語る、あまり知らない「医療法人経営」の実態

 医師としては一流の腕前を持つが、経営者としては素人。そんな中でクリニックを開業し、事業を拡大させていく。「開業医」は医師だけでなく、経営者の視点を持たなければならない。


 『ドクター・プレジデント』(幻冬舎刊)は、一代で10以上の医療・介護施設を開業し、千葉県医師会会長を歴任し、名医でありながらも経営者としても腕を振るう医療法人社団明生会会長の田畑陽一郎氏が、医療法人経営の軌跡を明かした一冊。


 その裏には一体どのような苦悩があったのか。そして、経営者としてどのように成長をしてきたのか。田畑氏へのインタビュー後編では、事業拡大のエピソードやベンチマークにしている経営者などについてお話をうかがった。


田畑陽一郎氏インタビュー前編を読む(※外部サイト・新刊JP編集部)

 

■経営者としての大きな決断「事業拡大」 しかし予測は外れて…


――前半で経営セミナーに通われながら、経営者としての勉強をしたとお話されていました。その経営者としての勉強において、どんな点に苦労をされましたか?


田畑:経営者として一番つらいのは、職員が辞めていくことなんですよ。自分が思っている以上に、組織は自分に対して忠実ではないし、自分も職員側の気持ちを掬えていないということに気づいたんです。だから、そこは勉強をしないといけないと。セミナーの他にも本を読んだりして、学んでいこうと思っていました。


――経営者にとって現場との付き合い方ってすごく難しいのかなと思います。


田畑:勉強をして分かったことは、職員の気持ちを汲み取るためには、まずは自分がオープンにならなければいけないということだったんです。格好つけたら駄目で、自分の失敗もちゃんとさらけ出せば、相手もそれに報いてくれるということが分かってきて。それは勉強をするまで気づけなかったことですね。


――田畑さんの経営する医療法人はたくさんの職員を抱えていらっしゃいますが、組織が一枚岩になるには理念が必要だと思います。田畑さんが経営する明生会はどのような理念があるのでしょうか。


田畑:本書にも書かせていただきましたが、基本理念として「患者介護利用者最善サービス」「医療介護質的向上」「個人尊重」の3つをあげ、その実現のために実行すべき5つの「S」を定めました。


それが「Secure(仕事は確実に行います)」「Speedy(素早く行動します)」「Smart(最良の判断で治療します)」「Smile(笑顔ある環境を創ります)」「Service(慈愛の精神を大切にします)」の「5S」です。


明生会では、この「5S」を大切なモットーとして引き継いでいます。


――理念づくりに困っている医療法人の経営者に対してはどんなアドバイスがありますか?


田畑:組織があり、そこには職員がいて、そして患者さんがいる。そこに関わる人たちが納得する言葉を使うことが大切なのではないかと思います。


――現在、医療施設だけでなく介護施設にも事業を拡大されています。介護にも事業を拡大した理由はなんですか?


田畑:明生会が経営するクリニックは人工透析がメインで、来院する患者さんの平均年齢はおよそ69歳前後。つまり、高齢の方が圧倒的に多いんですね。だから、いずれは私たちも高齢者の介護分野に向き合わないといけないと思っていました。また、介護保険の対象が65歳以上という背景もあります。


 そこでまずチャレンジしようということで、訪問介護ステーションを開所したのですが、あまり患者さんが来なかったんです。なぜかというと、人工透析が必要な患者さんは、申請すると「身体障害者一級」に認定され、医療費の助成を受けられ、健康保険の自己負担分が無料または減額になるなど、さまざまなサービスを受けられるんですね。


 また、人工透析をきちんと行っていれば、それ以外は普通の人と変わらないので、元気に働くこともできます。だから、人工透析者イコール介護が必要とはならないんです。


――つまり、当初の見立てが外れてしまったわけですね。


田畑:そういうことです。ただ、いずれにしてもこれからさらに高齢化が進み、介護は必要になってくると思っています。


――でも、介護事業にも乗り出すということは、思い切った事業拡大ですよね。事業を広げる見極めというのはどういうタイミングで行ったのですか?


田畑:本業の人工透析の方である程度儲かっている間にやらないといけないと思っていました。医療の方の事業が伸びている途中だったからこそ、「今やるべきだ」となりましたね。


――まさしく経営者的な視点ですね。


田畑:そうですね。私は日本電産の永守重信さんのやり方から学んでいるんです。日本電産はモーター技術が強みで、そこで利益を生んでいる。そういうコア事業を成長させながら、広げていくということを実践しています。


――経営者とは未来を見据える仕事でもあると思います。これからの医療法人経営に必要なものは何だと思いますか?


田畑:医療と介護は国の仕事ですから、国がどういう風に舵を取るのかを常に見つつ、それに先駆けてやっていくことが必要だと思います。


――また、昨今の新型コロナの影響で多くの病院が赤字に転落したというニュースも出ています。この状況は病院の経営面においても苦しい部分があると思いますが、田畑さんはどのように受けていますか?


田畑:全体的には苦しい状況でしょう。ただ、私たちが経営する明生会は、人工透析がメインですから、必ず受けなければいけない治療を提供しているので、他のクリニックと比べたら逆風を感じることはあまりないです。


――最後に、このインタビューの読者の皆様にメッセージをお願いします。


田畑:開業医として独立したときに、一番悩むのが経営の部分です。それまで勉強をしてこなかったわけですからそれは当然です。本書では悩んだ部分、自分がどうやってきたのかを書いていますので、これから独立して開業しようとしている人はぜひ読んでいただいて、経営的な面もちゃんと押さえて、やっていってほしいなと思います。(了)


(新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

パチンコ「超速」ライトミドルが誕生!「最高峰の攻撃力」と「圧倒的な演出」に注目!! 

 累計発行部数1,000万部を誇る、ボートレース漫画の金字塔「モンキーターン」。これを読んでボートレーサーを志した選手もいるなど、その人気と影響力は絶大であり、パチンコ・パチスロにおいてもシリーズ化されている。

 パチンコは主に西陣、パチスロは山佐が製造。昨年には6号機初のシリーズ『パチスロ モンキーターンⅣ』が登場し、ガイドワークス「パチスロ必勝ガイドMAX2021年2月号」の「パチスロジャーナル2020」では、その秀逸なゲーム性が評価され、栄えある第1位を獲得した。

 西陣はこのほど、パチンコシリーズとして3年ぶりとなる最新作『PモンキーターンV』の製品サイトを公開。スペックや特徴を明らかにした。

 一種二種混合タイプの本機は、大当り確率199.20分の1のライトミドル機。初当り時の大半は4R約400個の出玉獲得後に「電サポ1回+残保留最大4回」が付加され、ここで大当りを引くことができれば「SG RUSH」がスタートする(初当り時の4%で10R約1,110個+SG RUSH)。

 SG RUSHは基本「電サポ7回+残保留最大4回」で、継続率は約80%。ここでの大当りは70%で10R約1,110個が選ばれることから、継続中は時速80キロ、体感速度120キロとも言われるボートレース並みのスピード感と、既存機屈指の破壊力を味わうことができる。

 また、SG RUSH中の大当りで7%の壁を突破すると、10R約1,100個+「電サポ251回+残保留最大4個」へ突入するといった特徴もある。首尾よく射止めた場合は、次回大当りが濃厚だ。

 遊タイムへは低確率500G消化で到達し、「電サポ251回+残保留最大4回」の特典。ひとたび突入すれば大当り+SG RUSHに大きな期待が持てる。

 先駆けて公開されたPVでは、「超速」の文字が前面に押し出されると共に、ギミック作動による刺激的な演出を公開。主人公の波多野憲二、その波多野のライバルである洞口雄大、ベテランの蒲生秀隆や艇王の異名を取る榎木裕介などと繰り広げられる、白熱のレースも確認できる。

 ライトミドル最高峰の出玉性能と、臨場感溢れる演出。シリーズのファンやボートレース好きはもちろん、そうでないプレイヤーも、まずは冒頭で述べた製品サイトをチェックしていただきたい。

 導入は3月8日を予定しているとのことだ。  

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一流大リーガーがこぞって愛用する「ベルガード」…コロナ不況から瞬速でV字回復できた理由

「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画や著作も多数あるジャーナリスト・経営コンサルタントの高井尚之氏が、経営側だけでなく、商品の製作現場レベルの視点を織り交ぜて人気商品の裏側を解説する。

 2月1日、プロ野球(NPB)12球団のキャンプがスタート予定となった。新型コロナウイルスの感染拡大で再び緊急事態宣言が発令されているが、本稿執筆時点でキャンプのスタート時期に変更はない。ただ、もちろんこれまでとは事情が違う。選手だけでなく、そのパフォーマンスを支える野球用品メーカーはどう向き合うのか。例年のようにキャンプ地を訪問するのも難しそうだ。

ベルガード」という野球用具ブランドがある。特に捕手が着けるマスク、プロテクター、レガースや、打者が手足につけるアームガード、フットガードといった「防具」に定評がある。今では多くのメジャーリーグ(MLB)選手が愛用するブランドだ。

 本連載では同社にいち早く注目し、2016年から何度も紹介してきた。社会人の生き方の舵取りが難しい時代、その機動性がビジネスパーソンの参考になると思うからだ。まずはコロナ禍での同社の現状から紹介したい。

売り上げを下支えした「あの商品」

「2020年は、プロ野球からアマチュア野球まで多くの試合や大会が中止や縮小となり、当社も少なからず影響を受けました。ただ売り上げは対前年比で約85%。多くの企業の売り上げが激減するのに比べれば、傷は浅くて済みました」

 ベルガードを展開するベルガードファクトリージャパン(本社・埼玉県越谷市)の永井和人社長は、こう語る。売り上げを支えたのは、おなじみとなった商品だ。

「アクセフベルガード(AXF)からマスクを発売し、大きな反響を呼んだのです。IFMC.(イフミック)の効果を持つ抗菌商品で、生地は検査機関でも高い効果が証明されています。生活必需品となり、一時は品不足だったマスクを、なるべく手頃な価格に抑えたく1枚693円(税込、以下同)で販売したところ、大人気で約20万枚を製造しました」(永井氏)

 イフミック(=集積機能性ミネラル結晶体)とは、ベルガードの提携先であるテイコク製薬社(本社・大阪市)が温泉療法に着眼して開発した、ナノメーターレベルの非常に微小なミネラルの結晶体だ。数種類の鉱物を組み合わせた鉄分の多い温泉水に一定時間浸し、その溶出液を特殊処理して抽出した物質を商品に織り込んでいる。

 これを使った商品を身につけることで、バランス感覚の向上・リカバリー向上・パフォーマンスの向上が期待できる。出願中だった特許も取得し(特許第6557442号)、テイコク製薬社は「第三種医療機器製造販売業許可証」も取得した。

 なおアクセフベルガード商品は、岐阜県岐阜市に本社があるサンフォードが販売する。もともとテイコク製薬社―サンフォードの両社から永井氏のもとにオファーがあり、提携したという。ベルガードには販売数に応じてロイヤリティ(権利使用料)が入る。

「ネックレス」に続き「マスク」が話題に

 アクセフベルガードブランドの「AXF」ロゴの商品は、野球のグローブからリカバリーウェア、リストバンドなど幅広いが、最初に話題を呼んだのは日本のプロ野球界で、坂本勇人選手(読売ジャイアンツ)らが装着したネックレス(4950円)だった。

 坂本選手は「試しにネックレスを装着した試合でホームランを打ち、手放せなくなった」という。ほかの有名選手が身に着ける姿もメディアで報道され、売り上げが大きく伸びた。

 それに続いて”マスクバブル”が起きた。同商品は2020年12月、東京都の小池百合子知事も着用して記者会見に臨んだ。

 もっともこれは、小池知事が群馬県安中市(茂木英子市長)の安中市観光機構が販売するマスクのPRに一役買ったようだ。こちらはアクセフベルガードと安中市が提携した「洗えるクールマスク」(1枚850円)という商品で、小池知事が着用した記者会見後に同機構のホームページには注文が殺到。サーバーが一時ダウンするほどだったという。

 少し情報を整理したい。ベルガードファクトリージャパンには現在、「ベルガード」(自社ブランド)と「アクセフベルガード(AXF)」(提携ブランド)があり、野球用防具は前者、マスクやネックレスは後者だ。グローブは両ブランドから販売されている。

「昔からの野球愛好家には防具メーカーとして認知されていますが、若い世代にはネックレスやマスクの会社と思われているかもしれません」と、苦笑いする永井氏。

 コロナ禍という環境悪化のなかで、多方面に展開する事業が同社を支えてくれたのだ。

一流選手がこぞって支持する「防具」

 野球用防具の現状も紹介しよう。

「ベルガードの防具は日本国内の職人の手づくりで、メジャーリーグ30球団のうち9球団の4番打者(経験者)が使ってくれました。たとえば、2020年度のナショナルリーグでホームラン、打点の二冠王に輝いた、アトランタ・ブレーブスのマーセル・オズーナ選手や、ニューヨーク・メッツのヨエニス・セスペデス選手。ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントン選手がそうですね。

 ほかにもトロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.選手、サンディエゴ・パドレスのジャリクソン・プロファー選手、前ミネソタ・ツインズのネルソン・クルーズ選手らが愛用しています。MLB通算400本塁打のクルーズ選手にはグローブも作りました。

 もっとも有名なのはニューヨーク・メッツのロビンソン・カノ選手で、メジャー通算2500安打と300本塁打を記録した大物ですが、現在は出場停止中となっています」(永井氏)

菅野投手の豪速球をヒジに受けたが……

 日本のプロ野球で愛用しているのも、外国人選手が多い。2018年に首位打者を獲得したダヤン・ビシエド選手(中日ドラゴンズ)も、その1人だ。

 2020年7月21日、ビシエド選手はジャイアンツとの対戦で、相手のエース・菅野智之投手の豪速球を左ひじに受けて負傷退場。曲げたひじにボールが直撃した瞬間の写真がスポーツ紙でも報道された。苦痛に顔を歪めるビシエド選手の姿を見て、誰もが骨折を想像したが、病院での診察の結果は打撲で済んだ。

 この時、着けていた防具がベルガード製だ。同選手には誠に気の毒だったが、選手の身体を保護するベルガード防具の機能性が裏づけられたシーンでもあった。

 有名選手には用具のみ無償提供し(契約金は支払わない)、一般の野球愛好家には有償で販売するのが同社のビジネスモデルだ。選手だけでなく審判員にも商品の愛用者は多い。

倒産から9年、変身しながら生き残る

 かつて倒産した話も知られるようになった。前身のベルガード株式会社は2012年に経営破綻したが、同社社員だった永井氏が商標を引き継ぎ、新会社・ベルガードファクトリージャパン株式会社を設立。地道に販売を続け、小規模ながら右肩上がりで業績を拡大してきた。

 一昨年は、破綻前の3分の1の社員数(達成時は4人、現在は5人)で倒産時の数字(金額は非公表)に並んだが、コロナ禍で環境が悪化した。

 それでもV字復活し、手堅く運営できるのは、長年野球界で活動する永井氏の人脈を駆使した販売促進とコスト低減にある。

 たとえば、倒産時はOEM(相手先ブランドへの供給)だった防具を自社ブランドに切り替えて、利益を改善させた。また、多額の費用をかけて製作していた商品カタログ(冊子)も、現在は商品撮影を自分たちが担当して自社サイトで紹介。費用は100分の1以下となった。

 倒産後の期間を、注目度で並べると以下の流れとなっている。

・「防具をOEMから自社ブランドで訴求」→「MLB有名選手が愛用」→「ブランドの認知度が高まる」→「一般消費者の購入増加」→「コラボ企画が次々に舞い込む」→「有名選手や著名人が同社ブランドや提携ブランドを着用」→「メディア露出で注目」

 筆者は永井氏を倒産前の社員時代から取材してきたが、メディアが注目する会社の経営者となっても態度は変わらず、淡々としていることも補足しておきたい。

伸びる事業もあれば、沈む事業もある

 もちろん、良い話ばかりではない。以前の記事で同社の「韓国事業は7割減」と紹介したが、2020年の春以降、韓国との取引はほぼゼロになった。

 もともとベルガードは韓国市場に強く、韓国プロ野球選手は同社の防具を愛用し、韓国代表チームにも納品。その流れで、同国の消費者が愛用し始めた市場だった。

 だが、日本と韓国の関係悪化に加え、新型コロナが韓国も襲った。「反日感情+コロナ」で取引が消滅したのだ。総売り上げに占める韓国市場は小さかったが、「昨日の顧客が明日も顧客でいる」時代でないのは、今回のコロナ禍で我々も大いに痛感した。

 メーカーとしてのベルガードの最大の強みは、前述した例のように「プレー中の身体を守る」だが、コロナ禍のマスクもまた「身体を守る」商品だ。

 本業と関連する事業に早めに種をまけば、「何かが助けてくれる」時もある。マスク人気の将来性はわからないが、「手の届く価格で発売」という種をまいたからこそ、収穫もできた。

 昨年掲載の本連載記事で、筆者は次のように記した。

<今後は「多くの会社員が”業務委託契約”で働くような存在」となり、「組織にいてもフリーランス意識が高まる」と感じている>

 この思いは今も変わらない。培った経験・人脈をもとに起業し、変身しながら生き残るベルガードの事例は、大企業の正社員であっても「生き方の参考」になると思う。
(文=高井尚之/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)

高井 尚之(たかい・なおゆき/経済ジャーナリスト・経営コンサルタント)
1962年生まれ。(株)日本実業出版社の編集者、花王(株)情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。出版社とメーカーでの組織人経験を生かし、大企業・中小企業の経営者や幹部の取材をし続ける。足で稼いだ企業事例の分析は、講演・セミナーでも好評を博す。 近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。これ以外に『なぜ、コメダ珈琲店はいつも行列なのか?』(同)、『「解」は己の中にあり』(講談社)など、著書多数。