業界トップの日本製鉄、東京製綱に対し敵対的TOBか…大量に株取得し、筆頭株主に

 日本最大の高炉会社、日本製鉄は1月21日15時、東京製綱に対してTOBを行うと発表した。買い付け価格は1株1500円。出資比率を9.9%から19.9%に引き上げる。対する東京製綱は同日19時30分、「当社に対して何らの連絡もなく一方的かつ突然に行われた」とするニュースリリースを出した。

 日本製鉄は「東京製綱株式会社株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」で東京製綱のガバナンス(企業統治)の機能不全を厳しく指摘しており、東京製綱は「近日中に見解を発表する」としているが、「このままいけばTOBに反対することになるので、敵対的TOBに発展する可能性が大きい」(兜町筋)。

 大企業による敵対的TOBは長らくタブー視されてきた。2006年、王子製紙(現王子ホールディングス)が北越製紙(現北越コーポレーション)に実施した。この当時、大企業による敵対的TOBは批判の声が強く、王子製紙の試みは結果的に失敗に終わった。

 それから15年、近年は伊藤忠商事がデサントに、前田建設が前田道路に、コロワイドが大戸屋ホールディングスに敵対的TOBを仕掛け、いずれも成功した。ニトリによる島忠のTOBも当初は、他社のTOBにちょっかいを出すかたちだった。

 近年、株式市場も産業界も敵対的TOBに免疫ができてきた。今回の東京製綱に対する日本製鉄のTOBに関しては、1月21日に日本製鉄が提出した大量保有報告書が興味深い。1月6日に16万1000株(0.99%)、1月14日に29万9500株(1.84%)を市場から買い増し、年金などの日本マスター信託口(7.1%を保有、20年9月期末)を上回り、名実ともに筆頭株主になってからTOBに乗り出している。

 1月に入ってから東京製綱株は上昇していたが、日本製鉄が買っていたのだ。TOBの公表当日までに一定の株数を揃える必要があったからだとみられる。

 東京製綱株の愛称はロープ。往年の仕手株である。1988年5月、仕手筋の買い占めで3520円の上場来高値をつけ、1年半で株価が10倍になったことがある。その後、株集めをした仕手筋が経営的に破綻し、大相場は幕を閉じた。だが、今回の買い本尊は役者が違う。日本一の製鉄会社が相手なのである。

 TOBといっても全株取得型ではない。買い付けの対象は発行済み株式の10%弱。買い付けの下限の設定もないためTOBは成立するとみられている。問題はその後。東京製綱が日本製鉄の言うことを聞かなければ、出資比率を2割弱からさらに引き上げることになる、との見方がある。

 日本製鉄のニュースリリースによると今回の措置はあくまで「企業価値のさらなる毀損を防ぐためのもの」。いわば守りのTOBだが、東京製綱の出方次第ではこの先、攻めのTOBに転じることが十分にあり得るわけだ。ターゲットとなった東京製綱の田中重人会長は、新日鐵(現・日本製鉄)のOB。「TOBの背景には人間的軋轢がある」(M&Aに詳しいアナリスト)との解説もある。

日本製鉄は着地点を考えているのか

 1月27日の東京株式市場で東京製綱の株価の終値は124円高の1383円。一時、1432円まで買われた。1月26日のニュース番組『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)で、東京製綱が「明日(1/27)午後、TOBに反対する意向を表明する」と報じたからだ。会社側の意を受けた対抗買収者(ホワイトナイト)が登場するなどとの思惑から、買いが集まった。日本製鉄のTOB価格は1500円で、まだ時価を上回っていたが、ホワイトナイトが登場すれば局面が大きく変わる。

 ただし、日本製鉄の買い付け上限株数は162万5500株。自己株式を除いた発行済株式(1625万5173株)の10%弱にすぎない。つまり、TOBに応募しても買い付けてもらえる可能性が極めて低いということにもなる。思惑で東京製綱株を買っても、報われるという保証があるわけではない。そのため、1月29日(1月の取引最終日)の終値が1291円(前日比61円安)と反落した。

 日本製鉄のTOB価格(1500円)は安過ぎるように映るが、東京製綱の過去1カ月の平均株価に7割超のプレミアムをつけているのだから、妥当なものだ。日本製鉄はTOBに関するニュースリリースで東京製綱のガバナンスに疑問を投げかけている。

 田中氏は旧富士製鉄出身で新日鐵取締役大阪支店長だった2001年4月、東京製綱に顧問として入り、同年6月の株主総会で代表権のある副社長に就任した。1年後の02年4月1日付で社長。10年6月の定時総会で代表権を持った会長になり現在に至る。社長・会長在任期間は間もなく19年になる。「主力仕入れ先の新日鐵に頼み込んで田中氏を出してもらった」(新日鐵の役員OB)という経緯があるらしい。

 東京製綱は2月10日に第3四半期決算の発表を行う予定であり、この時までにはTOBに対する賛否の意思表示が行われるとみられる。表明がなければ決算発表が混乱することになるかもしれない。

 敵対的TOBに発展するのだろうか。ホワイトナイトが現れれば、株価は再び波乱となるかもしれない。

(文=編集部)

コロナ禍、新入社員研修をどう乗り越える?【デジ単重版記念企画】

※書籍「『デジ単』デジタルマーケティングの単語帳 イメージでつかむ重要ワード365」(発行:翔泳社)の重版出来を記念してのインタビュー企画。『デジ単』を新入社員全員に配布した電通デジタルの事業戦略室・安田祐太さんに、コロナ禍における新入社員研修の困難と、見えてきたものを聞きました。

<目次>
2月の時点で予定コンテンツを全てフルリモートに切り替え
新入社員の心をフォローせよ!電通デジタルの施策「朝会」とは何か?
残った二つの課題と、リモート×リアルの「ハイブリッド研修」

 

2月の時点で予定コンテンツを全てフルリモートに切り替え

―コロナ禍の2020年、出社制限の中、企業がどのように新入社員研修に取り組んだのか。今回は電通デジタルから、事業戦略室の安田さんに事例を聞きます。安田さんは人事畑が長いのでしょうか?

安田:いえ、入社からしばらくはデジタル広告のコンサルタントをしていました。2018年に広告事業直轄に異動してからは、新人の育成や、主に研修周りを中心に担う立場になりました。2019年に正式に人事部に異動し、全社の新人と中途入社者の受け入れに加え、一部管理職や一般社員向けの研修も担当しています。2021年から事業戦略室に異動しておりますが、機能が異動しただけで、役割は引き続き変わりません。

―2020年は、前年までとは全く異なる状況になりました。春先の状況を見て、新入社員研修にどう対応しようと思ったのでしょうか?

安田:在宅勤務が始まった2月末の段階で、「4月にコロナが収束していることはないだろう」と想定しました。そこで、社内で早々に「フルリモート」の提言をし、リアルでの集合を前提に予定していたコンテンツも、全てリモートに切り替えました。

―時間がない中、フルリモートへの対応は準備が大変だったかと思います。どのようなご苦労がありましたか?

安田:研修の立案をしていたメンバーがやはり一番大変でしたね。コンテンツの再考や研修提供会社への発注修正、リモート研修への切り替えが不可能な場合のキャンセル交渉など、あらゆる業務が付帯的に発生しました。

また、「そもそも入社式自体をどうするか?」「在宅勤務をさせるとして、PCやスマートフォンの貸与をどうするか?」という点も、議論を尽くしました。経営幹部含め、入社式をやらない・新入社員を集合させないという前例、経験がないので、まず集合することをどう考えるか、集合した場合のリスクをどう考えるか。

リアルでの集合は選択肢からすぐに消しましたので、PC、スマートフォンの貸与をどうするか。これらは当社のコーポレート部門全体で非常に協力的かつスピーディーに手配をしてくれたので、配布が数日遅れる程度で特に問題は発生しませんでした。

―フルリモートでの研修にはどのような困難がありましたか?

安田:「集まらずにやるしかない」と早い段階で決めたので、リモートの状況で提供可能なものは実施することができました。ただ100点だったかというと、やっぱりリモートだから伝わりきらなかったことや、フォローが足りなかった部分はあったと思います。

例えば配属先は、個々人の要望や興味関心を把握し、現場や会社の方針と合わせて決定するのですが、当社は業務領域も広く、基本的に総合職での採用ということもあり、希望に完全には沿えない場合もあります。そんなとき、リアルに接することができれば個別フォローが可能ですが、リモートだと個々の温度感を把握することが難しい。

もちろんリモートでも、納得いかない部分があれば都度話を聞かせてもらったりはしました。とはいえリアルに比べれば、十分にできたのかというと、反省すべき点も多々残ります。

新入社員の心をフォローせよ!電通デジタルの施策「朝会」とは何か?

―研修期間中、安田さんが一番大事にしていたことは何でしたか?

安田:せっかく社会人になったのに、あなたのオフィスは自宅の目の前の机です、となってしまったので、孤独感だったり、他の人が何をやっているかだったり、きちんと知識がインプットできるかだったり、不安や心配はどうしても大きくなりますよね。

ですから、新入社員たちが何を考え、何を感じているのかということは、できる限り吸い上げ、把握しようと常に心がけ続けていました。

―具体的にはどんな取り組みでしょうか?

安田:一例として、「朝会」を実施しました。新入社員109人を20グループほどに班分けして、各班に1人ずつ人事担当を付けました。そして毎朝、班のメンバーの状況を話し合う場を設定したのです。私自身も担当の班を持ちました。

朝会の運営は、各班とそれぞれの人事担当者に任せていましたが、通底する部分としては、お互いの体調面のフォローと、班ごとに良きコミュニティーを構築すること。特に相互理解を高めてもらうようにしました。

また、朝会以外の取り組みとしては、知識面の「目標」を今までよりも明確にしました。結果、デジタルマーケティングの基礎の基礎であるウェブ解析士の試験については、全員が合格することができました。ちなみに『デジ単』も全員に配っていたので、役立っていたと思います。あそこまでかみ砕いて、初心者でも分かるようにイラストや解説のある本は今までなかったので。

―朝会では、班メンバーの相互理解が重視されていたとのことですが、具体的にはどんなことをされていましたか。

安田:例えば私が担当した“安田班”では、朝会で「みんなおはよう」という会話から始まります。その後、さまざまなテーマを設定したディスカッションや、持ち回りでの自己紹介などを実施しました。

ちょっと変わった取り組みとしては、「偏愛マップ」といって、自分の趣味嗜好を可視化していくものをつくりました。偏愛マップを作成していくと、自身の“すべらない話”なども見えてきます。他の朝会メンバーに「これってどういうこと?」と指摘を受けることで、今まで気付けなかった視点を自分に対して持つことができるようになったり。

結果として、「この子、ここについては強いこだわりがあるんだな」「この人はこういう理由でデジタルマーケティングの世界にいるんだ」など、お互いの理解が深いところまで進んだと思います。

朝会で毎日お互いの理解を深めたことは、以後のコミュニケーションにおいても、各個人の“心理的安全性”を高めることにつながったのではないでしょうか。

安田氏の「偏愛マップ」。その人の趣味嗜好や仕事への思いを可視化したもので、班メンバー同士のコミュニケーション活性化に一役買った。
安田氏の「偏愛マップ」。その人の趣味嗜好や仕事への思いを可視化したもので、班メンバー同士のコミュニケーション活性化に一役買った。

―オンラインでの議論やコミュニケーションを活性化するために、どういった工夫をしましたか?

安田:もともと私たちの部署では「組織開発」も一部担っていましたので、議論活性化のノウハウには蓄積があります。ですので、私を含めた人事担当者が、普段の研修でのアイスブレイクからコミュニケーションを開始したり、チームビルディングのワークショップを用いて関係値を構築したりしていました。お互いを知るという観点でいうと、自己紹介における興味関心の深掘りなどですね。あえて「全員質問すること」を必須化したりしました。

―朝会はどのような効果があったと認識していますか?

安田:研修後に新入社員と話すと、だいたい「朝会の班は配属部署とは関係がないメンバーだから、悩みや愚痴を言い合える」という声が多いです。改めて、組織のスタートとしてまず初めににこのような関係性・コミュニティーを構築する重要性を感じました。

―配属後の出社についてはどのような取り決めをしましたか?

安田:配属先の部署に任せています。出社の必要性は、業務の特性を考えながら判断されており、時期にもよりますが、電通デジタル全体としての出社率は20%以下を保っています。

―電通デジタルでは、もともと新人教育のためにメンター、サブメンターという仕組みがありました。「朝会」と、メンター制度はどう関係するものでしょうか?

安田:当社のメンター、サブメンターとは、上司部下のような直接の上下関係ではなく、斜め上の“お兄ちゃん・お姉ちゃん”的な存在です。リアルに会ってさまざまな会話を通して、電通デジタルの持つ文化への理解を深め、社内のネットワークを構築することなどを目的とした制度です。毎年、新入社員を複数の班に分け、メンターとサブメンターに班のマネジメントを依頼しているのですが、コロナ下では少し変更が必要でした。

メンター、サブメンターは4月から各班に付ける予定でしたが、それをいったん延期し、しばらくは上記の「朝会」で、人事局のメンバーがメンター的な役割を担当しました。つまり、班自体は毎年と同じように構築しましたが、その管理を4~5月は人事局が担い、6月以降はメンター、サブリーダーにバトンパスしたのです。

2020年入社の新入社員は5月の半ばで「領域配属」を行い、それ以降は配属領域での研修がメインになるのですが、班というコミュニティーと、メンター、サブメンターの制度はその後も継続しました。

配属される部署とは別に、社内の同期や他の年代と気軽に話ができる関係があることは、コロナ禍以前から非常に重要だと、社全体として認識しています。

―コロナ後でも活用できそうなノウハウも得られましたか?

安田:リモートでのコミュニケーションノウハウは蓄積されました。今回は、研修情報を外部からも多く仕入れたのですが、対面とは異なるオンラインならではのアイスブレイクや、できる限り“顔出し”すること、“うなずき”に代表される相手の話へのリアクションなど、具体例を挙げれば切りがありません。これら一つ一つをしっかり積み重ねていくことが、オンラインコミュニケーションにおいては特に必要になると思っています。

残った二つの課題と、リモート×リアルの「ハイブリッド研修」

―コロナ下の研修を初めて体験して、残り続けた課題はありましたか?

安田: 2点あります。1点目は、家で仕事し続ける中、「社会人になった意識」は本当に持てるものなのか?という点です。出社をしていないですし、出社しても毎日名刺交換があるわけでもなく、いろんなメンバーとのリアルな会議があるわけではない。そんな状況で、ビジネス上の実交渉におけるスキルや、もっと初歩的なところでいくとマナーの習得などは、シンプルですが非常に難しい課題として残っています。

もう1点の課題は、どうすれば“仕事のスケール感”を感じてもらえるか、ということです。在宅勤務では、仕事は身近な少人数で完結するケースがほとんどで、しかもいつも同じメンバーが多いです。結果、自分の仕事の範囲をすごく限定的に捉えてしまうケースがどうしても多くなってしまう。

コロナ禍以前なら、例えばデスクの周りで視座の高い話をしている先輩がいたりしますよね。隣の先輩が電話で「役員に提案させてくれませんか」「社長とのこの前の話ですけど」と言っているだけでも、自分たちの仕事の広がりを感じることができたわけです。

でも、今は依頼があった範囲内の仕事を、日々パソコンに向かってこなしていくスタイルです。実際に人と人が会えない中で、「新入社員の視野」をいかに広げていくかも大きな課題です。

―その課題に気づいたタイミングを教えてください。また、具体的な対応策はありましたか?

安田:新入社員と話す中で「管理画面に向き合うだけで充実していないです」といった相談を受けることがありました。その際に「でも、Aさんは同じ環境でもこのような仕事しているよ」と幅広い仕事をしている人たちの話を挙げたところ、「そのような発想で取り組めていなかったです」という回答が返ってきました。そこで改めて「これは解決すべき課題だな」と実感しました。

ただ、打ち手はなかなか難しいです。もちろん研修期間中には、いろんな部署の先輩たちとの時間を設け、「電通デジタルは業務領域も広く、さまざまな業務がある」という情報自体はできる限り提供しましたが、まだ配属前なので、なかなか「自分ゴト化」できないですよね。配属後しばらくたって、自分の業務が分かってきたタイミングで、また改めて「電通デジタルでの業務領域の広さ」のインプットの機会を提供する必要があるかもしれません。

―社員同士の情報共有については、電通デジタルではデジタル広告情報共有会「Knowledge4」、自社のオンライン教育用の動画プラットフォーム「DD ACADEMY」の構築など、かなり積極的な印象があります。それでも上記課題は大きく残るものなのですね。

安田:はい、もちろんそれらの情報共有はプラスに働いています。中でもDD ACADEMYは「いつでも見られる動画」としてアーカイブ化されているので、コロナ禍においてよく使用されました。視聴数がかなり伸長しており、コンテンツも増えています。

ただ、新入社員がDD ACADEMYなどを通してさまざまな仕事の話を聞いたとしても、「画面の向こう側の人」が話している形ですよね。極端にいうと、「ああ、すごいことをやっている人がいるのだな」と、ユーチューバーを見ている感覚なのではないかなと。それを自分ゴト化する、身近に感じるのは、人の性質として難しいと思います。

―なるほど。そんな中、新入社員が感じている課題や困難にはどんなものが多いのでしょうか?

安田:「自分の発信に対する相手のリアクションを想像しづらい」という課題が、新入社員の中にあると感じています。実際に出社していた私たちが仕事の中で何かを発信する際、たとえリモートであっても、対面したときのリアルな相手方のリアクションを想像すると思うのですが、新入社員たちは実際に会えないままリモートだけで話が進んでいるので、相手のリアルなリアクションをなかなか経験できません。

現状、新入社員は多くの情報インプットに時間を割く状況ですが、インプットしたことを発信することで得られるはずの「自信」は、いろんな方々のリアクションが分からない分、持ちづらいのではないでしょうか。

また、話すメンバーが限定的になり、普段コミュニケーションする相手はマネージャーとトレーナーばかりという状況ですが、たまたまその人たちと馬が合わなければ、会社全体とうまくいかないのと同義になってしまいます。本来であれば、出社してフロアにいる300〜400人を見たら、「300人中の2人と合わないだけだ」と思えるかもしれません。でも、いつも同じ人たちとだけコミュニケーションをとっているとそうは思えないでしょうから。

―そこは非常に難しい課題ですね。電通デジタルと同じ課題を抱えている企業は多いと思いますが、どう対策すればいいのでしょう?

安田:ひとつはメンター、サブメンターや人事部など、「直接業務と関係ないコミュニティー」を大切にすることだと思います。業務とは別の社内コミュニティーで、思っていることでも悩み事でもいいので、話しやすい相手ができるだけ常にいるような関係構築の仕組みが重要です。今年度はさらに注力していこうと考えています。

他にも、キャリアを広げていけるような上長からのサポートや、キャリアカウンセラーの新設などは、今後会社としても考えていく必要があると思います。

―2020年の学びを生かして、2021年はどのような取り組みを考えていますか?

安田:オンラインでやった方がいいもの、リアルでやった方がいいものが、この1年でかなり分かるようになってきました。そこで、2021年の課題はいかに「ハイブリッド研修」を充実させるかだと思います。リモートとリアルの組み合わせですね。

より深い関係性構築の仕組みに加え、リアルで、五感で感じてもらう必要があるものを、いかに効果的に提供できるか。実際に現場で働いている電通デジタルの先輩たちのスタンス・文化・雰囲気を想像できるきっかけを提供できればと思っています。

ただ、どこまでいってもベースがリモートであること自体は2021年も変わらないでしょう。社員自体がフロアにいない環境の中で、どのようにリアルに会社の文化・雰囲気を感じてもらうか。これは新入社員に限らず、中途入社者の受け入れや既存社員への研修提供においても同じ課題ですが、これから4月までしっかり考えていきたいなと思います。

【本書のポイント】
・デジタルマーケティングの頻出単語をシンプルに解説
・イラストを見るだけでもイメージがつかめる
・似た単語の意味の違いや、使い分け方もフォロー
・索引つきで単語や同義語を探しやすい
・英語表記もあるので、海外サイトを読むときや出張にも便利

コロナワクチン、治験過程に欠陥…開発元の製薬会社、過去に論文・販売で詐欺的行為

「見返りにモデルナ社はいったい何を得たのだろう?」とのコメントが、米国の一流医学専門誌に掲載されました【注1】。「モデルナ社」とは、新型コロナウイルスのワクチンで突然、有名になったあの会社のこと。内容は、投稿者が勤務する病院の理事長をめぐるスキャンダルのことでした。この理事長は、モデルナ社から依頼を受けてワクチンの臨床試験を担当していました。ところが、病院のトップでありながら同社の取締役も兼務し、8百万ドル(約8億3000万円)相当の株券を供与されていたというのです。

 この理事長は、名門ハーバード大学医学部の教授も兼務する女性医師です。すでに株の一部を売却していましたが、マスコミからの指摘を受け、同社の取締役を辞任するとともに、残りの売却益は慈善団体に寄付すると取材に答えています。

 この会社は、米国ペンシルバニア大学とボストン大学の2人の研究者が考え出したmRNAの応用技術を買い取り、多額のファンドを集めて10年ほど前に設立されました。徹底した秘密主義で、学術論文もいっさい発表していないことから、専門誌ネイチャーに批判の記事が掲載されたほどでした【注2】。

ファイザー社」もワクチン開発で有名になった会社のひとつで、米国に拠点を置く巨大製薬企業です。私自身、世界の巨大製薬企業が行ってきた詐欺的行為を長年にわたり調査してきましたが、この会社は常に事件の渦中にありました。米国では、国民に向けて裁判記録が広く公開されています。そこで、米国司法省や検察当局の広報、あるいは信頼できる大手メディアの情報に基づいてその概略をまとめてみることにします。

 同社は、抗てんかん薬ニューロンチンの販路を拡大するため、不完全なデータをもとに12編もの論文をゴーストライターに書かせ、有名医師に名義貸しを依頼しています【注3】。その謝礼は1件1000ドルでした。2009年、未認可の効能を多くの医師に吹聴し、処方するようそそのかしたとして告発され、鎮痛剤など13種類の薬について計2400億円もの賠償金の支払いに同意しました。米国司法省は、「医療制度を根幹から揺るがす許しがたい犯罪」と断じています【注4】。2018年にも25億円の罰金判決がありました。

「ファイザー社の新型コロナワクチンに95パーセントの予防効果」とのマスコミ発表が世界を駆けめぐったあの日、同社のCEOが自社株を売却し5億9000万円の利益を得たと報じられています。あくまで中間発表でしたから、不利なデータが暴露される前に、との判断があったのではないでしょうか。

 この会社のやり方は、出来上がった製品をベンチャー企業などから買い取り、あるいは会社ごと買収し、その製品を違法な手段で販売して巨額の利益を得るというものです。新型コロナワクチンも、ドイツのベンチャー企業バイオエヌテックが開発したもので、さらに元を正せばモデルナ社が導入したものと同じ技術でした。

 ワクチン開発で3番目に名乗りをあげた「アストラゼネカ社」も同罪です。2010年、ある精神病薬について、未認可の効能を医師に宣伝し、違法に売り上げをのばしたという罪状で540億円の賠償金を命じられ、支払いに応じています【注5】。医師たちを高級リゾートに招待したり、講演を依頼し多額の謝礼を支払ったりと、お粗末な内容でした。

 同社のCEOを名指しで批判した記事が、英国の医学専門誌に掲載されたこともあります【注6】。同社が発売しているコレステロール治療薬(スタチン系と呼ばれる薬のひとつ)を売るため、意味不明な論文を数多く作り出し、世間に間違った情報を与えたという内容で、タイトルも「スタチン戦争:アストラゼネカが撤退すべき理由」と、まるで週刊誌の見出しです。同社のデータは信用できないので、この薬の処方はただちに止めるべし、と一線の医師たちへの警告で締めくくられていました。

論文に疑問点

 さて、この3社は昨年の暮れ、ときを同じくしてコロナのワクチンの治験を終了し、論文を発表しました【注7など3編】。いずれも体裁は立派で、多くの医師たちを納得させるに十分でした。しかし私の目には、疑惑のデパートとしか映りません。

 医薬品を評価する研究方法はすでに確立しています。基本は、大勢のボランティアを公平に2グループに分け、一方に本物の薬を、他方に偽薬(プラセボ)を割り当て、長期間、観察するという方法です。これら3つの論文もその方法に従っていました。

 しかし、効果を見届ける期間が7~14日間と短く、免疫もまだ十分にできていない時期に終了していました。一刻も早くワクチンを世に広めたいというのが表向きの理由だったようですが、不利な事実が露呈する前に調査を打ち切ったというのが真相ではないでしょうか。薬の調査結果を会社にとって都合よく見せる常套手段がこれなのです。

 感染を防ぐ割合がプラセボに比べ90~95パーセントと、信じがたいほど高い値ですが、そもそも調査の参加者たちは公平にグループ分けされていたのでしょうか。統計計算では、2つのグループに数人分のデータを加えたり外したりするだけで、結論が大逆転することがあります。それを防ぐためグループの分け方を仔細に報告するのが研究者の義務となっていて、年齢や性別はもちろん、居住地や基礎疾患の種類、生活習慣なども開示しなければなりません。しかしそれが、いっさいなされていないのです。

 論文の最後には、恐ろしいことが書いてありました。「調査は2年間続ける予定だったが、ワクチンが正式に認可されたあと、プラセボが割り当てられたグループを放置するのは忍びない、(……接種を優先的に配慮すべきでは)」、というのです。この偽善的な言葉に騙されないことです。なぜなら、比べる相手をなきものにすることによって、あとで発がんなど不利なデータが指摘されても「加齢にともなう自然の増加だ」などと言い訳ができるようになるからです。

 新型コロナワクチンに関するデータは信用できないというのが私の見解です。以下は、ワクチン接種を無責任に推奨している人たちへの私からの質問です。

 新型コロナの免疫は3カ月でほぼ消えてしまいます。秘密裏に作られた怪しげな人工遺伝子を、全世界の人たちに3カ月ごとに注入し、もし恐ろしい遺伝子組込みが起こったら責任をとってくれるのですか? すでに起りつつあるという事実【注8】をご存知ないのですか? ワクチン抵抗性の変異ウイルス【注9】がブラジルと南アフリカで同時に発生したのは、アストラゼネカ社がそこで行った治験のせいではないのですか?

(文=岡田正彦/新潟大学名誉教授)

参考文献

【1】Becker C, Relationships between academic medicine leaders and industry – time for another look? JAMA, Nov 10, 2020.

【2】Editorial, Research not fit to print. Nat Biotechnol 34: 2; 115, 2016.

【3】Angell M, The truth about the drug companies: how they deceive us and what to do about it. Random House, 2004.

【4】Justice Department announces largest health care fraud settlement in its history, Pfizer to pay $2.3 billion for fraudulent marketing. US Department of Justice, Sep 22, 2009.

【5】Pharmaceutical giant AstraZeneca to pay $520 million for off-label drug marketing. US Department of Justice, Apr 27, 2010.

【6】Editorial, The statin wars: why AstraZeneca must retreat. Lancet 362:9297, 2003.

【7】Polack FP, et al., Safety and efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 vaccine. N Engl J Med, Dec 31, 2020.

【8】Kaiser J, Virus used in gene therapies may pose cancer risk, dog study hints. Science, Jan 6, 2020.

【9】New COVID-19 variants. CDC, Jan 15, 2021.

●岡田正彦/新潟大学名誉教授

医学博士。現・水野介護老人保健施設長。1946年京都府に生まれる。1972年新潟大学医学部卒業、1990年より同大学医学部教授。1981年新潟日報文化賞、2001年臨床病理学研究振興基金「小酒井望賞」を受賞。専門は予防医療学、長寿科学。『人はなぜ太るのか-肥満を科学する』(岩波新書)など著書多数。

中国が世界中で乱獲、「魚」が枯渇する…資源保護の意識皆無、日本の漁獲量は過去最低

  焼いて脂の乗った身にすだちをかけて口に運んでよし、刺し身にしてもよし。近年、日本人の好物であるサンマが取れなくなっている。漁が始まる夏と終わる冬にテレビなどでしばしば不漁の話題が取り上げられる。「不漁だ」「漁獲量が過去最低だ」ということばかりをクローズアップしていては、困るのは漁師、加工流通業者、漁業団体から支援を受ける政治家、天下り先がなくなるかもしれない官僚だけという冷ややかな見方が成り立つ。価格が高ければ、消費者はサバやマイワシなど安い魚にシフトすればいいだけの話だ。

 問題の本質は、資源保護の意識が皆無である中国が大量に乱獲していること。長期的かつ安定的に漁獲できるよう、先進国では、精度は別にして資源管理を当たり前のように行っている。海洋国家を標榜する中国の乱獲を抑え込めないと、気が付いたら資源量が激減している「第2のサンマ」を生みかねない。

スルメイカ乱獲

 中国は世界中の海で暴れまくっている。昨年4月、アルゼンチンの排他的経済水域(EEZ)内で中国漁船が悪質なイカの密漁を行っていることが発覚した。これだけにとどまらず、昨夏には数百隻がガラパゴス諸島沖に押し寄せた。中華料理に使うフカヒレの原料となるサメなどの漁獲が目的とされる。密漁が完全に止む気配はなく、モラルも何もあったものではない。

 これに怒ったのが、エクアドル、チリ、ペルー、コロンビアの南米4カ国。4カ国は名指しこそ避けたものの、中国を念頭に置き、外国漁船による公海上での漁は漁業資源に悪影響を与えるとする共同声明を公表している。

 片や日本はどうか。日本海で中国の大型漁船が違法にスルメイカを乱獲しているが、EEZに侵入した目の前の漁船を追い払うので手一杯。具体的な行動を起こしていない。なぜ中国に強い姿勢で臨まないのか。安倍晋三首相から外交に弱い菅義偉首相への交代、米国ではバイデン新政権が誕生するなどの変化が起きる中、日本が対中政策を含めた外交戦略を描き切れていないことが背景にありそうだ。何もせずに時間だけが経過すると、気が付いたときには「外務省が漁業者を切り捨て、中国を利するようなことをしかねない」(政府関係者)という懸念もくすぶる。

 中国が世界中でイカを取りまくる背景について、日本政府関係者は「中国にはイカの工業団地があり、大量に集めてこないと工場が回らなくなってしまう」と解説する。そこで加工された違法に漁獲された水産物が「日本に入ってきているかもしれない」(関係者)という笑えない噂もある。

 スルメイカやサンマを「取り尽くすだけ取り尽くして、取れなくなれば別の魚種を取ればいいと中国は考える」(同)かもしれない。こうした考えの下、公海上などで乱獲されると、国際的に保護する仕組みのない魚種は枯渇しかねない。

漁獲枠導入は難しい?

 今年2月にはサンマの資源管理を話し合う国際会議が開かれる。現在、国際的に導入している規制措置は「ほとんど意味がない」(海洋政策の研究者)との批判が根強くある。日本政府は、実効性を持たせるためにも、トータルの漁獲上限を減らし、国・地域別の漁獲枠の導入を目指している。ここで成功すれば、中国の資源管理に対する意識も高まり、少なくともサンマの乱獲には歯止めをかけられる。ただ、今回の会議は本音と建前をうまく使い分ける対面形式ではなく、テレビ会議方式。漁獲枠を設けるなど「複雑な交渉」(関係者)は暗雲が立ち込めている。

 もちろん、中国や台湾の漁船による乱獲だけが原因ではない。海水温の上昇により、サンマが三陸などに寄りつかなくなっていることも原因の可能性がある。ここのメカニズムの解明も待ったなしだ。さまざまな要因が絡まり、日本の昨年の漁獲量は2年連続で過去最低を更新し、約2万9000トンにとどまった。

(文=編集部)

値上げで成功する飲食店と失敗する店の「5つの違い」…感動店に共通するサービスとは

 みなさん、こんにちは。元グラフィックデザイナーのブランディング専門家・松下一功です。

 前回は、飲食店の2大目標である「リピート率の向上」と「単価アップ」をする前にやっておきたい下準備や、心得ておきたいポイントの基本として、日本の飲食店の単価が安くなった2つの理由や「サービス軸」のブランディングの必要性をご説明しました。後半となる今回は、具体的な取り組みについてお伝えします。

飲食店が大事にするべき5つのポイント

(1)お客さんがプラスに感じるサービスを提供する

 飲食店のブランディングにおいて、絶対に外せないのがサービスです。ただし、一口にサービスと言っても、いろいろな種類があります。たとえば、寒い日にはブランケットを用意しておく、行列回避のために整理券を配る、といったことをサービスのひとつとして挙げる方がいるかもしれません。

 確かにこれらはサービスには違いないのですが、お客さんが感じるマイナスをゼロに戻しているだけなので、本当のサービスとは言えません。お客さんがプラスに感じることこそが、本当のサービスです。そこを勘違いしないように気をつけましょう。

(2)コンセプトを持ち、広める

 サービスと同様に大切なのが、お店のコンセプトです。ターゲットはどういった人なのか、その人たちが快適に過ごせるために何を提供できるのか、などを明確にして、それを広める努力をすることが、真のブランディングの第一歩です。

 例として、テレワークのビジネスマンをターゲットにしたお店で考えてみましょう。この場合、全席に電源コンセントを設置する、Wi-Fi完備、パソコンや本を置けるように少し大きめのテーブルにする、隣が気にならないように席間の距離を空ける、作業に集中しやすいような音楽を流す、といった工夫をすると喜ばれると思います。そして、快適に過ごせる上に仕事も捗るとなれば、フードやドリンクの価格が少々高かったり、多少ほかのサービスに落ち度があったとしても、多くのビジネスマンが来店したり、リピーターになったりすると思いませんか?

 こうしたコンセプトをはっきりと提示し、そのサービスポイントに注力することで、それにマッチしたお客さんが足を運んでくれるようになるのです。

(3)コンセプトを全スタッフで共有する

 いくら素晴らしいコンセプトを立てたとしても、スタッフ全員に行き渡っていないと意味がありません。コンセプトにマッチしたお客さんが来店しても、スタッフがそれに合ったサービスを提供できなければ、お客さんはガッカリしてしまうでしょう。

 これは、意外とできていないお店が多いのが現実です。アルバイトやパートのスタッフに仕事のやり方を教える際に、接客方法だけでなく、どういうお客さんをどういうふうにおもてなししたいのか、お店のコンセプトと自分たちの行動指針をしっかり伝えましょう。

(4)お客さんと顔見知りになる

 どのお店にも、よく足を運ぶ常連さんはいるものです。飲食店の2大目標のひとつの「リピート率の向上」は、「常連さんを増やせるかどうか」にかかっていると言えます。

 たとえば、たまに訪れるお客さんの顔や好きなメニューなどを覚えておくと、相手は「この店員さんは、たくさんいるお客さんの中で自分の顔や好みを覚えてくれている!」と感動することでしょう。そうすれば、世間話をかわすようになったりして自然と距離が近づいていき、「気心の知れた店員さんがいるお店」として、足しげく通ってくれるはずです。

 お店側にとっては仕事が増えることになりますが、自分がリピーターになるような理想のお店を想像すれば、お客さんがプラスに感じるサービスとはどういうものかが、自ずと見えてくるはずです。お店のコンセプトを広めると同時に、リピーターの立場に立って、お客さんに提供するべきサービス価値を改めて考えてみましょう。

(5)サービスの質で価格を決める

 前回もお伝えしたように、日本の飲食業界は価格競争の末に全般的に低価格になっています。しかし、その流れに乗ってはいけません。まわりの安いお店につられると、「低単価×客数」の負のループに陥ってしまい、コロナ禍のような予想外の出来事が起きたときに、経営が大きく左右されることになります。

 そうならないためにも、お客さん一人ひとりに自分たちが提供すベきサービスを突き詰め、それに見合った価格を自分たちで決めることが大切です。その結果、単価が高くなり、「このお店は高いから」と足が遠のくお客さんもいるかもしれませんが、逆に「その価格でも行きたい」と思うお客さんもいるものです。そういったお客さんをひとりでも多くつくることに注力しましょう。

 すでに低価格で経営しているお店の場合は、まずは(1)~(4)のポイントを押さえて、お客さんがついてきてくれる自信が持てたら単価をアップするといいと思います。

感動した2つの飲食店の共通点

 最後に、最近行って感動したお店を2つご紹介します。ひとつ目は寿司屋さんです。

 そのお店は、お客さんと向き合うことを徹底していて、席はカウンターのみ。食べ終わったちょうどいいタイミングで、次の一皿を出してくれました。さらに、「白身魚にはこれ、マグロにはこれ」と、料理に合わせるお酒も決めて出してくれました。魚と酒のおいしい組み合わせという新しい情報を知ることで、より食事を楽しむことができました。

 2つ目はとんかつ屋さんです。こちらのお店は絶妙な火加減で調理しているようで、レアではないけれど、うっすらとピンク色をしたジューシーなとんかつを出してくれました。また、とんかつに合わせるソースやスパイスの組み合わせ、料理にマッチするお酒を提案してくれました。

 この2つのお店に共通しているのは、「オリジナルの食べ方を提案」してくれたところです。以前お伝えした、マーケティング脳ではなくブランディング脳で経営しているのでしょう。

 お店のコンセプトを明確にし、サービスの価値で単価を決めることは簡単ではありませんが、お客さんたちに長く愛されるお店を目指して、ぜひ検討してみてください。

(松下一功/ブランディング専門家、構成=安倍川モチ子/フリーライター)

スーツのオリヒカで買うべき冬アイテム5選!歩きやすさ抜群の革靴、抗ウイルス加工手袋

 先行きの見えないコロナ禍にあっても季節の移ろいは例年と変わらず、今冬はリモートワークをしながら出社もするというビジネスパーソンも少なくないだろう。

 そんな中、スーツ量販店は新ラインナップを続々と展開中。特に、ツープライススーツショップと呼ばれるチェーン店にはお買い得なマストバイ商品も多いので、ぜひ購入して活用してほしい。

 ツープライススーツショップとは、もともと1万9000円と2万8000円の2つの価格でスーツが選べる販売店のことだが、近年、その価格帯は多様になってきている。元祖ツープライススーツショップのザ・スーパースーツストアに加え、THE SUIT COMPANY、SUIT SELECT、ORIHICAが有名ショップといえるだろう。

 今回紹介するのは、AOKIがスタートさせたORIHICA(オリヒカ)。2000年に「スーツダイレクト」として始まり、04年にオリヒカに刷新され、全国119店舗(2020年3月時点)を展開する。そんなオリヒカのおすすめ冬アイテムを5つ紹介していこう(価格はウェブ税別)。

スポットフィットRunning KaRVO 2穴外羽根 プレーントゥシューズ/1万2800円

 コートなどの防寒着で身重になる冬は、せめて足元だけでも軽くしたいもの。また、足先が冷えている冬場に硬い革靴を履くことに抵抗がある人も多いだろう。そんな人におすすめしたいのが、このプレーントゥシューズだ。

 見た目はシンプルながら、詰め込まれた機能性の高さに驚く。まず、足に負担がかからないように反発性のある中底「KaRVO」を使用。この素材は水に浮くほど軽量で、かつ高剛性・高反発。踏み込みから蹴り出しまでの俊敏性が向上し、歩幅が広がるため、歩きやすく疲れにくいのだ。ランニングシューズにも使用される素材なので、歩くのはもちろんのこと、走る動作もしやすい。

 また、ゴム製のシューレースを使用しているため、紐を結んだまま楽に脱着が可能だ。そして、履き口(かかと、足首付近)にはクッションを入れ、より疲れを感じにくい設計となっている。

 足の負担を徹底的に軽減し、歩きやすさを追求したこのアイテムで、足元だけでも身軽に冬を過ごしてほしい。

抗ウイルス加工手袋 タッチパネル対応/1900円

 コロナ感染予防で手袋を使用する人も増えてきているが、ビジネスパーソンには、より効果の高い抗ウイルス加工を施した手袋をおすすめしたい。オリヒカで販売されている抗ウイルス手袋は、繊維開発などで有名なシキボウの「フルテクト」素材を使用している。抗ウイルス加工・抗菌加工が施されており、繊維上の特定のウイルスの数を99%以上減少させる優れもの。外出先でドアノブやつり革に触れるときも安心だろう。

 しかも、国際規準の抗ウイルス性試験や抗菌性試験にも合格しているため、信頼性はかなり高い。さらに、洗濯しても抗菌などの効果が続くので、汚れたら洗って、常に清潔な状態で使い続けられる。また、タッチパネル対応済みなので、スマホ操作も可能。風合いを損なうことなく、コロナ禍で求められる機能性を追求した商品だ。

洗える カーディガン 無地/2990円

 冬のビジネスシーンやプライベートシーンで1枚あると便利なのが、カーディガン。室内ではジャケットを脱いで、シャツとカーディガンで過ごす人も多いだろう。

 生地の風合いが重要なカーディガンはクリーニング必須な商品が多いが、こちらは家庭用洗濯機でガンガン洗えるウォッシャブル製品。テレワークでヘビーローテーションする場合も、クリーニングに出さずに着続けることができる。

 また、抗菌防臭加工もされているので、意外と蒸れがちな冬でもにおいを気にせずに着用することができる。さらに、静電気防止の糸を使用しているため、嫌なパチパチが発生しにくく、精密機器に対する影響も少ない。加えて、6色のカラーバリエーションも魅力。色違いでいくつか持っておいて、ローテーションさせるのも悪くないだろう。

THE 3rd SUITS 洗える 防シワ 紺ジョーゼット スラックス 秋冬/3900円

 ゆるすぎず堅すぎない次世代スーツアイテムとして、オリヒカが展開する「THE 3rd SUITS」シリーズ。ビジネスシーンはもちろん、カジュアルでも合わせられるアイテムが豊富で、なかでもオススメなのがスラックスだ。

 機能としては、防シワとウォッシャブルを搭載。ポリエステル100%素材なのでシワになりにくく、手入れも簡単だ。また、自宅の洗濯機での水洗いが可能で、ドライクリーニングで落ちにくい汗による汚れやにおいを効果的に洗い落とせる。清潔に着られてクリーニング代も節約できる、コストパフォーマンスが高いアイテムなのだ。

 また、見た目も光沢があって高級感にあふれているが、伸縮性の高いストレッチ生地を使用しているので着心地も抜群。セットアップで販売されている防シワ&ウォッシャブルジャケットと合わせて購入しても、決して損はしない一品となっている。

THE 3rd TAION 別注ジレ/7900円

 スーツにもカジュアルにも合わせられ、スタイリッシュな雰囲気が醸し出されることで人気を集めているダウンベスト。オリヒカでも販売されているダウンベストは、前述の「THE 3rd SUITS」と同素材で企画されたものだ。

 インナーダウンウェアブランドとして有名なTAIONへの別注商品であり、機能性の高さがうかがえる。中綿部分にはダウン90%、フェザー10%使用。TAIONのダウンは成熟した水鳥の羽毛を使用しており、軽くて反発力が良いのが特徴で、着倒してもダウンがへたったりしにくい。

 保温性に優れる一方で、ダウンの分量を減らしてあり、上からジャケットを羽織っても着用しやすい仕様になっているため、ビジネスシーンにはもってこいのアイテムである。

「THE 3rd SUITS」のセットアップに合わせれば、一段上の着こなしができることは間違いない。軽くて温かいダウンベストをぜひ、手にとってほしい。

(文=清談社)

パチンコ新台「継続率72%」のRUSHを最大4個ストック!話題の「新システム」が未知なる連チャンと出玉を創造!!【新台分析-PFアイドルマスター ミリオンライブ!-編】

 今年も魅力的なマシンが続々と登場しているパチンコ分野。

 期待出玉「約6400発」のSUPER小当りRUSHを搭載した『P Re:ゼロから始める異世界生活』や、役物内で制限時間を耐え凌げば大当りとなる『Pワイルドロデオ6750だぜぇ』など、斬新なゲーム性を持つ新機種が活躍している。

 ただ、この流れはまだ序章に過ぎない。今後も既存スペックに捉われない新機種が登場予定。その中でも特に注目を集めているのが、業界初となる「V-LOOPストック」を搭載した『Pフィーバー アイドルマスター ミリオンライブ!』だ。

『Pフィーバー アイドルマスター ミリオンライブ!』(SANKYO)

■大当り確率:1/319.7
■賞球:3&1&5&15
■V-LOOP継続率:ストック数×継続率約72%
■ストックタイム:100or150回
■遊タイム:大当り後959回転消化後ストックタイム突入
○○〇

 ゲーム業界に旋風を巻き起こした一大コンテンツが初のパチンコ化。大当り確率1/319.7のミドルタイプで遊タイムを搭載している。

 通常時からの初当り後は100or150回の「ストックタイム」へ突入。ここで「Vストック」を集め、ストックタイム終了後にそれらを一気に放出する流れとなっている。最大4個までストック可能だ。

「V-LOOP」はストック1個が独立した「継続率72%のRUSH」となっており、1回の初当りから複数のRUSHを獲得できる斬新なゲーム性となっている。つまり、最大となる4個のストックを獲得できれば「継続率72%のRUSH」を4回分消化できるという事だ。これまで体験した事のない未知なる連チャンを味わえるだろう。

 更に本機は出玉面も優秀で、右打ち中の大当りは50%で「約1500発」を獲得できる。革命的なRUSHの連チャン性能とボリューム満点の大当りの相乗効果が大量出玉を生み出してくれそうだ。

 注目の遊タイムは959回転消化後にストックタイムが発動。RUSH突入が約束されるような恩恵はないが、複数ストックによってハマリからの大爆発にも十分に期待できるだろう。

 また、本機には「ありがとうプロデューサー予告」や「アルティメット・オレンジ予告」「Thank You!リーチ」といった3大キーポイント演出が存在。その他にもファン必見の要素は盛り沢山で、総勢39名のアイドルと全20曲の楽曲が大当りを大いに盛り上げてくれるだろう。

『Pフィーバー アイドルマスター ミリオンライブ!』の導入予定日は2月8日。「ストック×V-LOOP」がパチンコ新時代を切り拓く。

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「娘は本当にやめてほしい」…北川景子、週刊誌による“娘の隠し撮り”に不快感か

 女優の北川景子が主演を務める映画『ファーストラヴ』が2月11日に公開される。北川は昨年9月に女児を出産し、約2カ月という短期間で仕事復帰を果たした。映画のプロモーションも兼ねて最近では雑誌、テレビと大忙しだが、先月22日発売のビューティー誌「VOCE」(講談社/3月号)では表紙を飾り、出産前とは変わらぬ体型と美貌に絶賛が寄せられている。

 私生活では基本的にノーメイクで過ごし、私服もクローゼットに10着ほどしかないという北川だが、出産後はさらにおしゃれする時間が減ったという。そんな北川のプライベートでの近影を、先月発売の週刊誌がとらえていたのだが――。

「娘さんの初節句のために、夫でミュージシャンのDAIGOと一緒に、娘さんを連れてデパートで雛人形を選んでいるところを撮られています。現在コロナ禍なので外出する姿は特に見られたくなかったとは思いますが、出産後初めての結婚記念日ということで、週刊誌は北川とDAIGOがデートに行く様子をカメラに収めたかったのでしょう。

 しかし、この報道に北川が『私はともかく、娘(を撮るの)は本当にやめてほしい』とかなり不快感を表している様子で、自身のブログでこの週刊誌の行為に対して苦言を呈することまで考えたものの、周囲の助言もあり、とりあえず映画のプロモーション期間は控えることにしたといいます」(業界関係者)

 北川は以前テレビ番組でも、子どもには芸能界の辛さを味わってほしくないということで、子どもの芸能界入りには否定的な考えを示しているが、特に週刊誌の動きには警戒しているという。

「出産前、自宅マンション前に張り込む記者を恐れた北川のために、DAIGOが直接、わざわざ記者のところに行って、張り込みをやめてもらうよう交渉したこともあるなど、DAIGOが北川を守っているという印象が強かった。芸能人にも、独身時代は私生活を撮影されても仕方がないと思っていたものの、お子さんができてからは週刊誌を犯罪者のように扱ってくる方は結構いますね。DAIGOは本当に“白馬に乗った王子様”というか、週刊誌に対しても真摯な対応で敵をつくらず北川さんを守っていた様子でしたが、お子さんを守るために、これからはもし北川親子の姿を撮影できても掲載ストップになるなんてことも、ありえるかもしれません。

 北川とDAIGOにしてみれば、私生活を追っかけられて娘さんまで撮られるという迷惑を被っているのだから、激怒して当然でしょうが、そこで怒ることができないのが芸能人としてつらいところ。ブログで週刊誌に対し苦言を呈す方もいますが、“芸能人なんだから仕方がない”という冷めた反応も世間には少なくないですからね」(出版関係者)

「仕事がストレス発散」だと話す北川だが、なかなか気の抜けない日々が続きそうだ。

(文=編集部)

 

JRA川田将雅「勝った馬が強かった」と白旗を上げた「真の怪物」がきさらぎ賞(G3)へ。「コントレイル」に次ぐ超時計6馬身差圧勝ボーデンが敗れた「相手」とは

「真の怪物」誕生か――。

 先週行われた東京競馬5Rの未勝利戦は、ボーデンが6馬身差の圧勝。次元の違う走りで、見ているものを驚かせた。

 レースは16頭立ての芝1800m戦で、好スタートから好位に控えると道中は抜群の手応えで外々を追走。騎乗した川田将雅騎手が、残り400m手前で軽く促すと、一気に突き抜けて他馬を置き去りにした。

 ボーデンの叩き出した勝ち時計「1.45.2」は、過去に東京競馬場で行われた3歳戦の1800m戦としては最も速いタイム。3歳以下でこれを上回ったのが2019年の東京スポーツ杯2歳S(G3)で、勝ち時計は「1.44.5」だった。

 勝ち馬は、後のクラシックで三冠馬となるコントレイルだ。

 しかし、当時の時計は鞍上のR.ムーア騎手がゴールまでしっかり追ってのもの。現時点でコントレイルと比較するのは可哀そうだが、少なくとも最後に流す余裕のあったボーデンが、いかにスケールの大きい馬かがわかるだろう。

 ただ、こんなボーデンを上回る「とんでもない」可能性を秘めた馬が存在する。

 ボーデンが勝利したのは未勝利戦で、デビュー戦では2着に惜敗。今回、圧勝を飾った川田騎手が、レース後に「前走は勝った馬が強かったですからね」と語ったように、このデビュー戦での勝ち馬こそが「真の怪物」といえるのかもしれない。

 7日、中京競馬場で行われるきさらぎ賞(G3)への出走を予定している真の怪物候補。その馬こそ、ディオスバリエンテ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)だ。

 デビュー戦でボーデンとの接戦を制したディオスバリエンテだが、3着のアサマノイタズラ以下は0.8秒以上も突き放している。しかも、そのアサマノイタズラが次走を2着に4馬身差をつけて快勝しているのだから、そのレースレベルの高さは疑いようがない。

 さらに、1.1秒離された5着のグローリアスサルムまでもが次走を勝利。まだ1戦1勝の同馬だが、その大物感が今からクラシックを意識させる。

 ディオスバリエンテの母ディアデラノビアは、エピファネイアやサートゥルナーリアを輩出したシーザリオと同世代の活躍馬。しかし、シーザリオが日米オークスを制したのは対照的に、G1制覇を成し遂げることはできなかった。

 その夢は子供たちへ託され、これまでオープンでの活躍馬も数多く輩出してきたディアデラノビア。府中牝馬S(G2)はじめ重賞3勝のディアデラマドレ、京都大賞典(G2)と京都2歳S(G3)を制したドレッドノータスなどをターフへと送り込んだが、母と同じくG1を勝利した馬はこれまでにいない。

 しかし、ディオスバリエンテには、これまでの産駒以上に「G1制覇」の期待が高まる。

「アーモンドアイまで活躍馬が出なかったフサイチパンドラ(父サンデーサイレンス)ですが、父にロードカナロアを迎え芝G1・9勝という大偉業を成し遂げています。ディアデラノビアも同世代に活躍したサンデーサイレンス産駒ですから、ロードカナロアで覚醒するかもしれませんよ」(競馬記者)

 アーモンドアイの母フサイチパンドラは2006年のエリザベス女王杯(G1)を制覇。その時に0.1秒差の3着と惜しくも涙を飲んだのが、ディオスバリエンテの母ディアデラノビアだった。

 ディオスバリエンテは、ディアデラノビアに初めてロードカナロアを配し生まれた仔で、アーモンドアイと同じく母父サンデーサイレンスを持つ。これまで1勝するのがやっとという成績だったフサイチパンドラの仔が歴史的名牝となったように、ディオスバリエンテも大きな可能性を秘めているといえるだろう。

 母が手にできなかったG1勝利。ディオスバリエンテなら、その夢を掴めるのかもしれない。