話題の音声SNS・Clubhouse(クラブハウス)とは? スマホ画面疲れの日本人に直撃中!

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

音声によるリアルタイムなコミュニケーションができる招待制SNS「Clubhouse(クラブハウス)」が一気に注目を集めている。仲間内で気軽な雑談にも、著名人の発信をラジオ感覚で聞くのにも使える。Twitter、Instagram、Facebookなどに続くSNSとの呼び声も高いが、じわじわとユーザーを増やしていったこれまでのSNSと異なり、日本国内での人気上昇っぷりは異常だ。背景には、iPhone普及率が高い日本に対するマーケティング戦略があるのかもしれない。

満を持して日本に上陸したClubhouse

 日本では今年1月から本格的にスタートしたにもかかわらず、1週間足らずでみるみる話題となりTwitterでもトレンド入りしたClubhouse。TwitterやInstagramとの違いは、録音もない完全リアルタイムのみの音声SNSということだ。「room」と呼ばれる会話をする部屋を選んで参加すれば、すぐに会話をはじめることができる。  著名人やスタートアップ経営者から火がついたこともあり、現在はまだ一般人にとってはハードルが高い印象もあるClubhouseだが、これ…

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JRA武豊に“捨てられ”失意のドゥラモンドに“飽き性”疑惑!? きさらぎ賞(G3)「中京開催」でドゥラメンテの血が騒ぐか

 7日の中京メインは3歳重賞・きさらぎ賞(G3)が行われる。クラシックを目指す13頭の若駒が登録されているが、前走・朝日杯FS(G1)7着からの巻き返しを図るドゥラモンド(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)に注目したい。

 前走は、武豊騎手の朝日杯FS初制覇への期待も相まって5番人気に支持されたドゥラモンド。しかし、スタートでやや立ち遅れると、前半3ハロン33秒7のハイペースのなか中団を追走。高速馬場も合わず、直線ではなだれ込むのがやっとという結果に終わった。

 武騎手はヨーホーレイクに騎乗するため、ドゥラモンドはたった1戦で武騎手に“捨てられた”形に……。失意のなか、巻き返しの秘密兵器となりそうなのが父ドゥラメンテの存在だ。

 ドゥラメンテはご存じ、2015年の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を制したクラシック2冠馬。ドゥラモンドは、その初年度産駒としてデビュー前から注目されてきた。

 ドゥラメンテとともに注目度が高かった同期の種牡馬がモーリスだ。年明け早々のシンザン記念(G3)を産駒のピクシーナイトが制し、先んじて重賞初Vを飾った。ドゥラメンテ産駒もこれに続きたいところだが、これまでJRAの重賞は15戦して「0-1-1-13」と初勝利が遠い。

 そんなドゥラメンテ産駒の期待の星でもあるドゥラモンド。デビューから、福島、中山、阪神と3場すべて右回りのコースを走ってきたが、きさらぎ賞で初めて左回りを経験する。そして、このコース替わりが吉と出る可能性がありそうだ。

「ドゥラメンテ産駒の特徴の一つが“飽きっぽい”ところです。どういうことかというと、芝ダート問わず、右回りから左回り、もしくはその逆の左回りから右回りへのコース替わり時に好成績を残しています。

ドゥラメンテ自身も現役時代に似た傾向がありました。デビュー戦から共同通信杯(G3)まで4戦続けて左回りの東京競馬場を使われ、初の右回りとなった皐月賞で驚愕のパフォーマンスを披露しました。さらに再び左回りに替わったダービーも圧勝。産駒が“飽きっぽい”のは父譲りかもしれませんね」(競馬誌ライター)

【ドゥラメンテ産駒の前走場所(左右回り)替わり別通算成績、1月31日現在】

前走→今回 着別度数(勝率、連対率、複勝率、単勝回収率、複勝回収率)
右→右  5-6-5-42/ 58( 8.6%/19.0%/27.6%/ 28%/ 47%)
左→左  4-4-1-32/ 41( 9.8%/19.5%/22.0%/ 52%/ 40%)
右→左  6-2-4-27/ 39(15.4%/20.5%/30.8%/100%/ 62%)
左→右  9-2-2-23/ 36(25.0%/30.6%/36.1%/259%/108%)

 4パターンそれぞれの勝率に着目すると一目瞭然。「右→右」もしくは「左→左」という同じ回りが続いた時の勝率は1桁で回収率も低い。ところが、「右→左」のときは勝率15.4%、単勝回収率は100%に達する。今回のドゥラモンドは、阪神からの中京替わりなので、「右→左」に該当する。

 そして、さらにパフォーマンスを上げる可能性が高いのが、「左→右」のときだ。その勝率は25.0%で、単勝回収率は259%、複勝回収率も100%を超えている。今後のローテーションはきさらぎ賞の結果次第になるとみられるが、今回好走し、右回りに替わる皐月賞に直行するようなことがあれば、期待は高まるだろう。

 まずはクラシック路線に進むためにも、初の左回りでしっかり結果を残しておきたい。

JRA武豊に“捨てられ”失意のドゥラモンドに“飽き性”疑惑!? きさらぎ賞(G3)「中京開催」でドゥラメンテの血が騒ぐか

 7日の中京メインは3歳重賞・きさらぎ賞(G3)が行われる。クラシックを目指す13頭の若駒が登録されているが、前走・朝日杯FS(G1)7着からの巻き返しを図るドゥラモンド(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)に注目したい。

 前走は、武豊騎手の朝日杯FS初制覇への期待も相まって5番人気に支持されたドゥラモンド。しかし、スタートでやや立ち遅れると、前半3ハロン33秒7のハイペースのなか中団を追走。高速馬場も合わず、直線ではなだれ込むのがやっとという結果に終わった。

 武騎手はヨーホーレイクに騎乗するため、ドゥラモンドはたった1戦で武騎手に“捨てられた”形に……。失意のなか、巻き返しの秘密兵器となりそうなのが父ドゥラメンテの存在だ。

 ドゥラメンテはご存じ、2015年の皐月賞(G1)と日本ダービー(G1)を制したクラシック2冠馬。ドゥラモンドは、その初年度産駒としてデビュー前から注目されてきた。

 ドゥラメンテとともに注目度が高かった同期の種牡馬がモーリスだ。年明け早々のシンザン記念(G3)を産駒のピクシーナイトが制し、先んじて重賞初Vを飾った。ドゥラメンテ産駒もこれに続きたいところだが、これまでJRAの重賞は15戦して「0-1-1-13」と初勝利が遠い。

 そんなドゥラメンテ産駒の期待の星でもあるドゥラモンド。デビューから、福島、中山、阪神と3場すべて右回りのコースを走ってきたが、きさらぎ賞で初めて左回りを経験する。そして、このコース替わりが吉と出る可能性がありそうだ。

「ドゥラメンテ産駒の特徴の一つが“飽きっぽい”ところです。どういうことかというと、芝ダート問わず、右回りから左回り、もしくはその逆の左回りから右回りへのコース替わり時に好成績を残しています。

ドゥラメンテ自身も現役時代に似た傾向がありました。デビュー戦から共同通信杯(G3)まで4戦続けて左回りの東京競馬場を使われ、初の右回りとなった皐月賞で驚愕のパフォーマンスを披露しました。さらに再び左回りに替わったダービーも圧勝。産駒が“飽きっぽい”のは父譲りかもしれませんね」(競馬誌ライター)

【ドゥラメンテ産駒の前走場所(左右回り)替わり別通算成績、1月31日現在】

前走→今回 着別度数(勝率、連対率、複勝率、単勝回収率、複勝回収率)
右→右  5-6-5-42/ 58( 8.6%/19.0%/27.6%/ 28%/ 47%)
左→左  4-4-1-32/ 41( 9.8%/19.5%/22.0%/ 52%/ 40%)
右→左  6-2-4-27/ 39(15.4%/20.5%/30.8%/100%/ 62%)
左→右  9-2-2-23/ 36(25.0%/30.6%/36.1%/259%/108%)

 4パターンそれぞれの勝率に着目すると一目瞭然。「右→右」もしくは「左→左」という同じ回りが続いた時の勝率は1桁で回収率も低い。ところが、「右→左」のときは勝率15.4%、単勝回収率は100%に達する。今回のドゥラモンドは、阪神からの中京替わりなので、「右→左」に該当する。

 そして、さらにパフォーマンスを上げる可能性が高いのが、「左→右」のときだ。その勝率は25.0%で、単勝回収率は259%、複勝回収率も100%を超えている。今後のローテーションはきさらぎ賞の結果次第になるとみられるが、今回好走し、右回りに替わる皐月賞に直行するようなことがあれば、期待は高まるだろう。

 まずはクラシック路線に進むためにも、初の左回りでしっかり結果を残しておきたい。

JRA期待の素質馬が「仮想」ダービーで力試し!? 「ポテンシャル高い」福永祐一も太鼓判…… 大物馬主に16年ぶり美酒もたらすか

 ダービーと同じ舞台でまずは力試しだ。

 7日、日曜東京の9R・ゆりかもめ賞(1勝クラス)に、エアサージュ(牡3、栗東・池添学厩舎)が出走を予定している。

 日本ダービー(G1)と同じ東京・芝2400mの舞台で行われるゆりかもめ賞。エアサージュにとって1月5日のデビュー勝ちから2戦目となるが、同じく2戦目にこのレースに出走して4馬身差の圧勝を演じたのが18年の勝ち馬ブラストワンピースだった。

 次走の毎日杯(G3)も制して3戦全勝で臨んだ大一番では、最後の直線で下がって来た馬が壁となって5着と敗れたが暮れの有馬記念(G1)を勝利し、晴れてG1馬の仲間入りを果たした。

 エアサージュとしても、底力を問われるこのレースで好結果を残すことが出来れば、一躍クラシックの有力候補として名乗りを上げることも夢ではないだろう。

 同馬の血統は父にPoint of Entryで母がNokaze。ダート競馬が主流の米国産馬の父と芝からダートに転戦して昨年の東海S(G2)で初重賞勝ちを決めたエアアルマスが兄にいるため、ダート向きという見方もある。

 だが、ダートのG1馬マジェスティックウォリアーが父の兄エアアルマスと違い、エアサージュの父Point of Entryはダートから芝に転戦してG1・5勝を挙げたように適性はむしろダートより芝の方が高い。

 これを裏付けるのがデビュー戦を勝利した際、福永騎手が残したコメントだ。「芝がどうかと思っていました。返し馬の感触が思ったより悪くなかったので、こなせると感じました。その感触通りの走りをしてくれました」とレース前は半信半疑だったようだが、いざ走ってみれば心配も杞憂に過ぎなかったと振り返っている。

 さらに「まだ道中の走りなどは不安定でまだまだですが、そういった中で初戦を勝てたということは高いポテンシャルを持っていると思います」と続けたように、まだまだ完成途上ながら素質の高さにも太鼓判を押した。

 この日の中京は今年初日の開催だったこともあり、使い詰めで時計も掛かって力を要している現在の馬場状態とは正反対の馬場状態。初出走の馬が揃った新馬戦は折り合い重視でスローペースになりやすい傾向が強く、このときも例外ではなかった。

 1000m通過は1分4秒7の超スローといえる展開ながらただ1頭33秒6の末脚で快勝して見せたのは、エアサージュの芝適性があったからにほかならないだろう。

 同馬のオーナーであるラッキーフィールドは、かつて女傑エアグルーヴや二冠馬エアシャカールなどを所有していた大物馬主だが、2005年の秋華賞(G1)をエアメサイアで制して以降、G1勝利から遠ざかっている。

 大物馬主にとって16年ぶりとなるG1制覇のカギは、もしかしたらエアサージュが握っているのかもしれない。

JRA期待の素質馬が「仮想」ダービーで力試し!? 「ポテンシャル高い」福永祐一も太鼓判…… 大物馬主に16年ぶり美酒もたらすか

 ダービーと同じ舞台でまずは力試しだ。

 7日、日曜東京の9R・ゆりかもめ賞(1勝クラス)に、エアサージュ(牡3、栗東・池添学厩舎)が出走を予定している。

 日本ダービー(G1)と同じ東京・芝2400mの舞台で行われるゆりかもめ賞。エアサージュにとって1月5日のデビュー勝ちから2戦目となるが、同じく2戦目にこのレースに出走して4馬身差の圧勝を演じたのが18年の勝ち馬ブラストワンピースだった。

 次走の毎日杯(G3)も制して3戦全勝で臨んだ大一番では、最後の直線で下がって来た馬が壁となって5着と敗れたが暮れの有馬記念(G1)を勝利し、晴れてG1馬の仲間入りを果たした。

 エアサージュとしても、底力を問われるこのレースで好結果を残すことが出来れば、一躍クラシックの有力候補として名乗りを上げることも夢ではないだろう。

 同馬の血統は父にPoint of Entryで母がNokaze。ダート競馬が主流の米国産馬の父と芝からダートに転戦して昨年の東海S(G2)で初重賞勝ちを決めたエアアルマスが兄にいるため、ダート向きという見方もある。

 だが、ダートのG1馬マジェスティックウォリアーが父の兄エアアルマスと違い、エアサージュの父Point of Entryはダートから芝に転戦してG1・5勝を挙げたように適性はむしろダートより芝の方が高い。

 これを裏付けるのがデビュー戦を勝利した際、福永騎手が残したコメントだ。「芝がどうかと思っていました。返し馬の感触が思ったより悪くなかったので、こなせると感じました。その感触通りの走りをしてくれました」とレース前は半信半疑だったようだが、いざ走ってみれば心配も杞憂に過ぎなかったと振り返っている。

 さらに「まだ道中の走りなどは不安定でまだまだですが、そういった中で初戦を勝てたということは高いポテンシャルを持っていると思います」と続けたように、まだまだ完成途上ながら素質の高さにも太鼓判を押した。

 この日の中京は今年初日の開催だったこともあり、使い詰めで時計も掛かって力を要している現在の馬場状態とは正反対の馬場状態。初出走の馬が揃った新馬戦は折り合い重視でスローペースになりやすい傾向が強く、このときも例外ではなかった。

 1000m通過は1分4秒7の超スローといえる展開ながらただ1頭33秒6の末脚で快勝して見せたのは、エアサージュの芝適性があったからにほかならないだろう。

 同馬のオーナーであるラッキーフィールドは、かつて女傑エアグルーヴや二冠馬エアシャカールなどを所有していた大物馬主だが、2005年の秋華賞(G1)をエアメサイアで制して以降、G1勝利から遠ざかっている。

 大物馬主にとって16年ぶりとなるG1制覇のカギは、もしかしたらエアサージュが握っているのかもしれない。

緊急事態宣言の延長、失業者15.9万人発生との試算…年間GDP、3.0兆円損失か

はじめに

 首都圏で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府は2月7日に期限を迎える緊急事態宣言について、3月7日まで延長する方向で調整に入った。政府は今週、諮問会議を開き、専門家の意見を聞いた上で延長する地域や機関について最終決定する方針となっており、感染状況が改善している栃木を除く10都府県での延長が予想されている。

 こうした新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言は、外出制限や交通規制に対して強制力がなく、海外で行われているロックダウンを実施することにはならない。しかし、昨年4-5月にかけての発出により2020年4-6月期のGDPが過去最大の落ち込みを示したことからすれば、経済活動自粛の動きが続くことは確実だろう。

3月7日まで延長でGDP▲3.0兆円

 前回の緊急事態宣言発動に伴う外出自粛強化により、最も影響を受けたのが個人消費であり、実際に2020年4-6月期の家計消費(除く帰属家賃)は前期比で▲7.0兆円、前年比で▲8.3兆円落ち込んでいる。

 そこで、緊急事態宣言延長の影響を試算すべく、直近2020年7-9月期の家計調査(全世帯)を基に、外出自粛強化で大きく支出が減る不要不急の費目を抽出すると、外食、設備修繕・維持、家具・家事用品、被服及び履物、交通、教養娯楽、その他の消費支出となり、支出全体の約51.7%を占めることになる。

 また、直近2017年の県民経済計算を基に、10都府県の家計消費の割合を算出すると、57.8%となる。しかし、今回の緊急事態宣言は、前回のような休業要請がないことや国民のコロナ慣れなどにより、経済活動自粛の動きは前回ほど強くない。実際、首都圏における1月9~11日の3連休の日中の人出のデータを見ても、昨年12月から▲5~38%しか減っておらず、昨年の宣言時との比較では約2.1~2.7倍となっている(Agoop調べ)。

 そこで、不要不急消費の割合を基に、仮に営業時間短縮を中心とする緊急事態宣言の発出により10都府県の不要不急消費が3月7日まで止まると仮定すると、2020年7-9月期の家計消費(約57.5兆円)を基準とすれば、2月7日までの最大▲1.8兆円に▲1.7兆円が加わり、計▲3.6兆円の家計消費が減る計算になる。

 しかし、家計消費には輸入品も含まれていることからすれば、そのまま家計消費の減少がGDPの減少にはつながらない。事実、最新となる総務省の2015年版産業連関表によれば、民間消費が1単位増加したときに粗付加価値がどれだけ誘発されるかを示す付加価値誘発係数は約0.86となっている。そこで、この付加価値誘発係数に基づけば、GDPベースでは2月7日までの最大▲1.5兆円に▲1.5兆円が加わり、計▲3.0兆円(年間GDP比▲0.5%)の損失が生じる計算になる。

 また、近年のGDPと失業者数との関係に基づけば、実質GDPが1兆円減ると2四半期後の失業者数が+5.2万人以上増える関係がある。従って、この関係に基づけば、10都府県で緊急事態宣言が延長されることにより、何も対応が無ければ、2月7日までの+8.1万人に+7.8万人が上乗せされ、半年後に計+15.9万人程度の失業者(失業率+0.3%pt)が発生する計算になる。

特に懸念される女性の就業環境悪化

 こうした中、2020年の就業・雇用者数を見ると、就業者数では男女とも前年から▲24万人の減少となっているが、雇用者数では男性が前年から▲14万人減に対して、女性は同▲17万人減となっている。背景には、コロナショックにより対人関係の希薄化というところに関連する業種で大きく雇用が減ったということがある。

 特に、女性の就業環境の悪化の背景として、主に2つの要因がある。1つ目が、女性の非正規比率が高いことである。非正社員のほうが雇用調整を行いやすいため、より雇用が減少しやすかったと考えられる。実際、コロナ前の2019年時点で非正規雇用比率を男女別に見てみると、男性は2割強に対して女性が55%以上あり、こうした要因も女性雇用が大きく減りやすい背景になっている。

 そして2つ目が、いわゆる非接触化の進展で、サービス関連や卸・小売といった、女性比率が高い職場で雇用が減ったことである。実際、就業者数の男女別変化を業種別に見てみると、コロナショックの第一波が到来した昨年春にかけて宿泊・飲食サービスや生活関連サービス等で女性がかなり減っており、夏にかけては卸・小売のほうで女性の減少が目立ったことがわかる。

 また、昨年夏以降は就業者数が回復傾向にある医療福祉分野でも、昨年春から夏にかけては大きく女性の就業者が減っており、コロナ禍によって人のニーズが強まっていたにもかかわらず、労働市場から女性を中心に退出をしていたことを垣間見ることができる。

 したがって、緊急事態宣言延長となれば、特に女性雇用環境の悪化が深刻になることが推察される。

政策効果実現に必要な政府の自治体監視

 こうしたなか、政府もコロナ禍の女性への影響と課題への対応を進めつつある。例えば、3次補正には、DV、性暴⼒、⾃殺等対策として、新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付⾦の創設(厚⽣労働省140億円の内数)、配偶者暴⼒被害者等への相談・⽀援の強化(内閣府4.3億円)、性犯罪・性暴⼒被害者等への相談・⽀援体制の強化(内閣府3.4億円)等が盛り込まれている。

 また、エッセンシャルワーカーの処遇改善として、新型コロナウイルス感染症緊急包括⽀援交付⾦(医療、介護、障害福祉、児童福祉)(厚⽣労働省1兆1,763億円)、診療・検査医療機関をはじめとした医療機関等への感染拡⼤防⽌等の⽀援(厚⽣労働省1,071億円)なども盛り込まれた。

 さらに、ひとり親家庭への⽀援として、ひとり親世帯臨時特別給付⾦(厚⽣労働省737億円)が予備費から計上されており、ひとり親家庭等相談体制強化事業(厚⽣労働省4.0億円)、テレワーク対応として、中⼩企業⽣産性⾰命推進事業(特別枠)(経済産業省2,300億円)も3次補正に盛り込まれている。

 一方、人材育成・就労支援として、地域⼥性活躍推進交付⾦(内閣府1.5億円)、⼈材開発⽀援助成⾦による他業種転換⽀援(厚労省10億円)、雇⽤と福祉の連携による離職者への介護分野への就職⽀援(厚⽣労働省)、感染症の影響による離職者を試⾏雇⽤する事業主への助成(トライアル雇⽤助成⾦)(厚⽣労働省)が3次補正に盛り込まれている。

 しかし、いずれの政策も各自治体の対応次第で成果も変わってくることになろう。したがって、政府は予算を配分するだけではなく、各自治体の取り組み状況を厳しくチェックすることが必要になってこよう。

(文=永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト)

●永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年日本経済研究センター出向。2000年4月第一生命経済研究所経済調査部。16年4月より現職。内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーター、総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、跡見学園女子大学非常勤講師、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、あしぎん総合研究所客員研究員、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。

緊急事態宣言の延長、失業者15.9万人発生との試算…年間GDP、3.0兆円損失か

はじめに

 首都圏で新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府は2月7日に期限を迎える緊急事態宣言について、3月7日まで延長する方向で調整に入った。政府は今週、諮問会議を開き、専門家の意見を聞いた上で延長する地域や機関について最終決定する方針となっており、感染状況が改善している栃木を除く10都府県での延長が予想されている。

 こうした新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言は、外出制限や交通規制に対して強制力がなく、海外で行われているロックダウンを実施することにはならない。しかし、昨年4-5月にかけての発出により2020年4-6月期のGDPが過去最大の落ち込みを示したことからすれば、経済活動自粛の動きが続くことは確実だろう。

3月7日まで延長でGDP▲3.0兆円

 前回の緊急事態宣言発動に伴う外出自粛強化により、最も影響を受けたのが個人消費であり、実際に2020年4-6月期の家計消費(除く帰属家賃)は前期比で▲7.0兆円、前年比で▲8.3兆円落ち込んでいる。

 そこで、緊急事態宣言延長の影響を試算すべく、直近2020年7-9月期の家計調査(全世帯)を基に、外出自粛強化で大きく支出が減る不要不急の費目を抽出すると、外食、設備修繕・維持、家具・家事用品、被服及び履物、交通、教養娯楽、その他の消費支出となり、支出全体の約51.7%を占めることになる。

 また、直近2017年の県民経済計算を基に、10都府県の家計消費の割合を算出すると、57.8%となる。しかし、今回の緊急事態宣言は、前回のような休業要請がないことや国民のコロナ慣れなどにより、経済活動自粛の動きは前回ほど強くない。実際、首都圏における1月9~11日の3連休の日中の人出のデータを見ても、昨年12月から▲5~38%しか減っておらず、昨年の宣言時との比較では約2.1~2.7倍となっている(Agoop調べ)。

 そこで、不要不急消費の割合を基に、仮に営業時間短縮を中心とする緊急事態宣言の発出により10都府県の不要不急消費が3月7日まで止まると仮定すると、2020年7-9月期の家計消費(約57.5兆円)を基準とすれば、2月7日までの最大▲1.8兆円に▲1.7兆円が加わり、計▲3.6兆円の家計消費が減る計算になる。

 しかし、家計消費には輸入品も含まれていることからすれば、そのまま家計消費の減少がGDPの減少にはつながらない。事実、最新となる総務省の2015年版産業連関表によれば、民間消費が1単位増加したときに粗付加価値がどれだけ誘発されるかを示す付加価値誘発係数は約0.86となっている。そこで、この付加価値誘発係数に基づけば、GDPベースでは2月7日までの最大▲1.5兆円に▲1.5兆円が加わり、計▲3.0兆円(年間GDP比▲0.5%)の損失が生じる計算になる。

 また、近年のGDPと失業者数との関係に基づけば、実質GDPが1兆円減ると2四半期後の失業者数が+5.2万人以上増える関係がある。従って、この関係に基づけば、10都府県で緊急事態宣言が延長されることにより、何も対応が無ければ、2月7日までの+8.1万人に+7.8万人が上乗せされ、半年後に計+15.9万人程度の失業者(失業率+0.3%pt)が発生する計算になる。

特に懸念される女性の就業環境悪化

 こうした中、2020年の就業・雇用者数を見ると、就業者数では男女とも前年から▲24万人の減少となっているが、雇用者数では男性が前年から▲14万人減に対して、女性は同▲17万人減となっている。背景には、コロナショックにより対人関係の希薄化というところに関連する業種で大きく雇用が減ったということがある。

 特に、女性の就業環境の悪化の背景として、主に2つの要因がある。1つ目が、女性の非正規比率が高いことである。非正社員のほうが雇用調整を行いやすいため、より雇用が減少しやすかったと考えられる。実際、コロナ前の2019年時点で非正規雇用比率を男女別に見てみると、男性は2割強に対して女性が55%以上あり、こうした要因も女性雇用が大きく減りやすい背景になっている。

 そして2つ目が、いわゆる非接触化の進展で、サービス関連や卸・小売といった、女性比率が高い職場で雇用が減ったことである。実際、就業者数の男女別変化を業種別に見てみると、コロナショックの第一波が到来した昨年春にかけて宿泊・飲食サービスや生活関連サービス等で女性がかなり減っており、夏にかけては卸・小売のほうで女性の減少が目立ったことがわかる。

 また、昨年夏以降は就業者数が回復傾向にある医療福祉分野でも、昨年春から夏にかけては大きく女性の就業者が減っており、コロナ禍によって人のニーズが強まっていたにもかかわらず、労働市場から女性を中心に退出をしていたことを垣間見ることができる。

 したがって、緊急事態宣言延長となれば、特に女性雇用環境の悪化が深刻になることが推察される。

政策効果実現に必要な政府の自治体監視

 こうしたなか、政府もコロナ禍の女性への影響と課題への対応を進めつつある。例えば、3次補正には、DV、性暴⼒、⾃殺等対策として、新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付⾦の創設(厚⽣労働省140億円の内数)、配偶者暴⼒被害者等への相談・⽀援の強化(内閣府4.3億円)、性犯罪・性暴⼒被害者等への相談・⽀援体制の強化(内閣府3.4億円)等が盛り込まれている。

 また、エッセンシャルワーカーの処遇改善として、新型コロナウイルス感染症緊急包括⽀援交付⾦(医療、介護、障害福祉、児童福祉)(厚⽣労働省1兆1,763億円)、診療・検査医療機関をはじめとした医療機関等への感染拡⼤防⽌等の⽀援(厚⽣労働省1,071億円)なども盛り込まれた。

 さらに、ひとり親家庭への⽀援として、ひとり親世帯臨時特別給付⾦(厚⽣労働省737億円)が予備費から計上されており、ひとり親家庭等相談体制強化事業(厚⽣労働省4.0億円)、テレワーク対応として、中⼩企業⽣産性⾰命推進事業(特別枠)(経済産業省2,300億円)も3次補正に盛り込まれている。

 一方、人材育成・就労支援として、地域⼥性活躍推進交付⾦(内閣府1.5億円)、⼈材開発⽀援助成⾦による他業種転換⽀援(厚労省10億円)、雇⽤と福祉の連携による離職者への介護分野への就職⽀援(厚⽣労働省)、感染症の影響による離職者を試⾏雇⽤する事業主への助成(トライアル雇⽤助成⾦)(厚⽣労働省)が3次補正に盛り込まれている。

 しかし、いずれの政策も各自治体の対応次第で成果も変わってくることになろう。したがって、政府は予算を配分するだけではなく、各自治体の取り組み状況を厳しくチェックすることが必要になってこよう。

(文=永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト)

●永濱利廣/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト

1995年早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年第一生命保険入社。98年日本経済研究センター出向。2000年4月第一生命経済研究所経済調査部。16年4月より現職。内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーター、総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、跡見学園女子大学非常勤講師、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、あしぎん総合研究所客員研究員、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。

JRA注目の「刺客」はチュウワウィザードより話題を呼んだ「良血馬」!? サウジカップデーに「欧州芝G1馬」が興味津々

 20日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップデーが開催される。

 昨年、世界最高賞金を謳い文句に始まったサウジC(G1)をメインレースに位置づけ、アンダーカードとしても高額賞金レースが1日で複数行われる。マキシマムセキュリティの薬物問題が解決していないということを除けば、世界中の有力馬が集結した第1回開催は成功に終わったと言えるだろう。

 今年はサウジダービーの総賞金が150万ドル(約1億5000万円)に増額されるなど、1日の総賞金額は3000万ドル(約30億円)を突破。世界中のホースマンがビッグマネーを狙っている。

 サウジCが行われるのはダートコース。昨年1位入線したマキシマムセキュリティはダートが盛んな米国馬である。日本から参戦する馬も、サウジCにチュウワウィザード、リヤドダートスプリントにコパノキッキング、ジャスティンとダートで活躍している馬が出走を予定している。

 だが、意外なことに欧州の芝G1馬がサウジカップデーに熱い視線を注いでいる。

 昨年のジュライC(G1・芝1200m)を制したオクステッドは、芝1351mの1351ターフスプリントではなく、ダート1200mのリヤドダートスプリントに出走する可能性が高いという。管理するR.ティール調教師は「トレーニングはオールウェザーでやっているし、期待している」と話しており、馬場は気にしていない様子だ。

 さらに、J.ゴスデン調教師も昨年の仏ダービー馬であるミシュリフをサウジCに参戦させることに前向きである。こちらは「私はミシュリフを10ハロンが得意な馬とみている」と距離に重きを置いているようだ。

 これにはミシュリフが昨年、ダートのサウジダービーで2着に好走していることが背景にあるだろう。

 当時、芝の未勝利戦を勝ち上がったばかりのミシュリフは初のダートで好走。芝よりもダート適性があったのではないかと思われたが、その後は芝のレースで仏ダービーを含む3連勝を飾った。つまり、キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースは芝を主戦場としている馬にとってもチャンスがありそうなのだ。

 まだ創設されて2年目ということではっきりとした傾向はわからない。だが、R.ティール調教師の「サウジのダートトラックは素晴らしいと聞いている」というコメントも、欧州馬にとってちょうどいい馬場ということに期待しているように感じられる。

 そんなサウジカップデーに日本から唯一、ダート未経験で出走するのがピンクカメハメハ(牡3歳、栗東・森秀行厩舎)だ。

 名牝スイープトウショウの17歳年下の半弟、キングカメハメハ産駒と思われがちな名前だが、リオンディーズ産駒という意外性で注目を集めたピンクカメハメハ。4馬身差の圧勝で衝撃的なデビューを飾るも、札幌2歳S(G3)を13着に敗れると5戦連続で馬券圏外の凡走を続けている。

 札幌2歳Sは惨敗だったが、新馬戦を勝った函館競馬場は力を要する洋芝。欧州馬に通じる点がないわけではない。今回はダート1600mで行われるサウジダービーに出走を予定しており、異国のダートで新たな一面を見せることに期待がかかる。

 果たして、ピンクカメハメハは意外な激走でビッグマネーを獲得することができるだろうか。

JRA注目の「刺客」はチュウワウィザードより話題を呼んだ「良血馬」!? サウジカップデーに「欧州芝G1馬」が興味津々

 20日、サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場でサウジカップデーが開催される。

 昨年、世界最高賞金を謳い文句に始まったサウジC(G1)をメインレースに位置づけ、アンダーカードとしても高額賞金レースが1日で複数行われる。マキシマムセキュリティの薬物問題が解決していないということを除けば、世界中の有力馬が集結した第1回開催は成功に終わったと言えるだろう。

 今年はサウジダービーの総賞金が150万ドル(約1億5000万円)に増額されるなど、1日の総賞金額は3000万ドル(約30億円)を突破。世界中のホースマンがビッグマネーを狙っている。

 サウジCが行われるのはダートコース。昨年1位入線したマキシマムセキュリティはダートが盛んな米国馬である。日本から参戦する馬も、サウジCにチュウワウィザード、リヤドダートスプリントにコパノキッキング、ジャスティンとダートで活躍している馬が出走を予定している。

 だが、意外なことに欧州の芝G1馬がサウジカップデーに熱い視線を注いでいる。

 昨年のジュライC(G1・芝1200m)を制したオクステッドは、芝1351mの1351ターフスプリントではなく、ダート1200mのリヤドダートスプリントに出走する可能性が高いという。管理するR.ティール調教師は「トレーニングはオールウェザーでやっているし、期待している」と話しており、馬場は気にしていない様子だ。

 さらに、J.ゴスデン調教師も昨年の仏ダービー馬であるミシュリフをサウジCに参戦させることに前向きである。こちらは「私はミシュリフを10ハロンが得意な馬とみている」と距離に重きを置いているようだ。

 これにはミシュリフが昨年、ダートのサウジダービーで2着に好走していることが背景にあるだろう。

 当時、芝の未勝利戦を勝ち上がったばかりのミシュリフは初のダートで好走。芝よりもダート適性があったのではないかと思われたが、その後は芝のレースで仏ダービーを含む3連勝を飾った。つまり、キングアブドゥルアジーズ競馬場のダートコースは芝を主戦場としている馬にとってもチャンスがありそうなのだ。

 まだ創設されて2年目ということではっきりとした傾向はわからない。だが、R.ティール調教師の「サウジのダートトラックは素晴らしいと聞いている」というコメントも、欧州馬にとってちょうどいい馬場ということに期待しているように感じられる。

 そんなサウジカップデーに日本から唯一、ダート未経験で出走するのがピンクカメハメハ(牡3歳、栗東・森秀行厩舎)だ。

 名牝スイープトウショウの17歳年下の半弟、キングカメハメハ産駒と思われがちな名前だが、リオンディーズ産駒という意外性で注目を集めたピンクカメハメハ。4馬身差の圧勝で衝撃的なデビューを飾るも、札幌2歳S(G3)を13着に敗れると5戦連続で馬券圏外の凡走を続けている。

 札幌2歳Sは惨敗だったが、新馬戦を勝った函館競馬場は力を要する洋芝。欧州馬に通じる点がないわけではない。今回はダート1600mで行われるサウジダービーに出走を予定しており、異国のダートで新たな一面を見せることに期待がかかる。

 果たして、ピンクカメハメハは意外な激走でビッグマネーを獲得することができるだろうか。

D2Cビジネスで勝つための秘策“UIGC”って何? ある高級スイーツブランドの事例

「D2C」とはDirect To Consumer。つまり企業や個人が、小売店舗や流通を介さず、生活者とオンラインで直接つながり、商品やサービスを販売するビジネスモデルです。

今やスタートアップのみならず大企業も取り組みを始めている領域ですが、D2Cブランドの立ち上げに当たって、「こうすれば成功する」という秘訣はあるのでしょうか?

本連載では、インフルエンサー・マーケティング会社タグピクのファウンダー兼会長にして、D2C専業マーケティング会社マルシェのブランドプロデューサーでもある泉健太氏に、D2Cブランド開発の極意を聞いていきます。

今回は「生活者の共感を生む商品開発とコミュニケーション」をテーマに、マルシェのD2Cブランド「BRANCHÉ CHOCOLAT(ブランシェ・ショコラ)」の成功事例を交え、泉氏ご自身が解説します。

BRANCHÉ CHOCOLAT(ブランシェ・ショコラ)
BRANCHÉ CHOCOLAT(ブランシェ・ショコラ)
https://branche-chocolat.jp/
「本質的に良いものを広めていきたい」という思いのもと、日本を代表するフレンチシェフ薬師神陸氏を迎え、日本各地の良質な素材を用いた高級スイーツを展開。風味、食感、素材、デザインにこだわり、口に運ぶまでの感動、食べた時の驚き、シェアする喜びをトータルで設計している。
<目次>
“共感”で拡散されたD2C高級スイーツブランド「BRANCHÉ CHOCOLAT」
D2Cブランドは“ストーリー・ファースト”でなければならない
ユーザーとインフルエンサーを巻き込む“UIGC”とは?
開発段階からインフルエンサーを巻き込めば成功確率が高まる
共感の源泉となるのは結局“本質的に良いもの、尖ったもの” 

 

・泉健太氏とは?
タグピクのファウンダー兼会長。自身のSNSアカウント「@nikuterrorist」ではInstagram/TikTokを中心にフォロワー46万人超を有する美食家インフルエンサーの顔を持つ、ハイブリッド系経営者。
金融業界と上場企業のプロ経営者の経験を生かし、ブランディングと戦略コンサルティングで数多くの企業価値を向上させてきた“上場請負人”でもある。
・タグピクとは?
日本およびアジア圏に5000人のインフルエンサーを抱え、SNSブランディングによる共感形成の領域でトップクラスの実績を持つインフルエンサー・マーケティング会社。
泉氏や共同創業者の代表取締役・安岡あゆみ氏ら、役員や社員も現役インフルエンサーとして活躍し、SNSやD2Cの成功法則を知り尽くしている。2020年9月、D2C専業子会社「マルシェ」を設立。https://tagpic.jp/
・電通とタグピク
電通は、タグピクおよびそのグループ子会社でD2Cブランド開発を専門とするマルシェと業務提携を結んでいる。(詳しくは広報リリースを参照)
   

“共感”で拡散されたD2C高級スイーツブランド「BRANCHÉ CHOCOLAT」

 

2020年に設立したマルシェは、企業のSNSブランディングを支えてきたタグピク・グループにおける、新たな“D2C×インフルエンサー”専門会社です。

マルシェは「企業のD2Cビジネス支援」を行う会社ですが、実は2020年9月の会社立ち上げと同時に、まず自社開発のD2Cブランドをリリースしました。それが、日本発の高級D2Cスイーツブランド「BRANCHÉ CHOCOLAT」です。

リリース直後から非常に多くの反響を頂き、販売開始からわずか3分足らずで売り切れ状態になることもしばしば起きており、Instagramアカウントは開設4カ月で2.0万フォロワーを獲得。

インフルエンサーをはじめ、芸能人の方々も自身のInstagramアカウントに写真を投稿してくださるなど、SNSを中心に想定以上のスピードで認知が広がり、リピート数も順調に増加しています。

立方体型のその特徴的なプロダクトのフォルムと、美食家の間で圧倒的な支持を得ることで、公式Instagramのフォロワー数は、開設から数カ月で2万人近くに。もちろんInstagramのみならず、複数のSNSでそれぞれ最適なアプローチを行っている。
立方体型のその特徴的なプロダクトのフォルムと、美食家の間で圧倒的な支持を得ることで、公式Instagramのフォロワー数は、開設から数カ月で2万人に。もちろんInstagramのみならず、複数のSNSでそれぞれ最適なアプローチを行っている。

前回、「ブランドのストーリーや世界観に顧客が共感できるかどうか」がD2Cビジネスの成否を大きく左右することをお伝えしました。このBRANCHÉ CHOCOLATは、まさにその“共感”を軸に成功した事例です。

D2Cブランド開発において、「生活者の共感を生むコミュニケーション」を設計するのには具体的に何をすべきなのか、BRANCHÉ CHOCOLATの展開を追いながら見ていきましょう。

D2Cブランドは“ストーリー・ファースト”でなければならない

この記事をご覧の方の中には、企業の商品開発担当者もいらっしゃると思います。皆さんが新たに商品開発をする際、何から手を付けていますか?

手法に多少の差異はあれど、「マーケティング理論に基づいて市場調査や競合商品の機能を整理し、自社の優位性を見つけてターゲットを選定し~」といった具合が一般的だと思います。

しかし、D2Cブランド開発の場合、マーケティング以前にまず

つくり手の強い思い

からブランドが生まれるケースが非常に多いのです。

生活者の共感を生む方法はいろいろありますが、大切なことのひとつに「生活者の悩みや課題を解決すること」があります。そのため、そもそもつくり手自身がその悩みや課題の当事者であり、ひとりの生活者として感じたことが、商品開発のきっかけになっている……これは代表的な「ストーリー」の一例です。

D2Cブランドのウェブサイトには、そのような創業ストーリーが書かれていることが多いので、ぜひ読んでみることをお勧めします。

BRANCHÉ CHOCOLATは、インフルエンサーとしていつも“食べ歩き”に情熱を燃やしている私自身の、「日本各地に点在する本当においしい食材を、もっと世の中に知ってほしい」という思いから生まれたブランドです。

例えば、BRANCHÉ CHOCOLATは、“八女茶”を原材料にするところからスタートしています。高級抹茶といえば“京都”“宇治”というイメージがある人も多いと思いますが、実は福岡県の八女のお茶はお茶の全国No.1のブランドを決める品評会では1位に選ばれたブランドです(※)。

一部の料理人や美食家の中ではメジャーですが、一般の生活者にとって残念ながら、宇治抹茶ほど認知が高いブランドまでに至っておりません。

※八女茶、第74回全国茶品評会にて玉露の部1位を獲得!1位から20位まで八女茶が独占!!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000066744.html


他にも日本には、まだ世間にそこまで知られていないけれど、食通やプロの料理人もほれ込む素晴らしい食材がたくさんあります。

私も一人の“食べ歩き”マニアとして、地域に根差した一流の料理人に調理された、一流の日本食材と出合う中で、

「日本のおいしい食材を使った世界一おいしいショコラのスイーツを生活者に届けて、“日本の本質的に良いもの”と出合う喜びや楽しさを世界に伝えたい」

「日本発の最高ショコラのスイーツブランドを世界に羽ばたかせることで、つくり手である生産農家の方にも還元したい」

と強く思い、このブランドを立ち上げました。

その思いに共感してくれている薬師神陸シェフは、もともと食べ歩き仲間。ある時、まだ構想段階だった「日本の良いものを使ってこだわり抜いた世界一の高級スイーツ」をつくりたいと話したところ、「俺、パティシエとちゃうけど、面白そうだから俺がつくるよ」と深く共感してくださり、一緒に商品開発することになったのです。

ちなみに、当時、薬師神さんがシェフを務めていた【SUGALABO(スガラボ)】は、世界のレストランランキング「LA LISTE(ラ・リスト) 2020」では、世界で最高得点を獲得し、世界で初めてルイヴィトンとコラボでレストランを大阪にも作った日本最高峰のフレンチレストランです。

超一流の素材に、超一流のシェフを集めるところからこのプロジェクトは始動しました。

その結果、BRANCHÉ CHOCOLATは私と同じような美食家、食やライフスタイルにこだわる方々、プロの料理人などからも共感され、支持されることとなり、彼らが積極的に認知拡大を後押ししてくれています。

BRANCHÉ CHOCOLATのように、マーケティング起点ではなく、つくり手の強い思いから商品開発を始めることが、人々の共感を呼ぶ“ストーリー・ファースト”のD2Cブランドを生むため一つのポイントです。そしてそのストーリーを伝え、広めるUX設計を、商品とセットで考えていくのです。
 

「#至福の正方形」ことBRANCHÉ CHOCOLATには「抹茶」「和栗」「ミルク」といったラインナップがある。当初から泉氏が想定していた通り、この特徴的な形状と風合いは、「最近インスタでよく見かけるあの緑色の四角いスイーツ」という、ビジュアル面での認知を広く得ることに寄与している。
「#至福の正方形」ことBRANCHÉ CHOCOLATには「抹茶」「和栗」「ミルク」といったラインナップがある。当初から泉氏が想定していた通り、この特徴的な形状と風合いは、「最近インスタでよく見かけるあの緑色の四角いスイーツ」という、ビジュアル面での認知を広く得ることに寄与している。

ユーザーとインフルエンサーを巻き込む“UIGC”とは?

前回記事で、D2Cブランドに欠かせないプロモーション手法として、「インフルエンサーを起点としたSNSでの情報発信」について解説しました。

D2Cブランドは、SNSを認知拡大の主戦場とするため、ユーザーコミュニティーとインフルエンサーとの連携が欠かせません。自身の世界観に“共感”するファンを引き付け続けているインフルエンサーは、D2Cブランドが生活者の“共感”を集めるための媒介者として重要な役割を担うのです。

SNS上でユーザーの共感を生むために押さえておきたいポイントを、いくつかご紹介します。

①「UIGC」(User and Influencer Generated Content)

BRANCHÉ CHOCOLAT公式のSNSアカウントを見てもらうと分かりますが、広義のユーザー(インフルエンサーや一般ユーザー)を巻き込んだSNSの運用を心掛けています。

具体的には、BRANCHÉ CHOCOLATのInstagramのアカウント写真の多くは、ユーザーによる投稿写真を個別に許可頂き、掲載しています。

こうしたユーザーによるコンテンツをUGC(User Generated Content)と呼びますが、インフルエンサーを含めたUserを意味することから、当社では

UIGC(User and Influencer Generated Content)

と呼んでいます。

ユーザーやインフルエンサーの投稿を積極的に公式アカウントが紹介することで、より“共感”の輪が広がりやすくなるのです。

②「ブランドとインフルエンサーが持つ世界観の親和性」

D2Cブランドはストーリーや世界観への共感が鍵となる以上、「ブランドの持つ世界観」と、「インフルエンサーの持つ世界観」の親和性が重要です。

ブランドの世界観とマッチするライフスタイルを志向するインフルエンサーであれば、自然と投稿の熱量も高まります。ファンもその人のライフスタイルに共感してフォローしているため、ブランドを好きになってくれる可能性が高いでしょう。

BRANCHÉ CHOCOLATの場合、「日本各地の優れた食材」にこだわり抜いた高級スイーツなので、ライフスタイルへのこだわりが感じられるインフルエンサーに愛されるブランドに成長しています。

重要なのは、ブランドの世界観とインフルエンサーのマッチングです。単純に影響力のあるインフルエンサーをキャスティングしたり、たくさんのインフルエンサーにプロモーションをお願いしても、ブランドが持つ世界観に合わないと、結局うまくいかないのです。

仮に彼らの投稿によって商品が買われたとしても、その投稿と、実際に届いた商品やユーザー体験との間にギャップがあれば、二度と購入されることはないでしょう。

③「ユーザーとの信頼関係、ブランドの透明性」

D2Cブランドは、ユーザーとの信頼関係や透明性が問われます。例えば、商品写真、ウェブサイトなどのクリエイティブと、プロダクトの実物にギャップがあるのもNGです。

私たちも、写真のクオリティーにはもちろん徹底的にこだわっていますが、一方で実物とあまりにかけ離れた仕上がりにならないよう注意しています。「サイトで見たものと、届いた実際の商品の印象が違う」のは、ユーザーとの信頼関係を損なうからです。

開発段階からインフルエンサーを巻き込めば成功確率は高まる

ここからはさらに応用編として、「インフルエンサーを巻き込んだ商品開発」を紹介します。

一般的な商品開発でも、事前にユーザーアンケートやデプスインタビューなどを行うことはありますよね。D2Cブランドの場合は、アンケートやインタビューにとどまらず、そもそも「インフルエンサーと一緒に商品開発をする」のも非常に有効です。

ここで押さえておきたいのは、単に宣伝効果を狙って有名人を起用すればいいというものではなく、あくまでも「その道」の第一線で活躍しているインフルエンサーを起用することです。

なぜなら、その領域(今回で言えば美食系)に強いインフルエンサーなら「ソーシャルメディアで、スイーツなら、どんなものが流行るのか?」といったトレンドを肌感でつかんでいますし、「どんなプロダクトだったら投稿したくなるのか?」という、拡散する側の立場からのリアルな意見を開発に反映できるからです。

加えて、一緒に開発を進めることで、インフルエンサーにブランドを自分ゴトとして捉えてもらえるので、リリース後に熱量のこもった投稿をしてくれる可能性も高くなります。

BRANCHÉ CHOCOLATの場合、美食家インフルエンサーやプロの料理家のインフルエンサーなどに事前に協力していただき、

  • 最近のスイーツのトレンド
  • 食感
  • 箱のデザイン
  • スイーツの形状
  • 切った時の断面の見え方

なども含めて、細部にわたって議論しながら、商品開発を進めました。

例えば、「和栗のカレ・オ・ショコラ」は生産量の少なさから“幻の栗”とも評され、日本最高峰の大きさを誇る「銀寄」(大阪・能勢町)を使っています。このプロダクト開発では、美食家インフルエンサーたちから

「撮影するときに断面が一番映えるので、大きな丸ごと1個入れた方がいい」

「栗スイーツと言えばモンブランなので、見栄えにモンブラン的要素を入れてほしい」

「栗やお芋など特有の口元にザラザラと残る食感が嫌いな人も多いので、なるべく口触りがなめらかな食感の方がいい」

といった意見を取り入れながら、何を原材料に含めるのか、“食べるプロ”と“つくるプロ”とで議論しながら、商品設計を行いました。

「和栗のカレ・オ・ショコラ」。最高の素材にこだわりつつ、インフルエンサーが「つい、撮影したくなる」「つい、拡散したくなる」という要素も重視したい。
「和栗のカレ・オ・ショコラ」。最高の素材にこだわりつつ、インフルエンサーが「つい、撮影したくなる」「つい、拡散したくなる」という要素も重視したい。

BRANCHÉ CHOCOLATが瞬間的なバズで終わらずに、

  • 継続的に拡散され続け、
  • 食べた皆さんがさらに拡散してくれる

という理想的な状態をつくることができているのは、スイーツ分野で絶大な信頼があるインフルエンサーからアドバイスを頂き、その人たちが納得するものができるまで試行錯誤を重ねた結果なのです。

共感の源泉となるのは結局“本質的に良いもの、尖ったもの”

ここまでD2Cビジネスにおける、生活者の共感を生む商品開発とコミュニケーションの方法についていろいろ解説しました。しかし、これらを一言で言えば、要するに「本質的に良いものをつくる」。これに尽きます。

なんだ、と思われるかもしれませんが、本質的に良いものでなければ、生活者はわざわざ高い送料を払ってまで購入しません。流通を介さないことで生まれた余剰利益をただ懐に収めるのではなく、「ユーザーに還元する方法」を考えることが重要です。

例えば、プロダクト自体の品質やUXも最高のものを求める。サイトのデザイン、パッケージのデザイン、箱を開けた瞬間の顧客の感情まで考え、こだわり抜き、妥協せずに一貫したブランドの世界観を提供する。

もちろん、浮いたコストで素材や品質にこだわるだけでなく、「価格を安く」するという利益還元の方法もあります。実際、SNSでは“プチプラ商品”を好んで投稿するインフルエンサーも存在し、多くのファンを抱えています。ただし、この場合も安ければいいというわけではなく、「安くて、良いもの」であることが重要です。

本質的に良いものをつくる。結局これが、共感を生むD2Cブランドづくりの第一歩であり、共感の源泉なのです。

そしてもう一つ、BRANCHÉ CHOCOLATの成功事例から導き出せるD2Cビジネスの極意として、

  • 一点突破で、尖ったプロダクトをつくる

ことが挙げられます。

SNS上のプロモーションをはじめとするデジタルマーケティングは、ターゲットを絞り込んで効率的にアプローチできる点が大きな強み。たとえ万人受けしなくても、“特定の層”に強烈に響く商品であれば勝ち筋は十分にあります。この場合も当然、インフルエンサー選定が“共感”を広げる鍵になります。

競合のいないニッチ商品に振り切るのも一手です。逆に“オールターゲット”の商品は巨大資本の会社でない限りは、D2Cには不向きともいえます。

BRANCHÉ CHOCOLATは、スイス・ベルギー・フランスなどの外資系の高級チョコレートブランドの価格をはるかに凌駕する、超高価格帯を攻めた最高峰のショコラブランド。そもそも“超高級ショコラのスイーツ”の時点で、ある程度ターゲットが絞られますし、食材やディティールへのこだわりは他の追随を許さないほどに振り切った、いわば「尖がった」プロジェクトです。

最後に、今回紹介した、共感を生むD2Cブランドのポイントをまとめます。

  • ストーリー・ファーストで商品開発をスタートする
  • インフルエンサーを商品開発に巻き込む
  • 本質的に良いもの、特定の層に響く尖ったものをつくる

これからD2Cビジネスを始める方、すでにD2Cビジネスを展開しているけれどうまくいかない方は、ぜひこれらのポイントを取り入れてみてください。

緊急事態宣言が各地で発令されている現在、BRANCHÉ CHOCOLATでは2021年のバレンタインデーに向けて「#おうちに贈ろう」というキャンペーンを展開している。
緊急事態宣言が各地で発令されている現在、BRANCHÉ CHOCOLATでは2021年のバレンタインデーに向けて「#おうちに贈ろう」というキャンペーンを展開している。
https://branche-chocolat.jp/blogs/journal/valentinesday_3buy