クラシックの世界に根づく不思議な慣習…なぜ指揮者は下手(左側)から登場する?

 朝一番に家を出て、ご近所の方にお会いしたときにあいさつをすると、その一日が良いものになるような気がします。ところで、「おはようございます」は、いったい何時くらいまで使えるあいさつ言葉なのでしょうか。

 10時くらいになれば、ちょっと使いづらくなってきますし、11時になっているのに「おはようございます」は相手から見たら「この人、朝は遅く起きる生活を送っているのではないか?」と思われるに違いありません。さらに、昼も随分過ぎているにもかかわらず、「おはようございます」という人がいれば、それは音楽家か、業界関係者か、飲食関係者の可能性が高いでしょう。

 クラシックの世界では、夜のコンサート直前のリハーサルは午後3時くらいから始まることが多いのですが、余裕を持って14時半くらいに入るのが僕のスタイルです。もちろん、1時間前に来る指揮者もいれば、5分前に飛び込んできてスタッフをハラハラさせる指揮者もいます。しかし時間は異なっても、同様に「おはようございます」と言ってホール入りします。もちろん、これは指揮者だけではなく、オーケストラの楽員から事務局員、ホールスタッフに共通の習慣で、たとえば午後7時に会っても「おはようございます」です。

 日本では、舞台関係全般、芸能界、ポップス音楽関係に至るまで、同じあいさつの習慣だそうですが、どのようにしてそうなったのかについては、諸説あります。なかでも、「こんにちは」「こんばんは」は敬語ではないので目上の人に対して使いにくいため、一日中「おはようございます」と言えばよいとなった説と、歌舞伎の世界で、早く楽屋入りしている役者に対して裏方が「お早いお着き、ご苦労様です」とかけるねぎらいの言葉が変化して「おはようございます」となった説の2つが有力だそうです。

 僕は、業界関係者は深夜まで仕事があったりするので、時間が不定期で、夜でも寝起きの人がいるために、いつでも「おはようございます」と言うようになった説も面白いと思いますが、やはり「おはようございます」しかあいさつの敬語がないという説が一番しっくりきます。

上手(かみて)と下手(しもて)の慣習

 他方、西洋の音楽を演奏する日本のオーケストラでも、言葉遣いは結構日本的で、あえて古臭い言葉を使います。たとえば、ステージは、観客から見て右側を「上手(かみて)」、左側を「下手(しもて)」と呼びます。これは昔から日本の舞台で、身分の高い役は上手、低い役は下手に立つという暗黙のルールがあるからです。宴席の上座と下座という言葉に似ています。

 この感覚ですが、似たようなことがビジネスの場面でもあるのではないでしょうか。仕事相手とのミーティングで上司と同席した場合は、左側に上司に座ってもらう「左上位」が日本では常識で、仕事相手から見ると右側、つまりは上手に上司が座っていることになります。なんと、この習慣は飛鳥時代から受け継がれた礼法の基本だそうです。ここまで来れば、日本人のDNAに組み込まれているかもしれません。

 そう考えながらバラエティ番組を見ていると、出演者は上手に、司会者は下手に配置することが多いように思います。日曜日の夕方に放送されている『笑点』(日本テレビ系)などは典型的です。しかし、番組のメインともなる有名タレントが司会者の場合は上手にいたりするので、そのあたりも番組制作者の大事な演出なのかもしれません。人気テレビ番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などは、人気司会者が上手から下手にいるひな壇タレントをいじり、弁護士軍団に判定を下させるときには、カメラワークが下手に司会者、上手は弁護士と変わり、弁護士の判断を高める演出をつくり上げています。

 上手・下手は、演出サイドにとっては、とても大事な要素なので、時には真ん中に司会者が立ち、両サイドに出演者となる場合がありますが、あえて変則的にして印象を高める演出でしょう。司会者と出演者の境界線があいまいになる面白さだと僕は思います。どうして指揮者がこんな話をするのかといえば、歌劇の演出にも共通しているように感じるからです。

 翻って、この上手と下手、つまりは右側と左側ですが、心理学的には国籍、性別、利き腕に関係なく、人間はモノを左側から右側に見ていく傾向があるといわれています。たとえば、書店で本を選んだり、洋服を買う際にも、左側から見ていくのが自然だそうです。しかも、ある心理学者の実験によると、最後に見たもの(右側)に対する関心が一番高くなるとの研究結果が出たそうです。つまりは、上手に立っている人物が一番印象強く感じるといえます。

 そんな人間の心理から、商品のプレゼンテーションをする場合には、たくさんのサンプルを並べ、相手から見て左端の商品から順々に紹介し、最後に説明する右端に本命の商品を置いておくのもテクニックだそうです。確かに、僕が主催者にプログラムを提案する場合、最後にとっておきの案を紹介すると、強く関心を持ってもらえる気がします。

 さて、指揮者がステージに上がる際には、下手(左側)から登場して上手方向(右方向)に移動し、舞台中央にある指揮台に到達します。観客の視線も左から右側に自然と動いて、一番関心が高くなった時に、指揮台に上がることになるのかもしれません。そういえば、歌舞伎の世界でも花道は下手にあり、人気役者が少しずつ上手の方向に動き、舞台に近づくにつれ、観客も盛り上がっていくように思います。
(文=篠崎靖男/指揮者)

●篠﨑靖男
 桐朋学園大学卒業。1993年アントニオ・ペドロッティ国際指揮者コンクールで最高位を受賞。その後ウィーン国立音楽大学で研鑽を積み、2000年シベリウス国際指揮者コンクール第2位受賞。
 2001年より2004年までロサンゼルス・フィルの副指揮者を務めた後、英ロンドンに本拠を移してヨーロッパを中心に活躍。ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、BBCフィルハーモニック、ボーンマス交響楽団、フランクフルト放送交響楽団、フィンランド放送交響楽団、スウェーデン放送交響楽団など、各国の主要オーケストラを指揮。
 2007年にフィンランド・キュミ・シンフォニエッタの芸術監督・首席指揮者に就任。7年半にわたり意欲的な活動でオーケストラの目覚ましい発展に尽力し、2014年7月に勇退。
 国内でも主要なオーケストラに登場。なかでも2014年9月よりミュージック・アドバイザー、2015年9月から常任指揮者を務めた静岡交響楽団では、2018年3月に退任するまで正統的なスタイルとダイナミックな指揮で観客を魅了、「新しい静響」の発展に大きな足跡を残した。
 現在は、日本はもちろん、世界中で活躍している。ジャパン・アーツ所属
オフィシャル・ホームページ http://www.yasuoshinozaki.com/

JRAが騎手・調教師の不正受給調査も「再炎上」は確実!? 持続化給付金問題「深刻化」も厳重注意だけに終わる可能性が高い理由

 26日、日本中央競馬会(JRA)の調教助手・厩務員らが新型コロナウイルス対策の持続化給付金を不正受給した疑いがある問題で、共同通信社が関係者へ取材したところ、JRAが厩舎スタッフだけでなく、騎手や調教師に対する実態調査を行うことがわかった。

 すでに調教助手、厩務員を中心に約130人が持続化給付金を受給したことが判明している本件。

 厩務員は副業が認められている厩舎も多く、仮に競馬開催における収入に影響がなくとも、副業で影響を受けたスタッフもいるはずだ。したがって、そのすべてが不正受給というわけではなさそうだが、これがもし騎手や調教師まで含まれているとするなら問題はますます複雑化し、何よりも競馬界が受ける衝撃は測り知れない。

 ただ、当サイトでも独自に取材を進めたところ、かなり早い段階から持続化給付金を受給した対象者が、調教助手・厩務員ら厩舎スタッフだけに留まらないことはわかっていたようだ。

「正直、なぜ今になって話題になっているのかというのが本音です。持続化給付金が支給されるとなった時から、一部の税理士たちが主導になって、騎手や調教師を始めトレセンで勤めているほとんどの人が支給できるという噂が一気に流れました。

また、報道されたニュースでは当初、助手や厩務員という話でしたが、現場の人間に改めて取材した結果、調教師や騎手も何人も申請しているという話でした。無論、そのすべてが不正受給というわけではないと思いますが、これだけ問題になって、事の重大さに気づいた一部の人間はすでに返還しているそうですが『返せばいい』という問題ではないですよね」(競馬記者)

 常日頃から多くの騎手や調教師を応援している競馬ファンにとっては信じたくない状況だが、JRAが調教師や騎手を対象にした実態調査に乗り出したということは、逆に述べればそれなりの根拠や確証があるということなのだろう。

 すでに大きな問題になっているが、場合によっては今後さらに競馬界を揺るがすことになりそうだ。

「こうなってくると、落としどころが難しくなりますね。仮に不正だと判断された場合、持続化給付金の返還は当然ですが、その上となると厳重注意が最も考えられる処罰。ただ、問題はそれで世間や競馬ファンが納得してくれるかどうかでしょう。

騎手や調教師といった責任が重い対象になると、一定期間の騎乗停止や出走停止処分などの可能性もありますが、そうなるとどうしても個人を特定される可能性が高まります。元々秘匿性の高いJRAがそれを認めるかは微妙なところと言わざるを得ません」(同)

 昨年、コロナ禍で多くの娯楽やスポーツが興行収入を落としている中、競馬は独り勝ちのような状況だった。

 他の娯楽と比較して、インターネットによる馬券購入が発達していたことが最大の勝因だが、大前提としてJRAが長年のプロモーションを通じて、競馬にクリーンなイメージを提供し続けてきた努力が功を奏したことは間違いなく大きい。

 未だ拡大の一途を辿っている今回の不正受給問題は、JRAが長年積み重ねてきた競馬のイメージを台無しにし兼ねない。今後の対応を間違えれば、ファン離れが加速しそうだ。

檀れい、黒木瞳、宝塚元娘役女優を考える…三浦春馬遺作で共演、『おちょやん』でも話題に

 新型コロナウイルス禍で、多くの著名人がYouTubeチャンネルを開設した。そんななか、「はいだしょうこの歌とか、、、」と題して2020年4月3日にチャンネルを開設し、2021年2月現在20万人以上のチャンネル登録者を誇るのは、歌手・タレント等として活躍するはいだしょうこ。筆者は【前回】、宝塚男役OGを勝手にランキングした記事を書かせていただいたが、はいだは宝塚娘役OGである。現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』に出演の映美くらら、星蘭ひとみらも宝塚娘役OGだ。そう、宝塚歌劇団の卒業生では、元男役のみならず、元娘役にも芸能界で活躍する方は多くおられる。

 ここでは、宝塚娘役OGに対象を絞り、勝手にランキングしてみたい。映像、舞台、CMなど幅広く活躍されており、宝塚ファンのみならず一般的な認知度の高い方を高ランキングとした。

 はじめに、宝塚における娘役の位置づけについて説明しておきたい。

 宝塚においてメインとされるのはやはり男役。娘役はよく“花束におけるかすみ草”に例えられるが、男役をより素敵に見せるための立ち位置である。そのため娘役が宝塚の舞台において主演を務めることなどは大変珍しく、トップの娘役といっても、あくまでも男役トップスターの引き立て役と考えていい。自分の魅力をどーんと前面には出しづらい――そんな立場を宝塚で経験したのち、芸能界に“船出”して活躍することは、非常にハードルが高いことかもしれない。

 以下の方々は、そういう意味でも非常に稀有な才能をお持ちの方々なのである。

【第5位:野々すみ花】『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとしても活躍、農家生まれの素朴さが魅力

1987年、京都府久御山町生まれの33歳、身長161cm、個人事務所に所属。

 2005年、91期として宝塚歌劇団に入団、当初は花組で若手娘役として活躍したが、2009年に宙組に組替え、大空祐飛の相手役としてトップ娘役に(2009~2012年)。歌・ダンスともにハイレベルではあったが、なんといっても秀逸なのは演技力。筆者が最も印象に残っているのは、トップ娘役就任前の若手娘役時代に出演した花組公演『明智小五郎の事件簿〜黒蜥蜴〜』(2007年)。トップ娘役演じる早苗と、早苗の変装姿、早苗の替え玉と3役を見事に演じ分け、「誰だあの若い娘役は!」と宝塚ファンの間では話題に。

 退団後は舞台、NHK朝の連続ドラマ小説等に出演しながら、『世界ふしぎ発見!』(TBS系)のミステリーハンターとしても活躍。実家が京都の農家ということもあり、素朴さが垣間見えるのもチャームポイントである。野々の強みは、どのような媒体、場面にもなじみやすく、順応性が高い点であろう。そうした順応性の高さは、宝塚現役時代、高い演技力ですでに発揮されていたといえよう。

【第4位:檀れい】CMでの“あざとさ”や及川光博との結婚・離婚で話題も、昨今は宝塚ファンへの露出増加

1971年、兵庫県温泉町(当時)生まれの49歳、162cm、太田プロダクション所属。

 1992年に78期として入団。特記すべきことは、78期40名中、成績が最下位であったことであろう。毎年「宝塚おとめ」というタカラジェンヌの名簿(学年順、成績順に写真が掲載)が発売されるが、この年の「おとめ」では、「研究科1年の最下位のこの美人は誰だ!」と話題になった。

 入団後は月組に配属、当初はスター路線ではなく脇役での色濃い役などを演じていたが、1997年に雪組に組替えになり急遽スター路線に乗る。その後月組に戻り、真琴つばさの相手役としてトップ娘役に就任(1999~2001年)、真琴退団後は専科に一度移り、その後星組に組替え、湖月わたるの相手役として再度トップ娘役に(2003年~2005年)。

 退団後は映画『武士の一分』(2006年)で木村拓哉の妻役として話題に。長らく「サントリー金麦」のテレビCMに出演し、また宝塚ファンであるという及川光博との結婚・離婚でも話題になり、知名度は高い。近年ではテレビドラマへの出演が多いが、古巣である宝塚歌劇団のOGが集うイベントで司会をそつなく務めるなど、宝塚ファンへの露出も増えている。檀の強みは、トップ娘役になる人として王道とはいいがたい波瀾万丈な宝塚人生により培われた、求められる立ち位置を正確に判断できる、場を読める力であろう。「金麦」のCMでは「男うけを狙ったあざとさが鼻につく」「あんな女性現実にいない」等、女性からの不満が上がっていたが、それはCMの設定で求められる女性像をとことん追求した結果であったのだろう。宝塚の娘役が、舞台では現実にはいない理想の女性を演じる存在であることも一因であろう。

【第3位:はいだしょうこ】NHK「歌のお姉さん」時代の「スプー」の似顔絵の破壊力、現在はバラエティでも活躍

1979年、東京都生まれの41歳、身長158cm、ホリプロ所属。

 1998年に84期として入団、星組に配属(在団中の芸名は「千琴ひめか」)。2001年『ベルサイユのばら2001』にて、エトワール(フィナーレのパレードの冒頭に歌を歌いながら大階段を降りてくる役)という大役に抜擢。通常エトワールが歌う歌のなかでも、難易度の高い歌を連日巧みに歌い上げた。しかしトップ娘役はおろか、新人公演でも主役等は演じることはなく、翌2002年に退団。

 2003年4月にはNHK『おかあさんといっしょ』の第19代歌のおねえさんへの就任、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)へのレギュラー出演などを経て、現在はテレビのバラエティ番組、歌番組、東宝ミュージカル、コンサート等、幅広く精力的に活躍している。

 はいだの強みは、なんといっても歌唱力、また宝塚内でトップ路線に乗らなかったことによる、いい意味での“宝塚くささ”の薄さであろうか。歌のおねえさん時代の2006年に番組内で描いた「スプー」の似顔絵の破壊力が一時期話題になったことも。天然キャラクターでありながらも的を射たコメントを発するタレントとして、バラエティ番組への露出が多いのも特徴である。

【第2位:黒木瞳】大地真央を相手にトップ娘役まで極めたものの、“宝塚くささ”の薄さが最大の魅力

1960年、福岡県黒木町(当時)生まれの60歳、身長163cm、ポエムカンパニーリミテッド所属。

 1981年、67期として入団。月組に配属され、史上最速である研究科2年でトップ娘役に就任(1982~1985年)。相手役は大地真央であった。ブロードウェイ・ミュージカル『ガイズ&ドールズ』等の舞台に出演し、1985年に退団。退団後は映画、テレビドラマ、歌番組司会、バラエティ番組、CM……と、映像媒体で目にしない日はないといっても過言でないほどの活躍を見せている。

 一方で、舞台にも出演を重ねている。筆者が『私のダーリン』(2013年)という黒木主演の舞台を観劇した際には、タップダンスの第一人者である玉野和紀と共に実に軽やかにタップダンスを踊っており、「あれだけテレビに出ている人が、タップダンスなんていつ練習しているんだ!」と驚かされた記憶がある。黒木の強みは、このタップダンスに象徴されるように、たゆまぬ努力を惜しまない点にあるのだろう。黒木は3位のはいだとは反対に、トップ娘役まで極めたものの、宝塚くささが薄い。宝塚出身であることを知らずにファンになる方もいるようだ。また年をとっても変わらない清純な雰囲気も黒木の強みである。

【第1位:八千草薫】寺山修司『田園に死す』における気高き美しさ、「日本のお母さん」としても活躍

1931年、大阪府生まれ、88歳で没。公称身長は154cm、所属事務所は柊企画であった。

 1947年、34期として入団。入団当初は三枚目的な役柄で人気を得ていったが、1952年に白薔薇のプリンス・春日野八千代主演の『源氏物語』にて若紫を演じて話題になり、正統派娘役としての地位を確立した。在団中に東宝映画にも出演したが、1957年に退団。退団後は2019年に亡くなるまで、半世紀以上途切れることなくテレビドラマや映画に出演し続け、映画に関する受賞歴も多い。

 若い頃には「お嫁さんにしたい有名人」で首位に輝き、年を重ねてからは「日本のお母さん」として愛されるなど、年をとることにあらがわず、その時々での自然体の魅力を振りまき続けた。寺山修司の代表作である映画『田園に死す』(1974年)では、作品中に漂うアングラな雰囲気のなか、ひとり清逸な美しさを保っていた八千草が印象的であった。メジャーな映画・舞台・ドラマ等にまんべんなくかつ長期的に出演し続けていたことから、堂々の1位とした。

【番外編:星蘭ひとみ】三浦春馬の遺作で共演、『おちょやん』でもその美貌が話題になった逸材

東京都港区生まれ、身長163cm。

 2015年、101期として入団、星組配属。2017年『スカーレット・ピンパーネル』では、重要人物であるルイ・シャルル役に抜擢、注目を集める。その美貌から「宝塚のオードリー・ヘップバーン」といわれ(実際に宝塚歌劇団の公式機関誌「宝塚GRAPH」2019年11月号には映画『ティファニーで朝食を』のポスター写真を模したと思しき姿でポートレートが掲載)、新人公演での主演を重ね、スター路線に乗ったと思いきや、2019年に専科に異動、映像分野を中心に活躍していくことが発表された。

 2020年9月クールのドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS系)に、本作が遺作となった三浦春馬演じる猿渡慶太の元恋人役で出演したが、2020年11月に宝塚を退団。その後は2021年にNHK連続テレビ小説『おちょやん』32話に出演、その美貌から、出演時にはツイッターで「星蘭ひとみ」が一時トレンド入りした。退団後まだ日が浅く、何もかもが未知数ではありながら、その美貌と昨今の話題性から、番外編でのランクインとした。個人的には、その美貌をもっと活かすならば是非演技力をさらに高めていただきたいと思う。そうすれば1位にランクインした八千草のような、日本を代表する女優に育つことも夢ではないと思われるからである。

**

 以上、宝塚娘役OGを、僭越ながら勝手にランキングさせていただいた。自らの立ち位置を的確に理解できている点、歌唱力や演技力といった一芸に秀でている点等が、活躍の理由だろう。宝塚時代には、絶対に主役を演じることができない運命であった娘役という立場を経たからこその、芸能界での処世術ともいえよう。これからも、より多くの宝塚娘役OGが自らの強みを活かし、活躍する姿を見てみたいものである。

(文=wojo)

●wojo(ヲジョ)
都内某病院勤務のアラフォー女医。宝塚ファン歴20年で、これまでに宝塚に注いだ“愛”の総額は1000万円以上。医者としての担当は内科、宝塚のほうの担当は長らく月組だったが雪組に鞍替え中。

パチスロ新台『バイオ7』に誰もが脱帽!? 人気ライター「マジたまんねぇからコレ!!」と太鼓判!!

 現在、最も注目を浴びているパチスロ6号機。それは導入から日増しに評価を上げている話題作『パチスロ バイオハザード7 レジデント イービル』ではないだろうか。

 本機は純増約5枚のAT「ハザードラッシュ」を搭載したマシンで、レア役がカギを握る自力上乗せが魅力。シリーズの代名詞「増殖」も健在である。

 6号機としてはオーソドックスなタイプのゲーム性で、ポイントやレア役からアイテムを獲得。CZを有利にしつつ突破を目指す。

 随所に散りばめられた「スロッターを虜にする要素」は必見。CZ中のフリーズは日常のストレスをも吹き飛ばしてくれる爽快感があり、「ATランプ先光り」など、気付けば嬉しいひっそりとした演出も存在する。

 AT中の演出も見逃せない。好展開を呼ぶ下パネルフラッシュはワクワク感をそそり、「増殖」が発生すれば何G上乗せするか分からないドキドキ感も味わえる。

 インターネット上では非常に高い評価を得ており、「スロッターの心を掴んでいる」「フリーズがたまらない」などの声が目立つ。

 実際にホールでの稼働率も好調のようで、6号機新台において一番動いていると喜ぶパチンコ店関係者も存在するほどだ。

 そんな好評台が「アノ動画で取り扱われた」とユーザーの間で話題になっている。その動画は『マジたまんねぇからコレ!!【パチスロ バイオハザード7 レジデント イービル】まりもの新台通信簿# 028』だ。

 本動画シリーズは人気パチスロライター「まりも」が新台を遊技し、その性能やゲーム性などを評価する企画である。

 歯に衣着せぬ物言いが特徴で、メーカーへの遠慮や忖度は一切なく実戦台を評価。完全なるユーザー目線から作成される「通信簿」は信憑性が高い。

 今回はタイトルからも推察できるが、概ね好感触の様子。特にCZの「フリーズ演出」は大絶賛で、発生時には満面の笑みが垣間見える。

 本機においては「初打ち」ではないようで、ゲーム性や演出についてある程度把握した上での実戦であった。「良さ」が予め分かっている状態だからこそ、高評価する場面が多かったのであろう。

 ただ「まりも」は、『パチスロ バイオハザード7 レジデント イービル』の全てを絶賛しているわけではない。異を唱える部分はしっかりと難色を示し、ユーザーに全てを包み隠さず伝えていた。

 気になる方、ご興味のある方は是非チェックしてみてはいかがだろうか。

【注目記事】

パチスロ“万枚”を余裕で吐き出す『大花火』との激闘! フル攻略時の機械割「140%OVER」の爆裂を堪能なるか!?

パチスロ「多くのファンが狙った」人気作が「引退」へ… 沖スロの王道「バランススペック」の最後の雄姿

パチンコ「連チャン率」「10R比率」の “80%”越えを装備! 超強力な「ネオ時短」も有した最強マシン!!

パチンコホール「激熱チャンネル」開設! 初回は「超人気女子ライター」が出演!!

 いまや、多くのパチンコホール企業が公式YouTubeチャンネルを開設している。

 最も有名なのは、マルハンの公式YouTubeチャンネル「マルハンチャンネル」であろう。2月26日現在、チャンネル登録者数はなんと11万人超。毎週金曜日19時配信の「回胴の鉄人」など多くの人気番組を持ち、お笑い芸人のエハラマサヒロ、ヒラヤマン、寺井一択、シーサ。などといった豪華演者たちが出演中だ。

 昨年11月には関東のパチンコホールチェーン「PIAグループ(マタハリー)」が「公式PIAチャンネル」を始動。お笑いコンビ「EXIT」を冠に据えた毎月11日・22日更新の番組「EXITのPACI BANG」をメインとし、先日は嵐、神谷玲子、まりもの3人が初代剣豪として挑戦者を迎えうつ「パチ・スロ侍~剣豪を守り抜け~」もスタートした。

 ほかには、お笑いコンビ「コウテイ」のパチンコ・パチスロ番組「ギガぱち」などを配信する、「アミューズ」による「アミューズチャンネル」、「KEIZ」を運営する平成観光による「オッケイズチャンネル」、神奈川を拠点とする「ジャパンニューアルファ」による「ジャパンニューアルファチャンネル」などもある。

 各パチンコホール企業が趣向を凝らせてファンを楽しませてくれる中、先日には新たな公式YouTubeチャンネルも誕生した。そのチャンネルとは、「アムディ」の運営会社・山下商会が手掛ける「アムディチャンネル」だ。

 山下商会は東京都台東区に本社を構え、首都圏に4店舗、新潟に5店舗を展開。上野で駐車場も経営している。

 2月16日にアップされた、その記念すべき1発目の動画には「かおりっきぃ☆」が登場。アムディ亀有店でマルホンの『P真シャカRUSH」を朝イチから実戦している。

 番組冒頭、かおりっきぃ☆は「パチンコ・パチスロを打って楽しんでいこう」との番組テーマを説明。そのざっくりとしたテーマに「ふわふわしている」と苦笑しつつも、「とにかく楽しんで、勝って帰れたらいいな」と意気込んでいる。

 実戦機種のチョイス理由は「亀有店は『P真シャカRUSH』を推していて、20台も設置されているから」とのこと。はたして、かおりっきぃ☆は機種のポテンシャルを最大限に発揮させることはできたのか。興味のある方は自身で実戦の模様を確かめていただくと共に、次回以降の番組更新も楽しみにしていただきたい。

【注目記事】

パチスロ“万枚”を余裕で吐き出す『大花火』との激闘! フル攻略時の機械割「140%OVER」の爆裂を堪能なるか!?

パチスロ「多くのファンが狙った」人気作が「引退」へ… 沖スロの王道「バランススペック」の最後の雄姿

パチンコ「連チャン率」「10R比率」の “80%”越えを装備! 超強力な「ネオ時短」も有した最強マシン!!

菅首相が機能不全、情報入らず孤立…山田広報官を更迭できない事情 五輪強行で政権延命

 菅首相がついに“ブチ切れ”した――。

 菅義偉首相の長男で東北新社社員の菅正剛氏から総務省幹部が接待を受けていた問題で、同省は24日、谷脇康彦総務審議官ら9人を懲戒、2人を戒告とする処分を発表した。

 この問題で注目を集めているのが、山田真貴子内閣広報官が総務審議官時代の2019年に正剛氏から接待を受けていた点だ。山田氏は25日、衆院予算委員会に参考人として出席し、「(首相の長男との会食は)私にとって大きな事実ではない」「放送業界全体の実情に関する話はあったかもしれないが、全体としては一般的な懇談だった」などと語り、内閣広報官を続投する意向を示している。

 山田広報官は通常、首相官邸で行われる菅首相の記者会見で進行役を務めているが、26日夜に予定されていた、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の一部解除決定に関する菅首相の記者会見が中止に。同日夜に記者団のぶら下がり取材に応じた菅首相は、会見中止と山田氏の接待問題の関係について聞かれ、「まったく関係ない」と語った。

 記者団から山田氏に関する質問が相次ぐと、菅首相は苛立った表情を浮かべて「あのー、今日、こうして、ぶら下がり会見を行っているじゃないでしょうか」「必要なことには答えているんじゃないでしょうか」と発言。テーマが変わり経済対策関連の質問が出ても、「ほかの方、よろしいですか」と回答を拒否。さらにコロナ感染の再拡大について聞かれると、両手をあげて怒りをあらわに「いや、ですから。基準を決めてるわけですから」と声を荒げる場面もみられた。

 最後は「いや、私も時間がありますから。でも、だいたい、みなさん、出尽くしてるんじゃないですか。先ほどから、同じような質問ばっかりじゃないでしょう」と記者団への批判を展開した。

官房長官時代との違い

 菅氏といえば安倍政権の官房長官時代、毎日の定例会見でも安定した受け答えに定評があったが、首相就任後は国会答弁でも「切れがなくなった」という声も目立つ。全国紙記者はいう。

「官房長官はあくまで“首相のサポート役”“黒子”という位置づけで、世間からもマスコミからもそういう扱い。最終責任者は首相なので、厳しい批判や追及も最後には首相に向くことになりますが、今度は菅さん自身がその立場になった。菅さんは官房長官時代に会見で『承知していない』『問題はない』というフレーズを多用していましたが、首相になった今、その手が許されなくなったということでしょう。

 また、官房長官は“裏の仕事”なので、外からは見えないかたちで、その威光を使って官僚に直接指示して物事を動かすことができるし、人事にも介入できますが、首相になれば、そうはいかない。官僚を動かすにも各大臣を通じて行わなければならず、しっかりとした手続きを踏むことも求められる。そういった点も菅首相を苛立たせているのでしょう」

 山田報道官の続投に批判も強まっているが、政治ジャーナリストの朝霞唯夫氏はいう。

「山田氏は総務省内で“優秀なだけでなく対人コミュニケーション能力も高い”と評価が高く、人望もあつい。その同氏の能力を買って、菅首相は初の女性内閣報道官として抜擢したわけで、今さら簡単に切れないという事情もある。また、今の菅首相には信頼を置ける側近がおらず、菅首相の頭の中では“山田氏の替わりが務まる人物がいない”という考えが固まっていて、更迭や辞任はないとみられています」

ワクチンと東京五輪

 接待問題をめぐっては、政権の目玉である携帯電話料金値下げの推進役で、菅首相とも距離が近かった、総務省の谷脇総務審議官、吉田真人総務審議官、秋本芳徳前情報流通行政局長が懲戒処分に。さらに、彼らをはじめとする同省幹部に接待を行っていたのが菅首相の長男だということもあり、菅首相の進退を問う声も強まっている。

「菅首相は22日の衆院予算委員会でも、『大変申し訳なく、お詫びを申し上げたい』などと終始、謝罪と低姿勢に徹していました。自民党としても、とにかく謝罪を繰り返しているうちに“ほとぼりが冷める”のを待つという戦略です。実際に安倍政権時代、森友問題や桜問題で政府・与党がさんざん叩かれた際にも、内閣の支持率は下がったものの、野党の支持率は上がらず、いつしか“いつまで同じ問題を追及しているのか”と世論の批判が野党に向かう流れにもなった。その前例があるため、自民党としては“とにかく低姿勢を通して様子を見る”という構えで、現時点では“菅降ろし”“山田降ろし”の動きはありません。

 菅首相と自民党は、コロナワクチン接種が広がり徐々に景気が回復兆しがみえて、さらに無観客でもなんでも東京五輪が無事行われて国民が高揚すれば、支持率も回復してくると読んでおり、とにかく今は、この2つに注力する意向です。ただ、すべては今年10月の衆議院任期切れに伴う衆院総選挙。自民党は菅首相と心中するつもりはなく、もし事前の調査で“菅総裁では勝てない”という結果が出れば、9月の総裁選で選挙向けの新しい党の顔を選ぶことになる。とりあえずは“そこまでは菅さんに耐え忍んでもらう”という考えでしょう」

 もっとも、自民党の考えとは裏腹に、菅首相の親族や側近など“身内”にからむ不祥事ゆえ、菅内閣への批判は弱まる気配はないが――。

「菅さんの官房長官時代から如実でしたが、安倍内閣の2014年に内閣人事局がつくられ、官僚は人事を官邸に握られたこともあり、菅さんをはじめ強くなりすぎた官邸の力を恐れて、官僚から異論や悪い情報が上がらなくなっている。正しい情報が入らず孤立化して、さらに信頼できる側近的な人物もおらず、菅首相のイライラがますます募っているようにみえます」(全国紙記者)

 盤石とみられた菅政権だが、早くも綻びが見え始めている。

(文=編集部、協力=朝霞唯夫/政治ジャーナリスト)

 

パチスロ新台『北斗の拳 宿命』が“最強出玉”を生む!?「新境地」を開拓した“覇者”の魅力に迫る!

 大手メーカー・サミーの看板機種と言えば『北斗の拳』シリーズ。パチンコ・スロット両分野に数々の名機種が誕生し、熱狂的ファンも多く獲得している。2021年3月には6.1号機として、シリーズの最新作が導入予定だ。2種類のATを備えた遊技性に期待は高まるばかりだ。

『パチスロ北斗の拳 宿命』(サミー)

 純増2.8枚、50枚あたり/35.8G。AT初当り確率は「1/340.1~1/194.2」となっている。本機はバトル継続型AT「BATTLE BONUS 伝承(以下、伝承BB)」と差枚数管理型AT「BATTLE BONUS 拳王(以下、拳王BB)」の2種類で出玉を伸ばしていく仕様だ。

 通常時からAT当選までのルートは「レア役からの直撃AT」「CZ『宿命の道(約50%)』からの当選」「七星チャンス経由より突入するCZ『秘孔究明チャレンジ』からの当選」と、様々な場面からAT当選の期待がもてる。従来の6号機と比較すると、非常に打ちやすい仕様と言えるだろう。

 バトル継続型AT「伝承BB」(平均獲得枚数400枚)は、前半パート「15G+α」or「30G+α」、後半パート「4Gの継続ジャッジ」の2部構成。AT中はリプレイorハズレを引くと敵の攻撃、それ以外は基本的にケンシロウの攻撃となる。

 炸裂目(1/9)が出現すると、ゲーム数の減算がストップ。次ゲームはダメージが与えやすいorゲーム数上乗せだ。内部的にダメージ量が蓄積され、それに応じて継続ジャッジを行う。ベルや炸裂目などをガンガン引くことが継続の鍵を握る。

 赤7揃いから突入するAT「拳王BB」は、差枚数管理型(平均獲得枚数650枚)で初期枚数は150枚以上。15枚役での減算はなしとなっている。上乗せ時は、4G+αの高確に移行。炸裂目やレア役は上乗せ濃厚だ。上乗せ時は「上乗せレベルUP」と「特化ゾーン」の抽選を行う。上乗せレベルは8段階で「10枚~300枚」あり、上乗せレベルを上げた状態で、いかに上乗せできるかが大量出玉の鍵を握る。

 本機は低ベース化によりダラダラとしたゲーム性を排除。AT初当りが軽い事もあり、6号機では一番流行りそうなスペックと感じる。そして、本機の出玉の鍵は自力要素が強い点。CZ「宿命の道」は、内部的に強敵ptが溜まり、ptがそのままAT期待度となるガチ抽選だ。好感を持つユーザーは多そうである。

 そして注目したいのは、大量出玉獲得の鍵を握る「拳王BB」。拳王BB中に発生する上乗せ特化ゾーン「拳王バトル」は、上乗せレベルをアップさせる特化ゾーンとなっており、継続率は50%だ。

「拳王バトル」終了後は、覇者モード(継続率66%)or世紀末覇者モード(継続率80%)に突入。7GのSTタイプとなっており、上乗せレベルが上がった状態で覇者モード中に成功できるかがポイントと言える。

 搭載れている「伝承BB TURBO」「拳王BB TURBO」も本機の特徴。レバーONは気合いが入ること間違いなしだ。是非、生まれ変わった『北斗の拳』を堪能してほしい。

(文=ひろ吉)

【注目記事】

パチスロ“万枚”を余裕で吐き出す『大花火』との激闘! フル攻略時の機械割「140%OVER」の爆裂を堪能なるか!?

パチスロ「多くのファンが狙った」人気作が「引退」へ… 沖スロの王道「バランススペック」の最後の雄姿

パチンコ「連チャン率」「10R比率」の “80%”越えを装備! 超強力な「ネオ時短」も有した最強マシン!!

国内旅行が変わる! 「コロナ後の旅」を楽しむキーワードとは?

 コロナ禍で遠出がためらわれる状況は2021年になっても続いている。旅行好きな人にとってはもう少し我慢の時だが、晴れて旅行ができるようになったらどんな旅をしたいか想像を巡らせてみるのも一興だ。


 というのも、コロナ収束後の旅の姿は、おそらくこれまでとは違うものになる。「密」を避け、混雑を避けることを基本とした旅は、新しい価値や楽しみを生み出すかもしれない。

 

■コロナ収束後に変わる日本の旅


 参議院議員の山谷えり子さんもまた、人生を旅に導かれてきた一人。


 著書『新しい「日本の歩き方」――まだまだ知らない魅力がいっぱい、旅で元気になろう』(扶桑社刊)では、これまで知られていなかった日本の魅力に触れることができる、新しい旅の形を予見している。


 日本政府観光局は、コロナ収束後のインバウンド誘客戦略として、旅行者が「密」にならない地方の自然型体験型観光に注力する姿勢を打ち出している。ここ数年注目されてきた里山体験や農泊などの体験型の旅は、コロナ後はさらに充実していくことが予想される。


 たとえば奈良県吉野町上市にあるゲストハウス「三奇楼」は、かつて林業で栄えたものの、その衰退とともに活気をなくした町に再び活力を、と長く使われていなかった旅館を地元の人々が中心となってリノベーションした施設だ。


 部屋にテレビはないが、吉野川のせせらぎを聞きながら過ごす静かな時間は何にも代えがたい。地元の野菜やブランド和牛をつかって料理を楽しんだり、吉野檜や吉野杉の浴槽に浸かったりと、この土地の魅力を存分に体験できる点が人気を呼んでいる。「豪華」ではないが、「贅沢」な時間を過ごせるのが、体験型の旅の最大の魅力だろう。


 こうした取り組みをしているのは地方だけではない。東京都檜原村も自然や特産品など、地元性を前面に出した旅を打ち出している。地域が主催するイベント等を通して土地の魅力を知ってもらおうという取り組みである。観光資源が豊富なことに加えて、都心から比較的近いという地の利も、旅人を引きつけるアピールポイントとなっているようだ。


 世界遺産や観光名所を回る旅もいいものだが、せっかく現地まで行くのだから、その土地の表面だけをなぞって終わるのはもったいない。土地の風土や歴史、人と深く溶け合う旅。これから主流になっていくはそんな旅なのかもしれない。


 山谷さんが日本各地の見どころだけでなく、新しい旅のスタイルや価値観、目的を提案する本書は、「コロナ収束後はまず旅をしたい」という人に、新しい楽しみを与えてくれるはずだ。(新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

JRA武豊と歩んだ「2013年」王道路線と300万馬券演出……田所秀孝調教師「合計51年」で平地G1に惜しくも届かず

 JRAでは、28日をもって8人の調教師が引退・勇退を迎える。そのうちの1人が田所秀孝調教師だ。

 田所調教師は、騎手として25年、調教師として26年。あわせて50年以上にわたるホースマン人生を歩んできた。騎手としては遂げられなかったG1制覇の夢。調教師としては、2018年の中山大障害をニホンピロバロンで制し、それを実現させている。

 一方、平地G1では、31戦して「0-1-0-30」と苦戦。そんな田所調教師が平地G1制覇に最も近づいたのが、2012年の阪神JFだった。

 柴山雄一騎手とのコンビで臨んだのは芦毛のクロフネ産駒、その名もクロフネサプライズだった。突出した存在がいなかった2歳女王決定戦は、コレクターアイテムが1番人気に支持され、5頭が単勝10倍未満という混戦模様。そんななか、クロフネサプライズは、単勝89.9倍の15番人気という伏兵的存在だった。

 レースは、タガノミューチャンがハナを切りハイペースで飛ばすと、クロフネサプライズは2番手を確保。直線早めに先頭に立ち粘り込みを図るが、残り100m地点でローブティサージュに外から交わされてしまう。そのまま失速するかに見えたクロフネサプライズだったが、鞍上のムチに応え、もうひと伸び。内から差し脚を伸ばしたレッドセシリアと3頭が馬体を併せたところがゴールだった。

 結果はローブティサージュが優勝。クロフネサプライズはクビ差及ばずの2着だったが、その激走は3連単300万円超えの“サプライズ”配当をもたらした。

 その後は、デビュー戦以来となる武豊騎手を鞍上に迎え、チューリップ賞(G3当時)で始動。前走がフロック視されたのか、この時は単勝6.5倍の3番人気でレースを迎えた。

 好スタートを切った武騎手とクロフネサプライズ。そのままハナを奪うと、抜群の手応えで4角へ。直線に入ると、そのスピードは落ちるどころか、上がり2位の末脚を発揮し、終わってみれば、2着に3馬身半差をつける圧巻の逃げ切り勝ちを収めた。ちなみに、武騎手がクロフネ産駒で重賞を制したのは、今のところこのレースだけである。

 最重要トライアルを制したクロフネサプライズ。満を持して臨んだのは、もちろん桜花賞(G1)だった。チューリップ賞の勝ちっぷりが評価され、この時は単勝2.8倍の1番人気に支持された。

 再び手綱を取った武騎手を背に五分のスタートを切ったクロフネサプライズ。ハナを主張したサマリーズを内に見ながら徐々に位置を上げ2番手を追走した。しかし、武騎手が「前半から力んでいた」と語ったように、この日のクロフネサプライズはやや折り合いを欠き、3角過ぎには先頭に立っていた。直線では馬場の三分どころを進んだが、残り200m地点で外からアユサンが急襲。さらに外からレッドオーヴァルに交わされ、最後はプリンセスジャックの後塵も拝し、4着という結果に終わった。

 後日、田所調教師は桜花賞の敗戦を振り返り、「期待に応えられず競馬の恐ろしさを感じました」とその胸の内を明かしている。

 15番人気で2着に激走した阪神JFから始まった牝馬の王道路線。チューリップ賞を経て1番人気で迎えた桜花賞、そしてオークス(4番人気、12着)と、田所調教師にとって最も充実した時期だったことは間違いない。

 しかし、そんなクロフネサプライズはオークス後に骨折が判明。1年近い休養を経て復帰したが、かつての輝きを取り戻すことはできなかった。その後、復活を期した4歳秋の調教中に不慮の事故に遭い天国へと旅立っている。

 ラストウィークの27~28日に合計7頭を送り出す田所調教師。天国からクロフネサプライズが見守っているに違いない。

山田真貴子内閣広報官が育鵬社の教科書に“男女平等の象徴”として登場! 安倍首相の写真を15枚も掲載の極右団体主導の公民教科書

 菅義偉首相の長男である菅正剛氏ら東北新社の幹部から一晩で7万円を超える高額接待を受けていた山田真貴子・内閣広報官。当時は総務省総務審議官という立場にあり、さらには情報流通行政局長時代には正剛氏の事業に便宜供与をおこなった疑惑もある。こうした贈収賄の疑いさえある不正行為をお...