楽天カードまたまた改悪! 公共料金等の支払い還元ポイント倍率変更に震撼

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

楽天カードが公共料金等の支払いで発生する楽天ポイントの倍率変更を発表。驚きの削減率に騒然とする声も見られ、話題になっている。楽天カードといえば、楽天ゴールドカードもSPUの倍率を変更し、ネットでは改悪とまで叩かれたばかり。どうした楽天!と言いたいところではあるが、カード事業よりも楽天モバイル等への投資に集中しはじめたということだろうか。もしかしたら楽天経済圏全体としてはこちらの方が、旨味があったりするのかも。今回の楽天カードのポイント倍率変更について、追っていきたい。

モバイル事業への更なる投資もありえるか

楽天カードの公共料金獲得ポイントは5分の1に[/caption]

 上述の通り、楽天カードは3月1日に公共料金などの利用獲得ポイントの進呈条件について変更を発表。内容としては、100円利用につき1ポイントからだったものから、500円利用につき1ポイントに変更になるとのことだ。変更の対象になったのは、公共料金(電気、ガス、水道)、税金(国税、都道府県税など)、国民年金保険料、Yahoo!公金支払いの利用分。利用明細に記載の利用日付が6月1日以降のものが変更の対象となるようだ。

 また、楽天カードはスーパーポイントアッププログラム(…

続きは【オトナライフ】で読む

折りたたみiPhone発売延期!? 2023年発売説を覆す驚きの理由

生活をもっと楽しく刺激的に。 オトナライフより】

新たなiPhoneの情報がさらに迷走してきた。現在、世界中のiPhoneファンの注目を集めていることのひとつに含まれるであろう“折りたたみiPhone”という存在。すでに世界のスマートフォンメーカーでは折りたたみ式スマホが複数リリースされている。しかしiPhoneという根強いファンを抱えるブランドが出すとなれば世間が注目してしまうのも仕方のないことだろう。
今回は、待ち望むファンの膨れ上がった期待に冷や水を浴びせる格好となってしまうかもしれない、とある情報をお伝えせねばならない。

無数のリーク情報が飛び交う“折りたたみiPhone”

 現在開発についてさまざまな憶測が飛んでいる“折りたたみiPhone”だが、その情報はかなり錯綜している。世界各地の情報筋が独自に得た情報を発信しており、すべては「アップルが折りたたみ式iPhoneの開発をスタートさせた」というスクープ情報から始まった。その後、「画面サイズは〇インチ」「ディスプレイを造るメーカーはどこの国の〇〇」「折り方は横型」「いやいやガラケーのような縦折りだ」等、世界各地の“情報通”がアップルやサプライヤーから得たと…

続きは【オトナライフ】で読む

パチンコ新台「100%確変」右打ち「半数が10R」の安定感! 『P牙狼MAXX』も話題の大手メーカー最新作!!【新台分析- P笑ゥせぇるすまん~最後の忠告~-編】

 大手メーカー「サンセイR&D」は2021年も大きな存在感を放っている。

 先月には同社が誇る人気シリーズ最新作『Pジューシーハニー3』をリリース。大当り確率1/249.18で、継続率70%のST中の大当りは全て10Rという安定感と爆発力を両立したスペックでユーザーを魅了している。

 更に同社は爆裂を世に知らしめたキラーコンテンツより新台『P牙狼MAXX』の適合を発表。「全超越」という偉大なる名機『CR牙狼XX』を強く意識したキャッチコピーが、大きな話題となった。その仕上がりに期待を寄せているユーザーは多いだろう。

 注目を一身に集めているサンセイR&Dの話題作はこれだけではない。「100%確変」「必ず電サポ100回が付与」という抜群の安定感を有した最新マシンが間もなくデビューを果たす。

『P笑ゥせぇるすまん~最後の忠告~』(サンセイR&D)

■大当り確率:1/219.91→1/93.62
■転落確率:1/157.91
■電サポ回数:100回+α
■賞球数:1&4&15
■カウント:10C
■ラウンド数:3R or 10R
■確変突入率:100%
■トータル継続率:約70%
■遊タイム突入回転数:550回
■遊タイム電サポ回数:800回
○○○

 大当り確率1/219.91で、大当り後は100%確変に突入。確変中は転落抽選も行われており、遊びやすくも緊張感を楽しめる仕上がりだ。

 通常時の大当り振分けは95%が「3R確変・約450発」で残り5%は「10R確変・約1500発」。先述した通り、大当り消化後は100回+αの電サポ「忠告モード」へと必ず突入する仕様だ。

 確変中は1/157.91の転落フラグを引く前に1/93.62の大当りを射止めるゲーム性となっており、トータル継続率は約70%。電サポ100回転到達時に確変状態であれば「DEADorALIVEモード」へと移行し、大当りor転落のどちらかを引くまで電サポが続く。続くか終わるかのスリルが待ち構えている事だろう。

 また、右打ち中の大当りは50%が10R約1500発となるため、まとまった出玉獲得も可能。安定・安全・安心スペックの名に相応しい仕上がりと言えるだろう。

 また本機には遊タイムが搭載されており、通常時550回転消化で「電サポ800回転」が付与される。この間は高速変動が展開され、スピーディーにハマリを消化できる点も魅力だ。

 3月8日の導入を予定している『P笑ゥせぇるすまん~最後の忠告~』。そんな本機に関する激アツの新情報が公開されたのをご存じだろうか。

 販売元であるサンセイR&Dは、本機の導入を記念したTwitterフォロー&RTキャンペーンを実施中。同社の公式Twitterアカウントをフォローしリツイートすることで、抽選でオリジナルQUOカード500円分が当たる。

 応募期間は3月10日まで。期間中は毎日10名ずつ計100名にプレゼントされる模様。この機会にぜひ下記サイトを確認・応募していてはいかがだろうか。

・詳細はコチラ

【注目記事】

パチンコ“裏ワザ”で高継続RUSHを「5個ストック」!? 明暗を分ける「0.016秒」の戦いが話題!!

パチスロ「6.1号機」など激アツ『北斗の拳』…“超絶進化”の名物シリーズも「神速×高継続」で登場!!

甘デジ「10万発」へ向け「史上最大の作戦」を敢行!「大量出玉」のビッグフィッシュ達成!?

甘デジ「10万発」へ向け「史上最大の作戦」を敢行!「大量出玉」のビッグフィッシュ達成!?

 前回、『Pミニミニモンスター4a』で謎の死闘を繰り広げるも結果微妙なマイナス計上で低空飛行を続けている甘デジ10万発シーズン4。大きいの狙いすぎでフォームが雑になっていたかなと反省し、今回は手堅い立ち回りを試みる。

 その名も「春の甘海パン祭り」。まあ単純に甘海だけ打とうという戦略である。まずは得意の『CRAスーパー海物語IN沖縄4 With アイマリン』から。この機種には本当に助けられたというか、なんとなく座って速攻当り引いてなんか連チャンして2000~3000発くらい持ち帰るみたいなパターンが本当に多くて。

 もちろん、それを期待してのこの台だったが、今日はちょっと嫌な感じである。私くらいのアイマリンマスターになると、ちょっと回しただけで出るか出ないかのフィーリングがわかってしまう。リーチがかからずかかってもSPに発展しない。フィット感がまるでない。

 おいおい死ぬほど古典的な海オカルトかよと失笑の向きもあろうが、事実160回ほどハマった後に1回転でST連させたのでイケるかと期待するも…やっぱりスルーで2連チャン終わり。1個連チャンが取れただけでもマシかと気持ちを前に向ける。

 次の機種は『PAドラム海物語IN JAPAN』。この台も導入からお世話になりっぱなしで、すぐに突発時短引いたり、290回のロング時短に突入したりとオイシイ思いをさせてもらっている。万が一大ハマリしても遊タイムがあるし、懐の深い機種である。

 などと余裕をぶっこいていたら自責で164回転、データ表示上では200回転を超え、「リアル遊タイム到達もあるな」と若干ビビっていた数回転後になんとか大当り。パチンコ量子学的には遊タイムまでいってからのほうが連は伸びる傾向になるが、追加であと100回くらい回すのはさすがにしんどかったのでこれで良かったと思いたい。

 しかし、ST後の時短でなんとか1回当てるのが精いっぱい、たかじん胸いっぱいである。町男流パチンコ量子学的にはまずST中に当てないと連チャンしないのがSTタイプの甘海なのである。まあちょっと当るまでにグッと来るものもなかったので妥当といえば妥当な結果か。

 さて次の機種をどうしようかと甘海コーナーをうろちょろしていると366回転となかなかいい感じにハマっている『CR大海物語4 With アグネス・ラム 遊デジ119ver.』があるではないか。確率の3倍は出頃である。吸い込まれるように席につく。

 とはいえ、たしかに「そろそろ」を期待しがちなハマリ具合ではあるが、このラインをちょっとでも超えると後は平気で500、600と青天井でハマっていく恐怖もある。とはいえ、あんまりそわそわしてもしょうがない。覚悟を決めて行くだっちゃ。

 するとどうであろう、わずか11回転からパープルチャンスでエビを釣り上げると、8回転4回転とST2連チャン。しかも2回目は16ラウンドに昇格して1500発プラス電サポ100回ゲット。これで勢いに乗れると思いきや、気がつけば時短も残り10回転の土俵際でタッチチャンスからのカニ確保でなんとか連チャン継続にこぎつけた。

 その後は大当りを25回上乗せしてトータル6連チャン、一撃4500発のビッグフィッシュ達成である。ティム・バートンもびっくりのクライマックス、大団円である。海の甘デジはこれがあるからやめられない。

【D店】
・今回のトータル出玉 1261発(総収支 -1101発)
・実戦機種 3台(計6台/20台)

これまでの結果
A店【実戦機種26台、コンプリート(大当りさせた)台、16台/33台中・収支 -12249発】
B店【実戦機種21台コンプリート、収支 -16314発】
C店【実戦機種40台コンプリート、収支 +3917発】

(文=大森町男)

【注目記事】

パチンコ“裏ワザ”で高継続RUSHを「5個ストック」!? 明暗を分ける「0.016秒」の戦いが話題!!

パチスロ「6.1号機」など激アツ『北斗の拳』…“超絶進化”の名物シリーズも「神速×高継続」で登場!!

JRA弥生賞(G2)の全貌。打倒ダノンザキッドを狙う下剋上馬の“虎視眈々”と皐月賞の行方!

 先週の中山記念(G2)はヒシイグアスが破竹の4連勝を達成し、阪急杯(G3)はレシステンシアが復活の勝利を決めた。そして今週は注目の皐月賞トライアル弥生賞(G2)、そして桜花賞トライアルのチューリップ賞(G2)、さらに高松宮記念最後の前哨戦となるオーシャンS(G3)が行われる。

 中でも弥生賞の注目度は別格だろう。出走するダノンザキッドは昨年のJRA最優秀2歳牡馬で、ここまで重賞2連勝を含む3戦3勝、ホープフルSを快勝した実力馬。昨年無敗で3冠を達成したコントレイルを彷彿させる道のりを歩んでいる。この弥生賞も勝利すれば4戦4勝、そして次の本番である皐月賞も勝てば無敗の1冠達成となる。その復帰戦となるこの弥生賞でどんなレースを見せるか、誰もが注目する存在だ。

 もちろん他の馬も虎視眈々と逆転を狙っている。弥生賞は3着以内に入れば皐月賞の優先出走権が得られるレースで、賞金的に皐月賞の出走が確定しているのはダノンザキッドのみ。タイトルホルダー、タイムトゥヘヴン、シュネルマイスターなど他の出走予定馬に関しては、現時点で皐月賞の出走権は確定とは言えない。ゆえに弥生賞で3着以内に入ることが、皐月賞に出走するための絶対条件だ。つまりどの陣営も皐月賞に向けた強い思惑があり、人気薄でも下克上を狙っているのである。実際に過去も賞金的に出走権を持っていなかった人気薄馬が何頭も激走しているレース。今年もどんな馬がまさかの走りを見せるのだろうか、今からその穴馬探しがとても興味深い。

 しかし忙しい現代人において、その穴馬を探すのはかなりの難易度。競馬は表面的な実績ではなく、様々な関係者の思惑やこのレースだけの騎乗作戦など、表に出ない要素が多々ある。それらすべてを一般の競馬ファンが把握するのは不可能。なぜなら競馬ファンは競馬関係者に直接取材することができないし、一方で現在JRAの取材規制でマスコミは満足な取材ができない状況となっている。加えて皐月賞の出走馬をかけたこの重要な一戦で、その作戦や本音を明かす関係者がいるとは思えない。そういった状況を踏まえるとこの弥生賞は、表に出ない関係者の思惑が隠されているのは間違いなく、そしてそれを把握できるかどうかが的中の鍵を握っている。

 では核心の情報を入手するにはどうすればいいのか。それは関係者から直接本音を聞き出すことができ、さらにJRAの取材規制の影響を受けない、プロの競馬関係者が入手する情報を活用すること。この方法以外に関係者の思惑を正確に把握することは不可能だ。

 ではそんな情報はどこにあるのか。様々な競馬情報がこの世には存在するが、その中で特に多くのファンから支持を集め、実際にその情報で実績を残しているプロ集団がある。それが「マスターズ」だ。

 昨年以降、JRAによる新型コロナウイルスの感染防止対策で取材規制が続き、それが影響してか重賞レースは波乱が続出。しかしありとあらゆる情報を把握するマスターズは、なんと現在7週連続で予告した重賞の的中を達成している。その配当も見事なもので、例えば愛知杯(7万9590円)、アメリカJCC(1万4640円)、シルクロードS(2万5250円)、そして先週の中山記念では2万2270円、阪急杯でも2万690円と万馬券を連発させているのだ。

 特に先週の中山記念はバビットやクラージュゲリエに人気が集中したが、マスターズは人気薄で好走したケイデンスコールやウインイクシードの勝負情報を入手し的中。阪急杯でも10番人気で2着に好走したミッキーブリランテの激走情報で万馬券的中と、その実力はまさに業界トップレベル。多くの競馬記者やファンがバビットやダノンファンタジー、インディチャンプといった人気馬で不的中となったが、マスターズを利用した競馬ファンはまさに競馬の勝ち組を謳歌しているのである。

 そんなマスターズは、実際の競馬関係者が所属し運営している会社。これならJRAの取材規制の影響を受けず、レースの結果に直結する勝負情報を入手できるのは当然。そしてそれがスポーツ紙や競馬専門紙といった競馬マスコミとの徹底的な差となっており、その差は今後埋まることなく拡大していくだろう。

 今週は弥生賞が行われるが、マスターズはすでに激走穴馬を含めた核心情報を入手し、的中を確信しているという。つまり先週の中山記念や阪急杯に続く高配当の的中も視野に入っているのだ。今回特別にマスターズが入手した弥生賞について、その情報の一部を聞くことができたので公開しよう。

弥生賞は現在2年連続で完全的中を達成していますが、今年は過去を超える確信度であり、的中に向けて揺るぎない自信があります。そして注目は、実績的に人気薄ながら、この弥生賞で激走が見込まれている穴馬の存在。陣営は本音を表に出さず、マスコミにも曖昧な対応しかしていません。これは他の権利取りを狙う陣営からのマークを避けるため。マスコミはその裏事情を把握できていませんから、かなりの配当も期待できます。

 本来この情報は内部だけで処理するレベルのものですが、競馬をさらに盛り上げるため、そしてファンがコロナ禍を乗り切るため、特別に無料公開を実施することになりました。お届けする情報は【弥生賞・厳選馬連3点勝負】となります。好配当も期待できる必見の情報です。完全無料ですので、ぜひ遠慮なくご利用ください」

 この話からもわかるように、今週の弥生賞は、様々な事情があって一筋縄ではいかないレースだ。特にスポーツ紙や競馬専門紙といった競馬マスコミの情報や予想は、まず参考にならないとみていいだろう。逆に既存のマスコミが入手できない、関係者の本音を知るマスターズが提供する情報こそが、この弥生賞で“美味しい払い戻し”を狙うために必須なのである。

 幸運なことに今週は、マスターズが自信を持つ弥生賞の「確信の馬連3点馬券」を無料で入手できる。このチャンスを逃さず活用し、本物の情報とは何か、競馬界の真実をその目で確かめよう。そしていよいよ始まる春のG1シーズンに向けて、何が本当に必要なのか、その現実をしっかり見届けよう。※本稿はPR記事です。

CLICK→【特別無料公開!弥生賞・確信の馬連3点】マスターズ

JRA福永祐一「失言」疑惑で今年も偉業達成はおあずけ!? 蛯名正義も成しえなかった記録…… チャンスは来年に先延ばしも

 10年前の悪夢を思い起こさせる被災だけに、一刻も早い復旧を願いたいものである。

 4日、JRAは来月の4月10日からスタートを予定していた1回福島(4月10日から5月2日)の開催を見合わせることが明らかになった。

 先月13日の地震で福島競馬場が被災し、競馬場内の施設が損傷するなどの大きな被害を受けている。これにより、今後の余震への懸念や安全面の確保を考慮した上で、開催断念という結論に至ったとのこと。

 今回の被害は11年3月の東日本大震災に匹敵するとも言われている。このときは復旧まで時間を要し、新潟や中山で代替によるレース施行となった。今年も代替開催には新潟競馬場が選ばれる見込みで、以降の開催については復旧具合によって調整される見通しだ。

 状況によっては夏の福島開催も危ぶまれる痛恨事だが、別の意味で影響を受けそうなのが福永祐一騎手だろう。

 2月に引退した蛯名正義騎手が現役時代に果たせなかった代表的な夢として、ダービー制覇と凱旋門賞制覇が有名だ。そして、あと一歩のところで達成することが叶わなかったのが、残すは小倉競馬場のみとなっていたJRA全10場重賞制覇である。武豊騎手ら史上6人しか該当しない大記録は、騎手生活34年の大ベテランを以てしても達成できなかった偉業でもあった。

 昨年7月、この偉業に挑んだのが福永騎手だ。残る福島開催の重賞である七夕賞(G3)でブラヴァスに騎乗したが、勝利まであと一歩のところでクレッシェンドラヴに阻まれて2着に惜敗。11月の福島記念(G3)をバイオスパークで制した池添謙一騎手に先を越されることになった。

 トップクラスのジョッキーは、どうしても4大競馬場での騎乗が主軸となる。ローカル競馬では重賞に騎乗する機会も限られる上に、勝利が必要と条件は厳しい。

 1996年にデビューし、今年で25年目を迎える福永騎手は44歳と、もうベテランジョッキーの一人でもある。まだまだ一線級で活躍しているとはいえ、残された現役生活を考えると早めにクリアしておきたい記録には違いない。

 その一方、福永騎手と福島競馬場についてはちょっとした因縁もある。

 遡ること14年前、2007年秋の天皇賞(G1)での発言だ。武豊騎手がメイショウサムソンで1番人気に応えたこのレースで、福永騎手は6番人気のカンパニーに騎乗。勝負どころとなった最後の直線で、前にいたコスモバルクが左右にヨレたため、進路をカットされるという致命的な被害を被った。

 レース後、「スピードが乗ったところで前をカットされた。あの不利がなければ2着があったかもしれない」と、不満を述べたように福永騎手も怒り心頭だったことは想像に難くない。

 だが、とあるメディアで福永騎手が「コスモバルクは毎回、毎回やっている。五十嵐さんはG1に乗る騎手じゃない。(ローカルの)福島にでも行っていればいい。勘弁してくれ」とコメントしたと報じられたことにより、思わぬ方向に波紋が広がった。一部のファンからは「福島に失礼だ」「何様だ」と、福永騎手に対し辛辣な意見も出た一方で、「本当に発言したの?」といった真偽を疑う声もあった。

 実際、他メディアでこのような発言を報じられた記事はなく、物議を醸していたことに気付いた福永騎手本人も事あるごとに、そのようなことを口にした覚えはないと否定している。

 予期せぬ”風評被害”に見舞われることとなった福永騎手だが、その対象となった福島競馬場で重賞勝利に手が届かないせいで、JRA全10場重賞制覇に手が届かない現状は皮肉な結果でもある。

 そして、福島開催の重賞の少なさも偉業達成の難易度を押し上げている原因だ。春の福島牝馬S(G3)、夏のラジオNIKKEI賞(G3)、七夕賞(G3)、福島記念(G3)と4レースのみ。

 今年は被災の影響によって春の開催が中止となり、状況によっては夏の開催もままならない可能性がある。秋の福島記念はエリザベス女王杯(G1)の裏開催ということもあり、トップジョッキーの一人である福永騎手ならG1に騎乗している可能性も高いだろう。

 となると、場合によっては今年の記録達成がほぼゼロとなる可能性も、現実的な話となりそうだ。福永騎手が”福島の呪い”から解放されるのは、もしかしたら来年以降に先延ばしとなるかもしれない。

なぜソニーは、どん底から9年で完全復活できた?「利益1兆円・時価総額10兆円」達成

 ソニーが完全復活を印象付けた。東京株式市場の時価総額ランキングでソニーは約14兆円で第3位。トヨタ自動車(約26兆円)、ソフトバンクグループ(約21兆円)の後を追う(2月25日現在)。時価総額が10兆円に回復したのは1年前の2020年1月10日のこと。IT(情報技術)相場に乗って株価が上昇した2000年以来の快挙だった。

 ソニーの時価総額の推移を見ておこう。2000年に14兆円までアップしたが、テレビなどエレクトロニクス(エレキ)の不振で12年には一時、7000億円台まで下落した。

 その後、ゲームや音楽事業などエンタメ部門を中心に経営を立て直した。21年3月期の純利益は1兆円超を確保する見通し。19年3月期の9162億円を上回り過去最高となる。21年3月期の第3四半期(累計)の決算発表翌日(2月4日)の株価の終値は1万1650円。前日比1015円高と暴騰した。時価総額も14兆6913億円と21年ぶりに過去最高を更新した。

新型ゲーム機PS5が好調

 21年3月期連結決算(米国会計基準) の純利益は過去最高の1兆850億円(前期比86.4%増)となる見通し。従来予想は8000億円だった。売上高は従来予想から3000億円増の8兆8000億円(前期比6.5%増)、営業利益は2400億円増の9400億円(同11.2%増)を見込む。

 主力のゲーム事業(ゲーム&ネットワークサービス分野)が快走する。売上高が従来予想から300億円増の2兆6300億円、営業利益は400億円増の3400億円を予想している。20年11月、7年ぶりとなる新型ゲーム機プレイステーション5(PS5)を発売したのが追い風となった。

「PS5の初年度(21年3月末までの)販売台数はPS4の初年度実績である760万台以上を目指す」。十時裕樹副社長兼CFO(最高財務責任者)は20年10月の決算説明会で、こう述べた。21年2月にはPS5について「350万台を突破したが、世界的に半導体不足もあり、需要に対しこたえられていない」とし、改善に努めたい、とした。

「初年度760万台以上という数字は、最低限のライン。どれだけ上積みできるかが勝負となる」(ゲーム業界に詳しいアナリスト)

 証券各社の初年度の販売台数予想は760万~1100万台とバラツキがあり、平均で900万台といったところだ。半導体不足が、どう影響するかは見通せない。

 巣ごもり消費によるソフトウエアの販売増や、ネット対戦などができる定額サービス「PSプラス」(月額850円など)の会員増などが寄与し、ゲーム部門の収益を押し上げた。リカーリング(継続課金)と呼ばれる方式をとり、事業の収益安定化につながるPSプラスの会員は20年末で4740万人に達した。この1年で900万人弱増えたことになる。PS5の購入者の87%がPSプラスに加入しているという。ゲーム事業は今や営業利益全体の36%を稼ぐ大黒柱となった。

「鬼滅の刃」のヒットも寄与

 音楽分野(アニメ事業を含む)も売上高は500億円増の9000億円、営業利益は280億円増の1800億円に上方修正した。子会社、アニプレックスが配給する『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のヒットが大いに寄与した。

 これに対して映画は売上高を従来予想から100億円減額して7500億円とした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う劇場閉鎖が続き、作品の公開延期が相次いだためだ。広告宣伝費を絞ったことや前年度に公開した作品などをホームエンターテイメントやテレビなどへ配信することで得られるライセンス料もあって、営業利益は240億円増の720億円に上振れする。ゲーム・音楽・映画の3事業(エンタメ部門)の営業利益の合計は5920億円。全体の営業利益の63%を占める。収益構造からみるとソニーは、もはやエンタメ会社なのだ。

 半導体事業(イメージング&センシング・ソリューション分野)の売上高は500億円増の1兆1000億円、営業利益は550億円増の1360億円とした。昨年、米中摩擦の激化でファーウェイのモバイル機器向けのセンサーの出荷を一時中止したことから、売り上げが落ち込んだ。しかし、出荷は再開され、ファーウェイ以外の顧客からの引き合いも活発だ。

 デジカメやスマートフォンの電機事業(エレクトロニクス・プロダクツ&ソリューション分野)の売上高は200億円増の1兆8900億円、営業利益は580億円増の1250億円となりそうだ。金融分野も生命保険の特別勘定における運用益増で金融ビジネス収入を1400億円上乗せし1兆6000億円、営業利益は150億円増の1700億円に増額した。

“ソニーらしさ”を具現化する製品

 ソニーとパナソニックは宿命のライバルだったが、近年、業績は、はっきり明暗を分けた。ソニーが明、パナが暗である。ソニーの時価総額は過去最高の14兆円を更新したが、パナソニックのそれは3.4兆円。4倍超の開きができてしまった。

 リーマンショックで両社とも巨額な赤字を抱え、水面下に沈んだ。パナソニックはプラズマテレビからの撤退などの構造改革を進めて巨額赤字から脱却を果たした。だが、その後は低迷が続くデジタル家電事業を引きずり、電気自動車(EV)向けの電池でも大口顧客の米テスラに振り回されている。

 ソニーは4月に社名を「ソニーグループ」に変更し、エレキ中心だった組織体制を刷新する。22年3月期から始まる新たな中期経営計画でどのような施策を打ち出すかが、今後を占うカギとなる。ゲームを中心とするエンタメ事業への依存を強めており、コアとなる新たな事業の育成が急務だ。

(文=編集部)

シブツタ名物店長、企画力の秘密は他者のB面を「ザッピング」する能力

本業(=A面)と全く異なる「B面」を持った電通社員によるクリエイティブチーム「電通Bチーム」(以下、Bチーム)。2020年夏、結成6年目にして、偶然にも2冊の「Bチーム本」が同時期に発売されました。

そしてこれらの発売を記念し、時代の変化を映し続ける渋谷という街のランドマーク・SHIBUYA TSUTAYAに、BチームメンバーのそれぞれのB面に関するおすすめ本を集めた特設コーナー「B面の本棚」が設置されました(2020年10月に終了)。

この企画を考えたBチームの“古着”担当リサーチャー飛田ともちか氏と“発明”担当リサーチャー高橋鴻介氏が、企画を快諾してくれたSHIBUYA TSUTAYAの名物店長・清水悠佑氏と、「あたらしいことはB面から生まれる」をテーマに(リモート会議で)熱く語り合いました。

<目次>
「B面の本棚」は“面白い”で即実現、メディアからの反響も!
清水さんのB面は、渋谷で生かせ る“ザッピング力”だった
魅力的な企画は“熱量ファースト”で生まれる
B面の活動を厚くする「A面の引き出し」        
本来の「A面」が「B面」に変化!?新たな発想を生みだすBチームメイキング術

「B面の本棚」は“面白い”で即実現、メディアからの反響も!

2020年10月までSHIBUYA TSUTAYAで開催されたBチームによる選書企画「B面の本棚」の様子
2020年10月までSHIBUYA TSUTAYAで開催されたBチームによる選書企画「B面の本棚」の様子

飛田:最初に僕たちが「B面の本棚」の企画を相談したときは、どんな印象を持たれましたか?

清水:シンプルに「面白いな」と(笑)。Bチームの皆さんも、発想力や企画力を含めて人として楽しい方たちだと思いましたね。

飛田:僕は、最初のご相談で、「じゃ、やりましょう」と即答されたのがすごく印象的で、「こんな簡単に実現しちゃうの⁉」と驚きました。そのレスポンスの速さ、決断力に、Bチームと近いノリを感じました。

高橋:SHIBUYA TSUTAYAはファッションショーや、これからの渋谷と働き方を考えるプロジェクト「ニューシブヤパラダイス」など、突拍子もないことを企画してサラッと実施できるのが、書店として個性的だと感じます。お店として新しいことをどんどんやっていきたい気持ちが強いのでしょうか?

清水:はい。やはり今は個性の時代。個人も、企業も、自己表現を思いきりしていかないと気づいてもらえないし、支持してもらえないと思うんです。イチ店舗としても「個性を磨いていかないと」という思いがあって、小さな取り組みを積み重ねています。

高橋:「B面の本棚」に対する反響はどうでしたか。

清水:売り上げ的にはコーナー全体で100冊以上売れていて、まず「ニューコンセプト大全」はSHIBUYA TSUTAYAのビジネス本ランキングで2週連続1位。さらに売り場自体を「王様のブランチ」に取り上げてもらえるなど、メディア的にもウケが良い企画でした。

飛田:Bチームメンバーが選んだ本では、どれが人気でしたか?

清水:一番売れたのが、中谷俊介さん(Bチーム“未来予測”担当リサーチャー)が選んだ「銀河の片隅で科学夜話」です。2位が、小林昌平さん(“哲学”担当リサーチャー)が選んだ「その悩み、哲学者がすでに答えを出しています」。全体的に、哲学や建築の本が人気でしたね。SHIBUYA TSUTAYAは自己啓発系の本が強いのですが、そこと哲学に通ずるものがあるのかな。

Bチームメンバーが、それぞれの「B面」のおすすめ本を1冊ずつ推薦。「B」形のポップに、各メンバーからの「その本の紹介文」が書かれている。
Bチームメンバーが、それぞれの「B面」のおすすめ本を1冊ずつ推薦。「B」形のポップに、各メンバーからの「その本の紹介文」が書かれている。

高橋:この企画で面白かったのは、売り場に置かれた各書籍の紹介文が、Bチームメンバーの“B面の解像度”で書かれていたこと。例えば建築担当リサーチャーの奥野圭亮が、「階段空間の解体新書」という本の紹介をするときに、建築に詳しくない人にも分かるように見どころを書いていたのが印象的でした。

清水さんのB面は、渋谷で生かせる“ザッピング力”だった

SHIBUYA TSUTAYA では2020年11月、未DVD化映像作品を含む約6000タイトルを取りそろえたビデオテープコーナー「渋谷フィルムコレクション」を展開。また、VHSブームをひも解いたドキュメンタリー映画「VHSテープを巻き戻せ!」無料上映会などのイベントも開催した。
SHIBUYA TSUTAYA では2020年11月、未DVD化映像作品を含む約6000タイトルを取りそろえたビデオテープコーナー「渋谷フィルムコレクション」を展開。また、VHSブームをひも解いたドキュメンタリー映画「VHSテープを巻き戻せ!」無料上映会などのイベントも開催した。

高橋:清水さんご自身には、何かB面ってありますか?

清水:僕の場合、仕事ばかりでこれといったB面はないです。ただ何にでも興味はあるので、例えば今は劇団四季にドはまりしています。それもきっかけは仕事。少し前だったらエロとかフェチとかにすごく興味をかきたてられて、「デパートメントH」という、鶯谷で開催されている日本最大級のフェチのイベントに行ってきました。

飛田:その興味のスイッチというのは、どんなときに入るものなのですか?

清水:それはやっぱり人と話をしていてです。それしかないですね。

飛田:じゃあ、その時もエロとフェチの権化みたいな人が目の前に現れた?(笑)

清水:そう、そう。仕事の話をしている中で、メインの話と離れた雑談の中から「そんな世界があるんですね」と教えてもらって、すぐ行きました。

飛田:清水さんはある種、人のB面をたどっていくような、流動的なB面を持っているのかもしれないですね。漫画の「HUNTER×HUNTER」で人の能力をコピーできる能力者が出てきましたけど、それに近い印象を受けました。出会った相手のB面を取り込んで、少しずつモノにしていく能力者みたいな(笑)。

清水:(笑)

高橋: 確かに。B面って「何かに決めなきゃ」みたいなところがあるけど、清水さんの話を聞いていると一つじゃなくてもいいのかなって思えます。そんな流動的なB面を持つ清水さんの、“今”のおすすめ本があればお聞きしたいです。

清水:今みんなにおすすめしているのは「独学大全 絶対に『学ぶこと』をあきらめたくない人のための55の技法」という、知識のザッピングみたいな内容の本です。

高橋:「ザッピング」って、清水さんらしいですよね。いろんな人と話して、その人たちのB面をザッピングしながら、どんどん企画を考えているという。SHIBUYA TSUTAYAって、いつもいろんな企画をやっていますよね。例えば、「渋谷フィルムコレクション」と称して、映画やドラマのVHSビデオテープを店舗内で展開してみたり、渋谷のシアターとコラボした企画「渋谷シネマナビ」では、近隣で上映する作品の「観賞前後に見てほしい作品」を集めたコーナーを設けたり。それはその時その時の、清水さんやスタッフさんの興味関心事を企画にしているんですか? 

清水:VHSの企画は、どちらかといえば、TSUTAYAの“メインストリート”である「映画をより楽しんでいただく」ということが、どうしたらできるかなと考えたときに行き着いた手段ですね。やっぱり映画好きのスタッフが多いので、みんなを巻き込んでいきました。

高橋:清水さんで興味深いのは、「面白いな」と感じたら「はい、それやってみよう」ってスピード感を持って実現しちゃうところですね。やろうとなったらすぐ実践という意識が常にあるのでしょうか?

清水:そう意識しています。とにかく実践して、良い結果か悪い結果か、どちらかを出さないと成長していかないので。渋谷って「面白いものないかな」って探しているお客さんがたくさんいて、この渋谷という舞台で挑戦したいと思っている人もたくさんいる。お店を使って、面白いものを探す人と、面白いと思うことに挑戦したい人とのマッチングをうまくできたらという思いがあります。

例えば“お琴くん”っていう「お琴一本で武道館ライブしたい!」って言っているやつが、よく店の前で琴を弾いているんですけど、なぜおまえはここでそんなパフォーマンスをしているの?という(笑)。「なんで?」って興味関心が尽きない街で、出会う人の数も多い。もちろん商売なので、もうけないといけないのですが、その中でもできる限り、面白そうなことに挑戦していきたいです。

魅力的な企画は“熱量ファースト”で生まれる

飛田:清水さんが外から企画を持ち込まれたとき、「やってみよう」と判断される基準はどこにあるのでしょうか? 

清水:大まかに三つあります。一つ目は、企画を持ち込んでくれた人たち自身に熱量があるか。その人たちが本当にやりたいと思っているか、楽しんでいるのかというのが大事。二つ目は、お客さんが喜んでくれるかという視点。どの層のお客さんが喜んでくれそうかを想像します。三つめは、収益的に「マイナスになるリスク」がどのくらいあるかを考えた上で最終的な判断をしています。

高橋:収益の話が最後に来るというのがすごくいいと思ったのですが(笑)。

飛田:僕も、最初に熱量の話から始まったことにグッときました。

高橋:今、自然と(話す順序が)そうなっていましたよね。今の三つの基準は、「B面を持つ人たちを組織の中で生かすためのマインドセット」としても捉えられるなって感じました。

飛田:SHIBUYA TSUTAYAの取り組みがどれもエッジーで面白いのは、企画者の熱量を一番大事にされているからなんですね。熱量ファースト、というか。

高橋:熱量ファースト!たしかに!

清水:ちなみに僕は、「お金もうけ」と「面白さ」は、全く別のスキルだと思っています。「お客さんにとって面白い」ことがコンテンツの魅力の根源。まずそれがあって、もうけ方については頭の良い人がいろいろ考えれば、たくさん出てくる。その二つはある程度分けて考えていいのかなと。

高橋:へー、面白い!そこにマーケットがあるから面白い企画を考えるという順番ではなく、「これが面白いから、何とかもうけ方を考えようぜ」でも成立しているんですね。

B面の活動を厚くする「A面の引き出し」

飛田:清水さんから見た、電通Bチームの印象を聞いてもいいですか?

清水:前提としてA面でのスキル、経験、リソースのレベルが高くて、その上でB面も本気でやっているところが稀有な存在だと思います。

以前、Bチームに「どうしたらSHIBUYA TSUTAYAをもっと面白くできるか?」というアイデアを出す会を設けてもらいましたよね。「SHIBUYA TSUTAYAの価値はこういうところです」と客観的に教えてくれた上で、もっと多くの人に店の魅力を伝える手法を提案していただきました。

そういう、広告会社ならではのA面の引き出しもいっぱい持っていると同時に、「“お客さんにとって面白いこと”なら、こんな視点もあります」というB面的な引き出しもたくさんある。何を投げかけても的を射た答えが返ってくる印象でした。

飛田:SHIBUYA TSUTAYAの中で、スタッフの“B面”から生まれた企画もあるんですか?そもそもTSUTAYAですから、A面の仕事である「映画」自体が、B面でもあるという人が多いのかなという気もしますが……。

清水:確かに、B面がA面になっているスタッフが多いですね。それで、どちらかといえば商売がへたくそ(笑)。「この映画が好きだから伝えたい!」と売り場をつくったりするのですが、それがそのままA面の仕事になってしまうので、逆に「いかにもうけるか?」を一生懸命やる人が、SHIBUYA TSUTAYA ではB面的な存在になっているところがあります。

飛田:たくさんの企画を発信されていますが、企画会議はどんなふうに進めているんですか?

清水:基本的に多いのは、「テーマ」だけスタッフに投げ込んで、後は僕とセッションしながら決めていくやり方です。例えば「ジャニーズの公式グッズはもちろん自分たちじゃつくれないけど、正攻法じゃなくて、ジャニーズファンに買ってもらえるグッズのつくり方、ない?」みたいな。

飛田:それはまずテーマが秀逸ですね!(笑) 

清水:ジャニーズが大好きなスタッフもたくさんいるし、今までも店として一生懸命おすすめしていて、SHIBUYA TSUTAYAの企画から発生した現象が、メディアにも多く取り上げられていました。そこで、もっとジャニーズ好きなお客さんに喜んでもらいつつ、商売にもしていきたくて、テーマとして投げかけてみました。

飛田:テーマに対するアイデアがスタッフから出てきたときに、どれをピックアップして実現するかがまた難しいと思うのですが、清水さんの中で「こういうアイデアなら残す」という基準はありますか? 

清水:小さくてもいいので“勝ち筋”が見えそうなところですかね。やはり最終的にはビジネスにつなげたい。これが大きくなっていけばお金の匂いがするとか、そこは考えます。

高橋:面白さの先で「ちゃんとお金になるか」の視点は非常に大事ですよね。B面は熱量だけど、A面はビジネスとしてちゃんと着地させる力が必要だと思うので。

飛田:SHIBUYA TSUTAYAがうらやましいのは、全員B面がA面になっている職場であることですね。熱量をそのまま出せる。

高橋:映画でもジャニーズでもそうですが、いろんな熱量を持ったスタッフが集まる職場だからこそ、ザッピング担当の清水さんがいると最終的にビジネスまで落とし込めるのだと思うし、店長の興味の幅が広いことで、うまく組み合わせていろんな切り口の企画を出せるのかもしれませんね。

本来の「A面」が「B面」に変化!?新たな発想を生みだすBチームメイキング術

 

2020年8月、SHIBUYA TSUTAYAの非公開Facebookグループや、企画会議にも参加できるオンラインコミュニティー「SHIBUYA NEST」が発足した。
2020年8月、SHIBUYA TSUTAYAの非公開Facebookグループや、企画会議にも参加できるオンラインコミュニティー「SHIBUYA NEST」が発足した。

高橋:最後に、この連載のテーマである「今、日本にBチームが必要な理由」を語っていただいていいでしょうか。

清水:Bチーム的な考え方は絶対に必要ですよね。それは間違いない。われわれの企画でいうと、2020年8月に「SHIBUYA NEST」というオンラインコミュニティーを立ち上げたんです。 “シブツタを私物化しよう”というキャッチコピーの元、30人くらいのメンバーがコミュニティー内で活動してくれています。福岡の糸島に住んでいる野菜ソムリエ、名古屋のエステティシャン、行政関係、デザイナー、美容師……全国のいろんな職種の人がメンバーになってくれていて、そこから今までになかった発想が生まれています。

例えば、同時期にYouTubeで「シブツタchannel」というものも立ち上げていたのですが、中身のコンテンツを僕たちスタッフが考えようとしたとき、「TSUTAYAのブランドを大事にしないと」「かっこいいものじゃないと出せない」という変なハードルが勝手に自分たちの中にあって、何も動けなかったんです。だけど、「SHIBUYA NEST」のチャンネルをつくって、コミュニティーメンバーにコンテンツを考えてもらったら、面白いことがどんどん出てきて、僕ら自身も「おかしなハードルをなくして、やってみよう」と思えた。

SHIBUYA NESTはまさにSHIBUYA TSUTAYAにとっての「Bチーム的な存在」で、われわれがA面の正攻法で解決できなかったことを解決できたんです。

飛田:つまり、農家や美容師といったコミュニティーメンバーの「A面」のお仕事が、SHIBUYA NESTという場では「B面」として作用して、今までになかった発想が生まれてきたということですね。もともとのA面が、ある空間に集うことでB面になる構造が、新しいBチームのつくり方という気がしました。

高橋:SHIBUYA NESTの事例は、「私物化しよう」というワードが重要なのかなと思います。それぞれが熱量を傾けたくなるような“旗印”というか。その言葉のもとにBチームができて、実際に新しい企画やコンテンツが生まれてきているところが本当に面白い。

今日一番心に残っている言葉が「熱量」なんですけど、何かを私物化しようとするときに、熱量が高まる気がする。そういうふうにチームをつくっていくと、新しいものが生まれるんですね。めちゃくちゃ勉強になりました(笑)。

飛田:一人一人がB面を探さなくても、チームメイキングの時点で共通のA面をつくってあげれば、集まってきた人の本来のA面がB面に変わるっていうね。日本にいろんな発想が生まれるような面白いチームづくりができる一個の事例だなと思いました。いろいろと興味深いお話をありがとうございました!

清水:こちらこそありがとうございました!

ソーシャルイシューをアイデアに変換する8つのアプローチ

前回のコラムでは、やがて生活者の関心事となるような兆しやインサイトを、ソーシャルメディア上で“捕獲”するソーシャルハンティングについて、その「7つの鬱憤」を紹介しました。

ソーシャルハンティングは、企業やブランドが取り組むべきイシューを発見するための新たな手法です。では、イシューを見つけたとき、解決のためのアイデアをどう生み出すのか?今回はアイデアのヒントとなる8つのアプローチを紹介します。

なお、イシューという言葉について。一般には、社会的環境や政治的背景などに紐付く大きな課題を指すことも多いのですが、本コラムでは、前回に続き「個々人の不具合を感じる生活者視点の課題」と定義します。

誰のどのような意識・行動を伴うイシューなのか、具体的に設定する

アイデアを考える前に、まずはイシューを「世の中に起こっている(または起こり得る)“事象”」と、「それに伴う生活者の“意識”や“行動”」の組み合わせとして、具体的に整理するのがポイントです。

例えば、「マスクの熱中症」に着目した場合、より具体化して「小学生が、真夏日の通学時もマスクを着けたまま長時間歩くことで、熱中症になる危険が高い問題」と設定してみましょう。そうすることで、「通学時の熱中症」という事象がどう変化し、誰の意識や行動が変わっていくとよいのか、考えやすくなります。

イシューをアイデアに変換する8つのアプローチ

では、本題の8つのアプローチ「CORE IDEA」を紹介します。過去にあったイシュー起点のコミュニケーションを大きく8つのアプローチとして分類し、それぞれの頭文字をつなげたものです。

COREIDEA画像

C  Clarify(可視化する)
O  Open(開放する)
R  Replace(置換する)
E  Expand(拡張する)
I  Invert(逆転する)
D  Disagree(対立する)
E  Entrust(代弁する)
A  Align(協調する)

C  Clarify(可視化する)

 “可視化”は目に見えないものを分かりやすくすること。数字やデータで表現したり、擬人化・疑似体験化したりといったアプローチです。

例えば、クラフトビール会社・ヤッホーブルーイングは、「飲み会で、会社の上司が飲み会で“先輩風”を吹かせ、会話を占有してしまう」というイシューに対し、先輩風を「扇風機付きの椅子」としてリアルに“可視化”させることで、ユニークに啓発するというアクションを行いました。

O  Open(開放する)
オープンという言葉の通り、前例やルールなどの制限を取り払って“開放”したり、これまでブランドや企業が秘密にしていたことを“公開”したり、ノウハウを“オープンソース化”するといったアプローチです。

例えば、コロナ禍の外出自粛で「飲食店に行って、人気メニューを食べたいけれど、今は外出できない」というイシューに対し、飲食店が家でも作れるように「秘密のレシピ」をソーシャルメディアで“公開”。お店のファンから好意的な反響が多く寄せられるといった事例がありました。

R  Replace(置換する)
従来の方法を一部だけ“入れ替え”たり、言葉を“組み替え”たりするアプローチです。アクションを考えていく過程で「伝わりづらい」懸念があった場合、Who(誰が)、What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、How(どのように)の1点をどこか“ズラして”みると、新たな視点が生まれることがあります。

例えば、「オンライン結婚式」や「オンライン帰省」なども、これまでのリアルをオンラインに“入れ替え”たアプローチのひとつといえます。

E  Expand(拡張する)
言葉としては“拡張”ですが、ここでは逆の“縮小”も含めて、Expandとします。スケールを変えるという視点で、大きさ・長さを半分にしたら、倍にしたら……と考えてみるとよいかもしれません。

例えば、日本花き振興協議会は、2020年の「母の日」を、「母の月」へと“拡張”し、「5月の1カ月間を通じて、感謝の気持ちを伝えよう」と呼びかけました。これは、コロナ禍における「生花店の店頭もお客さまで混み合い、遠方に住むお母様に贈るため宅配便での受注も多いため、配送業者も多忙を極める状況」(プレスリリース参照)というイシューに対する取り組みでした。

I  Invert(逆転する)
先述の「Replace(置換する)」と重なる部分もありますが、本来ネガティブなことをポジティブな意味に“真逆”にしたり、立場を“逆転”させたり、これまでの慣習に“逆行”したりするアプローチです。

例えば、海外の海洋環境保護団体が、北太平洋に浮遊する海洋ごみを「Trash Isles」(ごみ諸島)として、公式の国家として認めるよう国連に申請しました。ごみを「国」へ、概念を“真逆”に変えることで、海洋ごみ問題の深刻さに気づかせました。

D  Disagree(対立する)
シンプルにいうと“対立構造”をつくることです。それにより、生活者が立場を表明しやすくなったり、議論や賛否を巻き起こしたり、あえて“仲たがい”することで、自社やブランドの立場を際立たせるアプローチです。

対立構造といっても、対立する相手は競合他社だけではありません。例えば、食品メーカーが自社の商品同士でフレーバーや商品を競わせるアイデアも、このアプローチといえます。

E  Entrust(代弁する)
ブランドや企業が意思表明し、人に寄り添って気持ちを“代弁”していく、強い者に“立ち向かう”、困っている人を“支援”するといったアプローチです。

例えば、新聞広告で企業やブランドがスタンスを表明し、それに対して生活者が賛同したり、ソーシャルメディアで議論が巻き起こったり。ここで注意したいのは、“代弁”といっても「言いっぱなし」で終わらず、企業の行動が伴っていること。代弁するだけでは解決できないイシューに対しては、実体を伴ったアクションもセットで考えるとよいでしょう。 

A  Align(協調する)
Allianceの動詞形がAlign。業種の異なる企業やライバル企業が、イシューを解決するために“協調”したり、“仲間”となったりするアプローチです。最近では、競合同士のコラボレーションや、業種を超えた取り組みも増えています。

例えば、コロナ禍で休業中の飲食店の従業員をデリバリー会社が臨時雇用する“協業”の取り組みや、環境負荷を減らすパッケージをライバル企業が“共同”開発するといった動きも出てきています。

ここ最近目立つアプローチは?

最近では、「Open(開放する)」「Entrust(代弁する)」「Align(協調する)」のアプローチが目立っている印象です。この3つの視点は、大きく捉えると、分断が加速する社会において、企業やブランドが生活者に寄り添い、パートナーとして一緒に解決を目指していく取り組みともいえます。

今回、8つのアプローチを紹介しましたが、この型にはめることがゴールではありません。アイデアを生み出すには多様なアプローチがあり、この「CORE IDEA」も、そのひとつの視点です。さまざまな角度からイシューを捉えることが、課題を突破するアイデアにつながるのではないでしょうか。

日本の消された領土問題・北方領土、返還は絶望的…ロシア、交渉の意思すらなし

 もう北方領土交渉というものは消えたのか――。

 新聞報道などによれば、ロシアのプーチン大統領は2月14日に公開された露メディア幹部とのインタビューで「日本との関係は発展させたいが、ロシア憲法に反することは行わない」と述べたという。昨年7月にロシアは改正憲法に「領土の割譲禁止」を盛り込んだ。同大統領が憲法を盾に日ロ関係の考えを示したのは初めてだが、事実上、日本への北方領土引き渡しを拒否したと見られ、領土交渉の実現はもはや絶望的なレベルになってしまった。

 改正憲法は「領土の割譲に向けた行為やその呼びかけは認められない」とする一方で、国境の策定は除外するとの項目もあるため、日本では「領土交渉はできる」との楽観論もある。しかし、国境画定とは歴史的に国境が決まっていない地域の境界線を策定すること。ロシアは北方4島について「第二次大戦後に正当にロシアの領土になった」としており、改正憲法が例外とする範疇に入らない。

 日ロ交渉について聞かれたプーチン大統領は「ラブロフ外相に聞いてほしい。どこで国境画定作業が行われているか説明してくれるだろう」と言っただけで、およそ領土交渉をするつもりはなさそうだ。最近の日ロ交渉で同外相が言っていた「領土問題は話し合っていない」という言葉は既成事実化してしまった。メドベージェフ前首相は2月1日のインタビューで「我々には領土の主権を引き渡す交渉をする権限がない」とも発言している。

 とはいえ、これらの発言はある程度は「国内向け」だろう。一時期、人気が凋落していたプーチン大統領は2014年のクリミア併合で人気がV字回復した。反プーチンの動きが強まる今、「領土を絶対に他国へ渡さない」という姿勢が再び切り札になっているようだ。

 一方で、対日強硬派とされるラブロフ外相は「1956年の日ソ共同宣言は有効」と明言している。平和条約締結後に色丹島と歯舞群島を日本に引き渡すことを明記した宣言だ。プーチン大統領としては、領土交渉の可能性を完全に否定してしまえば、日本から4島への投資拡大などが期待できなくなる。領土問題を棚上げにしたままで、経済関係だけで日本から利益を得たい。こうした戦略の下地をつくってしまったのが、外務省をソデにして経産省主導で4島での経済交流ばかりを前面に出してしまった安倍外交である。

菅政権、具体的な対応は「なし」

 プーチン発言について加藤勝信官房長官は15日の記者会見で、「引き続き粘り強く取り組みたい」としただけで具体的な対応は何も明かさない。明かさないというより、「ない」のだろう。北方領土交渉を菅政権になってどう進めるのかは、さっぱりわからない。

「千島歯舞諸島居住者連盟」根室支部長で国後島出身の宮谷内亮一さん(78)は、「北方領土問題と国内問題を絡めるのは疑問。これまで積み上げてきたものをないがしろにする発言だ」と怒る。さらに「日本で政権が代わってから領土問題に対する発信力や熱意が伝わってこない」ともどかしそうだ。 

 プーチン大統領の「絶望的発言」を受けて、筑波大学の中村逸郎教授(ロシア史)は2月20日に『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(テレビ朝日系)に出演し、領土返還について「今がチャンス」と語った。「暴君になり果てた」(中村氏)プーチン大統領が歴史上のロシアの独裁者同様、暗殺されるなどしてロシアがソ連崩壊後の混乱のようになればチャンスだという。

 北方領土返還については「1991年にソ連が崩壊して経済混乱に陥っていた時がチャンスだった」という声は強い。エリツィン大統領時代、ルーブル紙幣は紙屑同然になった上、北方四島が大地震に見舞われた。日本の経済支援や人道支援で「ロシアではなく日本になりたい」と望むロシア人も多かった。当時、橋本龍太郎首相がエリツィン大統領と釣りを楽しむ姿をアピールした1997年の「クラスノヤルスク会談」などで、返還に向けて日本国民に大いに期待させていた。「1993年の東京宣言に基づき、平和条約を締結し2000年までに領土問題を解決する」と合意されていた。だが結局、チャンスも生かせなかった。その当時から日本外交のレベルが上がっているとはまったく思えない。むしろ下がっている。

「低レベル外交」の極めつけが「外交の安倍」を自負した安倍政権だ。パフォーマンスばかりなのに、忖度する官僚とメディアにより「返還期待論」が横行した。当然、返還交渉は進展しなかったどころか後退した。安倍氏は「ウラジミール、シンゾウとファーストネームで呼び合う仲」とか「歴代首相の誰よりも多くロシアのトップに会った」とやたら会談回数を自慢していた。そんなに親しいなら、カーター米大統領が引退後にも前大統領として北朝鮮外交を展開したように、ロシアと「院政外交」でも展開して返還させてほしい。

風化する領土問題

 1992年から行われてきた4島との北方四島交流事業(ビザなし交流)も新型コロナの影響で昨年は中止だった。船内での密集や参加者に高齢者が多いことなど、条件は非常に悪い。歯舞群島の多楽島出身で千島歯舞居住者連盟の河田弘登志副理事長(86)はいう。

「エトピリカ号(4島交流事業や墓参に使われている約1100トンの船舶)は今、改修工事をしています。5月からは無理としても、夏の交流参加者の募集ができるのかどうか。(首相の)菅さんはコロナで余裕もないのか、領土問題には無関心のようにも見える。墓参や交流事業がなくなれば必然、北方領土のことがニュースになることも少なくなる。今でもものすごく減っている。このまま領土問題が風化してしまいかねない」

 2月7日、「北方領土の日」に東京で行われる恒例の「返還要求全国大会」も無観客。例年、首相が参加するが、菅首相は「着実に進めたい」とのビデオメッセージを寄せただけだ。北方領土問題は国会議員の票につながらない。熱心なのは鈴木宗男氏や娘の鈴木貴子衆院議員くらいだ。今後、何を「着実に進める」のか不明だが、菅首相には安倍氏のようなパフォーマンスだけの「はったり外交」をやる力すらなさそう。旧島民の一世や二世が高齢化しているなか、北方領土問題に国民が関心を持たなくなる日を待っているようにしかみえない。

(写真・文=粟野仁雄/ジャーナリスト)